JPH09102752A - チューナ装置 - Google Patents

チューナ装置

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JPH09102752A
JPH09102752A JP7259868A JP25986895A JPH09102752A JP H09102752 A JPH09102752 A JP H09102752A JP 7259868 A JP7259868 A JP 7259868A JP 25986895 A JP25986895 A JP 25986895A JP H09102752 A JPH09102752 A JP H09102752A
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昭夫 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部発信回路の発信信号の位相雑音特性が広
帯域にわたって改善されたチューナ装置を実現する。 【解決手段】 発振周波数帯域が低い局部発振回路17
と発振周波数帯域が高い局部発振回路18とを備え、希
望信号(選局信号)に応じて、局部発振回路17と18
とを切り換えることで、制御電圧に対する発振感度を低
く設定し、発振帯域に拘らず、ほぼ一定に保つことがで
きる。これにより、全発振帯域にわたってほぼ一定で良
好な位相雑音特性が得られる。また、可変同調フィルタ
3の同調電圧は、局部発振回路17、18の制御電圧と
は、独立に与えられるので、可変同調フィルタ3と局部
発振回路17、18の良好なトラッキング特性が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上系、衛星系、
CATV系で放送されるディジタル変調された高周波信
号を受信するチューナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、国内のTV放送は、アナログ変調
方式による地上TV放送、12GHz帯衛星放送等が実
施されている。また、将来は、12GHzあるいは21
GHz帯の放送衛星によるQPSK(Quadriph
ase shift keying)変調方式を用いた
ディジタルTV放送も計画されている。このようなTV
放送受信装置のチューナ部においては、妨害波を除去す
る可変同調フィルタ及び希望信号を選局する局部発振回
路が用いられる。
【0003】一般的な、衛星TV放送受信装置のチュー
ナ部の構成が、TV学会技術報告、Vol.17、N
o.46、PP.19〜24(Aug.1993)“衛
星放送用広帯域低電圧フロントエンドの開発”に記載さ
れている。可変同調フィルタ(同調周波数f0)、局部
発振回路(発振周波数f1)は、PLL選局回路からの
制御電圧で制御され、f1−f0=fi(fi:中間周波
数)の関係が保たれるようにトラッキングを行う。
【0004】受信周波数範囲は、約1GHzと広く、広
帯域可変の局部発振回路を単一の回路で構成している。
受信信号の変調方式はアナログ方式であり、一般的なP
LL制御局部発振回路の位相雑音特性(例えば、発振周
波数fosc=2GHz、foscからのオフセット周波数1
0KHzで位相雑音−65dBc/Hz程度)で、復調
特性にほとんど影響を与えることがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アナログ変
調方式によるTV放送では、局部発振回路の位相雑音
は、復調特性にほとんど影響を与えないが、今後開始が
予定されるディジタル変調方式によるTV放送では、位
相雑音は復調特性に影響を与えるため、チューナ部で用
いられる選局用の局部発振回路の発振信号の位相雑音低
減が重要な課題となっている。
【0006】PLL制御型の局部発振回路の位相雑音
は、位相比較をおこなう基準発振器の位相雑音、PLL
ループの雑音、PLLループの帯域幅、PLLループの
ループゲイン、局部発振回路の発振感度等によって決定
される。以下、簡単に位相雑音について解析し、位相雑
音低減に有効な手段について考察する。
【0007】図15にチューナで用いられる一般的なP
LL選局回路の等価回路を示す。図15において、10
1は局部発振回路、103は分周器、109は位相検波
器、105は基準発振器、107は分周器、113は雑
音発生器、115はループアンプ、117はループフィ
ルタである。
【0008】以下、選局回路の動作について説明する。
局部発振回路101は、電圧制御型発振回路であり、制
御電圧で負荷リアクタンス値を変え、周波数制御をおこ
なう。局部発振回路101の周波数変調感度をΔω(r
ad/sec/V)、位相変調感度をΔφ(rad/
V)とすると、これらの関係は、次式(1)のように、 Δω=dΔφ/dt又はΔφ=Δω・t……………(1) と、表すことができる。
【0009】いま、局部発振回路の発振角周波数をω1
(rad/sec)、制御電圧をVcon(v)、位相を
φ1とすると発振信号102(fosc)は、次式(2)の
ように、 fosc =cos{(ω1+Δω・Vcon)・t+φ1} =cos{(ω1+dΔφ/dt・Vcon)・t+φ1} =cos{ω1・t+(φ1+Δφ・Vcon)}……………(2) と、表すことができる。
【0010】ここで、初期値として制御電圧Vcon=0
とすると、(2)式は、次式(3)となる。 fosc =cos(ω1・t+φ1)……………(3) また、基準発振器105の発振信号frefは、発振角周
波数をω1、位相をφ0とすると、次式(4)のように、 fref =cos(ω0・t+φ0)……………(4) となる。
【0011】局部発振回路101と基準発振器105の
出力信号は、それぞれ分周器103、107で分周さ
れ、位相比較器109で位相比較される。分周器103
(1/N)の出力信号104(fosc)は、次式(5)
で与えられる。 fosc =cos(ω1・t/N+φ1/N)……………(5) また、分周器107(1/M)の出力信号108(fre
f)は、次式(6)のように、 fref =cos(ω0・t/M+φ0/M)……………(6) となる。
