JPH09112211A - 火力発電設備 - Google Patents

火力発電設備

Info

Publication number
JPH09112211A
JPH09112211A JP7266626A JP26662695A JPH09112211A JP H09112211 A JPH09112211 A JP H09112211A JP 7266626 A JP7266626 A JP 7266626A JP 26662695 A JP26662695 A JP 26662695A JP H09112211 A JPH09112211 A JP H09112211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flue gas
feed water
heat
thermal power
absorption tower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7266626A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Iijima
正樹 飯島
Atsushi Tatani
淳 多谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP7266626A priority Critical patent/JPH09112211A/ja
Priority to US08/696,317 priority patent/US5878675A/en
Priority to EP96610039A priority patent/EP0768108B1/en
Priority to DK96610039T priority patent/DK0768108T3/da
Priority to ES96610039T priority patent/ES2171217T3/es
Publication of JPH09112211A publication Critical patent/JPH09112211A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、蒸気サイクルシステムの主要構成
を変更せずに、ボイラからの排煙の熱エネルギーを有効
に回収することができ、かつ、用水量を低減化すること
のできる火力発電設備を提供しようとするものである。 【解決手段】 蒸気タービンからの蒸気でボイラ給水を
加熱する抽気給水加熱器と、吸収剤スラリを用いる排煙
脱硫装置とを有する火力発電設備において、前記排煙脱
硫装置を通過する排煙及び/又は該装置内の吸収剤スラ
リから熱回収するための手段を設け、回収された熱でボ
イラ給水を予熱した後、前記抽気給水加熱器に導入する
ようにした火力発電設備である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービンの抽
気給水加熱器及び排煙脱硫装置を備えた火力発電設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電設備は、従来より高効率化のた
めの各種改良を重ねて現在に至っており、高圧、中圧、
低圧の複数の蒸気タービンと、各タービンの複数箇所か
らそれぞれ抽出された蒸気により、ボイラ給水を順次加
熱する多数の抽気給水加熱器を備えることが一般的であ
る。
【0003】図3は、このような火力発電設備における
蒸気サイクルシステムの構成を概略示した図である。ボ
イラ1で発生した高圧蒸気は、配管ライン2により高圧
タービン3に導入され、膨張してタービン羽根を駆動す
る仕事をしてから、ライン4によりボイラ1に戻され、
再度加熱した後、ライン5を介して中圧タービン6に導
入して再度仕事をする。そして、中圧タービン6で仕事
をして膨張した低圧蒸気は、ライン7を介して並列に設
けた2つの低圧タービン8,9に分岐して導入され、各
低圧タービン8,9でさらに仕事をする。各低圧タービ
ン8,9で仕事をして膨張した蒸気は、内圧が負圧に保
持された復水器11にライン10を介して導入されて凝
縮する。
【0004】復水器11内の凝縮水は、ボイラ給水とし
てポンプ12で送り出され、まず加熱器13において、
各タービンの軸受け部から流出した蒸気Jで加熱され
る。その後、ボイラ給水は、多数の抽気給水加熱器21
〜28で順次加熱され、最終的にはライン14を介して
