JPH09116030A - マスクrom及び製造方法 - Google Patents

マスクrom及び製造方法

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JPH09116030A
JPH09116030A JP7271627A JP27162795A JPH09116030A JP H09116030 A JPH09116030 A JP H09116030A JP 7271627 A JP7271627 A JP 7271627A JP 27162795 A JP27162795 A JP 27162795A JP H09116030 A JPH09116030 A JP H09116030A
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mask
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武 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラム用のイオン注入時に、メモリトラ
ンジスタのS/D領域にダメージが導入され、ジャンク
ションリークが増大するのを防止する。 【解決手段】 本マスクROM20では、S/D領域3
6にコンタクト孔42aを介して接続させる金属配線層
40が、S/D領域36側から、チャネル領域端と略同
一あるいはチャネル領域内側に、それぞれ張り出して形
成されている。このように形成したX型のメモリセルで
は、特にパターンズレに強い。また、プログラム用イオ
ン注入では、図示のように、マスクパターン54の開口
部内に張り出す金属配線層40の一部をS/D領域36
の保護マスクとして使用し、不純物導入領域38を形成
する。その他、金属配線層40のパターンによる段差に
沿ってTEOS絶縁膜を成膜した後にマスクパターン5
4を形成し、その開口部内に表れる段差を利用して、不
純物導入を該開口部内で選択的に行ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン注入プログ
ラム方式のマスクROM及びその製造方法に係り、さら
に詳しくは、プログラム用のイオン注入時のダメージ
が、既に形成してあるメモリトランジスタのPN接合部
に導入されるのを防止したマスクROM及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロコントローラ等に搭載されるマ
スクROMでは、顧客からのプログラム用のデータ内容
が、その製造工程の前工程(ウェーハ工程)途中でRO
M内にプログラムされる。このようなセミカスタム品で
は、前記データを入手してから製品を出荷するまでの時
間、すなわちTAT(Turn Around Time)をいかに短くす
るかが、その商品力や生産効率の面から重要である。
【0003】マスクROMに対してプログラムデータを
書き込む方式は、拡散方式,イオン注入方式,コンタク
ト方式の三方式に大別できる。さらに、イオン注入方式
には、特定メモリトランジスタについて、そのチャネル
と逆の導電型を有する不純物を導入し高Vth化させて常
時オフ状態にする高Vth化イオン注入方式と、同じ導電
型の不純物を導入して常時オン状態にするディプレッシ
ョン化イオン注入方式とがある。
【0004】一般に、拡散方式,イオン注入方式,コン
タクト方式の順で、後よりの工程でプログラムするので
TATの面では有利であるが、セルサイズが大きくなる
傾向にある。したがって、TATのほかに、そのチップ
コストを考慮してプログラムデータの書込方式を決定す
る必要がある。
【0005】これらデータ書込方式のうち、ディプレッ
ション化イオン注入方式では、メモリトランジスタを直
列接続するため高集積化が可能である反面、そのデータ
の読み出しがチャネル領域を介して行われるため、高速
化にむいていない。このため、近年では、高Vthイオン
注入方式の採用が増えている。これは、高Vth化イオン
注入方式では、常時オフ状態が実現できることから、メ
モリセル方式として、データの呼び出しを金属配線層を
介して行うOR形式(NOR型,X型)を採用し高速化
が図れるからである。また、この方式では、メモリトラ
ンジスタからビット線を各々引き出すための第1の金属
配線層を形成した後の段階でプログラムができ、このプ
ログラム段階が最も後寄りなコンタクト方式に近い割に
