JPH09106458A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JPH09106458A
JPH09106458A JP7263962A JP26396295A JPH09106458A JP H09106458 A JPH09106458 A JP H09106458A JP 7263962 A JP7263962 A JP 7263962A JP 26396295 A JP26396295 A JP 26396295A JP H09106458 A JPH09106458 A JP H09106458A
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JP
Japan
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point
color
frequency
peak
histogram
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JP7263962A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kobayashi
小林  秀章
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70275Multiple projection paths, e.g. array of projection systems, microlens projection systems or tandem projection systems
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70241Optical aspects of refractive lens systems, i.e. comprising only refractive elements

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期値を与えることなく、個々の画像に応じ
て適切な数のクラスタに分けることができる画像処理方
法を提供する。 【解決手段】 カラー画像を構成する各画素データを色
空間に写像した際に、各色に対する画素の出現頻度とし
て得られる色ヒストグラムを作成し、作成した色ヒスト
グラムに存在する頻度のピークを抽出し、ピークを高い
順に並べ、その順に抽出したピークから、定距離d0
内の近傍に存在する降下可能点を探索し、探索した降下
可能点から、定距離d0 以内の近傍に存在する次の降下
可能点を探索する如く、降下可能点探索を繰り返し、得
られる各降下可能点により特定される範囲を、前記頻度
のピークが属するクラスタとして色ヒストグラムをクラ
スタ分けする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法、特
に画像の切り抜きや、画像認識等に応用されるカラー画
像の領域分割に適用して好適な、画像処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、印刷製版での画像処理に
際して、画像中の各物体に対応する特定領域の抽出(い
わゆる切り抜き)や、領域選択型の色調修正等のために
カラー画像の領域分割が行われている。
【0003】このようなカラー画像の領域分割法の代表
的なものの1つとして、色空間上でのクラスタ分けがあ
る。これは、図14に概念的に示すように、画像平面内
の画素を、例えばRGBの色空間(特徴空間)に写像
し、その空間上でクラスタ分けすることにより、クラス
タ毎に各画素を分類すると共に、各画素に1、2、3等
のクラスタ番号を付けるラベル付けを行い、その後これ
らの色空間データを画像平面に逆写像することにより、
領域分割画像を得る方法である。
【0004】こうしたカラー画像データのクラスタ分け
(領域分割)に関する技術の1つに、K平均アルゴリズ
ムあるいは非階層的クラスタリングと称されるものがあ
る(長尾真著「画像認識論」コロナ社、田村秀行著「コ
ンピュータ画像処理入門」総研出版)。この技術は、初
めに分けるべきクラスタ数Kを決めておいて、データが
分布する色空間上に仮のクラスタ中心としてK個の代表
点を適当にばらまいておき、次いで、データ分布の各点
がどの代表点に近いかでクラスタ分けし、分けられた各
クラスタの平均点を改めて代表点とし、この代表点で再
びクラスタ分けするという手順を、反復による変化が起
こらなくなる(収束する)まで繰り返することにより、
クラスタ分けする方法である。
【0005】ところが、上述したK平均アルゴリズム法
は、初期値の与え方が適切でないと精度の良い結果が得
られない上に、クラスタ数Kが固定されているため、適
切なクラスタ数が当初から分かっていなければならず、
それ故、切り抜き等の画像処理には必ずしも適していな
い。
【0006】そこで、この方法を改良した方法として、
クラスタの分割と併合を反復することによってクラスタ
の個数をデータに合せて可変とする自己収束型アルゴリ
ズムを採用したISODATA(Iterative Self O
rganizing Data AnalysisTechniques A)法がある
(前記「画像認識論」124頁に記載)。
【0007】しかしながら、前記K平均アルゴリズムあ
るいは自己収束型アルゴリズムのいずれの方法において
も、前述した如く、クラスタ分けの精度が、初期値の与
え方に依存しているため、初めにばらまく代表点の取り
方によってクラスタ分けの結果が変化するので、精度の
良いクラスタ分けをするためには適切な初期値を与える
必要があるが、これが難しいという問題がある。
【0008】そこで、本出願人は、これら問題点を解消
するべく、初期値の与え方によってデータ処理の結果が
変化せず、色空間における画素データの精度の良いクラ
スタ分けを可能にする画像処理方法として、色空間を平
