JPH09104858A - 汚れ付着防止組成物 - Google Patents

汚れ付着防止組成物

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JPH09104858A
JPH09104858A JP28932095A JP28932095A JPH09104858A JP H09104858 A JPH09104858 A JP H09104858A JP 28932095 A JP28932095 A JP 28932095A JP 28932095 A JP28932095 A JP 28932095A JP H09104858 A JPH09104858 A JP H09104858A
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JP
Japan
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group
film
glycoside
hydrophilic
composition
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Withdrawn
Application number
JP28932095A
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English (en)
Inventor
Eriko Yaguchi
会利子 矢口
Shigeaki Shimada
茂明 島田
Nobuhiro Kiryu
悦宏 桐生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Oils and Fats Industry Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Oils and Fats Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材表面への汚れの付着を防止する汚れ付着防
止組成物の提供。 【解決手段】皮膜形成能を有する大豆多糖類等の親水性
物質と、基材表面へ該親水性物質を均一に塗布するため
のアルキルグルコシド等の助材と、を含有する汚れ付着
防止剤組成物を基材表面に施すことにより、汚れが親水
性であると親油性であるとを問わず、基材表面への汚れ
の付着を防止し、かつ洗浄が容易で、基材表面への悪影
響がなく、安全性に富む皮膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚れ付着防止組成
物、詳しくはガラス、プラスチック等の表面への汚れの
付着を防止し、かつ安全で洗浄の容易な汚れ付着防止組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス、プラスチック、金属等の各種基
材は、美観、透明性付与等の見地から、自動車、鉄道車
両、建築物等に使用されている。しかしながら降雨等に
より塵等の汚れが基材につき、これが長期間放置される
と、汚れが基材に固着してその除去は容易でなくなる。
また例えばガラスに水が接触すると、ガラスのアルカリ
成分が溶出し、ガラスがうろこ状の外観を呈し、美観を
損ねる場合がある。さらに降雨等により、自動車のウィ
ンドウガラスに不均一な水膜が生じ、視界を歪める原因
となる。このため基材の汚れ等を防止するために種々の
組成物、方法が存在する。
【0003】第一に、基材表面を撥水性とすることであ
る。例えば、水及び/または水溶性有機溶媒中に、アミ
ノ変性シリコーンオイルと1種以上の界面活性剤を含有
させた組成物がある。これはガラス表面を撥水性にして
濡れを防止し、明瞭な視界を確保するものである。また
金属アルコキシドと、アルコキシル基の一部をフルオロ
アルキル基にて置換した置換金属アルコキシド等を含有
した溶液を所定の方法により塗布、焼成する方法があ
る。これによって自動車のウィンドウガラス等に撥水膜
の形成を図るものである。
【0004】第二は、基材表面を撥水、撥油性とするも
のである。例えば界面活性剤含有多価アルコール溶液中
に、シラン化合物を分散させた水分散性撥水剤組成物が
ある。これは撥水、撥油性に優れ、環境を汚染させる溶
剤を含まない撥水、撥油剤である。
【0005】第三は、基材表面を親水撥油性とするもの
である。例えば含フッ素シラン化合物及び親水性シラン
化合物を含有する親水撥油処理剤がある。これは基材に
対して耐汚染性を付与するものであり、基材の汚れの除
去も容易に行えるものである。
