JPH09101024A - ガス弁装置 - Google Patents

ガス弁装置

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JPH09101024A
JPH09101024A JP7257752A JP25775295A JPH09101024A JP H09101024 A JPH09101024 A JP H09101024A JP 7257752 A JP7257752 A JP 7257752A JP 25775295 A JP25775295 A JP 25775295A JP H09101024 A JPH09101024 A JP H09101024A
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rod
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cam
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    • F23N1/007Regulating fuel supply using mechanical means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K17/00Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves
    • F16K17/02Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side
    • F16K17/04Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side spring-loaded
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K3/00Gate valves or sliding valves, i.e. cut-off apparatus with closing members having a sliding movement along the seat for opening and closing
    • F16K3/30Details
    • F16K3/314Forms or constructions of slides; Attachment of the slide to the spindle

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  • Taps Or Cocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブケーシング1内に、前側の安全弁2
と、後側の流量調整弁3とを備え、点火操作時にロッド
5を前進させて安全弁2を押圧開弁するようにしたガス
弁装置において、流量調整弁として従来用いられている
テーパ栓を廃止し、部品点数を削減してコストダウンを
図る。 【解決手段】 点火後の戻しばね5aによるロッド5の
後退を中間位置で規制し、火力調整操作でロッド5を中
間位置と後退端位置との間で進退し得るようにする。流
量調整弁3をニードル弁で構成し、その弁体3bをロッ
ド5に一体的に設け、中間位置からのロッド5の後退で
ガス量を絞る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガステーブル等の
ガス器具に適用されるガス弁装置に関し、特に、回転操
作による点消火と火力調整とを行う回転操作式のものに
好適なガス弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のガス弁装置として、前後
方向に長手のバルブケーシング内に、安全弁と、バーナ
への供給ガス量を増減する、操作軸と一体に回転するテ
ーパ栓から成る回転式流量調整弁と、安全弁を押圧開弁
する前後動自在なロッドとを設け、操作軸を消火位置か
ら点火位置に正転したときカム機構を介してロッドが前
進して、安全弁が押圧開弁され、点火位置で操作軸への
正転方向の回転力の入力を断ったときロッドが後退して
安全弁の押圧が解かれ、点火位置から消火位置への操作
軸の逆転によりテーパ栓が閉じ側に回転されて、火力が
弱められるようにしたものは知られている。
【0003】尚、カム機構は、ケーシングに対し固定の
カムと、操作軸に回り止めして前後方向に摺動自在に係
合させた第1従動子と、第1従動子に設けた係合部に前
後方向に長手のガイド溝において係合して第1従動子の
正逆転に伴って正逆転する第2従動子とで構成されてい
る。ここで、カム機構には、第2従動子の前後動に連動
してロッドが前後動されるようにした、特公昭57-36497
号公報に見られるような第1のタイプと、第1従動子の
前後動に連動してロッドが前後動されるようにした、実
公昭63-2777号公報に見られるような第2のタイプとが
ある。
【0004】第1のタイプのカム機構では、第1従動子
がその正転及び逆転でカムに案内されて前進及び後退さ
れるようにし、第2従動子のガイド溝を後側の幅広部と
前側の幅狭部とを有する段付形状に形成し、操作軸の消
火位置から点火位置への正転に際し、第1従動子の係合
部がガイド溝の幅広部と幅狭部との間の後向きの段差に
係合して、第1従動子に対する第2従動子の後退が阻止
され、第1従動子の正転に伴う前進で第2従動子を介し
てロッドが後退端位置から前進端位置に前進して、安全
弁が押圧開弁され、点火位置で操作軸への正転方向の回
転力の入力を断ったとき、第1従動子の係合部がガイド
溝の段差から外れて前方にのびる幅狭部に移行し、第1
従動子に対し第2従動子及びロッドが戻しばねの付勢力
で後退端位置まで後退するようにしている。
【0005】また、第2のタイプのカム機構では、第2
従動子がその正転及び逆転でカムに案内されて前進及び
後退されるようにし、第2従動子のガイド溝を前側の幅
広部と後側の幅狭部とを有する段付形状に形成し、操作
軸の消火位置から点火位置への正転に際し、第1従動子
の係合部がガイド溝の幅広部と幅狭部との間の前向きの
段差に係合して、第2従動子に対する第1従動子の後退
が阻止され、第1従動子を介しての第2従動子の正転に
伴う該第2従動子の前進で第1従動子を介してロッドが
後退端位置から前進端位置に前進して、安全弁が押圧開
