JPH09129149A - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
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- JPH09129149A JPH09129149A JP28216795A JP28216795A JPH09129149A JP H09129149 A JPH09129149 A JP H09129149A JP 28216795 A JP28216795 A JP 28216795A JP 28216795 A JP28216795 A JP 28216795A JP H09129149 A JPH09129149 A JP H09129149A
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Landscapes
- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子レンジを家庭で使用しても、ラジオ、テ
レビまたは通信などに妨害を与えないような低雑音のマ
グネトロンを低コスト、高品質で提供する。 【解決手段】 陽極円筒体1と、陰極7と、ステムと、
複数枚の陽極ベイン2と、マイクロ波導出用のアンテナ
リード9と、出力部と、ステム側の磁極片6と出力部側
の磁極片5とからなる互いに対向する一対の磁極片とを
含むマグネトロンであって、前記陰極と前記複数枚の陽
極ベインの中心軸側の先端とで囲まれて形成される作用
空間8のうちのステム側において、前記陽極ベインの端
面における中心軸方向の磁界強度差が10%以下の範囲
にあるように、前記ステム側の磁極片の形状を前記出力
側の磁極片の形状とは異ならしめて前記一対の磁極片を
形成している。
レビまたは通信などに妨害を与えないような低雑音のマ
グネトロンを低コスト、高品質で提供する。 【解決手段】 陽極円筒体1と、陰極7と、ステムと、
複数枚の陽極ベイン2と、マイクロ波導出用のアンテナ
リード9と、出力部と、ステム側の磁極片6と出力部側
の磁極片5とからなる互いに対向する一対の磁極片とを
含むマグネトロンであって、前記陰極と前記複数枚の陽
極ベインの中心軸側の先端とで囲まれて形成される作用
空間8のうちのステム側において、前記陽極ベインの端
面における中心軸方向の磁界強度差が10%以下の範囲
にあるように、前記ステム側の磁極片の形状を前記出力
側の磁極片の形状とは異ならしめて前記一対の磁極片を
形成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子レンジなどのマ
イクロ波加熱機器やレーダなどに用いられるマグネトロ
ンに関する。さらに詳しくは、マグネトロン動作時の雑
音の発生を抑え、低雑音化を図ったマグネトロンに関す
る。
イクロ波加熱機器やレーダなどに用いられるマグネトロ
ンに関する。さらに詳しくは、マグネトロン動作時の雑
音の発生を抑え、低雑音化を図ったマグネトロンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に家庭用の電子レンジなどに用いら
れるマイクロ波出力800W用マグネトロンの本体主要
部の説明図を図7に示す。前記マグネトロンは、周波数
2450MHz帯で用いられる。図7において、1は円
筒状の陽極円筒体であり、2は陽極円筒体1の内周面に
放射状に配列された複数枚の陽極ベインであり、3は径
が小さい均圧環(内側ストラップリング)であり、4は
径が大きい均圧環(外側ストラップリング)であり、5
は出力部側の磁極片であり、6はステム側の磁極片であ
り、7は陽極ベイン2の中心軸上に配置された陰極(フ
ィラメント)であり、8は陽極円筒体1の中心軸上で、
かつ陰極7と陽極ベイン2の先端(中心軸側)で囲まれ
た磁力線の作用空間である。また、陽極円筒体1と、陽
極ベイン2と、陽極ベイン2を同電位になるよう1個お
きに連結する径が小さい均圧環3および径が大きい均圧
環4とから陽極部が構成されている。
れるマイクロ波出力800W用マグネトロンの本体主要
部の説明図を図7に示す。前記マグネトロンは、周波数
2450MHz帯で用いられる。図7において、1は円
筒状の陽極円筒体であり、2は陽極円筒体1の内周面に
放射状に配列された複数枚の陽極ベインであり、3は径
が小さい均圧環(内側ストラップリング)であり、4は
径が大きい均圧環(外側ストラップリング)であり、5
は出力部側の磁極片であり、6はステム側の磁極片であ
り、7は陽極ベイン2の中心軸上に配置された陰極(フ
ィラメント)であり、8は陽極円筒体1の中心軸上で、
かつ陰極7と陽極ベイン2の先端(中心軸側)で囲まれ
た磁力線の作用空間である。また、陽極円筒体1と、陽
極ベイン2と、陽極ベイン2を同電位になるよう1個お
きに連結する径が小さい均圧環3および径が大きい均圧
環4とから陽極部が構成されている。
【0003】2枚の陽極ベイン2と陽極円筒体1の内周
