JPH09123679A - 修正機能付筆記具 - Google Patents

修正機能付筆記具

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JPH09123679A
JPH09123679A JP7288954A JP28895495A JPH09123679A JP H09123679 A JPH09123679 A JP H09123679A JP 7288954 A JP7288954 A JP 7288954A JP 28895495 A JP28895495 A JP 28895495A JP H09123679 A JPH09123679 A JP H09123679A
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Teru Danno
照 團野
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Mikado Seisakusho KK
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の修正具との併用を不要にしながら、筆
記跡の修正を即座に行えるようにする。 【解決手段】 先端に開口部4をもつ本体容器2内に、
修正液軸6Aと筆記軸6Bとを収納し、これらの軸のう
ちの一方を上記開口部4から先端側に選択的に繰り出し
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記跡を修正でき
る機能を備えた修正機能付筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている筆記具としては、
鉛筆、ボールペン、万年筆、サインペン、マーカー等が
挙げられるが、このうち、筆記跡を消しゴム等で容易に
消すことのできない筆記具(一般には鉛筆以外の筆記
具)については、その筆記跡を消すのに修正ペンがよく
用いられている。この修正ペンは、修正液を内蔵し、こ
の修正液を塗布するための塗布部を先端に有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記筆記具による筆記
内容に誤りが生じた時にこれを即座に修正するために
は、この筆記具と上記修正ペンとを併用しなければなら
ない。すなわち、この場合には上記筆記具と修正ペンと
を常にセットで用意しなければならず、特に携帯が不便
となる。また、筆記具による筆記を行っている間は修正
ペンを机の上等に載置しておかなければならないため、
修正が生じた時に上記筆記具を修正ペンに持ち替える作
業が煩わしく、また、載置している修正機能付筆記具が
誤って机から落下して破損したり、紛失したりするおそ
れもある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、特に修
正ペンを併用しなくても、筆記跡をその場で即座に修正
でき、かつ携帯に便利な修正機能付筆記具を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、先端に開口部をもつ本体容器
内に、筆記液を収容しかつその筆記部を先端に有する筆
記軸と、修正液を収容しかつその塗布部を先端に有する
複数本の修正液軸とを内蔵するとともに、これらの筆記
軸及び修正液軸をその先端が上記開口部を通じて外方へ
突出する位置まで繰り出す繰り出し機構を備えたもので
ある。
【0006】この修正機能付筆記具において、本体容器
内から先端側に筆記軸を繰り出すことにより、その筆記
部を所定面に当ててこの面に筆記をすることができる。
そして、この筆記に誤りが生じた場合には、上記筆記軸
に代えて修正液軸を繰り出すだけで、誤記部分を即座に
修正できる。
【0007】ここで、上記本体容器の先端には、各修正
液軸に対応して複数の開口部を設けるようにしてもよい
が、開口部を単一にしてこの開口部から筆記軸もしくは
修正液軸を択一的に繰り出すように構成すれば、構造が
コンパクトになり、また、誤って筆記軸と修正液軸とが
同時に繰り出される事態も防ぐことができる。
【0008】この修正機能付筆記具では、単一の本体容
器に筆記軸と併せて修正液軸を収容するため、筆記具全