【0006】一方基材の曇りを防止するために、親水性
基を有するモノマー、オリゴマー、またはプレポリマー
からなる反応性親水性成分を必須成分として含有する活
性エネルギー線硬化型樹脂組成物に配糖体を含有させた
組成物もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第一の手段では、基材
表面の濡れ、水膜形成の防止には効果があるが、洗浄が
困難であることに加え、処理工程が複雑であるという欠
点がある。第二の手段では、親水性の汚れ、親油性の汚
れとも防止が可能であるが、上記の例では引火性等の安
全性の点から組成物をエマルションとしており、必ずし
も汚れ防止に十分な効果があるとはいえない。第三の手
段では耐汚染性に優れ、また基材の汚れの除去にも優れ
ているが、製造工程が複雑で、高価である。
【0008】さらに上記三手段では、特殊な溶剤等を使
用する必要が生じる場合があり、基材への影響を検討せ
ねばならない、という煩雑さを有する。一方親水性基を
有するモノマー、オリゴマー、またはプレポリマーから
なる反応性親水性成分を必須成分として含有する活性エ
ネルギー線硬化型樹脂組成物に配糖体を含有させた組成
物では曇りを防止することはできるが、汚れを防止する
ことは困難である。
【0009】そこで本発明は、汚れが親水性であるか親
油性であるかに拘らず、基材表面への汚れの付着を防止
し、かつ汚れの洗浄が容易であり、しかも基材への影響
がなく、安全性に富んだ汚れ付着防止組成物を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的に
したがい鋭意研究をすすめた結果、基材表面に親水性皮
膜を形成する物質と、該物質を基材表面に均一に広がら
せる助材と、を含有する組成物が、基材表面に親水性膜
を均一に形成し、基材表面に汚れが付着することを防止
しうることを見いだした。この膜は親水性であり、膜に
付着した汚れは、親水性であると親油性であるとに拘ら
ず、水等で簡単に洗い落とすことができる。さらに基材
表面への影響もなく、安全性にも富むものである。
【0011】上記目的を達成するにあたり、請求項1記
載の発明は、皮膜形成能を有する親水性物質と、グリコ
シドと、を含有してなる汚れ付着防止組成物である。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の汚
れ付着防止組成物において、前記皮膜形成能を有する親
水性物質が、大豆多糖類、加工デンプン、デキストリ
ン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ルからなる群より選ばれる1または2以上の混合物を主
体とした汚れ付着防止組成物である。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の汚れ付着防止組成物において、前記グリコシドの
非糖部が、炭素数1〜18の任意の炭素数の直鎖状また
は分岐状のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
シクロアルキル基、シクロアルケニル基からなる群より
選ばれる1または2以上を主体とした汚れ付着防止組成
物である。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3いず
れか1項記載の汚れ付着防止組成物において、前記グリ
コシドの非糖部が、炭素数12〜16の任意の炭素数の
直鎖状または分岐状のアルキル基からなる群より選ばれ
る1または2以上を主体とした汚れ付着防止組成物であ
る。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4いず
れか1項記載の汚れ付着防止組成物において、前記グリ
コシドの糖残基が、グルコースもしくはマンノースもし
くはガラクトースもしくはグルコサミンまたはグルコー
ス、マンノース、ガラクトース、グルコサミンからなる
群より選ばれる1種もしくは2種以上が2〜4個の任意
の個数結合したもの、に由来するものである汚れ付着防
止組成物である。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1〜5いず
れか1項記載の汚れ付着防止組成物において、さらに界
面活性剤を含有してなる汚れ付着防止組成物である。
【0017】
【発明の実施の形態】基材表面に親水性皮膜を形成する
親水性高分子と、これを基材表面に均一に広がらせるグ
リコシドと、を含有させることによって、基材表面に親
水性皮膜を均一に形成し、基材表面に汚れが付着するこ
とを防止しうる。