弁され、点火位置で操作軸への正転方向の回転力の入力
を断ったとき、第1従動子の係合部がガイド溝の段差か
ら外れて後方にのびる幅狭部に移行し、第2従動子に対
し第1従動子及びロッドが戻しばねの付勢力で後退端位
置まで後退するようにしている。尚、何れのタイプにお
いても、第2従動子をテーパ栓に摺動自在に回り止め係
合し、第2従動子の正逆転によるテーパ栓の正逆転で供
給ガス量が増減されるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のように流
量調整弁としてテーパ栓を用いるものでは、部品点数が
増すと共に、バルブケーシングとテーパ栓との摺り合わ
せやグリス塗りの作業が必要になって組立工数が増し、
コストが高くなる。本発明は、以上の点に鑑み、回転操
作式のガス弁装置では不可欠とされていたテーパ栓を省
略し、コストダウンを図れるようにすることをその課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明では、前後方向に長手のバルブケーシング内に、
前側の安全弁と、バーナへの供給ガス量を増減する後側
の流量調整弁と、前後動自在なロッドとを設け、消火位
置と点火位置との間で正逆転自在な操作軸と、操作軸の
回転をロッドの前後動に変換するカム機構とを設けて、
消火位置から点火位置への操作軸の正転によりロッドを
後退端位置から前進端位置に戻しばねに抗して前進させ
て安全弁を押圧開弁するようにした回転操作式ガス弁装
置において、カム機構を、点火位置で操作軸への正転方
向の回転力の入力を断ったときに前進端位置におけるロ
ッドの拘束を解くと共に戻しばねによるロッドの後退を
中間位置で規制し、点火位置から消火位置への操作軸の
逆転でロッドを中間位置から後退端位置に後退させるよ
うに構成すると共に、流量調整弁をニードル弁で構成し
て、該ニードル弁の弁体をロッドに一体的に設け、中間
位置と後退端位置との間でのロッドの進退動作に伴って
バーナへの供給ガス量が増減されるようにしている。こ
のように、流量調整弁をロッドに一体化することでテー
パ栓が不要となり、部品点数を削減できると共に、摺り
合わせやグリス塗りが不要になって組立工数も削減で
き、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0008】カム機構は、上記従来例と同様のもの、即
ち、バルブケーシングに対し固定のカムと、操作軸に前
後動自在に回り止め係合させた第1従動子と、第1従動
子に設けた係合部に前後方向に長手のガイド溝において
係合して第1従動子の正逆転に伴って正逆転する第2従
動子とを備えるものを用いることができる。そして、第
1と第2の両従動子のうちの一方の従動子の前後動に連
動してロッドが前後動され、他方の従動子がその正転及
び逆転で前記カムに案内されて前進及び後退されるよう
にし、前記ガイド溝を幅広部と幅狭部とを有する段付形
状に形成し、操作軸の消火位置からの正転に際しては、
第1従動子の係合部がガイド溝の幅広部と幅狭部との間
の段差に係合して前記他方の従動子に対する前記一方の
従動子の後退が阻止され、操作軸への正転方向への回転
力の入力を断ったとき、第1従動子の係合部がガイド溝
の幅狭部に移行して前記他方の従動子に対し前記一方の
従動子が戻しばねの付勢力で後退されるようにするが、
従来例とは異なり、ロッドの前進端位置からの後退距離
がロッドの前記前進端位置と前記中間位置との間の距離
に等しくなるように、ガイド溝の幅狭部の前後方向長さ
を設定し、点火位置で操作軸への正転方向の回転力の入
力を断ったとき、戻しばねによるロッドの後退が中間位
置で規制されるようにする。尚、後記する実施形態で
は、第1従動子に連動させてロッドを前後動させる、従
来例の上記第2のタイプのカム機構を用いているが、第
2従動子に連動させてロッドを前後動させる、従来例の
上記第1のタイプのカム機構を用いても良い。
【0009】また、操作軸の回転角に対する前記他方の
従動子の前後方向の移動距離の比率が、操作軸の消火位
置における他方の従動子の位置とこの位置からガイド溝
の幅狭部の前後方向長さに略等しい長さ前方に離れた位
置との間の範囲において他の範囲よりも大きくなるよう
にカムを形成すれば、後記する実施形態で詳述する如
く、火力調整可能な操作軸の回転角度範囲を広く取るこ
とができ、火力の微調整が容易になる利点がある。
【0010】ところで、テーパ栓の省略により部品点数
が削減されるとしても、バルブケーシングに安全弁やロ
ッドやカム機構の構成部品を直接組付ける場合には、組
立作業を分業化すると搬送途中での部品の飛び出しを生
ずるため、多数の部品を1つの作業場所で集中してバル
ブケーシングに組付けることが必要になり、作業性が悪
くなる。これに対し、バルブケーシングの前部内周に挿
脱自在な第1内ケースと、バルブケーシングの後部内周
に挿脱自在な第2内ケースとを設け、第1内ケースに安
全弁とロッドと戻しばねとを組付けてバルブユニットを
構成すると共に、第2内ケースにカム機構の構成部品を
収納してカム機構ユニットを構成すれば、組立作業の分
業化が可能となって作業性が向上し、一層のコストダウ
ンを図ることができる。また、バルブユニットとカム機
構ユニットとをバルブケーシングに組付ける前に、各ユ
ニット毎に部品の欠落等の異常の有無を検査できるた
め、最終検査工程での不良品の発生率を低減でき、生産
性が向上する。
【0011】尚、上記カム機構を用いなくても、安全弁
を押圧開弁して点火した後に前進端位置におけるロッド
の拘束を解くと共に戻しばねによるロッドの後退を中間
位置で規制し、その後の火力調整操作でロッドが中間位
置と後退端位置との間で進退されるように操作機構を構
成すれば、流量調整弁をロッドに一体の弁体を有するニ
ードル弁で構成して、火力調整を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1は前後方向
(図1の右方を前方とする)に長手のバルブケーシング
であり、該ケーシング1内に、前方から順に、安全弁2
と、流量調整弁3と、パイロット弁4とを設け、バルブ
ケーシング1の前部外周面に開設した入口1aから流入
するガスを、安全弁2と流量調整弁3とを介してバルブ
ケーシング1の中間部外周面に開設した主出口1bに導
くと共に、主出口1bの後方に開設したパイロット出口
1cにパイロット弁4を介して導き、主出口1bに接続
