JPH09111796A - 油圧ショベル用ブ−ム - Google Patents
油圧ショベル用ブ−ムInfo
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- JPH09111796A JPH09111796A JP29349695A JP29349695A JPH09111796A JP H09111796 A JPH09111796 A JP H09111796A JP 29349695 A JP29349695 A JP 29349695A JP 29349695 A JP29349695 A JP 29349695A JP H09111796 A JPH09111796 A JP H09111796A
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- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブラケットの形状を複雑にせず、稼働時に発
生する応力を低減し、疲労寿命の高い油圧ショベル用ブ
−ムを提供する。 【解決手段】 油圧ショベル用ブ−ムにおいて、前記ブ
−ムに配置されるブラケットの一対の板材は、上板、下
板のいずれかの幅方向の中心に対して対称であって、側
板の上に乗らない程度に離して取り付けられ、前記ブラ
ケットの端の間隔が前記ブラケットの一対の板材の端の
うち、シリンダが配置される側と反対側の端の間隔が、
前記シリンダを連結するための孔が設けられた前記板材
の部分における間隔より狭くなるような形状に、前記一
対の板材を形成されている。
生する応力を低減し、疲労寿命の高い油圧ショベル用ブ
−ムを提供する。 【解決手段】 油圧ショベル用ブ−ムにおいて、前記ブ
−ムに配置されるブラケットの一対の板材は、上板、下
板のいずれかの幅方向の中心に対して対称であって、側
板の上に乗らない程度に離して取り付けられ、前記ブラ
ケットの端の間隔が前記ブラケットの一対の板材の端の
うち、シリンダが配置される側と反対側の端の間隔が、
前記シリンダを連結するための孔が設けられた前記板材
の部分における間隔より狭くなるような形状に、前記一
対の板材を形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧シリンダンダを
連結するためのブラケットを備えた油圧ショベル用ブ−
ム、特にブラケットの疲労寿命を向上させた油圧ショベ
ル用ブ−ムに関するものである。
連結するためのブラケットを備えた油圧ショベル用ブ−
ム、特にブラケットの疲労寿命を向上させた油圧ショベ
ル用ブ−ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベルは土木、建設工事等
で広く使用されている。この油圧ショベルは図5に示す
ように、操縦部11、原動機部12、走行装置13及
び、旋回台14を有する本体に、1組のブ−ム2とア−
ム3を駆動屈伸可能に連結し、前記ア−ム3の先端にバ
ケット9を駆動揺動可能に取り付けられた構成になって
いる。なお、ブ−ム2とア−ム3を、本発明では両方と
も油圧ショベル用ブ−ムと総称する。
で広く使用されている。この油圧ショベルは図5に示す
ように、操縦部11、原動機部12、走行装置13及
び、旋回台14を有する本体に、1組のブ−ム2とア−
ム3を駆動屈伸可能に連結し、前記ア−ム3の先端にバ
ケット9を駆動揺動可能に取り付けられた構成になって
いる。なお、ブ−ム2とア−ム3を、本発明では両方と
も油圧ショベル用ブ−ムと総称する。
【0003】前記ブ−ム2、3には油圧シリンダ−7
a、7bが配設されており、ブ−ム3は油圧シリンダ−
7aによってブ−ム2に対して屈伸自在であり、バッケ
ト9は油圧シリンダ−7bによってブ−ム3に対して屈
伸自在である。この油圧シリンダ−7a、7bはブ−ム
2、3に沿って配設され、油圧シリンダ−7a、7bを
連結するためにブラッケト1が各ブ−ム2、3に備えら
れている。
a、7bが配設されており、ブ−ム3は油圧シリンダ−
7aによってブ−ム2に対して屈伸自在であり、バッケ
ト9は油圧シリンダ−7bによってブ−ム3に対して屈
伸自在である。この油圧シリンダ−7a、7bはブ−ム
2、3に沿って配設され、油圧シリンダ−7a、7bを
連結するためにブラッケト1が各ブ−ム2、3に備えら
れている。
【0004】油圧ショベル用ブ−ム2、3の典型例をブ
−ム2を例にあげて図6により説明する。ブ−ム2は上
板4、下板5及び両側板6を組み合わせて断面が矩形に
なるように形成されており、全体としてくの字型になっ