ボイラ1に送られる。
【0005】ここで、抽気給水加熱器21,22,2
3,24は、いわゆる表面式の抽気給水加熱器であり、
各低圧タービン8,9の4段階の位置から、それぞれラ
イン31,32,33,34を介して抽出された一部の
蒸気により、ボイラ給水を順次加熱する。ライン31に
より抽出された蒸気は、抽気給水加熱器21を出た後、
ライン41から復水器11に導入され、凝縮してボイラ
給水の一部となる。また、ライン32により抽気された
蒸気は、抽気給水加熱器22を出た後、ライン42を介
して抽気給水加熱器23の入口側でボイラ給水に混入さ
れ、その一部となる。さらに、ライン33,34により
抽出された蒸気も、抽気給水加熱器23,24を出た
後、ライン43,44を介して抽気給水加熱器22、2
3に送られ、最終的にはライン42を介して抽気給水加
熱器23の入口側でボイラ給水に混入されてその一部と
なる。
【0006】また、抽気給水加熱器25は、いわゆる混
合式の抽気給水加熱器であり、中圧タービン6の後段部
の位置からライン35により抽出された一部の蒸気をボ
イラ給水に混合させることにより、ボイラ給水を加熱す
るものである。混合加熱後のボイラ給水は、抽気給水加
熱器25を出た後、ライン45により抽気給水加熱器2
6に導入される。
【0007】抽気給水加熱器26,27,28は、表面
式の抽気給水加熱器であり、中圧タービン6の中段、高
圧タービン3の中段及び後段の位置からそれぞれライン
36,37,38により抽出された一部の蒸気により、
ボイラ給水を順次加熱するものである。ここで、ライン
36により抽出された蒸気は、抽気給水加熱器26を出
た後、ライン46を介して抽気給水加熱器25に導入さ
れ、ボイラ給水に混入されてその一部となる。また、ラ
イン37,38により抽出された蒸気も、抽気給水加熱
器27,28を出た後、ライン47,48を介してそれ
ぞれ抽気給水加熱器26,27に送られ、最終的には抽
気給水加熱器25に導入されてボイラ給水に混入されて
その一部となる。なお、ライン42,45には、ボイラ
給水を昇圧して送給するためのポンプ49,50が付設
されており、ポンプ50においては水Wが適宜補給され
る。
【0008】ボイラ給水の温度は、例えば、1000M
W石炭焚きボイラの場合、復水器11の出口側で通常3
3℃程度、加熱器13の出口側で通常34℃程度、抽気
給水加熱器21の出口側で通常64℃程度、抽気給水加
熱器22の出口側で通常84℃程度、最終的には、抽気
給水加熱器28の出口側で通常283℃程度に加熱され
てボイラ1に送られる。この際、抽気給水加熱器21に
導入される給水量は1830t/h程度で、ライン31
により低圧タービン8,9から抽気給水加熱器21に対
して抽出される蒸気量は、通常98.2t/h程度が必
要となる。
【0009】他方、火力発電設備には、一般的に排煙処
理システムが付設され、ボイラ1からの排煙中の粉塵や
硫黄酸化物(SOx )等を除去して清浄化した後に大気
に放出するための排煙処理が行われる。次に、この排煙
処理システムの従来技術を説明する。
【0010】図4は、排煙処理システムの主要な構成
と、各箇所における排煙温度と水分率を示した図であ
る。ボイラ1から出た排煙は、ボイラ1に付設された脱
硝装置52で窒素酸化物(NOx )が除去され、エアヒ
ータ53(AH)及びガスガスヒータ(GGH)の熱回
収部54を通過した後、電気集塵機55(EP)に導入
されてフライアッシュ等の粉塵が取り除かれる。次い
で、排煙は、前流ファン56(IDF)により脱硫装置
57に導かれ、硫黄酸化物(主に亜硫酸ガス)を除去し
た後、ガスガスヒータ(GGH)の再加熱部58を通過
し、後流ファン59(BUF)により煙突60に送ら
れ、大気中に放出される。ここで用いる排煙脱硫装置5
7は、排煙を吸収剤スラリと気液接触させて、排煙中の
亜硫酸ガスを吸収除去する湿式のものが、脱硫率等の点
で優れているため、近年広く普及している。
【0011】排煙温度は、エアヒータ53(AH)の直
後で通常135℃程度であり、燃料が石炭の場合には、
その水分率は8%程度となる。脱硫装置57の入口直前
では、熱回収部54の冷却等により温度が90℃程度ま
で下げられ、脱硫装置57では、吸収剤スラリとの接触
によりさらに降下して、石炭焚きボイラの場合、通常4
8℃程度となる。なお、この脱硫装置57の出口での排
煙温度は、脱硫装置57において特に熱回収等をしない
