JPH09104167A - インクジェット記録用圧着葉書用紙 - Google Patents

インクジェット記録用圧着葉書用紙

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JPH09104167A
JPH09104167A JP8220723A JP22072396A JPH09104167A JP H09104167 A JPH09104167 A JP H09104167A JP 8220723 A JP8220723 A JP 8220723A JP 22072396 A JP22072396 A JP 22072396A JP H09104167 A JPH09104167 A JP H09104167A
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pressure
layer
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adhesive
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智樹 平澤
Seiji Hagiwara
清次 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙を保存中にブロッキングを起こさず、圧
着強度が良好で、圧着後適度の力で剥離でき親展情報を
読み取ることができ、通常の方法では再接着出来ない等
の圧着葉書用紙としての基本的な要求性能を満たし、か
つインクジェット記録を行った場合に画像の耐水性が良
好な圧着葉書用紙。 【構成】 基紙の少なくとも一方の面の最外層を圧着葉
書用の接着剤層とし、かつ該接着剤層の下層にカチオン
性の塗工層を形成する。 【効果】 アニオン性のインクジェット記録用インクは
接着剤層の下層に設けられたカチオン性の塗工層に浸透
することで固着され耐水性を発現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアニオン性のインクを使
用してインクジェット記録方式で情報を記録した後に、
水滴などの影響により記録部分のインクがにじみ出るこ
とのない等の優れた性能を有するインクジェット記録用
圧着葉書用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は記録時の騒音の
発生が無いという利点から活発な開発が行われている。
その中でも高速記録が可能でカラー化も容易なインクジ
ェット記録法の技術的な進歩は著しい。インクジェット
記録法はインクを色々な手段で無数の液滴として飛翔さ
せ記録シートに付着させて記録を行うものである。また
インクジェット記録用のインクには、印字ヘッドの保守
の簡便さからアニオン性の直接染料若しくは酸性染料を
使用する場合がほとんどである。
【0003】インクジェット記録用シートには種々の性
能が要求されるが、その中の一つに耐水性がある。具体
的には文字や画像の記録部分のインクが水滴などの影響
で溶出し、にじみ出ないことが要求され、これを解決す
るために記録層にカチオン性物質を併用し耐水性を付与
する技術が多数提案されている。これらはいずれもアニ
オン性のインクジェット記録用インクをカチオン性物質
により水に溶け難くするということを基本原理としてい
る。
【0004】例えば、特開昭53−49113号にはポ
リエチレンイミンを併用することが、特開昭55−53
591号には金属の水溶性塩を表面に付与することが、
特開昭56−84992号にはポリビニルピリジウムブ
ロマイド、ポリエチレンイミンを併用することが、特開
昭59−20696号にはジメチルジアリルアンモニウ
ムクロライドを併用することが、特開昭59−1981
86号にはポリエチレンイミン有機酸塩を併用すること
が、特開昭60−11389号(特公平2−32152
号)には特定の塩基性オリゴマーを含有させることが、
特開昭60−260377号(特公平5−61109
号)にはカチオン性コロイダルシリカを含有させること
が、特開昭60−49990号にはポリアルキレンポリ
アミンジシアンジアミドアンモニウム塩縮合物を併用さ
せることが、特開昭60−76386号には特定のポリ
エチレンイミン第4級アンモニウム化合物を併用させる
