JPH0911035A - 帯鋸盤 - Google Patents

帯鋸盤

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JPH0911035A
JPH0911035A JP26840895A JP26840895A JPH0911035A JP H0911035 A JPH0911035 A JP H0911035A JP 26840895 A JP26840895 A JP 26840895A JP 26840895 A JP26840895 A JP 26840895A JP H0911035 A JPH0911035 A JP H0911035A
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cutting
band saw
time
saw blade
feed
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JP26840895A
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Tomoaki Shimizu
智明 清水
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Daito Seiki KK
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Daito Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全自動化に対応でき、しかも被削材の公称サ
イズと実物サイズとの間に差があっても、帯鋸刃の挟み
込み現象を未然に、かつ、確実に防止することのできる
帯鋸盤を提供する。 【解決手段】 帯鋸刃Sの切削背分力を検出する背分力
検出手段と、その背分力の検出結果があらかじめ設定さ
れた基準を越えて変化した時点で出力を発生する判定手
段と、その判定手段の出力発生時点から、設定時間が経
過した時点、もしくは設定距離だけ切込み送りを与えた
時点で、帯鋸刃に対して切込み送りと逆向きの送りを所
定量だけ与えた後、再度切込み送りを与える送り制御手
段を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯鋸盤に関し、更に
詳しくは、被削材による帯鋸刃の挟み込みを防止するこ
とのできる帯鋸盤に関する。
【0002】
【従来の技術】帯鋸盤による被削材の切断過程におい
て、帯鋸刃で被削材に切削溝を形成していくことによ
り、その被削材の内部応力が解放され、切削溝を狭くす
るように被削部がせり出して帯鋸刃を挟み込み、切削動
作の継続が不能となってしまったり、帯鋸刃が損傷して
しまうことがある。
【0003】このような被削材による帯鋸刃の挟み込み
現象を防止すべく、従来、種々の提案がなされている。
特開平4−25317号では、帯鋸刃を支承する鋸フレ
ームを下降させることによって切込み送りを与える帯鋸
盤において、鋸フレームの下降による切込み送り時に、
帯鋸刃の走行駆動用モータの負荷を検出し、その負荷が
設定値に達した時点で、鋸フレームを一時的に上昇させ
た後、再び下降させることで、変形により狭くなった切
削溝を削り開くようにしている。また、実開平5−37
148号では、同じく帯鋸刃の走行駆動用モータの負荷
を検出し、その負荷が設定値に達した時点で、鋸フレー
ム上で帯鋸刃を掛け回している一対の鋸ホイール間の間
隔を広げることにより帯鋸刃の張力を増大させ、挟み込
みによる帯鋸刃の走行停止を防止するようにしている。
【0004】特開平5−50328号では、任意に設定
可能な位置に帯鋸刃が到達した時点で、設定量だけ帯鋸
刃を後退させ、その後、再び切込み送りを再開すること
により、被削材の変形による切削溝の狭窄部分を削り開
くようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な従来の各提案のうち、帯鋸刃の走行駆動用モータの負
荷の検出により挟み込み現象の発生を捉え、その時点で
何らかの処置を講じる前二者の提案では、確実に挟み込
み現象を防止することは困難である。すなわち、帯鋸刃
の走行駆動用モータの負荷の急増は、挟み込み現象が生
じることによって発生するものであるから、そのような
負荷の検出では「手遅れ」になりがちである。このた
め、鋸フレームの上昇ないしは帯鋸刃の張力増大といっ
た動作を開始するための負荷の設定値を極めて厳密にし
ないと、挟み込み現象を防止することはできない。とこ
