JPH09104802A - 浸漬成形品及びその製造方法 - Google Patents

浸漬成形品及びその製造方法

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JPH09104802A
JPH09104802A JP7262995A JP26299595A JPH09104802A JP H09104802 A JPH09104802 A JP H09104802A JP 7262995 A JP7262995 A JP 7262995A JP 26299595 A JP26299595 A JP 26299595A JP H09104802 A JPH09104802 A JP H09104802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
sebs
molecular weight
sebs polymer
natural rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP7262995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Sakai
ひろみ 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スチレン系エラストマーに関し、天然ゴムに近
い柔らかさ、伸びを持つ原料エラストマーを配合、調整
し、浸漬成形を行うことを目的とする。 【解決手段】スチレン比が15〜25%の範囲で分子量
が10〜20万の範囲である第1のSEBSポリマー
と、スチレン比が30〜40%の範囲で分子量が15〜
25万の範囲である第2のSEBSポリマーと、スチレ
ン比が55〜65%の範囲で分子量が10〜20万の範
囲である第3のSEBSポリマーと、可塑剤のオイルと
を具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異種のスチレン系
エラストマーを原料として製造される浸漬成形品及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に浸漬成形に用いられる原料エラス
トマーとしては、天然ゴム、クロロプレンゴム等の合成
ゴム、塩化ビニル、ポリウレタンなどを挙げることがで
きる。とりわけコンドームのように鋭敏な触感を得るた
めに薄さや柔軟さが求められる場合には、原料エラスト
マーとして天然ゴムが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】天然ゴムは低モジュラ
ス、高い伸び、そして十分な引っ張り強さを有してい
る。しかし、それとともに耐老化性の悪さや、天然ゴム
中に含まれるタンパク質に対するアレルギー反応などの
短所も有し、これらは天然ゴムの構造および組成に起因
している。また、天然物ゆえに樹齢、気象条件が組成等
に微妙な影響を与えるため、一定の品質のラテックスが
得られずピンホールや不均一等の成膜不良を生じさせる
原因となっていた。
【0004】また、他のエラストマーについては、天然
ゴムに見られる上記不具合が存在しないものもあるが、
いずれも天然ゴムの有する優れた触感、柔らかさ、伸び
には及ばない。本発明の目的は、天然ゴムの短所を補
い、かつ天然ゴムに近い柔らかさ、伸び或いは力強さを
持つ原料エラストマーを配合、調整し、浸漬成形を行う
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、前記特許
請求の範囲に記載した手段によって達成される。すなわ
ち、
【0006】(1) スチレン比が15〜25%の範囲で分
子量が10〜20万の範囲である第1のSEBSポリマ
ーと、スチレン比が30〜40%の範囲で分子量が15
〜25万の範囲である第2のSEBSポリマーと、スチ
レン比が55〜65%の範囲で分子量が10〜20万の
範囲である第3のSEBSポリマーと、可塑剤のオイル
とからなり、配合比が第1のSEBSポリマーが50%
以上、第2のSEBSポリマーが20%以上、第3のS
EBSポリマーが5〜10%である浸漬成形品。
【0007】(2) パラフィン系オイルを前記可塑剤のオ
イルとする(1) 記載の浸漬成形品。
【0008】(3) 前記第1のSEBSポリマーと、前記
第2のSEBSポリマーと、前記第3のSEBSポリマ
ーのいずれか1つ、またはいずれか2つ、または全てに
可塑剤のオイルを添加して混合した後、有機系溶剤を加
えて樹脂の溶解を行う(1) または(2) 記載の浸漬成形品
の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる原料エラストマー
のポリスチレン−ポリエチレン・ポリブチレン−ポリス
チレン(本明細書において「SEBS」ということもあ
る。)は、ハードセグメントをポリスチレンとし、ソフ
トセグメントを水素添加のポリブタジエンとしたポリマ
ーである。SEBSポリマーは、反応活性な二重結合を
構造中に有さないため、耐オゾン性及び耐酸化性に優れ
ている。その一般的な化学構造式を示すと次のようにな
る。
【0010】
【化1】
【0011】スチレン系エラストマーを原料とした場合
において、スチレン比と分子量の大きさは成形品の硬さ
および強さに大きく影響する。例えば、スチレン比が2
0%、分子量が5〜15万のSEBSポリマーを原料と
した場合、一応の強さは得られるが十分な柔らかさを得
ることはできない。柔軟性を得るために可塑剤のオイル
を添加しても十分な強度は得られない。
【0012】また、スチレン比が35%、分子量が15
〜20万のSEBSポリマーを原料とした場合には、か
なりの強さを得ることができるが非常に硬くなる。従っ
て、可塑剤のオイルを大量に添加しなければならなくな
るが、これでは成形性やブリードの問題が生じる。すな
わち、単一種類のスチレン系エラストマーを用いても、
十分な柔らかさを持った成形品を得ることはできない。
【0013】本願発明では、分子量が10万〜25万