セルサイズが小さくできることも、この方式が増えてい
る大きな要因である。
【0006】図8は、従来のイオン注入方式において、
プログラム用のイオン注入時のマスクROMの概略断面
構造図の一例を示す。とくに、図8(A)には、プログ
ラムすべきメモリトランジスタ周囲を示し、同図(B)
にはプログラムしないメモリトランジスタ周囲を示す。
また、図9は、図8(A)のプログラム用のイオン注入
時におけるメモリセルの平面図である(図9のII−II線
に沿った断面図が図8(A)となる)。
【0007】図8に示すように、半導体基板2上には、
ゲート酸化膜4を介してゲート電極6が形成され、ゲー
ト電極6の両側の基板表面には、イオン注入等でソース
又はドレイン領域(S/D領域8)が形成されている。
ゲート電極6を挟んで左右両側上方には、マスクROM
からデータを読出すためのビット線として、第1金属配
線層10が層間絶縁層12を介して形成されている。そ
して、この第1金属配線層10は、層間絶縁層12中に
埋め込まれたプラグ14を介して、各S/D領域8にそ
れぞれ接続されている。第1金属配線層10上には、層
間絶縁層18が成膜、平坦化されている。
【0008】層間絶縁層18上には、プログラム用のマ
スクとして、レジストパターン16が形成されている。
このレジストパターン16は、図8(A)に示すプログ
ラム側では、通常、第1金属配線層10のスペース幅と
略同一か広めの幅で、例えば図9に示すように矩形状に
開口してあり、図8(B)の非プログラム側では開口さ
れていない。このため、次にプログラム用のイオン注入
として、例えばB+ (p型不純物)が打ち込まれると、
図示のように、レジスト開口を通して、プログラク側の
トランジスタにのみ不純物導入領域18が形成される。
これにより、例えばメモリトランジスタの導電型をn型
とした場合、そのトランジスタが選択されても電流が流
れない(オンしない)ことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のプ
ログラム用のイオン注入では、S/D領域8の接合部に
ダメージが入り、あるいは破壊するため、リークが生じ
ることがあるといった問題があった。
【0010】このイオン注入では、ゲート電極6や第1
金属配線層10を形成した後であるため高エネルギーで
行われ、そのピークはメモリトランジスタのチャネル領
域に設定される。上記リークの問題は、このイオン注入
時において、ゲート電極6部分とその周囲ではイオンが
透過する膜構造が異なることに起因する。
【0011】図10は、この様子を一般的に示してい
る。同図(A)に示すように、ゲート電極に応じて表面
に段差がある場合、イオン注入のピークをチャネル領域
に設定すると、一段下がったゲート周囲ではイオンが基
板深くに到達してしまう。また、表面が平坦化してある
同図(B)の場合でも、ゲート電極上部が高融点金属な
どの投影飛程Rpの短い物質により形成され、低抵抗化
されている場合では、チャネル領域よりS/D領域の方
が不純物が導入され易やすい。
【0012】このジャンクションリークが発生すると、
特にオフ電流が増大し、データ読み出し時の信頼性が低
くなる。また、このリークは高温アニールにより回復す
るが、金属配線を形成した後では十分な熱をかけること
ができないことから、ジャンクションリークを低減する
方法が強く求められていた。
【0013】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、プログラム用のイオン注入時に、既に形成してある
メモリトランジスタのソース及びドレイン領域等のPN
接合部にダメージが導入されるのを防止する手法を提案
し、これを用いたマスクROM及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
マスクROMでは、メモリセルを構成するトランジスタ
のソース又はドレイン領域にコンタクト孔を介して接続
させる金属配線層が、プログラム用のイオン注入からソ
ース又はドレイン領域を保護するための保護マスクとし
て、ソース又はドレイン領域側から、チャネル領域端と
略同一あるいはチャネル領域内側に、それぞれ張り出し
て形成されていることを特徴とする。
【0015】たとえば、n型チャネルの特定トランジス
タにのみB+ が導入されると、そのしきい値電圧Vthが
高くなる。したがって、選択されてもオン電流が流れな