される図外のメインバーナへの供給ガス量を流量調整弁
3で増減し、パイロット出口1cに接続される図外のパ
イロットバーナへのガス供給をパイロット弁4で通断す
るようにした。
【0013】安全弁2は、バーナの火炎を検知する図外
の熱電対の出力で励磁される、マグネットケース2aに
収納した電磁石2bと、電磁石2bに対向する吸着片2
cと、吸着片2cに弁杆2dを介して連結される、ばね
2eで後方の閉じ側に付勢される弁体2fとで構成され
ている。そして、バルブケーシング1内に前後動自在な
ロッド5を設けると共に、バルブケーシング1の後端部
に、消火位置と点火位置との間で正逆転自在な操作軸6
と、操作軸6の回転をロッド5の前後動に変換するカム
機構7とを設け、消火位置から点火位置への操作軸6の
正転でロッド5を後退端位置から前進端位置に戻しばね
5aに抗して前進させ、安全弁2をその弁体2fへのロ
ッド5の当接で押圧開弁させるようにした。安全弁2を
押圧開弁すると吸着片2cが電磁石2bに当接し、この
状態でバーナに点火すると熱電対の出力により吸着片2
cが電磁石2bに吸着され、安全弁2は開弁状態に保持
される。図中2gは電磁石2b用のソケットである。
【0014】バルブケーシング1内には、安全弁2を収
納する前室1dと、カム機構7を収納する後室1eとが
形成されており、更に、前室1dと後室1eとの間に、
前室1dに連通する流量調整弁3用の弁孔3aと、弁孔
3aに連通するパイロット弁4用の弁孔4aとが形成さ
れており、これら弁孔3a,4aにロッド5が挿通され
ている。
【0015】流量調整弁3は、弁孔3aに挿入可能な、
前方に向って拡径するテーパー付きの弁体3bを有する
ニードル弁で構成されており、弁体3bをロッド5に一
体成形して、ロッド5が図2(B)に示す中間位置から
後退するとき弁体3bが弁孔3aに挿入され、その挿入
深さに応じて供給ガス量が絞られるようにし、更に、弁
体3bの前側にゴム等の弾性体から成る大径の弁体3c
を設け、ロッド5が図1に示す後退端位置に後退したと
き、弁孔3aの開口面に弁体3cが着座して弁孔3cが
閉塞され、バーナへのガス供給が遮断されるようにし
た。
【0016】尚、回転操作式のガス弁装置では、一般
に、流量調整弁として操作軸により回転操作されるテー
パ栓を用いているが、本実施形態によれば安全弁2を押
圧開弁するロッド5に流量調整弁3を一体化できるた
め、部品点数及び組立工数を削減してコストダウンを図
ることができ、有利である。
【0017】パイロット弁4は、ロッド5の後部に形成
した小径部とその前後の大径部とから成る弁体4bを有
するスプール弁で構成されており、弁孔4aに前後1対
のOリング4c,4dを中間にスペーサ4eを介設した
状態で装着し、ロッド5が図2(A)に示す前進端位置
に前進したとき、弁体4bの小径部が前側のOリング4
cに挿入されて、パイロット弁4が開弁され、ロッド5
が前進端位置から後退したとき、図2(B)に示す如く
弁体4bの前側の大径部がOリング4cに密嵌して、パ
イロット弁4が閉弁されるようにした。尚、パイロット
弁4の開弁時には、後側のOリング4dに弁体4bの後
側の大径部が嵌合し、弁孔4aの後方へのガス洩れが防
止される。
【0018】また、バルブケーシング1の前室1dに挿
脱自在な第1内ケース8と、後室1eに挿脱自在な第2
内ケース9とを設け、第1内ケース8に安全弁2とロッ
ド5と戻しばね5aとを組付けてバルブユニットを構成
し、また、第2内ケース9に後記詳述するカム機構7の
構成部品を収納してカム機構ユニットを構成した。これ
によれば、予めサブアッセンブリーされたバルブユニッ
トとカム機構ユニットとをバルブケーシング1に組付け
てガス弁装置の組立てを行うことができ、組立作業の分
業化が可能となって作業性が向上すると共に、バルブケ
ーシング1への組付け前に各ユニット毎に異常の有無を
検査できるため、最終検査工程での不良品の発生率を低
減でき、生産性が向上する。
【0019】第1内ケース8は樹脂製であり、安全弁2
の弁体2fが着座する弁座2hと、弁座2hに周囲複数
箇所の脚部8bを介して連結される、弁座2hの後方に
位置するリング状のロッドガイド8aとが一体成形され
ている。そして、第1内ケース8に前方から安全弁2を
挿入し、第1内ケース8の前端部に形成した係合孔8c
に安全弁2のマグネットケース2aの外周面に突設した
爪部2iを係合させて安全弁2を抜け止めし、また、弁
座2hの後端面で形成される第1内ケース8の肩部と、
ロッド5に形成した、弁体3cの押えを兼ねるばね受け
5bとの間に戻しばね5aを介設した状態でロッド5の
前端部に形成した鍔部5cをロッドガイド8aに押し込
み、ロッド5を抜け止めしている。尚、第1内ケース8
の周壁部には、バルブケーシング1の入口1aに合致す
る開口8dが形成されており、安全弁2の開弁時に入口
1aから開口8dと第1内ケース8内と弁座2hに開設
した弁孔とを介して流量調整弁3にガスが流れるように
している。図中8eは第1内ケース8に形成した爪部で
あり、爪部8eを入口1aの開口縁に係合させて、開口
8dが入口1aからずれないように第1内ケース8を回
り止めしている。
【0020】ところで、消火位置(図1の状態)におけ
る安全弁2の弁体2fとロッド5との間の距離は、バル
ブケーシング1、安全弁2、ロッド5、カム機構7とい
った各種部品の寸法公差の累積誤差によるバラツキを生
ずるため、カム機構7によるロッド5の進退ストローク
を長目に設定し、ロッド5がカム機構7による前方の押
し切り位置に到達する前に安全弁2が押圧開弁され、上
記の如きバラツキを生じても、安全弁2の電磁石2bに
吸着片2cが確実に圧接されるようにすることが望まれ
る。この場合、安全弁2の押圧開弁後のカム機構7の前
進に際し、安全弁2やロッド5やカム機構7に無理な力
が作用しないようにする必要がある。そのため、従来
は、ロッドの後部に、ロッド後端のストッパ部で後方に
抜け止めされる、カム機構で前方に押動されるワッシャ
を摺動自在に外挿し、ワッシャを戻しばねで後方に付勢
すると共に、ワッシャに対しロッドを第2のばねで前方
に付勢し、安全弁の押圧開弁後のカム機構の前進に際
し、ワッシャが第2のばねを圧縮しつつロッドに対し相
対的に前進し、カム機構の前進力が第2のばねで吸収さ
れるようにしている。然し、このものでは、ロッドをバ
ルブケーシングに後方から挿入せざるを得なくなり、本
実施形態のように、ロッド5に大径の弁体3cを設けた
