JPH0912337A - 口部を強化した卓上ガラス製食器及びその製造法 - Google Patents
口部を強化した卓上ガラス製食器及びその製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 モイルをクラックオフ法で切断して形成され
るために肉厚が薄く優れた意匠的美感をもつ製品として
知られる卓上ガラス食器について、その優れた美感を損
なうことなく口部を強化した卓上ガラス食器を提供す
る。 【構成】 ガラスを吹き成形したモイルを切断して形成
されるガラス製食器1において、該ガラス製食器の口部
端面2に、透明なガラス強化のための金属焼付け薄層3
を設けた。
るために肉厚が薄く優れた意匠的美感をもつ製品として
知られる卓上ガラス食器について、その優れた美感を損
なうことなく口部を強化した卓上ガラス食器を提供す
る。 【構成】 ガラスを吹き成形したモイルを切断して形成
されるガラス製食器1において、該ガラス製食器の口部
端面2に、透明なガラス強化のための金属焼付け薄層3
を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス製食器に関し、
詳しくは口部を強化した卓上ガラス製食器及びその製造
法に関するものである。
詳しくは口部を強化した卓上ガラス製食器及びその製造
法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、コップ,タンブラー等のガラス
食器の割れを防止する工夫、特に口部を強化することが
行われており、例えば、成形したガラス食器の口部の近
傍に内部応力を与えるために熱処理する口部強化法が知
られている。
食器の割れを防止する工夫、特に口部を強化することが
行われており、例えば、成形したガラス食器の口部の近
傍に内部応力を与えるために熱処理する口部強化法が知
られている。
【0003】また、利用の用途は全く異なるが、ガラス
製品の一つであるリターナブルガラス壜については、壜
の強度を低下させる表面の微細な擦り傷等の発生を防止
することで流通過程で受ける機械的な衝撃に耐えられる
ようにすることが考えられ、このために壜外表面の全体
に酸化錫や酸化チタンの膜を被覆させるガラス強化方法
も知られている。
製品の一つであるリターナブルガラス壜については、壜
の強度を低下させる表面の微細な擦り傷等の発生を防止
することで流通過程で受ける機械的な衝撃に耐えられる
ようにすることが考えられ、このために壜外表面の全体
に酸化錫や酸化チタンの膜を被覆させるガラス強化方法
も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の口部を熱処理するガラス食器の口部強化法は、優れた
方法であるものの、急冷法により処理を行うためにその
ための特別の設備を必要とするため比較的製造コストが
嵩むという問題がある。そこで強化処理がより簡便で製
造コストの負担が少ない強化方法が求められている。
の口部を熱処理するガラス食器の口部強化法は、優れた
方法であるものの、急冷法により処理を行うためにその
ための特別の設備を必要とするため比較的製造コストが
嵩むという問題がある。そこで強化処理がより簡便で製
造コストの負担が少ない強化方法が求められている。
【0005】この強化のために、技術的手法としては比
較的簡単な上記壜の外表面強化のための酸化錫や酸化チ
タンの膜被覆法の利用が考えられるが、しかし卓上で用
いるガラス食器にこれを採用すると意匠的美感を損なう
結果になるため適用できないという問題がある。すなわ
ち、ガラス食器は無色で極めて高い透明感をもっている
ことが重要とされているのに対し、酸化錫や酸化チタン
の膜で表面を被覆したガラス食器は、概ね無色透明では
あっても表面が真珠光沢の光彩が現れるからである。こ
のような光彩をもつことが意図されるガラス食器は別に
して、無色で高い透明感による清潔感などの外観が求め
られる通常のガラス食器では上記の光彩はは好ましくな
い。
較的簡単な上記壜の外表面強化のための酸化錫や酸化チ
タンの膜被覆法の利用が考えられるが、しかし卓上で用
いるガラス食器にこれを採用すると意匠的美感を損なう
結果になるため適用できないという問題がある。すなわ
ち、ガラス食器は無色で極めて高い透明感をもっている
ことが重要とされているのに対し、酸化錫や酸化チタン