【0012】位相検波器109の検波出力信号110
(Vdet)は、次のようになる。 Vdet =fosc・fref =[cos{(ω0/M+ω1/N)・t+φ0/M+φ1/N} +cos{(ω0/M−ω1/N)・t+φ0/M−φ1/N}]…… ………(7) (7)式の第1項はループフィルタ117で削除される
とすると、次式(8)にように、 Vdet =cos{(ω0 /M−ω1/N)・t+φ0/M−φ1/N}…………… (8) となる。
【0013】雑音発生器113で発生する雑音をn
(t)(PLLループで発生する雑音成分)、ループア
ンプ117のループゲインをk、ループフィルタの伝達
関数をLとすると、局部発振回路101に印加される制
御電圧(Vcon)は次式(9)で与えられる。 Vcon=K・L・cos{(ω0/M−ω1/N)・t+φ0/M−φ1/N}+K・ L・n(t)………(9) いま、簡単のために周波数同期条件が成り立っていると
すると、次式(10)が成立する。 ω0/M−ω1/N=0 即ち、ω1=N/M・ω0……………(10) また、位相同期過程にあって、φ0/M−φ1/Nの位相
がπ/2の近傍にあるとすると、(9)式は次式(1
1)のように、 Vcon=K・L・{π/2−(φ0/M−φ1/N)}+K・L・n(t)………… …(11) と近似できる。
【0014】また、(2)及び(11)式から、位相同
期過程の発振信号102(fosc)は次式となる。 fosc=A・cos[N/M・ω0・t+{φ11+Δφ・K・L・{π/2−(φ0 /M−φ1/N)}+K・L・n(t)}]・・・・・・…(12) 分周後の局部発振信号出力104と分周後の基準発振信
号108の位相差がπ/2となることが位相同期条件で
あり、位相同期条件は次式(13)に示すように、 [φ1+Δφ・K・L・{π/2−(φ0/M−φ1/N)}+K・L・n(t)}] /N−φ0/M=π/2 …… (13) となる。
【0015】次に、位相雑音について考察する。FM性
の位相雑音は、位相の時間変化で与えられるため、(1
3)式を時間微分し、次式(14)及び(15)から局
部発振信号102の位相雑音成分dφ1/dtを求め
る。 [dφ1/dt−Δφ・K・L・{1/M・dφ0/dt−1/N・dφ1/dt} +Δφ・K・L・dn(t)/dt=N/M・dφ0/dt……(14) (14)式を変形して、 dφ1/dt=N/M・dφ0/dt+{Δφ・K・L/(1+Δφ・K・L/N) }・dn(t)/dt……(15) が得られる。
【0016】(15)式の第1項は、基準発振器105
の位相雑音成分が分周器103及び分周り器107の比
N/M倍された成分であり、第2項はPLLループで発
生する雑音に比例した成分である。一般的には第2項が
支配的になるため、第2項を充分小さくすることが必要
である。
【0017】通常は、分周比Nは充分大きいため、第2
項の係数はΔφ・K・Lで与えられる。従って、第2項の
PLLループで発生する雑音成分は位相変調感度、ル-
プゲイン、ル-プフィルタの帯域幅に比例し、Δφ、
K、Lを小さくすることで位相雑音を低減することが可
能である。
【0018】Δφ・K・LはPLLループの総合利得であ
り、PLLループの同期安定性や同期確立時間にも影響
を与える量である。従ってこれらの特性も考慮に入れて
Δφ、K、Lを小さくする必要がある。
【0019】しかしながら、広帯域受信機に用いられる
一般的な発振回路の発振周波数特性は、図16に示すよ
うに、制御電圧の低い側で発振感度が高く、反対に制御
電圧の高い側で発振感度が低くなる。このため、PLL
ループの総合利得Δφ・K・Lは、発振感度が低い側を基
準に設計する必要があり、発振感度が高い側ではPLL
ループの総合利得Δφ・K・Lが大きくなりすぎて、図1
7の位相雑音特性で示すように特性が劣化してしまう。
【0020】本発明の目的は、局部発信回路の発信信号
の位相雑音特性が広帯域にわたって改善されたチューナ
装置を実現することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】以上の点を考慮すると、
広帯域受信機における位相雑音低減のためには、次に示
す3つの事項が考えられる。 (1)発振感度を下げ、また、全発振帯域で発振感度を
ほぼ一定とするために、局部発振回路を複数設け、切り
換えて使用する。このとき、各局部発振回路の発振周波
数の設定によっては、単一で構成した可変同調フィルタ
とのトラッキングがとれなくなるため、可変同調フィル
タの同調電圧は局部発振回路の制御電圧と独立に与える
必要がある。
【0022】(2)ループアンプのループゲインを局部
発振回路の発振感度の高い側と低い側で切り換える。
【0023】(3)ループフィルタの帯域幅を局部発振
回路の発振感度の高い側と低い側で切り換える。
【0024】局部発振器を複数設け、これを切り換えて
使用することにより、発振感度を下げ、また、全発振帯
域で発振感度をほぼ一定とすることができる。これによ
り、PLLループの総合利得Δφ・K・Lを小さく設定で
きるため、広帯域にわたる位相雑音特性の向上が可能で
ある。
【0025】また、ループアンプのループゲインあるい
はループフィルタの帯域幅を発振感度の高い側と低い側
で切り換えることにより、PLLループの総合利得Δφ
・K・Lを小さく設定できるため、広帯域にわたる位相雑音
特性の向上が可能である。そこで、本発明は、上記目的
を達成するため、次のように構成される。供給される同
調電圧に応じて、通過帯域の中心周波数が連続的に可変
であり、受信信号の周波数帯域から選局信号を通過させ
る可変同調フィルタと、可変同調フィルタを通過した受
信信号から選局信号を選局するためのミキサ回路と、発
振周波数帯域が、互いに異なり、発振する信号をミキサ
回路に供給する複数の局部発振回路と、これら複数の局
部発振回路に制御電圧を供給して発振信号の周波数を制
御する位相同期制御回路と、選局信号に応じて、可変同
調フィルタに供給する同調電圧を制御するとともに、複
数の局部発振回路のうち、選局信号に対応する周波数帯
