JPH09101340A - 配電系統の間欠地絡位置標定方法と絶縁劣化監視方法 - Google Patents

配電系統の間欠地絡位置標定方法と絶縁劣化監視方法

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JPH09101340A
JPH09101340A JP8193791A JP19379196A JPH09101340A JP H09101340 A JPH09101340 A JP H09101340A JP 8193791 A JP8193791 A JP 8193791A JP 19379196 A JP19379196 A JP 19379196A JP H09101340 A JPH09101340 A JP H09101340A
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JP
Japan
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ground fault
distribution system
intermittent
resonance frequency
current
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Application number
JP8193791A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Kikuchi
辰男 菊地
Masashi Yoshimi
正志 吉見
Koichi Tanaka
孝一 田中
Wataru Fujiyama
亘 藤山
Tomoyuki Hikosaka
知行 彦坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Electric Power Co Inc
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y04S—SYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非活線状態では地絡状態が消滅する間欠地絡の
位置標定を行って早急な事故復旧に貢献する。 【解決手段】配電系統の模擬回路をもとに地絡が生じた
としたときの共振周波数としての比較共振周波数を、位
置標定の方法に応じて必要とする複数の地絡箇所を設定
してあらかじめ求めておく。間欠地絡が発生したらパル
ス状の電圧又は電流の波形を電圧センサ又は電流センサ
によって計測してその波形データをディジタル波形記録
装置にディジタルデータとして記録し、この波形データ
を基にディジタル演算によって周波数分析を行って実測
共振周波数を求め、この実測共振周波数を比較共振周波
数と比較すれば、実測共振周波数に最も近い比較共振周
波数を与える地絡位置が実際に間欠地絡を発生している
位置と標定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配電系統を構成する
電気機器の部分的な絶縁劣化に起因して間欠的に絶縁破
壊を起こして地絡電流が流れる間欠地絡の位置を標定す
るための配電系統の間欠地絡位置標定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】定格電圧が6.6kVの配電系統は、1
0MVA前後の電力用変圧器によって77kVから降圧
され、適宜複数系統に分岐して配線された系統である。
周知のように、配電線は一般住宅地の電柱の上部に設け
られていて、適宜柱上変圧器によって100V又は20
0Vに降圧されて家庭に引き込まれたり、大口需要家で
は6.6kVのまま需要家内に引き込まれる。
【0003】配電系統では多くは電柱の上部に掛けられ
た架空線によるが、前述の変圧器の二次側は多くはケー
ブルで引き出されて配電盤に至り、ここで分岐されるの
が普通であり、商業地では架空線の代わりにケーブルが
使用されることもある。電力用ケーブルは一般に固体絶
縁によって高圧導体と外径側に設けられた筒状の接地導
体との間の絶縁が確保されている。この固体絶縁は長期
間にわたって高温にさらされると劣化して絶縁強度が低
下することが知られており、また、ケーブルの被覆が破
れて水分が侵入したりしても絶縁強度が低下することも
あり得る。このようなケーブルの絶縁強度の低下によっ
て、間欠地絡という現象が発生することが知られてい
る。
【0004】図8は模擬的、簡略的に示した配電系統の
回路図である。この図において、配電系統は1つの配電
線2で構成されているものとして図示してある。電力用
変圧器1の一次巻線11は電圧が77kVの電力系統1
00に接続され、定格電圧が6.6kVの二次巻線12
は配電線2に接続されている。実際には電力用変圧器1
と配電線2との間には配電盤が設けられていて、更にこ
の配電盤から分岐した複数の配電線2がそれぞれ配電盤
を介して広域の配電系統に配電される。配電盤には計器
用変圧器、計器用変流器、断路器及び遮断器などが収納
されているのであるが、この図ではこれら配電盤とその
中に収納された電気機器の図示は省略してある。
【0005】図示のように、配電線2はa,b,cの三
相の配電線2a,2b,2cからなっており、P点のc
相で地絡が発生しているものとする。図示のように電力
用変圧器1の二次側巻線12は図示のように三角結線又
は中性点が引き出されない中性点埋め込み式の星形結線
が普通なので、配電線2の1点で地絡が生じても漂遊キ
ャパシタンスなどに充電されていた電荷が放電するだけ
で、電力用変圧器1の二次巻線に地絡電流が流れる、い
わゆる短絡電流が流れることはない。ただ、このような
地絡が異なる相で同時に発生すると相間短絡となって大
きな電流が流れることになるので1点で地絡が発生すれ
ば速やかに復旧して正常状態に戻すことが必要である。
【0006】間欠地絡はこのような地絡が間欠的に起こ
るものであり、特に、前述のように、固体絶縁の絶縁強
度が低下したために、地絡点での対地電圧のピーク近傍
で絶縁破壊してその相の電圧が接地電圧になって絶縁が
回復し、これにともなって他の相の対地電圧が変化する
という現象が半サイクルごとに繰り返され、その度毎に
幅の狭いパルス状の充電電流が地絡電流として流れると
いう現象である。
【0007】図9は間欠地絡が発生しているときの各相
の電圧と地絡電流の時間変化を示す波形図である。この
図において、地絡相はc相であり、地絡電流もc相の電
流を測定したものである。1つのパルスでの地絡時点は
地絡電流がパルス状に流れた時点であり、図の最初の時
点をt1 とすると、この時点t1 で地絡電流は負の方向
に流れ、c相電圧は正の値から負の方向に急激に変化し
ており、これに伴ってA相、B相ともに負の方向に移動
している。c相電圧に含まれる過渡的な振動成分を無視
すれば、各相間の相間電圧は電力用変圧器1の二次巻線
の誘起電圧によって規制されていて変動しないので、対
地電圧は三相ともにc相と一緒に変化するのである。
【0008】図10は図9の1つのパルス状の地絡電流
を時間軸を拡大して表示したオシロ図である。パルスの
幅は図示のように約0.6msである。ちなみに、図9
での地絡電流波形の時点t1 から次の符号が反転する地
絡電流パルスまでの時間は電源周波数を50Hzとして1
0msである。図10に示すように、電流パルスは振動
成分を持っている。これは地絡の発生によって電圧変動
が配電系統の中を伝播して電力用変圧器1や端末あるい
はケーブルと架空線との接続部などのインピーダンスが
変わる部分などで反射して共振するからである。その共
振周波数は、この図では、おおよそ50kHzである。
【0009】一般に地絡事故が発生すると、事故を速や
かに復旧するために地絡位置を標定することが重要にな
る。その一つの方法として、配電線2を電力用変圧器1
から切り離してパルス電圧印加回路を接続し、波頭が急
峻なパルス電圧を配電線2に印加して電流波形を計測
し、この電流波形を周波数分析して地絡位置標定を行う
方法が提案されている(例えば、特願平2−25852
6号)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、間欠地絡の
場合には、地絡が発生するのは瞬間的でありもしも電圧
印加を停止すれば絶縁が回復して地絡状態はなくなって
