JPH09119396A - ディフューザつき遠心圧縮機 - Google Patents
ディフューザつき遠心圧縮機Info
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Abstract
構造などを変えずに流量特性を改善することができるデ
ィフューザつき遠心圧縮機を提供すること。 【解決手段】 ディフューザ13のスロート部14にバ
イパス孔15を形成し、このバイパス孔15と圧縮機吸
込み側の低圧力部であるインペラ12の外周と対向する
入り口部17とを連通するバイパス流路16を設ける。
これにより、圧縮機の吐出流量を小さくしてもバイパス
させた流体でディフューザ13部分を流れる流量を確保
することができ、サージングを防止するなどの流量特性
を改善する。さらに、ディフューザ13のベーンの形状
や可変機構への取付構造などを何等変更せずに、バイパ
ス孔15とバイパス流路16を形成するだけで良く、構
造も簡単である。
Description
備えた遠心圧縮機の改良に関し、ディフューザのスロー
ト部等の壁面境界層剥離部と圧縮機吸込み側のインペラ
の低圧力部等とをバイパス流路で連通して流量特性の改
善を図るようにしたものである。
用いられる遠心圧縮機では、効率向上を図るためディフ
ューザが用いられており、たとえば図6(a)に示すよ
うに、コンプレッサハウジング1内にインペラ2が回転
可能に支持され、コンプレッサハウジング1の空気入口
から吸引した空気にインペラ2で遠心力を与え、その運
動エネルギをディフューザ3および図示しないスクロー
ル部で圧力エネルギに変換して送り出すようになってい
る。
変換するディフューザ3には、図6(b)に示すよう
に、羽根4のあるものと羽根のないものがあり、羽根な
しディフューザでは、比較的広い流量範囲での使用が可
能であるが、その効率や圧縮比向上は羽根付きディフュ
ーザ(ベーンドディフューザ)に比べて小さい。
可変構造とした可変ディフューザを用いてスロート面積
を変化させて流量特性を改善することが行われている。
ューザを用いると、ベーンと固定側のハウジングとの間
にベーンを動かすための隙間が必要であり、この隙間部
分の二次流れによって損失が生じたり、迎え角の変化に
よる流れの剥離(壁面境界層の剥離)などが発生し、設
計点以外での効率低下を招くなどの問題がある。
れの局所的な境界層の剥離が生じる問題がある。
てなされたもので、羽根つきディフューザのベーンの形
状や取付構造などを変えずに流量特性を改善することが
できるとともに、羽根なしディフューザの流量特性を改
善することもできるディフューザつき遠心圧縮機を提供
しようとするものである。
この発明の請求項1記載のディフューザつき遠心圧縮機
は、ディフューザを備えた遠心圧縮機の壁面境界層剥離
部にバイパス孔を形成し、このバイパス孔と圧縮機吸込
み側の低圧力部とを連通するバイパス流路を設けてなる
ことを特徴とするものである。
流路によって圧縮機吸込み側のバイパスさせるようにし
ており、境界層の剥離を防止して性能改善を図るように
し、サージングを防止するなどの流量特性を向上するよ
うにしている。
ーザつき遠心圧縮機は、請求項1記載の構成に加え、前
記ディフューザを羽根つきディフューザで構成し、前記
壁面境界層剥離部をディフューザのスロート部とし、こ
のスロート部にバイパス孔を形成してなることを特徴と
するものである。
流路によって圧縮機の吐出流量を小さくしてもバイパス
させるようにしてディフューザ部分を流れる流量を確保
するようにしており、サージングを防止するなどの流量
特性を向上するようにしている。
ーザつき遠心圧縮機は、請求項1または2記載の構成に
加え、前記圧縮機の吸込み側の低圧力部をインペラの低
圧力部またはインペラへの吸込み流路としたことを特徴
とするものである。
たはインペラへの吸込み流路の吸込み負圧を利用して効
果的にバイパスさせることができ、確実にサージングを
防止するなどの流量特性を向上するようにしている。
ューザつき遠心圧縮機は、請求項1〜3のいずれかに記
載の構成に加え、前記バイパス孔を複数の小径孔と、こ
れら複数の小径孔の背部を連通する集合部とで構成した
ことを特徴とするものである。
とし、背部を集合部で連通するようにしており、バイパ
ス孔による流れの乱れを極力防止して性能低下を防止す
るようにしている。
ーザつき遠心圧縮機は、請求項2〜4のいずれかに記載
の構成に加え、前記ディフューザのスロート部のバイパ
ス孔の総断面積をスロート部の総入り口幅の20%以下
としたことを特徴とするものである。
をスロート部の総入り口幅の20%以下に制限するよう
にしており、バイパス孔やバイパス流路による性能低下
