JPH09115411A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH09115411A
JPH09115411A JP26705095A JP26705095A JPH09115411A JP H09115411 A JPH09115411 A JP H09115411A JP 26705095 A JP26705095 A JP 26705095A JP 26705095 A JP26705095 A JP 26705095A JP H09115411 A JPH09115411 A JP H09115411A
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Toshiyuki Yabe
俊幸 谷辺
Hiroyuki Kakisako
弘之 柿迫
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/14Electrothermal mechanisms
    • H01H71/16Electrothermal mechanisms with bimetal element
    • H01H71/164Heating elements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直熱式バイメタルを用いた熱動引き外し装置
を有するものにおいて、大電流が流れてもバイメタルが
変形しないようにして、引き外し特性が安定した回路遮
断器を得る。 【解決手段】 バイメタル64は、熱応動部64aと折
り曲げ部64bとを有し、折り曲げ部64bが支持導体
62の取付面62dに鑞付されている。取付面62dの
図の右端部に隣接して支持導体62を貫通する電流集中
緩和手段としての貫通孔62fを設けた。電流は貫通孔
62fを迂回して支持導体を流れ、折り曲げ部64bの
両側端部へと流れるので、バイメタルのバイメタル側接
合端部64cに電流が集中するのを防止でき、大電流の
集中によってバイメタルが過熱変形するおそれがなく、
引き外し動作特性が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回路遮断器に関
し、特にその過電流引外し装置の熱動引外し部の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14、図15は、例えば実公昭56ー
20917号公報に示された従来の回路遮断器を示すも
ので、図14は熱動引き外し装置の要部を示す斜視図、
図15はバイメタルと支持導体との接合部分の詳細を示
す部分拡大側面図である。これらの図において、2はフ
レームであり、2枚の図示のような形状の板2a、2b
が平行に並び、その下方部が連結されており、図の手前
部分に可動子取付部2cを有する。フレーム2は、図示
しない合成樹脂で形成されたベースにねじにより固定さ
れる。
【0003】4は可動子であり、支持部4aと延伸部4
bと可動接点4cとを有し(図14)、弾性を有する板
状の銅合金材料で形成されている。板状の支持部4aか
ら図の左方へ延伸部4bが延伸され、延伸部4bに可動
接点4cが固着されている。なお、4dは、支持部4a
の図15における左方部の支持端部であり、後述のバイ
メタル6のバイメタル側接合端部6cと対向している。
支持部4aの図における下面側がフレーム2の可動子取
付部2cに鑞付により固定され、延伸部4bが図示しな
い押え板により図の下方に押圧され弾性変形して図示し
ない固定接点と接触するようにされている。
【0004】6はバイメタルであり、熱応動部6aと折
り曲げ部6bとを有し、図示のように板状に形成された
ものを折り曲げて熱応動部6aと折り曲げ部6bとが形
成されている(図15)。6cは、折り曲げ部6bの左
方部のバイメタル側接合端部である。板状の折り曲げ部
6bの下面側が、可動子4の支持部4aに銀鑞8により
鑞付されており、折り曲げ部6bと支持部4aとが接合
された接合部分の図15における左方部においてバイメ
タル側接合端部6cと支持端部4dとが対向している。
なお、8aは鑞付の際、銀鑞が流出して固化した流出部
である。
【0005】バイメタル6の熱応動部6aの中央部より
図14におけるやや上方のA部に、充分な可撓性を有す
る図示しない軟銅撚線が鑞付けされ、この軟銅撚線を介
