JPH09108335A - カニューレ及び補助循環装置 - Google Patents

カニューレ及び補助循環装置

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JPH09108335A
JPH09108335A JP7268479A JP26847995A JPH09108335A JP H09108335 A JPH09108335 A JP H09108335A JP 7268479 A JP7268479 A JP 7268479A JP 26847995 A JP26847995 A JP 26847995A JP H09108335 A JPH09108335 A JP H09108335A
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JP
Japan
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tube
cannula
pressure
fluid
blood
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Application number
JP7268479A
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English (en)
Inventor
Kaoru Imanishi
薫 今西
Hiroshi Imachi
宏 井街
Iwao Fujimasa
巌 藤正
Nobumasa Tsutsui
宣政 筒井
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BUAAYU KK
Original Assignee
BUAAYU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量補助と拍動的な圧補助とが実現でき、常
に適切な圧補助がなされているか否かを監視可能なカニ
ューレ及び補助循環装置を提供すること。 【解決手段】 本補助循環装置は、カニューレ1と血液
ポンプ3とを備え、カニューレ1は、吸入口11及び吐
出口13を有する可撓性のチューブ15と、吸入口11
からチューブ15内への流体の流入を許容する一方、チ
ューブ15内から吸入口11外への流体の流出を阻止す
る吸入弁17と、チューブ15内から吐出口13外への
流体の流出を許容する一方、吐出口13からチューブ1
5内への流体の流入を阻止する柔軟膜状の吐出弁19と
を備えている。チューブ15の外周側面には、圧モニタ
ライン21が固着され、コネクタ21bを介して血圧ト
ランスデューサとの接続が可能となっている。また、チ
ューブ15の外周側面には、一対の突片25が突設さ
れ、体内への必要以上の挿入が阻止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左心室ないし大動
脈にかけて挿入されて、血液を左心室側から吸入して大
動脈側に吐出することによる血流の補助循環に使用され
るカニューレおよびこのカニューレを装着した補助循環
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、弁膜症等の慢性心不全や
急性心筋梗塞、開心術後の心原性ショック等の進行性か
つ不可逆性の心不全に対して、薬剤投与や酸素吸入等の
治療の他に、機械的補助循環による処置が行われること
がある。
【0003】この機械的補助循環を実施する装置の一種
として、本願出願人は、特開平7−231934号公報
において、左心室ないし大動脈にかけて挿入されて、血
液を左心室側から吸入して大動脈側に吐出するカニュー
レと、このカニューレを装着した補助循環装置とを既に
提案している。このカニューレ及び補助循環装置によれ
ば、心臓の負担を増加させることなく、流量補助と拍動
的な圧補助とが実現でき、心停止時の補助循環としても
きわめて有効であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には、以下に述べる様に、更に改良すべき点が残され
ていた。上記補助循環装置による補助循環を実施する場
合、患者の容態が急変したり、あるいは補助循環装置自
体に予期しない故障等が発生すると、所期の血圧が維持
されなくなる恐れがあるため、常に適切な圧補助がなさ
れているか否かを監視する必要があり、それには、特に
カニューレが留置されている左心室内又は大動脈内にお
ける血圧を測定できることが望ましいと考えられる。
【0005】ここで、左心室内又は大動脈内における血