い常時オフのトランジスタを任意に形成でき、これによ
りプログラムデータの書込みが行われる(高Vth化イオ
ン注入方式)。
【0016】この場合、本発明のようにS/D領域が金
属配線層に保護されているので、S/D領域へのイオン
の進入を防止できる。この結果、イオン注入によりS/
D領域の接合部がダメージを受けることがなく、イオン
の進入がチャネル長を越えて行われていた従来の場合に
比べオフ電流を低減することができ、データ読み出し時
の信頼性が向上する。
【0017】とくに、いわゆるX型のメモリセル方式に
おいては、金属配線層の張出し量に応じ、これが金属配
線層のパターンズレに対するマージンとなる。また、金
属配線層の斜め部分をS/D領域の保護マスクとして使
用することから、金属配線層がx,y方向双方に多少の
パターンずれを起こしても、S/D領域が金属配線層パ
ターンからはみ出し難い。この場合、コンタクト孔を4
個のトランジスタ間で共有し、該4個のトランジスタの
チャネル領域が該共有コンタクト孔を中心に四方に配置
してあることを他の特徴とする。
【0018】本発明の第1のマスクROMの製造方法で
は、前記金属配線層を形成する工程では、少なくともソ
ース及びドレイン領域の上方に金属配線を形成し、形成
した金属配線層上に層間絶縁層を成膜して平坦化し、次
に、プログラム用のマスクパターンを形成した後に行う
イオン注入工程では、形成したマスクパターンの開口部
内に張り出す金属配線層の一部を、プログラムすべきト
ランジスタのソース及びドレイン領域の保護マスクとし
て使用することを特徴とする。
【0019】本発明の第2のマスクROMの製造方法で
は、上記第1の製造方法において層間絶縁層を成膜し平
坦化する代わりに、金属配線層のパターン形成による段
差に沿って、TEOS等をソースにして成膜する絶縁膜
(TEOS絶縁膜)の成膜工程を設け、マスクパターン
を形成した後に行うイオン注入工程では、マスクパター
ンの開口部内に表れる金属配線層の段差を利用して、不
純物導入を該開口部内で選択的に行うことを特徴とす
る。
【0020】金属配線層上には、イオン注入のキャップ
層を設ける必要があるが、選択イオン注入に金属配線層
の段差を利用することから、キャップ層を薄い膜にして
金属配線層の段差形状をそのまま表面に反映させなけれ
ばならない。この理由から、本発明ではカバレッジのよ
いTEOS絶縁膜を用いている。
【0021】前記第1の製造方法では、金属配線層をソ
ース及びドレイン領域の保護マスクとして使用すること
から、プログラム用のイオン注入時にイオンを透過させ
難い材料で金属配線層を形成する必要がある。これに対
し、第2の製造方法では、金属配線層による段差を利用
して、不純物導入をマスクパターンの開口部内で選択的
に行うものである。したがって、プログラム用イオン注
入時のエネルギーを最適化すれば、段差上部側から打ち
込まれたイオンを半導体基板上の積層膜途中で止め、段
差下部側から打ち込まれたイオンを半導体基板内に導入
することが可能となる。
【0022】何れの方法でも、金属配線層が少なくとも
ソース及びドレイン領域の上方に形成してあることか
ら、この領域へのイオンの進入を防止でき、ジャンクシ
ョンリークの低減が可能となる。
【0023】
【本発明の実施の形態】本発明に係るマスクROMを、
図面にもとづいて詳細に説明する。以下に示す実施形態
は、マイクロコントローラーに用いるマスクROMのう
ち、高Vth化イオン注入方式でプログラミングを行うN
OR型についてのものである。ただし、マスクROMの
用途,イオン注入方式,メモリセル方式は、これに限定
されない。したがって、ディプレッション化イオン注入
方式、あるいはNAND型のマスクROMについても、
本発明を同様に適用し得る。
【0024】第1実施形態 本実施形態は、金属配線層をメモリトランジスタのソー
ス又はドレイン領域(S/D領域)の保護マスクとして
用いる場合である。ここで使用する図2は、本発明のマ
スクROMの概略断面構造図であり、同図(A)はプロ
グラム側、(B)は非プログラム側のメモリセルをそれ
ぞれ示す。また、図3は、同マスクROMの連続した4
つのメモルセルの概略平面図、図4(A)は同メモリセ
ル内のトランジスタ結線図、図4(B)は同メモリセル
の等価回路図である。
【0025】図3中、符号21で示し、このマスクRO
M20を構成するメモリセルは、選択酸化領域(LOC
OS24)と、これにより素子分離された中央のメモリ