して図示しない端子装置に接続されている。主回路の電
流はバイメタル6のA部から熱応動部6a、折り曲げ部
6b、可動子4の支持部4a、延伸部4b、可動接点4
c、固定接点(図示せず)へと流れる。
【0006】次に、動作を説明する。バイメタル6に可
撓導体を介して主回路電流が流れると、電流によるジュ
ール熱により熱応動部6aの先端部が図の矢印B方向に
湾曲する。熱応動部6aが湾曲することにより、図示し
ない引き外し杆を時計方向すなわち引き外し方向に回動
させる。引き外し杆が時計方向に回動すると図示しない
係止機構の係止を外し、延伸部4bが押圧されていた状
態から弾性力により元の状態に復帰することにより可動
接点4cが図の上方に移動し、図示しない固定接点から
開離する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の回
路遮断器では、バイメタルの湾曲を得るために、主回路
の電流が直接バイメタル6の内部を流れる直熱式の構造
となっている。従って、短絡事故のように非常に大きな
電流が流れた場合には、バイメタル6が異常過熱されて
永久変形してしまうという問題点があった。特に、バイ
メタル6の折り曲げ部6bと可動子4の支持部4aとの
間で電流がUターンするように構成されている。このた
め、図15に矢印Cで示すように、バイメタル側接合端
部6cと可動子4の支持端部4dにおいて電流の集中が
発生するので、異常過熱が発生する可能性が高い。ま
た、バイメタル側接合端部6cの異常過熱により生じる
バイメタルの永久変形は、バイメタルの性能を大きく劣
化させるという問題点があった。
【0008】また、可動子4の支持部4aとバイメタル
6の折り曲げ部6bとは鑞付により接合されているが、
鑞付に際して溶けた鑞材が流出し流出部8aを形成す
る。しかも、鑞剤が流れ出て流出部8aを形成する位置
が一定しないため、バイメタル6の熱応動部6aの動作
の支点が変動し、バイメタル6の動作特性が安定しない
という問題点があった。
【0009】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、バイメタルに流れる電流が
局所に集中するのを緩和して、熱動引外し特性の安定し
た回路遮断器を得ることを目的としている。また、簡易
な構成の熱動引外し特性の安定した回路遮断器を得るこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の回路遮断器は、熱応動部とこの熱応動部から延伸さ
れた接合部とを有し、接合部の熱応動部側を主回路電流
の流れる支持導体の支持部から延伸された支持導体の延
伸部側に位置させて接合部が支持導体の支持部に冶金的
に接合されるとともに、熱応動部に流れる主回路電流に
よって発生する熱により変形して開閉機構を作動させて
主回路電流が流れる接触子を開離させるバイメタルと、
支持導体に設けられバイメタルの接合部の熱応動部側の
近傍に電流が集中するのを緩和する電流集中緩和手段と
を設けたものである。
【0011】この発明の請求項2に記載の回路遮断器
は、電流集中緩和手段を、支持導体の支持部の近傍にあ
るようにして延伸部に設けられバイメタル側から反対側
へ支持導体を貫通する貫通孔としたものである。
【0012】この発明の請求項3に記載の回路遮断器
は、電流集中緩和手段を、支持部からバイメタルの接合
部側に突出するとともに延伸部側から凹設された凹設部
を有する突出部であって、この突出部にバイメタルの接
合部が冶金的に接合されたものとしたものである。
【0013】この発明の請求項4に記載の回路遮断器
は、電流集中緩和手段を、バイメタルよりも電気抵抗の
大きい導電材料で形成され支持導体の支持部に冶金的に
接合された介装部材であって、この介装部材にバイメタ
ルの接合部が冶金的に接合されたものとしたものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.図1はこの発明の実施の一形態で
ある回路遮断器を示す断面図、図2〜図4は図1におけ
る熱動引き外し装置の詳細を示すもので、図2は斜視
図、図3は平面図、図4は側面図である。これらの図に
おいて、30は筺体であり、ベース30aとカバー30
bとを有し、いずれも合成樹脂で形成されている。32
は固定接触子であり、固定接点32aが鑞付されてい
る。34は可動接触子であり、可動接点34aが接合さ
れ、固定接触子32と対をなすように対向配置されてい
