JPH09105735A - 酸素センサ - Google Patents
酸素センサInfo
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- JPH09105735A JPH09105735A JP7264519A JP26451995A JPH09105735A JP H09105735 A JPH09105735 A JP H09105735A JP 7264519 A JP7264519 A JP 7264519A JP 26451995 A JP26451995 A JP 26451995A JP H09105735 A JPH09105735 A JP H09105735A
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- electrode
- substrate
- lead
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Abstract
(57)【要約】
【課題】多孔質層がリード保護層との境界部分で露出せ
ず、排気ガス中の被毒成分の侵入による電極の劣化を抑
制できる酸素センサを提供する。 【解決手段】酸素センサ11は基板12、電極13、リ
ード保護層19、多孔質層22及び溶射層25を備え
る。基板12は固体電解質によって形成されている。電
極13は基板12上に形成された、電極反応部14及び
電極リード部15からなる。リード保護層19は電極リ
ード部15を被覆すべく基板12上に形成された層であ
り、その電極リード部15の電極反応部側端部15aに
対応する位置に幅狭部21を有する。多孔質層22は電
極反応部14を被覆すべく基板12上に形成された層で
あり、幅狭部21の両側に位置する一対の延長部24a
を有する。溶射層25は、両延長部24aを含む多孔質
層22の全体及び幅狭部21を被覆する。
ず、排気ガス中の被毒成分の侵入による電極の劣化を抑
制できる酸素センサを提供する。 【解決手段】酸素センサ11は基板12、電極13、リ
ード保護層19、多孔質層22及び溶射層25を備え
る。基板12は固体電解質によって形成されている。電
極13は基板12上に形成された、電極反応部14及び
電極リード部15からなる。リード保護層19は電極リ
ード部15を被覆すべく基板12上に形成された層であ
り、その電極リード部15の電極反応部側端部15aに
対応する位置に幅狭部21を有する。多孔質層22は電
極反応部14を被覆すべく基板12上に形成された層で
あり、幅狭部21の両側に位置する一対の延長部24a
を有する。溶射層25は、両延長部24aを含む多孔質
層22の全体及び幅狭部21を被覆する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば車両等の排気
ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサに関するもので
ある。
ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年の車両においては、内燃機関から排
出される排気ガス中の酸素濃度を酸素センサによって検
出し、その検出値を用いて空燃比(空気と燃料の重量
比)を制御することが広く行われている。この酸素セン
サの一形態として、固体電解質からなる基板の両面に白
金からなる電極を形成したものがある。このタイプの酸
素センサは、高温で内外面の酸素濃度差が大きい場合に
起電力を発生するという、固体電解質の性質を利用して
いる。より詳しくは、酸素センサは、基板の外面に排気
ガスが接触し、内面に酸素濃度既知の気体(一般には大
気)が接触するような構造を採っている。電極は、排気
ガス中の酸素と一酸化炭素とを結合させる触媒機能を有
し、基板外面付近の酸素濃度を低下させて、内面付近の
酸素濃度との差を増大させることにより、前記起電力を
増大させる。この増大された起電力によって排気ガス中
の酸素濃度が検出される。
出される排気ガス中の酸素濃度を酸素センサによって検
出し、その検出値を用いて空燃比(空気と燃料の重量
比)を制御することが広く行われている。この酸素セン
サの一形態として、固体電解質からなる基板の両面に白
金からなる電極を形成したものがある。このタイプの酸
素センサは、高温で内外面の酸素濃度差が大きい場合に
起電力を発生するという、固体電解質の性質を利用して
いる。より詳しくは、酸素センサは、基板の外面に排気
ガスが接触し、内面に酸素濃度既知の気体(一般には大
気)が接触するような構造を採っている。電極は、排気
ガス中の酸素と一酸化炭素とを結合させる触媒機能を有
し、基板外面付近の酸素濃度を低下させて、内面付近の
酸素濃度との差を増大させることにより、前記起電力を
増大させる。この増大された起電力によって排気ガス中
の酸素濃度が検出される。
【0003】その一例として、電極を有する基板上に、
多孔質層及び溶射層を積層して構成した積層型酸素セン