トランジスタM12と、コンタクト孔42aと、これを介
してトランジスタM12のS/D領域に接続させる金属配
線層(第1金属配線層40)とから構成されている。1
つのメモリセル21では、セル内を斜めに通るLOCO
S24に沿ってメモリトランジスタが形成され、4セル
全体では、これがX状に配置されていることから、この
メモリセル形式をNOR型のうちでも特に「X型」とい
い、この場合のセルを「Xセル」と称している。
【0026】Xセルでは、LOCOS24及びコンタク
ト孔42aは、それぞれ4分の1づつ隣接セル間で共有
しており、第1金属配線層40は2分の1づつ共有して
いる。また、メモリトランジスタのゲート電極30が斜
め45°に折り畳んで配置されていることから、比較的
にセル面積が小さい。
【0027】第1金属配線層40は、図3中央の仮想G
ND線(Vss)と左右両側のビット線(B1 ,B2 )と
を構成している。X型のマスクROMでは、これらを選
択的にGNDに接続することによりデータの読み出しが
行われる。なお、ゲート電極30は、特に図示していな
いが、プログラム後に形成される第2金属配線層で短絡
することが可能である。
【0028】つぎに、マスクROM20の断面構造につ
いて、図2を中心に詳説する。図3に示すように、略正
方形状(4メモリセルでは三角形状)を有する前記LO
COS24により、それ以外の領域で素子が作り込まれ
るアクティブ領域26との区分がしてある。LOCOS
24は、半導体基板22表面を部分的に酸化することに
より形成される。
【0029】このアクティブ領域26は、メモリトラン
ジスタのチャネルの導電型がn型(NMOS)の場合は
p型の不純物が比較的に低濃度にドープされ、p型(P
MOS)の場合には逆のn型の不純物が比較的に低濃度
にドープされる。マスクROM20は、一般にNMOS
で構成され、したがって以下の実施形態でもNMOSを
例として説明するが、本発明は、PMOSを形成する場
合にも、後述する不純物拡散層(S/D領域,不純物導
入領域)を含め導電型を全て逆にすることで同様に適用
することができる。
【0030】図2に示すように、半導体基板22の表面
には薄いゲート酸化膜28が被膜され、ゲート酸化膜2
8上にはゲート電極30が形成してある。ゲート酸化膜
28は、例えば熱酸化法で成膜される酸化シリコン膜で
構成される。また、ゲート電極30は、例えばCVD法
で成膜されるポリシリコン膜で構成され、リン等の不純
物を高濃度にドープすることで導電性を高めてある。ま
た、ゲート電極30の上部側は、例えばWSiX 等の高
融点金属30aなどを積層することにより低抵抗化され
ている。
【0031】このゲート電極30の側面は、PSG等か
らなるサイドウォール32が形成してある。このサイド
ウォール32は、例えばCVD法で成膜されるPSG膜
を異方性エッチングすることなどで形成される。半導体
基板22の表面で、ゲート電極30のエッジからサイド
ウォール32の外側にかけては、S/D領域36とし
て、LDDと称される浅い接合34と高濃度の深い接合
35とが、それぞれゲート電極30,サイドウォール3
2に対し自己整合的に形成してある。これらの接合は、
サイドウォール32形成前後で、イオン注入をドーズ量
及びエネルギーを変えて2度行った後、アニールを施す
ことなどにより形成される。
【0032】また、本発明では、図2(A)のプログラ
ム側のメモリトランジスタ(以下、「特定トランジス
タ」という。)については、そのLDD34に挟まれた
ゲート電極30下のチャネル領域内に不純物導入領域3
8が形成してあり、同図(B)の非プログラム側には不
純物導入領域38が形成されてない。この不純物導入領
域38が形成された特定トランジスタは、しきい値電圧
Vthが非プログラム側より高くなる。しきい値電圧Vth
の上昇幅は、マスクROM20の読み出し時のバイアス
条件でも特定トランジスタがオンしない程度に設定され
る。したがって、この常時オフ状態のトランジスタをマ
トリックス状のセル内で任意に配置、形成することで、
プログラムデータのROM20内への書き込みが可能と
なる。不純物の導入方法については、後述する。
【0033】ゲート電極30を挟んで左右両側上方に
は、一方がビット線(B2 )となり、他方が仮想GND
線(Vss)となる一対の第1金属配線層40が、第1層
間絶縁層42を介して形成してある。そして、第1金属
