JPH091280A - スクロール部品の型鍛造方法 - Google Patents
スクロール部品の型鍛造方法Info
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- JPH091280A JPH091280A JP14459795A JP14459795A JPH091280A JP H091280 A JPH091280 A JP H091280A JP 14459795 A JP14459795 A JP 14459795A JP 14459795 A JP14459795 A JP 14459795A JP H091280 A JPH091280 A JP H091280A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄肉渦巻状のスクロール羽根を有するスクロ
ール部品を、背圧等を加えることなくスクロール羽根の
成長を揃え、単純形状の素材から1工程で成形すること
ができる型鍛造方法の提供を目的とする。 【構成】 スクロール部品(10)のスクロール羽根(21)を
成形する金型(1) の羽根成形インプレッション部(Is)の
側面の面粗度を、該スクロール羽根(21)の成形時での成
長速度の遅い中央部羽根を成形する部位で細かくし、逆
に成長速度の早い外周部羽根を成形する部位で粗くして
型鍛造する。 【効果】 成長速度の遅い中央部でのインプレッション
部の面抵抗を低めて羽根成長を促進させる一方、成長速
度の早い外周部での羽根成長を抑制し、成形に際するス
クロール羽根の成長を揃えることができる。
ール部品を、背圧等を加えることなくスクロール羽根の
成長を揃え、単純形状の素材から1工程で成形すること
ができる型鍛造方法の提供を目的とする。 【構成】 スクロール部品(10)のスクロール羽根(21)を
成形する金型(1) の羽根成形インプレッション部(Is)の
側面の面粗度を、該スクロール羽根(21)の成形時での成
長速度の遅い中央部羽根を成形する部位で細かくし、逆
に成長速度の早い外周部羽根を成形する部位で粗くして
型鍛造する。 【効果】 成長速度の遅い中央部でのインプレッション
部の面抵抗を低めて羽根成長を促進させる一方、成長速
度の早い外周部での羽根成長を抑制し、成形に際するス
クロール羽根の成長を揃えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール部品の型鍛
造方法に関し、詳細には、薄肉渦巻状のスクロール羽根
を有するスクロール部品を単純形状の素材から1工程で
成形するに適する型鍛造方法に関する。
造方法に関し、詳細には、薄肉渦巻状のスクロール羽根
を有するスクロール部品を単純形状の素材から1工程で
成形するに適する型鍛造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、スクロール圧縮機は、
〔図6〕の (a)図に示すように、フランジ部(22)の片面
に薄肉螺旋状のスクロール羽根(21)を形成してなるスク
ロール部品(20)を、互いのスクロール羽根(21)を対向さ
せて2個組合わせ、その一方を他方に対して公転させて
両スクロール部品(20)のスクロール羽根(21)間で流体を
圧縮する機構とされている。また、それらスクロール部
品は、従来鋳造品が主流であったが、近年では、軽量化
および高強度化のために型鍛造により一体成形されるこ
とが多くなっている。
〔図6〕の (a)図に示すように、フランジ部(22)の片面
に薄肉螺旋状のスクロール羽根(21)を形成してなるスク
ロール部品(20)を、互いのスクロール羽根(21)を対向さ
せて2個組合わせ、その一方を他方に対して公転させて
両スクロール部品(20)のスクロール羽根(21)間で流体を
圧縮する機構とされている。また、それらスクロール部
品は、従来鋳造品が主流であったが、近年では、軽量化
および高強度化のために型鍛造により一体成形されるこ
とが多くなっている。
【0003】そして、従来のスクロール部品の型鍛造方
法としては、〔図6〕の (b)図に示すように、羽根成形
部(21') 、フランジ部(22)およびボス部(23)からなるブ
ランク(20') を型鍛造や切削加工などで成形する第1工
程と、同 (c)図に示すように、ブランク(20') のボス部
(23)およびフランジ部(22)を下金型(31)と上金型(32)と
で拘束すると共に、所定のスクロール羽根を成形する渦
巻状のインプレッション部(33a) を備えた上ポンチ(33)
を、上金型(32)に設けたポンチ孔(32a) に嵌入されてい
る羽根成形部(21') に押し込んでスクロール羽根を成形
する第2工程とからなる型鍛造法が広く採用されてい
た。この方法では、第1工程でボス部(23)およびフラン
ジ部(22)が最終形状に成形され、第2工程でスクロール
羽根(21)が最終形状に成形され、その後に該スクロール
羽根(21)の先端部を切削して平坦に仕上げる程度で (a)
図に示すスクロール部品(20)が成形される。
法としては、〔図6〕の (b)図に示すように、羽根成形
部(21') 、フランジ部(22)およびボス部(23)からなるブ
ランク(20') を型鍛造や切削加工などで成形する第1工
程と、同 (c)図に示すように、ブランク(20') のボス部
(23)およびフランジ部(22)を下金型(31)と上金型(32)と
で拘束すると共に、所定のスクロール羽根を成形する渦
巻状のインプレッション部(33a) を備えた上ポンチ(33)
を、上金型(32)に設けたポンチ孔(32a) に嵌入されてい
る羽根成形部(21') に押し込んでスクロール羽根を成形
する第2工程とからなる型鍛造法が広く採用されてい
た。この方法では、第1工程でボス部(23)およびフラン
ジ部(22)が最終形状に成形され、第2工程でスクロール
羽根(21)が最終形状に成形され、その後に該スクロール
羽根(21)の先端部を切削して平坦に仕上げる程度で (a)
図に示すスクロール部品(20)が成形される。
【0004】しかし、上記方法では、ブランク成形と仕