【0018】すなわちガラス等の基材表面に汚れが付着
した場合、経時により汚れの付着が強固になり、その除
去が容易でなくなる場合が多い。皮膜を基材表面に施す
ことにより、汚れは基材表面でなく、皮膜に付着する。
しかも皮膜は撥水性、撥油性を有しないため、親水性で
あると親油性であるとに拘らず汚れが皮膜に付着しう
る。しかも皮膜は親水性であるため水等で容易に洗浄す
ることができる。さらに基材表面への影響もなく、安全
性にも富むものである。さらにかかる親水性高分子によ
る皮膜は透明性を有し、基材のもつ色調、光沢等に影響
を与えることがない。
【0019】親水性とは、水に溶解しうる、という意味
であり、水との極性が近いこと、及び物質の結晶性が弱
いことが必要である。水との極性が離れている場合に
は、一般に不溶解であり、また水との極性が近い場合で
あっても、結晶性がよい場合は、分子同士の結合が強
く、一般に不溶解である。ただし水に溶解するのであれ
ば、溶解し難い難溶性であってもよく、水に添加しただ
けではままこになってしまい、機械的な撹拌が必要な場
合、さらには高温にすることにより初めて溶解するもの
であってもよい。
【0020】親水性物質の中で、低分子のものは一般に
皮膜を形成することは困難であるので、本発明に使用で
きる親水性物質は主に高分子量のものである。この高分
子親水性物質は、例えば塩類を添加することによっては
じめて皮膜を形成するものであってもよい。
【0021】具体的には例えば、アルギン酸、カラギナ
ン、寒天、ペクチン、デンプン、デキストリン、セルロ
ース、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァー
ガム、アラビアガム、プルラン、カードラン、にかわ、
ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、グリシニン等の天然
高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルデ
ンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、加
工デンプン等の半合成高分子、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン等の合成高分子等が該当する。あ
るいはこれらの高分子物質の混合物であってもよい。さ
らには皮膜の形成を阻害しない範囲で、皮膜の形成とは
無関係な物質を含有するものであってもよい。使用する
親水性高分子は、必要な皮膜の強度、基材表面への密着
性、耐溶剤性等を考慮して、上記親水性高分子から適宜
なものを選択することができるが、一般には大豆多糖
類、加工デンプン、デキストリン、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、もしくはこれらの混
合物またはこれらの混合物を主体としたものであること
が最も好ましい。また親水性高分子の含有量は皮膜の厚
さ、強度等を考慮して適宜選択することができる。上記
した親水性高分子は基材表面に悪影響を与えることはな
く、また安全性に富むものである。
【0022】しかしガラス等の基材表面は一般に親水性
ではあるが、上記親水性高分子の溶液と基材表面との界
面張力が高く、親水性高分子溶液を基材表面に施しても
均一で所定の厚さの皮膜を形成することは困難である。
このため界面張力を低下させて均一な皮膜を形成させる
物質を併用することが必要である。
【0023】かかる親水性高分子溶液と基材表面との界
面張力を低下させるにあたって有効なのはグリコシドで
ある。グリコシドとは糖がそのヘミアセタール水酸基、
すなわち糖の環状異性体においてアルドースでは1位炭
素原子、ケトースでは2位炭素原子上の水酸基と他の物
質との間で、水を失って縮合した化合物をいい、配糖体
と同義である。
【0024】グリコシドの糖残基には、グルコース、ガ
ラクトース、マンノース、フルクトース、グルコサミ
ン、ガラクトサミン、キシロース、アラビノース等の単
糖類、シュクロース、ラクトース、トレハロース、マル
トース、セロビオース、イソマルトース、ゲンチオビオ
ース、ラミナリビオース、キトビオース、キシロビオー
ス、マンノビオース、ソホロース、マルトトリオース、
マルトテトラオース、あるいはデンプン、セルロース等
の加水分解物等の少糖類、さらにはデンプン、セルロー
ス、キチン、キトサン等の多糖類由来のものが挙げられ
るが、グルコースもしくはマンノースもしくはガラクト
ースもしくはグルコサミンまたはグルコース、マンノー
ス、ガラクトース、グルコサミンからなる群より選ばれ