限り、脱硫装置57に導入される排煙の流量及び温度と
脱硫装置57における気液接触容量等により決まり、こ
の気液接触容量等は、排煙の性状(亜硫酸ガス濃度等)
に対して設定されるので、結局のところ、脱硫装置57
の出口での排煙の温度は、燃料の性状により略一義的に
決まってしまう。例えば、石炭の場合では通常48℃程
度となる。
【0012】排煙の水分濃度は、脱硫装置57において
飽和状態になるまで吸収スラリ中の水分が蒸発するた
め、脱硫装置57の出口において48℃で飽和となる濃
度(約11%)となる。なお、脱硫装置57の吸収塔に
おける蒸発水量は、1000MWクラスの石炭焚きボイ
ラの場合、約75t/h程度となる。排煙は、最後に再
加熱部58で加熱されて90℃程度まで昇温し、煙突6
0から放出される。
【0013】なお、熱回収部54において排煙温度を9
0℃以下に冷却してさらに熱回収することは、電気集塵
機55自体の性能は向上するものの、実用上不可能であ
る。なぜならば、平均温度が90℃以下になると、局部
的に飽和温度になって凝縮水が発生する恐れがある。こ
の凝縮水は、電気集塵機55で回収する灰を湿らせ、再
利用を困難にする。また、凝縮水に対する耐腐食性をも
たせるために、熱回収部54から脱硫装置57までのダ
クトや前流ファン56等の構成部材についても高価な耐
食性材料を使用する必要が生ずる。
【0014】また、再加熱部58では、排煙温度を90
℃程度まで昇温しなければならない。その理由は、後流
機器の腐食防止、さらには大気放出される排煙の白煙化
防止及び拡散性確保のためである。即ち、90℃程度以
上に昇温しなければ、凝縮水が発生する恐れがあり、煙
突60までのダクトや後流ファン59等の構成部材に高
価な耐食性材料を用いる必要が生じ、また、大気放出さ
れる排煙が白煙化し易くなるとともに、所定の拡散性が
得られない。そして、温度が低くて十分な拡散性が得ら
れないと、煙が高くたちのぼらないので、排出規制を満
すように、煙突自体を高く大型にする必要が生ずる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の火
力発電設備においては、資源の有効利用を図る観点か
ら、ボイラで発生する熱エネルギーをもれなく利用する
ことが近年益々要求され、各種の改善がなされてきた
が、上記のように複雑なシステム構成を有する蒸気サイ
クルシステムにおいて、さらに熱効率を向上させること
は極めて困難なことであった。
【0016】一方、火力発電設備の排煙シテスムにおい
ても、ボイラの出口側で排煙を現行以上に冷却すること
は実用上問題があり、これ以上の熱回収は困難であると
考えられていた。また、吸収剤スラリの水分は、脱硫装
置で蒸発して排煙に持ち去られる分だけ補給する必要が
あり、工業用水の用水量が多いという問題や、この水蒸
気の分だけ排煙の総量が増加して、後流ファンの動力増
や煙突までのダクトを大型化する必要があった。
【0017】そこで、本発明は、蒸気サイクルシステム
の主要構成を変更せずに、ボイラからの排煙の熱エネル
ギーを有効に回収することができ、かつ、用水量を低減
化することのできる火力発電設備を提供しようとするも
のである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、蒸気タービン
から抽出された蒸気の一部によりボイラ給水を加熱する
複数の抽気給水加熱器を備え、ボイラで発生する排煙を
吸収塔内で吸収剤スラリと気液接触させて排煙中の硫黄
酸化物を除去する排煙脱硫装置を付設した火力発電設備
において、前記吸収塔を通過する排煙及び/又は前記吸
収塔の吸収剤スラリから熱回収するための手段を設け、
回収された熱でボイラ給水を予熱した後、前記抽気給水
加熱器に導入するようにしたことを特徴とする火力発電
設備である。
【0019】そして、前記火力発電設備の熱回収手段と
して熱交換器を用い、該熱交換器を前記吸収塔の排煙導
入部、充填材内部、底部タンク内、吸収材スラリ循環系
内及び排煙導出部のいずれか1箇所又は2箇所以上に配
設して前記ボイラ給水を予熱することができる。その中
でも、前記吸収塔の排煙導入部に熱交換器を配設するこ
とにより、ボイラ給水をより効率的に加熱することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明を適用した火力発電
設備の要部構成の一例を示した図であり、各箇所におけ
る排煙温度と水分率を併記した。また、図2は、本発明
