JPH09108468A - エッジコントロール縫製装置 - Google Patents

エッジコントロール縫製装置

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JPH09108468A
JPH09108468A JP29772495A JP29772495A JPH09108468A JP H09108468 A JPH09108468 A JP H09108468A JP 29772495 A JP29772495 A JP 29772495A JP 29772495 A JP29772495 A JP 29772495A JP H09108468 A JPH09108468 A JP H09108468A
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JP
Japan
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edge
feed
curvature
material edge
wheel
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JP29772495A
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Inventor
Toshiaki Nagai
利明 永井
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Juki Corp
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Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生地端の形状の曲率の大小やカーブの方向性
に関わらず、生地端に合わせて縫目ピッチ及び縫代を確
実に縫製できるエッジコントロール縫製装置を提供す
る。 【解決手段】 エッジ検出手段26,27により検出し
た生地端の曲率形状データを基に縫目ピッチに応じて送
り車輪4,5及び側車輪16の送り量及び差動量を第1
制御手段34によって制御するように構成し、生地端形
状の曲率の大小やカーブの方向の相違にかかわらず生地
端の曲率形状に合わせて「ピッチむら」を防止し一定の
「縫目ピッチ」を得るとともに、生地端の曲率に応じて
前記側車輪16の差動送り量の上限を第2制御手段によ
って設定するよう構成し、側車輪16が、生地の本来的
な曲率形状ではない凹凸等に過剰に反応して縫目に「縫
目よたり」が出る等の問題を防止し、生地端の曲率の大
小及びカーブの方向に関係なく良好な縫目ピッチと縫代
を確保するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫代を一定に保つため
のエッジコントロール縫製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生地端の曲率形状を検出し、
その検出データに基づき送り車輪に差動をかけて生地端
の曲率形状に合わせて生地を送るように構成したエッジ
コントロール縫製装置が提案されている。例えば米国特
許3,925,713では、針落点近傍に設けられた送
り車輪から所定間隔離して側車輪を並列配置し、当該側
車輪に生地端形状に応じた差動をかけて所定の縫代を得
るように生地を送る装置が開示されている。この米国特
許3,925,713では、針落点近傍の送り車輪が、
予め設定された縫目ピッチの量に対応して常に一定の送
り量で回転するように構成されているとともに、側車輪
の差動送り量が、生地端の曲率形状の検出データに基づ
いて制御されることによって生地端の曲率形状に合わせ
て生地を送る構成になされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエッジコントロール縫製装置では、上述した
ように送り車輪の送り量が、予め設定された縫目ピッチ
に対して常に一定となるように設定されているため、生
地端形状における曲率の大小やカーブの方向の相違(ア
ウトカーブ,インカーブ)等によって針落点そのものに
おける生地送り速度が変動してしまい、「縫目ピッチむ
ら」ができてしまうという問題がある。また本来的な生
地端形状ではない毛羽立ち等の微小凹凸までも生地端形
状として認識しそのまま側車輪に差動をかけてしまうの
で、側車輪が過剰に反応することとなり、いわゆる「縫
目よたり」が生じ、特に直線縫いの場合に縫目不良が目
立っている。
【0004】そこで、本発明は上記の問題点に鑑み、生
