JPH09129095A - 直流遮断器 - Google Patents
直流遮断器Info
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- JPH09129095A JPH09129095A JP7281710A JP28171095A JPH09129095A JP H09129095 A JPH09129095 A JP H09129095A JP 7281710 A JP7281710 A JP 7281710A JP 28171095 A JP28171095 A JP 28171095A JP H09129095 A JPH09129095 A JP H09129095A
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- capacitor
- circuit
- current
- discharge
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- Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多重雷撃などによって連続して発生する事故
を除去するために要求される連続動作責務を遂行可能な
直流遮断器を提供することを目的とする。 【構成】 遮断部1と遮断部16とが直列接続され、遮
断部1の可動接触子1bおよび遮断部16の可動接触子
16bを開閉駆動する駆動装置18と、直列接続された
コンデンサ3とリアクトル4が遮断部1に並列に接続さ
れる転流回路4と、コンデンサ3の充電電荷を放電する
放電抵抗5を備えたものである。
を除去するために要求される連続動作責務を遂行可能な
直流遮断器を提供することを目的とする。 【構成】 遮断部1と遮断部16とが直列接続され、遮
断部1の可動接触子1bおよび遮断部16の可動接触子
16bを開閉駆動する駆動装置18と、直列接続された
コンデンサ3とリアクトル4が遮断部1に並列に接続さ
れる転流回路4と、コンデンサ3の充電電荷を放電する
放電抵抗5を備えたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流送電系統に用い
られる複数点切り直流遮断器の転流回路を用いた電流遮
断、特に遮断時において転流回路のコンデンサに蓄えら
れた残留電圧の除去に関するものである。
られる複数点切り直流遮断器の転流回路を用いた電流遮
断、特に遮断時において転流回路のコンデンサに蓄えら
れた残留電圧の除去に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流送電系統における直流電流は、交流
電流のように電流の零点がない。このため、直流電流の
遮断には、何らかの方法で電流の零点を作る必要があ
る。その方式として、 (1)遮断器に電源電圧に相当する高いアーク電圧を発
生させ電流を限流させて遮断する限流遮断方式。 (2)遮断部に並列にリアクトルとコンデンサを接続
し、遮断動作時に発生するアーク電圧、電流の振動をア
ークの負抵抗特性によってアークとリアクトル、コンデ
ンサの間で拡大させ直流電流に重畳させることによって
電流の零点を作り遮断する自励転流方式。 (3)遮断部に投入スイッチまたは放電ギャップを介し
並列にリアクトルとコンデンサを接続し、コンデンサに
は充電回路を備え、予めコンデンサに蓄えられた電荷を
投入スイッチまたは放電ギャップを閉じ遮断部を経由し
放電することによって直流電流に電流の零点を作り遮断
する強制転流方式。などがある。
電流のように電流の零点がない。このため、直流電流の
遮断には、何らかの方法で電流の零点を作る必要があ
る。その方式として、 (1)遮断器に電源電圧に相当する高いアーク電圧を発
生させ電流を限流させて遮断する限流遮断方式。 (2)遮断部に並列にリアクトルとコンデンサを接続
し、遮断動作時に発生するアーク電圧、電流の振動をア
ークの負抵抗特性によってアークとリアクトル、コンデ
ンサの間で拡大させ直流電流に重畳させることによって
電流の零点を作り遮断する自励転流方式。 (3)遮断部に投入スイッチまたは放電ギャップを介し
並列にリアクトルとコンデンサを接続し、コンデンサに
は充電回路を備え、予めコンデンサに蓄えられた電荷を
投入スイッチまたは放電ギャップを閉じ遮断部を経由し
放電することによって直流電流に電流の零点を作り遮断
する強制転流方式。などがある。
【0003】図3は、例えば特願平6−196569号