域の信号を発振する局部発振回路を選択して、選択した
局部発振回路からの発振信号をミキサ回路に供給させる
動作制御手段とを備える。
【0026】好ましくは、上記チューナ装置において、
複数の局部発振回路は、位相同期制御回路からの同一の
制御電圧に対し、異なる周波数の信号を発振するととも
に、連続する周波数帯域どうしの一部は重なる。また、
好ましくは、上記チューナ装置において、局部発振回路
の制御電圧と可変同調フィルタの同調電圧とは、独立に
設定される。
【0027】また、好ましくは、上記チューナ装置にお
いて、可変同調フィルタの同調電圧は、複数の局部発振
回路に供給される制御電圧から生成される。また、好ま
しくは、上記チューナ装置において、複数の局部発振回
路は、位相同期制御回路からの制御電圧に応じて、異な
る周波数帯域の信号を出力し、連続する周波数帯域どう
しの一部は、異なった制御電圧範囲で発振周波数を可変
し、制御電圧の一部と発振周波数の一部は重なる。ま
た、好ましくは、上記チューナ装置において、複数の局
部発振回路の制御電圧と可変同調フィルタの制御電圧と
を同一とする。
【0028】また、供給される同調電圧に応じて、通過
帯域の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周
波数帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタ
と、可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
を選局するためのミキサ回路と、発振する信号をミキサ
回路に供給する局部発振回路と、互いに利得の異なる第
1及び第2のループアンプを有し、局部発振回路に制御
電圧を供給して発振信号の周波数を制御するとともに、
制御電圧に基づいて、可変同調フィルタに供給する同調
電圧を発生する位相同期制御回路と、選局信号に応じ
て、第1及び第2のループアンプを切り換える動作制御
手段とを備える。
【0029】また、供給される同調電圧に応じて、通過
帯域の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周
波数帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタ
と、可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
を選局するためのミキサ回路と、発振する信号をミキサ
回路に供給する局部発振回路と、その利得が可変である
可変利得ループアンプを有し、局部発振回路に制御電圧
を供給して発振信号の周波数を制御するとともに、制御
電圧に基づいて、可変同調フィルタに供給する同調電圧
を発生する位相同期制御回路と、選局信号に応じて、可
変利得ループアンプの利得を変化させる動作制御手段と
を備える。
【0030】また、供給される同調電圧に応じて、通過
帯域の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周
波数帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタ
と、可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
を選局するためのミキサ回路と、発振する信号をミキサ
回路に供給する局部発振回路と、それぞれ帯域幅の異な
った第1及び第2のループフィルタを有し、局部発振回
路に制御電圧を供給して発振信号の周波数を制御すると
ともに、制御電圧に基づいて、可変同調フィルタに供給
する同調電圧を発生する位相同期制御回路と、選局信号
に応じて、第1及び第2のループフィルタを切り換える
動作制御手段とを備える。
【0031】また、供給される同調電圧に応じて、通過
帯域の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周
波数帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタ
と、可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
を選局するためのミキサ回路と、発振する信号をミキサ
回路に供給する局部発振回路と、その帯域幅を可変でき
る帯域幅可変ループフィルタを有し、局部発振回路に制
御電圧を供給して発振信号の周波数を制御するととも
に、制御電圧に基づいて、可変同調フィルタに供給する
同調電圧を発生する位相同期制御回路と、選局信号に応
じて、帯域幅可変ループフィルタの帯域幅を切り換える
動作制御手段とを備える。
【0032】好ましくは、上記チューナ装置において、
ミキサ回路からの出力信号を直交検波して、同相成分信
号及び直交成分信号の2信号を出力する直交検波回路を
備える。また、好ましくは、上記チューナ装置におい
て、可変同調フィルタの同調電圧は、複数の局部発振回
路に供給される制御電圧から生成され、位相同期制御回
路は、その利得が可変である可変利得ループアンプを有
し、局部発振回路に制御電圧を供給して発振信号の周波
数を制御し、動作制御手段は、選局信号に応じて、可変
利得ループアンプの利得を変化させる。
【0033】また、好ましくは、上記チューナ装置にお
いて、可変同調フィルタの同調電圧は、複数の局部発振
回路に供給される制御電圧から生成され、位相同期制御
回路は、その帯域幅を可変できる帯域幅可変ループフィ
ルタを有し、動作制御手段は、選局信号に応じて、帯域
幅可変ループフィルタの帯域幅を切り換える。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
であるチューナ装置の概略構成図である。この図1の例
は、ディジタル変調された高周波信号を受信、検波し
て、ほぼベースバンド帯のI(Inphase、同相成
分)信号、Q(Quadphase、直交成分)信号の
直交した2信号に変換出力する直交検波チューナのブロ
ック図である。
【0035】図1において、1は高周波信号入力端子で
あり、例えば、衛星放送受信装置の場合は1.0〜2.