上成形との2工程を要して生産性に劣るため、その改善
が検討され、例えば、特開昭59-61542号、特開平5-3375
86号公報等では、円盤状等の予備成形を要さない単純形
状のブランクから1工程にてスクロール部品を成形する
型鍛造法が提案されている。前者の型鍛造方法(特開昭
59-61542号)では、〔図7〕の (a)図に示すように、ブ
ランク(45)を、下金型(41)およびノックアウトピン(44)
と、外周を規制する上金型(42)とで拘束すると共に、ス
クロール羽根を成形する渦巻状のインプレッション部(4
3a) を備えたポンチ(43)を、上金型(42)に設けたポンチ
孔(42a) を通して、ブランク(45)に押し込み、同図の中
心線の右方に示すように、スクロール部品(20)のフラン
ジ部(23)とスクロール羽根(21)とを1工程で成形する。
この方法では、予備成形の不要な円盤状のブランクから
所定のスクロール部品を1工程で成形することができ
る。後者の型鍛造方法(特開平5-337586号)では、〔図
8〕の (a)図に示すように、スクロール羽根を成形する
渦巻状のインプレッション部(52a) を貫通させて設ける
と共に、該インプレッション部(52a) 内に抜きピン(54)
でバックアップされた渦巻状の下パンチ(53)を摺動自由
に挿入した下金型(52)を、フランジ部(22)の外周を規制
するダイプレート(51)に取り付け、そのダイプレート(5
1)内に装入された円盤状のブランク(55)を、上パンチ(5
0)の圧下によって加圧し、 (b)図に示すように、該ブラ
ンク(55)の材料を下パンチ(53)のインプレッション部(5
2a) に流入させて、フランジ部(22)とスクロール羽根(2
1)とを1工程で成形する。また、上パンチ(50)の圧下に
際し、抜きピン(54)を介して下パンチ(53)に所定の背圧
を加えることで、下パンチ(53)のインプレッション部(5
2a) に流入する材料の先端に圧力をかけて進入速度を制
御しつつ成形する。この方法では、下パンチのインプレ
ッション部内に入った材料に十分高いプレス圧力を加え
て塑性流動を均一化させ、亀裂の発生がなくて高さの均
一なスクロール羽根を成形することができる。
上成形との2工程を要して生産性に劣るため、その改善
が検討され、例えば、特開昭59-61542号、特開平5-3375
86号公報等では、円盤状等の予備成形を要さない単純形
状のブランクから1工程にてスクロール部品を成形する
型鍛造法が提案されている。前者の型鍛造方法(特開昭
59-61542号)では、〔図7〕の (a)図に示すように、ブ
ランク(45)を、下金型(41)およびノックアウトピン(44)
と、外周を規制する上金型(42)とで拘束すると共に、ス
クロール羽根を成形する渦巻状のインプレッション部(4
3a) を備えたポンチ(43)を、上金型(42)に設けたポンチ
孔(42a) を通して、ブランク(45)に押し込み、同図の中
心線の右方に示すように、スクロール部品(20)のフラン
ジ部(23)とスクロール羽根(21)とを1工程で成形する。
この方法では、予備成形の不要な円盤状のブランクから
所定のスクロール部品を1工程で成形することができ
る。後者の型鍛造方法(特開平5-337586号)では、〔図
8〕の (a)図に示すように、スクロール羽根を成形する
渦巻状のインプレッション部(52a) を貫通させて設ける
と共に、該インプレッション部(52a) 内に抜きピン(54)
でバックアップされた渦巻状の下パンチ(53)を摺動自由
に挿入した下金型(52)を、フランジ部(22)の外周を規制
するダイプレート(51)に取り付け、そのダイプレート(5
1)内に装入された円盤状のブランク(55)を、上パンチ(5
0)の圧下によって加圧し、 (b)図に示すように、該ブラ
ンク(55)の材料を下パンチ(53)のインプレッション部(5
2a) に流入させて、フランジ部(22)とスクロール羽根(2
1)とを1工程で成形する。また、上パンチ(50)の圧下に
際し、抜きピン(54)を介して下パンチ(53)に所定の背圧
を加えることで、下パンチ(53)のインプレッション部(5
2a) に流入する材料の先端に圧力をかけて進入速度を制
御しつつ成形する。この方法では、下パンチのインプレ
ッション部内に入った材料に十分高いプレス圧力を加え
て塑性流動を均一化させ、亀裂の発生がなくて高さの均
一なスクロール羽根を成形することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、薄肉渦巻状
のスクロール羽根を有するスクロール部品を低コストで
型鍛造するには、単純形状の材料からブランク成形を省
いて少ない工程数で成形できるだけでなく、スクロール
羽根の高さを均一に成形でき、先端部の切削加工を最小
限として加工ロスを抑えられ、かつ、用いる金型の高寿
命化を図るために低荷重で成形できることが重要とな
る。
のスクロール羽根を有するスクロール部品を低コストで
型鍛造するには、単純形状の材料からブランク成形を省
いて少ない工程数で成形できるだけでなく、スクロール
羽根の高さを均一に成形でき、先端部の切削加工を最小
限として加工ロスを抑えられ、かつ、用いる金型の高寿
命化を図るために低荷重で成形できることが重要とな
る。
【0006】しかしながら、上記前者の型鍛造方法(特
開昭59-61542号)では、予備成形の不要な円盤状のブラ
ンクから1工程で成形できるものの、その成形後のスク
ロール部品の断面図である〔図7〕の (b)図に示すよう
に、成形されるスクロール羽根(21)の中央部羽根の成長
が遅れ、該中央部羽根の先端部に欠肉が生じ易い。ま
た、これを完全に充満させるには高い押圧荷重が必要と
なるため、大容量のプレスでなければ成形できず、かつ
金型に大きな負荷がかかり耐用寿命を低下させることが
問題となる。一方、上記後者の型鍛造方法(特開平5-33
7586号)では、高さの均一なスクロール羽根を成形でき
るものの、形成されるスクロール羽根の先端部に所定の
背圧を加えつつ、高いプレス圧力を加えて成形するので
金型に大きな負荷がかかり、また、その背圧を制御する
