JPH0912669A - ポリウレタン溶液、ポリウレタン成形物及びそれらの製造方法 - Google Patents
ポリウレタン溶液、ポリウレタン成形物及びそれらの製造方法Info
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- JPH0912669A JPH0912669A JP7168765A JP16876595A JPH0912669A JP H0912669 A JPH0912669 A JP H0912669A JP 7168765 A JP7168765 A JP 7168765A JP 16876595 A JP16876595 A JP 16876595A JP H0912669 A JPH0912669 A JP H0912669A
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- polyurethane
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- tert
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 極性溶媒中において水酸基性活性水素を2個
有する分子量250〜4000の直鎖状分子と水酸基性
鎖延長剤の混合物と有機ジイソシアナートを反応させて
ポリウレタン溶液を製造し、極性溶媒を湿式、乾式にお
いて除去して成形物を製造する方法において、特定の、
アクリル酸エステルを含有するヒンダードフェノール
と、ウレタン化触媒の両方を添加した後反応させること
を特徴とするポリウレタン溶液、ポリウレタン成形物及
びそれらの製造方法。 【効果】 水酸基性鎖延長剤を用いても、着色や粘度変
化を抑制した安定性の良いポリウレタン溶液を生産性良
く製造でき、物性の良いポリウレタン成形物を製造でき
る。
有する分子量250〜4000の直鎖状分子と水酸基性
鎖延長剤の混合物と有機ジイソシアナートを反応させて
ポリウレタン溶液を製造し、極性溶媒を湿式、乾式にお
いて除去して成形物を製造する方法において、特定の、
アクリル酸エステルを含有するヒンダードフェノール
と、ウレタン化触媒の両方を添加した後反応させること
を特徴とするポリウレタン溶液、ポリウレタン成形物及
びそれらの製造方法。 【効果】 水酸基性鎖延長剤を用いても、着色や粘度変
化を抑制した安定性の良いポリウレタン溶液を生産性良
く製造でき、物性の良いポリウレタン成形物を製造でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッチ方式によるポリウ
レタン溶液、ポリウレタン成形物の製造方法に関する。
詳しくは、水酸基性活性水素を2個有する分子量250
〜4000の直鎖状分子ジオール(以下、高分子ジオー
ルと称する)、水酸基性鎖延長剤と有機ジイソシアナー
トの反応を行うことによって透明で着色の無い安定なポ
リウレタン溶液を製造し、物性の優れたポリウレタン成
形物を製造する方法に関する。
レタン溶液、ポリウレタン成形物の製造方法に関する。
詳しくは、水酸基性活性水素を2個有する分子量250
〜4000の直鎖状分子ジオール(以下、高分子ジオー
ルと称する)、水酸基性鎖延長剤と有機ジイソシアナー
トの反応を行うことによって透明で着色の無い安定なポ
リウレタン溶液を製造し、物性の優れたポリウレタン成
形物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実質的に橋かけ構造を有しないポ
リウレタン溶液から弾性繊維、弾性フィルム、エラスト
マー状の各種成形品、人工皮革の表面膜や各種塗料など
の表面被覆物、含浸剤などに優れたゴム状弾性を有する
種々の物品が製造されている。また、天然ゴムと比べて
機械強度が大きく、更に耐久性にも優れているという特
徴をもっている。このポリウレタン溶液は、極性溶媒中
において有機ジイソシアナートと比較的高分子のジオー
ル、鎖延長剤と反応させることにより製造され、その
後、溶媒を除去することにより成形物が製造されてい
る。この溶液を用いる方法は固体状のポリウレタンをそ
のまま加熱溶融することにより成形する方法に比べて室
温で流動性に富む系を扱えるため一般に取り扱いが容易
であり、装置的、工程的にも、より簡単に製造できると
いう特徴がある。
リウレタン溶液から弾性繊維、弾性フィルム、エラスト
マー状の各種成形品、人工皮革の表面膜や各種塗料など
の表面被覆物、含浸剤などに優れたゴム状弾性を有する
種々の物品が製造されている。また、天然ゴムと比べて
機械強度が大きく、更に耐久性にも優れているという特
徴をもっている。このポリウレタン溶液は、極性溶媒中
において有機ジイソシアナートと比較的高分子のジオー
ル、鎖延長剤と反応させることにより製造され、その
後、溶媒を除去することにより成形物が製造されてい
る。この溶液を用いる方法は固体状のポリウレタンをそ
のまま加熱溶融することにより成形する方法に比べて室
温で流動性に富む系を扱えるため一般に取り扱いが容易
であり、装置的、工程的にも、より簡単に製造できると
いう特徴がある。
【0003】しかしながら、鎖延長剤として水酸基性活
性水素を有する化合物を用いる場合、水酸基とイソシア
ナート基の反応性がアミン性活性水素と比較して穏やか
であること、ポリウレタン溶液を製造する最後の段階で
は反応する末端の水酸基やイソシアナート基の数が少な
くなること、また、粘度が上昇することにより、反応時
間が非常に長くなるため、生産性が非常に悪いというこ
とが問題となっている。溶媒中で水酸基性鎖延長剤を用
いた例として、特開昭48−58095には1,4−ブ
タンジオールをジオキサン中で有機ジイソシアナートと
反応させる例が開示されており、60℃で3時間反応し
た後にジオキサンを追加し、また更に5時間反応を行わ
せるという記載がある。
性水素を有する化合物を用いる場合、水酸基とイソシア
ナート基の反応性がアミン性活性水素と比較して穏やか
であること、ポリウレタン溶液を製造する最後の段階で
は反応する末端の水酸基やイソシアナート基の数が少な
くなること、また、粘度が上昇することにより、反応時
間が非常に長くなるため、生産性が非常に悪いというこ
とが問題となっている。溶媒中で水酸基性鎖延長剤を用
いた例として、特開昭48−58095には1,4−ブ
タンジオールをジオキサン中で有機ジイソシアナートと
反応させる例が開示されており、60℃で3時間反応し
た後にジオキサンを追加し、また更に5時間反応を行わ
せるという記載がある。
【0004】また、一般に水酸基性活性水素とイソシア
ナート化合物を反応させる際には3級アミンのようなウ
レタン化触媒を併用することが知られている。反応時間
は触媒の添加量とほぼ直線関係があるため、触媒の量を
調節することにより反応時間を任意に設定できる。とこ
ろが、ポリウレタン溶液を製造する際には極性溶媒中で
反応を行う必要があり、極性溶媒中ではアミンが存在す
るとポリウレタン溶液が着色したり、製造したポリウレ
タン溶液が増粘、白濁を起こしてしまい、ポリウレタン
溶液の商品価値を著しく低下させてしまう。