ろが、走行駆動用のモータの負荷は、通常はそのモータ
に流れる電流の検出によって行われるが、これは電源電
圧の変動等の他の要因によっても変化するから、負荷の
設定値を厳密なものとすることは困難であり、実用的に
問題がある。
【0006】一方、切込み位置が設定位置に到達した時
点で帯鋸刃を後退させる後者の提案は、H形鋼等の切断
作業において挟み込み現象が発生する切込み位置が、ウ
エブ部をある程度以上切り込んだ後、ウエブ部の切断を
終了するまでの間の、ほぼ一定の区間に限られることを
利用したもので、帯鋸刃を後退させるべき切込み位置を
正確に設定できれば、挟み込み現象を未然に防止するこ
とが可能となる。しかしこの位置設定は、リミットスイ
ッチ用のドグを手動により移動させる方式を採用して
も、あるいは被削材のサイズ入力により自動的に演算す
る方式を採用しても、いずれも問題がある。すなわち、
ドグを手動により移動させる方式では、被削材を変える
ごとに設定変更を行う必要があり、全自動化に対応でき
ないばかりでなく、常に正確な位置設定を行うことは難
しい。また、被削材のサイズの入力により自動的に帯鋸
刃の後退位置を演算する方式は、全自動化への対応は可
能であるものの、被削材のサイズは公称のサイズであっ
て、特に大型のH形鋼等においては公称サイズと実物の
サイズとの間にある程度の差があるため、常に正確な位
置設定を行えるとは言えない。
【0007】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、全自動化に対応でき、しかも被削材の公称サイ
ズと実物サイズとの間に差があっても、挟み込み現象を
未然に、しかも確実に防止することのできる帯鋸盤の提
供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の帯鋸盤は、帯鋸刃の切削背分力を検出する
背分力検出手段と、その背分力の検出結果があらかじめ
設定された基準を越えて増大した時点で出力を発生する
判定手段と、その判定手段の出力発生時点からの時間を
計測する計時手段と、その計時手段による計時結果があ
らかじめ設定された時間に到達した時点で、帯鋸刃に対
し切込み送り方向と逆向きの送りを所定量だけ与えた
後、再度切込み送りを与える送り制御手段を備えている
ことによって特徴づけられる。
【0009】また、同じ目的を達成するため、本発明で
は、判定手段による判定出力の発生後に制御手段が帯鋸
刃に対し切込み送り方向と逆向きの送りを与えるタイミ
ングとして、上記した計時手段による経過時間の計測結
果に因らず、判定手段による判定出力の発生時点からの
切込み送り量があらかじめ設定された量に到達した時点
としてもよい。
【0010】ここで、本発明の判定手段としては、基準
値をあらかじめ設定しておき、その値と切削背分力とを
比較して、切削背分力が基準値を越えた時点で出力を発
生する手段のほか、切削開始当初からの切削背分力の刻
々の変化量を求め、その変化量が規定値を越えた時点で
出力を発生する手段を採用することもできる。
【0011】また、本発明で言う切削背分力とは、切削
背分力そのものであってもよいし、あるいは、切削背分
力に比例し、実質的に切削背分力を表す物理量であって
もよく、具体的には、例えば帯鋸刃に切込み送りを与え
る油圧シリンダの圧力などであってもよい。なお、切削
背分力そのものを検出する手法としては、帯鋸刃を被削
材の両側でガイドする鋸ガイドにおいて、鋸刃背部にか
かる力を検出する手法等を採用することができる。
【0012】
【作用】例えばH形鋼の切断作業において、挟み込み現
象が発生するのは、前記したように、帯鋸刃の切込み位
置が図5に示すB〜C間にあるとき、すなわち帯鋸刃が
ウエブ部をある程度以上切込んだ後、ウエブ部の切断を
終了するまでの間に限られていることは既に知られてい
る。一方、帯鋸刃に作用する切削背分力は、主として帯
鋸刃の切削に関与している長さ、すなわち切削長に比例
して変化する。H形鋼の切断作業においては、切削背分
力は、図5にAで示す位置に帯鋸刃が到来するまでの、
両フランジ部のみを切削している状態ではほぼ一定の値
を維持し、Aに到来してウエブ部の切削を開始した時点
から増大して、Cに示すウエブ部の切削終了時点で再び
元の一定の値に戻る。
【0013】本発明は、以上のような実際の被削材に対
する帯鋸刃の切込み位置と挟み込み現象の発生位置との
関係と、切削背分力が被削材に対する切込み位置により
変化する現象とを利用して、挟み込み現象を防止すべく
帯鋸刃を後退させるための切込み位置の設定や演算を行
