JPH09110794A - ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

ナフタレン化合物、液晶組成物および液晶素子

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JPH09110794A
JPH09110794A JP7271413A JP27141395A JPH09110794A JP H09110794 A JPH09110794 A JP H09110794A JP 7271413 A JP7271413 A JP 7271413A JP 27141395 A JP27141395 A JP 27141395A JP H09110794 A JPH09110794 A JP H09110794A
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Genichi Hirao
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Atsuo Otsuji
淳夫 大辻
Tsutomu Ishida
努 石田
Hiroe Kayashima
広枝 茅島
Masakatsu Nakatsuka
正勝 中塚
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 一般式(1)で表されるナフタレン化合
物、該化合物を含有する液晶組成物および該組成物を使
用する液晶素子。 【効果】 本発明のナフタレン化合物は、液晶組成物の
構成成分として有用な化合物であり、この化合物を含有
する液晶組成物は優れた性能を有する液晶表示素子を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なナフタレン
化合物に関する。さらに詳しくは、液晶表示素子などに
用いる液晶組成物の成分として有用な新規なナフタレン
化合物、該化合物を含有する液晶組成物および該液晶組
成物を使用した液晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示素子としてはTN(ツイ
ステッド・ネマチック)型表示方式が最も広汎に使用さ
れている。このTN型表示方式は、応答速度の点におい
て発光型素子(陰極管、エレクトロルミネッセンス、プ
ラズマディスプレイ等)と比較して劣っている。ねじれ
角を180〜270゜にしたSTN(スーパー・ツイス
テッド・ネマチック)型表示素子も開発されているが、
応答速度はやはり劣っている。この様に種々の改善の努
力が行われているが、応答速度の速いTN型表示素子は
実現には到っていない。しかしながら、近年、盛んに研
究が進められている強誘電性液晶を用いる新しい表示方
式に於いては、著しい応答速度の改善の可能性がある
〔Applied Phys.lett.,36,899(1980) 〕。
【0003】この方式は強誘電性を示すカイラルスメク
チックC相等のカイラルスメクチック相を利用する方法
である。強誘電性を示す相はカイラルスメクチックC相
のみではなく、カイラルスメクチックF、G、H、I等
の相も強誘電性を示すことが知られている。これらのス
メクチック液晶相は、チルト系のカイラルスメクチック
相に属するものであるが、実用的には、その中で低粘性
であるカイラルスメクチックC相が好ましい。カイラル
スメクチックC相を示す液晶化合物は、既に数多く合成
され、検討されているが、強誘電性液晶素子として用い
るための条件としては、(イ)室温を含む広い温度範囲
でカイラルスメクチックC相を示すこと、(ロ)良好な
配向性を得るために、カイラルスメクチックC相の高温
側に適当な相系列を有し、かつその螺旋ピッチが大きい
こと、(ハ)適当なチルト角を有すること、(ニ)粘性
が小さいこと、(ホ)自発分極がある程度大きいことな
どが挙げられるが、これらを単独で満足するものは知ら
れていない。
【0004】このため、カイラルスメクチックC相を示
す液晶化合物は、他のカイラルスメクチックC相または
スメクチックC相を示すいくつかの液晶化合物と混合さ
れてカイラルスメクチックC相を示す液晶組成物として
用いられるが、いずれにせよカイラルスメクチックC相
を示す液晶化合物としては、粘性が小さいことと、ある
程度以上大きな自発分極を有することが、特に高速応答
を実現するためには必要である。また、化合物単体でカ
イラルスメクチックC相を示さない化合物も、スメクチ
ックC相を示す液晶化合物または液晶組成物にカイラル
ドーパントとして混合することによりカイラルスメクチ
ックC相を示す液晶組成物として使用することができる
が、この場合にも上記(イ)〜(ホ)と同様の性質を有
する化合物が必要とされる。以上のように、従来のカイ
ラルスメクチックC相を示す化合物は、その粘性および
自発分極において不十分であり、高速応答性の液晶材料
を提供するには問題があり、その改善が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、液晶
表示素子などに用いる液晶組成物の成分として、自発分
極が大きく、かつ粘性が小さい化合物を提供し、高速応
答の可能な強誘電性液晶表示材料の提供を可能にするこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、新規なナフタレン化合物について鋭
意検討を行った結果、ある種のナフタレン化合物を見出
し、本発明を完成するに到った。すなわち、本発明は、
一般式(1)(化4)で表されるナフタレン化合物に関
するものである。
【0007】
【化4】 〔式中、R1 はハロゲン原子で置換された炭素数1〜2
4の直鎖のアルキル基を表し、R2 は炭素数1〜24の
直鎖または分岐鎖のアルキル基を表し、Aは置換基を有
していてもよい芳香族または非芳香族の炭素同素環ある
いは複素環を表し、Xは−OCH2 −基または−OC
(=O)−基を表し、Yは単結合、エーテル結合および
エステル結合から選ばれる結合基を表し、C*は不斉炭
素を表す〕
