JPH09102991A - Add/drop方法と同期方法 - Google Patents

Add/drop方法と同期方法

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JPH09102991A
JPH09102991A JP7258700A JP25870095A JPH09102991A JP H09102991 A JPH09102991 A JP H09102991A JP 7258700 A JP7258700 A JP 7258700A JP 25870095 A JP25870095 A JP 25870095A JP H09102991 A JPH09102991 A JP H09102991A
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drop
switch
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隆 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時分割多重信号の進路を切換える光2×2ス
イッチを用いたADD/DROP方法と、そのノードか
ら構成されるネットワークを実現する。 【構成】 この図では、幹線ループ網に接続された1つ
のノードの構成を表している。光2×2スイッチの2つ
の入力ポートには、それぞれ、伝送されてきた幹線光信
号と、自ノードからの送信信号光が入力され、2つの出
力ポートからは、それぞれ、次のノードに伝送する幹線
光信号と、自ノードあての受信信号光が出力される。伝
送路から再生したクロックに同期したスイッチタイミン
グにより、ADD/DROPが極めて簡易な構成で実現
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割多重信号の
進路を超高速で切換える、光2×2スイッチを用いた時
分割多重通信ノードと、そのノードから構成されるネッ
トワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
<ADD/DROP機能とループネットワーク>互いに
通信しあっているノードで構成される網において、各ノ
ードではそこを通過する伝送信号から自分のノード宛て
の情報を取り出したり(DROP)、新たに情報を付け
加えたり(ADD)するスイッチ操作が行なわれる。こ
の操作をADD/DROP機能と呼ぶ。この機能を持っ
たノードを複数、ループ状に接続し、さらに階層化した
構成のネットワークが、今日一般に用いられている。
【0003】<光信号領域でのADD/DROP機能の
必要性>ADD/DROPはノードの核心的な機能であ
る。近年、光伝送リンクの容量が高まったため、この機
能を提供する電気回路の規模が飛躍的に増大して実現が
難しくなり、またコストが上昇する問題が顕在化してい
る。
【0004】この解決策の1つに、信号に対するスイッ
チ操作を光信号レベルと電気信号レベルの2層に分ける
方法がある。光ファイバ中に通っている大容量の回線の
中から、そのノードでアクセスしたい信号を含む信号の
束を光信号領域で取り出し、それのみを電気信号に変換
して信号処理し、再び光信号に変換し、先程の残りの光
信号と合わせて、光ファイバ伝送路に送出する。これに
より、電気回路による信号処理の負担を低減できる。
【0005】このように光信号領域でスイッチ操作する
具体的な手段として、現在までに、波長多重信号空間や
光時分割多重信号空間のスイッチが提案され、実験報告
もなされている。この動作原理は、従来より広く用いら
れている電気回路による周波数多重信号空間や時分割多
重信号空間のスイッチ操作と同じものである。
【0006】<光2×2スイッチ>本発明は、時分割多
重信号空間におけるスイッチ操作に関わるものであるの
で、次に、その中核をなす光スイッチについて説明す
る。
【0007】2×2スイッチとは、図9−A,Bにある
ように、2つの入力と2つの出力を備え、外部からの制
御信号に応じてクロス(cross)とバー(bar)
の状態を切換えるスイッチである。この代表的な構成は
二光束干渉計である。その動作を図10で説明する。干
渉計の一方の腕に位相変調器を備え、制御信号の有無に
より干渉フリンジ(fringe)の明暗を制御するも
