JPH0911426A - 積層ポリエステル系ラップフィルム - Google Patents

積層ポリエステル系ラップフィルム

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JPH0911426A
JPH0911426A JP16216195A JP16216195A JPH0911426A JP H0911426 A JPH0911426 A JP H0911426A JP 16216195 A JP16216195 A JP 16216195A JP 16216195 A JP16216195 A JP 16216195A JP H0911426 A JPH0911426 A JP H0911426A
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JP
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diol
acid
mol
film
butanediol
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JP16216195A
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Inventor
Takao Yajima
隆男 矢島
Takayasu Watanabe
孝恭 渡辺
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品包装に適した、自己密着性、耐熱性、匂
いバリア性、手触り感に優れる積層ポリエステル系ラッ
プフィルムを提供する。 【構成】 芯層と両表面層よりなる3層以上の構成の積
層ラップフイルムにおいて、該フイルムの両表面層がテ
レフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と1,4−
ブタンジオール及びポリエチレングリコール若しくはポ
リテトラメチレングリコールを含むジオール成分よりな
る共重合ポリエステルとソルビタン脂肪酸エステル等の
特定の脂肪酸エステルより選ばれる1種以上の化合物か
らなる積層ポリエステル系ラップフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般家庭、レストラン等
において、フィルムのもつ自己密着性を利用し食品等の
包装に用いられる非塩素系積層ポリエステル系ラップフ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】芯層と両表面層よりなる少なくとも3層
構成のフィルムで、全体の引張弾性率が3000〜10
000kg/cm2 の非塩素系積層ラップフィルムは公
知である(例えば、特開平4−249150号公報、特
開平6−238848号公報、特開平6−262738
号公報)。この種のラップフィルムは紙管上に巻層され
た状態で収納箱に収められており、フィルムの必要量を
引き出し収納箱に取付けられた切断具で切断し、食品に
直接巻き付け包むこと、あるいは皿等に盛付けられた食
品を皿と共に包装することに用いるのが一般的である。
【0003】上記公報の積層フィルムの層構成は、芯層
は脂肪族ポリアミド樹脂(特開平4−249150号公
報)、ポリカーボネート樹脂(特開平6−238848
号公報)、熱可塑性ポリエステル樹脂(特開平6−26
2738号公報)であり、その表面層は、いずれもポリ
プロピレン系樹脂で構成されている。この場合の表面層
の役割は、包装時フィルム相互で封止可能な自己密着性
を付与すること、食品を包装したまま電子レンジ加熱が
可能な耐熱性を付与すること、及び食品が乾燥しないた
めの水蒸気バリア性を付与すること等である。また、芯
層の役割はラップフィルムを使いやすくするために適切
なハリ・コシを付与すること、食品の匂いを漏らさない
ための匂いバリア性を付与すること、食品を包装したま
ま電子レンジ加熱が可能な耐熱性を付与すること等であ
る。そしてフィルム全体としての役割は、高い使い勝手
を与えることであり、箱からフィルムをまとわりつかず
引出せ、フィルムの包装物への形状追従性を良くするた
め、全体厚みを5〜20μmとし、各層に用いる樹脂の
選定、芯層と表面層の構成比率の調節で、全体の引張弾
性率を3000〜10000kg/cm2 に設定してあ
る。
【0004】また、フィルム相互の密着性を更に付与さ
せるため、フィルムに添加剤を適量添加することも行わ
れている。例えば、上記公報の積層フィルムでは、表面
層中にポリブテン、モノグリセリドの添加(特開平4−
249150号公報)、グリセリド、脂肪酸エステルの
添加(特開平6−238848号公報、特開平6−26
2738号公報)をおこなっている。
【0005】一方、現在この市場で広く普及しているラ
ップは、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)製ラップ
である。このPVDCラップは、サランラップ、クレラ
ップという商品名で上市されているが、この2つのPV
DCラップで占めるシェアはラップ市場の約8割にも達
している。このPVDCラップが広く受け入れられてい
る理由は、他の素材のラップ(ポリエチレン製、ポリ塩
化ビニル製等)に比較し、自己密着性が優れること、更
に耐熱性、食品の乾燥防止、匂いの飛散防止のための水
蒸気バリア性、匂いバリア性も優れているからである。
これらの優れた性能のため広く普及し、ラップといえ
ば、PVDCラップのことを指すまでになっている。ま
た、ラップを使用する際感じる手触り感からは、その優
れた性能がイメージされ、使用時の安心感につながって
いる。つまり、使用者の手触り感は、ラップフィルムの
重要な市場要求品質の1つになっているのが現状であ
る。
【0006】よって、PVDCラップの代替を狙った非
塩素系ラップは、仮に良い性能が具備されていたとして
も、手触り感がPVDCラップと異なると、市場では受