【0008】また、一般式(1)において、Aで表され
る置換基を有していてもよい芳香族または非芳香族の炭
素同素環あるいは複素環が、下記の群(化5)から選ば
れるものである前記のナフタレン化合物、不斉炭素が
(S)配置または(R)配置で光学活性である前記のナ
フタレン化合物に関するものであり、さらに、これらの
ナフタレン化合物を少なくとも1種含有する液晶組成
物、この液晶組成物を使用した液晶表示素子に関するも
のである。
【0009】
【化5】 〔式中、L1 およびL2 は水素原子、ハロゲン原子また
は水酸基を表し、1,4−シクロヘキシレン環はトラン
ス配置である〕 本発明は、さらにまた、一般式(2)(化6)で表され
るヒドロキシナフタレン化合物に関するものである。
【0010】
【化6】 〔式中、R1 はハロゲン原子で置換された炭素数1〜2
4の直鎖のアルキル基を表す〕
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関し詳細に説明す
る。本発明のナフタレン化合物において、R1 はハロゲ
ン原子で置換された炭素数1〜24の直鎖のアルキル基
を表し、好ましくは、ハロゲン原子で置換された炭素数
4〜16の直鎖のアルキル基を表す。また、R1 は、好
ましくは、一般式(3)(化7)で表される基である。
【0012】
【化7】 一般式(3)において、X1 〜X11は水素原子またはハ
ロゲン原子を表し、好ましくは、水素原子、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子を表し、より
好ましくは、水素原子、フッ素原子または塩素原子であ
る。但し、X1 〜X11の全てが同時に水素原子となるこ
とはなく、X1 〜X11の少なくとも一つはハロゲン原子
である。s、t、uおよびvは0〜15の整数を表す
が、一般式(3)において、s、t、uおよびvの総和
は0〜23である。
【0013】R1 の具体例としては、例えば、フルオロ
メチル基、ジフルオロメチル基、2−フルオロエチル
基、1,2−ジフルオロエチル基、2−フルオロ−n−
プロピル基、3−フルオロ−n−プロピル基、1,3−
ジフルオロ−n−プロピル基、2,3−ジフルオロ−n
−プロピル基、2−フルオロ−n−ブチル基、3−フル
オロ−n−ブチル基、4−フルオロ−n−ブチル基、3
−フルオロ−2−メチルプロピル基、2,3−ジフルオ
ロ−n−ブチル基、2,4−ジフルオロ−n−ブチル
基、3,4−ジフルオロ−n−ブチル基、2−フルオロ
−n−ペンチル基、3−フルオロ−n−ペンチル基、5
−フルオロ−n−ペンチル基、2,4−ジフルオロ−n
−ペンチル基、2,5−ジフルオロ−n−ペンチル基、
2−フルオロ−3−メチルブチル基、2−フルオロ−n
−ヘキシル基、3−フルオロ−n−ヘキシル基、4−フ
ルオロ−n−ヘキシル基、5−フルオロ−n−ヘキシル
基、6−フルオロ−n−ヘキシル基、2−フルオロ−n
−ヘプチル基、4−フルオロ−n−ヘプチル基、5−フ
ルオロ−n−ヘプチル基、2−フルオロ−n−オクチル
基、3−フルオロ−n−オクチル基、6−フルオロ−n
−オクチル基、4−フルオロ−n−ノニル基、7−フル
オロ−n−ノニル基、3−フルオロ−n−デシル基、6
−フルオロ−n−デシル基、4−フルオロ−n−ドデシ
ル基、8−フルオロ−n−ドデシル基、5−フルオロ−
n−テトラデシル基、9−フルオロ−n−テトラデシル
基、
【0014】2−クロロエチル基、3−クロロ−n−プ
ロピル基、2−クロロ−n−ブチル基、4−クロロ−n
−ブチル基、2−クロロ−n−ペンチル基、5−クロロ
−n−ペンチル基、5−クロロ−n−ヘキシル基、4−
クロロ−n−ヘプチル基、6−クロロ−n−オクチル
基、7−クロロ−n−ノニル基、3−クロロ−n−デシ
ル基、8−クロロ−n−ドデシル基、トリフルオロメチ
ル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロ−n−プロ
ピル基、パーフルオロ−n−ブチル基、パーフルオロ−
n−ペンチル基、パーフルオロ−n−ヘキシル基、パー
フルオロ−n−ヘプチル基、パーフルオロ−n−オクチ
ル基、パーフルオロ−n−ノニル基、パーフルオロ−n
−デシル基、パーフルオロ−n−ウンデシル基、パーフ
ルオロ−n−ドデシル基、パーフルオロ−n−テトラデ
シル基、1−ヒドロパーフルオロエチル基、1−ヒドロ
パーフルオロ−n−プロピル基、1−ヒドロパーフルオ
ロ−n−ブチル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ペン
チル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ヘキシル基、1
−ヒドロパーフルオロ−n−ヘプチル基、1−ヒドロパ
ーフルオロ−n−オクチル基、1−ヒドロパーフルオロ
−n−ノニル基、1−ヒドロパーフルオロ−n−デシル
基、1−ヒドロパーフルオロ−n−ウンデシル基、1−
ヒドロパーフルオロ−n−ドデシル基、1−ヒドロパー
フルオロ−n−テトラデシル基、
【0015】1,1−ジヒドロパーフルオロエチル基、
1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−プロピル基、1,
1−ジヒドロパーフルオロ−n−ブチル基、1,1−ジ
ヒドロパーフルオロ−n−ペンチル基、1,1−ジヒド
ロパーフルオロ−n−ヘキシル基、1,1−ジヒドロパ
ーフルオロ−n−ヘプチル基、1,1−ジヒドロパーフ
ルオロ−n−オクチル基、1,1−ジヒドロパーフルオ
ロ−n−ノニル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n
−デシル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ウン
デシル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ドデシ
ル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−テトラデシ