ことが、特開昭63−49478号(特公平7−452
57号)には特定の第4級アンモニウム塩型高分子電解
質を含有させることが、特開昭63−183873号
(特公平7−57553号)には特定のポリビニルアル
コールと耐水化剤を含有させることが、特開昭63−2
74583号(特公平7−2429号)には特定のジア
ルカノールアミノ変性アルキレングリコール誘導体を含
有させることが、特開平1−75281号(特公平6−
92191号)にはアクリルアミドとジアリルジメチル
アンモニウムクロライドと主要モノマーとするアクリル
アミド・ジアリルジメチルアンモニウムクロライド共重
合体を含有させることが、特開平6−92012号には
2級アミンとエピハロヒドリンとを反応させて得られる
カチオン性樹脂を含有させることがそれぞれ記載されて
いる。
【0005】一方封書に代わる「圧着葉書」と呼ばれる
ものが郵送コストの低減を目的に多方面で利用されつつ
ある。この構成の一例に、基紙に圧力により接着可能な
再剥離型の感圧接着剤を塗布した用紙を用い、親展情報
を印字した後に2つ折り若しくは3つ折り等に折り畳ん
で加圧ロール間に通して親展面同士を接着し、葉書大に
切断して葉書を製造する方法がある。受取人は葉書を受
け取った後に接着された親展面を剥離して親展情報を読
み取る。剥離した後は通常の方法では再接着できない工
夫をしており親展性を確保している。
【0006】この圧着葉書には種々の方法が提案されて
いる。例えば特開平4−59395号には、基体シート
面の少なくとも一部に、非剥離性接着剤基剤とその接着
剤基剤に対し非親和性を示す微粒状充てん剤とから成る
接着剤組成物の層を設けたことを特徴とする情報担体用
シートの提案がある。この提案では平均粒子径が10m
μm〜30μm、好ましくは1〜20μmのシリカと他
の充填剤の組み合わせからなる微粒状充てん剤を、感圧
接着剤100重量部に対して100〜400、好ましく
は130〜300、より好ましくは150〜250重量
部添加することで、耐ブロッキング性を向上させ、静電
記録時に使用するシリコンオイルを吸収し接着力の低下
を無くしている。
【0007】また特開平7−18232号には、支持体
シートの少なくとも片面の一部に、ラテックスから成る
感圧接着剤と、この感圧接着剤に対して非親和性を示す
2種類以上の微粒子充填剤と、前記感圧接着剤と微粒子
充填剤との両者に対して親和性を有する変性ポリビニル
アルコールとからなる疑似接着剤の層を設けた情報担体
用シートが提案されている。
【0008】これらの圧着葉書用紙は静電記録方式(電
子写真方式)のプリンタを対象にして開発されたもので
あり、また現在実用化されているものはすべて静電記録
方式のプリンタを使用して情報の出力を行っている。静
電記録方式は記録ドラム表面に静電気を利用してトナー
からなる文字や画像を形成し、これを記録用紙表面に転
写後に加熱ロール間を通過させ、熱をかけてトナーに含
まれる樹脂を溶融させ用紙に定着させる。加熱ロールは
トナーのロールへの付着を防ぐためにその表面にシリコ
ンオイルを連続的に供給する。
【0009】本発明者らは前述の静電記録方式に対応し
た実用化されている圧着葉書用基紙にアニオン性のイン
クを使用したインクジェット記録方式で記録を行い画像
の耐水性を検討した。その結果、水の影響でインクのに
じみを生じ、著しく耐水性が劣ることを見い出した。こ
れは配達途中で雨に濡れる可能性の高い葉書では致命的
な欠点となる。また印字後、圧着して再剥離すると印字
部分が片側の紙面に転写して紙面を汚してしまい文字の
判読を困難にしてしまうという別の問題点もあることが
判った。
【0010】本発明者らはこれら欠点を解決する目的で
圧着葉書用基紙に使用する接着剤に前記した種々の耐水
性を向上させる物質を添加しさらに検討を進めたが、添
加する物質の種類によっては塗工液がゲル化してしまい
塗工が不可能となったり、塗工可能なものであっても耐
水性が劣ったり耐光性が劣ることを見いだした。
【0011】この原因はよく判らないが本発明者らは以
下の理由によるものと推定した。通常のインクジェット
記録用紙はインクの保持性を良好とさせるために填料の
接着剤に対する比率を大きくしている。これに対し圧着
葉書用紙は接着力を発現させるために填料の接着剤に対
する比率を小さくせざるを得ず、そのため必然的にイン