面で切り分ける方法を、特開平4−61558に提案し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、色ヒス
トグラムにおける個々のクラスタは、例えばRGB座標
系の色空間であれば、図15に示すように、原点と座標
(1,1,1)とを通り、且つ原点の黒から白に至るベ
クトルである、いわゆるグレースケールの周囲に配され
たバナナ形状に曲がった分布をなす傾向がある。従っ
て、上記公報で提案した色空間を平面で切り分ける方法
には、画像上で同一領域の画素が、色空間上で常に特定
の場所に局在している場合にはうまくクラスタ分けでき
るが、実際の画像ではそうならないことも多いため、色
空間を平面で切り分けること自体が望ましくない場合が
あり、その上、計算によって求めた平面が必ずしも望ま
しいものではない場合もあり得ることが明らかなにっ
た。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、個々のカラー画像に応じて適切な数
のクラスタに正確にクラスタ分けすることができる画像
処理方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラー画像を
構成する各画素データを色空間に写像した際に、各色に
ついての画素の出現頻度として得られる色ヒストグラム
を作成し、作成した色ヒストグラムに存在する頻度のピ
ークを抽出し、抽出したピークから、定距離d 0 以内の
近傍に存在する降下可能点を探索し、探索した降下可能
点から、定距離d0 以内の近傍に存在する次の頻度の降
下可能点を探索する如く、降下可能点の探索を繰り返
し、得られた各降下可能点により特定されるテリトリ
を、前記頻度のピークが属するクラスタとして、色ヒス
トグラムをクラスタ分けするこにより、前記課題を解決
したものである。
【0012】即ち、色ヒストグラムの極大点(普通は複
数ある)を抽出することにより、出現頻度が際立って高
い色を抽出することができる。従って、これら各極大点
を各クラスタの中心として、各クラスタ中心から頻度の
坂を下り、クラスタ中心を山頂とする山の裾野の範囲を
求め、これを各クラスタの範囲とすることにより、予め
クラスタ数を初期値として与えることなく、自ずと適切
な数のクラスタに分けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、
後出の式やその説明文に用いられるεは、便宜上、左辺
が右辺に属することを表わすエレメント記号の代りに用
いている。
【0014】一般に、クラスタ分け方法として満たすべ
き要件としては、次の1〜6を挙げることができる。 1.クラスタ数を予め与えなくとも、適切な数にクラス
タ分けできること。 2.ヒストグラムの次元によらず適用できること。 3.多様な分布形状のヒストグラムに適用できること。
言い換えれば、各クラスタをなす分布の形状に正規分布
のような仮定を設ける必要がないこと。 4.色の出現頻度のムラによるヒストグラムの細かなガ
タ付きに左右されず、分布の形状を大きく捕らえてクラ
スタ分けできること。 5.結果として得られるクラスタ数の多寡を調整するた
めに予め設定しておくパラメータの数が多くないこと。 6.計算量及びメモリ容量が実用的な範囲内であるこ
と。
【0015】本発明に係る一実施形態では、上記1〜6
の要件を実現するために、カラー画像を構成する各画素
データを色空間に写像した際に、各色についての画素の
出現頻度として得られる色ヒストグラムを作成し、作成
した色ヒストグラムに存在する頻度のピークを抽出し、
抽出したピークから、定距離d0 以内の近傍に存在する
降下可能点を探索し、探索した降下可能点から、定距離
0 以内の近傍に存在する次の降下可能点を探索する如
く、降下可能点の探索を繰り返し、得られた各降下可能
点により特定される範囲を、前記頻度のピークが属する
クラスタとして、色ヒストグラムをクラスタ分けする。
【0016】又、本実施形態では、点xから降下可能点
yを探索する際、該点xから定距離d0 以内の近傍に存
在する点yについて、点xにおける頻度が、該点yから
定距離d0 以内の近傍に存在する全ての点zの中で最大
であるときに、この点yを点xからの降下可能点である
と判定すると共に、上記定距離d0 を色ヒストグラムを
離散格子で表現する際の隣接格子間最小長さを超える値
で設定し、且つ、上記頻度のピークを、任意の色につい
て設定される定距離d0 以内の近傍に存在する色の極大
頻度として抽出するようにした。
【0017】始めに、本実施形態で用いられる用語等の
基本的な概念と、色ヒストグラムをクラスタ分けする意
味等について説明する。
【0018】画像としては風景や人物等の写真原稿をカ
ラースキャナで読み取ったデジタル・カラー画像を対象
とする。デジタル・カラー画像とは、2次元に離散格子
状に配列された各画素(pixel )に対して、3次元又は
4次元の離散的な階調を持った色の値を対応させた関数
である。この色は、(R,G,B)、(C,M,Y,
K)、(L,a,b)、(Y,I,Q)等で表現され
る。特に、画像が風景や人物等の写真から生成したもの
であるときは、慣用的に自然画像と呼ばれる。
【0019】今、カラースキャナで読み取った自然画像
の上で領域分割することを考える。ここで領域とは、画
像を構成する画素の集まりであって、視覚的に類似した
色からなり、例えば、「顔の地肌部分」、「髪」、「衣
服」、「服のボタン」といった言葉で表わすことのでき
る、画像の構成単位である。
【0020】画像を領域分割した結果は、ラベル画像で
表現する。ラベル画像とは、元になる画像の各画素に対
して、1,2,3,・・・といったラベルの数値を対応
させた関数であり、同じラベルの値を持つ画素は同じ領
域に属し、異なるラベルの値を持つ画素が異なる領域に
属することを表現したものである。このラベル画像は、
前記図14の右上の図に相当する。
【0021】今、異なる領域に1つの色が共通して現わ