配線層40は、第1層間絶縁層42に形成されたコンタ
クト孔42a内に選択的に埋め込まれたW等からなるプ
ラグ44を介して、前記S/D領域36に接続してあ
る。これらの第1金属配線層40は、後述する不純物導
入の際に両S/D領域36,36を保護するために、接
続された各S/D領域36側からチャネル領域内にそれ
ぞれ張り出して形成してある。なお、両S/D領域3
6,36を保護する意味では、第1金属配線層40は、
図示の如くチャネル領域内まで張り出さなくとも、チャ
ネル領域の端部までであってもよい。
【0034】第1金属配線層40は、主配線金属膜46
の上下に、それぞれ反射防止膜48とバリアメタル50
とを有し、これらで3層の積層構造を形成している。バ
リアメタル50を介在させるのは、AlとWとの高温耐
性を向上させるためであるが、プラグが比較的に厚いこ
とから省略することもできる。また、反射防止膜48を
主配線金属膜46の表面側に設けたのは、後述するよう
に、プログラム用イオン注入のマスクとして上層側にレ
ジストを開口させるためであるが、主配線金属膜46の
反射が余り大きくない等の場合には、これを省略するこ
とができる。第1金属配線層40上には、第2層間絶縁
層52が成膜され、平坦化されている。
【0035】第2層間絶縁層52上には、とくに図示し
ないが、仮想GND線(Vss),ビット線(B1
2 ),ゲート電極30などの取出しのための第2金属
配線層、及びオーバーコート層などが積層され、当該マ
スクROM20が完成してある。つぎに、本発明のマス
クROM20の製造方法について説明する。
【0036】図1は、本発明の製造過程のうち、プログ
ラム用のイオン注入時の概略断面構造図であり、同図
(A)はプログラム側、(B)は非プログラム側を示
す。この段階に至るまでの各工程は、通常のマスクRO
Mの製法にしたがって行うことができる。
【0037】すなわち、まず、n型シリコンウェーハ
(例えば、比抵抗:8〜12Ωcm)などの半導体基板
22を準備し、その表面に、各セルを分離するためのL
OCOS24(図3)を形成する。LOCOS24を形
成するためには、まずパッド用酸化膜を10〜50nm
ほど、窒化シリコン膜などの酸化阻止膜を100〜20
0nmほど、この順に皮膜し、これらをドライエッチに
より所定パターンに加工した後、LOCOS酸化を行
う。酸化阻止膜の形成は、CVD法等により行う。LO
COS酸化は、例えばパイロジェニック熱酸化法(湿
式)により水素の燃焼雰囲気中で行い、その反応管温度
は900〜1100℃程度である。また、LOCOS酸
化膜の膜厚は、例えば400〜500nmである。
【0038】次に、メモリセル部のメモリトランジスタ
及び周辺回路部の低電圧トランジスタについて、そのア
クティブ領域26及び低電圧側のLOCOS24に対
し、p−well形成用、チャネルストップ用のイオン
注入を各々行う。さらに、チャネル領域に対し、Vth制
御用のイオン注入を、例えばレジストパターンをマスク
に行う。p−well形成時のイオン注入では、例えば
ホウ素イオン(B+ )をエネルギー:200〜400k
eV,ドーズ量:5×1012〜2×1013/cm 2 の条
件で注入する。チャネルストップ用では、例えばB+
エネルギー:100〜120keV,ドーズ量:5×1
11〜2×1012/cm2 の条件でイオン注入し、Vth
制御用では、例えばB+ をエネルギー:20〜30ke
V,ドーズ量:1×1012〜4×1012/cm2 の条件
でイオン注入する。
【0039】その後、例えば850〜900℃の窒素雰
囲気中で、十分にアニールを行った後、酸化阻止膜を除
去してから、ゲート酸化膜28を成膜する。ゲート酸化
膜28の形成は、水素の燃焼雰囲気中(湿式)や熱酸化
法(乾式)などで行い、その膜厚は6〜12nm程度で
ある。
【0040】つぎに、ゲート酸化膜28上に、ゲート電
極30の膜材であるポリシリコン膜等をCVD法などで
成膜し、続いてWSixなどの高融点金属膜を成膜す
る。ポリシリコン膜の膜厚は、100nm程度とし、導
電性を高めるためにリンなどの不純物が導入される。高
融点金属膜は、CVD法あるいはスパッタ法により、1
00nmほど成膜される。そして、所定パターンのレジ
ストをマスクに、高融点金属膜,ポリシリコン膜を順次
エッチング加工して、高融点金属30aにより低抵抗化
されたゲート電極30を得る。
【0041】つぎに、メモリセル部のメモリトランジス