体をコンパクトにするには修正液軸の塗布部をなるべく
細径化する必要がある。このような塗布部としては、少
なくとも先端側に開口し、尾端側が上記修正液軸本体に
通じ、先端と尾端との間の部分に先端側に向かうに従っ
て縮径する絞り部が形成された先筒と、柔軟性をもつ弾
性材で形成され、上記絞り部の内面に対して全周にわた
り接触可能な形状を有し、先筒内に軸方向に移動可能に
収容された弁体と、この弁体を先端側に付勢し、この付
勢力により弁体を上記絞り部の内面に接触させる付勢部
材と、上記先筒内において上記弁体よりも先端側の位置
に先筒先端面から先端側に突出する状態で上記弁体と独
立して軸方向に移動可能に保持された塗布先部とを備え
るとともに、上記塗布先部が最も先端側に移動した状態
でこの塗布先部と上記弁体とが軸方向に離間するように
これら塗布先部と弁体の形状を設定したものが、好適で
ある。
【0009】この塗布部では、外力を受けない状態で、
付勢部材の付勢力で弁体が先筒絞り部の内面に圧接する
ことにより、シールがなされ、先筒先端からの修正液流
出が規制される。ここで、上記弁体は弾性材で形成され
ており、しかも塗布先部から独立しかつ離間しているの
で、この塗布先部の状態(材質や位置等)に影響を受け
ることなく弁体と先筒絞り部とは確実に密着する。ま
た、この密着部は塗布先部よりも奥(尾端側)にあるの
で、この密着部に外部から異物が侵入したり、同密着部
で修正液が乾燥したりすることがほとんどない。
【0010】次に、この状態から上記塗布先部を塗布面
に押付けると、その反力で塗布先部は先筒に対して尾端
側に相対移動する。そして、この塗布先部が上記弁体と
当接した時点から、この塗布先部とともに弁体もスプリ
ングの弾発力に抗して尾端側に押し込まれて絞り部内面
から離れる。このとき、先筒内において弁体よりも先端
側の室内の容積が急激に増大する一方、これに伴う上記
先端側室内への外気の侵入は先筒と塗布先部との間の通
路抵抗に起因して遅れるため、上記先端側室が負圧とな
り、弁体よりも尾端側に収容されている修正液は上記部
分内に一旦導引される。その後、上記押圧が解除され、
弁体が再び先端側に移動することにより修正液が先端側
に押し出され、塗布先部を伝って塗布面に供給される。
【0011】以上のように、塗布先部と弁体とは互いに
独立しており、弁体が柔軟性をもつ弾性材で形成されて
いるので、上記先筒及び塗布先部を例えば金属もしくは
無機材料で形成しても良好なシール性を確保でき、これ
により、先筒及び塗布先部に十分な強度を確保しながら
これらの径を小さくできる。
【0012】なお、上記のように修正液軸を細径化する
と、この修正液軸内に撹拌用部材としてボールを入れた
場合にこのボールが修正液流路を塞いでしまうおそれが
あるが、修正液軸内に撹拌用部材としてコイルバネを収
容すれば、このコイルバネのすき間によって修正液通路
を確実に確保できる。
【0013】また、上記修正液は筆記液よりも消費量が
一般に多くなるので、修正液軸の断面積を筆記軸の断面
積よりも大きくして両者の容量に差を与えるのが望まし
い。
【0014】より具体的に、上記修正液軸の少なくとも
軸方向の一部の形状をその外周面が本体容器の内周面に
沿う形状とすれば、修正液軸を本体容器内に収容できる
範囲内で修正液軸の修正液容量を極力稼ぐことができ、
筆記具全体としての寿命を延ばすことができる。
【0015】本発明の修正機能付筆記具では、その開口
部から先端側へ修正液軸の塗布部が繰り出されるので、
この開口部を上にして保管すれば、修正液軸の塗布部に
修正液成分が沈殿することを防止できるが、さらに、上
記本体容器の外側に先端側から尾端側に向かって延びる
クリップを設ければ、このクリップを用いて携帯した時
に上記開口部が必ず上を向くことになるので、携帯中で
の塗布部内における上記修正液成分の沈殿をより確実に
防げる。
【0016】なお、このクリップは、本体容器に直接設
けてもよいし、この本体容器にその開口部を塞ぐように
装着されるキャップに形成するようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図6に基づいて説明する。
【0018】図1に示す本体容器2には、その先端部に
のみ開口部4が設けられ、本体容器2内には修正液軸6
A及び筆記軸6Bが設けられている。修正液軸6A及び