地端形状の曲率の大小やカーブの方向の相違にかかわら
ず「縫目ピッチむら」を防止し、一定の縫目ピッチを得
るように生地を送ることができるとともに「縫目よた
り」のない良好な縫目を得ることができるようにしたエ
ッジコントロール縫製装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のエッジコントロール縫製装置は、所定の
針落位置において上下動する縫い針と、生地と接触しな
がら回転することによって生地を上記縫い針と直交する
方向に送る送り車輪と、生地端の曲率形状を検出するエ
ッジ検出手段と、上記送り車輪から所定間隔離して並列
配置され、生地端の曲率形状に沿って生地を送るように
上記送り車輪に対して所定の差動を付与し所定の縫代を
得るための側車輪と、を備えたエッジコントロール縫製
装置において、上記エッジ検出手段によって検出した生
地端の曲率形状を記憶する記憶手段と、上記生地端の曲
率形状データに基づいて一定の縫目ピッチを得るように
上記送り車輪の送り量を制御する第1制御手段と、上記
生地端の曲率形状データに基づいて所定の縫代を得るよ
うに上記側車輪の差動送り量を制御するととともに、こ
の生地端の曲率形状に応じて上記側車輪の送り量の上限
値を設定し、当該上限値を越えないように側車輪の差動
送り量を制御する第2制御手段を有している構成となっ
ている。
【0006】また請求項2は、請求項1記載のエッジコ
ントロール縫製装置に加えて、エッジ検出手段が生地端
に向って突出し少なくとも縫製動作中に常時生地端と接
触する生地端検出子を有するポテンションメータからな
り、上記生地端検出子の移動量に基づいて生地端の曲率
形状を検出する構成となっている。
【0007】このような各請求項記載のエッジコントロ
ール縫製装置によれば、設定された縫いピッチの量に合
わせて調整された送り車輪の回転速度が、生地端形状の
曲率の大小及びカーブの方向に合わせて制御されるた
め、「縫目ピッチむら」を生じることなく一定の縫目ピ
ッチを有するように生地送りが行われるととともに、生
地端が曲率形状に対応して側車輪の差動送り量の上限が
設定されるので、特に直線縫いの場合において、本来の
生地端ではない毛羽立ち等の微小凹凸が生地端形状とし
て認識されても、その微小凹凸に反応した過剰な差動が
なくなり「縫目よたり」を起こすことなく良好な縫目が
得られる。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態にか
かるエッジコントロール縫製装置を備えたミシンを示し
ており、ヘッド1から略鉛直下方に向って突出するよう
に配置された針棒2が、図示しない針棒駆動系によって
上下動されるととともに、当該針棒2の先端部に取り付
けられた縫い針3が、図示しない生地を針落点で貫通す
るように構成されている。
【0009】一方上記針落点近傍には、生地送り用の車
輪として、生地の上面と接触しながら回転する上送り車
輪4と、生地の下面と接触しながら回転する下送り車輪
5とが設けられている。これらの上送り車輪4と下送り
車輪5は、上記縫い針3が上昇位置にあるときに、当該
縫い針3と直交する略水平方向の軸回りに回転するよう
に構成されており、両送り車輪4,5によって縫目ピッ
チ分だけ生地が送られるようになっている。
【0010】上記上送り車輪4は、略円筒状のブラケッ
ト6に対して回転自在に支承されているとともに、この
上送り車輪4から斜め上方に延びるベベルギアシャフト
7の下端部分と図示を省略したベベルギアを介して軸直
交方向に回転駆動力を得るように連結されている。上記
ベベルギアシャフト7の上端部分は、カップリング8を
介してヘッド1内に格納された上送り車輪駆動用モータ
9の出力軸に接続されており、当該上送り車輪駆動用モ
ータ9の回転駆動力によって上送り車輪4の回転送り動
作が行われるように構成されている。また上記ブラケッ
ト6は、図示を省略した押え上げ機構によって上下動さ
れる生地押え10に対して連結板11により一体に上下
動するように連結されている。
【0011】一方、下送り車輪5は、図示しない針板の
下側空間内に格納されており、当該下送り車輪5の回転
外周面の上部が生地の下面と接触するように針板上面か
らやや突出するように配置されている。また下送り車輪
5の回転外周面はベベルギア12を介してベベルギアシ
ャフト13に連結されている。当該ベベルシャフト13
は、カップリング14を介して針板の下側空間部に格納
された下送り車輪駆動用モータ15の出力軸に接続され
ており、当該下送り車輪駆動用モータ15の回転駆動力
によって下送り車輪6の回転送り動作が行われるように
構成されている。
