JPH09111505A - 交編パンティストッキングおよびその製造方法 - Google Patents

交編パンティストッキングおよびその製造方法

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JPH09111505A
JPH09111505A JP8193110A JP19311096A JPH09111505A JP H09111505 A JPH09111505 A JP H09111505A JP 8193110 A JP8193110 A JP 8193110A JP 19311096 A JP19311096 A JP 19311096A JP H09111505 A JPH09111505 A JP H09111505A
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yarn
pantyhose
covering
fiber
denier
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JP8193110A
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English (en)
Inventor
Jiyunko Deguchi
潤子 出口
Eiji Sato
栄二 佐藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Socks And Pantyhose (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横縞の目立たない外観の美しい交編パンティ
ストッキング及びその製造方法の提供 【解決手段】 弾性繊維にフィラメント糸を巻き付けて
成るカバリング弾性糸とフィラメント糸又は捲縮糸から
なるとも糸との交互編成編地を脚部とするパンティスト
ッキングにおいて、少なくともふくらはぎ部からひざ上
部に相当する部分の伸張状態でのカバリング弾性糸とと
も糸の形成する編目の平均たて長さの比が0.7〜1.
2であることを特徴とする交編パンティストッキング及
びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は交編パンティスト
ッキングの最大の欠点である横縞を解消させた外観の美
しい交編パンティストッキング(以下、パンストとい
う)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリウレタン弾性糸を芯糸にし、
そのまわりにポリアミドなどの非弾性糸を巻き付けたカ
バリング弾性糸を編成糸に用いるサポートタイプのパン
ストがフィット性の良さからパンストの主流となってき
ている。なかでもカバリング弾性糸とポリアミドなどの
フィラメント糸からなるとも糸とを交互編成してなる交
編パンストは伸縮性がよく、フィット感が良好な上にカ
バリング弾性糸100%からなるゾッキパンストに比べ
安価で透明感が高く、しかも通気性が大きく涼感に優れ
るため一般に多く使用されている。
【0003】しかしながら交編パンストはカバリング弾
性糸ととも糸を交互編成してなるがゆえにカバリング弾
性糸、あるいはとも糸が横縞状に見えるためにゾッキパ
ンストに比べ外観の美しさの点で著しく劣るという問題
点がある。また、交編パンストはゾッキパンストに比
べ、涼感に優れるものの、やはり、夏期においては、着
脱時に肌にはりつき不快である等、夏の暑さや蒸れに対
する不満は多く、改善が望まれている。さらに、冬期に
あっては、パンスト自体の着脱時の静電気、アウターと
の摩擦による静電気や、パンストへの裏地のまとわりつ
きが気になるという不満が多く、改善が望まれている。
【0004】セルロース系繊維は一般に吸湿性が大き
く、夏期に着用すれば蒸れが解消でき、冬期に着用すれ
ば吸湿性が高いため制電性が大きいことが知られてい
る。しかしながらパンスト用の糸として用いるためには
極めて細く、強度が高いことが要求されるため、これま
でパンストの脚部にセルロース系繊維を用いることは難
しかった。すなわち、セルロース系繊維のカバリング糸
のみで強力を保つためには太い繊維を用いる結果、透明
感が著しく低く、外観が美しいパンストにはならず、磨
耗性、耐久性などの消費性能も十分とはいえなかった。
また、パンティ部にセルロース系繊維を用いたパンスト
は現在も商品化されているがパンティ部はショーツ、ガ
ードル、インナー、アウターなどを重ねて着用するた
め、パンストの清涼性への寄与率は低く、本当の意味で
の夏期の蒸れの解消には脚部の改善が必須であることが
わかった。
【0005】冬期の制電性についてもパンストを構成す
るポリアミド系繊維等に帯電防止剤を付与する、あるい
は導電性の物質や繊維を複合するなどの対策がなされて
いるが帯電防止剤は一般的に、洗濯耐久性に欠け、導電
性物質の複合では透明感の保持が困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来技術の欠点を解消する、すなわち、横縞の目立たな
いゾッキパンスト並の外観の美しい交編パンストを提供
することを目的とする。さらにゾッキパンストに比べ交
編パンストの方が優位性が高いとされている清涼性、透
明感を保持、あるいはさらに高めることにより清涼性、
透明感が高く外観の美しいパンストを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は弾性繊維にフィラメント糸を巻き
付けて成るカバリング弾性糸とフィラメント糸又は捲縮
糸とからなるとも糸の交互編成編地を脚部とするパンス
トにおいて、少なくともふくらはぎ部からひざ上部に相
当する部分の伸張状態でのカバリング弾性糸ととも糸の
形成する編目の平均たて長さの比が0.7〜1.2であ
ることを特徴とする交編パンティストッキング、及び、
カバリング弾性糸ととも糸の見掛けデニールの比が0.