る1種もしくは2種以上が2〜4個の任意の個数結合し
たもの、に由来するものが、親水性高分子溶液と基材表
面との界面張力を低下させるにあたって特に好ましい。
【0025】グリコシドを構成する非糖部は、炭素数が
1〜18の任意の炭素数の直鎖状または分岐状のアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル
基、シクロアルケニル基からなる群より選ばれる1また
は2以上を主体としたものであることが好ましい。炭素
数が1〜18のアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基としては具
体的には例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、
n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−
デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−ト
リデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル
基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オ
クタデシル基、イソプロピル基、イソペンチル基、ネオ
ペンチル基、イソヘキシル基、3−メチルペンチル基、
2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル
基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、2−メチル
ウンデシル基、3−メチルウンデシル基、4−メチルウ
ンデシル基、5−メチルウンデシル基、6−メチルウン
デシル基、2−エチルデシル基、3−エチルデシル基、
4−エチルデシル基、5−エチルデシル基、2−プロピ
ルノニル基、3−プロピルノニル基、4−プロピルノニ
ル基、5−プロピルノニル基、2−ブチルオクチル基、
3−ブチルオクチル基、2−メチルトリデシル基、3−
メチルトリデシル基、4−メチルトリデシル基、5−メ
チルトリデシル基、6−メチルトリデシル基、7−メチ
ルトリデシル基、2−エチルドデシル基、3−エチルド
デシル基、4−エチルドデシル基、5−エチルドデシル
基、6−エチルドデシル基、2−プロピルウンデシル
基、3−プロピルウンデシル基、4−プロピルウンデシ
ル基、5−プロピルウンデシル基、6−プロピルウンデ
シル基、2−ブチルデシル基、3−ブチルデシル基、4
−ブチルデシル基、5−ブチルデシル基、2−ペンチル
ノニル基、3−ペンチルノニル基、4−ペンチルノニル
基、2−ヘキシルオクチル基、2−メチルペンタデシル
基、3−メチルペンタデシル基、4−メチルペンタデシ
ル基、5−メチルペンタデシル基、6−メチルペンタデ
シル基、7−メチルペンタデシル基、8−メチルペンタ
デシル基、2−エチルテトラデシル基、3−エチルテト
ラデシル基、4−エチルテトラデシル基、5−エチルテ
トラデシル基、6−エチルテトラデシル基、7−エチル
テトラデシル基、2−プロピルトリデシル基、3−プロ
ピルトリデシル基、4−プロピルトリデシル基、5−プ
ロピルトリデシル基、6−プロピルトリデシル基、7−
プロピルトリデシル基、2−ブチルドデシル基、3−ブ
チルドデシル基、4−ブチルドデシル基、5−ブチルド
デシル基、6−ブチルドデシル基、2−ペンチルウンデ
シル基、3−ペンチルウンデシル基、4−ペンチルウン
デシル基、5−ペンチルウンデシル基、6−ペンチルウ
ンデシル基、2−ヘキシルデシル基、3−ヘキシルデシ
ル基、4−ヘキシルデシル基、2−ヘプチルノニル基、
1−ブテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル
基、1−ヘプテニル基、1−オクテニル基、1−ノネニ
ル基、1−デセニル基、3−メチル−1−ブテニル基、
3−メチル−2−ブテニル基、2,3−ジメチル−2−
ブテニル基、1−ブチニル基、1−ペンチニル基、1−
ヘキシニル基、1−ヘプチニル基、1−オクチニル基、
1−ノニニル基、1−デシニル基、4−オクチニル基、
5−デシニル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニ
ル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。この中では
炭素数が12〜16の任意の炭素数の直鎖状または分岐
状のアルキル基からなる群より選ばれる1または2以上