0GHz程度の搬送波信号が、この入力端子1に入力さ
れる。入力端子1から入力された入力信号は、高周波増
幅回路2で増幅され、可変同調フィルタ3で、イメージ
信号等の妨害波が除去され、希望信号(選局信号)が選
択される。可変同調フィルタ3の出力信号は、利得制御
増幅回路4で利得制御され後、ミキサ回路5に入力され
る。
【0036】ミキサ回路5では局部発振回路17、18
のいずれか一方からの発振信号と希望受信信号とを混合
し、中間周波信号(以下IF信号と略称する。このIF
信号は、例えば、衛星放送受信装置の場合は479.5
MHzである)に変換し、出力する。局部発振回路1
7、18は、切り換え回路19からの切り換え信号20
によい、どちらか一方が選択される。
【0037】ミキサ回路5からのIF信号は、利得制御
増幅回路6、IFフィルタ7及びIF増幅回路8を介し
て、直交検波部70に入力される。直交検波部70は、
IF信号を直交検波してほぼベースバンド帯のI(In
phase)、Q(Quadphase)の直交した2
信号に変換するミキサ回路9及び10、直交検波用の発
振回路11、90度移相器12、べースバンド帯増幅回
路13及び14から構成され、I、Q信号の出力端子1
5、16から、それぞれI、Q信号を出力する。出力端
子15、16から出力されたI信号及びQ信号は、デジ
タル復調回路(図示せず)に供給される。
【0038】以下、PLL(位相制御)選局回路の動作
について詳細に説明する。局部発振回路17、18は、
以下に述べるPLLシンセサイザ方式により周波数制御
される。即ち、局部発振回路17、18からの発振信号
は、分周器21で1/nに分周され、分周器23で1/
mに分周された基準発振器22からの基準発振信号と位
相比較器24で位相比較される。位相比較器24から出
力される誤差信号は、ループアンプ25、制御電圧発生
回路47、ループフィルタ26を介して局部発振回路1
7、18に帰還され、発振周波数を制御する。
【0039】制御電圧発生回路47は、ループアンプ2
5からの誤差信号を、端子32から印加される同調用固
定電圧(Vtmax、例えば20V)を用いて、局部発振回
路制御電圧に変換する回路であり、通常、ほぼ0〜Vtm
axまでの制御電圧を発生する。このPLLシンセサイザ
方式では、分周器21、23の分周比は、ミキサ回路5
で受信する希望信号(選局信号)に応じてマイクロコン
ピュータ(動作制御手段)29から供給されるデータ3
0によって設定される。そして、設定された分周器2
1、23の分周比により、局部発振回路17、18の発
振周波数が設定される。また、切り換え回路19は、ミ
キサ5で受信する希望信号に応じてマイクロコンピュー
タ29からのデータ30によって、局部発信回路17又
は18を選択する。
【0040】局部発振回路17、18の、それぞれの発
振帯域および位相雑音について、図2及び図3を用いて
説明する。広帯域信号受信器における一般的な発振周波
数特性を図2の破線で示す。この破線で示す発振周波数
曲線48は、単一の局部発振回路を用いて、制御電圧0
〜Vtmaxで、全発振周波数帯域fosc0〜foscmaxの信号
を発振させるときの特性である。
【0041】この場合は、制御電圧Vtが、0からVtmi
dまでは発振感度が高く、制御電圧Vtが、Vtmid以上で
は発振感度が低くなっている。このため、位相雑音は、
図3に破線で示す曲線51のように、発振周波数fが、
foscmidまでは位相雑音特性は良好ではなく、foscmax
に近づくに従い、位相雑音特性は向上する。
【0042】そこで、本発明では、全発振帯域で良好な
位相雑音特性を得るため、局部発振回路17及び18を
用いて、図2の実線で示す発振周波数曲線49、50の
特性を得るものとする。これは、切り換え回路19で局
部発振回路17が選択されたときは、制御電圧0〜Vtm
axでfosc0〜foscmidの低い側の発振帯域を得、切り換
え回路19で局部発振回路18が選択されたときは、制
御電圧0〜Vtmaxでfoscmid〜foscmaxの高い側の発振
帯域を得るものである。
【0043】この場合、それぞれの局部発振回路17、
18の制御電圧として、制御電圧0〜Vtmaxの全範囲を
用いて発振信号を得ることにより、発振感度を低く、ま
た、ほぼ一定に保つことができる。このため、位相雑音
特性は、図3に実線で示す曲線52のように全発振帯域
にわたって、ほぼ一定の良好な特性が得られる。
【0044】なお、この例においては、上記低い側の周
波数帯域と高い側の周波数帯域とは、一部重なっている
ものとする。例えば、fosc0を1.3GHz、foscmid
を2GHz、foscmaxを2.7GHzとすると、低い側
の周波数帯域fosc0〜foscmidは、1.3GHz〜2.
1GHz、高い側の周波数帯域は、1.9GHz〜2
7.GHzとする。
【0045】次に、可変同調フィルタ3の同調周波数を
制御する同調電圧について説明する。ミキサ回路5で受
信する希望信号の周波数をfin、局部発振回路17、1
8の発振周波数をfosc、ミキサ回路5から出力されるI
F信号の周波数をfifとすると次式(16)の関係が成
り立つ。 fosc=fin + fif …… (16) 従って、可変同調フィルタ3の同調周波数ftun(希望
信号の周波数finとほぼ同一)は、発振周波数foscと
(16)式に示す関係がほぼ成り立つようにトラッキン
グを取る必要があり、一般的な受信装置では可変同調フ
ィルタ3の同調電圧として局部発振回路17、18の制
御電圧が用いられる。
【0046】しかしながら、本例では、局部発振回路1
7、18を切り換え、しかも、それぞれの局部発振回路
の発振周波数制御に制御電圧0〜Vtmaxの全範囲を用い
るため、可変同調フィルタ3に、この局部発振回路1
7、18の制御電圧を用いてトラッキングをとるために
は、可変同調フィルタ3を局部発振回路17、18と同
様に2つ設け、切り換える必要がある。
【0047】しかし、2つの可変同調フィルタを設け
て、これらを切り換える構成とすると、構成が複雑とな
るため、可変同調フィルタ3の同調電圧は、局部発振回
路17、18の制御電圧とは独立に印加する構成とし
た。つまり、ミキサ回路5で受信する希望信号に応じて
マイクロコンピュータ29からのデータ30を同調電圧
発生回路31に入力し、同調電圧発生回路31に印加さ
れる端子32からの固定同調電圧から同調電圧33を発
生し、可変同調回路3に印加し、同調周波数ftunを制
御する。
【0048】例えば、同調電圧発生回路31は、同調用
固定電圧が供給される直列接続された複数の抵抗と、こ
れら複数の抵抗間の電圧を取り出す複数の端子と、これ
ら複数の端子のうちのいずれか一つを選択するスイッチ
とにより構成する。そして、希望信号(選局信号)に応
じて、データ30により、上記スイッチを切り換えて適
切な同調電圧33を発生する。
【0049】以上のように、本発明の第1の実施形態に
よれば、発振周波数帯域が低い局部発振回路17と発振
