JPH0912665A - ポリウレタン - Google Patents

ポリウレタン

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JPH0912665A
JPH0912665A JP7162335A JP16233595A JPH0912665A JP H0912665 A JPH0912665 A JP H0912665A JP 7162335 A JP7162335 A JP 7162335A JP 16233595 A JP16233595 A JP 16233595A JP H0912665 A JPH0912665 A JP H0912665A
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秀昭 足立
Shizuo Iwata
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 高分子ポリオールと有機ポリイソシアネート
および鎖伸長剤から製造される対数粘度0.8dl/g
以上のポリウレタンであって、該高分子ポリオールが炭
素数6〜10の脂肪族ジカルボン酸単位と3−メチル−
1,5−ペンタンジオール単位および数平均分子量60
0〜2000のポリテトラメチレングリコール単位から
主として構成される数平均分子量2000〜3500の
ポリエステルポリエーテルポリオールであり、該ポリエ
ステルポリエーテルポリオール中のポリテトラメチレン
グリコール単位の割合が10〜60重量%であることを
特徴とするポリウレタン、並びにそれからなる成形品。 【効果】 耐熱老化性と耐寒性、特に耐寒衝撃性に優れ
るとともに、優れた力学的特性を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱老化性、耐寒性、
特に低温下での瞬間的な衝撃に対する耐久性(以下、こ
れを耐寒衝撃性という)に優れるとともに、力学的特性
に優れるポリウレタンおよびそれからなる成形品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは高弾性を有し、耐摩耗性
および耐油性に優れるなどの多くの特徴を有するため、
ゴムおよびプラスチックの代替材料として注目されてお
り、通常のプラスチック成形加工法が適用できる成形材
料として、従来より広範な用途で多量に使用されてい
る。ポリウレタンとしては、ポリエーテル系高分子ポリ
オールを構成成分とするポリエーテル系ポリウレタン、
ポリエステル系高分子ポリオールを構成成分とするポリ
エステル系ポリウレタン、ポリカーボネート系高分子ポ
リオールを構成成分とするポリカーボネート系ポリウレ
タンが知られており、これらのポリウレタンは、繊維、
シート、フィルムやその他の成形品、接着剤、コーティ
ング剤などの素材として広く使用されている。一般に、
ポリエーテル系ポリウレタンは耐加水分解性の点で優れ
ており、なかでもポリテトラメチレングリコールを構成
成分とするポリエーテル系ポリウレタンは耐寒性に優れ
る。その反面、耐光性、耐熱老化性などの点で劣ってい
る。ポリエステル系ポリウレタンは、耐熱老化性、力学
的特性、耐摩耗性の点で優れているものの、耐加水分解
性などに劣っている。また、ポリカーボネート系ポリウ
レタンは、ポリエステル系ポリウレタンの特徴に加え、
さらに耐久性に優れているが、耐寒性に劣り、かつ高価
である。
【0003】さらに高分子ポリオールとしてポリエーテ
ル系高分子ポリオールとポリエステル系高分子ポリオー
ルを併用して得られたポリウレタンが知られている。例
えば、特開昭63−202610号公報には、2−メチ
ル−1,8−オクタンジオールをジオール成分とするポ
リエステルポリオールおよびポリオキシアルキレンポリ
オールを構成成分とするポリウレタンが耐加水分解性、
力学的特性、耐溶剤性、透明性などに優れることが記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開昭63−202610号公報に具体的に記載されて
いるのは、高分子ポリオールとして2−メチル−1,8
−オクタンジオールを主とするジオール成分を構成成分
とするポリエステルポリオールとポリオキシプロピレン
ジオールもしくはポリオキシテトラメチレンジオールと
の併用、または3−メチル−1,5−ペンタンジオール
をジオール成分とするポリエステルポリオールとポリオ
キシプロピレンジオールとの併用により得られたポリウ
レタンであり、これらのポリウレタンは耐寒衝撃性を有
してしない。
【0005】本発明の目的は、耐熱老化性、耐寒衝撃性
に優れるとともに、力学的特性に優れるポリウレタンを
提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、上
