JPH0911321A - 中空二重壁構造体の製造方法 - Google Patents

中空二重壁構造体の製造方法

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JPH0911321A
JPH0911321A JP7188555A JP18855595A JPH0911321A JP H0911321 A JPH0911321 A JP H0911321A JP 7188555 A JP7188555 A JP 7188555A JP 18855595 A JP18855595 A JP 18855595A JP H0911321 A JPH0911321 A JP H0911321A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内設された板状リブが湾曲したり倒れたりす
ることがなく、外観および機械的強度の良好な中空二重
壁構造体を製造する。 【構成】 中空二重壁構造体Mの外面を規制するキャビ
ティを有する分割型式の金型11,12を用い、型開き
した金型11,12間にパリスン16を配置したのち型
閉じする。ついでスライド部材13によりパリスン16
の他方の壁2となる側の一部分を一方の壁1となる側へ
向けて突出変形させてほぼ平行な複数の筋状凹部16a
を形成し、その先端部を前記一方の壁1となる側に溶着
させることにより複数のパリスン中空部16cを形成す
る。そののち、各パリスン中空部16c毎に吹込針15
を突き刺して加圧流体を同時に導入し、前記キャビティ
に沿って膨張させるとともに各筋状凹部16aを内圧に
より変形させてその対向壁を重ね合わせて各板状リブ4
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間隔をおいて対向する
一方の壁と他方の壁とを備えるとともに両者の周辺部が
端壁によって閉鎖されており、前記一方の壁と他方の壁
との間に複数の補強用の板状リブがほぼ平行に内設され
た中空二重壁構造体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中空二重壁構造体の製造
方法として、図5の(a)に示すように、型開きした分
割型式の金型101,102間に熱可塑性樹脂からなる
溶融したパリスン106を配置したのち型閉じし、前記
金型101,102に対向して設けられた格子状の縦横
の摺動板103a,103b,104a,104bをキ
ャビティ内へ突出させることによってパリスン106に
両側から内方へ突出する凹部を形成して該凹部の先端部
を溶着させて溶着部106aを形成し、ついで図5の
(b)に示すように、前記縦横の摺動板103a,10
3b,104a,104bを前記金型101,102内
に引き込ませたのち、前記パリスン106内にエアノズ
ル105より加圧空気を吹き込んでキャビティに沿って
膨張させると同時に前記凹部を内圧によって板状に圧着
して、間隔をおいて対向する一方の壁107と他方の壁
108とを備えるとともに、両者の間に内設された格子
状の補強板109を有する合成樹脂製自動車用仕切板を
製造する方法(特公平7−22958合公報参照)が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、一本のエアノズルからパリスン内へ加圧空気を
吹き込むため、吹き込まれた加圧流体は格子状の複雑な
流路内を流動することになり、格子状の補強板の形成時
において補強板を間に挟む両側の空間部における内圧が
不均一となり、補強板が内圧の低い方へ膨出して湾曲し
たり、圧力差が大きい場合には内圧の低い方へ倒れてし
まう。このため、補強板と一方の壁または他方の壁との
溶着部に起因して外面に現われる溶着線が直線状とはな
らず外観が不良になるおそれがあるとともに、中空二重
壁構造体自体の機械的強度も損なわれるという問題点が
あった。
【0004】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、間隔をおいて対向する
一方の壁と他方の壁間に内設された板状リブが、湾曲し
たり倒れたりすることがなく、外観および機械的強度の
良好な中空二重壁構造体の製造方法を実現することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の中空二重壁構造体の製造方法は、間隔をお
いて対向する一方の壁と他方の壁とを備えるとともに両
者の周辺部が端壁で閉塞された中空二重壁構造体の外面
を規制するキャビティを有する分割型式の金型を用い、
型開きした前記金型間に熱可塑性樹脂よりなる溶融した
パリスンを配置したのち型閉じし、ついで前記パリスン
の他方の壁となる側の一部分を前記パリスンの一方の壁
となる側へ向けて突出変形させることにより、ほぼ平行
な複数の筋状凹部を形成してその先端部を前記パリスン
の一方の壁となる側にそれぞれ溶着させて各筋状凹部に
よって仕切られた複数のパリスン中空部を形成したの
ち、各パリスン中空部毎にそれぞれ少なくとも1個の吹
込手段を突き刺して加圧流体を同時に導入することによ
り、前記キャビティに沿って膨張させるとともに前記加
圧流体の内圧によって各筋状凹部を変形させてその対向
