JPH09117635A - 塔内循環スプレ管構造 - Google Patents

塔内循環スプレ管構造

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JPH09117635A
JPH09117635A JP7279032A JP27903295A JPH09117635A JP H09117635 A JPH09117635 A JP H09117635A JP 7279032 A JP7279032 A JP 7279032A JP 27903295 A JP27903295 A JP 27903295A JP H09117635 A JPH09117635 A JP H09117635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収塔内のガス流路の抵抗を減少させると共
に、石膏のスケーリング部も減少できる塔内循環スプレ
管構造を提供する。 【解決手段】 吸収液を噴霧する吸収液噴霧管の循環ス
プレ管1の支持部材を、その循環スプレ管1の上下に、
管軸方向に沿って且つ径方向外方に所定の長さ延出して
補強プレート2を一体に形成する構造にすることで、ス
プレ管1自体の強度を上げることでスプレ管1の支持部
材を取り除き、流路断面における吸収液噴霧管の占有面
積を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙脱硫装置の吸
収あるいは脱塵塔等の塔内循環スプレ管の支持構造に係
り、特に、支持部材をスプレ管と一体に形成した塔内循
環スプレ管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】湿式石灰石−石膏法を用いた排煙脱硫装
置の吸収塔を図3により説明すると、吸収塔31内には
燃焼排ガス流の上流から下流にかけて、燃焼排ガスを導
入するための排ガス導入ダクト32、吸収液噴霧管3
3、エリミネータ34及び排ガスを排出するための排ガ
ス出口ダクト35が設けられており、上記吸収液噴霧管
33の下方には噴霧された吸収液を受け取るための吸収
液槽36が吸収塔31と一体となって設けられて主に構
成される。
【0003】上記排煙脱硫装置は、吸収塔31内で排ガ
スと炭酸カルシウムなどのアルカリ性脱硫剤を含むスラ
リ状の吸収液とを気液接触させ、排ガス中の硫黄酸化物
(SOX )を脱硫剤(吸収液)に吸収除去させて排ガス
の脱硫処理を行うものである。
【0004】排ガス導入ダクト32は吸収液との接触を
良くするために吸収液噴霧管33の下方に臨んで吸収塔
31の側壁31aから挿通されている。
【0005】そして、吸収液噴霧管33は吸収塔31の
両側より吸収塔31の内部に多数水平に並べて挿入され
ており、一側から挿入される吸収液噴霧管33と他側か
ら挿入される吸収液噴霧管33とは上下に互い違いに設
けられ、多段に構成されている。
【0006】吸収液噴霧管33の径は先端に向かって徐
々に縮径され、先端部は熱膨張による伸縮を許容すべく
上記吸収塔31の内壁より適宜間隙を隔ててその吸収塔
31の内壁に設けられた先端支持部材48によって支持
されており、吸収塔31の側壁31aに設けられた塔壁
貫通孔49と吸収液噴霧管33との接触部は溶接されて
いる。
【0007】エリミネータ34は断面く字形の薄板より
なり、排ガス中に含まれている吸収液を除去するもので
ある。
【0008】また、吸収塔31下方の吸収液槽36の近
傍には駆動装置37が併設されると共に、吸収液槽36
の側壁36bを貫通させて攪拌羽根38が上記駆動装置
37に接続されており、その攪拌羽根38の適宜上方に
は側壁36bを貫通して反対側の吸収液槽36内壁まで
酸化空気導入管42が掛け渡されている。
【0009】上記攪拌羽根38の反対側の吸収液槽36
底部36aには、側壁36bを挿通して石膏スラリ排出
口43が設けられている。そして、その石膏スラリ排出
口43の適宜上方には側壁36bを挿通して吸収液供給
管46が接続されている。また、吸収液槽36と上記吸
収液噴霧管33の間には環流管44が接続されている。
