JPH09117119A - かご形回転子およびその製造方法 - Google Patents

かご形回転子およびその製造方法

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JPH09117119A
JPH09117119A JP7268693A JP26869395A JPH09117119A JP H09117119 A JPH09117119 A JP H09117119A JP 7268693 A JP7268693 A JP 7268693A JP 26869395 A JP26869395 A JP 26869395A JP H09117119 A JPH09117119 A JP H09117119A
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rotor
rotor core
ring
bar
rotor bar
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JP7268693A
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Sumiichi Shibuya
谷 純 市 澁
Hideyuki Shinonaga
永 秀 之 篠
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータバーとエンドリングとを、簡単な方法
で強固に接合できるようにする。 【解決手段】 ロータコア13のスロット11に、ロー
タバー14を挿入し、その両端部を、突出部14aとし
てロータコア13から外方に突出させる。ロータコア1
3およびロータバー14を回転させながら、突出部14
aにダイス10を押し当て、突出部14aをロータコア
13の外面にそって折曲げる。この折曲部分に、別体の
リングを溶接、超音波溶接、摩擦圧接、肉盛溶接、接
着、あるいはろう付け等により接合してエンドリングと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電動機のかご
形回転子およびその製造方法に係り、特にロータバーお
よびエンドリングの導体材料として、アルミおよびアル
ミ合金のみならず、銅および銅合金も用いることができ
るかご形回転子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、誘導電動機のかご形回転子は、
図13および図14に示すように、スロット1および軸
孔2を打抜いたケイ素鋼板製等の薄板を複数枚積層して
構成されるロータコア3を備えている。前記スロット1
は、導電性材料、すなわち導体からなるロータバー4を
挿入するための溝であり、ロータコア3の円周方向に多
数穿設されている。一方、前記軸孔2は、図示しない回
転軸を挿入し、回転子の支持、動力の授受を行なうため
のものである。
【0003】このようなロータコア3は磁気回路であ
り、前記各スロット1内にはロータバー4が挿入され、
その両端は円環状のエンドリング5で短絡されて導体部
が構成され、電流を流す回路を構成するようになってい
る。ところで、スロット1内にロータバー4を挿入する
方法として従来は、鋳造方法あるいは打込み方法が採用
されている。鋳造方法の例としては、ダイカスト法や遠
心鋳造法が用いられ、図15に示すように、ロータバー
4とエンドリング5とが一体として鋳造されるようにな
っている。一方、打込み方法の場合には、図16に示す
ように、スロット1内にロータバー4を打込んだ後、そ
の両端部に別体のエンドリング5が接合部6を介し接合
されるようになっている。この接合には、銀ろうを用い
た突合わせろう付けあるいは突合わせアーク溶接で行な
われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のかご形回転
子の製造方法のうち、鋳造方法による前者は、例えばダ
イカスト法や遠心鋳造法によるアルミ鋳造法の場合、鋳
造時や冷却時に導体内部に空気等が入り、ロータバー4
やエンドリング5内に小さな空洞が生じ易いという問題
がある。
【0005】また、導体材料に電気抵抗が小さい銅およ
び銅合金等を用いることで、高効率の誘導電動機を得る
ことができることは知られているが、アルミの溶融温度
(約600℃)に対し、銅および銅合金の溶融温度は約
1100℃と高いため、鋳造時の欠陥が多いとともに、
ダイカストの治具に耐熱材料を用いてもその消耗が激し
く、コスト高となってしまう。このため、ロータバー4
およびエンドリング5の材料として、溶融温度が比較的
低いアルミ以外で鋳造することが困難である。
【0006】これに対して、打込み方法による後者は、
ロータバー4およびエンドリング5の材料として、銅お