記の優れた性能を有するポリウレタンからなる成形品を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、ポリウレタンのソ
フトセグメントを構成する高分子ポリオールとして特定
のポリエステルポリエーテルポリオールを使用し、かつ
対数粘度を制御して得られた特定のポリウレタンが、耐
熱老化性、耐寒衝撃性に優れるとともに、力学的特性に
優れていること、かかるポリウレタンから種々の有用な
成形品が得られることを見出し、これらの知見に基づい
て本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、高分子ポリオールと
有機ポリイソシアネートおよび鎖伸長剤から製造される
対数粘度0.8dl/g以上のポリウレタンであって、
該高分子ポリオールが炭素数6〜10の脂肪族ジカルボ
ン酸単位と3−メチル−1,5−ペンタンジオール単位
および数平均分子量600〜2000のポリテトラメチ
レングリコール単位(以下、これをPTG単位と略す)
から主として構成される数平均分子量2000〜350
0のポリエステルポリエーテルポリオールであり、該ポ
リエステルポリエーテルポリオール中のPTG単位の割
合が10〜60重量%であることを特徴とするポリウレ
タンである。そして、本発明は、上記のポリウレタンか
らなる成形品である。
【0008】本発明のポリウレタンのソフトセグメント
となるポリエステルポリエーテルポリオール中、ポリエ
ーテル成分であるPTG単位の割合は10〜60重量%
の範囲である必要があり、20〜40重量%の範囲であ
るのが好ましい。PTG単位の割合が10重量%より低
い場合には、耐寒衝撃性が劣ったポリウレタンしか得ら
れない。一方、PTG単位の割合が60重量%より高い
場合には、得られるポリウレタンは耐熱老化性が顕著に
劣ったものとなる。またPTG単位の数平均分子量は6
00〜2000の範囲である必要がある。数平均分子量
が600未満の場合には、得られるポリウレタンの耐寒
衝撃性は著しく低い。一方、数平均分子量が2000を
超える場合には、ポリウレタンを構成するハードセグメ
ントとソフトセグメントの相分離が激しく、得られるポ
リウレタンは力学的特性が劣ったものとなる。PTG単
位の数平均分子量としては、800〜1500の範囲が
好ましい。なお、本明細書でいうPTG単位の数平均分
子量は、いずれもJISK 1577に準拠して測定し
た末端水酸基濃度に基づいて算出したものである。
【0009】上記のポリエステルポリエーテルポリオー
ルを構成する主たるポリカルボン酸単位は、炭素数6〜
10の脂肪族ジカルボン酸単位から選ぶ必要がある。か
かる脂肪族ジカルボン酸単位としては、例えばアジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸;これらのエステル形成性誘導体、またはこれらの酸
無水物などから誘導される単位が挙げられる。これらの
脂肪族ジカルボン酸単位は1種類であってもよいし、複
数種の組合わせからなっていてもよい。主たるポリカル
ボン酸単位が炭素数が6より小さい脂肪族ジカルボン酸
から誘導される場合には、得られるポリウレタンは耐寒
性が劣ったものとなる。一方、炭素数が10より大きい
脂肪族ジカルボン酸から誘導される場合には、得られる
ポリウレタンのハードセグメントとソフトセグメントの
相分離が顕著となり力学的特性が劣ったものとなる。
【0010】本発明のポリウレタンが有する上記した性
能を損なわない範囲内において、上記の脂肪族ジカルボ
ン酸単位以外のポリカルボン酸単位の1種または2種以
上を含んでいてもよい。かかるポリカルボン酸単位とし
ては、例えばグルタル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカ
ルボン酸などの脂環式ジカルボン酸;フタル酸、テトラ
ブロモフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸;トリメリット酸、ピロメリット酸な
どの多塩基酸;これらのエステル形成性誘導体、または
これらの酸無水物などから誘導される単位が挙げられ
る。
【0011】上記のポリエステルポリエーテルポリオー
ル中のポリエステル成分を構成する主たるポリオール単
位は3−メチル−1,5−ペンタンジオール単位である
ことが重要であり、ポリオール単位の80〜100モル
%が3−メチル−1,5−ペンタンジオール単位である
のが好ましい。かかるポリオール単位を有しないポリエ
ステルポリエーテルポリオールから得られるポリウレタ
ンは、ポリエーテル成分であるPTG単位が結晶化する
ことにより、耐寒性が劣ったものとなる。
【0012】本発明のポリウレタンが有する上記した性