れることがないと仮定する。この仮定は、画像によって
は成り立たないこともある。例えば、白いシャツを着た
人物が、白い壁を背にして立っている場合である。同じ
白という色が壁とシャツという異なった領域に共有され
ることになる。
【0022】しかし、このような場合を除けば、領域分
割は、色ヒストグラムをクラスタ分けすることによって
なされ得る。色ヒストグラムとは、画像から生成され、
各色に対して、画像上でその色を持つ画素の個数を対応
させた関数である。従って、色ヒストグラムは、3次元
又は4次元の離散格子から、正又は零の整数値への関数
である。
【0023】以下に詳述するクラスタ分け手法は、色ヒ
ストグラムの定義域の次元によらず適用できる手法であ
る。従って、本手法を適用できる色ヒストグラムには、
1次元を含む一般の次元のものも含まれるが、説明の都
合上、主として3次元の場合を例に採り挙げる。
【0024】色ヒストグラムをクラスタ分けする目的
は、色ヒストグラムの定義域をグループ分けし、各グル
ープの色の範囲が、画像を領域分割したときの各領域を
構成する色の範囲に対応するようにすることにある。
【0025】このクラスタ数は、画像によって個々に決
まる値であり、予め分かっていないのが普通である。従
って、クラスタ分け手法は、対象とする画像データに応
じて、クラスタ数が適切に決まるものであることが重要
である。
【0026】以下、図面に基づいてより具体的な形態の
例を詳細に説明する。
【0027】本実施形態においては、図1に示したメイ
ンループのフローチャートに従って、色ヒストグラムの
作成(ステップ101)、定距離d0 の設定(ステップ
102)、色ヒストグラムのd0 近傍に関するピーク抽
出(ステップ103)、色ヒストグラムのピークをソー
ト(高→低)(ステップ104)、各ピークのd0 近傍
に関するテリトリ抽出(ステップ105)、取りこぼし
の拾い集め(ステップ106)の各基本操作を実行する
ことにより、カラー画像のクラスタ分けが行われる。な
お、これら各基本操作については、後に詳述する。
【0028】本実施形態では、このように色ヒストグラ
ムをクラスタ分けした場合の最終的な結果は、ラベル・
ヒストグラムの形で記述する。ここで、ラベル・ヒスト
グラムとは、色ヒストグラムの各要素に対して、その要
素はどのクラスタに属するかを示すラベルを対応付けた
表である。言い換えれば、色ヒストグラムが、各色を、
それぞれの出現頻度へ対応付けたものであるのに対し、
ラベル・ヒストグラムは、各色を、それぞれ該当するク
ラスタ番号へ対応付けたものである。
【0029】このようなクラスタの記述には、次の
(1)〜(3)の意味がある。 (1)出現頻度が0でない全ての色にラベル付けをす
る。 (2)同一のラベルを付けられた色は、画像上で視覚的
に意味付けできる同一領域に属する。換言すれば、この
ような同一領域では、その領域を構成する色に同じラベ
ルが付けられる。 (3)異なるラベルが付けられた色は、画像上で視覚的
に区別されるべき別々の領域に属する。換言すれば、こ
のような別々の領域では、それぞれの領域を構成する色
に異なるラベルが付けられる。
【0030】なお、ここで、画像上で視覚的に意味付け
できる領域とは、前述した視覚的に類似した色からなる
領域に相当し、例えば、「顔の地肌部分」、「髪」、
「衣服」、「服のボタン」といった言葉で称することが
できる画像領域の構成単位である。
【0031】以下、図1に示したフローチャートの各ス
テップについて、図2〜図4のフローチャート等を参照
しながら詳述する。
【0032】ステップ101の「色ヒストグラムの作
成」は、次のようにして実行される。
【0033】先ず、クラスタ分けしようとする画像のあ
る領域を入力する。この領域は画像全体でも、矩形領域
でも、又は適当な形状の領域の集まりであってもよい。
次いで、入力した画像領域内に出現している色のヒスト
グラムを作成する。これは、出現可能な各色に対して、
実際にその色が何画素出現したかを記録した表の形で作
成する。
【0034】なお、上述した色ヒストグラムを作成する
場合、データ量及び後の計算の負荷の都合上、階調数を
減らしておいた方がよい。例えば、色空間をRGB各版
が256階調の3次元空間として、頻度を整数値で4バ
イトとすると、そのままヒストグラムを作成すれば、2
56×256×256×4=64MByte のメモリを要
する。計算機によってはこの程度のメモリを取れるもの
もあるが、後の計算が大変なので、避けるべきである。
これに対し、4階調をひとまとめにして、各版を64階
調に減じておけば64×64×64×4=1MByte の
メモリで収まる。切り抜きには、この程度の階調数で何
等差し支えない。又、8階調をひとまとめにして各版を
32階調に減じておけば、32×32×32×4=12
8KByte のメモリで収まる。場合によってはこの程度
でも良いこともあり、後の計算が非常に楽になる。この
階調数(256、64、32)をRNで表わす。
【0035】ここで、上記色ヒストグラムの作成を、対
象が図5のカラー画像である場合を例に具体的に説明す
る。このカラー画像には、テーブルクロス10の上に載
っている白い皿12と、その上の緑色のレタス14と、
更にその上の赤い海老とが描写されている。
【0036】このカラー画像の各画素のデータを、RG
Bの3次元色空間に写像して、この特徴空間における投
影像(ヒストグラム)を作成する。これを、便宜上RG
の2次元に関して各256階調で表示される色の分布を
概念的にに示したのが図6であり、このRG平面に垂直
な方向が出現頻度(画素数)に当る。従って、この2次
元の色の分布から色ヒストグラムを作成すると、紙面に
垂直な方向に頻度の高さを有する、海老、レタス、テー
ブルクロス、皿の4つの山のテリトリーに大別される。
図示は省略するが、GB、RBの各2次元座標系につい
ても同様に色の分布が得られる。
【0037】上記のように作成された色ヒストグラム
は、色と各色の出現頻度との関係を表わした表として作