る。可動接触子34の下方の端部は、充分な可撓性を有
する可撓導体36を介してシャント端子38に接続され
ている。
【0015】40は開閉機構部であり、クレドル40
a、ラッチ40b、トリップバー40cを有する。トリ
ップバー40cは、ベース30aに設けられた図示しな
い板状の支持部材により図1におけるE点を回動中心と
して矢印Fの方向に回動しうるように支持されている。
42はハンドルであり、開閉機構部40に嵌合されてい
る。
【0016】44は過電流引き外し装置であり、電磁引
き外し装置50と熱動引き外し装置60とにより構成さ
れ、ベース30aとカバー30bとにより形成される収
容部に収容されている。過電流引き外し装置44はトリ
ップバー40cを介して開閉機構部40のラッチ40b
を動作させるようになっている。電磁引き外し装置50
は、電磁コイル52とアマチュア54を備えている。
【0017】電磁コイル52は、鉄心52a、コイル5
2b、継鉄52c、及び支持板52dを有する。コイル
52bは鉄心52aに巻回され、鉄心52aの両端(図
1の紙面に垂直な方向)に継鉄52cが設けられてお
り、支持板52dは継鉄52cに溶接されている。コイ
ル52bの一方の端子は後述の外部接続端子70に接続
され、他方の端子は可撓撚線58を介して後述のバイメ
タル64に接続されている。アマチュア54は鋼板から
打抜きにより形成され、支持板52dに設けられたピン
56により、矢印D方向に回動自在に支持されている。
70は外部接続端子であり、回路遮断器に外部から電線
を接続するためのものである。
【0018】次に、図2〜図4を参照しながら熱動引き
外し装置60の詳細な構成を説明する。62は支持導体
であり、支持部62aと延伸部62bとを有し、充分な
剛性を有する銅板で形成されている。板状の支持部62
aは、中央部に延伸部62bの幅よりも幅広にされた拡
大部62cを有する。この拡大部62cに後述のバイメ
タル64と接合される長方形の取付面62dが打出しに
より上方に若干突出して設けられている。延伸部62b
は、図4に示されるように支持部62aから右方へ若干
直線状に延伸されてから、ベース30a(図1)への取
付の関係上、ベース30aより若干高くなるように段違
いにかつ支持部62aと平行になるように折り曲げ成形
され、シャント端子38に接続されている(図1)。6
2eは取付面62dの図2における右側の取付面端部で
ある。
【0019】取付面端部62eに隣接して、延伸部62
bには図2の上方から下方に貫通する電流集中緩和手段
としての貫通孔62fが設けられている。貫通孔62f
は、図3に示すように支持部62aの幅方向に長く、そ
の幅Whはバイメタル64の折り曲げ部64bの幅Wb
とほぼ同じ長さに形成され、角部が丸くされている。延
伸部62bにはバーリング加工によりねじ孔62gが設
けられ、図示しないボルトによりシャント端子38と共
にベース30aに固定されている。
【0020】64はバイメタルであり、熱応動部64a
と接合部である折り曲げ部64bとを有し、熱膨張率の
異なる2枚の金属板を張り合わせて図示のように板状に
形成したものである。バイメタル64は、高膨張側を折
り曲げの内側(図4の左方)にして2段階に折り曲げて
各々板状の熱応動部64aの直線部と折り曲げ部64b
とがほぼ直角になるように形成されている(図4)。6
4cは、折り曲げ部64bの右方部のバイメタル側接合
端部である。折り曲げ部64bの下面側が、支持導体6
2の取付面62dに銀鑞により鑞付されている。折り曲
げ部64bと支持部62aとが接合された接合部分の図
4における右方部において、バイメタル側接合端部64
cと支持導体の取付面端部62eとが対向している。
【0021】66は銅板製の当て板であり、バイメタル
64の熱応動部64aの上方の自由端側に鑞付されてお
り、この当て板66にコイル52bからの可撓撚線58
が鑞付されている(図1)。68は、調整ねじであり、
熱応動部64aの自由端側に図2に示す如く螺合されて
いる。なお、調整ねじ68は、図3、図4においては図
示を省略している。主回路電流は固定接触子32、可動
接触子34、可撓導体36、シャント端子38、支持導
体62の延伸部62b、同取付面62d部、バイメタル
64の折り曲げ部64b、同熱応動部64a、可撓撚線
58、電磁コイル52から外部接続端子70へと流れ
る。
【0022】次に動作について説明する。いま配電線路