うことなく、切削背分力の大きさから被削材に対する切
込み位置を認識し、その認識結果に応じて自動的に帯鋸
刃を後退させることにより、実際の被削材のサイズに適
応的に動作しつつ、確実に挟み込み現象を防止しようと
するものである。
【0014】すなわち、背分力検出手段による検出結果
の変化を捉えることにより、帯鋸刃が図5のAを通過し
たこと、つまりウエブ部の切削を開始したことを検知
し、その時点から設定時間が経過したときに、もしく
は、その時点からの切込み送り量が設定量に達したとき
に、帯鋸刃を所定量だけ後退させる(切込み送り方向と
逆向きの送りを与える)ことで、後退のための位置設定
等を行うことなく、確実に挟み込み現象の発生を未然に
防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の構成
を示す図で、機構の概略構成図と要部油圧回路図を併記
して示す図である。
【0016】ベッド1に直立して固定された主コラム2
および副コラム3に沿って摺動自在に支承された鋸フレ
ーム4は、油圧シリンダ5の駆動によって昇降する。こ
の鋸フレーム4には、左右一対の鋸ホイール6,7が回
動自在に支承されており、この鋸ホイール6,7間にル
ープ状の帯鋸刃Sが掛け回されている。帯鋸刃Sは、被
削材Wの左右近傍で2つの鋸刃ガイド8,9により鉛直
方向に沿うように案内されている。鋸ホイール6と7の
いずれか一方はモータ(図示せず)によって回転が与え
られ、これによって帯鋸刃Sが走行駆動される。
【0017】ベッド1上には、被削材Wを挟持固定する
ためのバイス機構10と、このバイス機構10に対して
被削材Wを任意の設定量だけ送材するための公知の定寸
機構(図示せず)が配設されており、被削材Wはこの定
寸機構によって切断長に応じた量だけ送材された後、バ
イス機構10で挟持固定された状態で、鋸フレーム4が
下降することによって切断される。このような一連の切
断動作は、後述する制御部30からの制御信号に基づい
て行われる。
【0018】鋸フレーム4を昇降させるための油圧シリ
ンダ5は、その上端から突出するピストンロッド5aに
より鋸フレーム4の重量を支えるように配置されてお
り、この油圧シリンダ5の下側のポートはパイロット操
作逆止弁21および方向制御弁22を介して油圧ポンプ
23の吐出口に接続されており、同じく上側のポートは
油圧タンクTに戻されている。
【0019】方向制御弁22は4ポート3位置切換弁で
あって、AポートとBポートおよびRポートが互いに接
続されたいわゆるABR接続形のセンタ構造を持ってい
る。そして、この方向制御弁22のAポートはパイロッ
ト操作逆止弁21の一次側に接続され、Bポートは同じ
くパイロット操作逆止弁21のパイロット圧入力ポート
に接続され、Pポートは油圧ポンプ23に接続され、更
にRポートは方向制御弁24のPポートに接続されてい
る。
【0020】方向制御弁24は4ポート2位置切換弁で
あって、そのAポートはオリフィス25を介して油圧タ
ンクTに戻されているとともに、Bポートは背圧弁26
および流量制御弁27を介して油圧タンクTに戻されて
いる。
【0021】以上のような油圧回路の構成において、鋸
フレーム4を上昇させるときには、方向制御弁22のP
ポートからAポートを経て逆止弁21を介して油圧シリ
ンダ5の下側ポートに圧油を供給することにより行われ
る。
【0022】また、鋸フレーム4の下降はその自重によ
り行われるが、この場合、方向制御弁22のPポートか
らBポートを介して、油圧ポンプ23からの圧油を逆止
弁21のパイロット圧として作用させその油路を開く。
これにより、油圧シリンダ5の下側ポートは、逆止弁2
1、方向制御弁22を介して方向制御弁24のPポート
に繋がる。切削時の鋸フレームの下降は、この状態で方
向制御弁24のPポートとBポートを繋いだ状態とし、
油圧シリンダ5の下側ポートからの圧油を背圧弁26を
介して流量制御弁27に導く。この状態では、油圧シリ
ンダ5の下側ポートからの圧油は、背圧弁26により一
定値の背圧が掛けられて圧力が落とされた後、その低い
圧力のもとに流量制御弁27を通過して油圧タンクTに
戻される。この切削状態において、帯鋸刃Sの切削背分
力が変化すると、油圧シリンダ5内の圧力が変化して下
側ポートを介して背圧弁26の一次側に作用する圧力が
変化し、その分、背圧弁26の二次側圧力すなわち流量
制御弁27の入口圧力が変化して、切削背分力に応じた
切込み速度の制御が行われる。具体的には、帯鋸刃Sの
切削背分力が増大すると、流量制御弁27の入口圧力が
低下し、そこを通過する油の流量が減少して鋸フレーム