を適用した火力発電設備の排煙脱硫装置の要部構成の一
例を示した図であり、各種の熱回収手段を併記した。な
お、図3及び図4の従来例と同様の構成要素について
は、同じ符号を付し、特に必要のない限りその説明を省
略した。
【0021】本発明の火力発電設備では、図1に示すよ
うに、復水器11(図3の低圧タービンからの蒸気を凝
縮する)からの凝縮水をポンプ12で加熱器13に送
り、各タービンの軸受け部から流出した蒸気Jで加熱す
る。加熱された凝縮水は、ライン62を介して排煙脱硫
装置57の熱回収手段61、具体的には熱交換器に導入
され、排煙及び/又は吸収剤スラリにより加熱された
後、抽気給水加熱器21に導入され、図3の低圧タービ
ンからライン31を介して抽出された蒸気の一部でさら
に加熱されて、最終的にはボイラ給水として使用され
る。
【0022】排煙脱硫装置57は、図2に示すように、
タンク酸化方式のもので、吸収剤スラリS1(例えば、
石灰石スラリ)は、循環ポンプ73で底部のタンク72
から吸収塔71の排煙導入部71aのヘッダーパイプ7
5に供給され、未処理排煙A中に噴射され、排煙中の亜
硫酸ガスを吸収除去する。排煙は、排煙導出部71bか
ら処理済排煙Bとして排出される。ヘッダーパイプ75
から噴射される吸収剤スラリは、亜硫酸ガスを吸収しな
がら充填材76中を流下し、タンク72に貯留される。
また、タンク72には、アーム回転式エアスパージャ7
4が設けられ、モータ(図示せず)で水平に回転してス
ラリを攪拌しながら、空気Cをタンク72の吸収剤スラ
リ中に吹き込み、微細な気泡を形成し、亜硫酸ガスを吸
収した吸収剤スラリと前記空気とを効率的に接触させて
中和反応を起こし、全量酸化して石膏を生成する。
【0023】排煙脱硫装置における主な反応は次のとお
りである。 (吸収塔) SO2 +H2 O → H+ +HSO3 - (1) (タンク) H+ +HSO3 - +(1/2)O2 → 2H+ +SO4 2- (2) 2H+ +SO4 2-+CaCO3 +H2 O → CaSO4 ・2H2 O+CO2 (3)
【0024】このようにして、石膏と吸収剤である少量
の石灰石とを懸濁したスラリS2は、タンク72からス
ラリポンプ(図示せず)で搬出され、固液分離機(図示
せず)に供給されてろ過され、水分の少ない石膏(副生
品)として回収される。なお、吸収塔71の排煙排出部
71bには、導出される処理後の排煙Bからミストを取
り除くためにミストエリミネータ77が設けられ、ミス
トは回収水Dとしてタンク72に戻される。
【0025】次に、排煙脱硫装置の熱回収手段61を図
2で詳細に説明する。熱回収手段61は、ライン62
(図1)により通水されるボイラ給水Eと、脱硫装置5
7の吸収塔71の排煙及び/又は吸収剤スラリとの間で
熱交換を行う熱交換器である。ここで、熱交換器として
は、吸収塔71の排煙導入部71aにおけるヘッダパイ
プ75より上流側に配設された伝熱管81で構成し、吸
収剤スラリと接触する前の未処理排煙Aから熱回収する
もの、吸収塔71のヘッダパイプ75より下流側(例え
ば充填材76内部)に配設された伝熱管82で構成し、
気液接触した後の排煙及び吸収剤スラリから熱回収する
もの、タンク72内の吸収剤スラリ中に配設された伝熱
管83で構成し、吸収剤スラリから熱回収するものなど
を使用することができる。
【0026】さらに、循環ポンプ73の吐出配管又は吸
い込み配管の途上に設けられた熱交換器84と、この熱
交換器84内に配設された伝熱管85とで構成し、吸収
剤スラリから熱回収するもの、あるいは、吸収塔71の
排煙導出部71b(例えば、ミストエリミネータ77の
上流側、又は、ミストエリミネータ77のエレメント
内)に配設した伝熱管86で構成し、処理後の排煙Bか
ら熱回収するものであってもよい。
【0027】なお、熱回収手段61は、これら熱交換器
のうちいずれか一つで構成してもよいし、複数種を例え
ば直列に組み合わせてもよい。ただし、比較的高温の熱
回収を実現するためには、吸収剤スラリと接触する前の
未処理排煙Aから熱回収する熱交換器(例えば、伝熱管
81)を含むことが好ましい。
【0028】以上のように構成された火力発電設備で
は、熱回収手段61により吸収塔71を通過する排煙又
は吸収塔71の吸収剤スラリから熱回収され、この熱に
より抽気給水加熱器21に導入される前の給水が加熱さ
れる。このため、抽気給水加熱器21の後流側の給水温
度を現行のとおりに保持するときには、ライン31から