の事故等によって回路遮断器に大電流が流れた場合、そ
の大電流が回路遮断器に設定された定格電流の所定倍以
下の場合、例えば10倍の以下の場合、熱動引き外し装
置60が動作する。バイメタル64は熱応動部64aを
流れる回路電流により発熱し変形して熱応動部64aの
先端部が図1の矢印Dの方向に移動する。熱応動部64
aの先端部に設けられた調整ねじ68がトリップバー4
0cに当接し、トリップバー40cは矢印Fの方向に回
動中心Eを中心に回動する。トリップバー40cの回動
により、ラッチ40bを掛止している図示しない掛け金
の掛止が外され、クレドル40aが動作し、可動接触子
34を固定接触子32から開離させる。
【0023】また、事故等により生じた大電流が例えば
定格電流の10倍以上の大きさであると、コイル52b
により誘起された磁力がアマチュア54を吸引して図1
の矢印Dの方向に回動させる。アマチュア54が回動す
ると、同様にトリップバー40cを矢印Fの方向に回動
させ、回路遮断器がトリップして、可動接触子34が固
定接触子32から開離して、周知の遮断動作が行なわれ
る。
【0024】上記のように構成された熱動引き外し装置
60においては、図4に示す如く支持導体62の取付面
62dの右端部である取付面端部62eに隣接して貫通
孔62fが設けられている。貫通孔62fがあることに
より、主回路電流は図3の矢印Gに示すように、バイメ
タル64の折り曲げ部64bの両側端部64ba、63
bbを通って支持導体62の支持部62aの拡大部62
cに流れることになる。従って、バイメタル64のバイ
メタル側接合端部64cに電流が集中することがなく、
短絡事故のように非常に大きな電流が流れた場合でも、
バイメタル64の異常過熱による永久変形を防ぐことが
できる。
【0025】また、取付面端部62eに隣接して貫通孔
62fを設けているので、鑞付接合時に鑞材が流れ出し
ても貫通孔62fへ流入する。従って、取付面端部62
eの右方に大きくはみ出すことがないので、バイメタル
64の熱応動部64aの支点の位置が変わらず、安定し
た動作特性が得られる。
【0026】発明の実施の形態2.図5は、この発明の
他の実施の形態である熱動引き外し装置の要部を示す平
面図である。この実施の形態においては、図5に示すよ
うに支持導体62の貫通孔162fの幅寸法Whをバイ
メタル64の折り曲げ部64bの幅寸法Wbより20
[%]大きく、Wh=1.2×Wbに形成している。こ
の実施の形態によれば、図5に矢印Jで示すように、主
回路の電流は図3に示された実施の形態より更に貫通孔
162fから図の左方に遠ざかったバイメタル64の折
り曲げ部64bの両側端部64bc、64bdを通って
支持導体162の拡大部62cに流れる。従って、より
効果的にバイメタル64のバイメタル側接合端部64c
に流れる電流の集中を防ぐことができる。
【0027】なお、貫通孔の形状は図3、図5に示した
貫通孔62f、162fに限られるものではなく、この
発明の目的を損なわない範囲で、任意の形状のものにし
てよい。例えば、トラック競技場の形や長方形で隅のア
ールを十分に大きくして隅部に電流の集中するのを防止
したもの等であってもよい。なお、その他の構成につい
ては、図1〜図4に示された実施の形態と同様であるの
で、相当するものに同一符号を付して説明を省略する。
なお、図2あるいは図5に示された実施の形態における
貫通孔62f、162fはこの発明の目的を損わない範
囲で取付面62dから離れた位置に設けてもよく、この
発明における近傍とは、上記隣接を含めてこの発明の目
的を損わない範囲で取付面62dから離れた位置をも含
むものである。
【0028】発明の実施の形態3.図6〜図8は、さら
にこの発明の他の実施の形態を示す熱動引き外し装置の
要部を示すもので、図6は側面図、図7は斜視図、図8
は電流の流れを示す部分拡大側面図である。これらの図
において、202は電流集中緩和手段及び突出部として
の板状材であり、バイメタル64の折り曲げ部64bと
支持導体62の取付面62dとの間に、取付面62dか
ら突出するようにして設けたものである。板状材202
は、バイメタル64のバイメタル側接合端部64cにお
ける電流集中を防止する。
【0029】板状材202は、図6に示されるように長
方形の銅製のブロックに切り欠き部202aを設けて形
成されている。板状材202は、凹設部である切り欠き
部202aが支持導体62の延伸部側62b側になるよ