クの保持性は低下する。また通常耐水性を向上させたイ
ンクジェット記録用紙はイオン性のない、例えばデンプ
ンやポリビニルアルコール等の接着剤を使用している。
従ってこれらの接着剤と填料を主成分とする塗工液にカ
チオン性物質を併用しても塗工液はゲル化しない。しか
しこれら接着剤は高い圧力によっても接着する性質を持
っていないので圧着葉書用の接着剤としては使用できな
い。現在実用化されている圧着葉書用の接着剤はすべて
アニオン性のものを主体として使用しており、カチオン
性の耐水化剤と併用すると塗工液がゲル化してしまう。
【0012】本発明はこれらの問題点を解決することを
課題とするものである。具体的には圧着葉書用紙として
の諸性能、即ち用紙を保存中にブロッキングを起こさ
ず、圧着強度が良好で、圧着後適度の力で剥離でき親展
情報を読み取ることができ、通常の方法では再接着出来
ない等の圧着葉書用紙としての基本的な要求性能を満た
し、かつインクジェット記録を行った場合に画像の耐水
性が良好で、好ましくは剥離した他の面への画像の転写
が無い圧着葉書用紙を得ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは発想を転換
し従来に無い構成の用紙で検討を進めた。具体的には基
紙の最外層に形成する圧着葉書用の接着剤層の下層にイ
ンクを固定する層を設ければ上記問題点が解決できると
の発想である。本発明者らはこの発想のもとで種々検討
を進めた結果、カチオン性の塗工層を、最外層に形成す
る圧着葉書用の接着剤層の下塗り層に設けることで上記
課題を解決できることを見い出し本発明を完成させたも
のである。
【0014】即ち本発明は基紙の少なくとも一方の面の
最外層が圧着葉書用の接着剤層であり、かつ該接着剤層
の下層にカチオン性の塗工層が形成されていることを特
徴とするインクジェット記録用圧着葉書用紙である。
【0015】次に本発明を詳細に説明する。本発明に使
用する基紙は、通常針葉樹晒クラフトパルプ(NBK
P)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒
サルファイトパルプ(NBSP)などの製紙用パルプ
を、300〜600mlC.S.F.に叩解し、これに
クレー、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタン等の
フィラー、澱粉、PVA、ポリアクリルアマイドなどの
紙力増強剤、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド・エ
ピクロルヒドリン、ポリアクリルアミド等の湿潤紙力増
強剤、ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー系サ
イズ剤等のサイズ剤、蛍光増白剤、着色染顔料、定着剤
などを適宜添加し、円網抄紙機や長網抄紙機などの公知
の抄紙機を使用して常法に基づき、通常40〜150g
/m2で抄紙することで製造する。なお本発明の用紙
は、基紙抄紙途中でサイズプレス装置等で、サイズ剤、
紙力増強剤などを塗工することも適宜行うことができ
る。またその表面に平滑性を向上するための填料とバイ
ンダーからなる塗工層を設けることもできる。
【0016】本発明のカチオン性の塗工層とは、前述し
た種々のカチオン性物質を塗工した層を意味し、公知の
カチオン性物質をいずれも使用できる。即ち、ポリエチ
レンイミン、金属の水溶性塩、ポリビニルピリジウムブ
ロマイド、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、
ポリエチレンイミン有機酸塩、カチオン性コロイダルシ
リカ、第4級アンモニウム塩型高分子電解質、ジアルカ
ノールアミノ変性アルキレングリコール誘導体、アクリ
ルアミド・ジアリルジメチルアンモニウムクロライド共
重合体、2級アミンとエピハロヒドリンとを反応させて
得られるカチオン性樹脂、ジシアンジアミド系カチオン
樹脂等であり、これらの1種類以上を使用する。
【0017】本発明者らが検討した結果では、その中で
もカチオン性のエピハロヒドリン系樹脂が、耐水性を発
現する効果に優れ、また耐光性にも優れるということを
見いだした。本発明で使用するカチオン性のエピハロヒ
ドリン系樹脂としては、ポリアミン類及び/またはポリ