圧は、いわゆる観血的直接血圧測定により測定できる。
より具体的には、血管内に挿入して血圧を直接測定でき
る圧力センサを備えた血圧測定用カテーテルを使うか、
血管内に圧力チューブを挿入して、その内腔を介して導
出される血液の圧力を測定するといった測定方法が考え
られる。
【0006】しかし、いずれの方法であっても、カニュ
ーレの挿入された血管とは別の血管から血圧測定用カテ
ーテル又は圧力チューブ(以下、これらを総称して血圧
測定用カテーテル等ともいう)を挿入しなければなら
ず、手技的に見て手間がかかる上に、患者にとっては大
きな負担であった。また、カニューレや血圧測定用カテ
ーテル等を挿入可能な血管はある程度限られているた
め、これらの双方をそれぞれ経皮的に挿入すると、これ
ら以外のカテーテル等を使った他の経皮的な処置ができ
なくなるという問題もあった。特に、左心室内には既に
カニューレが挿入されているため、他の血圧測定用カテ
ーテル等を挿入して同時に留置することは、ほぼ不可能
であった。
【0007】そこで、本発明は、流量補助と拍動的な圧
補助とが実現でき、しかも、常に適切な圧補助がなされ
ているか否かを監視可能なカニューレと、そのカニュー
レが装着された補助循環装置とを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、請求項1記載の通り、一方の端に開口す
る吸入口と該吸入口から設定距離を保って側壁に穿設さ
れた吐出口とを有する可撓性のチューブと、前記吸入口
に対して前記チューブの内側に設置され、前記吸入口か
ら前記チューブ内への流体の流入を許容し前記チューブ
内から前記吸入口への流体の流出を阻止する柔軟膜状の
吸入弁と、前記チューブの外周側で前記吐出口を覆って
設置され、前記チューブ内から前記吐出口への流体の流
出を許容し前記吐出口から前記チューブ内への流体の流
入を阻止する柔軟膜状の吐出弁とを備えたカニューレに
おいて、前記チューブの外側における前記流体の圧力を
計測する圧力計測手段を備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載のカニューレは、前記
圧力計測手段が、細長い可撓性の長尺体で、前記チュー
ブの外側に連通する内腔を有し、該内腔を介して前記流
体を端部の開口へと導出する流体導出部材と、該流体導
出部材を介して前記端部の開口へと導出された流体の圧
力を計測可能な圧力センサとを備えていることを特徴と
する。
【0010】また、請求項3記載のカニューレは、前記
圧力計測手段が、細長い可撓性の長尺体で、その先端側
で前記流体の圧力を計測可能な圧力センサと、該圧力セ
ンサを挿入可能で、該挿入時には前記圧力センサの先端
側が前記チューブの外側に露出するセンサ誘導路とを備
えていることを特徴とする。
【0011】更に、請求項4記載のカニューレは、上記
いずれかの構成に加え、前記チューブの外周で、前記一
方の端から人体内へ挿入される長さだけ離れた位置に、
当該位置以上の挿入を阻止する挿入阻止部材を備えたこ
とを特徴とする。
【0012】次に、請求項5記載の補助循環装置は、上
記いずれかに記載のカニューレと、該カニューレの前記
チューブの他方の端に連通する流出入口と該流入出口に
連通する液室とを備え、該液室の内容積を変化させるこ
とにより前記流出入口を介して前記カニューレから流体
を吸入し前記流出入口を介して前記カニューレへと流体
を吐出するポンプとを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明のカニューレの前提
的な構成について、使用方法を交えて説明する。本発明
のカニューレは、例えば右鎖骨下動脈から吸入口側を先
頭にしてチューブを挿入し、大動脈弁を挟んで吸入口を
左心室側に吐出口を大動脈側に位置させて使用される。
この時、チューブの他端(手元側端)は体外に残してお
き、その後に単一の流出入口から吸入・吐出を交互に行
うポンプの流出入口に接続する。また、使用に先だって
カニューレおよびポンプ内の空気抜きを実施する。
【0014】ポンプが吸入行程にあるときには、チュー
ブ内が相対的に陰圧状態となるので、吸入弁が開弁状態
となり、左心室内の血液が吸入口からチューブ内へ流入
する。他方、ポンプが吐出行程にあるときには、チュー
ブ内が相対的に陽圧状態となるので、吐出弁が開弁状態
となり、チューブ内の血液が大動脈へと流出する。ま
た、この際、ポンプの吐出圧はチューブ内の血液を介し
て大動脈側の血液に伝達され、大動脈内の血圧を増圧す
る。
【0015】このように、ポンプの吸入・吐出に応じて
左心室から大動脈への血流を発生させ、流量補助ができ