【0012】上記のようにして上送り車輪4は、ヘッド
1内に格納された上送り車輪駆動用モータ9によって回
転され、下送り車輪5は、針板の下側空間内に格納され
た下送り車輪駆動用モータ15によって回転される。そ
して上送り車輪4が生地の上面に接触するととともに、
下送り車輪5が生地の下面に接触しつつ、これら両送り
車輪4,5が生地の上下両面から圧接しながら回転し、
回転量に応じた分だけ生地送りを行う。このとき両送り
車輪4,5は、生地端のカーブの形状及び曲率に応じて
回転速度を、後述する制御手段によって制御されながら
回転し生地送りを行うように構成されている。
【0013】また上記下送り車輪5から軸方向に所定間
隔離れた位置には、側車輪16が下送り車輪5と同方向
に回転するように配置されている。当該側車輪16は、
下送り車輪5と同軸に延在する回転軸17に固定されて
おり、この回転軸17上には、大径状の従動スプロケッ
ト18が固定されている。また上記回転軸17の下方位
置には、側車輪駆動用モータ19の回転軸20が、上記
回転軸17と平行かつ回転軸17と同方向に回転するよ
うに配置されており、この側車輪駆動用モータ19の回
転軸20の端部に固定された小径状の駆動スプロケット
21が、上述した従動スプロケット18とタイミングベ
ルト22によって連結されている。前記側車輪駆動用モ
ータ19の回転力は、後述する制御手段で生地端の曲率
形状に合わせて回転速度を制御されており、その制御さ
れた回転駆動力が、前記駆動スプロケット21からタイ
ミングベルト22を介して従動スプロケット18に伝達
され、回転軸17ととともに前記側車輪16が、下送り
車輪5に対して所定の縫代を得るように差動をかけられ
ながら回転されるように構成されている。
【0014】上記側車輪16と生地を挾んで上側には、
生地押え板23の一端が上下方向に接触・離間するよう
に配置されている。この生地押え板23は、前記側車輪
16から回転軸17の軸方向に所定距離延在する板状部
材からなり、当該生地押え板23の側車輪16から離れ
た側の端部が基台24に対して上下方向に揺動するよう
に枢着されている。またこの生地押え板23の途中部分
には、基台24に固着されたシリンダー25の出力軸が
下方側から接続されており、当該シリンダー25が上下
動して生地押え板23を上下動し、生地押え板23の揺
動端部分を生地側に圧接したり離脱したりするように構
成されている。
【0015】上記のような両送り車輪4,5及び側車輪
16の構成によって生地を図1手前側から奥側に向って
送ることとなるが、上記縫い針3が針落点で生地に降り
る手前には、生地の生地端と当接する生地端検出子26
が配置されている。この生地端検出子26は、生地端形
状を検出するエッジ検出手段としてのポテンションメー
タ27から生地端に向って突出し少なくとも生地の送り
動作中には常時生地端と接触するように生地端側に向っ
て付勢されている。前記ポテンションメータ27は、上
記生地端検出子26が生地端位置の変動を電流に変換し
て出力するものであって、生地端検出子26の移動量を
ポテンションメータ27で検出することにより生地端の
曲率形状及びカーブの方向を認識するように構成されて
いる。
【0016】このようにしてポテンションメータ27か
ら出力される生地端検出信号は、図2に示されているよ
うに、A/Dコンバータ28を介して中央演算装置(以
下、CPUという)29に入力され、生地端の曲率形状
データとして記憶手段30に格納される。また上記CP
U29には、ミシン主軸の回転位置を検出するエンコー
ダ31からの位置検出信号及びミシンコントロール装置
32からの制御タイミング信号が入力されている。また
更に上記CPU29には、タイマー33が接続されてい
て、後述する制御手段で行う制御動作のオン・オフが所
定のタイミングで行われるように構成されている。
【0017】更に上記CPU29には、前記エッジ検出
手段としての前記ポテンションメータ27から出力され
る生地端検出信号すなわち生地端の曲率形状データ信号
に基づいて、前記上下送り車輪4,5の送り量を制御す
る第1制御手段34と、所定の縫代を得るように側車輪
16の差動送り量を制御する第2制御手段35とが設け
られている。そして上記第1制御手段34からは、前述
した上送り車輪駆動モータ9及び下送り車輪駆動モータ
15に対して所定の駆動指令信号が駆動回路36,37
を各々通して出力されるように構成されているとととも
に、第2制御手段35からは、所定の駆動指令信号が駆
動回路38を通して側車輪モータ19に出力されるよう
に構成されている。
【0018】次に、これら第1制御手段34による上下
送り車輪4,5の制御機能及び第2制御手段35による