ル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ペンタデシ
ル基、1,1−ジヒドロパーフルオロ−n−ヘキサデシ
ル基、1,1,2−トリヒドロパーフルオロエチル基、
1,1,3−トリヒドロパーフルオロ−n−プロピル
基、1,1,3−トリヒドロパーフルオロ−n−ブチル
基、1,1,4−トリヒドロパーフルオロ−n−ブチル
基、1,1,4−トリヒドロパーフルオロ−n−ペンチ
ル基、1,1,5−トリヒドロパーフルオロ−n−ペン
チル基、1,1,3−トリヒドロパーフルオロ−n−ヘ
キシル基、1,1,6−トリヒドロパーフルオロ−n−
ヘキシル基、1,1,5−トリヒドロパーフルオロ−n
−ヘプチル基、1,1,7−トリヒドロパーフルオロ−
n−ヘプチル基、1,1,8−トリヒドロパーフルオロ
−n−オクチル基、1,1,9−トリヒドロパーフルオ
ロ−n−ノニル基、1,1,11−トリヒドロパーフル
オロ−n−ウンデシル基、
【0016】2−(パーフルオロエチル)エチル基、2
−(パーフルオロ−n−プロピル)エチル基、2−(パ
ーフルオロ−n−ブチル)エチル基、2−(パーフルオ
ロ−n−ペンチル)エチル基、2−(パーフルオロ−n
−ヘキシル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−ヘプ
チル)エチル基、2−(パーフルオロ−n−オクチル)
エチル基、2−(パーフルオロ−n−デシル)エチル
基、2−(パーフルオロ−n−ノニル)エチル基、2−
(パーフルオロ−n−ドデシル)エチル基、2−トリフ
ルオロメチルプロピル基、3−(パーフルオロ−n−プ
ロピル)プロピル基、3−(パーフルオロ−n−ブチ
ル)プロピル基、3−(パーフルオロ−n−ヘキシル)
プロピル基、3−(パーフルオロ−n−ヘプチル)プロ
ピル基、3−(パーフルオロ−n−オクチル)プロピル
基、3−(パーフルオロ−n−デシル)プロピル基、3
−(パーフルオロ−n−ドデシル)プロピル基、4−
(パーフルオロエチル)ブチル基、4−(パーフルオロ
−n−プロピル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−
ブチル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−ペンチ
ル)ブチル基、4−(パーフルオロ−n−ヘキシル)ブ
チル基、4−(パーフルオロ−n−ヘプチル)ブチル
基、4−(パーフルオロ−n−オクチル)ブチル基、4
−(パーフルオロ−n−デシル)ブチル基、
【0017】5−(パーフルオロ−n−プロピル)ペン
チル基、5−(パーフルオロ−n−ブチル)ペンチル
基、5−(パーフルオロ−n−ペンチル)ペンチル基、
5−(パーフルオロ−n−ヘキシル)ペンチル基、5−
(パーフルオロ−n−ヘプチル)ペンチル基、5−(パ
ーフルオロ−n−オクチル)ペンチル基、6−(パーフ
ルオロエチル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−
プロピル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−ブチ
ル)ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−ヘキシル)
ヘキシル基、6−(パーフルオロ−n−ヘプチル)ヘキ
シル基、6−(パーフルオロ−n−オクチル)ヘキシル
基、7−(パーフルオロエチル)ヘプチル基、7−(パ
ーフルオロ−n−プロピル)ヘプチル基、7−(パーフ
ルオロ−n−ブチル)ヘプチル基、7−(パーフルオロ
−n−ペンチル)ヘプチル基等を挙げることができる。
一般式(1)で表されるナフタレン化合物において、A
は置換基を有していてもよい芳香族または非芳香族の炭
素同素環あるいは複素環を表し、好ましくは、下記の群
(化8)の6種の芳香族または非芳香族の炭素同素環あ
るいは複素環を表す。
【0018】
【化8】 式中、L1 およびL2 は水素原子、ハロゲン原子または
水酸基を表し、1,4−シクロヘキシレン環はトランス
配置である。本発明の一般式(1)で表されるナフタレ
ン化合物は、Aの種類に応じ、下記式(1−1)〜(1
−6)(化9)で表される6種類の構造に大別される。
【0019】
【化9】
【0020】R2 は、炭素数1〜24の直鎖または分岐
鎖のアルキル基を表し、好ましくは、炭素数4〜18の
直鎖または分岐鎖のアルキル基を表す。R2 の具体例と
しては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、
n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−
デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−ト
リデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル
基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オ
クタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、
n−ヘネイコシル基、n−ドコシル基、n−トリコシル
基、n−テトラコシル基、1−メチルエチル基、1,1
−ジメチルエチル基、1−メチルプロピル基、1−メチ
ルブチル基、1−メチルペンチル基、1−メチルヘキシ
ル基、1−メチルヘプチル基、1−メチルオクチル基、
1−メチルノニル基、1−メチルデシル基、2−メチル
プロピル基、2−メチルブチル基、2−エチルブチル
基、2−メチルペンチル基、2−メチルヘキシル基、2
−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−メチ
ルオクチル基、2−メチルノニル基、2−メチルデシル
基、2,3−ジメチルブチル基、2,3,3−トリメチ
ルブチル基、3−メチルブチル基、3−メチルペンチル