サがある(特開平2−141653号公報参照)。この
タイプの酸素センサでは、図6に示すように、電極反応
部52及び電極リード部53からなる電極51が基板5
4上に設けられている。電極反応部52は、実際に排気
ガスに晒され、触媒として機能して酸素濃度差を増大す
る部分である。電極リード部53は、電極反応部52と
その信号を取り出すためのリード取り出し部(図示略)
とを繋いでいる。
多孔質層及び溶射層を積層して構成した積層型酸素セン
サがある(特開平2−141653号公報参照)。この
タイプの酸素センサでは、図6に示すように、電極反応
部52及び電極リード部53からなる電極51が基板5
4上に設けられている。電極反応部52は、実際に排気
ガスに晒され、触媒として機能して酸素濃度差を増大す
る部分である。電極リード部53は、電極反応部52と
その信号を取り出すためのリード取り出し部(図示略)
とを繋いでいる。
【0004】電極リード部53上にはリード保護層56
が設けられている。リード保護層56は、電極リード部
53が排気ガスと反応することにより電極51全体の検
出精度が低下したり、排気ガス中の被毒成分によって電
極リード部53が劣化したりするのを防止する。電極反
応部52上には多孔質層55を介して溶射層57が設け
られている。溶射層57は、電極反応部52の保護及び
排気ガスの拡散律速のための層であり、多孔質層55は
溶射層57の密着性を高めるための層である。これらの
多孔質層55及び溶射層57は、排気ガス中の被毒成分
によって電極反応部52が劣化するのを防止する機能も
有する。
が設けられている。リード保護層56は、電極リード部
53が排気ガスと反応することにより電極51全体の検
出精度が低下したり、排気ガス中の被毒成分によって電
極リード部53が劣化したりするのを防止する。電極反
応部52上には多孔質層55を介して溶射層57が設け
られている。溶射層57は、電極反応部52の保護及び
排気ガスの拡散律速のための層であり、多孔質層55は
溶射層57の密着性を高めるための層である。これらの
多孔質層55及び溶射層57は、排気ガス中の被毒成分
によって電極反応部52が劣化するのを防止する機能も
有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基板54上
に多孔質層55及びリード保護層56を設ける場合、両
者55,56の境界部分に段差が生ずる。この状態で多
孔質層55上に溶射層57を形成すると、リード保護層
56と溶射層57との間に隙間が生じ、多孔質層55の
一部が露出する。これは、多孔質層55以外の部分の溶
射層57に対する密着性が低く、たとえリード保護層5
6の一部に重なるように溶射層57を形成しても、溶射
層57がリード保護層56から剥がれやすく、割れたり
欠けたりする。また、溶射層57の形成に際しては、溶
射される範囲(大きさ)にばらつきがあり、多孔質層5
5の一部(リード保護層56との境界部分)が溶射層5
7によって被覆されない場合があるからである。従っ
て、常にリード保護層56の一部に重なるように溶射層
57を形成することは実質上困難であり、前記のように
多孔質層55の一部がその多孔質層55とリード保護層
56との境界部分(段差部)で露出してしまう。その結
果、この露出部分から排気ガス中の被毒成分が侵入し、
電極51を劣化させるおそれがある。
に多孔質層55及びリード保護層56を設ける場合、両
者55,56の境界部分に段差が生ずる。この状態で多
孔質層55上に溶射層57を形成すると、リード保護層
56と溶射層57との間に隙間が生じ、多孔質層55の
一部が露出する。これは、多孔質層55以外の部分の溶
射層57に対する密着性が低く、たとえリード保護層5
6の一部に重なるように溶射層57を形成しても、溶射
層57がリード保護層56から剥がれやすく、割れたり
欠けたりする。また、溶射層57の形成に際しては、溶
射される範囲(大きさ)にばらつきがあり、多孔質層5
5の一部(リード保護層56との境界部分)が溶射層5
7によって被覆されない場合があるからである。従っ
て、常にリード保護層56の一部に重なるように溶射層
57を形成することは実質上困難であり、前記のように
多孔質層55の一部がその多孔質層55とリード保護層
56との境界部分(段差部)で露出してしまう。その結
果、この露出部分から排気ガス中の被毒成分が侵入し、
電極51を劣化させるおそれがある。
【0006】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、多孔質層がリード保護層との境
界部分で露出せず、排気ガス中の被毒成分の侵入による
電極の劣化を抑制できる酸素センサを提供することにあ
る。
のであり、その目的は、多孔質層がリード保護層との境
界部分で露出せず、排気ガス中の被毒成分の侵入による
電極の劣化を抑制できる酸素センサを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の酸素センサは、固体電解質よりなる基板と、