成される。次の表1は、このような方法で作成された色
ヒストグラムの一部を例示したものである。但し、ここ
では、便宜上、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magent
a)、イエロー(Yellow )の3次元の色空間につい
て、各色を4階調を1単位とする64階調(256/
4)で表記してある。
【0038】
【表1】
【0039】このように表で作成された色ヒストグラム
の一例を、マゼンタ−シアンの2次元座標系で概念的に
示した例が図7であり、この図に示した数字は該当する
シアンの階調座標(横軸)、マゼンタの階調座標(縦
軸)で規定される各色の出現頻度を表わしている。
【0040】次いで、前記図1のステップ102である
定距離d0 の設定を行う。この「定距離d0 の設定」
は、後述するステップ103のピーク抽出、ステップ1
05のテリトリ抽出を行う際に使用する近傍を定義する
ための準備として行われる。
【0041】定距離d0 の意味を説明するために、3次
元の離散格子における、「連結性」、「距離」、「近
傍」という概念を定義しておく。これは、よく用いられ
る2次元の場合の定義を極自然に拡張して定義できる。
又、ここでは触れないが、4次元以上の場合にもほぼ同
様に定義できる。
【0042】まず、近接した2点間の「連結性」という
概念については、2次元の離散格子では、図8(A)に
示すように、中心格子の周囲、上下左右の○印を付した
格子に連結する4連結と、それに4つの斜め方向を加え
た同図(B)に示す8連結とがある。図示は省略する
が、同様の考えに従って、3次元の場合は6連結、18
連結、24連結が考えられる。この連結性については、
例えば、森俊二他共著「画像認識の基礎I」上巻に、2
値画像の4連結、8連結に関して説明されている。
【0043】4連結と8連結の定義を始めに説明する
と、2次元の離散格子上の2点をx=(x1 ,x2 )、
y=(y1 ,y2 )とするとき、xとyとが4連結であ
るとは、 (x1 −y1 2 +(x2 −y2 2 =1 …(1) であることを言い、xとyとが8連結であるのは、 1≦(x1 −y1 2 +(x2 −y2 2 ≦2 …(2) であることを言う。
【0044】これに倣って、6連結、12連結、26連
結を定義すると、3次元の離散格子上の2点を、x=
(x1 ,x2 ,x3 )、y=(y1 ,y2 ,y3 )とす
るとき、xとyとが6連結であるとは、 (x1 −y1 2 +(x2 −y2 2 +(x3 −y3 2 =1 …(3) であることを言い、xとyとが18連結であるとは、 1≦(x1 −y1 2 +(x2 −y2 2 +(x3 −y3 2 ≦2…(4) であることを言い、xとyとが26連結であるとは、 1≦(x1 −y1 2 +(x2 −y2 2 +(x3 −y3 2 ≦3…(5) であることを言う。
【0045】続いて、任意の2点間の「距離」という概
念について説明する。この距離には、上述した連結の定
義に応じて、2次元の離散格子では4連結距離と8連結
距離があるが、2次元の場合は6連結距離、18連結距
離、26連結距離が考えられる。ここで言う任意の2点
xとyとの間の距離は、次元に拘らず、xからyに至る
連結な道の最小ステップ数、即ち上記連結性を維持しな
がら到達できる最小ステップ数で定義される。
【0046】2次元離散格子について、空間内の任意の
2点をx=(x1 ,x2 )、y=(y1 ,y2 )とする
と、この2点間の距離d(x,y)は、連結の定義に応
じて、4連結距離、8連結距離はそれぞれ次の(6)
式、(7)式となる。
【0047】 d4 (x,y)=|x1 −y1 |+|x2 −y2 | …(6) d8 (x,y)=max(|x1 −y1 |,|x2 −y2 |) …(7)
【0048】即ち、図9に2次元離散格子の各格子中心
を×印で示したように、点xからy迄の4連結距離は、
実線で示すように、上下左右方向のみの隣接格子間最小
長さ(=1)ずつしか許容されないが、8連結距離は、
破線で示すように、45°斜め方向の長さ(=√2)ま
で許容する場合のステップ数であるため、この例では、
4 (x,y)=5,d8 (y,y)=3である。
【0049】3次元離散格子についても、空間内の任意
の2点を、x=(x1 ,x2 ,x3)、y=(y1 ,y
2 ,y3 )とすると、この2点間の距離d(x,y)
は、連結の定義に応じて、6連結、18連結、28連結
の各距離は、それぞれ(8)、(9)、(10)の各式
となると考えられる。なお、(9)式のceilは、括
弧内の値以上の最小の整数を意味する。
【0050】 d6 (x,y)=|x1 −y1 |+|x2 −y2 |+|x3 −y3 | …(8) d18(x,y)=max(L,ceil((L+M+S)/2) …(9) ここで、L=max(|x1 −y1 |,|x2 −y2 |,|x3 −y3 |) M=middle(|x1 −y1 |,|x2 −y2 |,|x3 −y3 |) S=min(|x1 −y1 |,|x2 −y2 |,|x3 −y3 |) d26(x,y) =max(|x1 −y1 |,|x2 −y2 |,|x3 −y3 |) …(10)
【0051】次に、後述するステップ103、105で
用いられる「近傍」という概念について説明する。点x
の近傍とは、その点xから定距離内にある点yの集合で
ある。定距離d0 を定めるときは、点xの近傍V(x,
0 )は、2次元離散格子について、4連結、8連結の
各距離を採用する場合は、それぞれ(11)、(12)
式で定義される。
【0052】 V4 (x,d0 )={y;d4 (x,y)≦d0 } …(11) V8 (x,d0 )={y;d8 (x,y)≦d0 } …(12)
【0053】又、上記近傍は、3次元離散格子につい
て、6連結、18連結、26連結の各距離を採用する場
合は、それぞれ(13)、(14)、(15)の各式で
定義される。