の膜で表面を被覆したガラス食器は、概ね無色透明では
あっても表面が真珠光沢の光彩が現れるからである。こ
のような光彩をもつことが意図されるガラス食器は別に
して、無色で高い透明感による清潔感などの外観が求め
られる通常のガラス食器では上記の光彩はは好ましくな
い。
【0006】本発明者は、このような従来技術の現状に
おいて、卓上ガラス食器という無色で高い透明感をもつ
ことが求められる卓上ガラス食器の簡便な手法による強
化を目的として種々検討を重ねた。
おいて、卓上ガラス食器という無色で高い透明感をもつ
ことが求められる卓上ガラス食器の簡便な手法による強
化を目的として種々検討を重ねた。
【0007】その検討の過程で卓上ガラス食器の割れの
状況を統計的に調査したところ、破損の多くは食器の口
部において現れており、なかでも口縁部が外力による衝
撃を受けた場合にそこを起点にして底部方向にヒビが入
ったり欠け落ちる例の多いことが確認された。これは、
卓上ガラス食器は使用のたびごとに洗浄され、水切り、
拭き取りなどがされ、更に適宜の収納棚に積み重ねて収
納されるものであるために、その作業のたびごとに口部
に外力を受け易いことなどが原因しており、まさに上述
した熱処理方式の口部強化法も、このようなガラス食器
の取扱に対応してその割れをできるだけ防ぐための技術
として提供されたものということができる。
状況を統計的に調査したところ、破損の多くは食器の口
部において現れており、なかでも口縁部が外力による衝
撃を受けた場合にそこを起点にして底部方向にヒビが入
ったり欠け落ちる例の多いことが確認された。これは、
卓上ガラス食器は使用のたびごとに洗浄され、水切り、
拭き取りなどがされ、更に適宜の収納棚に積み重ねて収
納されるものであるために、その作業のたびごとに口部
に外力を受け易いことなどが原因しており、まさに上述
した熱処理方式の口部強化法も、このようなガラス食器
の取扱に対応してその割れをできるだけ防ぐための技術
として提供されたものということができる。
【0008】本発明者は、以上のようなガラス製品の性
質や、割れを防止する従来技術の問題点を考慮しなが
ら、口部強化を図ることでガラス食器の割れを改善でき
る従来法とは異なる簡便な強化方法を開発するに至った
ものである。すなわち、本願発明の目的の一つは、新規
な口部強化法により製造された卓上ガラス食器を提供す
るところにある。
質や、割れを防止する従来技術の問題点を考慮しなが
ら、口部強化を図ることでガラス食器の割れを改善でき
る従来法とは異なる簡便な強化方法を開発するに至った
ものである。すなわち、本願発明の目的の一つは、新規
な口部強化法により製造された卓上ガラス食器を提供す
るところにある。
【0009】本発明の目的の他の一つは、無色で高い透
明感をもった意匠的に優れた外観を有しながら、口部を
強化した卓上ガラス食器を提供することにある。
明感をもった意匠的に優れた外観を有しながら、口部を
強化した卓上ガラス食器を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、モイルをクラッ
クオフ法で切断して形成されるために肉厚が薄く優れた
意匠的美感をもつ製品として知られる卓上ガラス食器に
ついて、その優れた美感を損なうことなく口部を強化し
た卓上ガラス食器を提供するところにある。
クオフ法で切断して形成されるために肉厚が薄く優れた
意匠的美感をもつ製品として知られる卓上ガラス食器に
ついて、その優れた美感を損なうことなく口部を強化し
た卓上ガラス食器を提供するところにある。
【0011】本発明の別の目的は、以上説明した口部強
化の卓上ガラス食器の製造法を提供するところにある。
化の卓上ガラス食器の製造法を提供するところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の目的を
達成する口部を強化した卓上ガラス食器の特徴の一つ
は、ガラスを吹き成形したモイルを切断して形成される
ガラス製食器において、該ガラス製食器の口部端面に、
ガラス強化のための透明な金属焼付け薄層を設けるよう
にしたところにある。
達成する口部を強化した卓上ガラス食器の特徴の一つ
は、ガラスを吹き成形したモイルを切断して形成される
ガラス製食器において、該ガラス製食器の口部端面に、
ガラス強化のための透明な金属焼付け薄層を設けるよう
にしたところにある。