け入れられないのである。近来、非塩素系積層ラップと
して上市されているラップは、ポリオレフィン系樹脂3
層のビューラップ(商品名)である。このポリオレフィ
ン3層ラップの層構成は、ポリプロピレン系樹脂よりな
る芯層、ポリエチレン系樹脂よりなる両表面層、密着性
を高めるためフィルムに脂肪酸エステルを添加してあ
り、層構成比率は表面層/芯層/表面層=15/70/
15であり、全体厚みを約10μm、全体の引張弾性率
約3500kg/cm2 に設定してある。このポリオレ
フィン3層ラップは前記公報の3つの積層ラップと比較
し、芯層にポリプロピレン系樹脂を配し、引張弾性率を
約3500kg/cm2 に調節してあるため、フィルム
の包装物への形状追従性に優れ、それに伴ない自己密着
性も優れている。反面、採用している樹脂種の関係で匂
いバリア性能は劣る設計のものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その様
に厳選され上市されたポリオレフィン3層ラップでも、
PVDCラップと比較すると、耐熱性は優れるものの、
自己密着性は充分でなくフィルム相互できちんと封止す
ることはできない。また、使用時の手触り感もPVDC
ラップと異なりポリオレフィン系樹脂特有の“ロウ”状
の感触がし、この特有の感触を拭い去ることができてい
ない。この自己密着性の不足と手触り感の相違のため、
市販ポリオレフィン3層ラップは市場でのシェアが5%
にも至っていない。つまり、PVDCラップと同等の手
触り感を有し、自己密着性も同等の非塩素系ラップは存
在しないのである。
【0008】一方、自己密着性を発現させるには、例え
ば、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂など柔らかい樹
脂を用い表面層の柔軟性を上げる方法がある。この方法
では自己密着性は確かに向上する反面、耐熱性が不足し
てしまう欠点がある。また、フィルム内に添加剤を含有
させ、その添加剤のにじみだし(ブリード)を利用する
方法もある。しかし、この方法でも必要な自己密着性を
付与させるまでには至らず、逆に添加剤の増量は過剰な
ブリードのためフィルム表面がヌルヌルしてしまうとい
う問題が生じる。
【0009】他方、PVDCラップ様の手触り感を発現
させる方法は、現在適当な方法が見付かっていない。即
ち、表面層に例えばポリアミド系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂を採用した場合、PVD
Cラップ同等の手触り感が得られないのみならず、フィ
ルム全体のハリ・コシの調節が困難になる等、その対策
にはなり得ない。
【0010】本発明の目的は、PVDCに似た手触り感
を持つ非塩素系積層ラップを、自己密着性、耐熱性を保
持し、更に匂いバリア性を具備した状態のフィルムとし
て提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、両表面層に特定成分の共重合ポリエステルを用
い、この共重合ポリエステルに対し特定量の特定された
脂肪酸エステルを添加することにより上記目的を達成で
きることを見出した。すなわち、本発明は芯層と両表面
層よりなる3層以上の構成からなるフィルム全体の引張
弾性率が3000〜10000kg/cm2 の積層ラッ
プフィルムにおいて、上記両表面層が下記(A)または
(B)である還元粘度が0.8〜1.6dl/g、融点
が160℃〜210℃の共重合ポリエステル100重量
部と、式(II)または式(III)で示される化合
物、または脂肪酸の炭素数が8〜22のソルビタン脂肪
酸エステルより選ばれる一種以上の化合物1.5〜10
重量部とからなることを特徴とする積層ポリエステル系
ラップフィルム。
【0012】(A)テレフタル酸を主成分とするジカル
ボン酸成分と1,4−ブタンジオールおよび式(I)で
示される一種以上のジオールを含むジオール成分からな
り、該ジオール成分が全酸成分に対して、m=2のジオ
ールが0.2モル%未満の時、m=2のジオールを除く
全ジオール成分100モル%中に1,4−ブタンジオー
ルが55〜85モル%、m=1のジオールが15〜45
モル%である共重合ポリエステル (B)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と
1,4−ブタンジオールおよび式(I)で示される一種
以上のジオールを含むジオール成分からなり、該ジオー
ル成分が全酸成分に対して、m=2のジオールが0.2
〜3モル%の時、m=2のジオールを除く全ジオール成
分100モル%中に1,4−ブタンジオールが55〜9
0モル%、m=1のジオールが10〜45モル%である
共重合ポリエステル
【0013】
【化4】
【0014】m=1または2 m=1の時、n=2〜4の整数 m=2の時、n=6〜55の実数
【0015】
【化5】
【0016】R:飽和または不飽和脂肪酸(炭素数8〜
22)のアルキル残基 l=0〜3の整数
【0017】
【化6】
【0018】R:飽和または不飽和脂肪酸(炭素数8〜
22)のアルキル残基なお、ここで全酸成分とは、エス
テル重縮合反応に寄与するカルボキシル基を有するポリ
カルボン酸成分のすべてを指す。以下、本発明を具体的
に説明する。本発明のラップフィルムが従来品と相違す
る点は、 両表面層が特定成分の共重合ポリエステルよりなるこ
と、 両表面層の共重合樹脂100重量部に対して、特定成
分の脂肪酸エステル化合物を1.5〜10重量部含有す
ることにある。
【0019】まず上記について述べる。本発明の共重
合ポリエステルは、耐熱性を保持し、更に匂いバリア性
を損なわないために結晶性を維持することが重要であ
り、このためにジカルボン酸成分のテレフタル酸とジオ
ール成分の1,4−ブタンジオールは必須である。この
目的のために全酸成分に占めるテレフタル酸の割合は9
0モル%以上であることが好ましく、全酸成分がテレフ
タル酸であっても構わない。
