JPH09118660A - 芳香族ヒドロキサム酸誘導体、製造法および剤 - Google Patents

芳香族ヒドロキサム酸誘導体、製造法および剤

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JPH09118660A
JPH09118660A JP8086160A JP8616096A JPH09118660A JP H09118660 A JPH09118660 A JP H09118660A JP 8086160 A JP8086160 A JP 8086160A JP 8616096 A JP8616096 A JP 8616096A JP H09118660 A JPH09118660 A JP H09118660A
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acid
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JP8086160A
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Kaneyoshi Katou
金芳 加藤
Masataka Miki
正敬 三木
Kenichi Naruo
憲一 成尾
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた神経変性抑制剤の提供。 【解決手段】式 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規芳香族ヒドロ
キサム酸誘導体および神経変性抑制剤に関する。さらに
詳しくは、脳障害、例えばアルツハイマー病、ダウン症
などの神経変性疾患あるいはウイルス感染などを介して
惹起されるウィルス性髄膜炎、多発性硬化症(multiple
sclerosis)などの治療・予防作用を有する芳香族ヒド
ロキサム酸誘導体および剤に関する。
【0002】
【従来の技術】大脳皮質に代表される脳神経組織は知覚
・感覚機能をつかさどるニューロンとそれを支えるグリ
ア細胞(アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミク
ログリア)などから構成され、そのうちグリア細胞が全
体の9割を占めている。従来、中枢神経系は静的な状態
に保たれており、中枢における免疫システムは特殊な環
境におかれている(いわゆる、immuneprivilege)と一
般的に考えられてきた。しかしながら、最近の分子生物
学的な解析の進歩により種々のサイトカイン類が脳内で
生成・分泌されていることが明らかになるとともに、細
胞性あるいは液性免疫システムが脳におけるホメオスタ
シスの維持に重要な役割を果たしていることが分かって
きた。それと同時に、脳内における免疫システムの過剰
なあるいは異常な活性化が末梢における免疫疾患と同じ
ように、種々の中枢性疾患の発病・進展・増悪につなが
ることが示唆されてきている。一方、アルツハイマー病
(Alzheimer's Disease;AD)は主に老年期に見られ
る神経細胞の変性・脱落を伴う痴呆症として近年注目を
集めている。その患者数の増加に伴い、該疾患の予防・
治療を目的とする薬剤の開発研究が活発に進められてい
るが、現段階では対症療法的なレベルに止まっており、
根本的な治療薬の開発までは至っていない。アルツハイ
マー病患者の脳組織には老人斑や神経原繊維変化(neur
ofibrillary tangle;NFT)などの蓄積が観測されて
おり、それらが、ADの発病・進展の原因として挙げら
れている。老人斑にはβアミロイド(β−amyloid prot
ein;β−AP)の沈着がみられることから、アルツハ
イマー病はβ−APの沈着から凝集さらに老人斑形成が
主因であるとの説が有力である。また、AD患者脳の老
人斑の回りにはミクログリアの集積が観察されており、
それらが活性化状態にあることから、ミクログリアが沈
着したβ−APなどを異物として貧食除去しようとする
過程で凝集が促進され、老人斑の形成を結果的に推し進
めるとの説がある。老人斑には補体の沈着も認められて
おり、ADの病態の進展とそれに伴う神経細胞変性・脱
落の原因のひとつとして免疫系の昴進が挙げられてお
り、末梢における自己免疫疾患との共通性が認識される
とともに、ADを脳の自己免疫疾患ととらえるようにな
った。マクギアー(P.L.McGeer)らは長期間抗炎症剤を
服用している慢性関節リュウマチ患者らに疫学的にAD
発病が低いことに着目し、AD患者に抗炎症剤(インド
メタシン)を連投することによってADの進展が抑えら
れると報告した(WO 93/24115)。また、W
O 93/08819には、IL−1の内因性拮抗物質
として知られているリコポルチンがADなどの神経細胞
変性疾患に有用であるとの記載があるが、リコポルチン
は高分子蛋白質であるため、安定性や経口吸収性、脳移
行性に問題があることは容易に想像される。
【0003】中枢神経系の主要構成細胞であるグリア細
胞は恒常的にニューロンと互いに活発な相互作用を行う
ことにより、脳の分化、シナプス形成、およびその pla
sticy 維持に関与していることが知られている。一方、
グリア細胞の中でもミクログリアは感染、外傷などによ
る脳組織破壊などの外的刺激により、種々の免疫関連因
子を放出することが知られるようになった(例えば、V.
H. Perry, P-B. Andersson, S. Gordon 著トレンド
イン ニューロ ケミカル リサーチ 16巻、268-273
頁,1993)。レジデントなマクロファージに属するミク
ログリアは、活性化によりIL−1、IL−6、TNF
αなどのサイトカインを産生・放出することが知られて
いる。これらのサイトカイン類は免疫担当細胞(例え
ば、リンパ球、マクロファージなど)間のメッセンジャ
ーとして重要な働きをすることが知られている。しかし
ながら、これらのサイトカイン類の過剰な産生によって
惹起される免疫担当細胞の活性化により中枢あるいは末
梢において、急性あるいは慢性炎症性疾患が惹起される
ことが分かってきた。例えば、急性の細菌性あるいはウ
イルス性髄膜炎患者の脳脊髄液中のIL−1βやIL−
6レベルが高値を示すことが知られている。また、イン
ターフェロン(IFNγ)やTNFαレベルが上昇する
との報告もある。さらに免疫異常あるいはウイルス感染
を介する遅延型脳内炎症性疾患として知られている多発
性硬化症(MS)でも上記サイトカイン類の関与が示唆
されている。また、神経変性・脱落性疾患と定義されて
いるアルツハイマー病やパーキンソン病においても、活
性化されたマクロファージやミクログリアがそれらの患
者脳で観察されており、特に神経損傷部位や老人斑周辺
への集積が明らかになってきている。また、脳梗塞、脳
出血、クモ膜下出血、外傷等の急性脳障害性疾患におい
ても、ミクログリアやマクロファージ、好中球などの異
常な活性化による障害の増悪が起こることも知られるよ
うになった。例えば活性化ミクログリアによって惹起さ
れる神経細胞変性を抑制、異常なIL−1βおよびTN
Fαの産生の抑制、あるいはβアミロイドによる神経細
胞変性を抑える薬剤は、神経変性疾患(例えば、アルツ
ハイマー病、パーキンソン病、ダウン症、ピック病、多
発性硬化症、Borna 病などの細菌性あるいはウイルス性
髄膜炎、ワクチン接種後脳炎、AIDS脳症等)、脳機
能障害(例えば、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、外傷
等)の治療・予防あるいは予後の改善に有用であると示
唆されている〔トレンズ イン ニューロサイエンス
(TINS),16巻,7号,268頁(1993)〕。また、一酸化
窒素は、血液循環系、免疫系、中枢神経系において重要
な役割を果たしているが、その産生量が昂進すると生体
系に強力な細胞障害因子として作用することが知られて
いる。さらに免疫系の昂進等による一酸化窒素の異常な
遊離が、敗血性ショック、動脈硬化症等を引き起こすこ
とが示唆されている〔アニュアル レポーツ イン メ
ディシナル ケミストリー,29巻,83頁(1994)〕。
【0004】ヒドロキサム酸誘導体としては、以下の化
合物が知られている。 1)特開昭63−264442号および米国特許第4,
731,382号には、一般式
【化10】 〔式中、nは6〜11の整数、Mは水素または薬学的に
許容できるカチオン、Xa,XbおよびXc はそれぞれ、
水素、(低級)アルキル、(低級)アルケニル、C1−
C4アルコキシ、ハロ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、
シアノ、チオ、場合により置換されたアリール、場合に
より置換されたアリール(低級)アルキル、(低級)ア
ルキルチオ、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、3
〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアル
キル基が3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルオ
キシ、(低級)アルキルアミノ、またはジ(低級)アル
キルアミノを表し、しかしXa,Xb およびXcのすべて
が水素であることはない〕で表される化合物が5−リポ
キシゲナーゼ阻害作用を有し、哺乳動物の炎症の予防ま
たは治療に有用であると記載されている。 2)特開昭59−46244号には、一般式 AB(CH2)nCONHOH 〔式中、AはRXm を示し(ここでRはフェニル基、ピ
ロリル基、チエニル基、イミダゾリル基およびチアゾリ
ル基を示し、Xはハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アシルオキシ基、およびニトロ基を示し、mは0,1ま
たは2を示し、m個のXは同一または異なることができ
る。)、Bは −CHOH−,−CH2−,−O−および
−CO−を示し、nは2−10の整数を示す。〕で表さ
れるヒドロキサム酸誘導体が抗原虫剤または抗原虫剤の
中間体として価値が有ると記載されている。
【0005】3)米国特許第4,564,476号には、
一般式
【化11】 〔式中、R1、R2およびR3は水素等、XはCH=CH
等、Yは−CONHR4(R4はアルキルまたは水酸基を
示す)等を示す〕で表わされる化合物がリポキシゲナー
ゼ阻害作用を有することが記載されている。 4)特開昭53−84938号および米国特許第4,1
88,338号には、一般式
【化12】 〔式中、RはC1-6アルコキシ等、R1およびR2は水
素、C1-6アルコキシ等、R3およびR4は水素またはC
1-6アルキル、R5は水素またはR3もしくはR4と共にメ
チレンを示し、nは0または1である〕で表される化合
物が血小板凝集制止に有用であると記載されている。 5)特開昭61−251640号および米国特許第4,
608,390号には、式
【化13】 〔式中、Xは水素、C1-22アルキル、アルケニルまたは
電子吸引基、nは0または1、mは0、1、2または3
であるが、ただしnおよびmは同時には0ではなく、R
1およびR2はそれぞれ水素、C1-6アルキル、電子吸引
基またはR4、R3は水素、C1-6アルキル、シクロアル
キルまたはR4、R4は式
【化14】 (式中、Yは水素または電子吸引基を示す)、Mは薬学
的に許容できるカチオンを示す〕で表される化合物がリ
ポキシゲナーゼ阻害物質として記載されている。
【0006】6)EP−199,151A2には、式
【化15】 (R1は三環性芳香族またはビアリール基、R2は水素、
C1-6アルキルまたはシクロアルキル、nは0または
1、Mは薬学的に許容できるカチオンを示す)で表され
る化合物がリポキシゲナーゼ阻害活性を有することが記
載されている。 7)特開平1−104033号および特開平1−110
624号には、一般式
【化16】 〔式中、R1、R2は同一または異なってメチル基または
メトキシ基を示すか、R1とR2が互いに結合してR1と
R2で−CH=CH−CH=CH−を示す。R3は置換さ
れていてもよい芳香族基または異項環基を示し、nは2
〜8の整数(特開平1−110624)、nは5または
6(特開平1−104033)を示す。〕で表される化
合物およびその細胞増殖抑制作用、血管新生抑制作用、
自己免疫疾患改善作用などについて記載されている。 8)特開昭61−44840号には、一般式
【化17】 〔式中、R1、R2、R3は水素原子、メチル基等を、R4
は置換されていてもよい脂肪族基、芳香族基または異項
環基を、R5はエステル化またはアミド化されていても
よいカルボキシル基等を、Zは−CH=CH−等を、n
は0〜10の整数を、mは0〜3の整数を、kは0〜5
の整数を示す。〕で表される化合物が5−リポキシゲナ
ーゼ阻害作用を有し、抗喘息剤、抗アレルギー剤または
脳循環器系改善剤として有用であると記載されている。
【0007】さらにトロンボキサン合成酵素抑制活性を
有する化合物として、特開昭58−92677号にはN
−置換−2−ピリジルインドール化合物のひとつとし
て、1−(7−ヒドロキシカルバモイル−ヘプチル)−
3−メチル−2−(3−ピリジル)インドール塩酸塩
が、特開昭59−118784号には、置換イミダゾ
〔1,5−a〕ピリジン誘導体の代表例として、5−
〔5−(ヒドロキシカルバモイル)ペンチル〕−イミダ
ゾ〔1,5−a〕ピリジンが例示されており、血栓栓塞
症の治療効果に言及している。しかしながら、いずれの
化合物についても、ヒドロキサム酸上のOH基はアシル
基で置換されていない。フェニルアセトヒドロキサム酸
のO−カルバモイル体は ジャーナル オブ オーガニ
ック ケミストリー(J. Org. Chem.,)26巻782頁
(1961)に記載されているものの薬効についての記
載はされていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、脳内の免疫担当
細胞(例、ミクログリア、アストロサイト等)の活性化
を抑制することにより神経変性を有意に抑制する薬剤は
知られていないため、優れた神経変性抑制作用を有し、
脳障害の予防・治療に有用である新規な化合物の開発が
切望されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、芳香族ヒドロキサム酸誘導体において、ヒドロ
キサム酸の酸素原子上にアシル基を有している式
【化18】 〔式中、Ar は置換基を有していてもよい芳香族基を、
Qは2価の脂肪族炭化水素基を、R1は水素原子、シア
ノ基、置換基を有していてもよい炭化水素基、式
【化19】 で表される化合物またはその塩(以下、化合物(I)と
略記)を初めて合成し、かつ、合成された化合物を含む
式
【化20】 〔式中、R2'は水素原子またはアシル基を、その他の記
号は前記と同意義を示す〕で表される化合物またはその
塩(以下、化合物(II)と略記)が予想外にも優れた神
経変性抑制作用を有し、かつ低毒性であることより、脳
障害治療・予防効果が期待できることを種々の薬効・薬
理学的実験を経て見いだし、これらに基づいて本発明を
完成した。すなわち、本発明は(1)化合物(I)、
(2)R1が水素原子、シアノ基、置換基を有していて
もよい炭化水素基または式
【化21】 〔式中、R3およびR4はそれぞれ水素原子、アシル基ま
たは置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、あ
るいはR3とR4は隣接する窒素原子と共に環を形成して
いてもよい。〕で表される基である前記(1)記載の化
合物、
【0010】(3)Arがハロゲン原子、C1-3アルキ
レンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていて
もよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、
モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミ
ノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボキシル基、
C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノ
−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカ
ルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル基、スルホ
基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10アリール基、
C6-10アリールオキシ基、ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキルスルホニルアミノ基および置換基を有し
ていてもよいC6-10アリールスルホニルアミノ基から選
ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいi)C
6-14アリール基、ii)炭素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれた1ないし4個のヘテロ原
子を含む5ないし11員の芳香族複素環基またはiii)
キノン環基、Qが2価のC2-8脂肪族炭化水素基、R1が
i)水素原子、ii)シアノ基、iii)ハロゲン原子、C
1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、
アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6ア
ルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
アルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10ア
リール基、C6-10アリールオキシ基および5または6員
の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
てもよいa)C1-6アルキル基、b)C2-6アルケニル
基、c)C2-6アルキニル基、d)C3-6シクロアルキル
基またはe)C6-14アリール基、iv)式
【化22】 〔式中、R3およびR4がそれぞれa)水素原子、b)式
−CO−R、−SO2−R、−SO−R、−CONH
−R、−CO−O−R、−CS−NH−R または −
CS−O−R(式中、Rは水素原子、ハロゲン原
子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハ
ロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキ
シル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ
−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、
カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル
基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、C6-10アリー
ルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニ
ル基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基およ
び5または6員の複素環基から選ばれる置換基を1ない
し5個有していてもよいイ)C 1-6アルキル基、ロ)C
2-6アルケニル基、ハ)C2-6アルキニル基、ニ)C3-6
シクロアルキル基またはホ)C6-14アリール基または
ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアル
キル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシカル
ボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカル
バモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、C
6-10アリールカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
ルスルホニル基、C6-10アリール基、C6-10アリールオ
キシ基および5または6員の複素環基から選ばれる置換
基を1ないし5個有していてもよい炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1ないし3
個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基を示
す。)で示されるアシル基、c)ハロゲン原子、C1-3
アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化され
ていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミ
ノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキ
ルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボキシ
ル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6ア
ルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10ア
リール基、C6-10アリールオキシ基および5または6員
の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
てもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、
C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基または
C6-14アリール基であるか、あるいはR3とR4が隣接す
る窒素原子と共に炭素原子以外に少なくとも1個の窒素
原子を含み、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1な
いし3個のヘテロ原子を含んでいてもよい5ないし7員
含窒素複素環を形成していてもよい。〕で表される基、
またはv)式 −CO−R、−SO2−R、−SO−
R、−CONH−R、−CO−O−R、−CS−NH−
R または −CS−O−R(式中、Rは水素原子、
ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアル
キル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシカル
ボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカル
バモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、C
6-10アリールカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
ルスルホニル基、C6-10アリール基、C6-10アリールオ
キシ基および5または6員の複素環基から選ばれる置換
基を1ないし5個有していてもよいイ)C1-6アルキル
基、ロ)C2-6アルケニル基、ハ)C2-6アルキニル基、
ニ)C3-6シクロアルキル基またはホ)C6-14アリール
基またはハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シ
クロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6ア
ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6ア
ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6ア
ルキルカルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキ
シカルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
基、C6-10アリールカルバモイル基、スルホ基、C1-6
アルキルスルホニル基、C6-10アリール基、C6-10アリ
ールオキシ基および5または6員の複素環基から選ばれ
る置換基を1ないし5個有していてもよい炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1な
いし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基
を示す。)で示されるアシル基、およびR2が式 −C
O−R、−SO2−R、−SO−R、−CONH−R、
−CO−O−R、−CS−NH−R または −CS−
O−R(式中、Rはi)水素原子、ii)ハロゲン原子、
C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カ
ルボキシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバ
モイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−
C1-6アルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバ
モイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C
6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基および5また
は6員の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有
していてもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル
基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基ま
たはC6-14アリール基またはiii)ハロゲン原子、C
1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、
アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6ア
ルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
アルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10ア
リール基、C6-10アリールオキシ基および5または6員
の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
てもよい炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄
原子から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む5な
いし10員の複素環基を示す。)で示されるアシル基で
ある前記(1)記載の化合物、
【0011】(4)Arがハロゲン原子、C1-3アルキ
レンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていて
もよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、
モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミ
ノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボキシル基、
C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノ
−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカ
ルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル基、スルホ
基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10アリール基、
C6-10アリールオキシ基、ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキルスルホニルアミノ基および置換基を有し
ていてもよいC6-10アリールスルホニルアミノ基から選
ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいi)p−
ベンゾキノニル基、ii)1,4−ナフトキノン−2−イ
ル基、iii)アントラキノニル基、iv)5,6−クリセ
ンキノニル基またはv)5,8−ジオキソ−5,8−ジ
ヒドロキノリン−6−イル基、R1がハロゲン原子、C
1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、
アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6ア
ルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
アルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10ア
リール基、C6-10アリールオキシ基および5または6員
の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
てもよいi)フェニル基またはii)ナフチル基、および
R2が式 −CO−R または −CONH−R(式中、
Rは前記(3)記載と同意義を示す。)で示されるアシ
ル基である前記(3)記載の化合物、(5)R1がシア
ノ基およびR2が式 −CO−R または −CONH−
R(式中、Rは前記(3)記載と同意義を示す。)で示
されるアシル基である前記(3)記載の化合物、
【0012】(6)Arがi)ハロゲン原子、ii)ニト
ロ基、iii)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
基、iv)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
基、v)ヒドロキシル基、vi)アミノ基、vii)モノ−C
1-6アルキルアミノ基、viii)ジ−C1-6アルキルアミノ
基、ix)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルス
ルホニルアミノ基および x)1ないし3個のハロゲン原
子またはハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基
で置換されていてもよいC6-10アリールスルホニルアミ
ノ基から選ばれる置換基を1ないし4個有していてもよ
いフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−キノリ
ル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリル、
4−イソキノリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
オキサゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−ピリドチ
アオゾリル、p−ベンゾキノン−2−イル、1,4−ナ
フトキノン−2−イルまたは5,8−ジオキソ−5,8
−ジヒドロキノリン−6−イル基、Qが2価のC2-5ア
ルキレン基、R1がi)水素原子、ii)シアノ基、iii)
ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル基およびハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
キシ基から選ばれる置換基を1ないし3個有していても
よいフェニル基、iv)式
【化23】 〔式中、R3が水素原子およびR4が式 −CO−R'また
は −SO2−R'(式中、R'がハロゲン原子またはC
1-6アルキル基で1ないし3個それぞれ置換されていて
もよいC1-6アルキル基またはC6-14アリール基を示
す。)で示されるアシル基を示す。〕で表される基、ま
たはv)式 −CO−O−R''(式中、R''がC1-6アル
キル基を示す。)で示されるアシル基、R2が式 −CO
−R'''または −CO−NH−R'''(式中、R'''が
i)水素原子またはii)a)ハロゲン原子、b)ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル基、c)ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルコキシ基、d)C1-6アル
キルカルボニルオキシ基およびe)C1-6アルキル基ま
たはC1-6アルコキシ基で1ないし3個置換されていて
もよいC6-14アリール基から選ばれる置換基を1ないし
3個有していてもよいC1-6アルキル基、C3-6シク
ロアルキル基またはC6-14アリール基を示す。)で示
される基、
【化24】
【0013】(7)Arがi)ハロゲン原子、ii)ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基およびiii)ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基から選ば
れる置換基を1ないし4個有していてもよいa)p−ベ
ンゾキノン−2−イル基またはb)1,4−ナフトキノ