しまう。したがって前述のように、例えば導体接触のよ
うにその系統の定格電圧相当の電圧印加がなくても地絡
状態が継続していることを必要条件とする位置標定方法
は使用できないという問題がある。
【0011】この発明の目的はこのような問題を解決
し、間欠地絡時の電圧又は電流を直接計測してその計測
結果を基に地絡位置を標定することのできる配電系統の
間欠地絡位置標定方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明によれば、位置標定に必要とする複数の所定
の地絡位置について、地絡が生じたとしたときの共振周
波数としての比較共振周波数をあらかじめ求めておき、
間欠地絡の発生が検出されたら、間欠地絡によって発生
するパルス状の電圧又は電流の波形を計測してディジタ
ル波形記録装置に記録し、この波形データを基に周波数
分析を行って実測共振周波数を求め、この実測共振周波
数を比較共振周波数と比較すれば、実測共振周波数に最
も近い比較共振周波数を与える地絡位置が実際に間欠地
絡を発生している位置と標定することができる。
【0013】また、所定の位置で地絡したとしたときの
共振周波数を配電系統の模擬回路を基にして求め、この
共振周波数から比較共振周波数を求めるか、実際の配電
系統の所定の位置に疑似的な地絡を発生させ、このとき
の共振周波数から比較共振周波数を求めるかのいずれの
方法をも採用することができる。実際の配電系統で疑似
的な地絡を発生させる場合に、配電系統が活線状態であ
るときに、一線の所定の位置に短時間の地絡を起こさせ
る方法を採用することができる。
【0014】このとき、地絡を起こさせる方法として一
線と接地の間に半導体スイッチを接続してこれのスイッ
チング動作によって疑似的な地絡を発生させる方法が適
当である。また、疑似的な地絡を、配電系統が無電圧状
態であるときに所定の位置を接地させたものとすれば、
無電圧なので必要な時間持続して接地の状態を維持して
差し支えない。そして、測定端から電圧を印加すること
によって共振周波数を求めることができる。
【0015】このときの印加電圧は、正弦波交流電圧で
ある場合には電流を測定することによってインピーダン
スが求められるからインピーダンス絶対値が極小になる
周波数として共振周波数が得られる。インピーダンスか
ら共振周波数を求める方法として測定端にインピーダン
スアナライザを接続してこれによって正弦波交流電圧を
印加して共振周波数を求めるのが適当である。
【0016】交流電圧を印加する代わりにパルス電圧を
印加し、このパルスによって配電系統に生ずる共振の波
形をディジタル波形記録装置によって記録し、周波数分
析して共振周波数を求める方法を採用することもでき
る。また、間欠地絡の発生が検出されたら、間欠地絡に
よって発生するパルス状の零相電圧と零相電流の波形を
計測してディジタル波形記録装置に記録し、これら零相
電圧と零相電流の波形データの初期の極性に基づいて、
計測位置から地絡位置を見た方向を特定して間欠地絡位
置の標定をすれば、多くの分岐点と多くの枝を有してい
て、複数の地絡位置で似たような共振周波数となる配電
系統においても、的確に間欠地絡位置の区間を限定して
標定することができる。
【0017】また、前述の比較共振周波数を求めておい
て地絡が発生したときの波形に含まれる共振周波数と比
較して位置標定する方法と、零相電圧と零相電流の波形
データの初期の極性に基づいて計測位置から地絡位置を
見た方向を特定して間欠地絡位置の標定をする方法を併
用すれば、多くの分岐点と多くの枝を有していて、複数
の地絡位置で似たような共振周波数となる配電系統にお
いても、零相電圧と零相電流の波形データの初期の極性
に基づいて間欠地絡位置の区間を限定した上で、実測共
振周波数と比較共振周波数との比較に基づいて間欠地絡
位置を標定することができるので、的確かつ速やかな間
欠地絡位置の標定が可能となる。
【0018】また、上記の方法において、電圧又は電流
を計測するセンサが、配電系統が非活線状態である時に
設けられた位置固定のセンサであるものとすれば、高精
度のセンサを使用することができる。また、センサが電
源側にだけ設けられてなるものとしてもよく、そうすれ
ばこの電源側は電力用変圧器が設置される変電所内であ
ることが普通なので、変電所の所員が取り扱うことが簡
単になり、常時の間欠地絡監視のセンサとして共用する
こともできる。
【0019】また、センサが電源側及び少なくとも1つ
の分岐点又は終点に設けられてなるものとすることによ
って、電源側の電圧や電流を基に位置標定することによ
る精度の低下を補って必要精度を維持することができ
る。また、電圧、電流を計測するセンサとして、配電系
統の電圧を計測するための計器用変圧器、電流を計測す
るための計器用変流器を用いれば、これらの計器は高周
波では精度が低下するが、地絡電流に含まれる高周波成
分を周波数分析するのに必要な出力値を得ることはでき
る。このような既設の計器を流用することにより、標定
に使用される装置が簡単になる。
【0020】また、各センサの出力波形データを一箇所
に集めれば、センサを除いた位置標定用の装置を各セン
サの設置位置まで移動して対処する必要がないので、位
置標定の作業がより簡素化される。また、センサが非接
触形の移動可能のセンサであり、所定の計測位置で活線
状態で配電線に接近させることによって電圧又は電流が
計測されるものを採用すると、1つのセンサで複数箇所
の電圧又は電流の波形データを得ることができるので、
位置標定の精度を向上させることができる。
【0021】前述の手段において、電源が共通の複数の
回線のそれぞれの、電源に近い位置に設けられたセンサ
が測定する零相地絡電流の波形をディジタル波形記録装
置に記録してそれぞれの回線ごとの零相地絡電流の実効
値を求め、その値が最も大きな回線に地絡事故が発生し
たものと判定することによって、地絡事故の生じた回線
を特定できる。また、それぞれの回線の零相地絡電流の
実効値の最小値があらかじめ設定されたしきい値を越え
たときに地絡事故が発生したものと判定することによっ
て単発的なパルスによる地絡事故発生の有無の判定の誤
りを回避することができる。 更に、同じセンサで測定
される間欠的に発生した少なくとも二つの波形データを
基にして間欠地絡の発生の有無を判定するようにすれ
ば、たとえ、最初の時点で測定されて波形データによっ
て地絡事故と判定されるようなノイズであっても、その
あとで記録された波形データとの比較によって容易にノ
イズであることを判定することができる。その場合、少
なくとも二つの波形データを基にそれぞれ地絡位置の標
定を行い、これらの位置が実質的に一致したときに地絡
事故が発生したものと判定するとともに、一致した位置
を標定位置とする方法、又は、少なくとも二つの波形デ
ータを周波数分析して、それぞれの共振周波数が実質的
に一致したときに地絡が発生したものと判定する方法な
どを採用することができる。 前述の配電系統の間欠地
絡位置標定方法によって得られた地絡事故のデータを蓄
積して地絡事故履歴を記録しておけば、発生頻度の時間
的増加などからこの配電系統の絶縁劣化の時間的変化を
監視することができる。そして、電源が共通の複数の回
線ごとに分けて地絡履歴を記録して、この配電系統の絶
縁劣化の時間的変化を回線ごとに監視することが可能で
あり、更に、独立した配電系統のそれぞれごとの地絡履
歴を記録して、これら配電系統の地絡事故の履歴を比較
することによって監視することも有効である。回線ごと
の監視と配電系統ごとの監視の両方を併用することもで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下この発明を実施例に基づいて
説明する。
【0023】
【実施例1】図1はこの発明の第1の実施例における配
電系統の間欠地絡位置標定方法の手順を示すフローチャ
ート、図2は図1の位置標定方法を実施するのに使用さ
れる装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、右側のブロックB1 ,B2,B3 の流れは事前に解
析的に模擬回路の比較共振周波数を求める手順、左側の
ブロックB4 ,B5 ,B6 ,B7 の流れは、間欠地絡が
発生したときの電圧又は電流波形を計測して実測の共振
周波数を求める手順、そして、これら比較共振周波数と
