JPH09112681A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JPH09112681A
JPH09112681A JP7264088A JP26408895A JPH09112681A JP H09112681 A JPH09112681 A JP H09112681A JP 7264088 A JP7264088 A JP 7264088A JP 26408895 A JP26408895 A JP 26408895A JP H09112681 A JPH09112681 A JP H09112681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
target input
vehicle
acceleration
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7264088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3147741B2 (ja
Inventor
Masajiro Sato
正次郎 佐藤
Shinsuke Higashikura
伸介 東倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP26408895A priority Critical patent/JP3147741B2/ja
Priority to US08/727,086 priority patent/US5722500A/en
Priority to KR1019960045288A priority patent/KR100196762B1/ko
Priority to DE19642006A priority patent/DE19642006B4/de
Publication of JPH09112681A publication Critical patent/JPH09112681A/ja
Priority to US09/517,704 priority patent/USRE37598E1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3147741B2 publication Critical patent/JP3147741B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前車の速度に合わせた惰性走行中のブレーキ
操作を低減する。 【解決手段】 運転状態に応じて入力軸の目標入力回転
数を演算し、入力軸回転数が目標入力回転数に一致する
ように変速比変更手段5を制御する変速制御手段50
と、車両加速度を検出する加速度検出手段51と、アク
セルペダルの操作状況を検出する開度検出手段52と、
アクセルペダルの解放を検出したときに、加速度が所定
の範囲となるよう目標入力回転数の補正値を設定するエ
ンジンブレーキ補正値設定手段53と、車両の制動状態
を検出する手段55と、この目標入力回転数の補正中
に、制動状態を検出している間は、補正値を維持する目
標入力軸回転数維持手段54とを備え、変速制御手段5
0は、この補正値に基づいて変速比変更手段5を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
無段変速機の変速制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車などの車両に用いられる
無段変速機としては、Vベルト式やトロイダル式(摩擦
車式)などが知られており、このような無段変速機の変
速制御装置では、エンジンのスロットル開度(またはア
クセル開度、以下同様)と、車速に基づいて無段変速機
に入力される回転数の目標値を設定し、この目標入力回
転数に応じた変速比となるように連続的に制御するもの
が知られている。
【0003】上記のような無段変速機の変速制御装置で
は、スロットル開度が小さいほど、変速比を高速側(目
標入力回転数を小さく)に設定する一方、スロットル開
度が大きいほど、変速比は低速側(目標入力回転数を大
きく)に設定しているため、下り坂走行時には、運転者
がアクセルペダルを放すことによりスロットル開度は小
さくなり、変速比は高速側に設定されて目標入力回転数
が低下するので、エンジンブレーキは効かない方向に制
御される。このため、運転者はアクセルペダルを放した
にも拘わらず、余計な加速感を感じる場合があって、下
り坂走行時にはブレーキの操作頻度が増大して、制動装
置の消耗が助長されることも考えられる。
【0004】そこで、下り坂を惰性走行する際の、頻繁
なブレーキ操作を低減するものとしては、車両の加速度
等から下り坂を検出して、通常の目標入力回転数とは異
なるエンジンブレーキモードに切り換えるものが知られ
ている。このエンジンブレーキモードは、通常の変速制
御と同様に、車速とスロットル開度に応じて目標入力回
転数を設定するが、通常よりも低い変速比を選択してい
る。(例えば、特開平6−81932号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変速制御装置においては、下り坂をエンジンブレー
キを効かせながら惰性走行中にブレーキを作動させて
も、変速比はブレーキの作動にかかわらず、下り坂に応
じた値を維持するため、例えば、図16に示すように、
このエンジンブレーキモードで下り坂を時速60Km/hで
走行しているとき、時速40Km/hで走行する前車に追い
付けば、時間t1からブレーキを作動させて時速40Km/
h以下に減速するが、時間t2でブレーキを解除すると、
変速比(入力軸回転数Ni/出力軸回転数No)は制動
以前と同一であるため、目標入力回転数(入力軸回転数
Ni)は車速VSP(∝出力軸回転数No)に応じて低
下し、低下した目標入力回転数(Ni)では、下り坂の
勾配に応じたエンジンブレーキ力が不足するため、車両
は再び加速を開始して前車に接近してしまう。このた
め、運転者は頻繁にブレーキを操作しながら前車の速度
に合わせなければならず、繁雑なブレーキ操作によって
運転性が低下するのに加えて、加減速の繰り返しによっ
て乗心地も低下するという問題があった。また、エンジ
ンブレーキモードに複数の変速比を予め設定しておい
て、ブレーキの作動に応じてダウンシフト側の変速比を
適宜選択するものも考えられるが、変速比の切り換え時
にショックが発生して、運転者に不快感を与えるという
問題があった。
【0006】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、アクセルペダルを解放した惰性走行中に制
動装置を作動させた場合には、円滑にエンジンブレーキ
力を増大させ、頻繁なブレーキ操作を不要にして、運転
者に違和感や不快感を与えることなく低速の前車へ容易