のである。干渉を利用する方式では、原理的に2つの入
力ポートと2つの出力ポートが備わっている。
【0008】<光2×2スイッチの代表的な具体例>現
在一般に入手可能な光2×2スイッチの代表的なものに
LiNbO3 導波路干渉計型スイッチがある。その典型
的な構成はマッハ−ツェンダー(Mach−Zehnd
er)干渉計であり、位相変調にはPockels効果
(印加電圧に応じて屈折率が変化する現象)を用いる。
このタイプの光スイッチでは、光信号の進路を制御する
信号が電気信号であることから、これを“電気/光スイ
ッチ”と表記する。
【0009】一方、光制御信号による光信号のスイッチ
ングを可能とした“光/光スイッチ”が、近年活発に提
案・研究されている。その代表的なものは電気/光スイ
ッチと同様に干渉を利用し、Pockels効果の代わ
りにKerr効果(光強度に応じて屈折率が変わる現
象)を用いて位相変調を行いスイッチ動作するもので、
超高速な光多重信号の分離装置(Demultiple
xer)としての応用が活発に研究されている。
【0010】光時分割多重空間でのスイッチ操作のため
には、高速に動作する光スイッチが必要である。光信号
によって制御されるスイッチは、主に次の2つの理由に
より、電気信号によるものに比べて高速動作し得る。1
つの理由は、Kerr効果などの光非線形現象の中に
は、その応答時定数が、電子回路素子に比べ、非常に高
速なものがあるという点、もう1つは、光ファイバ信号
線路の持つ広帯域性により、超短パルスの生成・利用が
可能な点である。
【0011】<光時分割多重分離方式のADD/DRO
P機能への適用>光スイッチを用いて時分割多重光信号
を光信号のまま進路切り換えする、ADD/DROP機
能の実験報告がいくつかなされている。
【0012】例えば、1993年9月に開催された第1
9回光通信に関するヨーロッパ会議(19th European Co
nference on Optical Communication )のプロシーディ
ング(proceedings)第2巻281−284
頁(Vol.2,pp281−284)に掲載されてい
る、D.M.Patrickらによる「非線形光ループ
ミラーを用いた、ビットレート可変の全光多重分離(Bi
t-Rate Flexible All-Optical De-Multiplexing using
a Nonlinear Optical Loop Mirror )」なる報告や、
A.D.Ellisらによる「電気/光スイッチを用い
た、3ノード構成,40Gb/s OTDM網の実験
(Three-node 40Gb/s OTDM network experiment using
electro-optic switches)」なるエレクトロニクスレタ
ーズ掲載の報告(electronics letters, vol.30, No.1
6, 1994, pp1333-1334 )がある。
【0013】これらの構成図を、図11A,図11Bに
示す。これら2つの報告の構成上の違いは、図11Aで
は、受信信号をDROPし、空いた部分に送信信号をA
DDしているのに対し、図11Bでは、受信信号光を2
つに分け、各々の信号に対してDROPとADDを独立
に行なっており、ADDのためにさらに消去の機能が必
要となっている。また、光スイッチについては、図11
Aは光/光スイッチを、図11Bは電気/光スイッチを
用いている。ちなみにどちらも光の2×2スイッチは用
いていない。
【0014】<網同期>ノードにおいて時分割多重スイ
ッチ操作によってADD/DROP処理を行うために
は、進路切り換えする複数の信号間のタイミングが揃っ
ている必要がある。つまり互いに交信し合うノード間の
同期が必要である。これを網同期と呼ぶ。一般に各々の
ノードは正確なクロックを備えており、その周波数が大
きくずれることはないものの、信号が伝送路を伝わる間
の、振動,温度変化などの影響によって、位相レベルで
のゆらぎは必ず発生する。したがって位相調整が不可欠
である。
【0015】この位相調整手段として、現在は、半導体
メモリを中核とするバッファが用いられている。このバ
ッファメモリはイラスティック ストア(Elasti
cStore)と呼ばれる特殊なもので、書き込み動作
と読みだし動作を別々のクロックで動作させることがで
きる。図12に示すように伝送路のクロックに同期して
書き込み、ノードのクロックに同期して読み出すことに