能を損なわない範囲内において、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール単位以外の低分子ポリオール単位の1
種または2種以上を含んでいてもよい。かかる低分子ポ
リオール単位としては、例えば1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,8−
オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10
−デカンジオールなどの脂肪族ジオール;トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、1,
2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトールな
どの多価アルコールなどから誘導される単位を挙げるこ
とができる。
【0013】本発明では、ポリウレタンの製造に用いら
れるポリエステルポリエーテルポリオールは、数平均分
子量が2000〜3500の範囲であることが必要であ
る。数平均分子量が2000よりも小さくなると、得ら
れるポリウレタンの耐寒衝撃性などが低下し、一方、3
500よりも大きくなると、得られるポリウレタンのハ
ードセグメントとソフトセグメントの相分離が激しくな
り、破断強度などの力学的特性が劣ったものとなる。ポ
リエステルポリエーテルポリオールとしては、数平均分
子量が2000〜3000の範囲にあるものが好まし
い。なお、本明細書でいうポリエステルポリエーテルポ
リオールの数平均分子量は、いずれもJIS K 15
77に準拠して測定した末端水酸基濃度に基づいて算出
したものである。
【0014】本発明で使用するポリエステルポリエーテ
ルポリオールは、例えば、アジピン酸などの脂肪族ジカ
ルボン酸またはそのエステル形成性誘導体、3−メチル
−1,5−ペンタンジオールおよびポリテトラメチレン
グリコール、さらに必要に応じて前記脂肪族ジカルボン
酸以外のポリカルボン酸またはそのエステル形成性誘導
体および/または3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル以外の上記低分子ジオールを用いて、常法によりエス
テル化反応またはエステル交換反応を行って、ポリエス
テル前駆体を製造し、次いでそのポリエステル前駆体を
重縮合反応させることにより製造するか、あるいは前記
脂肪族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体お
よび3−メチル−1,5−ペンタンジオール、さらに必
要に応じて前記脂肪族ジカルボン酸以外のポリカルボン
酸またはそのエステル形成性誘導体および/または3−
メチル−1,5−ペンタンジオール以外の上記低分子ジ
オールを用いて常法によりエステル化反応またはエステ
ル交換反応を行い、得られたポリエステルポリオールと
ポリテトラメチレングリコールをエステル交換反応させ
ることにより製造することができる。
【0015】ポリエステルポリエーテルポリオールとし
て、1分子当たりの水酸基の数が2.01〜2.08個
の範囲にあるものを使用すると、力学的特性により優れ
たポリウレタンが得られる。かかるポリウレタンは、成
形後に分子量の低下が殆どなく、耐熱強度、耐摩擦溶融
性、圧縮永久歪みなどの物性に特に優れる。なお、1分
子当たりの水酸基の数が2.08個より多いポリエステ
ルポリエーテルポリオールでは、ポリウレタンを構成す
るソフトセグメントとハードセグメントの相分離性を阻
害する作用が大きく、得られるポリウレタンは耐熱性が
低下するとともに、熱劣化、ブツの発生等の問題が生じ
る傾向にあるため好ましくない。上記の1分子当たりの
水酸基の数が2.01〜2.08個であるポリエステル
ポリエーテルポリオールは、例えば、その製造時に1分
子中に3個以上の水酸基を有する低分子ポリオールの所
定量を添加することにより製造することができる。
【0016】そして、本発明では、ポリウレタンの製造
に用いられる有機ポリイソシアネートとして、ポリウレ
タンの製造に従来使用されている有機ポリイソシアネー
トのいずれもが使用可能である。有機ポリイソシアネー
トの例としては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、トルイレ
ンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネ
ート、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなど
の芳香族ジイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート、水添化キシリレ