に追従することが可能な無段変速機の変速制御装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図17に示す
ように、無段変速機2の変速比を変更する変速比変更手
段5と、車両の運転状態に応じて無段変速機2の入力軸
の目標入力回転数を演算するとともに、この入力軸回転
数が目標入力回転数に一致するように前記変速比変更手
段5を制御する変速制御手段50とを備えた無段変速機
の変速制御装置において、車両に発生する加速度を検出
する加速度検出手段51と、アクセルペダルの操作状況
を検出する開度検出手段52と、前記開度検出手段52
がアクセルペダルの解放を検出したときに、前記加速度
が所定の範囲となるよう目標入力回転数の補正値を設定
するエンジンブレーキ補正値設定手段53と、車両の制
動装置の作動状況を検出する制動状態検出手段55と、
前記エンジンブレーキ補正値設定手段53が目標入力回
転数の補正中に、前記制動状態検出手段55が制動装置
の作動を検出している間は、前記補正値を維持する目標
入力軸回転数維持手段54と、前記変速制御手段50
は、この目標入力回転数の補正値に基づいて前記変速比
変更手段5を制御する。
【0008】
【作用】したがって、変速制御手段は無段変速機の入力
軸回転数が、車両の運転状態に応じた目標入力回転数に
一致するように変速比変更手段を制御するが、運転者が
アクセルペダル解放して惰性走行を開始すると、車両の
加速度が所定の範囲となるように目標入力回転数が補正
され、例えば、アルセルペダルを解放して下り坂を惰性
走行する際には、エンジンブレーキを効かせながら所定
の加速度範囲を維持する惰性走行が開始される。この目
標入力回転数が補正されている惰性走行中に、制動装置
が作動状態となっている間は、目標入力回転数の補正値
は維持され、入力軸回転数は制動開始直前に補正された
目標入力回転数となる。制動による車速の低下に応じて
無段変速機の出力軸回転数も低下するが、入力軸回転数
は制動開始前の値を維持するため、無段変速機の変速比
は連続的に増大してエンジンブレーキ力を増大すること
ができる。そして、制動が解除されると、再び、エンジ
ンブレーキを効かせながら所定の加速度範囲を維持する
惰性走行を継続することができ、特に、下り坂を惰性走
行中に低速の前車に追い付いた場合には、一度制動装置
を作動させて前車の速度に合わせて減速して、制動装置
を解除すると、車両は制動解除後には再び、所定の加速
度範囲を維持する惰性走行が再開されて、過大な加減速
が抑制されて、頻繁に制動装置を操作する事なく低速の
前車に追従することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0010】図1に示すように、無段変速機2(図中C
VT)は変速制御コントローラ7に制御される変速比変
更手段5によって、車両の運転状態に応じた所定の変速
比に設定されるもので、無段変速機2は、例えば、Vベ
ルト式やトロイダル式などで構成される。
【0011】変速制御コントローラ7は、マイクロプロ
セッサ等を主体に構成されており、車速VSPを検出す
る車速センサ8、スロットル開度TVOを検出するスロ
ットル開度センサ9、駆動輪回転センサ11、制動装置
の作動状態を検出するブレーキスイッチ12、車両の前
後加速度Gを検出する車両加速度センサ14、アクセル
ペダルの解放状態を検出するアイドルスイッチ15、無
段変速機2の出力軸の回転数Noを検出する出力軸回転
センサ13、無段変速機2の入力軸回転数Niを検出す
る手段として、エンジン回転数Neを検出するエンジン
回転センサ10から入力された車両の運転状態を示す信
号に基づいて、運転状態に応じた制御目標入力回転数D
SRREVを演算すると共に、アクチュエータなどから
構成された変速比変更手段5へ、入力軸回転数Ni=エ
ンジン回転数Neが制御目標入力回転数DSRREVに
一致するように目標変速比DSRRTO(=Ni/N
o)を指令し、図示しない出力軸と結合した駆動軸3へ
エンジン1からの駆動力を伝達する。
【0012】なお、本実施形態では、エンジン1と無段
変速機2の入力軸とを直結した場合を示しており、エン
ジン回転数Ne=入力軸回転数Niとなるが、エンジン
1と無段変速機2の入力軸との間に減速機構やトルクコ
ンバータ等が介装される場合には、入力軸回転センサを
設けて、この検出値を入力軸回転数Niとすればよい。
【0013】変速制御コントローラ7は、同じく車両の
運転状態に応じてエンジン1を制御するエンジン制御コ
ントローラ6に接続されており、変速制御コントローラ
7からエンジン制御コントローラ6へ変速比制御信号等
を送出する一方、エンジン制御コントローラ6からは燃
料噴射カット等の各種運転情報が送出され、エンジン1
と変速制御コントローラ7は同期的に制御される統合制
御システムを構成している。
【0014】エンジン制御コントローラ6は、車両の運
転状態に応じて燃料噴射ノズル4からの燃料噴射制御や
点火時期制御に加えて過給圧制御などを行うもので、詳
述はしないが、燃料噴射制御は、スロットル開度TV
O、エンジン回転数Ne、吸入空気量等の運転状態に応
じて行い、空燃比フィードバック制御の他、スロットル
全閉時には所定のエンジン回転数以上で燃料カットを行
う一方、スロットル全閉解除で燃料噴射リカバリー等の
制御を行うものである。本実施形態では、エンジン1を
火花点火式内燃機関で構成した場合を示す。
【0015】このような変速制御コントローラ7で行わ
れる制御の一例を、図2〜図10のフローチャートに示
し、これらフローチャートを参照しながら制御内容につ
いて詳述する。
【0016】ここで、図2は、所定時間毎、例えば5ms
ec毎に実行される変速制御のメインルーチンの概要を示
し、図3以降は、下り坂走行時等でのエンジンブレーキ
補正制御を行うサブルーチンを示しており、変速制御の
概要を説明した後、エンジンブレーキの補正制御につい
て詳述する。
【0017】〔1.変速制御〕図2のメインルーチンで
は、まず、ステップS1で上記したような各センサ等か
ら車両の運転状態を読み込み、ステップS2では、ステ
ップS1で読み込んだスロットル開度TVO及び車速V
SPに基づいて、図11に示す変速マップから無段変速
機2の入力軸回転数Ni(=エンジン回転数Ne)の目
標値である制御目標入力回転数DSRREVを演算す
る。
【0018】ステップS3では、後述するステップS1
0以降で、車両に加わる前後方向加速度Gに応じて、エ
ンジンブレーキ作動時の制御目標入力回転数DSRRE
Vの補正を行う。
【0019】そして、ステップS4では、エンジンブレ
ーキによる補正後の制御目標入力回転数DSRREV
に、入力軸回転数Niが一致するように目標変速比DS
RRTOを演算して、ステップS5で、無段変速機2の
変速比変更手段5へ制御信号を出力して、無段変速機2
の変速比を制御する。
【0020】〔2.エンジンブレーキ補正制御〕図3の
フローチャートは、上記ステップS3で行われるエンジ
ンブレーキ補正制御のサブルーチンの概要を示し、この