ための機構が必要となり、金型およびプレス装置の構成
が複雑になるという問題がある
開昭59-61542号)では、予備成形の不要な円盤状のブラ
ンクから1工程で成形できるものの、その成形後のスク
ロール部品の断面図である〔図7〕の (b)図に示すよう
に、成形されるスクロール羽根(21)の中央部羽根の成長
が遅れ、該中央部羽根の先端部に欠肉が生じ易い。ま
た、これを完全に充満させるには高い押圧荷重が必要と
なるため、大容量のプレスでなければ成形できず、かつ
金型に大きな負荷がかかり耐用寿命を低下させることが
問題となる。一方、上記後者の型鍛造方法(特開平5-33
7586号)では、高さの均一なスクロール羽根を成形でき
るものの、形成されるスクロール羽根の先端部に所定の
背圧を加えつつ、高いプレス圧力を加えて成形するので
金型に大きな負荷がかかり、また、その背圧を制御する
ための機構が必要となり、金型およびプレス装置の構成
が複雑になるという問題がある
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
べくなされたもので、背圧等を加えることなく成形に際
するスクロール羽根の成長を揃えることができ、よって
押圧荷重を比較的低く抑えてなお、単純形状の素材から
1工程で成形することが可能なスクロール部品の型鍛造
方法を提供することを目的とする。
べくなされたもので、背圧等を加えることなく成形に際
するスクロール羽根の成長を揃えることができ、よって
押圧荷重を比較的低く抑えてなお、単純形状の素材から
1工程で成形することが可能なスクロール部品の型鍛造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成とされている。すなわち、請
求項1記載の発明に係るスクロール部品の型鍛造方法
は、フランジ部の片面に薄肉渦巻状のスクロール羽根を
形成してなるスクロール部品を型鍛造するに際し、用い
る金型の前記スクロール羽根を成形するインプレッショ
ン部の基端部コーナRを含む側面の面粗度を、該スクロ
ール羽根の成形時での成長速度の遅い中央部羽根を成形
する部位で細かくし、逆に成長速度の早い外周部羽根を
成形する部位で粗くして型鍛造することを特徴とする。
めに、本発明は以下の構成とされている。すなわち、請
求項1記載の発明に係るスクロール部品の型鍛造方法
は、フランジ部の片面に薄肉渦巻状のスクロール羽根を
形成してなるスクロール部品を型鍛造するに際し、用い
る金型の前記スクロール羽根を成形するインプレッショ
ン部の基端部コーナRを含む側面の面粗度を、該スクロ
ール羽根の成形時での成長速度の遅い中央部羽根を成形
する部位で細かくし、逆に成長速度の早い外周部羽根を
成形する部位で粗くして型鍛造することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明に係るスクロール部品
の型鍛造方法は、フランジ部の片面に薄肉渦巻状のスク
ロール羽根を形成してなるスクロール部品を型鍛造する
に際し、用いる金型の前記スクロール羽根を成形するイ
ンプレッション部の基端部コーナRを、該スクロール羽
根の成形時での成長速度の遅い中央部羽根を成形する部
位で他の部位よりも大きくして型鍛造することを特徴と
する。
の型鍛造方法は、フランジ部の片面に薄肉渦巻状のスク
ロール羽根を形成してなるスクロール部品を型鍛造する
に際し、用いる金型の前記スクロール羽根を成形するイ
ンプレッション部の基端部コーナRを、該スクロール羽
根の成形時での成長速度の遅い中央部羽根を成形する部
位で他の部位よりも大きくして型鍛造することを特徴と
する。
【0010】
【作用】前述したように、ブランクを金型内で加圧し、
該金型に設けた渦巻状のインプレッション部に材料を流
入させてスクロール羽根を成形すると、そのスクロール
羽根の成長が不揃いとなり、特にその先端部に背圧負荷
等の規制を加えない限り、一般に、中心部側の羽根成長
は遅く、外側寄りの羽根成長は速くなる。また、このと
き上記インプレッション部に進入する材料は、該インプ
レッション部の側面との摩擦抵抗を受けながら充満成長
するので、特に薄肉のスクロール羽根では該インプレッ
ション部の両側面の抵抗が、その成長に大きな影響を及
ぼす。一方、金型の面粗度を変えると、その金型面に沿
って流れる材料の該面における摩擦の状態が変わり、
〔図5〕のグラフに示すように、その面粗度が粗ければ
摩擦応力が大きくなり、逆に細かくすれば摩擦応力は小
さくなる。例えば、金型面粗度がRa値で 1.0μm の場
合、その面での摩擦抵抗はクーロン摩擦係数で0.41であ
るに対して、同Ra値で0.05μm の場合、同摩擦係数で0.
21と大幅に小さくなる。従って、スクロール羽根を成形
するインプレッションの面粗度を部位によって変える
と、面粗度を粗くした部位では、材料の流れに対する面
抵抗が大きくなるので羽根の成長が遅くなり、逆に細か
くした部位では、面抵抗が低下して材料の流れが促進さ
れ羽根の成長が速くなる。すなわち、金型のインプレッ
ションの表面粗さにより、成形するスクロール羽根の成
長速度の制御が可能となる。
該金型に設けた渦巻状のインプレッション部に材料を流
入させてスクロール羽根を成形すると、そのスクロール
羽根の成長が不揃いとなり、特にその先端部に背圧負荷
等の規制を加えない限り、一般に、中心部側の羽根成長
は遅く、外側寄りの羽根成長は速くなる。また、このと
き上記インプレッション部に進入する材料は、該インプ
レッション部の側面との摩擦抵抗を受けながら充満成長
するので、特に薄肉のスクロール羽根では該インプレッ
ション部の両側面の抵抗が、その成長に大きな影響を及
ぼす。一方、金型の面粗度を変えると、その金型面に沿
って流れる材料の該面における摩擦の状態が変わり、
〔図5〕のグラフに示すように、その面粗度が粗ければ
摩擦応力が大きくなり、逆に細かくすれば摩擦応力は小
さくなる。例えば、金型面粗度がRa値で 1.0μm の場
合、その面での摩擦抵抗はクーロン摩擦係数で0.41であ
るに対して、同Ra値で0.05μm の場合、同摩擦係数で0.