【0013】本発明は、プレス成形品等のガラス器に比
べて肉厚の薄い製品となる吹き成形品の簡便な口部強化
法として特に有効なものであるが、吹き成形の方法には
特に限定されるものではない。
べて肉厚の薄い製品となる吹き成形品の簡便な口部強化
法として特に有効なものであるが、吹き成形の方法には
特に限定されるものではない。
【0014】モイルの切断方法はバーンオフ法、クラッ
クオフ法のいずれによるものであっても、本発明を適用
することができるが、後述するようにクラックオフ法の
製品に特に好ましく適用される。
クオフ法のいずれによるものであっても、本発明を適用
することができるが、後述するようにクラックオフ法の
製品に特に好ましく適用される。
【0015】上記において口部端面に設けられるガラス
強化のための金属焼付け薄層が「透明」というのは、そ
れ自体はこれを注視すれば光彩をもつことが認められ得
るが、巨視的にみれば実質的に透明であることをいい、
しかも口部端面に局限されて層が設けられることによっ
て、該層の設けられていないガラス食器と目視では殆ど
差を認識できない程度のものである。このため、この層
を設けていない卓上ガラス食器と実質的に同じ意匠的美
感を呈することができる。
強化のための金属焼付け薄層が「透明」というのは、そ
れ自体はこれを注視すれば光彩をもつことが認められ得
るが、巨視的にみれば実質的に透明であることをいい、
しかも口部端面に局限されて層が設けられることによっ
て、該層の設けられていないガラス食器と目視では殆ど
差を認識できない程度のものである。このため、この層
を設けていない卓上ガラス食器と実質的に同じ意匠的美
感を呈することができる。
【0016】本発明においていう「卓上ガラス食器」と
は、主に食卓等で飲用に使用されるガラス食器をいう
が、用途や形状によって限定されるものではなく、吹き
成形されて成形されるガラス食器であれば本発明の対象
となる。
は、主に食卓等で飲用に使用されるガラス食器をいう
が、用途や形状によって限定されるものではなく、吹き
成形されて成形されるガラス食器であれば本発明の対象
となる。
【0017】本発明の上記ガラス強化のための金属焼付
け薄層によって口部を強化したガラス食器は、焼付け薄
層を透明なものに代えて食器の母材ガラスと同系色の金
属焼付け薄層、具体的には例えば青色のガラス食器では
青色のガラス強化のための金属焼付け薄層としてもよ
く、この場合にもこの層を設けていない卓上ガラス食器
と同じ意匠的美感を呈することができる。
け薄層によって口部を強化したガラス食器は、焼付け薄
層を透明なものに代えて食器の母材ガラスと同系色の金
属焼付け薄層、具体的には例えば青色のガラス食器では
青色のガラス強化のための金属焼付け薄層としてもよ
く、この場合にもこの層を設けていない卓上ガラス食器
と同じ意匠的美感を呈することができる。
【0018】本発明においてガラス強化のための金属焼
付け薄層を形成する金属としては、チタン,錫,アルミ
ニウム,亜鉛,鉛,ビスマスなどを主な成分として挙げ
ることができるが、実用的には特にTiが好ましい。焼
付けられる金属薄層は一般的には0.05〜0.1μm
程度の厚みで強化の効果を得ることができる。金属薄膜
はガラス食器の口部端面に局限して形成すれば強化目的
は十分に達成されるが、端縁からガラス食器の内外側壁
面に若干広がっても強化目的のためにはなんら差し支え
ない。
付け薄層を形成する金属としては、チタン,錫,アルミ
ニウム,亜鉛,鉛,ビスマスなどを主な成分として挙げ
ることができるが、実用的には特にTiが好ましい。焼
付けられる金属薄層は一般的には0.05〜0.1μm
程度の厚みで強化の効果を得ることができる。金属薄膜
はガラス食器の口部端面に局限して形成すれば強化目的
は十分に達成されるが、端縁からガラス食器の内外側壁
面に若干広がっても強化目的のためにはなんら差し支え
ない。
【0019】ガラス強化のための金属焼付け薄層を形成
する方法としては、限定されるものではないが、上記金
属の他に、松脂、溶剤、天然樹脂などを混合してペース
ト状とし、これをガラス食器の口部端面にローラ等を用
いて薄く塗布した後、580〜600℃の焼付炉に通す
方法を挙げることができる。なお上記ペースト剤として
は、市販されているラスターをそのまま用いることもで
きる。「ラスター」とは、ガラス器表面や陶磁器の釉薬