ン−2−イル基、R1がi)ハロゲン原子、ii)ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル基およびiii)ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基から選ばれ
る置換基を1ないし3個有していてもよいフェニル基、
およびR2が式 −CO−R''''(式中、R''''が1ない
し3個のハロゲン原子でそれぞれ置換されていてもよい
C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基またはフェニ
ル基を示す。)で示されるアシル基である前記(6)記
載の化合物、(8)Qがトリメチレン基またはテトラメ
チレン基である前記(3)記載の化合物、(9)O−ア
セチル−6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メ
チル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒド
ロキサム酸、O−プロピオニル−6−(4−メトキシフ
ェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−
2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−イソブチリル
−6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサ
ム酸、O−ベンゾイル−6−(4−メトキシフェニル)
−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−プロピオニル−7−
(4−メトキシフェニル)−7−(3−メチル−1,4
−ナフトキノン−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸、
O−プロピオニル−7−(4−フルオロフェニル)−7
−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘ
プタノヒドロキサム酸またはそれらの塩である前記
(1)記載の化合物、
【0014】(10)式
【化25】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物またはその塩と式 Y−R2 〔式中、Yは脱離基およびR2は前記と同意義を示
す。〕で表される化合物またはその塩とを反応させるこ
とを特徴とする前記(1)記載の化合物の製造法、(1
1)化合物(II)を含有してなる神経変性抑制剤、(1
2)前記(1)記載の化合物またはその塩を含有してな
る神経変性抑制剤、(13)O−プロピオニル−6−
(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−1,4
−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸、
O−プロピオニル−7−(4−メトキシフェニル)−7
−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘ
プタノヒドロキサム酸、7−(4−メトキシフェニル)
−7−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イ
ル)ヘプタノヒドロキサム酸、6−(4−メトキシフェ
ニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2
−イル)ヘキサノヒドロキサム酸またはそれらの塩を含
有してなる前記(11)記載の神経変性抑制剤、(1
4)神経変性疾患治療・予防薬である前記(11)記載
の神経変性抑制剤、(15)アルツハイマー病または多
発性硬化症治療・予防薬である前記(14)記載の神経
変性抑制剤および(16)前記(1)記載の化合物また
はその塩を含有してなる医薬組成物などに関する。
【0015】
【化26】
【0016】上記式(I)および(II)中、Arで示さ
れる「置換基を有していてもよい芳香族基」の「芳香族
基」としては、例えば芳香族炭化水素基、芳香族複素環
基などがあげられ、さらにキノン環基なども用いられ
る。該「芳香族炭化水素基」としては、例えば炭素数6
ないし14個の単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水
素基などが挙げられる。その具体例としてはフェニル、
1−ナフチル、2−ナフチル、インデニル、アンスリル
などのC6-14アリール基などがあげられる。このうちフ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが好ましい。
特に好ましくは、1−ナフチル、2−ナフチルなどであ
る。該「芳香族複素環基」としては、例えば炭素原子以
外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘ
テロ原子を1個以上(例えば1〜4個)を含む5ないし
11員の単環または縮合芳香族複素環基などが挙げられ
る。具体的には、チオフェン、ベンゾ〔b〕チオフェ
ン、ベンゾ〔b〕フラン、ベンズイミダゾール、ベンズ
オキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾー
ル、ナフト〔2,3−b〕チオフェン、チアントレン、
フラン、イソインドリジン、キサントレン、フェノキサ
チイン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジ
ン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、
イソインドール、1H−インダゾール、プリン、4H−
キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナ
フチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、
カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、ア
クリジン、フェナジン、イソチアゾール、フェノチアジ
ン、イソオキサゾール、フラザン、フェノキサジン、イ
ソクロマンなどの芳香族複素環、あるいはこれらの環が
1個あるいは複数個(好ましくは1または2個)の芳香
環(例、ベンゼン環、ピリジン環等)と縮合して形成さ
れた環から任意の水素原子を除いてできる1価基などが
あげられる。「芳香族複素環基」の好ましい例として
は、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−
キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリ
ル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリ
ル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、1−インド
リル、2−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチ
アゾリル、2−ベンゾ〔b〕チエニル、ベンゾ〔b〕フ
ラニル、2−チエニル、3−チエニル、2−ベンゾオキ
サゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−ピリドチアゾ
リルなどが挙げられる。さらに好ましくは、2−キノリ
ル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリル、
4−イソキノリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
オキサゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−ピリドチ
アオゾリルなどである。特に2−キノリル、4−キノリ
ル、1−イソキノリルなどが好ましい。該「キノン環
基」はキノン環から1個の水素を除いた基であり、例え
ばp−ベンゾキノン、1,4−ナフトキノン、アントラ
キノン、5,6−クリセンキノン、5,8−ジオキソ−
5,8−ジヒドロキノリンなどから得られるキノン環基
が挙げられる。好ましいキノンの例としては、p−ベン
ゾキノン、1,4−ナフトキノンなどが挙げられる。
【0017】Arで示される「置換基を有していてもよ
い芳香族基」の置換基としては、例えばハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-3アル
キレンジオキシ基(例、メチレンジオキシ、エチレンジ
オキシなど)、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC3-6シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基
(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど)、ジ−C1-6
アルキルアミノ基(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノなど)、C1-6
アルキルカルボニル基(例、アセチル、プロピオニルな
ど)、カルボキシル基、C1-6アルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロ
ポキシカルボニル、ブトキシカルボニルなど)、カルバ
モイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基(例、
メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−
C1-6アルキルカルバモイル基(例、ジメチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイルなど)、C6-10アリールカ
ルバモイル基(例、フェニルカルバモイル、ナフチルカ
ルバモイルなど)、スルホ基、C1-6アルキルスルホニ
ル基(例、メチルスルホニル、エチルスルホニルな
ど)、C6-10アリール基(例、フェニル、ナフチルな
ど)、C6-10アリールオキシ基(例、フェニルオキシ、
ナフチルオキシなど)、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していて
もよいC6-10アリールスルホニルアミノ基などが挙げら
れる。
【0018】上記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル基」としては、例えば1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有して
いてもよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)などが挙
げられ、具体例としては、メチル、クロロメチル、ジフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオ
ロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3
−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,
4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、
6,6,6−トリフルオロヘキシルなどがあげられる。上
記「ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル
基」としては、例えば1ないし3個のハロゲン原子(例
えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していて
もよいC3-6シクロアルキル基(例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
2,2,3,3−テトラフルオロシクロペンチル、4−ク
ロロシクロヘキシルなど)などがあげられる。
【0019】上記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルコキシ基」としては、例えば1ないし3個のハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有し
ていてもよいC1-6アルコキシ基などが挙げられ、具体
例としては、例えばメトキシ、ジフルオロメトキシ、ト
リフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフル
オロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
などがあげられる。上記「ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキルチオ基」としては、例えば1ないし3個
のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)を有していてもよいC1-6アルキルチオ基(例、メ
チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、n-ブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ
など)などがあげられ、具体例としては、メチルチオ、
ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチ
オ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチ
オ、ヘキシルチオなどがあげられる。
【0020】上記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルスルホニルアミノ基」としては、例えば1ない
し3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)を有していてもよいC1-6アルキルスルホニル
アミノ基などがあげられ、具体例としては、メタンスル
ホニルアミノ、トリフルオロメタンスルホニルアミノ、
エタンスルホニルアミノなどがあげられる。上記「置換
基を有していてもよいC6-10アリールスルホニルアミノ
基」の置換基としては、例えば1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)またはハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基などがあげ
られる。該「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル基」としては前記と同様のものがあげられる。「置換
基を有していてもよいC6-10アリールスルホニルアミノ
基」の具体例としては、フェニルスルホニルアミノ、ト
シルアミノ、p−フルオロフェニルスルホニルアミノ、
1−ナフチルスルホニルアミノ、2−ナフチルスルホニ
ルアミノなどがあげられる。
【0021】該「置換基を有していてもよい芳香族基」
の「芳香族基」は、例えば上記の置換基をその環上の置
換可能な位置に、1ないし5個、好ましくは1ないし3
個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合は同一
または異なっていてもよい。Arで示される「置換基を
有していてもよい芳香族基」の置換基として、好ましく
は、ハロゲン原子、ニトロ基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アミノ
基、C6-10アリール基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していて
もよいC6-10アリールスルホニルアミノ基などがあげら
れる。さらに好ましくは、ハロゲン原子、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルコキシ基などである。Arで
示される「置換基を有していてもよい芳香族基」の「芳
香族基」がキノン環基の場合、該キノン環基が有してい
てもよい置換基としては、低級アルキル(例えばメチ
ル、エチルなどのC1-6アルキル)、低級アルコキシ
(例えばメトキシ、エトキシなどのC1-6アルコキシ)
などが好ましい。「置換基を有していてもよいキノン環
基」の中でも、3−メチル−1,4−ナフトキノン−2
−イル、3,5,6−トリメチル−1,4−ベンゾキノン
−2−イル、5,6−ジメトキシ−3−メチル−1,4−
ベンゾキノン−2−イル、2−ナフトキノニルなどが特
に好ましい。
【0022】Qで示される「2価の脂肪族炭化水素基」
は、例えば飽和または不飽和の脂肪族炭化水素の異なっ
た2個の炭素原子に結合する水素原子を1個ずつ取り除
いてできる2価の基を示す。このうち炭素数が2ないし
8個のものが好ましい。具体的な例としては、
【化27】
【化28】 さらに好ましくは、C2-8アルキレン基(例、エチレ
ン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペン
タメチレン、ヘキサメチレンなど)、C2-6アルケニレ
ン基(例、ビニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペン
タニレン、ヘキサニレンなど)、C2-6アルキニレン基
(例、プロピニレン、ブタニレン、ペンタニレンなど)
などがあげられる。中でもC2-6アルキレン基、特にC
3-6アルキレン基が好ましい。
【0023】R1、R3またはR4で示される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」は、炭
化水素化合物から水素原子を1個取り除いた基を示し、
その例としては、例えばアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、シクロアルキル基、アリール基などの鎖状
または環状炭化水素基があげられる。このうち、以下の
ような炭素数1ないし16の鎖状または環状炭化水素基
などが好ましい。 a)C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、 b)C2-6アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、イソ
プロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニル
など)、 c)C2-6アルキニル基(例えば、プロパルギル、エチニ
ル、ブチニル、1−ヘキシニルなど)、 d)C3-6シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、1ないし3個のC1-6
アルコキシ基(例、メトキシなど)を有していてもよい
ベンゼン環と縮合していてもよいシクロヘキシルな
ど)、 e)C6-14アリール基(例えば、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、ビフェニル、2−インデニル、2−
アンスリルなど)、好ましくはフェニル基。 このうち、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、
C6-14アリール基などが好ましい。
【0024】R1、R3またはR4で示される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」の「置換基」としては、
例えばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
など)、C1-3アルキレンジオキシ基(例、メチレンジ
オキシ、エチレンジオキシなど)、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハ
ロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、アミノ
基、モノ−C1-6アルキルアミノ基(例、メチルアミ
ノ、エチルアミノなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ基
(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、ヒドロ
キシル基、C1-6アルキルカルボニル基(例、アセチ
ル、エチルカルボニルなど)、カルボキシル基、C1-6
アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニルなど)、C1-6アルキルカルボニルオキシ基
(例、アセトキシ、プロピオニルオキシなど)、カルバ
モイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基(例、
メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−
C1-6アルキルカルバモイル基(例、ジメチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイルなど)、スルホ基、C1-6
アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチル
スルホニルなど)、C6-10アリール基(例、フェニル、
ナフチルなど)、C6-10アリールオキシ基(例、フェニ
ルオキシ、ナフチルオキシなど)、5または6員の複素
環基などが挙げられる。上記の「ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル基」、「ハロゲン化されていても
よいシクロアルキル基」、「ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルコキシ基」、「ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ基」としては、例えば前記のAr
で示される芳香族基の置換基で詳述したものと同様のも
のなどがあげられる。上記の「5または6員の複素環
基」としては、例えば炭素原子以外に窒素、酸素および
硫黄から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む5ま
たは6員の複素環基等があげられる。具体的には、例え
ば1−,2−または3−ピロリジニル、2−または4−
イミダゾリニル、2−、3−または4−ピラゾリジニ
ル、ピペリジノ、2−、3−または4−ピペリジル、1
−または2−ピペラジニル、モルホリノ、2−または3
−チエニル、2−、3−または4−ピリジル、2−フリ
ルまたは3−フリル、ピラジニル、2−ピリミジニル、
3−ピロリル、3−ピリダジニル、3−イソチアゾリ
ル、3−イソオキサゾリルなどがあげられる。上記の
「C6-10アリール基」、「C6-10アリールオキシ基」は
さらにハロゲン原子、C1-6アルキル基またはC1-6アル
コキシ基等で1〜3個置換されていてもよい。該「置換
基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」
は、例えば前記の置換基を、炭化水素基の置換可能な位
置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個有していて
もよく、置換基数が2個以上の場合は各置換基は同一ま
たは異なっていてもよい。
【0025】R1、R2、R2'、R3またはR4で示される
「アシル基」としては、例えば −CO−R、−SO2
−R、−SO−R、−CONH−R、−CO−O−R、
−CS−NH−R、−CS−O−R(式中、Rは水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよい複素環基を示す。)などで示される
アシル基があげられる。このうち好ましくは、−CO−
R、−SO2−R、−CONH−R、−CO−O−Rな
どで示されるアシル基である。Rで示される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」としては、例えば前記R
1、R3またはR4で示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」などがあげられる。Rで示される「置換
基を有していてもよい複素環基」の「複素環基」として
は、例えば炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれた1種または2種、好ましくは、1個
ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の(単環
式または2環式)複素環基などがあげられ、例えば1
−、2−または3−ピロリジニル、2−または4−イミ
ダゾリニル、2−,3−または4−ピラゾリジニル、ピ
ペリジノ、2−、3−または4−ピペリジル、1−また
は2−ピペラジニル、モルホリニルなどの非芳香性複素
環基、または、例えば2−チエニル、3−チエニル、2
−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フリ
ル、3−フリル、4−キノリル、8−キノリル、4−イ
ソキノリル、ピラジニル、2−ピリミジニル、3−ピロ
リル、2−イミダゾリル、3−ピリダジニル、3−イソ
チアゾリル、3−イソオキサゾリル、1−インドリル、
2−イソインドリルなどの芳香族複素環基などがあげら
れる。このうち、芳香族複素環基が好ましい。さらに好
ましくは、例えば炭素原子以外に窒素原子、酸素原子お
よび硫黄原子から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を
含む5または6員の芳香族複素環基(例えば、2−チエ
ニル、3−チエニル、2−ピリジル、4−ピリジルな
ど)などがあげられる。該「置換基を有していてもよい
複素環基」の「複素環基」が有していてもよい置換基と
しては、例えば前記R1、R3またはR4の「置換基を有
していてもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基
と同様のものなどが同様の個数用いられる。
【0026】R3とR4が隣接する窒素原子と共に形成す
る「環」としては、例えば炭素原子以外に少なくとも1
個の窒素原子を含み、窒素原子、酸素原子または硫黄原
子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含んでいて
もよい5ないし7員含窒素複素環などがあげられる。具
体的には、例えばピペリジン、モルホリン、チオモルホ
リン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、アゼチジ
ン、2−オキソアゼチジン、2−オキソピロリジン、2
−オキソピペリジンなどがあげられる。
【0027】上記式(I)および(II)中、Arは、そ
れぞれ置換基を有していてもよい(i)C6-14アリール
基、(ii)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸
素原子から選ばれるヘテロ原子を1個以上を含む5ない
し11員の単環または縮合芳香族複素環基または(ii
i)キノン環基が好ましい。さらに好ましくは、i)ニ
トロ基、ii)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル基、iii)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基、iv)ヒドロキシル基、v)アミノ基、vi)モノ−
C1-6アルキルアミノ基、vii)ジ−C1-6アルキルアミ
ノ基、viii)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルスルホニルアミノ基、ix)1〜3個のハロゲン原子ま
たはハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基で置
換されていてもよいC6-10アリールスルホニルアミノ基
または x)ハロゲン原子で1ないし4個置換されていて
もよいフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−キ
ノリル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリ
ル、4−イソキノリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベ
ンゾオキサゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−ピリ
ドチアオゾリル、p−ベンゾキノン−2−イル、1,4
−ナフトキノン−2−イル、アントラキノリル、5,6
−クリセンキノリルまたは5,8−ジオキソ−5,8−ジ
ヒドロキノリン−6−イルである。特に、i)2−キノ
リル、ii)4−キノリル、iii)1−イソキノリルまた
はiv)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基で
それぞれ置換されていてもよい a)p−ベンゾキノン−
2−イルまたは b)1,4−ナフトキノン−2−イルな
どである。QはC2-8アルキレン基などが好ましい。C
2-5アルキレン基などがより好ましい。特に、トリメチ
レン基〔−(CH2)3−〕、テトラメチレン基〔−(CH2)
4−〕などが好ましい。R1は水素原子、シアノ基、置換
基を有していてもよいC6-14アリール基、式
【化29】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で示される基ま
たは −CO−O−R(Rは前記と同意義を示す。好ま
しくはC1-6アルキル基を示す。)で示されるアシル基
などが好ましい。さらに好ましくは、シアノ基、置換基
を有していてもよいC6-14アリール基である。中でも、
シアノ基またはi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基またはiii)ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルコキシ基を1〜3個、好まし
くは1個有していてもよい(a)フェニル基または(b)
ナフチル基が好ましい。特に好ましくは、シアノ基また
はi)ハロゲン原子またはii)C1-6アルコキシ基を1個
有していてもよいフェニル基である。R3は水素原子が
好ましい。R4はアシル基が好ましい。該アシル基とし
ては −CO−Rまたは −SO2−R(Rは前記と同意
義を示す)で示されるアシル基などが好ましい。中で
も、Rがハロゲン原子またはC1-6アルキル基でそれぞ
れ置換されていてもよいC1-6アルキル基またはC6-14
アリール基などが好ましい。R2およびR2'は −CO−
Rまたは −CO−NH−R(Rは前記と同意義を示
す)で示されるアシル基などが好ましい。中でも、Rが
水素原子またはi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基、iii)ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ基、iv)C1-6アルキルカル
ボニルオキシ基またはV)C1-6アルキル基またはC1-6
アルコキシ基で置換されていてもよいC6-14アリール基
で1〜3個置換されていてもよい(a)C1-6アルキル
基、(b)C3-6シクロアルキル基または(c)C6-14ア
リール基などが好ましい。
【化30】 mは2が好ましい。
【0028】上記式(I)中、Arが、i)ニトロ基、i
i)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ii
i)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、i
v)ヒドロキシル基、v)アミノ基、vi)モノ−C1-6ア
ルキルアミノ基、vii)ジ−C1-6アルキルアミノ基、vi
ii)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホ
ニルアミノ基、ix)1〜3個のハロゲン原子またはハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基で置換されて
いてもよいC6-10アリールスルホニルアミノ基または
x)ハロゲン原子で1ないし4個置換されていてもよい
フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−キノリ
ル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリル、
4−イソキノリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
オキサゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−ピリドチ
アオゾリル、p−ベンゾキノン−2−イル、1,4−ナ
フトキノン−2−イル、アントラキノニル、5,6−ク
リセンキノニルまたは5,8−ジオキソ−5,8−ジヒド
ロキノリン−6−イル、QがC2-8アルキレン基、R1が
シアノ基またはi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基またはiii)ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルコキシ基を1〜3個有してい
てもよい(a)フェニル基または(b)ナフチル基、R3
が水素原子、R4が −CO−Rまたは −SO2−R(R
は前記と同意義を示す)で示されるアシル基(好ましく
は、Rがハロゲン原子またはC1-6アルキル基でそれぞ
れ置換されていてもよいC1-6アルキル基またはC6-14