より、位相ゆらぎをバッファすることができる。逆にノ
ードのクロックに同期した信号を伝送路クロックに載せ
代えることもできる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
<請求項1,2,3の発明:従来のADD/DROP機
能の課題>従来の方法には次に挙げるような欠点があ
る。
【0017】第1に、以下に挙げるタイミング調整の困
難さがある。
【0018】ADD/DROPするためには、所望の部
分のパルスをDROPするタイミング調整と、所望の部
分にパルスをADDするタイミング調整をする必要があ
る。A.D.Ellisらの報告では、さらに消去のた
めのタイミング調整も必要となっている。これらのタイ
ミング調整精度は、高ビットレート(bit rat
e)になるほど厳しくなることは明らかである。従来技
術で挙げた実験報告においては、これに対する方策は何
ら施されておらず、実用化への課題となっている。
【0019】第2に、ADDするパルスの波形は、AD
D先のデータ信号のパルス波形と同一でなければならな
いことがある。時分割多重方式では、高ビットレートに
なるほどパルス幅を細くする必要がある。しかし通常A
DD信号のビットレートは、ADD先の信号のビットレ
ートよりも低い。その結果、ADDする信号のパルス幅
は、そのビットレートに相当するパルス幅よりも細くし
なければならない。
【0020】例えば、前述の報告では、ビットレート
は、ADD先の信号が40G[b/s]、ADD信号が
10G[b/s]であり、各々のパルス幅は約10[p
s]である。したがって、ADD信号には、一般的な1
0G[b/s]光送信器が送出する、最小パルス幅約1
00[ps]のNRZ符号(NRZ:Non Retu
rn to Zero)の光信号は用いることができ
ず、パルス幅約10[ps]のRZ符号(RZ:Ret
urn to Zero)を送出する、特別な10G
[b/s]光送信器が必要である。このように本方式で
は特殊な光送信器を必要とする欠点がある。
【0021】第3に、部品点数が多いため高コストとな
り、構成が複雑で調整箇所が多いため、動作の安定性維
持が困難である。
【0022】本発明は、上記のような従来技術の欠点を
克服したADD/DROP方法を提供することを目的と
する。
【0023】<請求項4の発明:従来の網同期の課題>
近年の光通信の速度向上は著しいが、一方、半導体メモ
リの動作速度はほとんど向上していない。そのため、光
伝送する超高速信号の位相同期操作は、多数の低速信号
に分けた後に、並列処理されている。
【0024】具体的な例を挙げると、現在商用に10G
[b/s]の速度の幹線系通信路が導入されようとして
いるが、イラスティック ストア バッファの動作速度
は最高50M[b/s]程度のため、最低約200本の
低速信号に分離して並列に処理している。大きな位相ゆ
らぎにも耐えるためには、大容量のメモリが必要とな
り、コストも非常に高くなっている。(「SDH伝送方
式」,128頁,島田禎晉監修,オーム社,199
3)。
【0025】ところで、高速な伝送信号を多数の低速な
信号に分離しても、ADD/DROP処理の対象になる
のは、一般的には全体のほんの一部であり、信号の大部
分は何も処理されずに再び高速信号に多重されて次のノ
ードに送られる。つまり位相調整のためだけに大きなコ
ストが必要とされている。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のADD/DRO
P方法は、時分割多重方式で光信号を送受しているネッ
トワークノードにおいて、光信号の2入力2出力スイッ
チ(以下光2×2スイッチ)を備え、該光2×2スイッ
チの2つの入力ポートには、それぞれ、伝送されてきた
幹線光信号と、自ノードからの送信光信号すなわちAD
D光信号が入力されるように接続され、該光2×2スイ
ッチの2つの出力ポートには、それぞれ、次のノードに
伝送する幹線光信号と、自ノードあての受信光信号すな
わちDROP光信号が出力されるように接続され、該光
スイッチに入力される該幹線光信号と該ADD光信号の
間のタイミングおよび該光スイッチの切換え動作のタイ
ミングが、該幹線光信号の所望の部分に所望の該ADD
光信号がADDされるように調整され、また、該光スイ
ッチの切換え動作のタイミングが、該幹線光信号の所望