前記基板上に形成された、電極反応部及び電極リード部
からなる電極と、前記電極リード部を被覆すべく前記基
板上に形成された層であり、その電極リード部の電極反
応部側端部に対応する位置には、前記基板の幅よりも狭
い幅狭部を有するリード保護層と、前記電極反応部を被
覆すべく前記基板上に形成された層であり、前記幅狭部
の両側に位置する一対の延長部を有する多孔質層と、前
記多孔質層上及び前記幅狭部上に形成された溶射層とを
備えている。
に本発明の酸素センサは、固体電解質よりなる基板と、
前記基板上に形成された、電極反応部及び電極リード部
からなる電極と、前記電極リード部を被覆すべく前記基
板上に形成された層であり、その電極リード部の電極反
応部側端部に対応する位置には、前記基板の幅よりも狭
い幅狭部を有するリード保護層と、前記電極反応部を被
覆すべく前記基板上に形成された層であり、前記幅狭部
の両側に位置する一対の延長部を有する多孔質層と、前
記多孔質層上及び前記幅狭部上に形成された溶射層とを
備えている。
【0008】上記発明の酸素センサでは、電極の電極リ
ード部がリード保護層によって覆われる。特に、電極リ
ード部の電極反応部側端部は、リード保護層の幅狭部に
よって覆われる。この幅狭部を含むリード保護層によ
り、電極リード部が排気ガスから遮断される。このた
め、電極リード部が排気ガスと反応して酸素センサの検
出精度が低下したり、排気ガス中の被毒成分によって電
極リード部が劣化したりする不具合が防止される。
ード部がリード保護層によって覆われる。特に、電極リ
ード部の電極反応部側端部は、リード保護層の幅狭部に
よって覆われる。この幅狭部を含むリード保護層によ
り、電極リード部が排気ガスから遮断される。このた
め、電極リード部が排気ガスと反応して酸素センサの検
出精度が低下したり、排気ガス中の被毒成分によって電
極リード部が劣化したりする不具合が防止される。
【0009】一方、電極反応部は多孔質層によって覆わ
れる。基板において前記幅狭部の両側部分は、多孔質層
の一対の延長部によって覆われる。そして、両延長部を
含む多孔質層全体、及び幅狭部が溶射層によって覆われ
る。この溶射層は、粗面である多孔質層の表面に密着し
て電極反応部を保護するとともに、排気ガスの拡散律速
層として機能する。
れる。基板において前記幅狭部の両側部分は、多孔質層
の一対の延長部によって覆われる。そして、両延長部を
含む多孔質層全体、及び幅狭部が溶射層によって覆われ
る。この溶射層は、粗面である多孔質層の表面に密着し
て電極反応部を保護するとともに、排気ガスの拡散律速
層として機能する。
【0010】このように溶射層は、リード保護層の一部
(幅狭部)と、多孔質層、特に両延長部との両方にまた
がって形成される。従って、溶射層の形成に際し、溶射
される範囲(大きさ)にばらつきがあっても、多孔質層
と幅狭部との境界部分も溶射層によって覆われる。しか
も、溶射層は両延長部に密着していて剥離しにくい。こ
のため、たとえ溶射層に対する幅狭部の密着性が低くて
も、この溶射層が幅狭部から剥がれて割れたり欠けたり
することが抑制される。また、前述したように多孔質層
と幅狭部との境界部分が溶射層によって被覆されること
から、同境界部分で多孔質層が露出しない。その結果、
排気ガス中の被毒成分が多孔質層に侵入することが抑制
される。
(幅狭部)と、多孔質層、特に両延長部との両方にまた
がって形成される。従って、溶射層の形成に際し、溶射
される範囲(大きさ)にばらつきがあっても、多孔質層
と幅狭部との境界部分も溶射層によって覆われる。しか
も、溶射層は両延長部に密着していて剥離しにくい。こ
のため、たとえ溶射層に対する幅狭部の密着性が低くて
も、この溶射層が幅狭部から剥がれて割れたり欠けたり
することが抑制される。また、前述したように多孔質層
と幅狭部との境界部分が溶射層によって被覆されること
から、同境界部分で多孔質層が露出しない。その結果、
排気ガス中の被毒成分が多孔質層に侵入することが抑制
される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1,4に示す
ように、酸素センサ11は固体電解質によって長方形板
状に形成された基板12を備えている。固体電解質はイ
オンの移動によって電気伝導を起こす固体であり、例え
ば安定化ジルコニアが用いられる。安定化ジルコニアは
ジルコニア(ZrO2)にCaO 、 Y2O3、 Yb2O3 等を固溶させ
たものであり、高温において酸素イオン伝導性を示す。
基板12は、その外面(両図における上面)が排気ガス
に晒され、内面(両図における下面)が酸素濃度既知の
気体(この場合大気)に晒されることにより、内外両側
の酸素濃度比に応じた起電力を発生する。
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1,4に示す
ように、酸素センサ11は固体電解質によって長方形板