の明細書および図面に示された自励転流方式の中性線保
護用直流遮断器を直流送電回路に適用した構成図であ
る。図3において、101は固定接触子101aと可動
接触子101bとで構成される遮断部、102はリアク
トル、103はコンデンサ、104はリアクトル102
とコンデンサ103が直列接続された転流回路、106
は遮断部101に並列接続される酸化亜鉛(ZnO)素
子からなるバリスタ、116は固定接触子16aと可動
接触子16bとで構成される遮断部、117は絶縁ガス
が封入された金属製タンク、122は固定接触子122
aと可動接触子122bとで形成される抵抗接点、12
3は投入抵抗、118は開閉動作のために遮断部10
1、116抵抗接点122に駆動力を与える駆動装置で
ある。転流回路104は遮断部101に並列接続されて
いる。また、遮断部116は遮断部101と転流回路1
04とを並列接続する回路に直列に接続されている。1
24は抵抗接点122と投入抵抗123が直列接続され
た投入抵抗回路である。
の明細書および図面に示された自励転流方式の中性線保
護用直流遮断器を直流送電回路に適用した構成図であ
る。図3において、101は固定接触子101aと可動
接触子101bとで構成される遮断部、102はリアク
トル、103はコンデンサ、104はリアクトル102
とコンデンサ103が直列接続された転流回路、106
は遮断部101に並列接続される酸化亜鉛(ZnO)素
子からなるバリスタ、116は固定接触子16aと可動
接触子16bとで構成される遮断部、117は絶縁ガス
が封入された金属製タンク、122は固定接触子122
aと可動接触子122bとで形成される抵抗接点、12
3は投入抵抗、118は開閉動作のために遮断部10
1、116抵抗接点122に駆動力を与える駆動装置で
ある。転流回路104は遮断部101に並列接続されて
いる。また、遮断部116は遮断部101と転流回路1
04とを並列接続する回路に直列に接続されている。1
24は抵抗接点122と投入抵抗123が直列接続され
た投入抵抗回路である。
【0004】つぎに、動作について説明する。直流送電
系統の運転状態では、電流はバルブ109、本線11
1、バルブ110、中性線112の回路を流れている。
このとき、中性線112に地落などの事故が生じると、
遮断部101、116が投入される。そして、事故電流
が取除かれたのちに遮断部101、116を開路し、直
流送電系統は通常の運転状態に戻る。このとき、転流回
路104のコンデンサ103には残留電荷が充電されて
いる。そして、直流電流の遮断後に再び遮断部101、
116を投入する動作について説明する。抵抗接点12
2が投入された後、転流回路104のコンデンサの10
3の残留電荷は、コンデンサ103、リアクトル102
および投入抵抗124の閉ループで放電が行われる。そ
して、10〜30m秒に両遮断部101、116が投入
された後は、コンデンサ103、リアクトル102、遮
断部101の閉ループで放電が行われる。このように、
投入直後は、転流回路104のコンデンサ103の電荷
が投入抵抗回路124を通して放電されるので、突入電
流を制御することができる。
系統の運転状態では、電流はバルブ109、本線11
1、バルブ110、中性線112の回路を流れている。
このとき、中性線112に地落などの事故が生じると、
遮断部101、116が投入される。そして、事故電流
が取除かれたのちに遮断部101、116を開路し、直
流送電系統は通常の運転状態に戻る。このとき、転流回
路104のコンデンサ103には残留電荷が充電されて
いる。そして、直流電流の遮断後に再び遮断部101、
116を投入する動作について説明する。抵抗接点12
2が投入された後、転流回路104のコンデンサの10
3の残留電荷は、コンデンサ103、リアクトル102
および投入抵抗124の閉ループで放電が行われる。そ
して、10〜30m秒に両遮断部101、116が投入
された後は、コンデンサ103、リアクトル102、遮
断部101の閉ループで放電が行われる。このように、
投入直後は、転流回路104のコンデンサ103の電荷
が投入抵抗回路124を通して放電されるので、突入電
流を制御することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の直流遮断器は以
上のように構成されているので、遮断部と抵抗接点を駆
動できる能力を有する駆動装置、または遮断部と抵抗接
点を別々に駆動する2つの駆動装置が必要であり、駆動
装置の大型化およびコストが高くなる問題があった。さ