側車輪16の制御機能を説明する。まず図3は、生地端
の曲率形状が生地送り方向の前方に向かって左方向にカ
ーブしている状態を示しており、図3中の記号S0 は、
側車輪16の送り量、S1 は上下送り車輪4,5の送り
量、Rは生地端の曲率半径、dは側車輪16と上下送り
車輪4,5との中心間距離、bは上下送り車輪4,5の
中心と針落点との距離、tは針落点から生地端に至る縫
代量、Sは設定された縫目ピッチ量、pは針落点から生
地端検出子26までの生地送り方向における距離、aは
上下送り車輪4,5の中心から生地端までの距離、qは
生地端検出子26の移動量をそれぞれ表している。これ
らを数式で表すと以下のような関係になっている。
【0019】
【数1】 そして(3)式に(1),(2)式を代入すると、
【数2】 となり、(4)式に(1),(2)式を代入すると、
【数3】 となる。
【0020】このようにqを検出することにより、
(5)式によって上下送り車輪4,5の送り量が、また
(6)式によって側車輪16の差動送り量が求められる
ことから、これら(5)式及び(6)式に対応する演算
機能を、上記第1制御手段34及び第2制御手段35は
それぞれ備えている。また第2制御手段35は、後述す
るフロー図において詳細に説明するように、生地端の曲
率形状に応じて当該生地端を長手方向に複数のブロック
に分割し、各ブロックごとに上記側車輪16の送り量の
上限値を設定して当該上限値を越えないように側車輪1
6の差動送り量を規制する機能を有している。
【0021】このような本発明の実施の形態によるエッ
ジコントロール縫製装置によれば、まず縫製動作を行う
ことなく、縫製すべき生地の生地送りが第1針から最終
針にかけて行われ、これによりエッジ検出手段としての
ポテンションメータ27から出力される生地端検出信号
が、生地端曲率形状データとして第1針から最終針にか
けて記憶手段30内に格納される。そしてこの生地端曲
率形状データに基づいて、生地送り動作及び縫製動作が
以下のように実行される。まず生地端曲率形状の検出手
順から説明する。
【0022】針落点から生地端を所定間隔離して所定の
縫代を得るように生地をセットする。このとき針落点よ
り送り方向手前の位置で、生地端に対して生地端検出子
26を当接させ、生地の位置を所定の位置にセットした
後に生地押え10を下降させる。この生地押え10の下
降とともに上送り車輪4は、生地に対して上側から圧接
するように下降し、当該上送り車輪4と下送り車輪5と
により協同して上下方向から生地を挟持するように生地
を押さえる。
【0023】これと同時にシリンダー25の出力軸を引
き込むことことによって、シリンダー25と当接してい
る生地押え23を下方向に揺動させ、当該生地押え23
の揺動端を生地に上側から当接させて側車輪16と協同
して生地を上下方向より挟持するように生地を押さえ
る。
【0024】上記のように生地押え10及び生地押え2
3を生地の上面より当接させて生地押えをしてから、針
駆動を行うことなく上下送り車輪駆動用モータ9,15
の駆動力によって上下送り車輪4,5を回転駆動させる
とともに、側送り車輪駆動用モータ19の駆動力によっ
て側車輪16を回転駆動させ、これにより設定された縫
目ピッチ分だけ図1の奥側に生地が送られる。
【0025】次に、生地が設定された縫目ピッチが得ら
れる分だけ送られると、上下送り車輪4,5及び側車輪
16は一旦停止するが、この停止動作中に針落位置の手
前で検出している生地端の位置検出信号が、生地端検出
子26を介してポテンションメータ27よりA/Dコン
バータ28に入力され、当該A/Dコンバータ28によ
ってA/D変換されてCPU29に入力される。この入
力された生地端の位置検出信号は、デジタル曲率形状信
号として記憶手段30に格納される。このようなデータ
取りを第1針から最終針にかけて実行され、これにより
生地端の全長にわたっての曲率形状データが記憶手段3
0内に格納される。
【0026】このとき上送り車輪4,下送り車輪5及び
側車輪16の送り量は、生地端の位置検出信号に基づい
てCPU29で演算されており、この演算から得られた
データに基づいて、第1制御手段34により上送り車輪
4及び下送り車輪5の送り量が常時一定ピッチを得るよ
うに制御されるとともに、第2制御手段によって側車輪
16の差動送り量が常時一定の縫代値を得るように制御
される。
【0027】次に、上記第2制御手段35による生地端
のブロック化動作について述べる。なお本発明の実施の
形態では、このブロック化動作と上述した生地端の形状
検出と同時に行うものであるが、説明する便宜上ブロッ
ク化動作を別個に図4及び図5に記載されたフローチャ