周波数帯域が高い局部発振回路18とを備え、希望信号
(選局信号)に応じて、これら、局部発振回路17と1
8とを切り換えることで、制御電圧に対する発振感度を
低く設定し、発振帯域に拘らず、ほぼ一定に保つことが
できる。これにより、全発振帯域にわたってほぼ一定で
良好な位相雑音特性が得られるという効果がある。
【0050】また、可変同調フィルタ3の同調電圧は、
局部発振回路17、18の制御電圧とは、独立に与えら
れるので、可変同調フィルタ3と局部発振回路17、1
8の良好なトラッキング特性が得られるという効果があ
る。
【0051】図4は、本発明の第2の実施形態であるチ
ューナ装置の概略構成図である。この第2の実施形態に
おいては、第1の実施形態と同等なものについては、同
一の符号を付け、説明は省略する。この第2の実施形態
は、第1の実施形態において、可変同調フィルタ3の同
調電圧に局部発振回路17、18の制御電圧を用いるも
のである。つまり、ミキサ回路5で受信する希望信号に
応じた、マイクロコンピュータ29からのデータ30
を、同調電圧発生回路28に供給する。そして、端子3
2から同調電圧発生回路28に印加される固定同調電圧
及び局部発振回路17、18の制御電圧27から、同調
電圧33を発生する。発生した同調電圧33は、可変同
調回路3に印加され、印加された同調電圧33に従っ
て、可変同調回路3は、同調周波数ftunを制御する。
【0052】同調電圧発生回路28の回路例を図5に示
す。図5において、端子32から印加される固定同調電
圧32を、直列接続された複数の抵抗43、44、4
5、46で分割し、中点(抵抗44と45との接続点)
に局部発振回路制御電圧27を印加する。抵抗43と4
4との接続点に接続された端子56及び抵抗45と46
との接続点に接続された端子57を同調電圧出力端子と
し、マイクロコンピュータ29からのデータ30によっ
て、いずれか一方の出力端子56又は57を選択し、可
変同調フィルタ3の同調電圧33とする。
【0053】局部発振回路17が選択されたときは、マ
イクロコンピュータ29からのデータ30によって端子
57を選択し、局部発振回路18が選択されたときは、
マイクロコンピュータ29からのデータ30によって端
子56を選択する。局部発振回路17、18の制御電圧
27とフィルタ同調電圧33との関係を図6に示す。局
部発振回路17が選択されたときは、端子57から直線
59で示す特性の電圧を出力し、局部発振回路18が選
択されたときは、端子56から直線58で示す特性の電
圧を出力する。図5に示した同調電圧発生回路28によ
り、簡単な構成で制御電圧27からフィルタ同調電圧3
3を得ることができる。
【0054】以上のように、本発明の第2の実施形態に
よれば、第1の実施形態と同様な効果を得ることができ
る。また、この第2の実施形態によれば、可変同調フィ
ルタ3の同調電圧33は、局部発振回路17、18の制
御電圧27を利用して発生するように構成したので、同
調電圧発生回路28を簡単な構成で実現できる他、可変
同調フィルタ3と局部発振回路17、18との良好なト
ラッキング特性を得ることができる。
【0055】図7は、本発明の第3の実施形態であるチ
ューナ装置の概略構成図である。この第3の実施形態に
おいては、第1の実施形態と同等なものについては、同
一の符号を付け、説明は省略する。この第3の実施形態
は、局部発振回路17、18のそれぞれの発振帯域を第
1の実施形態における局部発振回路17、18とは異な
ったものとしている。また、この第3の実施形態におい
ては、可変同調フィルタ3の同調電圧に、局部発振回路
17、18の制御電圧を、そのまま用いるものである。
つまり、制御電圧発生回路47からの電圧をループフィ
ルタ26を介して、発振回路17、18に供給するとと
もに、印加可変同調フィルタ3にも供給する構成となっ
ている。
【0056】図8に示すように、局部発振回路17、1
8を用いて、発振周波数曲線53、54の特性を得るも
のとする。これは、切り換え回路19で局部発振回路1
7が選択されたときは、制御電圧0〜Vtmidでfosc0〜
foscmidの発振帯域を得、切り換え回路19で局部発振
回路18が選択されたときは、制御電圧Vtmid〜Vtmax
でfoscmid〜foscmaxの発振帯域を得るものである。
【0057】つまり、2つの局部発振回路17、18の
発振帯域を制御電圧27に対してほぼ連続的に増加する
ように設定する。このように発振帯域を選ぶことで、単
一の局部発振回路で発振させる場合に比べ、特に低い発
振帯域で、発振感度を低くすることができる。このた
め、図9に実線で示す直線55のように全発振帯域にわ
たってほぼ一定で良好な位相雑音特性が得られる。
【0058】以上のように、本発明の第3の実施形態に
よれば、局部発振回路17、18の発振帯域を、制御電
圧に対して、連続的に直線的に増加するように切り換え
ることで、制御電圧に対する発振感度を低く設定し、発
振帯域に拘らず、ほぼ一定に保つことができる。これに
より、全発振帯域にわたってほぼ一定で良好な位相雑音
特性が得られるという効果がある。
【0059】また、局部発振回路17、18の発振帯域
を制御電圧に対して連続的に増加するように切り換える
ことで、可変同調フィルタ3の同調電圧33は、局部発
振回路の制御電圧27をそのまま用いて供給することが
でき、可変同調フィルタ3と局部発振回路17、18と
の良好なトラッキング特性が得られるという効果があ
る。
【0060】図10は、本発明の第4の実施形態である
チューナ装置の概略構成図である。この第4の実施形態
においては、第1の実施形態と同等なものについては、
同一の符号を付け、説明は省略する。この第4の実施形
態は、PLL選局回路のループゲインを切り換えること
で局部発振回路の位相雑音特性向上を図るものである。
【0061】つまり、この第4の実施形態では、PLL
選局回路において、単一の局部発振回路34からの発振
信号は、ミキサ回路5に供給されるとともに、分周器2
1を介して位相比較器24に供給される。また、基準発
振器22からの発振信号は、分周器23を介して位相比
較回路24に供給され、分周器21からの発振信号と位
相比較される。そして、位相比較器24から出力される
誤差信号は、互いに並列接続された2つのループアンプ
35、36に供給される。
【0062】これら2つのループアンプ35及び36
は、希望信号に応じたマイクロコンピュータ29からデ
ータ30に基づき、切り換え回路37が、いずれか一方
を選択する。ループアンプ35及び36の出力信号は、
制御電圧発生回路47に供給され、この制御電圧発生回
路47からの出力電圧は、ループフィルタ26を介して
局部発振回路34及び可変同調フィルタ3に供給され
る。
【0063】局部発振回路34は、単一で構成するた
め、発振周波数特性は、図16に示すように、低い発振
帯域側で制御電圧に対する発振感度が高く、高い発振帯
域側で制御電圧に対する発振感度が低くなっている。