らに、投入抵抗によりコンデンサの充電電荷を放電でき
る時間は数十m秒であり、コンデンサの充電電荷を十分
に放電できないと言う問題があった。また、投入抵抗を
用いない構成とする場合には、遮断部の開路後コンデン
サに溜った充電電荷の放電時間が数分程度と長い。この
ため、遮断後短時間で投入操作を行うと、転流回路のコ
ンデンサに溜った多量の充電電荷がリアクトル102と
遮断部101で短絡されるため大きな突入電流が流れ、
電流の大きさによってはコンデンサが破壊されることが
考えられる。従って遮断動作後の投入動作はコンデンサ
の電荷が放出されるまでの時間間隔(数分程度)とする
必要があり、たとえば、多重雷撃などによって連続して
発生する事故を除去するために要求される連続動作責務
を遂行できないと言う問題があった。
上のように構成されているので、遮断部と抵抗接点を駆
動できる能力を有する駆動装置、または遮断部と抵抗接
点を別々に駆動する2つの駆動装置が必要であり、駆動
装置の大型化およびコストが高くなる問題があった。さ
らに、投入抵抗によりコンデンサの充電電荷を放電でき
る時間は数十m秒であり、コンデンサの充電電荷を十分
に放電できないと言う問題があった。また、投入抵抗を
用いない構成とする場合には、遮断部の開路後コンデン
サに溜った充電電荷の放電時間が数分程度と長い。この
ため、遮断後短時間で投入操作を行うと、転流回路のコ
ンデンサに溜った多量の充電電荷がリアクトル102と
遮断部101で短絡されるため大きな突入電流が流れ、
電流の大きさによってはコンデンサが破壊されることが
考えられる。従って遮断動作後の投入動作はコンデンサ
の電荷が放出されるまでの時間間隔(数分程度)とする
必要があり、たとえば、多重雷撃などによって連続して
発生する事故を除去するために要求される連続動作責務
を遂行できないと言う問題があった。
【0006】この発明は上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、駆動装置の大型化およびコスト
を増加することなく、短時間で遮断再閉路の責務が遂行
可能な直流遮断器を提供することを目的とする。
ためになされたもので、駆動装置の大型化およびコスト
を増加することなく、短時間で遮断再閉路の責務が遂行
可能な直流遮断器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる直流遮
断器は、接触子の開閉により直流電流を遮断/通電する
とともに互いに直列接続された第1、第2の遮断部と、
第1、第2の遮断部の可動接触子を開閉駆動する駆動装
置と、直列接続されたコンデンサとリアクトルが第1の
遮断部に並列に接続される転流回路と、コンデンサの充
電電荷を放電する放電抵抗を設けたものである。さら
に、放電抵抗の抵抗値は、直流電流遮断後にコンデンサ
の残留電圧が再閉路時間内に所定電圧以下となるよう
に、かつ、転流回路の転流特性に影響を与えないように
設定されているものである。さらに、放電抵抗の抵抗値
は、放電抵抗の抵抗値とコンデンサの静電容量との積に
より得られる放電時定数が再閉路時間の3分の1以下と
なるように設定されているものである。
断器は、接触子の開閉により直流電流を遮断/通電する
とともに互いに直列接続された第1、第2の遮断部と、
第1、第2の遮断部の可動接触子を開閉駆動する駆動装
置と、直列接続されたコンデンサとリアクトルが第1の
遮断部に並列に接続される転流回路と、コンデンサの充
電電荷を放電する放電抵抗を設けたものである。さら
に、放電抵抗の抵抗値は、直流電流遮断後にコンデンサ
の残留電圧が再閉路時間内に所定電圧以下となるよう
に、かつ、転流回路の転流特性に影響を与えないように
設定されているものである。さらに、放電抵抗の抵抗値
は、放電抵抗の抵抗値とコンデンサの静電容量との積に
より得られる放電時定数が再閉路時間の3分の1以下と
なるように設定されているものである。
【0008】
【作用】この発明にかかる直流遮断器は、直流電流遮断
後に転流回路のコンデンサに充電された充電電荷を放電
抵抗により放電するので、充電電荷の放電時間を短くで
きる。さらに、転流回路の転流特性に影響を与えること
なく、再閉路時間内にコンデンサの充電電荷を放電する
ことができる。
後に転流回路のコンデンサに充電された充電電荷を放電
抵抗により放電するので、充電電荷の放電時間を短くで
きる。さらに、転流回路の転流特性に影響を与えること
なく、再閉路時間内にコンデンサの充電電荷を放電する
ことができる。
【0009】