実測共振周波数との比較に基づいて実際の間欠地絡位置
を標定する手順がB8 である。
【0024】ブロックB1 において、対象とする配電系
統の高周波模擬回路を作成する。前述のように、配電系
統の共振周波数は数10kHzの高周波なので、これに見
合った模擬回路を設定するのがよい。例えば、前述の電
力用変圧器1は配電系統2の側からみたとき、数10k
Hzでは単にキャパシタンスと見なすことができる。この
ときの各端子と対地との間の静電容量は変圧器巻線の侵
入容量と呼ばれることがある。架空線やケーブルは分布
定数回路と見なされる。
【0025】ブロックB1 で設定された模擬回路を基
に、ブロックB2 において、ある位置で地絡が発生し
た、すなわち、その位置での三相のうちの1つの相の対
地電圧が零になったとする。このときの全体の回路の共
振周波数は模擬回路をインピーダンスマトリクスで表し
たときのこのマトリクスの固有値になるという数学的な
関係があるから、ブロックB3 において、設定された地
絡位置に応じたインピーダンスマトリクスを作成すれ
ば、後は固有値問題としてコンピュータで数値的に解く
ことができる。図2ではこれらの解析演算はコンピュー
タCPによって行われる。このようにして得られた固有
値が比較共振周波数となる。配電系統には分布定数回路
を含むから理論的には共振周波数の数は無限であるが、
実測との対応が考慮されて適当な周波数で打ち切られ
る。設定された地絡位置は、後述の位置標定に必要とす
る位置に設定する。その数は実際の配電系統では100
単位もしくはそれ以上になる。これらの解析結果は位置
標定を行うためのコンピュータであるパーソナルコンピ
ュータPCの外部記憶装置OMに記憶される。
【0026】ブロックB4 において、間欠地絡の有無が
常時監視されており、もし間欠地絡が発生したことが検
出されたら次のブロックB5 から間欠地絡の位置標定の
手順が行われる。間欠地絡の有無の監視は、後述するよ
うに電源側に設けられた電圧又は電流センサによって計
測される波形データによって行われる。すなわち、オシ
ロスコープで図8のような各相の対地電圧波形の変歪、
又は電流波形に幅の狭いパルスが半周期ごとに負荷電流
に重畳したら間欠地絡が発生したことが判る。なお、間
欠地絡は配電系統への影響が少なく、地絡を検出するた
めに設置されている継電器などでは検出することができ
ないのが普通である。オシロスコープを目視により監視
するのではなく、間欠地絡と見なせる高調波成分が一定
値よりも大きくなったとき警報を発するなどの監視シス
テムを設けることもできる。いずれにしても間欠地絡の
発生を監視するためには高周波成分を計測するセンサが
必要である。これらのセンサは図2に2つのセンサS
1、S2として図示してある。
【0027】間欠地絡の発生が検出されたらブロックB
5 においてどこかにセンサを取付けて、ブロックB6 に
おいて、電圧又は電流を計測して高調波成分を図2では
ディジタルオシロDOとして図示してあるディジタル波
形記録装置に記録する。ディジタルオシロは、過渡現象
的な電気量を所定の間隔でサンプリングしたアナログデ
ータをディジタルデータに変換した上で記憶装置に記憶
させ、同時に適宜波形の表示が行えるものであり、ディ
ジタル波形記録装置としてはこの他にパソコンの中に組
み込んで同じような機能を持たせることのできるデータ
集録ボードと呼ばれる市販品がある。これはプリント板
上にA/D変換器、メモリ、制御装置などを組み込んで
パソコンの中に組み込めるようになっているものであ
り、これらを総称してここではディジタル波形記録装置
と名付けている。ここでは、ブロックB8 で位置標定の
ための演算を行うので、図2のディジタルオシロDOの
代わりにデータ集録ボードをパーソナルコンピュータP
Cの中に組み込んだ構成であってもよい。ただ、後述す
るように、まとめて計測、記録する電気量の数は最大
7、最小1であり、サンプリング周波数は対象とする配
電系統の高次の共振周波数を充分に把握できるだけの高
い周波数が必要であり、少なくとも1MHz、多くの場合
は10MHz程度が必要なので、実際に必要とする条件を
満足するディジタル波形記録装置を選択する必要があ
る。
【0028】図2では2つのセンサS1,S2を図示し
ているが、センサの数は1つとは限らないという意味で
2つのセンサを図示しているのであり2つという値にこ
だわるものではない。ディジタル波形記録装置としての
ディジタルオシロDOは複数の波形データを同時に取り
込むことができるのが実際である。電圧又は電流を計測
するためのセンサとしては、非接触のものがある。例え
ば、電圧計測の場合、電界センサと呼ばれるもの、電流
計測の場合、ホール素子やロゴウスキーコイルなどがあ
る。前述のように、あらかじめ固定した位置に設置して
おくのであれば前述のものが精度がよいが、電圧が印加
されている状態でセンサを取付ける作業を行う場合に
は、非接触式のセンサがよい。高圧導体に一切接触しな
いでよいからである。
【0029】電界センサでは高圧導体の対地電圧に比例
した出力が得られるので、センサ出力には商用周波電圧
が重畳するから、これを取り除くために高域通過フィル
タを通して低周波成分をカットする必要がある。間欠地
絡によって発生するパルスに含まれる周波数成分は前述
のように数10kHz以上なので商用周波数との差が大き
いことから、1kHz程度の遮断周波数のフィルタを用い
れば商用周波数成分をその高調波成分を含めて充分に取
り除くことができる。ホール素子の場合も電流に比例し
た出力が得られるので、電界センサと同じように広域通
過フィルタの設置が必要である。
【0030】ロゴウスキーコイルは電流に比例した磁束
によってコイルに生成される誘導電圧を計測するので、
出力信号の各周波数成分の強度は周波数に比例すること
から、簡単な高域通過フィルタを兼ねていることにな
り、最終的に必要とするデータは共振周波数であること
もあって高性能の高域通過フィルタの設置を省略するこ
ともできる。
【0031】系統には電圧を計測する計器用変圧器、電
流を計測するための計器用変流器が設けられている。セ
ンサS1,S2としてこれらの計器用変成器を流用でき
れば好都合である。これら計器用変成器の周波数特性に
は次の2つの現象がある。 鉄心の渦電流による影響、すなわち、周波数が高いほ
ど鉄心の等価的な透磁率が小さくなって励磁インピーダ
ンスが小さくなる。この現象は計器用変流器で問題にな
り、周波数が高くなると励磁電流が大きくなってその分
変流比が小さくなる。 巻線の漂遊キャパシタンスの影響、すなわち、高周波
では漏れ磁束と漂遊キャパシタンスとの間で直列共振が
生じ、この共振周波数に近づくと変圧比が大きくなる。
この現象は計器用変圧器で問題になる。
【0032】実際の製品で計器用変流器及び計器用変圧
器についてこれらの高周波特性を測定した結果は次の通
りであった。これらの試験はいずれも変成器の一次側に
高周波正弦波電源が発生する高周波電圧を印加して、計
器用変圧器の場合は一定の値に保たれた一次電圧と無負
荷の二次電圧を、計器用変流器の場合は一定の値に保た
れた一次電流と短絡された二次側回路の二次電流をそれ
ぞれ高周波測定器及びオシロスコープで測定したもので
ある。 計器用変流器の場合、供試器は、変流比 200A/5A、容
量15VAのモールド変流器(CED3A/200) 富士電機(株)製で
ある。印加周波数を商用周波から順次上げていったとこ
ろ、200kHzまで殆ど変流比に変化はなかった。 計器用変圧器の場合、供試器は、変圧比 6600V/110V
、容量50VAのモールド巻線型変圧器(NPE12-6FA/50)富
士電機(株)製である。商用周波から順次周波数を上げ
ていったところ、10kHz 前後の周波数から二次電圧に約
100kHzの高調波成分が重畳し、50k Hzでは変圧比が1.3
倍になり、また位相も二次電圧が一次電圧に対して進み
となる結果となった。このことは前述の直列共振による
ものと考えるのが妥当である。したがって、計器用変圧
器をセンサS1、S2として使用するときにはあらかじ
め直列共振周波数を測定で確認しておく必要がある。
【0033】したがって、このような周波数特性が許す
範囲で、既設の計器用変流器や計器用変圧器をセンサS
1、S2として使用することができる。更に、センサS
1、S2としての計器用変流器、計器用変圧器の周波数