ートを用いて詳述する。
【0028】まず図4に示されているように、縫い針3
の初期位置に対する針数のカウントをn=0とし(ステ
ップ1)、上述したように上下送り車輪4,5及び側車
輪16の縫目ピッチ毎の間欠回転駆動によって初期位置
にセットされた生地を生地端に沿って送っていき、生地
端の位置検出信号すなわち生地端の曲率形状データを得
ながら、第n針目に得られた生地端の位置検出信号すな
わち生地端の曲率形状データを平滑化する(ステップ
2)。この平滑化は、連続する3点n−1,n,n+1
針目の検出値を用いて以下のようにして行われる。
【0029】すなわちn,n−1,n+1針目に対応す
る各検出値を、それぞれDn ,Dn-1 ,Dn+1 とすると
き、求める第n針目の平滑化データDfmは、 Dfm =Dn-1 +Dn +Dn+1 /3 で表される。
【0030】そして全ての針落点を通過し終わったかど
うかを判断し(ステップ3)、現在の針数が最終針でな
い場合は、現針数に+1をしてステップ2に戻り(ステ
ップ4)これを繰り返す。そして現針数が最終針となっ
た場合は、予め設定された最大ブロック数に基づいてブ
ロック内最小針数はSminを設定する(ステップ5)。
このブロック内最小針数は、全針落数を設定最大ブロッ
ク数で割ることにより得られるるもので、最大ブロック
分割数をBn、総針落数をSt とするとき、 Smin =St /Bn で表される。ただしSmin の値は、小数点以下を切り捨
てた正の数とする。
【0031】次に、針数のカウントをn=0、ブロック
数のカウントをm=1に設定するとともに(ステップ
6)、ブロック内の針数カウントをi=0に設定した後
(ステップ7)、1回の生地送り毎に、(i−1)針目
(現針数の1回前)までの平滑化データの平均値及び標
準偏差を算出する(ステップ8)。
【0032】そしてi針目が、既に設定されているブロ
ック内最小針数以下かどうかを判断し(ステップ9)、
当該i針目がブロック内最小針数以下であるときは、ブ
ロック内針数カウントi及び総針落数St に+1を加え
る(ステップ10)。一方i針目が、ブロック内最小針
数を越えた場合には、(i−1)針目までの上記平滑化
データの平均値とi針目の平滑化データの平均値とを比
較し(ステップ11)、両者の差が、予め設定されたブ
ロック更新決定値xより小さい場合にはステップ8に戻
って、次の針落について同様な処理を行う。
【0033】そして上記ステップ11で、(i−1)針
目までの平滑化データの平均値とi針目の平滑化データ
の平均値との値の差が、ブロック更新決定値xより大き
いと判断した場合には、この第mブロック(現在は第1
ブロック)における針数を、i針と決定する(ステップ
12)。
【0034】次に、上述したように第mブロックの針数
を決定した後、(i−1)針目までの平均値データから
下送り車輪6の送り量の変位を以下のように計算する
(ステップ13)。すなわち(i−1)針目までの平均
値データをqi-1 、下送り車輪6の変位量をS1 、設定
された縫目ピッチ量をSとするとき、前述した第1制御
手段34における演算機能によって、
【数4】 が得られる。
【0035】このようにして第mブロック内の上下送り
車輪4,5の送り量を決定した後、側車輪16の差動送
り量の上限値を決定する(ステップ14)。すなわち
(i−1)針目までの標準偏差データをδi-1 、側車輪
16の差動送り変位量の上限値をSm0とすると、
【数5】 が、前述した第2制御手段35における演算機能によっ
て得られる。
【0036】次に、現在の総針数カウントが最終針かど
うか判断し(ステップ15)、総針数カウントが最終針
でないならば、総ブロックカウント数mに+1を加えて
(ステップ17)同様な動作を繰り返し、総針数カウン
トが最終針ならば総ブロック数をm個と決定し(ステッ
プ16)、ブロック分割データ作成処理を終了する。
【0037】本実施の形態では、上述したように上下送
り車輪4,5の各ブロックごとの生地送り量の設定及び
側車輪16の差動送り量の設定を実際の縫い動作を行わ
ずに行うため、生地には無意味に針疵をつけずに生地端
を実際の縫い動作の前に、正確に検出することが可能で
ある。
【0038】ついで、上述したようにして生地端の曲率
形状を検出しブロック化した後における実際の縫いの動
作について説明する。以下詳述する図5のフローチャー
トでは、上下2枚の生地を合わせ縫いする場合の方式に
ついて記述されているので、上送り車輪4は上生地を送
るための送り車輪であり、下送り車輪5は下生地を送る
ための送り車輪となっているので、上生地と下生地の生
地端の曲率形状が異なる場合は各送り量は異なってく