実施例1.以下、この発明の一実施例について図を用い
て説明する。図1は、自励転流方式の中性線保護用直流
遮断器(以下MTRBと称す)を直流送電回路に適用し
た構成図である。図1において、1は固定接触子1aと
可動接触子1bとで構成される遮断部、2はリアクト
ル、3はコンデンサ、4はリアクトル2とコンデンサ3
が直列接続された転流回路、5はコンデンサ3に残留す
る電荷を放電する放電抵抗、9、10は変換器、11は
直流送電回路の本線、12は直流送電回路の中性線、1
4、15は接地線、16は固定接触子16aと可動接触
子16bとで構成される遮断部、17は絶縁ガス(SF
6 )が封入された金属製タンク、18は遮断部1、16
の可動接触子1b、16bを開閉駆動する駆動装置、1
9、20、21はタンク17に固着されたブッシング、
22は遮断部1、16、転流回路4、放電抵抗5および
駆動装置18等により形成されるMTRBである。そし
て、転流回路1および放電抵抗5は遮断部1に並列接続
されている。また、遮断部16は遮断部1と転流回路4
とを並列接続する回路に直列に接続されている。
て説明する。図1は、自励転流方式の中性線保護用直流
遮断器(以下MTRBと称す)を直流送電回路に適用し
た構成図である。図1において、1は固定接触子1aと
可動接触子1bとで構成される遮断部、2はリアクト
ル、3はコンデンサ、4はリアクトル2とコンデンサ3
が直列接続された転流回路、5はコンデンサ3に残留す
る電荷を放電する放電抵抗、9、10は変換器、11は
直流送電回路の本線、12は直流送電回路の中性線、1
4、15は接地線、16は固定接触子16aと可動接触
子16bとで構成される遮断部、17は絶縁ガス(SF
6 )が封入された金属製タンク、18は遮断部1、16
の可動接触子1b、16bを開閉駆動する駆動装置、1
9、20、21はタンク17に固着されたブッシング、
22は遮断部1、16、転流回路4、放電抵抗5および
駆動装置18等により形成されるMTRBである。そし
て、転流回路1および放電抵抗5は遮断部1に並列接続
されている。また、遮断部16は遮断部1と転流回路4
とを並列接続する回路に直列に接続されている。
【0010】つぎに動作について説明する。図1におい
て、直流送電系統の運転状態(遮断部1、16が開路状
態)では、電流はバルブ9、本線11、バルブ10、中
性線12の回路を流れ、MRTB22が接続されるバル
ブ10のカソード側の端子は大地電位に対し中性線12
の電圧降下分高い電位となっている。そして、中性線1
2の気中線路部分が例えば雷撃を受け地落を生じると、
MRTB22に事故情報が送られ遮断部1、16が投入
される。このとき、バルブ9、本線11、バルブ10、
中性線12に対し低インピーダンスの大地が接続される
ことになる。このため、電流はバルブ9、本線11、バ
ルブ10、MRTB22、接地線15、大地、接地線1
4の経路に移り地落事故発生部分の電流が途絶える。こ
のことにより地落事故発生部の絶縁耐力が回復する。そ
の後、MRTB22を流れる電流を遮断すると、電流は
運転状態の経路で流れ始める。
て、直流送電系統の運転状態(遮断部1、16が開路状
態)では、電流はバルブ9、本線11、バルブ10、中
性線12の回路を流れ、MRTB22が接続されるバル
ブ10のカソード側の端子は大地電位に対し中性線12
の電圧降下分高い電位となっている。そして、中性線1
2の気中線路部分が例えば雷撃を受け地落を生じると、
MRTB22に事故情報が送られ遮断部1、16が投入
される。このとき、バルブ9、本線11、バルブ10、
中性線12に対し低インピーダンスの大地が接続される
ことになる。このため、電流はバルブ9、本線11、バ
ルブ10、MRTB22、接地線15、大地、接地線1
4の経路に移り地落事故発生部分の電流が途絶える。こ
のことにより地落事故発生部の絶縁耐力が回復する。そ
の後、MRTB22を流れる電流を遮断すると、電流は
運転状態の経路で流れ始める。
【0011】上記一連のプロセスから、MRTBによる
電流遮断時の各部の電圧および電流の変化を、図2を用
いて説明する。遮断部1、16の開極t(0)後、遮断
部1の負特性を有するアークによって発生した電流の振
動は転流回路4のリアクトル2とコンデンサ3との相互
作用によって拡大し直流電流IDSに重畳してIa とな
る。遮断部1を流れる電流Ia に零点が発生したときt
(1)、電流Ia は遮断される。その後、バルブ10を
流れる電流は、転流回路4に流れ込む。そして、コンデ
ンサ3の電圧が高まる。このことによって、バルブ10