65〜1.35である交編パンティストッキング、及
び、該とも糸にセルロース系繊維とポリアミド系繊維、
ポリエステル系繊維から選ばれる合成繊維とからなる複
合糸が用いられている交編パンティストッキング、及
び、カバリング弾性糸ととも糸をそれぞれ供給し、交互
編成するパンティストッキングの製造法において、カバ
リング弾性糸ととも糸の糸速比が1.0〜1.6である
ことを特徴とする外観の美しい交編パンティストッキン
グの製造方法である。
【0008】本発明者らは、現状の交編パンストの横縞
の発生状況とその原因について調べてみた。まず、着用
者がパンストを着用した際もっとも編目の横縞の気にな
る部位を検討したところ、ふくらはぎからひざ上の部分
がスカートをはいたときに露出されるため最も目立つと
いう結果が得られた。この横縞の目立つふくらはぎ部か
らひざ上の部分について従来のパンストを調べてみる
と、図1に示す通り、従来のパンストでは編目を形成す
る2種の糸、カバリング弾性糸ととも糸の形成するルー
プの大きさ、特に編目のたて長さ(図1中1、2)の平
均値の比がパンストの横縞の見え方に大きく関係するこ
とがわかった。つまり、現状の交編パンストでは、着用
時のふくらはぎからひざ上に相当する状態まで編地を伸
張した際に、カバリング弾性糸ととも糸の編目の平均た
て長さをそれぞれa、bとするとカバリング弾性糸とと
も糸の編目の平均たて長さの比a/bは0.2〜0.6
であり、この平均たて長さの違いによりカバリング弾性
糸が横縞状に見えることがわかった。本発明者らは着用
状態における横縞の目立たない編目構造につき更に研究
の結果、上記a/bがある特定の値のときにのみ特に横
縞の目立たない美しい外観のパンストが得られることを
見出した。
【0009】本発明は少なくともふくらはぎ部からひざ
上部に相当する部分の伸張状態でのカバリング弾性糸と
とも糸の形成する編目の平均たて長さの比が0.7〜
1.2であることを特徴とする。本発明でいうふくらは
ぎ部からひざ上に相当する部分とはパンストを着用した
状態で着用時にもっとも編目の気になる着用者のふくら
はぎ部からひざ上に相当するパンストの部分を意味す
る。これは着用者の体型により若干異なるが平均的体型
ではパンスト脚部のつま先側からのパンスト脚部総コー
ス数の35〜65%の部分に相当する。本発明でいうふ
くらはぎとは下腿最大囲をしめす背部中心よりおおむね
上下に5cmの範囲をいい、ひざ上とは膝骨部上おおむ
ね5cm範囲をいう。パンストを着用状態に伸張したと
き、着用者の体型により若干異なるが平均的体型では脚
長方向に27cm,脚周方向に35cmに伸張すること
となる。それ故本発明でいう伸張状態とは脚長方向に2
7cm,脚周方向に35cmに伸張したときをいい、こ
の状態でのカバリング弾性糸ととも糸の形成する編目の
平均たて長さの比が0.7〜1.2であることを特徴と
する。この範囲であれば、着用時に編目の横縞の最も気
になるふくらはぎからひざ上に相当する部分のカバリン
グ弾性糸ととも糸の平均たて長さの違いが小さくなり横
縞が目立たなくなるため外観の美しい交編パンストとな
る。伸張状態でのカバリング弾性糸ととも糸の形成する
編目の平均たて長さの比が0.9〜1.1であればより
好ましい。着用状態において該相当部のカバリング弾性
糸ととも糸の形成する編目の平均たて長さの比が0.7
から1.2の範囲を越えるとカバリング弾性糸ととも糸
の形成する編目の平均たて長さの差が顕著になるため横
縞が目立ち外観が損なわれる。
【0010】体型が違った場合は着用時に脚長方向、脚
周方向にさらに伸張されるが脚長方向と脚周方向の伸張
比はさほど変わらないため本発明でいう伸張状態でのカ
バリング弾性糸ととも糸の形成する編目の平均たて長さ
の比が0.7〜1.2であれば体型が違う着用者が着用
した場合にも横縞は目立たず、外観の美しい交編パンス
トとなる。
【0011】本発明では脚部に用いる糸の種類、デニー
ルは特に限定されない。弾性繊維としては10デニール