筆記軸6Bは、可撓性をもつ柔軟な材料(例えばナイロ
ン)により円管状に形成され、修正液軸6Aの先端には
塗布部20が、筆記軸6Bの先端には筆記部18が、そ
れぞれ装着されている。また、修正液軸6A及び筆記軸
6B内には、撹拌用部材としてコイルバネ7が装入され
ている。
【0019】修正液軸6A及び筆記軸6Bの尾端には、
繰り出し機構を兼ねた栓10が装着されている。本体容
器2の中間部には、上記修正液軸6A及び筆記軸6Bが
貫通する内壁3が設けられ、この内壁3と上記各栓10
との間に圧縮バネ8が介在することにより、修正液軸6
A及び筆記軸6Bが尾端側に付勢されている。
【0020】図2にも示すように、各栓10は、幅広の
本体11と、この本体11の下面に本体11に沿って形
成された小幅の被案内部12とを一体に有し、両者の前
端面から前方に突出部13が突設され、この突出部13
が上記修正液軸6A及び筆記軸6Bの尾端に嵌入、固定
されている。本体11の尾端部表面には被操作部14が
突設され、この被操作部14が、本体容器2に形成され
た軸方向の長孔15を通じて外方に突出している。ま
た、本体容器2の尾端部内には、各栓10の被案内部1
2を両側から挾持するようにして案内する挾持壁16が
突設されている。
【0021】この機構において、上記被操作部14が操
作され、栓10及び修正液軸6A(もしくは筆記軸6
B)が一体に圧縮バネ8の弾発力に抗して先端側に押さ
れると、先端の塗布部20(もしくは筆記部18)が開
口部4から先端側へ突出した状態で栓10の本体11が
両挾持壁16を過ぎて落ち込み、この本体11の尾端部
が両挾持壁16の先端部によって係止されるようになっ
ており(図示の状態)、この状態から上記被操作部14
が再操作されることにより、その反動で栓10及び修正
液軸6A(もしくは筆記軸6B)が尾端側に押し戻され
て塗布部20(もしくは筆記部18)が開口部4から内
方に没入するようになっている。また、図示の状態から
筆記軸6Bが繰り出されると、この筆記軸6B側の栓1
0により修正液6A側の栓10が押し出され、この修正
液軸6Aが自動的に没入位置に復帰するようになってい
る。すなわち、修正液軸6A及び筆記軸6Bは単一の開
口部4から択一的に繰り出される。
【0022】次に、上記塗布部20の構造を図3〜図6
に基づいて説明する。
【0023】この塗布部20は、先端側と尾端側の双方
に開口する先筒22を備え、この先筒22は、全体が硬
質材料(ステンレス鋼等の金属材料やセラミック等の無
機材料、その他…)で形成されている。この先筒22
は、側壁に加えて底壁24を有し、底壁24の中央には
上記修正液軸6A内と連通される修正液流通穴26が形
成されている。
【0024】上記先筒22は、尾端側から順に、大径円
筒部28、絞り部30、及び小径円筒部32を有してい
る。大径円筒部28は、その適所に抜け止め部34を有
し、上記修正液軸6Aの先端部に嵌入、固定されてい
る。絞り部30は、先端側に向かうに従って縮径する円
錐台状に形成されており、小径円筒部32は大径円筒部
28よりも小径となっている。
【0025】この先筒22内には、先端側から順に、ペ
ン先部(塗布先部)36、弁体38、案内部材40が軸
方向に移動可能に収容されている。
【0026】案内部材40は、上記先筒22と同等の硬
質材料で形成され、図4(a)及び図5(a)に示すよ
うに、筆記具尾端側の角柱部44と、先端側の円柱部4
6とを一体に有している。角柱部44は、大径円筒部2
8の内周面に対してほぼ内接する(僅かに隙間があって
もよい。)略正方形の横断面形状を有し、この角柱部4
4と大径円筒部28との横断面形状の相違から両者の間
に図4(a)に示すような修正液流通路47が確保され
ており、円柱部46の外径は大径円筒部28の内径より
も小さな径に設定されている。また、角柱部44の尾端
面(図3では上端面)にはスプリング係止部45が突設
され、円柱部46の先端面には弁体係止部48が突設さ
れている。
【0027】弁体38は、高質ゴムや軟質の特殊樹脂
等、柔軟性をもつ弾性材もしくは粘弾性材で形成され、
上記円柱部46と略同等の横断面形状をもつ円柱状をな
している。この弁体38の径は、上記大径円筒部28の
内径よりも小さく、かつ小径円筒部32の内径よりも大