を流れる電流は徐々に中性線12へと転流していく。こ
のとき、遮断部16を流れる電流IDSは、ほぼ転流回路
4のコンデンサ3の静電容量と中性線12のインダクタ
ンスで決る周波数で振動し、遮断部16を流れる電流I
DSが零点を迎えた時点t(2)でMRTB22を流れる
電流は遮断され遮断動作は完了する。このとき、コンデ
ンサ3には電荷が残留した状態で高い電圧が維持されて
いる。遮断部16による電流IDSの遮断後、転流回路4
と放電抵抗5により形成される閉ループ回路により、コ
ンデンサ3に蓄えられた充電電荷を放電する。ここで、
充電電荷の放電時間は、コンデンサ3の静電容量と放電
抵抗5の抵抗値の積で決る放電時定数により決められ
る。そして、コンデンサ3の残留電圧V(2)が、所定
値以下になったときに(t(3))投入を行うことによ
って、残留電圧による突入電流は残留電圧の大きさに比
例して小さくなるため問題となることはない。
電流遮断時の各部の電圧および電流の変化を、図2を用
いて説明する。遮断部1、16の開極t(0)後、遮断
部1の負特性を有するアークによって発生した電流の振
動は転流回路4のリアクトル2とコンデンサ3との相互
作用によって拡大し直流電流IDSに重畳してIa とな
る。遮断部1を流れる電流Ia に零点が発生したときt
(1)、電流Ia は遮断される。その後、バルブ10を
流れる電流は、転流回路4に流れ込む。そして、コンデ
ンサ3の電圧が高まる。このことによって、バルブ10
を流れる電流は徐々に中性線12へと転流していく。こ
のとき、遮断部16を流れる電流IDSは、ほぼ転流回路
4のコンデンサ3の静電容量と中性線12のインダクタ
ンスで決る周波数で振動し、遮断部16を流れる電流I
DSが零点を迎えた時点t(2)でMRTB22を流れる
電流は遮断され遮断動作は完了する。このとき、コンデ
ンサ3には電荷が残留した状態で高い電圧が維持されて
いる。遮断部16による電流IDSの遮断後、転流回路4
と放電抵抗5により形成される閉ループ回路により、コ
ンデンサ3に蓄えられた充電電荷を放電する。ここで、
充電電荷の放電時間は、コンデンサ3の静電容量と放電
抵抗5の抵抗値の積で決る放電時定数により決められ
る。そして、コンデンサ3の残留電圧V(2)が、所定
値以下になったときに(t(3))投入を行うことによ
って、残留電圧による突入電流は残留電圧の大きさに比
例して小さくなるため問題となることはない。
【0012】上述したように、遮断部1に並列に放電抵
抗5を接続する構成とした。したがって、遮断部1、1
6開路時において、コンデンサ3の充電電荷を放電抵抗
5により放電することができる。このとき、放電時間
は、コンデンサ3の容量と放電抵抗5の抵抗値との積で
決られる放電時定数によってきめられるので、電力用コ
ンデンサ3に対する法的規制で決まる放電時定数が数分
間であることに比較して、短時間で放電することができ
る。さらに、MTRB22の遮断部1、16のみを開閉
駆動できる駆動装置18があればよい。したがって、抵
抗接点を有する直流遮断器のように駆動装置18を大型
化する必要がないとともにこれに伴ってコストが増加す
ることもない。
抗5を接続する構成とした。したがって、遮断部1、1
6開路時において、コンデンサ3の充電電荷を放電抵抗
5により放電することができる。このとき、放電時間
は、コンデンサ3の容量と放電抵抗5の抵抗値との積で
決られる放電時定数によってきめられるので、電力用コ
ンデンサ3に対する法的規制で決まる放電時定数が数分
間であることに比較して、短時間で放電することができ
る。さらに、MTRB22の遮断部1、16のみを開閉
駆動できる駆動装置18があればよい。したがって、抵
抗接点を有する直流遮断器のように駆動装置18を大型
化する必要がないとともにこれに伴ってコストが増加す
ることもない。
【0013】実施例2.以下、この発明の他の実施例に
ついて説明する。構成要素については、図1および図2
と同様であるので説明を省略する。ここでは、コンデン
サ3に充電された充電電荷の放電について具体的に説明
する。直流遮断器をMRTB22として適用するときに
は、中性線12の事故が連続して発生することが想定さ
れる。このことから、MRTB22には、繰返し動作の
責務が課せられる。たとえば、中性線12に地落事故が
発生したときに、MRTB22を投入する。こんとき、
直前の遮断動作によって転流回路4のコンデンサ3に多
量の充電電荷が残留した状態であると、遮断部1、16
の投入時にコンデンサ3の突入電流が流れ破損の原因と