サブルーチンの詳細は、後述する図4〜図10のフロー
チャートのように構成されており、まず、エンジンブレ
ーキ補正制御の概要を説明する。
【0021】ステップS10では、上記メインルーチン
のステップS2で求めた制御目標入力回転数DSRRE
Vに応じて、無段変速機2の入力軸回転数Ni(以下、
単に入力軸回転数とする)の変更が可能な補正制御の範
囲を決定する。
【0022】ステップS11では、エンジンブレーキを
さらに強める必要があるか、あるいは、現在より弱める
必要があるかを判定する為、車両の前後加速度(以下、
単に加速度とする)のしきい値を演算する。
【0023】そして、ステップS12では、車両に発生
した加速度を検出し、この加速度の大きさと、ステップ
S11で求めたしきい値とを比較して、エンジンブレー
キをさらに強めるか、あるいは、さらに弱めるかの判断
を、アクセルペダルの操作状況に基づいて行う。
【0024】ステップS13では、ステップS12で求
めた加速度の大きさに応じて、エンジンブレーキ力を変
更する速さである、単位時間当たりの目標入力回転数の
補正量を演算する。
【0025】そして、ステップS14では、ステップS
13で求めた補正量に基づいて、加速度に応じたエンジ
ンブレーキ力を発生するための補正目標入力回転数DS
RENBR(補正目標値)を演算し、ステップS15
で、補正目標入力回転数DSRENBRを制御目標入力
回転数DSRREVとして新たに設定した後、上記ステ
ップS4以降のメインルーチンへ復帰して、このエンジ
ンブレーキ補正を加えた制御目標入力回転数DSRRE
Vにより目標変速比DSRRTOの演算を行うのであ
る。
【0026】以下、図4〜図10のフローチャートを参
照しながら、エンジンブレーキ補正制御の詳細について
説明する。
【0027】〔2.1 制御目標入力回転数の補正範
囲、加速度しきい値の決定〕図4は、図2のメインルー
チンに示したステップS3で行われる、サブルーチン処
理を示し、ステップS101〜S104は、上記図3に
示した概要のステップS10、S11に相当する。
【0028】ステップS101は、上記ステップS1で
読み込んだ車速VSPに基づいて、図11に示すマップ
から補正制御範囲の上限値である上限入力回転数DSR
HLMTを演算する。なお、図11に示すマップは、ス
ロットル開度(またはアクセル開度)TVOをパラメー
タとして車速VSPに応じた入力回転数を予め設定した
もので、変速制御コントローラ7の図示しないROM等
の記憶手段に格納されるものである。
【0029】一方、ステップS102では同様にして、
補正制御範囲の下限値である下限入力回転数DSRHL
MTを車速VSPに基づいて演算する。
【0030】次に、ステップS103、S104ではエ
ンジンブレーキをさらに強める必要があるか、あるい
は、現在より弱める必要があるかを判定するため、図1
2に示すマップに基づいて、加速度の加速域側のしきい
値VSPOVLMと、減速域側のしきい値VSPUDL
Mが、車速VSPに応じて演算される。
【0031】この図12に示すマップは、アクセルペダ
ルを放したとき(アイドルスイッチ15=ON)に、運
転者が期待する体感的な加速度に応じて予め設定された
もので、速度に応じて変化する所定の加速度範囲を備え
た等速域を中心にして設定されており、この等速域は物
理的な等速(加速度=0G)を示すものではなく、アク
セルペダルを放したときに運転者がほぼ等速走行である
と感じる領域であり、この等速域より上方は、運転者が
車両の加速を体感する加速域、同じく等速域より下方
は、運転者が車両の減速を体感する減速域であり、等速
域と加速域の境界が加速側しきい値VSPOVLMで、
等速域と減速域の境界が減速側しきい値VSPUDLM
である。
【0032】ここで、図12の加減速の判定マップの概
要について説明すると、運転者がアクセルペダルを放し
たときに期待する減速度は、図14に示すように、車速
VSPにほとんど関係無く、約0.06G(加速度=−
0.06G)前後であることが、本願出願人の実験等に
よって判明した。しかし、単純に減速度≒0.06Gと
した場合、運転者の体感加速度は、低車速域ではエンジ
ンブレーキ力が強すぎて違和感を与える一方、高車速域
ではエンジンブレーキ力が不足する場合がある。
【0033】そこで、目標とする減速度を、運転者の体
感加速度に応じて、低車速域では上記減速度0.06G
より低減する一方、高車速域では減速度を増大してエン
ジンブレーキ力を確保し、アクセルペダルを解放したと
きの車両加速度が、所定の加速度範囲である等速域とな
るように、エンジンブレーキ力を連続的に変化させるの
である。図12において、この等速域より上方は運転者
が車両の増速を体感する加速域であり、等速域の下方は
運転者が車両の減速を体感する減速域として設定され、
等速域と加速域及び減速域の境界が、上記したようなし
きい値VSPOVLM、VSPUDLMとして設定され
る。なお、本実施形態では、これら、しきい値VSPO
VLM及びVSPUDLMをマップとしたが、関数とし
て扱ってもよい。
【0034】なお、アクセルペダルの操作状況を検出す
る開度検出手段として、アイドルスイッチ15を用いた
例を示すが、ガソリン車あるいは気体燃料車等の予混合
式内燃機関ではスロットル開度TVOに基づいて、アク
セルペダルの解放状態を検出してもよい。
【0035】こうして、ステップS101〜S104で
補正制御範囲の上限入力回転数DSRHLMT、下限入
力回転数DSRLLMTと、加減速のしきい値VSPO
VLM、VSPUDLMをそれぞれ設定した後、図5に
示すステップS110の加減速判定処理へ進む。
【0036】〔2.2 加減速判定処理〕図5のステッ
プS110〜S118では、現在の車両の加速度が、図
12のマップにおいて、どの領域にあるかを判定するも
ので、上記図3のフローチャートのステップS12に相
当する。
【0037】まず、ステップS111では、上記ステッ
プS1で読み込んだ車速VSPが所定の低速域、例え
ば、10Km/h以下にあるかを判定し、所定の低速域にあ
ればステップS118へ進んで、車両加速度TKRAM
S6を0に設定する一方、そうでない場合には、ステッ
プS112の処理へ進む。
【0038】ステップS112では、車両の加速度を現
在の車速VSPと所定時間前、例えば、5サイクル前
(50msec前)の車速VSP-5の差分から車両加速度T
KRAMS6を求める。なお、加速度検出手段として、
車速VSPの微分値を用いた場合を示すが、車両加速度
センサ14の検出値Gや駆動輪回転センサ11の検出値
の微分値を用いてもよい。
【0039】次に、ステップS113では、車両加速度
TKRAMS6と上記ステップS103で求めた加速側
しきい値VSPOVLMとを比較し、車両加速度TKR
AMS6がしきい値VSPOVLMより大きい場合に
は、現在の車両加速度TKRAMS6が図12に示した
マップにおいて、エンジンブレーキを増大する必要のあ