【0054】 V6 (x,d0 )={y;d6 (x,y)≦d0 } …(13) V18(x,d0 )={y;d18(x,y)≦d0 } …(14) V26(x,d0 )={y;d26(x,y)≦d0 } …(15)
【0055】以上で近傍が定義されたが、以下の説明で
は3次元離散格子における26連結として考え、後述す
る近傍に関する処理のために定距離d0 を予め定めてお
く。例えば、d0 =2,3,4のような値を用いる。2
6連結の下では、ある点から距離d0 以内の点の個数は
(2d0 +1)3 個ある。これは、d0 =1,2,3,
4,5に応じて、27、125、343、729、13
31と急速に増えるので、計算時間を考慮してなるべく
小さな値に設定しておく。
【0056】次に、前記図1のステップ103で実行さ
れる色ヒストグラムのd0 近傍に関するピークの抽出に
ついて説明する。この「色ヒストグラムのd0 近傍に関
するピーク抽出」は、カラー画像を色空間に写像するこ
とによって作成された前記色ヒストグラムで、最終的
に、出現頻度が周辺に比べて一段と高くなっている色を
ピークとして抽出する操作に当る。これは、色ヒストグ
ラムを、あたかも頻度の山と見做し、山の頂上を捜して
いることに相当する。
【0057】この操作は、次の(16)式に示すよう
に、x0 から定距離d0 以内の近傍内のxで、ヒストグ
ラムh(x)がh(x0 )よりも高くなるものがないこ
とを、x=x0 で頻度h(x)が局所的にピークである
と定義し、このような局所的なピークを全て抽出するこ
とに当る。前述したように、この式で、εは左辺が右辺
の要素であることを意味する。以下の式でも同様であ
る。
【0058】
【数1】
【0059】上記操作に際し、上の定義だけでは、高さ
0の平原が広がっていて近くに山が無いところがピーク
と見做されてしまう場合もあり得るので、必要に応じ
て、定数h0 を設定し、次の(17)式により、このh
0 より低いピークを除外するようにしてもよい。
【0060】
【数2】
【0061】上記定数h0 として1,2,・・・のよう
な適当な値を用いてもよいが、次の(18)式で与えら
れるh(x)の除零平均を用いるのも有効である。
【0062】
【数3】
【0063】図2は、下限値としてh0 を設定する場合
の、前記ステップ103の詳細フローチャートである。
【0064】即ち、ステップ201で、抽出するピーク
高さに、定数の下限値h0 を設定し、ステップ202〜
210のループで、頻度分布の定義域内を全て探索し、
各点xについて、以下の操作を繰り返す。即ち、頻度h
(x)が、上記定数h0 以上であり(ステップ20
3)、且つ点xのd0 近傍の各点yについて、頻度h
(y)以上である点xの捜索を繰り返し(ステップ20
4〜206)、最終的に得られた点xをピークとして抽
出し(ステップ201)、その点xをピークのリストに
追加する。一方、ステッフ203でh(x)<h0 の場
合と、ステップ205でh(x)<h(y)の場合は、
点xはピークではないとして除外する(ステップ20
8)。
【0065】ところで、上述したピークの定義では、
(16)、(17)式でh(x)とh(x0 )の比較に
等号が入っているため、近接した同じ高さのピークが全
て抽出されてしまう点に注意する必要がある。等号が入
っている場合には、例えば、ヒストグラムの山頂が平ら
に広がっているときは、その辺り一帯がピークになる
が、等号を除くと全てがピークでなくなってしまうので
不都合である。この時点で不必要に多くのピークが抽出
された場合には、そのピークは後に行う降下の過程で統
合することができる。
【0066】前記図1のステップ104である色ヒスト
グラムのピークのソートでは、抽出したピークを、頻度
の高い順に並べ変える。
【0067】次に、前記図1のステップ105で実行す
る各ピークのd0 近傍に関するテリトリー抽出について
説明する。この「各ピークのd0 近傍に関するテリトリ
ー抽出」は、以下のように実行される。
【0068】色ヒストグラムを各色についての出現頻度
の山と見做して抽出した個々のピークに属する山の範囲
を定め、求めた各山の範囲を各クラスタとして決定す
る。この方法は、登山にたとえると、登山者が、次のよ
うな規則に従って山を登ることにあたると説明できる。
歩幅はd0 以内であり、今いる地点から周辺を見渡して
一歩でいける範囲内で最も高いところへ一歩進むという
動作を繰り返して登っていき、頂上に到達してそれ以上
進めなくなったところで止まる。今、ある地点Qから出
発して山頂Pに至ったとき、Qは山頂Pの山に属すると
考え、該山頂Pに至ることのできる出発点Qの全体は山
頂Pのテリトリーであると考える。
【0069】従って、計算は大変になるが、このように
山の下方の各点から順次上の方に登って行き、頂上(ピ
ーク)に到達したら、それまでに通った各点をそのピー
クのテリトリーに属するとしてクラスタ分割することも
できる。
【0070】同じことを山頂から下を見下ろす形で考え
ると、次のように言い換えることができる。まず、山頂
P自体はPのテリトリーに属する。このPへ一歩でいけ
る点Q1の全体は、Pのテリトリーに属する。このQ1
へ一歩でいける点Q2の全体はPのテリトリーに属す
る。これを繰り返して得られるQ3、Q4・・・の全体
はPのテリトリーに属する。
【0071】これを定式化すると次のようになる。ヒス
トグラムh(x)がx=x0 において、定距離d0 によ
る近傍の範囲以内で最大点であるとき、x0 のテリトリ
ーD(x0 )を、次の(1)、(2)で定義できる。 (1)x0 εD(x0 );x0 は無条件にD(x0 )に
属する。 (2)今、あるx1 がx1 εD(x0 )であるとき、次
の(19)式の関係を満たすx2 もx2 εD(x0 )で
ある。
【0072】
【数4】
【0073】なお、上記(19)式における等号は、x
2 の周辺でh(x1 )が単独で最大でなくともよいこと
を意味し、(1)山を降下する際、水平に進むことも有