を主体としたものであることであることがより好まし
い。炭素数が12〜16の直鎖状または分岐状のアルキ
ル基としては例えば、n−ドデシル基、n−トリデシル
基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘ
キサデシル基、2−メチルウンデシル基、3−メチルウ
ンデシル基、4−メチルウンデシル基、5−メチルウン
デシル基、6−メチルウンデシル基、2−エチルデシル
基、3−エチルデシル基、4−エチルデシル基、5−エ
チルデシル基、2−プロピルノニル基、3−プロピルノ
ニル基、4−プロピルノニル基、5−プロピルノニル
基、2−ブチルオクチル基、3−ブチルオクチル基、2
−メチルトリデシル基、3−メチルトリデシル基、4−
メチルトリデシル基、5−メチルトリデシル基、6−メ
チルトリデシル基、7−メチルトリデシル基、2−エチ
ルドデシル基、3−エチルドデシル基、4−エチルドデ
シル基、5−エチルドデシル基、6−エチルドデシル
基、2−プロピルウンデシル基、3−プロピルウンデシ
ル基、4−プロピルウンデシル基、5−プロピルウンデ
シル基、6−プロピルウンデシル基、2−ブチルデシル
基、3−ブチルデシル基、4−ブチルデシル基、5−ブ
チルデシル基、2−ペンチルノニル基、3−ペンチルノ
ニル基、4−ペンチルノニル基、2−ヘキシルオクチル
基、2−メチルペンタデシル基、3−メチルペンタデシ
ル基、4−メチルペンタデシル基、5−メチルペンタデ
シル基、6−メチルペンタデシル基、7−メチルペンタ
デシル基、8−メチルペンタデシル基、2−エチルテト
ラデシル基、3−エチルテトラデシル基、4−エチルテ
トラデシル基、5−エチルテトラデシル基、6−エチル
テトラデシル基、7−エチルテトラデシル基、2−プロ
ピルトリデシル基、3−プロピルトリデシル基、4−プ
ロピルトリデシル基、5−プロピルトリデシル基、6−
プロピルトリデシル基、7−プロピルトリデシル基、2
−ブチルドデシル基、3−ブチルドデシル基、4−ブチ
ルドデシル基、5−ブチルドデシル基、6−ブチルドデ
シル基、2−ペンチルウンデシル基、3−ペンチルウン
デシル基、4−ペンチルウンデシル基、5−ペンチルウ
ンデシル基、6−ペンチルウンデシル基、2−ヘキシル
デシル基、3−ヘキシルデシル基、4−ヘキシルデシル
基、2−ヘプチルノニル基等が挙げられる。
【0026】上記糖残基と非糖部とから構成されるグリ
コシドを少なくとも1種以上使用することにより、界面
張力を低下させて均一な皮膜を形成させることができ
る。かかるグリコシドの存在により、親水性高分子が基
材表面に容易に均一に広がり、また皮膜の厚さの調整も
容易となる。なお非糖部の炭素数が12〜16のアルキ
ル基であるグリコシドは一般に難水溶性であり、親水性
高分子との混合の際には、予めアルコール等に溶解させ
ておいてもよい。グリコシドの添加量は、親水性高分子
溶液と基材表面との界面張力を低下させて親水性高分子
溶液の皮膜を基材表面に均一に形成させるに必要な量で
あることが好ましい。
【0027】また親水性高分子の皮膜を基材表面に均一
に施すために、グリコシドとともにさらに界面活性剤を
添加することもできる。界面活性剤も界面張力低下能を
有するため、グリコシドと同様な役割を果たしうるから
である。使用しうる界面活性剤としては非イオン界面活
性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤である。陽
イオン界面活性剤は基材表面に吸着されて基材表面を撥
水性にする場合があり、洗浄が容易でなくなるため、必
ずしも適当ではない。
【0028】非イオン界面活性剤の例としてはポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルアミド、脂肪酸ア
ルカノールアミド、フッ素系界面活性剤等がある。
【0029】陰イオン界面活性剤の例としては脂肪酸セ
ッケン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキル
硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルリン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩等がある。
【0030】両性界面活性剤の例としてはカルボキシベ
タイン、スルホベタイン、イミダゾリン塩、レシチン、
酵素処理レシチン等がある。
【0031】これらの中では非イオン界面活性剤と陰イ
オン界面活性剤、特にポリオキシエチレン(9)ドデシ
ルエーテル、ジオクチルソディウムスルホサクシネート
