JPH09117500A - 手術用資材 - Google Patents

手術用資材

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JPH09117500A
JPH09117500A JP7280171A JP28017195A JPH09117500A JP H09117500 A JPH09117500 A JP H09117500A JP 7280171 A JP7280171 A JP 7280171A JP 28017195 A JP28017195 A JP 28017195A JP H09117500 A JPH09117500 A JP H09117500A
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JP
Japan
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film
liquid
nonwoven fabric
vinyl acetate
layer
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Withdrawn
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JP7280171A
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English (en)
Inventor
Kazufumi Kato
一史 加藤
Rumina Koo
留美名 小尾
Yoshiharu Endo
芳春 遠藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体遮閉性と吸液性とを兼ね備え、更に経時
的に吸液性が低下せず、安全で風合いが良好な、手術用
資材、特に手術用覆布の提供。 【解決手段】 スパンボンド不織布の片面もしくは両面
に、エチレン酢酸ビニル共重合ポリマーからなるフィル
ムとポリエチレンポリマーからなるフィルムとの多層フ
ィルムがエチレン酢酸ビニルポリマーからなるフィルム
を接着層として一体化された手術用資材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手術用資材に関する
ものであり、さらに詳しくは、液体遮閉性と吸液性とを
兼ね備えた風合いの良好な手術用資材、特には手術用覆
布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、手術の際に用いるドレープや
手術着は、編物、織物、不織布、プラスチック薄膜等が
使用されてきた。一般に、織編物や不織布からなる覆布
は、通気性がよく快適であるが、多量の体液や水分など
が付着した場合には内部まで浸透することとなる。すな
わち、ドレープとして使用する場合には、手術中に自ら
の血液や薬品に汚染される惧れが出てくるし、手術着と
して使用する場合でも患者から出た血液によって医者等
が暴露され、血液中に存在した細菌やウィルスによって
感染を起こす惧れがあった。
【0003】そこで、従来はこれらの問題を解決するた
めに、液体類の吸収層としての布状物と、液体不透過性
層としてのフィルム状物とをそれぞれ一体化したシート
が用いられてきた。すなわち、液体吸収層としての布状
物が手術中に発生する血液や洗浄液等の種々の液体を吸
収し、保持し、液体不透過性層としてのフィルム状物
が、これらの液体が他の部位に拡散することを防いでい
た。
【0004】また液体吸収層として使用する布状物は、
織物、編物、不織布等が使用されるが、糸くずの発生が
問題になっている。すなわち、手術中にこれらから発生
する繊維片がほぐれ出て、患者を汚染する惧れがある。
例えば、ドレープは手術中に実際手術作業を行うための
窓を現場でつくることがあるが、このような場合には特
に糸くずの問題は大きい。このような意味で、編物や織
物は望ましくないし、不織布の場合でも短繊維系では同
じ問題が発生している。このように糸くず等を最小限に
することは、異物片による手術室の環境や手術切開部位
の汚染を防ぐ為に必要とされることである。
【0005】このような繊維片の問題を解決するため、
現在行われている覆布の製造方法の一つは、押出成形積
層(特開平4−202838号公報、特開平05−14
8759号公報)の方法である。例えば特開平05−1
48759号公報では、不織布に撥水加工し、押出しラ
ミネートをしている。これによれば、撥水加工された不