ている。このブ−ム2の、上板の上に、本体に沿って配
設される油圧シリンダ7aを連結するためのブラケット
1が取付けらている。このブラケット1は図7に示すよ
うに、一対の板材21、22を等間隔で対向配置してな
り、この板材21、22には前記油圧シリンダ7aを連
結するための孔8が設けらている。なお、8aは必要に
応じて設けられるボスである。前記ブラケット1の板材
21、22は前記ブ−ムの上板4及び下板5のいずれか
に、板幅方向の中心に対して対称かつ平行に溶接される
ような構成になっている。前記ブラケット1は前記油圧
シリンダ7aをピンを介して孔8の部分で支持し、稼働
時に前記油圧シリンダ7aの推力を前記ブ−ム2に伝え
る機能を持つものである。
−ム2を例にあげて図6により説明する。ブ−ム2は上
板4、下板5及び両側板6を組み合わせて断面が矩形に
なるように形成されており、全体としてくの字型になっ
ている。このブ−ム2の、上板の上に、本体に沿って配
設される油圧シリンダ7aを連結するためのブラケット
1が取付けらている。このブラケット1は図7に示すよ
うに、一対の板材21、22を等間隔で対向配置してな
り、この板材21、22には前記油圧シリンダ7aを連
結するための孔8が設けらている。なお、8aは必要に
応じて設けられるボスである。前記ブラケット1の板材
21、22は前記ブ−ムの上板4及び下板5のいずれか
に、板幅方向の中心に対して対称かつ平行に溶接される
ような構成になっている。前記ブラケット1は前記油圧
シリンダ7aをピンを介して孔8の部分で支持し、稼働
時に前記油圧シリンダ7aの推力を前記ブ−ム2に伝え
る機能を持つものである。
【0005】油圧シリンダ7aの推力を受けると、ブラ
ケット1は油圧シリンダ7aを連結するための孔8を介
して、前記一対の板材21、22の溶接されているブ−
ム2の上板4に応力を伝達し、前記ブ−ム2に推力を伝
える機構になっている。掘削作業時に、前記油圧シリン
ダ7aの推力を受けると、前記一対の板材21、22が
溶接されている前記ブ−ム2の上板4は内側に曲げられ
変形が起こる。さらに、前記一対の板材21、22の端
が接する前記ブ−ム2の上板4に応力集中が生じる。特
に、前記油圧シリンダ7aが配置される側と反対側の端
21a、22aに高い圧縮応力が発生することが確認さ
れている。
ケット1は油圧シリンダ7aを連結するための孔8を介
して、前記一対の板材21、22の溶接されているブ−
ム2の上板4に応力を伝達し、前記ブ−ム2に推力を伝
える機構になっている。掘削作業時に、前記油圧シリン
ダ7aの推力を受けると、前記一対の板材21、22が
溶接されている前記ブ−ム2の上板4は内側に曲げられ
変形が起こる。さらに、前記一対の板材21、22の端
が接する前記ブ−ム2の上板4に応力集中が生じる。特
に、前記油圧シリンダ7aが配置される側と反対側の端
21a、22aに高い圧縮応力が発生することが確認さ
れている。
【0006】油圧シリンダは繰り返し作動されるため、
ブ−ムの上板は繰り返し、変形し、応力集中のより高い
圧縮応力の発生するブラケット1の端21a、22aに
おける疲労強度の低下が問題となった。この疲労強度の
低下を防止するために、従来、以下のような対策が提案
されている。すなわち、(イ)ブラケット1の板材2
1、22の端21a、22a部を曲げて接合して環状に
した後溶接し、上板にかかる荷重を分散(実開昭63−
95754号)するものと(ロ)ブラケット1の板材2
1、22の取付位置をブ−ムの側板6、6の上に置き、
荷重を側板6、6で負担(実開昭58−63254号)
するものである。
ブ−ムの上板は繰り返し、変形し、応力集中のより高い
圧縮応力の発生するブラケット1の端21a、22aに
おける疲労強度の低下が問題となった。この疲労強度の
低下を防止するために、従来、以下のような対策が提案
されている。すなわち、(イ)ブラケット1の板材2
1、22の端21a、22a部を曲げて接合して環状に
した後溶接し、上板にかかる荷重を分散(実開昭63−
95754号)するものと(ロ)ブラケット1の板材2
1、22の取付位置をブ−ムの側板6、6の上に置き、
荷重を側板6、6で負担(実開昭58−63254号)
するものである。
【0007】(イ)の方法は、曲げて接合し環状にした
ブラケットの端により、油圧シリンダからの応力を分散
させるものである。(ロ)の方法はブラケットから上板
4又は下板5に作用する応力をブ−ムの側板6、6で負
担することができ、これにより、ブ−ムの上板4又は下
板5の応力集中を防止することが可能と考えられる。
