JPH09111912A - 工事現場用簡易防音壁と遮音方法 - Google Patents

工事現場用簡易防音壁と遮音方法

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JPH09111912A
JPH09111912A JP7275299A JP27529995A JPH09111912A JP H09111912 A JPH09111912 A JP H09111912A JP 7275299 A JP7275299 A JP 7275299A JP 27529995 A JP27529995 A JP 27529995A JP H09111912 A JPH09111912 A JP H09111912A
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泰嗣 小川
Akio Hashimoto
秋男 橋本
Yoshifumi Hattori
佳文 服部
Kazuaki Hoshi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 削孔機や掘削機等の重機類を用いた工事現場
において、騒音防止手段として用いられている既存の機
材はコストが割高であり、かつ仮設や解体撤去に手間が
掛かり、しかも騒音抑止効果の点においても難点があっ
た。これらを解決する手段として簡易防音壁と、これを
用いた遮音方法を提供することにある。 【解決手段】 ガラスウールないしロックウールからな
る立方体状の吸音材2をシート3で被覆し、この被覆し
た吸音材の表面側シートおよび裏面側シートのそれぞれ
上面に、格子状にロープ5を張り渡し、このロープに添
って前記表面側シートおよび裏面側シート間を吸音材を
貫通する縫い糸で連結し、かつ双方シートの外周には、
一定のピッチをもって鳩目穴を設け、全体をマット状を
呈する簡易防音壁ユニット1に構成し、この簡易防音壁
ユニットの複数枚を連結し遮音壁を形成することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土木建築等の工
事現場において重機類の発生する工事音を防止する簡易
防音壁と、この防音壁を用いた遮音方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】都市の再開発等にともなって市街地での
土木建築等の工事が多くなり、いきおい掘削機や削孔機
など各種重機類が投入されている。ところで、これら重
機類は、機種によって異なるがかなりの工事音つまり騒
音を発生するのが普通である。ちなみに、市街地におけ
る薬液注入工法に使用される削孔機の発生する騒音は、
騒音規制法によって定められた85ホーンの規制値を大
きく上回り、120ホーン前後であるとされている。
【0003】そこで、これら騒音から市民生活を守るた
め、すなわち騒音公害を抑止するため、例えば、重機の
騒音発生部、前記削孔機に例をとって言えば高圧作動空
気を吸排気するフロント部を大きな箱状の防音装置で覆
うとか、あるいは油圧式ハンマーの場合は、フロントの
ヘッド部分に同様な防音装置を取付けるとか、さらには
作業領域に防音パネルを立てて遮音壁を仮設し、この遮
音壁によって騒音の工事現場周辺への影響を抑止するな
どの方法によって対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記騒音発
生重機に大きな防音装置を組み付けるとなると、必然的
にその重機の作業能率を低下させる要因となる。また作
業領域を囲むように防音パネルをもって遮音壁を仮設す
るには、その仮設費が割高となってしまうという問題点
があった。特にパネルの賃貸料および仮設組立費が高く
なり、いずれにしても既存の手段によっては、十分な防
音対策としての機能が発揮されず、また可能だとしても
それには膨大な費用を必要とし、しかも作業の安全管理
の点からも問題点が指摘されていた。
【0005】この発明は、このような課題に対処した騒
音防止効果の高い、しかも仮設コストの軽減が可能な簡
易防音壁と、この防音壁を用いた工事現場の遮音方法を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は前記
目的を達成する手段として、まず、ガラスウールないし
ロックウールからなる立方体状の吸音材をシートで被覆
し、ついで、被覆した吸音材の表面側シートおよび裏面
側シートのそれぞれ上面に、格子状にロープを張り渡
し、このロープに添って前記表面側シートおよび裏面側
シート間を吸音材を貫通する縫い糸で連結し、かつ双方
シートの外周には一定のピッチをもって鳩目穴を設け、
全体をマット状を呈する簡易防音壁ユニットに構成し、
このユニットの複数枚を連結して所定広さの防音壁を形
成するようにした。
【0007】他方、騒音源を含む工事現場の両側に組立
式の建枠を仮設し、この建枠に前記簡易防音壁ユニット
の複数枚を各簡易防音壁ユニットに設けた鳩目穴および
裏表に格子状に張り渡したロープの端末部を利用して着
脱自在に取り付け、所望高さからなる塀状の遮音壁を構