(分子量分布ではなく平均重合度)、スチレン比が15
〜65%の範囲である異種のSEBSポリマーを、製品
の用途に合わせて最適な特性が得られるようにそれぞれ
の混合比を変えることにより、強度、伸び、軟らかさと
いう異なった特性を生かした優れた成形品を構成するこ
とが可能になる。
【0014】前記請求項1に記載の第1のSEBSポリ
マー(以下、本願明細書においてはSEBSポリマーA
ということもある。)は浸漬成形品に軟らかさを保持さ
せ、第2のSEBSポリマー(以下、本願明細書におい
てはSEBSポリマーBということもある。)は浸漬成
形品に伸びと強度を保持させ、第3のSEBSポリマー
(以下、本願明細書においてはSEBSポリマーCとい
うこともある。)は浸漬成形品に強度を保持させる目的
で混合する。表1にSEBSポリマーA,B,Cを一覧
表にして示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【実施例】異種のSEBSポリマーA,B,Cと可塑剤
のオイルと有機系溶剤とから浸漬成形品を得るためには
以下のようにすればよい。SEBSポリマーA,B,C
と可塑剤のパラフィン系オイルを有機系溶剤に溶解させ
る。陶磁器又はガラス、金属性の成形型をその溶液中に
一回又は数回浸漬する。
【0017】引き上げた後、溶剤を除去してフィルムを
形成する。このとき、高温での化学的架橋は必要ない。
冷却後、反転離型して成形品を得る。天然ゴムラテック
スではなく、化学合成された一定品質の固体を完全溶解
して得られた配合溶液への浸漬のため、ピンホール等の
成形上の課題は減少する。
【0018】表2に、具体的な配合の実施例を示す。
【表2】
【0019】上記配合例でコンドームを製造する方法に
ついて簡単に説明する。実施例においては、まず、S
EBSポリマーAに予めパラフィン系オイルを添加して
合計85重量部とすると共に、SEBSポリマーA(オ
イルを添加したもの):B:Cの重量比が85:25:
5とし、これにステアリン酸を0.5加え、トルエン
(800重量部)に加えて室温で数時間攪拌する。そし
て、150メッシュのステンレス製網で瀘し真溶液とす
る。ガラス製コンドーム型をSEBSポリマーの溶液に
毎分30cmの速度で浸漬する。
【0020】次に、ガラス性コンドーム型を引き上げ、
約90゜Cでおおよそ3分間加熱しトルエンを除去し、
フィルムを形成し冷却する。反転離型すればコンドーム
を得ることができる。
【0021】上例では、可塑剤のオイルとしてパラフィ
ン系オイルを用いたが、その他のオイル、例えばナフテ
ン系オイルも使用可能と考えられる。しかし、ナフテン
系オイルは熱安定性が悪く耐候性、長期間での耐老化性
に問題があるためパラフィン系オイルを使用した方が望
ましい。また、ステアリン酸は離型を容易にするために
加える。
【0022】また、有機系溶剤としてトルエンを用いた
が、上記SEBSポリマーは、トルエンに限らず、シク
ロヘキサン、ベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)
等にも易溶であるから、これらの使用も可能である。た
だ、衛生性の点からハロゲン系溶剤の使用は避けた方が
無難である。
【0023】実施例で示される系は、コンドームとして
長い実績のある天然ゴムラテックス製品に近い物性を示
し、好ましい。
【0024】比較例のようなポリマーA,Bのみの配合
では、硬さの調整を行っても実施例程の引張強さと伸び
のバランスは得られない。例えば、〔引張強さ×伸び〕
が、200×103 を越すものは実施例のみであり、オ
イルを減らせば引張強さは増すが、伸びは減じ、モジュ
ラスも硬くなり好ましくない。
【0025】スチレン比が大きい樹脂ほど離型が困難な
ため、ポリマーCの配合量は10%以内に抑える必要が
ある。
【0026】本発明による浸漬成形品は天然ゴムに比べ
て、伸び、300%Mとも近似であり、優れた物性を示
していることが分かる。
【0027】
【発明の効果】耐候性が向上する。約1ヶ月の耐候性試
験でも本発明による浸漬成形品には、天然ゴムに見られ
るような物性の劣化、及び変色などの変化は生じなかっ
た。本発明で用いたSEBSポリマーは、耐候性の面で
天然ゴムよりも優れた原料エラストマーとなることが分
かった。
【0028】製造工程が簡易化する。さらに、本発明で
は、天然ゴムに必須な加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤
等の配合薬品を必要とせず、貯蔵に関しても非常に容易
である。また、配合前後とも厳密な温度管理等は必要な
く、ポットライフも存在しない。さらに架橋工程がない
ため、成形までの一連の工程時間が飛躍的に短縮化でき
る。
【0029】耐老化性が向上する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン比が15〜25%の範囲で分子量
    が10〜20万の範囲である第1のSEBSポリマー
    と、スチレン比が30〜40%の範囲で分子量が15〜
    25万の範囲である第2のSEBSポリマーと、スチレ
    ン比が55〜65%の範囲で分子量が10〜20万の範
    囲である第3のSEBSポリマーと、可塑剤のオイルと
    からなり、配合比が第1のSEBSポリマーが50%以
    上、第2のSEBSポリマーが20%以上、第3のSE
    BSポリマーが5〜10%であることを特徴とする浸漬
    成形品。
  2. 【請求項2】パラフィン系オイルを前記可塑剤のオイル
    とする請求項1記載の浸漬成形品。
  3. 【請求項3】前記第1のSEBSポリマーと、前記第2
    のSEBSポリマーと、前記第3のSEBSポリマーの
    いずれか1つ、またはいずれか2つ、または全てに可塑
    剤のオイルを添加して混合した後、有機系溶剤を加えて
    樹脂の溶解を行うことを特徴とする前記浸漬成形品の製
    造方法。
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