21と大幅に小さくなる。従って、スクロール羽根を成形
するインプレッションの面粗度を部位によって変える
と、面粗度を粗くした部位では、材料の流れに対する面
抵抗が大きくなるので羽根の成長が遅くなり、逆に細か
くした部位では、面抵抗が低下して材料の流れが促進さ
れ羽根の成長が速くなる。すなわち、金型のインプレッ
ションの表面粗さにより、成形するスクロール羽根の成
長速度の制御が可能となる。
【0011】請求項1の発明はこれらの点に着目して完
成されたものであって、金型のスクロール羽根を成形す
るインプレッション部の基端部コーナRを含む側面の面
粗度を、該スクロール羽根の成形時での成長速度の遅い
中央部羽根を成形する部位で細かくし、逆に成長速度の
早い外周部羽根を成形する部位で粗くして型鍛造するこ
とで、そのままでは成長速度の遅い中央部での羽根成長
を促進させる一方、成長速度の早い外周部での羽根成長
を抑制し、前記従来技術のように背圧等を加えることな
く、成形に際するスクロール羽根の成長を揃えることが
できる。また、このことにより押圧荷重を比較的低く抑
えてなお、単純形状の素材から薄肉渦巻状のスクロール
羽根を有するスクロール部品を1工程で成形することが
できる。
成されたものであって、金型のスクロール羽根を成形す
るインプレッション部の基端部コーナRを含む側面の面
粗度を、該スクロール羽根の成形時での成長速度の遅い
中央部羽根を成形する部位で細かくし、逆に成長速度の
早い外周部羽根を成形する部位で粗くして型鍛造するこ
とで、そのままでは成長速度の遅い中央部での羽根成長
を促進させる一方、成長速度の早い外周部での羽根成長
を抑制し、前記従来技術のように背圧等を加えることな
く、成形に際するスクロール羽根の成長を揃えることが
できる。また、このことにより押圧荷重を比較的低く抑
えてなお、単純形状の素材から薄肉渦巻状のスクロール
羽根を有するスクロール部品を1工程で成形することが
できる。
【0012】ここで、スクロール羽根を成形するインプ
レッション部の面粗度は、より鏡面に近い細かな面粗度
にするほど羽根成長を促進でき、逆に粗くするほど羽根
成長を抑制できるきるが、本発明では各部位での面粗度
を変え、その相対的な面粗度の差によって羽根成長の差
を制御して揃えることが要旨であるので、その面粗度
は、細かくする部位では、通常の研磨で得られるRa値=
0.01μm 程度、粗くする部位では、製品の表面品質への
影響を考慮してRa値= 2.0μm 程度を限度として各部位
の面粗度を選定する。好ましくは、粗度を細かくする中
央部側では、Ra値で0.01〜 0.5μm の範囲内、粗くする
外周部側では、Ra値 1.0〜 2.0μm の範囲内であって要
求表面品質を勘案した値に設定する。
レッション部の面粗度は、より鏡面に近い細かな面粗度
にするほど羽根成長を促進でき、逆に粗くするほど羽根
成長を抑制できるきるが、本発明では各部位での面粗度
を変え、その相対的な面粗度の差によって羽根成長の差
を制御して揃えることが要旨であるので、その面粗度
は、細かくする部位では、通常の研磨で得られるRa値=
0.01μm 程度、粗くする部位では、製品の表面品質への
影響を考慮してRa値= 2.0μm 程度を限度として各部位
の面粗度を選定する。好ましくは、粗度を細かくする中
央部側では、Ra値で0.01〜 0.5μm の範囲内、粗くする
外周部側では、Ra値 1.0〜 2.0μm の範囲内であって要
求表面品質を勘案した値に設定する。
【0013】ブランクを金型内で加圧し、該金型に設け
た渦巻状のインプレッション部に材料を流入させてスク
ロール羽根を成形する場合、このインプレッション部の
基端部コーナRの大きさが材料の流入状態に大きく影響
し、該インプレッション部で成形されるスクロール羽根
の成長速度を左右する。すなわち、スクロール羽根を成
形するインプレッション部の基端部コーナRが大きい
と、材料が円滑に流入して羽根成長が促進される。従っ
て、該インプレッション部の基端部コーナの特定部位の
コーナRを他の部位よりも大きくすることで、特定部位
での羽根成長の遅れを解消して全体の羽根成長を揃える
ことができる。
た渦巻状のインプレッション部に材料を流入させてスク
ロール羽根を成形する場合、このインプレッション部の
基端部コーナRの大きさが材料の流入状態に大きく影響
し、該インプレッション部で成形されるスクロール羽根
の成長速度を左右する。すなわち、スクロール羽根を成
形するインプレッション部の基端部コーナRが大きい
と、材料が円滑に流入して羽根成長が促進される。従っ
て、該インプレッション部の基端部コーナの特定部位の
コーナRを他の部位よりも大きくすることで、特定部位
での羽根成長の遅れを解消して全体の羽根成長を揃える
ことができる。
【0014】請求項2の発明はこれらの点に着目して完
成されたものであって、金型の前記スクロール羽根を成
形するインプレッション部の基端部コーナRを、該スク
ロール羽根の成形時での成長速度の遅い中央部羽根を成
形する部位で他の部位よりも大きくして型鍛造すること
で、そのままでは成長速度の遅い中央部での羽根成長を
促進させ、前記従来技術のように背圧等を加えることな
く、成形に際するスクロール羽根の成長を揃えることが
できる。また、このことにより押圧荷重を比較的低く抑
えてなお、単純形状の素材から薄肉渦巻状のスクロール
羽根を有するスクロール部品を1工程で成形することが
できる。
成されたものであって、金型の前記スクロール羽根を成
形するインプレッション部の基端部コーナRを、該スク
ロール羽根の成形時での成長速度の遅い中央部羽根を成
形する部位で他の部位よりも大きくして型鍛造すること
で、そのままでは成長速度の遅い中央部での羽根成長を
促進させ、前記従来技術のように背圧等を加えることな
く、成形に際するスクロール羽根の成長を揃えることが
できる。また、このことにより押圧荷重を比較的低く抑
えてなお、単純形状の素材から薄肉渦巻状のスクロール
羽根を有するスクロール部品を1工程で成形することが
できる。
【0015】ここで、成形するスクロール羽根のある部
位の羽根成長速度をv0 としたとき、最も速い羽根成長
速度をvmax に対して、v=v0 +vmax と定める。そ
して例えば、最も小さなコーナRが 0.5mmである場合を
例にすると、このvを用いて、その羽根部位に対応する
インプレッション部の基端部両コーナのコーナRは、定
数c1 、c2 を用いた次式を目安として決定することが
できる。 R=c1 /v+c2 (但し、c1 =1.0 、c2 =−0.5
) なお、スクロール羽根の機械加工代としてより大きなコ
ーナRが許容される場合にはc2 をより大きな値に設定
することもできる。
位の羽根成長速度をv0 としたとき、最も速い羽根成長
速度をvmax に対して、v=v0 +vmax と定める。そ
して例えば、最も小さなコーナRが 0.5mmである場合を
例にすると、このvを用いて、その羽根部位に対応する
インプレッション部の基端部両コーナのコーナRは、定
数c1 、c2 を用いた次式を目安として決定することが
できる。 R=c1 /v+c2 (但し、c1 =1.0 、c2 =−0.5
) なお、スクロール羽根の機械加工代としてより大きなコ