特性をあらかじめ実測してこれをコンピュータに記憶さ
せておき、周波数分析の結果をセンサの周波数特性に応
じて補正するという方法を採用することもできる。
【0034】ディジタル波形記録装置に記録された波形
データはブロックB7 においてパーソナルコンピュータ
PCによって周波数分析されて共振周波数が求められ
る。これを実測共振周波数と名付ける。ブロックB8 に
おいて実測共振周波数を比較共振周波数と比較して最も
近い共振周波数になる比較共振周波数に対応する地絡位
置が実際の地絡位置であると標定される。実際にはこの
比較手順は簡単ではない。実際の配電系統では多くの分
岐点があり多数の枝があり、似たような共振周波数を持
っている枝もあり得るので簡単に地絡位置を1箇所に特
定して標定するのが困難な場合がある。ただ、このよう
な共振周波数を用いた地絡位置の標定方法は間欠地絡特
有のものではなく、一般の地絡位置標定方法と共通なの
で、例えば前述の公報に使用されている地絡位置標定方
法を間欠地絡位置標定方法に流用することもできる。
【0035】簡単には、最も低い共振周波数である第1
共振周波数が地絡位置と電源との間の距離の関数になる
ことを利用して、実測共振周波数の第1共振周波数に近
い第1共振周波数を持つ比較共振周波数の地絡位置を選
んで標定位置を絞り込み、更にこの中から実測共振周波
数の第2共振周波数に近い第2共振周波数を持つ比較共
振周波数の地絡位置を選んで更に標定位置を絞りこむ、
という手順を経て地絡位置を絞り込んで行く方法もあ
る。
【0036】間欠地絡の有無の監視のために電源側にセ
ンサが設けられているので、このセンサを位置標定に流
用するのが間欠地絡位置標定のシステムとしては最も簡
単である。ただ、このシステムでは電源側から遠い位置
の間欠地絡に対しては感度が悪くなるという問題があ
る。したがって、電源側から最も遠い位置にあらかじめ
センサを設けておき、検知された間欠地絡の位置が遠く
て1箇所に特定して標定するのが困難と見られる場合
に、電源側から離れた位置のセンサから波形データを計
測して位置標定することによって地絡位置を1箇所に特
定して標定することができる可能性が高くなる。このよ
うに、あらかじめ電源側以外にもセンサを固定して取付
けておく位置として前述のように最も遠い位置だけでな
く、センサの設置個数に応じて対象とする配電系統全体
の中で最も効率のよい位置を選定すればよい。このよう
なセンサ設置位置の選定に前述の模擬回路の解析システ
ムを使用することもできる。複数のセンサを設置する場
合、各センサの出力波形データを一箇所に集めて、図2
に示す位置標定用の装置に入力してもよく、また、図2
に示す位置標定用の装置の内、センサを除いた1セット
の装置を各センサの設置位置まで移動して対処してもよ
い。
【0037】なお、各センサの出力波形データを一箇所
に集める場合、例えば、配電自動化子局などの配電線付
帯設備を利用することができる。すなわち、既存の配電
自動化システムにおいて、各子局に対応して各センサを
設置し、各子局から各センサへの電源を供給するととも
に、各センサの出力波形データを各子局に入力し、各子
局から親局に光ファイバで各波形データを伝送して一個
所に集め、親局側に設置された位置標定用の装置に入力
する。
【0038】電源側以外の複数の位置にセンサを設ける
場合、前述のように固定式のセンサの他に可搬式の非接
触式のセンサを使用すれば、パーソナルコンピュータP
Cなどの必要とする装置とともにセンサをセットにして
移動して、より精度の高い位置標定を行うこともでき
る。固定式のセンサをあらかじめ複数箇所に設けておく
場合でも、位置標定用の装置は前述のように可搬式の1
台で対処するのが普通なので、非接触式のセンサを用い
て他の装置とともに移動する方式としても位置標定の能
率にそれほどの影響はない。
【0039】
【実施例2】図3はこの発明の第2の実施例を示す配電
系統の模擬的な回路図である。この図において、配電線
2を構成する三相それぞれの配電線2a,2b,2cの
うちの配電線2cがP点で地絡したとする。このとき、
前述のように配電線2の対地漂遊キャパシタンスなどに
蓄積されていた電荷が地絡点Pを通って放電する。例え
ば、健全時の配電線2cの電圧が+であったとすると、
地絡によって、電流は地絡点Pを通って接地導体に流れ
る。この電流は配電線2cを通ってP点に集まってく
る。したがって、配電線2cの電流はP点から右の位置
Q1 では右から左の方向に流れ、P点から左の位置Q2
では逆に左から右の方向に流れる。配電線2a,2bの
電流は例えば図7の電力用変圧器1の二次巻線12を介
して配電線2cに流れ込む。
【0040】例えば、配電線2aの電流がこの図には示
されない左側にある電力用変圧器1を介して配電線2c
に流れ込むとすると、位置Q2 において配電線2aの電
流I a2の電力用変圧器1に向かって左方向に流れる電流
成分は配電線2cを通って地絡点Pに戻る。したがっ
て、電流Ia2に含まれる左向きの電流成分は電流Ic2に
逆方向の右向きの電流成分として含まれるので、これら
の電流成分は打ち消しあってこの位置の零相電流I02に
は含まれない。結局、零相電流I02は地絡位置P点に向
かう電流成分だけになる。一方、位置Q2 での零相電圧
V02は各相の対地電圧Va2,Vb2,Vc2の和の3分の1
であり、P点が地絡する前の健全な状態では三相が平衡
状態にあるから零相電圧V02は零である。P点で地絡す
ると三相の配電線2a,2b,2cの電圧が一斉に変化
する。変化の方向は前述のように地絡前の配電線2cの
電圧を+であるとすると、配電線2cの対地電圧VC が
+の値から0に変化するのに伴って配電線2b,2cの
電圧Va ,Vb も同じ方向に変化する。したがって、零
相電圧V0 の値は0から−の方向に変化する。このよう
な関係があるから、零相電圧V0 と零相電流I0 を計測
し、地絡発生の初期のこれらの極性を比較すれば計測位
置に対して地絡点Pが電源側にあるか反対側にあるかの
標定を行うことができる。したがってこのような位置標
定方法を複数の計測位置で行えば間欠地絡位置P点を順
次絞り込んでゆくことができる。また、前述の第1の実
施例にこの第2の実施例を併用すればより正確な位置標
定を行うことが可能になる。
【0041】零相電圧を求めるには実際に各相の対地電
圧を計測してディジタルオシロDOに記録しパーソナル
コンピュータPCで演算によって三相分を加算して得る
のが最も簡単である。また、零相電流は三相の配電線を
まとめて1つの変流器のコアに貫通させるとか、三相の
配電線をまとめて囲んでロゴウスキーコイルを設けるな
どによって直接得ることもできる。また、零相変流器が
設置されていればこれを流用してもよい。
【0042】第1、第2の実施例を含めて計測の対象と
する電気量としては、三相それぞれの対地電圧、電流及
び零相電流の7つである。第1の実施例だけを実施する
とすれば零相電流だけを計測の対象としても可能であ
る。各相の電流を計測してその波形から地絡相を特定す
ると、地絡相の電流波形に最も多くの共振周波数成分が
含まれるから、この波形を周波数分析すれば最も精度の
高い実測共振周波数を得ることができる。このような特
徴を利用するのであれば各相の電流、すなわち、3つの
電気量を計測の対象にすればよい。いずれにしても、配
電系統の特徴などを把握し、また、センサ取付けの難易
も考慮して最適の間欠地絡位置標定器のシステムを構成
することになる。
【0043】
【実施例3】図4はこの発明の第3の実施例を示す配電
系統とこれに設置された測定装置の回路図であり、図7
と同じ回路要素には同じ符号を付けて詳しい説明を省
く。この図において、配電系統の一つの相の特定の箇所
を地絡させるスイッチ装置3と電源側に設けたこの図で
は電圧センサとしての計器用変圧器42と電流センサと
しての計器用変流器41とを模して図示してあるセンサ
40、これらのセンサの出力信号が入力されるディジタ
ル波形記録装置4が設けられている。ディジタル波形記
録装置4は前述の実施例1で使用されるものと同じであ
り、計器用変流器41や計器用変圧器42は前述したよ
うな種々のセンサの代表例として示したものであって図
示のものにこだわるものではない。
【0044】実施例3が前述の実施例1と異なる点は、
実施例1では実測共振周波数と比較するための比較共振
周波数が、配電系統の模擬回路から解析的に求めた共振