きな径に設定されており、従ってこの弁体38は、図3
に示すように、先端側周縁部が絞り部30の内面適所に
全周にわたり接触可能となっている。また、この弁体3
8の尾端面には被係止穴39が凹設され、この被係止穴
39が上記案内部材40の弁体係止部48と係合される
ことにより、両者の径方向の相対移動が規制されてい
る。
【0028】ここで、上記案内部材40と先筒22の底
壁24との間には圧縮コイルスプリング42が圧縮状態
で閉じ込められており、この圧縮コイルスプリング42
の弾発力によって、図3に示すように、上記弁体38と
案内部材40とが密接し、かつ弁体38の先端側周縁部
が絞り部30の内面に全周にわたり圧接するようになっ
ている。
【0029】ペン先部36は、上記先筒22と同様に硬
質材料で形成されており、図4(b)及び図5(b)に
示すように、尾端側から順に、円錐台状の被係止部5
0、角柱部52、及び最先端の半球部54を一体に有し
ている。被係止部50の外周面の傾斜角度は、上記絞り
部30の傾斜角度と同等に設定されており、従ってこの
被係止部50は絞り部30の内周面に全周にわたり面接
触可能とされている。角柱部52は、小径円筒部32の
内周面に対してほぼ内接する(僅かに隙間があってもよ
い。)略正方形の横断面形状を有し、この角柱部52と
小径円筒部32との横断面形状の相違から両者の間に図
4(b)に示すような修正液流通路53が確保されてい
る。
【0030】そして、上記被係止部50が絞り部30の
内周面に接触した状態(すなわち被係止部50が最も先
端側に移動した状態)で、被係止部50の尾端面と弁体
38の先端面との間に図3に示すような微小隙間56が
形成される(すなわちペン先部36と弁体38とが離間
する)ように、ペン先部36及び弁体38の形状が設定
されている。
【0031】なお、筆記部18の構造は、通常のボール
ペンの先端に設けられているチップの構造と全く同等で
あり、その説明を省略する。ただし、本発明における筆
記軸は、ボールペンレフィールに限らず、例えばサイン
ペンやマーカーのインクを収容するものであってもよ
い。
【0032】次に、この修正機能付筆記具の作用を説明
する。
【0033】まず、修正液軸6A及び筆記軸6Bが本体
容器2内に収容された状態から、筆記軸6Bに対応する
被操作部14を操作し、当該筆記軸6Bを繰り出せば、
その先端の筆記部18を紙面等に当ててこれに筆記を行
うことができる。
【0034】この筆記中、誤記が発生した場合には、上
記筆記部18に代えて修正液軸6Aの塗布部20を繰り
出せばよい。これにより、上記誤記発生箇所に修正液を
塗布することが可能な状態になる。
【0035】この状態(図1の状態)において、先端に
外力が与えられていない段階では、図3に示すように、
スプリング42の弾発力で弁体38が絞り部30の内面
に圧接することにより、この部分でシールがなされ(す
なわち修正液の流通が遮断され)、先筒22の先端開口
からの修正液流出が規制される。
【0036】ここで、上記弁体38は柔軟性をもつ弾性
材で形成されており、しかもペン先部36から独立しか
つ離間しているので、このペン先部36の状態(材質、
位置等)に影響を受けることなく、弁体38と先筒絞り
部30とは確実に密着する。また、図3に示すように、
先端部を下に向けた状態で、ペン先部36はその自重で
先端側に移動するが、このペン先部36の被係止部50
が絞り部30と当接することにより、ペン先部36の抜
け落ちが防がれる。しかも、上記被係止部50のテーパ
ー面と絞り部30のテーパー面とが合致しているので、
両面が全周にわたり接触することにより、先筒22先端
からの修正液漏れがより確実に防がれる。このようにペ
ン先部36が絞り部30に接触しながらも上記弁体38
でシールを確保できるのは、この弁体38と上記ペン先
部36とが離間しているためである。
【0037】この状態から図6(a)に示すようにペン
先部36の半球部54を塗布面60に押付けると、その
反力でペン先部36は先筒22に対して尾端側に相対移
動する。そして、このペン先部36の被係止部50の尾
端面が上記弁体38の先端面と当接した時点から、この
ペン先部36とともに弁体38も圧縮コイルスプリング
42の弾発力に抗して尾端側に押し込まれ、絞り部30
の内面から離れる。このとき、先筒22において弁体3