抽気する蒸気量を大幅に低減することができる。一方、
排煙脱硫装置57においては、吸収塔71から流出する
処理後の排煙Bの温度が熱回収された分だけ低下するの
で、排煙B中に含まれて持ち去られる水分量を削減する
ことができる。
【0029】例えば、熱交換器61として、吸収剤スラ
リと接触する前の未処理排煙Aから熱回収する熱交換器
(熱伝熱管81)を採用した場合は、ここで、排煙が冷
却された分だけ、その後の気液接触部での吸収剤スラリ
からの蒸発量を抑制することができ、また、定常的な吸
収塔内のスラリの温度や処理後の排煙Bの温度もその分
だけ低減される。なお、実際にはタンク22内における
反応により発生する熱の影響があるが、これは極めて僅
かであるのでほとんど問題とならない。
【0030】また、熱交換手段61として、ヘッダパイ
プ75よりも後流側(例えば、充填材76の部分)の排
煙及びスラリから熱回収する熱交換器(伝熱管82)を
採用した場合や、タンク72内のスラリから熱回収する
熱交換器(伝熱管83)や、循環する配管途上のスラリ
から熱回収する熱交換器(伝熱管85)を採用した場合
でも、排煙からスラリ側に加えられようとする熱又は加
えられた熱が連続的に回収されるため、定常状態におい
ては冷却された分だけ気液接触部での吸収剤スラリから
の蒸発量が抑制され、たま、定常的な吸収塔内スラリの
温度や処理後の排煙Bの温度もその分だけ低下させるこ
とができる。
【0031】また、熱交換手段61として、吸収塔71
の排煙導出部71bを通過する排煙から熱回収する熱交
換器(伝熱管86)を採用し、他の熱交換器を設けてい
ない場合には、吸収塔71の排煙導入部71aでは、未
処理排煙Aとスラリとの気液接触により一旦蒸気が相当
量発生し、吸収塔内部のスラリや排煙の温度は、従来と
同じ温度(例えば48℃)になり、水分濃度も従来と同
様(例えば11%)となる。しかし、排煙導出部71b
の排煙が冷却され、その分だけ一旦蒸発した水分が排煙
導出部71bで凝縮し、ミストエリミネータ77で回収
されることになり、結局、吸収塔スラリ中から蒸発によ
り持ち去られる水分量を格段に低減することができる。
なお、熱交換手段61として、上記の各種熱交換器を組
み合わせた場合でも、全体的には、熱回収により冷却さ
れた分だけ蒸発量(スラリから蒸発して持ち去られる水
分量)を低減することができる。
【0032】なお、本発明は、上記の実施の形態に限ら
れず、各種の態様があり得る。本発明の熱回収手段とし
て、上記の伝熱管よりなる熱交換器のみならず、例え
ば、吸収塔に設けたジャケットに熱媒体を通して熱回収
してもよい。また、脱硫装置から回収した熱でボイラ給
水を加熱する位置は、必ずしも上記の例のように最も復
水器側の抽気給水加熱器21の入口側に限定されない。
例えば、2番目の抽気給水加熱器22の入口側のボイラ
給水を、脱硫装置の吸収塔に設けた熱交換器に導いて加
熱してもよい。この場合も、程度の差さそあれ、同様の
効果を奏することができる。ただし、最も復水器側の抽
気給水加熱器21の入口側は、温度が約34℃と低いた
め、吸収塔における排煙等からより効率良く熱回収する
ことができる。
【0033】本発明は、上記の構成を採用することによ
り、次のような各種の効果が奏される。 (1)現行のボイラやタービンあるいは抽気給水加熱器
等の設備の構成を変更することなく、ボイラからの排煙
の熱エネルギーの一部を利用して、抽気給水加熱器21
に導入される前の給水を加熱できるので、抽気給水加熱
器の後流側の給水温度を現行どおりに保持したまま、低
圧タービンから抽気する蒸気量を減らすことができ、結
果として、低圧タービンの出力を従来の限界を大きく超
えて向上させることができる。
【0034】例えば、1000MWクラスの石炭焚きボ
イラで、熱回収手段として吸収剤スラリと接触する前の
未処理排煙A(温度約90℃)から熱回収する熱交換器
を採用するときには、抽気給水加熱器21に導入される
前の給水(温度34℃程度、流量1830t/h程度)
は、図1に示すように、48℃程度に昇温される。この
ため、低圧タービンからライン31を介して抽出して抽
気給水加熱器21に導入する蒸気量を、従来の98t/
h程度から52t/h程度に減らしても、抽気給水加熱
器21の出口側の給水温度は従来と同じ約64℃に保持
することができる。
【0035】低圧タービン8,9において、ライン31
により抽出される位置の蒸気の比エンタルピは通常60