〜30デニールのポリウレタン繊維が好適に用いられ、
カバリング用のフィラメント糸には5デニール〜15デ
ニールのポリアミド繊維やポリエステル繊維が好適に用
いられる。とも糸の素材については、ポリアミド系繊
維、ポリエステル系繊維、あるいはセルロース系繊維の
フィラメント糸やウーリー加工糸などの捲縮糸を用いる
ことができる。これらのデニールは特に限定されない。
【0012】特に、夏期の蒸れの解消、冬期の静電気の
解消という関点でも本発明者らは研究を重ねた。その結
果、セルロース系繊維の複合糸を用いることにより、夏
期の蒸れの解消、冬期の静電気の解消を外観、強度を損
ねることなく実現できることを見出した。すなわち、弾
性繊維にフィラメント糸を巻き付けて成るカバリング弾
性糸と、フィラメント糸または捲縮糸からなるとも糸と
の交互編成編地を脚部とするパンティストッキングにお
いて、とも糸にセルロース系繊維とポリアミド系繊維、
ポリエステル系繊維から選ばれる合成繊維との複合糸が
用いられていることを特徴とするパンティストッキング
が、夏期の蒸れ、冬期の静電気の解消を可能とする。
交編パンストのとも糸に用られるセルロース系繊維は、
透明感を高めるため、キュプラ、レーヨンなどの長繊維
であることが好ましいが、特にこれに限定されるもので
はなく、綿、キュプラ等の短繊維を紡績等により糸条と
したもの、あるいは後述されるポリアミド系繊維、ポリ
エステル系繊維にセルロース系繊維を短繊維のまま複合
させた糸条を使用することも可能である。
【0013】また、とも糸は強度向上のため、セルロー
ス系繊維とポリアミド系あるいはポリエステル系繊維と
が複合されることが必須となる。この際、外観の透明感
を損なわないようにするにはとも糸に用いるセルロース
系繊維は20デニール以下が望ましい。10デニール〜
15デニールが最も好適に用いられる。セルロース系繊
維に複合する、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維
の種類は特に限定されないが、デニールとしては15デ
ニール以下、さらに望ましくは5〜10デニールが好ま
しい。すなわち、とも糸全体のデニールが30デニール
以下、望ましくは25デニール以下にすると外観上透明
感を損なわず、見た目の美しいパンストとなる。また、
補強糸となるポリアミド系繊維、あるいはポリエステル
系繊維が5デニール以下ではパンストとした場合の強度
が小さいという問題がある。複合方法については特に限
定されず、合撚、混繊、引き揃えなどがあげられるが、
編成性を向上し、引っ張り、磨耗強度を大きくし、パン
ストの編み目の空隙を大きくするためには100回/m
〜1000回/mの撚数で合撚するのが最も好ましい。
撚数100回/m未満、あるいは引き揃えによる複合で
はパンストにする際の編成性に難があり、またできあが
ったパンストの透明感が小さく、引っ張り、磨耗強度が
弱く好ましくない。撚数1000回/mを越えて合撚す
ると編成時に解撚による糸玉状の欠点ができやすく、ま
た糸が伸びにくくなるため強度低下がおこるため好まし
くない。
【0014】とも糸に上述したセルロース系繊維と合成
繊維の複合糸を用いると、カバリング糸としてセルロー
ス系繊維を用いる場合よりも比較的太い糸を使用しても
透明感が損なわれない。その結果、パンストの強度と透
明感が満足されるものとなる。また、とも糸とカバリン
グ糸に同じ太さの糸を用いると、とも糸は通常、カバリ
ング糸よりみかけの太さが小さいため、肌や、アウター
などパンストの磨耗が起こる相手側への接触が起こりに
くく、とも糸にセルロース系繊維を用いることは磨耗強
度の保持という点でも有効である。さらに、たとえセル
ロース系繊維の強度、伸度が若干小さくてもカバリング
弾性糸と交互編成しているためパンスト全体としての消
費性能は十分満足される。
【0015】パンスト中のセルロース繊維の混率は夏期
の蒸れ、冬期の静電気を解消するため、20%以上であ