壁とで囲まれた小空洞は偶数個あり、前記複数の小空洞
は、その全体でマグネトロンの共振空洞を形成してお
り、マグネトロンをπモードで安定発振させるため、前
記各小空洞の位相はπラジアンずらせている。
壁とで囲まれた小空洞は偶数個あり、前記複数の小空洞
は、その全体でマグネトロンの共振空洞を形成してお
り、マグネトロンをπモードで安定発振させるため、前
記各小空洞の位相はπラジアンずらせている。
【0004】また、陽極円筒体1の両開口端部には、磁
性材料からなる一対の磁極片5、6がそれぞれ設けられ
ている。磁極片5には出力側筒状部品10が接続され、
磁極片6には入力側筒状部品11が接続されて、陽極円
筒体1と前記出力側筒状部品10と入力側筒状部品11
とで密封された空間は真空状態が保たれている。
性材料からなる一対の磁極片5、6がそれぞれ設けられ
ている。磁極片5には出力側筒状部品10が接続され、
磁極片6には入力側筒状部品11が接続されて、陽極円
筒体1と前記出力側筒状部品10と入力側筒状部品11
とで密封された空間は真空状態が保たれている。
【0005】さらに、作用空間8に、マグネトロン本体
の外部に設けられる図示しない磁石により磁界を集中さ
せ、陽極部と陰極7のあいだに印加される高電圧とあわ
せて直交静電磁界を形成する。
の外部に設けられる図示しない磁石により磁界を集中さ
せ、陽極部と陰極7のあいだに印加される高電圧とあわ
せて直交静電磁界を形成する。
【0006】前述のような構造のマグネトロンにおい
て、陰極7から放射された電子は直交静電磁界によって
円周方向に回転して陽極ベイン2に近づき、電子雲のか
たちになって共振空洞でエネルギー変換される。その結
果、共振空洞にマイクロ波が誘起され、陽極ベイン2の
1枚に電気的に接続されたマイクロ波導出用のアンテナ
リード9によって電子レンジなどの庫内に放射される。
て、陰極7から放射された電子は直交静電磁界によって
円周方向に回転して陽極ベイン2に近づき、電子雲のか
たちになって共振空洞でエネルギー変換される。その結
果、共振空洞にマイクロ波が誘起され、陽極ベイン2の
1枚に電気的に接続されたマイクロ波導出用のアンテナ
リード9によって電子レンジなどの庫内に放射される。
【0007】前述した従来の構造のマグネトロンでは、
作用空間8での磁界強度が陽極ベイン2の軸方向におい
て不均一となる。すなわち、磁極片5、6のあいだの磁
力線は円弧を描いて一方の磁極片から他方の磁極片に向
かうため、磁極片5、6のギャップの中心部では作用空
間8から外の陽極ベイン2側または陰極7側にそれる。
図9(a)は、前述した従来のマグネトロンを用いたば
あいの基本波周辺の周波数特性を示し、図9(b)は、
陽極ベインの端面における中心軸方向の磁界強度差を示
す。図9(b)に示すように、陽極ベイン2の中心軸方
向の端部側(出力側端部またはステム側端部)の磁界強
度が、中央部の磁界強度よりも16%程度強い分布とな
っている。また、図9(a)に示されるように、基本波
であるメインローブの周辺に、多重発振を示すサイドロ
ーブが確認されている。
作用空間8での磁界強度が陽極ベイン2の軸方向におい
て不均一となる。すなわち、磁極片5、6のあいだの磁
力線は円弧を描いて一方の磁極片から他方の磁極片に向
かうため、磁極片5、6のギャップの中心部では作用空
間8から外の陽極ベイン2側または陰極7側にそれる。
図9(a)は、前述した従来のマグネトロンを用いたば
あいの基本波周辺の周波数特性を示し、図9(b)は、
陽極ベインの端面における中心軸方向の磁界強度差を示
す。図9(b)に示すように、陽極ベイン2の中心軸方
向の端部側(出力側端部またはステム側端部)の磁界強
度が、中央部の磁界強度よりも16%程度強い分布とな
っている。また、図9(a)に示されるように、基本波
であるメインローブの周辺に、多重発振を示すサイドロ
ーブが確認されている。
【0008】一方、直交静電磁界中の電界強度Eと磁界
強度Bとの比E/Bの値により電子の回転速度が決ま
り、Bの不均一な分布により、電子の回転速度も不均一
となり、多重発振の原因となっている。この多重発振時
の周波数偏差がマグネトロンの陰極側端子から外部に漏
洩する雑音となって、ラジオ、テレビなどの受信に妨害
を与えたり、多重発振の周波数そのものが通信に妨害を
与えるという問題がある。 この問題に対処すべく、図
8に示されるように、磁極片5、6の陽極ベイン2との
対向面の平坦部5a、6aを大きくして作用空間8での
陽極ベイン2端面における、中心軸方向の端部磁界強度
差を小さくすることが、特開昭63−110527号公
報や特開平1−274341号公報などに開示されてい
る。
強度Bとの比E/Bの値により電子の回転速度が決ま
り、Bの不均一な分布により、電子の回転速度も不均一
となり、多重発振の原因となっている。この多重発振時
の周波数偏差がマグネトロンの陰極側端子から外部に漏
洩する雑音となって、ラジオ、テレビなどの受信に妨害
を与えたり、多重発振の周波数そのものが通信に妨害を