る加速域にあると判定してステップS117へ進んで、
加速フラグVSPPLSに1をセットし、そうでない場
合には、ステップS114へ進んで減速域にあるかを判
定する。
【0040】ステップS114は、車両加速度TKRA
MS6が、上記ステップS104で求めた減速側しきい
値VSPUDLMより小さい場合には、ステップS11
6へ進んで減速フラグVSPMNSに1をセットし、そ
うでない場合には図12の等速域にあると判定して、ス
テップS115へ進んで等速フラグVSPEQSに1を
セットする。なお、ステップS118で車両加速度TK
RAMS6=0と設定した低速域の場合も、ステップS
115で等速フラグを1にセットする。
【0041】こうして、しきい値VSPOVLM、VS
PUDLMと車両加速度TKRAMS6とを比較するこ
とで、車両の加速度が図12のマップのどの領域にある
か、加速、減速、等速フラグにより区分けされ、この
後、図6のステップS120へ進んで、目標入力回転数
の補正量の検索と、アクセルペダル操作に応じたモード
分けを行う。
【0042】〔2.3 目標入力回転数補正量設定、運
転操作に応じたモード分け〕図6のステップS120〜
S131では、車両加速度TKRAMS6に応じた目標
入力回転数の補正量を設定した後、アクセルペダルの操
作状況、すなわち、運転者の意図に応じた場合分けを行
うもので、図3のフローチャートのステップS13に相
当する。
【0043】ステップS121、S122では、図13
に示すマップから、単位時間当たりの目標入力回転数の
補正量を車両加速度TKRAMS6の大きさと符号に応
じて、ダウンシフト補正量DDSRDNまたはアップシ
フト補正量DDSRUPとして求める。
【0044】車両加速度TKRAMS6が正の場合に
は、エンジンブレーキ力を増大するため、単位時間当た
りに目標入力回転数を増大させるダウンシフト補正量D
DSRDNが、一方、車両加速度TKRAMS6が負の
場合には、エンジンブレーキ力を低減するため、単位時
間当たりに目標入力回転数を減少させるアップシフト補
正量DDSRUPがそれぞれ選択される。ここで、単位
時間は、処理の実行間隔を示し、この場合では、5msec
ごとの目標入力回転数補正量を示す。
【0045】この図13のマップは、本願出願人の実験
などに基づいて予め設定されたもので、下り坂を惰性走
行する際に、上記図12のマップの加速域ないし減速域
から等速域へ移行するとき、運転者が期待する体感的な
加速度の変化に応じて設定したものである。
【0046】車両加速度が大きくなるに従って、単位時
間当たりの目標入力回転数の補正量を増大させ、運転者
は勾配の急増等による急激な増速を嫌うために、エンジ
ンブレーキを早めに効かせる一方、加速度がほぼ0近傍
の場合では、頻繁に目標入力回転数を変化させると運転
者は違和感を感じるため、補正量をほぼ0にするのであ
る。
【0047】この図13のマップから、車両の加速度の
大きさに応じてダウンシフト補正量DDSRDNまたは
アップシフト補正量DDSRUPを変更し、エンジンブ
レーキ力を増減させる速さを変化させ、運転者が期待す
るエンジンブレーキ力を円滑に発生し、図12に示す等
速域へ収束させるのである。なお、加速度に応じたこの
マップは、変速制御コントローラ7の図示しないROM
等の記憶手段に格納される。
【0048】こうして、単位時間当たり目標入力回転数
を補正する補正量DDSRDNまたはDDSRUPを求
めた後には、ステップS123〜S131で、アクセル
ペダルの操作状況の前回値と現在値の変化から、運転者
の加減速の意図を推定して場合分けを行う。
【0049】まず、ステップS123では、前回の処理
(5msec前)においてアイドルスイッチ15の状況を示
すフラグOLDIDLEが0であるか、すなわち、アク
セルペダルが踏まれていたかを判定し、踏まれていれば
ステップS124へ、解放されていれば(OLDIDL
E=1)ステップS125へ進む。
【0050】ステップS124では、現在のアイドルス
イッチ15の状況を示すフラグIDLEが0であるか、
すなわち、アクセルペダルが踏まれているかを判定し、
踏まれていればステップS126へ、解放されていれば
(IDLE=1)ステップS127へ進む。
【0051】ステップS126は、前回及び現在共にア
クセルペダルが継続して踏み続けられて、アイドルスイ
ッチ15はOFF、OFFの状態であり、後述するステ
ップS150の踏み込み処理へ進む。
【0052】一方、ステップS124で、現在アクセル
ペダルが解放されていると判定された場合には、アクセ
ルペダルの踏み込み状態が前回値から変化したため、ス
テップS127で現在のアイドルスイッチ15の状況を
OLDIDLE=1として更新し、ステップS128で
アイドルスイッチ15がOFFからONになって、踏み
込んでいたアクセルペダルを放した状態であると判定し
て、ステップS160の足放し処理へ進む。
【0053】一方、前回のアイドルスイッチ15がON
であったステップS125でも、上記と同様に現在のア
イドルスイッチ15の状況を示すフラグIDLEが0で
あるか、すなわち、アクセルペダルが踏まれているかを
判定し、踏まれていればステップS130へ、解放され
ていれば(IDLE=1)ステップS129へ進む。
【0054】ステップS129は、アクセルペダルが継
続して解放されているため、前回アイドルスイッチフラ
グOLDIDLEを変化させることなく、ステップS1
40の放し続け処理へ進む。
【0055】一方、ステップS125で、現在アクセル
ペダルが踏み込まれていると判定された場合には、アク
セルペダルの踏み込み状態が前回値から変化したため、
ステップS130で現在のアイドルスイッチ15の状況
をOLDIDLE=0として更新し、ステップS131
で、アイドルスイッチ15がONからOFFになって、
解放していたアクセルペダルを踏み込んだ状態であると
判定して、ステップS150の踏み込み処理へ進む。
【0056】こうして、アイドルスイッチ15の前回値
OLDIDLEと現在値IDLEを比較することによ
り、アクセルペダルの踏み込み状態の変化をステップS
140、S150、S160の3つの場合に分けて目標
入力回転数の補正をそれぞれ行い、これらステップS1
40以降が、上記図3のステップS14に相当する。
【0057】なお、上記では、アクセルペダルの操作状
況をアイドルスイッチ15により検出したが、スロット
ル開度センサ9の検出値TVOに基づいて行っても良
い。
【0058】〔2.4 アクセルペダルを継続して放し
ている場合〕図7は、アイドルスイッチ15が前回値、
現在値共にONとなるアクセルペダルを放し続けた場合
の目標入力回転数の補正処理を示し、ステップS141
では、上記ステップS110〜118で設定された加速
フラグVSPPLSが1であるか否かを判定し、1であ
れば現在の車両加速度が、図12のマップの加速域にあ
るためステップS143へ進む一方、0の場合にはステ
ップS142へ進む。
【0059】ステップS143では、エンジンブレーキ