8よりも先端側の先端側室49の容積が急激に増大する
一方、この部分に対する外気の侵入が修正液流通路53
の通路抵抗で遅れるため、上記先端側室49内が負圧と
なり、弁体38よりも尾端側に収容されている修正液
は、図6(a)矢印に示すように上記先端側室49内に
一旦導引される。その後、上記押圧が解除され、同図
(b)に示すように弁体38が再び先端側に移動するこ
とにより、この弁体38で微小量の修正液が先端側に押
し出され、ペン先部36を伝って塗布面に供給される
(同図矢印参照)。この要領で修正液を誤記発生箇所に
塗布することにより、その修正ができる。
【0038】上記のように、ペン先部36と弁体38と
は互いに独立しており、弁体38が柔軟性をもつ弾性材
で形成されているので、上述のように先筒22及びペン
先部36を金属もしくは無機材料で形成しても良好なシ
ール性を確保でき、これにより、先筒22及びペン先部
36に十分な強度を確保しながらこれらの径を小さくす
ることができる。このような構造によって塗布部20を
細径化することにより、この塗布部20を上記筆記部1
8と併せて同時に共通の本体容器2内に収容することが
可能となる。
【0039】この修正機能付筆記具によれば、誤記発生
時にこれを即座に修正したい場合でも、単一の本体容器
2を携帯すればよく、便利である。しかも、その修正の
際に従来のように筆記具から修正具に持ち替える必要が
なく、被操作部14のノック操作だけで所望の修正液軸
を迅速に使用可能な状態にできる。また、従来のよう
に、筆記時に修正具を紛失するといったおそれもない。
【0040】さらに、図1に二点鎖線で示すように、上
記本体容器2にその開口部4を塞ぐように装着されるキ
ャップ70に、先端側から尾端側に向かって延びるクリ
ップ72を形成したり、同様の形状のクリップを本体容
器2に直接形成したりすれば、このクリップ72を利用
して胸ポケット内等に修正機能付筆記具を携帯した時
に、塗布部20が必ず上を向くので、この塗布部20内
での修正液成分の沈殿をより確実に防止できる利点が得
られる。
【0041】なお、塗布部20の構造は上記に限らず、
種々の変形例が考えられる。例えば第2の実施の形態と
して図7に示すように、前記弁体38を球状に形成し、
案内部材40の先端面に上記弁体38を保持する受け座
47aを凹設すれば、絞り部30の傾斜角度θを小さく
しても、この絞り部30と球状の弁体38とを全周にわ
たり確実に接触させることができ、良好なシール性を確
保できる。従ってその分、先筒22の大径円筒部28を
より細くすることができ、これによって微小領域への限
定塗布をより容易にすることができる。
【0042】また、上記案内部材40の横断面形状は、
その軸方向の少なくとも一部の横断面形状が先筒22の
横断面形状と異なっていれば良く、例えば、前記の実施
の形態における角柱部44に代えて、図8に示すような
円弧と直線とからなる輪郭をもつつば部46′を形成し
たり、正方形以外の多角形状にしたりしてもよい。ま
た、この案内部材40を円柱状とし、先筒22の横断面
形状を円以外の形状に設定してもよい。あるいは、図9
に示すように、案内部材40に大径円筒部28内面と略
接触する円柱部46″を設け、この円柱部46″に軸方
向の貫通穴58を所定数貫通状態で設けても修正液流通
路を確保することが可能である。ただし、上記のように
案内部材40と先筒22との横断面形状とを異ならせれ
ば、上記貫通穴58等を設けなくても、修正液流通路を
容易に確保できる利点がある。
【0043】なお、以上述べたことは、ペン先部36の
横断面形状と先筒22の横断面形状との関係についても
同様である。
【0044】次に、第3の実施の形態を図10及び図1
1に基づいて説明する。
【0045】この実施の形態では、前記第2の実施の形
態における案内部材40が省略されるとともに、圧縮コ
イルスプリング42の外径が球状の弁体38の外径と等
しく設定されており(すなわち圧縮コイルスプリング4
2の内径は弁体38の外径よりも小さく設定されてお
り)、圧縮コイルスプリング42の下端部に下方から弁
体38の上部が嵌入された状態となっている。
【0046】圧縮コイルスプリング42の上下端部は、
互いに隣接する線材同士が接触する座巻部62とされて
おり、下端部の座巻部62の座巻数は、この座巻部62