3kcal/kg程度であり、ライン10により導出さ
れる位置(最終段の位置)の比エンタルピは通常556
kcal/kg程度であるため、結果として、2.16
×106 kcal/h(=(603−556)×(98
×103 −52×103 ))程度、出力を増加させるこ
とができる。なお、この値は、キロワットに換算すると
2511kw/h程度であり、1000MWに対して約
0.25%の出力増であって、さらなる高効率化が困難
とされてきた、この種の火力発電設備においては大幅な
効率の増加となる。
【0036】(2)吸収塔において、蒸発により処理後
の排煙Bに含まれ、持ち去られる水分量が格段に減るた
め、脱硫装置における補給水、即ち、用水量を大幅に低
減することができる。例えば、1000MWクラスの石
炭焚きボイラの場合、処理後の排煙Bの温度は、図1に
示すように、43℃程度となり、その水分濃度は8.3
%程度となって、約60t/h程度の用水が節約でき
る。
【0037】(3)処理後の排煙B中の水分濃度が格段
に減るため、吸収塔から導出して煙突から大気放出しな
ければならないガス(処理後排煙B)の総量を大幅に低
減させることができる。このため、吸収塔内やミストエ
リミネータ、さらには再加熱部58や煙突60までのダ
クトの流路断面積を現行のまま維持すれば、圧力損失が
格段に低減されるため、後流ファン59の容量(消費動
力)を大幅に減らすことができる。また、後流ファン5
9の容量(消費動力)を現行のまま維持すれば、上記吸
収塔等の流路断面積を大幅に縮小することができ、装置
の小型化を可能にする。
【0038】(4)熱回収手段61として、吸収塔71
の充填材76の内部に配設された伝熱管82よりなる熱
交換器を採用する場合には、充填材76の温度がここを
通過するスラリや排煙の温度より低く抑えられ、充填材
76の表面での水分の蒸発がほとんど生じなくなる。こ
のため、蒸発によりスラリ中の可溶成分が析出してスケ
ールを発生することがなく、スケールが充填材76に付
着する不具合を回避することができる。
【0039】(5)また、熱回収手段61を、循環ポン
プ73の吐出配管又は吸込み配管の途上に設けた熱交換
器を採用するときには、例えば、既製の熱交換器を配管
途中に接続するという簡単な改造作業で、現行の脱硫装
置から熱回収することができる。
【0040】(6)熱回収手段61として、吸収塔71
の排煙導出部71b(ミストエリミネータ77の上流側
又はミストエリミネータ77のエレメント内)に配設し
た伝熱管86よりなる熱交換器を採用する場合は、この
排煙導出部71bを通過する処理後の排煙B中に残留す
る微小な粉塵をさらに除去することができる。
【0041】即ち、吸収塔71の排煙導入部71aで
は、未処理排煙Aとスラリとの気液接触により一旦蒸気
が発生し、吸収塔内部のスラリや排煙の温度は、他の熱
交換器が設けられていない場合には、従来と同じ温度
(例えば48℃)になり、水分濃度も従来と同様(例え
ば11%)となる。そして、排煙導出部71bにおいて
この排煙が冷却されるため、一旦蒸発した水分が排煙導
出部71bで凝縮され、その際、前記微小な粉塵がこの
凝縮水滴の核となり捕捉される。
【0042】(7)熱回収手段61として、吸収塔71
の排煙導出部71bを除く部分で熱回収する熱交換器を
採用する場合には、吸収塔71において気液接触するス
ラリ温度が従来よりも定常的に低減されることになり、
亜硫酸ガスの吸収反応、即ち、上記の反応式(1)の反
応が促進され、脱硫性能が向上する。
【0043】
【発明の効果】本発明の効果を要約すると、排煙脱硫装
置の吸収塔を通過する排煙及び/又は吸収塔のスラリか
ら熱回収する手段を設け、抽気給水加熱器に導入される
前のボイラ給水を前記回収熱で予め加熱することによ
り、蒸気タービンから抽気する蒸気量を減らすことがで
き、その結果、蒸気タービンの出力を従来の限界を超え
て向上させることができ、従来これ以上の高効率化が不
可能と考えられていた火力発電設備において、さらなる
余熱回収が実現され、ボイラ容量の増加等の改造を何ら
ともなうことなく、発電出力を向上させることが可能に
なった。
【0044】特に、熱回収手段として、吸収塔の排煙導
入部を通過する気液接触前の排煙から熱回収する熱交換
器を採用するときには、高温度の熱回収が可能となり、
大幅な出力増が可能になる。しかも、このように熱回収
しても、排煙処理システムの運転に何ら支障を来すこと
がないばかりでなく、脱硫装置の吸収塔の温度低下によ