周波数であるのに対して、実施例3では実際の配電系統
での測定によってあらかじめ求められた共振周波数であ
るという点である。配電系統が電力用変圧器1を介して
電力系統100から電圧が印加されている状態で地絡を
模擬する位置に設けてあるスイッチ装置3の半導体素子
31を短い時間「閉」にする。このとき、実際の地絡事
故と同じように地絡電流が流れ、配電系統全体で共振が
生ずる。ディジタル波形記録装置4はこの共振を電流セ
ンサ41又は電圧センサ42で検出して記録し、周波数
分析して共振周波数を求める。高速スイッチ3が設けら
れる位置は実施例1で模擬回路で複数の地絡位置を設定
するのと同じ位置にする。得られたそれぞれの地絡位置
ごとの共振周波数はパソコンに記録されて以後の地絡位
置標定に使用されるのも実施例1と同じである。
【0045】スイッチ装置3は自己消弧形の半導体スイ
ッチ31、この半導体スイッチ31にターンオンパルス
を供給するターンオントリガ回路33、ターンオフパル
スを供給するターンオフトリガ回路34及びターンオン
トリガ回路33、ターンオフトリガ回路34のそれぞれ
にターオン、ターンオフの時点を指示する信号T1 ,T
2 を出力する位相検出器32からなっている。
【0046】位相検出器32は模擬地絡点P点の電圧の
波高値近くでターンオン指示信号T1 をターンオントリ
ガ回路33に対して出力し、更にその後所定の時間経過
後ターンオフ指示信号T2 をターンオフトリガ回路34
に対して出力する。ターンオン時点を波高値近くにする
のはこの時点でP点を設ける相の漂遊キャパシタンスに
蓄積される電荷が最も大きく、したがって、P点を地絡
させたときの共振の振幅が最も大きく検出感度が良いか
らである。また、ターンオン時点とターンオフ時点との
間の間隔、すなわち模擬地絡が継続する期間は前述のよ
うに1ミリ秒程度であるが、P点が電源に近い場合には
共振周波数は高い値になるので地絡電流が持続する時間
も短くなるので模擬地絡が継続する期間はもっと短くて
もよい。
【0047】新設の配電系統でまだ使用されていない状
態の配電系統では人為的な地絡が問題になることはな
い。しかし、配電中の配電系統に人為的な地絡を発生さ
せるのは必ずしも適当ではないので、この実施例を使用
中の配電系統に適用するときには充分の配慮が必要であ
る。人為的地絡によって問題が生じないようにするため
には、地絡持続時間を極力短くすることである。必要と
する地絡持続時間は配電線2の漂遊キャパシタンスに充
電されていた電荷が地絡点を通って流出するのに要する
時間以上であればよく、この時間は図9の電流波形の持
続時間から判断できるように、1ミリ秒程度である。高
周波の共振周波数を求めるためには高速スイッチ3の
「開」から「閉」に移行する時間が短いことが必要であ
り、例えば100kHzの共振周波数を求めるためには、
ターンオン時間が数マイクロ秒の高速のスイッチング動
作が要求される。パワーエレクトロニクスで使用される
GTOやIGBTなどの自己消弧形半導体スイッチ素子
はこのような高速のスイッチングに充分対応することが
できる。
【0048】なお、スイッチ装置3による模擬的な地絡
の発生は原理的には1回だけでよいが、SN比を向上さ
せるために複数回の模擬地絡を発生させてそれぞれごと
に発生する振動波形を加算するという方法を採用しても
よい。
【0049】
【実施例4】図5はこの発明の実施例4を説明するため
の配電系統と測定装置の回路図である。実施例4は実施
例3と同じく実際の配電系統を使用して地絡時の共振周
波数をあらかじめ求める点は同じであるが、その方法が
異なる。すなわち、この実施例は無電圧状態の配電系統
に適用するもので、電力用変圧器1が設置されている電
源側の1つの相にインピーダンスアナライザ5を挿入
し、所定の模擬地絡点Pで1つの相を接地した状態で、
インピーダンスアナライザ5によって共振周波数を求
め、その結果が地絡位置Pでの比較共振周波数とするも
のである。無電圧状態なので地絡位置Pで持続的な地絡
状態であっても支障がないので、インピーダンスアナラ
イザ5によって共振周波数を求めるのに必要な時間だけ
地絡状態を維持することができる。
【0050】インピーダンスアナライザ5は市販のもの
(例えば、ヒューレットパッカード社製、HP4194
A)を使用することができ、これは周波数可変の正弦波
交流電圧発生器を内蔵していて、この電圧を配電系統に
印加したときの電流を測定し、印加電圧と測定電流との
比からインピーダンスを求めるもので、インピーダンス
アナライザ5が持つ表示装置に、横軸が周波数、縦軸が
インピーダンス値であるグラフを表示する機能も持って
いる。出力値はインピーダンス絶対値だけでなく、イン
ピーダンスアナライザ5の出力端からみた配電系統のイ
ンピーダンスを簡単な回路、例えばインダクタンスLと
抵抗Rの直列回路とみなしたときのR,Lの周波数に関
する変化、あるいは電圧と電流との位相差の周波数特性
など種々の出力値を選択できるようになっている。必要
とする共振周波数は直列共振、すなわち、電流の絶対値
が極大値になる周波数なので、インピーダンス絶対値を
出力値とするときにはその値が極小値になるときが求め
る共振周波数であり、アドミッタンスを出力値とすると
きには極大値となる周波数が求める共振周波数である。
【0051】配電系統が無電圧状態となるのは、一つは
この配電系統が新設のものであって、通電前の状態にあ
るとき、もう一つは何らかの事故が発生して通電を中止
しているときの2つが考えられるが、一般に事故が発生
した場合、可及的速やかに復旧するのが電力供給元の使
命であるから、共振周波数を求めるために停電状態を長
引かせるのは実際上は不可能である。したがってこの実
施例を適用することができるのは通電前の配電系統に限
定される。
【0052】
【実施例5】図6はこの発明の実施例5を説明するため
の配電系統と測定装置の回路であり、図4、図5と共通
の要素には同じ符号を付けて重複する説明を省く。この
図において、図5と異なる点は、インピーダンスアナラ
イザの代わりにパルス発生器6を挿入してパルスを配電
系統に印加し、このパルスが印加されることによって生
ずる振動波形をディジタル波形記録装置4で記録し実施
例3と同様に共振周波数を求めるものである。実施例3
の場合と同様に計器用変流器41、計器用変圧器42な
どのセンサ40は種々のセンサの一例として図示してあ
る。
【0053】パルス発生器6は、直流電源61から抵抗
62を介してコンデンサ63を充電し、充電が完了した
ところでスイッチ64を投入するものである。この場
合、実施例4のようにいったん「閉」となったスイッチ
64を再度「開」にする必要がない。したがって、スイ
ッチ64としては前述のような半導体スイッチの他に水
銀スイッチなども使用可能である。
【0054】なお、パルス発生器6の回路構成は単発パ
ルスを発生させる最も基本的な回路を示しており周知の
ものであり、この発明の目的に反しない範囲で回路構成
の異なる種々のパルス発生器を採用することができる。
【0055】
【実施例6】図7はこの発明の第6の実施例を示す配電
系統の回路図であり、この発明に直接関係しない要素は
省略してある。この図において、変圧器1Aに接続され
た配電系統2Aは5本の回線2A1,2A2,2A3,
2A4,2A5で構成されていて、回線2A1の電源側
には遮断器7A1とその負荷側にセンサとしての零相変
流器4A1が設けられている。回線2A2,2A3,2
A4,2A5も同様である。また、変圧器1Aに隣接し
て変圧器1Bが設けられていて配電系統2Aと同様の配
電系統2Bが連結されている。配電系統2Aと2Bとは
連系用遮断器7ABで連結されている。ただし、常時は
この遮断器7ABは「開」になっていて両配電系統は独
立して運用されている。回線数の5という値は図示上の
ものであって実際の配電系統に対応するものではない。
実際の配電系統では10を越える多くの回線数が採用さ
れることが多い。
【0056】複数の回線からなる配電系統における地絡
位置標定ではまず地絡を生じた回線を特定することが重
要である。地絡回線が特定できれば、後はこの回線の中
だけで位置標定をすればよく、他の回線は対象外とする
ことができるからである。以下に地絡を生じた回線を特
定する方法について述べる。各回線の電源側に設けられ
ている零相変流器を電流センサとして地絡が発生したと
みなされたときにその零相電流波形をそれぞれ回線ごと