で上記弁体38の嵌入部分(弁体38の上部)が完全に
覆われるような本数(図例では4本)に設定されてい
る。
【0047】一方、ペン先部36における被係止部50
と半球部54との間には、異形断面部52′が形成され
ている。この異形断面部52′は、図11(a)(b)
に示すように、3つの頂部52a′を有し、各頂部52
a′同士の間に外向きに凸の円筒面52b′をもつ形
状、すなわちロータリエンジンにおけるロータと略等し
い形状を有しており、各頂部52a′が先筒22の内周
面に接触するように大きさが設定されている。
【0048】なお、被係止部50上面には、弁体38の
下端部との隙間を確保するために凹部64が形成されて
いる。
【0049】このように、前記各実施形態に示した案内
部材40は省略が可能であり、これにより塗布部20を
よりコンパクトにできる。
【0050】次に、第4の実施の形態を図12に基づい
て説明する。
【0051】前記の実施の形態では、修正液軸6Aが筆
記軸6Bと同様に細径の円管状に形成されたものを示し
たが、この実施の形態では、図12に示すように、修正
液軸6Aの尾端側部分が拡大され、その外周面が本体容
器2の内周面に沿う形状(すなわち半円の断面形状をも
つ形状)に形成されている。
【0052】このような構造によれば、限られた本体容
器2内のスペースを最大限活かして修正液の収容容積を
稼ぐことができ、修正機能付筆記具全体の寿命を延ばす
ことができる。なお、この修正液軸6Aに対して筆記軸
6Bは細管のままでよいので、第5の実施の形態として
図13(a)(b)に示すように、修正液軸6Aの収納
スペースの残りのスペース内に複数の筆記軸6B(例え
ば収納インクの色が互いに異なる筆記軸)を収容するよ
うにしてもよい。
【0053】なお、本発明の実施の形態は以上のものに
限らず、例えば次のような形態をとることも可能であ
る。
【0054】(1) 第6の実施の形態として図14に示す
ように、本体容器2の先端に修正液軸6A及び筆記軸6
Bに応じて複数の開口部4A,4Bを設け、各開口部4
A,4Bから塗布部20及び筆記部18を個別に突出さ
せるようにしてもよい。この場合、塗布部20及び筆記
部18と修正液軸6A及び筆記軸6Bとの間にそれぞれ
チップガイド19A,19Bを介設し、塗布部20及び
筆記部18が確実に各開口部4A,4Bから突出するよ
うに構成すれば、より好ましいものとなる。ただし、前
記図1に示したように、本体容器2に単一の開口部4を
設け、この開口部4から塗布部20及び筆記部18のう
ちの一方を択一的に突出させるようにすれば、修正機能
付筆記具全体の構造をよりコンパクトにでき、また、誤
って塗布部20及び筆記部18が同時に繰り出される不
都合を確実に回避できる利点がある。
【0055】(2) 本発明では、修正液軸の本数を問わ
ず、2本以上の修正液軸を本体容器に収納するようにし
てもよい。この場合、太径の修正液軸と細径の修正液軸
とを収納するようにすれば、例えば広域にわたる修正箇
所に迅速に修正液を塗布する場合には太径の修正液軸
を、微細な箇所を正確に修正する場合には細径の修正液
軸をそれぞれ用いるといった使い分けが可能になり、よ
り便利になる。
【0056】(3) 本発明における繰り出し機構として
は、従来から知られている種々のものが適用可能であ
り、例えば単一のノック部を有し、このノック部をノッ
クする度に修正液軸が順番に繰り出されるものや、回転
操作を受け、その回転操作方向に応じた修正液軸を繰り
出すようにしたもの等であってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、先端に開口部を
もつ本体容器内に、筆記軸と修正液軸の双方を内蔵し、
上記開口部から各軸を繰り出すようにしたものであるの
で、単一の修正機能付筆記具で、筆記とその修正の双方
を行うことができる。従って、従来のような筆記具と修
正具との併用、修正時における筆記具から修正具への持
ち替え作業を不要にし、使い勝手を飛躍的に向上させる
ことができるとともに、筆記時の修正液軸の破損や紛失
も確実になくすことができる効果がある。
【0058】さらに、開口部を単一にしてこの開口部か
ら修正液軸を択一的に繰り出すように構成すれば、構造
をよりコンパクトにでき、また、誤って複数本の修正液