4の下降速度は遅くなり、切削背分力が小さい場合には
流量制御弁27の入口圧力が大きくなってその流量が増
し、鋸フレーム4の下降速度が速くなる。なお、切削時
以外の急速下降時には、この状態で方向制御弁24のP
ポートとAポートを繋いだ状態とし、油圧シリンダ5の
下側ポートからの圧油をオリフィス25を介して一定の
速度で油圧タンクTに戻す。以上は公知である。
【0023】さて、本発明の実施の形態の特徴とすると
ころは、以上のような油圧回路における切削時の油圧シ
リンダ5の圧力が作用する適宜箇所、例えば図示のよう
に、切削時において油圧シリンダ5の下側ポートからの
圧油が通過する方向制御弁22と24の間に圧力センサ
28が配設されており、この圧力センサ28による圧力
検出出力が、以下に示す制御部30に採り込まれ、その
検出結果に応じて切削時において鋸フレーム4を適宜に
上下動させる点である。
【0024】図2は本発明実施例の電気的制御系統の構
成を示すブロック図である。切削時における油圧シリン
ダ5の圧力を検出する圧力センサ28の出力は、A−D
変換器31によってデジタル化された後、制御部30に
採り込まれる。制御部30は、CPU30a、ROM3
0b、RAM30c、キーボード30d、および入出力
制御部30e等からなるコンピュータと、これに接続さ
れたシーケンサ30fからなり、前記した油圧回路内の
方向制御弁22および24や、あるいは鋸ホイール駆動
用モータ等の各アクチュエータには、CPU30aの制
御下にあるシーケンサ30fを介して制御信号が供給さ
れる。
【0025】図3はROM30bに書き込まれたプログ
ラムのうち、自動運転時に実行されるルーチンの要部を
示すフローチャートで、以下、この図を参照しつつ本発
明実施例の作用を述べる。
【0026】自動運転は、被削材Wの切断長の設定等を
行った後、被削材Wをバイス機構10で挟持固定した状
態でスタートさせるが、その自動運転スタートの発令に
先立ち、切込み送り後退のための基準値となる圧力値P
0 と、実測圧力値がその基準圧力値P0 に到達してから
実際に切込みを後退させるまでの切込み継続時間T0
および切込みを後退させてから再度前進させるまでの後
退継続時間t0 をキーボード30dによって設定する。
これらの各設定値P0 ,T0 およびt0 はそれぞれRA
M30c内に格納される。
【0027】自動運転をスタートさせると、油圧シリン
ダ5の下側ポートが背圧弁26を介して流量制御弁27
に連通するように各方向制御弁22および24を駆動し
て、鋸フレーム4を下降させて被削材Wを切削しつつ、
圧力センサ28からの圧力データPを刻々と採り込む。
その圧力データPは、RAM30c内の基準圧力値P 0
と比較され、実測圧力データPが基準圧力値P0 に達し
た時点で、制御部30のコンピュータに内蔵のクロック
に従ったタイマをスタートさせる。そして、そのタイマ
による計時結果TがRAM30c内の切込み継続時間T
0 に達した時点で、方向制御弁22を駆動して、油圧ポ
ンプ23からの圧油を油圧シリンダ5の下側ポートに供
給し、時間t0 だけ鋸フレーム4を上昇させた後、再び
方向制御弁22を元の切削状態の位置に戻して鋸フレー
ム4を下降させる。この鋸フレーム4の再下降時におい
て、圧力データPが再びP0 に到達すると、同様にして
時間T0 の経過後に鋸フレーム4を時間t0 だけ上昇さ
せる。このような動作を繰り返し、鋸フレーム4がその
下降端に達して切断を終了した時点で、鋸フレーム4を
初期位置にまで上昇させる。
【0028】図4は、以上の切断動作時の鋸フレーム4
の位置と圧力センサ28による油圧シリンダ5の圧力と
の関係を例示するタイムチャートである。帯鋸刃Sが被
削材WであるH形鋼の両フランジ部を切削している状態
では、帯鋸刃Sの切削長が一定であるため、圧力データ
Pはほぼ一定の値を維持し、ウエブ部の切削を開始する
図5に示したAの位置に帯鋸刃Sが到達した時点から、
切削長が長くなって切削背分力が増大し、それに伴って
圧力データPの値は低下する。その圧力データPが基準
圧力値P0 にまで低下した時点から時間T0 が経過した
時点で、鋸フレーム4が時間t0 上昇する。この時間T
0 を、圧力データPが低下して基準圧力値P0 に達した
時点から、帯鋸刃Sが図5に例示した位置Bに到達する
までの時間に等しい値か、あるいはそれよれり若干短い
時間に設定しておく。これにより、H形鋼の切断時にお
いて挟み込み現象が生じる可能性のある位置に帯鋸刃S
が到達する直前で、帯鋸刃Sが所定距離だけ上昇する。
【0029】この帯鋸刃Sの上昇によって切削背分力は