り、ロッド5と安全弁2とをユニット化することが困難
になる。また、ワッシャと第2のばねとロッドに嵌着す
るばね受け用のスナップリングとが必要になるため、部
品点数が増すと共に組付けにも手間がかかり、コストが
高くなる。更に、カム機構によるロッドの拘束を解除し
て、ロッドを前進端位置から後退させる際、戻しばねの
付勢力でワッシャが後退してロッドの後端のストッパ部
に当接するまでロッドは前進端位置に残って安全弁の弁
体に当接しており、ストッパ部へのワッシャの衝突ショ
ックがロッドを介して安全弁の弁体に伝達され、このシ
ョックで電磁石2bに対する吸着片2cの吸着が解かれ
て、安全弁2が閉弁してしまうこともある。
【0021】そこで、本実施形態では、ロッド5の前端
に、ゴム等の弾性材料製のクッション部材5dを被着
し、安全弁2の押圧開弁後のカム機構7の前進に際しク
ッション部材5dが圧縮されるようにした。これによれ
ば、カム機構7の前進力がクッション部材5dによって
吸収され、安全弁2やロッド5やカム機構7に無理な力
が作用しなくなると共に、部品点数を削減してコストダ
ウンを図ることができ、更には、ロッド5の前進端位置
からの後退に際しロッド5に衝撃を与える上記ワッシャ
のような部材が存在しないため、安全弁2の無用な閉弁
も防止できる。尚、クッション部材5dはロッド5の後
端、又は、ロッド5の前後両端に被着しても良い。ま
た、本実施形態ではクッション部材5dをキャップ状に
形成したが筒状に形成しても良い。
【0022】前記カム機構7は、図3に示す如く、バル
ブケーシング1に対し固定されるカム70と、操作軸6
に前後動自在に回り止め係合される第1従動子71と、
第1従動子71に設けた係合部71aに前後方向に長手
のガイド溝72aにおいて係合して第1従動子71の正
逆転に伴って正逆転する第2従動子72とで構成されて
いる。そして、ロッド5の後端を、第1と第2の両従動
子71,72の一方、本実施形態では第1従動子71に
当接させて、第1従動子71の前後動に連動してロッド
5が前後動されるようにし、第2従動子72がその正転
及び逆転でカム70に案内されて前進及び後退されるよ
うにした。
【0023】これを詳述するに、本実施形態では、カム
70を上記第2内ケース9と一体の樹脂製の円筒カムで
構成し、カム70に内挿される樹脂製の円筒状の第2従
動子72の外周面にピン状の係合部72bを突設して、
該係合部72bをカム70に形成した正転方向に向って
前方に傾斜する図5に示す如き螺旋状のカム溝70aに
係合し、第2従動子72がその正逆転で前後方向に進退
されるようにしている。カム70には、カム溝70aの
逆転方向の端部から後方にのびる縦溝70bが形成され
ており、第2従動子72を後方からカム70に挿入する
際、係合部72bが縦溝70bを通してカム溝70aに
挿入されるようにし、更に、縦溝70bの後端部外周に
肉薄の溝蓋部70cを設け、係合部72bを縦溝70b
に挿入する際、係合部72bがその外端に形成した傾斜
面による楔作用で溝蓋部70cを径方向外方に押し上げ
て溝蓋部70cを潜り抜け、挿入後はカム70に対し第
2従動子72が抜け止めされるようにした。
【0024】第2従動子72に形成するガイド溝72a
は、図6に示す如く、前側の幅広部72a1と後側の幅
狭部72a2と、幅広部72a1と幅狭部72a2との間
の前向きの段差72a3とを有する段付形状に形成され
ており、第2従動子72に内挿される樹脂製の円柱状の
第1係合子71の外周面に突設した突起から成る係合部
71aをガイド溝72aに係合すると共に、第1従動子
71に異形断面形状の袋穴状の軸孔71bを形成し、該
軸孔71bに異形断面形状に形成した操作軸6の前半部
を挿入して、操作軸6に対し第1従動子71が摺動自在
に回り止め係合されるようにした。尚、ガイド溝72a
の幅広部72a1は、第1従動子71を第2従動子72
に前方から挿入し得るように、第2係合子72の前端ま
で延長されているが、幅狭部72a2は、ロッド5の前
進端位置からの後退を中間位置で規制し得るように、第
2従動子72の後端より手前の位置で終端している。
【0025】カム70と一体の第2内ケース9は後向き
に開口する有底筒状に形成されており、第2従動子72
をこれに第1従動子71を挿入した状態でカム70に挿
入すれば、第2内ケース9の前端の底壁部9aにより第
1と第2の両従動子71,72が第2内ケース9に対し
前方に抜け止めされ、ここで第1従動子71は第2従動
子72に対し後方に抜け止めされ、第2従動子72は第
2内ケース9に対し後方に抜け止めされるから、第2内
ケース9に第1と第2の両従動子71,72が前後両方
向に抜け止めされた状態で収納保持され、カム機構ユニ
ットが構成される。
【0026】第2内ケース9の外周面には、その後部の
周囲2箇所に位置させて1対の突部9b,9bが形成さ
れており、バルブケーシング1の後室1eの周囲2箇所
に凹部1f,1fを形成して、各突部9aを各凹部1f
に嵌合させることにより、第2内ケース9をバルブケー
シング1に対し回り止めし、第2内ケース9に一体のカ
ム70をバルブケーシング1に対し固定している。ま
た、第2内ケース9の前端の底壁部9aに透孔9cが形
成されており、ロッド5の後端部を透孔9cを通して第
1従動子71の前端面に当接させるようにした。尚、第
2内ケース9にこれとは別体に形成したカムを収納固定
することも可能であるが、部品点数を削減してコストダ
ウンを図るには、本実施形態のように、第2内ケース9
にカム70を一体成形することが望ましい。
【0027】また、バルブケーシング1の後端には、操
作軸6を挿通支持するシャフトガイド10が取付けられ
ている。シャフトガイド10は、図3に示す如く、ベー
ス板10aと、前方にのびる両端の脚部10cを介して
ベース板10aに組付けられるガイド板10bとで構成
されており、ベース板10aとガイド板10bとに夫々
操作軸6を挿通する軸孔10d,10eを形成し、操作
軸6をその軸線方向たる前後方向のスパンを存して安定
に支持し得るようにしている。更に、ベース板10aと
ガイド板10bとに夫々後方と前方とにのびるストッパ
部10f,10gを曲成し、ベース板10aとガイド板
10bとの間に位置する操作軸6の中間部外周に扇形突
部6aを有するフランジ6bを形成し、扇形突部6aが
ストッパ部10gに当接する図4(A)に示す消火位置
と、扇形突部6aがストッパ部10fに当接する図4
(B)に示す点火位置との間で操作軸6が正逆転される