築するようにしたことにある。
【0008】
【発明の実施の形態】さらに、この発明を図面に示す実
施形態に基づいて具体的に説明する。図1は、簡易防音
壁ユニット1の平面図、図2は、断面構造図である。ま
ず、防音壁ユニット1は、取付け取外し作業の容易性
と、コストの経済性を考え、図示のように全体形状をほ
ぼ縦・横が3.6m×5.4mで、厚さが0.05mの
立方体を呈するマット状の防音壁に構成した。
【0009】また主体となる吸音材2としては、ガラス
ウール(ガラス綿)を用い、被覆するシート3は、不燃
性の合成樹脂系のシートを用いた。さらに防音壁ユニッ
ト1自体は、図3〜6で示すような要領で製作した。 (1)まず、縦・横が4.4m×6.1mのシート3
(裏面側シート)を床上に敷き拡げる。なお、シート3
としては不燃性のシートを用いた。(図3) (2)敷き拡げたシート3上に、幅5cmの両面テープ
4を50cmピッチで縦方向および横方向に貼り付け
る。(図4) (3)その上に縦・横が3.6m×5.4mで、厚さが
5cmのガラスウールからなる立方体状の吸音材2を置
き(図5)、さらに、この吸音材2の上に同じく幅5c
mの両面テープ4を50cmピッチで縦・横方向に貼り
付ける。 (4)ついで、その上に前記裏面側のシート3と同サイ
ズのシート3(表面側シート)を前記両面テープ4を介
して貼り付ける。 (5)そして立方体の外周からはみでた前記表面側シー
ト3および裏面側シート3の周縁部3a同士は、接着剤
を用いて重合するとともに、その重合した周縁部3aに
は、90cmピッチで鳩目穴6を設けた。(図6) (6)次に前記裏面側シート3および表面側シート3の
それぞれ上面に、90cmのピッチでロープ5を格子状
に張り渡し、このロープ5に添って前記表面側シート3
および裏面側シート3間を吸音材2を貫通する縫い糸で
連結した。図1で示す7はその縫目である。 (7)なお、前記表面側シート3および裏面側シート3
の上面に格子状に張りわたしたロープ5は、図1で示す
ようにあらかじめ立方体つまり吸音材2の端から約30
〜40cmはみだすように長目にとり、ユニット1同士
を連結する際の連結紐5aとして、また、強風対策用の
取付け紐として用いるようにした。
【0010】図7は、前記簡易防音壁ユニット1の複数
を用いて、地下駐車場の建設工事現場に薬液注入工法を
実施する際の削孔機10の発生する騒音の遮音壁11と
して構築した場合の事例を示す正面図である。
【0011】図7で示すように、この場合は、左右両側
に車道12および12を挟み、アーケード13および1
3を有する商店街が並んでいる。したがって削孔機10
から発生される騒音は、アーケードに反響し実測による
と120〜130ホーンであった。
【0012】そこで削孔機10を中央にして、その左右
両側に通称ビテイ足場と呼ばれ建枠14を仮設した。実
施例では、商店街と工事現場との間を遮断するように、
建枠14を左右両側に仮設した。そして、この建枠14
および14の内側に前記簡易防音壁ユニット1を順に連
結して取付け、所望高さ、図示では図7で示すようにア
ーケード13および13の高さとほぼ同じ高さに取付
け、いわゆる防音壁ユニット1からなる塀を呈する遮音
壁11を構築した。
【0013】なお、簡易防音壁ユニット1同士の連結と
建枠14に対する取付け方法としては、すでに説明した
ように各簡易防音壁ユニット1の外周に設けた連結紐5
a,5aと、鳩目穴7を利用して取付けた。つまり騒音
発生源である削孔機10の両側に、簡易防音壁からなる
塀を呈するように遮音壁11を構築したことを特徴とす
るものである。
【0014】
【実施例】なお、前記実施の形態としては、騒音発生源
の左右両側に簡易防音壁からなる遮音壁を構築するとし
たが、現場の状況に応じて騒音発生源を取り囲むように
遮音壁を構築する場合もある。また、高さは騒音発生源
より可能な限り高く設定することが好ましいが、騒音の
測定値との関係で適宜設定することが好ましい。
【0015】また、簡易防音壁ユニット1を構成する表
側、つまり騒音発生源に対応する側の表面側シートを網
目状のシートをもって構成しておくと、発生源からの音
エネルギーの吸音材に対する吸収が高められ、より効率
的な騒音抑制効果を発揮することができる。いずれにし
ても騒音発生源である重機の作業性に支障を与えない範
囲で、近接位置に構築することがより遮音効果を高める
ことになる。
【0016】さらに簡易防音壁として長期使用に耐える
ため、表側および裏側の双方のシート3を縫い合わせる
手段として、実施例では、いわゆるタコ糸を用いたが、
そのタコ糸の補強として番線を用いて結束しておくと、
より耐久性が確保される。
【0017】また、実施例として、吸音材2の両面に、
それぞれ両面テープ4を格子状に貼り付け、その上にシ
ート3を接着し、しかる後、裏面側および表面側のシー
ト3および3を縫い合わせるように構成したが、防音壁
の音源側となる面は、前記両面テープ4に代え、アルミ
クラフト紙4aを用いても良い。製作時のシート3の取
付けが容易となる。
【0018】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成し