る。
【0039】図5に示されているように、まず生地を初
期位置に設定した後、上述して得られた最終針落位置ま
での生地端の曲率形状データに基づいて、ブロック数カ
ウントKを設定するとともに(ステップ1)、第1ブロ
ックの針数i1、上送り車輪4の送り量Uf1、下送り車
輪5の送り量Lf1 及び側車輪16の差動送り量の上限
値Sm0をそれぞれ設定する(ステップ2)。
【0040】そして上記のように初期設定を完了した後
に、ミシンが回転しているかどうかをチェックし(ステ
ップ3)、ミシンが回転していなければ回転するのを待
って次のステップに進み、エンコーダ31からの位置信
号によって、縫棒2が生地端の読取位置を通過したこと
を確認した上で(ステップ4)、生地端検出子26の移
動量をポテンションメータ27で検出することにより生
地端の曲率形状及びカーブの方向を認識する(ステップ
5)。
【0041】そして生地端検出子26の変位量の値に基
づいて、側車輪16の差動送り量を第1制御手段34に
おける演算機能によって計算する(ステップ6)。そし
て更にこのステップ6で計算して得た側車輪16の差動
送り量が、上述したようにして各ブロックごとに設定し
た上限値Sm0以下かどうかを判断する(ステップ7)。
そして演算によって得た側車輪16の差動送り量が上限
値Sm0を越えていた場合は、側車輪16の差動送り量を
上限値Sm0に変更し(ステップ8)、上限値Sm0を越え
ていない場合にはそのままの差動送り量で生地送りを行
い、次のステップに進む。
【0042】次のステップでは、上記ミシンが回転駆動
しているかどうかを判断し(ステップ9)、最終ブロッ
クの最終針を打ち終わったてミシンが停止していれば糸
切を行って縫い動作を終了する(ステップ10)。途中
針にあってミシンが回転中の場合は、再びエンコーダ3
1からの位置信号によって、縫棒2が生地端の読取位置
を通過したことを確認した上で(ステップ11)、 上
送り車輪4、下送り車輪5及び側車輪16を上述した送
り量で動作させる。(ステップ12)
【0043】そして上記上送り車輪4、下送り車輪5及
び側車輪16の送り動作が終了したかどうかを判断し
(ステップ13)、まだ終了していない場合は、上送り
車輪4、下送り車輪5及び側車輪16の送り動作が終了
するのを待って、送り動作が終了したら現針落が現ブロ
ック内の最終針かどうかを確認する(ステップ14)。
現針落がブロック内の最終針でない場合には、ブロック
内の針数のカウントを+1して(ステップ15)上述し
たステップ3に戻り、上述した手順を繰り返す。
【0044】また現針落がブロック内の最終針の場合に
は、このブロックが最終ブロックかどうか確認し(ステ
ップ16)、最終ブロックであると認識された場合は、
上送り車輪4及び下送り車輪5の送り量を設定された縫
目ピッチ自体に合わせるととともに、側車輪16の差動
送り量を直線縫いを実行するときの値に設定する(ステ
ップ17)。
【0045】一方、上記ステップ16で最終ブロックで
あると認識されない場合には、ブロック数のカウントを
+1して(ステップ18)、新たなブロックへと移行す
る。そして新ブロックのブロック内針数をin、上送り
車輪4の送り変位量をUfn,下送り車輪5の送り変位
量をLfn ,側車輪16の送り変位量をSfn と設定し
て(ステップ19)、上述したステップ3に戻る。
【0046】このように本実施形態にかかるエッジコン
トロール縫製装置によれば、設定された縫いピッチSに
合わせて調整された上下送り車輪4,5の送り量が、生
地端形状の曲率の大小及びカーブの方向に合わせて制御
されるため、「縫目ピッチむら」を生じることなく一定
の縫目ピッチを有するように生地送りが行われる。
【0047】また生地端が曲率形状に対応したブロック
に分割され当該ブロックごとに側車輪16の差動送り量
の上限が設定されるので、特に直線縫いの場合におい
て、本来の生地端ではない毛羽立ち等の微小凹凸が生地
端形状として認識されても、その微小凹凸に反応した過
剰な差動がなくなり「縫目よたり」を起こすことなく良
好な縫目が得られる。一方、曲率が大きく緩やかなカー
ブの生地端に対しては、それに対応した差動送り量を設
定することとなるので、当該生地端に対して良好な追従
性が得られる。従って、生地端の曲率の大小及びカーブ
の方向に関係無く良好な縫目ピッチと縫代を確保するこ
とができる。
【0048】なお上記実施形態装置では、まず針棒2を
駆動させないで生地端の曲率形状を検出してから実際の
縫い動作に入り、実際の縫い動作においても、縫い動作
の1針ごとに上下送り車輪4,5の送り量及び側車輪1
6の差動送り量を演算しているが、縫い動作に入る前に