与えるという問題がある。 この問題に対処すべく、図
8に示されるように、磁極片5、6の陽極ベイン2との
対向面の平坦部5a、6aを大きくして作用空間8での
陽極ベイン2端面における、中心軸方向の端部磁界強度
差を小さくすることが、特開昭63−110527号公
報や特開平1−274341号公報などに開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のよう
に、比較的肉厚が厚い磁極片(たとえば1.6mm)
5、6のそれぞれの対向面平坦部5a、および6aを形
成するための曲げ加工においては、磁極片上に載置され
て接続される比較的肉厚が薄い出力側筒状部品10の変
形を防止するため、陽極円筒体に取りつけられる側の磁
極片の平坦部の内径寸法を20mm程度以上には大きく
することができないという問題がある。さらに、比較的
高価な磁石の使用量を減少させるべく、磁気回路におけ
る磁石の磁力に対する利用効率を向上させるためにも、
磁極片の平坦部の内径寸法を大きくすることができな
い。
に、比較的肉厚が厚い磁極片(たとえば1.6mm)
5、6のそれぞれの対向面平坦部5a、および6aを形
成するための曲げ加工においては、磁極片上に載置され
て接続される比較的肉厚が薄い出力側筒状部品10の変
形を防止するため、陽極円筒体に取りつけられる側の磁
極片の平坦部の内径寸法を20mm程度以上には大きく
することができないという問題がある。さらに、比較的
高価な磁石の使用量を減少させるべく、磁気回路におけ
る磁石の磁力に対する利用効率を向上させるためにも、
磁極片の平坦部の内径寸法を大きくすることができな
い。
【0010】また、陽極円筒体側の径の大きい均圧環4
の平坦部の内径側と磁極片の対向面側の小さい径の平坦
部の外径側との接続部となる円錐状の傾斜部の角度
θ1、θ2が直角に近くなるために、磁極片5の傾斜部
に、アンテナリード9を貫通させる孔5dを設ける際の
加工が困難となる。さらに組立時においては、孔5dへ
のアンテナリード9の貫通作業が困難となって組立性を
阻害したり、孔5dとアンテナリード9の位置関係が不
安定となりマイクロ波の(基本波の)伝送特性に影響を
与えたりする。
の平坦部の内径側と磁極片の対向面側の小さい径の平坦
部の外径側との接続部となる円錐状の傾斜部の角度
θ1、θ2が直角に近くなるために、磁極片5の傾斜部
に、アンテナリード9を貫通させる孔5dを設ける際の
加工が困難となる。さらに組立時においては、孔5dへ
のアンテナリード9の貫通作業が困難となって組立性を
阻害したり、孔5dとアンテナリード9の位置関係が不
安定となりマイクロ波の(基本波の)伝送特性に影響を
与えたりする。
【0011】また、作用空間内での磁界強度を平均化す
ることで作用空間内の中心軸方向両端部での磁力線の傾
きが大きくなることから、マグネトロンの発振原理の基
幹をなす直交静電磁界の形成ができなくなる。すなわ
ち、陰極から放出された熱電子が作用空間から逸脱して
磁極片に流れ込み、磁極片を溶融させるため、ガス放出
による真空破壊が発生し、発振が停止させられるという
問題がある。この問題はとくに負荷側でのマイクロ波反
射による影響を受けやすいアンテナリード側の出力部側
磁極片に発生することが多い。
ることで作用空間内の中心軸方向両端部での磁力線の傾
きが大きくなることから、マグネトロンの発振原理の基
幹をなす直交静電磁界の形成ができなくなる。すなわ
ち、陰極から放出された熱電子が作用空間から逸脱して
磁極片に流れ込み、磁極片を溶融させるため、ガス放出
による真空破壊が発生し、発振が停止させられるという
問題がある。この問題はとくに負荷側でのマイクロ波反
射による影響を受けやすいアンテナリード側の出力部側
磁極片に発生することが多い。
【0012】本発明はかかる問題を解決するためになさ
れたものであり、電子レンジなどを家庭で使用しても、
ラジオ、テレビまたは通信などに妨害を与えないような
低雑音のマグネトロンを低コスト、高品質で提供するこ
とを目的とする。
れたものであり、電子レンジなどを家庭で使用しても、
ラジオ、テレビまたは通信などに妨害を与えないような
低雑音のマグネトロンを低コスト、高品質で提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のマグネトロン
は、(a)陽極円筒体と、(b)陰極と、(c)ステム
と、(d)複数枚の陽極ベインと、(e)マイクロ波導
出用のアンテナリードと、(f)出力部と、(g)ステ
ム側の磁極片と出力部側の磁極片とからなる互いに対向
する一対の磁極片とを含むマグネトロンであって、前記
陰極(b)は前記陽極円筒体(a)の中心軸上に配置さ
れており、かつ前記ステム(c)は陽極円筒体(a)の
一端部に固着され、陰極(b)を支持固定しており、前
記陽極ベイン(d)は陽極円筒体(a)の内周面に放射
状に配設されており、前記アンテナリード(e)は前記
陽極ベインの一つに接続され、外方に延長されており、