ーナRが許容される場合にはc2 をより大きな値に設定
することもできる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のスクロール部品の型鍛造の実
施例を図面を参照して説明する。〔図1〕は、本発明の
第1実施例の説明図であって、 (a)図は成形対象とする
スクロール部品の仕上鍛造形状を示す斜視図、 (b)図は
用いたブランクの形状を示す斜視図、 (c)図は用いた金
型の概要構成を示す正断面図である。
施例を図面を参照して説明する。〔図1〕は、本発明の
第1実施例の説明図であって、 (a)図は成形対象とする
スクロール部品の仕上鍛造形状を示す斜視図、 (b)図は
用いたブランクの形状を示す斜視図、 (c)図は用いた金
型の概要構成を示す正断面図である。
【0017】まず〔図1〕の (a)図により、本実施例で
成形対象とするスクロール部品について説明すると、こ
のスクロール部品(10)は、Al4032合金からなり、円盤状
のフランジ部(12)の片方の面に薄肉螺旋状のスクロール
羽根(11)を形成すると共に、他の一方の面の中央部にボ
ス部(13)を突設させたものである。
成形対象とするスクロール部品について説明すると、こ
のスクロール部品(10)は、Al4032合金からなり、円盤状
のフランジ部(12)の片方の面に薄肉螺旋状のスクロール
羽根(11)を形成すると共に、他の一方の面の中央部にボ
ス部(13)を突設させたものである。
【0018】次いで本実施例で用いた金型の概要構成を
同 (c)図により説明すると、本実施例の金型(1) は、熱
間金型用合金鋼(JIS;SKD61)からなり、筒状のダイイン
サート(2) と、このダイインサート(2) 内で対向して摺
動移動可能に配された上ポンチ(3) および下型(4) とで
構成されている。また、上ポンチ(3) の下面の中央部に
上記ボス部(13)を成形するボス成形インプレッション部
(Ib)設ける一方、下型(4) の上面に上記スクロール羽根
(11)を成形する螺旋状の羽根成形インプレッション部(I
s)を設け、それらで区成される内部に上記スクロール部
品(10)の形状に対応するインプレッション(Io)を形成せ
しめるものとされている。また、この金型(1) の上ポン
チ(3) は、図示省略のプレス本体の駆動手段によって昇
降する圧下メインラム(5) に取付けられ、その圧下メイ
ンラム(5) により、同プレス本体の下アンビル(6) 上に
固定配置されたダイインサート(2) の内下部に配された
下型(4) に向けて圧下させられる。一方、ダイインサー
ト(2) 内に配された下型(4) は、下アンビル(6) 側に設
けられ、図示省略の駆動手段によって昇降するノックア
ウトラム(6a)により単独で上昇可能とされている。
同 (c)図により説明すると、本実施例の金型(1) は、熱
間金型用合金鋼(JIS;SKD61)からなり、筒状のダイイン
サート(2) と、このダイインサート(2) 内で対向して摺
動移動可能に配された上ポンチ(3) および下型(4) とで
構成されている。また、上ポンチ(3) の下面の中央部に
上記ボス部(13)を成形するボス成形インプレッション部
(Ib)設ける一方、下型(4) の上面に上記スクロール羽根
(11)を成形する螺旋状の羽根成形インプレッション部(I
s)を設け、それらで区成される内部に上記スクロール部
品(10)の形状に対応するインプレッション(Io)を形成せ
しめるものとされている。また、この金型(1) の上ポン
チ(3) は、図示省略のプレス本体の駆動手段によって昇
降する圧下メインラム(5) に取付けられ、その圧下メイ
ンラム(5) により、同プレス本体の下アンビル(6) 上に
固定配置されたダイインサート(2) の内下部に配された
下型(4) に向けて圧下させられる。一方、ダイインサー
ト(2) 内に配された下型(4) は、下アンビル(6) 側に設
けられ、図示省略の駆動手段によって昇降するノックア
ウトラム(6a)により単独で上昇可能とされている。
【0019】そしてまた、この金型(1) のインプレッシ
ョン(Io)面は、総体的には、Ra値で0.8μm 程度の面粗
度に仕上げ、更に、下型(4) の羽根成形インプレッショ
ン部(Is)については、スクロール羽根(11)の中央部羽根
を成形する部位(図中で破線で示す)の基端部コーナR
を含む両側面を、Ra値で0.05μm の面粗度に研磨仕上げ
すると共に、外周部羽根を成形する部位(図中で鋸歯状
に示す)の基端部コーナRを含む両側面を、Ra値で 1.0
μm と粗い面粗度に仕上げている。
ョン(Io)面は、総体的には、Ra値で0.8μm 程度の面粗
度に仕上げ、更に、下型(4) の羽根成形インプレッショ
ン部(Is)については、スクロール羽根(11)の中央部羽根
を成形する部位(図中で破線で示す)の基端部コーナR
を含む両側面を、Ra値で0.05μm の面粗度に研磨仕上げ
すると共に、外周部羽根を成形する部位(図中で鋸歯状
に示す)の基端部コーナRを含む両側面を、Ra値で 1.0
μm と粗い面粗度に仕上げている。
【0020】上記構成の金型を用いて、前記スクロール
部品(10)をプレス型鍛造した。また比較のために、下型
(4) の羽根成形インプレッション部(Is)を含む全インプ
レッション(Io)面を、Ra値で 0.8μm 程度の面粗度に仕
上げた金型を用いて、同スクロール部品(10)をプレス型
鍛造した。
部品(10)をプレス型鍛造した。また比較のために、下型
(4) の羽根成形インプレッション部(Is)を含む全インプ
レッション(Io)面を、Ra値で 0.8μm 程度の面粗度に仕
上げた金型を用いて、同スクロール部品(10)をプレス型
鍛造した。
【0021】また、本実施例では、Al4032合金棒材を切
断して、 (b)図に示すように円盤状とされ、かつ、金型
(1) のダイインサート(2) 内に僅少の間隙をもって挿入
できる外径寸法とされたブランク(B) を用い、そのブラ
ンク(B) の加熱温度を 450℃、金型(1) の保持温度を 1
50℃とすると共に、圧下メインラム(5) の圧下速度を20
0mm/secとする条件でプレス型鍛造した。
断して、 (b)図に示すように円盤状とされ、かつ、金型
(1) のダイインサート(2) 内に僅少の間隙をもって挿入
できる外径寸法とされたブランク(B) を用い、そのブラ
ンク(B) の加熱温度を 450℃、金型(1) の保持温度を 1
50℃とすると共に、圧下メインラム(5) の圧下速度を20
0mm/secとする条件でプレス型鍛造した。
【0022】そして、型鍛造後のスクロール部品につい
て、各断面の状態を調べると共に、有限要素解析にて材
料の型内流動および充満状態を調べたところ、比較例の
ものは、その有限要素解析による材料の解析フロー断面
図である〔図2〕の (b)図に示すように、スクロール羽
根の中央部羽根が外周部羽根よりも成長が遅れ、その上
端が欠肉状態となった。これに対して、本実施例のもの
は、 (a)図に示すように、スクロール羽根の中央部羽根
の成長が促進されて、羽根全体の成長が揃っており、か
つ、面粗度を粗くした部位の製品表面に肌荒れや亀裂等
の欠陥がなく、要求品質を十分満足できるものであっ
た。