よび銅合金を用いることができるが、予め別体として機
械加工されたロータバー4とエンドリング5とを、接合
部6を介し一体化する必要がある。そして従来は、ロー
タバー4とエンドリング5とを突合わせによる接合で一
体化しているため、ろう付けの場合はもとよりアーク溶
接法の場合であっても、接合部の信頼性に欠けるという
問題がある。
【0007】そこで一部では、ろう付けやアーク溶接を
行なう場合、エンドリング5にロータバー4を差込むた
めの溝部を機械加工により形成する方法が提案されてい
るが、溝部の寸法公差のバラツキによるクリアランスの
大小により、接合性が大きな影響を受けるという問題が
ある。特に、ろう付けを真空中あるいはガス雰囲気中で
行なう場合、適正なクラアランスは0.1mm以下である
が、かご形回転子のようにロータバー4の本数が数十本
にも及ぶ場合には、各溝部をその精度で加工することは
極めて困難である。また、これが可能であったとして
も、そのために加工工数が増大し、製品コストが嵩むと
いう問題がある。一方、アーク溶接の場合には、ろう付
けの場合ほど高い精度は要求されないが、溝部の加工に
加えて溶接用の開先加工が必要となり、加工工数が増大
するとともに、溶接開先を溶接するためには溶接工数も
増大するという問題がある。
【0008】したがって本発明の目的は、ロータバーお
よびエンドリングの導体材料として、アルミおよびアル
ミ合金のみならず、銅および銅合金等も用いることがで
き、しかも製造が容易で大きな接合強度を得ることがで
きるかご形回転子およびその製造方法を提供することに
ある。本発明の他の目的は、コストダウンを図ることが
できるかご形回転子およびその製造方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、薄板を積層して構成されるロータコアと、こ
のロータコアの周縁部に穿設した複数のスロットに挿入
されるロータバーと、ロータバーの両端部にそれぞれ設
けられるエンドリングとを具備するかご形回転子におい
て、前記ロータバーの両端部をロータコアから外方に突
出させるとともに、この突出部分を、ロータコアの外面
にそって折曲げ、かつ前記エンドリングを、この折曲部
分に別体のリングを一体に接合して構成するようにした
ことを特徴とする。そして、ロータバーの折曲部分にリ
ングを接合することにより、接合面積が増大し、ロータ
バーとリングとの接合強度を増大させて信頼性を向上さ
せることが可能となる。また、ロータバーのロータコア
からの突出部分を折曲げるだけでよいので、容易に製造
することが可能となる。また、鋳造法ではないので、ロ
ータバーおよびリングの材料として、銅および銅合金を
用いることが可能となる。
【0010】本発明はまた、薄板を積層して構成される
ロータコアと、このロータコアの周縁部に穿設した複数
のスロットに挿入されるロータバーと、ロータバーの両
端部にそれぞれ設けられるエンドリングとを備えたかご
形回転子において、前記ロータバーの両端部を、ロータ
コアから外方に突出させるとともに、この突出部分をロ
ータコアの外面にそって折曲げ、この折曲部分を、肉盛
溶接部により相互に連結してエンドリングを構成するよ
うにしたことを特徴とする。そしてこれにより、リング
を機械加工等により製作する必要がなくなり、コストダ
ウンを図ることが可能となる。
【0011】本発明はまた、周縁部に複数のスロットを
有する薄板を積層してロータコアを構成するとともに、
このロータコアの各スロットにロータバーをそれぞれ挿
入し、ロータバーの両端部にエンドリングをそれぞれ設
けたかご形回転子の製造方法において、前記各ロータバ
ーの両端部を、ロータコアから外方にそれぞれ突出させ
るとともに、各突出部分をロータコアの外面にそって折
曲げ、次いでこれらの折曲部分に別体のリングを一体に
接合してエンドリングを構成することを特徴とする。そ
して、ロータバーの折曲部分にリングを接合することに
より、接合面積の拡大を図って接合強度を増大させるこ
とが可能となる。また、ロータバーの端部を折曲げると
いう簡単な作業でよいので、製造が容易であるととも
に、ロータバーおよびリングの材料として、銅および銅
合金を用いることが可能となる。
【0012】本発明はまた、リングを溶接により一体に
接合するようにしたことを特徴とする。そして、この接
合方法は、従来から実績のある溶融溶接であることか
ら、接合の信頼性が高いエンドリングが得られる。本発
明はまた、リングを摩擦圧接により一体に接合するよう
にしたことを特徴とする。そして、この摩擦圧接は、ロ
ータバーとリングとの相互の摩擦熱を利用するため短時
間で接合でき、かご形回転子への熱影響が少なく、ロー
タバーおよびエンドリングの強度低下を抑えることが可
能となる。
【0013】本発明はさらに、周縁部に複数のスロット