織布の表面繊維は押出成形された液体不透過性層で被覆
され、不織布層と不透過層が接着し一体化する。
【0006】しかし、不織布が吸液性の場合には、液体
吸収層の上に液体不透過性材料、例えば、ポリエチレン
を直接押し出して2層を一体化すると、ピンホールが発
生し易く、せっかく液体不透過層として用いた不透過層
の役目が果たせず、血液等の浸透による暴露の危険が生
じてしまっていた。すなわち吸収層である布状物の表面
は一般には凹凸が存在するために、この上にピンホール
がなく均一に薄く不透過層を形成するのは非常に困難な
技術となる。このピンホールをなくすための方策として
は、押出し積層する液体不透過層の厚みを厚くすること
が挙げられる。実際不透過層の厚みを増すことによって
当初の問題であったピンホールの発生は防ぐことができ
る。
【0007】しかしながら、不透過層の厚みを増すと製
品自体の厚みが増すこととなり結果として医療用に用い
る覆布としては硬く風合いが損なわれることとなってし
まう。以上のように従来のような押出成形積層では満足
するものが得られなかった。上記とは別の従来技術の手
術用医療用覆布の製造方法(特開平55−37390号
公報、実開昭62−25534号公報)では、前記の問
題を解決するために、例えば塩化ビニルの様な柔軟性が
あるフィルムを使用して接着剤層を介して、吸水層であ
る布状物と一体化させている。この方法によれば、覆布
の柔軟性や風合いは良好であるが、所望の吸水性が経時
的に低下し、最後には覆布の吸水層が撥水性を示すまで
になってしまっていた。この原因は、塩化ビニルフィル
ムや接着剤を使用しているために、これらに使われた多
量の可塑剤や添加剤が、順次吸水層へブリードアウト
し、結果的に可塑剤のもつ撥水性のために所望の吸水性
が損なわれてしまう。また、これらに使用される添加剤
は、溶血試験を行うとその殆どが陽性で、メデカル用品
に使用するには改良の余地が残されていた。
【0008】さらに、別の方法では、吸水層となる布状
物自体に接着性または溶融フィルム化性をもたせる方法
がある。例えば、溶融ポリマーを使用した不織布の場
合、糸自体を鞘心構造として鞘側に配位した低融点のポ
リマーを溶融化(実公平2−22317号公報、特開平
4−202838号公報)したり、溶融温度の違う2種
類のポリマー繊維を混抄して低融点のポリマーからの糸
だけを溶融させる方法(特開平5−125647号公
報)等がとられている。これらの方法は、ウェブを構成
する低融点の繊維が熱により溶融することによって、他
のフィルム状物を接着して覆布とする。しかしながら、
これらの接着方法では接着強さが上がらず、できた成形
品に不良が発生し易かった。
【0009】また、2種類の溶融ポリマーを用いる複合
不織布の場合には、不織布自体の製造コストが高すぎて
製品の値段が高すぎた。以上のように、従来用いられて
きた手術用覆布は、その性能や安全性の点でまだ十分満
足できるものではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液体
遮閉性が有り、かつ経時的に吸液性が低下しない、安全
で風合いの良好な手術用資材を提供しようとすることに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の点
に関して、鋭意検討した結果、上記の課題を解決する手
術用資材を見出した。すなわち、本発明は、エチレン酢
酸ビニル共重合ポリマーからなるフィルムとポリエチレ
ンポリマーからなるフィルムを含む厚み5μm〜35μ
mの多層フィルムと、目付け20g/m2〜80g/m2
のスパンボンド不織布とが上記エチレン酢酸ビニルポリ
マーからなるフィルムを接着層として一体化された手術
用資材、である。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
手術用資材の断面図を、図1(イ)、(ロ)に示す。図
1(イ)は多層フィルム層とスパンボンド不織布層の2
層の積層シート状物を示し、図1(ロ)は多層フィルム
層を挟んでスパンボンド不織布層が両側にある3層の積
層シート状物の手術用覆布を示す。
【0013】図から明らかなように、図1(イ)、
(ロ)ともにスパンボンド不織布(1)とエチレン酢酸
ビニル共重合ポリマーからなるフィルムとポリエチレン
ポリマーからなるフィルムを含む多層フィルム(2)と
がエチレン酢酸ビニルポリマーからなるフィルムを接着
層として一体化された手術用覆布である。本発明で用い