ナート化合物を反応させる際には3級アミンのようなウ
レタン化触媒を併用することが知られている。反応時間
は触媒の添加量とほぼ直線関係があるため、触媒の量を
調節することにより反応時間を任意に設定できる。とこ
ろが、ポリウレタン溶液を製造する際には極性溶媒中で
反応を行う必要があり、極性溶媒中ではアミンが存在す
るとポリウレタン溶液が着色したり、製造したポリウレ
タン溶液が増粘、白濁を起こしてしまい、ポリウレタン
溶液の商品価値を著しく低下させてしまう。
【0005】また、本発明において使用するアクリル酸
エステル含有ヒンダードフェノールは、合成ゴム、合成
樹脂用途では公知の化合物であり、合成反応後の合成ゴ
ム、合成樹脂に混入して酸化防止剤として用いられる。
例えば、特開昭58−84835には合成ゴムに、酸化
安定化する方法が開示され、特開昭59−71341に
は合成樹脂の熱酸化安定性、耐熱安定性を向上させる方
法が開示され、特開昭62−18445にはブタジエン
系ポリマーの耐熱性を向上させる方法が開示され、特開
昭63−275684、特開昭277292にはゴムラ
テックス接着剤の熱による酸化に対し安定化する方法が
開示され、特開平1−168643、特開平1−170
626、特開平1−172434にはブタジエン系ポリ
マーの安定化方法について開示されているが、成形した
ポリマーに添加することにより熱による酸化を防止する
方法であり、ウレタン化触媒と併用して用いることや、
ポリウレタン合成反応前に添加して着色抑制、増粘防止
をするという記述はない。
エステル含有ヒンダードフェノールは、合成ゴム、合成
樹脂用途では公知の化合物であり、合成反応後の合成ゴ
ム、合成樹脂に混入して酸化防止剤として用いられる。
例えば、特開昭58−84835には合成ゴムに、酸化
安定化する方法が開示され、特開昭59−71341に
は合成樹脂の熱酸化安定性、耐熱安定性を向上させる方
法が開示され、特開昭62−18445にはブタジエン
系ポリマーの耐熱性を向上させる方法が開示され、特開
昭63−275684、特開昭277292にはゴムラ
テックス接着剤の熱による酸化に対し安定化する方法が
開示され、特開平1−168643、特開平1−170
626、特開平1−172434にはブタジエン系ポリ
マーの安定化方法について開示されているが、成形した
ポリマーに添加することにより熱による酸化を防止する
方法であり、ウレタン化触媒と併用して用いることや、
ポリウレタン合成反応前に添加して着色抑制、増粘防止
をするという記述はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ポリウレタン溶液の商品価値を低下させず
に、上述のような低い生産性を向上させ、成形用の溶
液、表面被覆用の塗料溶液、若しくは含浸剤、接着剤溶
液として、透明で安定性が良く、着色や増粘等のない、
生産性の良いポリウレタン溶液を得、また、溶媒を除去
して成形物を製造する際にも物性を低下させないことで
ある。
する課題は、ポリウレタン溶液の商品価値を低下させず
に、上述のような低い生産性を向上させ、成形用の溶
液、表面被覆用の塗料溶液、若しくは含浸剤、接着剤溶
液として、透明で安定性が良く、着色や増粘等のない、
生産性の良いポリウレタン溶液を得、また、溶媒を除去
して成形物を製造する際にも物性を低下させないことで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために鋭意検討した結果、問題となる着色
はイソシアナート化合物と極性溶媒の反応により着色物
質が生成することに起因しており、その反応をアミン化
合物が促進することを見出した。このウレタン化反応以
外の副反応を抑制し、アミン化合物のウレタン化反応に
対する活性を維持するためにアククリル酸エステルを含
有したヒンダードフェノール類をを混合することによ
り、問題となる着色や粘度変化現象を起こさず、安定な
ポリウレタン溶液を製造でき、また、成形物の物性が低
下するどころか逆に向上するという驚くべき知見を見出
し、本発明に到達したものである。
題を解決するために鋭意検討した結果、問題となる着色
はイソシアナート化合物と極性溶媒の反応により着色物
質が生成することに起因しており、その反応をアミン化
合物が促進することを見出した。このウレタン化反応以
外の副反応を抑制し、アミン化合物のウレタン化反応に
対する活性を維持するためにアククリル酸エステルを含
有したヒンダードフェノール類をを混合することによ
り、問題となる着色や粘度変化現象を起こさず、安定な
ポリウレタン溶液を製造でき、また、成形物の物性が低
下するどころか逆に向上するという驚くべき知見を見出
し、本発明に到達したものである。
【0008】すなわち、本発明は、次の(1)〜(6)
の通りである。 (1)極性溶媒中において水酸基性活性水素を2個有す
る分子量250〜4000の直鎖状分子と水酸基性鎖延
長剤の混合物と有機ジイソシアナートを反応させてポリ
ウレタン溶液を製造する際に、一般式(I)
の通りである。 (1)極性溶媒中において水酸基性活性水素を2個有す
る分子量250〜4000の直鎖状分子と水酸基性鎖延
長剤の混合物と有機ジイソシアナートを反応させてポリ
ウレタン溶液を製造する際に、一般式(I)
【化2】 [式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基を、R2および
R3はそれぞれ独立に−C(CH3)2−R’(ここで
R’は炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基を示
す)で示される基を、R4は水素原子またはメチル基を
示す。]で表わされるアクリル酸エステルを含有するヒ
ンダードフェノールと、ウレタン化触媒の両方を添加し
た後反応させることを特徴とするポリウレタン溶液。 (2)一般式(I)中、R1がメチル基、R2およびR3
がtert−アミル基、R4が水素原子である、即ち一
般式(I)で表わされるアクリル酸エステル含有ヒンダ
ードフェノールが2−(1−(2−ヒドロキシ−3,5
−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル)−4,6
−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレートである
(1)記載のポリウレタン溶液。 (3)(1)又は(2)記載のポリウレタン溶液から極
性溶媒を湿式又は乾式法により除去して製造されるポリ
ウレタン成形物。 (4)極性溶媒中において水酸基性活性水素を2個有す
る分子量250〜4000の直鎖状分子と水酸基性鎖延
長剤の混合物と有機ジイソシアナートを反応させてポリ
ウレタン溶液を製造する際に、一般式(I)で表わされ
るアクリル酸エステルを含有するヒンダードフェノール
と、ウレタン化触媒の両方を添加した後反応させること
を特徴とするポリウレタン溶液の製造方法。 (5)一般式(I)中、R1がメチル基、R2およびR3
がtert−アミル基、R4が水素原子である、即ち一
般式(I)で表わされるアクリル酸エステル含有ヒンダ
ードフェノールが2−(1−(2−ヒドロキシ−3,5