を有する薄板を積層してロータコアを構成するととも
に、このロータコアの各スロットにロータバーをそれぞ
れ挿入し、ロータバーの両端部にエンドリングをそれぞ
れ設けたかご形回転子の製造方法において、前記各ロー
タバーの両端部を、ロータコアから外方にそれぞれ突出
させるとともに、各突出部分をロータコアの外面にそっ
て折曲げ、次いで、これら各折曲部分を肉盛溶接により
相互に連結してエンドリングを構成するようにしたこと
を特徴とする。そしてこれにより、リングを機械加工等
により別途製作する必要がなくなり、製造コストを引下
げることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1ないし図4は、本発明の第1の実施の形態
によるかご形回転子を示すもので、このかご形回転子
は、図1(a),(b)に示すように、周縁部に多数の
スロット11を有するとともに中心部に軸孔12を有す
るケス素鋼板等の薄板を積層して構成されるロータコア
13を備えており、このロータコア13の前記各スロッ
ト11には、銅および銅合金あるいはアルミおよびアル
ミ合金等の導電性の高い材料からなるロータバー14が
打込み方法により挿入されるようになっている。
【0015】これら各ロータバー14の両端部は、図1
(b)に示すようにロータコア13から外方にそれぞれ
突出しており、この突出部14aは、図2に示すよう
に、ロータコア13に回転を与えながらダイス10を接
触させることにより、ロータコア13の外面にそって周
方向に曲げ加工され、図3に示すように、折曲げ部14
bを構成するようになっている。
【0016】これらの折曲げ部14bの内周側には、図
3および図4に示すように、銅および銅合金あるいはア
ルミおよびアルミ合金等の導電性の高い材料を用い機械
加工等により別体に形成された円環状のリング16が配
設されるようになっており、このリング16の外周部
は、図4に示すように、アーク溶接等の溶融溶接により
隅肉溶接され、溶接部17を介して各折曲げ部14bに
一体化されるようになっている。そして、このリング1
6と各折曲げ部14bとにより、エンドリング15が構
成されるようになっている。
【0017】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。かご形回転子の製造に際しては、まず薄板を積層し
てロータコア13を構成するとともに、このロータコア
13の各スロット11にロータバー14を打込み方法に
よって挿入する。図1(b)はこの状態を示すもので、
各ロータバー14の両端部は、突出部14aとしてロー
タコア13から外方に突出している。
【0018】次いで、ロータコア13を回転させなが
ら、ダイス10を各突出部14aに接触させる。する
と、各突出部14aはロータコア13の外面にそって周
方向に折曲げられ、図3に示すように折曲げ部14bと
なる。そこで、これらの折曲げ部14bの内周側に、機
械加工等により予め製作しておいた円環状のリング16
を配置するとともに、アーク溶接等の溶融溶接により隅
肉溶接を施し、リング16と各折曲げ部14bとを溶接
部17を介し一体化してエンドリング15を構成する。
【0019】しかして、リング16は折曲げ部14bに
溶接されるので、接合面積を大きくとることができ、大
きな接合強度を得ることができる。また、接合方法が従
来から実績のある溶融溶接であることから、高い信頼性
が得られる。
【0020】図5は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の態様における溶接部17に代
え、リング16と折曲げ部14bとを摩擦圧接部27を
介し接合してエンドリング15を構成するようにしたも
のである。すなわち、リング16は、図5に示すよう
に、各折曲げ部14bの外面側に配置することができる
よう寸法設定されており、ロータコア13およびロータ
バー14を静止させた状態で、リング16を回転させる
ことにより、リング16と各折曲げ部14bとが、摩擦
圧接部27を介し一体に接合されてエンドリング15が
構成されるようになっている。
【0021】しかして、折曲げ部14bにリング16を
接合することで大きな接合面を確保することができると
ともに、折曲げ部14bの表面積が大きいので、摩擦圧
接時にロータバー14が座屈するおそれがない。また、
摩擦圧接は、部材相互の摩擦熱を利用するため短時間で
接合でき、ロータコア13、ロータバー14およびリン
グ16への熱影響を少なくして部材の強度低下を極力抑
えることができる。図6は、本発明の第3の実施の形態
を示すもので、前記第1の実施の態様における溶接部1
7に代え、リング16と折曲げ部14bとを超音波溶接
部37を介し接合してエンドリング15を構成するよう
にしたものである。