り用水量も大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した火力発電設備の要部構成の一
例を示した図であり、1000MWクラスの石炭焚きボ
イラ(蒸発水量約15t/h)を前提するときの、各箇
所における排煙温度と水分率を併記した。
【図2】本発明を適用した火力発電設備の排煙脱硫装置
の要部構成の一例を示した図であり、熱回収手段の各種
態様を併記した。
【図3】従来の火力発電設備における蒸気サイクルシス
テムの代表的な構成を示した図である。
【図4】従来の火力発電設備における排煙処理システム
の代表的な構成と、各箇所における排煙温度と水分率を
示した図である。
【符号の説明】
1 ボイラ、 3 高圧タービン、 6 中圧タービ
ン、 8 低圧タービン、 9 低圧タービン、 11
復水器、 21〜28 抽気給水加熱器、 57 排
煙脱硫装置、 61 熱回収手段、 71 吸収塔、
71a 排煙導入部、 71b 排煙導出部、 72
タンク、 75 ヘッダパイプ、 81〜86 伝熱
管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23C 11/00 308 H02P 9/04 Z H02P 9/04 B01D 53/34 125E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービンから抽出された蒸気の一部
    によりボイラ給水を加熱する複数の抽気給水加熱器を備
    え、ボイラで発生する排煙を吸収塔内で吸収剤スラリと
    気液接触させて排煙中の硫黄酸化物を除去する排煙脱硫
    装置を付設した火力発電設備において、前記吸収塔を通
    過する排煙及び/又は前記吸収塔の吸収剤スラリから熱
    回収するための手段を設け、回収された熱でボイラ給水
    を予熱した後、前記抽気給水加熱器に導入するようにし
    たことを特徴とする火力発電設備。
  2. 【請求項2】 前記熱回収手段として熱交換器を用い、
    該熱交換器を前記吸収塔の排煙導入部、充填材内部、底
    部タンク内、吸収材スラリ循環系内及び排煙導出部のい
    ずれか1箇所又は2箇所以上に配設して前記ボイラ給水
    を予熱することを特徴とする請求項1記載の火力発電設
    備。
JP7266626A 1995-10-13 1995-10-16 火力発電設備 Withdrawn JPH09112211A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7266626A JPH09112211A (ja) 1995-10-16 1995-10-16 火力発電設備
US08/696,317 US5878675A (en) 1995-10-13 1996-08-12 Flue gas desulfurizer, boiler equipment and thermal electric power generation equipment
EP96610039A EP0768108B1 (en) 1995-10-13 1996-10-11 Boiler flue gas desulfuriser with heat recovery means
DK96610039T DK0768108T3 (da) 1995-10-13 1996-10-11 Kedelrøggasafsvovlingsanlæg med varmegenvindingsorganer
ES96610039T ES2171217T3 (es) 1995-10-13 1996-10-11 Desulfurador de gases de combustion con dispositivo de recuperacion de calor.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7266626A JPH09112211A (ja) 1995-10-16 1995-10-16 火力発電設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09112211A true JPH09112211A (ja) 1997-04-28

Family