ようにした。
【0028】ベース板10aには、圧電素子11aと、
ハンマー11bと、駆動板11cとから成る圧電点火ユ
ニット11が設けられており、操作軸6の消火位置から
の正転に際し、駆動板11cを介してハンマー11bを
ばね11dに抗して後退させ、点火位置で駆動板11c
をハンマー11bから離脱してハンマー11bにより圧
電素子11aを打撃し、圧電素子11aに接続される図
外の点火電極からのスパークでパイロットバーナを介し
てバーナに点火するようにした。駆動板11cは、操作
軸6のフランジ6bとの間に介設したばね6cで前方に
付勢されており、操作軸6の消火位置への逆転に際し、
ばね6cの付勢力に抗してハンマー11bを乗り越えて
図4(A)に示す位置に復帰する。
【0029】また、操作軸6には、フランジ6bの後面
に位置する、周囲2箇所の第1突起6d,6dが形成さ
れており、また、ガイド板10bの軸孔10eに、操作
軸6の消火位置において両第1突起6d,6dが合致す
る孔縁部分に位置させて、1対の凹欠部10h,10h
を形成し、操作軸6を消火位置に戻したとき、前記ばね
6cによる後方への付勢力で各第1突起6dが各凹欠部
10hに嵌合して、操作軸6が消火位置に係止され、そ
のため、操作軸6を消火位置から点火位置に正転させる
際は、操作軸6の押し操作が必要になる。そして、ガイ
ド板10bの後方に突出する操作軸6の部分に周囲2箇
所の第2突起6e,6eを形成し、操作軸6の押しスト
ロークをガイド板10bへの第2突起6e,6eの当接
で規制し得るようにした。
【0030】ガイド板10bは、その脚部10cの前端
に曲成したフランジ部10iにおいてベース板10aに
当接すると共に、フランジ部10iの外端に曲成した爪
部10jにおいてベース板10aの端縁に形成した切欠
き部10kに係合し、ベース板10aに位置決めした状
態で係止される。
【0031】操作軸6とシャフトガイド10とから成る
シャフトユニットの組立に際しては、先ず、操作軸6の
後半部をガイド板10bの軸孔10eに前方から挿入
し、第2突起6eを凹欠部10hを通してガイド板10
bの後方に突出させ、次いで、操作軸6を扇形突部6a
がストッパ部10gに当接する消火位置まで逆転させ、
第1突起6dを凹欠部10hに嵌合して操作軸6を回り
止めする。ここで、第2突起6eは第1突起6dに対し
正転方向に少許の位相差を存して形成されており、消火
位置において第2突起6eは凹欠部10hから外れ、操
作軸6はガイド板10bに対し後方に抜け止めされる。
【0032】次に、操作軸6の前半部にばね6cと駆動
板11cとを順に外挿し、その後、ガイド板10bをベ
ース板10aに上記の如く係止し、シャフトユニットを
組立てる。この組立状態では、ベース板10aに曲成し
たストッパ部10fにより操作軸6の正転が所定の点火
位置で規制され、この点火位置は第2突起6eが凹欠部
10hに合致する位置(第2突起6eを凹欠部10hに
挿通するときの位置)よりも手前に設定されるため、以
後、操作軸6はシャフトガイド10から脱落することは
ない。
【0033】尚、操作軸6は、亜鉛合金等の湯回り性の
良い金属のダイキャスト品で形成されており、扇形突部
6aの一側縁に合致する直径線の方向を型の抜き方向と
し、この直径線上に第1突起6dを形成し、この直径線
から正転方向に少許オフセットした位置に当該直径線と
平行に第2突起6eを形成している。
【0034】また、本実施形態では、ベース板10aに
点火位置用のストッパ部10f、ガイド板10bに消火
位置用のストッパ部10gを形成しているが、ベース板
10aに消火位置用のストッパ部10g、ガイド板10
bに点火位置用のストッパ部10fを形成しても良い。
この場合は、ガイド板10bに操作軸6を組付ける際、
操作軸6を消火位置よりも逆転方向にオフセットした位
相にして第2突起6eを凹欠部10hに挿通するが、ガ
イド板10bをベース板10aに組付ければ、操作軸6
の消火位置を超えた逆転がベース板10aに形成した消
火位置用ストッパ部10gによって阻止されるから、第
2突起6eが凹欠部10hに合致することはなく、操作
軸6はシャフトガイド10に抜け止めされる。尚、両ス
トッパ部10f,10gをベース板10aに形成するこ
とも可能であるが、この場合にはガイド板10bをベー
ス板10aに組合わせるまで操作軸6を正逆何れの方向
にも回転規制できなくなり、そのため、ガイド板10b
とベース板10aとの組合わせに際し、扇形突部6aが
両ストッパ部10f,10gの間に入り込むように操作
軸6を回動操作する必要があり、作業性が悪くなる。こ
れに対し、両ストッパ部10f,10gを上記の如くベ
ース板10aとガイド板10bとに分設しておけば、ガ
イド板10bに形成したストッパ部に扇形突部6aを当
接させた状態で容易にベース板10aとガイド板10b
とを組合わせることができ、有利である。特に、ガイド
板10bに形成するストッパ部を本実施形態の如く消火
位置用のストッパ部10gとすれば、上記の如くストッ
パ部10gをガイドにして第1突起6dを凹欠部10h
に嵌合させ、操作軸6を回り止めした状態でベース板1
0aとガイド板10bとを組合わせることができ、作業
性が一層向上する。
【0035】前記第2内ケース9には、前記両突部9
b,9bから後方にのびる1対の爪片9d,9dが一体
成形されており、カム機構ユニットを両爪片9d,9d
においてシャフトガイド10に係止し、カム機構ユニッ
トとシャフトユニットとから成る操作ユニットを構成し
得るようにした。
【0036】これを詳述するに、本実施形態では、ベー
ス板10aに軸孔10dの両脇に位置する1対の透窓1
0l,10lと、ガイド板10bの両端の脚部10c,
10cに1対の係合孔10m,10mとを形成し、各爪
片9dを各透窓10lを通して各係合孔10mに係合さ
せ、更に、ベース板10aに係合孔10nを形成して、
これに第2内ケース9の後端面に突設した突起9eを嵌
合させた。このように、爪片9dをガイド板10bに係
合させれば、ガイド板10bがベース板10aから容易
には分離しなくなり、操作ユニットのサブアッセンブリ
ー後の取扱いが容易になる。
【0037】操作ユニットは、第2内ケース9をバルブ
ケーシング1の後室1eに挿入した状態で、ベース板1
0aとガイド板10bとをベース板10aに対するフラ
ンジ部10iの接合箇所においてバルブケーシング1の
後端に共締めすることにより、バルブケーシング1に組