更に、環流管44の吸収液槽36近傍部分にはポンプ3
9が接続され、環流管44の吸収液噴霧管33近傍には
流量調整弁45が介在している。
【0010】吸収塔31上部の側壁31aには排ガス出
口ダクト35が取り付けられていて、排ガス出口ダクト
35は吸収塔31の外部で下方へ延ばされ、排出口(図
示せず)に達している。
【0011】上述した排煙脱硫装置において、吸収液槽
36内の吸収液は、吸引ポンプ39により環流管44内
を通し、流量調整弁45によって流量が調節されて吸収
液噴霧管33内を通り、スプレノズル41より霧状にさ
れて噴霧される。
【0012】この状態で、排ガス導入ダクト32から吸
収塔31に排ガスが導入されると、吸収塔31の内部を
上昇する排ガス中の硫黄酸化物は吸収液に吸収される。
【0013】硫黄酸化物を吸収した吸収液は、吸収液槽
36内に落下し、酸化空気導入管42から導入される空
気によって酸化されて石膏化され、適宜石膏スラリ排出
口43より排出される。また吸収液槽36内の石灰スラ
リは再びポンプ39によって環流管44を通して循環さ
れる。
【0014】吸収液噴霧管33を通過した排ガスは、エ
リミネータ34で排ガス中の液分が除去され、排ガス出
口ダクト32より排出される。
【0015】ところで、従来、上述した吸収塔31の内
部に設けられた吸収液噴霧管33の支持は、吸収液噴霧
管33の重量に耐え得るだけのH型鋼のような支持部材
47を、予め多数水平かつ吸収液噴霧管33の挿入方向
と垂直に交差させて並べて多段に設けることにより行っ
ていた。
【0016】また、上記支持部材47は吸収塔31内の
メンテナンスの時には作業員の足場として使用されてい
た。
【0017】この吸収液噴霧管33を支持する塔内循環
スプレ管構造の断面図を図4、側面図を図5に示す。
【0018】図4、図5において、循環スプレ管51の
両側にはスプレノズル41を接続するためのスプレ管貫
通孔52が形成され、その貫通孔52に適宜な長さのス
プレノズル基端部53が接続されると共に、先端に設け
られた噴射孔54を下方に向けてスプレノズル先端部5
5がフランジ56で接続されている。
【0019】上記吸収液噴霧管33の下部に示す支持部
材47は図3に示す吸収塔31の内壁に、その支持部材
47の両端が溶接されて多数水平に並べて多段に接続さ
れており、その支持部材47の上に循環スプレ管51が
垂直に並べて載置される。
【0020】また、上記支持部材47はメンテナンス時
などにメンテナンス作業員の足場として使用されてい
た。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持部
材47は、循環スプレ管51自身の強度及び重量や循環
スプレ管51内の吸収液の有無に係わらず、載置する最
大重量に耐え得るだけの強度を有するように設けられて
いた。
【0022】また、支持部材47を循環スプレ管51と
交差させて格子状に多数設けたために、支持部材47が
ガス流の抵抗となってしまったり、石膏のスケーリング
部を増加させてしまう問題があった。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の発明は、吸収あるいは脱塵塔等の塔内壁に一
端部が支持され他端部が反対側の内壁に亘って掛け渡さ
れる循環スプレ管において、該循環スプレ管が上記塔内
に水平に支持されると共に該循環スプレ管に、その管軸
方向に沿ってかつ径方向外方に所定の長さ上下に延出さ
れた補強プレートを一体的に形成した塔内循環スプレ管
構造である。
【0024】請求項2の発明は、上記循環スプレ管が、
固定される一端部から掛け渡される他端部に向かって順
次縮径して形成されると共に、その循環スプレ管の上部
に位置される補強プレートの上端部が平坦な水平面を有
する請求項1に記載の塔内循環スプレ管構造である。
【0025】上記構成によれば、スプレ管自体の強度を
上げることができるので、スプレ管自体の強度で自重を
支えることができ、スプレ管の支持部材を取り除くこと
ができる。また、ガス流の抵抗と石膏のスケーリング部