壁を重ね合わせることによりほぼ平行な複数の板状リブ
を形成することを特徴とするものである。
【0006】また、吹込手段により導入する加圧流体を
筋状凹部に直接当たらない方向に向けて導入すると効果
的である。
【0007】
【作用】パリスンにほぼ平行な複数の筋状凹部によって
仕切られた複数のパリスン中空部を形成したのち、各パ
リスン中空部毎にそれぞれ少なくとも1個の吹込手段を
突き刺して加圧流体を同時に導入するため、各筋状凹部
を挟む両側の中空部の加圧流体による内圧がほぼ等しく
なる。このため、各筋状凹部の対向壁は均一に変形して
重ね合わされるのできれいな直線状の板状リブが形成さ
れる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明により製造された中空二重
壁構造体の一例を示し、一部を破断して示す模式斜視図
である。
【0010】中空二重壁構造体Mは、間隔をおいて対向
する一方の壁1と他方の壁2とを備えるとともに両者の
周辺部が端壁3により閉鎖されており、一方の壁1と他
方の壁2の間には、ほぼ平行に2列の板状リブ4が一体
成形されたものであって、端壁3と板状リブ4の間およ
び各板状リブ4の間にはそれぞれ中空部5が形成されて
いる。また、他方の壁2には各中空部5に連通するブロ
ー孔6がそれぞれ形成されているとともに、他方の壁2
の外面には板状リブ4に起因する溶着線7は断続した直
線状に現われている。
【0011】次に、本発明の中空二重壁構造体の製造方
法の一実施例について説明する。
【0012】各工程を説明する前に、本実施例において
使用する分割型式の金型、すなわち間隔をおいて対向す
る一方の壁と他方の壁とを備えるとともに両者の周縁部
が端壁で閉塞された中空二重壁構造体の外面を規制する
キャビティを有する分割型式の金型について、図2およ
び図3を参照しつつ説明する。
【0013】一方の金型11は、中空二重壁構造体Mの
一方の壁1の外面と端壁3の大半部分の外面を規制する
キャビティ面11aを有し、他方の金型12は、中空二
重壁構造体Mの他方の壁2の外面と端壁3の残部の外面
を規制するキャビティ面12aを備えている。
【0014】他方の金型12には、各板状リブ4が形成
される部位に対応した部位にそれぞれスライド部材13
がスライド自在に配設されており、図示しない流体圧シ
リンダや電動ボールナットーネジ機構等の直線移動手段
によって駆動されて同時にキャビティ内へ突き出したり
他方の金型12内へ引き込ませることができるように構
成されている。また、他方の金型12には、中空二重壁
構造体Mの各板状リブ4によって仕切られた各中空部5
の略中央部位に対応する部位に吹込針15等の吹込手段
を挿入するための吹込口14が他方の金型12の外面か
らそのキャビティ面12aにほぼ垂直に貫通するように
それぞれ形成されている。
【0015】本実施例においては、加工性および剛性を
向上させるために同一列に3分割された3個のスライド
部材13を互に間隔をおいて一直線状に配設している
が、その数は必要に応じて任意の数にすることができる
ことはもちろん、分割されていない1個からなるものと
することができる。
【0016】 図2の(a)および図3に示すよう
に、一方の金型11および他方の金型12からなる分割
型式の金型を型開きするとともに、各スライド部材13
を他方の金型12内へ引き込んでおき、熱可塑性樹脂を
図示しない押出機によって溶融させてその押出ヘッド1
7より筒状の溶融したパリスン16を押出して金型1
1,12間に配置したのち型閉じする。
【0017】この場合、パリスン16の先端開口部を閉
鎖し、押出ヘッド17に内設されたプリブロー用の吹込
手段により加圧流体を限定量導入するいわゆるプリブロ
ーを行なったのち、型閉じを完了させるようにするとよ
い。
【0018】 上記ののち、図2の(b)に示すよ
うに、各スライド部材13をキャビティ内へ同時に突き
出して、パリスン16の他方の壁2となる側の一部分を
パリスン16の一方の壁となる側へ向けて突出変形させ
ることにより、ほぼ平行な複数の筋状凹部16aを形成
してその先端部をパリスン16の一方の壁1となる側に
溶着させて溶着部16bを形成することにより、各筋状
凹部16aによって仕切られた複数のパリスン中空部1
6cをそれぞれ形成する。なお、本実施例において、各
スライド部材13間の間隙部に対応する部位には溶着部
は形成されない。
【0019】 上記ののち、図2の(c)および図
4に示すように、各スライド部材13を他方の金型12
内へ同時に引き込み、各吹込口14より吹込針15をそ
れぞれ各パリスン中空部16c内へ突き刺して同時に加
圧流体を導入し、前記キャビティに沿って膨張させて中
空二重壁構造体Mを形成する同時に、各筋状凹部16a
を前記加圧流体による内圧によって変形させて各筋状凹
部16aの対向壁を重ね合わせて板状リブ4を形成す
る。この板状リブ4に起因して他方の壁2の外面には、
図1に示したように溶着線7が断続した直線状に現われ
るが、一方の壁1の外面はきれいな平垣面になる。な
お、上記工程で説明したように各スライド部材13間
の間隙部に対応する部位には溶着部が形成されないた
め、これらの部位には小さな孔からなる非溶着部8が形