ブラケットの端により、油圧シリンダからの応力を分散
させるものである。(ロ)の方法はブラケットから上板
4又は下板5に作用する応力をブ−ムの側板6、6で負
担することができ、これにより、ブ−ムの上板4又は下
板5の応力集中を防止することが可能と考えられる。
【0008】
【発明を解決しようとする課題】しかしながら、前記
(イ)のブラケット1の両端部を曲げて接合し、環状に
溶接するものも、ブラケット1の先端は環状に溶接され
ているため、また上板4がたわむことも考慮すると、上
板4の中央に対する応力集中が生じ、逆に疲労強度を低
下させる場合があるという問題点がある。さらに、ブラ
ケット1の形状が複雑になり加工及び溶接施工コストの
上昇は避けられない。また前記(ロ)のブラケット1の
板材21、22の位置をブ−ムの側板6、6の上に取り
付けるものはブ−ム幅と油圧シリンダ寸法との関係よ
り、ブラケット1の幅方向が異常に大きくなり実施でき
ない場合が予想される。
(イ)のブラケット1の両端部を曲げて接合し、環状に
溶接するものも、ブラケット1の先端は環状に溶接され
ているため、また上板4がたわむことも考慮すると、上
板4の中央に対する応力集中が生じ、逆に疲労強度を低
下させる場合があるという問題点がある。さらに、ブラ
ケット1の形状が複雑になり加工及び溶接施工コストの
上昇は避けられない。また前記(ロ)のブラケット1の
板材21、22の位置をブ−ムの側板6、6の上に取り
付けるものはブ−ム幅と油圧シリンダ寸法との関係よ
り、ブラケット1の幅方向が異常に大きくなり実施でき
ない場合が予想される。
【0009】そこで、本発明は、ブラケットの形状を複
雑にせず、ブ−ム幅内に収まるブラケットであって、ブ
ラケットの端への応力集中の緩和を可能にする油圧ショ
ベル用ブ−ムを提供することを目的としたものである。
雑にせず、ブ−ム幅内に収まるブラケットであって、ブ
ラケットの端への応力集中の緩和を可能にする油圧ショ
ベル用ブ−ムを提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は(A)上
板、下板及び両側板を組み合わせて断面が矩形になるよ
うに形成されたブ−ム2、3本体と、前記上板及び下板
のいずれかに溶接にて取り付けられ、前記ブ−ム2、3
本体に沿って配設される油圧シリンダ7a、7bを連結
するためのブラケット1とを備えてなり、このブラケッ
ト1は一対の板材31、32を対向配置してなり、この
板材31、32には前記油圧シリンダ7a、7bを連結
するための孔8が設けられてなる油圧ショベル用ブ−ム
2、3において、(B)前記一対の板材31、32は、
上板4、下板5のいずれかの幅方向の中心に対して対称
であって、前記側板6、6の上に乗らない程度に離して
取り付けられ、(C)前記一対の板材31、32の端の
うち、前記油圧シリンダ7a、7bが配置される側と反
対側の端31a、32aの間隔が、前記孔8が設けられ
た部分における間隔より狭くなるような形状に前記一対
の板材を形成した構造である。
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は(A)上
板、下板及び両側板を組み合わせて断面が矩形になるよ
うに形成されたブ−ム2、3本体と、前記上板及び下板
のいずれかに溶接にて取り付けられ、前記ブ−ム2、3
本体に沿って配設される油圧シリンダ7a、7bを連結
するためのブラケット1とを備えてなり、このブラケッ
ト1は一対の板材31、32を対向配置してなり、この
板材31、32には前記油圧シリンダ7a、7bを連結
するための孔8が設けられてなる油圧ショベル用ブ−ム
2、3において、(B)前記一対の板材31、32は、
上板4、下板5のいずれかの幅方向の中心に対して対称
であって、前記側板6、6の上に乗らない程度に離して
取り付けられ、(C)前記一対の板材31、32の端の
うち、前記油圧シリンダ7a、7bが配置される側と反
対側の端31a、32aの間隔が、前記孔8が設けられ
た部分における間隔より狭くなるような形状に前記一対
の板材を形成した構造である。
【0011】油圧ショベルの掘削作業時には、ブ−ム
2、3はその長手方向に曲げられ、上板4又は下板5が
外側に膨れる形で変形が起こる。この変形によって上板
4又は下板5の表面に引張応力が発生し、ブ−ム幅方向
の中央で最も大きくなる。この引張応力とブラケット1
の一対の板材31、32の端が上板4又は下板5に及ぼ
す圧縮応力と相殺される。この相殺を有効とするために
は前記板材の端をくっつけると圧縮応力の集中の方が勝
ってしまう。そのため、くっつけない程度に狭くするこ