面が光の屈折や干渉などで玉虫色や真珠光沢を呈するよ
うに金属の薄膜を付着させるために用いられるセラミッ
クカラーの一種であり、無色ラスター,色ラスター,金
属ラスター,混合ラスター,ブリリアントラスターなど
が知られ、これらのうちから本発明の目的を達成できる
ものを適宜採択して用いることができる。本発明ではこ
れをガラス食器の口部に局限してしかも極薄く形成させ
るために、玉虫色や真珠光沢がほとんど現れず、目視で
は本発明の金属の薄膜を形成した製品と無処理の製品に
実質的な差は認められないことが確認されている。
する方法としては、限定されるものではないが、上記金
属の他に、松脂、溶剤、天然樹脂などを混合してペース
ト状とし、これをガラス食器の口部端面にローラ等を用
いて薄く塗布した後、580〜600℃の焼付炉に通す
方法を挙げることができる。なお上記ペースト剤として
は、市販されているラスターをそのまま用いることもで
きる。「ラスター」とは、ガラス器表面や陶磁器の釉薬
面が光の屈折や干渉などで玉虫色や真珠光沢を呈するよ
うに金属の薄膜を付着させるために用いられるセラミッ
クカラーの一種であり、無色ラスター,色ラスター,金
属ラスター,混合ラスター,ブリリアントラスターなど
が知られ、これらのうちから本発明の目的を達成できる
ものを適宜採択して用いることができる。本発明ではこ
れをガラス食器の口部に局限してしかも極薄く形成させ
るために、玉虫色や真珠光沢がほとんど現れず、目視で
は本発明の金属の薄膜を形成した製品と無処理の製品に
実質的な差は認められないことが確認されている。
【0020】本発明は、モイルをクラックオフ法で切断
した卓上ガラス製食器に特に好ましく用いることができ
る。このクラックオフ法によりモイルを切断して製造す
るガラス食器は、バーンオフ法で切り離したガラス食器
は口部が軟化して肉の厚い円形断面を呈するのに対し、
通常、薄肉でまた口部も鋭利に切り離したようなすっき
りした外観の意匠的美感を得るようにしたガラス食器で
あり、このために口部が比較的弱い傾向がある。これに
ガラス強化のための金属焼付け薄層を口部に設ける本発
明の強化法を適用することによって、上記の美感を損な
うことなく口部強化を図ることができる利点が得られ
る。
した卓上ガラス製食器に特に好ましく用いることができ
る。このクラックオフ法によりモイルを切断して製造す
るガラス食器は、バーンオフ法で切り離したガラス食器
は口部が軟化して肉の厚い円形断面を呈するのに対し、
通常、薄肉でまた口部も鋭利に切り離したようなすっき
りした外観の意匠的美感を得るようにしたガラス食器で
あり、このために口部が比較的弱い傾向がある。これに
ガラス強化のための金属焼付け薄層を口部に設ける本発
明の強化法を適用することによって、上記の美感を損な
うことなく口部強化を図ることができる利点が得られ
る。
【0021】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて更
に説明する。
に説明する。
【0022】実施例1 図1は回吹き成形したソーダ・ライム系ガラス製の透明
なコップ1を示し、これは周知のクラックオフ法、すな
わちモイルの切断部にダイヤモンドで傷をつけ、ガス炎
であぶってクラックオフさせた後、サンドペーパーで切
断部を研磨し、ガス炎であぶって滑らかにする方法で成
形されている。
なコップ1を示し、これは周知のクラックオフ法、すな
わちモイルの切断部にダイヤモンドで傷をつけ、ガス炎
であぶってクラックオフさせた後、サンドペーパーで切
断部を研磨し、ガス炎であぶって滑らかにする方法で成
形されている。
【0023】本実施例1においては、この口部端面2
に、チタンとビスマスを主成分とするペースト状の透明
パールラスター(エヌイーケムキャット社製)をローラ
で約5〜10μmの厚さに塗布し、600℃の焼付け炉
に10分間通して焼付け処理を行い、該口部端面2に金
属薄膜3を形成させた。
に、チタンとビスマスを主成分とするペースト状の透明
パールラスター(エヌイーケムキャット社製)をローラ
で約5〜10μmの厚さに塗布し、600℃の焼付け炉
に10分間通して焼付け処理を行い、該口部端面2に金
属薄膜3を形成させた。
【0024】このようにして成形されたコップの口部端
面2は、図2に示したようにクラックオフ方式のコップ
の口部端面の形状を呈し、その口部端面2に厚さ約0.