られるスパンボンド不織布は、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン12等のポリアミド系樹脂、エチレン、プ
ロピレン、ブテン等のモノオレフィン重合体及びこれら
の共重合体を主成分とするポリオレフィン樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂等、また銅アン
モニア法で得られる連続セルロース系繊維不織布が使用
される。また、これらのスパンボンド不織布を構成する
繊維は単一成分でも混合成分でもよい。即ち、上記に記
載した樹脂単独でもよく、また、例えばポリエチレン/
ポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリプロピレン/
ポリエステル等を混合した複合繊維であってもよい。
【0014】しかしながら、本発明の手術用覆布に用い
られる手術用資材は、吸水性、及び柔軟な風合の点か
ら、ポリアミド系繊維、特に好適にはナイロン6繊維か
らなるスパンボンド不織布がより好ましい態様である。
本発明で用いられるスパンボンド不織布は、目付が20
g/m2〜80g/m2である。吸水層となるスパンボン
ド不織布の目付は、薄すぎた場合十分な保水性を示さな
くなり、一方、厚すぎた場合は手術用覆布としての風合
や柔らかさが低下するため好ましくない。
【0015】手術用資材の構造は、図1(イ)、(ロ)
のように2層のものでも3層からなるものでもよい。本
発明では、身体に触れるのとは逆の側の不織布は、吸水
性を考えた場合には35g/m2〜60g/m2がより良
い。2層の手術用覆布では、身体に触れるのとは逆の側
が吸水層である不織布となる。
【0016】一方、身体に触れる側の不織布は、肌から
でる汗等を主に吸収させる目的の為、外側の不織布と比
較して、基本的に少ない吸水性をもてばよく、好ましく
は、20g/m2〜40g/m2である。本発明で用いら
れるスパンボンド不織布は、繊維径が0.5〜6デニー
ルが好ましく、更に好ましくは1.0〜3デニールであ
る。
【0017】また、本発明で用いられるスパンボンド不
織布は、公知の製造方法で作られたいずれのスパンボン
ド不織布でもよいが、特に紡糸直下エアーサッカーで延
伸した繊維をネット上位に積層したものを熱処理した長
繊維不織布が好ましい。すなわち、長繊維不織布で構成
されると糸くずの発生が防止できる。例えば、短繊維や
織編物から作られる布帛では、手術中、これらから発生
する繊維片がほぐれ出て、患者を汚染する惧れがある。
ドレープの場合では、手術中に実際手術作業を行うため
の窓を現場でつくる場合があるが、このような場合では
特に糸くずの問題は大きい。このように糸くず等を最小
限にすることは、異物片による手術室の環境や手術切開
部位の汚染を防ぐ為に必要とされることである。
【0018】本発明の手術用資材は、公知の親水性界面
活性剤等の吸水剤を付着させたスパンボンド不織布を用
いると、吸水性能を更に向上させることができより好ま
しい。また、伸縮糸やクリンプ糸を用いたスパンボンド
不織布は、風合や柔軟性を向上させることができより好
ましい。本発明に用いる多層フィルムは、エチレン酢酸
ビニル共重合ポリマーからなるフィルムとポリエチレン
ポリマーからなるフィルムを含む厚みが5μm〜35μ
mの多層フィルムである。なお、本発明に用いる多層フ
ィルムには、エチレン酢酸ビニル共重合ポリマーからな
るフィルム以外に、スパンボンド不織布との接着性を挙
げる目的で、融点がエチレン酢酸ビニル共重合ポリマー
と同様のエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーの変性物な
どを含んでいてもよい。例えば、アイオノマー、アモル
ファスポリプロピレン、アモルファス状ポリエチレン、
脂肪族系ポリアミドホットめると樹脂等を含んだフィル
ムなどが挙げられる。
【0019】図2(イ)、(ロ)に本発明に用いる基本
的な多層フィルムの断面構造を示した。図2(イ)は、
2層タイプの手術用覆布に用いる多層フィルムであり、
図2(ロ)は、3層タイプの手術用覆布に用いる多層フ
ィルムである。図2(イ)の多層フィルムは、ポリエチ
レンポリマーから成るフィルム層とエチレン酢酸ビニル
共重合ポリマーから成るフィルム層とからなるフィルム
であり、一方、図2(ロ)の多層フィルムは、中央部が
ポリエチレンポリマーから成るフィルム層で両外側がエ
チレン酢酸ビニル共重合ポリマーから成るフィルム層と
からなるフィルムである。またエチレン酢酸ビニル共重
