JPH09125342A - 水棲歩行動物等の昇降を可能にした水路構造 - Google Patents

水棲歩行動物等の昇降を可能にした水路構造

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JPH09125342A
JPH09125342A JP28075395A JP28075395A JPH09125342A JP H09125342 A JPH09125342 A JP H09125342A JP 28075395 A JP28075395 A JP 28075395A JP 28075395 A JP28075395 A JP 28075395A JP H09125342 A JPH09125342 A JP H09125342A
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waterway
stones
salamanders
water channel
aquatic
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JP28075395A
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Takayuki Otsuki
隆行 大月
Toshiro Kanehira
利郎 金平
Osamu Sone
修 曽根
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Landes Co Ltd
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Landes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 勾配のある水路でもサンショウウオや蟹など
の水棲歩行動物等の昇降を可能にする。 【解決手段】 水路の底に横梁または縦梁状に凸部を設
けると共に凸部上へ自然石,擬石等による凹凸を設け、
勾配のある水路でもサンショウウオや蟹などの水棲歩行
動物等の昇降を可能にした水路構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、明渠又は暗渠水
路、すなわち、三面コンクリート水路その他底面がコン
クリートで上面開口の水路や、アーチ型等のカルバート
を用いた底面がコンクリート面の暗渠水路における、勾
配のある水路でもサンショウウオや蟹などの水棲歩行動
物等の昇降を可能にした水路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】山間部に棲息するサンショウウオは棲息
数も少なく、減少の傾向にあって、保護の必要性が指摘
されている。明渠,暗渠を問わず底面が平滑なコンクリ
ート製等の水路では移動が困難で、特に水の流れが急で
あったり、勾配のある水路では捕食や繁殖行動に際して
昇降できない例もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は明渠,暗渠を
問わずコンクリート製の底面が平滑な水路における上記
のような問題を現場施工により、あるいは、プレキャス
トコンクリートブロック製品として施工可能な構造にし
て、サンショウウオや蟹などの水棲歩行動物等の昇降を
可能にしようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、水路の
底に横梁又は縦梁状に凸部を設け、その梁より上流側へ
水や石が溜るようにして、勾配のある水路でもサンショ
ウウオや蟹などの水棲歩行動物等の昇降を可能にした水
路構造である。ここにいう水路は、暗渠、明渠を問わな
い。サンショウウオの習性としては暗い穴等に居る例が
多いので、暗渠での施工が主となる。水路底は水流が急
な場合は水平面も含むが、概ねサンショウウオの棲むよ
うな山間部では水路は勾配を有している場合が殆どであ
る。横梁又は縦梁状の凸部とは、現場打ち施工によって
底面よりも突出した突条を形成するとか、予め梁状に形
成された昇降用ブロックを水路施工時又は既存の水路底
に設置する等である。その梁より上流側へ水や石が溜る
状態には、上流側全体に水や石が溜る場合だけでなく、
昇降用ブロックの一部に泥抜き穴や上部の一部を切欠い
て水や泥の一部を下流へ流しながら上流側へ水や石が溜
るようにしたものも含む。梁状に形成されたコンクリー
トブロックは水路幅方向にほぼ同じ長さで形成してもよ
いし、複数に分割して水路幅方向にほぼ同じ長さとなる
ようにしてもよい。昇降用ブロックの水路底部への取付
けは、既存の固定手段を使用できる。例えば水路底部へ
インサートを埋設し、昇降用ブロック側へ設けた固定用
ボルト穴に固定ボルトを挿入して締付けるとか、ホゾと
ホゾ穴、セメントや他の接着剤を使用して昇降用ブロッ
クを水路底部へ固定するなどである。横梁と縦梁とによ
って格子状に凸部を形成してもよい。更に、前記横梁又
は縦梁が水路ブロックへ予め一体成形されたものも含ま
れる。
【0005】本発明の第2は、水路の底に間欠的に自然