アミド類とエピハロヒドリンを反応させて得られるカチ
オン性の樹脂が耐光性に優れるので好適に使用できる。
例えばポリアミン類としては、ジメチルアミン、ジエチ
ルアミン、ジプロピルアミン、メチルエチルアミン、メ
チルプロピルアミン、メチルブチルアミン、メチルオク
チルアミン、メチルラウリルアミン、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、ポリエチレンイミン、ピペ
リジン、ピロール、カルバゾール等の1種類以上を使用
し、ポリアミド類としては、ポリアルキレンポリアミン
と二塩基性カルボン酸を脱水縮合させたポリアルキレン
ポリアミドや、ポリアルキレンポリアミンと尿素を脱ア
ンモニア縮合させたポリアミドポリ尿素、N−ビニルア
ミド系モノマー、エチレン−ジメチルアミノプロピルア
クリルアミド共重合体と塩酸を反応させた4級塩等の1
種類以上を使用し、エピハロヒドリンとしてはエピクロ
ルヒドリン、エピブロモヒドリン、エピヨードヒドリン
等の1種類以上を使用し、公知手段を用いて重合してエ
ピハロヒドリン系のカチオン樹脂を得る。
【0018】また、本発明者らが検討した結果では、カ
チオン性のジシアンジアミド系樹脂が耐水性を発現する
効果に特に優れているということも見いだした。
【0019】このカチオン性の塗工層を形成する手段と
しては、抄紙機上の湿紙にサイズプレス装置、ゲートロ
ールコーター、ビルブレードコーター等を使用して塗工
する方法や、基紙を抄造後にエアーナイフコーター、グ
ラビアコーター、ブレードコーター、ロールコーター、
バーコーター等を使用して塗工する方法等を採用でき
る。塗工量は通常固形分で0.1〜10g/m2、好ま
しくは2〜4g/m2である。塗工量が0.1g/m2
満であるとインクジェット記録用のインクの耐水性が不
足し、10g/m2を超えると効果がそれ以上期待でき
ず、またコスト高となるので上記範囲が望ましい。
【0020】また、カチオン性の塗工層にはインクジェ
ットプリンタでの印字または画像の発色性と解像度を良
くするために填料を併用することもできるが、特に比表
面積の大きいシリカが好ましい。シリカを使用する場合
は多量に入れると塗工液が凝集したり、インク耐水性に
悪影響を及ぼすので固形重量部でカチオン物質100重
量部に対して1〜20重量部が好ましい。
【0021】基紙の少なくとも一方の面の最外層に形成
する圧着葉書用の接着剤層に使用する接着剤としては、
通常の状態で接着することがなく、高い圧力を加えるこ
とで接着する性質を有するものであって、天然ゴム系、
NBR、SBR等の合成ゴムやアクリル系のラテックス
を主体に使用できるが、なかでも相対的なバランスに優
れるので天然ゴム系のラテックスが好適である。感圧接
着剤に添加できる填料は、カオリン、タルク、炭酸カル
シウム、シリカ、水酸化アルミニウム、プラスチックピ
グメントや小麦粉等の穀物澱粉粒子等公知の材料の中か
ら使用できる。これら接着剤と填料、穀物澱粉粒子等と
老化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を適宜組み合わ
せ、公知の方法で用紙を保存中にブロッキングを起こさ
ず、圧着強度が良好で、圧着後適度の力で剥離でき親展
情報を読み取ることができ、通常の方法では再接着出来
ない性能を持たせる。
【0022】次に静電記録方式のプリンタについて詳し
く説明する。従来の静電記録方式(電子写真方式)のプ
リンタ用の圧着葉書用紙は多孔性で比表面積が大きく、
吸油量が多いシリカを填料として使用している。この圧
着葉書用紙の接着剤層にシリカを使用する理由はブロッ
キング防止の目的もあるが、他の理由はシリコンオイル
を吸収させることにある。電子写真方式のプリンタの中
にはトナーの定着を高熱(約200℃)のヒートロール
で行うヒートロール定着方式のプリンタがある。定着ロ
ールであるヒートロールはプレプリントインキやトナー
の付着を防止するためにシリコンオイルでクリーニング
されているが、そのシリコンオイルがヒートロールから
圧着葉書用紙に転移した後に接着剤表面に残留すると接
着力が大幅に低下し、実用上問題がある。このため、電
子写真方式のプリンタ用圧着葉書用紙ではシリコンオイ
ルをシリカに吸収させるために多孔性で比表面積が大き
く、吸油量が多いシリカを使用しているわけである。