て、各断面の状態を調べると共に、有限要素解析にて材
料の型内流動および充満状態を調べたところ、比較例の
ものは、その有限要素解析による材料の解析フロー断面
図である〔図2〕の (b)図に示すように、スクロール羽
根の中央部羽根が外周部羽根よりも成長が遅れ、その上
端が欠肉状態となった。これに対して、本実施例のもの
は、 (a)図に示すように、スクロール羽根の中央部羽根
の成長が促進されて、羽根全体の成長が揃っており、か
つ、面粗度を粗くした部位の製品表面に肌荒れや亀裂等
の欠陥がなく、要求品質を十分満足できるものであっ
た。
【0023】〔図3〕は、本発明の第2実施例の説明図
であって、 (a)図は用いた金型の要部構成の説明図、
(b)図は本例の型鍛造による材料の解析フロー断面図で
ある。なお、本実施例は、金型の一部構成が異なる点を
除いて、前記第1実施例と同じであるので、ここでは要
部のみを図示して、その差異点を要約して説明するもの
とする。
であって、 (a)図は用いた金型の要部構成の説明図、
(b)図は本例の型鍛造による材料の解析フロー断面図で
ある。なお、本実施例は、金型の一部構成が異なる点を
除いて、前記第1実施例と同じであるので、ここでは要
部のみを図示して、その差異点を要約して説明するもの
とする。
【0024】本実施例では、前記第1実施例と同様に、
金型(1) のインプレッション(Io)面は、総体的には、Ra
値で 0.8μm 程度の面粗度に仕上げる一方、下型(4')の
羽根成形インプレッション部(Is)の基端部コーナRを含
む両側面については、その平面図である (a)図に示す中
央部のA領域をRa値で0.05μm の面粗度に、続くB領域
をRa値で 0.2μm の面粗度に研磨仕上げし、その外周部
のC領域をRa値で 1.0μm 面粗度に仕上げている。そし
て、この金型を用いて、第1実施例と同じスクロール部
品を同条件のもとでプレス型鍛造し、得られたスクロー
ル部品について、第1実施例と同様に、各断面の状態を
調べると共に、有限要素解析にて材料の型内流動および
充満状態を調べたところ、その有限要素解析による材料
の解析フロー断面図である (b)図に示すように、スクロ
ール羽根全体の羽根成長が揃って型内に完全に充満して
おり、かつ、製品表面に肌荒れや亀裂等の欠陥がなく、
要求品質を十分満足できるものであった。
金型(1) のインプレッション(Io)面は、総体的には、Ra
値で 0.8μm 程度の面粗度に仕上げる一方、下型(4')の
羽根成形インプレッション部(Is)の基端部コーナRを含
む両側面については、その平面図である (a)図に示す中
央部のA領域をRa値で0.05μm の面粗度に、続くB領域
をRa値で 0.2μm の面粗度に研磨仕上げし、その外周部
のC領域をRa値で 1.0μm 面粗度に仕上げている。そし
て、この金型を用いて、第1実施例と同じスクロール部
品を同条件のもとでプレス型鍛造し、得られたスクロー
ル部品について、第1実施例と同様に、各断面の状態を
調べると共に、有限要素解析にて材料の型内流動および
充満状態を調べたところ、その有限要素解析による材料
の解析フロー断面図である (b)図に示すように、スクロ
ール羽根全体の羽根成長が揃って型内に完全に充満して
おり、かつ、製品表面に肌荒れや亀裂等の欠陥がなく、
要求品質を十分満足できるものであった。
【0025】以上の2実施例の結果より、スクロール羽
根を成形するインプレッション部の各部位での面粗度を
変えるという実用上適用の容易な構成でもって、前記従
来技術にように背圧等を加えることなく、成形に際する
スクロール羽根の成長を揃えることができ、よって押圧
荷重を比較的低く抑えてなお、単純形状の素材から1工
程で成形できるという本発明の優れた効果を確認するこ
とができた。
根を成形するインプレッション部の各部位での面粗度を
変えるという実用上適用の容易な構成でもって、前記従
来技術にように背圧等を加えることなく、成形に際する
スクロール羽根の成長を揃えることができ、よって押圧
荷重を比較的低く抑えてなお、単純形状の素材から1工
程で成形できるという本発明の優れた効果を確認するこ
とができた。
【0026】なお、上記2実施例における金型の構成は
一例であって、スクロール羽根を成形するインプレッシ
ョン部の各部位での面粗度を変え、その相対的な面粗度
の差によって羽根成長の差を制御して揃える本発明の要
旨を逸脱しない限り、例えば、圧下側である上ポンチに
スクロール羽根を成形するインプレッション部を設ける
等、他の構成の金型が用いられ良いことは言うまでもな
い。また、該インプレッション部の面粗度についても、
より鏡面に近い細かな面粗度にするほど羽根成長を促進
でき、逆に粗くするほど羽根成長を抑制できるきるが、
その適用に際する面粗度は、細かくする中央部側では、
通常の研磨で得られるRa値=0.01μm 、粗くする外周部
側では製品の表面品質への影響を考慮してRa値= 2.0μ
m 程度を限度として各部位の面粗度を選定し、好ましく
は、粗度を細かくする部位では、Ra値で0.01〜 0.5μm
の範囲内、粗くする部位では、Ra値 1.0〜 2.0μm の範
囲内であって要求表面品質を勘案した値に設定されるこ
とを推奨する。
一例であって、スクロール羽根を成形するインプレッシ
ョン部の各部位での面粗度を変え、その相対的な面粗度
の差によって羽根成長の差を制御して揃える本発明の要
旨を逸脱しない限り、例えば、圧下側である上ポンチに
スクロール羽根を成形するインプレッション部を設ける
等、他の構成の金型が用いられ良いことは言うまでもな
い。また、該インプレッション部の面粗度についても、
より鏡面に近い細かな面粗度にするほど羽根成長を促進
でき、逆に粗くするほど羽根成長を抑制できるきるが、
その適用に際する面粗度は、細かくする中央部側では、
通常の研磨で得られるRa値=0.01μm 、粗くする外周部
側では製品の表面品質への影響を考慮してRa値= 2.0μ
m 程度を限度として各部位の面粗度を選定し、好ましく
は、粗度を細かくする部位では、Ra値で0.01〜 0.5μm
の範囲内、粗くする部位では、Ra値 1.0〜 2.0μm の範
囲内であって要求表面品質を勘案した値に設定されるこ
とを推奨する。
【0027】〔図4〕は、本発明の第3実施例の説明図
であって、 (a)図は用いた金型の概要構成を示す正断面
図、 (b)図は同金型の要部構成の説明図、 (c)図は本例
の型鍛造による材料の解析フロー断面図である。なお、
本実施例の金型は、その一部の構成が異なる点を除い
て、前記第1実施例と主要部の構成が同じであるので、
ここでは〔図1〕と等価な各部に同符号を付して説明を
省略し、その差異点のみを要約して説明するものとす
る。
であって、 (a)図は用いた金型の概要構成を示す正断面
図、 (b)図は同金型の要部構成の説明図、 (c)図は本例
の型鍛造による材料の解析フロー断面図である。なお、
本実施例の金型は、その一部の構成が異なる点を除い
て、前記第1実施例と主要部の構成が同じであるので、
ここでは〔図1〕と等価な各部に同符号を付して説明を
省略し、その差異点のみを要約して説明するものとす
る。
【0028】本実施例では、金型(1) のインプレッショ
ン(Io)面は、下型(4")の羽根成形インプレッション部(I