る。しかも、ポンプの吸入・吐出行程に対応してチュー
ブ内の圧力が陰圧から陽圧、陽圧から陰圧へと交互に切
り替わるので、拍動的な圧補助ができる。
【0016】血液ポンプを、例えば左心室収縮時に吸入
し左心室拡張時に吐出するように、心臓の拍動に合わせ
て稼動させれば、左心室収縮時には左心室内の血液を吸
入するので収縮に際しての心臓の負担が低減され、左心
室拡張時には大動脈に供給される血液が増大されると同
時に大動脈内の血圧が増圧される。なお、左心室拡張時
には左心室と大動脈とが大動脈弁で遮断されるので、カ
ニューレから大動脈内に吐出された血液が左心室側へ流
入することはない。
【0017】したがって、心臓の負担を増加させること
なく、流量補助と拍動的な圧補助とが実現される。ま
た、心停止状態にあっても上述のように血流と拍動とを
確保できるので、心停止時の補助循環としてきわめて有
効である。次に、本発明のカニューレの特徴的な部分に
ついて説明する。
【0018】本発明のカニューレは、圧力計測手段によ
り、チューブの外側における流体の圧力を測定すること
ができる。ここで、測定位置が、大動脈弁よりも吸入口
側であれば左心室内の血圧変化が観測され、大動脈弁よ
りも吐出口側であれば大動脈内の血圧変化が観測され
る。これらはいずれか一方はもちろん、双方を測定可能
に構成することもできる。これら血圧の経時変化の状態
は測定位置によって若干異なるが、いずれも患者の容態
や補助循環装置(カニューレ、ポンプ等)の作動状態と
密接な関係にあり、いずれを観測しても、適切な圧補助
がなされているか否かを監視することができる。
【0019】この様な圧力計測手段は、圧力変化をアナ
ログ信号等に変換して出力する圧力センサにて構成で
き、圧力センサからのアナログ信号等を画面に表示する
モニタ装置、あるいは圧力センサからのアナログ信号等
を記録紙に出力する記録装置などと併用される。観血的
直接血圧測定に使われる圧力センサとしては、一般に、
半導体歪ゲージを使用した半導体圧力トランスデューサ
が多く使われているが、他にも光ファイバを利用した光
学式のもの等も知られており、いずれも本発明で採用可
能である。
【0020】また、観血的直接血圧測定には、外部セン
サ方式やカテーテル先センサ方式が知られているが、い
ずれも本発明で採用可能である。即ち、例えば請求項2
記載の如く構成する場合、流体導出部材を介してその端
部の開口へと導出された流体の圧力を、人体の外部に配
置された圧力センサ(外部センサ)で計測できる。この
流体導出部材は、血圧の変動程度では容積の変動を招か
ない様な耐圧チューブ材にて構成される。流体導出部材
を介して導出される流体は、前記チューブの外側(即
ち、左心室内又は動脈内)で血液に連続する液相であれ
ばよく、前記チューブの外側の血液自体を流体導出部材
の内腔へ導いてもよいが、この他に、例えば事前に流体
導出部材に生理的食塩水等を注入しておいてもよい。
【0021】一方、請求項3記載の如く構成する場合、
圧力センサとして、細長いカテーテルの先端に小型の半
導体歪ゲージを組み込んだもの(カテーテル先センサ)
を使用できる。センサ誘導路は、上記圧力センサを挿入
可能な通路であり、カニューレのチューブ自体に血液の
流動するルーメンとは別のルーメンを形成するか、カニ
ューレのチューブとは別体のチューブ材を、カニューレ
のチューブの内側又は外周側面に固着すればよい。ま
た、上記圧力センサは、カニューレを血管内に挿入する
のに先だってセンサ誘導路に挿入しておいてもよいし、
カニューレを血管内に挿入した後でセンサ誘導路に挿入
してもよい。いずれにしても、センサ誘導路の先端側で
は、少なくとも圧力センサの先端側がチューブの外側に
露出する構造とされ、これにより、血圧の変化を圧力セ
ンサで計測することができる。
【0022】なお、本発明のカニューレは、請求項2又
は請求項3記載の如く構成する以外にも、例えば、上記
カニューレに上記カテーテル先センサを直接的に固着し
てあるようなものであってもよい。これでも上記同様、
左心室内等の血圧を観測できるといった効果がある。但
し、カテーテル先センサを直接的に固着した場合には、
カテーテル先センサの曲げ剛性にもよるが、上記流体導
出部材やセンサ誘導路等を付設する場合に比べれば、カ
ニューレ全体の曲げ剛性が高くなる可能性が大であり、
血管内への挿入及び誘導の際の利便を考えると、上記流
体導出部材やセンサ誘導路等を設ける方がよい。
【0023】ところで、上記カニューレは、血液に対し
て吸入口側から吐出口側へ流動させる力を付与するが、
その時の反作用によって、カニューレ自体は吸入口側の
方向へ移動する様な力を受ける。そのため、このカニュ