−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル)−4,6
−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレートである
(4)記載のポリウレタン溶液の製造方法。 (6)(1)又は(2)記載のポリウレタン溶液から極
性溶媒を湿式又は乾式法により除去することを特徴とす
るポリウレタン成形物の製造方法。
R3はそれぞれ独立に−C(CH3)2−R’(ここで
R’は炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基を示
す)で示される基を、R4は水素原子またはメチル基を
示す。]で表わされるアクリル酸エステルを含有するヒ
ンダードフェノールと、ウレタン化触媒の両方を添加し
た後反応させることを特徴とするポリウレタン溶液。 (2)一般式(I)中、R1がメチル基、R2およびR3
がtert−アミル基、R4が水素原子である、即ち一
般式(I)で表わされるアクリル酸エステル含有ヒンダ
ードフェノールが2−(1−(2−ヒドロキシ−3,5
−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル)−4,6
−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレートである
(1)記載のポリウレタン溶液。 (3)(1)又は(2)記載のポリウレタン溶液から極
性溶媒を湿式又は乾式法により除去して製造されるポリ
ウレタン成形物。 (4)極性溶媒中において水酸基性活性水素を2個有す
る分子量250〜4000の直鎖状分子と水酸基性鎖延
長剤の混合物と有機ジイソシアナートを反応させてポリ
ウレタン溶液を製造する際に、一般式(I)で表わされ
るアクリル酸エステルを含有するヒンダードフェノール
と、ウレタン化触媒の両方を添加した後反応させること
を特徴とするポリウレタン溶液の製造方法。 (5)一般式(I)中、R1がメチル基、R2およびR3
がtert−アミル基、R4が水素原子である、即ち一
般式(I)で表わされるアクリル酸エステル含有ヒンダ
ードフェノールが2−(1−(2−ヒドロキシ−3,5
−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル)−4,6
−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレートである
(4)記載のポリウレタン溶液の製造方法。 (6)(1)又は(2)記載のポリウレタン溶液から極
性溶媒を湿式又は乾式法により除去することを特徴とす
るポリウレタン成形物の製造方法。
【0009】本発明におけるポリウレタン溶液の製造方
法は公知の方法と同様に次に挙げる2つの製法により製
造される。第1は、高分子ジオールと有機ジイソシアナ
ートの反応によりイソシアナート末端プレポリマーを製
造する第1工程、このイソシアナート末端プレポリマー
を溶媒に溶解後、水酸基性鎖延長剤を装入することによ
り鎖延長反応を行わせる第2工程よりなる2段合成法、
第2は、極性溶媒中で高分子ジオールと鎖延長剤の混合
物と有機ジイソシアナートとを反応させる1段反応法で
ある。
法は公知の方法と同様に次に挙げる2つの製法により製
造される。第1は、高分子ジオールと有機ジイソシアナ
ートの反応によりイソシアナート末端プレポリマーを製
造する第1工程、このイソシアナート末端プレポリマー
を溶媒に溶解後、水酸基性鎖延長剤を装入することによ
り鎖延長反応を行わせる第2工程よりなる2段合成法、
第2は、極性溶媒中で高分子ジオールと鎖延長剤の混合
物と有機ジイソシアナートとを反応させる1段反応法で
ある。
【0010】本発明における2段合成法のポリウレタン
溶液の製造の第1工程は、高分子ジオールに対し当量比
で過剰量の有機ジイソシアナートを反応させて製造す
る。有機ジイソシアナートと高分子ジオールとの当量比
は1.1〜2.4が好ましく、さらに好ましくは1.4
〜2.0である。等当量の時はこの第1工程で分子量が
実質上無限大になり、その後の製造が不可能になる恐れ
があるので好ましくない。
溶液の製造の第1工程は、高分子ジオールに対し当量比
で過剰量の有機ジイソシアナートを反応させて製造す
る。有機ジイソシアナートと高分子ジオールとの当量比
は1.1〜2.4が好ましく、さらに好ましくは1.4
〜2.0である。等当量の時はこの第1工程で分子量が
実質上無限大になり、その後の製造が不可能になる恐れ
があるので好ましくない。
【0011】第1工程の装入順序は有機ジイソシアナー
トと高分子ジオールを一括あるいは反応が進行する時間
よりも十分に短い時間であればどちらにどちらを装入し
て反応させてもかまわないが、有機ジイソシアナートを
高分子ジオールに少量ずつ滴下、あるいは定量ポンプ等
で連続装入する場合、あまり長い時間をかけて装入する
とやはり分子量が実質上無限大になるため注意を要す
る。
トと高分子ジオールを一括あるいは反応が進行する時間
よりも十分に短い時間であればどちらにどちらを装入し
て反応させてもかまわないが、有機ジイソシアナートを
高分子ジオールに少量ずつ滴下、あるいは定量ポンプ等
で連続装入する場合、あまり長い時間をかけて装入する
とやはり分子量が実質上無限大になるため注意を要す
る。
【0012】第1工程の反応温度は好ましくは30〜1
20℃、さらに好ましくは50〜80℃であり、30℃
より反応温度が低いと反応時間が延びてしまい、工業的
に好ましくなく、また、120℃より反応温度が高いと
アロハネート結合等が生成する等副反応が大量に起こ
り、粘度の上昇、ゲル化などを起こす原因となるため好
ましくない。
20℃、さらに好ましくは50〜80℃であり、30℃
より反応温度が低いと反応時間が延びてしまい、工業的
に好ましくなく、また、120℃より反応温度が高いと
アロハネート結合等が生成する等副反応が大量に起こ
り、粘度の上昇、ゲル化などを起こす原因となるため好
ましくない。
【0013】本発明における1段合成法は、高分子ジオ
ール、鎖延長剤、極性溶媒を混合した後、有機ジイソシ
アナートを滴下、あるいは一括で挿入して反応を行わ
せ、ポリウレタン溶液を製造する。高分子ジオール、水
酸基性鎖延長剤の当量の和と有機ジイソシアナートの当
量は、1.1〜0.9が好ましい。反応温度は反応が温
和に進行する温度であれば良いが、30〜100℃、好
ましくは50〜80℃である。
ール、鎖延長剤、極性溶媒を混合した後、有機ジイソシ
アナートを滴下、あるいは一括で挿入して反応を行わ
せ、ポリウレタン溶液を製造する。高分子ジオール、水
酸基性鎖延長剤の当量の和と有機ジイソシアナートの当
量は、1.1〜0.9が好ましい。反応温度は反応が温
和に進行する温度であれば良いが、30〜100℃、好
ましくは50〜80℃である。
【0014】本発明において使用する有機ジイソシアナ
ートは、通常、ポリウレタン化学で使用される有機ジイ
ソシアナートを用いることができる。例えば、2,4−
トリレンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシ
アナート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、
2,2’−ジフェニルメタンジイソシアナート、1,6
−ヘキサメチレンジイソシアナート、ナフチレンジイソ
シアナート、または、これらの混合物が挙げられる。好
ましく用いられるのは、成形物の物性等の理由から、
2,4’−及び2,2’−ジフェニルメタンジイソシア
ナートを含む4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナ
ート(以下MDIと称する)である。なお、MDIは固
形で入手しても良いし、溶融状態で入手して使用しても
良いが溶融状態のMDIの方が溶解作業を省けるので好
ましい。
ートは、通常、ポリウレタン化学で使用される有機ジイ
ソシアナートを用いることができる。例えば、2,4−
トリレンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシ
アナート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、
2,2’−ジフェニルメタンジイソシアナート、1,6
−ヘキサメチレンジイソシアナート、ナフチレンジイソ
シアナート、または、これらの混合物が挙げられる。好
ましく用いられるのは、成形物の物性等の理由から、
2,4’−及び2,2’−ジフェニルメタンジイソシア
ナートを含む4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナ
ート(以下MDIと称する)である。なお、MDIは固
形で入手しても良いし、溶融状態で入手して使用しても
良いが溶融状態のMDIの方が溶解作業を省けるので好
ましい。
【0015】本発明において使用する高分子ジオールと
しては、ポリエーテルグリコール、ポリエステルグリコ
ール、又はこれらの共重合体、混合物等が挙げられる。
分子量が250未満では弾性性能が悪く、4000超で
はポリエーテルグリコール、ポリエステルグリコール製
造上困難となる。適当なポリエーテルグリコールの主な
ものはポリアルキレンエーテル、たとえばポリテトラメ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリヘキ
サメチレングリコール等である。また、これらを製造す
る際に用いる単量体の混合物より製造されたランダム共
重合体、製造方法を変えたブロック共重合体も用いる事
ができる。成形物の物性より好適に用いられるのはポリ
テトラメチレングリコールである。
しては、ポリエーテルグリコール、ポリエステルグリコ
ール、又はこれらの共重合体、混合物等が挙げられる。
分子量が250未満では弾性性能が悪く、4000超で
はポリエーテルグリコール、ポリエステルグリコール製
造上困難となる。適当なポリエーテルグリコールの主な
ものはポリアルキレンエーテル、たとえばポリテトラメ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリヘキ
サメチレングリコール等である。また、これらを製造す
る際に用いる単量体の混合物より製造されたランダム共
重合体、製造方法を変えたブロック共重合体も用いる事
ができる。成形物の物性より好適に用いられるのはポリ
テトラメチレングリコールである。
【0016】ポリエステルグリコールは公知のように、
2塩基酸と低分子グリコールとの重縮合より得られる。
2塩基酸としてはコハク酸、アジピン酸、スペリン酸、
セバシン酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、アゼライン酸等が用いられ、また、低分子グリコー
ルとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレングリ
コール、シクロヘキサン−1,4−ジオール等が使用で
きる。
2塩基酸と低分子グリコールとの重縮合より得られる。
2塩基酸としてはコハク酸、アジピン酸、スペリン酸、
セバシン酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、アゼライン酸等が用いられ、また、低分子グリコー
ルとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレングリ
コール、シクロヘキサン−1,4−ジオール等が使用で
きる。
【0017】本発明において使用する溶媒としては、ポ
リウレタン化学で公知のN,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルホルム
アニリド、N−ホルミルピペリジン、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N
−ジメチルプロピオンアミド、N−メチル−α−ピロリ
ドン、N−メチル−α−ピペリドン、N−メチルカプロ
ラクタム等のN置換アミド類、N−テトラメチルウレ
ア、N−アセチル−α−ピロリドン、N−アセチル−α
−ピペリドン、N−アセチルカプロラクタムなどのN置
換ウレア類、N−テトラメチルチオウレアなどのN置換
チオウレア類、ジメチルスルホキシド、テトラメチレン
スルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジイソプロピル
スルホキシド、ジ−n−プロピルスルホキシド、ジイソ
ブチルスルホキシド、ジ−n−ブチルスルホキシドなど
のスルホキソド類、及び、ヘキサメチルホスホリルアミ
ド、ヘキサエチルホスホリルアミドなどのN置換ホスホ
リルアミド類が挙げられる。また、溶媒中の水分は有機
ジイソシアナートと反応するため、蒸留あるいはモレキ
ュラ−シ−ブズ等の脱水剤を用いて脱水、精製すること
が望ましい。
リウレタン化学で公知のN,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルホルム
アニリド、N−ホルミルピペリジン、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N
−ジメチルプロピオンアミド、N−メチル−α−ピロリ
ドン、N−メチル−α−ピペリドン、N−メチルカプロ
ラクタム等のN置換アミド類、N−テトラメチルウレ
ア、N−アセチル−α−ピロリドン、N−アセチル−α
−ピペリドン、N−アセチルカプロラクタムなどのN置
換ウレア類、N−テトラメチルチオウレアなどのN置換
チオウレア類、ジメチルスルホキシド、テトラメチレン
スルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジイソプロピル
スルホキシド、ジ−n−プロピルスルホキシド、ジイソ
ブチルスルホキシド、ジ−n−ブチルスルホキシドなど
のスルホキソド類、及び、ヘキサメチルホスホリルアミ
ド、ヘキサエチルホスホリルアミドなどのN置換ホスホ
リルアミド類が挙げられる。また、溶媒中の水分は有機
ジイソシアナートと反応するため、蒸留あるいはモレキ
ュラ−シ−ブズ等の脱水剤を用いて脱水、精製すること
が望ましい。
【0018】本発明における水酸基性鎖延長剤は、イソ