s)を含み、Ra値で 0.5μm 程度の面粗度に研磨仕上げし
ている。そして、その下型(4")の羽根成形インプレッシ
ョン部(Is)の基端部コーナRを、その平面図である (b)
図に示す中心側端部のA領域で半径 2.0mmのR、続く中
心部のB領域で半径 1.0mmのRとし、更に最外周側端部
のC領域で半径 1.0mmのR、その他の外周部で半径 0.5
mmのRとしている。
ン(Io)面は、下型(4")の羽根成形インプレッション部(I
s)を含み、Ra値で 0.5μm 程度の面粗度に研磨仕上げし
ている。そして、その下型(4")の羽根成形インプレッシ
ョン部(Is)の基端部コーナRを、その平面図である (b)
図に示す中心側端部のA領域で半径 2.0mmのR、続く中
心部のB領域で半径 1.0mmのRとし、更に最外周側端部
のC領域で半径 1.0mmのR、その他の外周部で半径 0.5
mmのRとしている。
【0029】上記構成の金型を用いて、第1実施例と同
じスクロール部品を同条件のもとでプレス型鍛造し、得
られたスクロール部品について、第1実施例と同様に、
各断面の状態を調べると共に、有限要素解析にて材料の
型内流動および充満状態を調べたところ、その有限要素
解析による材料の解析フロー断面図である (c)図に示す
ように、スクロール羽根全体の羽根成長が揃って型内に
完全に充満しており、かつ、製品表面に肌荒れや亀裂等
の欠陥がなく、要求品質を十分満足できるものであっ
た。
じスクロール部品を同条件のもとでプレス型鍛造し、得
られたスクロール部品について、第1実施例と同様に、
各断面の状態を調べると共に、有限要素解析にて材料の
型内流動および充満状態を調べたところ、その有限要素
解析による材料の解析フロー断面図である (c)図に示す
ように、スクロール羽根全体の羽根成長が揃って型内に
完全に充満しており、かつ、製品表面に肌荒れや亀裂等
の欠陥がなく、要求品質を十分満足できるものであっ
た。
【0030】上記実施例の結果より、スクロール羽根を
成形するインプレッション部の特定部位でのコーナRを
他の部位よりも大きくするという実用上適用の容易な構
成でもって、前記従来技術にように背圧等を加えること
なく、成形に際するスクロール羽根の成長を揃えること
ができ、よって押圧荷重を比較的低く抑えてなお、単純
形状の素材から1工程で成形できるという本発明の優れ
た効果を確認することができた。
成形するインプレッション部の特定部位でのコーナRを
他の部位よりも大きくするという実用上適用の容易な構
成でもって、前記従来技術にように背圧等を加えること
なく、成形に際するスクロール羽根の成長を揃えること
ができ、よって押圧荷重を比較的低く抑えてなお、単純
形状の素材から1工程で成形できるという本発明の優れ
た効果を確認することができた。
【0031】なお、上記実施例における金型の構成は一
例であって、スクロール羽根を成形するインプレッショ
ン部の基端部両コーナの特定部位でのコーナRを他の部
位よりも大きくすることで、羽根成長の遅れを解消して
全体の羽根成長を揃える本発明の要旨を逸脱しない限
り、例えば、圧下側である上ポンチにスクロール羽根を
成形するインプレッション部を設ける等、他の構成の金
型が用いられ良いことは言うまでもない。また、成形す
るスクロール羽根の成長の遅れる部位のインプレッショ
ン部のコーナRの設定は、まず、その部位の羽根成長速
度をv0 としたとき、最も速い羽根成長速度をvmax に
対して、v=v0 +vmax と定め、そして例えば、最も
小さなコーナRが 0.5mmである場合を例にすると、この
vを用いて、その羽根部位に対応するインプレッション
部の基端部両コーナのコーナRは、定数c1 、c2 を用
いた次式を目安として決定することができる。 R=c1 /v+c2 (但し、c1 =1.0 、c2 =−0.5
) また、スクロール羽根の機械加工代としてより大きなコ
ーナRが許容される場合にはc2 をより大きな値に設定
することもできる。
例であって、スクロール羽根を成形するインプレッショ
ン部の基端部両コーナの特定部位でのコーナRを他の部
位よりも大きくすることで、羽根成長の遅れを解消して
全体の羽根成長を揃える本発明の要旨を逸脱しない限
り、例えば、圧下側である上ポンチにスクロール羽根を
成形するインプレッション部を設ける等、他の構成の金
型が用いられ良いことは言うまでもない。また、成形す
るスクロール羽根の成長の遅れる部位のインプレッショ
ン部のコーナRの設定は、まず、その部位の羽根成長速
度をv0 としたとき、最も速い羽根成長速度をvmax に
対して、v=v0 +vmax と定め、そして例えば、最も
小さなコーナRが 0.5mmである場合を例にすると、この
vを用いて、その羽根部位に対応するインプレッション
部の基端部両コーナのコーナRは、定数c1 、c2 を用
いた次式を目安として決定することができる。 R=c1 /v+c2 (但し、c1 =1.0 、c2 =−0.5
) また、スクロール羽根の機械加工代としてより大きなコ
ーナRが許容される場合にはc2 をより大きな値に設定
することもできる。
【0032】なお、以上の3実施例では、Al4032合金か
らなるスクロール部品の型鍛造を例にして述べたが、本
発明方法は、これに限定されるものではなく、例えば、
Ti合金等の他の金属材料からなるスクロール部品の型鍛
造に適用して同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
らなるスクロール部品の型鍛造を例にして述べたが、本
発明方法は、これに限定されるものではなく、例えば、
Ti合金等の他の金属材料からなるスクロール部品の型鍛
造に適用して同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0033】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る型鍛
造方法によれば、従来技術のように背圧等を加えること
なく、成形に際するスクロール羽根の成長を揃えること
ができ、よって押圧荷重を比較的低く抑えてなお、単純
形状の素材から1工程で所定のスクロール部品を効率良
く成形することができる。
造方法によれば、従来技術のように背圧等を加えること
なく、成形に際するスクロール羽根の成長を揃えること
ができ、よって押圧荷重を比較的低く抑えてなお、単純
形状の素材から1工程で所定のスクロール部品を効率良
く成形することができる。
【図1】本発明の第1実施例の説明図であって、 (a)図
は成形対象とするスクロール部品の仕上鍛造形状を示す
斜視図、 (b)図は用いたブランクの形状を示す斜視図、
(c)図は用いた金型の概要構成を示す正断面図である。
は成形対象とするスクロール部品の仕上鍛造形状を示す
斜視図、 (b)図は用いたブランクの形状を示す斜視図、
(c)図は用いた金型の概要構成を示す正断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に関わるスクロール部品の
有限要素解析による材料の解析フロー断面図である。