【0064】そこで、PLLループに、2つのループア
ンプ35及び36を設け、マイクロコンピュータ29か
らのデータ30により切り換え回路37を制御し、高い
発振感度が得られる低い発振帯域側では、利得の低いル
ープアンプ35を選択し、低い発振感度が得られる高い
発振帯域側では利得の高いループアンプ36を選択す
る。図11に、本実施形態の位相雑音特性を実線60で
示す。低い発振帯域では低利得のループアンプ35を用
いるため、位相雑音特性が改善される。
【0065】以上のように、本発明の第4の実施形態に
よれば、局部発振回路34の発振感度に応じて、最適な
利得のループアンプ35又は36を選択できるので、全
発振帯域にわたって、ほぼ一定で良好な位相雑音特性が
得られる。
【0066】図12は、本発明の第5の実施形態である
チューナ装置の概略構成図である。この第5の実施形態
においては、第4の実施形態と同等なものについては、
同一の符号を付け、説明は省略する。この第5の実施形
態は、第4の実施形態と同様に、PLL選局回路のルー
プゲインを切り換えることで局部発振回路34の位相雑
音特性の向上を図るものであり、第4の実施形態におけ
る2つのループアンプ35及び36に代えて、一つの可
変利得アンプ36Aを設けたものである。
【0067】局部発振回路34Aは単一で構成するた
め、発振周波数特性は、図16に示すように低い発振帯
域側で制御電圧に対する発振感度が高く、高い発振帯域
側で制御電圧に対する発振感度が低くなっている。
【0068】そこで、PLLループのループアンプ36
Aを可変利得アンプとし、マイクロコンピュータ29か
らのデータ30により、切り換え回路37を制御し、高
い発振感度が得られる低い発振帯域側ではループアンプ
36Aの利得を低く設定し、低い発振感度が得られる高
い発振帯域側ではループアンプ36Aの利得を高く設定
する。
【0069】この第5の実施形態の位相雑音特性は、図
11に示した線60の位相雑音特性と同じ特性が得られ
る。低い発振帯域でループアンプ36Aの利得を低下さ
せるため、位相雑音特性が改善される。
【0070】以上のように、この第5の実施形態によれ
ば、局部発振回路の発振の感度に応じて、最適なループ
アンプの利得を選択できるので、全発振帯域にわたって
ほぼ一定で良好な位相雑音特性が得られるという効果が
ある。
【0071】図13は、本発明の第6の実施形態である
チューナ装置の概略構成図である。この第6の実施形態
においては、第1の実施形態と同等なものについては、
同一の符号を付け、説明は省略する。この第6の実施形
態は、PLL選局回路のループフィルタを切り換えるこ
とで帯域幅を切り換えて、局部発振回路の位相雑音特性
向上を図るものである。
【0072】つまり、この第6の実施形態では、PLL
選局回路において、単一の局部発振回路34からの発振
信号は、ミキサ回路5に供給されるとともに、分周器2
1を介して位相比較器24に供給される。また、基準発
振器22からの発振信号は、分周器23を介して位相比
較回路24に供給され、分周器21からの発振信号と位
相比較される。そして、位相比較器24から出力される
誤差信号は、ループアンプ25を介して、制御電圧発生
回路47に供給される。この制御電圧発生回路47から
の出力電圧は、互いに並列接続された2つのループフィ
ルタ39及び40を介して局部発振回路34及び可変同
調フィルタ3に供給される。
【0073】ループフィルタ39と40とは、切り換え
回路41からの切り換え信号により、どちらか一方が選
択される。切り換え回路41は、希望信号(選局信号)
に応じたマイクロコンピュータ29からのデータ30に
基づいて、ループフィルタ39及び40の切り換えを行
う。
【0074】図13の例において、局部発振回路34は
単一で構成するため、発振周波数特性は、図16に示す
ように、低い発振帯域側で制御電圧に対する発振感度が
高く、高い発振帯域側で制御電圧に対する発振感度が低
くなっている。
【0075】そこで、PLLループに2つのループフィ
ルタ39、40を設け、マイクロコンピュータ29から
のデータ30により切り換え回路41を制御し、高い発
振感度が得られる低い発振帯域側では、帯域幅の狭いル
ープフィルタ39を選択し、低い発振感度が得られる高
い発振帯域側では帯域幅の広いループフィルタ40を選
択する。
【0076】この第6の実施形態における位相雑音特性
は、図11に示した線60の位相雑音特性と同じ特性が
得られる。つまり、低い発振帯域で狭帯域のループフィ
ルタを用いるため、位相雑音特性が改善される。
【0077】以上のように、この第6の実施形態によれ
ば、局部発振回路の発振の感度に応じて、2つのループ
フィルタのうちの最適なループフィルタの帯域を選択で
きるので、全発振帯域にわたって、ほぼ一定で良好な位
相雑音特性が得られる。
【0078】図14は、本発明の第7の実施形態である
チューナ装置の概略構成図である。この第7の実施形態
においては、第6の実施形態と同等なものについては、
同一の符号を付け、説明は省略する。この第7の実施形
態は、第6の実施形態と同様に、PLL選局回路のルー
プフィルタ帯域幅を切り換えることで局部発振回路の位
相雑音特性向上を図るものである。
【0079】ただし、第7の実施形態においては、第6
の実施形態における2つのループフィルタ39及び40
に代えて、単一の可変ループフィルタ39Aが配置され
ている。そして、マイクロコンピュータ29からのデー
タ30に従った、切り換え回路41の切り換え信号によ
り、ループフィルタ39Aの帯域幅が切り換えられる構
成となっている。
【0080】局部発振回路34は、単一で構成するた
め、発振周波数特性は図16に示すように、低い発振帯
域側で制御電圧に対する発振感度が高く、高い発振帯域
側で制御電圧に対する発振感度が低くなっている。
【0081】そこで、PLLループのループフィルタ3
9Aを帯域幅可変フィルタとし、マイクロコンピュータ
29からのデータ30により、切り換え回路41を制御
し、高い発振感度が得られる低い発振帯域側ではループ
フィルタ39Aの帯域幅を狭く設定し、低い発振感度が
得られる高い発振帯域側ではループフィルタ39Aの帯
域幅を広く設定する。
【0082】この第7の実施形態における位相雑音特性
は、図11に示した線60の位相雑音特性と同じ特性が
得られる。つまり、低い発振帯域で狭帯域のループフィ
ルタを用いるため、位相雑音特性が改善される。
【0083】以上のように、この第7の実施形態によれ
ば、局部発振回路の発振の感度に応じて、最適なループ
フィルタの帯域を選択できるので、全発振帯域にわたっ
て、ほぼ一定で良好な位相雑音特性が得られる。
【0084】本発明の第8の実施形態としては、図4に
示した第2の実施形態において、ループアンプ25を図
12に示した可変アンプ36Aと同様に、可変アンプと
し、この可変アンプのゲインを、マイクロコンピュータ
29からのデータ30により切り換え回路を介して切り