シアナート基と反応できる1級または2級の水酸基を有
するものであれば良いが、低分子ジオール、の他にもア
ルカノールアミン等も用いる事ができる。低分子ジオー
ルはイソシアナートと反応出来る1級または2級の水酸
基を2個有するものであり、分子量が200以下の比較
的低分子のものが用いられる。例えば、エチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブ
タンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等のポリウレタンで公知
の化合物が挙げられる。アルカノールアミンとして例え
ば、エタノールアミン、プロパノールアミン、イソプロ
パノールアミン等が挙げられる。
シアナート基と反応できる1級または2級の水酸基を有
するものであれば良いが、低分子ジオール、の他にもア
ルカノールアミン等も用いる事ができる。低分子ジオー
ルはイソシアナートと反応出来る1級または2級の水酸
基を2個有するものであり、分子量が200以下の比較
的低分子のものが用いられる。例えば、エチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブ
タンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等のポリウレタンで公知
の化合物が挙げられる。アルカノールアミンとして例え
ば、エタノールアミン、プロパノールアミン、イソプロ
パノールアミン等が挙げられる。
【0019】本発明に使用する分子内にアクリル酸エス
テルを含有するヒンダードフェノールは、例えば、2−
tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−
ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニ
ルアクリレート、2−(1−(2−ヒドロキシ−3,5
−ジtert−ペンチルフェニル)エチル)−4,6−
ジtert−ペンチルフェニルアクリレート、2,4−
ジtert−ブチル−6−(3,5−ジtert−ブチ
ル−2−ヒドロキシベンジル)−フェニルアクリレー
ト、2,4−ジtert−ペンチル−6−(3,5−ジ
tert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル
アクリレート、2−(1−(2−ヒドロキシ−3,5−
ジtert−ブチルフェニル)エチル)−4,6−ジt
ert−ブチルフェニルアクリレート、2−(1−(2
−ヒドロキシ−3−tert−ペンチル−5−tert
−ブチルフェニル)エチル)−4−tert−ペンチル
−6−tert−ブチルフェニルアクリレート、2−
(1−(2−ヒドロキシ−3−tert−ペンチル−5
−tert−ブチルフェニル)エチル)−4−tert
−ブチル−6−tert−ペンチルフェニルアクリレー
ト、などが挙げられる。分子内にアクリル酸エステルを
含有するヒンダードフェノールの添加量はポリウレタン
溶液の不揮発分に対し、50ppm〜50000ppm
が好ましく、50ppmより少ないと効果が現われず、
50000ppmより多く添加しても効果は変わらな
い。更に好ましくは150ppm〜30000ppmで
ある。
テルを含有するヒンダードフェノールは、例えば、2−
tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−
ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニ
ルアクリレート、2−(1−(2−ヒドロキシ−3,5
−ジtert−ペンチルフェニル)エチル)−4,6−
ジtert−ペンチルフェニルアクリレート、2,4−
ジtert−ブチル−6−(3,5−ジtert−ブチ
ル−2−ヒドロキシベンジル)−フェニルアクリレー
ト、2,4−ジtert−ペンチル−6−(3,5−ジ
tert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル
アクリレート、2−(1−(2−ヒドロキシ−3,5−
ジtert−ブチルフェニル)エチル)−4,6−ジt
ert−ブチルフェニルアクリレート、2−(1−(2
−ヒドロキシ−3−tert−ペンチル−5−tert
−ブチルフェニル)エチル)−4−tert−ペンチル
−6−tert−ブチルフェニルアクリレート、2−
(1−(2−ヒドロキシ−3−tert−ペンチル−5
−tert−ブチルフェニル)エチル)−4−tert
−ブチル−6−tert−ペンチルフェニルアクリレー
ト、などが挙げられる。分子内にアクリル酸エステルを
含有するヒンダードフェノールの添加量はポリウレタン
溶液の不揮発分に対し、50ppm〜50000ppm
が好ましく、50ppmより少ないと効果が現われず、
50000ppmより多く添加しても効果は変わらな
い。更に好ましくは150ppm〜30000ppmで
ある。
【0020】本発明に使用する分子内にアクリル酸エス
テルを含有するヒンダードフェノールの添加方法は、極
性溶媒中で有機ジイソシアナートと鎖延長剤が反応する
前までに添加すれば良く、あらかじめ極性溶媒中に添加
しても良いし、原料である有機ジイソシアナート、高分
子ジオール中に添加しても良い。不揮発分はポリウレタ
ン溶液から極性溶媒を除去して得られるポリマーの重量
をポリウレタン溶液の重量で割った値であり、ポリマー
濃度とも呼ばれる。本発明方法によれば、紡糸用原液、
フィルムあるいは成型用の溶液等に好適に使用できるポ
リマー濃度10%〜60%のポリウレタン溶液を製造で
きる。
テルを含有するヒンダードフェノールの添加方法は、極
性溶媒中で有機ジイソシアナートと鎖延長剤が反応する
前までに添加すれば良く、あらかじめ極性溶媒中に添加
しても良いし、原料である有機ジイソシアナート、高分
子ジオール中に添加しても良い。不揮発分はポリウレタ
ン溶液から極性溶媒を除去して得られるポリマーの重量
をポリウレタン溶液の重量で割った値であり、ポリマー
濃度とも呼ばれる。本発明方法によれば、紡糸用原液、
フィルムあるいは成型用の溶液等に好適に使用できるポ
リマー濃度10%〜60%のポリウレタン溶液を製造で
きる。
【0021】本発明において使用されるウレタン化触媒
としては公知の3級アミン、金属触媒が用いられ、3級
アミンとして例えば、トリエチレンジアミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、ジアザビシクロオクタ
ン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、テ
トラメチルエチレンジアミン、テトラメチルプロパンジ
アミン、テトラメチルヘキサンジアミン、ペンタメチル
ジエチレントリアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノ
エチル)エーテル、2−(N−(ジメチルアミノエトキ
シエチル)−N−メチルアミノ)エタノールなどが挙げ
られ、金属触媒としては例えば、ジブチルチンジラウレ