にディジタル波形記録装置に記録する。図示のように地
絡が生じた回線を回線2A1とすると、地絡地点に零相
地絡電流が流れるが、この地絡地点の中に他の回線2A
2〜2A5から流れ込む電流i2 ,i3 ,i4 ,i5 は
それぞれの零相変流器4A2〜4A5で測定されるとと
もに、回線2A1に合流してi1 となって計器用変流器
4A1で測定される。すなわち、
【0057】
【数1】i1 =i2 +i3 +i4 +i5 が成立する。し
たがって、それぞれの零相地絡電流の最大振幅の大きさ
はi1 が最も大きい(田中 孝一 電気現場技術 Vo
l.34 NO.402 P.63「前振れ現象探知に
よる配電線故障の未然防止システム」)。したがって、
それぞれの回線の零相変流器が検出する零相地絡電流の
振幅を比較して最も大きな値となる回線が地絡を生じて
いる回線である、と特定することができる。
【0058】実際には測定された零相電流波形には高調
波成分が重畳していて振幅の比較は必ずしも簡単ではな
い。これの代わりに、それぞれの零相電流波形の瞬時値
の二乗平均の平方根としての実効値を求めて比較すれ
ば、振幅が大きいということは実効値が大きいことでも
あり、そして、二乗平均することによって高調波成分の
影響は小さくなるので、実際の振幅の比較をするのに比
べてはるかに精度のよい比較が可能になる。
【0059】実際の電流波形は前述のように過渡的に変
化する波形なので厳密な意味での実効値の定義は困難で
あるが、ここでいう実効値とはディジタル波形記録装置
に電流波形が記録される時間(1〜2ミリ秒程度)の間
の二乗平均の平方根をとればよい。また、単なる大小関
係の比較であるから平方根をとるのを省略してもよく、
ここでの実効値にはこのような平方根をとらない値も含
める。
【0060】地絡事故が発生した場合、零相地絡電流の
立ち上がり部でトリガーが働いて、各回線の零相地絡電
流の波形データがディジタル波形記録装置への取り込み
が始まるようになっている。このとき、零相地絡電流で
はなくて何らかの理由で発生したパルス幅の極端に小さ
な単発のパルスでトリガーが働く可能性がある。このよ
うな場合、前述のように実効値をとればこのパルスが持
続する時間が短いのでその実効値が小さいことから容易
に地絡現象ではないと判定できる。ただ、このときの地
絡現象かノイズかの判定を行うためのしきい値を大きく
設定すると地絡事故が発生したのにも係わらずノイズだ
と判定する間違いを起こす可能性が高くなり、逆に小さ
過ぎるとノイズを地絡現象と間違う可能性が高くなる。
つまり、ノイズか地絡現象かの区別を判定するためのし
きい値を適切に設定する必要がある。適切なしきい値設
定の方法として次の方法がある。
【0061】前述のように、地絡位置の標定には比較共
振周波数があらかじめ求められる。このときにそれぞれ
のセンサで測定された零相電流波形の実効値を前述と同
様の定義で求める。そして、その中で最も小さな値とな
る実効値をI0Mとする。実際の配電系統で地絡事故が発
生して複数のセンサで測定されたそれぞれの零相電流波
形をディジタル波形記録装置で記録したとして、その中
で最も小さな実効値をIRMとしたとき、しきい値をIS
=kI0M とし(係数kは1よりも小さな適当な値) 1)IRM≧IS のとき、地絡事故が発生したと判定する 2)IRM<IS のとき、ノイズであると判定する すなわち、零相地絡電流の実効値は最小実効値I0Mより
も大きい筈であるから、測定され記録された波形データ
が事故によるものである限り、IRM>I0Mであるから、
前述の1)が成立する。ただ、最小実効値は例えば模擬
回路を基に求めたものであれば当然ながら実際の配電系
統との間に差があるので、その差によって地絡事故が発
生したにも係わらずノイズであると判定する間違いを起
こすことを避けるために係数kを導入したものである。
【0062】ノイズの中には地絡電流と同じように配電
系統の中で振動を起こして持続時間が長く、したがって
その実効値が大きいものも生ずる可能性があるが、この
ようなノイズに対しては前述のノイズ対策は有効に働か
ない。このような場合でも有効に働くノイズ対策を以下
に述べる。前述のように、間欠地絡は半周期ごとに発生
してパルス状の地絡電流が流れる。このような現象を利
用すれば、単発的に発生するノイズによる誤動作は容易
に避けることができる。また、この方法は実施例6に止
まらず前述の実施例全てに適用することができる。
【0063】ある時点で地絡事故を検出してディジタル
波形記録装置に地絡電流波形が記録されたとして、間欠
地絡の場合、繰り返し同じような地絡電流が発生する。
したがって、二つの時間的に異なる波形データのそれぞ
れごとに地絡位置を標定して、もし、二つの標定位置が
一致したら地絡事故が発生したと判定し、同時にその標
定位置を地絡事故発生の位置とする。この場合、それぞ
れのデータには誤差があるから必ずしも標定位置が厳密
に一致するとは限らないが互いに近い位置にあれば地絡
事故が発生したと判定して差し支えない。しかしなが
ら、標定位置は更に波形データの記録と位置標定を繰り
返して正確な位置を標定する必要がある。
【0064】また、位置標定には前述のように共振周波
数を求める方法があるが、この共振周波数が2つの波形
で実質的に一致したとみなせるときに地絡事故があった
と判定することも可能である。この共振周波数で比較す
る方法は、共振周波数を基に位置標定する方法を採用し
ている場合には標定位置を比較する場合と実質的に同じ
である。
【0065】
【実施例7】配電系統に間欠地絡が発生する要因は、前
述のように地中ケーブルや架空線などの絶縁劣化の他
に、樹木等の接触、鳥害などがある。絶縁劣化の場合に
は、時間経過とともに劣化の程度が進展してついには重
大事故に発展する可能性がある。したがって、間欠地絡
の発生に関するデータを蓄積しておいて、その発生頻度
の時間的経過を調べ、もしもその頻度が大きくなってい
ると絶縁劣化が進展していると判定することができる。
したがって、間欠地絡事故の位置標定を行った結果のデ
ータを蓄積して記録しておけばその配電系統の絶縁劣化
の監視に資することができる。この場合の蓄積データは
もはや波形データは必要ではなく、発生日時、発生位置
などの僅かのデータで良いのでそのデータの蓄積は容易
である。
【0066】蓄積されるデータを回線ごとに区分けして
おけば回線ごとの絶縁劣化の様子を知ることができる。
また、異なる配電系統で蓄積されたデータを比較すれ
ば、互いのデータの差、あるいは一致する点から種々の
評価を行うことができる。たとえば、互いのデータで地
絡発生の頻度で一致する時間的変化があるとすると、そ
れは個々の配電系統特有のものではなく共通な、例えば
季節的変化であるとか強風による樹木の接触によるとか
の判定も可能になる。したがって、個々の配電系統、個
々の回線ごとの絶縁劣化だけを抽出することが容易にな
る。
【0067】
【発明の効果】この発明は前述のように、間欠地絡によ
って発生するパルス状の地絡電流、又は急激な時間的変
化をする対地電圧などの少なくとも1つを計測し、その
波形を周波数分析してあらかじめ求めてあった比較共振
周波数と比較することによって、非活線状態では地絡状
態が解消されてしまう間欠地絡について、活線状態で地
絡位置を標定することができるので、間欠地絡の発生が
検出されたら速やかに地絡位置の標定と地絡事故の復旧
を行うことができるという効果が得られる。
【0068】また、所定の位置で地絡したとしたときの
共振周波数を配電系統の模擬回路を基にして求め、この
共振周波数から比較共振周波数を求めるか、実際の配電
系統の所定の位置に疑似的な地絡を発生させ、このとき
の共振周波数から比較共振周波数を求めるかのいずれの
方法を採用しても前述と同様の効果を得ることができ
る。
【0069】実際の配電系統で疑似的な地絡を発生させ
る場合に、配電系統が活線状態であるときに、一線の所
定の位置に短時間の地絡を起こさせる方法を採用するこ
とができ、このとき、地絡を起こさせる方法として一線
と接地の間に半導体スイッチを接続してこれのスイッチ
ング動作によって発生させる方法が制御の容易な点で適
当なので、前述の効果をより確実に得ることができる。
【0070】また、疑似的な地絡を、配電系統が無電圧
状態であるときに所定の位置を接地させたものとすれ
ば、無電圧なので必要な時間持続して接地の状態を維持