【0020】本発明に用いられる共重合ポリエステルを
構成するジオール成分のもう1つの必須成分は式(I)
で示されるジオール、すなわちm=1のジオールとして
表されるポリエチレングリコール(以下PEGとす
る。)および/またはm=2のジオールとして表される
ポリテトラメチレングリコール(以下PTMGとす
る。)である。
【0021】
【化7】
【0022】m=1または2 m=1の時、n=2〜4の整数 m=2の時、n=6〜55の実数 PEGを共重合することにより、得られるポリエステル
の結晶性を維持し、融点を特定の範囲に保ったまま柔軟
化することが可能であり、かつ匂いのバリア性も良好に
保つことができる。また、PTMGを共重合することに
より、得られるポリエステルの融点をあまり下げずに耐
熱性を保って柔軟化することが可能となり、PEGを単
独で使用する場合より、耐熱性を向上させることが可能
になる。よって、該ジオールはそれぞれ単独で用いて
も、混合して用いても良いが、PEGとPTMGの両者
を用いることが好ましい。
【0023】式(I)でm=1のジオールとして表され
るPEGのn数は、2〜4の整数であり、好ましくはト
リエチレングリコール(n=3)、テトラエチレングリ
コール(n=4)である。nが5以上のPEGを主成分
とすると、匂いバリア性の低下が大きい。一方、式
(I)でm=2のジオールとして表されるPTMGのn
数は、PTMGの数平均分子量から計算された平均値で
あり、6〜55の実数、好ましくは8〜28の実数であ
る。平均値nが6未満のとき柔軟化効果が乏しく、平均
値nが55を超えると、共重合したとき匂いバリア性の
低下が大きい。
【0024】本発明に用いられる共重合ポリエステル中
のPTMGの量は、全酸成分(エステル重縮合反応に寄
与するカルボキシル基を有するポリカルボン酸成分の全
てを指す)に対して、0〜3モル%であり、好ましくは
0.2〜2モル%である。本発明に用いられる共重合ポ
リエステル中の1,4−ブタンジオールとPEGの量
は、全酸成分に対するPTMGの量が0.2モル%未満
の場合、PTMGを除く全ジオール成分100モル%中
に1,4−ブタンジオールが55〜85モル%、PEG
が15〜45モル%、好ましくは1,4−ブタンジオー
ルが60〜80モル%、PEGが20〜40モル%であ
る。PEGの量が15モル%未満では必要な柔軟性が得
られず、45モル%より大きいと融点が低くなり必要な
耐熱性が得られないと共に、匂いバリア性も低下する。
【0025】また、全酸成分に対するPTMGの量が
0.2〜3モル%の場合、1,4−ブタンジオールとP
EGの量は、PTMGを除く全ジオール成分100モル
%中に1,4−ブタンジオールが55〜90モル%、P
TMGが10〜45モル%、好ましくは1,4−ブタン
ジオールが70〜85モル%、PTMGが15〜30モ
ル%である。PTMGの量が3モル%を超えると、匂い
バリア性が低下する。一方、全酸成分に対してPEGの
量が10モル%未満では必要な柔軟性が得られず、45
モル%より大きいと融点が低くなり必要な耐熱性が得ら
れないと共に、匂いバリア性も低下する。
【0026】本発明で用いられる共重合ポリエステルに
は、目的の範囲内で、上記ジカルボン酸、ジオール以外
の成分を共重合成分として含むことが可能である。ジカ
ルボン酸成分としては、例えばイソフタル酸、フタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セ
バシン酸が挙げられ、ジオール成分としては、例えばエ
チレングリコール、分子量238以上のポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オールが挙げられる。また3官能以上のカルボン酸、ヒ
ドロキシ化合物を少量共重合することも可能である。
【0027】また、本発明で用いられる共重合ポリエス
テルには必要に応じて、各種の潤滑剤、ブロッキング防
止剤、安定剤を添加してよい。特に本発明で用いられる
共重合ポリエステルの場合、ヒンダードフェノール系、
チオプロピオン酸エステル、脂肪酸サルファイドおよび
ジサルファイド、ホスファイトおよびチオフォスファイ
ト等の酸化防止剤を添加することが望ましい。
【0028】このようにして得られた本発明で用いられ
る共重合ポリエステルの分子量は、還元粘度で0.8〜
1.6dl/g、好ましくは0.9〜1.6dl/gで
規定される。還元粘度が0.8dl/g未満ではフィル
ムの成膜性、特に延伸性が劣り、1.6dl/gを超え
ると未延伸フィルムの成膜性が悪化し、膜厚みの均一性
が低下する。
【0029】本発明の共重合ポリエステルの融点は、1
60℃〜210℃、好ましくは170℃〜210℃であ
る。160℃未満では、積層ラップフィルムとしたと
き、電子レンジ加熱時の耐熱要求を満たさず、210℃
を超えると柔軟性とのバランスがとりにくくなる。次に
について述べる。本発明では、更に該共重合ポリエス
テルに水酸基を有する特定構造の界面活性剤を1種以上
含有することが必須である。これにより、自己密着性に
優れる積層ラップフィルムとなる。即ち、式(II)、
(III)で示される化合物およびソルビタン脂肪酸
(脂肪酸の炭素数8〜22)エステルより選ばれる1種
以上の化合物が、単独または混合物として用いられる。
【0030】
【化8】
【0031】R:飽和または不飽和脂肪酸(炭素数8〜
22)のアルキル残基l=0〜3の整数
【0032】
【化9】
【0033】R:飽和または不飽和脂肪酸(炭素数8〜
22)のアルキル残基 具体的に、式(II)で表される化合物としては、モ
ノ、ジ、トリまたはテトラグリセリンとカプリル酸、ペ
ラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、
トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、ステア
リン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、ウンデ
シレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、
エルカ酸、ブラシジン酸、リノール酸、リノレン酸、ア
ラキドン酸より選ばれる脂肪酸のエステルが挙げられ、
中でもモノまたはジグリセリンとウンデシル酸、ラウリ
ン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、
ステアリン酸、ノナデカン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレン酸より選ばれる脂肪酸のエステルが好まし
い。
【0034】式(III)で表される化合物としては、
プロピレングリコールとカプリル酸、ペラルゴン酸、カ
プリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、
ミリスチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ノナデ
カン酸、アラキン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレ
イン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラ
シジン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸より
選ばれる脂肪酸のエステルが挙げられ、中でもプロピレ
ングリコールとウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル
酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ノ
ナデカン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸より
選ばれる脂肪酸のエステルが好ましい。
【0035】また、ソルビタン脂肪酸エステルとして
は、ソルビタンとカプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン
酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリス
チン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン
酸、アラキン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン
酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸より選ば
れる脂肪酸のエステルが挙げられ、中でもソルビタンと
ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン
酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸より選ばれる脂肪酸
のエステルが好ましい。
【0036】これら界面活性剤は、単独または数種類混
合して用いることができる。界面活性剤の含有量は、共
重合ポリエステル100重量部に対し、1.5〜10重
量部、好ましくは2〜7.5重量部である。1.5重量
部未満では自己密着性の付与効果が充分でなく、10重
量部を超えるとフィルム表面がべとつく。本発明の積層
ラップフィルムの膜厚みは、5〜20μm、好ましくは
5〜15μmである。5μmより薄いとフィルムの取扱
が困難になり、20μmより厚いと容器形状への追従性
が悪く、包装が困難となる。
【0037】また、表面層の共重合ポリエステル層の厚
みは、片側の表面層厚みで全体厚みの10〜45%、好
ましくは15〜40%であり(両表面層合計では全体厚
みの20〜90%、好ましくは30〜80%)、片側の
表面層厚みが10%より少ないと表面層を均一に押出す
ことが難しく、45%より多いと芯層を均一に押出すこ
とが難しくなり、表面層と芯層との厚み調和が悪いフィ
ルムとなる。
【0038】本発明における芯層は、上記厚みを満た
し、かつ、フィルム全体の引張弾性率が3000〜10
000kg/cm2 以下になるように選ばれる。ラップ
の特性を考慮すると芯層樹脂は、耐熱性、匂いまたは水
蒸気バリア性能を有する樹脂が好ましいが、例えばナイ
ロン6、ナイロン66、共重合ナイロン6/66、共重
合ナイロン6/12等の脂肪族ポリアミド、メタキシリ
レンジアミンとアジピン酸の重縮合より生成されたMX
ナイロン、テレフタル酸、およびイソフタル酸とヘキサ
メチレンジアミンより生成されるナイロン6I/6T等
の芳香族ポリアミド、PET、PBT等のポリエステル
樹脂、EVOH、ポリプロピレン等を挙げることができ
る。
【0039】上記、の条件を満たす共重合ポリエス
テルを表面層に用い、層構成条件を満たした積層ラップ
フィルムの手触り感は、PVDCラップの手触り感に似
たものとなる。本発明のラップフィルムの層構成は、両
表面層と芯層よりなる3層以上の構成からなるが、更に
他の樹脂層を設け4層以上としても良い。例えば、表面
層と芯層との間に接着層を設けた5層構成のラップフィ
ルムが挙げられる。この場合、用いる接着層としては、
例えば、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸で変性さ
れた変性ポリオレフィン系樹脂、あるいはアイオノマー
等の公知の接着性ポリマーを挙げることができる。
【0040】本発明で用いられる共重合ポリエステル及
び本発明の積層ポリエステル系ラップフィルムの製造方
法は特に限定されないが、例えば共重合ポリエステル
は、成分となるジカルボン酸またはそのアルキルエステ
ルと、それに見合う量のジオール成分を加え、例えばテ
トライソプロピルチタネート等の良く知られた触媒を加
え、周知のポリエステル重合法[「飽和ポリエステル樹
脂ハンドブック」湯木和男編、日刊工業新聞社(198