とが有効である。
2、3はその長手方向に曲げられ、上板4又は下板5が
外側に膨れる形で変形が起こる。この変形によって上板
4又は下板5の表面に引張応力が発生し、ブ−ム幅方向
の中央で最も大きくなる。この引張応力とブラケット1
の一対の板材31、32の端が上板4又は下板5に及ぼ
す圧縮応力と相殺される。この相殺を有効とするために
は前記板材の端をくっつけると圧縮応力の集中の方が勝
ってしまう。そのため、くっつけない程度に狭くするこ
とが有効である。
【0012】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の構成のうち、前記ブラケット1の一対の板材3
1、32の狭くなった端の間隔を前記孔8が設けられた
部分の前記板材31、32の間隔に対して、0.4〜
0.8の範囲内にあることを特徴としている。前記板材
31、32の狭くなった端31a、32aの間隔が前記
条件を満足することによって、板材の端の応力と上板又
は下板の引張応力との相殺により約1割の応力低下が期
待できる。
の発明の構成のうち、前記ブラケット1の一対の板材3
1、32の狭くなった端の間隔を前記孔8が設けられた
部分の前記板材31、32の間隔に対して、0.4〜
0.8の範囲内にあることを特徴としている。前記板材
31、32の狭くなった端31a、32aの間隔が前記
条件を満足することによって、板材の端の応力と上板又
は下板の引張応力との相殺により約1割の応力低下が期
待できる。
【0013】また請求項3記載の発明は、請求項1又は
2記載の発明の構成のうち、前記ブラケット1の一対の
板材31、32の前記孔1から前記油圧シリンダ7aが
配設される側と反対側の端31a、32aまでの適所で
前記上板4又は下板5を中に向かって折り曲げられて、
狭くなった前記端が形成されることを特徴としている。
2記載の発明の構成のうち、前記ブラケット1の一対の
板材31、32の前記孔1から前記油圧シリンダ7aが
配設される側と反対側の端31a、32aまでの適所で
前記上板4又は下板5を中に向かって折り曲げられて、
狭くなった前記端が形成されることを特徴としている。
【0014】前記ブラケット1の一対の板材31、32
を中に向かって折り曲げて、狭くなったブラケットの端
31a、32aを成形することにより、前記ブラケット
1の形状を複雑にせず、発生する応力を低減することが
可能となる。
を中に向かって折り曲げて、狭くなったブラケットの端
31a、32aを成形することにより、前記ブラケット
1の形状を複雑にせず、発生する応力を低減することが
可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図示例と
ともに説明する。図1は油圧ショベル用ブ−ムに配設さ
れたブラケットの概略図、図2は油圧ショベル用ブ−ム
に配設された別のブラケットの概略図である。
ともに説明する。図1は油圧ショベル用ブ−ムに配設さ
れたブラケットの概略図、図2は油圧ショベル用ブ−ム
に配設された別のブラケットの概略図である。
【0016】なお、図5及び図6で説明した油圧ショベ
ル及びブ−ムは本発明と同様であるため、その説明を省
略する。図1において、図7と異なる点はブラケットを
構成する一対の板材31、32の長手方向中程の縦線A
でお互いに内側に対称になるように折り曲げ、孔8が設
けられる部分の間隔;d0 より狭い間隔;dで油圧シリ
ンダ7aが配置され側と反対側の端31a、32aを溶
接されるような構成にしている。図2において図7と異
なる点はブラケットを構成する板材31、32において
油圧シリンダを連結する孔8が設けられた部分31c、
32cの間隔はd0 のままで、一対の板材の残りの部分
はブ−ム2の幅方向中央寄りに取り付けられる。ブラン
ケット1の一対の板材31、32のシリンダ側の端31
b、32bとシリンダと反対側の端31a、32aの間
隔;dは孔8が設けられた部分31c、32cの間隔;
d0 より狭く溶接されるような構成にしている。
ル及びブ−ムは本発明と同様であるため、その説明を省
略する。図1において、図7と異なる点はブラケットを
構成する一対の板材31、32の長手方向中程の縦線A
でお互いに内側に対称になるように折り曲げ、孔8が設
けられる部分の間隔;d0 より狭い間隔;dで油圧シリ
ンダ7aが配置され側と反対側の端31a、32aを溶
接されるような構成にしている。図2において図7と異
なる点はブラケットを構成する板材31、32において
油圧シリンダを連結する孔8が設けられた部分31c、
32cの間隔はd0 のままで、一対の板材の残りの部分