うして、取付面62dに鑞付けされている。バイメタル
64の折り曲げ部64bは、板状材202に鑞付けされ
ている。なお、この実施の形態においては、図2に示さ
れた取付面62dを打出しにより設けず、支持部62a
に板状材202を鑞付している。なお、その他の構成に
ついては、図1〜図4に示された実施の形態と同様であ
るので、相当するものに同一符号を付して説明を省略す
る。
【0030】この図7に示した実施の形態によれば、板
状材202に切り欠き部202aを設け、板状材202
のバイメタル64側の断面積より支持導体62側の方の
断面積を小さくしてある。従って、主回路の電流は切り
欠き部202aを迂回して流れ、図8の矢印Kに示すよ
うに分布する。従って、バイメタル側接合端部64cに
電流が集中することがなく、短絡事故のように非常に大
きな電流が流れた場合でも、バイメタル64の永久変形
を防ぐことができる。
【0031】なお、図7に示した実施の形態において
は、材料の歩留まりや加工の容易性等から支持導体62
と板状材202とを別部材で構成したものを示した。し
かし、図9の部分拡大側面図に示すように、支持導体6
2の支持部62aと一体に突出部である板状の突設部2
12を設けるとともに、凹設部である溝212aを突設
部212の右方、支持導体の延伸部62b側から機械加
工により凹設しても同様の効果を奏する。
【0032】発明の実施の形態4.図7に示した実施の
形態においては、板状材の形状によって電流の集中を避
けるものであった。しかし、図10の部分拡大側面図に
示すように、バイメタル64よりも電気抵抗の大きな材
料、例えば体積抵抗率0.49[μΩ・m]の銅ニッケ
ルクロム合金、で形成されたスペーサ222を設けて、
このスペーサ222の上下両面にそれぞれバイメタル6
4の折り曲げ部64b及び支持導体62の支持部62a
を鑞付して構成する。なお、その他の構成については、
図1〜図4に示された実施の形態と同様であるので、相
当するものに同一符号を付して説明を省略する。
【0033】このようにすれば、主回路電流は主に図1
0の矢印Mで示す如く電気抵抗の小さいバイメタル64
の折り曲げ部64bの左方の端部64dの近傍まで迂回
してスペーサ222および支持導体62の支持部62a
に流れる。従って、バイメタル64の折り曲げ部64b
とスペーサ222との接合部分において電流が拡散しや
すくなる。従って、より効果的にバイメタル64のバイ
メタル側接合端部64cに流れる電流の集中を防ぐこと
ができる。
【0034】なお、図11の部分拡大側面図に示すよう
にバイメタル64よりも電気抵抗の大きな材料で形成さ
れたスペーサ232に、図7の切り欠き部202aと同
様の切り欠き部232aを補助的に設けてもよい。切り
欠き部232aを設けることにより、バイメタルの折り
曲げ部64bにおける電流の拡散がさらに促進される。
切り欠き部232aを設けることにより、スペーサ23
2に体積抵抗率がバイメタルよりは大きいが切り欠き2
32aを設けない上記スペーサ222よりは小さい材料
を用いて通常の通電電流による発熱を抑制しながら、効
果的に電流の集中を緩和できる。なお、上記各実施の形
態においては、電磁引き外し装置50を有する回路遮断
器を示したが、熱動引き外し装置だけを有するものであ
ってよい。また、バイメタルと支持導体の接合は、鑞付
に限られるものではなく、圧接、融着、溶接その他の冶
金的接合であってもよい。
【0035】発明の実施の形態5.図12、図13は、
さらにこの発明の他の実施の形態を示すもので、図12
は熱動引き外し装置の要部を示す側面図、図13は熱動
引き外し装置の左側面図である。これらの図において、
260は熱動引き外し装置であり、次のように構成され
ている。262は支持導体であり、板状の支持部262
aと延伸部262bとを有し、充分な剛性を有する銅板
で形成されている。支持部262aは中央部に延伸部2
62bの幅よりも幅広にされた拡大部262cを有し、
この拡大部262cに後述のバイメタル264と接合さ
れる長方形の取付面262dが打出しにより図12にお
ける左方に若干突出されて設けられている。262eは
取付面262dの図12における上方の取付面端部であ
る。取付面端部262eに近接して、図12の左右に貫
通する電流集中緩和手段としての貫通孔262fが設け
られている。
【0036】貫通孔262fは、図13に示すように支