り得る、(2)便宜上、1次元の頻度の山として図10
に示すように、複数の山に共有される平坦部分が発生し
得る、ことを許容すると言える。
【0074】上記(1)は、山の中腹に水平な箇所があ
っても、そこで停止することなく降下を続行させること
ができる。又、(1)は、平らな山頂でピークがひしめ
き合っているときに、これらを統合する働きがある。
(2)は、その平坦部分をテリトリーとして包含する複
数の山のうち、最も高いものに帰属させることにし、高
い山から順にテリトリーを調べていくので、最先に調べ
た山にその平坦部分が属することにすればクラスタ分け
ができる。
【0075】上記(19)式で定義されるクラスタ分け
は、図3及び図4のフローチャートに従って実現でき
る。
【0076】以下、図3、図4のフローに従って詳述す
るにあたり、重複する部分もあるが、使用する記号につ
いて説明しておく。
【0077】取り扱う色空間をC、色空間Cの要素をx
とすると、この色空間Cは次の(20)式で表わすこと
ができる。ここで、Zは整数全体の集合で、RNは前述
した階調数で、256、それを減じた64、32等の整
数である。
【0078】 C={xεZ3 ;x=(x0 ,x1 ,x2 ), 0≦x0 ,x1 ,x2 ≦RN−1} …(20)
【0079】ヒストグラムhは、(21)式に示すよう
に、色空間Cから整数Zへの写像であり、そのh(x)
は色xの出現した頻度(画素数)を表わす。
【0080】h;C→Z …(21)
【0081】使用する画像処理装置では、記憶媒体に対
して、色空間Cの要素の個数分だけ整数値の記憶領域を
割り当て、各ヒストグラムh(x)の値を格納する。
【0082】ラベル・ヒストグラムlは、次の(22)
式に示すように、色空間Cから整数Zへの写像であり、
l(x)は色xの属するクラスタの番号を表わす。
【0083】l;C→Z …(22)
【0084】同様に、色空間Cの要素の個数分だけ整数
値の記憶領域を割り当て、各クラスタ番号l(x)の値
を格納する。
【0085】又、前記図1のステップ103、104で
それぞれ実行したピーク抽出とピークソートの結果、色
空間Cに属するNP個のピークの列p0 ,p1 ,p2
・・・,pNP-1(εC)が得られる。つまり、h
(p0 )≧h(p1 )≧h(p2 )・・・≧h
(pNP-1)である。
【0086】続いて、各ピークのd0 近傍に関するテリ
トリー抽出を、図3に従って説明する。この図3は、既
に得られ、且つソートされている各ピークからテリトリ
ーを抽出するフローの概要である。
【0087】ここでは、最も頻度の高いピークに対応す
るラベル・ヒストグラムに値0が振られ、そこから降下
可能点を探索することによって得られるテリトリーにも
値0が振られるラベル付けが行われる。次に高いピーク
とその周辺のテリトリーについては値1が振られ、以下
同様の方法で全てのピークとテリトリーについて順次ラ
ベル付けが行われる。
【0088】これを具体的に説明すると、まずステップ
301からステップ303までのループで、ラベル・ヒ
ストグラムを初期化する。その結果、頻度分布の全ての
要素について、ラベル・ヒストグラムの値が未処理(即
ち未だどのテリトリーにも属さないこと)を意味する
(−1)となる。
【0089】次のステップ304とステップ307の間
は、各ピークに関するループであり、iは順次0,1,
2,・・・,NP−1の値をとる。即ち、ステップ30
5では、第i番目のピークを着目対象としてxに格納
し、ステップ306では、xから頻度の坂を下ることに
より、xに属するテリトリーを求め、該x及びそのテリ
トリーに対応するラベル・ヒストグラムlに値iを格納
する。このステップ306の詳細が図4のフローチャー
トである。
【0090】上記ステップ306の手続(C言語でいう
「関数」)は、再帰呼出し(recursive call)を用いて
いる。この手続は、与えられた点xから頻度の低い方へ
一歩下ることのできる点yを全て見付け出す。得られた
点yを改めて点xと見做して(このとき元のxはスタッ
クに一時待避させる)、この手続自体を呼び出すことに
よって、一歩ずつ下っていくことができる。最終的に、
この手続から復帰するときには、当初のxを頂上(ピー
ク)とする山の裾野に至るまでの全ての道を網羅し、ラ
ベルiが振られる。
【0091】ところで、「点xから点yへ一歩で下るこ
とができる」、即ち点xからの降下可能点yとは、点y
が次の条件を満たすことにあたる。第1に、点yは点x
のd 0 近傍内になくてはならない。第2に、点yから点
xを見たときに、点xが点yのd0 近傍内で最高点にな
っている必要がある。つまり、点yのd0 近傍内の全て
の点zについて、h(x)≧h(z)となっていること
である。従って、点xのd0 近傍内の全ての点yのd0
近傍内の全ての点zについて調べることになる。
【0092】これを具体的に説明すると、まず、ステッ
プ401で点x自体がテリトリーiに属すると見做すと
共に、ステップ402でxに対応するラベル・ヒストグ
ラムl(x)に値iを入れる。
【0093】次のステップ403とステップ416の間
は、xのd0 近傍内の各候補点yに関するループであ
る。
【0094】ステップ404では、点yの頻度h(y)
が0かどうかを調べ、0であれば、点yは最早山を下り
切っているので候補から外し、ステップ411へいく。
上記h(y)が0でなければ、ステップ405へ進む。
【0095】このステップ405は、必ずしも必要でな
いが、連峰型の山を統合する。もし、点yに既に初期値
(−1)ではないラベルjが振られていて、且つj≠i
であるとき、山iが山jに出会ったことを示す。この条
件の下で、点yの頻度h(y)が一定値以上であれば、
山iと山jは同一の山であると見做し、全てのラベルj
をiに付け変える。なお、この統合処理については後に
詳述する。
【0096】ステップ406では、点yのラベルが(−
1)であるかどうかを調べ、(−1)でなければ点yは
既に別の山に属しているので候補から外し、ステップ4