状に形成された基板12を備えている。固体電解質はイ
オンの移動によって電気伝導を起こす固体であり、例え
ば安定化ジルコニアが用いられる。安定化ジルコニアは
ジルコニア(ZrO2)にCaO 、 Y2O3、 Yb2O3 等を固溶させ
たものであり、高温において酸素イオン伝導性を示す。
基板12は、その外面(両図における上面)が排気ガス
に晒され、内面(両図における下面)が酸素濃度既知の
気体(この場合大気)に晒されることにより、内外両側
の酸素濃度比に応じた起電力を発生する。
【0012】基板12の内外両面(図では外面のみ図
示)には、その基板12で発生した起電力を取り出すた
めの薄膜状の電極13がスパッタリング、蒸着、メッ
キ、ペースト焼き付け等の方法によって形成されてい
る。これらの電極13はいずれも白金(Pt)からなり、
互いに同一形状をなしている。各電極13は電極反応部
14及び電極リード部15によって構成されている。
示)には、その基板12で発生した起電力を取り出すた
めの薄膜状の電極13がスパッタリング、蒸着、メッ
キ、ペースト焼き付け等の方法によって形成されてい
る。これらの電極13はいずれも白金(Pt)からなり、
互いに同一形状をなしている。各電極13は電極反応部
14及び電極リード部15によって構成されている。
【0013】外側の電極反応部14は平面四角形をな
し、基板12の先端部(図の左端部)上において、その
先端縁12a及び両側縁12b,12cから離間した位
置に設けられている。この電極反応部14は排気ガスに
晒され信号を発生する。外側の電極リード部15は電極
反応部14よりも狭い幅を有しており、その電極反応部
14の幅方向中央部から基板12の基端縁12dへ向け
て真っ直ぐに延びている。この電極リード部15の基端
部には、電極反応部14で発生した信号を酸素センサ1
1の外部へ取り出すためのリード取り出し部(図示略)
が接続される。なお、内側の電極反応部及び電極リード
部は、前述した外側の電極反応部14及び電極リード部
15にそれぞれ対応した位置に設けられている。
し、基板12の先端部(図の左端部)上において、その
先端縁12a及び両側縁12b,12cから離間した位
置に設けられている。この電極反応部14は排気ガスに
晒され信号を発生する。外側の電極リード部15は電極
反応部14よりも狭い幅を有しており、その電極反応部
14の幅方向中央部から基板12の基端縁12dへ向け
て真っ直ぐに延びている。この電極リード部15の基端
部には、電極反応部14で発生した信号を酸素センサ1
1の外部へ取り出すためのリード取り出し部(図示略)
が接続される。なお、内側の電極反応部及び電極リード
部は、前述した外側の電極反応部14及び電極リード部
15にそれぞれ対応した位置に設けられている。
【0014】基板12の外面には、その基板12と同様
に安定化ジルコニア等の固体電解質からなるリード保護
層19が設けられており、この保護層19により電極リ
ード部15が被覆されている。より詳しくは、リード保
護層19は本体部20及び幅狭部21によって構成され
ている。本体部20は基板12と略同一の幅を有してお
り、その基板12上に積層されている。この本体部20
は、電極リード部15において電極反応部側端部15a
を除く部分を被覆するほか、基板12の剛性を補う機能
をも備えている。
に安定化ジルコニア等の固体電解質からなるリード保護
層19が設けられており、この保護層19により電極リ
ード部15が被覆されている。より詳しくは、リード保
護層19は本体部20及び幅狭部21によって構成され
ている。本体部20は基板12と略同一の幅を有してお
り、その基板12上に積層されている。この本体部20
は、電極リード部15において電極反応部側端部15a
を除く部分を被覆するほか、基板12の剛性を補う機能
をも備えている。
【0015】図2に示すように、幅狭部21の幅W1は
基板12の幅W2よりも小さく、かつ電極リード部15
の幅W3よりもわずかに大きく設定されている。幅狭部
21は、電極リード部15と合致する位置である、本体
部20先端の幅方向中央部分から電極反応部14へ向け
て突出している。この平面長方形状をなす幅狭部21に
より、電極リード部15の電極反応部側端部15aが被
覆されている。
基板12の幅W2よりも小さく、かつ電極リード部15
の幅W3よりもわずかに大きく設定されている。幅狭部
21は、電極リード部15と合致する位置である、本体
部20先端の幅方向中央部分から電極反応部14へ向け
て突出している。この平面長方形状をなす幅狭部21に
より、電極リード部15の電極反応部側端部15aが被
覆されている。
【0016】図1,3,4に示すように基板12の外面
には、本体部23及び一対の延長部24a,24bから
なり、多数の微細な気孔を有する多孔質層22が積層さ
れている。本体部23は電極反応部14よりも大きく形
成され、その電極反応部14の全体を被覆している。両
延長部24a,24bは本体部23の両側部において、
互いに平行にリード保護層19の本体部20へ向けて延