して差し支えない。そして、測定端から電圧を印加する
ことによって共振周波数を求めることができ、測定装置
を配電系統に取付けたり取外したりするなどの作業にお
いて活線の場合に比べて危険性が少ないという効果が得
られる。このときの印加電圧は、正弦波交流電圧である
場合には電流を測定することによってインピーダンスが
求められるからインピーダンス絶対値が極小になる周波
数として共振周波数が得られる。インピーダンスから共
振周波数を求める方法として、測定端にインピーダンス
アナライザを接続してこれによって正弦波交流電圧を印
加して共振周波数を求める方法を採用するとより容易に
共振周波数を求めることができる。
【0071】交流電圧を印加する代わりにパルス電圧を
印加し、このパルスによって配電系統に生ずる共振の周
波数をディジタル波形記録装置によって記録し、周波数
分析シテ共振周波数を求める方法を採用することもでき
る。間欠地絡の発生が検出されたら、間欠地絡によって
発生するパルス状の零相電圧と零相電流の波形を計測し
てディジタル波形記録装置に記録し、これらの零相電圧
と零相電流の波形データの初期の極性に基づいて、計測
位置から地絡位置を見た方向を特定して間欠地絡位置の
標定をすれば、多くの分岐点と多くの枝を有していて、
複数の地絡位置で似たような共振周波数となる配電系統
においても、的確に間欠地絡位置の区間を限定して標定
することができる。
【0072】また、前述の、位置標定に必要とする複数
の所定の地絡位置について、地絡が生じたとしたときの
共振周波数としての比較共振周波数をあらかじめ求めて
おき、間欠地絡の発生が検出されたら、間欠地絡によっ
て発生するパルス状の電圧又は電流の波形を計測してデ
ィジタル波形記録装置に記録し、この波形データを基に
周波数分析を行って実測共振周波数を求め、この実測共
振周波数と比較共振周波数とを比較することによって間
欠地絡位置を標定する方法において、間欠地絡によって
発生するパルス状の零相電圧と零相電流の波形を計測し
てディジタル波形記録装置に記録し、これら零相電圧と
零相電流の波形データの初期の極性に基づいて、計測位
置から地絡位置を見た方向を特定して間欠地絡位置の標
定をする方法も併用すれば、多くの分岐点と多くの枝を
有していて、複数の地絡位置で似たような共振周波数と
なる配電系統においても、零相電圧と零相電流の波形デ
ータの初期の極性に基づいて間欠地絡位置の区間を限定
した上で、実測共振周波数と比較共振周波数との比較に
基づいて間欠地絡位置を標定することができるので、的
確かつ速やかな間欠地絡位置の標定が可能となる。
【0073】また、電圧又は電流を計測するセンサを、
配電系統が非活線状態である時に設けてその位置に固定
すれば、高精度のセンサを採用することができる。この
センサ設置位置を電源側にすれば、この電源側は電力用
変圧器が設置される変電所内であることが普通なので、
変電所の所員が取り扱うことが簡単になり、間欠地絡の
有無を監視するためのセンサを流用することもできる。
また、電源側だけでなく、少なくとも1つの分岐点又は
電源側から最も離れた位置にもセンサを置けば、電源側
から遠く離れた位置での地絡の位置標定の精度が向上す
るという効果が得られる。また、既設の計器用変流器や
計器用変圧器を利用することもでき、このときにはこれ
ら計器用変流器、計器用変圧器の周波数特性を考慮して
適切に使用すればよい。また、各センサの出力波形デー
タを一個所に集めれば、センサを除いた位置標定用の装
置を各センサの設置位置まで移動して対処する必要がな
いので、位置標定の作業がより簡素化される。
【0074】また、センサを非接触形の移動可能のセン
サとし、所定の計測位置で活線状態で配電線に接近させ
ることによって電圧又は電流が計測されるものを採用す
ると、1つのセンサで複数箇所の電圧又は電流の波形デ
ータを得ることができるので、位置標定の精度を向上さ
せることができる。複数の回線のそれぞれの電源に近い
位置に設けられたセンサで測定された零相地絡電流の波
形を記録してその実効値を求め、その値が最も大きな回
線に地絡事故が発生したものとして容易に地絡事故の生
じた回線を特定できるので、その後のその回線の中での
地絡事故位置の標定が容易になる。このとき、それぞれ
の回線の地絡電流の実効値のうちの最小値があらかじめ
設定されたしきい値を越えたときに地絡事故が発生した
ものと判定することによって単発的なパルスによる地絡
事故発生の有無の判定の誤りを回避することができるこ
とから、信頼性の高い位置標定方法となる。
【0075】更に、同じセンサで測定される間欠的に発
生した少なくとも二つの波形データを基にして間欠地絡
の発生の有無を判定するようにすれば、たとえ、最初の
時点で測定された波形データによって地絡事故と判定さ
れるようなノイズであっても、そのあとで記録された波
形データとの比較によって容易にノイズであることを判
定することができるので、この場合もノイズの影響を回
避した信頼性の高い位置標定方法とすることができる。
その場合、少なくとも二つの波形データを基にそれぞれ
地絡位置の標定を行い、これらの位置が実質的に一致し
たときに地絡事故が発生したものと判定するとともに、
一致した位置を標定位置とする方法、又は、少なくとも
二つの波形データを周波数分析して、それぞれの共振周
波数が実質的に一致したときに地絡が発生したものと判
定する方法などを採用することができる。
【0076】前述の配電系統の間欠地絡位置標定方法に
よって得られた地絡事故のデータを蓄積した地絡事故履
歴を記録しておけば、発生頻度の時間的増加などからこ
の配電系統の絶縁劣化の時間的変化を監視することがで
きるので、配電系統の信頼性の向上に資することができ
る。そして、電源が共通の複数の回線ごとに分けて地絡
履歴を記録して、この配電系統の絶縁劣化の時間的変化
を回線ごとに監視することが可能であり、更に、独立し
た配電系統のそれぞれごとの地絡履歴を記録して、これ
ら配電系統の地絡事故の履歴を比較することによって監
視することも有効である。回線ごとの監視と配電系統ご
との監視の両方を併用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す配電系統の間欠
地絡位置標定方法のフローチャート
【図2】図1の方法を実施するのに使用される装置の構
成を示すブロック図
【図3】この発明の第2の実施例を説明するための回路
図
【図4】この発明の第3の実施例を説明するための配電
系統と測定装置の回路図
【図5】この発明の第4の実施例を説明するための配電
系統と測定装置の回路図
【図6】この発明の第5の実施例を説明するための配電
系統と測定装置の回路図
【図7】この発明の第6の実施例を説明するための複数
の回線を持つ配電系統の回路図
【図8】電力用変圧器とこれに接続された配電系統の回
路図
【図9】間欠地絡発生時の電圧と電流の一例を示す波形
図
【図10】図9の地絡電流の拡大波形図
【符号の説明】
100…電力系統、1,1A,1B,…電力用変圧器、
11…高圧巻線、12…低圧巻線、2…配電線、2a、
2b、2c…相配電線、S1,S2…センサ、DO…デ
ィジタルオシロ(ディジタル波形記録装置)、PC…パ
ーソナルコンピュータ、OM…外部記憶装置、CP…コ
ンピュータ、P…地絡点、3…スイッチ装置、31…半
導体スイッチ、32…位相検出器、33…ターンオント
リガ回路、34…ターンオフトリガ回路、4…ディジタ
ル波形記録装置、40…センサ、41…計器用変流器
(電流センサ)、42…計器用変圧器(電圧センサ)、
5…インピーダンスアナライザ、6…パルス発生器、2
A,2B…配電系統、2A1,2A2,2A3,2A
4,2A5,2B1,2B2,2B3,2B4,2B5
…回線、4A1,4A2,4A2,4A3,4A4,4
A5,4B1…零相変流器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 孝一 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 藤山 亘 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 彦坂 知行 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置標定に必要とする複数の所定の地絡位