基、3−エチルペンチル基、4−メチルペンチル基、4
−エチルヘキシル基、2,3−ジメチルペンチル基、
2,4−ジメチルペンチル基、2,4,4−トリメチル
ペンチル基、2,3,3,4−テトラメチルペンチル
基、3−メチルヘキシル基、2,5−ジメチルヘキシル
基、3−エチルヘキシル基、3,5,5,−トリメチル
ヘキシル基、4−メチルヘキシル基、6−メチルヘプチ
ル基、3,7−ジメチルオクチル基、6−メチルオクチ
ル基等を挙げることができる。R2 が分岐鎖を有するア
ルキル基の場合は、該アルキル基は、不斉炭素を有して
いてもよく、該不斉炭素は、光学活性であってもよく、
非光学活性であってもよい。
【0021】一般式(1)で表されるナフタレン化合物
において、C*は不斉炭素を表し、不斉炭素は、光学活
性であってもよく、非光学活性であってもよい。C*が
光学活性である場合、その絶対配置は、(S)配置であ
ってもよく、また(R)配置であってもよい。C*は、
好ましくは、(S)配置または(R)配置の光学活性炭
素である。一般式(1)で表されるナフタレン化合物に
おいて、Xは、−OCH2 −基または−OC(=O)−
基を表す。また、Yは単結合、エーテル結合、エステル
結合から選ばれる結合基を表し、エステル結合は、−O
C(=O)−基および−C(=O)O−基を意味する。
本発明のナフタレン化合物の具体例としては、例えば、
以下に示すような化合物(化10〜化31)を挙げるこ
とができる。尚、具体例中の(−Cm 2m+1−n)は直
鎖のアルキル基を表し、mは1〜24の整数を表す。
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】
【0028】
【化16】
【0029】
【化17】
【0030】
【化18】
【0031】
【化19】
【0032】
【化20】
【0033】
【化21】
【0034】
【化22】
【0035】
【化23】
【0036】
【化24】
【0037】
【化25】
【0038】
【化26】
【0039】
【化27】
【0040】
【化28】
【0041】
【化29】
【0042】
【化30】
【0043】
【化31】
【0044】本発明の一般式(1)で表されるナフタレ
ン化合物は、例えば、一般式(2)で表されるヒドロキ
シナフタレン化合物から製造することができる。本発明
の一般式(1)で表されるナフタレン化合物および一般
式(2)で表されるヒドロキシナフタレン化合物は、例
えば、以下の工程を経て製造することができる。 ・一般式(2)で表されるヒドロキシナフタレン化合物
の製造工程(化32)
【0045】
【化32】
【0046】式(4)で表される2−(6'−メトキシ−
2'−ナフチル)プロピオン酸に、臭化水素、または三臭
化ホウ素等を作用させ、脱メチル化して、式(5)で表
される2−(6'−ヒドロキシ−2'−ナフチル)プロピオ
ン酸を製造する。次ぎに、2−(6'−ヒドロキシ−2'
−ナフチル)プロピオン酸と、一般式(6)で表される
ハロゲン原子を有するアルコールとを、酸触媒(例え
ば、p−トルエンスルホン酸、硫酸等)の存在下に、ト
ルエン、キシレン等の溶媒中で共沸脱水し、一般式
(2)で表されるヒドロキシナフタレン化合物を製造す
ることができる。また、2−(6'−ヒドロキシ−2'−
ナフチル)プロピオン酸に、予め、アセチル基、ベンジ
ル基、テトラヒドロピラニル基等の保護基を導入し、そ
の後、塩化チオニル、オギザリルクロライド等の塩素化
剤により、カルボン酸をカルボン酸クロライドへと誘導
し、その後、一般式(6)で表されるハロゲン原子を有
するアルコールを、塩基(例えば、ピリジン、トリエチ
ルアミン等)の存在下に作用させ、その後、保護基を除
去し、一般式(2)で表されるヒドロキシナフタレン化
合物を製造することができる。 ・一般式(1)で表されるナフタレン化合物の製造工程
(化33)
【0047】
【化33】
【0048】一般式(1)において、Xが−OCH2
基で表される化合物は、一般式(2)で表されるヒド
ロキシナフタレン化合物と、一般式(7)で表されるブ
ロモメタン誘導体とを、塩基(水素化ナトリウム、水素
化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム等)の存在下に反応させるこ
とにより製造することができる。また、一般式(2)
で表されるヒドロキシナフタレン化合物と、一般式
(8)で表されるヒドロキシメタン誘導体を、トリフェ
ニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボン酸(DE
AD)の存在下に反応させることにより製造することも
できる。
【0049】一般式(1)において、Xが−OC(=
O)−基で表される化合物は、一般式(2)で表され
るヒドロキシナフタレン化合物と、一般式(9)で表さ
れるカルボン酸ハライドとを、塩基(トリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機塩基または、炭酸ナトリウム、水
酸化ナトリウム等の無機塩基)の存在下に反応させるこ
とにより製造することができる。また、一般式(2)
で表されるヒドロキシナフタレン化合物と一般式(1
0)で表されるカルボン酸誘導体とを、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(DCC)および塩基触媒(4−ピロ
リジノピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等)の存
在下に反応させることにより製造することができる。
【0050】本発明のナフタレン化合物には、それ自体
で液晶性を示すナフタレン化合物、およびそれ自体では
液晶性を示さないナフタレン化合物がある。また、液晶
性を示すナフタレン化合物には、スメクチックC相(以
下、Sc相と略記する)を示す液晶化合物、カイラルス
メクチックC相(以下、Sc*相と略記する)を示すナ
フタレン化合物、および、液晶性を示すがSc相および
Sc*相を示さないナフタレン化合物がある。これらの