びている。両延長部24a,24bの間隔は幅狭部21
の幅W1と略同一であり、多孔質層22及びリード保護
層19がともに基板12上に積層されたときには、幅狭
部21が両延長部24a,24bによって挟み込まれた
状態となる。
には、本体部23及び一対の延長部24a,24bから
なり、多数の微細な気孔を有する多孔質層22が積層さ
れている。本体部23は電極反応部14よりも大きく形
成され、その電極反応部14の全体を被覆している。両
延長部24a,24bは本体部23の両側部において、
互いに平行にリード保護層19の本体部20へ向けて延
びている。両延長部24a,24bの間隔は幅狭部21
の幅W1と略同一であり、多孔質層22及びリード保護
層19がともに基板12上に積層されたときには、幅狭
部21が両延長部24a,24bによって挟み込まれた
状態となる。
【0017】両延長部24a,24bを含む多孔質層2
2上及び幅狭部21上には、ガス拡散律速層として機能
し、基板12へ至る排気ガスの量を制限するための溶射
層25が設けられている。溶射層25は、スピネル(Al
2MgO4 )等のセラミック材料を用いて、溶射法、例えば
プラズマ溶射法によって形成されている。
2上及び幅狭部21上には、ガス拡散律速層として機能
し、基板12へ至る排気ガスの量を制限するための溶射
層25が設けられている。溶射層25は、スピネル(Al
2MgO4 )等のセラミック材料を用いて、溶射法、例えば
プラズマ溶射法によって形成されている。
【0018】図4に示すように基板12の内面側には、
ジルコニア、アルミナ(Al2O33)等のセラミック材料か
らなる枠体26及びシート27が順に配置されている。
枠体26は平面略U字状をなし、シート27は基板12
と同様に長方形板状をなしている。これらの基板12、
枠体26及びシート27によって囲まれる空間は大気導
入孔となっている。この大気導入孔は酸素センサ11の
基端部において開口しており、酸素濃度既知の気体であ
る大気が、この開口部分から酸素センサ11内部(大気
導入孔)へ導入される。
ジルコニア、アルミナ(Al2O33)等のセラミック材料か
らなる枠体26及びシート27が順に配置されている。
枠体26は平面略U字状をなし、シート27は基板12
と同様に長方形板状をなしている。これらの基板12、
枠体26及びシート27によって囲まれる空間は大気導
入孔となっている。この大気導入孔は酸素センサ11の
基端部において開口しており、酸素濃度既知の気体であ
る大気が、この開口部分から酸素センサ11内部(大気
導入孔)へ導入される。
【0019】前述した構成の酸素センサ11は、電極1
3を有する基板12の外面側に多孔質層22及びリード
保護層19を積層するとともに、基板12の内面側に枠
体26及びシート27を積層することにより積層体を形
成し、この積層体を焼成後、多孔質層22及び幅狭部2
1に溶射を施すことによって製作される。
3を有する基板12の外面側に多孔質層22及びリード
保護層19を積層するとともに、基板12の内面側に枠
体26及びシート27を積層することにより積層体を形
成し、この積層体を焼成後、多孔質層22及び幅狭部2
1に溶射を施すことによって製作される。
【0020】上記酸素センサ11の使用時には、大気導
入孔に酸素濃度既知の大気が導かれ、溶射層25及びリ
ード保護層19が酸素濃度の低い排気ガスに晒される。
排気ガスは溶射層25、多孔質層22を通過して基板1
2の外面や電極反応部14に至る。このとき、溶射層2
5排気ガスの拡散律速層として機能し、排気ガスの通過
量を制限する。基板12の内面と外面とで酸素濃度、す
なわち酸素分圧が異なり、酸素分圧の高い大気側から排
気ガス側へ向けて酸素イオンが移動する。その結果、電
極反応部14間に起電力が発生する。この起電力は基板
12の内外面での酸素濃度差が大きいほど高い値とな
る。また、白金製の電極反応部14は、排気ガス中の酸
素と一酸化炭素とを結合させる触媒作用を発揮し、基板
12外面付近の酸素濃度を低下させて、内面付近の酸素
濃度との差を増大させることにより、起電力を増大させ
る。この増大された起電力が電極リード部15を介して
出力され、その起電力に基づき排気ガス中の酸素濃度が
検出される。
入孔に酸素濃度既知の大気が導かれ、溶射層25及びリ
ード保護層19が酸素濃度の低い排気ガスに晒される。
排気ガスは溶射層25、多孔質層22を通過して基板1
2の外面や電極反応部14に至る。このとき、溶射層2
5排気ガスの拡散律速層として機能し、排気ガスの通過
量を制限する。基板12の内面と外面とで酸素濃度、す
なわち酸素分圧が異なり、酸素分圧の高い大気側から排
気ガス側へ向けて酸素イオンが移動する。その結果、電
極反応部14間に起電力が発生する。この起電力は基板
12の内外面での酸素濃度差が大きいほど高い値とな
る。また、白金製の電極反応部14は、排気ガス中の酸
素と一酸化炭素とを結合させる触媒作用を発揮し、基板
12外面付近の酸素濃度を低下させて、内面付近の酸素