ほぼ0になるが、時間t0 後に再び帯鋸刃Sが下降に転
じると、帯鋸刃Sは既に切削によって形成した切削溝内
に進入して、被削材Wの内部応力の再配列による変形部
分(切削溝内へのせり出し部分)を切削する。この状態
では、切削抵抗がわずかなため切削背分力も微小な値と
なり、油圧シリンダ5の圧力が上がるとともに、鋸フレ
ーム4の下降速度も速くなる。やがて帯鋸刃Sが未切削
部分にまで到達すると、切削背分力は急激に上昇し始め
る。そして、この背分力の上昇により圧力データPが再
びP0 に低下すると、その時点から時間T0 が経過した
後、再び帯鋸刃Sが時間t0 だけ上昇する。このような
繰り返しにより、切削による被削材Wの内部応力の解放
による切削溝内への被削部のせり出しがあっても、帯鋸
刃Sは適宜にその溝から所定距離だけ上昇した後、その
せり出し部分を切削し、次いで再び未切削部分の切削を
始めることで、帯鋸刃Sは挟み込まれることなく、被削
材Wの切断を完了することができる。
【0030】なお、図3に示すように、自動運転の継続
中においては、一つの切断動作を完了した後、次の切断
のための動作、すなわちバイス機構10による被削材W
の解放、定寸機構による被削材Wの定寸送り、定寸後の
被削材Wのバイス機構10による挟持固定等の動作を行
い、再び、以上の切断動作を繰り返す。
【0031】ここで、以上の実施の形態では、切削背分
力の変化に伴う油圧シリンダ5の圧力の変化を捉えるた
めの圧力センサを、背圧弁26の一次側の油路に設けた
が、背圧弁26の二次側に設けてもよく、要は切削背分
力の変化を捉えることのできる油路中であればどこに設
けてもよい。
【0032】また、以上の実施の形態では、圧力センサ
28による圧力データPをあらかじめ設定されている基
準圧力値P0 と比較することにより、切削背分力が変化
したことを識別したが、基準圧力値P0 を設定すること
なく、切削時における圧力データPの刻々の変化を、例
えばデータPのサンプリングをするごとにその前後のデ
ータの差を算出することによって求め、その差分があら
かじめ設定された量を越えた時点で、切削背分力が変化
したことを識別するようにしてもよい。
【0033】更に、圧力センサ26に代えて接点付き圧
力計を適宜箇所に設け、油圧シリンダ5の圧力が設定値
にまで低下した時点で接点信号を発生して、その接点信
号の発生時点から時間T0 が経過した時点で鋸フレーム
4を上昇させるように構成してもよい。
【0034】また、鋸フレーム4の昇降用の油圧回路に
おいて、背圧弁26として、特公昭56−21531号
において提案されている差圧増幅型のものを用いれば、
帯鋸刃8に作用する切削背分力の変化が鋸フレーム4の
下降速度に敏感に反映され、高感度の切込み制御を行う
ことができるとともに、この差圧増幅型の背圧弁により
増幅された後の圧力から帯鋸刃Sの切削背分力を検出す
れば、より確実に切削背分力の変化を捉えることが可能
となる。
【0035】更にまた、切削背分力の検出方法として、
以上の実施例のように油圧シリンダの圧力を検出する方
法のほか、鋸ガイド8,9部において帯鋸刃背部にかか
る力を検出する方法を用いても、同様の効果を得ること
ができる。
【0036】また、上記した実施の形態においては、切
削背分力がある基準を越えて増大した時点から、時間T
0 が経過したときに鋸フレーム4を上昇に転じさせた
が、本発明はこれに限定されることなく、切削背分力が
基準を越えて増大したことを判定した時点から、設定さ
れた距離だけ切込み送りを行ったときに鋸フレーム4を
上昇させるように構成することもできる。この場合、刻
々の切込み位置または刻々の切込み量を知る必要がある
が、これは、例えば図6に正面図を例示するように、鋸
フレーム4にワイヤ41の一端を固着するとともに、そ
のワイヤ41の他端をパルスジェネレータ42の軸に滑
車等を介して巻きつけ、かつ、そのワイヤ41には常時
一定のテンションのもとにパルスジェネレータ42の軸
に巻き取られる向きにバネ等で弾性力を付与しておくこ
とにより、鋸フレーム4の刻々の移動量に応じて発生す
るパルス信号を検出して知ることができる。そして、そ
のパルス信号を制御部30に採り込み、図7にタイムチ
ャートを示すように、切削背分力が基準を越えて増大し
たと判定した時点からのパルスジェネレータ42の出力
パルス数に基づく鋸フレーム4の下降量が、あらかじめ
設定されたΔF に達した時点で鋸フレーム4を上昇に転
じさせる。このような構成によっても、先の例と全く同
等の作用効果を奏することができる。この上昇量につい