を1%以内に抑え、性能を確保しつつ流量特性を改善す
るようにしている。
ューザつき遠心圧縮機は、請求項1〜5のいずれかに記
載の構成に加え、前記バイパス流路にバイパス流量を制
御する流量制御手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
バイパス流量を変えることができるようになり、必要な
吐出流量に応じた運転や運転回転数などに対応して効率
的に運転できるようになる。
ーザつき遠心圧縮機は、請求項1〜6のいずれかに記載
の構成に加え、前記バイパス孔と前記圧縮機の吸込み側
の低圧力部へのバイパス流路接続部の開口比を変えて流
量を制御するようにしたことを特徴とするものである。
とで、バイパス流量を設定できるようになり、必要な流
量特性を得ることができるようになる。
は、遠心圧縮機の吸込み側で流れの剥離が生ずる部分を
いい、例えばディフューザのスロート部をあげることが
できる。
隣接するベーンとの距離が最も小さい部分をいう。
縮機の流体の吸引側で吸込み負圧が生じて低圧力となっ
ている部分をいい、例えばインペラの外周が対向する部
分やインペラへの吸込み流路の上流側をあげることがで
きる。
パス孔の総断面積をスロート部の総入り口幅の20%以
下とは、バイパス孔の総断面積とスロート部の総入り口
幅の比で無次元の値ではないが、そのままの数値で表わ
して20%以下にすることをいい、これ以上に大きくす
ると、本来の効率低下を招くことから限界値として定め
られる。
できるものをいい、バルブ等を用いることができる。
力部へのバイパス流路接続部の開口比とは、バイパス孔
の大きさとバイパス流路のインペラ側の取付部の面積の
比をいい、これにより流量を制御することができるよう
にする。
面に基づき詳細に説明する。図1はこの発明のディフュ
ーザつき遠心圧縮機の一実施の形態にかかり、(a)は
主要部の断面図、(b)は羽根つきディフューザ部分を
抽出した正面図である。
は、コンプレッサハウジング11に回転可能に支持され
たコンプレッサのインペラ12の出側のコンプレッサハ
ウジング11に配置されるディフューザ13が羽根つき
の可変ディフューザで構成されており、図示しない可変
機構を備えて羽根(ベーン)13aを動かすことができ
るようになっている。
ロート部14、すなわち、隣接する羽根13aとの間の
距離が最も小さい部分に遠心圧縮機の流体の主流の方向
と垂直にバイパス孔15が形成してあり、主流の一部を
バイパス孔15から分岐して流すことができるようにな
っている。そして、このバイパス孔15に一端部を連通
させてバイパス流路16が接続され、他端部が圧縮機吸
込み側の低圧力部であるインペラ12のコンプレッサハ
ウジング11と対向する入り口部17に接続してある。
えられた流体(例えば、空気など)の一部が可変ディフ
ューザ13のスロート部14で抽気されてインペラ12
の入り口部17に戻されて再循環されることになり、イ
ンペラ12を流れる流量に対してディフューザ13を経
て吐出される流体流量はバイパス孔15からバイパス流
路16を流れる抽気流量の分だけ少なくなる。これによ
り、インペラ12を流れる流量を確保しつつコンプレッ
サから吐出させる流量を減少させることができるととも
に、ディフューザ13のスロート部14は遠心圧縮機の
流量限界を決定する大きな要因であり、この部分からの
抽気することにより、ディフューザ13で生じるサージ
ング及びチョークの流量限界を改善することができる。
るバイパス孔15は、流量特性の改善効果が最も著しい
部分に形成することが有効であり、例えば図1(b)に
示すように、ディフューザ13のスロート部14の3箇
所のバイパス孔15-1,15-2,15-3の3か所のうち
実験結果などに基づきいずれか1箇所を選択して形成す
るようにすれば良い。
の流量特性を改善使用とする場合について、図2により
説明する。
は、流量特性の改善のため形成されるバイパス孔15
は、インペラ12からの主流を乱すことがないように形
成することが望ましく1箇所の大きな孔で構成する場合
に比べて、図2に示すように、複数のバイパス孔15
(図示例では、5個)で構成するようにすれば、主流の
乱れを少なくして効率低下を最少限にすることができ
る。
る場合には、バイパス孔15の背部となるコンプレッサ
ハウジング11に凹部を形成して各バイパス孔15を連
通する集合部15aとし、この集合部15aにバイパス
流路16の一端を接続するようにすれば良い。
合部15aに接続したバイパス流路16の他端は、図1
で説明したように、圧縮機のインペラ12の外周部と対
向するコンプレッサハウジング11部分に連通する場合
に替え、図2に示すように、インペラ12への吸込み流