アリール基) R2が −CO−Rまたは −CO−NH−R(Rは前記
と同意義を示す)で示されるアシル基(好ましくは、R
が水素原子またはi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル基、iii)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ基、iv)C1-6アルキルカ
ルボニルオキシ基またはV)C1-6アルキル基またはC
1-6アルコキシ基で置換されていてもよいC6-14アリー
ル基で1〜3個置換されていてもよい(a)C1-6アルキ
ル基、(b)C3-6シクロアルキル基または(c)C6-14
アリール基)、
【化31】 である化合物が好ましい。
【0029】上記式(II)中、R1がシアノ基、置換基
を有していてもよいC6-14アリール基、式
【化32】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で示される基ま
たはアシル基、およびR2'がアシル基である化合物が好
ましい。さらに好ましくは、Arが、i)ニトロ基、i
i)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ii
i)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、i
v)ヒドロキシル基、v)アミノ基、vi)モノ−C1-6ア
ルキルアミノ基、vii)ジ−C1-6アルキルアミノ基、vi
ii)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホ
ニルアミノ基、ix)1〜3個のハロゲン原子またはハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基で置換されて
いてもよいC6-10アリールスルホニルアミノ基または
x)ハロゲン原子で1ないし4個置換されていてもよい
フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−キノリ
ル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリル、
4−イソキノリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
オキサゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−ピリドチ
アオゾリル、p−ベンゾキノン−2−イル、1,4−ナ
フトキノン−2−イル、アントラキノニル、5,6−ク
リセンキノニルまたは5,8−ジオキソ−5,8−ジヒド
ロキノリンー6−イル、QがC2-8アルキレン基、R1が
シアノ基またはi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基またはiii)ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルコキシ基を1〜3個有してい
てもよい(a)フェニル基または(b)ナフチル基、R3
が水素原子、R4が −CO−Rまたは −SO2−R(R
は前記と同意義を示す)で示されるアシル基(好ましく
は、Rがハロゲン原子またはC1-6アルキル基でそれぞ
れ置換されていてもよいC1-6アルキル基またはC6-14
アリール基)R2'が −CO−Rまたは −CO−NH−
R(Rは前記と同意義を示す)で示されるアシル基(好
ましくは、Rが水素原子またはi)ハロゲン原子、ii)
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、iii)ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、iv)C
1-6アルキルカルボニルオキシ基またはV)C1-6アルキ
ル基またはC1-6アルコキシ基で置換されていてもよい
C6-14アリール基で1〜3個置換されていてもよい
(a)C1-6アルキル基、(b)C3-6シクロアルキル基ま
たは(c)C6-14アリール基、
【化33】 である化合物である。
【0030】前記化合物中、Arが、i)ニトロ基、i
i)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ii
i)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、i
v)ヒドロキシル基、v)アミノ基、vi)モノ−C1-6ア
ルキルアミノ基、vii)ジ−C1-6アルキルアミノ基、vi
ii)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホ
ニルアミノ基、ix)1〜3個のハロゲン原子またはハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基で置換されて
いてもよいC6-10アリールスルホニルアミノ基または
x)ハロゲン原子で1ないし4個置換されていてもよい
p−ベンゾキノン−2−イル、1,4−ナフトキノン−
2−イル、アントラキノニル、5,6−クリセンキノニ
ルまたは5,8−ジオキソ−5,8−ジヒドロキノリン−
6−イル、R1がi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基またはiii)ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルコキシ基を1〜3個有してい
てもよい(a)フェニル基または(b)ナフチル基、およ
びR2またはR2'が −CO−Rまたは −CO−NH−
R(Rは前記と同意義を示す)で示されるアシル基であ
るものも好ましい。R1がシアノ基、およびR2またはR
2'が −CO−Rまたは −CO−NH−R(Rは前記と
同意義を示す)で示されるアシル基であるものも好まし
い。Arが、i)ニトロ基、ii)ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル基、iii)ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基、iv)ヒドロキシル基、v)アミ
ノ基、vi)モノ−C1-6アルキルアミノ基、vii)ジ−C
1-6アルキルアミノ基、viii)ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルスルホニルアミノ基、ix)1〜3個
のハロゲン原子またはハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル基で置換されていてもよいC6-10アリール
スルホニルアミノ基または x)ハロゲン原子で1ないし
4個置換されていてもよい2−キノリル、3−キノリ
ル、4−キノリル、1−イソキノリルまたは4−イソキ
ノリル、およびR1が水素原子であるものも好ましい。
また、Arがi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基およびiii)ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ基から選ばれる置換基を
1ないし4個有していてもよいa)p−ベンゾキノン−
2−イル基またはb)1,4−ナフトキノン−2−イル
基、R1がi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基およびiii)ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ基から選ばれる置換基を1
ないし3個有していてもよいフェニル基、およびR2が
式 −CO−R(式中、Rが1ないし3個のハロゲン原
子でそれぞれ置換されていてもよいC1-6アルキル基、
C3-6シクロアルキル基またはフェニル基を示す。)で
示されるアシル基であるものがさらに好ましい。前記化
合物の好ましい具体例としては、6−(1−イソキノリ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸、7−(1−イソキノリ
ル)ヘプタノヒドロキサム酸、6−フェニル−6−(2
−キノリル)ヘキサノヒドロキサム酸、7−フェニル−
7−(2−キノリル)ヘプタノヒドロキサム酸、7−シ
アノ−7−(2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸、
7−(ベンゾチアゾール−2−イル)−7−シアノヘプ
タノヒドロキサム酸、7−(4−メトキシフェニル)−
7−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)
ヘプタノヒドロキサム酸、7−(3−メチル−1,4−
ナフトキノン−2−イル)−7−フェニルヘプタノヒド
ロキサム酸、O−アセチル−6−(4−メトキシフェニ
ル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−
イル)ヘキサノヒドロキサンム酸、O−プロピオニル−
6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサ
ム酸、O−イソブチリル−6−(4−メトキシフェニ
ル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−
イル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−ベンゾイル−6−
(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−1,4
−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸、
O−エチルカルバモイル−6−(4−メトキシフェニ
ル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−
イル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−アセチル−7−シ
アノ−7−(2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸、
O−プロピオニル−7−シアノ−7−(2−ナフチル)
ヘプタノヒドロキサム酸、O−ベンゾイル−7−シアノ
−7−(2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸、O−
ベンゾイル−6−(ベンズオキサゾール−2−イル)ヘ
キサノヒドロキサム酸、O−ベンゾイル−7−(ベンゾ
チアゾール−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸、O−
プロピオニル−6−(ベンズオキサゾール−2−イル)
ヘキサノヒドロキサム酸、O−アセチル−7−(2−キ
ノリル)ヘプタノヒドロキサム酸、O−プロピオニル−
7−(2−キノリル)ヘプタノヒドロキサム酸 O−プロピオニル−7−(4−メトキシフェニル)−7
−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘ
プタノヒドロキサム酸、O−ベンゾイル−7−(4−メ
トキシフェニル)−7−(3−メチル−1,4−ナフト
キノン−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸、O−プロ
ピオニル−7−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−
2−イル)−7−フェニルヘプタノヒドロキサム酸、O
−プロピオニル−7−(4−フルオロフェニル)−7−
(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘプ
タノヒドロキサム酸などがあげられる。さらに好ましく
は、O−アセチル−6−(4−メトキシフェニル)−6
−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘ
キサノヒドロキサム酸、O−プロピオニル−6−(4−
メトキシフェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフ
トキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−イ
ソブチリル−6−(4−メトキシフェニル)−6−(3
−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノ
ヒドロキサム酸、O−ベンゾイル−6−(4−メトキシ
フェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン
−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−プロピオニ
ル−7−(4−メトキシフェニル)−7−(3−メチル
−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘプタノヒドロキ
サム酸、O−プロピオニル−7−(4−フルオロフェニ
ル)−7−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−
イル)ヘプタノヒドロキサム酸などがあげられる。
【0031】本発明の化合物(I)および化合物(II)
の塩としては、それぞれ、例えば無機塩基との塩、有機
塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性また
は酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との
塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム
塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム
塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム
塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩
の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエ
チルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミ
ンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例と
しては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸
などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例とし
ては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール
酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアル
ギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸
性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラ
ギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。中でも
薬学的に許容しうる塩が好ましく、その例としては、化
合物内に塩基性官能基を有する場合には塩酸塩、硫酸
塩、リン酸塩、臭化水素酸塩などの無機塩または、酢酸
塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、メタンス
ルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、
酒石酸塩などが挙げられ、酸性官能基を有する場合には
例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩な
ど)またはアルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネ
シウム塩など)の無機塩、アンモニウム塩などが挙げら
れる。
【0032】化合物(I)および化合物(II)の製造法
について述べる。化合物(I)および化合物(II)は、
例えば以下の反応式で示される方法またはこれに準じた
方法等により得られる。反応式中の化合物の各記号は前
記と同意義を示す。
【化34】
【0033】化合物(I)は、化合物(IIa)またはその
塩を、自体公知の方法に従ってアシル化反応に付すこと
により得られる。例えば化合物(IIa)またはその塩と
式 Y−R2〔式中、Yは脱離基を、R2は前記と同意義
を示す〕で表わされる化合物またはその塩とを反応さ
せ、化合物(I)を得る。ここで、Yで示される「脱離
基」としては、例えばハロゲン原子(例、塩素、臭素、
ヨウ素等)、ハロゲン原子で1ないし3個置換されてい
てもよいC1-4アルキルスルホニルオキシ基(例、メタ
ンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ等)、ハロゲン原子で1ないし4個置換されていて
もよいC6-10アリールスルホニルオキシ基(例、p−ト
ルエンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、
p−ブロモベンゼンスルホニルオキシ、メシチレンスル
ホニルオキシ等)、C1-6アルコキシ基(例、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ
など)、ハロゲン原子及びニトロ等から選ばれた1ない
し3個の置換基を有していてもよいC6-10アリールオキ
シ基(例、フェノキシ、p−クロロフェノキシ、p−ニ
トロフェノキシ等)等が用いられる。
【0034】アシル化反応としては、自体公知の方法、
例えばジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
(J.Org.Chem.)26巻,782頁,1961年に記載の方
法等に従って行えばよい。例えば、化合物(IIa)また
はその塩あるいはその反応性誘導体と式 Y−R2(各
記号は前記と同意義を示す)で表される化合物またはそ
の塩とを塩基の存在下反応させる。該反応性誘導体とし
ては酸無水物、酸ハライド、活性化エステル、低級アル
キルエステルなどが挙げられる。該塩基としては、例え
ばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の
アルキルアミン類、ピリジンなどの含窒素芳香族複素環
類等があげられる。式 Y−R2 で表される化合物また
はその塩の使用量は、化合物(IIa)に対して、約1な
いし1.2当量である。該塩基の使用量は、式 Y−R2
で表される化合物に対して、約1ないし3当量であ
る。この反応に用いられる溶媒としては、該反応を阻害
しないものであればいずれでもよく、例えばニトリル類
(例、アセトニトリル等)、ハロゲン化炭化水素類
(例、ジクロロメタン、クロロホルム等)、エーテル類
(例、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、イソプロピルエーテル、1,2−ジメトキシエタ
ン等)がなどがあげられる。反応温度は、約−20℃な
いし室温、好ましくは室温である。反応時間は、用いる
試薬類により適宜選択すればよく、例えば約0.2ない
し5時間である。また、化合物(IIa)および当量前後
の対応する有機酸(式 R2−OH で表される化合物)
を不活性溶媒(例、ハロゲン化炭化水素類、アセトニト
リル等)に溶かし、ジシクロヘキシルカルボジイミドな
どの脱水縮合剤を約1ないし1.5量加えて反応させて
もよい。反応時間は約−20℃ないし室温、反応時間は
約6ないし12時間である。カルバモイル化反応を行う
場合は、前記アシル化反応とほぼ同様の反応条件により
行えばよく、必ずしも塩基を共存させる必要はない。
【0035】化合物(IIa)は、その対応するカルボン
酸化合物(III)またはその塩から自体公知の方法、例
えば特開平1−104033号公報、パタイ(S.Pata
i)編のザ ケミストリー オブ アシド デリバティ
ブ サプルメントB(Supplement B. The chemistry of
acid derivatives)2巻(John Wiley & Sons)849-8
73頁(1992)に記載の方法に準じた方法等により得られ
る。例えば、化合物(III)はそのカルボキシル基の反
応性誘導体を経て、ヒドロキシルアミンと塩基の存在
下、0ないし50℃、好ましくは室温(0ないし30
℃)で、10分ないし2時間程度反応させ、化合物(II
a)を得る。該反応性誘導体としては、酸無水物、酸ハ
ライド、活性化エステルなどが挙げられる。該塩基とし
ては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
の炭酸水素酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属
塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸のア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアル
カリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物等の無機塩
基、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン等のアルキルアミン類等の有機塩基などが挙げられ
る。ヒドロキシルアミンの使用量は、化合物(III)に
対して当量以上、好ましくは約2ないし5当量である。
塩基の使用量は、用いるヒドロキシルアミンの2倍当量
以上、好ましくは約4ないし10当量である。この反応
で用いる溶媒としては、該反応を阻害しないものであれ
ばいずれでもよく、例えば水、アルコール類(例、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール等)、ニトリル類(例、アセトニトリル等)、ハロ
ゲン化炭化水素類(例、ジクロロメタン、クロロフォル
ム等)、エーテル類(例、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等)があげられる。これらの溶
媒は単独あるいは二種以上を混合して用いてもよい。反
応温度は、約0ないし50℃、好ましくは室温である。
反応時間は、約10分ないし2時間である。
【0036】また、化合物(III)の低級アルキルエス
テル体とヒドロキシルアミンとを、塩基の存在下で反応
させて化合物(IIa)を得てもよい。この反応は、自体
公知の方法、例えば、新実験化学講座14巻、1227
頁、日本化学会編記載の方法等に従って行えばよい。該
塩基としては、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類
金属の水素化物(例、水素化リチウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、水素化カルシウムなど)、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属のアミド類(例、リチウ
ムアミド、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピル
アミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、リチウムヘ
キサメチルシラジド、ナトリウムヘキサメチルシラジ
ド、カリウムヘキサメチルシラジドなど)、アルカリ金
属またはアルカリ土類金属の低級アルコキシド(例、ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム
t−ブトキシドなど)などの強塩基;例えばアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の水酸化物(例、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリ
ウムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭
酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウ
ムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸
水素塩(例、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムな
ど)などの無機塩基;例えばトリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ジメチ
ルアミノピリジン、DBU(1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−7−ウンデセン)、DBN(1,5−ジアザビシク
ロ〔4.3.0〕ノン−5−エン)などのアミン類あるいはピ
リジン、イミダゾール、2,6−ルチジンなどの塩基性
芳香族複素環化合物などの有機塩基等が挙げられる。こ
のうち、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の低級ア
ルコキシド(例、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウム t−ブトキシドなど)などの強塩
基が好ましい。ヒドロキシルアミンの使用量は、該低級
アルキルエステル体に対して当量以上、好ましくは約3
ないし20当量である。塩基の使用量は、ヒドロキシル
アミンより過剰であればよく、例えばヒドロキシルアミ
ンに対して約1.2ないし2当量である。この反応に用
いられる溶媒としては、該反応を阻害しないものであれ
ばいずれでもよく、例えばアルコール類(例、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、tert−ブタノール、エチレングリコール、sec−ブ
タノール等)、エーテル類(例、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等)等があげられる。こ
れらの溶媒は単独あるいは二種以上を適当割合で混合し
て用いてもよい。反応温度は、約−20℃ないし50
℃、好ましくは室温である。反応時間は、約1ないし1
8時間である。
【0037】化合物(III)は自体公知の方法により合
成される。化合物(III)中、R1がキノン環の場合、特
開昭61−44840号に記載の方法またはこれに準じ
た方法により得られる。化合物(III)中、R1がキノン
環を除く芳香族基の場合、例えば特開昭63−4770
7号、特開昭59−101465号に記載の方法または
これらに準じた方法により得られる。化合物(III)
中、R1がシアノ基またはアリール基で、mが1の場
合、例えば特開昭59−101465号に記載の方法ま
たはこれに準じた方法により得られる。化合物(III)
中、R1がシアノ基またはアリール基で、mが2の場
合、例えば以下の反応式で示される方法またはこれに準
じた方法等により得られる。
【化35】 上記式中、R5は低級アルキル基、Y’は脱離基、その
他の記号は前記と同意義を示す。ここで、R5で示され
る「低級アルキル基」としては、例えばC1-6アルキル
基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チルなど)等が用いられる。Y’で示される「脱離基」
としては、前記Yで示される「脱離基」と同様のものが
あげられる。化合物(IIIa)は、化合物(IV)またはそ
の塩と化合物(V)またはその塩との置換反応後、得ら
れた化合物(VI)またはその塩を加水分解反応に付すこ
とにより得られる。該置換反応は、塩基の存在下に行え
ばよい。該塩基としては、例えば前記の強塩基、無機塩
基、有機塩基などが挙げられる。塩基の使用量は、化合
物(IV)に対して約1〜5当量、好ましくは約1〜3当
量である。化合物(V)の使用量は化合物(IV)に対し
て約1〜3当量である。
【0038】この反応に用いられる溶媒としては、該反
応を阻害しないものであればよく、例えばアルコール類
(例、メタノール、エタノール等)、エーテル類(例、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジ
オキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(例、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化
炭素等)、芳香族炭化水素類(例、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等)、ニトリル類(例、アセトニトリル
等)、酸アミド類(例、N,N−ジメチルホルムアミド
等)、ケトン類(例、アセトン、メチルエチルケトン
等)、スルホキシド類(例、ジメチルスルホキシド等)
などの単独あるいはこれらの二種以上の混合系があげら
れる。中でも、エーテル類(例、THF、ジエチルエー
テル等)、ニトリル類(例、アセトニトリル等)、酸ア
ミド類(例、N,N−ジメチルホルムアミド等)、ケト
ン類(例、アセトン等)などが好ましい。反応温度は約
0℃ないし100℃、好ましくは約10℃ないし50℃
である。反応時間は約5分ないし100時間、約1ない
し5時間である。
【0039】化合物(VI)の加水分解反応は、自体公知
の酸加水分解またはアルカリ加水分解により行うことが
できる。また、この加水分解工程は脱保護の工程を伴っ
てもよい。アルカリ加水分解の場合、化合物(VI)を溶
媒(例、水、アルコール類、エーテル類の単独あるいは
これら二種以上の混合系)中、アルカリ(例えば、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化バリウム等の無機塩基の水酸化物等)とを反応させ
る。該溶媒としては、水−メタノールの混合溶媒が好ま
しい。アルカリとしては、水酸化ナトリウムが好まし
い。アルカリの使用量は、化合物(VI)に対して約2な
いし100当量、好ましくは約5ないし10当量であ
る。反応温度は約10℃ないし120℃、好ましくは約
50℃ないし120℃である。反応時間は約5分ないし
100時間、好ましくは約10ないし50時間である。
好ましい反応系としては、溶媒が水−メタノールの混合
溶媒、反応温度が約50℃ないし120℃、反応時間が
約10ないし50時間である。酸加水分解は、化合物
(VI)を、過剰量の希塩酸単独あるいは希塩酸と酢酸と
の共存下、室温ないし120℃で、0.5ないし18時
間加熱撹拌すればよい。化合物(IV)の多くは市販品と
して容易に入手可能である。
【0040】化合物(III)中、R1が式
【化36】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で示される基の
場合、例えば以下の反応式で示される方法またはこれに
準じた方法等により得られる。
【化37】 上記式中、R6は低級アルキル基、その他の記号は前記
と同意義を示す。ここで、R6で示される「低級アルキ
ル基」としては、例えば前記R5で示される「C1-6アル
キル基」と同様のものがあげられる。化合物(IIIb)
中、mが1の場合は、化合物(VII)またはその塩と化
合物(VIII)またはその塩とを脱水反応に付し、得られ
た化合物(IX)またはその塩を加水分解反応に付すこと
により得られる。化合物(IIIb)中、mが2の場合は、
前記脱水反応と同時に還元反応を行えばよい。該脱水反
応は、自体公知の方法、例えば不活性溶媒中、酸触媒
(例、p−トルエンスルホン酸等を約1〜1.5当量)
の共存下、約1〜10時間、加熱(約40〜100℃)
する方法等に従えばよい。該還元反応は、自体公知の方
法、例えば不活性溶媒中、金属触媒(例、パラジウム−
炭素等)存在下、約1〜10気圧の水素圧下、約1〜1
0時間反応する方法等に従えばよい。また、金属水素化
物(例、水素化シアノボロハイドライド等)をによる還
元反応を行ってもよい。この場合、アルコール溶媒
(例、メタノール、エタノール等)中、約1〜5当量の
金属水素化物を室温〜50℃で、1〜24時間反応させ
ればよい。該加水分解反応は、前記化合物(VI)の加水
分解反応と同様の条件で行えばよい。
【0041】前記本発明の各反応および原料化合物合成
の各反応において、原料化合物が置換基としてアミノ
基、カルボキシル基、ヒドロキシル基を有する場合、こ
れらの基にペプチド化学などで一般的に用いられるよう
な保護基が導入されていてもよく、反応後に必要に応じ
て保護基を除去することにより目的化合物を得ることが
できる。
【0042】アミノ基の保護基としては、例えばC1-6
アルキルカルボニル基(例、ホルミル、アセチル、エチ
ルカルボニルなど)、C1-6アルキルオキシカルボニル
基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルな
ど)、ベンゾイル基、C7-10アラルキルカルボニル基
(例、ベンジルカルボニルなど)、トリチル基、フタロ
イル基、N,N−ジメチルアミノメチレン基などが用い
られる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基な
どで置換されていてもよい。カルボキシル基の保護基と
しては、例えばC1-6アルキル基(例、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチ
ルなど)、フェニル基、トリチル基、シリル基などが用
いられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アル