はブ−ム2の幅方向中央寄りに取り付けられる。ブラン
ケット1の一対の板材31、32のシリンダ側の端31
b、32bとシリンダと反対側の端31a、32aの間
隔;dは孔8が設けられた部分31c、32cの間隔;
d0 より狭く溶接されるような構成にしている。
【0017】つぎに図1、図2のブ−ムの作動を説明す
る。ブ−ム2は掘削時にバケット9に作用する力がブ−
ム2に加わり、前記ブ−ム2はたわみ、前記ブ−ム2の
矩形断面が、側板6では中央がへこみ、上板4、下板5
では中央が出っぱる変形が発生する。この結果、前記ブ
−ム2の上板4の表側には引張応力が生じ、その最大応
力の発生場所は前記ブ−ム2の幅方向の中央部である。
一方、稼働時に油圧シリンダ7aから前記ブ−ム2へ働
く推力は圧縮応力であり、油圧シリンダ7aが配置され
側と反対側のブラケット1の一対の板材の端31a、3
2aに応力が集中することを述べた。
る。ブ−ム2は掘削時にバケット9に作用する力がブ−
ム2に加わり、前記ブ−ム2はたわみ、前記ブ−ム2の
矩形断面が、側板6では中央がへこみ、上板4、下板5
では中央が出っぱる変形が発生する。この結果、前記ブ
−ム2の上板4の表側には引張応力が生じ、その最大応
力の発生場所は前記ブ−ム2の幅方向の中央部である。
一方、稼働時に油圧シリンダ7aから前記ブ−ム2へ働
く推力は圧縮応力であり、油圧シリンダ7aが配置され
側と反対側のブラケット1の一対の板材の端31a、3
2aに応力が集中することを述べた。
【0018】最大の圧縮応力の生ずる油圧シリンダ7a
が配置される側と反対側のブラケット1の一対の板材の
端31a、32aを、引張応力が最大となるブ−ム幅方
向の中央部に移動させることにより、圧縮応力とブ−ム
に生ずる引張応力とを相殺させることが可能となる。図
1や図2のように、ブラケット1の一対の板材31、3
2の端のうち、油圧シリンダ7aが配置される側と反対
側の端31a、32aの間隔;dが、油圧シリンダ7a
を連結するためのブラケットに設けられた孔8の配置さ
れた部分における間隔;d0 より狭くなるように配設す
る。油圧ショベルの掘削作業時にブ−ム2の上板4又は
下板5の表側に引張応力が発生し、ブラケット1の一対
の板材の端31a、32aが上板又は下板に及ぼす圧縮
応力を相殺して、この圧縮応力を低減する。さらに、ブ
ラケット1の一対の板材の端31a、32aをブ−ム2
の板幅方向の中央部に近づけて行くと、上板4又は下板
5に及ぼす圧縮応力はさらに低減するが、一方、応力集
中が大きくなり、圧縮応力の低減効果が少なくなる。最
後に、くっつけると応力集中が最大となり、逆に、ブラ
ケット1の一対の板材の端31a、32aが上板4又は
下板5に及ぼす圧縮応力を増加させる。
が配置される側と反対側のブラケット1の一対の板材の
端31a、32aを、引張応力が最大となるブ−ム幅方
向の中央部に移動させることにより、圧縮応力とブ−ム
に生ずる引張応力とを相殺させることが可能となる。図
1や図2のように、ブラケット1の一対の板材31、3
2の端のうち、油圧シリンダ7aが配置される側と反対
側の端31a、32aの間隔;dが、油圧シリンダ7a
を連結するためのブラケットに設けられた孔8の配置さ
れた部分における間隔;d0 より狭くなるように配設す
る。油圧ショベルの掘削作業時にブ−ム2の上板4又は
下板5の表側に引張応力が発生し、ブラケット1の一対
の板材の端31a、32aが上板又は下板に及ぼす圧縮
応力を相殺して、この圧縮応力を低減する。さらに、ブ
ラケット1の一対の板材の端31a、32aをブ−ム2
の板幅方向の中央部に近づけて行くと、上板4又は下板
5に及ぼす圧縮応力はさらに低減するが、一方、応力集
中が大きくなり、圧縮応力の低減効果が少なくなる。最
後に、くっつけると応力集中が最大となり、逆に、ブラ
ケット1の一対の板材の端31a、32aが上板4又は
下板5に及ぼす圧縮応力を増加させる。
【0019】図1のように、ブラケット1の一対の板材
31、32を中に向かって折り曲げて、狭くなった前記
ブラケット1の端31a、32aを成形することによ
り、前記ブラケット1の形状を複雑にせず、発生する応
力を低減することが出来、疲労寿命を向上さることが可
能となる。又、図2のように、ブラケット1の一対の板
材31、32の両端をブ−ム2の幅方向中央よりに配設
することにより、両端に発生する応力を低減することが
出来、疲労寿命をさらに向上させることが可能となる。
31、32を中に向かって折り曲げて、狭くなった前記
ブラケット1の端31a、32aを成形することによ