タ及び周辺回路部の低電圧トランジスタについて、形成
したゲート電極30をマスクに、低濃度のLDD34を
イオン注入法により形成する。その後、サイドウォール
32をゲート電極30の側壁に形成する。サイドウォー
ル32の形成は、ゲート電極30を覆うように、例えば
PSGからなるサイドウォール材を成膜した後、その表
面側からRIEなどでエッチバックすることにより行
う。そして、形成したサイドウォール32をマスクに、
高濃度領域35をイオン注入法により形成し、S/D領
域36を得る。
【0042】つぎに、酸化シリコン膜などの第1層間絶
縁層42を成膜し、各S/D領域36上にコンタクト孔
42aを開口する。その後、開口したコンタクト孔42
a内を埋めるように、たとえばW等のプラグ44をCV
D法などで選択的に成長させ、バリアメタル50,Al
などの主配線金属膜46,反射防止膜48を、この順で
成膜する。その後、これら第1金属配線層40をパター
ンニングした後、第2層間絶縁層52を成膜する。この
第2層間絶縁層52には、平坦化のため、例えばSOG
(Spin on Glass) やオゾンNSG( Nondoped natural S
ilicate Glass)等を用いる。
【0043】この第1金属配線層40形成後、平坦化工
程が終了した時点で、ウェーハをストックしておく。そ
して、カスタマーからのプログラムデータにもとづい
て、順次マスクROM20のプログラムを行う。マスク
ROM20のプログラムは、図1に示すように、特定ト
ランジスタ上にのみ開口したマスクパターン(レジスト
パターン52)を用いて、特定トランジスタのチャネル
領域に不純物(例えば、B+ )を導入することにより行
う。この不純物導入は、高エネルギーイオン注入で行う
ため、厚膜レジストが用いられ、その膜厚は1.7〜
2.5μmの範囲に設定される。プログラム用のイオン
注入条件は、エネルギー:800〜1200keV,ド
ーズ量:1×1013〜2×1014/cm2 程度の範囲で
設定される。
【0044】先に説明したように、このとき第1金属配
線層40は、両S/D領域36,36の保護マスクとし
て機能する。このため、第1金属配線層40は、例えば
タングステン(W),チタン(Ti),窒化チタン(T
iN),銅(Cu)等などの比較的に射影飛程(Rp)
が小さい材質から構成してある。また、第1金属配線層
40がAlから構成されている場合でも、Alが層間絶
縁層42,52等より幾らかでもRpが小さく、ある程
度厚い場合には、このAl層によって各S/D領域36
の接合部分へのイオンの進入を阻止可能である。このイ
オン注入の結果、図1に示すように、第1金属配線層4
0の対抗間隔mに応じ、チャネル領域にp型の不純物導
入領域38が形成される。
【0045】ただし、同じ第1金属配線層40の対抗間
隔mでも、イオン注入条件によっては、不純物導入領域
38の長さが変化する。本発明者らは、所定のイオン注
入条件下で最適な対抗間隔mを得るために、チャネル長
に対する不純物導入層38の長さの比の最適な範囲を求
めた。なぜなら、不純物導入領域38がLDD34やS
/D領域36に重なるとジャンクションリークが発生
し、特にオフ電流が増大してデータ読出し時の信頼性が
損なわれる一方、不純物導入領域38が長さが短すぎる
と高Vth化の効果が得られなくなるからである。
【0046】この結果、チャネル長に対する不純物導入
層38の長さの比が0.4〜1.0の範囲では、Vthを
高く維持したまま実用上問題がない程度までオフ電流を
抑えることができることが判った。この条件を考慮し
て、プログラム用のイオン注入条件やこのときの第1金
属配線層40の対抗間隔mが設定され、プログラムが行
われる。
【0047】その後は、特に図示しないが、レジストパ
ターン54除去後に、第2金属配線層などを層間絶縁層
を介して積層し、最後にオーバーコートの形成、パッド
窓開けを行って本マスクROM20が完成する。このよ
うに、不純物導入領域38の長さを第1金属配線層40
で規定する場合、そのパターンズレによるリーク増大が
懸念されるが、本発明では、第1金属配線層40の張出
し量に応じて、これがパターンズレのマージンとなる。
とくに、本実施形態のXセルでは、両S/D領域36,
36の保護マスクとして第1金属配線層40の斜め部分
を用いていることから、図5のように第1金属配線層4
0がx方向にずれた場合のほか、y方向に多少ずれたと
しても、すぐ不純物拡散層が第1金属配線層40からは