を大巾に減少させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0027】本発明の吸収液噴霧管を構成する塔内循環
スプレ管構造の要部断面図を図1、その側面図を図2に
示す。
【0028】本発明の塔内循環スプレ管構造は循環スプ
レ管1と、その循環スプレ管1を挟んで両側に適宜距離
を隔てて多数形成されたスプレ管貫通孔3に挿入される
スプレノズル4と、上記循環スプレ管1を挟んで上下に
一体となって形成される補強プレート2とから主に構成
される。
【0029】上記循環スプレ管1は図3で説明したよう
に、環流管44に接続され、吸収塔31の側壁31aを
貫通して形成した塔壁貫通孔49に挿入されて、一端部
が内壁に支持され他端部が反対側の内壁に亘って掛け渡
されて設けられる。
【0030】上記塔壁貫通孔49は吸収塔31の両側
に、水平に並べて且つ垂直多段に側壁31aを貫通して
形成されており、挿入される循環スプレ管1の数に応じ
て形成される。循環スプレ管1の一側に形成される塔壁
貫通孔49と他側に形成される塔壁貫通孔49は水平方
向は一致するが垂直方向は位置をずらして形成する。
【0031】循環スプレ管1は支持される一端部から掛
け渡されている他端部に向かって徐々に縮径され、小径
側先端部は熱膨張による伸縮を許容すべく上記吸収塔3
1の内壁より適宜間隙を隔てられ、吸収塔31の内壁に
設けられた先端支持部材48によって支持されており、
塔壁貫通孔49と循環スプレ管1との接触部は溶接され
ている。
【0032】上記吸収塔31の両側に形成した塔壁貫通
孔49は高さが互い違いなので、循環スプレ管1が挿入
されると循環スプレ管1も一側から挿入される循環スプ
レ管1と他側から挿入される循環スプレ管1とは上下に
互い違いに多段に配置される。
【0033】更に、スプレノズル4について説明する
と、スプレノズル4は適宜長さのスプレノズル基端部7
と、吸収液を噴射するための噴射孔5が設けられたスプ
レノズル先端部6と、フランジ8とから構成されてお
り、スプレノズル基端部7は図2に示される循環スプレ
管1の両側に適宜距離を隔てて多数形成されたスプレ管
貫通孔3に挿通されている。そして、スプレノズル先端
部6は上記噴射孔5を下方に向けて、フランジ8でスプ
レノズル基端部6と接続されている。
【0034】次に循環スプレ管1に接続される補強プレ
ートを図1、図2により詳述する。
【0035】補強プレート2は図2に示す循環スプレ管
1に接続されており、循環スプレ管1は図3で説明した
ように、小径側先端部に向かって縮径している。補強プ
レート2はその循環スプレ管1の上下に適宜な高さを有
して一体となって形成されており、その循環スプレ管1
の上部に位置される補強プレート2の上端部2aは平坦
な水平面を有して形成されている。
【0036】従って、図1に示す本発明の循環スプレ管
構造の断面形状は、循環スプレ管1と塔内壁とが溶接さ
れた一端から離れるに従って中央に示す循環スプレ管1
の径は小さくなると共に、上部に形成される補強プレー
ト2の高さは高くなる。
【0037】補強プレート2の高さはメンテナンス時に
上下の循環スプレ管1の間を作業員が通って移動するこ
とを考慮して循環スプレ管1の上部の補強プレート2を
適宜の高さに形成する。
【0038】また、上記循環スプレ管1の先端部側の塔
内壁には先端支持部材48が設けられているので、補強
プレート2は循環スプレ管1よりも短く形成される。
【0039】次に本実施の形態の作用を示す。
【0040】本願発明の循環スプレ管構造によれば、循
環スプレ管1自体の強度を上げることができるので、循
環スプレ管1自体の強度で自重を支えることができ、図
3に示す循環スプレ管1の支持部材47を取り除くこと
ができる。
【0041】従って、上記循環スプレ管1の下方より上
昇する排ガスは循環スプレ管1の支持部材47に遮られ
ることなく、また、補強プレート2に案内されてスムー
ズに上昇していく。
【0042】また、硫黄酸化物を吸収した吸収液は図3
に示す支持部材48等の上にほとんど堆積することなく
吸収液槽36内に落下する。
【0043】更に、吸収塔31内のメンテナンス時には