の部分から該DROP光信号がDROPされるように調
整され、必要に応じて該ADD処理と該DROP処理が
同時に行われることを特徴とする。
【0027】前記光2×2スイッチが、光信号で制御さ
れることを特徴とするADD/DROP方法である。
【0028】前記光2×2スイッチが、電気信号で制御
されることを特徴とするADD/DROP方法である。
【0029】または、本発明は、複数のノードと、該ノ
ード間を相互接続する少なくとも1本の光ファイバ伝送
路とからなる光ネットワークにおいて、ノードは、伝送
路信号のクロックを供給する1つの親ノードと、それ以
外の複数の子ノードからなり、該子ノードは、ADD/
DROP機能と、ADD信号とDROP信号のそれぞれ
の容量に相当する容量のイラスティック ストア バッ
ファをそれぞれ備えることを特徴とし、該イラスティッ
ク ストア バッファは、書き込みと読みだしの動作を
別々のクロックに基づいて行うことができるものであ
り、ADD信号の伝送路クロックに対する位相ゆらぎ
は、該ADD信号を該ADD信号用バッファに該子ノー
ドのクロックに同期して書き込み、伝送路のクロックに
同期して読み出すことにより吸収され、DROP信号の
該子ノードクロックに対する位相ゆらぎは、該DROP
信号を該DROP信号用バッファに伝送路のクロックに
同期して書き込み、該子ノードのクロックに同期して読
み出すことにより、吸収されることを特徴とする同期方
法である。
【0030】(作用)上述の従来技術の課題は、請求項
1または請求項2または請求項3の発明で提供するAD
D/DROP方法と、その方法を有効に活用するための
請求項4の同期法によって克服される。
【0031】<請求項1,2,3の発明>本発明を用い
た光ADD/DROP方法を説明する。
【0032】基本的な構成を図1に示す。ここでは、ル
ープ伝送路に接続された1つのノードの構成を示してい
る。光2×2スイッチの2つの入力ポートには、それぞ
れ、伝送されてきた幹線光信号と、自ノードからの送信
光信号すなわちADD光信号が入力され、2つの出力ポ
ートからは、それぞれ、次のノードに伝送する幹線光信
号と、自ノードあての受信光信号すなわちDROP光信
号が出力される。幹線光信号とADD光信号と光スイッ
チの動作は同期させている。表1に示すように、スイッ
チの状態に応じて幹線に向かう信号と自ノードにDRO
Pされる信号を切り換える操作を行う。表1のスイッチ
の論理は逆でも良い。このように本方法によればADD
/DROPが極めて簡易な構成で実現できる。
【0033】
【表1】
【0034】<請求項4の発明>請求項1または請求項
2または請求項3の発明の光ADD/DROP方法を用
いてネットワークを構成する場合、位相同期の実現方法
が問題となる。従来技術の課題でも述べたように、現在
は、電気回路による可変長バッファを用いて位相差を吸
収している。しかし光信号に対して同様な可変長バッフ
ァを構成することは、現在は残念ながら現実的ではな
い。
【0035】そこで、請求項4の発明である、次のよう
な同期法をとれば、請求項1の発明を有効に活用できる
ネットワークが構築できる。
【0036】構成を図7に示す。ループ中に1つの親ノ
ードをおき、それがループ伝送路のクロックを発生する
マスタークロックを持つ。他の複数の子ノードは、伝送
路のクロックに同期してADD/DROPのスイッチ動
作を行う。
【0037】子ノード信号処理の一例を図8に示す。光
ファイバ伝送路中をBH [b/s]の光信号が通ってい
る。この光信号は、容量がBL [b/s]の信号を光信
号領域で時分割多重した信号である。図では4つのBL
信号が束ねられてBH 信号となっており、そのうち1つ
のBL 信号をADD/DROP処理している様子を示し
ている。
【0038】DROPされた1つのBL 信号は、一般的
にはさらに複数の容量BE [b/s]の信号から構成さ
れており、その単位で子ノードのBE 信号とクロスコネ
クトされたのち、再びBL 信号に多重され、ADDされ
る。
【0039】ここまでの処理は全て伝送路のクロックに
同期している。従って、子ノードが持つクロックとの位
相差の吸収は、ADD前,DROP後の低速信号に対し
てのみ行えばよく、従来の方式よりも大幅に規模を低減
できるため、従来のイラスティック ストア バッファ
によって十分実現可能なものとなる。
【0040】