換える構成とすることができる。このように、構成すれ
ば、第2の実施形態と同等以上の位相雑音特性を得るこ
とができるという効果がある。
【0085】また、本発明の第9の実施形態としては、
図4に示した第2の実施形態において、ループフィルタ
26を図14に示した可変ループフィルタ39Aと同様
に、可変ループフィルタとし、この可変ループフィルタ
の帯域幅を、マイクロコンピュータ29からのデータ3
0により、切り換え回路を介して切り換える構成とする
ことができる。このように、構成すれば、第2の実施形
態と同等以上の位相雑音特性を得ることができるという
効果がある。
【0086】なお、上述した実施形態においては、IF
増幅回路8からの出力信号を、直交検波部70に供給す
る構成としたが、直交検波ではなく、単なる検波のみ、
実行し、後段のディジタル復調回路に供給するように構
成することも可能である。つまり、直交検波部70から
ミキサ回路9、ベースバンド帯増幅回路13及び出力端
子15を省略し、IF増幅回路8の出力信号を、ミキサ
回路10、ベースバンド帯増幅回路14及び端子16を
介して得られる信号のみを、ディジタル復調回路に供給
する構成とすることも可能である。
【0087】また、上述した図1、図4、図7の例は、
局部発振回路を2つ設けた例であるが、発振周波数帯域
が、それぞれ異なる局部発振回路を3つ以上設けて、こ
れらのうちの、適切な発振回路を選択して、その出力信
号をミキサ回路5に供給するように、構成することも可
能である。
【0088】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。局部発振器を複数
設け、これを切り換えて使用することにより、発振感度
を下げ、また、全発振帯域で発振感度をほぼ一定とする
ことができる。これにより、PLLループの総合利得Δ
φ・K・Lを小さく設定できるため、広帯域にわたる位相
雑音特性の向上が可能なチューナ装置を実現することが
できる。
【0089】また、ループアンプのループゲインあるい
はループフィルタの帯域幅を発振感度の高い側と低い側
で切り換えることにより、PLLループの総合利得Δφ
・K・Lを小さく設定できるため、広帯域にわたる位相雑
音特性の向上が可能なチューナ装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるチューナ装置の
概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における局部発振回路
の特性図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における位相雑音の特
性図である。
【図4】本発明の第2の実施形態であるチューナ装置の
概略構成図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における同調電圧発生
回路の具体的構成図である。
【図6】本発明の第2の実形態の同調電圧特性図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施形態であるチューナ装置の
概略構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における局部発振回路
の特性図である。
【図9】本発明の第3の実施形態の位相雑音の特性図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施形態であるチューナ装置
の概略構成図である。
【図11】本発明の第4の実施形態の位相雑音の特性図
である。
【図12】本発明の第5の実施形態であるチューナ装置
の概略構成図である。
【図13】本発明の第6の実施形態であるチューナ装置
の概略構成図である。
【図14】本発明の第7の実施形態であるチューナ装置
の概略構成図である。
【図15】従来におけるPLL選局回路の概略構成図で
ある。
【図16】従来におけるPLL選局回路の発振特性を示
すグラフである。
【図17】従来におけるPLL選局回路の位相雑音特性
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 高周波信号入力端子 3 可変同調フィルタ 5、9、10 ミキサ回路 11 発振回路 12 90度移相器 17、18、34 局部発振回路 19 切り換え回路 21、23 分周器 22 基準発振器 24 位相比較器 25、35、36 ループアンプ 36A 可変利得ループアンプ 26、39、40 ループフィルタ 28、31 同調電圧発生回路 29 マイクロコンピュータ 37、41 切り換え回路 39A 帯域幅可変ループフィルタ 47 制御電圧発生回路 70 直交検波部
フロントページの続き (72)発明者 野田 正樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される同調電圧に応じて、通過帯域
    の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周波数
    帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタと、 上記可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
    を選局するためのミキサ回路と、 発振周波数帯域が、互いに異なり、発振する信号を上記
    ミキサ回路に供給する複数の局部発振回路と、 これら複数の局部発振回路に制御電圧を供給して発振信
    号の周波数を制御する位相同期制御回路と、 選局信号に応じて、上記可変同調フィルタに供給する同
    調電圧を制御するとともに、上記複数の局部発振回路の
    うち、上記選局信号に対応する周波数帯域の信号を発振
    する局部発振回路を選択して、選択した局部発振回路か
    らの発振信号を上記ミキサ回路に供給させる動作制御手
    段と、 を備えることを特徴とするチューナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチューナ装置において、
    複数の局部発振回路は、位相同期制御回路からの同一の
    制御電圧に対し、異なる周波数の信号を発振するととも
    に、連続する周波数帯域どうしの一部は重なることを特
    徴とするチューナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のチューナ装置にお
    いて、局部発振回路の制御電圧と可変同調フィルタの同
    調電圧とは、独立に設定されることを特徴とするチュー
    ナ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のチューナ装置にお
    いて、可変同調フィルタの同調電圧は、上記複数の局部
    発振回路に供給される制御電圧から生成されることを特