り、前記ブラケット1の形状を複雑にせず、発生する応
力を低減することが出来、疲労寿命を向上さることが可
能となる。又、図2のように、ブラケット1の一対の板
材31、32の両端をブ−ム2の幅方向中央よりに配設
することにより、両端に発生する応力を低減することが
出来、疲労寿命をさらに向上させることが可能となる。
【0020】なお、以上の実施形態ではブ−ムとして油
圧ショベルに本体側のブ−ム2の場合を説明したがブ−
ム3にも適用可能である。油圧シリンダが上板でなく下
板に取り付けられる場合もあり、この場合も本発明は適
用できる。
圧ショベルに本体側のブ−ム2の場合を説明したがブ−
ム3にも適用可能である。油圧シリンダが上板でなく下
板に取り付けられる場合もあり、この場合も本発明は適
用できる。
【0021】
【実施例】20トンクラスでの油圧ショベルでの図1の
ブ−ムを用いた場合の具体的な実施例を以下に説明す
る。ブラケットの板材の長さは1140mm、厚さは2
5mm、シリンダが配設される孔が設けられている部分
の間隔;d0 は180mmで、板材の孔からシリンダが
配設される側と反対側の端までの長さは750mmであ
る。なお、ブ−ムの上板の幅は370mmである。板材
の孔からシリンダが配設される側と反対側の端方向に3
00mmの部分をブ−ムの上板の中に向かって折り曲
げ、前記ブラケットの端の間隔;dを120mmになる
ように溶接した。なお、このブラケットの端に発生する
応力は、図7に示す同形状のブラケットの端に発生する
応力に比べて、30%低減することを実測した。
ブ−ムを用いた場合の具体的な実施例を以下に説明す
る。ブラケットの板材の長さは1140mm、厚さは2
5mm、シリンダが配設される孔が設けられている部分
の間隔;d0 は180mmで、板材の孔からシリンダが
配設される側と反対側の端までの長さは750mmであ
る。なお、ブ−ムの上板の幅は370mmである。板材
の孔からシリンダが配設される側と反対側の端方向に3
00mmの部分をブ−ムの上板の中に向かって折り曲
げ、前記ブラケットの端の間隔;dを120mmになる
ように溶接した。なお、このブラケットの端に発生する
応力は、図7に示す同形状のブラケットの端に発生する
応力に比べて、30%低減することを実測した。
【0022】また図2に示すように、予め2枚のブラケ
ットをブ−ムの幅方向の中央よりにブ−ムの下板に配置
したものも、前記ブラケットの端に発生する応力を低減
することが出来た。また、いずれの本実施例で使用した
油圧シリンダもブラケットの位置をブ−ムの側板の上に
取り付けるのは困難であった。
ットをブ−ムの幅方向の中央よりにブ−ムの下板に配置
したものも、前記ブラケットの端に発生する応力を低減
することが出来た。また、いずれの本実施例で使用した
油圧シリンダもブラケットの位置をブ−ムの側板の上に
取り付けるのは困難であった。
【0023】さらに、ブラケットの一対の板材の端のう
ち、前記シリンダが配置される側と反対側の端の間隔;
dが、前記孔が設けられた部分における間隔;d0 より
狭くなるような形状にすることにより、発生する応力を
低減することを有限要素法により検討した。ブラケット
の端に発生する応力におよぼすブラケット間隔の影響を
図3に示す。なお、計算は図8に示す油圧ショベル用ブ
−ムのモデルを用いて、有限要素法による実働掘削条件
の解析を行った。
ち、前記シリンダが配置される側と反対側の端の間隔;
dが、前記孔が設けられた部分における間隔;d0 より
狭くなるような形状にすることにより、発生する応力を
低減することを有限要素法により検討した。ブラケット
の端に発生する応力におよぼすブラケット間隔の影響を
図3に示す。なお、計算は図8に示す油圧ショベル用ブ
−ムのモデルを用いて、有限要素法による実働掘削条件
の解析を行った。
【0024】この結果より、従来提案されている前記
(ハ)のブラケット両端部を曲げて接合し、環状に溶接
する方法での、環状に溶接されたブラケットの先端の応
力は低減しないことが判明した。すなわち、ブラケット
の先端を合わせることはブラケットの先端への応力集中
が生じることになる。場合によれば、応力が増加するこ
とも考えられる。
(ハ)のブラケット両端部を曲げて接合し、環状に溶接
する方法での、環状に溶接されたブラケットの先端の応
力は低減しないことが判明した。すなわち、ブラケット
の先端を合わせることはブラケットの先端への応力集中
が生じることになる。場合によれば、応力が増加するこ
とも考えられる。
【0025】図3に示すように、ブラケットの端の間
隔;dをシリンダを連結するための孔が設けられた部分