ることが好ましく、さらに好ましくは30%以上がよ
い。このようにセルロース系繊維とポリアミド系繊維ま
たはポリエステル系繊維との複合糸をとも糸に用いた場
合には通常のポリアミド系フィラメント糸のみをとも糸
に用いる場合に比べて、カバリング弾性糸ととも糸の透
明度の差が小さいため横縞がより目立ちにくい。
【0016】次に、従来のパンストの横縞の見え方を調
べるとカバリング弾性糸ととも糸の見掛けデニールの差
が大きければ横縞の見え方が顕著になるということもわ
かった。これを弾性繊維にフィラメント糸が一重にカバ
リングしてあるシングルカバリング弾性糸で検討する
と、シングルカバリング弾性糸の芯となる弾性繊維、巻
糸であるフィラメント糸のデニールをそれぞれA、Bと
し、弾性繊維のカバリング時の伸長率(ドラフト率)を
Cとすると、シングルカバリング弾性糸の見掛けデニー
ルは(A/C+B)となり、とも糸のデニールをDとす
ると、シングルカバリング弾性糸ととも糸の見掛けデニ
ールの比は(A/C+B)/Dで表わせる。この値が1
からはずれればシングルカバリング弾性糸ととも糸の見
掛けデニールの違いが大きいために横縞の見え方が顕著
になる。従ってより編目の横縞を目立たなくするために
はシングルカバリング弾性糸ととも糸の見掛けデニール
の比(A/C+B)/Dを0.7〜1.35にすること
が好ましい。より好ましくはシングルカバリング弾性糸
ととも糸の見掛けデニールの比(A/C+B)/Dを
0.85〜1.2にすると良い。また、見掛けデニール
の違いはカバリング数にも左右され、シングルカバリン
グ弾性糸の巻き方にゆとりがある場合、すなわちカバリ
ング数が小さい場合にはシングルカバリング弾性糸の見
掛けデニールは(A/C+B)より大きくなってしま
う。従って最適なカバリング数は1800〜2600T
/mである。
【0017】ダブルカバリングの場合にはもう一方のカ
バリング用のフィラメント糸のデニールをB’とすると
見かけデニールの比は(A/C+B+B’)/Dであら
わされ、シングルカバリング糸の場合と同様に考えられ
る。さらに、横縞の見え方はカバリング弾性糸ととも糸
の色、透明度の違いにも左右されるためこれらの違いが
小さいものが好ましい。従って、カバリング糸は弾性繊
維に2重に巻き付けてあるダブルカバリング糸よりもシ
ングルカバリング糸の方が糸の透明度が高く、とも糸の
透明度に近いため横縞が目立ちにくい。とも糸はフィラ
メント糸の場合はセミダル糸、フルダル糸といった酸化
チタン含有量の大きい糸を用いた方が横縞が目立ちにく
くフィラメント糸よりも捲縮糸の方が横縞が目立ちにく
い。しかしながらフルダル糸、捲縮糸の場合にはパンス
トのもう一つの要求項目である透明感が阻害されるた
め、とも糸にはセミダルのフィラメント糸を用いるのが
最も好ましい。
【0018】さらに交編パンストの横縞の目立ち方を軽
減するにはとなりあうカバリング糸及びとも糸の編目の
よこ長さ(図1の3、4)の比を大きくすると良い。と
なりあうカバリング糸及びとも糸の編目のよこ長さの比
を大きくすると外観上たて筋が発生するがたて筋は横縞
に比べ外観品位の低下は小さく、たて筋により横縞がご
まかされるため横縞の目立ち方の軽減につながる。とな
りあうカバリング糸及びとも糸の編目のよこ長さの比は
好ましくは0.85〜1.2である。
【0019】本発明の外観の美しい交編パンストにデニ
ールの小さい糸を用いることにより、透明感があり、清
涼性に富み、しかも外観の美しい交編パンストを得るこ
とができる。現状においては100%カバリング糸を用
いたゾッキパンストはフィット性が優れているもののそ
のフィット性がゆえに交編パンストに比べて肌への密着
感が高く、夏は暑いと言われている。また、基本的にカ
バリング弾性糸はフィラメント糸に比べ透明感が劣るた
め、ゾッキパンストと交編パンストでは透明感の点にお
いても交編パンストの方が優位である。従って、本発明
の交編パンストは交編の清涼性、透明感を保持しつつ、