ーレを血管内に挿入して補助循環を実施すると、カニュ
ーレが挿入部位の奥へ移動しようとする傾向がある。
【0024】そこで、この様なカニューレの移動を防止
し、適正な位置にカニューレを留置し続けるには、請求
項4記載の如く構成することが望ましい。上記挿入阻止
部材は、カニューレが挿入される箇所において人体等に
引っかかって、それ以上カニューレを挿入できなくする
ことのできる部材であれば何でもよいが、具体例を挙げ
れば、チューブ外周に突設された突起、翼状片、鍔、あ
るいはチューブの外径を一回り太くしたもの等を考える
ことができる。また、これらは、単に人体等に引っかか
って挿入を阻止するもので良いが、人体等に縫合可能な
形状とし、カニューレの挿入後に人体等に固着すること
により、それ以上の挿入を阻止するものであっても良
い。
【0025】この様に構成すれば、本発明のカニューレ
を使った補助循環を実施する際に、カニューレが移動す
るのを防止することができ、適正な位置にカニューレを
留置し続けることができる。更に、請求項5記載の補助
循環装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のカ
ニューレと、カニューレから流体を吸入しカニューレへ
流体を吐出するポンプとを備えているので、上記カニュ
ーレを使った補助循環を実施でき、上記カニューレにつ
いて述べたとおりの効果を発揮する。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施の形態をより一層明確に
するため、本発明を適用したカニューレ及び補助循環装
置の実施例を、図面に基づいて説明する。なお、以下に
例示する装置は、本発明の実施の形態の一例に過ぎず、
本発明の実施の形態を、以下に例示する具体的な材料や
形状等に制限するものではない。
【0027】本実施例の補助循環装置は、図1に示す様
に、カニューレ1と血液ポンプ3とを備え、両者がコネ
クタ5によって接続されている。上記カニューレ1は、
吸入口11及び吐出口13を有する可撓性のチューブ1
5と、吸入口11に対してチューブ15の内側に設置さ
れ、吸入口11からチューブ15内への流体の流入を許
容する一方、チューブ15内から吸入口11外への流体
の流出を阻止する柔軟膜状の吸入弁17と、チューブ1
5の外周側で吐出口13を覆って設置され、チューブ1
5内から吐出口13外への流体の流出を許容する一方、
吐出口13からチューブ15内への流体の流入を阻止す
る柔軟膜状の吐出弁19とを備えている。
【0028】この内、吸入口11は、チューブ15の最
先端に装着された先端部材15aに4つ穿設され、その
内側にセグメント化ポリウレタン製の吸入弁17が装着
されている。この吸入弁17は、図2(b)の模式図に
示す様に、吸入口11の内周側に密着する形状で、その
中心だけが先端部材15aの内側に接着されている。そ
のため、チューブ15の内部が陰圧になった場合は、図
2(a)に示す様に、外部から流入する流体に逆らわな
い形状に変形する一方、チューブ15の内部が陽圧にな
った場合は、図2(b)に示す様に、吸入口11の内周
側に密着する形状に復帰し、外部への流体の流出を阻止
する。
【0029】一方、吐出口13は、2個1組として12
0度回転対称な位置に3箇所(即ち、計6個)形成さ
れ、その外周を覆うように、セグメント化ポリウレタン
製の吐出弁19が装着されている。吐出弁19は、チュ
ーブ15の外周に密着する筒状で、両端部がチューブ1
5の外周面に接着されている。また、この吐出弁19に
は、吐出口13とは互い違いとなる120度回転対称な
位置に、計3本のスリット19aが形成されている。こ
れにより、チューブ15の内部が陰圧になった場合は、
吐出弁19が吐出口13を覆って密着する一方、チュー
ブ15の内部が陽圧になった場合は、吐出弁19が図2
(b)に示す様に膨張し、吐出口13から流出して吐出
口13と吐出弁19との間に流入した流体は、スリット
19aを介して外部に流出する。
【0030】更に、本実施例のカニューレ1における特
徴的な構成として、チューブ15の外周側面に、図1に
示す通り、圧モニタライン21が固着されている。この
圧モニタライン21は、先端側21aに開口を有する耐
圧チューブで、もう一方の端部には、周知の血圧トラン
スデューサ(図示略)との接続を行うためのコネクタ2
1bを備えている。
【0031】また更に、チューブ15の外周側面には、
一対の突片25が突設されている。この突片25は、チ
ューブ15が血管内に挿入された際に、挿入箇所の外部
で人体に当接して、それ以上、チューブ15が体内に侵
入するのを阻止するものである。