なる。このため、コンデンサ3の充電電荷は再閉路時に
十分放電しておく必要がある。
ついて説明する。構成要素については、図1および図2
と同様であるので説明を省略する。ここでは、コンデン
サ3に充電された充電電荷の放電について具体的に説明
する。直流遮断器をMRTB22として適用するときに
は、中性線12の事故が連続して発生することが想定さ
れる。このことから、MRTB22には、繰返し動作の
責務が課せられる。たとえば、中性線12に地落事故が
発生したときに、MRTB22を投入する。こんとき、
直前の遮断動作によって転流回路4のコンデンサ3に多
量の充電電荷が残留した状態であると、遮断部1、16
の投入時にコンデンサ3の突入電流が流れ破損の原因と
なる。このため、コンデンサ3の充電電荷は再閉路時に
十分放電しておく必要がある。
【0014】たとえば、直流送電回路に適用するコンデ
ンサ3の静電容量を30μF、リアクトル2のリアクタ
ンスを200μH、中性線12のリアクタンスを100
mHとする場合について説明する。そして、コンデンサ
3の静電容量と放電抵抗5の抵抗値との積により決る放
電時定数を再閉路時間の1/3とする。このとき、再閉
路時のコンデンサ3の残留電圧は遮断直後の約5%とな
る。たとえば、転流回路4の定格電流を2kA、充電電
圧V(2)が30kVのとする。過渡時における転流回
路4のインピーダンスは約2.85Ω、充電電圧V
(2)の5%は1.5kVであるので、突入電流は約
0.5Aとなる。したがって、突入電流は、転流回路4
の定格電流以下でありコンデンサ3を破損することはな
い。一方、地落等の自復性事故で電流の供給がなくなっ
てから絶縁状態となるまでの時間が0.1〜0.2秒と
言われており、このことから、交流遮断器では、再閉路
時間は0.3〜1秒に設定される。再閉路時間を0.3
〜1秒として、再閉路時間内にコンデンサ3の残留電圧
V(2)を所定電圧V(3)以下にする場合、放電抵抗
の抵抗値は10k〜33kΩとなる。アークモデルを用
いた解析によれば上記抵抗値は転流特性に影響を与えな
いことが確認されている。
ンサ3の静電容量を30μF、リアクトル2のリアクタ
ンスを200μH、中性線12のリアクタンスを100
mHとする場合について説明する。そして、コンデンサ
3の静電容量と放電抵抗5の抵抗値との積により決る放
電時定数を再閉路時間の1/3とする。このとき、再閉
路時のコンデンサ3の残留電圧は遮断直後の約5%とな
る。たとえば、転流回路4の定格電流を2kA、充電電
圧V(2)が30kVのとする。過渡時における転流回
路4のインピーダンスは約2.85Ω、充電電圧V
(2)の5%は1.5kVであるので、突入電流は約
0.5Aとなる。したがって、突入電流は、転流回路4
の定格電流以下でありコンデンサ3を破損することはな
い。一方、地落等の自復性事故で電流の供給がなくなっ
てから絶縁状態となるまでの時間が0.1〜0.2秒と
言われており、このことから、交流遮断器では、再閉路
時間は0.3〜1秒に設定される。再閉路時間を0.3
〜1秒として、再閉路時間内にコンデンサ3の残留電圧
V(2)を所定電圧V(3)以下にする場合、放電抵抗
の抵抗値は10k〜33kΩとなる。アークモデルを用
いた解析によれば上記抵抗値は転流特性に影響を与えな
いことが確認されている。
【0015】なお、遮断部1、16に印加される電圧を
均等に配分する分圧抵抗を放電抵抗5として用いること
可能である。しかし、この場合には、通常分圧抵抗の抵
抗値は数MΩであることからコンデンサ3の充電電荷の
放電時間は数十秒となるので、連続動作責務を要求され
る直流遮断器の転流回路4として考慮することはできな
い。さらに、上述の実施例では、遮断部1に転流回路4
と放電抵抗5とを並列接続する場合について説明した。
さらに、遮断部1に酸化亜鉛素子からなるバリスタを並
列接続しても適用できる。さらに、放電抵抗5で吸収す
べきエネルギーとしては数百kJ程度となる。このよう
な仕様を満足する抵抗値が数Ω〜数百Ωの放電抵抗5と
して、酸化珪素(Si O2 )、アルミナ(Al2 O3 )
を主体とする抵抗を用いることで、所用抵抗値が容易に
実施でき小型に構成することができる。一方、酸化珪素
(Si O2 )、アルミナ(Al2 O3 )を主体とする抵
抗は吸湿しやすく、吸湿することによって絶縁性能が低
下するという欠点がある。したがって、SF6 ガス中
(湿度の管理がなされた雰囲気中)で使用することでこ
の問題は解決する。さらにまた、遮断部1に転流回路4
と放電抵抗5とを並列接続する場合について説明してき