1μmの金属薄膜3が形成されていた。
面2は、図2に示したようにクラックオフ方式のコップ
の口部端面の形状を呈し、その口部端面2に厚さ約0.
1μmの金属薄膜3が形成されていた。
【0025】この金属薄膜3の形成されているコップの
口部端面2の分析を行った結果、チタンとビスマスの存
在が認められた。
口部端面2の分析を行った結果、チタンとビスマスの存
在が認められた。
【0026】次に、上記の金属薄膜形成処理を行ったコ
ップと、非処理のコップをサンプルとして強度試験を以
下のようにして行った。
ップと、非処理のコップをサンプルとして強度試験を以
下のようにして行った。
【0027】 この試験において、使用したコップの途中で破損に至る
までの使用日数、破損原因、破損起点などを調べ、また
使用日数に対する累積破損数の推移の結果を図3のグラ
フで示した。
までの使用日数、破損原因、破損起点などを調べ、また
使用日数に対する累積破損数の推移の結果を図3のグラ
フで示した。
【0028】この図3の結果から、金属薄膜形成処理品
は、非処理品に比べて破損が有意な差をもって少ないこ
とが確認された。
は、非処理品に比べて破損が有意な差をもって少ないこ
とが確認された。
【0029】また、破損起点を調べたところ、破損した
金属薄膜形成処理品のうちで口部を起点としたものは1
/3であるのに対し、同じく破損した非処理品では4/
7であり、破損数及び破損起点のいずれについても口部
強化の効果が認められた。口部以外を起点とした破損
は、金属薄膜形成処理品において2個、非処理品におい
て3個であり、両者に大きな差は認められなかったが、
これは口部以外に強化を行っていないことからして当然
の結果と推定される。
金属薄膜形成処理品のうちで口部を起点としたものは1
/3であるのに対し、同じく破損した非処理品では4/
7であり、破損数及び破損起点のいずれについても口部
強化の効果が認められた。口部以外を起点とした破損
は、金属薄膜形成処理品において2個、非処理品におい
て3個であり、両者に大きな差は認められなかったが、
これは口部以外に強化を行っていないことからして当然
の結果と推定される。
【0030】なお、金属薄膜形成処理品についての外観
を、非処理品と混在させて7名のパネラーにより観察・
評価したところ、口部端面を注視した場合に金属薄膜形
成処理品にわずかに光沢が認められた程度であった。
を、非処理品と混在させて7名のパネラーにより観察・
評価したところ、口部端面を注視した場合に金属薄膜形
成処理品にわずかに光沢が認められた程度であった。
【0031】実施例2 本実施例は、図4に示すように下半部が小径で上半部が
大径をなすコップ11の口部端面に上記金属薄膜を形成
させるようにした例を示すものである。
大径をなすコップ11の口部端面に上記金属薄膜を形成
させるようにした例を示すものである。
【0032】このような形状のコップ11は、小径部1
2と大径部13を有することにより図示の如く段積みで
きるものとして知られている。
2と大径部13を有することにより図示の如く段積みで
きるものとして知られている。
【0033】そしてこのように段積みするために、口部
端面に垂直方向の衝撃を受け易いという性質があり、こ
の衝撃を受け易い面に金属薄膜が形成されていることで
割れに対して有効な強化が図られ、コップの耐久性が向
上するという利点がある。
端面に垂直方向の衝撃を受け易いという性質があり、こ
の衝撃を受け易い面に金属薄膜が形成されていることで
割れに対して有効な強化が図られ、コップの耐久性が向
上するという利点がある。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、口部端面に金属薄膜を
形成することによってガラス食器の割れを大幅に改善で
きるという効果が得られ、特に、無色で高い透明感をも
った意匠的に優れた外観を有しながら、口部を強化した
卓上ガラス食器が得られるという利点がある。
形成することによってガラス食器の割れを大幅に改善で
きるという効果が得られ、特に、無色で高い透明感をも
った意匠的に優れた外観を有しながら、口部を強化した
卓上ガラス食器が得られるという利点がある。
【0035】また、特にモイルをクラックオフ法で切断
して形成されるために肉厚が薄く優れた意匠的美感をも
つ製品として知られる卓上ガラス食器を、その優れた美
感を損なうことなく口部を強化できるという効果が得ら
れる。