【0032】さて一方、血液ポンプ3は、図2(a)、
同図(b)に示す様に、内部に変形自在な柔軟膜状の隔
壁31によって仕切られた液室33と気室35とを備え
ている。気室35側には給排気ノズル37が連通し、こ
の給排気ノズル37を介して気室35に気体を給排でき
る。ちなみに、この給排気ノズル37には、IABP、
補助人工心臓等で使用されている様な周知のエア駆動装
置が接続され、心拍に同期させて気体の給排が行われ
る。一方、液室33には流出入口39が連通し、この流
出入口39にカニューレ1が接続されている。
【0033】なお、コネクタ5には、図1に示した通
り、チューブ15内に連通する側チューブ41が設けら
れ、側チューブ41の端部には三方活栓43が設けられ
ている。この側チューブ41は、チューブ15内の圧力
を監視したり、抗血栓剤や造影剤などの投与を行うのに
利用される。
【0034】次に、本実施例の補助循環装置の使用方法
について説明する。補助循環の実施に当たっては、カニ
ューレ1を、例えば右鎖骨下動脈から挿入し、先端部材
15aを左心室内にまで挿入すると共に、吐出口13は
大動脈内に位置させる。ちなみに、チューブ15の挿入
は、従来のカニューレと同様にスタイレットを用いて行
われる。この際、先端部材15aは、最先端が略半球状
とされているので、挿入抵抗が低減されると同時に、血
管内面を傷つける可能性も少なくなる。また、吐出弁1
9は、チューブ15に密着しているの、挿入の妨げとな
ることがなく、特に、吐出弁19の両端がチューブ15
に接着されているので、血管内に挿入、抜去する際に端
部からめくれる様なことがなく、確実且つスムーズに挿
入、抜去を行える。
【0035】先端部材15aおよび吐出口13が上述の
位置に至った後、スタイレットを抜去し、カニューレ1
と血液ポンプ3とを接続する。また、側チューブ41か
らカニューレ1および血液ポンプ3内の空気抜きを行
う。なお、血液ポンプ3は、事前にエア駆動装置(図示
略)に接続されている。また、圧モニタライン21から
も空気抜きを行い、血圧トランスデューサに接続され
る。
【0036】続いて、エア駆動装置を稼動させて、例え
ば患者の心拍に同期させて血液ポンプ3への空気の給排
を行い、気室35の圧力を増減変化させる。気室35を
減圧させると、図2(a)に示す様に、液室33および
チューブ15内が陰圧状態となるので、血液が吸入口1
1からチューブ15を経て液室33へと流入する。この
際、吸入弁17は、流入する血液により内側にすぼまる
ように変形するため、吸入口11からの血液の流入は阻
害されない。しかも、4箇所の吸入口11の開口面積の
総計は、チューブ15の径方向の断面積よりも大きいの
で、血液の流入は良好である。一方、吐出弁19は、チ
ューブ15の内側と外側(即ち、大動脈側)との圧力差
により、吐出口13に吸引されて吐出口13を被覆して
いるため、吐出口13からチューブ15内へ血液が流入
することはない。このため、血液ポンプ3による血液の
吸入は、左心室のみからとなる。
【0037】次に、気室35を増圧させると、図2
(b)に示す様に、気室35に対して液室33の圧力が
相対的に低くなるので、隔壁31は収縮変形し、液室3
3の容積が減少する。液室33の容積減少により、液室
33内の血液はチューブ15側へ吐出される。吸入弁1
7は、チューブ15内の血液の圧力により先端部材15
aに向かって押圧され、吸入口11に密着する。したが
って、吸入口11からの血液の流出は阻止される。一
方、チューブ15内の血液の圧力は、吐出弁19を内側
から外側へと押圧するので、吐出弁19は、風船の様に
膨らみ、スリット19aを介して、血液が吐出口13か
ら大動脈へ流出する。また、血液ポンプ3の吐出圧はチ
ューブ15内の血液を介して大動脈側の血液に伝達さ
れ、大動脈内の血圧を昇圧する。
【0038】なお、この様にカニューレ1内部の増圧、
減圧を繰り返すと、カニューレ1が挿入部位の奥へ移動
しようとする傾向があるが、本実施例のカニューレ1
は、チューブ15の外周に突片25を備えているので、
突片25が挿入箇所に引っかかる。そのため、常に適正
な位置にカニューレを留置し続けることができる。
【0039】以上の様にして、本補助循環装置による補
助循環が行われるが、本補助循環装置では、この時の左
心室内の血圧を、圧モニタライン21により観測するこ
とができる。したがって、例えば、患者の容態が急変し
たり、あるいは補助循環装置自体に予期しない故障等が
発生したことが原因で、所期の血圧が維持されなくなっ
た場合でも、直ちにそれを察知することができる。特
に、血圧測定用カテーテルを別途挿入する訳ではないの