た。ここで、放電抵抗5は転流回路4のコンデンサ3に
溜った充電電荷を放出すればよい。したがって、遮断部
1には並列接続せずに、コンデンサ4に放電抵抗5を並
列接続してもよい。
均等に配分する分圧抵抗を放電抵抗5として用いること
可能である。しかし、この場合には、通常分圧抵抗の抵
抗値は数MΩであることからコンデンサ3の充電電荷の
放電時間は数十秒となるので、連続動作責務を要求され
る直流遮断器の転流回路4として考慮することはできな
い。さらに、上述の実施例では、遮断部1に転流回路4
と放電抵抗5とを並列接続する場合について説明した。
さらに、遮断部1に酸化亜鉛素子からなるバリスタを並
列接続しても適用できる。さらに、放電抵抗5で吸収す
べきエネルギーとしては数百kJ程度となる。このよう
な仕様を満足する抵抗値が数Ω〜数百Ωの放電抵抗5と
して、酸化珪素(Si O2 )、アルミナ(Al2 O3 )
を主体とする抵抗を用いることで、所用抵抗値が容易に
実施でき小型に構成することができる。一方、酸化珪素
(Si O2 )、アルミナ(Al2 O3 )を主体とする抵
抗は吸湿しやすく、吸湿することによって絶縁性能が低
下するという欠点がある。したがって、SF6 ガス中
(湿度の管理がなされた雰囲気中)で使用することでこ
の問題は解決する。さらにまた、遮断部1に転流回路4
と放電抵抗5とを並列接続する場合について説明してき
た。ここで、放電抵抗5は転流回路4のコンデンサ3に
溜った充電電荷を放出すればよい。したがって、遮断部
1には並列接続せずに、コンデンサ4に放電抵抗5を並
列接続してもよい。
【0016】
【発明の効果】この発明にかかる直流遮断器は、接触子
の開閉により直流電流を遮断/通電するとともに互いに
直列接続された第1、第2の遮断部と、第1、第2の遮
断部の可動接触子を開閉駆動する駆動装置と、直列接続
されたコンデンサとリアクトルが第1の遮断部に並列に
接続される転流回路と、コンデンサの充電電荷を放電す
る放電抵抗を設けたので、駆動装置を大型化することな
くコンデンサの充電電荷を短時間に放電することができ
再投入時間を短くでき、連続する動作責務を果すことが
できる。
の開閉により直流電流を遮断/通電するとともに互いに
直列接続された第1、第2の遮断部と、第1、第2の遮
断部の可動接触子を開閉駆動する駆動装置と、直列接続
されたコンデンサとリアクトルが第1の遮断部に並列に
接続される転流回路と、コンデンサの充電電荷を放電す
る放電抵抗を設けたので、駆動装置を大型化することな
くコンデンサの充電電荷を短時間に放電することができ
再投入時間を短くでき、連続する動作責務を果すことが
できる。
【0017】また、放電抵抗の抵抗値は、放電抵抗とコ
ンデンサにより形成される回路の放電時定数を再閉路時
間の3分の1以下となるように設定することで、再投入
時の突入電流を十分小さくすることができる。
ンデンサにより形成される回路の放電時定数を再閉路時
間の3分の1以下となるように設定することで、再投入
時の突入電流を十分小さくすることができる。
【図1】 この発明の一実施例を示す直流遮断器を直流
送電回路に適用したの構成図である。
送電回路に適用したの構成図である。
【図2】 この発明の一実施例を示す電流遮断時におけ
る直流遮断器の各部の電流および電圧の変化を示す説明
図である。
る直流遮断器の各部の電流および電圧の変化を示す説明
図である。
【図3】 従来の直流遮断器を直流送電回路に適用した
の構成図である。
の構成図である。
1 第1の遮断部 1b 可動接触子 2
リアクトル 3 コンデンサ 4 転流回路 5
放電抵抗 16 第2の遮断部 16b 可動接触子 1
8 駆動装置
リアクトル 3 コンデンサ 4 転流回路 5
放電抵抗 16 第2の遮断部 16b 可動接触子 1
8 駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米沢 毅 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 竹治 直昭 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 高畑 浩二 香川県高松市丸の内2番5号 四国電力株 式会社内 (72)発明者 畑野 雅幸 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 接触子の開閉により直流電流を遮断/通
電するとともに互いに直列接続された第1、第2の遮断