前記出力部(f)は前記陽極円筒体のもう一方の端部に
固着され前記アンテナリードを囲みマイクロ波伝送およ
び放射部を形成しており、前記一対の磁極片(g)は前
記陽極円筒体(a)の両開口端部に配置され、かつ前記
陽極円筒体(a)の両開口端部と接続される部分に平坦
部を有し、前記陽極ベイン(d)に向かって傾斜部を介
して円錐状に突出しており、前記一対の磁極片(g)の
うち、出力部側の磁極片は前記陽極ベイン(d)の一つ
に接続されたマイクロ波導出用のアンテナリード(e)
を貫通させるための孔が傾斜部に設けられており、前記
陰極(b)と前記複数枚の陽極ベイン(d)の中心軸側
の先端とで囲まれて形成される磁力線の作用空間のうち
のステム側において、前記陽極ベイン(d)の端面にお
ける中心軸方向の磁界強度差が10%以下の範囲にある
ように、前記ステム側の磁極片の形状を前記出力側の磁
極片の形状とは異ならしめて前記一対の磁極片(g)を
形成してなることを特徴とする。
は、(a)陽極円筒体と、(b)陰極と、(c)ステム
と、(d)複数枚の陽極ベインと、(e)マイクロ波導
出用のアンテナリードと、(f)出力部と、(g)ステ
ム側の磁極片と出力部側の磁極片とからなる互いに対向
する一対の磁極片とを含むマグネトロンであって、前記
陰極(b)は前記陽極円筒体(a)の中心軸上に配置さ
れており、かつ前記ステム(c)は陽極円筒体(a)の
一端部に固着され、陰極(b)を支持固定しており、前
記陽極ベイン(d)は陽極円筒体(a)の内周面に放射
状に配設されており、前記アンテナリード(e)は前記
陽極ベインの一つに接続され、外方に延長されており、
前記出力部(f)は前記陽極円筒体のもう一方の端部に
固着され前記アンテナリードを囲みマイクロ波伝送およ
び放射部を形成しており、前記一対の磁極片(g)は前
記陽極円筒体(a)の両開口端部に配置され、かつ前記
陽極円筒体(a)の両開口端部と接続される部分に平坦
部を有し、前記陽極ベイン(d)に向かって傾斜部を介
して円錐状に突出しており、前記一対の磁極片(g)の
うち、出力部側の磁極片は前記陽極ベイン(d)の一つ
に接続されたマイクロ波導出用のアンテナリード(e)
を貫通させるための孔が傾斜部に設けられており、前記
陰極(b)と前記複数枚の陽極ベイン(d)の中心軸側
の先端とで囲まれて形成される磁力線の作用空間のうち
のステム側において、前記陽極ベイン(d)の端面にお
ける中心軸方向の磁界強度差が10%以下の範囲にある
ように、前記ステム側の磁極片の形状を前記出力側の磁
極片の形状とは異ならしめて前記一対の磁極片(g)を
形成してなることを特徴とする。
【0014】また、本発明のマグネトロンは、(a)陽
極円筒体と、(b)陰極と、(c)ステムと、(d)複
数枚の陽極ベインと、(e)マイクロ波導出用のアンテ
ナリードと、(f)出力部と、(g)ステム側の磁極片
と出力部側の磁極片とからなる互いに対向する一対の磁
極片とを含むマグネトロンであって、前記陰極(b)は
前記陽極円筒体(a)の中心軸上に配置されており、か
つ前記ステム(c)は陽極円筒体(a)の一端部に固着
され、陰極(b)を支持固定しており、前記陽極ベイン
(d)は陽極円筒体(a)の内周面に放射状に配設され
ており、前記アンテナリード(e)は前記陽極ベインの
一つに接続され、かつ外方に延長されており、前記出力
部(f)は前記陽極円筒体(a)のもう一方の端部に固
着され前記アンテナリード(e)を囲みマイクロ波伝送
および放射部を形成しており、前記一対の磁極片(g)
は前記陽極円筒体(a)の両開口端部に配置され、かつ
前記陽極円筒体(a)の両開口端部と接続される部分に
平坦部を有し、前記陽極ベイン(d)に向かって傾斜部
を介して円錐状に突出しており、前記一対の磁極片
(g)のうち、出力部側の磁極片は前記陽極ベインの一
つに接続されたマイクロ波導出用のアンテナリードを貫
通させるための孔が傾斜部に設けられており、前記陰極
(b)と、前記アンテナリード(e)とで形成される磁
力線の作用空間の、前記陽極ベインの端面における中心
軸方向の磁界強度を平均化するように、前記一対の磁極
片(g)の前記対向部の形状を前記対向部と反対側の前
記傾斜部側に向かってテーパ状あるいは湾曲状のいずれ
かに変位させた形状とすることを特徴とする。
極円筒体と、(b)陰極と、(c)ステムと、(d)複
数枚の陽極ベインと、(e)マイクロ波導出用のアンテ
ナリードと、(f)出力部と、(g)ステム側の磁極片
と出力部側の磁極片とからなる互いに対向する一対の磁
極片とを含むマグネトロンであって、前記陰極(b)は
前記陽極円筒体(a)の中心軸上に配置されており、か
つ前記ステム(c)は陽極円筒体(a)の一端部に固着
され、陰極(b)を支持固定しており、前記陽極ベイン
(d)は陽極円筒体(a)の内周面に放射状に配設され
ており、前記アンテナリード(e)は前記陽極ベインの
一つに接続され、かつ外方に延長されており、前記出力
部(f)は前記陽極円筒体(a)のもう一方の端部に固