で、患者の負担が軽く、手技的に見ても手間がかからな
い。また、別体の血圧測定用カテーテルを使わなくても
済むので、その分、他のカテーテルと併用することもで
きる等、他の処置を併用したい場合の融通性が高い。な
お、この圧モニタライン21は、血圧を計測する他に、
血液の採取を行ったり、薬剤の投与を行ったりするのに
も利用することができる。
【0040】以上説明した様に、本実施例の補助循環装
置によれば、血液ポンプ3の圧力を増減することによ
り、左心室の血液を吸入口11から吸入し、吐出口13
から大動脈に吐出する。これにより、左心室から大動脈
側への血流を発生させ、流量補助ができる。また、大動
脈内への血液の吐出に伴って大動脈内の血圧を昇圧でき
る。しかも、血液ポンプ3からの圧力に応じてチューブ
15内の圧力が陰圧から陽圧、陽圧から陰圧へと交互に
切り替わるので、拍動的な圧補助ができる。さらに、左
心室の収縮時に左心室内の血液を吸入するので、収縮に
際しての心臓の負担が低減される。したがって、本補助
循環装置によれば、心臓の負担を増加させることなく、
流量補助と拍動的な圧補助とが実現され、その上、心停
止状態にあっても上述のように血流と拍動とを確保でき
るので、心停止時の補助循環としてきわめて有効であ
る。
【0041】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明の具体的な構成については、上記以外にも、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内の種々なる態様を採用
することができる。例えば、実施例では、圧モニタライ
ン21を血管内に連通する耐圧チューブで構成し、患者
の体外に設置される血圧トランスデューサにて血圧を計
測する例を示したが、観血的直接血圧測定に使われる圧
力センサとしては、細長いカテーテルの先端に小型の半
導体歪ゲージを組み込んだ、いわゆるカテーテル先セン
サも実用化されており、これを圧モニタライン21の代
わりに採用しても良い。より具体的には、圧モニタライ
ン21に代えてカテーテル先センサを固着するか、カテ
ーテル先センサを挿入可能なチューブを固着しておい
て、後からカテーテル先センサを挿入できる様に構成す
れば良い。構造的には、前者の方がシンプルであるが、
後者の方が挿入時のカニューレの柔軟性を損なわない可
能性がある。
【0042】また、実施例では、圧モニタライン21を
チューブ15の外周側面に固着したが、チューブ15の
内側に圧モニタラインを配設しても良い。より具体的に
は、例えば、図3に示す様に、コネクタ5から圧モニタ
ライン51をチューブ15内に侵入させ、チューブ15
の内腔を介して先端部材15aに到達させる。圧モニタ
ライン51の先端は、先端部材15aの中心を貫通して
外部に連通し、先端開口51aからは左心室内の血液が
内腔へと導き入れられ、血圧は反対側の端部51bへと
伝達される。なお、先端部材15aの内側には、吸入弁
17が固着されているが、ちょうど吸入弁17の固着位
置を圧モニタライン51が貫通しているので、圧モニタ
ライン51により吸入弁17の変形が妨げられるといっ
たこともない。
【0043】更に、血液ポンプとしては、上述の空気圧
駆動によるものの他に、往復ピストン式のポンプやダイ
ヤフラムポンプ等を採用できる。
【0044】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1〜請求項
4のいずれかに記載のカニューレによれば、流量補助と
拍動的な圧補助とが実現でき、しかも、常に適切な圧補
助がなされているか否かを監視することができる。した
がって、他の血圧測定用カテーテル等を併用しなくても
良くなり、患者の負担が軽くなり、手技的な手間もかか
らない。また、他のカテーテル等を使った他の経皮的な
処置ができ、左心室内における血圧の測定も容易に実施
できる。
【0045】特に、請求項2記載のカニューレによれ
ば、外部センサを使って血圧を計測でき、血液の採取や
薬剤の投与なども実施できる。一方、請求項3記載のカ
ニューレによれば、カテーテル先センサを使って血圧を
計測できる。
【0046】また、請求項4記載のカニューレによれ
ば、上記効果の他に、補助循環を実施する際にカニュー
レの留置位置がずれるのを防止することができるという
効果がある。更に、請求項5記載の補助循環装置によれ
ば、本発明のカニューレと、カニューレから流体を吸入
しカニューレへ流体を吐出するポンプを備えているの
で、上記カニューレについて述べた補助循環を実施で
き、上記カニューレについて述べたとおりの効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の補助循環装置を示す正面図である。