合ポリマーから成るフィルム層とポリエチレンポリマー
からなるフィルム層の中間には、ポリエチレンポリマー
の変性物またはエチレン酢酸ビニル共重合ポリマーの変
性物またはそれ以外のポリマーが各々の層の接着性を上
げるために使用することができる。いずれにしても、手
術用覆布となった時にエチレン酢酸ビニル共重合ポリマ
ーから成るフィルム層がスパンボンド不織布と接着させ
られ、ポリエチレンポリマーからなるフィルム層が外層
にくる。(但し、3層構造の手術用覆布はポリエチレン
ポリマーからなるフィルム層は中央部にくる。) 本発明に用いる多層フィルムは、厚みが5μm〜35μ
mのものである。フィルムの厚みが薄すぎた場合は、接
着強さが弱くなるし、また手術用資材製品にした場合に
ピンホールが発生し易いなど手術用資材製品としての信
頼性が低下する惧れがある。一方、多層フィルムの厚み
が厚すぎた場合は、手術用資材製品としての柔らかさが
低下してしまい使いづらくなる。この意味で、本発明に
用いる多層フィルムの厚みは、より好ましくは15μm
〜25μmである。
【0020】本発明で使用される多層フィルムは、公知
の方法で製造することができる。これらを列挙するなら
ば、Tダイ−共押しだし法、共押しだしインフレーショ
ン法が挙げられるが、いずれにせよピンホール性能がよ
く、安価なフィルム製造方法が望ましい。本発明でスパ
ンボンド不織布と多層フィルムとを一体化する装置は、
加熱と加圧を行うことが出来る装置、すなわち一般的な
名称でいえば、熱ラミネート法の装置であればよい。例
えば、熱ラミネートの接着ロールとしては、金属ロール
/金属ロール,金属ロール/ゴムロール,金属ロール/
ペーパーロール,金属ロール/フェルトロール等の熱ロ
ールが挙げられる。また、ロール/布帛等によるラミネ
ート、いわゆるフェルトカレンダー法でもよい。ここで
重要なことは、ピンホールの発生をなくし、生産スピー
ドが速いことであり、これらを鑑みると金属/ゴムロー
ルによるラミネート、及びフェルトカレンダーによるラ
ミネートがより良い態様である。
【0021】本発明の手術用資材は、これらの方法で得
られる積層シート状物で、吸液性と止水性がよく、柔軟
なシートであることから、手術の際に用いるドレープや
手術着、帽子、マスク等、または様々なメディカル用シ
ートとして好適である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により更に
詳細に説明する。なお、物性の評価は次のとおりにし
た。 (1)経時加速試験 試料を温度60℃,湿度75%雰囲気中に4週間放置
し、経時後とした。 (2)接着強力 スパンボンド不織布と多層フィルムとの一体化の度合い
は、接着強力で評価した。評価方法は、JIS−L−1
086に準拠した。
【0023】即ち、長さ15cm,巾5cmの試料を縦
緯各々5点採取し、フィルム側にニチバン(株)製の布
テープNo.102(幅50mm)を貼り合わせ、不織
布とフィルムの間を、試料片の長さ方向に辺から5cm
を正確に剥離し、引張試験機に、つかみ間隔5cmで取
り付け、引張速度100mm/分で剥離長さ5cmをT
型剥離し、チャート上より剥離強度の極大値3点と極小
値3点をとり、計6個の平均値を算出した。 (3)耐水圧 JIS−L−1092の耐水度試験方法(静水圧法)で
測定した耐水圧により、液体遮蔽性を評価した。 (4)吸水速度 JIS−l−1096の吸水速度試験A法(滴下法)で
吸液性を評価した。 (5)剛軟度 試料の曲げ硬さをKES(Kawabata's Evaluation Syst
em)法曲げ特性にて評価した。 (6)風合 試料を手で触って評価した。評価は○△×で示し、柔ら
かいものを○,硬いものを×,中間を△とした。 (7)ピンホール 試料のフィルム側に20×20cmの範囲に赤インクで
着色したIPA(2−プロパノール)を2ミリリットル
塗布し、拭き取ってフィルムのピンホールの有無を観
察、確認した。
【0024】
【実施例1】スパンボンド不織布として、ナイロン6繊
維からなる目付50g/m2のものを用いた。この不織
布に、サンノプコ(株)製ノプコウェットSN20−T
を1g/m2となるように水で希釈し含浸させた上で乾
燥し、吸水加工を行った。多層フィルムは、エチレン酢
酸ビニル共重合ポリマー14μm,特殊低密度ポリエチ
レン8μm,低密度ポリエチレンポリマーとポリプロピ
レンポリマーの混合物3μmである、全体の厚みが25
μmのものを用いた。
【0025】この多層フィルムを、エチレン酢酸ビニル
共重合ポリマーが不織布側になるように上記の吸水加工