【発明の実施の形態】
【実施例1】 <請求項1,2,3の発明>代表的なサニャック(Sa
gnac)干渉計型光/光スイッチである、光ファイバ
を非線形媒質として用いた非線形光ループミラー(NO
LM:Nonlinear Optical Loop
Mirror)に対して、本発明を取り入れた実施例
を示す。
【0041】(構成)構成を図3に示す。まず、光2×
2スイッチから説明する。
【0042】光ファイバ50と3dBカプラ10が光学
的に接続され、サニャック干渉計の基本を構成してい
る。この光ファイバ50は、石英系の単一モード光ファ
イバ(長さ:10[km],零分散波長:1550[n
m],全損失:約3dB)であり、サニャック干渉計を
構成する光導波路であると同時に光非線形媒質の役目も
兼ねている。
【0043】その中に、サニャック干渉計の動作に本質
的な影響を与えない形で、制御光導入3dBカプラ20
が入れられている。信号光は、その分、過剰な損失(3
dB)を受けるが、それは、その他の要因による損失と
同様の影響しか与えない。
【0044】カプラ10のポート10a,10bには、
進行方向が異なる光を分離するための3dBカプラ3
1,41が接続され、さらに入力ポートに戻ろうとする
光を遮断するための光アイソレータ311,312が接
続されている。
【0045】次に波長設定について説明する。
【0046】本実施例では、2つの入力信号光どうしの
干渉を防ぐため、その波長を異ならせている。結果とし
て、制御光と合わせて、3つの波長の光を利用する。
【0047】入力幹線光信号101は、波長λ1 =15
53.5[nm]、パルス幅40[ps]、ビットレート
10G[b/s]のRZ符号の光データ信号である。A
DD光信号102は、波長λ2 =1552.5[nm]、
ビットレート622M[b/s]のNRZ符号の光デー
タ信号である。制御光120は、波長λC =1547
[nm]、パルス幅40[ps]、繰り返し周波数622
M[Hz]の光クロック信号である。ADD光信号10
2と制御光120のクロック位相はフェーズシフタを用
いて入力幹線光信号101と一致させた。これは同期で
はないが、クロック位相の揺らぎが生じない限り、同期
状態との違いはない。
【0048】これら3光波の波長設定を図4に示す。
【0049】放物線状の曲線は、光ファイバ50の零分
散波長1550[nm]を基準とした時の各波長での相対
的な遅延時間量を表している。相対遅延が少ないほうが
スイッチングに要する制御光パワーが少なくてすむた
め、これら3光波は、相対遅延時間が互いに最も少なく
なるようにし、なおかつ光フィルタで分離可能な程度ま
で離している。
【0050】光フィルタ301,302は、帯域通過
(band pass)特性を持つもので、その帯域幅
は約1[nm]である。図4中に示すように、光フィルタ
301は、λC を除去し、λ1 とλ2 を通過させる設
定、光フィルタ302は、λC とλ2 を除去し、λ1
通過させる設定としている。
【0051】光受信器320は、ビットレート622M
[b/s]の光受信器であり、カプラ41から出てくる
光を、光フィルタ302でフィルタリング後に得られる
DROP光信号112を受信するように接続されてい
る。光受信器320によって、DROP光信号112
は、DROP電気信号340に変換される。
【0052】光送信器321は、ADD電気信号341
をADD光信号102に変換して送出するビットレート
622M[b/s]の光送信器である。
【0053】偏光制御器331,332,333は、任
意の偏光状態変換が可能な偏光変換器である。
【0054】(動作)次に動作を、図3の構成図を用い
て説明する。
【0055】10G[b/s]の入力幹線光信号101
は、アイソレータ311,カプラ31を通って、サニャ
ック干渉計に入射する。一方、ADD光信号102もア
イソレータ312,カプラ41を通って、サニャック干
渉計に入射する。この時、カプラ31,41のポート3
1d,41dからも光信号が出てくるがこれは捨てる。
反射などの悪影響を防ぐため、終端している。
【0056】サニャック干渉計に入射した光は、それぞ
れカプラ10で2等分され、ループを回り、再度カプラ
10に戻って干渉する。制御光120がない時には、そ
れぞれの干渉出力光は入射されたポートに戻る。制御光
が位相差πを生じさせる適切な分量で存在する場合は、