力を増大して車両加速度を図12の加速域から等速域に
減速させるため、上記図6のステップS121で求めた
ダウンシフト補正量DDSRDNを、補正目標入力回転
数DSRENBRの前回値に加算して目標入力回転数を
増大する。
【0060】 DSRENBR=DSRENBR-1+DDSRDN なお、「-1」は前回値を示す。以下同様。
【0061】そして、ステップS144で補正制御中で
あることを示す補正制御フラグNOWCNTを1にセッ
トして、ステップS170の回転チェックへ進む。
【0062】一方、ステップS141の判定で加速域に
ない場合には、ステップS142へ進んで補正制御中で
あるか否かを判定し、補正制御中であればステップS1
45へ進んで減速域にあるか否かの判定を行う一方、補
正制御を行っていない場合にはステップS146へ進
む。
【0063】ステップS146は、目標入力回転数を補
正する必要がないため、補正目標入力回転数DSREN
BRに、上記図2のステップS2で求めた通常の変速制
御による制御目標入力回転数DSRREVをセットして
ステップS170へ進む。
【0064】ステップS145では、上記図5のステッ
プS116で減速フラグVSPMNSがセットされたか
否を判定して、現在の車両加速度が、図12に示すマッ
プの減速域にあればステップS147へ進む一方、そう
でない場合にはステップS170へ進む。
【0065】ステップS147では、ブレーキが踏まれ
ているか否かをブレーキスイッチ12の信号により判定
する。
【0066】ブレーキスイッチ12からの信号は、ブレ
ーキが踏まれていればONとなる一方、解放されていれ
ばOFFとなり、変速制御コントローラ7では、ブレー
キスイッチ12がONのときにブレーキフラグBRKを
1に、OFFのときにブレーキフラグBRKを0に設定
し、このステップS147では、ブレーキフラグBRK
=0であるかを判定し、ブレーキが踏まれていない場合
(BRK=0)にはステップS148へ進んで減速域に
おける補正処理を行う一方、ブレーキが踏まれていると
き(BRK=1)には、エンジンブレーキを弱める必要
がある減速域であっても、目標入力回転数を小さく補正
することを禁止して運転者の制動操作を優先させるた
め、減速域の補正を行わずにステップ170へ進む。
【0067】ステップS148では、エンジンブレーキ
を弱めて図12に示す減速域から等速域へ増速するた
め、上記図6のステップS122で求めたアップシフト
補正量DDSRUPを、補正目標入力回転数DSREN
BRの前回値に加えて目標入力回転数を徐々に減少させ
る(アップシフト補正量DDSRUPは負の値となるた
め、これを前回値に加算することで補正目標入力回転数
DSRENBRは減算される)。
【0068】 DSRENBR=DSRENBR-1+DDSRUP そして、ステップS170の回転チェックへ進む。
【0069】〔2.5 アクセルペダルを踏んでいる場
合〕図8のステップS150〜155は、アイドルスイ
ッチ15の現在値がOFFとなるアクセルペダルを踏み
込んだ瞬間、または踏み込み続けた場合の目標入力回転
数の補正処理を示す。
【0070】ステップS151では、補正制御中フラグ
NOWCNTの状態から、エンジンブレーキを変化させ
るために目標入力回転数を補正制御中であるか否かを判
定し、NOWCNT=1となる補正制御中であるときに
はステップS152へ進んで、エンジンブレーキ補正制
御から通常の変速制御(図11のマップに応じた制御)
への移行処理を行う一方、そうでない場合にはステップ
S153へ進んで、通常の変速制御を行う。
【0071】ステップS152では、前回の処理の補正
目標入力回転数DSRENBR-1と、上記図2のステッ
プS2で求めた今回の制御目標入力回転数DSRREV
とを比較して、制御目標入力回転数DSRREVが前回
の補正目標入力回転数DSRENBR-1以下であるとき
には、ステップS154へ進む一方、そうでない場合に
はステップS153へ進む。
【0072】ステップS154では、前回の補正目標入
力回転数DSRENBR-1から所定値を減じて、少しだ
け目標入力回転数を下げた値を今回の補正目標入力回転
数DSRENBRとして次のように設定する。
【0073】 DSRENBR=DSRENBR-1−1 この場合では、処理の実行間隔に応じた所定時間毎(5
msec毎)に補正目標入力回転数DSRENBRを一定の
減算値、例えば1rpmずつ減じ、補正目標入力回転数D
SRENBRを所定の変化率で制御目標入力回転数DS
RREVへ徐々に近付け、エンジンブレーキ補正制御の
補正目標値から通常の変速制御による制御目標入力回転
数へ滑らかに制御目標入力回転数DSRREVを変化さ
せるものである。
【0074】この所定の変化率で補正目標入力回転数D
SRENBR減少させる減算値は、前回の補正目標入力
回転数DSRENBR-1と今回の補正目標入力回転数D
SRENBRの差が所定値以下となるように設定され、
この所定値は、加速する際の変速比の変動が、運転者に
違和感を与えないように予め設定されたものである。
【0075】このエンジンブレーキ補正制御から通常の
変速制御への移行処理は、ステップS152で、前回の
補正目標入力回転数DSRENBR-1が制御目標入力回
転数DSRREVになるまで行われる。
【0076】そして、次にステップS171の回転リミ
ッタなしの処理へ進む。
【0077】一方、ステップS153では、エンジンブ
レーキの補正制御を終了するため、補正制御中フラグN
OWCNTを0にリセットしてから、ステップS155
で通常の変速制御を行うために、補正目標入力回転数D
SRENBRに上記ステップS2で求めた制御目標入力
回転数DSRREVを格納し、上記と同様にステップS
171へ進む。
【0078】〔2.6 アクセルペダルを解放した場
合〕図9のステップS160〜164は、アイドルスイ
ッチ15の前回値がOFF、現在値がONとなるアクセ
ルペダルを解放した瞬間の目標入力回転数の補正処理を
示す。
【0079】ステップS161では、前回の処理の補正
目標入力回転数DSRENBR-1と、上記図4のステッ
プS101で求めた補正制御範囲の上限入力回転数DS
RHLMTとを比較して、前回の補正目標入力回転数D
SRENBR-1が上限入力回転数DSRHLMTを超え
ているときにはステップS162へ進む一方、上限入力
回転数DSRHLMT以下の場合にはステップS163
へ進む。
【0080】ステップS162では、補正目標入力回転
数DSRENBRとして補正制御範囲の上限入力回転数
DSRHLMTを設定した後、ステップS170の回転
チェック処理へ進む。
【0081】一方、上限入力回転数DSRHLMT以下
の場合には、ステップS163で補正制御中であるかを
判定して、補正制御中でなけれ場合にはステップS16
4へ進んで、補正目標入力回転数DSRENBRに制御
目標入力回転数DSRREVを設定してステップS17
0へ進むが、補正制御中であればそのままステップS1