外観の美しいパンストとなり得るものであるが、カバリ
ング弾性糸、とも糸にデニールの小さい糸を用いること
のよりこれまでの交編パンストに比べ一層の透明感、清
涼性を有する外観の美しいパンストとなる。
【0020】本発明のパンストを製造するためにはカバ
リング弾性糸ととも糸の供給糸量の調整が必要となる。
従来の製造方法ではカバリング弾性糸の方がとも糸より
糸価格が高いためカバリング弾性糸を引き締めて、すな
わち糸供給量を小さくして編成するのが一般的でありカ
バリング弾性糸ととも糸の糸速比が0.7〜0.9であ
るのが一般的であった。ここでいう糸速比とはパンスト
編成時の糸の速度比でパンストの糸供給量に比例する。
本発明のパンストを製造するには、カバリング弾性糸と
とも糸とをそれぞれ供給し、交互編成するパンストの製
造法において、カバリング弾性糸ととも糸の糸速比が
1.0〜1.6であることが必要である。これにより、
従来のパンストに比べ多くのカバリング弾性糸が供給さ
れるため、カバリング弾性糸ととも糸の形成する編目の
平均たて長さの比を従来のパンストに比べ大きくするこ
とができ、着用状態において少なくともふくらはぎから
ひざ上部に相当する部分のカバリング弾性糸ととも糸の
形成する編目の平均たて長さの比を0.7〜1.2にす
ることができるため外観の美しい交編パンストを製造す
ることができる。
【0021】上記のとおり、本発明のパンストは弾性繊
維にフィラメント糸を巻き付けて成るカバリング弾性糸
とフィラメント糸又は捲縮糸からなるとも糸との交互編
成編地を脚部とするパンストにおいて、少なくともふく
らはぎ部からひざ上部に相当する部分の伸長状態でのカ
バリング弾性糸ととも糸の形成する編目の平均たて長さ
の比が0.7〜1.2であるために、すなわちカバリン
グ弾性糸ととも糸の編目の平均たて長さの違いが小さい
ために交編パンストの最大の欠点であるところの編目の
横縞を解消することができ、外観の美しい交編パンスト
となる。
【0022】さらにカバリング弾性糸ととも糸の見掛け
デニールの比が0.65〜1.35であればカバリング
弾性糸ととも糸の見掛け上のデニールの違いが従来のパ
ンストに比べ小さくなるために、尚一層編目の横縞が目
立たず、外観の美しい交編パンストとなる。また、本発
明のパンストは交編パンストが本来持っているゾッキパ
ンストに対する優位性、すなわち透明感、清涼性の良好
さを損なうものではなく、特にシングルカバリング弾性
糸、とも糸のデニールを小さくすれば透明感、清涼感の
高く、なおかつ外観の美しい交編パンストとなることが
できる。さらに、とも糸がセルロース系繊維とポリアミ
ド系繊維またはポリエステル系繊維との複合糸からなる
場合には、外観や消費性能を損なわずに尚一層夏期の蒸
れや、冬期の静電気を軽減させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施例及び比較例を用いて
本発明を具体的に説明する。なお、実施例、比較例中の
編目の平均たて長さ比は、パンストの脚部の総コース数
の35〜65%の部分を脚長方向に27cm,脚周方向
に35cmに伸張した状態でマイクロスコープを用いて
100倍の表面写真を撮影し、写真上でカバリング糸と
とも糸の編目のたて長さをそれぞれ5カ所で測定し、そ
の平均値の比を算出したものである。
【0024】
【実施例】
【0025】
【実施例1〜3】20デニール、2フィラメントのポリ
ウレタン弾性糸を3.3倍に伸張しつつ、カバリング用
糸として8デニール、4フィラメントのナイロン66糸
を用いて通常のシングルカバリング機でS方向およびZ
方向でシングルカバリングを行なった。カバリング数は
2300T/Mとした。とも糸として12デニール、5
フィラメントのナイロン66糸(セミダル糸)を用い
て、NAGATA KT SUPER4編機(針数40
0本)でS方向シングルカバリング糸、とも糸、Z方向
シングルカバリング糸、とも糸の順の交編で脚部を編成
してパンストとした。この時シングルカバリング糸とと