付けられ、その後、操作軸6に摘み12を取付けて組立
てを完了する。
【0038】次に、本実施形態のガス弁装置の作用につ
いて説明する。バーナに点火する際は、先ず、操作軸6
を押して第1突起6dを凹欠部10hから離脱し、次い
で操作軸6を消火位置から点火位置に正転させる。ここ
で、消火位置においては、第2従動子72の係合部72
bがカム70のカム溝70aの図5にaで示す位置に存
し、第1従動子71の係合部71aが第2従動子72の
ガイド溝72aの図6にaで示す位置に存する。操作軸
6を消火位置から正転すると、係合部71aがガイド溝
72aの図6にbで示す位置に移動して幅広部72a1
の正転方向の溝縁に当接し、第1従動子71を介して第
2従動子72が正転し、カム溝70aに案内されて第2
従動子72が前進する。この場合、係合部71aはガイ
ド溝72aの前向きの段差72a3に係合しているた
め、第2従動子72の前進に伴って第1従動子71が前
進し、ロッド5が第1従動子71に押されて戻しばね5
aに抗して後退端位置から前進する。点火位置において
は、係合部72bがカム溝70aの図5にbで示す位置
に移動し、ロッド5が図2(A)に示す如く前進端位置
に前進し、安全弁2が押圧開弁されると共にパイロット
弁4が開弁され、更に、圧電点火ユニット11が作動さ
れ、バーナに点火される。
【0039】点火後、摘み12から手を離して操作軸6
への正転方向の回転力の入力を断つと、ロッド5を介し
て第1従動子71に作用する戻しばね5aによる後方へ
の付勢力により、操作軸6を少許逆転させつつ係合部7
1aが段差72a3を乗り越えてガイド溝72aの幅狭
部72a2に移行し、第1従動子71とロッド5とが後
退する。そして、係合部71aが図6にcで示す位置に
移動して幅狭部72a2の後端に当接すると、第1従動
子71のそれ以上の後退が阻止され、ロッド5の前進端
位置からの後退が図2(B)に示す中間位置で停止され
る。この中間位置では、安全弁2の押圧が解かれると共
にパイロット弁4が閉じられるが、流量調整弁3は全開
状態であり、バーナは強火状態に維持される。
【0040】操作軸6を点火位置から逆転すると、第1
従動子71を介して第2従動子72が逆転され、カム溝
70aに案内されて第2従動子72がその前進端位置か
ら後退し、この後退に追従して第1従動子71とロッド
5とが中間位置から後退する。かくするときは、流量調
整弁3によりバーナへの供給ガス量が絞られ、バーナの
火力が弱められる。そして、係合部72bがカム溝70
aの図5にcで示す位置に移動したところで、流量調整
弁3の大径弁体3cが弁孔3aの開口面に着座し流量調
整弁3が閉弁されてバーナが消火される。かくて、点火
後、操作軸6を図5のbとcの間の角度範囲で正逆転す
ることによりバーナの火力調整を行うことができる。
【0041】流量調整弁3が上記の如く閉弁されるとロ
ッド5はそれ以上後退できなくなり、従って、流量調整
弁3の閉弁位置がロッド5の後退端位置となる。この場
合、ロッド5が後退端位置に到達する前に第1従動子7
1の後退が阻止されると流量調整弁3を閉じ切ることが
できなくなる。そこで、係合部72bが図5のcの位置
に存する状態では第1従動子71とベース板10aとの
間に若干の隙間が確保されるように設定し、操作軸6の
消火位置への逆転で係合部72bを図5のcの位置から
aの位置に移行させる際、第1従動子71をこの隙間分
後退させて、ロッド5の後端から第1従動子71を当該
隙間分だけ離間させ、寸法公差による流量調整弁3の閉
じ切り不良の発生を防止できるようにした。
【0042】第1従動子71がベース板10aに当接し
てそれ以上の後退が阻止されると、以後、第2従動子7
2のみが後退し、係合部71aがガイド溝72aに対し
相対的に前進して、操作軸6が消火位置に戻されたとき
に係合部71aが図6にaで示す位置に復帰する。
【0043】ところで、カム溝70aは、図5のaとb
とを結ぶ直線状に形成することもできるが、この場合は
ロッド5の後退端位置に対応するカム溝70aの位置が
図5のcからc′に変位し、火力調整可能な角度範囲が
aとc′との間に狭められ、火力の微調整がしにくくな
る。そこで、本実施形態では、操作軸6の回転角に対す
る第2従動子72の前後方向の移動距離の比率が、操作
軸6の消火位置における第2従動子72の位置とこの位
置からガイド溝72aの幅狭部72a2の前後方向長さ
に略等しい長さ前方に離れた位置との間の範囲において
他の範囲よりも大きくなるようにカム70を形成し、即
ち、図5のaとcの間のカム溝70aの部分の傾斜角を
大きくして、火力調整可能なbとcの間の角度範囲を広
く取れるようにし、火力の微調整を行い易くした。
【0044】以上、操作軸6を手動操作するものについ
て説明したが、モータを用いるリモートコントロール式
のガス弁装置にも本発明を適用でき、図7にその一例を
示す。尚、図7に示すガス弁装置の基本構成は上記実施
形態のものと特に異ならず、上記実施形態と同一の部材
に上記と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0045】図7に示すものでは、バルブケーシング1
の後部にギアボックス100を設け、該ボックス100
内に、モータ101と、ロッド5の軸線に直交配置した
操作軸102と、モータ101の出力軸上のギア101
aと操作軸102と一体のギア102aとを連結するギ
ア列103とを収納している。操作軸102には、カム
機構を構成するカム104が一体成形されている。この
カム104は、周囲一側の最小径部104aと、他側の
最大径部104bと、最大径部104bに段差を存して
隣接する中間径部104cとを有し、最小径部104a
から最大径部104bに向って径が増大し、中間径部1
04cから最小径部104aに向って径が減少するよう
に形成されている。
【0046】そして、操作パネル105に、点消火ボタ
ン106と、強ボタン107と、弱ボタン108とを配
置し、ボタン操作に応じてモータ101を制御する制御
回路109を設ける。この場合、点消火ボタン106を
1回押したとき、モータ101を駆動して操作軸102
をカム104の最小径部104aがロッド5に当接する
消火位置から図7で時計方向に回転し、カム104の最
大径部104bがロッド5に当接する点火位置に操作軸
102が回転されたところでモータ101を一旦停止
し、安全弁2の強制ホールド時間経過後モータ101を
再駆動し、カム104の中間径部104cがロッド5に