【0023】しかしインクジェットプリンタではこのよ
うな工程は無いので、多孔性で比表面積が大きく、吸油
量が多いシリカを使用する必要がない。仮にカチオン性
の塗工層の上にこのようなシリカを併用した接着剤層を
形成し、インクジェットプリンタで印字しても、圧着し
て剥がすと画像の転写が起きてしまう。この理由はよく
判らないが、本発明者らは、このシリカが多孔性で比表
面積が大きいためにインクを保持してしまい、圧着時に
保持したインクを放出し易いためであると推定した。
【0024】本発明者らはこの欠点を解決するためにな
お検討を進めた。具体的には種々の填料を接着剤と併用
し画像の転写性を検討した。その結果BET法で測定し
た比表面積が10から100m2/gで、かつ、JIS
K5101に準拠して測定した吸油量が100ml/
100g以下のシリカを接着剤の填料として使用するこ
とで上記問題点を解決できることを見い出した。さらに
この場合、感圧接着剤の成膜性を妨害して接着剤層の透
気度を劇的に低下させることが可能となるため、水溶性
インクがカチオン性の塗工層まで到達する割合が増加し
インクの耐水性も向上することが判明した。またこのシ
リカはブロッキング防止にも十分な性能を持っているこ
とが判った。このシリカは性能のバランスを考慮すると
感圧接着剤100重量部に対して30〜300重量部、
好ましくは50〜150重量部の添加とすることが好ま
しい。
【0025】接着剤の塗工はエアーナイフコーター、グ
ラビアコーター、ブレードコーター、ロールコーター、
バーコーター等の公知の塗工方式が使用できる。塗工量
は固形分で1〜8g/m2、好ましくは接着剤層が薄い
方がインクジェット記録用のインクの浸透通過性がよい
ため、2〜5g/m2とすることが好ましい。上記シリ
カと共に副成分として用いることのできる填料は、カオ
リン、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
プラスチックピグメント等が挙げられ、公知の材料の中
から適宜選択して使用できる。
【0026】圧着葉書用紙はプリンタで文字、画像等を
記録される前に、フォーム用の印刷機で紫外線硬化型の
インクで印刷されフォームにされることもあるので、本
発明の圧着葉書用紙で天然ゴム系の接着剤を使用する時
は、天然ゴムの劣化による接着力の低下を防ぐために、
紫外線吸収剤と老化防止剤を公知の材料の中から使用で
きる。
【0027】次に本発明のインクジェット記録用圧着葉
書用紙の構成例を説明する。 1)基紙の片面のみにカチオン性の塗工層を形成し、そ
の上に圧着葉書用の接着剤層を形成する構成。 2)基紙の両面にカチオン性の塗工層を形成し、その両
面に圧着葉書用の接着剤層を形成する構成。 3)基紙の両面にカチオン性の塗工層を形成し、その片
方の面に圧着葉書用の接着剤層を形成する構成。 4)基紙の両面にカチオン性の塗工層を形成し、その片
方の面上に圧着葉書用の接着剤層を形成し、他の面には
填料とバインダーを主成分とするインクジェット記録に
適した層を形成する構成。
【0028】本発明のインクジェット記録用圧着葉書用
紙は以上述べたように製造され、インクジェット記録方
式で種々の情報が記録され、周知の葉書の形態に加工さ
れ配送される。
【0029】インクジェット記録用のインクに使用され
る染料は、例えば特開昭57−191084号公報、特
公平7−2429号公報等に記載されているアニオン性
の直接染料若しくは酸性染料が使用される。具体的には
C.I(カラーインデックス、以下同じ) 1468
0、C.I 16255、C.I 16150、C.I
45100、C.I 45380、C.I 4541
0、C.I 45440、C.I、C.I 2350
0、C.I 29165、C.I 29160、C.I
25380、C.I 45160、C.I 4807
0、C.I 48015、C.I 17065のような
赤色の染料、C.I 16240、C.I29150、
C.I 46005、C.I 46045、C.I 4
8035、C.I 48040のような橙色の染料、
C.I 10316、C.I 56205、C.I 1
8965、C.I 19140、C.I 22910、
C.I13900、C.I、C.I 13920、C.
I 25300、C.I 29020、C.I 290
25、C.I 49005、C.I 48055、C.