補強プレート2が足場として使用され、作業員は補強プ
レート2上を渡って移動してメンテナンスを行う。
【0044】尚、本実施の形態では本発明の循環スプレ
管構造を、湿式石灰石−石膏法を用いた排煙脱硫装置に
適用した例で説明したが、循環スプレ管を用いて噴霧す
る他のばい煙処理装置などに設けられることはもちろん
である。
【0045】また、図示していないが、吸収塔31の塔
内幅が大きくなれば循環スプレ管は屈折しやすくなるの
で、循環スプレ管の使用材料の許容応力と、その循環ス
プレ管に加わる荷重、座屈長さを考慮し、必要に応じて
横継材(支持部材)を設けてもよい。
【0046】次に本発明のスプレ管構造を塔内幅が95
00mmである吸収塔に設けた場合の実施の形態を示
す。
【0047】使用材料をSUS316Lとし、その材料
の径が250A、200A、150Aのものを一体に接
続して、順次縮径した形状に形成した。また、図1に示
す補強プレートのhは500mm、tは12mmとなる
ように溶接して作製した。
【0048】また荷重条件を、自重が0.982kg/
cm、液重が0.39kg/cmとし、上記循環スプレ
管1の径が250Aと200Aとの間と、200Aと1
50Aとの間での断面係数及び二次モーメントを計算す
る。
【0049】その結果、軸方向の荷重に対しては十分耐
えられたが、横座屈の検討を行った結果、凡そ3m間隔
で横継材(支持部材)を設ければ屈折しないと判断でき
たので、3m間隔で横継材を設けた。
【0050】尚、補強プレートの形状及び高さは本実施
の形態に示したものに限定するものではなく、上部の補
強プレートの上端部に凹凸を形成して、メンテナンスの
時に作業員が足場にしても滑らないようにしても良い
し、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を
加え得ることはもちろんである。
【0051】また、本実施の形態では補強プレートを、
スプレ管を挟んで上下に接続した例を示したが、上側だ
けに補強プレートを接続しても良いし、スプレ管を作製
するときに径方向外方に延出させて補強プレートを形成
しても良い。
【0052】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、必要に応
じて支持部材を設ければよいので、支持部材の数を大巾
に減少させることができる。
【0053】従って、ガス流の抵抗と石膏のスケーリン
グ部を大巾に減少させることができる。
【0054】更に、補強プレートをガス流と平行に延ば
したことから、補強プレートがガス流の整流を促すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の循環スプレ管支持構造を示す要部断面
図である。
【図2】図1に示す循環スプレ管支持構造の側面図であ
る。
【図3】従来の湿式石灰石−石膏法を用いた排煙脱硫装
置の吸収塔を示す概略図である。
【図4】従来の循環スプレ管支持構造を示す要部断面図
である。
【図5】図4に示す従来の循環スプレ管支持構造の側面
図である。
【符号の説明】
1 循環スプレ管 2 補強プレート 2a 上端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収あるいは脱塵塔等の塔内壁に一端部
    が支持され他端部が反対側の内壁に亘って掛け渡される
    循環スプレ管において、該循環スプレ管が上記塔内に水
    平に支持されると共に該循環スプレ管に、その管軸方向
    に沿ってかつ径方向外方に所定の長さ上下に延出された
    補強プレートを一体的に形成したことを特徴とする塔内
    循環スプレ管構造。
  2. 【請求項2】 上記循環スプレ管が、固定される一端部
    から掛け渡される他端部に向かって順次縮径して形成さ
    れると共に、その循環スプレ管の上部に位置される補強
    プレートの上端部が平坦な水平面を有する請求項1に記
    載の塔内循環スプレ管構造。
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