ンジイソシアネートなどの脂肪族または脂環式ジイソシ
アネートなどを挙げることができる。なかでも、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートまたはp−フ
ェニレンジイソシアネートを使用するのが好ましい。こ
れらの有機ポリイソシアネートは単独で用いても、また
2種以上を併用してもよい。また、トリフェニルメタン
トリイソシアネートなどの3官能以上のポリイソシアネ
ートを必要に応じて少量使用することもできる。
【0017】また本発明では、鎖伸長剤として、ポリウ
レタンの製造に従来から用いられている鎖伸長剤のいず
れもが使用でき、特に制限されないが、イソシアネート
基と反応し得る活性水素原子を分子中に2個以上の有す
る分子量300以下の低分子化合物を使用するのが好ま
しい。かかる低分子化合物の例としては、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、2−メチル−1,3−ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル
−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−
ノナンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、
1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビ
ス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート、キシリレ
ングリコールなどのジオール;ヒドラジン、エチレンジ
アミン、プロピレンジアミン、キシレンジアミン、イソ
ホロンジアミン、ピペラジンまたはその誘導体、フェニ
レンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミ
ン、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジ
ドなどのジアミン;アミノエチルアルコール、アミノプ
ロピルアルコールなどのアミノアルコールなどが挙げら
れる。これらの鎖伸長剤は単独で使用しても2種以上を
併用してもよい。鎖伸長剤として、1,4−ブタンジオ
ールと炭素数が5〜9の直鎖脂肪族ジオールを併用した
場合、特に1,4−ブタンジオールと1,9−ノナンジ
オールまたは1,6−ヘキサンジオールとを併用した場
合には、耐熱性および圧縮永久歪みなどの性能に優れる
ポリウレタンが得られる。鎖伸長剤の使用量は特に限定
されず、ポリウレタンに付与すべき硬度などに応じて適
宜選択される。
【0018】本発明では、ポリウレタンの製造に当たっ
て、ポリエステルポリエーテルポリオールおよび鎖伸長
剤およびその他の成分が有している活性水素原子の全量
に基づいて、活性水素原子1当量当たり、イソシアネー
ト基当量を約0.98〜1.08とすることが適当であ
る。活性水素原子とイソシアネート基の割合をそのよう
にすることによって、耐摩擦溶融性、耐摩耗性に優れた
ポリウレタンを得ることができる。
【0019】また、ポリウレタンを製造する際に、通常
使用されている触媒および反応促進剤の存在下に重合反
応を行うことができ、また必要に応じて発泡剤、着色
剤、滑剤、結晶化核剤、難燃剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、加水分解防止剤、防黴剤、内部離型剤、充填剤な
どの各種添加剤を重合前、重合中または重合後に適宜加
えることができる。
【0020】ポリウレタンの製造法としては、特に制限
されず、上記した高分子ポリオール、有機ポリイソシア
ネートおよび鎖伸長剤、さらに必要に応じて他の成分を
使用し、公知のウレタン化反応技術を利用して実施され
るプレポリマー法、ワンショット法などが採用される。
そのうちでも、有機溶剤などの不存在下に押出機、好ま
しくは多軸スクリュー押出機を使用して連続溶融重合し
てポリウレタンを製造するのが、重合時の操作性および
得られるポリウレタンの物性などの点から好ましい。
【0021】そして、本発明では、力学的特性、弾性回
復性、耐熱老化性、耐寒衝撃性などの点から、上記によ
り得られるポリウレタンの対数粘度は0.8dl/g以
上であることが必要であり、1.0dl/g以上である
のが好ましい。ポリウレタンの対数粘度が0.8dl/
g未満であると、上記した性能が大幅に劣る。なお、本
明細書でいうポリウレタンの対数粘度(ηinh )は、ポ
リウレタンをn−ブチルアミンの0.05モル/lの
N,N−ジメチルホルムアミド溶液に濃度0.5g/d
lになるように溶解し、24時間後に、その溶液の粘度