路20の上流側に接続するようにしても良く、この場合
にも吸込み流路20の吸入負圧によって有効にバイパス
させることができる。
で構成する場合のバイパス孔15の個数および総断面積
によって、サージング限界流量などの流量特性が変化す
るとともに、遠心圧縮機全体の効率も変化する。
(b)に示したように、円周方向等間隔の4か所のスロ
ート部14に1か所当たり5個ずつ合計20個の孔をあ
け、その総断面積がスロート部14の幅Bに対して15
%,30%となるように変えて形成した性能特性の実験
を行った。その結果を示したのが、図3および図4であ
り、図3は横軸が質量流量で縦軸が圧力比であり、圧縮
機の回転数Nを設計回転数の40%,50%,70%,
80%と変化させたものであり、図4は横軸が抽気面積
比で縦軸が抽気面積比を0とした場合(抽気を行わない
場合)を100とした場合の効率比である。
抽気面積を増大することで、圧縮機のサージング限界流
量を小さくすることができることが分かるが、一方で図
4から抽気面積比の増大によって圧縮機の効率比の低下
を招いてしまうことが分かる。
内に抑えるためには、バイパス孔15の総断面積をスロ
ート部14の幅Bに対して20%以下にすれば良く、こ
うすることによってサージング限界などの流量特性を改
善しつつ効率低下を許容できる範囲内に抑えることがで
きる。
示すように、バイパス孔15とインペラ12の吸込み流
路20の上流またはインペラ12の外周の入り口部17
とを連通するバイパス流路16に流量制御手段としての
バルブ18と制御装置19とを介装し、バイパス孔15
から抽気する流量を制御装置19によるバルブ18の開
度調整により制御する。
って抽気面積が一定であっても、抽気流量を変えること
ができ、例えば遠心圧縮機の回転数を変化させて運転す
る場合に低速側でバルブ18を開いておき、高速側で閉
じるようにすることで、ガスタービンの起動時にもサー
ジングなどを起こすこと無く運転することが可能とな
る。
のバイパス孔15の総断面積を吸込み流路20、あるい
はインペラ12の入り口部17のバイパス流路16の断
面積の半分とするようにしてこれらの面積比で開口比を
1/2とするようにして抽気を円滑に行うようにすると
ともに、バイパス孔15による主流への影響を少なくす
る。
心圧縮機の回転数が変化する場合などにサージングが生
じ無いように運転するのに必要な抽気流量を得ることも
できる。
つきの可変ディフューザ13のスロート部14は遠心圧
縮機の流量限界を決定する大きな要因であり、この部分
に形成したバイパス孔15から抽気してインペラ12の
入り口部17などの低圧力部に戻すようにしており、デ
ィフューザで生じるサージングやチョークの流量特性を
改善することができる。
ーザ13からの抽気した流れによりインペラ12の入り
口部17の流れを変えることができ、これにより流量特
性が改善され、サージング限界の向上などが行われる。
付構造などを何等変更せずに、バイパス孔15とバイパ
ス流路16を形成するだけで良く、構造も簡単である。
ザつき遠心圧縮機として羽根つき可変ディフューザを備
えた遠心圧縮機の場合を例に説明したが、固定羽根つき
ディフューザの場合や羽根なしディフューザの場合にも
同様に適用でき、流れの境界層の剥離を防止してサージ
ング発生を制御し、安定作動域の拡大を図ることができ
る。
ザのスロート部に限らず、局所的な流れの剥離が生ずる
部分に形成してこの発明を剥離の制御に適用したり、羽
根なしディフューザ等(絞り形状等)にも適用すること
ができる。
したようにこの発明の請求項1記載のディフューザつき
遠心圧縮機によれば、バイパス孔とバイパス流路によっ
て圧縮機吸込み側のバイパスさせるようにしたので、境
界層の剥離を防止して性能改善を図ることができ、サー
ジングを防止するなどの流量特性を向上することができ
る。
付構造などを何等変更せずに、バイパス孔とバイパス流
路を形成するだけで良く、構造も簡単である。
ーザつき遠心圧縮機によれば、バイパス孔とバイパス流
路によって圧縮機の吐出流量を小さくしてもバイパスさ
せるようにしたので、ディフューザ部分を流れる流量を
確保することができ、サージングを防止するなどの流量
特性を向上することができる。
ューザつき遠心圧縮機によれば、圧縮機の吸込み側の低
圧力部をインペラの低圧力部またはインペラへの吸込み
流路としたので、インペラの低圧力部またはインペラへ
の吸込み流路の吸込み負圧を利用して効果的にバイパス
させることができ、確実にサージングを防止するなどの
流量特性を向上することができる。
ーザつき遠心圧縮機によれば、バイパス孔を複数の孔と
し、背部を集合部で連通するようにしたので、バイパス