11ヘいく。逆に(−1)であれば、ステップ407へ
進む。
【0097】次のステップ407とステップ409との
間は、yのd0 近傍内の各点zに関するループである。
【0098】ステップ408では、点xの頻度h(x)
と、点zの頻度h(z)とを比較する。h(x)の方が
小さければyから一歩登って直接xに至ることはないの
で、点yを候補から外し、ステップ411へいく。h
(x)の方が小さくなければ、ステップ409へ進んで
次の点zについて繰り返す。
【0099】但し、ここで点yが除外されたとしても、
それはyから一歩で直接的にxに至らないことを示して
いるのであって、yがテリトリーiに属さないことを示
すものではない。同じ点yが別の道からテリトリーiに
属することは有り得る。
【0100】ステップ407とステップ409との間の
点zに関するループを全うして、次のステップ410に
至ると、点yは確かにxから一歩で下がることのできる
点であったことが分かる。そして、ステップ412に進
む。逆にそうでないときは、即ちステップ408でYe
sのときは、ステップ11に弾き出され、点yは除外さ
れる。
【0101】上記ステップ412では、今のxをスタッ
クへプッシュ・ダウンする。このスタックとは、LIF
O(Last In ,First Out)型の格納領域であり、
ここにプッシュ・ダウンすることは、1つの点から進め
る点が2以上ある分岐点がある場合、その点のデータを
記憶することを意味する。
【0102】次いで、ステップ413でyを改めてxと
し、ステップ414でこの新たなxについて、この手続
自体を呼び出し(再帰呼出し)、xのd0 近傍に関する
テリトリを抽出し、ラベルiを付ける。
【0103】次いで、ステップ415では、上記ステッ
プ412でスタックに格納したxをポップアップにより
取り出して、xを元に戻す。その後、上述したステップ
403〜416のループを繰り返すことにより、当初の
xを頂上とする山の裾野に至る迄の全ての点に対するラ
ベル付けが実行される。
【0104】ここで、以上詳述した処理における定距離
0 についての意味を考える。
【0105】前述したピーク抽出とピーク毎のテリトリ
ー抽出では、予め設定された定数d 0 を用いたが、ヒス
トグラムが十分滑らかであることが仮定できるならば、
0=1(隣接格子間最小長さ)で十分である。このピ
ーク抽出は、連結する周辺に対して極大の点を抽出する
ことを意味し、テリトリー抽出は、ピークから連続的に
坂を下ることを意味する。
【0106】ところで、実際のヒストグラムは、図11
(A)示したようにガタ付いていることが多く、又、頻
度が0の色もよく生じるために、ヒストグラムが、図1
1(B)に示したように櫛歯状に抜けることもある。こ
のようなとき、d0 として1よりも大きな値を設定する
ことにより、ピーク抽出においては、山の中腹に生じた
無用の小さなピークを排除し、テリトリー抽出において
は、小さな谷を跨ぎ越して坂を下ることができる。
【0107】なお、ガタ付いたヒストグラムに対する別
な対策としては、まず、ガウシアンのような平滑化フィ
ルタを施しておいて、d0 =1でピーク抽出とテリトリ
ー抽出を行う方法を採用してもよい。但し、この場合
は、(1)タップ数の小さなフィルタでは櫛の歯状のガ
タ付きが取り除き切れない、(2)タップ数の大きなフ
ィルタでは元のヒストグラムの情報の損失が大きい、
(3)フィルタをかけること自体、計算の負荷が大き
い、という問題がある。従って、この方法よりも、上述
したd0 を大きくとる方法の方が優れていると言える
が、この方法を採用してもよい。
【0108】次に、前記図4のステップ405である連
峰型の山の問題と統合について説明する。この「連峰型
の山の問題と統合」は、前述した如く、必ずしも必要で
はないが、次のような意味がある。
【0109】テリトリー抽出で山を下る際、無用のピー
クを統合していったが、それでも未だクラスタ数が多す
ぎることがある。この問題は、連峰型の山によって生じ
る。連峰型の山とは、本来1つの山と見做されるべき山
が離れた箇所に複数のピークを持つために、今のアルゴ
リズムではピークの個数に対応した個数の山に分離され
てしまうような山があることである。言い換えれば、2
つのピークの間が高い尾根でつながっていて、全体とし
て1つの長細い山を形成している場合である。
【0110】連峰型の山は、例えば次のようにして統合
する。まず、定数MTH(MergeTHreshold )を区間
[0,1]の適当な値、例えば2/3に決めておく。テ
リトリー抽出で、山を下っていく際に別の山に出会った
とき、その地点が元の山の山頂の高さのMTH倍以上、
上述した列では2/3以上であれば元の山と出会った山
とを統合する。
【0111】最後に、前記図1のステップ106である
取りこぼしの拾い集めについて説明する。この「取りこ
ぼしの拾い集め」は必ずしも必要ではないが、次のよう
な意味がある。
【0112】このクラスタ分けアルゴリズムで、頻度が
0でないにも拘らず、どのクラスタにも属さない色が生
じることがある。それは、ピーク抽出で、低いピークを
切り捨てたからである。切り捨てられたピークが大きな
山から孤立していて、テリトリー抽出の過程で拾い上げ
られなかった場合、無所属の色として取り残される。こ
のような色は必要に応じて適当な最寄りの山に帰属させ
る。
【0113】以上、詳述した本実施形態によれば、あた
かも色ヒストグラムを山と見做して、その中から山頂に
あたるピークを抽出し、その後山頂から尾根伝いに下山
する行為を、尾根全体について繰り返す(分岐点がある
場合はその点迄戻って繰り返す)ことにより、その山の
裾野を特定し、その範囲をクラスタとすることが可能と
なる。その結果、図12に参考のために、実際の地図を
模式的に示し、尾根を破線、テリトリー境界を実線で示
したように、A山、B山、C山、D山、E山等が山頂で
あるテリトリーからなるクラスタを、それぞれ求めるこ
とができる。
【0114】本実施形態によるクラスタ分けを、前記表