9)等参照]により得ることができる。
【0041】上記の界面活性剤を含む共重合ポリエステ
ル組成物は、重合終了後の反応器に該界面活性剤を添加
混合後抜き出すことによっても、また1軸ないし2軸押
出機で共重合ポリエステルと該界面活性剤を混練りする
ことによっても得られる。本発明の積層ポリエステル系
ラップフィルムの成膜は、まず積層方法として、公知の
ドライラミネート法、エクストルージョンラミネート
法、共押出法等が挙げられるが、好ましいのは共押出法
である。また、フィルムの成膜方法としては、Tダイを
用いたフラット法による押出し、円形ダイを用いたチュ
ーブラー法いずれも可能である。
【0042】本発明のフィルムは1軸または2軸延伸し
て得られるものであり、2軸延伸した場合、フィルムの
引き裂きの異方性が小さくなるため好ましい。また、延
伸することにより、フィルムの強度、バリア性が向上す
る。この延伸法については公知のテンター法、インフレ
ーション法いずれによっても可能である。また、延伸さ
れたフィルムは適当な条件で熱固定することができる。
熱固定条件によりフィルムの加熱収縮率を調整できる。
ラップフィルムは加熱収縮率が小さいことが好ましく、
表面層の共重合ポリエステルの(融点−50℃)〜(融
点−10℃)の温度で1秒以上30分以内で熱固定処理
することが好ましい。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例にて具体的に説明する
にあたり、測定評価方法等を以下に記す。 (組成モル%)共重合ポリエステルの溶媒としてトリフ
ルオロ酢酸/重クロロホルム(1/2重量比)を用いて
270MHz1HNMR(日本電子)により測定した。
【0044】(還元粘度)オルソクロロフェノールを溶
媒として濃度0.1g/dl、25℃の条件でオストワ
ルド粘度計を用いて測定した。(融点)DSC(パーキ
ンエルマー社製DSC7)を用い、20℃/分の昇温速
度で測定した融解発熱ピークの頂点の値を融点とした。
【0045】(PTMGの数平均分子量)PTMGのn
の値を決める数平均分子量(M)は、PTMGの水酸基
価(OH価)の測定に基づき、 M=112200/OH価 により算出した。
【0046】なお、OH価は試料にピリジン/無水酢酸
=3/1(容積/容積)加え、沸騰水浴で約2時間、加
温してアセチル化した後、試料をピリジン、水、エタノ
ールで希釈し、フェノールフタレインを指示薬として、
N/2アルコール性水酸化カリウム溶液で滴定し、測定
した。 (引張弾性率)ASTM D−882に準じて行い、2
%伸び時の応力を100%に換算した値を用いた。
【0047】(自己密着性)底面積が25cm2 の2本
の円柱それぞれの底面側の一方の面に、しわが入らない
ようにフィルムを緊張させて固定し、そのフィルム面が
相互に重なり合うように2本の円柱の底面を合わせ、加
重500gで1分間圧着した後、そのフィルム相互を面
に垂直な方向に引き離し、その時に必要なエネルギーを
測定した。密着性の適性値は8g・cm以上であり、以
下の基準で◎、○、×の3段階で評価した。評価基準の
単位はg・cm 記号 評価基準 内容 ◎ 12以上 非常に自己密着性がある。
【0048】 ○ 8以上12未満 自己密着性がある。 × 8未満 自己密着性がない。 (匂いバリア性)匂い物質として、鰯、レモン、カレー
ルウ、ラッキョウ漬を選んで用い、匂い物質の各々15
gを直径6cmの個別のシャーレに盛り、ラッピング後
6リットルのステンレス容器にシャーレを別個に入れ密
閉し、冷蔵庫(庫内温度5℃)で3日間保存後取出し、
ステンレス容器の蓋を開けて、容器内の匂いを官能によ
り評価した。なお、評価は10人のパネラーで行った。
【0049】官能検査は、中央公害対策審議会の悪臭物
質の指定及び悪臭規制基準の範囲の設定などに関する基
本方針についての中にある6段階臭気強度表示法を参考
に6段階で評価した。その内容を以下に示す。 臭気強度 内容 0 無臭 1 やっと感知できるにおい 2 何のにおいであるかわかる弱いにおい 3 らくに感知できるにおい。
【0050】 4 強いにおい 5 強度なにおい ラップフィルムの持つ匂いバリア性は、3日間保存の各
匂い物質の臭気強度を平均し、臭気強度3(らくに感知
できるにおい)より小さいレベルを実使用に耐える匂い
バリア性があるとし、以下のように◎、○、×の3段階
で評価した。
【0051】 記号 評価基準 内容 ◎ 2未満 非常にバリア性に優れる。 ○ 2以上3未満 実使用に耐えるバリア性を持
つ。 × 3以上 バリア性が不足し、匂いが漏
れる。 (耐熱性)幅30mm、長さ140mmの短冊状フィル
ム試料片の上下25mmに紙をあて10gの重りを下げ
る。一定温度に調節したエアーオーブン中で1時間吊る
し、フィルムが切れない最高雰囲気温度を5℃刻みで測
定した(単位は℃)。この温度が高いほど、電子レンジ
適性は良好である。
【0052】 記号 評価基準 内容 ◎ 170以上 非常に電子レンジ適
性に優れる。 ○ 140以上170未満 電子レンジ適性に優
れる。 × 140未満 電子レンジ適性に劣
る。 (手触り感)実際のフィルムの手触り感がPVDCラッ
プ(サランラップ:商品名)と似ているか、10人のパ
ネラーにより官能で評価した。判定基準は以下の5段階 基準 内容 5 PVDCラップに非常に似ている。
【0053】 4 PVDCラップに良く似ている。 3 PVDCラップに似ている。 2 PVDCラップと異なる。 1 PVDCラップと大きく異なる。 (使用樹脂)実施例、比較例に使用した樹脂を以下に示
す。 ・ナイロン6(以下6−Nyと記す、以下同様。) 三菱化学(株)製、ノバミッド1030:融点224℃
・MXナイロン(MXD6) 三菱瓦斯化学(株)製、MXナイロン6007:融点2
40℃ ・ポリプロピレン(PP) 宇部興産(株)製、UBEポリプロF102LA:密度
0.90g/cm3 ・プロピレン・エチレンランダム共重合体(PP) 三菱化学(株)製、三菱ポリプロ6500J:密度0.