を30℃でウッベローデ型粘度計により測定し、次式に
より求めたものである。
【0022】
【数1】 [上記式中、tは溶液の流下時間(秒)、t0 は溶媒の
流下時間(秒)、ηrelは比粘度、ηinh は対数粘度、
cはポリウレタンの濃度(g/dl)をそれぞれ表す]
【0023】本発明のポリウレタンは、耐熱老化性、耐
寒衝撃性とともに力学的特性に優れることに加え、さら
に耐加水分解性、耐熱水性などの諸特性に優れ、成形性
にも優れていることから、シート、フィルム、スクィー
ジ、チェーン、ベルト、スクリーン、複写用クリーニン
グブレード、各種ロール、ギア、キャスター、ソリッド
タイヤ、ホース、チューブ、パッキング剤、防振材、制
振材、靴底、スポーツシューズ、機械部品、自動車部
品、スポーツ用品、弾性繊維、人工皮革、繊維処理剤、
接着剤、マーキング剤、バインダー、塗料等の広範な各
種の用途に有効に使用することができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例などにより具体的に説
明するが、本発明はそれにより限定されない。以下の例
において、ポリウレタンの力学的特性、耐熱老化性、耐
寒性、耐寒衝撃性の評価は下記のようにして行った。
【0025】[力学的特性]JIS K 7311に規
定された方法に従って評価した。すなわち、ポリウレタ
ンを200℃で射出成形して得られた厚さ2mmのシー
トからダンベル状試験片を作製し、この試験片について
引張速度30cm/分で破断強度および破断伸度を測定
し、これらにより力学的特性を評価した。
【0026】[耐熱老化性]ポリウレタンを200℃で
熱プレスして厚さ100μmのフィルムを作製し、この
フィルムを110℃の熱風乾燥機に1週間静置し、この
試験後の試験前に対する対数粘度の保持率(%)により
評価した。
【0027】[耐寒性]上記の厚さ2mmのポリウレタ
ンシートから試験片を作製し、この試験片の動的粘弾性
を粘弾性測定装置[(株)レオロジ製、DVEレオスペ
クトラ]を用いて周波数11Hzで測定し、その動的損
失弾性率(E”)がピークとなる温度(Tα)を求め、
これを耐寒性の指標とした。
【0028】[耐寒衝撃性]上記の厚さ2mmのポリウ
レタンシートから試験片を作製し、この試験片を−60
℃の恒温層中で片側支持し、高さ1mから500gの鉄
球を試験片上に落下させた。試験片について破断の有無
を調べ、それにより耐寒衝撃性を評価した。破断が発生
しなかったものを○で示し、破断が発生したものを×で
示した。
【0029】また、下記の参考例、実施例および比較例
で用いた化合物に関する略号とその化合物内容は、次の
表1に示すとおりである。
【0030】
【表1】
【0031】また、参考例で用いたPTGの数平均分子
量をPTGの後に続く数字で示す。それぞれのPTGの
正確な数平均分子量は、次の表2に示すとおりである。
【0032】
【表2】
【0033】[参考例1]PTG1400の2000
g、MPDの3350gおよびAZの4955gを反応
器に仕込み、常圧下、200℃で生成する水を系外に留
去しながらエステル化反応を行った。反応物の酸価が3
0以下になった時点で、テトライソプロピルチタネート
134mgを加え、200〜100mmHgに減圧しな
がら反応を続けた。酸価が1.0になった時点で、真空
ポンプにより徐々に真空度を上げ、反応を完結させた。
このようにして得られたポリエステルポリエーテルポリ
オールは数平均分子量が2500、水酸基数が2.00
のものであった。以下、これを高分子ポリオールAとい
う。
【0034】[参考例2〜18]表3に示すPTG、脂
肪族ジカルボン酸および低分子ポリオールを用いた以外
は参考例1と同様にしてエステル化反応を行い、それぞ
れ対応するポリエステルポリエーテルポリオール、ポリ
エーテルポリオールおよびポリエステルポリオールを得
た。以下、これらを高分子ポリオールB〜Rという。
【0035】
【表3】
【0036】[実施例1〜6および比較例1〜13]参
考例1〜18で得られた高分子ポリオールA〜R、鎖伸
長剤であるBDおよび50℃に加熱したMDIを、その
モル比が高分子ポリオール対BD対MDI=1対2対3
となる割合で、かつこれらの総量を300g/分の速度
で、定量ポンプにより、同軸方向に回転する二軸スクリ
ュー型押出機(30mmφ、L/D=36、設定温度:
200〜250℃)に連続的に仕込むことにより、連続
溶融重合反応を行った。生成した熱可塑性ポリウレタン
の溶融物をストランド状で水中へ連続的に押出し、次い
でペレタイザーでペレットに切断し、このペレットを8
0℃で20時間除湿乾燥した。乾燥ペレットを用いて、
上記した方法により対数粘度、力学的特性(破断強度、
破断伸度)、耐寒性、耐寒衝撃性、耐熱老化性を測定ま