持部262aの幅方向(図13の上下方向)に長く、そ
の幅Whはバイメタル264のバイメタル側接合部26
4bの幅Wbよりも狭く、その90[%]の長さにさ
れ、角部が丸くされている。延伸部262bは、支持部
262aから図12の上方へ若干直線状に延伸されてか
ら、右方へ折り曲げてL字状をなすように延伸され、図
示しないシャント端子に接続される。延伸部262bに
はバーリング加工によりねじ孔262gが設けられ、図
示しないボルトによりベースに固定される。
【0037】264はバイメタルであり、熱応動部26
4aとバイメタル側接合部264bとを有し、熱膨張率
の異なる2枚の金属板を張り合わせて図示のように平板
状に形成したものである。バイメタル264は、図12
の上方部が熱応動部264a、下方部がバイメタル側接
合部264bとされている。264cは、バイメタル側
接合部264bの上方部のバイメタル側接合端部であ
る。バイメタル264は、高膨張側が図12の左方側に
なるようにして、バイメタル側接合部264bの右面側
が、支持導体262の取付面262dに銀鑞により鑞付
されている。バイメタル側接合部264bと取付面26
2dとが接合された接合部分の図12における上方部に
おいて、バイメタル側接合端部264cと支持導体の取
付面端部262eとが対向している。なお、当て板66
は、図2に示されたものと同様のものである。
【0038】上記のように構成された熱動引き外し装置
260においても、貫通孔262fの存在により、図3
に示された実施の形態と同様に主回路電流は図の矢印N
のごとくバイメタル264のバイメタル側接合部264
bの両側端部264bc、264bdを通って支持導体
262の支持部262aの拡大部262cに流れること
になる。従って、バイメタル264のバイメタル側接合
端部264cに電流が集中することがなく、短絡事故の
ように非常に大きな電流が流れた場合でも、バイメタル
264の異常過熱による永久変形を防ぐことができる。
【0039】また、取付面端部262eに近接して貫通
孔262fを設けているので、鑞付接合時に鑞材が流れ
出しても貫通孔262fへ流入する。従って、取付面端
部262eから大きくはみ出すことがないので、バイメ
タル264の熱応動部264aの支点の位置が変わら
ず、安定した動作特性が得られる。なお、上記各実施の
形態1〜5において、支持導体の支持部62a、262
aとバイメタルの熱応動部64a、264aとのなす角
度は鋭角、鈍角等任意のものにおいても、同様の効果を
奏する。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に記
載の回路遮断器によれば、熱応動部と接合部とを有する
バイメタルの接合部が冶金的に接合された支持導体に、
バイメタルの接合部の熱応動部側の近傍に電流が集中す
るのを緩和する、電流集中緩和手段を設けたので、バイ
メタルの接合部の熱応動部側の近傍に電流が集中するの
が緩和され、短絡事故のように非常に大きな電流が流れ
た場合でも、バイメタルの異常過熱による永久変形を防
ぎ、熱動引外し特性の安定した回路遮断器を得ることが
できる。
【0041】この発明の請求項2に記載の回路遮断器に
よれば、電流集中緩和手段を、支持導体の支持部の近傍
にあるようにして延伸部に設けられバイメタル側から反
対側へ支持導体を貫通する貫通孔としたので、貫通孔を
設けるだけの簡易な構成で、短絡電流のような大電流に
よりバイメタルが異常過熱して永久変形をするのを防
ぎ、熱動引外し特性の安定した回路遮断器を得ることが
できる。
【0042】この発明の請求項3に記載の回路遮断器に
よれば、電流集中緩和手段を、支持部からバイメタルの
接合部側に突出するとともに延伸部側から凹設された凹
設部を有する突出部であって、この突出部にバイメタル
の接合部が冶金的に接合されたものとしたので、凹設部
を有する突出部を設けるだけの簡易な構成で、短絡電流
のような大電流によりバイメタルが異常過熱して永久変
形をするのを防ぎ、熱動引外し特性の安定した回路遮断
器を得ることができる。
【0043】この発明の請求項4に記載の回路遮断器に
よれば、電流集中緩和手段を、バイメタルよりも電気抵
抗の大きい導電材料で形成され支持導体の支持部に冶金
的に接合された介装部材であって、この介装部材にバイ
メタルの接合部が冶金的に接合されたものとしたので、