【0022】すなわち、リング16は、図6に示すよう
に、各折曲げ部14bの外面側に配置することができる
よう寸法設定されており、リング16には、その外面側
から超音波溶接機電源30からの超音波エネルギが振動
子31を介し加えられるようになっている。なお、図6
中、符号32は振動子31の振幅方向を示す。
【0023】この超音波溶接は、例えば20KHz 前後の
高サイクルの数十ミクロンの振幅の振動を、リング16
と折曲げ部14bとの接合面に与えるようになってお
り、これにより接合面が活性化して部材間の金属の原子
間結合を容易にし、リング16と各折曲げ部14bとを
超音波溶接部37を介し強固に接合できるようになって
いる。
【0024】しかして、超音波溶接は常温接合であるた
め、熱による材料の強度低下が全くなく、高い信頼性が
得られる。
【0025】図7は、本発明の第4の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の態様における溶接部17に代
え、リング16と折曲げ部14bとを肉盛溶接部47を
介し接合してエンドリング15を構成するようにしたも
のである。すなわち、リング16は、各折曲げ部14b
の内周側に配設されるようになっており、その外縁部に
は、開先16aが形成されている。そして、リング16
および各折曲げ部14bの外面側には、粉末供給装置4
0からの肉盛材料が粉末供給ノズル41を介し供給され
るとともに、この肉盛材料は、プラズマ肉盛溶接用ノズ
ル42からのプラズマアーク43により溶融され、リン
グ16と各折曲げ部14bとが肉盛溶接部47を介し一
体に接合されるようになっている。しかして、この肉盛
溶接は、熱源に高密度のプラズマを用いているため、リ
ング16およびロータバー14の材料への熱影響がアー
クの熱源に比べて低入熱となり、熱による材料の強度低
下を極力抑えることができる。
【0026】図8は、本発明の第5の実施の形態を示す
もので、前記第4の実施の態様におけるリング16を省
略し、各折曲げ部14bを肉盛溶接部47により相互に
連結してエンドリング15を構成するようにしたもので
ある。すなわち、各折曲げ部14bの外面側には、粉末
供給装置40からの肉盛材料が粉末供給ノズル41を介
し供給されるようになっており、この肉盛材料は、プラ
ズマ肉盛溶接用ノズル42からのプラズマアーク43に
より溶融され、各折曲げ部14bが肉盛溶接部47を介
し相互に連結されてエンドリング15が構成されるよう
になっている。しかして、この場合にはリング16が不
要となるので、製造コストを下げることができる。
【0027】図9は、本発明の第6の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の態様における溶接部17に代
え、リング16と折曲げ部14bとを接着部57を介し
接合してエンドリング15を構成するようにしたもので
ある。すなわち、リング16は、図9に示すように、各
折曲げ部14bの外面側に配置することができるよう寸
法設定されており、このリング16と各折曲げ部14b
との間には、接着剤が介装されるようになっている。そ
して、リング16と各折曲げ部14bとは、その間の接
着剤を200℃前後で加熱することにより、接着部57
を介し一体に接合されてエンドリング18を構成するよ
うになっている。しかして、接着部57による接合は、
200℃前後の加熱でよいので、アーク溶接等の溶融溶
接に比較して、材料の熱による強度低下を大幅に抑える
ことができる。
【0028】図10は、本発明の第7の実施の形態を示
すもので、前記第6の実施の態様におけるリング16の
リング幅を拡大し、接着部57をロータコア13まで拡
大できるようにしたものである。
【0029】すなわち、リング16は、図10に示すよ
うに、ロータコア13の外縁から折曲げ部14bの内端
よりもさらに内側まで覆うことができる程度の幅広の円
環状をなしており、その内面には、各折曲げ部14bに
対応する凹部16bあるいは各折曲げ部14bを周方向
に連続させたようなリング溝が設けられている。そし
て、この凹部16bあるいはリング溝を含めたリング1
6の内面と、各折曲げ部14bおよびロータコア13の
外面とは、接着部57を介し一体に接合されるようにな
っている。しかして、この場合には前記第6の実施の形
態の場合に比較して接着部57の面積が拡大され、その
分接合強度を増大させることができる。
【0030】図11は、本発明の第8の実施の形態を示
すもので、前記第1の実施の態様における溶接部17に
代え、リング16と折曲げ部14bとをろう付け部67
を介し一体に接合してエンドリング15を構成するよう
にしたものである。すなわち、リング16は、図11に
示すように、各折曲げ部14bの外面側に配置すること