たは評価した。その結果を下記の表4に示す。なお、実
施例2および実施例3で得られたポリウレタンはそれぞ
れ架橋されており、本明細書でいう対数粘度を求めるに
際して使用する溶媒に溶解せず、それらの対数粘度を測
定することはできなかった。
【0037】
【表4】
【0038】上記の表4の結果から、本発明のポリウレ
タンは耐熱老化性および耐寒性、特に耐寒衝撃性に優
れ、かつ力学的性能も優れていることがわかる。
【0039】これに対して、ポリウレタンの対数粘度が
本発明で特定した範囲とは相違して低いポリウレタン
(比較例1)は、耐熱老化性、耐寒衝撃性および力学的
特性のいずれにも劣る。本発明で特定した数平均分子量
の範囲とは相違するPTG単位を有するポリエステルポ
リエーテルポリオールを使用して得られたポリウレタン
(比較例2および3)では、耐寒衝撃性は発現しない。
ポリエステルポリエーテルポリオール中のPTG単位の
割合が本発明で特定した範囲とは相違して低いポリウレ
タン(比較例4)では、耐寒衝撃性は発現せず、一方、
本発明で特定した範囲とは相違して高いポリウレタン
(比較例5)では、耐熱老化性および力学的特性が不良
である。本発明で特定した数平均分子量の範囲とは相違
して小さい数平均分子量を有するポリエステルポリエー
テルポリオールを使用して得られたポリウレタン(比較
例6)では、耐寒衝撃性は発現せず、一方、大きい数平
均分子量を有するポリエステルポリエーテルポリオール
を使用して得られたポリウレタン(比較例7)では、耐
寒衝撃性が発現しない上に、破断強度にも劣る。ポリエ
ステル成分を構成する低分子ポリオール単位が3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール単位とは異なる1,6−
ヘキサンジオール単位または2−メチル−1,8−オク
タンジオール単位であるポリエステルポリエーテルポリ
オールを使用して得られたポリウレタン(比較例8およ
び9)では、耐寒衝撃性は発現しない。高分子ポリオー
ルとして炭素数4のコハク酸単位を含むポリエステルポ
リエーテルポリオールを使用して得られたポリウレタン
(比較例10)では、耐寒衝撃性は発現せず、また炭素
数12のドデカン二酸単位を含むポリエステルポリエー
テルポリオールを使用して得られたポリウレタン(比較
例11)では、力学特性に劣り、耐寒衝撃性も発現しな
い。また、ソフトセグメントに3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール単位を含まないポリウレタン(比較例1
2)は、耐熱老化性が極めて不良となる。一方、ソフト
セグメントにPTG単位を含まないポリウレタン(比較
例13)は、耐熱老化性に優れているものの、耐寒衝撃
性を発現しない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、上記の実施例から明ら
かなように、耐熱老化性と耐寒性、特に耐寒衝撃性に優
れるとともに、優れた力学的特性を備えたポリウレタン
が提供される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子ポリオールと有機ポリイソシアネ
    ートおよび鎖伸長剤から製造される対数粘度0.8dl
    /g以上のポリウレタンであって、該高分子ポリオール
    が炭素数6〜10の脂肪族ジカルボン酸単位と3−メチ
    ル−1,5−ペンタンジオール単位および数平均分子量
    600〜2000のポリテトラメチレングリコール単位
    から主として構成される数平均分子量2000〜350
    0のポリエステルポリエーテルポリオールであり、該ポ
    リエステルポリエーテルポリオール中のポリテトラメチ
    レングリコール単位の割合が10〜60重量%であるこ
    とを特徴とするポリウレタン。
  2. 【請求項2】 ポリエステルポリエーテルポリオール1
    分子当たりの水酸基の数が2.01〜2.08個である
    請求項1記載のポリウレタン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のポリウ
    レタンからなる成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007090069A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール
JP2012504672A (ja) * 2008-10-06 2012-02-23 アルケマ フランス 再生可能材料から得られるブロックコポリマーと、そのブロックコポリマーの製造方法

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