が最も好ましい。これらの界面活性剤を1種または2種
以上を組み合わせて使用することができる。界面活性剤
の添加量は0.01〜5重量%の任意の量であることが
好ましい。該範囲であれば、界面張力を低下させるに十
分であり、また均一な皮膜形成の効果の向上が認めら
れ、経済的価値もあるからである。
【0032】次に汚れ付着防止組成物の製造方法につい
て例示するが、製造方法は以下の例には限定されない。
【0033】グリコシドを撹拌しながら、親水性高分子
を添加する。グリコシドが難水溶性の場合は、グリコシ
ドをメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、n−ブタノール、n−ペンタノール等のアル
コール類、あるいはアルコールと界面活性剤との混合溶
液等に予め溶解させておき、さらに所定量の水を添加
し、これに親水性高分子を添加してもよい。グリコシド
が常温でペースト状である場合には、溶解を容易にする
ため、グリコシドを昇温させてもよい。親水性高分子の
種類によっては水に分散し難いもの、高温にしなければ
溶解しないものもあるので、予め適当量の水を撹拌しな
がら、これに所定量の親水性高分子を添加して親水性高
分子溶液を作成し、場合によっては昇温し、これをグリ
コシドに添加してもよい。
【0034】なおアルコール含量が多すぎると、親水性
高分子の溶解が困難となる。このため難水溶性グリコシ
ドを最も溶解させるアルコールを選択する必要がある
が、さらに難水溶性グリコシドの溶解に際して、界面活
性剤を添加することができる。界面活性剤は前記のもの
を使用することができる。また界面活性剤は予め親水性
高分子溶液に添加しておいてもよい。親水性高分子の添
加は、グリコシド溶液を適宜撹拌しながら行うことが好
ましい。また高速ホモミキサー等で高速撹拌しながら行
ってもよい。無撹拌ではグリコシドが容易に分離しうる
からである。さらに必要に応じて高圧均質機を使用する
こともできる。なお親水性高分子溶液を撹拌しながら、
これにグリコシト溶液を添加することも可能である。
【0035】また必要に応じて本発明の目的を損なわな
い範囲で、無機塩類、有機塩類、アミノ酸、糖類、多価
アルコール等の水溶性物質、あるいは金属酸化物、粘土
鉱物、金属イオン封鎖剤、防腐剤、着色料等を親水性高
分子溶液中に添加することもできる。
【0036】無機塩類としては例えば塩化ナトリウム、
塩化カリウム、硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ケ
イ酸ナトリウム等がある。有機塩類としては例えばクエ
ン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、酒石酸ナトリ
ウム、酢酸ナトリウム等がある。アミノ酸としては例え
ばグリシン、アラニン、プロリン、ヒドロキシプロリ
ン、セリン、フェニルアラニン、ベタイン等がある。糖
類としては例えばブドウ糖、果糖、ショ糖、乳糖、水飴
等がある。多価アルコールとしては例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリグリセリン、ブタンジオール、ソル
ビトール、マンニット、マルチトール等がある。金属酸
化物としては例えば二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、酸化スズ等がある。粘土鉱物としては例え
ばベントナイト、タルク、カオリン、雲母等がある。金
属イオン封鎖剤としては例えば縮合リン酸塩、エチレン
ジアミン四酢酸等がある。防腐剤としては例えば安息香
酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、ソルビン酸、ソ
ルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢
酸、デヒドロ酢酸ナトリウム等がある。着色料としては
例えばコチニール、赤色2号等がある。
【0037】かかる処理によって得られた溶液、または
これを濃縮もしくは希釈したものが汚れ付着防止組成物
である。
【0038】本発明の汚れ付着防止組成物の、基材表面
への塗布は、スプレー塗装、浸漬塗装、刷毛塗り、ロー
ル塗り、流し塗り等の方法で行うことができる。皮膜は
通常は塗布後自然乾燥により形成させるが、必要に応じ
て塗布後に加熱し、乾燥時間を短縮させることもでき
る。加熱は熱風、赤外線等を用いて行うことができる。
【0039】皮膜の厚さは、該組成物中の親水性高分子
濃度、グリコシド濃度等を変化させることにより調整が
可能であるが、塗布条件等を変化させることによっても