着され前記アンテナリード(e)を囲みマイクロ波伝送
および放射部を形成しており、前記一対の磁極片(g)
は前記陽極円筒体(a)の両開口端部に配置され、かつ
前記陽極円筒体(a)の両開口端部と接続される部分に
平坦部を有し、前記陽極ベイン(d)に向かって傾斜部
を介して円錐状に突出しており、前記一対の磁極片
(g)のうち、出力部側の磁極片は前記陽極ベインの一
つに接続されたマイクロ波導出用のアンテナリードを貫
通させるための孔が傾斜部に設けられており、前記陰極
(b)と、前記アンテナリード(e)とで形成される磁
力線の作用空間の、前記陽極ベインの端面における中心
軸方向の磁界強度を平均化するように、前記一対の磁極
片(g)の前記対向部の形状を前記対向部と反対側の前
記傾斜部側に向かってテーパ状あるいは湾曲状のいずれ
かに変位させた形状とすることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図10は作用空間における従来の
陽極ベイン端面の中心軸方向中央部と軸方向端部の磁界
強度偏差の最大値と基本波以外の放射レベルを示す図で
ある。図10に示されるように、磁界強度偏差の最大値
が5〜10%程度までのばあいは、基本波以外の放射レ
ベルは25〜30%程度と低いが、磁界強度偏差が10
%を超えると、基本波以外の放射レベルは急激に上昇す
る。したがって、本発明においては、基本波以外の放射
レベルを低くするため、磁界強度偏差が10%未満にな
るように出力部側の磁極片とステム側の磁極片の形状を
調整したことを特徴とする。
陽極ベイン端面の中心軸方向中央部と軸方向端部の磁界
強度偏差の最大値と基本波以外の放射レベルを示す図で
ある。図10に示されるように、磁界強度偏差の最大値
が5〜10%程度までのばあいは、基本波以外の放射レ
ベルは25〜30%程度と低いが、磁界強度偏差が10
%を超えると、基本波以外の放射レベルは急激に上昇す
る。したがって、本発明においては、基本波以外の放射
レベルを低くするため、磁界強度偏差が10%未満にな
るように出力部側の磁極片とステム側の磁極片の形状を
調整したことを特徴とする。
【0016】つぎに図面を参照しながら本発明のマグネ
トロンの一実施例を説明する。
トロンの一実施例を説明する。
【0017】図1は本発明のマグネトロンの一実施例の
一部を示す断面説明図であり、図2は本発明のマグネト
ロンの他の実施例の磁極片を示す断面図であり、図3は
図1のマグネトロンの基本波周辺の周波数特性を示す
図、および陽極ベイン端面における、中心軸方向中央部
の磁界強度に対する偏差を示す図である。
一部を示す断面説明図であり、図2は本発明のマグネト
ロンの他の実施例の磁極片を示す断面図であり、図3は
図1のマグネトロンの基本波周辺の周波数特性を示す
図、および陽極ベイン端面における、中心軸方向中央部
の磁界強度に対する偏差を示す図である。
【0018】図1において、図7と同じ部分には同じ符
号を付してある。5は出力部側の磁極片であり、6はス
テム側の磁極片であり、どちらも鉄などの強磁性体から
なっている。通常のプレスのための金型に板状の磁極片
材料を押し込むことで磁極片が形成される。磁極片材料
の厚さは1.6mmであり、5a、6aは磁極片の対向
する径の小さい第1の平坦部であり、それらの径は、そ
れぞれD5aは12.0mm、D6aは15.0mmで
あり、出力部側の磁極片5aに比べてステム側の磁極片
6aの方が大きくなるように構成されている。5b、6
bは、陽極円筒体1および肉厚の薄い筒状部品10、1
1と接続するための径の大きい第2の平坦部であり、D
5b、D6bともにたとえば20.0mmであり、5c
と6cは第1の平坦部5a、6aと第2の平坦部5b、
6bを接続する円錐状の傾斜部である。5dはアンテナ
リード9を貫通させるための孔であり、たとえば短軸
5.0mm、長軸10.0mmの楕円形状である。6e
は陰極7を貫通させるために設けられた孔であり、その
径D6eは9.2mmである。5eは孔6eと同形状
で、作用空間内で中心軸に対してほぼ対称の磁界分布を
うるために設けられた孔であり、その径D5eは、D6
eと等しく、9.2mmである。θ1 は第2の平坦部5
bに対する傾斜部5cの角度であり、θ2 は第2の平坦
部6bに対する傾斜部6cの角度であり、θ1 はたとえ
ば64°、θ2 はたとえば75°で、D5a<D6a、
かつθ1 <θ2 の関係にある。また、孔5eと孔6e
は、陽極円筒体内のガスの排気をするためにも設けられ
ている。
号を付してある。5は出力部側の磁極片であり、6はス
テム側の磁極片であり、どちらも鉄などの強磁性体から
なっている。通常のプレスのための金型に板状の磁極片
材料を押し込むことで磁極片が形成される。磁極片材料
の厚さは1.6mmであり、5a、6aは磁極片の対向
する径の小さい第1の平坦部であり、それらの径は、そ
れぞれD5aは12.0mm、D6aは15.0mmで
あり、出力部側の磁極片5aに比べてステム側の磁極片