キルカルボニル基(例、ホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などで置換さ
れていてもよい。ヒドロキシル基の保護基としては、例
えばC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フ
ェニル基、C7-10アラルキル基(例、ベンジルなど)、
C1-6アルキルカルボニル基(例、ホルミル、アセチ
ル、プロピオニルなど)、ベンゾイル基、C7-10アラル
キル−カルボニル基(例、ベンジルカルボニルなど)、
テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、シ
リル基などが用いられる。これらの基は、1ないし3個
のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1-6アルキル基(例、メチル、エチル、n−プ
ロピルなど)、フェニル基、C7-10アラルキル基(例、
ベンジルなど)、ニトロ基などで置換されていてもよ
い。また、これらの保護基の除去方法としては、自体公
知またはそれに準じる方法が用いられるが、例えば酸、
塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジ
ン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラ
ブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウムなどを
使用する方法などが用いられる。
【0043】本発明の化合物(I)または化合物(II)
は、公知の手段、例えば溶媒抽出、液性変換、転溶、晶
出、再結晶、クロマトグラフィーなどによって単離精製
することができる。また、本発明の化合物(I)または
化合物(II)の原料化合物またはその塩は、前記と同様
の公知の手段などによって単離精製することができる
が、単離することなくそのまま反応混合物として次の工
程の原料として供されてもよい。本発明の化合物(I)
が、光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体
を含有する場合には、これらも本発明の化合物として含
有される。化合物(I)または化合物(II)が、光学異
性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体を含有する
場合、自体公知の合成手法、分離手法によりそれぞれを
単品として得ることができる。例えば、本発明の化合物
に光学異性体が存在する場合には、該化合物から分割さ
れた光学異性体も本発明に包含される。光学異性体は自
体公知の方法により製造することができる。具体的に
は、光学活性な合成中間体を用いる、または、最終物の
ラセミ体の混合物を常法に従って光学分割することによ
り光学異性体を得る。光学分割法としては、自体公知の
方法、例えば分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステ
レオマー法等が用いられる。
【0044】1)分別再結晶法 ラセミ体と光学活性な化合物とで塩を形成させ、これを
分別再結晶法によって分離し、所望により、中和工程を
経てフリーの光学異性体を得る方法。 2)キラルカラム法 ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラ
ルカラム)にかけて分離する方法。例えば液体クロマト
グラフィの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社
製)などのキラルカラムに光学異性体の混合物を添加
し、水、種々の緩衝液(例、リン酸緩衝液)、有機溶媒
(例、エタノール、メタノール、アセトニトリル)を単
独あるいは混合した溶液として展開させることにより、
光学異性体を分離する。また、例えばガスクロマトグラ
フィーの場合、CP−Chirasil−DeX CB
(ジーエルサイエンス社製)などのキラルカラムを使用
して分離する。 3)ジアステレオマー法 ラセミ体の混合物を光学活性な試薬と化学反応によって
ジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段
(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィ法等)などを
経て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な処
理により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光学
異性体を得る方法。例えば、本発明の化合物が分子内に
水酸基または1,2級アミノ基を有する場合、該化合物
と光学活性な有機酸(例えば、MPTA〔α−メトキシ
−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸〕、(−)
−メントキシ酢酸等)などとを縮合反応に付すことによ
り、それぞれエステル体またはアミド体のジアステレオ
マーが得られる。一方、本発明の化合物がカルボン酸基
を有する場合、該化合物と光学活性アミンまたはアルコ
ール試薬とを縮合反応に付すことにより、それぞれアミ
ド体またはエステル体のジアステレオマーが得られる。
分離されたジアステレオマーは、酸加水分解あるいは塩
基性加水分解反応に付すことにより、元の化合物の光学
異性体に変換される。
【0045】本発明の化合物(I)および化合物(II)
は、優れた作用、例えば大脳における神経細胞変性抑制
作用、脳組織破壊抑制作用、さらにヒトマクロファージ
系細胞および大脳細胞におけるサイトカイン(例、IL
−1β、TNFαなど)の産生抑制作用等を有している
ため、哺乳動物(例、人、馬、牛、犬、猫、ラット、マ
ウス、サル等)における神経変性抑制剤として有用であ
り、神経変性による機能障害、例えば神経変性疾患
(例、アルツハイマー病、パーキンソン病、ダウン症、
ピック病、クロイツフェルト・ヤコブ病、多発性硬化
症、Borna 病などの細菌性あるいはウイルス性髄膜炎、
ワクチン接種後脳炎、AIDS脳症など)、脳機能障害
(例、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、外傷など)など
の治療・予防あるいは予後の改善に有用である。また、
本発明の化合物(I)および化合物(II)は、上記哺乳
動物のサイトカイン由来の全身倦怠、発熱、睡眠、頭
痛、関節痛、食欲低下などの症状、うつ病などの精神症
状に対しても有効である。さらに、本発明の化合物
(I)および化合物(II)は、上記哺乳動物の免疫系の
昂進などによる一酸化窒素の異常な遊離を阻止するた
め、例えば敗血性ショック、腎炎、動脈硬化症、喘息、
糖尿病、骨疾患改善などにも有効である。本発明の化合
物(I)および化合物(II)は、毒性が低く、そのまま
あるいは自体公知の方法に従って、薬理学的に許容され
る担体を混合した医薬組成物、例えば錠剤(糖衣錠、フ
ィルムコーティング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、(ソフトカプセルを含む)、液剤、注射剤、坐
剤、徐放剤などとして、経口的または非経口的(例、局
所、直腸、静脈投与等)に安全に投与することができ
る。化合物(I)または化合物(II)の本発明製剤中の
含有量は、製剤全体の0.1ないし100重量%であ
る。該投与量は、投与対象、投与ルート、疾患などによ
っても異なるが、例えば神経変性疾患薬として、成人
(60kg)に対し、経口剤として1日あたり有効成分と
して約0.1ないし500mg、好ましくは約1ないし1
00mg、さらに好ましくは約5ないし100mgであっ
て、1日1ないし数回に分けて投与することができる。
【0046】本発明製剤の製造に用いられてもよい薬理
学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の
各種有機あるいは無機担体物質があげられ、例えば固形
製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製
剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩
衝剤、無痛化剤などがあげられる。また、必要に応じ
て、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤
剤などの添加物を用いることもできる。賦形剤として
は、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、
コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸など
が挙げられる。滑沢剤としては、例えばステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイ
ドシリカなどが挙げられる。結合剤としては、例えば結
晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デンプ
ン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウムなどが挙げられる。崩壊剤
としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカ
ルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナト
リウム、L−ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げ
られる。溶剤としては、例えば注射用水、アルコール、
プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモ
ロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤としては、例え
ばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D
−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリ
スアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミ
ン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げら
れる。懸濁化剤としては、例えばステアリルトリエタノ
ールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノ
プロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化
ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン、などの
界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
スなどの親水性高分子などが挙げられる。等張化剤とし
ては、例えばブドウ糖、 D−ソルビトール、塩化ナト
リウム、グリセリン、D−マンニトールなどが挙げられ
る。緩衝剤としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸
塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化
剤としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられ
る。防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステ
ル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネ
チルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げ
られる。抗酸化剤としては、例えば亜硫酸塩、アスコル
ビン酸などが挙げられる。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに下記の参考例、
実施例、製剤例、実験例によって詳しく説明されるが、
これらの例は単なる実施であって、本発明を限定するも
のではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化
させてもよい。以下の参考例、実施例中の「室温」は0
ないし30℃を示し、有機溶媒の乾燥には無水硫酸マグ
ネシウムまたは無水硫酸ナトリウムを用いた。その他の
本文中で用いられている略号は下記の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : クァルテット(quartet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) J : カップリング定数(coupling constant) Hz : ヘルツ(Herz) CDCl3 : 重クロロホルム THF : テトラヒドロフラン DMF : N,N−ジメチルホルムアミド DMSO : ジメチルスルホキシド IPE : ジイソプロピルエーテル1 H−NMR: プロトン核磁気共鳴(通常フリー体で測定した。) Me : メチル Et : エチル Pr : プロピル Bu : ブチル Ac : アセチル Ph : フェニル Ms : メシル Ts : トシル
【0048】
【実施例】
参考例1 エチル 7−(1−ヒドロキシ−2−ナフチル)−7−
オキソヘプタン酸 ピメリン酸モノエチルエステル(50g)を塩化メチレ
ン(100ml)に溶かし、塩化チオニル(38ml)を滴
下した。50℃で2時間撹拌した後濃縮乾固した。得ら
れた残さと1−ナフトール(36.6g)をトルエン
(300ml)に溶解し、三フッ化ホウ素エーテル錯体
(43.3g)を滴下した。3時間撹拌した後反応液を
冷水中に注ぎ、ジイソプロピルエーテルにて抽出し、有
機層を水洗、乾燥後濃縮乾固した。得られた残さと塩化
アルミニウム(53.4g)、キシレン(300ml)を
混合し、130℃で1時間撹拌した。放冷後、上澄液を
デカンテーションにより除去し、残さに2N塩酸を加え
て酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄、乾燥し濃縮乾
固した。得られた残さを塩化水素(22g)、エタノー
ル(450ml)と共に3時間加熱還流した。放冷後、析
出した結晶をろ取し、ヘキサン−ジイソプロピルエーテ
ル(9:1)にて洗浄して、目的物(62g)を得た。 mp:77−78℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7Hz), 1.38-
1.60(2H,m), 1.60-1.90(4H,m), 2.34(2H,t,J=7Hz), 3.0
7(2H,t,J=7Hz), 4.13(2H,q,J=7Hz), 7.27(1H,d,J=9Hz),
7.55(1H,m), 7.63(1H,m), 7.67(1H,d,J=9Hz), 7.77(1
H,br,d,J=7Hz), 8.07(1H,m)
【0049】参考例2 エチル 7−(1−ヒドロキシ−2−ナフチル)ヘプタ
ン酸 エチル 7−(1−ヒドロキシ−2−ナフチル)−7−
オキソヘプタン酸(15g)、10%パラジウム炭素
(1.5g)、トリエチルアミン塩酸塩(6.6g)、ト
リエチルアミン(4.86g)、およびエタノール(3
00ml)を用いて、常温常圧下で5日間接触水素化反応
を行った。触媒をろ別後減圧濃縮し、残さにエーテルを
加えて水、1N塩酸、飽和食塩水にて順次洗浄し乾燥し
た。濃縮後残さをシリカゲルカラム(ヘキサン−酢酸エ
チル)に供した後、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶を
行って目的物(7.28g)を得た。 mp:41−42℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7Hz), 1.25-
1.50(4H,m), 1.50-1.80(4H,m), 2.30(2H,t,J=7Hz), 2.7
4(2H,t,J=8Hz), 4.13(2H,q,J=7Hz), 7.24(1H,d,J=9Hz),
7.35-7.55(3H,m), 7.78(1H,m), 8.13(1H,m)
【0050】参考例3 エチル 7−(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)−7−
フェニルヘプタン酸 2−ナフトール(1.152g)、エチル 7−ヒドロ
キシ−7−フェニルヘプタン酸(2g)を塩化メチレン
(20ml)に溶解し、三フッ化ホウ素エーテル錯体
(0.56g)を滴下した。5時間撹拌した後クロロホ
ルムで抽出し、水洗、乾燥した。濃縮後残さをシリカゲ
ルカラム(ヘキサン−酢酸エチル)に供して目的物
(1.94g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J=7Hz), 1.20-
1.65(6H,m), 2.20(2H,t,J=7Hz), 2.20-2.50(2H,m), 4.0
9(2H,q,J=7Hz), 5.03(1H,dd,J=9Hz,6Hz), 7.01(1H,d,J=
9Hz), 7.10-7.50(7H,m), 7.67(1H,d,J=9Hz), 7.79(1H,d
d,J=8Hz,1Hz), 8.05(1H,br,d,J=9Hz)
【0051】参考例4 エチル 7−(4−クロロ−1−ヒドロキシ−2−ナフ
チル)−7−フェニルヘプタン酸 同様にして、4−クロロ−1−ナフトール(3.57
g)より標題化合物(6.3g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t,J=7Hz), 1.25
-1.50(4H,m), 1.50-1.70(2H,m), 2.12(2H,q,J=7Hz), 2.
27(2H,t,J=7Hz), 4.12(2H,q,J=7Hz), 4.28(1H,t,J=8H
z), 7.15-7.40(5H,m), 7.49(1H,s), 7.43-7.65(2H,m),
8.07-8.21(2H,m)
【0052】参考例5 エチル 7−(1−ヒドロキシ−2−ナフチル)−7−
フェニルヘプタン酸 エチル 7−(4−クロロ−1−ヒドロキシ−2−ナフ
チル)−7−フェニルヘプタン酸(4.3g)、10%
パラジウム炭素(0.4g)、エタノール(90ml)、
トリエチルアミン(10ml)を用いて、50℃、常圧下
で16時間接触水素化反応を行った。反応混合物をろ過
し、ろ液の濃縮残さをシリカゲルカラム(ヘキサン−酢
酸エチル)に供して目的物(3.65g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7Hz), 1.20-
1.45(4H,m), 1.50-1.70(2H,m), 2.13(2H,br,q,J=7Hz),
2.25(2H,t,J=7Hz), 4.11(2H,q,J=7Hz), 4.32(1H,t,J=8H
z), 7.10-7.33(5H,m), 7.36-7.50(4H,m), 7.72-7.80(1
H,m), 8.02-8.10(1H,m)
【0053】参考例6 8−(イソキノリン−4−イル)オクタン酸 エチル 水素化ナトリウム(4g)のDMSOけんだく液(40
ml)から調製したジムシルナトリウム溶液(8ml)を6
−カルボキシヘキシルトリフェニルフォスフォニウム
ブロミド(4.7g)のDMSOけんだく液(10ml)
に滴下し、そのまま10分間撹拌した。4−フォルミル
イソキノリン(1.6g)を加え室温で10分間撹拌し
た。反応液に水(50ml)を加えトルエン(50ml)で
洗った。2N塩酸を加えて、pH5とし、酢酸エチルで
抽出した。有機層は水洗乾燥後減圧濃縮した。残さをエ
タノール(20ml)に溶かし、塩化チオニル(2ml)を
加えた後、一晩放置した。減圧濃縮後、酢酸エチルに溶
かし、飽和重曹水で洗った。有機層は水洗乾燥後減圧濃
縮した。残さを酢酸エチル(10ml)に溶かし、ラニー
ニッケル存在下1気圧の水素雰囲気下、一晩撹拌した。
触媒を濾別後、減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにかけ、酢酸エチル−イソプロピルエーテル
(1:1)で展開して、目的物(0.8g)を得た。
【0054】参考例7 8−(イソキノリン−4−イル)オクタン酸 8−(イソキノリン−4−イル)オクタン酸 エチル
(0.8g)をメタノール(10ml)と水(5ml)の混
合溶液に溶かし、水酸化ナトリウム(1g)を加え、室
温で1時間撹拌した。減圧濃縮後、2N塩酸を加え、p
H5としてから、酢酸エチルで抽出した。有機層は水洗
乾燥後減圧濃縮し、得られた粗結晶を酢酸エチルから再
結晶して目的物(0.6g)を得た。 融点 99−100℃ 元素分析 C17H21NO2として 計算値 C;75.25 H;7.80 N;5.16 観測値 C;75.36 H;7.84 N;5.121 H−NMR(CDCl3)δ:9.15(1H,s), 8.37(1H,s),
8.01(2H,m), 7.77(1H,m), 7.61(1H,m), 3.03(2H,t,J=8
Hz), 2.37(2H,t,J=8Hz), 1.41-1.80(10H,m)
【0055】参考例8 7−(イソキノリン−4−イル)ヘプタン酸 参考例7と同様にして7−(イソキノリン−4−イル)
ヘプテン酸を得た。 融点 108−109℃ 元素分析 C16H19NO2として 計算値 C;74.68 H;7.44 N;5.44 観測値 C;74.68 H;7.46 N;5.46
【0056】参考例9 6−(イソキノリン−4−イル)ヘキサン酸 参考例7と同様にして6−(イソキノリン−4−イル)
ヘキサン酸を得た。 融点 131−132℃ 元素分析 C15H17NO2として 計算値 C;74.05 H;7.04 N;5.76 観測値 C;73.75 H;7.08 N;5.96
【0057】参考例10 エチル (Z)−7−(2−キノリル)−6−ヘプテン酸 2−キノリンカルボキシアルデヒド(2g)、(5−エ
トキシカルボニルペンチル)トリフェニルホスホニウム
ブロミド(12.5g)をジメチルスルホキシド(5
0ml)に溶解し、カリウム t−ブトキシド(2.92
g)のジメチルスルホキシド(10ml)溶液を滴下し
た。およそ30分撹拌した後氷水中に注ぎ、エーテルで
抽出した。有機層を洗浄、乾燥後、濃縮残さをシリカゲ
ルカラム(ヘキサン−酢酸エチル)に供して、標題化合
物のうちZ異性体(1g)とE異性体(1.24g)を
得た。 Z異性体: 油状物1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7Hz), 1.50-
1.80(4H,m), 2.33(2H,t,J=7Hz), 2.75(2H,m), 4.12(2H,
q,J=7Hz), 6.01(1H,dt,J=12Hz,7Hz), 6.66(1H,dt,J=12H
z,2Hz), 7.37(1H,d,J=8Hz), 7.49(1H,m), 7.68(1H,m),
7.78(1H,br,J=8Hz), 8.06(1H,d,J=8Hz), 8.10(1H,d,J=8
Hz)
【0058】参考例11 エチル (E)−7−(2−キノリル)−6−ヘプテン酸 参考例10と同様にしてエチル(E)−7−(2−キノ
リル)−6−ヘプテン酸を得た。 油状物1 H−NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J
=7Hz), 1.50−1.90(4H,m),
2.30−2.43(4H,m), 4.13(2H,
q,J=7Hz), 6.71(1H,d,J=16H
z), 6.82(1H,dt,J=16Hz,7H
z), 7.40−7.50(1H,m), 7.52
(1H,d,J=8Hz), 7.61−7.80(2
H,m), 8.00−8.11(2H,m)
【0059】参考例12 エチル 7−(2−キノリル)ヘプタン酸 エチル 7−(2−キノリル)−6−ヘプテン酸(0.
7g)、エタノール(7ml)、10%パラジウム炭素
(0.1g)を用いて、常温常圧下で48時間接触水素
化反応を行った。触媒を濾別し、濾液を濃縮乾固するこ
とにより目的物(0.56g)を得た。 油状物1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t,J=7Hz), 1.30-
1.52(4H,m), 1.64(2H,br,q,J=7Hz), 1.82(2H,br,q,J=7H
z), 2.29(2H,t,J=7Hz), 2.97(2H,t,J=8Hz), 4.11(2H,q,
J=7Hz), 7.29(1H,d,J=8Hz), 7.48(1H,m), 7.68(1H,m),
7.78(1H,br,d,J=8Hz), 8.03(1H,br,d,J=8Hz), 8.07(1H,
d,J=8Hz)
【0060】参考例13 (E)−6−(2−キノリル)−5−ヘキセン酸 2−キノリンカルボアルデヒド2.0gと1−(4−エ
トキシカルボニル)ブチルトリフェニルホスホニウムブ
ロミド9.0gのDMSO 18ml溶液にカリウムtert
−ブトキシド2.14gを徐々に加えそのまま室温で3
0分撹拌した。反応混合物を氷水にあけ、エーテルで抽
出した。エーテル層を飽和塩化ナトリウム水溶液で2回
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し
て得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)精製し、(E)
−6−(2−キノリル)−5−ヘキセン酸エチルを0.
65g、また、(E),(Z)の混合物として1.45gを
いずれも油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.1Hz), 1.8
8-1.98(2H,m), 2.33-2.44(4H,m), 4.13(2H,q,J=7.1Hz),
6.71(1H,d,J=15.8Hz), 6.81(1H,dt,J=15.8Hz,5.8Hz),
7.43(2H,m), 7.63-7.78(2H,m), 8.01-8.09(2H,m) (E)−6−(2−キノリル)−5−ヘキセン酸エチル
2.0gのメタノール10ml溶液に氷冷下、3N−水酸
化ナトリウム水溶液5mlを加え、室温に昇温し、そのま
ま6時間撹拌した。反応混合物を3N−塩酸で中和し、
溶媒のメタノールを減圧下で留去した。析出した粗結晶
を濾過し、水洗後、さらにエーテルで洗った。そのま
ま、減圧下で乾燥し、(E)−6−(2−キノリル)−5
−ヘキセン酸0.76gをその無色結晶として得た。 融点 142−144℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.80-1.94(2H,m), 2.
33-2.45(4H,m), 6.70(1H,d,J=15.9Hz), 6.85(1H,dt,J=1
5.9Hz,6.9Hz),7.45-7.72(3H,m), 7.80(1H,d,J=7.8Hz),
7.98(1H,d,J=8.4Hz), 8.12(1H,d,J=8.4Hz)
【0061】参考例14 6−(2−キノリル)ヘキサン酸 2−キノリンカルボアルデヒド5.0gと1−(4−カ
ルボキシ)ブチルトリフェニルホスホニウムブロミド1
4.8gのジメチルスルホキシド(DMSO)50ml溶
液にカリウムtert−ブトキシド8.34gを徐々に加え
そのまま室温で30分撹拌した。反応混合物を氷水にあ
け、トルエンで洗った。水層を3N−塩酸で中和し、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶
液で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去
して得られた粗生成物と5%Pd/Cをメタノール10
0mlに懸濁し、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。
触媒を濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。この粗
生成物はメタノール−エーテルから結晶化でき6−(2
−キノリル)ヘキサン酸5.18gを融点105−10
8℃の無色結晶として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46-1.58(2H,m), 1.68-
1.95(4H,m), 2.40(2H,t,J=7.3Hz), 3.03(2H,t,J=7.9H
z), 6.68(1H,brs), 7.26-7.35(1H,m), 7.46-7.54(1H,
m), 7.65-7.74(1H,m), 7.78(1H,d,J=7.7Hz), 8.09-8.17
(2H,m)
【0062】上記と同様の方法により以下の化合物を合
成した。 参考例15 6−(4−キノリル)ヘキサン酸 融点 99−102℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46-1.60(2H,m), 1.68-
1.90(4H,m), 2.40(2H,t,J=7.1Hz), 3.11(2H,t,J=7.1H
z), 5.58(1H,brs), 7.28(1H,d,J=4.6Hz), 7.48-7.61(1
H,m), 7.66-7.75(1H,m), 8.05(1H,d,J=8.5Hz), 8.15(1
H,d,J=7.6Hz), 8.80(1H,d,J=4.6Hz)
【0063】参考例16 7−(4−キノリル)ヘプタン酸 融点 155−158℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.38-1.53(4H,m), 1.
54-1.66(2H,m), 1.66-1.88(2H,m), 2.27(2H,t,J=7.2H
z), 3.04(1H,brs), 3.09(2H,t,J=7.7Hz), 7.27(1H,d,J=
4.5Hz), 7.48-7.78(3H,m), 8.07(2H,d,J=9.7Hz), 8.79
(1H,d,J=4.5Hz)
【0064】参考例17 6−シアノ−6−(1−ナフチル)ヘキサン酸エチル 1−ナフタレンアセトニトリル12.54g(75mmo
l)をDMF125mlに溶解し、室温にて60%−水素
化ナトリウム3.30g(82.5mmol)を加え、60℃
まで加熱した。30分間撹拌後、室温まで冷却し、5−
ブロモ吉草酸エチルエステル13.17ml(82.5mmo
l)を加えた。60℃にて30分間反応後、10℃以下
に冷却し純水500mlを加えた。酢酸エチル200mlで
2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(ヘキサン−CH2Cl2−酢酸エ
チル,4:2:1)にて精製し淡黄色のオイルとして表
題化合物17.16g(収率77.5%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t,J=7.1Hz), 1.5
9-1.78(4H,m), 2.02-2.14(2H,m), 2.30-2.37(2H,m), 4.
11(2H,q,J=7.1Hz), 4.55(1H,t,J=7.1Hz), 7.45-7.63(3
H,m), 7.68(1H,dd,J=7.2Hz,1.2Hz), 7.83-7.95(3H,m)
【0065】参考例18 6−シアノ−6−(1−ナフチル)ヘキサン酸 6−シアノ−6−(1−ナフチル)ヘキサン酸エチル
7.38g(25mmol)をメタノール50mlに溶解し、
1N−水酸化ナトリウム水溶液50mlを加え室温にて3
0分間撹拌する。純水150mlで希釈後、酢酸エチル1
50mlにて洗浄した。水層を1N−塩酸100mlで酸性
とし酢酸エチル200mlで抽出する。有機層を飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥しシリカゲルカ
ラムクロマト(ヘキサン−酢酸エチル,1:4)にて精
製し無色のオイルとして表題化合物6.66g(収率9
9.7%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.55-1.76(4H,m), 2.01-
2.12(2H,m), 2.35-2.41(2H,m), 4.55(1H,t,J=7.1Hz),
7.45-7.63(3H,m), 7.66(1H,dd,J=7.2Hz,1.1Hz), 7.83-
7.94(3H,m)
【0066】参考例19 6−(3−キノリル)ヘキサン酸 参考例14と同様の方法で目的物を得た。 融点 129−131℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ : 1.28-1.44(2H,m),
1.48-1.79(4H,m), 2.22(2H,t,J=7.1Hz), 2.79(2H,t,J=
7.6Hz), 7.58(1H,ddd,J=1.3Hz,6.8Hz,8.1Hz), 7.70(1H,
ddd,J=1.6Hz,6.8Hz,8.4Hz), 7.92(1H,dd,J=1.6Hz,8.1H
z), 7.98(1H,dd,J=1.3Hz,8.4Hz), 8.14(1H,d,J=2.1Hz),
8.80(1H,d,J=2.1Hz), 12.00(1H,brs)
【0067】参考例20 7−(3−キノリル)ヘプタン酸 参考例14と同様の方法で目的物を得た。 融点 120−121℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ: 1.28−1.4
1(4H,m), 1.43−1.59(2H,m),
1.61−1.75(2H,m), 2.20(2
H,t,J=7.1Hz), 2.79(2H,t,J
=7.6Hz), 7.57(1H,ddd,J=1.