70の処理へ進む。
【0082】〔2.7 新制御目標入力回転数DSRR
EVの設定〕こうして、上記2.4〜2.6で、アクセ
ルペダルの操作状況を3つの場合に分けて、それぞれ補
正目標入力回転数DSRENBRを設定した後、ステッ
プS170またはS171へ進んで、エンジンブレーキ
補正制御後の制御目標入力回転数DSRREVの設定を
図10のステップS170以降で行い、このステップS
170以降が、上記図3のステップS15に相当する。
【0083】ステップS170の回転チェック処理へ進
んだ場合には、ステップS172で補正目標入力回転数
DSRENBRが、上記図4のステップS102で求め
た補正制御範囲の下限入力回転数DSRLLMT以下で
あるかを判断し、補正目標入力回転数DSRENBRが
下限入力回転数以下の場合にはステップS173へ進む
一方、そうでない場合にはステップS175へ進む。
【0084】ステップS173では、新しく補正目標入
力回転数DSRENBRとして補正制御範囲の下限入力
回転数DSRLLMTを設定した後、補正制御を終了さ
せるため補正制御中フラグNOWCNTを0にリセット
してから、ステップS177へ進む。
【0085】一方、ステップS172の判定で、補正目
標入力回転数DSRENBRが下限入力回転数DSRL
LMTを超える場合には、ステップS175で上記ステ
ップS101で求めた補正制御範囲の上限入力回転数D
SRHLMTを超えていないかを判断し、超えている場
合にはステップS176で新しく補正目標入力回転数D
SRENBRとして補正制御範囲の上限入力回転数DS
RHLMTを設定した後、ステップS177へ進む。
【0086】上記、〔2.5〕の処理からステップS1
71の回転リミッタなしの処理へ進んだ場合には、その
ままステップS177へ進む。
【0087】ステップS177では、エンジンブレーキ
補正制御によって設定された補正目標入力回転数DSR
ENBRを新たな制御目標入力回転数DSRREVとし
て設定して、上記図2のステップS4に復帰する。
【0088】こうして、エンジンブレーキの補正制御後
の補正目標入力回転数DSRENBRに応じた目標変速
比DSRRTOとなるように、無段変速機2の変速比変
更手段5が駆動されるのである。
【0089】〔3.全体的な作用〕エンジンブレーキ補
正制御は、車両加速度TKRAMS6が、図12に示し
たマップの等速域から逸脱して加速域または減速域とな
り(ステップS113、114)、アクセルペダルが継
続して解放されていることを条件に開始される(ステッ
プS129、ステップS140以降)。
【0090】アクセルペダルを放し続けて下り坂を惰性
走行する間は、車両加速度が図12に示したように、車
速VSPに応じた加速域又は減速域に入ると(ステップ
S117、116)、図13のマップから、ステップS
121、S122で車両加速度の大きさと符号に応じて
求めたダウンシフト補正量DDSRDNまたはアップシ
フト補正量DDSRUPによって、補正目標入力回転数
DSRENBRは、エンジンブレーキ力を増減する速さ
(単位時間当たりの目標入力回転数の補正量)が連続的
に補正され(S143,S148)、下り坂の勾配に応
じて、滑らかにエンジンブレーキ力を変化させ、車両加
速度を図12に示した等速域に収束させ、運転者の期待
に応じた減速感を実現する。
【0091】アクセルペダルを解放し続けて下り坂を惰
性走行している際に、例えば、下り勾配が増大すると、
目標入力回転数は以前の緩やかな勾配に応じて設定され
ているため、車両加速度が増大して、図12に示した等
速域から加速域に入って、車速VSPが増大しようとす
る。このため、エンジンブレーキ力を強める必要があ
る。
【0092】そこで、加速域に入ると、図13のマップ
から車両加速度に応じたダウンシフト補正量DDSRD
Nを求め、補正目標入力回転数DSRENBRの前回値
にこの補正量DDSRDNが加算されて、この値を制御
目標入力回転数DSRREVとして目標変速比DSRR
TOが変更される。
【0093】このダウンシフト補正量DDSRDNは、
所定時間(5msec)毎にそのときの車両加速度に応じて
求められ、さらに前回の補正目標入力回転数DSREN
BRに加算されるため制御目標入力回転数DSRREV
は連続的に増大し、運転者に違和感を与えることなく、
車両加速度の変化に応じて、滑らかにエンジンブレーキ
力を強め、車両加速度は増大した下り坂の勾配に応じ
て、図12のマップに示した等速域に収束し、運転者の
期待に応じた減速感を得ることができる。
【0094】逆に、下り勾配が減少して緩やかになる
と、目標入力回転数は以前の勾配に応じて高く設定され
るため、車両加速度が減少し、図12に示した等速域か
ら減速域に入り、車速VSPが減少しようとする。この
ため、エンジンブレーキ力を弱める必要がある。
【0095】そこで、減速域に入ると、図13のマップ
から車両加速度に応じたアップシフト補正量DDSRU
P求め、補正目標入力回転数DSRENBRの前回値か
ら補正量DDSRDNが減算(負の補正量を加算)され
て、この値を制御目標入力回転数DSRREVとして目
標変速比DSRRTOが変更される。
【0096】このアップシフト補正量DDSRUPも、
所定時間(5msec)毎にそのときの車両加速度に応じて
求められ、さらに前回の補正目標入力回転数DSREN
BRから減算されるため制御目標入力回転数DSRRE
Vは連続的に減少して、運転者に違和感を与えることな
く、車両加速度の変化に応じて、滑らかにエンジンブレ
ーキ力を弱め、車両加速度は減少した下り坂の勾配に応
じて、図12のマップに示した等速域に収束し、運転者
の期待に応じた減速感を得ることができる。
【0097】こうして、アクセルペダルを放し続けて、
下り坂を惰性走行している際に、自車よりも車速の低い
前車に追い付いたときには、ブレーキを作動させて減速
を行うが、この制動中の場合には、次のような制御が行
われる。
【0098】例えば、図15に示すように、自車が時速
60Km/hで惰性走行しているとき、時速40Km/hで走行
する前車に追い付けば、時間t1からブレーキを作動さ
せて時速40Km/h以下に減速する。
【0099】このとき、下り坂の惰性走行中であるた
め、ステップS140以降のエンジンブレーキ補正制御
は継続して行われるが(ステップS142でNOWCN
T=1)、ブレーキが作動して減速度が増大するため、
車両加速度は、図12の減速域に入り、減速フラグVS
PMNS=1となって、ステップS145からエンジン
ブレーキを弱める減速域補正に入ろうとする。
【0100】しかし、ブレーキが作動してブレーキフラ
グBRK=1となっているため、減速域の補正は禁止さ
れて、補正目標入力回転数DSRENBRは前回値を維
持する。
【0101】したがって、図15において、ブレーキを
踏んでいる時間t1からt2の間では、制動により車速V
SPが低下して無段変速機2の出力軸回転数Noも低下
する一方、補正目標入力回転数DSRENBR(=制御