された不織布に重ね合わせ、多層フィルムが金属ロール
と接する向きに、金属ロールとゴムロールの間に通し一
体化した。一体化条件は、金属ロールの表面温度が11
0℃,ゴムロールがJIS−K−6301で定めたゴム
硬度が75度であり、双方のロールは圧力5kg/cm
2で接触し、ロールの回転速度は4m/分であった。
【0026】得られた積層シート状物は、スパンボンド
不織布と多層フィルムとが一体化された、液体遮閉性と
吸液性とを兼ね備えた風合いの良好な手術用覆布として
好適なもので、さらに、経時加速試験を行ったところ、
液体遮閉性,吸液性,風合いは変化しなかった。これら
の結果は表1にまとめた。
【0027】
【実施例2】スパンボンド不織布は、実施例1と同様
の、吸水加工された不織布を用いた。多層フィルムは、
構成がエチレン酢酸ビニル共重合ポリマー11μm,特
殊低密度ポリエチレン6μm,低密度ポリエチレンポリ
マーとポリプロピレンポリマーの混合物3μmである、
全体の厚みが20μmのものを用いた。
【0028】この多層フィルムを、エチレン酢酸ビニル
共重合ポリマーが不織布側になるように上記の吸水加工
されたスパンボンド不織布に重ね合わせ、多層フィルム
が金属ロールと接する向きに、金属ロールとゴムロール
の間に通し一体化した。一体化条件は、金属ロールの表
面温度は115℃にした以外は実施例1と同様の条件で
行った。これにより、液体遮閉性と吸液性とを兼ね備え
た風合いの良好な手術用覆布が得られた。さらに、経時
加速試験を行ったところ、液体遮閉性,吸液性,風合い
は変化しなかった。これらの結果は表1にまとめた。
【0029】
【実施例3】スパンボンド不織布は、ナイロン6繊維か
らなる目付30g/m2のものに実施例1と同様の方法
で吸水加工して用いた。多層フィルムは実施例1と同様
の多層フィルムを用い、実施例1と同様の方法で一体化
した。得られた積層シート状物は、液体遮閉性と吸液性
とを兼ね備えた風合いの良好な、手術用覆布として優れ
たものであった。さらに、経時加速試験を行ったとこ
ろ、液体遮閉性,吸液性,風合いは変化しなかった。こ
れらの結果は表1にまとめた。
【0030】
【実施例4】スパンボンド不織布は、実施例1と同様
の、吸水加工された不織布を用いた。多層フィルムは、
構成がエチレン酢酸ビニル共重合ポリマー15μm,低
密度ポリエチレンポリマー5μmである、全体の厚みが
20μmの多層フィルムを用いた。この多層フィルム
を、エチレン酢酸ビニル共重合ポリマーが不織布側にな
るように上記の吸水加工された不織布に重ね合わせ、多
層フィルムが金属ロールと接する向きにして、実施例1
と同様の条件で金属ロールとゴムロールの間に通した。
【0031】得られた積層シート状物は、液体遮閉性と
吸液性とを兼ね備えた風合いの良好なもので、さらに、
経時加速試験を行ったところ、液体遮閉性,吸液性,風
合いは変化しなかった。これらの結果は表1にまとめ
た。
【0032】
【実施例5】スパンボンド不織布は、実施例1と同様
の、吸水加工された不織布と、実施例1と同様の方法で
吸水加工されたナイロン6繊維からなる目付20g/m
2のものとを用いた。多層フィルムは、エチレン酢酸ビ
ニル共重合ポリマー15μm,ポリエチレンポリマー5
μm,エチレン酢酸ビニル共重合ポリマー10μmとす
る厚み30μmのものを用いた。
【0033】多層フィルムのエチレン酢酸ビニル共重合
ポリマー15μmが不織布50g/m2側に、エチレン
酢酸ビニル共重合ポリマー10μmが不織布20g/m
2側になるように、不織布−フィルム−不織布の順で重
ね合わせ、金属ロールと金属ロールの間に通した。この
とき、金属ロールの表面温度は双方とも110℃であ
り、双方のロールは圧力10kg/cm2で接触し、ロ
ールの回転速度は2m/分であった。これにより不織布
とフィルムは一体化され、液体遮閉性と吸液性とを兼ね
備えた風合いの良好な手術用覆布が得られた。さらに、
経時加速試験を行ったところ、液体遮閉性,吸液性,風
合いは変化しなかった。これらの結果は表1にまとめ
た。
【0034】
【比較例1】実施例1と同様の、吸水加工されたスパン
ボンド不織布について、性能を測定した。スパンボンド
不織布の吸液性,風合いは良好であったが、液体遮蔽性
は得られなかった。これらの結果は表1にまとめた。
【0035】
【比較例2】実施例1と同様の、吸水加工されたスパン
ボンド不織布に、ポリエチレン樹脂を温度330℃,ニ
ップ圧2kg/cm2で厚さ30μmに公知の方法で押
し出しラミネート加工を行った。得られたスパンボンド