89g/cm3 ・プロピレン・エチレン・ブテン−1ランダム共重合体
(PP) 三菱化学(株)製、三菱ポリプロSPX4400:密度
0.90g/cm3 ・熱可塑性ポリエステル(PEs) 鐘紡(株)製、ベルペットIFG−8L:融点226℃ ・芳香族ポリカーボネート(PC) 三菱瓦斯化学(株)製、ユーピロンE−2000:熱変
形温度145〜155℃ (共重合ポリエステルの製造)本発明に使用した共重合
ポリエステルは以下の通り(表1、2)。
【0054】 〔No.1〕 テレフタル酸ジメチル 100重量部 1,4−ブタンジオール 80.1重量部 トリエチレングリコール 44.5重量部 ペンタエリスチルーテトラキス[3−(3,5− ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ 0.06重量部 ロピオネート] をステンレス製の反応器に仕込み、150℃に加熱し内
容物を溶解後、触媒としてテトライソプロピルチタネー
トを加え、以後220℃まで昇温しながら生成するメタ
ノールと副生するテトラヒドロフランを系外に導きなが
らエステル交換反応を3時間行った。更に、テトライソ
プロピルチタネートを追加したのち、1時間かけて反応
器を1mmTorr以下の高真空にし、同時に240℃
まで昇温した。以後、1mmTorr以下の高真空、2
40℃の条件で縮合反応を6時間続けた。
【0055】こうして得られたポリマーは、全ジオール
100モル%中、1,4−ブタンジオール69モル%、
トリエチレングリコール31モル%で、還元粘度1.2
dl/g、融点181℃であった。 〔No.2〜No.5〕No.1と同様にジエチレング
リコール、トリエチレングリコールまたはテトラエチレ
ングリコール量の異なる共重合ポリエステルを合成し
た。ペンタエリスチルーテトラキス[3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]の量は、ポリマー中約0.05重量部となるように
した。得られたポリマーの組成、還元粘度、融点は表1
の通りである。
【0056】なお、表1で、TPAはテレフタル酸、B
Dは1,4−ブタンジオール、DEGはジエチレングリ
コール、TEGはトリエチレングリコール、TeEGは
テトラエチレングリコールを表す。
【0057】
【表1】
【0058】 〔No.6〕 テレフタル酸ジメチル 100重量部 1,4−ブタンジオール 85.4重量部 トリエチレングリコール 35.6重量部 PTMG(数平均分子量1000) 2.57重量部 ペンタエリスチルーテトラキス[3−(3,5− ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ 0.06重量部 ロピオネート] をステンレス製の反応器に仕込み、150℃に加熱し内
容物を溶解後、触媒としてテトライソプロピルチタネー
トを加え、以後220℃まで昇温しながら生成するメタ
ノールと副生するテトラヒドロフランを系外に導きなが
らエステル交換反応を2.5時間行った。更にテトライ
ソプロピルチタネートを追加したのち、1時間かけて反
応器を1mmTorr以下の高真空にし、同時に240
℃まで昇温した。以後、1mmTorr以下の高真空、
240℃の条件で縮合反応を6時間続けた。
【0059】こうして得られたポリマーは、全ジオール
100モル%中に1,4−ブタンジオール75モル%、
トリエチレングリコール25モル%で、PTMGはテレ
フタル酸成分100モル%に対し、0.6モル%(分子
量1000で換算)の組成で、還元粘度1.0dl/
g、融点189℃であった。 〔No.7〜No.12〕No.6と同様にPTMGの
分子量、組成とジエチレングリコール、トリエチレング
リコールまたはテトラエチレングリコール組成の異なる
共重合ポリエステルを合成した。ペンタエリスチルーテ
トラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]の量は、ポリマー中約
0.05重量部となるようにした。得られたポリマーの
組成、還元粘度、融点は表2のとおりである。
【0060】なお、表2で、TPAはテレフタル酸、B
Dは1,4−ブタンジオール、DEGはジエチレングリ
コール、TEGはトリエチレングリコール、TeEGは
テトラエチレングリコール、PTMGはポリテトラメチ
レングリコール(組成は数平均分子量で換算)を表す。
【0061】
【表2】
【0062】
【実施例1、比較例1】 実施例1:RUN No.1〜4 比較例1:RUN No.5、6 RUN No.1:表1記載の共重合ポリエステルN
o.1を100重量部、ソウルビタンラウレートを5重
量部、25mm2軸押出機で混練りし、共重合ポリエス
テル組成物を得た。本組成物を表面層、芯層として6−
Ny(商品名ノバミット1033;融点224℃)を用
い、40mmの押出機、Tダイを用い、樹脂温度250
℃で同時に押出し、表面層(共重合ポリエステル組成
物)/芯層(6−Ny)/表面層(共重合ポリエステル
組成物)=40/20/40μmよりなる2種3層無延
伸フィルムを得た。更に2軸延伸装置を用い、70℃、
300%/分の速さで3.2×3.2倍に同時2軸延伸
した。次にこの延伸フィルムを枠に固定し、140℃の
オーブン中で90秒間熱固定し、10μmのフィルムを
得た。評価結果を表3に示す。
【0063】RUN No.2〜6:No.1共重合ポ
リエステル100重量部にソルビタンラウレートを表3
にある混合部数(重量部)を混練りし、芯層に6−Ny
を用いRUN No.1と同様に成膜、延伸、熱固定し
10μmのフィルムを得た。ただし、No.3は熱固定
はなし。評価結果を表3に示す。
【0064】
【実施例2、比較例2】 実施例2:RUN No.7 比較例2:RUN No.8 RUN No.7:表1記載の共重合ポリエステルN