ート、スタナスオクトエート、オクチル酸鉛などが挙げ
られる。本発明においては、公知の添加剤、たとえば、
染料、顔料、酸化防止剤、つや消し剤、帯電防止剤、紫
外線吸収剤等を得られたポリウレタン溶液に添加するこ
とも出来る。本発明においてポリウレタン溶液より成形
物を製造する際に溶媒を除去する方法としては、ポリウ
レタン溶液を水、あるいは水/有機溶剤混合系に入れ、
溶解することにより溶媒を除去する方法でもよく、ま
た、ポリウレタン溶液を高温中、真空中に入れ蒸発によ
り溶媒を除去する方法でも良い。本発明における成形物
の形状は成形法により、フィルム、シート、糸状体にす
ることができる。
としては公知の3級アミン、金属触媒が用いられ、3級
アミンとして例えば、トリエチレンジアミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、ジアザビシクロオクタ
ン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、テ
トラメチルエチレンジアミン、テトラメチルプロパンジ
アミン、テトラメチルヘキサンジアミン、ペンタメチル
ジエチレントリアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノ
エチル)エーテル、2−(N−(ジメチルアミノエトキ
シエチル)−N−メチルアミノ)エタノールなどが挙げ
られ、金属触媒としては例えば、ジブチルチンジラウレ
ート、スタナスオクトエート、オクチル酸鉛などが挙げ
られる。本発明においては、公知の添加剤、たとえば、
染料、顔料、酸化防止剤、つや消し剤、帯電防止剤、紫
外線吸収剤等を得られたポリウレタン溶液に添加するこ
とも出来る。本発明においてポリウレタン溶液より成形
物を製造する際に溶媒を除去する方法としては、ポリウ
レタン溶液を水、あるいは水/有機溶剤混合系に入れ、
溶解することにより溶媒を除去する方法でもよく、ま
た、ポリウレタン溶液を高温中、真空中に入れ蒸発によ
り溶媒を除去する方法でも良い。本発明における成形物
の形状は成形法により、フィルム、シート、糸状体にす
ることができる。
【0022】
【実施例】つぎに、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、これらの実施例は本発明を限定するものでは
ない。実施例及び比較例の結果を表1に示す。例中特に
断らない限りすべての部および比率は重量基準による。
明するが、これらの実施例は本発明を限定するものでは
ない。実施例及び比較例の結果を表1に示す。例中特に
断らない限りすべての部および比率は重量基準による。
【0023】実施例、比較例の物性測定は、下記の方法
及び装置によって求めた。 フィルムの物性測定:フィルムの引っ張り強度、伸度
は、25℃においてテンシロンにより測定した(伸長速
度は、毎分300mm毎分)。 応力保持率:応力保持率は、以下の手順にしたがって
算出する。試験片を300%伸長後、1分間放置し、つ
いで元の位置に戻して3分間放置する。これをくり返
し、5回目の1分間放置後の応力と1回目の300%伸
長時の応力の比を以下の計算式により計算する(JIS
L−1096を応用した)。 応力保持率=100×(T−T’)/T (T:1回目300%伸長時の応力、T’:5回目1分
間放置後の応力)
及び装置によって求めた。 フィルムの物性測定:フィルムの引っ張り強度、伸度
は、25℃においてテンシロンにより測定した(伸長速
度は、毎分300mm毎分)。 応力保持率:応力保持率は、以下の手順にしたがって
算出する。試験片を300%伸長後、1分間放置し、つ
いで元の位置に戻して3分間放置する。これをくり返
し、5回目の1分間放置後の応力と1回目の300%伸
長時の応力の比を以下の計算式により計算する(JIS
L−1096を応用した)。 応力保持率=100×(T−T’)/T (T:1回目300%伸長時の応力、T’:5回目1分
間放置後の応力)
【0024】
【表1】
【0025】比較例1 トルクメーター付きの反応器に数平均分子量1850の
ポリテトラメチレングリコール(以下、PTMEGと称
する)800部と、1,4−ブタンジオール(東ソー
(株)製)234部、脱水したN,N−ジメチルアセト
アミド(以下DMAcと称する)(三菱ガス化学(株)
製)3821部を装入し撹拌した。撹拌終了後、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアナート(以下44M
DIと称する)99.3%と2,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート(以下24MDIと称する)0.7
%からなるMDI(三井東圧化学(株)製)642部を
滴下して加え、60℃以下で反応を行った。IRにより
イソシアナート基が残存しているかを確かめて反応を行
ったところ、MDI添加終了後から60℃で3時間を要
して透明なポリウレタン溶液を得た。反応後のポリマー
濃度は30%であった。このポリウレタン溶液の製造直
後の粘度は25℃で9200cpsであり、色相はAP
HA20であった。
ポリテトラメチレングリコール(以下、PTMEGと称
する)800部と、1,4−ブタンジオール(東ソー
(株)製)234部、脱水したN,N−ジメチルアセト
アミド(以下DMAcと称する)(三菱ガス化学(株)
製)3821部を装入し撹拌した。撹拌終了後、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアナート(以下44M
DIと称する)99.3%と2,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート(以下24MDIと称する)0.7
%からなるMDI(三井東圧化学(株)製)642部を
滴下して加え、60℃以下で反応を行った。IRにより
イソシアナート基が残存しているかを確かめて反応を行
ったところ、MDI添加終了後から60℃で3時間を要
して透明なポリウレタン溶液を得た。反応後のポリマー
濃度は30%であった。このポリウレタン溶液の製造直
後の粘度は25℃で9200cpsであり、色相はAP
HA20であった。
【0026】また、製造されたポリウレタン溶液をガラ
ス板上にキャストした後、100℃で6時間乾燥を行
い、厚さ100μmのフィルムを作製し、物性試験に供
した。フィルムの物性は引っ張り強度が630kg毎平
方センチメートル、伸度は580%、応力保持率は69
%であり、十分に高物性であった。さらに、ポリウレタ
ン溶液の安定性は、25℃において4週間後にもゲル化
や濁り等は見られなかった。
ス板上にキャストした後、100℃で6時間乾燥を行
い、厚さ100μmのフィルムを作製し、物性試験に供
した。フィルムの物性は引っ張り強度が630kg毎平
方センチメートル、伸度は580%、応力保持率は69
%であり、十分に高物性であった。さらに、ポリウレタ
ン溶液の安定性は、25℃において4週間後にもゲル化
や濁り等は見られなかった。
【0027】比較例2 比較例1と同様の反応器にに数平均分子量1850のP
TMEG800部と、1,4−ブタンジオール(東ソー