目標入力回転数DSRREV)は制動開始直前の値を維
持するため、変速比DSRRTOは増大して、エンジン
ブレーキ力を連続的に強めることができるのであり、運
転者の制動操作に応じて迅速かつ連続的にエンジンブレ
ーキ力を強めて、速やかに減速を行うことが可能とな
る。
【0102】一方、ブレーキペダルが解放された時間t
2以降は、上記ステップS140以降のエンジンブレー
キ補正制御が行われ、ブレーキ解放直後の目標入力回転
数を維持することができ、前記従来例のように再び加速
して前車に接近することがなくなり、前記したような頻
繁なブレーキ操作や、このブレーキ操作に伴う加減速を
防止して、運転者の期待に応じた減速感を実現するのに
加えて、制動装置の作動に応じてエンジンブレーキ力を
滑らかに強めることが可能となる。
【0103】こうして、アクセルペダルを解放して下り
坂を惰性走行中に、自車より低速の前車に追い付いて制
動を加えると、一度ブレーキ操作をして前車と等しい車
速にすれば、ブレーキの解放後も前記従来例のような車
両の加速しすぎを防止して、頻繁なブレーキ操作を大幅
に低減できるとともに、ブレーキ操作中には目標入力回
転数の変更を禁止するため、変速比を滑らかに増大(シ
フトダウン)して、制動操作を推進するとともに、ブレ
ーキ操作終了後には再び、運転者に違和感や不快感を与
えることなく、滑らかな惰性走行を実現して、無段変速
機を備えた車両の運転性及び乗心地を大幅に向上させる
ことができるのである。
【0104】なお、上記実施形態では、ブレーキペダル
の操作状況に応じて制動状態を判定したが、図示はしな
いが排気ブレーキやリターダ等の補助制動装置を備えた
車両では、補助制動装置の作動状況に基づいて制動状態
を判定してもよい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、所定の加
速度範囲へ収束させるエンジンブレーキ補正制御による
惰性走行中に、制動装置が作動している間は、目標入力
回転数の補正値は維持され、入力軸回転数は制動開始直
前に補正された目標入力回転数に固定される一方、制動
による車速の低下に応じて無段変速機の出力軸回転数は
低下するため、無段変速機の変速比は連続的に増大して
エンジンブレーキ力を増大して制動効果を推進すること
ができ、特に、自車より低速の前車に追い付いて制動を
加えると、一度制動装置を作動させて前車とほぼ等しい
車速に減速すれば、制動状態の解除後は所定の加速度範
囲に収束させるエンジンブレーキ補正制御によって、車
両の加速しすぎを防止して前車の速度に合わせた惰性走
行を容易に行うことができ、前記従来例のような頻繁な
制動操作を大幅に低減でき、運転操作の軽減を推進する
とともに、運転者に違和感や不快感を与えることなく滑
らかな惰性走行を実現でき、無段変速機を備えた車両の
運転性及び乗心地を大幅に向上させることが可能となる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す変速制御装置のブロ
ック図。
【図2】変速制御コントローラで行われる制御のメイン
ルーチンを示すフローチャート。
【図3】エンジンブレーキ補正制御のサブルーチンの概
要を示すフローチャート。
【図4】エンジンブレーキ補正制御の詳細を示し、補正
制御範囲及び加減速判定しきい値の検索処理を示すフロ
ーチャートを示す。
【図5】同じく、加速度演算及び加減速判定処理を示す
フローチャート。
【図6】同じく、目標入力回転数の補正量検索及び運転
状態に応じた場合分け処理を示すフローチャート。
【図7】同じく、アクセルペダルを放し続けた場合の補
正目標入力回転数DSRENBRの設定を示すフローチ
ャート。
【図8】同じく、アクセルペダルを踏み込んだ場合のエ
ンジンブレーキ補正制御から通常の変速制御への移行処
理を示すフローチャート。
【図9】同じく、アクセルペダルを放した瞬間の補正目
標入力回転数DSRENBRの設定を示すフローチャー
ト。
【図10】同じく、回転リミットチェック処理を示すフ
ローチャート。
【図11】スロットル開度TVOをパラメータとして、
車速VSPに応じた制御目標入力回転数DSRREVを
示す変速マップ。
【図12】車速VSPと車両加速度のしきい値の関係を
示すマップ。
【図13】車両加速度に応じた単位時間当たりのダウン
シフト補正量DDSRDN及びアップシフト補正量DD
SRUPを示すマップ。
【図14】惰性走行時に運転者が期待する減速度と車速
VSPとの関係を示すグラフ。
【図15】本発明によって、下り坂を惰性走行中に制動
を行った場合の、車両の挙動を示すグラフである。
【図16】従来例を示し、下り坂を惰性走行中に制動を
行った場合の、車両の挙動を示すグラフである。
【図17】本発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 無段変速機 3 駆動軸 4 燃料噴射弁 5 変速比変更手段 6 エンジン制御コントローラ 7 変速制御コントローラ 8 車速センサ 9 スロットル開度センサ 10 エンジン回転センサ 12 ブレーキスイッチ 14 車両加速度センサ 15 アイドルスイッチ 50 変速制御手段 51 加速度検出手段 52 開度検出手段 53 エンジンブレーキ補正値設定手段 54 目標入力軸回転数維持手段 55 制動状態検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無段変速機の変速比を変更する変速比変更
    手段と、 車両の運転状態に応じて無段変速機の入力軸の目標入力
    回転数を演算するとともに、この入力軸回転数が目標入
    力回転数に一致するように前記変速比変更手段を制御す
    る変速制御手段とを備えた無段変速機の変速制御装置に
    おいて、 車両に発生する加速度を検出する加速度検出手段と、 アクセルペダルの操作状況を検出する開度検出手段と、 前記開度検出手段がアクセルペダルの解放を検出したと
    きに、前記加速度が所定の範囲となるよう目標入力回転
    数の補正値を設定するエンジンブレーキ補正値設定手段
    と、 車両の制動装置の作動状況を検出する制動状態検出手段
    と、 前記エンジンブレーキ補正値設定手段が目標入力回転数
    の補正中に、前記制動状態検出手段が制動装置の作動を
    検出している間は、前記補正値を維持する目標入力軸回
    転数維持手段と、 前記変速制御手段は、この目標入力回転数の補正値に基
    づいて前記変速比変更手段を制御することを特徴とする
    無段変速機の変速制御装置。
JP26408895A 1995-10-12 1995-10-12 無段変速機の変速制御装置 Expired - Lifetime JP3147741B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26408895A JP3147741B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 無段変速機の変速制御装置