み出すことがなく、上記したリーク低減効果が損なわれ
ることがない。
【0048】なお、以上の実施形態の説明において、特
に言及した事項以外に限定はなく、本発明の範囲内にお
いて種々に改変できる。たとえば、本実施形態では第1
金属配線層40形成後の層間絶縁膜52上からプログラ
ムを行っているが、エネルギーを最適化すれば、第2金
属配線層上の層間絶縁膜やオーバーコート上からでもプ
ログラムが可能である。
【0049】また、このマスクROM20のメモリセル
方式は、X型でなくともに、例えば図6に示す、いわゆ
るT型であってもよい。なお、このT型の場合も、その
基本的構成はX型と同じであり、図6では図3と同一符
号をもって、その説明を省略する。
【0050】第2実施形態 本実施形態は、チャネル領域のみに不純物導入を行うた
めに、第1金属配線層40の段差を利用したものであ
る。本実施形態は、第1金属配線層40自体にイオン阻
止力が小さい、すなわち第1金属配線層40に使用した
い膜材のRpが比較的に大きな場合に好適に実施でき
る。なお、本実施形態の説明においては、先の第1実施
形態と重複する構成要素及びその製法については、同一
符号を付してその説明を省略する。
【0051】図7に示すように、パターン形成した第1
金属配線層40とプログラム用マスクパターン(レジス
ト54)との間に、TEOS絶縁膜60をイオン注入の
キャップ層として介在させている。TEOS絶縁膜60
は、TEOS(tetraethylorthosilicate )をソースと
したプラズマSiO2 膜、又はTEOS−O3 をソース
とした熱SiO2 膜であり、プラズマCVD法又は熱C
VD法などで成膜される。
【0052】TEOS絶縁膜60を用いる理由は、第1
金属配線層40上には、イオン注入のキャップ層を設け
る必要があるが、本実施形態では選択イオン注入に金属
配線層(第1金属配線層40)の段差を利用することか
ら、キャップ層を薄い膜にして第1金属配線層40の段
差形状をそのまま表面に反映させなければならない。し
たがって、カバレッジのよいTEOS絶縁膜60をイオ
ン注入面に成膜しておく必要があり、この膜厚は、例え
ば100nm程度とする。
【0053】本実施形態では、図7に示すように、TE
OS絶縁膜60を成膜後の段差内側長tにより、不純物
導入領域38の長さが決まるので、このTEOS絶縁膜
60の膜厚を考慮して第1金属配線層40のスペース幅
mを設定する必要がある。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
マスクROM及び製造方法によれば、金属配線層のマス
クキング効果やこれによる段差を利用して、プログラム
用の不純物導入領域が画成され、この金属配線層がチャ
ネル領域側に張り出して形成されることから、不純物導
入領域が既に形成してあるS/D領域と重なることがな
い。このため、イオン注入時のダメージがS/D領域に
ほとんど導入されず、これによるジャンクションリーク
の増大も殆どない。
【0055】よって、マスクROMのデータ読み出し時
の信頼性向上を図ることができる。とくに、本発明を適
用したX型のメモリセル方式のマスクROMでは、金属
配線層に多少のパターンずれがあっても、これによる上
記ジャンクションリークの増大(特性変動)がない。し
たがって、他のメモリセル方式に比べ、歩留りの向上が
期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の製造過程のうち、プロ
グラム用のイオン注入時の概略断面構造図であり、同図
(A)はプログラム側、(B)は非プログラム側を示
す。
【図2】本発明のマスクROMの概略断面構造図であ
り、同図(A)はプログラム側、(B)は非プログラム
側を示す。
【図3】同マスクROMの連続した4つのX型のメモル
セルの概略平面図である。
【図4】図4(A)は同メモリセルのトランジスタ結線
図、(B)は同メモリセルの等価回路図である。
【図5】第1金属配線層がx方向に所定幅だけパターン
ズレを起こした場合の、X型のメモルセルの概略平面図
である。
【図6】本発明が適用可能な他のメモリセル形式(T
型)を示すとして、4セル分の概略平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態の製造過程のうち、プロ
グラム用のイオン注入時の概略断面構造図であり、同図