6aの方が大きくなるように構成されている。5b、6
bは、陽極円筒体1および肉厚の薄い筒状部品10、1
1と接続するための径の大きい第2の平坦部であり、D
5b、D6bともにたとえば20.0mmであり、5c
と6cは第1の平坦部5a、6aと第2の平坦部5b、
6bを接続する円錐状の傾斜部である。5dはアンテナ
リード9を貫通させるための孔であり、たとえば短軸
5.0mm、長軸10.0mmの楕円形状である。6e
は陰極7を貫通させるために設けられた孔であり、その
径D6eは9.2mmである。5eは孔6eと同形状
で、作用空間内で中心軸に対してほぼ対称の磁界分布を
うるために設けられた孔であり、その径D5eは、D6
eと等しく、9.2mmである。θ1 は第2の平坦部5
bに対する傾斜部5cの角度であり、θ2 は第2の平坦
部6bに対する傾斜部6cの角度であり、θ1 はたとえ
ば64°、θ2 はたとえば75°で、D5a<D6a、
かつθ1 <θ2 の関係にある。また、孔5eと孔6e
は、陽極円筒体内のガスの排気をするためにも設けられ
ている。
【0019】図1に示すマグネトロンの陽極ベインの端
面における作用空間内の中心軸方向の磁界強度差を図3
(b)に示す。従来と同様の磁極片を使用したステム側
端部においては、中央部の磁界強度に対する偏差が8%
と、ステム側において平均化されていることから、ステ
ム側における多重発振を軽減することができる。
面における作用空間内の中心軸方向の磁界強度差を図3
(b)に示す。従来と同様の磁極片を使用したステム側
端部においては、中央部の磁界強度に対する偏差が8%
と、ステム側において平均化されていることから、ステ
ム側における多重発振を軽減することができる。
【0020】また、出力部側の磁極片5端部において
は、第1の平坦部5aが従来と同様に径が小さく(1
2.0mm程度)形成されているため、磁力の傾きが小
さく、マイクロ波電界のひずみの影響を受けても、熱電
子の作用空間8からの逸脱はない。なお、ステム側の磁
極片6においては磁力の傾きは大きくなるが、アンテナ
リード9からは遠くなるので、マイクロ波電界のひずみ
の影響がなく、作用空間8からの熱電子の逸脱はない。
は、第1の平坦部5aが従来と同様に径が小さく(1
2.0mm程度)形成されているため、磁力の傾きが小
さく、マイクロ波電界のひずみの影響を受けても、熱電
子の作用空間8からの逸脱はない。なお、ステム側の磁
極片6においては磁力の傾きは大きくなるが、アンテナ
リード9からは遠くなるので、マイクロ波電界のひずみ
の影響がなく、作用空間8からの熱電子の逸脱はない。
【0021】図3(a)に示される、図1のマグネトロ
ンの基本波周辺の周波数特性を、図7の従来のマグネト
ロンの周波数特性と比較すると、多重発振に起因したメ
インローブ周辺のサイドローブが抑制されていることが
わかる。
ンの基本波周辺の周波数特性を、図7の従来のマグネト
ロンの周波数特性と比較すると、多重発振に起因したメ
インローブ周辺のサイドローブが抑制されていることが
わかる。
【0022】さらに、図1のマグネトロンによれば、ア
ンテナリード9を貫通するための孔5dを有する出力部
側の磁極片5は従来と同じ磁極片を使用することができ
るため、アンテナリード9の貫通作業になんら悪影響を
与えることはなく、従来と同等の作業性を確保でき、不
要なコストアップを招くことがない。
ンテナリード9を貫通するための孔5dを有する出力部
側の磁極片5は従来と同じ磁極片を使用することができ
るため、アンテナリード9の貫通作業になんら悪影響を
与えることはなく、従来と同等の作業性を確保でき、不
要なコストアップを招くことがない。
【0023】前記実施例では、磁極片6の、磁極片5と
対向する第1の平坦部6aの径D6aを磁極片5の第1
の平坦部5aよりも大きく形成したが、図2(b)、ま
たは(c)に示されるような形状にしても同様の効果が
えられる。すなわち、本実施例の磁極片6と比較して、
図2(b)に示すように、第1の平坦部6aが孔6e方
向に向かうにつれて、第2の平坦部6bに近づく湾曲さ
せた形状であっても、湾曲の度合いの調整をすること
で、作用空間8における磁界分布を均一にすることがで
きる。また、図2(c)に示すように、第1の平坦部6
aが孔6e方向に直線状に傾きをもっていても、その傾
きの調整をすることで、作用空間8における磁界分布を
均一にすることができる。
対向する第1の平坦部6aの径D6aを磁極片5の第1
の平坦部5aよりも大きく形成したが、図2(b)、ま
たは(c)に示されるような形状にしても同様の効果が
えられる。すなわち、本実施例の磁極片6と比較して、
図2(b)に示すように、第1の平坦部6aが孔6e方
向に向かうにつれて、第2の平坦部6bに近づく湾曲さ
せた形状であっても、湾曲の度合いの調整をすること
で、作用空間8における磁界分布を均一にすることがで
きる。また、図2(c)に示すように、第1の平坦部6
aが孔6e方向に直線状に傾きをもっていても、その傾
きの調整をすることで、作用空間8における磁界分布を