既に生地端の曲率形状を認識しているため、その生地端
の曲率形状データに基づいて送り動作を実行することも
可能であり、その場合には縫製動作における演算を省略
することができる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明のエッジコント
ロール縫製装置は、エッジ検出手段により検出した生地
端の曲率形状のデータを基に縫目ピッチに応じて送り車
輪及び側車輪の送り量及び差動量を第1制御手段によっ
て制御するように構成し、生地端形状の曲率の大小やカ
ーブの方向の相違にかかわらず生地端の曲率形状に合わ
せて「ピッチむら」を防止し一定の「縫目ピッチ」を得
るとともに、生地端の曲率に応じて側車輪の差動送り量
の上限を第2制御手段によって設定するよう構成し、側
車輪が、本来的な生地の曲率形状ではない凹凸等に過剰
に反応して縫目に「縫目よたり」が出る等の問題を防止
し、生地端の曲率の大小及びカーブの方向に関係無く良
好な縫目ピッチと縫代を確保するようにしたものである
から、本発明によればミシンの信頼性を飛躍的に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるエッジコントロー
ル縫製装置の構成を表した概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるエッジコントロー
ル縫製装置の制御系を表したブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるエッジコントロー
ル縫製装置の動作を説明した原理的動作説明図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるエッジコントロー
ル縫製装置のブロック分割データの作成手順を示したフ
ローチャート図である。
【図5】本発明の一実施例におけるエッジコントロール
縫製装置の縫い動作手順を表したフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
2 針棒 4 上送り車輪 5 下送り車輪 16 側車輪 26 生地端検出子 27 ポテンションメータ 29 CPU 34 第1制御手段 35 第2制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の針落位置において上下動する縫い
    針と、 生地と接触しながら回転することによって上記縫い針と
    直交する方向に生地を送る送り車輪と、 生地端の曲率形状を検出するエッジ検出手段と、 上記送り車輪から所定間隔離れた位置で当該送り車輪に
    対して所定の差動を付与し、生地端の曲率形状に沿って
    所定の縫代を得るように生地を送る側車輪と、を備えた
    エッジコントロール縫製装置において、 上記エッジ検出手段によって検出した生地端の曲率形状
    を記憶する記憶手段と、 上記生地端の曲率形状データに基づいて一定の縫目ピッ
    チを得るように上記送り車輪の送り量を制御する第1制
    御手段と、 上記生地端の曲率形状データに基づいて所定の縫代を得
    るように上記側車輪の差動送り量を制御するとととも
    に、この生地端の曲率形状に応じて上記側車輪の送り量
    の上限値を設定し、当該上限値を越えないように側車輪
    の差動送り量を制御する第2制御手段を有しているこ
    と、を特徴とするエッジコントロール縫製装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエッジ検出手段は、生地
    端に向って突出し少なくとも縫製動作中に常時生地端と
    接触する生地端検出子を有するポテンションメータから
    なり、上記生地端検出子の移動量に基づいて生地端の曲
    率形状を検出するように構成されていることを特徴とす
    るエッジコントロール縫製装置。
JP29772495A 1995-10-20 1995-10-20 エッジコントロール縫製装置 Withdrawn JPH09108468A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002301286A (ja) * 2001-04-05 2002-10-15 Juki Corp 上下送りミシン
CN112899897A (zh) * 2021-01-30 2021-06-04 琦星智能科技股份有限公司 一种具有零针距位置状态下执行剪线的缝纫机

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