I 41000のような黄色の染料、C.I 4402
5、C.I 34040、C.I 42000のような
緑色の染料、C.I 42090、C.I 4208
0、C.I 61125、C.I 50315、C.I
42660、C.I 15706、C.I 2441
0、C.I 24400、C.I 74180、C.I
42025、C.I 51005、C.I 4259
5、C.I44045のような青色の染料、C.I 4
2535、C.I 42555、C.I 48020、
C.I 45170、C.I 42510のような紫色
の染料、C.I 20470、C.I 50420、
C.I 26370、C.I27070、C.I 17
580、C.I 27700、C.I 35255、
C.I 35435、C.I 35440、C.I 3
0235、C.I 27720、C.I 11825の
ような黒色の染料が使用される。
【0030】インクジェット記録用インクは上記染料の
1種類以上と水及び水溶性のメチルアルコール、エチル
アルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、
ポリエチレングリコール、グリセリンなどの各種の有機
溶剤と、pH調整剤、防黴剤、防錆剤、粘度調整剤、表
面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤などの添加剤を適宜
混合して製造する。
【0031】用紙の最外層に形成された接着剤層表面に
付着したアニオン性のインクジェット記録用インクは接
着剤層内部に浸透し、接着剤層の下層に形成されたカチ
オン性の塗工層に含まれるカチオン性物質の影響により
固着され耐水性を発現する。
【0032】
【実施例】実施例1 坪量110g/m2の上質紙の両面に塩化アルミニウム
を2g/m2ずつブレードコーターを使用して塗工し、
更にメチルメタクリレートグラフト共重合天然ゴムラテ
ックス(商品名「FB−DO−3」、三井フラー(株)
製造)100重量部に対して、平均粒径1.8ミクロ
ン、比表面積300m2で吸油量310ml/100g
の合成シリカ(商品名「サイリシア350」、富士シリ
シア(株)製造)50重量部と、平均粒径17ミクロン
の小麦澱粉を100重量部添加して調製した塗工液をエ
アーナイフコーターを使用して3g/m2ずつ両面に塗
工した。
【0033】実施例2 坪量110g/m2の上質紙の両面にポリアミド・エピ
クロルヒドリン樹脂(商品名「WS−500」、日本P
MC(株)製造)を2g/m2ずつブレードコーターを
使用して塗工し、更に実施例1と同一の接着剤を3g/
2ずつエアーナイフコーターを使用して両面に塗工し
た。
【0034】実施例3 実施例2における接着剤のシリカを平均粒径0.3ミク
ロン、比表面積50m2で吸油量90ml/100gの
合成シリカ(商品名「アエロジル50」、日本アエロジ
ル(株)製造)に変更した以外は、実施例2と同様に実
施した。
【0035】実施例4 坪量110g/m2の上質紙の両面にジシアンジアミド
系カチオン樹脂(商品名「サンフィックス70」、三洋
化成工業(株)製造)を2g/m2ずつブレードコータ
ーを使用して塗工し、更に実施例3と同一の接着剤を3
g/m2ずつエアーナイフコーターを使用して両面に塗
工した。
【0036】比較例1 実施例1における塩化アルミニウムの塗工はせずに、実
施例1と同じ接着剤を3g/m2ずつエアーナイフコー
ター使用して両面に塗工した。
【0037】比較例2 実施例1の接着剤塗工液に、ポリアミド・エピクロルヒ
ドリン樹脂(同上)をメチルメタクリレートグラフト共
重合天然ゴムラテックス(同上)100重量部に対して
5重量部添加して塗工液を調製した。
【0038】各実施例及び比較例の評価結果を表1に示
す。なお記録面の耐水性、インク転写性、耐光性は次の
ようにして評価した。また、評価は5点法によった。最
も優れているレベルを5点、最も劣るレベルを1点と
し、3点以上が実用的に十分なレベルである。 1)記録面の耐水性:インクジェットプリンタ(「MJ
−500C」、エプソン(株)製造)を使用し、黒イン
クで文字、画像を記録後、1分間用紙を水中に浸漬して
インクの水中への流れ出る状態を観察して評価した。 2)画像転写性:上記記録後の用紙記録面を内側にして
2つ折にし、シーラー(「ドライシーラー6860」、
トッパン・ムーア(株)製造)でギャップ130ミクロ
ンの条件で圧着し、ついで剥離して剥離面のインクの転
写具合を観察して評価した。転写が殆ど起こらないレベ