それぞれの干渉出力光は入射されたポートとは反対のポ
ートから出力される。
【0057】それら干渉出力光は、必ずλC を含み、ま
た制御光の有無によりλ1 またはλ2 を含んでいること
になる。それを各々説明していく。
【0058】まず、カプラ31のポート31aから出力
される光は、光フィルタ301によって制御光(λC
が除去される。その結果、出力幹線光信号111は、制
御光が無い時は入力幹線光信号101(λ1 )となり、
制御光が有る時にはADD光信号102(λ2 )とな
る。
【0059】次に、カプラ41のポート41aから出力
される光は、光フィルタ301によって制御光(λC
とADD光信号102(λ2 )が除去される。その結
果、DROP光信号112は、制御光が無い時は何も出
力されず、制御光が有る時には入力幹線光信号101
(λ1 )となる。
【0060】以上を動作させた所、良好な基本動作を確
認できた。
【0061】アイパタンを図5に示す。上から順に、入
力幹線光信号101、ADD光信号102、制御光12
0、出力幹線光信号111、DROP光信号112であ
る。BH =10G[b/s]の入力幹線光信号101の
中の、1つのBL =622M[b/s]信号チャネル
を、自ノードから送信するADD光信号102と入れ換
えている。この実施例ではBH /BL =16であるので
16bitおきに入れ替えが行われている。ここでは、
8番目のビットスロットをADD/DROPしている。
【0062】本実施例では、光2×2スイッチとして、
光/光スイッチであるNOLMを用いたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、他の光2×2スイッチを
用いても同様の動作が実現できることは明らかである。
【0063】本実施例では、サニャック干渉計型スイッ
チを用いたため、ポート10a,10bで進行方向が異
なる光を分離する必要があり3dBカプラ31,41を
接続したが、その代わりに光サーキュレータを用いれ
ば、3dBカプラでの3dBの損失を低減することがで
きる。
【0064】本実施例では、ADD信号をNRZ符号の
光信号としたが、これはRZ符号の光信号でも良い。
【0065】2つの信号光がスイッチ入力部のカプラに
おいて干渉することによる影響を回避する方法には次の
ようなものがある。
【0066】1つは、信号光の波長にわずかに差を持た
せる方法である。ただし、周波数が極端に離れるとKe
rr媒質の波長分散による性能低下を生じる怖れがある
ことから、その差周波数が光検出器の帯域内に入ってき
てしまわない程度の適切な周波数差を選ぶ。本実施例も
この方法を用いている。
【0067】もう1つの方法は、2つの信号光を互いに
直交して入力し、制御光を円偏光にし、全ての偏光の信
号光に対してスイッチング効率が一定になるようにする
ものである(特開平4−19717号公報参照)。
【0068】波長を異ならせる方法の場合、ノードに入
ってくる光とノードから出ていく光の波長が一部異なっ
てしまう。これでは複数の子ノードがある場合、波長設
定に困難をきたす可能性がある。これを回避するために
は、図6に示すように、2×2スイッチの出力光を波長
変換して、完全に元の波長に戻すようにすればよい。例
えばM.Schillingらが「光活性を持つ集積化
された3ポート マッハ−ツェンダー干渉計を用いた波
長変換器(Wavelength converter based on integrated
all-active three-port Mach-Zehnder interferomete
r)」(エレクトロニクスレターズ、electronics lette
rs, vol.30, No.25, 1994, pp2128-2130)で報告してい
る光/光スイッチがこのような用途に適する。
【0069】本実施例においては、幹線光信号のフレー
ム構成として、最も単純なビット多重を用いたが、本発
明はそれに限定されず、他のフレーム構成、例えば、バ
イト単位、または数バイトの容量のセル単位でもよい。
【0070】本実施例では、幹線伝送路網の形状にルー
プを用いたが、本発明はこれに限定される物ではなく、
例えば、バス型の網にも適用可能である。
【0071】
【実施例2】 <請求項4の発明>1つの親ノードと、複数の請求項1
のADD/DROPノード(子ノード)の間を、光ファ
イバ伝送路で各々結び、図7のようなループネットワー