調整可能である。例えば浸漬塗装による場合、基材の引
き上げ速度を変化させることによって皮膜の厚さの調整
が可能である。乾燥した状態の皮膜の厚さは、基材の種
類、基材の置かれた環境により任意の厚さに調整するこ
とができる。
【0040】また本発明の組成物を基材表面に塗布する
頻度は、基材の種類、基材の置かれた環境にもよるが、
概ね2回/週〜1回/月の任意の回数である。
【0041】上記により基材表面に形成された皮膜によ
って、基材表面への汚れの付着による美観の低下を防止
することができる。また該皮膜は水で洗浄しない限り剥
離することがなく、皮膜に付着した汚れは水等で簡単に
洗浄することができる。さらに該皮膜は基材への密着
性、耐溶剤性に優れ、基材表面への悪影響もなく、安全
性にも優れたものである。
【0042】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。ただし本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0043】<実施例1> (組成物の原液の調製)撹拌機を備えた容器中に、2−
ペンチルノニルグルコシド20gと、ポリオキシエチレ
ン(9)ドデシルエーテル7gと、イソプロパノール1
00gを添加し、300rpmで5分間撹拌する。さら
に水658gを加え、300rpmで30分間撹拌し
た。その後エデト酸4ナトリウム50gと、シリカゾル
5gと、大豆多糖類(ソヤファイブ−S、不二製油
(株)社製)200gを加え、300rpmで30分間
撹拌して均一化し、原液とした。
【0044】(組成物の希釈液の調製)調製した組成物
の原液を水でそれぞれ100倍、200倍、300倍に
希釈し、希釈液とした。
【0045】(皮膜の形成)汚れのない7cm×15c
mのガラス板を2枚ずつ、上記で調製した各希釈液に1
分間浸漬し、15cm/分の速度で引き上げた。その後
これを100℃の環境下で5分間乾燥し、ガラス板に皮
膜を形成させた。
【0046】(汚れの付着)皮膜を形成させた該ガラス
板の1枚を、水性汚れ液(人工雨:関東ローム、セメン
ト、シリカ、粘土、食塩、酸化鉄、高級脂肪酸、高級ア
ルコール等の混合物を水に分散し、弱酸性にしたもの)
中に該水性汚れ液をマグネチックスターラーで撹拌しな
がら、20秒間浸漬し、90cm/分の速度で引き上
げ、100℃の環境下で5分間乾燥させた。また皮膜を
形成させた該ガラス板の残りの1枚を油性汚れ液(大日
本塗料社製ビニル樹脂塗料を酢酸ブチルにて10倍に希
釈したもの)中に20秒間を浸漬し、90cm/分の速
度で引き上げた。
【0047】(ガラス板の洗浄、乾燥)上記汚れの付着
したガラス板を、50ml/秒の水道水で20秒間洗浄
し、100℃の環境下で5分間乾燥した。
【0048】前記(皮膜の形成)と(汚れの付着)と
(ガラス板の洗浄、乾燥)とを10回繰り返し、各回毎
に評価を行った。
【0049】(対照の作成)皮膜を形成させていない、
汚れのない7cm×15cmのガラス板1枚を、前記水
性汚れ液中に該水性汚れ液をマグネチックスターラーで
撹拌しながら、20秒間浸漬し、90cm/分の速度で
引き上げ、100℃の環境下で5分間乾燥させた。また
皮膜を形成させていない、汚れのない7cm×15cm
のガラス板1枚を前記油性汚れ液中に20秒間浸漬し、
90cm/分の速度で引き上げた。汚れの付着したガラ
ス板を、50ml/秒の水道水で20秒間洗浄し、10
0℃の環境下で5分間乾燥した。なお「汚れの付着」と
「ガラス板の洗浄及び洗浄後の乾燥」を10回繰り返
し、各回毎に評価を行った。
【0050】(評価方法)各ガラス板の汚れ付着防止効
果を、不透明度により評価した。不透明度は、反射率計
(東京電色製MODEL TC−6D)により乾燥させ
たガラス板の反射率を測定し、次式、不透明度=(R0
/R0.89)×100によって算出した。ここでR0は裏
当黒色基準板による反射率、R0.89は裏当白色基準板
(Y値89%)による反射率を示す。
【0051】<実施例2> (組成物の原液の調製)撹拌機を備えた容器中に、2−
ペンチルノニルグルコシド20gと、ジオクチルソディ
ウムスルホサクシネート1gと、イソプロパノール10
0gを添加し、300rpmで5分間撹拌する。さらに
水629gを加え、300rpmで30分間撹拌した。
その後エデト酸4ナトリウム50gと、加工デンプン
(カプシュール(CAPSUL)、ナショナル スター
チ アンド ケミカル コーポレーション社製)200
gを加え、300rpmで30分間撹拌して均一化し、
原液とした。(組成物の希釈液の調製)、(皮膜の形