たので、従来の重機に直接防音装置を取付ける方法や既
存の吸音パネルを用いて遮音壁を構築する方法に比較
し、次のような効用が発揮される。 (1)吸音材としてガラスウールないしロックウールを
シートで被覆し、きわめて簡易なマット状の防音壁ユニ
ットに構成したので、防音壁としての機能性が高い。 (2)しかも表面側シートと裏面側シートの上に、それ
ぞれ格子状のロープを張り渡し、このロープに添って吸
音材を貫通する縫い糸で連結し吸音材と表裏シートの一
体構造からなる防音壁ユニットとしているため、所定位
置への取付け取外しが容易で、しかも全体の構造形態と
して形くずれを起こすようなことはない。 (3)防音壁ないし遮音壁自体は、いわゆる工事期間中
特に騒音発生の要因となる重機類の使用期間中の限られ
た期間中の仮設の設備である。この点本発明による方
法、手段は、前記説明したように取付け取外しが容易で
あるため、増設、解体撤去あるいは移設が簡単で仮設費
用も従来の防音壁パネル等に比較し、割安となる。つま
り仮設の設備として最適構造である。 以上説明したように、この発明は騒音防止機材としての
機能性において、また、その仮設コストの点でも従来手
段方法に比較し格段のメリット、効用をもたらすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による防音壁ユニットの構造を示す平
面図である。
【図2】防音壁ユニットの内部構造を示す断面図であ
る。
【図3】シートを床上に敷き拡げた平面図である。
【図4】シート上に両面テープを格子状に貼付した平面
図である。
【図5】図4の両面テープ上に吸音材を配置した平面図
である。
【図6】防音壁ユニットを形成するマット本体の平面図
である。
【図7】この発明による防音壁ユニットの複数を用いて
地下駐車場の建設現場に遮音壁を構築し、削孔機の騒音
防止設備とした場合の事例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…防音壁ユニット 2…吸音材(立方体) 3…シート(表側シート,裏側シート) 4…両面テープ 5…ロープ 6…縫目 7…鳩目穴 10…削孔機 11…遮音壁 12…車道 13…アーケード 14…建枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 一昭 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスウールないしロックウールからな
    る立方体状の吸音材をシートで被覆し、 この被覆した吸音材の表面側シートおよび裏面側シート
    のそれぞれ上面に、格子状にロープを張り渡し、このロ
    ープに添って前記表面側シートおよび裏面側シート間を
    吸音材を貫通する縫い糸で連結し、かつ双方シートの外
    周には、一定のピッチもって鳩目穴を設け、全体をマッ
    ト状を呈する簡易防音壁ユニットに構成し、この簡易防
    音壁ユニットの複数枚を連結し遮音壁を形成することを
    特徴とする工事現場用簡易防音壁。
  2. 【請求項2】 前記簡易防音壁ユニットを構成する表側
    のシートは、網目状のシートであることを特徴とする請
    求項1記載の工事現場用簡易防音壁。
  3. 【請求項3】 騒音源を含む工事現場の両側に組立式の
    建枠を仮設するとともに、ガラスウールないしロックウ
    ールをシートで被覆し、被覆した防音材の表面側シート
    および裏面側シートのそれぞれ上面に、格子状にロープ
    を張り渡し、このロープに添って前記表面側シートおよ
    び裏面側シート間を吸音材を貫通する縫い糸で連結し、
    かつ双方シートの外周には、一定のピッチをもって鳩目
    穴を設け、全体をマット状に構成してなる簡易防音壁ユ
    ニットの複数枚を前記仮設した建枠に着脱自在に取り付
    け、前記工事現場に所望高さの塀状を呈する遮音壁を構
    築することを特徴とする工事現場における遮音方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095373A1 (en) * 2005-03-10 2006-09-14 Vale S.R.L. Small mattress-like glass fibre structure and method for its manufacture
US9254349B2 (en) 2009-02-09 2016-02-09 St. Jude Medical, Inc. Enhancing biocompatibility of a medical device
JP2016536624A (ja) * 2013-09-25 2016-11-24 パナシアン マイクロベント テック(ジアンスー)コーポレーションPanasian Microvent Tech(Jiangsu)Corporation 交通音遮断用高吸音複合材料及びその製造方法

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