(株)製)234部、DMAc(三菱ガス化学(株)
製)3821部、トリエチルアミン0.6部を装入し撹
拌した。撹拌終了後、44MDI99.3%と24MD
I0.7%からなる、MDI(三井東圧化学(株)製)
642部を滴下して加え、60℃以下で反応を行った。
IRによりイソシアナート基が残存しているかを確かめ
て反応を行ったところ、MDI添加終了後から60℃で
1時間反応を行うことによって透明なポリウレタン溶液
を得た。アミンを添加していない極性溶媒を用いないも
のと比較して反応性が3倍程度に向上したことを確認し
た。反応後のポリマー濃度は30%であった。このポリ
ウレタン溶液の製造直後の粘度は25℃で8500cp
sであり、色相はAPHA450であった。
TMEG800部と、1,4−ブタンジオール(東ソー
(株)製)234部、DMAc(三菱ガス化学(株)
製)3821部、トリエチルアミン0.6部を装入し撹
拌した。撹拌終了後、44MDI99.3%と24MD
I0.7%からなる、MDI(三井東圧化学(株)製)
642部を滴下して加え、60℃以下で反応を行った。
IRによりイソシアナート基が残存しているかを確かめ
て反応を行ったところ、MDI添加終了後から60℃で
1時間反応を行うことによって透明なポリウレタン溶液
を得た。アミンを添加していない極性溶媒を用いないも
のと比較して反応性が3倍程度に向上したことを確認し
た。反応後のポリマー濃度は30%であった。このポリ
ウレタン溶液の製造直後の粘度は25℃で8500cp
sであり、色相はAPHA450であった。
【0028】また、製造されたポリウレタン溶液をガラ
ス板上にキャストした後、100℃で6時間乾燥を行
い、厚さ100μmのフィルムを作製し、物性試験に供
した。フィルムの物性は引っ張り強度が560kg毎平
方センチメートル、伸度は520%、応力保持率は61
%であり、物性的に満足するものではなかった。さら
に、ポリウレタン溶液の安定性は、25℃において4週
間ゲル化は起こらないが、2週間後に目視でも確認でき
る濁りが発生した。
ス板上にキャストした後、100℃で6時間乾燥を行
い、厚さ100μmのフィルムを作製し、物性試験に供
した。フィルムの物性は引っ張り強度が560kg毎平
方センチメートル、伸度は520%、応力保持率は61
%であり、物性的に満足するものではなかった。さら
に、ポリウレタン溶液の安定性は、25℃において4週
間ゲル化は起こらないが、2週間後に目視でも確認でき
る濁りが発生した。
【0029】実施例1 比較例1と同一の反応器に数平均分子量1850のPT
MEG800部と、1,4−ブタンジオール(東ソー
(株)製)234部、DMAc(三菱ガス化学(株)
製)3821部、トリエチルアミン0.9部、2−(1
−(2−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ペンチルフ
ェニル)エチル)−4,6−ジtert−ペンチルフェ
ニルアクリレート(商品名:スミライザーGS;住友化
学(株)製)を0.4部装入し撹拌した。撹拌終了後、
44MDI99.3%と24MDI0.7%からなる、
MDI(三井東圧化学(株)製)642部を滴下して加
え、60℃以下で反応を行った。IRによりイソシアナ
ート基が残存しているかを確かめて反応を行ったとこ
ろ、MDI添加終了後から60℃で1時間反応を行う事
によって透明なポリウレタン溶液を得た。すなわち、ア
ミンのウレタン化反応に対する活性はほとんど変化して
いなかった。反応後のポリマー濃度は30%であった。
このポリウレタン溶液の製造直後の粘度は25℃で90
00cpsであり、色相はAPHA20であった。
MEG800部と、1,4−ブタンジオール(東ソー
(株)製)234部、DMAc(三菱ガス化学(株)
製)3821部、トリエチルアミン0.9部、2−(1
−(2−ヒドロキシ−3,5−ジtert−ペンチルフ
ェニル)エチル)−4,6−ジtert−ペンチルフェ
ニルアクリレート(商品名:スミライザーGS;住友化
学(株)製)を0.4部装入し撹拌した。撹拌終了後、
44MDI99.3%と24MDI0.7%からなる、
MDI(三井東圧化学(株)製)642部を滴下して加
え、60℃以下で反応を行った。IRによりイソシアナ
ート基が残存しているかを確かめて反応を行ったとこ
ろ、MDI添加終了後から60℃で1時間反応を行う事
によって透明なポリウレタン溶液を得た。すなわち、ア
ミンのウレタン化反応に対する活性はほとんど変化して
いなかった。反応後のポリマー濃度は30%であった。
このポリウレタン溶液の製造直後の粘度は25℃で90
00cpsであり、色相はAPHA20であった。
【0030】また、製造されたポリウレタン溶液をガラ
ス板上にキャストした後、100℃で6時間乾燥を行
い、厚さ100μmのフィルムを作製し、物性試験に供
した。フィルムの物性は引っ張り強度が630kg毎平
方センチメートル、伸度は580%、応力保持率は69
%であり、十分に高物性であり、新品の極性溶媒を使用
した比較例3と比較しても物性は上回っていた。さら
に、ポリウレタン溶液の安定性は、25℃において4週
間後にもゲル化や濁り等は見られなかった。
ス板上にキャストした後、100℃で6時間乾燥を行
い、厚さ100μmのフィルムを作製し、物性試験に供
した。フィルムの物性は引っ張り強度が630kg毎平
方センチメートル、伸度は580%、応力保持率は69
%であり、十分に高物性であり、新品の極性溶媒を使用
した比較例3と比較しても物性は上回っていた。さら
に、ポリウレタン溶液の安定性は、25℃において4週
間後にもゲル化や濁り等は見られなかった。
【0031】実施例2 実施例1に使用される2−(1−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジtert−ペンチルフェニル)エチル)−
4,6−ジtert−ペンチルフェニルアクリレートの
代わりに、2−tert−ブチル−6−(3−tert
−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4
−メチルフェニルアクリレート(商品名:スミライザー
GM;住友化学(株)製)を用いること以外はまったく
同様にしてポリウレタン溶液を製造し、キャストしてフ
ィルムを製造した。反応はMDI添加終了後より60℃
で1時間反応させることによりIRでイソシアナート基
の吸収は見られなくなった。ポリウレタン溶液の製造直
後の粘度は25℃で8600cpsであり、色相はAP
HA20であった。フィルムの物性は引っ張り強度が6
30kg毎平方センチメートル、伸度は600%、応力
保持率は71%であり、十分に高物性であり、新品の極
性溶媒を使用した比較例3と比較しても物性は上回って
いた。
3,5−ジtert−ペンチルフェニル)エチル)−
4,6−ジtert−ペンチルフェニルアクリレートの
代わりに、2−tert−ブチル−6−(3−tert
−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4
−メチルフェニルアクリレート(商品名:スミライザー
GM;住友化学(株)製)を用いること以外はまったく