成される。また、端壁3と端壁3に隣接するスライド部
材13との間には板状リブ4のない空隙部9がそれぞれ
形成され、これら空隙部9によって各中空部5が連通さ
れる。
【0020】 上記ののち、金型11,12中で冷
却したのち、型開きを行ない、中空二重壁構造体Mを取
り出す。
【0021】上記実施例に示すように、各中空部5にそ
れぞれ少なくとも1個の吹込手段を突き刺して加圧流体
を同時に導入するに際し、空隙部9さらには非溶着部8
によって、各中空部5間を連通状態とすることにより、
各吹込手段のタイミングや加圧流体供給量のずれがあっ
たとしても、各中空部の内圧は平衡作用により均一とな
る。
【0022】本実施例の場合、上記工程において、各
板状リブ4を形成するための各筋状凹部16aの突出方
向に対して略平行に各吹込針15を突き刺して加圧流体
を導入する、つまり、吹込手段より導入する加圧流体を
各筋状凹部に直接当たらないように導入するため、各筋
状凹部16aが湾曲したり倒れたりすることなく変形さ
れ、各筋状凹部16aの対向壁が重ね合わされて板状リ
ブ4が形成される。その結果、板状リブ4が直線状に形
成されるため、板状リブ4に起因して他方の壁2の外面
に現われる溶着線はきれいな断続した直線状となり、外
観および機械的強度の良好な中空二重壁構造体Mを製造
することができる。
【0023】また、熱可塑性樹脂としては、ABS樹
脂、変性ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリプロピレン等を用いることが
できる。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0025】間隔をおいて対向する一方の壁と他方の壁
間に一体成形された板状リブが湾曲したり倒れたりする
ことがなく直線状に形成されるため、外観および機械的
強度の良好な中空二重壁構造体を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空二重壁構造体の製造方法によって
製造された中空二重壁構造体の一例を示し、一部を破断
して示す模式斜視図である。
【図2】本発明の中空二重壁構造体の製造方法の一実施
例の工程を示す金型の模式断面図である。
【図3】図2の(a)のA−A線に沿う模式断面図であ
る。
【図4】図2の(c)のB−B線に沿う模式断面図であ
る。
【図5】従来の中空二重壁構造体の製造方法の工程を示
し、金型主要部の部分断面図である。
【符号の説明】
1 一方の壁 2 他方の壁 3 端壁 4 板状リブ 5 中空部 6 ブロー孔 7 溶着線 8 非溶着部 9 空隙部 11 一方の金型 11a,12a キャビティ面 12 他方の金型 13 スライド部材 14 吹込口 15 吹込針 16 パリスン 16a 筋状凹部 16b 溶着部 16c パリスン中空部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をおいて対向する一方の壁と他方の
    壁とを備えるとともに両者の周辺部が端壁で閉塞された
    中空二重壁構造体の外面を規制するキャビティを有する
    分割型式の金型を用い、型開きした前記金型間に熱可塑
    性樹脂よりなる溶融したパリスンを配置したのち型閉じ
    し、ついで前記パリスンの他方の壁となる側の一部分を
    前記パリスンの一方の壁となる側へ向けて突出変形させ
    ることにより、ほぼ平行な複数の筋状凹部を形成してそ
    の先端部を前記パリスンの一方の壁となる側にそれぞれ
    溶着させて各筋状凹部によって仕切られた複数のパリス
    ン中空部を形成したのち、各パリスン中空部毎にそれぞ
    れ少なくとも1個の吹込手段を突き刺して加圧流体を同
    時に導入することにより、前記キャビティに沿って膨張
    させるとともに前記加圧流体の内圧によって各筋状凹部
    を変形させてその対向壁を重ね合わせることによりほぼ
    平行な複数の板状リブを形成することを特徴とする中空
    二重壁構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】 吹込手段により導入する加圧流体を筋状
    凹部に直接当たらない方向に向けて導入することを特徴
    とする請求項1記載の中空二重壁構造体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1129839A3 (en) * 2000-02-29 2003-01-08 Kyoraku Co.,Ltd. Hollow blow-moulded article, method of manufacturing such an article, and apparatus therefor
CN102179924A (zh) * 2011-03-01 2011-09-14 宁波市阳光汽车配件有限公司 一种吹塑中空备胎盖板的吹塑模具
KR102337937B1 (ko) * 2021-04-29 2021-12-14 광성기업 주식회사 러기지 보드 및 러기지 보드의 제조방법

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