濃度との差を増大させることにより、起電力を増大させ
る。この増大された起電力が電極リード部15を介して
出力され、その起電力に基づき排気ガス中の酸素濃度が
検出される。
【0021】ところで、前記酸素センサ11において
は、幅狭部21を含むリード保護層19によって、電極
リード部15が排気ガスから遮断される。このため、電
極リード部15が排気ガスと反応して酸素センサ11の
検出精度が低下したり、排気ガス中の被毒成分によって
電極リード部15が劣化したりする不具合を解消でき
る。また、電極13の先端部分は、延長部24a,24
bを含む多孔質層22全体、及び幅狭部21を被覆する
溶射層25によって保護される。
は、幅狭部21を含むリード保護層19によって、電極
リード部15が排気ガスから遮断される。このため、電
極リード部15が排気ガスと反応して酸素センサ11の
検出精度が低下したり、排気ガス中の被毒成分によって
電極リード部15が劣化したりする不具合を解消でき
る。また、電極13の先端部分は、延長部24a,24
bを含む多孔質層22全体、及び幅狭部21を被覆する
溶射層25によって保護される。
【0022】さらに、溶射層25が幅狭部21及び多孔
質層22の両方にまたがって形成されることから、溶射
層25の形成に際し、溶射される範囲(大きさ)にばら
つきがあっても、両者21,22の境界部分も溶射層2
5によって覆われることになる。しかも、溶射層25は
両延長部24a,24bに密着していて剥離しにくい。
このため、たとえ溶射層25に対する幅狭部21の密着
性が低くても、この溶射層25が幅狭部21から剥がれ
て割れたり欠けたりするのを抑制できる。
質層22の両方にまたがって形成されることから、溶射
層25の形成に際し、溶射される範囲(大きさ)にばら
つきがあっても、両者21,22の境界部分も溶射層2
5によって覆われることになる。しかも、溶射層25は
両延長部24a,24bに密着していて剥離しにくい。
このため、たとえ溶射層25に対する幅狭部21の密着
性が低くても、この溶射層25が幅狭部21から剥がれ
て割れたり欠けたりするのを抑制できる。
【0023】また、前述したように、多孔質層22及び
幅狭部21の境界部分が溶射層25によって覆われてい
ることから、たとえ、その境界部分において段差や隙間
が生じていたとしても、従来技術とは異なり同境界部分
で多孔質層22が露出することがない。そのため、排気
ガス中の被毒成分が多孔質層22に侵入して電極13に
触れるのを抑制し、被毒成分による電極13の劣化を防
止できる。
幅狭部21の境界部分が溶射層25によって覆われてい
ることから、たとえ、その境界部分において段差や隙間
が生じていたとしても、従来技術とは異なり同境界部分
で多孔質層22が露出することがない。そのため、排気
ガス中の被毒成分が多孔質層22に侵入して電極13に
触れるのを抑制し、被毒成分による電極13の劣化を防
止できる。
【0024】本実施の形態は、前述した事項以外にも次
の特徴を有する。 (a)両延長部24a,24bを有している分だけ多孔
質層22が大きくなっており、多孔質層22が広い面積
にわたって基板12や電極13の外面に密着している。
このため、多孔質層22はそれ自体剛性があまり高くな
いが、前述した広い面積での密着より剛性が補われ、溶
射層25の形成時に応力が加わっても破壊されにくい。
の特徴を有する。 (a)両延長部24a,24bを有している分だけ多孔
質層22が大きくなっており、多孔質層22が広い面積
にわたって基板12や電極13の外面に密着している。
このため、多孔質層22はそれ自体剛性があまり高くな
いが、前述した広い面積での密着より剛性が補われ、溶
射層25の形成時に応力が加わっても破壊されにくい。
【0025】なお、本発明は次に示す別の実施の形態に
具体化することができる。 (1)図5に示すように、幅狭部21の溶射層25に対
する密着性を高めるために、その幅狭部21上に別途多
孔質層30を設け、その上に溶射層25を形成してもよ
い。また、この多孔質層30に代え、幅狭部21に機械
加工を施して粗面にしたり、スパッタリング等により表
面改質を行ったりしてもよい。
具体化することができる。 (1)図5に示すように、幅狭部21の溶射層25に対
する密着性を高めるために、その幅狭部21上に別途多
孔質層30を設け、その上に溶射層25を形成してもよ
い。また、この多孔質層30に代え、幅狭部21に機械
加工を施して粗面にしたり、スパッタリング等により表
面改質を行ったりしてもよい。
【0026】(2)本発明は、電極リード部15が電極
反応部14の幅方向中央部からずれた位置に接続された
電極13を有する酸素センサにも適用できる。この場
合、電極13の形状に合わせて多孔質層22やリード保
護層19の形状も変更する。
反応部14の幅方向中央部からずれた位置に接続された
電極13を有する酸素センサにも適用できる。この場
合、電極13の形状に合わせて多孔質層22やリード保
護層19の形状も変更する。