して形成されるために肉厚が薄く優れた意匠的美感をも
つ製品として知られる卓上ガラス食器を、その優れた美
感を損なうことなく口部を強化できるという効果が得ら
れる。
【0036】更に、卓上ガラス食器の口部強化を、ラス
ター等の塗布及び焼付けという簡単な処理で行うことが
でき、プリント焼付けを行う既存の設備をそのまま利用
して容易に実施できて、製品を安価に供給できるという
効果が得られる。
ター等の塗布及び焼付けという簡単な処理で行うことが
でき、プリント焼付けを行う既存の設備をそのまま利用
して容易に実施できて、製品を安価に供給できるという
効果が得られる。
【0037】またプリント焼付けのためガラス器胴部の
絵具の焼付けと、口部端面に施した強化のためのラスタ
ー等の焼付けが一工程でできるという効果もある。
絵具の焼付けと、口部端面に施した強化のためのラスタ
ー等の焼付けが一工程でできるという効果もある。
【図1】本発明を適用する実施例1のガラス食器のコッ
プを示した斜視図。
プを示した斜視図。
【図2】同コップの口部端面を示した図。
【図3】同金属薄膜形成処理品のコップと非処理品につ
いて実用的に使用してその破損状況を調べる試験を行っ
た結果を示した図。
いて実用的に使用してその破損状況を調べる試験を行っ
た結果を示した図。
【図4】実施例2のコップを段積みした状態で示した
図。
図。
1,11・・・コップ、2・・・口部端面、3・・・金
属薄膜、12・・・小径部、13・・・大径部。
属薄膜、12・・・小径部、13・・・大径部。
Claims (5)
- 【請求項1】 ガラスを吹き成形したモイルを切断して
形成されるガラス製食器において、該ガラス製食器の口
部端面に、透明又は該食器の母材ガラスと同系色のガラ
ス強化のための金属焼付け薄層を設けたことを特徴とす
る口部を強化した卓上ガラス製食器。 - 【請求項2】 請求項1のガラス製食器が、モイルをク
ラックオフ法で切断したものであることを特徴とする口
部を強化した卓上ガラス製食器。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、金属焼付け薄
層は、チタンを含むことを特徴とする口部を強化した卓
上ガラス製食器。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
金属焼付け薄層は、ラスターを塗布し焼付けて形成した
ものであることを特徴とする口部を強化した卓上ガラス
製食器。 - 【請求項5】 ガラスを吹き成形したモイルを切断して
形成されるガラス製食器の口部端面に、ラスターを塗布
し、焼付け処理することを特徴とする口部を強化した卓
上ガラス製食器の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15889895A JPH0912337A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 口部を強化した卓上ガラス製食器及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15889895A JPH0912337A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 口部を強化した卓上ガラス製食器及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0912337A true JPH0912337A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15681784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15889895A Pending JPH0912337A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 口部を強化した卓上ガラス製食器及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0912337A (ja) |
-
1995
- 1995-06-26 JP JP15889895A patent/JPH0912337A/ja active Pending
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