当接する位置まで操作軸102が回転されたところでモ
ータ101を停止し、その後、弱ボタン108と強ボタ
ン107との押し操作により、中間径部104cと最小
径部104aとの間のカム部分がロッド5に当接する範
囲で操作軸102が時計方向と反時計方向とに回転され
るようにモータ101を駆動し、点消火ボタン106を
再度押し操作したとき、モータ101により操作軸10
2を時計方向に回転し、操作軸102が消火位置に回転
されたところでモータ101を停止するように制御回路
109を構成する。
【0047】点消火ボタン106の1回目の押し操作で
操作軸102が点火位置に回転されると、ロッド5が前
進端位置に前進して安全弁2が押圧開弁されると共にパ
イロッド弁4が開弁され、同時に、操作軸102上の図
示しないカムに連動する点火スイッチが閉成されてバー
ナに点火される。そして、安全弁2がバーナの火炎を検
知する熱電対の出力で開弁状態に吸着保持されたところ
で、カム104の中間径部104cがロッド5に当接す
る位置まで操作軸102が回転され、ロッド5が前進端
位置から中間位置に後退する。この中間位置では、安全
弁2の押圧が解かれると共にパイロット弁4が閉じられ
るが、流量調整弁3は全開状態であり、バーナは強火状
態に維持される。その後、弱ボタン108を押すとロッ
ド5が中間位置から後退して流量調整弁3によりガス量
が絞られ、また、強ボタン107を押すとロッド5が中
間位置に向けて前進してガス量が増加され、かくて、両
ボタン107,108の押し操作により火力調整を行う
ことができる。点消火ボタン106を再度押すと、ロッ
ド5が後退端位置に後退し、流量調整弁3が全閉となっ
てバーナが消火される。
【0048】尚、温調制御を行う場合は、強、弱のボタ
ン107,108を廃止し、点火後、中間径部104c
と最小径部104aとの間のカム部分がロッド5に当接
する範囲で操作軸102をモータ101により感温セン
サーの信号に応じて回転させるようにしても良い。ま
た、点火操作に際し、操作軸102を点火位置で一時停
止するようにしたが、火炎検知素子としてフレームロッ
ドを用い、着火と同時に安全弁2を開弁状態に吸着保持
できるようにすれば、操作軸102を中間径部104c
がロッド5に当接する位置まで点火位置で一時停止せず
に回転しても良い。
【0049】図8は操作軸6を手動操作する他の実施形
態を示す。尚、図8において図1の実施形態と同一の部
材には上記と同一の符号を付している。図8に示すもの
では、揺動自在な操作レバー200を設け、操作軸6に
回り止め係合させたクランクアーム201を操作レバー
200に形成した長孔200aにピン201aを介して
係合させ、操作レバー200の揺動により操作軸6を消
火位置と点火位置との間で正逆転させるようにしてい
る。更に、このものでは、シャフトガイド10のベース
板10aにバルブケーシング1に沿って前方にのびるブ
ラケット202を一体成形し、該ブラケット202に軸
203によって操作レバー200を軸支し、操作軸6と
カム機構7とシャフトガイド10と操作レバー200と
から成る操作ユニットを構成している。また、このもの
では、ブラケット202に1対のストッパ部204(図
8には一方のみを図示)を形成し、操作レバー200の
揺動範囲を操作軸6の消火位置と点火位置とに対応する
範囲に規制している。
【0050】図9は更に別の実施形態を示し、図1と同
一の部材には上記と同一の符号を付している。図9に示
すものは、押しボタン300と、回動操作自在な操作リ
ング301とを備えており、押しボタン300の押し操
作による点火と、操作リング301の回動による火力調
整とを行い得られるように構成されている。
【0051】これを詳述するに、バルブケーシング1の
後端に、筒状ケース302を取付けて、該ケース302
内に筒状の回動部材303を収納し、回動部材303に
押しボタン300に連結される押動部材304を摺動自
在に内挿すると共に、回動部材303の後端に操作リン
グ301に係合するピン303aを突設し、操作リング
301と一体に回動部材303が回動されるようにして
いる。また、バルブケーシング1の後室1eには、周壁
部に螺旋状のカム溝305aを形成した筒状のカム30
5が嵌合固定されており、カム溝305aに係合する突
起306aを有する筒状の従動子306をカム305に
内挿すると共に、従動子306にロッド5に当接する摺
動子307を内挿している。
【0052】従動子306は、回動部材303の前部内
周に形成した前後方向の係合溝303bに係合する突起
306bを備えており、回動部材303に摺動自在に回
り止め係合される。また、従動子306の内周は、前部
を大径にした段付形状に形成されており、摺動子307
に従動子306の内周の段差306cに当接可能な突起
307aを形成し、従動子306に対する摺動子307
の後退を定位置で規制し得るようにしている。また、従
動子306の後端にはばね受け308が装着されてお
り、押動部材304とばね受け308との間に戻しばね
5aよりも弱いばね309を介設し、押動部材304を
後方に付勢している。押動部材304は、摺動子307
に当接する中心の軸部304aと、ばね受け308に対
し、ロッド5の前進端位置と中間位置との間のストロー
ク分の間隔Lを存して対向する、筒部304bとを備え
ている。
【0053】かくて、押しボタン300を押し操作する
と、押動部材304の軸部304aを介して摺動子30
7が前方に押され、ロッド5が前進端位置に前進して、
安全弁2が押圧開弁されると共にパイロット弁4が開弁
され、同時に図外の点火スイッチが閉成されてバーナに
点火される。また、ロッド5の前進途中で押動部材30
4の筒部304bがばね受け308に当接して従動子3
06が前方に押され、従動子306がカム溝305aに
案内されて前進しつつ回転し、回動部材303を介して
操作リング301が消火位置から強火位置に正転され
る。この場合、従動子306は摺動子307が距離Lだ
け前進してから前進するから、従動子306の内周の段
差306cに対し摺動子307の突起307aは距離L
だけ前方に離れており、点火後、押しボタン300の押
圧を解くと、戻しばね5aの付勢力によってロッド5が
前進端位置から距離Lだけ後退したところで摺動子30
7の突起307aが従動子306の内周の段差306c
に当接し、ロッド5の後退が中間位置で規制される。こ
の中間位置では、安全弁2の押圧が解除されると共にパ