【0027】(3)基板12の補強という観点からは、
リード保護層19の本体部20を大きく形成することが
望ましく、前記実施の形態では同本体部20の幅を基板
12の幅W2とほぼ同一にしている。従って、基板12
が十分大きな剛性を有していて補強が不要な場合には、
この本体部20の幅を同基板12の幅W2よりも狭くし
てもよい。ただし、この場合、電極リード部15の保護
のために同リード部15の幅W3よりも広くする必要が
ある。
リード保護層19の本体部20を大きく形成することが
望ましく、前記実施の形態では同本体部20の幅を基板
12の幅W2とほぼ同一にしている。従って、基板12
が十分大きな剛性を有していて補強が不要な場合には、
この本体部20の幅を同基板12の幅W2よりも狭くし
てもよい。ただし、この場合、電極リード部15の保護
のために同リード部15の幅W3よりも広くする必要が
ある。
【0028】(4)溶射層25によってリード保護層1
9の本体部20の先端部分を被覆するように変更しても
よい。この場合、溶射層25との密着性を確保するため
に、本体部20の先端を凹凸状に形成するとともに、そ
れに嵌合するように多孔質層22の両延長部24a,2
4bの先端を凸凹状に形成することが望ましい。
9の本体部20の先端部分を被覆するように変更しても
よい。この場合、溶射層25との密着性を確保するため
に、本体部20の先端を凹凸状に形成するとともに、そ
れに嵌合するように多孔質層22の両延長部24a,2
4bの先端を凸凹状に形成することが望ましい。
【0029】(5)多孔質層22及び幅狭部21が溶射
層25によって被覆されることを考慮すると、幅狭部2
1と延長部24a,24bとの間に若干の隙間があって
もよい。
層25によって被覆されることを考慮すると、幅狭部2
1と延長部24a,24bとの間に若干の隙間があって
もよい。
【0030】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、各形態から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)請求項1に記載の酸素センサにおいて、前記幅狭
部と溶射層との間に多孔質層を介在させた酸素センサ。
このような構成とすることにより、幅狭部の溶射層に対
する密着性をさらに高めることができる。
したが、各形態から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)請求項1に記載の酸素センサにおいて、前記幅狭
部と溶射層との間に多孔質層を介在させた酸素センサ。
このような構成とすることにより、幅狭部の溶射層に対
する密着性をさらに高めることができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、電
極リード部の電極反応部側端部をリード保護層の幅狭部
によって被覆し、その幅狭部の両側に多孔質層の両延長
部を配置している。そして、この状態で多孔質層の全体
及び幅狭部を溶射層によって被覆している。このため、
溶射層に割れや欠けを生じさせずに、幅狭部の多孔質層
との境界部分を溶射層によって被覆し、その境界部分で
多孔質層が露出するのを防止し、排気ガス中の被毒成分
が多孔質層に侵入して電極を劣化させるのを抑制するこ
とができる。
極リード部の電極反応部側端部をリード保護層の幅狭部
によって被覆し、その幅狭部の両側に多孔質層の両延長
部を配置している。そして、この状態で多孔質層の全体
及び幅狭部を溶射層によって被覆している。このため、
溶射層に割れや欠けを生じさせずに、幅狭部の多孔質層
との境界部分を溶射層によって被覆し、その境界部分で
多孔質層が露出するのを防止し、排気ガス中の被毒成分
が多孔質層に侵入して電極を劣化させるのを抑制するこ
とができる。
【図1】一実施の形態における酸素センサの部分拡大縦
断面図。
断面図。
【図2】図1のII-II 線断面図。
【図3】酸素センサの部分平断面図。
【図4】酸素センサの積層体の分解斜視図。
【図5】別の実施の形態における酸素センサを示し、図
2に対応する部分断面図。
2に対応する部分断面図。
【図6】従来の酸素センサの部分拡大縦断面図。
12…基板、14…電極反応部、15…電極リード部、
15a…電極反応部側端部、19…リード保護層、21
…幅狭部、22…多孔質層、24a,24b…延長部、
25…溶射層。
15a…電極反応部側端部、19…リード保護層、21
…幅狭部、22…多孔質層、24a,24b…延長部、
25…溶射層。
Claims (1)
- 【請求項1】 固体電解質よりなる基板と、 前記基板上に形成された、電極反応部及び電極リード部
からなる電極と、 前記電極リード部を被覆すべく前記基板上に形成された
層であり、その電極リード部の電極反応部側端部に対応
する位置には、前記基板の幅よりも狭い幅狭部を有する
リード保護層と、 前記電極反応部を被覆すべく前記基板上に形成された層
であり、前記幅狭部の両側に位置する一対の延長部を有