不織布の試料は吸液性,風合いは良好であったが、JI
S−L−1092で測定した耐水圧が平均で560mmH2
Oと低い値で液漏れを起こしてしまい、中には170mmH
2Oで液漏れした試験片さえあった。
【0036】ピンホールの有無の確認を行ったところ、
20×20cmに10個のピンホールが見られた。これ
は、不織布表面の糸が表面に押し出されたポリエチレン
樹脂を突き破ってしまい、ここから液漏れが発生した為
である。これらの結果は表1にまとめた。
【0037】
【比較例3】実施例1と同様の、吸水加工されたスパン
ボンド不織布に、厚み20μmの柔軟性がある塩化ビニ
ルフィルムを塩ビ系接着剤層を介して公知の方法でドラ
イラミネート加工を行った。これによりスパンボンド不
織布とフィルムは一体化され、液体遮閉性と吸液性とを
兼ね備えた風合いの良好な手術用覆布が得られた。しか
し、経時加速試験を行ったところ、液体遮閉性は変化し
なかったが、吸液性が低下した。これらの結果は表1に
まとめた。
【0038】
【比較例4】スパンボンド不織布として、ナイロン6繊
維からなる目付100g/m2のものに、実施例1と同
様の方法で吸水加工して用いた。フィルムは実施例1と
同様の多層フィルムを用いた。このスパンボンド不織布
と多層フィルムを実施例1と同様の方法で一体化した。
一体化された積層シート状物は、液体遮閉性と吸液性は
良好であったが、不織布が厚かった為、風合,柔らかさ
が低下した。これらの結果は表1にまとめた。
【0039】
【比較例5】スパンボンド不織布は、実施例1と同様
の、吸水加工されたものを用い、フィルムは、厚み20
μmのポリエチレン単層のフィルムを用いた。このフィ
ルムを、上記の吸水加工された不織布に重ね合わせ、フ
ィルムが金属ロールと接する向きに、金属ロールとゴム
ロールの間に通した。
【0040】このとき、金属ロールの表面温度は115
℃,ゴムロールはJIS−K−6301で定めたゴム硬
度が75度であり、双方のロールは圧力5kg/cm2
で接触し、ロールの回転速度は4m/分であった。しか
し、フィルムと不織布は接着しなかった。これらの結果
は表1にまとめた。
【0041】
【比較例6】スパンボンド不織布は、実施例1と同様
の、吸水加工された不織布を用いた。多層フィルムは、
エチレン酢酸ビニル共重合ポリマー20μm,特殊低密
度ポリエチレン20μm,低密度ポリエチレンポリマー
とポリプロピレンポリマーの混合物10μmである、全
体の厚みが50μmのものを用い、実施例1と同様の方
法で一体化した。一体化された積層シート状物は、液体
遮閉性と吸液性は良好であったが、フィルムが厚かった
ため、風合,柔らかさが低下した。これらの結果は表1
にまとめた。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明の手術用資材は、液体遮閉性と吸
液性とを兼ね備え、更に経時的に吸液性が低下しない、
安全で風合いの良好なもので、特に手術用覆布として好
適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手術用資材を模式的に示す断面図。図
1(イ)は多層フィルム層とスパンボンド不織布層の2
層の手術用覆布、図1(ロ)は多層フィルム層を挟んで
スパンボンド不織布層が両側にある3層の手術用覆布。
【図2】本発明に用いる多層フィルムを模式的に示す断
面図。図2(イ)は、2層タイプの手術用覆布用いる多
層フィルム、図2(ロ)は、3層タイプの手術用覆布に
用いる多層フィルム。
【符号の説明】
1.スパンボンド不織布 2.多層フィルム 3.スパンボンド不織布 4.多層フィルム 5.スパンボンド不織布 6.エチレン酢酸ビニルポリマーからなるフイルム層 7.ポリエチレンポリマーからなるフイルム層 8.エチレン酢酸ビニルポリマーからなるフイルム層 9.ポリエチレンポリマーからなるフイルム層 10.エチレン酢酸ビニルポリマーからなるフイルム層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン酢酸ビニル共重合ポリマーからな
    るフィルムとポリエチレンポリマーからなるフィルムを
    含む厚み5μm〜35μmの多層フィルムと、目付け2
    0g/m2〜80g/m2のスパンボンド不織布とが上記
    エチレン酢酸ビニルポリマーからなるフィルムを接着層
    として一体化された手術用資材。
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