ができるよう寸法設定されており、このリング16と各
折曲げ部14bとは、ろう付け部67を介し一体に接合
されるようになっている。このろう付け部67は、真空
中、不活性ガス雰囲気中あるいは大気中での置きろうに
よるろう付け法、あるいはバーナ加熱やカーボン加熱に
よるさしろう付け法等により形成されるようになってお
り、いずれの方法の場合にも、充分な接合強度が得られ
るようになっている。
【0031】しかして、ろう付けの温度はロータコア1
3やロータバー14の融点よりも低いので、これらが熱
により強度低下するおそれはなく、信頼性を向上させる
ことができる。
【0032】図12は、本発明の第9の実施の形態を示
すもので、前記第8の実施の態様におけるリング16の
リング幅を拡大し、ろう付け部67の面積を拡大できる
ようにしたものである。
【0033】すなわち、リング16は図12に示すよう
に、各折曲げ部14bを完全に覆うことができる程度の
幅広の円環状をなしており、その内面には、各折曲げ部
14bに対応する凹部16bあるいは各折曲げ部14b
を周方向に連続させたようなリング溝が設けられてい
る。そして、この凹部16bあるいはリング溝と各折曲
げ部14bとは、ろう付け部67を介し一体に接合され
るようになっている。しかして、この場合には、前記第
8の実施の形態の場合よりもろう付け部67の面積を拡
大させることができ、その分接合強度を向上させること
ができる。なお、前記各実施の形態においては、各ロー
タバー14両端の突出部14aを、周方向に折曲げ場合
について説明したが、折曲げ方向は必ずしも周方向であ
る必要はなく、例えば径方向等に折曲げるようにしても
よい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、薄板を積
層して構成されるロータコアと、このロータコアの周縁
部に穿設した複数のスロットに挿入されるロータバー
と、ロータバーの両端部にそれぞれ設けられるエンドリ
ングとを具備するかご形回転子において、前記ロータバ
ーの両端部をロータコアから外方に突出させるととも
に、この突出部分を、ロータコアの外面にそって折曲
げ、かつ前記エンドリングを、この折曲部分に別体のリ
ングを一体に接合して構成するようにしているので、ロ
ータバーの折曲部分によりリングとの接合面積を拡大
し、接合強度を増大させて信頼性を向上させることがで
きる。また、ロータバーの端部を折曲げるだけでよいの
で、製造も容易である。また、鋳造法ではないので、ロ
ータバーおよびリングの材料として、銅および銅合金を
用いることができる。
【0035】本発明はまた、薄板を積層して構成される
ロータコアと、このロータコアの周縁部に穿設した複数
のスロットに挿入されるロータバーと、ロータバーの両
端部にそれぞれ設けられるエンドリングとを備えたかご
形回転子において、前記ロータバーの両端部を、ロータ
コアから外方に突出させるとともに、この突出部分をロ
ータコアの外面にそって折曲げ、この折曲部分を、肉盛
溶接により相互に連結してエンドリングを構成するよう
にしているので、リングを機械加工等により予め製作し
ておく必要がなくなり、コストダウンを図ることができ
る。
【0036】本発明はまた、周縁部に複数のスロットを
有する薄板を積層してロータコアを構成するとともに、
このロータコアの各スロットにロータバーをそれぞれ挿
入し、ロータバーの両端部にエンドリングをそれぞれ設
けたかご形回転子の製造方法において、前記各ロータバ
ーの両端部を、ロータコアから外方にそれぞれ突出させ
るとともに、各突出部分を、ロータコアの外面にそって
折曲げ、次いでこれらの折曲部分に別体のリングを一体
に接合してエンドリングを構成するようにしているの
で、ロータバーの折曲部分により接合面積を拡大し、接
合強度を増大させることができる。また、ロータバーの
端部を折曲げるという簡単な作業でよいので、製造が容
易であるとともに、鋳造法ではないので、ロータバーお
よびリングの材料として、銅および銅合金を用いること
ができる。
【0037】本発明はまた、リングを溶接により一体に
接合するようにしているので、接合の信頼性が高いエン
ドリングを得ることができる。本発明はまた、リングを
摩擦圧接により一体に接合するようにしているので、短
時間で接合でき、材料の熱による強度低下を抑えること
ができる。本発明はさらに、周縁部に複数のスロットを
有する薄板を積層してロータコアを構成するとともに、
このロータコアの各スロットにロータバーをそれぞれ挿
入し、ロータバーの両端部にエンドリングをそれぞれ設
けたかご形回転子の製造方法において、前記ロータバー
の両端部を、ロータコアから外方に突出させるととも
に、各突出部分をロータコアの外面のそって折曲げ、次
いでこれら各折曲部分を肉盛溶接により相互に連結して
エンドリングを構成するようにしているので、リングを