(A)はプログラム側、(B)は非プログラム側を示
す。
【図8】従来製法の製造過程のうち、プログラム用のイ
オン注入時の概略断面構造図であり、同図(A)はプロ
グラム側、(B)は非プログラム側を示す。
【図9】従来製法のプログラム用のイオン注入時におけ
るメモリセルの概略平面図である。
【図10】従来製法におけるプログラム用イオン注入時
のダメージ導入を説明するための要部断面構造図であ
る。
【符号の説明】
20 マスクROM 21 メモリセル 22 半導体基板 24 LOCOS 26 アクティブ領域 28 ゲート酸化膜 30 ゲート電極 30a 高融点金属 32 サイドウォール 34 LDD 35 高濃度領域 36 S/D領域 38 不純物導入領域 40 第1金属配線層(金属配線層) 42 第1層間絶縁層 42a コンタクト孔 44 プラグ 46 主配線金属層 48 反射防止膜 50 バリアメタル 52 第2層間絶縁層 54 レジスト(マスクパターン) 60 TEOS絶縁膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルを構成するトランジスタのソ
    ース又はドレイン領域にコンタクト孔を介して接続させ
    る金属配線層を、トランジスタのチャネル方向両側に備
    えるとともに、 前記トランジスタのうち、特定のトランジスタのチャネ
    ル領域にプログラム用の不純物導入領域を有してなるイ
    オン注入プログラム方式のマスクROMにおいて、 前記金属配線層が、プログラム用のイオン注入から前記
    ソース又はドレイン領域を保護するための保護マスクと
    して、ソース又はドレイン領域側から、チャネル領域端
    と略同一あるいはチャネル領域内側に、それぞれ張り出
    して形成されていることを特徴とするマスクROM。
  2. 【請求項2】 前記コンタクト孔を4個のトランジスタ
    間で共有し、該4個のトランジスタのチャネル領域が、
    該共有コンタクト孔を中心に四方に配置してあることを
    特徴とする請求項1に記載のマスクROM。
  3. 【請求項3】 マスクROMのメモリセルを構成するト
    ランジスタを形成する工程と、 前記トランジスタのソース及びドレイン領域にコンタク
    ト孔を介して接続させる金属配線層を形成する工程と、 形成した前記金属配線層上に層間絶縁層を成膜して平坦
    化し、その後、プログラム用のマスクパターンを形成す
    る工程と、 形成した前記マスクパターンの開口部内の特定トランジ
    スタについて、そのチャネル領域に不純物を導入するプ
    ログラム用のイオン注入工程とを有するマスクROMの
    製造方法において、 前記金属配線層の形成工程では、少なくとも前記トラン
    ジスタのソース及びドレイン領域の上方に金属配線層を
    形成し、 前記プログラム用のイオン注入工程では、前記マスクパ
    ターンの開口部内に張り出す前記金属配線層の一部を、
    前記特定トランジスタのソース及びドレイン領域の保護
    マスクとして使用することを特徴とするマスクROMの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 マスクROMのメモリセルを構成するト
    ランジスタを形成する工程と、 前記トランジスタのソース及びドレイン領域にコンタク
    ト孔を介して接続させる金属配線層を形成する工程と、 プログラム用のマスクパターンを形成する工程と、 形成した前記マスクパターンの開口部内の特定トランジ
    スタについて、そのチャネル領域に不純物を導入するプ
    ログラム用のイオン注入工程とを有するマスクROMの
    製造方法において、 前記金属配線層の形成工程では、少なくとも前記トラン
    ジスタのソース及びドレイン領域の上方に金属配線層を
    形成し、 該金属配線層の形成工程後、前記マスクパターンの形成
    工程の前に、金属配線層のパターン形成による段差に沿
    ってTEOS絶縁膜を成膜する工程を設けるとともに、 前記プログラム用のイオン注入工程では、前記マスクパ
    ターンの開口部内に表れる前記金属配線層の段差を利用
    して、前記不純物導入を該開口部内で選択的に行うこと
    を特徴とするマスクROMの製造方法。
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