クを構成した。幹線光信号のビットレートBH =10G
[b/s],ADD/DROPするビットレートBL
622M[b/s]とした。送信側の子ノードでは、6
22M[b/s]の信号が光ADD/DROP機能によ
って16bitおきに送出され、受信側の子ノードで
は、その信号を光ADD/DROP機能によって16b
itおきに受信されている。
【0072】図2に子ノードの詳細な構成を示す。光2
×2スイッチと光送受信器には、第1の発明の実施例で
説明したものを用いた。
【0073】同期は次のようにして実現している。各々
の子ノードでは、幹線光信号の一部を分岐し、10G
[Hz]帯の強度変調信号成分を光検出器で受光し、Q
値が約800の電気タンクフィルタを用いて、10G
[Hz]のクロック再生を行い、それを622M[H
z]まで電気回路で分周している。このクロックを伝送
路クロックと呼ぶ。
【0074】送信側の子ノードでは、初めは自ノードの
クロックに同期しているADD信号をイラスティックス
トアを用いて伝送路クロックに載せ代えている。さらに
適切なビットスロットにADDするため、フェーズシフ
タを用いて伝送路クロックに適切な遅延を与えて光2×
2スイッチを駆動している。
【0075】受信側の子ノードでは、適切なビットスロ
ットをDROPするため、フェーズシフタを用いて伝送
路クロックに適切な遅延を与えて光2×2スイッチを駆
動した。この位相調整により、アクセスするビットスロ
ットが指定される。さらに、初めは伝送路クロックに同
期しているDROP信号をイラスティックストアを用い
て自ノードのクロックに載せ代えている。
【0076】以上の構成を動作させた所、良好な基本動
作を確認できた。図5と同様な動作波形が得られ、光フ
ァイバ伝送路の長さに光可変遅延器を用いて若干変動を
与えても安定に動作し続けた。同期に必要なイラスティ
ックストアの容量は、幹線信号を全て同期処理する場合
に比べて1/16と大幅に低減されている。
【0077】動作安定性の確保のため、ループ中に最低
1つ、以下のような機能が必要となる。これは本発明だ
けに当てはまる制限ではなく、ループネットワークに共
通の技術的要求である。
【0078】まず、信号の再生中継器が必要である。こ
れにより、信号がループを何周もする場合でも、信号の
劣化による障害を防ぐ。
【0079】また、信号がループを1周するのに要する
時間のゆらぎを吸収するバッファが必要である。
【0080】本実施例では、これらの機能を親ノードに
持たせ、従来のように電気回路によってバッファを実現
した。
【0081】本発明では媒体アクセス方式に付いては特
に言及していないが、これは本発明のスイッチ操作、な
らびに網同期方法が、様々な媒体アクセス方式と組み合
わせ可能であるからである。媒体アクセス方式は、本発
明が提供する技術と密接な関係にはあるものの、階層は
異なるものである。
【0082】本実施例では、伝送路クロックの再生のた
めに、高速な光検出器と電子回路を使用しており、この
動作速度がシステム全体の速度制限になる恐れがある。
これを回避する方法としては、例えば、特開平6−30
3216号公報に記載のような、光信号処理を用いたク
ロック再生方式を用いればよい。
【0083】本実施例では、光2×2スイッチとして第
1の発明の実施例で説明した光/光スイッチを用いた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、電気/光
スイッチでもよい。
【0084】以上の文中では説明の都合上、親ノードと
子ノードとを明確に分けていたが、実際の制約は、ルー
プ中にマスタークロックは1つだけしか存在してはいけ
ない、というだけであり、これが守られる限り、親ノー
ドと子ノードの構成は同一でもよい。このようにすると
万一親ノードに障害が生じた場合に、別の子ノードが親
ノードとなることができ、ネットワークの復旧が容易と
なる利点もある。
【0085】
【発明の効果】請求項1,2,3の発明の光ADD/D
ROP機能によれば、ADDとDROPの厳しいタイミ
ング条件が自動的に満たされるため、その実現が容易と
なる。
【0086】ADD信号のパルス幅は、ビットレートに
相当するものでよく、またNRZ符号の信号でよいた
め、一般的な光送信器が使える。
【0087】また、構成がシンプルになるので、動作安
定性や信頼性の向上と、コスト低減が期待できる。