化合物は、それぞれ液晶組成物の構成成分として有効に
使用することができる。
【0051】次に、本発明の液晶組成物について説明す
る。液晶組成物は、一般に2種以上の成分からなるが、
本発明の液晶組成物は、必須成分として、本発明のナフ
タレン化合物を少なくとも1種含有するものである。本
発明の液晶組成物に用いる本発明のナフタレン化合物と
しては、液晶性を示さないナフタレン化合物、Sc相を
示すナフタレン化合物、Sc*相を示すナフタレン化合
物、および、液晶性を示すがSc相およびSc*相を示
さないナフタレン化合物であり、好ましくは、Sc相を
示すナフタレン化合物またはSc*相を示すナフタレン
化合物である。
【0052】本発明の液晶組成物としては、好ましく
は、カイラルスメクチックC、F、G、H、I等の相を
示す液晶組成物であり、より好ましくは、Sc*相を示
す液晶組成物である。本発明のSc*相を示す液晶組成
物は、本発明のナフタレン化合物、本発明のナフタレン
化合物以外のSc*相を示す液晶化合物、本発明のナフ
タレン化合物以外のSc相を示す液晶化合物および光学
活性化合物から選ばれる化合物を複数組み合わせること
により調製される組成物であり、本発明のナフタレン化
合物を少なくとも一種含有する。
【0053】本発明のナフタレン化合物以外のSc*相
を示す液晶化合物としては、特に限定されるものではな
いが、例えば、光学活性フェニルベンゾエート系液晶化
合物、光学活性ビフェニルベンゾエート系液晶化合物、
光学活性ナフタレン系液晶化合物、光学活性フェニルナ
フタレン系液晶化合物、光学活性トラン系液晶化合物、
光学活性フェニルピリミジン系液晶化合物、光学活性ナ
フチルピリミジン系液晶化合物を挙げることができる。
本発明のナフタレン化合物以外のSc相を示す液晶化合
物としては、特に限定されるものではないが、例えば、
フェニルベンゾエート系液晶化合物、ビフェニルベンゾ
エート系液晶化合物、ナフタレン系液晶化合物、フェニ
ルナフタレン系液晶化合物、トラン系液晶化合物、フェ
ニルピリミジン系液晶化合物、ナフチルピリミジン系液
晶化合物を挙げることができる。また、光学活性化合物
とは、それ自体では液晶性を示さないが、Sc相を示す
液晶化合物またはSc相を示す液晶組成物と混合するこ
とにより、Sc*相を発現する能力を有する化合物を示
し、光学活性化合物としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、光学活性フェニルベンゾエート系非液
晶化合物、光学活性ビフェニルベンゾエート系非液晶化
合物、光学活性ナフタレン系非液晶化合物、光学活性フ
ェニルナフタレン系非液晶化合物、光学活性フェニルピ
リミジン系非液晶化合物、光学活性トラン系非液晶化合
物を挙げることができる。
【0054】また、本発明の液晶組成物には、上記の成
分の他に、任意成分としてSc相を示さないスメクチッ
クおよびネマチック液晶化合物、本発明のナフタレン化
合物以外の液晶性を示さない化合物(例えば、アントラ
キノン系色素、アゾ系色素等の2色性色素、および導電
性付与剤、寿命向上剤等)を含有していてもよい。本発
明の液晶組成物中の本発明のナフタレン化合物の含有量
は特に限定されるものではないが、通常、5〜99重量
%である。
【0055】本発明の液晶組成物において、カイラルス
メクチックC、F、G、H、I相を示す液晶組成物は強
誘電性を示す液晶組成物である。強誘電性を示す液晶組
成物は、電圧印加によりスイッチング現象を起こし、こ
れを利用した応答速度の速い液晶表示素子を作製するこ
とができる〔例えば、特開昭56−107216号公
報、特開昭59−118744号公報、アプライド・フ
ィジックス・レター{ Applied Phys. Lett., 36, 899
(1980) }など〕。
【0056】次に、本発明の液晶素子に関して説明す
る。本発明の液晶素子は、本発明の液晶組成物を1対の
電極基板間に配置してなる。(図1)は強誘電性を利用
した液晶素子の構成を説明するためのカイラルスメクチ
ック相を有する液晶素子の一例を示す断面概略図であ
る。液晶素子は、それぞれ透明電極3および絶縁性配向
制御層4を設けた1対のガラス基板2間にカイラルスメ
クチック相を示す液晶層1を配置し、かつ、その層厚を
スペーサー5で設定してなるものであり、1対の透明電
極3間にリード線6を介して電源7より電圧を印加可能
なように接続する。また、1対のガラス基板2は、1対
のクロスニコル状態に配置された偏光板8により挟持さ
れ、その一方の外側には光源9が配置される。2枚のガ
ラス基板2に設けられる透明電極3としては、例えば、
In2 3 、SnO2 またはITO(インジウム・チン
・オキサイド;Indium TinOxide)の薄
膜からなる透明電極が挙げられる。
【0057】絶縁性配向制御層4は、ポリイミド等の高
分子の薄膜をガーゼやアセテート植毛布等でラビング
し、液晶を配向させるためのものである。絶縁性配向制
御層4の材質としては、例えば、シリコン窒化物、水素
を含有するシリコン窒化物、シリコン炭化物、水素を含
有するシリコン炭化物、シリコン酸化物、ホウ素窒化
物、水素を含有するホウ素窒化物、セリウム酸化物、ア
ルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、チタン酸化物
やフッ化マグネシウムなどの無機物質絶縁層、ポリビニ
ルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエ
ステルイミド、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セル
ロース樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アクリル樹脂
などの有機絶縁層が挙げられる。
【0058】絶縁性配向制御層4は、無機絶縁層の上に
有機絶縁層を形成した2層構造の絶縁性配向制御層であ
ってもよく、無機絶縁層または有機絶縁層のみからなる