部と、該第1、第2の遮断部の可動接触子を開閉駆動す
る駆動装置と、直列接続されたコンデンサとリアクトル
が上記第1の遮断部に並列に接続される転流回路と、上
記コンデンサの充電電荷を放電する放電抵抗を備えたこ
とを特徴とする直流遮断器。 - 【請求項2】 放電抵抗の抵抗値は、直流電流遮断後に
コンデンサの残留電圧が再閉路時間内に所定電圧以下と
なるように、かつ、転流回路の転流特性に影響を与えな
いように設定されていることを特徴とする請求項1記載
の直流遮断器。 - 【請求項3】 放電抵抗の抵抗値は、放電抵抗とコンデ
ンサにより形成される回路の放電時定数が再閉路時間の
3分の1以下となるように設定されていることを特徴と
する請求項1または2記載の直流遮断器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7281710A JPH09129095A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 直流遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7281710A JPH09129095A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 直流遮断器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09129095A true JPH09129095A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17642911
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7281710A Pending JPH09129095A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 直流遮断器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09129095A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004302504A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Kyocera Corp | 電源回路 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57162226A (en) * | 1981-03-30 | 1982-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | Circuit breaker |
| JPS5960925A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-07 | 株式会社東芝 | 直流しや断装置 |
| JPH05234471A (ja) * | 1992-02-21 | 1993-09-10 | Hitachi Ltd | 転流式直流遮断器 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP7281710A patent/JPH09129095A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57162226A (en) * | 1981-03-30 | 1982-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | Circuit breaker |
| JPS5960925A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-07 | 株式会社東芝 | 直流しや断装置 |
| JPH05234471A (ja) * | 1992-02-21 | 1993-09-10 | Hitachi Ltd | 転流式直流遮断器 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004302504A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Kyocera Corp | 電源回路 |
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