ID=17433441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7266626A Withdrawn JPH09112211A (ja) 1995-10-13 1995-10-16 火力発電設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09112211A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102191959A (zh) * 2011-03-29 2011-09-21 冯伟忠 锅炉烟气余热梯级回收利用的方法及其装置
CN113339872A (zh) * 2021-05-27 2021-09-03 山东京清节能环保科技有限公司 浆液余热循环利用系统
CN119022467A (zh) * 2024-10-29 2024-11-26 杭州老板电器股份有限公司 具有高效热利用率的余热吸收储水结构及燃气热水器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102191959A (zh) * 2011-03-29 2011-09-21 冯伟忠 锅炉烟气余热梯级回收利用的方法及其装置
CN113339872A (zh) * 2021-05-27 2021-09-03 山东京清节能环保科技有限公司 浆液余热循环利用系统
CN119022467A (zh) * 2024-10-29 2024-11-26 杭州老板电器股份有限公司 具有高效热利用率的余热吸收储水结构及燃气热水器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5427741B2 (ja) 多目的火力発電システム
US7776141B2 (en) Methods and apparatus for performing flue gas pollution control and/or energy recovery
US5878675A (en) Flue gas desulfurizer, boiler equipment and thermal electric power generation equipment
JP3486220B2 (ja) 燃焼排ガス浄化方法および装置
KR101647117B1 (ko) 폐기물의 연소 발전 방법 및 그 연소 설비
KR102021983B1 (ko) 배가스 내 잠열의 회수와 대기오염물질의 제거가 가능한 일체형 배가스 응축기 및 이를 포함하는 가압 순산소 연소 발전 시스템
AU2020316185B2 (en) Gas turbine plant
PL241095B1 (pl) Sposób działania układu generatora pary
KR101892887B1 (ko) 열 교환기 및 열 교환기의 제어 방법
JP6813286B2 (ja) 発電排ガス中水蒸気回収システム、火力発電システム、および発電排ガス中水蒸気回収方法
US4542621A (en) Method of and plant for combustion of water-vapor generating fuels
JP2010172878A (ja) 酸素燃焼用石炭焚ボイラの排ガス処理装置と方法
JP5448858B2 (ja) 酸素燃焼発電プラントとその運転方法
JP4155898B2 (ja) ガスタービンが備わる高水分廃棄物の焼却設備
CN103574630A (zh) 提高火电厂烟囱排烟温度的方法及烟气加热系统和火电机组
CN208372813U (zh) 用于垃圾焚烧联合发电厂的烟气处理系统
JP2005098552A5 (ja)
JP7720949B2 (ja) ガスタービンプラント
JP2014128775A (ja) 排ガス処理設備およびこれを用いるガスタービン発電システム
JP5976817B2 (ja) 熱回収システム及び熱回収方法
CN108679638A (zh) 一种冷凝-再热一体化烟羽消白系统
EP2584256A1 (en) Oxygen preheating in oxyfuel combustion system
JPH09112211A (ja) 火力発電設備
CN106401677B (zh) 一种基于超临界co2工质的燃煤锅炉发电系统
JP2012149792A (ja) 排ガス処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107