均一にすることができる。
【0024】本発明のその他の実施例について、図4を
参照しながら説明する。図4は本発明のマグネトロンの
その他の実施例の一部を示す断面説明図であり、図5は
本発明のマグネトロンのさらに他の実施例の磁極片を示
す断面図であり、図6は図4のマグネトロンの基本波周
辺の周波数特性を示す図、および陽極ベイン端面におけ
る、中心軸方向中央部の磁界強度に対する偏差を示す図
である。図4において、図1と同じ部分には同じ符号を
付している。
参照しながら説明する。図4は本発明のマグネトロンの
その他の実施例の一部を示す断面説明図であり、図5は
本発明のマグネトロンのさらに他の実施例の磁極片を示
す断面図であり、図6は図4のマグネトロンの基本波周
辺の周波数特性を示す図、および陽極ベイン端面におけ
る、中心軸方向中央部の磁界強度に対する偏差を示す図
である。図4において、図1と同じ部分には同じ符号を
付している。
【0025】図4において、第1の平坦部の径D5aと
D6aはともに、たとえば14.0mmであり、第1の
平坦部5aは孔5eに向かって傾斜している。第1の平
坦部6aも第1の平坦部5aと同様に孔6eに向かって
傾斜している(図4および図5(a)参照)。出力部側
の磁極片5とステム側の磁極片6のそれぞれのテーパ代
5t、6tはともに、たとえば0.5mmであり、磁極
片5の第2の平坦部5b、および磁極片6の第2の平坦
部6bのそれぞれの径D5bとD6bはともに、たとえ
ば22.0mmである。また、孔6eの径D6eはたと
えば9.2mmであり、孔6eとほぼ同形状で対称の磁
界分布をうるために設けられた孔5eの径D5eは9.
2mmであり、径D6eと等しい。ここで、図1と同様
に、孔5eと孔6eは、陽極円筒内のガスの排気のため
にも設けられている。平坦部5bに対する傾斜部5cの
角度であるθ1、および平坦部6bに対する傾斜部6c
の角度であるθ2は、ともにたとえば71°である。こ
のように、図1に示される実施例とは異なり、ステム側
と出力部側のどちらの磁極片も平坦部がテーパ代を有し
ている構造にすることで、中心軸方向の磁界強度をほぼ
均一化することができる。
D6aはともに、たとえば14.0mmであり、第1の
平坦部5aは孔5eに向かって傾斜している。第1の平
坦部6aも第1の平坦部5aと同様に孔6eに向かって
傾斜している(図4および図5(a)参照)。出力部側
の磁極片5とステム側の磁極片6のそれぞれのテーパ代
5t、6tはともに、たとえば0.5mmであり、磁極
片5の第2の平坦部5b、および磁極片6の第2の平坦
部6bのそれぞれの径D5bとD6bはともに、たとえ
ば22.0mmである。また、孔6eの径D6eはたと
えば9.2mmであり、孔6eとほぼ同形状で対称の磁
界分布をうるために設けられた孔5eの径D5eは9.
2mmであり、径D6eと等しい。ここで、図1と同様
に、孔5eと孔6eは、陽極円筒内のガスの排気のため
にも設けられている。平坦部5bに対する傾斜部5cの
角度であるθ1、および平坦部6bに対する傾斜部6c
の角度であるθ2は、ともにたとえば71°である。こ
のように、図1に示される実施例とは異なり、ステム側
と出力部側のどちらの磁極片も平坦部がテーパ代を有し
ている構造にすることで、中心軸方向の磁界強度をほぼ
均一化することができる。
【0026】本実施例による陽極ベインの端面におけ
る、作用空間内の中心軸方向の磁界強度差を図6(b)
に示す。陽極ベイン2の端面における中心軸方向の磁界
強度が16%であるのに対し、出力部側端面、ステム側
端面ともに磁界強度が8%と、図9(b)に示される従
来の16%に比べ、ほぼ均一化されていることから、中
心軸方向の磁界強度差に起因した多重発振を軽減するこ
とができる。
る、作用空間内の中心軸方向の磁界強度差を図6(b)
に示す。陽極ベイン2の端面における中心軸方向の磁界
強度が16%であるのに対し、出力部側端面、ステム側
端面ともに磁界強度が8%と、図9(b)に示される従
来の16%に比べ、ほぼ均一化されていることから、中
心軸方向の磁界強度差に起因した多重発振を軽減するこ
とができる。
【0027】本実施例のマグネトロンの基本波周辺の周
波数特性を図6(a)に示す。図9(a)の従来のマグ
ネトロンの周波数特性と比較して、多重発振に起因した
メインローブ周辺のサイドローブが抑制されていること
がわかる。
波数特性を図6(a)に示す。図9(a)の従来のマグ
ネトロンの周波数特性と比較して、多重発振に起因した
メインローブ周辺のサイドローブが抑制されていること
がわかる。
【0028】さらに、アンテナリードの貫通する孔5b
を有する出力部側の磁極片5の傾斜部5cの角度が71
°程度と浅く構成されているため、従来よりもアンテナ
リード貫通作業が容易になり、作業のバラツキに起因し
た基本波特性の悪化による品質の低下を招くこともな
い。
を有する出力部側の磁極片5の傾斜部5cの角度が71
°程度と浅く構成されているため、従来よりもアンテナ