    徴とするチューナ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のチューナ装置において、
    複数の局部発振回路は、位相同期制御回路からの制御電
    圧に応じて、異なる周波数帯域の信号を出力し、連続す
    る周波数帯域どうしの一部は、異なった制御電圧範囲で
    発振周波数を可変し、制御電圧の一部と発振周波数の一
    部は重なることを特徴とするチューナ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は5記載のチューナ装置にお
    いて、上記複数の局部発振回路の制御電圧と可変同調フ
    ィルタの制御電圧とを同一とすることを特徴とするチュ
    ーナ装置。
  7. 【請求項7】 供給される同調電圧に応じて、通過帯域
    の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周波数
    帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタと、 上記可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
    を選局するためのミキサ回路と、 発振する信号を上記ミキサ回路に供給する局部発振回路
    と、 互いに利得の異なる第1及び第2のループアンプを有
    し、局部発振回路に制御電圧を供給して発振信号の周波
    数を制御するとともに、上記制御電圧に基づいて、上記
    可変同調フィルタに供給する同調電圧を発生する位相同
    期制御回路と、 選局信号に応じて、上記第1及び第2のループアンプを
    切り換える動作制御手段と、 を備えることを特徴とするチューナ装置。
  8. 【請求項8】 供給される同調電圧に応じて、通過帯域
    の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周波数
    帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタと、 上記可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
    を選局するためのミキサ回路と、 発振する信号を上記ミキサ回路に供給する局部発振回路
    と、 その利得が可変である可変利得ループアンプを有し、局
    部発振回路に制御電圧を供給して発振信号の周波数を制
    御するとともに、上記制御電圧に基づいて、上記可変同
    調フィルタに供給する同調電圧を発生する位相同期制御
    回路と、 選局信号に応じて、上記可変利得ループアンプの利得を
    変化させる動作制御手段と、 を備えることを特徴とするチューナ装置。
  9. 【請求項9】 供給される同調電圧に応じて、通過帯域
    の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周波数
    帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタと、 上記可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
    を選局するためのミキサ回路と、 発振する信号を上記ミキサ回路に供給する局部発振回路
    と、 それぞれ帯域幅の異なった第1及び第2のループフィル
    タを有し、局部発振回路に制御電圧を供給して発振信号
    の周波数を制御するとともに、上記制御電圧に基づい
    て、上記可変同調フィルタに供給する同調電圧を発生す
    る位相同期制御回路と、 選局信号に応じて、上記第1及び第2のループフィルタ
    を切り換える動作制御手段と、 を備えることを特徴とするチューナ装置。
  10. 【請求項10】 供給される同調電圧に応じて、通過帯
    域の中心周波数が連続的に可変であり、受信信号の周波
    数帯域から選局信号を通過させる可変同調フィルタと、 上記可変同調フィルタを通過した受信信号から選局信号
    を選局するためのミキサ回路と、 発振する信号を上記ミキサ回路に供給する局部発振回路
    と、 その帯域幅を可変できる帯域幅可変ループフィルタを有
    し、局部発振回路に制御電圧を供給して発振信号の周波
    数を制御するとともに、上記制御電圧に基づいて、上記
    可変同調フィルタに供給する同調電圧を発生する位相同
    期制御回路と、 選局信号に応じて、上記帯域幅可変ループフィルタの帯
    域幅を切り換える動作制御手段と、 を備えることを特徴とするチューナ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9又は10記載のチューナ装置において、上記ミキ
    サ回路からの出力信号を直交検波して、同相成分信号及
    び直交成分信号の2信号を出力する直交検波回路を備え
    ることを特徴とするチューナ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1又は2記載のチューナ装置に
    おいて、可変同調フィルタの同調電圧は、上記複数の局
    部発振回路に供給される制御電圧から生成され、位相同
    期制御回路は、その利得が可変である可変利得ループア
    ンプを有し、局部発振回路に制御電圧を供給して発振信
    号の周波数を制御し、上記動作制御手段は、選局信号に
    応じて、上記可変利得ループアンプの利得を変化させる
    ことを特徴とするチューナ装置。
  13. 【請求項13】 請求項1又は2記載のチューナ装置に
    おいて、可変同調フィルタの同調電圧は、上記複数の局
    部発振回路に供給される制御電圧から生成され、位相同
    期制御回路は、その帯域幅を可変できる帯域幅可変ルー
    プフィルタを有し、動作制御手段は、選局信号に応じ
    て、上記帯域幅可変ループフィルタの帯域幅を切り換え
    ることを特徴とするチューナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002051319A (ja) * 2000-05-23 2002-02-15 Maspro Denkoh Corp 周波数変換装置及び通信システム
WO2006070565A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線受信装置とそれを含む無線送受信装置及び移動体端末装置
US7457600B2 (en) 2003-06-27 2008-11-25 Panasonic Corporation VCO device

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