軸が同時に繰り出される事態も防ぐことができる。
【0059】上記塗布部として、少なくとも先端側に開
口し、尾端側が上記修正液軸本体に通じ、先端と尾端と
の間の部分に先端側に向かうに従って縮径する絞り部が
形成された先筒と、柔軟性をもつ弾性材で形成され、上
記絞り部の内面に対して全周にわたり接触可能な形状を
有し、先筒内に軸方向に移動可能に収容された弁体と、
この弁体を先端側に付勢し、この付勢力により弁体を上
記絞り部の内面に接触させる付勢部材と、上記先筒内に
おいて上記弁体よりも先端側の位置に先筒先端面から先
端側に突出する状態で上記弁体と独立して軸方向に移動
可能に保持された塗布先部とを備えるとともに、上記塗
布先部が最も先端側に移動した状態でこの塗布先部と上
記弁体とが軸方向に離間するようにこれら塗布先部と弁
体の形状を設定したものを用いれば、塗布先部と弁体と
が互いに独立しており、弁体が柔軟性をもつ弾性材で形
成されているので、この弁体によって良好なシール製を
確保しながら、上記先筒及び塗布先部を金属や無機材料
の高強度材料で形成でき、これにより、先筒及び塗布先
部に十分な強度をもたせながらこれらの径を小さくでき
る。従って、本体容器を小径にしながらその内部に全塗
布部を収納でき、構造をよりコンパクトにできる。
【0060】また、修正液軸内に撹拌用部材としてコイ
ルバネを収容したものによれば、このコイルバネによっ
て良好な撹拌をしながら、そのすき間によって修正液通
路を確実に確保できる。
【0061】また、修正液軸の断面積を筆記軸の断面積
よりも大きくすれば、筆記液と修正液の消費速度に見合
った好バランスの容量設定ができ、筆記具全体としての
寿命をさらに延ばせる効果が得られる。
【0062】より具体的に、上記修正液軸の少なくとも
軸方向の一部の形状をその外周面が本体容器の内周面に
沿う形状とすれば、本体容器内の限られたスペースを有
効に活用して修正液軸の修正液容量を極力稼ぐことがで
き、修正機能付筆記具全体の寿命を延ばすことができ
る。
【0063】また、上記本体容器の外側に先端側から尾
端側に向かって延びるクリップを設ければ、このクリッ
プの携帯時に上記開口部を確実に上に向かせることがで
き、携帯中での塗布部内における上記修正液成分の沈殿
をより確実に防げる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における修正機能付
筆記具の全体断面図である。
【図2】上記修正機能付筆記具における繰り出し機構を
示す斜視図である。
【図3】上記修正機能付筆記具における塗布部の断面正
面図である。
【図4】(a)は図3のA−A線断面図、(b)は図3
のB−B線断面図である。
【図5】(a)は上記修正機能付筆記具に具備される案
内部材の正面図、(b)は同修正機能付筆記具に具備さ
れるペン先部の正面図である。
【図6】(a)は上記ペン先部が尾端側に押し込まれた
状態を示す断面正面図、(b)は同ペン先部が先端側に
復帰した状態を示す断面正面図である。
【図7】第2の実施の形態における修正機能付筆記具の
要部を示す断面正面図である。
【図8】上記案内部材の変形例を示す一部断面平面図で
ある。
【図9】上記案内部材の変形例を示す一部断面平面図で
ある。
【図10】第3の実施の形態における修正機能付筆記具
の要部を示す断面正面図である。
【図11】(a)は上記修正機能付筆記具におけるペン
先部の正面図、(b)は同ペン先部の底面図である。
【図12】第4の実施の形態における修正機能付筆記具
の要部を示す斜視図である。
【図13】(a)は第5の実施の形態における修正機能
付筆記具の要部を示す断面正面図、(b)は(a)のC
−C線断面図である。
【図14】第6の実施の形態における修正機能付筆記具
の全体断面図である。
【符号の説明】
2 本体容器 4,4A,4B 開口部 6A 修正液軸 6B 筆記軸 7 コイルバネ 18 筆記部 20 塗布部 22 先筒 24 底壁 26 修正液流通穴 28 大径円筒部 30 絞り部 32 小径円筒部 36 ペン先部 38 弁体 70 キャップ 72 クリップ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に開口部をもつ本体容器内に、筆記
    液を収容しかつその筆記部を先端に有する筆記軸と、修