3Hz,6.8Hz,8.2Hz), 7.70(1
H,ddd,J=1.5Hz,6.8Hz,8.3H
z), 7.92(1H,dd,J=1.5Hz,8.
2Hz),7.99(1H,dd,J=1.3Hz,
8.3Hz), 8.13(1H,d,J=2.2H
z), 8.79(1H,d,J=2.2Hz), 1
2.00(1H, brs)
【0068】参考例21 7−(6−メトキシ−2−キノリル)ヘプタン酸 参考例14と同様の方法で目的物を得た。 融点 84−87℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.38-1.48(4H,m), 1.59-
1.87(4H,m), 2.37(2H,t,J=7.3Hz), 2.91-3.00(2H,m),
3.92(3H,s), 7.05(1H,d,J=2.8Hz), 7.27(1H,d,J=8.6H
z), 7.35(1H,dd,J=2.8Hz,9.2Hz), 7.46(1H,brs), 8.00
(1H,d,J=8.6Hz), 8.04(1H,d,J=9.2Hz)
【0069】参考例22 7−フェニル−7−(2−キノリル)ヘプタン酸 2−ベンゾイルキノリン(4.0g)と臭化(5−カル
ボキシ−1−ペンチル)トリフェニルホスホニウム(1
1.8g)のDMSO(50ml)溶液にカリウム t-ブト
キシド(5.8g)を徐々に加えそのまま室温で30分
攪拌した。反応混合物を氷水にあけ、トルエンで洗っ
た。水層を3N塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗い、乾燥した。
溶媒を留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー ( ヘキサン / 酢酸エチル=2/1)
で精製し、7−フェニル−7−(2−キノリル)−6−
ヘプテン酸を(E)体及び(Z)体の混合物として0.
90g得た。この混合物(0.90g)と5%パラジウ
ム炭素(0.90g)をメタノール(10ml)に懸濁
し、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。 触媒を濾
過し、濾液を濃縮して標記化合物(1.0g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.26-1.50(4H,m), 1.54-
1.71(2H,m), 2.14-2.37(4H, m), 4.30(1H,t,J=7.9Hz),
4.96(1H,brs), 7.17-7.41(6H,m), 7.48(1H,dd,J=7.0Hz,
8.4Hz), 7.64-7.77(2H,m), 8.00(1H,d,J=8.8Hz), 8.13
(1H,d,J=8.1Hz)
【0070】参考例23 6−フェニル−6−(2−キノリル)ヘキサン酸 参考例22と同様の方法により目的物を得た。 油状物1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.31-1.46(2H,m), 1.65-
1.81(2H,m), 2.15-2.48(4H,m), 4.11(1H,brs), 4.35(1
H,t,J=7.7 Hz), 7.15-7.52(7H,m), 7.65-7.77(2H,m),
8.02(1H,d,J=8.5Hz), 8.15(1H,d,J=8.2Hz)
【0071】参考例24 6−アミノ−6−(2−ナフチル)ヘキサン酸エチル 1)6−オキソ−6−(2−ナフチル)ヘキサン酸エチ
ル(15g)のエタノール溶液(150ml)を、ヒドロ
キシルアミン塩酸塩(4.8g)と酢酸ナトリウム(5.
7g)の水溶液(42ml)に加え、2時間加熱還流させ
た。エタノールを減圧下で留去し、残渣を酢酸エチルで
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、乾燥した。溶媒
を留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー ( ヘキサン/酢酸エチル=10/1) で
精製して6−ヒドロキシイミノ−6−(2−ナフチル)
ヘキサン酸エチル(19g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.22(3H,t,J=7.1Hz), 1.5
7-1.88(4H,m), 2.36(2H,t,J=7.2Hz), 2.96(2H,t,J=7.5H
z), 4.11(2H,q,J=7.1Hz), 7.46-7.55(2H,m), 7.81-7.92
(4H,m), 7.91(1H,brs), 8.01(1H,s)
【0072】2)6−アミノ−6−(2−ナフチル)ヘ
キサン酸エチル 水素雰囲気下、6−ヒドロキシイミノ−6−(2−ナフ
チル)ヘキサン酸エチル(19.2g)と酸化白金(0.
96g)を酢酸(160ml)中に懸濁し室温で10時間
撹拌した。触媒を濾過し、濾液を濃縮した。得られた残
渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に分散し、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/メタノール=10/1)で
精製して6−アミノ−6−(2−ナフチル)ヘキサン酸
エチル(12.1g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.21(3H,t,J=7.1Hz), 1.2
6-1.49(2H,m), 1.55-1.71(2H,m), 1.73(2H,brs), 1.74-
1.85(2H,m), 2.26(2H,t,J=7.4Hz), 2.69-2.81(1H,m),
4.08(2H,q,J=7.1Hz), 7.41-7.52(3H,m), 7.73(1H,s),
7.77-7.87(3H,m)
【0073】参考例25 6−ベンゾイルアミノ−6−(2−ナフチル)ヘキサン
酸エチル 氷冷下で6−アミノ−6−(2−ナフチル)ヘキサン酸
エチル(1.0g)のアセトニトリル溶液(5ml)と1
N水酸化ナトリウム水溶液(4ml)の混合物を激しく撹
拌しながら、塩化ベンゾイル(0.54g)を滴下し、
そのまま室温に昇温し1時間撹拌した。有機層を分離
し、水層を酢酸エチルで抽出した。抽出液と有機層を合
わせ、乾燥後濃縮し、6−ベンゾイルアミノ−6−(2
−ナフチル)ヘキサン酸エチル(1.5g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.20(3H,t,J=7.1Hz), 1.3
2-1.56(2H,m), 1.61-1.82(2H,m), 1.95-2.11(2H,m), 2.
28 (2H,t,J=7.5Hz), 4.08(2H,q,J=7.1 Hz), 5.26-5.41
(1H,m), 6.52(1H,d,J=7.8Hz), 7.38-7.52(6H,m), 7.74-
7.88(6H,m)
【0074】参考例26 6−アセチルアミノ−6−(2−ナフチル)ヘキサン酸
エチル 参考例25と同様にして表題化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.21(3H,t,J=7.1Hz), 1.2
8-1.44(2H,m), 1.58-1.75(2H,m), 1.83-1.95(2H,m), 2.
01(3H,s), 2.27(2H,t,J=7.4Hz), 4.09(2H,q,J=7.1Hz),
5.07-5.19(1H,m), 5.81(1H,d,J=8.1Hz), 7.40(1H,dd,J=
1.9Hz,8.5Hz), 7.45-7.53(2H,m), 7.73(1H,s), 7.78-7.
85(3H,m)
【0075】参考例27 6−(4−メチルベンゼンスルホニルアミノ)−6−
(2−ナフチル)ヘキサン酸エチル 6−アミノ−6−(2−ナフチル)ヘキサン酸エチル
(1.0g)と4−メチルベンゼンスルホニルクロリド
(0.73g)の THF溶液(10ml)に、トリエチル
アミン(0.39g)を滴下し、そのまま室温で2時間
撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を乾燥後濃縮し、粗生成物を得た。この粗生
成物は、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し表題化合物
(1.3g)を得た。 融点 87−91℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.20(3H,t,J=7.1 Hz), 1.
23-1.43(2H,m), 1.49-1.66(2H,m), 1.67-1.93(2H,m),
2.16(3H,s), 2.19(2H,t,J=7.1Hz), 4.08(2H,q,J=7.1H
z), 4.37-4.48(1H,m), 4.96(1H,d,J=7.4Hz), 6.91(2H,
d,J=8.5Hz), 7.12(1H,dd,J=1.7Hz,8.5Hz), 7.33(1H,s),
7.40-7.51(4H,m), 7.63(2H,d,J=8.5Hz), 7.70-7.79(1
H,m)
【0076】参考例28 6−メタンスルホニルアミノ−6−(2−ナフチル)ヘ
キサン酸エチル 参考例27と同様にして表題化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.21 and 1.28(3H,t,J=7.
1Hz and t,J=7.1Hz), 1.32-1.55(2H,m), 1.62-1.98(4H,
m), 2.26(2H,t,J=7.4Hz), 2.52(3H,s), 4.09 and4.13(2
H,t,J=7.1Hz and t,J=7.1Hz), 4.54-4.71(1H,m), 4.90
(1H,d,J=7.3Hz),7.41(1H,dd,J=1.8Hz,8.5Hz), 7.46-7.5
8(2H,m), 7.75(1H,s), 7.83-7.91(3H,m)
【0077】参考例29 6−ベンゼンスルホニルアミノ−6−(2−ナフチル)
ヘキサン酸エチル 参考例27と同様にして表題化合物を得た。 融点 81−84℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.20(3H,t,J=7.1Hz), 1.2
2-1.44(2H,m), 1.50-1.65(2H,m), 1.68-1.97(2H,m), 2.
19(2H,t,J=7.3Hz), 4.07(2H,q,J=7.1Hz), 4.41-4.51(1
H,m), 5.10(1H,d,J=7.7Hz), 7.07-7.23(3H,m), 7.23-7.
34(1H,m ), 7.38-7.49(3H,m ), 7.57-7.78(5H,m)
【0078】参考例30 6−(4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−6−
(2−ナフチル)ヘキサン酸エチル 参考例27と同様にして表題化合物を得た。 融点 91−93℃1 H−NMR(CDCl3)δ: 1.20(3H,t,J=7.1Hz), 1.2
3-1.44(2H,m), 1.52-1.66(2H,m), 1.68-1.94(2H,m), 2.
21(2H,t,J=7.3Hz), 4.08(2H,q,J=7.1Hz), 4.41-4.53(1
H,m), 5.02(1H,d,J=7.3Hz), 6.71-6.83(2H,m), 7.08(1
H,dd,J=1.6Hz,8.4Hz), 7.40(1H,s), 7.43-7.79(7H,m)
【0079】参考例31 7−(1−イソキノリル)ヘプタン酸メチル アルゴン雰囲気下−78℃で、2−イソプロポキシカル
ボニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−1−ホスホン
酸ジメチル(7.4g)のTHF溶液(40ml)に2.0
MリチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液(12m
l)を滴下し、そのまま5分間撹拌した。反応混合物に
7−オキソヘプタン酸メチル(3.9g)のTHF溶液
(5ml)を滴下し、室温まで昇温した。反応混合物を室
温でさらに2時間撹拌した。1N塩酸を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で洗浄し、乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1
0/1)で精製した。得られた油状物を4Nメタノール
性塩酸に溶かし、50℃で1時間加熱撹拌した。メタノ
ールを減圧下で留去し、得られた残渣に水を加え、エー
テルで洗浄した。水層を水酸化ナトリウム水溶液でアル
カリ性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥後、
濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製
し、7−(1−イソキノリル)ヘプタン酸メチル(1.
7g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35-1.55(4H,m), 1.56-
1.74(2H,m), 1.78-1.96(2H,m), 2.31(2H,t,J=7.1Hz),
3.25-3.33(2H,m), 3.66(3H,s), 7.50(1H,d,J=5.9Hz),
7.54-7.71(2H,m), 7.84(1H,d,J=7.7Hz), 8.15(1H,d,J=
8.4Hz), 8.43(1H,d,J=5.9Hz).
【0080】参考例32 6−(1−イソキノリル)ヘキサン酸メチル 参考例31と同様にして表題化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.42-1.61(2H,m), 1.64-
1.81(2H,m), 1.81-2.00(2H,m), 2.34(2H,t,J=7.4Hz),
3.30(2H,dd,J=7.8Hz,8.0Hz), 3.66(2H,s), 7.51(1H,d,J
=5.7Hz), 7.55-7.71(2H,m), 7.82(1H,dd,J=1.3Hz,7.5H
z), 8.15(1H,dd,J=1.2Hz,8.3Hz), 8.43(1H,d,J=5.7Hz)
【0081】参考例33 6−(ベンズオキサゾール−2−イル)ヘキサン酸 1)6−(ベンズオキサゾール−2−イル)ヘキサン酸
エチル ピメリン酸モノエチル(9.41g)、o−アミノフェ
ノール(5.46g)、ホウ酸(3.09g)、キシレン
(100ml)の混合物を脱水しながら16時間加熱還流
した。室温に冷却後、不溶物を瀘別しろ液を減圧下濃縮
した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
−酢酸エチル,2:1)にて精製し、6−(ベンズオキ
サゾール−2−イル)ヘキサン酸エチル(10.1g)
を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.24(3H,t,J=7.1Hz), 1.3
5-1.53(2H,m), 1.16-1.77(2H,m), 1.85-1.18(2H,m), 2.
27-2.40(2H,m), 2.95(2H,t,J=7.5Hz), 4.12(2H,q,J=7.1
Hz), 7.27-7.32(2H,m), 7.43-7.51(1H,m), 7.63-7.72(1
H,m) 2)続いて、参考例18と同様の方法にて6−(ベンズ
オキサゾール−2−イル)ヘキサン酸を得た。 融点 82−83℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.47-1.57(2H,m), 1.62-
1.80(2H,m), 1.85-2.01(2H,m), 2.39(2H,t,J=7.3Hz),
2.96(2H,t,J=7.7Hz), 7.28-7.35(2H,m), 7.44-7.56(1H,
m), 7.64-7.73(1H,m)
【0082】参考例34 6−(チアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−2−イル)ヘ
キサン酸 1)6−(チアゾロ〔5,4−b〕ピリジン−2−イ
ル)ヘキサン酸エチル ピメリン酸モノエチル(10.35g)をTHF(55m
l)に溶解し、DMF1滴、塩化オキザリル(11.73
ml)を加えて、室温にて15分撹拌した。減圧下過剰の
塩化オキザリルを留去し、3−アミノ−2−クロロピリ
ジン(6.43g)のTHF−飽和重曹水(1:1)溶
液(100ml)に加えた。室温にて1時間撹拌後、酢酸
エチル(50ml)にて抽出した。有機層を1N−塩酸及
び1N−水酸化ナトリウムで洗浄後、硫酸ナトリウムに
て脱水した。溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフ
ィー(ヘキサン−酢酸エチル,2;1)にて精製した。
生成物をピリジン(50ml)に溶解し、ローソン試薬
(15.04g)を加えた。100℃にて4時間反応
後、50℃で飽和重曹水(10ml)をゆっくり加えさら
に、室温にて飽和重曹水(100ml)を加えた。酢酸エ
チル(200ml)で抽出し、乾燥後濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル,
2:1)にて精製し、6−(チアゾロ〔5,4−b〕ピ
リジン−2−イル)ヘキサン酸エチル(4.4g)を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.2Hz), 1.4
4-1.58(2H,m), 1.65-1.80(2H,m), 1.87-2.02(2H,m), 2.
33(2H,t,J=7.4Hz), 3.14(2H,t,J=7.7Hz), 4.12(2H,q,J=
7.2Hz), 7.41(1H,dd,J=8.2Hz,4.7Hz), 8.19(1H,dd,J=8.
2Hz,1.6Hz), 8.54(1H,dd,J=4.7Hz,1.6Hz) 2)続いて参考例18と同様の方法にて表題化合物を合
成した。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46-1.61(2H,m), 1.65-
1.82(2H,m), 1.88-2.02(2H,m), 2.40(2H,t,J=7.3Hz),
3.15(2H,t,J=7.6Hz), 7.41(1H,dd,J=8.3Hz,4.7Hz),8.21
(1H,dd,J=8.3Hz,1.6Hz), 8.55(1H,dd,J=4.7Hz,1.6Hz)
【0083】参考例35 6−(1−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ヘ
キサン酸 1)6−(1−フェニルベンズイミダゾール−2−イ
ル)ヘキサン酸エチル ピメリン酸モノエチル(10.35g)をTHF(55m
l)に溶解し、DMF1滴、塩化オキザリル(11.73
ml)を加えて、室温にて15分撹拌した。減圧下過剰の
塩化オキザリルを留去し、N−フェニル−1,2−フェ
ニレンジアミン(9.21g)のTHF−飽和重曹水
(1:1)溶液(100ml)に加えた。室温にて1時間
撹拌後、酢酸エチル(50ml)にて抽出した。有機層を
1N−塩酸及び1N−水酸化ナトリウムで洗浄後、乾燥
した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン−酢酸エチル,2:1)にて精製し、結
晶(14.72g)を得た。得られた結晶(13.54
g)をエタノール(50ml)に溶解し、硫酸(1ml)を
加えた。還流下3時間反応し、溶媒を減圧下留去した。
残渣に1N−水酸化ナトリウム(100ml)を加え、酢
酸エチル(100ml)で抽出した。乾燥後濃縮し残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸
エチル,1:1)にて精製し、6−(1−フェニルベン
ズイミダゾール−2−イル)ヘキサン酸エチル(6.4
9g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J=7.1H), 1.31
-1.42(2H,m), 1.52-1.68(2H,m), 1.73-1.90(2H,m), 2.2
5(2H,t,J=7.4Hz), 2.79(2H,t,J=7.7Hz), 4.09(2H,q,J=
7.1Hz), 7.07-7.39(5H,m), 7.48-7.64(3H,m), 7.75-7.8
1(1H,m) 2)続いて参考例18と同様の方法にて加水分解を行い
6−(1−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ヘ
キサン酸を得た。 融点 132−133℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35-1.48(2H,m), 1.63-
1.85(4H,m), 2.36(2H,t,J=7.4Hz), 2.85(2H,t,J=7.6H
z), 7.09(1H,d,J=7.6Hz), 7.17-7.40(4H,m), 7.55-7.66
(3H,m), 7.84(1H,d,J=7.8Hz)
【0084】参考例36 7−(ベンゾチアゾール−2−イル)−7−シアノヘプ
タン酸 1)7−(ベンゾチアゾール−2−イル)−7−シアノ
ヘプタン酸エチル マロンニトリル(6.61g)、酢酸(60ml)のエタ
ノール(100ml)溶液にo−アミノチオフェノール
(7ml)を加え、室温にて16時間反応した。反応液を
酢酸エチル(200ml)で希釈し、5%食塩水で洗浄し
た。有機層をさらに3N−水酸化ナトリウム(200m
l),飽和食塩水(200ml)で洗浄後、乾燥した。溶
媒を減圧下留去し、IPEより結晶化し、2−ベンゾチ
アゾールアセトニトリル(13.8g)を得た。得られ
た結晶(10.45g)をDMF(100ml)に溶解
し、氷冷下60%−水素化ナトリウム(1.44g)を
加え、60℃まで加熱した。30分間撹拌後、室温まで
冷却し、6−ブロモヘキサン酸エチル(5.31ml)を
加えた。60℃にて30分間反応後、10℃以下に冷却
し純水(300ml)を加えた。酢酸エチル(200ml)
で2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル,4:1)にて
精製し7−(ベンゾチアゾール−2−イル)−7−シア
ノヘプタン酸エチル(3.0g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.2Hz), 1.3
2-1.73(6H,m), 2.10-2.35(4H,m), 4.12(2H,q,J=7.2Hz),
4.35(1H,t,J=7.3Hz), 7.40-7.57(2H,m), 7.88-7.94(1
H,m), 8.02-8.04(1H,m) 2)続いて参考例18と同様の方法にて加水分解を行
い、7−(ベンゾチアゾール−2−イル)−7−シアノ
ヘプタン酸を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34-1.76(6H,m), 2.13-
2.30(2H,m), 2.37(2H,t,J=7.0Hz), 4.38(1H,t,J=7.3H
z), 7.40-7.57(2H,m), 7.87-7.93(1H,m), 8.03-8.08(1
H,m)
【0085】参考例37 6−(ベンゾチアゾール−2−イル)ヘキサン酸 ピメリン酸モノエチル(9.41g)、o−アミノチオ
フェノール(5.35ml)、ポリリン酸(150g)の
混合物をかき混ぜながら130℃に加熱し、同温で2時
間反応した。40℃まで冷却し、純水(300ml)を加
え、50℃にて30分撹拌した。室温に冷却後酢酸エチ
ル(500ml)で抽出した。有機層を1N−水酸化ナト
リウム溶液で抽出後、濃塩酸にて酸性にし再び酢酸エチ
ルにて抽出した。乾燥後減圧濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製し表
題化合物(4.6g)を得た。 融点 71−72℃.1 H−NMR(CDCl3)δ:1.42-1.61(2H,m), 1.64-
1.81(2H,m), 1.85-2.00(2H,m), 2.39(2H,t,J=7.3Hz),
3.15(2H,t,J=7.7Hz), 7.31-7.50(2H,m), 7.82-7.87(1H,
m), 7.97-8.01(1H,m)
【0086】参考例38 7−(ベンゾチアゾール−2−イル)ヘプタン酸 参考例37と同様にして表題化合物を得た。 融点 62−63℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35-1.52(4H,m), 1.60-
1.75(2H,m), 1.83-1.97(2H,m), 2.36(2H,t,J=7.4Hz),
3.13(2H,t,J=7.6Hz), 7.35(1H,td,J=7.6Hz,1.3Hz),7.46
(1H,td,J=7.6Hz,1.3Hz), 7.84(1H,dd,J=7.6Hz,1.3Hz),
7.99(1H,dd,J=7.6Hz,1.3Hz)
【0087】参考例39 7−シアノ−7−(2−ナフチル)ヘプタン酸 1)参考例17と同様の方法にて7−シアノ−7−(2
−ナフチル)ヘプタン酸エチルを合成した。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7.1Hz), 1.3
2-1.70(6H,m), 1.92-2.07(2H,m), 2.28(2H,t,J=7.3Hz),
3.95(1H,t,J=7.3Hz), 4.11(2H,q,J=7.1Hz), 7.40(1H,d
d,J=8.5Hz,1.9Hz), 7.47-7.56(2H,m), 7.81-7.89(4H,m) 2)続いて参考例18と同様の方法にて加水分解を行
い、7−シアノ−7−(2−ナフチル)ヘプタン酸を得
た。 融点 88−89℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.47-1.70(6H,m), 1.93-
2.04(2H,m), 2.35(2H,t,J=7.2Hz), 3.95(1H,t,J=7.1H
z), 7.39(1H,dd,J=8.8Hz,1.8Hz), 7.49-7.54(2H,m),7.8
0-7.89(4H,m)
【0088】参考例40 7−エトキシカルボニル−7−(1−ナフチル)ヘプタ
ン酸 1)参考例17と同様の方法にて7−エトキシカルボニ
ル−7−(1−ナフチル)ヘプタン酸エチルを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J=7.5Hz), 1.2
3(3H,t,J=7.3Hz), 1.30-1.47(4H,m), 1.52-1.66(2H,m),
1.81-1.98(1H,m), 2.18-2.35(3H,m), 4.03-4.20(4H,
m), 4.35(1H,dd,J=8.4Hz,6.2Hz), 7.41-7.58(4H,m), 7,
76(1H,brd,J=7.6Hz), 7.84-7.90(1H,m), 8.13(1H,brd,J
=7.8Hz) 2)続いて、参考例18と同様の方法にて7−エトキシ
カルボニル−7−(1−ナフチル)ヘプタン酸を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J=7.2Hz), 1.2
4-1.46(4H,m), 1.48-1.70(2H,m), 1.77-2.00(1H,m), 2.