有限要素解析による材料の解析フロー断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の説明図であって、 (a)図
は用いた金型の要部構成の説明図、 (b)図は本例の型鍛
造による材料の解析フロー断面図である。
は用いた金型の要部構成の説明図、 (b)図は本例の型鍛
造による材料の解析フロー断面図である。
【図4】本発明の第3実施例の説明図であって、 (a)図
は用いた金型の概要構成を示す正断面図、 (b)図は同金
型の要部構成の説明図、 (c)図は本例の型鍛造による材
料の解析フロー断面図である。
は用いた金型の概要構成を示す正断面図、 (b)図は同金
型の要部構成の説明図、 (c)図は本例の型鍛造による材
料の解析フロー断面図である。
【図5】本発明に関わる金型面の面粗度と摩擦抵抗との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図6】従来のスクロール部品の型鍛造方法の説明図で
ある。
ある。
【図7】従来のスクロール部品の別の型鍛造方法の説明
図である。
図である。
【図8】従来のスクロール部品のまた別の型鍛造方法の
説明図である。
説明図である。
(1) --金型 (2) --ダイインサート (3) --上ポンチ (4) --下型 (4')--下型 (4")--下型 (5) --圧下メインラム (6) --下アンビル (6a)--ノックアウトラム (10)--スクロール部品 (11)--スクロール羽根 (12)--フランジ部 (13)--ボス部 (B) --ブランク (Io)--インプレッション (Ib)--ボス成形インプレッション部 (Is)--羽根成形インプレッション部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 勝彦 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 金丸 信夫 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 フランジ部の片面に薄肉渦巻状のスクロ
ール羽根を形成してなるスクロール部品を型鍛造するに
際し、用いる金型の前記スクロール羽根を成形するイン
プレッション部の基端部コーナRを含む側面の面粗度
を、該スクロール羽根の成形時での成長速度の遅い中央
部羽根を成形する部位で細かくし、逆に成長速度の早い
外周部羽根を成形する部位で粗くして型鍛造することを
特徴とするスクロール部品の型鍛造方法。 - 【請求項2】 フランジ部の片面に薄肉渦巻状のスクロ
ール羽根を形成してなるスクロール部品を型鍛造するに
際し、用いる金型の前記スクロール羽根を成形するイン
プレッション部の基端部コーナRを、該スクロール羽根
の成形時での成長速度の遅い中央部羽根を成形する部位
で他の部位よりも大きくして型鍛造することを特徴とす
るスクロール部品の型鍛造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7144597A JP2804905B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | スクロール部品の型鍛造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7144597A JP2804905B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | スクロール部品の型鍛造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH091280A true JPH091280A (ja) | 1997-01-07 |
| JP2804905B2 JP2804905B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=15365760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7144597A Expired - Fee Related JP2804905B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | スクロール部品の型鍛造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2804905B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5826849A (en) * | 1997-06-27 | 1998-10-27 | Eastman Kodak Company | Base for a tethered digital camera |
| KR20030082659A (ko) * | 2002-04-17 | 2003-10-23 | 권진하 | 자동차용 휠 밸런스 웨이트의 냉간단조금형 |
| CN102069135A (zh) * | 2010-09-25 | 2011-05-25 | 浙江美力弹簧有限公司 | 一种平面涡卷弹簧强扭定型机 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101716769B1 (ko) * | 2015-10-28 | 2017-03-15 | 경상대학교산학협력단 | 단조 장치 |
| CN108723270A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-11-02 | 东莞市天红精密五金科技有限公司 | 涡旋式冷机压缩机动盘锻造模具 |
| CN110918848B (zh) * | 2019-11-26 | 2021-01-05 | 武汉理工大学 | 一种发动机多面体构件空间包络成形方法 |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP7144597A patent/JP2804905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5826849A (en) * | 1997-06-27 | 1998-10-27 | Eastman Kodak Company | Base for a tethered digital camera |
| KR20030082659A (ko) * | 2002-04-17 | 2003-10-23 | 권진하 | 자동차용 휠 밸런스 웨이트의 냉간단조금형 |
| CN102069135A (zh) * | 2010-09-25 | 2011-05-25 | 浙江美力弹簧有限公司 | 一种平面涡卷弹簧强扭定型机 |
| CN102069135B (zh) | 2010-09-25 | 2012-06-06 | 浙江美力科技股份有限公司 | 一种平面涡卷弹簧强扭定型机 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2804905B2 (ja) | 1998-09-30 |
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