イロット弁4が閉弁されるが、流量調整弁3は全開状態
であり、バーナは強火状態に維持される。その後、操作
リング301を強火位置から逆転すると、従動子306
が逆転しつつカム溝305aに案内されて後退し、これ
に追従して摺動子307及びロッド5が後退し、流量調
整弁3によりガス量が絞られる。かくて、操作リング3
01の回動操作によって火力調整を行い得られるように
なり、操作リング301を消火位置に逆転したとき、流
量調整弁3が全閉になってバーナが消火される。
【0054】以上、安全弁2と流量調整弁3とパイロッ
ト弁4とを有するガス弁装置に本発明を適用した実施形
態について説明したが、パイロット弁4を省略したガス
弁装置にも同様に本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例の縦断面図
【図2】 (A)操作軸を点火位置に正転したときの状
態を示す縦断面図、(B)点火位置で操作軸をフリーに
したときの状態を示す縦断面図
【図3】 カム機構ユニット及びシャフトユニットの分
解状態の斜視図
【図4】 (A)図1のIV−IV線截断面図、(B)点火
位置における図4(A)に相当する截断面図
【図5】 カムに形成するカム溝の展開図
【図6】 第2従動子に形成するガイド溝を示す図
【図7】 本発明装置の第2の実施形態を示す縦断面図
【図8】 本発明装置の第3の実施形態を示す縦断面図
【図9】 本発明装置の第4の実施形態を示す縦断面図
【符号の説明】
1 バルブケーシング 2 安全弁 3 流量調整弁 3b 弁体 5 ロッド 5a 戻しばね 6 操作軸 7 カム機構 70 カム 71 第1従動子 71a 係合部 72 第2従動子 72a ガイド溝 72a1 幅広部 72a2 幅狭部 72a3 段差 8 第1内ケース 9 第2内ケース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に長手のバルブケーシング内
    に、前側の安全弁と、バーナへの供給ガス量を増減する
    後側の流量調整弁と、前後動自在なロッドとを設け、消
    火位置と点火位置との間で正逆転自在な操作軸と、操作
    軸の回転をロッドの前後動に変換するカム機構とを設け
    て、消火位置から点火位置への操作軸の正転によりロッ
    ドを後退端位置から前進端位置に戻しばねに抗して前進
    させて安全弁を押圧開弁するようにしたガス弁装置にお
    いて、 カム機構を、点火位置で操作軸への正転方向の回転力の
    入力を断ったときに前進端位置におけるロッドの拘束を
    解くと共に戻しばねによるロッドの後退を中間位置で規
    制し、点火位置から消火位置への操作軸の逆転でロッド
    を中間位置から後退端位置に後退させるように構成する
    と共に、 流量調整弁をニードル弁で構成して、該ニードル弁の弁
    体をロッドに一体的に設け、中間位置と後退端位置との
    間でのロッドの進退動作に伴ってバーナへの供給ガス量
    が増減されるようにする、 ことを特徴とするガス弁装置。
  2. 【請求項2】 前記カム機構は、バルブケーシングに対
    し固定のカムと、操作軸に前後動自在に回り止め係合さ
    せた第1従動子と、第1従動子に設けた係合部に前後方
    向に長手のガイド溝において係合して第1従動子の正逆
    転に伴って正逆転する第2従動子とを備え、第1と第2
    の両従動子のうちの一方の従動子の前後動に連動してロ
    ッドが前後動され、他方の従動子がその正転及び逆転で
    前記カムに案内されて前進及び後退されるようにし、前
    記ガイド溝を幅広部と幅狭部とを有する段付形状に形成
    し、操作軸の消火位置からの正転に際しては、第1従動
    子の係合部がガイド溝の幅広部と幅狭部との間の段差に
    係合して前記他方の従動子に対する前記一方の従動子の
    後退が阻止され、操作軸への正転方向への回転力の入力
    を断ったとき、第1従動子の係合部がガイド溝の幅狭部
    に移行して前記他方の従動子に対し前記一方の従動子が
    戻しばねの付勢力で後退されるようにし、この後退距離
    がロッドの前記前進端位置と前記中間位置との間の距離
    に等しくなるように、ガイド溝の幅狭部の前後方向長さ
    を設定することを特徴とする請求項1に記載のガス弁装
    置。
  3. 【請求項3】 操作軸の回転角に対する前記他方の従動
    子の前後方向の移動距離の比率が、操作軸の消火位置に
    おける他方の従動子の位置とこの位置からガイド溝の幅
    狭部の前後方向長さに略等しい長さ前方に離れた位置と
    の間の範囲において他の範囲よりも大きくなるようにカ
    ムを形成することを特徴とする請求項2に記載のガス弁
    装置。
  4. 【請求項4】 バルブケーシングの前部内周に挿脱自在
    な第1内ケースと、バルブケーシングの後部内周に挿脱
    自在な第2内ケースとを設け、第1内ケースに安全弁と
    ロッドと戻しばねとを組付けてバルブユニットを構成す
    ると共に、第2内ケースにカム機構の構成部品を収納し
    てカム機構ユニットを構成することを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1項に記載のガス弁装置。
  5. 【請求項5】 前後方向に長手のバルブケーシング内
    に、前側の安全弁と、バーナへの供給ガス量を増減する
    後側の流量調整弁と、前後動自在なロッドとを設け、点
    火操作時にロッドを後退端位置から前進端位置に戻しば
    ねに抗して前進させて安全弁を押圧開弁するようにした
    ガス弁装置において、 安全弁を押圧開弁して点火した後に前進端位置における
    ロッドの拘束を解くと共に戻しばねによるロッドの後退
    を中間位置で規制し、その後の火力調整操作でロッドが
    中間位置と後退端位置との間で進退されるように操作機
    構を構成すると共に、 流量調整弁をニードル弁で構成して、該ニードル弁の弁
    体をロッドに一体的に設け、中間位置と後退端位置との
    間でのロッドの進退動作に伴ってバーナへの供給ガス量
    が増減されるようにする、 ことを特徴とするガス弁装置。
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