16-2.40(1H,m), 2.31(2H,t,J=7.1Hz), 4.03-4.20(2H,
m), 4.39(1H,dd,J=8.5Hz,6.7Hz), 7.40-7.58(4H,m), 7.
77(1H,brd,J=7.8Hz), 7.83-7.89(1H,m), 8.12(1H,brd,J
=7.8Hz)
【0089】参考例41 1,4−ナフトヒドロキノン 1,4−ナフトキノン(25g)をエタノール(100
ml)中に懸濁しつつ塩化第一すず(368g)の濃塩酸
溶液(150ml)を室温にて徐々に加えた。発熱後均一
となり室温に戻して析出した結晶をろ取、水洗、乾燥
し、表題化合物(18.2g)を得た。 融点 210−213℃
【0090】参考例42 6−(4−メトキシフェニル)−6−(1,4−ナフト
キノン−2−イル)ヘキサン酸 1,4−ナフトヒドロキノン(8g)および6−ヒドロ
キシ−6−(4−メトキシフェニル)ヘキサン酸(1
1.9g)をトルエン(200ml)中80℃にてp−ト
ルエンスルホン酸(3.8g)存在下15時間反応し
た。反応終了後、酢酸エチルで抽出、濃縮し残渣を酢酸
(70ml)中、塩化鉄(III)6水和物(31g)(0.
1mol)の水溶液(120ml)と室温で一晩反応した。
反応液を酢酸エチルで抽出し、濃縮後残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製した。ヘキサン−酢
酸エチルより結晶化して表題化合物(4g)を得た。 融点 141−143℃
【0091】参考例43 2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン 1,4−ジア
セテート 2−メチル−1,4−ナフトキノン(50g)を無水酢
酸(150ml)に懸濁し、ピリジン(140ml)を加え
て溶解させた。反応液を0℃に冷却しつつ亜鉛粉末(2
1g)を加え、 0℃で1時間、室温で1時間反応した。
反応液を氷水(700ml)に流し込み、析出結晶をろ
取、酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥した。濃縮残渣をヘ
キサンから結晶化して、表題化合物(74g)を得た。
融点 95−97℃
【0092】参考例44 2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン 1−モノア
セテート 2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン 1,4−ジ
アセテート(74g)をメタノール(300ml)に懸濁
し、室温にて25%アンモニア水(22ml)を加えた。
40℃で3時間反応し、反応液を減圧濃縮した。残渣を
酢酸エチルで抽出して水洗、乾燥、濃縮後シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製した。ヘキサン−酢酸
エチルより結晶化して表題化合物(56g)を得た。 融点 124−126℃
【0093】参考例45 7−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)
−7−フェニルヘプタン酸 2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン 1−モノア
セテート(10.8g)および7−ヒドロキシ−7−フ
ェニルヘプタン酸(11.1g )を50℃にてトルエン
(120ml)中に溶解させ、p−トルエンスルホン酸
(3.8g)(20mmol)を加えた。50℃で22時間
反応後、酢酸エチルにて抽出した。水洗後、減圧濃縮し
て(100ml)とし、塩化鉄(III)6水和物(27
g)(0.1mol)の水溶液(100ml)を加えて3日間
反応した。反応液を酢酸エチルで抽出し、濃縮残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。ヘキ
サン−酢酸エチルより結晶化して表題化合物(8.1
g)を得た。
【0094】参考例46 後述の実施例1と同様にして以下の化合物を得た。 参考例46−1 7−(1−ヒドロキシ−2−ナフチ
ル)−7−フェニルヘプタノヒドロキサム酸 参考例46−2 6−(1−ヒドロキシ−2−ナフチ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸 参考例46−3 7−(2−ヒドロキシ−1−ナフチ
ル)ヘプタノヒドロキサム酸 参考例46−4 7−(2−メトキシ−1−ナフチル)
ヘプタノヒドロキサム酸 参考例46−5 7−(2−ナフチル)ヘプタノヒドロ
キサム酸
【0095】参考例47 後述の実施例2と同様にして以下の化合物を得た。括弧
内は原料のカルボン酸を示す。 参考例47−1 6−(ベンゾチアゾール−2−イル)
ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例37) 参考例47−2 6−(ベンズオキサゾール−2−イ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例33) 参考例47−3 7−(ベンゾチアゾール−2−イル)
ヘプタノヒドロキサム酸(原料:参考例38) 参考例47−4 6−(1−フェニルベンズイミダゾー
ル−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例
35) 参考例47−5 6−(チアゾロ〔5,4−b〕ピリジ
ン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例
34)
【0096】参考例48 7−(1−ニトロ−2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサ
ム酸 1)7−(1−ニトロ−2−ナフチル)ヘプタン酸 発煙硝酸(81ml)を氷冷し、無水酢酸(4.5ml)を
滴下した。これを−78℃に冷却し、7−(2−ナフチ
ル)ヘプタン酸エチル(10g)の無水酢酸(20ml)
溶液を加えた。この後−20℃まで2時間かけて昇温
し、エタノール(10ml)を滴下してそのまま30分撹
拌した。次いで氷冷下に2N水酸化ナトリウム水溶液
(300ml)を加えて更に2時間撹拌した後、エーテル
で抽出した。有機層を水洗、乾燥後濃縮乾固して得られ
た残渣(11g)を5N水酸化ナトリウム水溶液(66
ml)、テトラヒドロフラン(264ml)と共に6時間加
熱還流した。反応液に塩酸を加えて酸性とし酢酸エチル
で抽出した。有機層を水洗、乾燥後濃縮乾固して得られ
た残渣をヘキサン−酢酸エチルから再結晶することで7
−(1−ニトロ−2−ナフチル)ヘプタン酸(3.4
g)を得た。 融点 84−89℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.25-1.50(4H,m) 1.50-1.
80(4H,m) 2.36(2H,t,J=7Hz) 2.74(2H,t,J=8Hz) 7.38(1
H,d,J=9Hz) 7.50-7.75(3H,m), 7.83-7.95(2H,m) 2)得られた7−(1−ニトロ−2−ナフチル)ヘプタ
ン酸(1g)を参考例47と同様に処理して標題化合物
(0.78g)を得た。
【0097】参考例49 7−(1−アミノ−2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサ
ム酸 1)7−(1−アミノ−2−ナフチル)ヘプタン酸 メ
トキシメチルエステル 7−(1−ニトロ−2−ナフチル)ヘプタン酸(2
g)、トリエチルアミン(2.02g)をDMF(10m
l)に溶かし、クロロメチルメチルエーテル(0.802
g)を加えて室温で20時間撹拌した。反応液に冷たい
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽
出した。有機層を水洗、乾燥後濃縮乾固して得られた残
渣を、10%パラジウム炭素(0.23g)、エタノー
ル(23ml)を用いて、常温常圧下で18時間接触水素
化反応を行った。触媒をろ別後減圧濃縮することによ
り、7−(1−アミノ−2−ナフチル)ヘプタン酸 メ
トキシメチルエステル(2.1g)を得た。 油状物1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30-1.50(4H,m) 1.55-1.
80(4H,m), 2.36(2H,t,J=7Hz), 2.68(2H,t,J=7Hz), 3.45
(3H,s), 4.14(2H,br), 5.23(2H,s), 7.21(1H,d,J=8Hz),
7.29(1H,d,J=8Hz), 7.35-7.50(2H,m), 7.73-7.86(2H,
m) 2)得られた7−(1−アミノ−2−ナフチル)ヘプタ
ン酸 メトキシメチルエステル(0.3g)を1Mヒド
ロキシルアミン メタノール溶液(2.85ml)に加え
て室温で1.5時間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモ
ニウム水溶液に注いで酢酸エチルで抽出した。有機層を
水洗、乾燥後濃縮乾固して得られた残渣をヘキサンーエ
ーテルから再結晶して表題化合物(0.116g)を得
た。
【0098】参考例50 7−(1−メシルアミノ−2−ナフチル)ヘプタノヒド
ロキサム酸 1)7−(1−メシルアミノ−2−ナフチル)ヘプタン
酸 7−(1−アミノ−2−ナフチル)ヘプタン酸 メトキ
シメチルエステル(0.3g)をピリジン(3ml)に溶
かし、メシルクロリド(0.218g)を加えて50℃
で2時間撹拌した。反応液を0.5N塩酸に注いで酢酸
エチルで抽出した。有機層を水洗、乾燥後濃縮乾固して
得られた残渣を1N塩酸(3ml)、テトラヒドロフラン
(6ml)と共に1.5時間加熱還流し、放冷後酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水洗、乾燥後濃縮乾固して得ら
れた残渣をヘキサン−ジイソプロピルエーテルから再結
晶して7−(1−メシルアミノ−2−ナフチル)ヘプタ
ン酸(0.281g)を得た。 融点 122−127℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35-1.50(4H,m), 1.55-
1.80(4H,m), 2.35(2H,t,J=7Hz) 3.00(2H,t,J=8Hz) 3.08
(3H,s) 6.82(1H,s) 7.40-7.70(3H,m) 7.88-7.90(2H,m)
8.17(1H,d,J=8Hz) 得られた7−(1−メシルアミノ−2−ナフチル)ヘプ
タン酸(0.15 g)より、後述の実施例1と同様に処理し
て標題化合物を得た。
【0099】参考例51 7−(1−トシルアミノ−2−ナフチル)ヘプタノヒド
ロキサム酸 7−(1−アミノ−2−ナフチル)ヘプタン酸メトキシ
メチルと塩化トシルとを用いて、参考例50と同様の方
法により7−(1−トシルアミノ−2−ナフチル)ヘプ
タン酸を得た。 融点 128−133℃1 H−NMR(CDCl3)δ:1.20-1.70(8H,m) 2.35(2
H,t,J=7Hz) 2.40(3H,s)2.57(2H,t,J=8Hz) 6.75(1H,s)
7.13-7.43(5H,m) 7.54(2H,d,J=8Hz) 7.70-7.80(3H,m) 得られた7−(1−トシルアミノ−2−ナフチル)ヘプ
タン酸より、後述の実施例1と同様に処理して標題化合
物を得た。
【0100】参考例52 6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサ
ム酸 1) 1,4−ジメトキシ−2−メチルナフタレン 2−メチル−1,4−ナフトキノン125gを加熱した
エタノール1250mlに溶解し、これに濃塩酸500ml
に溶解させた塩化第一すず500gを室温にて加えた。
さらに水2100mlを加えて析出結晶をろ取し、水洗、
乾燥した。得られた結晶をエタノール1000mlに溶解
し、これに30℃にて12N水酸化ナトリウム水溶液を
145ml、 30−40℃にて硫酸ジメチル165mlを2
時間かけて加えた。反応混合物を3時間加熱還流し、濃
縮後エーテル抽出して1,4−ジメトキシ−2−メチル
ナフタレン113gを油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.44(3H,s), 3.85(3H,s),
3.95(3H,s), 6.59(1H,s), 7.22-7.56(2H,m), 8.02(1H,
d,J=8Hz), 8.19(1H,d,J=8Hz) 2) 1,4−ジメトキシ−3−メチルナフタレン−2
−カルボアルデヒド 1,4−ジメトキシ−2−メチルナフタレン113gを
塩化メチレン330mlに溶解し、0℃にて四塩化チタン
123mlを加え、さらにジクロロメチルメチルエーテル
48mlを30分かけて加えた。添加後、室温にて3時間
撹拌し、反応液を氷水にあけて分液した。有機層を水
洗、乾燥、濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製
した。表題化合物を75g得た。 融点 89−91℃
【0101】3) 6−(1,4−ジメトキシ−3−メ
チルナフタレン−2−イル)−5−ヘキセン酸 1,4−ジメトキシ−3−メチルナフタレン−2−カル
ボアルデヒド1gおよび(4−カーボキシブチル)トリ
フェニルホスホニウムブロミド3.85gを2.5% t−
ブタノール/トルエン中、 60℃にて懸濁しつつ t−ブ
トキシカリウム1.95gを加えた。反応混合物を60
℃にて30分間撹拌した後、 1N水酸化ナトリウム水溶
液にて抽出しトルエンにて洗浄した。水層を1N塩酸に
て中和し酢酸エチルにて抽出後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)に
て精製した。目的物0.9gを油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.80-1.98(2H,m), 2.24-
2.57(7H,m), 3.77(s,O-Meof Z isomer), 3.81(s,O-Me o
f E isomer), 3.87(s,O-Me of E isomer), 3.88(s,O-Me
of Z isomer), 5.86(dt,J=11Hz,7Hz,olefinic H of Z
isomer), 6.21(dt,J=16Hz,6.8Hz,olefinic H of E isom
er), 6.43(d,J=11Hz,olefinic H of Z isomer), 6.54
(d,J=16Hz,olefinic H of E isomer), 7.42-7.50(2H,
m), 8.00-8.13(2H,m) 4) 6−(1,4−ジメトキシ−3−メチルナフタレ
ン−2−イル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)ヘキ
サン酸メチル 6−(1,4−ジメトキシ−3−メチルナフタレン−2
−イル)−5−ヘキセン酸25.6gおよびフェノール
23gを塩化メチレン250mlに溶解し、0℃にて三フ
ッ化ほう素ジエチルエーテル錯体20.6mlを加えた。
反応液を室温にて24時間撹拌し、氷水にあけて分液し
た。有機層を水洗、乾燥、濃縮し、残渣をメタノール4
00mlに溶解し濃塩酸8mlを加えた。反応液を60℃に
て1時間撹拌後、溶媒を濃縮して残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル)にて精製した。表題化合物20.5gを油状物とし
て得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.64-1.82(4H,m), 2.05-
2.43(7H,m), 3.46-3.70(6H,br), 3.84(3H s), 4.57-4.8
4(1H,br), 5.35(1H,s), 6.71(2H,d,J=8.4Hz), 7.09(2H,
d,J=8.4Hz), 7.40-7.53(2H,m), 7.97-8.10(2H,m)
【0102】5) 6−(1,4−ジメトキシ−3−メ
チルナフタレン−2−イル)−6−(4−メトキシフェ
ニル)ヘキサン酸メチル 6−(1,4−ジメトキシ−3−メチルナフタレン−2
−イル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン酸
メチル20.5gをDMF 200mlに溶解し0℃にて炭
酸カリウム16gおよび、よう化メチル10mlを加え
た。 50℃にて16時間反応し、反応液を酢酸エチルで
抽出した。有機層を水洗、乾燥、濃縮後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル)にて精製した。表題化合物16.7gを油
状物として得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.08-1.81(4H,m), 2.05-
2.50(7H,m), 3.52-3.73(6H,br), 3.77(3H,s), 3.84(3H,
s), 4.66-4 87(1H,br), 6.81(2H,d,J=8.9Hz), 7.17(2H,
d,8.9Hz), 7.41-7.52(2H,m), 7.98-8.11(2H,m) 6) 6−(1,4−ジメトキシ−3−メチルナフタレ
ン−2−イル)−6−(4−メトキシフェニル)ヘキサ
ン酸 6−(1,4−ジメトキシ−3−メチルナフタレン−2
−イル)−6−(4−メトキシフェニル)ヘキサン酸メ
チル17.6gをメタノール80mlに溶解し、60℃に
て3N水酸化ナトリウム水溶液53mlを加えた。反応液
を60℃にて1時間撹拌し、溶媒を濃縮した。残渣を中
和後、酢酸エチルにて抽出し、水洗、乾燥、濃縮後、シ
ロップとして目的物17.5gを得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.08-1.80(4H,m), 2.04-
2.51(7H,m), 3.48-3.73(3H,br), 3.77(3H,s), 3.84(3H,
s), 4.65-4.88(1H,br), 6.80(2H,d,J=8.8Hz), 7.16(2H,
d,J=8.8Hz), 7.41-7.54(2H,m), 7.97-8.11(2H,m)
【0103】7) 6−(4−メトキシフェニル)−6
−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘ
キサン酸 6−(1,4−ジメトキシ−3−メチルナフタレン−2
−イル)−6−(4−メトキシフェニル)ヘキサン酸1
4.7gをアセトニトリル300mlに溶解し、硫酸セリ
ウム(IV)アンモニウム57.2gを水147mlに溶解
させて、0℃にて5分間かけて添加した。室温にて16
時間反応し、酢酸エチルで抽出後、有機層を水洗、乾
燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:酢酸エチル)にて精製し、表題化合物
を10.8g得た。 融点 68−71℃ 8) 6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチ
ル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロ
キサム酸 6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサン酸10.8g
をトルエン250ml中に懸濁し、オキサリルクロリド1
0.2mlを加えて50℃にて1時間反応した。反応液を
濃縮し、残渣を乾燥THF 140mlに溶解した。塩酸
ヒドロキシルアミン5.2gを飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液140mlに溶解し、氷水浴中にて上記の酸クロリ
ドのTHF溶液を加えた。混合物を0℃にて1時間反応
し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水洗、乾燥、濃
縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル−酢酸エチル)にて精製
した。ヘキサン/酢酸エチルから再結晶して表題化合物
7.9gを得た。 融点 129−130℃
【0104】参考例53 6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサン酸 1) 1−メトキシ−3−メチル−2−ナフトニトリル 1−ヒドロキシ−3−メチル−2−ナフトニトリル(4
7.23g)、炭酸カリウム(71.3g)、よう化メチ
ル(110ml)、DMF(250ml)を混合し、室温で
一夜撹拌した。反応混合物を冷水にあけ、エーテルにて
抽出した。有機層を洗浄・乾燥後、得られた残渣を水−
メタノールから再結晶して、標題化合物(50g)を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.63(3H,s), 4.25(3H,s),
7.45(1H,s), 7.45-7.65(2H,m), 7.77(1H,dd,J=8.0Hz,1
Hz), 8.15(1H,dd,J=8.0Hz,1Hz) 2) 1−メトキシ−3−メチル−2−ナフトアルデヒ
ド 1−メトキシ−3−メチル−2−ナフトニトリル(50
g)をトルエン(500ml)に溶解し、−40℃冷却下
に水素化ジイソブチルアルミニウム/トルエン溶液
(0.38mol)を滴下した後、氷冷下に1時間撹拌し
た。反応後を冷水中に注ぎ、濃塩酸(210ml)を加え
て70℃で5時間撹拌した。放冷後、有機層を分離し、
洗浄・乾燥することにより標題化合物(38.56g)を
得た。このものは精製することなく次の反応に供した。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.71(3H,s), 4.10(3H,s),
7.42(1H,s), 7.45-7.65(2H,m), 7.77(1H,d,J=7.6Hz),
8.19(1H,d,J=8.0Hz), 10.76(1H,s)
【0105】3) 6−(1−メトキシ−3−メチルナ
フタレン−2−イル)−5−ヘキセン酸 1−メトキシ−3−メチル−2−ナフトアルデヒド(4
1.7g)、4−カルボキシブチルトリフェニルフォス
フォニウム ブロミド(184.4g)、2.5% t−ブ
タノール/トルエン溶液(1251ml)を混合し、60
℃下、カリウムt−ブトキシド(103g)を加えた。
そのまま30分撹拌し、放冷後冷水にあけた。塩酸酸性
として酢酸エチルで抽出し、洗浄・乾燥した。得られた
残渣を、炭酸カリウム(200g)、よう化メチル(8
0ml)、DMF(500ml)と共に混合し、室温で一夜
撹拌した。反応混合物を冷水にあけ、ジイソプロピルエ
ーテルにて抽出した。有機層を洗浄・乾燥し、得られた
残渣に十分量の20%エーテル/ヘキサンを加えて、ト
リフェニルホスフィンオキシドを析出せしめてろ別し
た。ろ液の濃縮残渣をエタノール(482ml)に溶か
し、2.5N水酸化ナトリウム水溶液(482ml)を加
えて6時間加熱還流した。エタノールを減圧留去し、塩
酸酸性として酢酸エチルで抽出し、洗浄・乾燥すること
により標題化合物を得た。このものは、精製することな
く次の反応に供した。 4) 6−(4−ヒドロキシフェニル)−6−(1−メ
トキシ−3−メチルナフト−2−イル)ヘキサン酸エチ
ル 6−(1−メトキシ−3−メチルナフタレン−2−イ
ル)−5−ヘキセン酸物(70g)、フェノール(70
g)を塩化メチレン(500ml)に溶かし、三フッ化ホ
ウ素エーテル錯体(95g)を滴下した。35℃にて3
日間撹拌した後、冷水を加えて有機層を分取した。水層
を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて洗浄・乾燥し
た。濃縮残渣をシリカゲルカラム(トルエン→20%酢
酸エチル/ヘキサン→酢酸エチル)に供して、標題化合
物(30g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.18(3H,t,J=7.2Hz), 1.1
0-1.80(4H,m), 2.05-2.45(7H,m), 3.60(3H,br), 4.06(2
H,q,J=7.2Hz), 4.60-4.75(1H,m), 6.73(2H,d,J=8.0Hz),
7.11(2H,d,J=8.0Hz), 7.35-7.50(3H,m), 7.68-7.76(1
H,m), 7.93-8.03(1H,m)
【0106】5) 6−(4−メトキシフェニル)−6
−(1−メトキシ−3−メチルナフト−2−イル)ヘキ
サン酸 6−(4−ヒドロキシフェニル)−6−(1−メトキシ
−3−メチルナフト−2−イル)ヘキサン酸エチル(3
0g)、炭酸カリウム(90g)、よう化メチル(45
ml)、DMF(150ml)を混合し、室温で一夜撹拌し
た。反応混合物を冷水にあけ、IPCにて抽出した。有
機層を洗浄・乾燥後、濃縮した。残渣をエタノール(2
50ml)に溶かし、2.5N水酸化ナトリウム水溶液
(250ml)を加えて5時間加熱還流した。エタノール
を減圧留去し、塩酸酸性として酢酸エチルで抽出し、洗
浄・乾燥することにより標題化合物(25g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.10-1.85(4H,m), 2.05-
2.50(7H,m), 3.61(3H,br), 3.77(3H,s), 4.65-4.80(1H,
m), 6.80(2H,d,J=8.8Hz), 7.17(2H,d,J=8.8Hz), 7.38-
7.50(3H,m), 7.69-7.78(1H,m), 7.95-8.05(1H,m) 6) 6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチ
ル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサン酸 6−(4−メトキシフェニル)−6−(1−メトキシ−
3−メチルナフト−2−イル)ヘキサン酸(27g)を
90%酢酸(135ml)に溶かし、氷冷下に無水クロム
酸(34.4g)の水(34.4ml)溶液を滴下した。そ
のまま30分撹拌した後、2−プロパノール(20ml)
を加えた。反応液に過剰量の水を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を洗浄・乾燥して得られた残渣をシリカ
ゲルカラム(トルエン→ヘキサン−酢酸エチル)に供し
た後、ジイソプロピルエーテルから再結晶して標題化合
物を得た。
【0107】実施例1 7−(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)−7−フェニル
ヘプタノヒドロキサム酸(化合物1−1) ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.4g)を水(14ml)
に溶かし、これに水酸化ナトリウム(93%,2g)の
水(7ml)溶液を加えた。これに7−(2−ヒドロキシ
−1−ナフチル)−7−フェニルヘプタン酸エチルエス
テル(1.08g)のテトラヒドロフラン(3ml)溶液
を加えて4時間撹拌した。反応液を1N塩酸にて中和し
た後、酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄、乾燥し、
濃縮残さをシリカゲルカラム(クロロホルム−メタノー
ル)に供して表題化合物(0.4g)を得た。 同様にして以下の化合物を得た。 化合物1−2:7−(1−ヒドロキシ−2−ナフチル)
−7−フェニルヘプタノヒドロキサム酸 化合物1−3:7−(2−キノリル)ヘプタノヒドロキ
サム酸 化合物1−4:(Z)−7−(2−キノリル)−6−ヘ
プテノヒドロキサム酸 化合物1−5:(E)−7−(2−キノリル)−6−ヘ
プテノヒドロキサム酸 化合物1−6:6−(1−イソキノリル)ヘキサノヒド
ロキサム酸(原料化合物:参考例32) 化合物1−7:7−(1−イソキノリル)ヘプタノヒド
ロキサム酸(原料化合物:参考例31)
【0108】実施例2 6−(2−キノリル)ヘキサノヒドロキサム酸(化合物
2−1) 参考例14で得られた6−(2−キノリル)ヘキサン酸
(1.2g)とDMF1滴のジクロロメタン(5ml)溶
液に、氷冷下で塩化オキザリル(1.0ml)を滴下し、
室温に昇温してそのまま15分間撹拌した。溶媒を留去
し、得られた粗結晶を濾過し、ヘキサンで洗った。この
結晶をジクロロメタン(30ml)に溶かした溶液を氷冷
下、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.0g)の飽和炭酸
水素ナトリウム溶液(30ml)に滴下し、室温に昇温し
た後、そのまま2時間撹拌した。反応混合物を3N−塩
酸で中和し、析出した結晶を濾過し、さらに水、エーテ
ルで洗い、減圧下で乾燥した。得られた粗結晶はメタノ
ール−エーテルから再結晶し、表題化合物(0.34
g)を得た。同様にして以下の化合物を得た。化合物名
後の括弧内は原料のカルボン酸を示す。 化合物2−2:(E)−6−(2−キノリル)−5−ヘキ
セノヒドロキサム酸 化合物2−3:6−(4−キノリル)ヘキサノヒドロキ
サム酸 化合物2−4:7−(4−キノリル)ヘプタノヒドロキ
サム酸 化合物2−5:8−(4−イソキノリル)オクタノヒド
ロキサム酸 化合物2−6:6−(4−クロロフェニル)−6−(3
−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノ
ヒドロキサム酸 化合物2−7:6−(3−キノリル)ヘキサノヒドロキ
サム酸(原料:参考例19) 化合物2−8:7−(3−キノリル)ヘプタノヒドロキ
サム酸(原料:参考例20) 化合物2−9:7−(6−メトキシ−2−キノリル)ヘ
プタノヒドロキサム酸(原料:参考例21) 化合物2−10:6−フェニル−6−(2−キノリル)
ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例23) 化合物2−11:7−フェニル−7−(2−キノリル)
ヘプタノヒドロキサム酸(原料:参考例22) 化合物2−12:7−シアノ−7−(2−ナフチル)ヘ