1のように作成された色ヒストグラムについて実行し、
ラベル付けした結果であるラベル・ヒストグラムの一部
を、表わしたものが次の表2である。又、この表2のよ
うに作成されたラベル・ヒストグラムを、前記図7に対
応させてニーレンで表示したものが図13であり、1又
は2等の同一のカテゴリー番号が振られた色は同一のク
ラスタに属することが表わされている。
【0115】
【表2】
【0116】以上詳述した本実施形態によれば、前述し
たクラスタ分け手法が満たすべき、前記1〜6の各要件
は、対応する次の1〜6に示すように実現することがで
きる。 1.色ヒストグラムの極大となる点を抽出することによ
って出現頻度が際立って高い色がピークとして抽出さ
れ、これらが各クラスタの中心となり、その数が自ずと
クラスタの数に反映されるため、クラスタ数を予め与え
ておかなくとも、クラスタ分けの結果として適切に決定
される。 2.色ヒストグラムの定義域である色空間は、距離と近
傍の概念が定義できればよいため、本実施形態よるクラ
スタ分けはヒストグラムの次元によらず適用できる。 3.各クラスタ中心から頻度の坂を下ることによって各
クラスタの範囲を求めるので、各クラスタ形状は分布の
形状に応じて柔軟に決まることになるため、分布の形状
を決めるために正規分布のような仮定を必要としない。 4.近傍を定めるための定距離d0 を1より大きな値に
設定しておくことにより、頻度のピークの抽出において
は、ヒストグラムの細かなガタ付きから生じた不要な小
さなピークを抽出することが抑制され、又、各ピークか
ら頻度の坂を降下する際には、ヒストグラムの細かなガ
タ付きから生じた小さな谷を跨ぎ越すことができるた
め、色の出現頻度のムラによるヒストグラムの細かなガ
タ付きに左右されず、分布の形状を大きく捕らえてクラ
スタ分けすることができる。 5.結果として得られるクラスタ数の高を調整するため
に予め設定しておくパラメータは、本質的には定距離d
0 のみである。 6.実験結果により、計算量及びメモリ容量は実用的な
範囲内であった。
【0117】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるも
のでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。
【0118】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
初期値を与えることなく、個々の画像に応じて適切な数
のクラスタに分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラスタ分けの操作手順の概要を示すフローチ
ャート
【図2】色ヒストグラムのピーク抽出の手順を示すフロ
ーチャート
【図3】各ピークについてのテリトリー抽出手順の概要
を示すフローチャート
【図4】テリトリー抽出とラベル付けの手順の詳細を示
すフローチャート
【図5】クラスタ分け対象のカラー画像を概念的に示す
説明図
【図6】上記カラー画像から得られるRG色空間へ投影
像に当るヒストグラムを示す説明図
【図7】色ヒストグラムを、色空間に出現頻度値で表示
した一例を示す説明図
【図8】2次元の離散格子の連結性を説明するための概
念図
【図9】2次元の離散格子の連結距離を説明するための
概念図
【図10】テリトリ抽出時における平坦部の取り扱いを
説明するための概念図
【図11】ヒストグラムのガタ付きを概念的に示す説明
【図12】本実施形態によるクラスタ分けの結果を概念
的に示す説明図
【図13】前記図7に相当するラベル・ヒストグラムを
示す説明図
【図14】カラー画像の色空間への写像とクラスタ分け
等の関係を示す説明図
【図15】色空間におけるクラスタの分布を概念的に示
す説明図
【符号の説明】
10…テーブルクロス 12…皿 14…レタス 16…海老

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像を構成する各画素データを色空
    間に写像した際に、各色についての画素の出現頻度とし
    て得られる色ヒストグラムを作成し、 作成した色ヒストグラムに存在する頻度のピークを抽出
    し、 抽出したピークから、定距離d0 以内の近傍に存在する
    降下可能点を探索し、 探索した降下可能点から、定距離d0 以内の近傍に存在
    する次の降下可能点を探索する如く、降下可能点の探索
    を繰り返し、 得られた各降下可能点により特定されるテリトリを、前
    記頻度のピークが属するクラスタとして、色ヒストグラ
    ムをクラスタ分けすることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 点xから降下可能点yを探索する際、該点xから定距離
    0 以内の近傍に存在する点yについて、点xにおける
    頻度が、該点yから定距離d0 以内の近傍に存在する全
    ての点zの中で最大であるときに、この点yを点xから
    の降下可能点であると判定することを特徴とする画像処
    理方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、 定距離d0 を、色ヒストグラムを離散格子で表現する際
    の隣接格子間最小長さを超える値で設定することを特徴
    とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、 作成した色ヒストグラムのクラスタ分けを、該色ヒスト
    グラムを平滑化処理した後に、行うことを特徴とする画
    像処理方法。
  5. 【請求項5】請求項1において、 頻度のピークを、任意の色について設定される定距離d
    0 以内の近傍に存在する色の極大頻度として抽出するこ
    とを特徴とする画像処理方法。
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