の間隔;d0 に対して、0.4〜0.8の範囲内では、
シリンダが配置される側と反対側のブラケットの端の応
力は10%以上低減されることが判明した。図4に示
す、疲労設計指針・同解説(日本鋼構造協会編、199
3年発行、p33)のS−N線図により、この応力の1
0%の低下により、疲労寿命は約2倍に増加することが
推定され、疲労寿命改善が著しい事が判明した。ブラケ
ットの端の間隔を狭くすることにより、前記ブラケット
の端に発生する応力を低減することが出来、疲労寿命が
向上が図れることを確認できた。
隔;dをシリンダを連結するための孔が設けられた部分
の間隔;d0 に対して、0.4〜0.8の範囲内では、
シリンダが配置される側と反対側のブラケットの端の応
力は10%以上低減されることが判明した。図4に示
す、疲労設計指針・同解説(日本鋼構造協会編、199
3年発行、p33)のS−N線図により、この応力の1
0%の低下により、疲労寿命は約2倍に増加することが
推定され、疲労寿命改善が著しい事が判明した。ブラケ
ットの端の間隔を狭くすることにより、前記ブラケット
の端に発生する応力を低減することが出来、疲労寿命が
向上が図れることを確認できた。
【0026】
【発明の効果】本発明のうち請求項1、2のものは、油
圧ショベル用ブ−ムにおいて、前記ブ−ムに配置される
ブラケットの一対の板材は、上板、下板のいずれかの幅
方向の中心に対して対称であって、側板の上に乗らない
程度に離して取り付けられ、前記ブラケットの端の間隔
が前記ブラケットの一対の板材の端のうち、シリンダが
配置される側と反対側の端の間隔が、前記シリンダを連
結するための孔が設けられた前記板材の部分における間
隔より狭くなるような形状にする。具体的には、前記板
材の狭くなった端の間隔が前記孔が設けられた部分の前
記板材の間隔に対して、0.4〜0.8になるように、
前記一対の板材を形成されている構成である。これによ
り、油圧ショベルの稼働中に、シリンダが配置される側
と反対側のブラケットの端に発生する圧縮応力と上板又
は下板の引張応力とを相殺させることになり、前記ブラ
ケットの疲労寿命が向上する。
圧ショベル用ブ−ムにおいて、前記ブ−ムに配置される
ブラケットの一対の板材は、上板、下板のいずれかの幅
方向の中心に対して対称であって、側板の上に乗らない
程度に離して取り付けられ、前記ブラケットの端の間隔
が前記ブラケットの一対の板材の端のうち、シリンダが
配置される側と反対側の端の間隔が、前記シリンダを連
結するための孔が設けられた前記板材の部分における間
隔より狭くなるような形状にする。具体的には、前記板
材の狭くなった端の間隔が前記孔が設けられた部分の前
記板材の間隔に対して、0.4〜0.8になるように、
前記一対の板材を形成されている構成である。これによ
り、油圧ショベルの稼働中に、シリンダが配置される側
と反対側のブラケットの端に発生する圧縮応力と上板又
は下板の引張応力とを相殺させることになり、前記ブラ
ケットの疲労寿命が向上する。
【0027】請求項2記載の発明では、ブランケットを
構成する一対の板材を単に折り曲げるだけであるので、
製造コストの上昇はわずかで済むという効果がある。
構成する一対の板材を単に折り曲げるだけであるので、
製造コストの上昇はわずかで済むという効果がある。
【図1】本発明の油圧ショベル用ブ−ムに配設されたブ
ラケットの概略図である。
ラケットの概略図である。
【図2】本発明の油圧ショベル用ブ−ムに配設された別
のブラケットの概略図である。
のブラケットの概略図である。
【図3】ブラケットの端に発生する応力におよぼすブラ
ケット間隔の影響を示す図である。
ケット間隔の影響を示す図である。
【図4】鋼構造物のS−N線図である。
【図5】油圧ショベルの全体図である。
【図6】油圧ショベル用ブ−ムの側面及び上面図であ
る。
る。
【図7】従来例を示すものであり、油圧ショベル用ブ−
ムに配設されたブラケットの概略図である。
ムに配設されたブラケットの概略図である。
【図8】有限要素法により解析した油圧ショベル用ブ−
ムのモデル図である。
ムのモデル図である。
1 ブラケット 2 ブ−ム 3 ブ−ム(ア−ム) 4 ブ−ムの上板 5 ブ−ムの下板 6 ブ−ムの側板 7a 油圧シリンダ 7b 油圧シリンダ 8 油圧シリンダを連結するためのブラケットに設けら
れた穴 8a ブラケットに設けられた穴のボス 9 バケット 11 操縦部 12 原動機部 13 走向装置 14 旋回台 21 ブラケットの一対の板材 22 ブラケットの一対の板材 31 本発明のブラケットの一対の板材 32 本発明のブラケットの一対の板材 d0 シリンダを連結するための孔が設けられた部分の