する多孔質層と、 前記多孔質層上及び前記幅狭部上に形成された溶射層と
を備えた酸素センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7264519A JPH09105735A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 酸素センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7264519A JPH09105735A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 酸素センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09105735A true JPH09105735A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17404385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7264519A Pending JPH09105735A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 酸素センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09105735A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006112969A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Denso Corp | ガスセンサ素子及びその製造方法 |
| JP2009036754A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-02-19 | Ngk Spark Plug Co Ltd | アンモニアガスセンサ |
| JP2009115781A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-28 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
| US8656756B2 (en) | 2007-10-17 | 2014-02-25 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor |
| DE10315039B4 (de) * | 2002-04-03 | 2014-08-07 | Denso Corporation | Gassensor mit einem mehrschichtigen Gaserfassungselement |
| JP2020165693A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 日本碍子株式会社 | センサ素子及びガスセンサ |
-
1995
- 1995-10-12 JP JP7264519A patent/JPH09105735A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10315039B4 (de) * | 2002-04-03 | 2014-08-07 | Denso Corporation | Gassensor mit einem mehrschichtigen Gaserfassungselement |
| JP2006112969A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Denso Corp | ガスセンサ素子及びその製造方法 |
| JP2009036754A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-02-19 | Ngk Spark Plug Co Ltd | アンモニアガスセンサ |
| JP2009115781A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-28 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
| US8656756B2 (en) | 2007-10-17 | 2014-02-25 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Gas sensor |
| JP2020165693A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 日本碍子株式会社 | センサ素子及びガスセンサ |
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