も糸の糸速比を1.05、1.37、1.55としたも
のをそれぞれ実施例1、2、3とした。その後、通常の
方法で染色、仕上げ及び型板セットして製品とした。
【0026】得られた製品の脚部について次の方法で評
価を行なった。 (官能評価1)30℃60%RHに調整した試験室内で
着用者が実際に着用を行い、清涼性、横縞の見え方、透
明感、フィット感について官能テストをおこなった。パ
ネラーは5名とし、各項目について5段階評価を行なっ
た。「非常に良好」を5、「良好」を4、「どちらとも
いえない」を3、「やや不良」を2、「不良」を1と
し、5名の平均を評価値とした。 (官能評価2)評価者以外の着用者が着用を行い、市販
のゾッキパンスト(弾性糸:15デニール/2フィラメ
ント、カバリング用糸:10デニール/5フィラメン
ト)との編目の美しさ、透明感に関する官能テストを行
った。評価者は5名とし、各項目について5段階評価を
行った。「ゾッキパンストに比べ非常に良好」を5、
「ゾッキパンストに比べ良好」を4、「ゾッキパンスト
と同等」を3、「ゾッキパンストに比べやや不良」を
2、「ゾッキパンストに比べ不良」を1とし、5名の平
均を評価値とした。 (制電性)パンストをナイガイ製下半身マネキン(Mサ
イズ)に装着し、太股部から試験片を採取後、20℃4
0%RHの試験室内で調湿、JISL1094−B法に
て摩擦布に綿布を用いて摩擦帯電圧を測定した。
【0027】得られた結果を表1に示す.表1の結果か
ら明らかなように本発明のパンストは清涼感が良好であ
り、横縞が見えにくく、透明感、フィット性も問題がな
い。
【0028】
【実施例4】15デニール、モノフィラメントのポリウ
レタン弾性糸を用い、カバリング時の伸張率を2.9倍
に、カバリング数を2500T/Mにして実施例1と同
様にシングルカバリング糸を作成し、実施例1と同様の
とも糸とし、編機としてLONATI L410(針数
440)を用いてシングルカバリング糸ととも糸の糸速
比を1.43として実施例1と同様の方法でパンストを
作成した。評価結果を表1に示す。
【0029】
【実施例5】15デニール、モノフィラメントのポリウ
レタン弾性糸を3.3倍に伸張しつつ、被覆用糸として
12デニール、4フィラメントのナイロン66糸を用い
て通常のシングルカバリング機でS方向およびZ方向で
シングルカバリングを行なった。カバリング数は230
0T/Mとした。とも糸として15デニール、12フィ
ラメントのキュプラ糸と8デニール、4フィラメントの
ナイロン66糸を300回/mの撚り数でリング撚糸機
を用いてS方向及びZ方向に合撚した。これらの糸を用
いて実施例1と同様にパンストを作成した。この時シン
グルカバリング糸ととも糸の糸速比は1.42とした。
評価結果を表1に示す。セルロース繊維をとも糸に使う
と、清涼感が著しく高く制電性も大きい。外観も良好で
ある。
【0030】
【実施例6】とも糸として15デニール、12フィラメ
ントのキュプラ糸と8デニール4フィラメントのナイロ
ン66糸を混繊し、シングルカバリング糸ととも糸の糸
速比を1.36として実施例5と同様の方法でパンスト
を作成した。評価結果を表1に示す。
【0031】
【比較例1、2】シングルカバリング糸ととも糸の糸速
比を0.85(比較例1)、1.7(比較例2)とした
以外は実施例1と同様の方法でパンストを作成し、評価
した。結果を表1に示す。カバリング糸ととも糸の編目
のたて長さの比が小さくても、大きくても横縞は目立
つ。特に糸速比を1.7とした比較例2は編み立て性も
著しく不良であった。
【0032】
【比較例3】カバリング被覆用糸を12デニール、7フ
ィラメント、とも糸を12デニール、3フィラメント、
シングルカバリング糸ととも糸の糸速比を0.85とし
た以外は実施例1と同様の方法でパンストを作成し、評
価した。結果を表1に示す。カバリング糸ととも糸も編
目のたて長さの比が小さい上に、カバリング糸のデニー