間隔 d シリンダが配置される側と反対側のブラケットの間
隔
れた穴 8a ブラケットに設けられた穴のボス 9 バケット 11 操縦部 12 原動機部 13 走向装置 14 旋回台 21 ブラケットの一対の板材 22 ブラケットの一対の板材 31 本発明のブラケットの一対の板材 32 本発明のブラケットの一対の板材 d0 シリンダを連結するための孔が設けられた部分の
間隔 d シリンダが配置される側と反対側のブラケットの間
隔
Claims (3)
- 【請求項1】 上板、下板及び両側板を組み合わせて断
面が矩形になるように形成されたブ−ム本体と、 前記上板及び下板のいずれかに溶接にて取り付けられ、
前記ブ−ム本体に沿って配設される油圧シリンダを連結
するためのブラケットとを備えてなり、 このブラケットは一対の板材を対向配置してなり、この
板材には前記油圧シリンダを連結するための孔が設けら
れてなる油圧ショベル用ブ−ムにおいて、 前記一対の板材は、上板、下板のいずれかの幅方向の中
心に対して対称であって、前記側板の上に乗らない程度
に離して取り付けられ、 前記一対の板材の端のうち、前記油圧シリンダが配置さ
れる側と反対側の端の間隔が、前記孔が設けられた部分
における間隔より狭くなるような形状に前記一対の板材
を形成したことを特徴とする油圧ショベル用ブ−ム。 - 【請求項2】 前記板材の狭くなった端の間隔が前記孔
が設けられた部分の前記一対の板材の間隔に対して、
0.4〜0.8の範囲内にあることを特徴とする請求項
1記載の油圧ショベル用ブ−ム。 - 【請求項3】 前記一対の板材の前記孔から前記油圧シ
リンダが配設される側と反対側の端までの適所で前記上
板、下板の中に向かって折り曲げられて、狭くなった前
記端が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の油圧ショベル用ブ−ム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29349695A JPH09111796A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 油圧ショベル用ブ−ム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29349695A JPH09111796A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 油圧ショベル用ブ−ム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09111796A true JPH09111796A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17795497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29349695A Pending JPH09111796A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 油圧ショベル用ブ−ム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09111796A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103953084A (zh) * | 2014-04-14 | 2014-07-30 | 上海三一重机有限公司 | 一种应力均等共线的耳板结构及工程机械 |
| CN109141849A (zh) * | 2018-08-06 | 2019-01-04 | 上海理工大学 | 一种提高动臂结构疲劳寿命的方法 |
-
1995
- 1995-10-17 JP JP29349695A patent/JPH09111796A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103953084A (zh) * | 2014-04-14 | 2014-07-30 | 上海三一重机有限公司 | 一种应力均等共线的耳板结构及工程机械 |
| CN109141849A (zh) * | 2018-08-06 | 2019-01-04 | 上海理工大学 | 一种提高动臂结构疲劳寿命的方法 |
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