プタノヒドロキサム酸(原料:参考例39) 化合物2−13:7−エトキシカルボニル−7−(1−
ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:参考例4
0) 化合物2−14:7−(ベンゾチアゾール−2−イル)
−7−シアノヘプタノヒドロキサム酸(原料:参考例3
6)
【0109】実施例3 6−シアノ−6−(1−ナフチル)ヘキサノヒドロキサ
ム酸(化合物3−1) 6−シアノ−6−(1−ナフチル)ヘキサン酸(4.0
g)(15mmol)をTHF(8.5ml)−DMF(0.1
ml)に溶解し、室温にてオキザリルクロリド(3.2m
l)(37.5mmol)を滴下した。15分間撹拌後、過剰
のオキザリルクロリドを減圧下留去した。残渣をジクロ
ロメタン(63ml)に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸
塩(3.13g)(45mmol)の飽和重曹溶液(63m
l)に氷冷下加えた。室温にて2時間反応後、濃塩酸に
て弱酸性とし有機層を得た。飽和食塩水(50ml)で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、シリカゲルカラム
クロマト(ヘキサン−酢酸エチル,1:9)にて精製し
無色のオイルとして表題化合物(4.08g)(収率9
6.3%)を得た。同様にして以下の化合物を得た。 化合物3−2:7−シアノ−7−(1−ナフチル)ヘプ
タノヒドロキサム酸
【0110】実施例4 6−ベンゾイルアミノ−6−(2−ナフチル)ヘキサノ
ヒドロキサム酸(化合物4−1) 6−ベンゾイルアミノ−6−(2−ナフチル)ヘキサン
酸エチル(参考例25)(0.8g)とヒドロキシルア
ミン塩酸塩(0.71g)のメタノール懸濁液(4.2m
l)に4.9Nナトリウムメトキシドのメタノール溶液
(4.9ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合
物に水を加え、減圧下でメタノールを留去した。残渣を
3N塩酸で酸性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル/ヘキサン=2/1)で精製して表題化合物(0.3
2g)を得た。同様の方法で、以下の化合物を得た。 化合物4−2:6−アセチルアミノ−6−(2−ナフチ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例26) 化合物4−3:6−メタンスルホニルアミノ−6−(2
−ナフチル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例2
8) 化合物4−4:6−ベンゼンスルホニルアミノ−6−
(2−ナフチル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考
例29) 化合物4−5:6−(4−メチルベンゼンスルホニルア
ミノ)−6−(2−ナフチル)ヘキサノヒドロキサム酸
(原料:参考例27) 化合物4−6:6−(4−フルオロベンゼンスルホニル
アミノ)−6−(2−ナフチル)ヘキサノヒドロキサム
酸(原料:参考例30)
【0111】実施例5 7−(4−メトキシフェニル)−7−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘプタノヒドロキサ
ム酸(化合物5) 7−(4−メトキシフェニル)−7−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘプタン酸(2g)
(5.3mmol)をトルエン(50ml)中、オキサリルク
ロリド(3ml)(35mmol)にて対応する酸クロリドに
変換し、これをテトラヒドロフラン(30ml)溶液とし
て塩酸ヒドロキシルアミン(1.14g)(16mmol)
−飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)へ滴下し
た。反応終了後、酢酸エチルで抽出し濃縮残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物
(15.7g)を得た。
【0112】実施例6 7−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)
−7−フェニルヘプタノヒドロキサム酸(化合物6−
1) 7−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)
−7−フェニルヘプタン酸(8.1g)(22mmol)を
トルエン(200ml)中、オキサリルクロリド(12m
l)(0.14mol)にて対応する酸クロリドに変換し、
これをテトラヒドロフラン(120ml)溶液として塩酸
ヒドロキシルアミン(4.6g)(65mmol)−飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(120ml)へ滴下した。反応
終了後、酢酸エチルで抽出し濃縮残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物(7.0
g)を得た。同様にして以下の化合物を得た。 化合物6−2:6−(4−メトキシフェニル)−6−
(1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキ
サム酸(原料化合物:6−(4−メトキシフェニル)−
6−(1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサン酸)
【0113】実施例7 1) O−アセチル−6−(4−メトキシフェニル)−
6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)
ヘキサノヒドロキサム酸 (化合物7−1) 6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサ
ム酸(215mg)、ピリジン(125mg)をTHF(1
ml)に溶かし、無水酢酸(56mg)を加えて室温で2時
間撹拌した。反応液をエーテルに希釈し、1N塩酸、飽
和食塩水、飽和重曹水にて順次洗浄し、乾燥後減圧濃縮
した。残さをシリカゲルカラムにかけ、ヘキサン:酢酸
エチル(1:1)で展開して、目的物(150mg)を得
た。同様にして以下の化合物を得た。 化合物7−2:O−アセチル−7−(3,5,6−トリメ
チルベンゾキノン−2−イル)−7−フェニルヘプタノ
ヒドロキサム酸 化合物7−3:O−アセチル−7−(1−ヒドロキシ−
2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸 化合物7−4:O−アセチル−6−(2−キノリル)ヘ
キサノヒドロキサム酸 化合物7−5:O−プロピオニル−7−(3,5,6−ト
リメチルベンゾキノン−2−イル)−7−フェニルヘプ
タノヒドロキサム酸 化合物7−6:O−プロピオニル−6−(4−メトキシ
フェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン
−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物7−7:O−プロピオニル−6−(2−キノリ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物7−8:O−プロピオニル−7−シアノ−7−
(1−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸 化合物7−9:O−イソバレリル−7−(3,5,6−ト
リメチルベンゾキノン−2−イル)−7−フェニルヘプ
タノヒドロキサム酸 化合物7−10:O−イソブチリル−6−(4−メトキ
シフェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノ
ン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物7−11:O−イソブチリル−7−(3,5,6−
トリメチルベンゾキノン−2−イル)−7−フェニルヘ
プタノヒドロキサム酸 化合物7−12:O−ベンゾイル−7−シアノ−7−
(1−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸 化合物7−13:O−ベンゾイル−6−シアノ−6−
(1−ナフチル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物7−14:O−ベンゾイル−6−(4−メトキシ
フェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン
−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物7−15:O−ベンゾイル−7−(3,5,6−ト
リメチルベンゾキノン−2−イル)−7−フェニルヘプ
タノヒドロキサム酸 化合物7−16:O−ベンゾイル−6−(2−キノリ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物7−17:O−ピバロイル−7−(3,5,6−ト
リメチルベンゾキノン−2−イル)−7−フェニルヘプ
タノヒドロキサム酸 化合物7−18:O−シクロヘキシルカルボニル−7−
(3,5,6−トリメチルベンゾキノン−2−イル)−7
−フェニルヘプタノヒドロキサム酸 2) O−プロピオニル−6−(4−メトキシフェニ
ル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2
−)ヘキサノヒドロキサム酸(化合物7−6) 6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサ
ム酸(2.8g)のTHF溶液(40ml)に氷冷下、ト
リエチルアミン(1.4ml)と塩化プロピオニル(66
9mg)を順次加えた。1時間撹拌後、水/酢酸エチルに
移し、有機層を乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)
にて精製し、表題化合物(2.1g)を得た。
【0114】実施例8 O−エチルカルバモイル−6−(4−メトキシフェニ
ル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−
イル)ヘキサノヒドロキサム酸(化合物8−1)6−
(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−1,4
−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸
(0.5g)のTHF溶液に、室温でエチルイソシアナ
ート(0.1g)のTHF(2ml)溶液を加え、そのま
ま2時間撹拌した。減圧下で溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/1)で精製した。得られた油状物は、ヘキサン
より結晶化し、目的物(0.29g)を得た。同様にし
て以下の化合物を得た。 化合物8−2:O−エチルカルバモイル−6−(2−キ
ノリル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物11−11:O−カルバモイル−6−(4−メト
キシフェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキ
ノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物11−16:O−エチルカルバモイル−7−(3
−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)−7−フ
ェニルヘプタノヒドロキサム酸
【0115】実施例9 実施例7と同様にして以下の化合物を得た。化合物名の
後の括弧内は用いた原料を示す。 化合物9−1:O−ベンゾイル−7−(1−イソキノリ
ル)ヘプタノヒドロキサム酸 (原料:化合物1−7) 化合物9−2:O−プロピオニル−7−(1−イソキノ
リル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:化合物1−7) 化合物9−3:O−ベンゾイル−7−(1−ナフチル)
ヘプタノヒドロキサム酸 化合物9−4:O−プロピオニル−7−(1−ナフチ
ル)ヘプタノヒドロキサム酸 化合物9−5:O−アセチル−6−(1−ナフチル)ヘ
キサノヒドロキサム酸 化合物9−6:O−アセチル−6-(ベンゾチアゾール-2
-イル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例47−
2) 化合物9−7:O−プロピオニル−6−(1−ナフチ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物9−8:O−プロピオニル−6−(ベンゾチアゾ
ール−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 (原料:参
考例47−3) 化合物9−9:O−ベンゾイル−6−(ベンゾチアゾー
ル−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参考例
47−1) 化合物9−10:O−アセチル−7−シアノ−(2−ナ
フチル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:化合物2−1
2) 化合物9−11:O−プロピオニル−7−シアノ−7−
(2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸 (原料:化
合物2−12) 化合物9−12:O−ベンゾイル−7−シアノ−7−
(2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:化合
物2−12) 化合物9−13:O−ベンゾイル−6−(ベンズオキサ
ゾール−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:参
考例47−2) 化合物9−14:O−ベンゾイル−7−(ベンゾチアゾ
ール−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:参考
例47−3) 化合物9−15:O−プロピオニル−6−(ベンズオキ
サゾール−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸(原料:
参考例47−2) 化合物9−16:O−(2−アセトキシベンゾイル)−
7−(ベンゾチアゾール−2−イル)ヘプタノヒドロキ
サム酸(原料:参考例47−3) 化合物9−17:O−(2−アセトキシベンゾイル)−
6−(ベンズオキサゾール−2−イル)ヘキサノヒドロ
キサム酸(原料:参考例47−1) 化合物9−18:O−プロピオニル−7−エトキシカル
ボニル−7−(1−ナフチル)ヘプタノヒドロキサム酸
(原料:化合物2−13) 化合物9−19:O−アセチル−7−(2−キノリル)
ヘプタノヒドロキサム酸(原料:化合物1−3) 化合物9−20:O−プロピオニル−7−(2−キノリ
ル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:化合物1−3) 化合物9−21:O−ヘキサノイル−7−(2−キノリ
ル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:化合物1−3) 化合物9−22:O−ベンゾイル−7−(2−キノリ
ル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:化合物1−3) 化合物9−23:O−(4−フルオロベンゾイル)−7
−(2−キノリル)ヘプタノヒドロキサム酸(原料:化
合物1−3) 化合物9−24:O−〔2−(4−イソブチルフェニ
ル)プロピオニル〕−7−(2−キノリル)ヘプタノヒ
ドロキサム酸(原料:化合物1−3)
【0116】実施例10 O−ヘキサノイル−7−(1−ニトロ−2−ナフチル)
ヘプタノヒドロキサム酸(化合物10) 7−(1−ニトロ−2−ナフチル)ヘプタノヒドロキサ
ム酸(0.7g)を用いて、実施例7と同様に処理し、
標題化合物(0.54g)を得た。
【0117】実施例11 O−プロピオニル−5−(3−メチル−1,4−ナフト
キノン−2−イル)−5−フェニルペンタノヒドロキサ
ム酸(化合物11−1) 5−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)
−5−フェニルペンタノヒドロキサム酸を用いて実施例
7と同様に処理し、標題化合物を得た。同様にして以下
の化合物を得た。 化合物11−2:O−アセチル−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)−6−フェニルヘキ
サノヒドロキサム酸 化合物11−3:O−プロピオニル−6−(3−メチル
−1,4−ナフトキノン−2−イル)−6−フェニルヘ
キサノヒドロキサム酸 化合物11−4:O−ベンゾイル−6−(3−メチル−
1,4−ナフトキノン−2−イル)−6−フェニルヘキ
サノヒドロキサム酸 化合物11−5:O−アセチル−6−(4−フルオロフ
ェニル)−6−(3,5,6−トリメチルー1,4−ベ
ンゾキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物11−6:O−プロピオニル−6−(4−フルオ
ロフェニル)−6−(3,5,6−トリメチルー1,4−
ベンゾキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物11−7:O−ヘキサノイル−6−(4−メトキ
シフェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノ
ン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物11−8:O−シクロヘキサンカルボニル−6−
(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−1,4
−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物11−9:O−ジフェニルアセチル−6−(4−
メトキシフェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフ
トキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物11−10:O−(3,3−ジフェニルプロピオ
ニル)−6−(4−メトキシフェニル)−6−(3−メ
チル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒド
ロキサム酸 化合物11−12:O−プロピオニル−7−(4−メト
キシフェニル)−7−(3−メチル−1,4−ナフトキ
ノン−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸 化合物11−13:O−ベンゾイル−7−(4−メトキ
シフェニル)−7−(3−メチル−1,4−ナフトキノ
ン−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸 化合物11−14:O−プロピオニル−7−(3−メチ
ル−1,4−ナフトキノン−2−イル)−7−フェニル
ヘプタノヒドロキサム酸 化合物11−15:O−ベンゾイル−7−(3−メチル
−1,4−ナフトキノン−2−イル)−7−フェニルヘ
プタノヒドロキサム酸 化合物11−17:O−プロピオニル−7−(4−フル
オロフェニル)−7−(3−メチル−1,4−ナフトキ
ノン−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸 化合物11−18:O−ベンゾイル−7−(4−フルオ
ロフェニル)−7−(3−メチル−1,4−ナフトキノ
ン−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸 化合物11−19:O−プロピオニル−6−(4−メト
キシフェニル)−6−(1,4−ナフトキノン−2−イ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸 化合物11−20:O−ベンゾイル−6−(4−メトキ
シフェニル)−6−(1,4−ナフトキノン−2−イ
ル)ヘキサノヒドロキサム酸
【0118】上記参考例および実施例で得られた化合物
のそれぞれの構造式、NMRスペクトルを以下の表に示
す。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0119】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【0120】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【0121】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【0122】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【0123】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【0124】製剤例1 A) カプセル (1) 化合物7−9 50mg (2) 微粉末セルロース 30mg (3) ラクトース 37mg (4) ステアリン酸マグネシウム 3mg 計 120mg (1),(2),(3)および(4)を混合してゼラチンカプセ
ルに充填した。 B) 軟カプセル (1) 化合物7−10 50mg (2) トウモロコシ油 100mg 計 150mg 常法に従ってこれらを混合して軟カプセルに充填した。 C) 錠 剤 (1) 化合物7−8 50mg (2) ラクトース 34mg (3) トウモロコシ澱粉 10.6mg (4) トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5) ステアリン酸マグネシウム 0.4mg (6) カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従ってこれらを混合して錠剤機により打錠した。 製剤例2 (1) 化合物7−6 10.0g (2) 乳糖 60.0g (3) コーンスターチ 35.0g (4) ゼラチン 3.0g (5) ステアリン酸マグネシウム 2.0g 実施例7で得られた化合物10.0gと乳糖60.0gお
よびコーンスターチ35.0gの混合物を10重量%ゼラ
チン水溶液30ml(ゼラチンとして3.0g)を用い、1
mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥し
再び篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグネシウ
ム2.0gと混合し、圧縮した。得られた中心錠を、蔗
糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの水懸濁
液による糖衣でコーティングした。コーティングが施さ
れた錠剤をミツロウで艶出して1000錠のコート錠を
得た。
【0125】実験例1 リポポリサッカライド(LPS)により誘導されるラッ
ト大脳細胞混合培養系での細胞変性に対する抑制作用
(LIC アッセイ法) 以下の方法により、ラット大脳由来の混合細胞培養系
に、グリア細胞(アストロサイト、ミクログリア)を活
性化することが知られているLPSを添加することによ
り誘導される細胞変性を抑制する化合物をスクリーニン
グした。 〔実験方法〕 (1)新生仔ラット大脳細胞混合培養 新生仔Crj:CD(SD)ラット(1〜3日齢、日本チ
ャールズ・リバー(株))より脳を採取し、氷冷したD−
MEM/10%FCS(10%牛胎児血清、ペニシリ
ン:100units/mlおよびストレプトマイシン:10
0μg/mlを含むダルベッコウの細胞培養用基礎培地)
中に入れた。以下、次の手順で大脳細胞混合培養を開始
した。 1.採取した脳の大脳部分を取り、実体顕微鏡下で髄膜
を剥離した。 2.髄膜を剥離した脳をナイロンメッシュ(100〜2
00μm)の袋に入れ、ラバーポリスマンでこした。 3.氷冷したD−MEM/10%FCSで細胞を遠心に
て3度洗浄(1000rpm,8分)後、Cell Strainer
(40μm メッシュ、Falcon 2340)で細胞浮遊
液をこし、トリパンブルー法により生細胞数を数えた。 4.組織培養フラスコ(96穴マイクロプレート、Nun
c)に1×105 cells/100μl/well の細胞濃度
で各ウエルに撒いた。 5.1週間後に各ウエルに100μl のD−MEM/1
0%FCSを添加した。 6.さらに1〜2週間前後培養した後、以下の抑制作用
評価を行った。
【0126】(2)抑制作用評価方法 1.上記(1)のラット大脳細胞混合培養(開始2〜3
週間)後、96穴マイクロプレートの各ウエルの培地を
廃棄し、かわりに50μl のD−MEM/2%FCSを
添加した。 2.25μl のサンプルと25μl の適当濃度のLPS
(Difco社製、E.coli011:B4,Bacto)を各ウエ
ルに添加する。培地はD−MEM/2%FCSを使用し
た。なお、サンプルは、以下の〔表32〕に示す化合物
を用いて、DMSOで10-2Mの溶液を作製し、D−M
EM/2%FCSで希釈してアッセイに用いた。 3.適当な日数(通常4〜5日)培養後、細胞変性の程
度を顕微鏡観察・MTT法により測定した。 (3)MTT〔3-(4,5-dimethylthiazol-2-yl)-2,5-dip
henyltetrazolium bromide〕法 リン酸緩衝生理食塩液に溶解したMTT(5mg/ml、シ
グマ社製)を各ウエルに10μl 添加した。4〜6時間
培養後(37℃,10%炭酸ガス気相下)、10%SD
Sを含む0.01N塩酸水溶液を各ウエルに100μl
添加し、生成したホルマザンを溶解する。完全に溶解さ
せた後、各ウエルの吸光度(波長540〜590nm)を
測定した。回復率を下式より算出し、回復率50%を与
える化合物の濃度をグラフにプロットすることにより、
ED50値を求めた。 回復率(%)=(C−B)×100/(A−B) 〔A:波長550nmでの培地のみのコントロールウエル
の吸光度 B:波長550nmでのLPS添加のウエルの吸光度 C:波長550nmでのLPSおよび化合物添加のウエル
の吸光度〕
【0127】〔実験結果〕結果を以下の〔表32〕に示
す。
【表32】化合物番号 ED 50値(μM) 化合物A 0.02 化合物B 0.5 化合物C 0.3 化合物D 0.1 化合物E 0.6 参考例46−1 0.05 参考例46−2 0.5 化合物1−3 0.02 化合物1−4 0.04 化合物7−1 0.05 化合物7−2 0.05 化合物7−3 0.4 化合物7−4 0.4 化合物7−5 0.05 化合物7−6 0.05 化合物7−7 0.5 化合物7−8 0.03 化合物7−9 0.2 化合物7−10 0.3 化合物7−11 0.2 化合物7−12 0.03 化合物7−13 0.05 化合物7−14 0.2 化合物7−15 0.5 化合物7−16 0.3 化合物7−17 0.2化合物3−2 0.03 化合物A:6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−
2−イル)−6−(4−メトキシフェニル)−ヘキサノ
ヒドロキサム酸 化合物B:6−(4−フルオロフェニル)−6−(3−
メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)−ヘキサノ
ヒドロキサム酸 化合物C:7−(3,5,6−トリメチル−1,4−ベン
ゾキノン−2−イル)−7−フェニルヘプタノヒドロキ
サム酸 化合物D:7−(3,5,6−トリメチル−1,4−ベン
ゾキノン−2−イル)−7−(4−メチルフェニル)ヘ
プタノヒドロキサム酸 化合物E:7−(4−フルオロフェニル)−7−(3,
5,6−トリメチル−1,4−ベンゾキノン−2−イル)
ヘプタノヒドロキサム酸 これより、本発明の化合物(I)および化合物(II)
は、LPSにより惹起された神経細胞変性ならびに細胞
死を低濃度で抑制し、優れた神経変性抑制作用を有する
ことがわかる。
【0128】実験例2 〔実験方法〕ラット大脳混合培養細胞は培養開始後15
日目のものを用いた。一旦培地を除去した後、LPS
(E. coli 011:B4,Bacto)(Difco Laboratorie
s):10μg/ml,化合物A:10-6,10-7Mを同時
に添加し、最終液量を100μl とした。37℃、24
時間インキュベーションを行った後、培養上清を集めた
ものをELISAのためのサンプルとして用いた。TN
Fαの定量は、MouseTNFα Elisa Kit(CENZY
ME)を用いアッセイプロトコールに準じて行った。 〔実験結果〕ラット大脳混合培養細胞におけるLPS添
加時のTNFα産生に対する化合物Aの効果を以下の
〔表33〕に示す。
【表33】 LPS(μg/ml) 化合物A(M) TNFα(pg/ml) 0 0 48 10 0 1500 10 10-7 790 10 10 -6 230
【0129】実験例3 LPS一側線条体注入ラットにおけるアポモルフィン誘
発旋回運動に対する抑制作用 〔実験方法〕実験には注入手術時の体重が250〜28
0gの Wistar 系雄性ラット(8−9週令)を用いた。
動物は実験期間中12時間明暗周期(点灯時間:7:00〜
19:00)の恒温(24±1℃)、恒湿(55±1%)の
飼育室で、餌(日本クレア、CE−2固形飼料)および
水(水道水)の自由摂取下で群飼育した。ペントバルビ
タール(50mg/kg,i.p.)麻酔下、ラット頭部を Davi
d Kopf社製小動物用脳定位装置に固定し、Pellegrino
& Cushman の脳図譜に従い、一側線条体(A8.2、L
2.8、H4.3)に30ゲージのステンレス注入針を刺
入した。LPSの注入量は5μgとして1μlのリン酸
緩衝生理食塩水(PBS、pH7.2)に溶解し、0.