    正液を収容しかつその塗布部を先端に有する複数本の修
    正液軸とを内蔵するとともに、これらの筆記軸及び修正
    液軸をその先端が上記開口部を通じて外方へ突出する位
    置まで繰り出す繰り出し機構を備えたことを特徴とする
    修正機能付筆記具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の修正機能付筆記具におい
    て、上記本体容器の先端に単一の開口部を設け、この開
    口部を通じて上記筆記軸もしくは修正液軸が択一的に繰
    り出されるように構成したことを特徴とする修正機能付
    筆記具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の修正機能付筆記
    具において、上記塗布部として、少なくとも先端側に開
    口し、尾端側が上記修正液軸本体に通じ、先端と尾端と
    の間の部分に先端側に向かうに従って縮径する絞り部が
    形成された先筒と、柔軟性をもつ弾性材で形成され、上
    記絞り部の内面に対して全周にわたり接触可能な形状を
    有し、先筒内に軸方向に移動可能に収容された弁体と、
    この弁体を先端側に付勢し、この付勢力により弁体を上
    記絞り部の内面に接触させる付勢部材と、上記先筒内に
    おいて上記弁体よりも先端側の位置に先筒先端面から先
    端側に突出する状態で上記弁体と独立して軸方向に移動
    可能に保持された塗布先部とを備えるとともに、上記塗
    布先部が最も先端側に移動した状態でこの塗布先部と上
    記弁体とが軸方向に離間するようにこれら塗布先部と弁
    体の形状を設定したことを特徴とする修正機能付筆記
    具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の修正機能付筆記具におい
    て、上記先筒及び塗布先部を金属もしくは無機材料で形
    成したことを特徴とする修正機能付筆記具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の修正機能付筆記具に
    おいて、上記修正液軸内に撹拌用のコイルバネを収容し
    たことを特徴とする修正機能付筆記具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の修正機能付筆記具に
    おいて、修正液軸の断面積を筆記軸の断面積よりも大き
    くしたことを特徴とする修正機能付筆記具。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の修正機能付筆記具におい
    て、上記修正液軸の少なくとも軸方向の一部の形状をそ
    の外周面が本体容器の内周面に沿う形状としたことを特
    徴とする修正機能付筆記具。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載の修正機能付筆記具に
    おいて、上記本体容器の外側に先端側から尾端側に向か
    って延びるクリップを設けたことを特徴とする修正機能
    付筆記具。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の修正機能付筆記具におい
    て、上記本体容器にその開口部を塞ぐように装着される
    キャップを備えるとともに、このキャップに上記クリッ
    プを形成したことを特徴とする修正機能付筆記具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010079086A (ko) * 2001-06-12 2001-08-22 조승호 펜과 수정액의 혼용 필기구
JP2007125764A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Denso Corp はんだ印刷機
KR101624463B1 (ko) * 2015-06-02 2016-06-07 정송균 수정펜과 볼펜이 두 축선에 배치된 볼펜

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