【図2】 実施例の補助循環装置の動作状態を示す模式
図で、(a)は吸入状態、(b)は吐出状態を示す。
【図3】 変形例としての補助循環装置を示し、(a)
はその正面図、(b)は先端部の断面図である。
【符号の説明】
1・・・カニューレ、3・・・血液ポンプ、5・・・コ
ネクタ、11・・・吸入口、13・・・吐出口、15・
・・チューブ、15a・・・先端部材、17・・・吸入
弁、19・・・吐出弁、19a・・・スリット、21・
・・圧モニタライン、21a・・・先端側、21b・・
・コネクタ、25・・・突片、31・・・隔壁、33・
・・液室、35・・・気室、37・・・給排気ノズル、
39・・・流出入口、41・・・側チューブ、43・・
・三方活栓、51・・・圧モニタライン、51a・・・
先端開口、51b・・・端部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端に開口する吸入口と該吸入口か
    ら設定距離を保って側壁に穿設された吐出口とを有する
    可撓性のチューブと、前記吸入口に対して前記チューブ
    の内側に設置され、前記吸入口から前記チューブ内への
    流体の流入を許容し前記チューブ内から前記吸入口への
    流体の流出を阻止する柔軟膜状の吸入弁と、前記チュー
    ブの外周側で前記吐出口を覆って設置され、前記チュー
    ブ内から前記吐出口への流体の流出を許容し前記吐出口
    から前記チューブ内への流体の流入を阻止する柔軟膜状
    の吐出弁とを備えたカニューレにおいて、 前記チューブの外側における前記流体の圧力を計測する
    圧力計測手段を備えたことを特徴とするカニューレ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカニューレにおいて、 前記圧力計測手段が、 細長い可撓性の長尺体で、前記チューブの外側に連通す
    る内腔を有し、該内腔を介して前記流体を端部の開口へ
    と導出する流体導出部材と、 該流体導出部材を介して前記端部の開口へと導出された
    流体の圧力を計測可能な圧力センサとを備えていること
    を特徴とするカニューレ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカニューレにおいて、 前記圧力計測手段が、 細長い可撓性の長尺体で、その先端側で前記流体の圧力
    を計測可能な圧力センサと、 該圧力センサを挿入可能で、該挿入時には前記圧力セン
    サの先端側が前記チューブの外側に露出するセンサ誘導
    路とを備えていることを特徴とするカニューレ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    カニューレにおいて、 前記チューブの外周で、前記一方の端から人体内へ挿入
    される長さだけ離れた位置に、当該位置以上の挿入を阻
    止する挿入阻止部材を備えたことを特徴とするカニュー
    レ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    カニューレと、 該カニューレの前記チューブの他方の端に連通する流出
    入口と該流入出口に連通する液室とを備え、該液室の内
    容積を変化させることにより前記流出入口を介して前記
    カニューレから流体を吸入し前記流出入口を介して前記
    カニューレへと流体を吐出するポンプとを備えたことを
    特徴とする補助循環装置。
JP7268479A 1995-10-17 1995-10-17 カニューレ及び補助循環装置 Pending JPH09108335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024536407A (ja) * 2021-11-16 2024-10-04 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド 近位圧力センサを含む経皮的循環補助デバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2024536407A (ja) * 2021-11-16 2024-10-04 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド 近位圧力センサを含む経皮的循環補助デバイス

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