ては、先の例のように一定時間t0 としてもよいが、図
7のように一定距離ΔB とすることもできる。
【0037】なお、刻々の切込み位置または切込み送り
量の検出方法としては、上記した例に限らず、例えば油
圧シリンダ5をエンコーダ付きのシリンダとする等、任
意の公知技術を採用し得ることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
帯鋸刃の切削背分力の変化から、帯鋸刃の被削材に対す
る切込み位置を認識するとともに、その認識結果と、計
時手段による計時結果もしくは切込み送り量とから、帯
鋸刃に切込み方向とは逆向きの送りを掛ける(後退させ
る)タイミングを決定するから、従来のように帯鋸刃を
後退させるべき切込み位置を設定することなく、被削材
の公称サイズと実物サイズとの間に差があっても確実に
挟み込み現象の発生を未然に防止することが可能となる
とともに、全自動化にも容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成図で、機構の概略構
成図と要部油圧回路図を併記して示す図
【図2】本発明の実施の形態の電気的制御系統の構成を
示すブロック図
【図3】そのROM30bに書き込まれたプログラムの
うち、自動運転時に実行されるルーチンの要部を示すフ
ローチャート
【図4】本発明の実施の形態の切断動作時の鋸フレーム
4の位置と圧力センサ28による油圧シリンダ5の二次
側圧力との関係を例示するタイムチャート
【図5】H形鋼の切断作業時において、挟み込み現象が
生じる帯鋸刃の切込み位置の説明図
【図6】本発明の他の実施の形態の正面図
【図7】本発明の他の実施の形態の切断動作時の鋸フレ
ーム4の位置と圧力センサ28による油圧シリンダ5の
二次側圧力との関係を例示するタイムチャート
【符号の説明】
1 ベッド 2 主コラム 3 副コラム 4 鋸フレーム 5 油圧シリンダ 8,9 鋸ガイド 10 バイス機構 21 パイロット操作逆止弁 22 方向制御弁 23 油圧ポンプ 24 方向制御弁 26 背圧弁 27 流量制御弁 28 圧力センサ 30 制御部 31 A−D変換器 S 帯鋸刃 41 ワイヤ 42 パルスジェネレータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯鋸刃を走行駆動しつつ、被削材に対し
    て切込み送りを与えることによって被削材を切断する帯
    鋸盤において、帯鋸刃の切削背分力を検出する背分力検
    出手段と、その背分力があらかじめ設定された基準を越
    えて増大した時点で出力を発生する判定手段と、その判
    定手段の出力発生時点からの時間を計測する計時手段
    と、その計時手段による計時結果があらかじめ設定され
    た時間に到達した時点で、帯鋸刃に対し切込み送り方向
    と逆向きの送りを所定量だけ与えた後、再度切込み送り
    を与える送り制御手段を備えたことを特徴とする帯鋸
    盤。
  2. 【請求項2】 帯鋸刃を走行駆動しつつ、被削材に対し
    て切込み送りを与えることによって被削材を切断する帯
    鋸盤において、帯鋸刃の切削背分力を検出する背分力検
    出手段と、その背分力があらかじめ設定された基準を越
    えて増大した時点で出力を発生する判定手段と、その判
    定手段の出力発生時点からの切込み送り量があらかじめ
    設定された量に達した時点で、帯鋸刃に対し切込み送り
    方向と逆向きの送りを所定量だけ与えた後、再び切込み
    送りを与える送り制御手段を備えたことを特徴とする帯
    鋸盤。
  3. 【請求項3】 上記判定手段が、背分力の検出値とあら
    かじめ設定された基準値とを比較し、背分力が基準値を
    越えた時点で出力を発生する手段であることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の帯鋸盤。
  4. 【請求項4】 上記判定手段が、背分力の一定時間ごと
    の増大量があらかじめ設定された量を越えた時点で出力
    を発生する手段であることを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の帯鋸盤。
  5. 【請求項5】 上記背分力検出手段が、帯鋸刃に切込み
    送りを与えるシリンダの圧力の検出手段であることを特
    徴とする、請求項1,2,3または4に記載の帯鋸盤。
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