同様にしてポリウレタン溶液を製造し、キャストしてフ
ィルムを製造した。反応はMDI添加終了後より60℃
で1時間反応させることによりIRでイソシアナート基
の吸収は見られなくなった。ポリウレタン溶液の製造直
後の粘度は25℃で8600cpsであり、色相はAP
HA20であった。フィルムの物性は引っ張り強度が6
30kg毎平方センチメートル、伸度は600%、応力
保持率は71%であり、十分に高物性であり、新品の極
性溶媒を使用した比較例3と比較しても物性は上回って
いた。
【0032】実施例3 実施例1に使用されるトリエチルアミンの代わりにジア
ザビシクロオクタンを用いること以外はまったく同様に
してポリウレタン溶液を製造し、キャストしてフィルム
を製造した。反応はMDI添加終了後より60℃で45
分間反応させることによりIRでイソシアナート基の吸
収は見られなくなった。ポリウレタン溶液の製造直後の
粘度は25℃で9200cpsであり、色相はAPHA
20であった。フィルムの物性は引っ張り強度が650
kg毎平方センチメートル、伸度は580%、応力保持
率は70%であり、十分に高物性であった。
ザビシクロオクタンを用いること以外はまったく同様に
してポリウレタン溶液を製造し、キャストしてフィルム
を製造した。反応はMDI添加終了後より60℃で45
分間反応させることによりIRでイソシアナート基の吸
収は見られなくなった。ポリウレタン溶液の製造直後の
粘度は25℃で9200cpsであり、色相はAPHA
20であった。フィルムの物性は引っ張り強度が650
kg毎平方センチメートル、伸度は580%、応力保持
率は70%であり、十分に高物性であった。
【0033】
【発明の効果】本発明に従えば、水酸基性活性水素を持
つ鎖延長剤を用いても生産性を落とすことなく、また、
商品価値を下げることなくポリウレタン溶液を製造する
事が可能となり、また、極性溶媒を除去して得られた成
形物は優れた物性を示すので、合成繊維やフィルムを製
造するための製造方法として好適である。
つ鎖延長剤を用いても生産性を落とすことなく、また、
商品価値を下げることなくポリウレタン溶液を製造する
事が可能となり、また、極性溶媒を除去して得られた成
形物は優れた物性を示すので、合成繊維やフィルムを製
造するための製造方法として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/564 D06M 15/564 (72)発明者 高柳 弘 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 極性溶媒中において水酸基性活性水素を
2個有する分子量250〜4000の直鎖状分子と水酸
基性鎖延長剤の混合物と有機ジイソシアナートを反応さ
せてポリウレタン溶液を製造する際に、一般式(I) 【化1】 [式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基を、R2および
R3はそれぞれ独立に−C(CH3)2−R’(ここで
R’は炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基を示
す)で示される基を、R4は水素原子またはメチル基を
示す。]で表わされるアクリル酸エステルを含有するヒ
ンダードフェノールと、ウレタン化触媒の両方を添加し
た後反応させることを特徴とするポリウレタン溶液。 - 【請求項2】一般式(I)中、R1がメチル基、R2およ
びR3がtert−アミル基、R4が水素原子である、即
ち一般式(I)で表わされるアクリル酸エステル含有ヒ
ンダードフェノールが2−(1−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル)−
4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート
である請求項1記載のポリウレタン溶液。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のポリウレタン溶液か
ら極性溶媒を湿式又は乾式法により除去して製造される
ポリウレタン成形物。 - 【請求項4】 極性溶媒中において水酸基性活性水素を
2個有する分子量250〜4000の直鎖状分子と水酸
基性鎖延長剤の混合物と有機ジイソシアナートを反応さ
せてポリウレタン溶液を製造する際に、一般式(I)で
表わされるアクリル酸エステルを含有するヒンダードフ
ェノールと、ウレタン化触媒の両方を添加した後反応さ
せることを特徴とするポリウレタン溶液の製造方法。 - 【請求項5】一般式(I)中、R1がメチル基、R2およ
びR3がtert−アミル基、R4が水素原子である、即
ち一般式(I)で表わされるアクリル酸エステル含有ヒ
ンダードフェノールが2−(1−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル)−
4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート
である請求項4記載のポリウレタン溶液の製造方法。 - 【請求項6】請求項1又は2記載のポリウレタン溶液か
ら極性溶媒を湿式又は乾式法により除去することを特徴
とするポリウレタン成形物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7168765A JPH0912669A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | ポリウレタン溶液、ポリウレタン成形物及びそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7168765A JPH0912669A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | ポリウレタン溶液、ポリウレタン成形物及びそれらの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0912669A true JPH0912669A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15874040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7168765A Pending JPH0912669A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | ポリウレタン溶液、ポリウレタン成形物及びそれらの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0912669A (ja) |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP7168765A patent/JPH0912669A/ja active Pending
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