2μl/minの速度で緩徐に注入した。注入針は注入終
了後3分間注入部位に留置し、薬液が十分拡散した後、
引き上げた。手術7〜8日後にアポモルフィン1mg/kg
を皮下投与し、その直後から30分間に誘発された旋回
数を自動測定装置で測定した。化合物Aを、5%アラビ
アゴム懸濁液としてラットの体重100gあたり0.2m
lの容量で経口または腹腔内投与した。該投与は、LP
S 5μg注入前30分、注入後3時間、24時間の3
回行った。コントロールとしては、生理食塩水のみを腹
腔内投与した。
【0130】〔実験結果〕LPS(5μg)一側線条体
注入ラットにおけるアポモルフィン誘発旋回運動に対す
る化合物A投与の結果を以下の〔表34〕に示す。
【表34】 これより、化合物Aは、LPSによって惹起された脳組
織破壊を有意に抑制し、優れた神経変性作用を有するこ
とがわかる。
【0131】実験例4 LSPにより誘導されるラット大脳細胞混合培養系での
NO(一酸化窒素)産生抑制作用 〔実験方法〕 (1)ラット大脳細胞混合培養 実験例1と同様の方法によりラット大脳細胞混合培地を
得た。 (2)NO産生 1.ラット大脳細胞混合培養開始20日後、96ウェル
マイクロプレートの各ウェルの培地を廃棄し、かわりに
最終濃度5μg/mlのLSP(Difco 社製、E. coli 0
11:B4,Bacto)および適当に希釈した化合物を含
む125μl のD−MEM/2%FCSを各ウェルに添
加した。なお、サンプルはDMSOで10-2Mの stock
solution を作製し、D−MEM/2%FCSで希釈し
て用いた。2.さらに5日間培養した後、培養上清中に
含まれるNO3 -とNO2 -との総量をNO3 -/NO2 - Ass
ay Kit(CAYMAN CHEMICAL社製、カタロ
グ番号780001、米国)を用いて測定した。測定は
添付のアッセイプロトコールに従って行った。 (3)IC50値の算出 最終濃度5μg/mlのLSPだけを添加し、化合物Aを
添加しなかったウェルの培養上清中に含まれるNO2 -と
NO3 -の総量を50%にまで抑制する化合物の濃度をグ
ラフにプロットすることにより求めた。 〔実験結果〕LSPにより誘導されるラット大脳細胞混
合培養系でのNO産生に対する化合物Aの抑制活性(I
C50値)は、0.08μMであった。これより、本発明
の化合物は、NO(一酸化窒素)産生を強力に阻害する
ことがわかる。
【0132】
【発明の効果】本発明の化合物(I)またはその塩、お
よび化合物(II)またはその塩は、優れた神経変性抑制
作用を有し、低毒性のため、神経変性疾患(例、アルツ
ハイマー病、パーキンソン病、ダウン症、ピック病、多
発性硬化症、Borna 病などの細菌性あるいはウイルス性
髄膜炎、ワクチン接種後脳炎、AIDS脳症)、脳機能
障害(例、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、外傷等)の
治療・予防あるいは予後の改善に有用であり、さらに
は、サイトカイン由来の全身倦怠、発熱、睡眠、頭痛、
関節痛、食欲低下、うつ病などの症状に対しても有効で
ある。また、化合物(I)、(II)またはそれらの塩
は、免疫系の昂進などによる一酸化窒素の異常な遊離を
阻害するため、敗血性ショック、腎炎、動脈硬化症、喘
息、糖尿病、骨疾患改善などに有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/42 AAM A61K 31/42 AAM 31/425 ABA 31/425 ABA C07C 311/03 7419−4H C07C 311/03 311/19 7419−4H 311/19 C07D 215/14 C07D 215/14 217/04 217/04 235/16 235/16 263/56 263/56 277/64 277/64 295/14 295/14 A 513/04 341 513/04 341

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、Arは置換基を有していてもよい芳香族基を、
    Qは2価の脂肪族炭化水素基を、R1は水素原子、シア
    ノ基、置換基を有していてもよい炭化水素基、式 【化2】
  2. 【請求項2】R1が水素原子、シアノ基、置換基を有し
    ていてもよい炭化水素基または式 【化3】 〔式中、R3およびR4はそれぞれ水素原子、アシル基ま
    たは置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、あ
    るいはR3とR4は隣接する窒素原子と共に環を形成して
    いてもよい。〕で表される基である請求項1記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】Arがハロゲン原子、C1-3アルキレンジ
    オキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよい
    C3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよい
    C1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C
    1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C
    1-6アルキルカルボニル基、カルボキシル基、C1-6アル
    コキシカルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6ア
    ルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイ
    ル基、C6-10アリールカルバモイル基、スルホ基、C
    1-6アルキルスルホニル基、C6-10アリール基、C6-10
    アリールオキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキルスルホニルアミノ基および置換基を有していて
    もよいC6-10アリールスルホニルアミノ基から選ばれる
    置換基を1ないし5個有していてもよいi)C6-14アリ
    ール基、ii)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および
    硫黄原子から選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む
    5ないし11員の芳香族複素環基またはiii)キノン環
    基、Qが2価のC2-8脂肪族炭化水素基、R1がi)水素
    原子、ii)シアノ基、iii)ハロゲン原子、C1-3アルキ
    レンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていて
    もよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、
    モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミ
    ノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボキシル基、
    C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノ
    −C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカ
    ルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル基、スルホ
    基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10アリール基、
    C6-10アリールオキシ基および5または6員の複素環基
    から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい
    a)C1-6アルキル基、b)C2-6アルケニル基、c)C
    2-6アルキニル基、d)C3-6シクロアルキル基または
    e)C6-14アリール基、iv)式 【化4】 〔式中、R3およびR4がそれぞれa)水素原子、b)式
    −CO−R、−SO2−R、−SO−R、−CONH
    −R、−CO−O−R、−CS−NH−R または −
    CS−O−R(式中、Rは水素原子、ハロゲン原
    子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ
    基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハ
    ロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキ
    シル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ
    −C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル
    基、カルボキシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、
    カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル
    基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、C6-10アリー
    ルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニ
    ル基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基およ
    び5または6員の複素環基から選ばれる置換基を1ない
    し5個有していてもよいイ)C1-6アルキル基、ロ)C
    2-6アルケニル基、ハ)C2-6アルキニル基、ニ)C3-6
    シクロアルキル基またはホ)C6-14アリール基または
    ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
    キル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアル
    キル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
    基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
    基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
    アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
    カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシカル
    ボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカル
    バモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、C
    6-10アリールカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
    ルスルホニル基、C6-10アリール基、C6-10アリールオ
    キシ基および5または6員の複素環基から選ばれる置換
    基を1ないし5個有していてもよい炭素原子以外に窒素
    原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1ないし3
    個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基を示
    す。)で示されるアシル基、c)ハロゲン原子、C1-3
    アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化され
    ていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミ
    ノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキ
    ルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボキシ
    ル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイル
    基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6ア
    ルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル
    基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10ア
    リール基、C6-10アリールオキシ基および5または6員
    の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
    てもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、
    C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基または
    C6-14アリール基であるか、あるいはR3とR4が隣接す
    る窒素原子と共に炭素原子以外に少なくとも1個の窒素
    原子を含み、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1な
    いし3個のヘテロ原子を含んでいてもよい5ないし7員
    含窒素複素環を形成していてもよい。〕で表される基、
    またはv)式 −CO−R、−SO2−R、−SO−
    R、−CONH−R、−CO−O−R、−CS−NH−
    R または −CS−O−R(式中、Rは水素原子、
    ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
    キル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアル
    キル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
    基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
    基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
    アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
    カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシカル
    ボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカル
    バモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、C
    6-10アリールカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
    ルスルホニル基、C6-10アリール基、C6-10アリールオ
    キシ基および5または6員の複素環基から選ばれる置換
    基を1ないし5個有していてもよいイ)C1-6アルキル
    基、ロ)C2-6アルケニル基、ハ)C2-6アルキニル基、
    ニ)C3-6シクロアルキル基またはホ)C6-14アリール
    基またはハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよい
    C1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シ
    クロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6ア
    ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
    ルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6ア
    ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6ア
    ルキルカルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキ
    シカルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
    基、C6-10アリールカルバモイル基、スルホ基、C1-6
    アルキルスルホニル基、C6-10アリール基、C6-10アリ
    ールオキシ基および5または6員の複素環基から選ばれ
    る置換基を1ないし5個有していてもよい炭素原子以外
    に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1な
    いし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の複素環基
    を示す。)で示されるアシル基、およびR2が式 −C
    O−R、−SO2−R、−SO−R、−CONH−R、
    −CO−O−R、−CS−NH−R または −CS−
    O−R(式中、Rはi)水素原子、ii)ハロゲン原子、
    C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カ
    ルボキシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバ
    モイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−
    C1-6アルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバ
    モイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C
    6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基および5また
    は6員の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有
    していてもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル
    基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基ま
    たはC6-14アリール基またはiii)ハロゲン原子、C
    1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化
    されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、
    アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6ア
    ルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カルボ
    キシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイ
    ル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
    アルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバモイル
    基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-10ア
    リール基、C6-10アリールオキシ基および5または6員
    の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
    てもよい炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄
    原子から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む5な
    いし10員の複素環基を示す。)で示されるアシル基で
    ある請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】Arがハロゲン原子、C1-3アルキレンジ
    オキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよい
    C3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよい
    C1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C
    1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C
    1-6アルキルカルボニル基、カルボキシル基、C1-6アル
    コキシカルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6ア
    ルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイ
    ル基、C6-10アリールカルバモイル基、スルホ基、C
    1-6アルキルスルホニル基、C6-10アリール基、C6-10
    アリールオキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキルスルホニルアミノ基および置換基を有していて
    もよいC6-10アリールスルホニルアミノ基から選ばれる
    置換基を1ないし5個有していてもよいi)p−ベンゾ
    キノン−2−イル基、ii)1,4−ナフトキノン−2−
    イル基、iii)アントラキノニル基、iv)5,6−クリ
    センキノニル基またはv)5,8−ジオキソ−5,8−
    ジヒドロキノリン−6−イル基、R1がハロゲン原子、
    C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニル基、カ
    ルボキシル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルバ
    モイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−
    C1-6アルキルカルバモイル基、C6-10アリールカルバ
    モイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C
    6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基および5また
    は6員の複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有
    していてもよいi)フェニル基またはii)ナフチル基、
    およびR2が式 −CO−R または −CONH−R
    (式中、Rは請求項3記載と同意義を示す。) で示さ
    れるアシル基である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1がシアノ基およびR2が式 −CO−R
    または −CONH−R(式中、Rは請求項3記載と同
    意義を示す。)で示されるアシル基である請求項3記載
    の化合物。
  6. 【請求項6】Arがi)ハロゲン原子、ii)ニトロ基、
    iii)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、i
    v)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、
    v)ヒドロキシル基、vi)アミノ基、vii)モノ−C1-6
    アルキルアミノ基、viii)ジ−C1-6アルキルアミノ
    基、ix)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルス
    ルホニルアミノ基および x)1ないし3個のハロゲン原
    子またはハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基
    で置換されていてもよいC6-10アリールスルホニルアミ
    ノ基から選ばれる置換基を1ないし4個有していてもよ
    いフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−キノリ
    ル、3−キノリル、4−キノリル、1−イソキノリル、
    4−イソキノリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
    オキサゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−ピリドチ
    アオゾリル、p−ベンゾキノン−2−イル、1,4−ナ
    フトキノン−2−イルまたは5,8−ジオキソ−5,8
    −ジヒドロキノリン−6−イル基、Qが2価のC2-5ア
    ルキレン基、R1がi)水素原子、ii)シアノ基、iii)
    ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
    キル基およびハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
    キシ基から選ばれる置換基を1ないし3個有していても
    よいフェニル基、iv)式 【化5】 〔式中、R3が水素原子およびR4が式 −CO−R'また
    は −SO2−R'(式中、R'がハロゲン原子またはC
    1-6アルキル基で1ないし3個それぞれ置換されていて
    もよいC1-6アルキル基またはC6-14アリール基を示
    す。)で示されるアシル基を示す。〕で表される基、ま
    たはv)式 −CO−O−R''(式中、R''がC1-6アル
    キル基を示す。)で示されるアシル基、R2が式 −CO
    −R'''または −CO−NH−R'''(式中、R'''が
    i)水素原子またはii)a)ハロゲン原子、b)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキル基、c)ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルコキシ基、d)C1-6アル
    キルカルボニルオキシ基およびe)C1-6アルキル基ま
    たはC1-6アルコキシ基で1ないし3個置換されていて
    もよいC6-14アリール基から選ばれる置換基を1ないし
    3個有していてもよいC1-6アルキル基、C3-6シク
    ロアルキル基またはC6-14アリール基を示す。)で示
    される基、 【化6】
  7. 【請求項7】Arがi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルキル基およびiii)ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルコキシ基から選ばれる置
    換基を1ないし4個有していてもよいa)p−ベンゾキ
    ノン−2−イル基またはb)1,4−ナフトキノン−2
    −イル基、R1がi)ハロゲン原子、ii)ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキル基およびiii)ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルコキシ基から選ばれる置換
    基を1ないし3個有していてもよいフェニル基、および
    R2が式 −CO−R''''(式中、R''''が1ないし3個
    のハロゲン原子でそれぞれ置換されていてもよいC1-6
    アルキル基、C3-6シクロアルキル基またはフェニル基
    を示す。)で示されるアシル基である請求項6記載の化
    合物。
  8. 【請求項8】Qがトリメチレン基またはテトラメチレン
    基である請求項3記載の化合物。
  9. 【請求項9】O−アセチル−6−(4−メトキシフェニ
    ル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−
    イル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−プロピオニル−6
    −(4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−1,
    4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム
    酸、O−イソブチリル−6−(4−メトキシフェニル)
    −6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イ
    ル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−ベンゾイル−6−
    (4−メトキシフェニル)−6−(3−メチル−1,4
    −ナフトキノン−2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸、
    O−プロピオニル−7−(4−メトキシフェニル)−7
    −(3−メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘ
    プタノヒドロキサム酸、O−プロピオニル−7−(4−
    フルオロフェニル)−7−(3−メチル−1,4−ナフ
    トキノン−2−イル)ヘプタノヒドロキサム酸またはそ
    れらの塩である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】式 【化7】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と式 Y−R2 〔式中、Yは脱離基およびR2は請求項1記載と同意義
    を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反応させ
    ることを特徴とする請求項1記載の化合物の製造法。
  11. 【請求項11】式 【化8】 〔式中、Arは置換基を有していてもよい芳香族基を、
    Qは2価の脂肪族炭化水素基を、R1は水素原子、シア
    ノ基、置換基を有していてもよい炭化水素基、式 【化9】
  12. 【請求項12】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる神経変性抑制剤。
  13. 【請求項13】O−プロピオニル−6−(4−メトキシ
    フェニル)−6−(3−メチル−1,4−ナフトキノン
    −2−イル)ヘキサノヒドロキサム酸、O−プロピオニ
    ル−7−(4−メトキシフェニル)−7−(3−メチル
    −1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘプタノヒドロキ
    サム酸、7−(4−メトキシフェニル)−7−(3−メ
    チル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘプタノヒド
    ロキサム酸、6−(4−メトキシフェニル)−6−(3
    −メチル−1,4−ナフトキノン−2−イル)ヘキサノ
    ヒドロキサム酸またはそれらの塩を含有してなる請求項
    11記載の神経変性抑制剤。
  14. 【請求項14】神経変性疾患治療・予防薬である請求項
    11記載の神経変性抑制剤。
  15. 【請求項15】アルツハイマー病または多発性硬化症治
    療・予防薬である請求項14記載の神経変性抑制剤。
  16. 【請求項16】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる医薬組成物。
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