ルが大きいため尚一層編目の横縞が目立つ結果となっ
た。
【0033】
【比較例4】実施例4で用いたカバリング糸を用いて、
NAGATA KT SUPER4編機(針数400
本)でS方向、Z方向、S方向、Z方向の順に脚部を編
成したゾッキパンストを作成し、通常の方法で染色、仕
上げ、縫製、型板セットして製品にした。評価結果を表
1に示す。ゾッキパンストは交編パンストに比べ清涼感
に欠けることがわかる。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明のパンストは弾性繊維にフィラメ
ント糸を巻き付けて成るカバリング弾性糸とフィラメン
ト糸、または捲縮糸からなるとも糸との交互編成編地を
脚部とするパンティストッキングにおいて、少なくとも
ふくらはぎ部からひざ上部に相当する部分の着用時に相
当する伸長時のカバリング弾性糸ととも糸の形成する編
目の平均たて長さの比が0.7〜1.2であるために、
すなわちカバリング弾性糸ととも糸の編目の平均たて長
さの違いが小さいために交編パンストの最大の欠点であ
るところの編目の横縞を解消することができ、外観の美
しい交編パンストとなる。
【0036】さらにカバリング弾性糸ととも糸の見掛け
デニールの比が0.65〜1.35であればカバリング
弾性糸ととも糸の見掛け上のデニールの違いが従来のパ
ンストに比べ小さくなるために、尚一層編目の横縞が目
立たず、外観の美しい交編パンストとなる。また、本発
明のパンストは交編パンストが本来持っているゾッキパ
ンストに対する優位性、すなわち透明感、清涼性の良好
さを損なうものではなく、特にカバリング弾性糸、とも
糸のデニールを小さくすれば透明感、清涼感の高く、な
おかつ外観の美しい交編パンストとなることができる。
さらにとも糸がセルロース系繊維とポリアミド系繊維又
はポリエステル系繊維との複合糸からなる場合には、外
観や消費性能を損なわずに夏期の蒸れや、冬期の静電気
を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシングルカバリング交編パンストの脚部
編地を伸張した状態を拡大して例示する模式図である。
【図2】本発明のシングルカバリング交編パンストの脚
部編地を伸張した状態を拡大して例示する模式図であ
る。
【符号の説明】
a:シングルカバリング糸 b:とも糸 1:シングルカバリング糸の編目のたて長さ 2:とも糸の編目のたて長さ 3:編目のよこ長さ 4:3と隣あう編目のよこ長さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性繊維にフィラメント糸を巻き付けて
    成るカバリング弾性糸とフィラメント糸又は捲縮糸から
    なるとも糸との交互編成編地を脚部とする交編パンティ
    ストッキングにおいて、少なくともふくらはぎ部からひ
    ざ上部に相当する部分の伸張状態でのカバリング弾性糸
    ととも糸の形成する編目の平均たて長さの比が0.7〜
    1.2であることを特徴とする交編パンティストッキン
    グ。
  2. 【請求項2】 カバリング弾性糸ととも糸の見掛けデニ
    ールの比が0.65〜1.35である請求項1記載のパ
    ンティストッキング。
  3. 【請求項3】 とも糸にセルロース系繊維とポリアミド
    繊維、ポリエステル繊維から選ばれる合成繊維とからな
    る複合糸が用いられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の交編パンティストッキング。
  4. 【請求項4】カバリング弾性糸ととも糸とをそれぞれ供
    給し、交互編成するパンティストッキングの製造法にお
    いて、カバリング弾性糸ととも糸の糸速比が1.0〜
    1.6であることを特徴とする交編パンティストッキン
    グの製造方法。
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