絶縁性配向制御層であってもよい。絶縁性配向制御層が
無機絶縁層である場合には、蒸着法などで形成すること
ができる。また、有機絶縁層である場合には、その前駆
体溶液をスピンナー塗布法、浸透塗布法、スクリーン印
刷法、スプレー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定
の硬化条件下(例えば、加熱下)で硬化させて形成する
ことができる。絶縁性配向制御層4の層厚は、通常、1
0オングストローム〜1μm、好ましくは、10〜30
00オングストローム、さらに好ましくは、10〜10
00オングストロームである。
【0059】2枚のガラス基板2は、スペーサ5により
任意の間隔に保たれている。例えば、所定の直径を持つ
シリカビーズ、アルミナビーズをスペーサとしてガラス
基板2で挟み、2枚のガラス基板2の周囲をシール材
(例えば、エポキシ系接着剤)を用いて密封することに
より、任意の間隔に保つことができる。また、スペーサ
ーとして高分子フィルムやガラスファイバーを使用して
もよい。この2枚のガラス基板の間に、カイラルスメク
チック相を示す液晶を封入する。液晶層1は、一般に
は、0.5〜20μm、好ましくは、1〜5μmの厚さ
に設定する。透明電極3は、リード線によって外部の電
源7に接続されている。また、ガラス基板2の外側に
は、互いの偏光軸を、例えば、クロスニコル状態とした
1対の偏光板8が配置されている。なお、(図1)の例
は透過型であり、光源9を備えている。
【0060】本発明の液晶組成物を使用する液晶素子の
表示方式に関しては、特に限定されるものではないが、
例えば、(a)ヘリカル変歪型、(b)SSFLC(サ
ーフェス・スタビライズド・フェロエレクトリック・リ
キッド・クリスタル)型、(c)TSM(トランジェン
ト・スキャッタリング・モード)型、(d)G−H(ゲ
スト−ホスト)型の表示方式を使用することができる。
また、本発明のナフタレン化合物および該化合物を含有
してなる液晶組成物は、表示用液晶素子以外の分野(例
えば、非線形光機能素子、コンデンサー材料等のエ
レクトロニクス材料、リミッター、メモリー、増幅
器、変調器などのエレクトロニクス素子、熱、光、圧
力、機械変形等と電圧の変換素子やセンサー、熱電発
電素子等の発電素子)への応用が可能である。
【0061】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中の記号I、Ch、SA、Sc
*、SxおよびCは以下の意味を表す。 I:等方性液体 Ch:コレステリック相 SA:スメクチックA相 Sc*:カイラルスメクチックC相 Sx:未同定のスメクチック相 C:結晶相
【0062】製造例1:〔(S)−2−(6'−ヒドロキ
シ−2'−ナフチル)プロピオン酸の製造〕 (S)−2−(6'−メトキシ−2'−ナフチル)プロピオ
ン酸20gを、250mlの酢酸に溶解し、この溶液に
48重量%臭化水素酸100mlを加え、20時間加熱
還流した。その後、室温に冷却し、水450ml中に排
出し、さらに食塩150gを添加した。析出物を濾別
後、水洗、乾燥し、(S)−2−(6'−ヒドロキシ−2'
−ナフチル)プロピオン酸17gを得た。
【0063】製造例2:〔(S)−(2−パーフルオロ
−n−オクチルエチル)−2'−(6"−ヒドロキシ−2"−
ナフチル)プロピオネートの製造〕 製造例1で得た(S)−2−(6'−ヒドロキシ−2'−ナ
フチル)プロピオン酸2.0g、2−パーフルオロ−n
−オクチルエタノール5.58g、p−トルエンスルホ
ン酸30mgおよびトルエン30mlを、水分離器を備
えたフラスコに装入し、副生する水を除去しながら、1
9時間加熱還流した。トルエンを留去し、(S)−(2
−パーフルオロ−n−オクチルエチル)−2'−(6"−ヒ
ドロキシ−2"−ナフチル)プロピオネート4.7gを得
た(融点:116〜119℃)。
【0064】製造例3:〔(S)−〔3−(パーフルオ
ロ−n−オクチル)プロピル〕−2'−(6"−ヒドロキシ
−2"−ナフチル)プロピオネートの製造〕 製造例2において、2−パーフルオロ−n−オクチルエ
タノールを使用する代わりに、3−パーフルオロ−n−
オクチルプロパノール5.75gを使用した以外は、製
造例2に記載の方法に従い、(S)−〔3−(パーフル
オロ−n−オクチル)プロピル〕−2'−(6"−ヒドロキ
シ−2"−ナフチル)プロピオネート5.7gを得た(融
点:120〜121℃)。
【0065】実施例1:〔例示化合物47において、m
が12である化合物の製造〕 (S)−〔3−(パーフルオロ−n−オクチル)プロピ
ル〕−2'−(6"−ヒドロキシ−2"−ナフチル)プロピオ
ネート677mg、4−n−ドデシルオキシ安息香酸3
06mg、ジシクロヘキシルカルボジイミド206mg
および4−ピロリジノピリジン20mgを、6mlのク
ロロホルムに溶解し、室温で12時間撹拌した。次ぎ
に、クロロホルムを留去し、無色の固体を得た。得られ
た固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液:トルエン)により分離精製し、さらにメタノールか
ら2回再結晶し、例示化合物47において、mが12で
ある化合物を無色の結晶として634mg得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.4(m,30H)、3.90(q,1
H)、4.10(t,2H)、4.21(t,2H)、
7.1〜8.4(m,10H) この化合物の相転移温度は、昇温過程では83℃で等方
性液体(I)となり、降温過程では83℃でSA相を示
した。
【0066】実施例2:〔例示化合物47においてmが
14である化合物の製造〕 実施例1において、4−n−ドデシルオキシ安息香酸を
使用する代わりに、4−n−テトラデシルオキシ安息香
酸320mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作
に従い、例示化合物47においてmが14である化合物
692mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.4(m,34H)、3.92(q,1
H)、4.11(t,2H)、4.21(t,2H)、
7.1〜8.4(m,10H) この化合物の相転移温度は、昇温過程では90℃で等方
性液体(I)となり、降温過程では80℃でSA相を示
した。
【0067】実施例3:〔例示化合物54においてmが
12である化合物の製造〕 実施例1において、(S)−〔3−(パーフルオロ−n
−オクチル)プロピル〕−2'−(6"−ヒドロキシ−2"−
ナフチル)プロピオネートを使用する代わりに、(S)
−(2−パーフルオロ−n−オクチルエチル)−2'−
(6"−ヒドロキシ−2"−ナフチル)プロピオネート66
3mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従
い、例示化合物54においてmが12である化合物62
2mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.4(m,28H)、3.90(q,1
H)、4.08(bt,2H)、4.20(t,2
H)、7.1〜8.4(m,10H) この化合物の相転移温度を以下に示した。
【0068】実施例4:〔例示化合物71においてmが
12である化合物の製造〕 (S)−〔3−(パーフルオロ−n−オクチル)プロピ
ル〕−2'−(6"−ヒドロキシ−2"−ナフチル)プロピオ
ネート677mg、3−フルオロ−4−n−ドデシルオ
キシ安息香酸323mg、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド206mgおよび4−ピロリジノピリジン20mg
を、6mlのクロロホルムに溶解し、室温で12時間撹
拌した。次ぎに、クロロホルムを留去し、無色の固体を
得た。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:トルエン)により分離精製し、さらにメ
タノールから2回再結晶し、例示化合物71において、
mが12である化合物を無色の結晶として609mg得
た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.4(m,30H)、3.90(q,1
H)、4.10(t,2H)、4.20(t,2H)、
7.1〜8.4(m,9H) この化合物の相転移温度を以下に示した。
【0069】実施例5:〔例示化合物76においてmが
12である化合物の製造〕 実施例4において、(S)−〔3−(パーフルオロ−n
−オクチル)プロピル〕−2'−(6"−ヒドロキシ−2"−
ナフチル)プロピオネートを使用する代わりに、(S)
−(2−パーフルオロ−n−オクチルエチル)−2'−
(6"−ヒドロキシ−2"−ナフチル)プロピオネート66
3mgを使用した以外は、実施例4に記載の操作に従
い、例示化合物76においてmが12である化合物58
7mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.4(m,28H)、3.90(q,1
H)、4.10(t,2H)、4.20(t,2H)、
7.1〜8.4(m,9H) この化合物の相転移温度は、昇温過程では90℃で等方
性液体(I)となり、降温過程では80℃でSA相を示
した。
【0070】実施例6:〔例示化合物109においてm
が9である化合物の製造〕 実施例1において、4−n−ドデシルオキシ安息香酸を
使用する代わりに、4−(4'−n−ノニル)ビフェニル
カルボン酸324mgを使用した以外は、実施例1に記
載の操作に従い、例示化合物109においてmが9であ
る化合物663mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.1(m,24H)、2.72(t,2
H)、3.90(q,1H)、4.20(t,2H)、
7.2〜8.5(m,14H) この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。 なお、( )内の数字は降温過程での相転移温度を示
す。
【0071】実施例7:〔例示化合物110においてm
が8である化合物の製造〕 実施例1において、4−n−ドデシルオキシ安息香酸を
使用する代わりに、4−(4'−n−オクチルオキシ)ビ
フェニルカルボン酸326mgを使用した以外は、実施
例1に記載の操作に従い、例示化合物110においてm
が8である化合物663mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.4(m,22H)、3.8〜4.3
(m,5H)、6.9〜8.5(m,14H) この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
【0072】実施例8:〔例示化合物111においてm
が8である化合物の製造〕 実施例1において、(S)−〔3−(パーフルオロ−n
−オクチル)プロピル〕−2'−(6"−ヒドロキシ−2"−
ナフチル)プロピオネートおよび4−n−ドデシルオキ
シ安息香酸を使用する代わりに、(S)−(2−パーフ
ルオロ−n−オクチルエチル)−2'−(6"−ヒドロキシ
−2"−ナフチル)プロピオネート663mgおよび4−
(4’−n−オクチルオキシ)ビフェニルカルボン酸3
26mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従
い、例示化合物111においてmが8である化合物62
5mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.4(m,20H)、3.8〜4.3
(m,5H)、6.9〜8.5(m,14H) この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
【0073】実施例9:〔例示化合物136においてm
が12である化合物の製造〕 実施例1において、4−n−ドデシルオキシ安息香酸を
使用する代わりに、2−(6−n−ドデシルオキシ)ナ