o.2を100重量部、ジグリセリンモノオレートを5
重量部、25mm2軸押出機で混練りし、共重合ポリエ
ステル組成物を得た。本組成物を表面層、芯層としてP
P(商品名UBEポリプロF102LA;密度0.9
0g/cm3)を用い、40mmの押出機、Tダイを用
い、樹脂温度250℃で同時に押出し、表面層(共重合
ポリエステル組成物)/芯層(PP)/表面層(共重
合ポリエステル組成物)=40/20/40μmよりな
る2種3層無延伸フィルムを得た。更に2軸延伸装置を
用い、70℃、300%/分の速さで3.2×3.2倍
に同時2軸延伸した。次にこの延伸フィルムを枠に固定
し、150℃のオーブン中で90秒間熱固定し、10μ
mのフィルムを得た。評価結果を表3に示す。
【0065】RUN No.8:表面層に共重合ポリエ
ステルNo.2、芯層にPPを用いRUN No.7
と同様に成膜、延伸し10μmのフィルムを得た。ただ
し、熱固定はなし。評価結果を表3に示す。
【0066】
【実施例3】 RUN No.9〜11 種々の共重合ポリエステルに、いくつかの化合物を所定
の量を混練りし、共重合ポリエステル組成物を得た。用
いた共重合ポリエステルNo.、混練りした化合物、お
よび共重合ポリエステル100重量部に対する混合部数
(重量部)を表3に示した。得られた共重合ポリエステ
ル組成物を表面層に、芯層に6−Nyを用い、RUN
No.1と同様に成膜した。得られた表面層(共重合ポ
リエステル組成物)/芯層(6−Ny)/表面層(共重
合ポリエステル組成物)=40/20/40μmよりな
る2種3層無延伸フィルムを3.2×3.2倍に同時2
軸延伸、140℃のオーブン中で90秒間熱固定し10
μmのフィルムを得た。評価結果を表3に示す。
【0067】表3に示すように、特定の脂肪酸エステル
化合物を含有した特定成分の共重合ポリエステルを表面
層に用い、層構成用件を満足した本発明のラップフィル
ムは、自己密着性、匂いバリア性、耐熱性、手触り感に
優れるフィルムである。しかし、脂肪酸エステル化合物
の含有量が少ないと得られるフィルムは、自己密着性が
不足し、手触り感も劣るものとなる。
【0068】
【表3】
【0069】
【実施例4、比較例3】 実施例4:RUN No.12〜14 比較例3:RUN No.15 RUN No.12:表2記載の共重合ポリエステルN
o.6を100重量部、ソルビタンラウレートを2重量
部、25mm2軸押出機で混練りし、共重合ポリエステ
ル組成物を得た。本組成物を表面層、芯層としてPP
を用い、40mmの押出機、Tダイを用い、樹脂温度2
50℃で同時に押出し、表面層(共重合ポリエステル組
成物)/芯層(PP)/表面層(共重合ポリエステル
組成物)=40/20/40μmよりなる2種3層無延
伸フィルムを得た。更に2軸延伸装置を用い、70℃、
300%/分の速さで3.2×3.2倍に同時2軸延伸
した。次にこの延伸フィルムを枠に固定し、150℃の
オーブン中で90秒間熱固定し、10μmのフィルムを
得た。評価結果を表4に示す。
【0070】RUN No.13〜15:No.6共重
合ポリエステル100重量部にソルビタンラウレートを
表4にある混合部数(重量部)を混練りし、芯層にPP
を用いRUN No.12と同様に成膜、延伸、熱固
定し10μmのフィルムを得た。評価結果を表4に示
す。
【0071】
【実施例5】 実施例5:RUN No.16〜21 種々の共重合ポリエステルに、いくつかの化合物を所定
量混練りし、共重合ポリエステル組成物を得た。用いた
共重合ポリエステルNo.、混練りした化合物および、
共重合ポリエステル100重量部に対する混合部数(重
量部)を表4に示した。得られた共重合ポリエステル組
成物を表面層に、芯層に6−Nyを用い、RUN N
o.12と同様に成膜した。得られた表面層(共重合ポ
リエステル組成物)/芯層(6−Ny)/表面層(共重
合ポリエステル組成物)=40/20/40μmよりな
る2種3層無延伸フィルムを3.2×3.2倍に同時2
軸延伸、150℃のオーブン中で90秒間熱固定し10
μmのフィルムを得た。評価結果を表4に示す。
【0072】表4に示すように、特定の脂肪酸エステル
化合物を含有した特定成分の共重合ポリエステルを表面
層に用い、層構成用件を満足した本発明のラップフィル
ムは、自己密着性、匂いバリア性、耐熱性、手触り感に
優れるフィルムである。しかし、脂肪酸エステル化合物
の含有量が少ないと得られるラップフィルムは、自己密
着性が不足し、手触り感も劣るものとなる。
【0073】
【表4】
【0074】
【実施例6】 実施例6:RUN No.22〜25 共重合ポリエステルに、ソルビタンラウレートを所定の
量を混練りし、共重合ポリエステル組成物を得た。用い
た共重合ポリエステルNo.、混練りした化合物の共重
合ポリエステル100重量部に対する混合部数(重量
部)を表5に示した。得られた共重合ポリエステル組成
物を表面層に、芯層には表5にあるように6−Ny、P
P、MXD6(商品名MXナイロン6007;融点2
40℃)を用い、40mmの押出機、Tダイを用い、樹
脂温度270℃で同時に押出し、表面層(共重合ポリエ
ステル組成物)/芯層/表面層(共重合ポリエステル組
成物)=40/20/40μmよりなる2種3層無延伸
フィルムを得た。更に2軸延伸装置を用い、70℃、3
00%/分の速さで3.2×3.2倍に同時2軸延伸し
た。次にこの延伸フィルムを枠に固定し、150℃のオ
ーブン中で90秒間熱固定し、10μmのフィルムを得
た。評価結果を表5に示す。
【0075】
【比較例4】 比較例4:RUN No.26〜29 RUN No.26:表面層にPP(商品名三菱ポリ
プロ6500J;密度0.89g/cm3)100重量
部、粘着付与剤として平均分子量780のポリブテン2