US08/727,086 US5722500A (en) 1995-10-12 1996-10-08 Continuously variable transmission control apparatus
KR1019960045288A KR100196762B1 (ko) 1995-10-12 1996-10-11 무단 변속기의 제어 장치
DE19642006A DE19642006B4 (de) 1995-10-12 1996-10-11 Steuervorrichtung für stufenlos veränderliches Getriebe
US09/517,704 USRE37598E1 (en) 1995-10-12 2000-03-02 Continuously variable transmission control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26408895A JP3147741B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 無段変速機の変速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09112681A true JPH09112681A (ja) 1997-05-02
JP3147741B2 JP3147741B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=17398352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26408895A Expired - Lifetime JP3147741B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 無段変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3147741B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083429A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の変速制御装置
JP2003083445A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の変速制御装置
JP2008151334A (ja) * 2006-11-22 2008-07-03 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御装置
JP2014152801A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の走行制御装置
JPWO2014024270A1 (ja) * 2012-08-08 2016-07-21 トヨタ自動車株式会社 車両の走行制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083429A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の変速制御装置
JP2003083445A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の変速制御装置
JP2008151334A (ja) * 2006-11-22 2008-07-03 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御装置
JPWO2014024270A1 (ja) * 2012-08-08 2016-07-21 トヨタ自動車株式会社 車両の走行制御装置
JP2014152801A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の走行制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3147741B2 (ja) 2001-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3284852B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
US7308961B2 (en) Vehicle cruise control device and method
JP2007038933A (ja) 車両走行制御装置
JP2008239130A (ja) 車両の制御装置
JP7310775B2 (ja) 車両の制御装置
JPH05345539A (ja) 自動変速機の制御装置
CN111086517A (zh) 车辆的控制装置
JP2012187965A (ja) 運転支援装置
JP2004099023A (ja) 車両速度の制限方法および装置
JP3221298B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3675018B2 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP3147741B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3230422B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3228094B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JPH09287489A (ja) 車両用駆動力制御装置
JP3465445B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2010095046A (ja) 車両の制御装置
JP3709715B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JP3204840B2 (ja) 車両用定速走行制御装置
JPH11280880A (ja) 車両の駆動力制御装置
JP3204079B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JP2019167047A (ja) 車両の駆動力制御装置
JP2006142963A (ja) 車両の駆動力制御装置
JP3635961B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JPH1191410A (ja) 車両用出力トルク制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term