    置について、地絡が生じたとしたときの共振周波数とし
    ての比較共振周波数をあらかじめ求めておき、間欠地絡
    の発生が検出されたら、間欠地絡によって発生するパル
    ス状の電圧又は電流の波形を計測してディジタル波形記
    録装置に記録し、この波形データを基に周波数分析を行
    って実測共振周波数を求め、この実測共振周波数を比較
    共振周波数と比較することによって間欠地絡位置を標定
    することを特徴とする配電系統の間欠地絡位置標定方
    法。
  2. 【請求項2】所定の位置で地絡したとしたときの共振周
    波数を配電系統の模擬回路を基にして求め、この周波数
    から比較共振周波数を求めることを特徴とする請求項1
    記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  3. 【請求項3】実際の配電系統の所定の位置に疑似的な地
    絡を発生させ、このときの共振周波数から比較共振周波
    数を求めることを特徴とする請求項1記載の配電系統の
    間欠地絡位置標定方法。
  4. 【請求項4】疑似的な地絡が、配電系統が活線状態であ
    るときに、一線の所定の位置に短時間の地絡を起こさせ
    るものであることを特徴とする請求項3記載の配電系統
    の間欠地絡位置標定方法。
  5. 【請求項5】疑似的な地絡が、一線と接地の間に接続さ
    れた半導体スイッチのスイッチング動作によって発生さ
    せるものであることを特徴とする請求項4記載の配電系
    統の間欠地絡位置標定方法。
  6. 【請求項6】疑似的な地絡が、配電系統が無電圧状態で
    あるときに一線の所定の位置を地絡させたものであり、
    測定端から電圧を印加することによって共振周波数を求
    めることを特徴とする請求項3記載の配電系統の間欠地
    絡位置標定方法。
  7. 【請求項7】測定端に印加される電圧が正弦波交流電圧
    であることを特徴とする請求項6記載の配電系統の間欠
    地絡位置標定方法。
  8. 【請求項8】測定端にインピーダンスアナライザを接続
    してこれによって正弦波交流電圧を印加し共振周波数を
    求めることを特徴とする請求項7記載の配電系統の間欠
    地絡位置標定方法。
  9. 【請求項9】測定端に印加される電圧がパルスであり、
    このパルスの印加によって配電系統に生ずる共振の波形
    をディジタル波形記録装置によって記録し、周波数分析
    して共振周波数を求めることを特徴とする請求項6記載
    の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  10. 【請求項10】配電系統に間欠地絡の発生が検出された
    ら、間欠地絡によって発生するパルス状の零相電圧と零
    相電流の波形を計測してディジタル波形記録装置に記録
    し、これら零相電圧と零相電流の波形データの初期の極
    性に基づいて、計測位置から地絡位置を見た方向を特定
    して間欠地絡位置の標定をすることを特徴とする配電系
    統の間欠地絡位置標定方法。
  11. 【請求項11】請求項10記載の方法と請求項1乃至9
    のいずれかに記載の方法とを併用することを特徴とする
    配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  12. 【請求項12】電圧又は電流を計測するセンサが、配電
    系統が非活線状態である時に設けられた位置固定のセン
    サであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか
    に記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  13. 【請求項13】センサが電源側にだけ設けられてなるこ
    とを特徴とする請求項12記載の配電系統の間欠地絡位
    置標定方法。
  14. 【請求項14】センサが電源側及び少なくとも1つの分
    岐点又は終端に設けられてなることを特徴とする請求項
    12記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  15. 【請求項15】電圧、電流を計測するセンサが、配電系
    統の電圧を計測するための計器用変圧器、電流を計測す
    るための計器用変流器であることを特徴とする請求項1
    3又は14記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  16. 【請求項16】各センサの出力波形データが一箇所に集
    められてなることを特徴とする請求項12乃至15のい
    ずれかに記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  17. 【請求項17】センサが非接触形の移動可能のセンサで
    あり、所定の計測位置で活線状態で配電線に接近させる
    ことによって電圧又は電流が計測されることを特徴とす
    る請求項1乃至11のいずれかに記載の配電系統の間欠
    地絡位置標定方法。
  18. 【請求項18】請求項1乃至17記載の配電系統の間欠
    地絡位置標定方法において、電源が共通の複数の回線の
    それぞれの、電源に近い位置に設けられたセンサが測定
    する零相地絡電流の波形をディジタル波形記録装置に記
    録してそれぞれの回線ごとの零相地絡電流の実効値を求
    め、その値が最も大きな回線に地絡事故が発生したもの
    と判定することを特徴とする配電系統の間欠地絡位置標
    定方法。
  19. 【請求項19】それぞれの回線の零相地絡電流の実効値
    の最小値があらかじめ設定されたしきい値を越えたとき
    に地絡事故が発生したものと判定することを特徴とする
    請求項18記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  20. 【請求項20】同じセンサで測定される間欠的に発生し
    た少なくとも二つの波形データを基にして間欠地絡の発
    生の有無を判定することを特徴とする請求項1乃至19
    のいずれかに記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  21. 【請求項21】少なくとも二つの波形データを基にそれ
    ぞれ地絡位置の標定を行い、これらの位置が実質的に一
    致したときに地絡事故が発生したものと判定するととも
    に、一致した位置を標定位置とすることを特徴とする請
    求項20記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  22. 【請求項22】少なくとも二つの波形データを周波数分
    析して、それぞれの共振周波数が実質的に一致したとき
    に地絡が発生したものと判定することを特徴とする請求
    項20記載の配電系統の間欠地絡位置標定方法。
  23. 【請求項23】請求項1乃至22記載の配電系統の間欠
    地絡位置標定方法によって得られた地絡事故のデータを
    集積して地絡事故履歴を記録し、この配電系統の絶縁劣
    化の時間的変化を監視することを特徴とする配電系統の
    絶縁劣化監視方法。
  24. 【請求項24】電源が共通の複数の回線ごとに分けて地
    絡履歴を記録して、この配電系統の絶縁劣化の時間的変
    化を回線ごとに監視することを特徴とする請求項23記
    載の配電系統の絶縁劣化監視方法。
  25. 【請求項25】独立した配電系統のそれぞれごとの地絡
    履歴を記録して、これら配電系統の地絡事故の履歴を比
    較することによってこれら配電系統の絶縁劣化の時間的
    変化を監視することを特徴とする請求項23記載の配電
    系統の絶縁劣化監視方法。
  26. 【請求項26】請求項24と請求項25との絶縁劣化監
    視方法を併用することを特徴とする配電系統の絶縁劣化
    監視方法。
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