フタレンカルボン酸328mgを使用した以外は、実施
例1に記載の操作に従い、例示化合物136においてm
が12である化合物765mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.3(m,23H)、3.90(q,1
H)、4.10(t,2H)、4.20(t,2H)、
7.1〜8.8(m,12H) この化合物の相転移温度(℃)を以下に示した。
【0074】実施例10:〔例示化合物194において
mが10である化合物の製造〕 実施例1において、4−n−ドデシルオキシ安息香酸を
使用する代わりに、6−n−デシルオキシニコチン酸2
63mgを使用した以外は、実施例1に記載の操作に従
い、例示化合物194においてmが10である化合物5
69mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.3(m,23H)、3.8〜4.4
(m,5H)、6.60(d,1H)、7.2〜8.5
(m,8H) この化合物の融点は89℃であった。
【0075】実施例11:〔例示化合物223において
mが5である化合物の製造〕 実施例1において、4−n−ドデシルオキシ安息香酸を
使用する代わりに、4−n−ペンチルシクロヘキサンカ
ルボン酸198mgを使用した以外は、実施例1に記載
の操作に従い、例示化合物223においてmが5である
化合物588mgを得た。 ・ 1H−NMR (CDCl3 ;ppm) δ=0.8〜2.5(m,29H)、3.90(q,1
H)、4.14(t,2H)、7.1〜7.9(m,6
H) この化合物の融点は103℃であった。
【0076】実施例12:〔液晶組成物の調製〕 下記の化合物群(化34)を、下記に示した割合で混合
し、100℃で加熱溶融し、液晶組成物(強誘電性液晶
組成物)を調製した。
【0077】
【化34】 この液晶組成物の相転移温度(℃)を以下に示した。
【0078】実施例13:〔液晶素子の作製〕 2枚の0.7mm厚のガラス板に、透明電極、ポリイミ
ド製の絶縁性配向制御層を設け、平均粒径2μmのアル
ミナビーズを一方のガラス板に散布した後、シール剤を
用いてガラス板を貼り合わせ、(図1)に示すセルを作
製した。このセルに実施例12で調製した液晶組成物を
注入し、液晶素子を作製した。この液晶素子をクロスニ
コル状態に配置した2枚の偏光板に挟持し、電圧を印加
したところ、明瞭なスイッチング現象が観察された。
【0079】
【発明の効果】本発明により、液晶組成物の構成成分と
して有用なナフタレン化合物を提供することが可能にな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】カイラルスメクチック相を示す液晶を用いた液
晶素子の一例の断面概略図。
【符号の説明】
1:カイラルスメクチック相を有する液晶層 2:ガラス基板 3:透明電極 4:絶縁性配向制御層 5:スペーサー 6:リード線 7:電源 8:偏光板 9:光源 Io :入射光 I:透過光
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/773 C07C 69/773 69/82 69/82 A 69/86 69/86 69/92 69/92 69/94 69/94 C07D 213/30 C07D 213/30 213/64 213/64 213/65 213/65 213/80 213/80 C09K 19/30 C09K 19/30 19/32 9279−4H 19/32 19/34 19/34 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 // C07M 7:00 (72)発明者 石田 努 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 茅島 広枝 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 中塚 正勝 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)(化1)で表されるナフタ
    レン化合物。 【化1】 〔式中、R1 はハロゲン原子で置換された炭素数1〜2
    4の直鎖のアルキル基を表し、R2 は炭素数1〜24の
    直鎖または分岐鎖のアルキル基を表し、Aは置換基を有
    していてもよい芳香族または非芳香族の炭素同素環ある
    いは複素環を表し、Xは−OCH2 −基または−OC
    (=O)−基を表し、Yは単結合、エーテル結合および
    エステル結合から選ばれる結合基を表し、C*は不斉炭
    素を表す〕
  2. 【請求項2】 Aで表される置換基を有していてもよい
    芳香族または非芳香族の炭素同素環あるいは複素環が、
    下記の群(化2)から選ばれるものである請求項1記載
    のナフタレン化合物。 【化2】 〔式中、L1 およびL2 は水素原子、ハロゲン原子また
    は水酸基を表し、1,4−シクロヘキシレン環はトラン
    ス配置である〕
  3. 【請求項3】 不斉炭素が(S)配置または(R)配置
    で光学活性である請求項1または2記載のナフタレン化
    合物。
  4. 【請求項4】 一般式(2)(化3)で表されるヒドロ
    キシナフタレン化合物。 【化3】 〔式中、R1 はハロゲン原子で置換された炭素数1〜2
    4の直鎖のアルキル基を表す〕
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のナフタ
    レン化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする
    液晶組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の液晶組成物を使用するこ
    とを特徴とする液晶表示素子。
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