石,擬石等による凹凸を設け、勾配のある水路でもサン
ショウウオや蟹などの水棲歩行動物等の昇降を可能にし
た水路構造である。ここにいう間欠的とは水路の底部が
そのままの部分と、自然石,擬石等による凹凸を設けた
部分が、サンショウウオ等の移動を可能にするべく交互
に存在するように自然石や擬石を設置した状態をいう。
自然石や擬石は直にコンクリート中へ下部を埋設しても
よいし、予めコンクリート版へ自然石や擬石等の凸部を
形成するものを埋設した昇降用ブロックを成形しておい
て、施工に際して水路の底部へ固定するようにしてもよ
い。
【0006】本発明の第3は、水路の底に横梁状又は縦
梁状あるいは格子状の凸部を設けると共に、その凸部上
へ自然石,擬石等による凹凸を設け、勾配のある水路で
もサンショウウオや蟹などの水棲歩行動物等の昇降を可
能にした水路構造である。この場合の水路の底の横梁又
は縦梁状の凸部は、水流方向に直角又は水流方向に凹凸
が無い状態で設けてもよいし、小動物の昇降が可能なよ
うに部分的に凹部を設けてもよい。上記いずれの場合も
明渠でもよいし、暗渠でもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明の水棲歩行動
物等の昇降を可能にした水路構造の第1実施例であっ
て、図1はサンショウウオの遡上に適した昇降用ブロッ
クの斜視図である。図2は同ブロックをボックスカルバ
ート内へ設置した水路構造を示す断面図である。図3,
4は昇降用ブロックを分割した状態の正面図、図5は図
3の分割ブロックの左側面図であり、図6は図4の分割
ブロックの左側面図である。図示した昇降用ブロック1
は、ボックスカルバート2内へ設置しやすく、しかも、
製造、運搬等が容易なように左右の分割ブロック1a,1b
とからなる分割型となっている。昇降用ブロック1の底
面はボックスカルバートに密着し易い湾曲構造であり、
上面は水棲歩行動物の大きさや種類によって昇降し易い
高い部分と低い部分がある。上面は昇降時に滑らないよ
うに自然石3を張っている。自然石に代えて擬石やコン
クリート製の凸部としてもよい。左右の端部には水路壁
面との間の充填コンクリートで強固に固定されるように
縦溝(17)がある。中央付近底部には泥抜穴4を形成すべ
く、図4にみられるように右方の分割ブロック1bに切欠
5を設けている。昇降用ブロック1の固定は水路の底に
横梁状に凸部を設けるために水路底部へインサート6を
埋設し、昇降用ブロック1側へ設けた固定用ボルト穴7
に固定ボルト8を挿入して締付け固定している。この昇
降用ブロック1の設置間隔は対象とする水棲動物の大
小、種類によって異なる。オオサンショウウオの場合で
ほぼ1m間隔で設けるとよい。蟹などの体長の小さいも
のを対象とする場合は50cm間隔程度に設けるのが好まし
い。
【0008】図7と図8は設置安定性に配慮してほぼH
型に形成した本発明の第2,第3実施例の昇降用ブロッ
ク1の斜視図である。H型に形成することによって水路
ブロック9の底版9aとの接触面積を増大させて水流に対
する設置抵抗が益すようになっている。上部はほぼ同一
水準に形成して擬石10が凸部となっている。中央付近は
遡上に有効な勾配面11がある。図8の例では更に垂直面
12もあり、垂直面内にぬすみ13を設けている。図8のも
のをボックスカルバート14内に設置した水路構造を図9
に示す。勾配面11があるので蟹等の小さな水棲動物でも
昇降できるし、ぬすみ13の穴内へ潜むこともできる。
【0009】昇降用ブロック1は図10(a)(b)に示すよう
に水路の幅方向に蛇行させることもできる。図10(a)は
ボックスカルバート又はコンクリート製暗渠溝内へ水の
流れ方向にほぼ直角方向にこの昇降用ブロック1を設け
た例の斜視図であり、(b)は平面図である。上部には石
張りと共に溝22を設けている。
【0010】図11の例は水路内へ縦梁状に凸部を設ける
ために昇降用ブロック1を水流方向へ固定して設けた例
である。昇降用ブロック1は側面にも自然石を張って水
棲動物の遡上時の足掛かりとなるようにしている。水路
底版への固定は底版に設けられたホゾ穴18へ昇降用ブロ
ックのホゾ19を嵌めている。
【0011】図12の例はこれまでの例が横梁又は縦梁を
形成する昇降用ブロックが単品で用いられたのに対し
て、複数の梁15を基版16上に形成して、製造及び設置の
効率化を図った例である。この例では梁15のみならず基
板16の上面にも自然石3を埋設している。水路内へ梁15
が横方向となるように設置してもよいし、梁が縦方向と
なるように設置してもよい。梁15には貫通穴20を設けて
いる。
【0012】図13に昇降用ブロック1を枠状で形成した
例を示す。水路内へ複数の昇降用ブロック1を縦と横に
交互に配置してコンクリートで固定している。昇降用ブ
ロック1内に水流の緩い部分ができたり、渇水時に水溜
りができる。水棲動物が移動するのにも適している。
【0013】図14は昇降用ブロック1を桝目に形成した
例である。桝目を形成する縦横の梁部分は位置によって
高低差を設けておくと水棲動物の大小、種類によって好
みの部分を利用するし、餌場となり得る。
【0014】図15の例は二連の枠体に梁15を設けた例で