ルが5点である。 3)耐光性:上記記録後の用紙記録面を直射日光で30
分間暴露し、用紙の変退色を観察して評価した。
【0039】
【表1】
【0040】表1より下記のことが判る。 1)実施例1〜4のいずれも、耐水性、転写性、耐光性
共実用的に十分な性能を有している。 2)カチオン性の塗工層を設けるか否かの実施例1〜4
と比較例1との対比で、カチオン性塗工層を設けると耐
水性が格段に向上することが判る。 3)実施例3から、カチオン性の塗工層にエピハロヒド
リン系のカチオン樹脂層を使用すると耐光性が優れるこ
とが判る。なお実施例、比較例では示さなかったが他の
カチオン性の材料と比較してもエピハロヒドリン系のカ
チオン樹脂の耐光性は優れていた。 4)エピハロヒドリン系のカチオン樹脂を接着剤塗工液
に添加した比較例2は、塗工液がゲル化し、塗工不能で
評価出来なかった。 5)実施例3から、特定のシリカを使用することで画像
の転写が非常に少ない用紙が得られることが判る。 6)実施例4から、カチオン性の塗工層にジシアンジア
ミド系のカチオン樹脂層を使用すると耐水性が特に優れ
ることが判る。 なお、評価結果では示さないが、各例に於いて、用紙を
保存中にブロッキングを起こさず、圧着強度が良好で、
圧着後適度の力で剥離でき親展情報を読み取ることがで
き、通常の方法では再接着出来ないことは確認した。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット記録用圧着葉書用紙は製造され、圧着葉書用紙とし
ての諸性能、即ち用紙を保存中にブロッキングを起こさ
ず、圧着強度が良好で、圧着後適度の力で剥離でき親展
情報を読み取ることができ、通常の方法では再接着出来
ない等の圧着葉書用紙としての基本的な要求性能を満た
し、かつインクジェット記録を行った場合に画像の耐水
性が良好で、また接着剤層に特定の填料を使用すること
で剥離した他の面への画像の転写が非常に少ない等の優
れた性能を有した圧着葉書用紙の製造が可能となった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙の少なくとも一方の面の最外層が圧
    着葉書用の接着剤層であり、かつ該接着剤層の下層にカ
    チオン性の塗工層が形成されていることを特徴とするイ
    ンクジェット記録用圧着葉書用紙。
  2. 【請求項2】 基紙の一方の面の最外層が圧着葉書用の
    接着剤層であり、かつ該接着剤層の下層にカチオン性の
    塗工層が形成され、他の面がカチオン性の塗工層である
    請求項1記載のインクジェット記録用圧着葉書用紙。
  3. 【請求項3】 基紙の少なくとも一方の面の最外層が圧
    着葉書用の接着剤層であり、かつ該接着剤層の下層にカ
    チオン性の塗工層が形成され、他の面の最外層がインク
    ジェット記録層であり、かつ該インクジェット記録層の
    下層にカチオン性の塗工層が形成されている請求項1記
    載のインクジェット記録用圧着葉書用紙。
  4. 【請求項4】 カチオン性の塗工層がエピハロヒドリン
    系のカチオン樹脂層である請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のインクジェット記録用圧着葉書用紙。
  5. 【請求項5】 エピハロヒドリン系のカチオン性樹脂層
    がポリアミドエピクロルヒドリン樹脂、ポリアミンエピ
    クロルヒドリン樹脂、ポリアミドポリアミンエピクロル
    ヒドリン樹脂のいずれか1種類以上を含む塗工液で形成
    された請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェ
    ット記録用圧着葉書用紙。
  6. 【請求項6】 接着剤層が接着剤と填料を主体として形
    成され、填料が比表面積10〜100m2でかつ吸油量
    が100ml/100g以下のシリカを主体としたもの
    である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェ
    ット記録用圧着葉書用紙。
  7. 【請求項7】 カチオン性の塗工層がジシアンジアミド
    系のカチオン樹脂層である請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のインクジェット記録用圧着葉書用紙。
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