電流の集中をより効果的に緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態である回路遮断器を
示す断面図である。
【図2】 図1の発明の実施の一形態における熱動引き
外し装置の詳細を示す斜視図である。
【図3】 図2に示された熱動引き外し装置の平面図で
ある。
【図4】 図3に示された熱動引き外し装置の側面図で
ある。
【図5】 この発明の他の実施の形態である熱動引き外
し装置の要部を示す平面図である。
【図6】 さらに、この発明の他の実施の形態である熱
動引き外し装置の要部を示す側面図である。
【図7】 図6に示された熱動引き外し装置の要部の斜
視図である。
【図8】 図6に示された熱動引き外し装置の部分拡大
側面図である。
【図9】 さらに、この発明の他の実施の形態である熱
動引き外し装置の部分拡大側面図である。
【図10】 さらに、この発明の他の実施の形態である
熱動引き外し装置の部分拡大側面図である。
【図11】 さらに、この発明の他の実施の形態である
熱動引き外し装置の部分拡大側面図である。
【図12】 この発明の他の実施の形態である熱動引き
外し装置の要部を示す側面図である。
【図13】 図12に示された熱動引き外し装置の左側
面図である。
【図14】 従来の回路遮断器の熱動引き外し装置の要
部を示す斜視図である。
【図15】 従来の回路遮断器の熱動引き外し装置の部
分拡大側面図である。
【符号の説明】
30a…ベース、32…固定接触子、34…可動接触
子、40…開閉機構部、60…熱動引き外し装置、62
…支持導体、62a…支持部、62b…延伸部、62d
…取付面、62f,162f…貫通孔、64…バイメタ
ル、64a…熱応動部、64b…折り曲げ部、64c…
バイメタル側接合端部、202…板状材、202a…切
り欠き部、212…突設部、212a…溝、222,2
32…スペーサ、260…熱動引き外し装置、262…
支持導体、262a…支持部、262b…延伸部、26
2d…取付面、262f…貫通孔、264…バイメタ
ル、264a…熱応動部、264b…バイメタル側接合
部、264c…接合端部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部とこの支持部から延伸された延伸
    部とを有し、ベースに固定されるとともに主回路電流が
    流れる支持導体と、 熱応動部とこの熱応動部から延伸された接合部とを有
    し、上記接合部の上記熱応動部側を上記支持導体の延伸
    部側に位置させて上記接合部が上記支持導体の支持部に
    冶金的に接合されるとともに、上記熱応動部に流れる上
    記主回路電流によって発生する熱により変形して開閉機
    構を作動させて上記主回路電流が流れる接触子を開離さ
    せるバイメタルと、 上記支持導体に設けられ上記バイメタルの接合部の熱応
    動部側の近傍に電流が集中するのを緩和する電流集中緩
    和手段と、 を備えた回路遮断器。
  2. 【請求項2】 電流集中緩和手段は、支持導体の支持部
    の近傍にあるようにして延伸部に設けられバイメタル側
    から反対側へ支持導体を貫通する貫通孔である、 ことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 電流集中緩和手段は、支持部からバイメ
    タルの接合部側に突出するとともに延伸部側から凹設さ
    れた凹設部を有する突出部であって、この突出部にバイ
    メタルの接合部が冶金的に接合されたものである、 ことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 電流集中緩和手段は、バイメタルよりも
    電気抵抗の大きい導電材料で形成され支持導体の支持部
    に冶金的に接合された介装部材であって、この介装部材
    にバイメタルの接合部が冶金的に接合されたものであ
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
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CN108831807A (zh) * 2018-08-23 2018-11-16 无锡新宏泰电器科技股份有限公司 一种塑壳断路器的双金属片连接结构

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