ある。梁15には下部へ水路底との間に貫通穴を形成する
切欠21があり、上部には溝22を設けている。貫通穴があ
ると生物の通過や棲みかになり得るし、土砂の排除にも
役立つ。溝22は流水にも、また、生物の通過にも役立
つ。図16はこの昇降用ブロック1を使用した場合の水路
における流水状態を示した。
【0015】
【発明の効果】本発明によって、オオサンショウウオ等
の水棲動物がエサの捕食や繁殖時に移動が可能となり、
減少傾向にある種の保存や生態系のバランス崩壊の防止
等に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンショウウオの遡上に適した昇降用ブロック
の斜視図である。
【図2】同ブロックをボックスカルバート内へ設置した
水路構造を示す断面図である。
【図3】昇降用ブロックを分割した状態の正面図であ
る。
【図4】昇降用ブロックを分割した状態の正面図であ
る。
【図5】図3の分割ブロックの左側面図である。
【図6】図4の分割ブロックの左側面図である。
【図7】H型に形成した本発明の第2実施例の昇降用ブ
ロックの斜視図である。
【図8】H型に形成した本発明の第3実施例の昇降用ブ
ロックの斜視図である。
【図9】図8のものをボックスカルバート内に設置した
水路構造を示す断面図である。
【図10】(a)はボックスカルバート又はコンクリート
製暗渠溝内へ水の流れ方向にほぼ直角方向に昇降用ブロ
ックを設けた例の斜視図であり、(b)は平面図である。
【図11】水路内へ縦梁状に凸部を設けるために昇降用
ブロックを水流方向へ設置した水路構造を示す断面図で
ある。
【図12】複数の梁を基版上に形成した昇降用ブロック
の一部省略斜視図である。
【図13】本発明の昇降用ブロックを枠状で形成した例
であって、水路内へ複数個設置した例の斜視図である。
【図14】本発明の昇降用ブロックを桝目に形成した例
の斜視図である。
【図15】二連の枠体に梁を設けた本発明の昇降用ブロ
ックの斜視図である。
【図16】同昇降用ブロックを水路に設置した場合の水
の流れ状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 昇降用ブロック 2 ボックスカルバート 3 自然石 4 泥抜穴 5 切欠 6 インサート 7 固定用ボルト穴 8 固定ボルト 9 水路ブロック 10 擬石 11 勾配面 12 垂直面 13 ぬすみ 14 ボックスカルバート 15 梁 16 基版 21 切欠 22 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路の底に横梁又は縦梁状に凸部を設
    け、該梁より上流側へ水や石が溜るようにして、勾配の
    ある水路でもサンショウウオや蟹などの水棲歩行動物等
    の昇降を可能にした水路構造。
  2. 【請求項2】 水路の底に間欠的に自然石,擬石等によ
    る凹凸を設け、勾配のある水路でもサンショウウオや蟹
    などの水棲歩行動物等の昇降を可能にした水路構造。
  3. 【請求項3】 水路の底に横梁又は縦梁状に凸部を設け
    ると共に凸部上へ自然石,擬石等による凹凸を設け、勾
    配のある水路でもサンショウウオや蟹などの水棲歩行動
    物等の昇降を可能にした水路構造。
JP28075395A 1995-10-27 1995-10-27 水棲歩行動物等の昇降を可能にした水路構造 Pending JPH09125342A (ja)

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JP28075395A JPH09125342A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 水棲歩行動物等の昇降を可能にした水路構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011140823A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Tochigiken Concrete Seihin Kyodo Kumiai 排水フリューム
CN109548750A (zh) * 2019-01-14 2019-04-02 贵州师范大学 一种用于喀斯特地区的野生贵州疣螈生态繁殖池

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011140823A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Tochigiken Concrete Seihin Kyodo Kumiai 排水フリューム
CN109548750A (zh) * 2019-01-14 2019-04-02 贵州师范大学 一种用于喀斯特地区的野生贵州疣螈生态繁殖池
CN109548750B (zh) * 2019-01-14 2024-04-30 贵州师范大学 一种用于喀斯特地区的野生贵州疣螈生态繁殖池

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