機械加工等により別途製作する必要がなくなり、製造コ
ストを引下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の態様に係るかご
形回転子のロータコアを軸方向から見た構成図、(b)
はロータコアにロータバーを挿入した状態を示す説明
図。
【図2】ロータバーの端部を折曲げる方法を示す説明
図。
【図3】ロータバー端部の折曲げ部に別体のリングを装
着する状態を示す説明図。
【図4】リングと折曲げ部とを隅肉溶接により一体に接
合した状態を示す説明図。
【図5】本発明の第2の実施の態様を示す図4相当図。
【図6】本発明の第3の実施の態様を示す図4相当図。
【図7】本発明の第4の実施の態様を示す図4相当図。
【図8】本発明の第5の実施の態様を示す図4相当図。
【図9】本発明の第6の実施の態様を示す図4相当図。
【図10】本発明の第7の実施の態様を示す図4相当
図。
【図11】本発明の第8の実施の態様を示す図4相当
図。
【図12】本発明の第9の実施の態様を示す図4相当
図。
【図13】従来のかご形回転子のロータコアを軸方向か
ら見た構成図。
【図14】図13の側面図。
【図15】ロータバーおよびエンドリングを鋳造法によ
り製造する方法を示す説明図。
【図16】ロータバーを打込み方法によりスロットに挿
入した後、その端部に別体のエンドリングを接合する方
法を示す説明図。
【符号の説明】
11 スロット 12 軸孔 13 ロータコア 14 ロータバー 14a 突出部 14b 折曲げ部 15 エンドリング 16 リング 16a 開先 16b 凹部 17 溶接部 27 摩擦圧接部 37 超音波溶接部 47 肉盛溶接部 57 接着部 67 ろう付け部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板を積層して構成されるロータコアと、
    このロータコアの周縁部に穿設した複数のスロットに挿
    入されるロータバーと、ロータバーの両端部にそれぞれ
    設けられるエンドリングとを具備するかご形回転子にお
    いて、前記ロータバーは、その両端部がロータコアから
    外方に突出しているとともに、この突出部分は、ロータ
    コアの外面にそって折曲げられ、前記エンドリングは、
    この折曲げ部分に別体のリングを一体に接合して構成さ
    れることを特徴とするかご形回転子。
  2. 【請求項2】薄板を積層して構成されるロータコアと、
    このロータコアの周縁部に穿設した複数のスロットに挿
    入されるロータバーと、ロータバーの両端部にそれぞれ
    設けられるエンドリングとを具備するかご形回転子にお
    いて、前記ロータバーは、その両端部がロータコアから
    外方に突出しているとともに、この突出部分は、ロータ
    コアの外面にそって折曲げられ、前記エンドリングは、
    この折曲げ部分を肉盛溶接部により相互に連結して構成
    されることを特徴とするかご形回転子。
  3. 【請求項3】周縁部に複数のスロットを有する薄板を積
    層してロータコアを構成するとともに、このロータコア
    の各スロットにロータバーをそれぞれ挿入し、ロータバ
    ーの両端部にエンドリングをそれぞれ設けたかご形回転
    子の製造方法において、前記各ロータバーの両端部を、
    ロータコアから外方にそれぞれ突出させるとともに、各
    突出部分をロータコアの外面にそって折曲げ、次いでこ
    れらの折曲部分に別体のリングを一体に接合してエンド
    リングを構成することを特徴とするかご形回転子の製造
    方法。
  4. 【請求項4】リングは、溶接により一体に接合されるこ
    とを特徴とする請求項3記載のかご形回転子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】リングは、摩擦圧接により一体に接合され
    ることを特徴とする請求項3記載のかご形回転子の製造
    方法。
  6. 【請求項6】周縁部に複数のスロットを有する薄板を積
    層してロータコアを構成するとともに、このロータコア
    の各スロットにロータバーをそれぞれ挿入し、ロータバ
    ーの両端部にエンドリングをそれぞれ設けたかご形回転
    子の製造方法において、前記各ロータバーの両端部を、
    ロータコアから外方にそれぞれ突出させるとともに、各
    突出部分をロータコアの外面にそって折曲げ、次いでこ
    れら各折曲部分を肉盛溶接により相互に連結してエンド
    リングを構成することを特徴とするかご形回転子の製造
    方法。
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