成)、(汚れの付着)、(ガラス板の洗浄)、(対照の
作成)、(評価方法)は実施例1の場合と同一である。
【0052】<実施例1>及び<実施例2>における、
水性汚れと油性汚れの付着防止効果を表1及び表2に示
した。表1は水性汚れの付着防止効果を、表2は油性汚
れの付着防止効果を示す。なお数字が大きいほど汚れが
多く、小さいほど汚れが少ない。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】表1より、水性汚れの付着防止効果は、実
施例1の場合においてより著しい。実施例2の場合は、
汚れの付着、洗浄を繰り返すに従い、その効果が著しく
向上する。水性汚れの付着防止は、組成物の希釈倍率と
はほとんど無関係に対照よりも効果を有する。
【0056】表2より、油性汚れの付着防止効果は、実
施例2の希釈率100倍の場合において特に著しい。た
だし実施例2の他の希釈倍率、あるいは実施例1の場合
においても付着防止効果は対照よりも大きい。
【0057】このように付着する汚れの性質に応じて、
適宜組成物中の親水性高分子の種類、濃度等を変化させ
ることにより、汚れ付着防止の効果を向上させることが
できる。
【0058】
【発明の効果】皮膜形成能を有する親水性物質と、グリ
コシドと、を含有する汚れ付着防止組成物が、基材表面
に親水性皮膜を均一に形成し、基材表面に汚れが付着す
ることを防止しうる。この皮膜は親水性であり、膜に付
着した汚れは、親水性であると親油性であるとに拘ら
ず、水等で簡単に洗い落とすことができる。さらに基材
表面への影響もなく、安全性にも富むものである。すな
わち従来撥水性、撥油性等を付与しなければ、皮膜によ
る、基材の汚れ付着を防止できなかったが、単に親水性
高分子皮膜を均一に基材表面に施すことにより、基材表
面に汚れが付着することを容易に防止しうる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】皮膜形成能を有する親水性物質と、グリコ
    シドと、を含有してなることを特徴とする汚れ付着防止
    組成物。
  2. 【請求項2】前記皮膜形成能を有する親水性物質が、大
    豆多糖類、加工デンプン、デキストリン、カルボキシメ
    チルセルロース、ポリビニルアルコールからなる群より
    選ばれる1または2以上の混合物を主体としたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の汚れ付着防止組成
    物。
  3. 【請求項3】前記グリコシドの非糖部が、炭素数1〜1
    8の直鎖状または分岐状のアルキル基、アルケニル基、
    アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基
    からなる群より選ばれる1または2以上を主体としたも
    のであることを特徴とする請求項1または2記載の汚れ
    付着防止組成物。
  4. 【請求項4】前記グリコシドの非糖部が、炭素数12〜
    16の直鎖状または分岐状のアルキル基からなる群より
    選ばれる1または2以上を主体としたものであることを
    特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の汚れ付着防
    止組成物。
  5. 【請求項5】前記グリコシドの糖残基が、グルコースも
    しくはマンノースもしくはガラクトースもしくはグルコ
    サミンまたはグルコース、マンノース、ガラクトース、
    グルコサミンからなる群より選ばれる1種もしくは2種
    以上が2〜4個結合したもの、に由来するものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の汚れ付
    着防止組成物。
  6. 【請求項6】さらに界面活性剤を含有してなることを特
    徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の汚れ付着防止
    組成物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6503630B1 (en) 1998-11-10 2003-01-07 Nippon Sheet Glass Co., Ltd Glass article, method for handling glass article and handling tool for glass article
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