孔による流れの乱れを極力防止して性能低下を防止する
ことができる。
ューザつき遠心圧縮機によれば、バイパス孔の総断面積
を20%以下に制限するようにしたので、バイパス孔や
バイパス流路による性能低下を1%以内に抑え、性能を
確保しつつ流量特性を改善することができる。
ーザつき遠心圧縮機によれば、バイパス流路にバイパス
流量を制御する流量制御手段を設けたので、流量制御手
段によってバイパス流量を変えることができ、必要な吐
出流量に応じた運転や運転回転数などに対応して効率的
に運転することができる。
ューザつき遠心圧縮機によれば、ディフューザのスロー
ト部のバイパス孔と前記インペラの低圧力部へのバイパ
ス流路接続部の開口比を変えて流量を制御するようにし
たので、開口比を適切に選ぶことで、バイパス流量を設
定できるようになり、必要な流量特性を得ることができ
る。
施の形態にかかり、(a)は主要部の断面図、(b)は
羽根つきディフューザ部分を抽出した正面図である。
一実施の形態にかかり、(a)は主要部の断面図、
(b)は羽根つきディフューザ部分を抽出した正面図で
ある。
施の形態にかかる質量流量と圧力比の関係を、圧縮機の
回転数Nを変化させて示すグラフである。
施の形態にかかる抽気面積比と効率比の関係を示すグラ
フである。
に他の実施の形態にかかる主要部の断面図である。
機の取付構造の部分断面図および部分正面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ディフューザを備えた遠心圧縮機の壁面
境界層剥離部にバイパス孔を形成し、このバイパス孔と
圧縮機吸込み側の低圧力部とを連通するバイパス流路を
設けてなることを特徴とするディフューザつき遠心圧縮
機。 - 【請求項2】 前記ディフューザを羽根つきディフュー
ザで構成し、前記壁面境界層剥離部をディフューザのス
ロート部とし、このスロート部にバイパス孔を形成して
なることを特徴とする請求項1記載のディフューザつき
遠心圧縮機。 - 【請求項3】 前記圧縮機の吸込み側の低圧力部をイン
ペラの低圧力部またはインペラへの吸込み流路としたこ
とを特徴とする請求項1または2記載のディフューザつ
き遠心圧縮機。 - 【請求項4】 前記バイパス孔を複数の小径孔と、これ
ら複数の小径孔の背部を連通する集合部とで構成したこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディフ
ューザつき遠心圧縮機。 - 【請求項5】 前記ディフューザのスロート部のバイパ
ス孔の総断面積をスロート部の総入り口幅の20%以下
としたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載
のディフューザつき遠心圧縮機。 - 【請求項6】 前記バイパス流路にバイパス流量を制御
する流量制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜
5のいずれかに記載のディフューザつき遠心圧縮機。 - 【請求項7】 前記バイパス孔と前記圧縮機の吸込み側
の低圧力部へのバイパス流路接続部の開口比を変えて流
量を制御するようにしたことを特徴とする請求項1〜6
のいずれかに記載のディフューザつき遠心圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34489195A JP3758050B2 (ja) | 1995-08-21 | 1995-12-06 | ディフューザつき遠心圧縮機 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-234688 | 1995-08-21 | ||
| JP23468895 | 1995-08-21 | ||
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09119396A true JPH09119396A (ja) | 1997-05-06 |
| JP3758050B2 JP3758050B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=26531698
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34489195A Expired - Fee Related JP3758050B2 (ja) | 1995-08-21 | 1995-12-06 | ディフューザつき遠心圧縮機 |
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