【0088】さらに光/光スイッチを用いることによっ
て、電気信号の速度制限が取り払われ、さらなる大容量
化が可能となる。
【0089】請求項4の発明の網同期法によれば、超高
速大容量な光信号の位相同期を部分的に行うだけでよく
なるため、シンプルで低コストな網同期が実現でき、簡
単な構成かつ大容量の光ADD/DROP型ネットワー
クを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の説明図
【図2】第4の発明の構成図
【図3】第1の発明の実施例の構成図
【図4】第1の発明の実施例の波長設定図
【図5】第1の発明の実施例の動作波形説明図
【図6】第1の発明の実施例の典型的な構成例
【図7】第4の発明の実施例の説明図
【図8】第4の発明の実施例の説明図
【図9】2×2スイッチの説明図。
【図10】干渉計型光スイッチの説明図
【図11】AはADD/DROP機能の第1の従来法の
説明図、BはADD/DROP機能の第2の従来法の説
明図
【図12】イラスティックストアの動作説明図
【符号の説明】
10,20,31,41 カプラ 50 光ファイバ 101 入力幹線光信号 102 ADD光信号 111 出力幹線光信号 112 DROP光信号 120 制御光 301,302 光フィルタ 311,312 アイソレータ 320 光受信器 321 光送信器 331,332,333 偏光制御器 340 DROP電気信号 341 ADD電気信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時分割多重方式で光信号を送受しているネ
    ットワークノードにおいて、 光信号の2入力2出力スイッチ(以下光2×2スイッ
    チ)を備え、 該光2×2スイッチの2つの入力ポートには、それぞ
    れ、伝送されてきた幹線光信号と、自ノードからの送信
    光信号すなわちADD光信号が入力されるように接続さ
    れ、 該光2×2スイッチの2つの出力ポートには、それぞ
    れ、次のノードに伝送する幹線光信号と、自ノードあて
    の受信光信号すなわちDROP光信号が出力されるよう
    に接続され、 該光スイッチに入力される該幹線光信号と該ADD光信
    号の間のタイミングおよび該光スイッチの切換え動作の
    タイミングが、該幹線光信号の所望の部分に所望の該A
    DD光信号がADDされるように調整され、また、該光
    スイッチの切換え動作のタイミングが、該幹線光信号の
    所望の部分から該DROP光信号がDROPされるよう
    に調整され、 必要に応じて該ADD処理と該DROP処理が同時に行
    われることを特徴とするADD/DROP方法。
  2. 【請求項2】前記光2×2スイッチが、光信号で制御さ
    れることを特徴とする請求項1記載のADD/DROP
    方法。
  3. 【請求項3】前記光2×2スイッチが、電気信号で制御
    されることを特徴とする請求項1記載のADD/DRO
    P方法。
  4. 【請求項4】複数のノードと、該ノード間を相互接続す
    る少なくとも1本の光ファイバ伝送路とからなる光ネッ
    トワークにおいて、 ノードは、伝送路信号のクロックを供給する1つの親ノ
    ードと、それ以外の複数の子ノードからなり、 該子ノードは、ADD/DROP機能と、ADD信号と
    DROP信号のそれぞれの容量に相当する容量のイラス
    ティック・ストア・バッファをそれぞれ備えることを特
    徴とし、 該イラスティック・ストア・バッファは、書き込みと読
    みだしの動作を別々のクロックに基づいて行うことがで
    きるものであり、 ADD信号の伝送路クロックに対する位相ゆらぎは、該
    ADD信号を該ADD信号用バッファに該子ノードのク
    ロックに同期して書き込み、伝送路のクロックに同期し
    て読み出すことにより吸収され、 DROP信号の該子ノードクロックに対する位相ゆらぎ
    は、該DROP信号を該DROP信号用バッファに伝送
    路のクロックに同期して書き込み、該子ノードのクロッ
    クに同期して読み出すことにより、吸収されることを特
    徴とする同期方法。
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