0重量部とモノラウリルグリセリン1重量部を25mm
2軸押出機で混練りしPP組成物を得た。このPP
組成物を表面層に、芯層に6−Nyを用い40mmの押
出機、Tダイを用い、樹脂温度270℃で同時に押出
し、表面層(PP組成物)/芯層(6−Ny)/表面
層(PP組成物)=40/20/40μmよりなる2
種3層無延伸フィルムを得た。更に2軸延伸装置を用
い、50℃、300%/分の速さで3.2×3.2倍に
同時2軸延伸した。次にこの延伸フィルムを枠に固定
し、110℃のオーブン中で90秒間熱固定し、10μ
mのフィルムを得た。評価結果を表5に示す。
【0076】RUN No.27:表面層にPP(商
品名三菱ポリプロSPX4400;密度0.90g/c
3)94重量部、粘着付与剤としてポリグリセリンオ
レイン酸エステル6重量部を25mm2軸押出機で混練
りしPP組成物を得た。このPPを表面層に、芯層
にPEs(商品名ベルペットIFG−8L;融点226
℃)を用い40mmの押出機、Tダイを用い、樹脂温度
250℃で同時に押出し、表面層(PP組成物)/芯
層(PEs)/表面層(PP組成物)=5.5/2/
5.5μmよりなる2種3層無延伸13μmフィルムを
得た。評価結果を表5に示す。
【0077】RUN No.28:表面層にPP94
重量部、粘着付与剤としてポリグリセリンオレイン酸エ
ステル6重量部を25mm2軸押出機で混練りしPP
組成物を得た。このPP組成物を表面層に、芯層にP
C(商品名ユーピロンE−2000;熱変形温度145
〜155℃)を用い40mmの押出機、Tダイを用い、
樹脂温度260℃で同時に押出し、表面層(PP組成
物)/芯層(PC)/表面層(PP組成物)=5.5
/2/5.5μmよりなる2種3層無延伸13μmフィ
ルムを得た。評価結果を表5に示す。
【0078】RUN No.29:日立ボーデン(株)
製、ビューラップ[商品名、ポリエチレン(PE)系樹
脂/ポリプロピレン(PP)系樹脂/ポリエチレン(P
E)系樹脂よりなる3層フィルム]の評価結果を表5に
示す。
【0079】
【参考例1】RUN No.30:旭化成工業(株)
製、サランラップ(商品名、PVDC単層)の評価結果
を表5に示す。表5に示すように、本発明の積層ポリエ
ステル系ラップフィルムは、ポリオレフィン系樹脂を表
面に用いた多層ラップフィルムと比べ、自己密着性、手
触り感に優れ、また、匂いバリア性、耐熱性も優れるも
のである。
【0080】
【表5】
【0081】
【発明の効果】以上、本発明の積層ポリエステル系ラッ
プフィルムは、PVDCに似た手触り感、自己密着性、
耐熱性、匂いバリア性を保持し、食品等の包装用フィル
ムとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/03 C08L 67/03 // B29K 67:00 B29L 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯層と両表面層よりなる3層以上の構成
    からなるフィルム全体の引張弾性率が3000〜100
    00kg/cm2 の積層ラップフィルムにおいて、上記
    両表面層が下記(A)または(B)である還元粘度が
    0.8〜1.6dl/g、融点が160℃〜210℃の
    共重合ポリエステル100重量部と、式(II)または
    式(III)で示される化合物、または脂肪酸の炭素数
    が8〜22のソルビタン脂肪酸エステルより選ばれる一
    種以上の化合物1.5〜10重量部とからなることを特
    徴とする積層ポリエステル系ラップフィルム。 (A)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と
    1,4−ブタンジオールおよび式(I)で示される一種
    以上のジオールを含むジオール成分からなり、該ジオー
    ル成分が全酸成分に対して、m=2のジオールが0.2
    モル%未満の時、m=2のジオールを除く全ジオール成
    分100モル%中に1,4−ブタンジオールが55〜8
    5モル%、m=1のジオールが15〜45モル%である
    共重合ポリエステル (B)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分と
    1,4−ブタンジオールおよび式(I)で示される一種
    以上のジオールを含むジオール成分からなり、該ジオー
    ル成分が全酸成分に対して、m=2のジオールが0.2
    〜3モル%の時、m=2のジオールを除く全ジオール成
    分100モル%中に1,4−ブタンジオールが55〜9
    0モル%、m=1のジオールが10〜45モル%である
    共重合ポリエステル 【化1】 m=1または2 m=1の時、n=2〜4の整数 m=2の時、n=6〜55の実数 【化2】 R:飽和または不飽和脂肪酸(炭素数8〜22)のアル
    キル残基l=0〜3の整数 【化3】 R:飽和または不飽和脂肪酸(炭素数8〜22)のアル
    キル残基
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228369A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Dainippon Printing Co Ltd ガスバリア性積層フィルム及びそれを使用した積層体
JP2011174072A (ja) * 1999-06-30 2011-09-08 Dow Global Technologies Llc 本質的に非晶質の非塩素化ポリマーバリアフィルムおよびそのフィルムの使用方法

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