リード貫通作業が容易になり、作業のバラツキに起因し
た基本波特性の悪化による品質の低下を招くこともな
い。
【0029】図4に示される前記実施例のマグネトロン
では、磁極片6を図5(b)および(c)に示されるよ
うな形状に形成しても同様の効果がえられる。すなわ
ち、本実施例の磁極片6と比較して、図5(b)に示す
ように、第1の平坦部6aが孔6e方向に向かうにつれ
て、第2の平坦部6bに近づく湾曲させた形状であって
も、湾曲の度合いの調整をすることで、磁極片5の傾斜
部5cの角度を浅くしたままで、磁極片の作用空間8に
おける磁界分布を均一にすることができる。磁極片5を
磁極片6と同じ形状に形成することはいうまでもない。
また、図5(c)に示すように、第1の平坦部6aが孔
6e方向に直線状に傾きをもっていて(テーパ状になっ
ていて)その先端に平坦部を有していても、その傾きの
調整をすることで、作用空間8における磁界分布を均一
にすることができる。
では、磁極片6を図5(b)および(c)に示されるよ
うな形状に形成しても同様の効果がえられる。すなわ
ち、本実施例の磁極片6と比較して、図5(b)に示す
ように、第1の平坦部6aが孔6e方向に向かうにつれ
て、第2の平坦部6bに近づく湾曲させた形状であって
も、湾曲の度合いの調整をすることで、磁極片5の傾斜
部5cの角度を浅くしたままで、磁極片の作用空間8に
おける磁界分布を均一にすることができる。磁極片5を
磁極片6と同じ形状に形成することはいうまでもない。
また、図5(c)に示すように、第1の平坦部6aが孔
6e方向に直線状に傾きをもっていて(テーパ状になっ
ていて)その先端に平坦部を有していても、その傾きの
調整をすることで、作用空間8における磁界分布を均一
にすることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明のマグネトロンによれば、陰極と
複数枚の陽極ベインの中心軸側の先端とで囲まれて形成
される磁力線の作用空間のうちのステム側において、前
記陽極ベインの端面における中心軸方向の磁界強度差が
10%以下の範囲にあるように、前記ステム側の磁極片
の形状を前記出力側の磁極片の形状とは異ならしめて前
記一対の磁極片を形成しているので、製造コストのアッ
プや品質を低下させることなくマグネトロンの磁界分布
を均一にすることができる。
複数枚の陽極ベインの中心軸側の先端とで囲まれて形成
される磁力線の作用空間のうちのステム側において、前
記陽極ベインの端面における中心軸方向の磁界強度差が
10%以下の範囲にあるように、前記ステム側の磁極片
の形状を前記出力側の磁極片の形状とは異ならしめて前
記一対の磁極片を形成しているので、製造コストのアッ
プや品質を低下させることなくマグネトロンの磁界分布
を均一にすることができる。
【0031】また、磁極片の対向部の形状を前記対向部
と反対側の前記傾斜部側に向かってテーパ状または湾曲
状に変位させた形状にしたので、製造コストのアップや
品質を低下させることなくマグネトロンの磁界分布を均
一にすることができる。さらに、磁界分布の不均一に起
因した多重発振が軽減され、かつ雑音が抑制されたマグ
ネトロンを提供することができる。
と反対側の前記傾斜部側に向かってテーパ状または湾曲
状に変位させた形状にしたので、製造コストのアップや
品質を低下させることなくマグネトロンの磁界分布を均
一にすることができる。さらに、磁界分布の不均一に起
因した多重発振が軽減され、かつ雑音が抑制されたマグ
ネトロンを提供することができる。
【0032】したがって、本発明のマグネトロンを用い
た電子レンジを家庭で使用すると、ラジオやテレビ、通
信などに雑音が入ることがない。
た電子レンジを家庭で使用すると、ラジオやテレビ、通
信などに雑音が入ることがない。
【図1】本発明のマグネトロンの一実施例の一部を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明のマグネトロンにかかわるステム側の磁
極片を示す断面図である。
極片を示す断面図である。
【図3】図1のマグネトロンの基本波周辺の周波数特性
を示す図、および陽極ベイン端面における、中心軸方向
中央部の磁界強度に対する偏差を示す図である。
を示す図、および陽極ベイン端面における、中心軸方向
中央部の磁界強度に対する偏差を示す図である。
【図4】本発明のマグネトロンの他の実施例の一部を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】本発明のマグネトロンにかかわるステム側の磁
極片を示す断面図である。
極片を示す断面図である。
【図6】本発明のマグネトロンの基本波周辺の周波数特
性を示す図、および陽極ベイン端面における、中心軸方
向中央部の磁界強度に対する偏差を示す図である。
性を示す図、および陽極ベイン端面における、中心軸方
向中央部の磁界強度に対する偏差を示す図である。
【図7】従来のマグネトロンの一例の一部を示す断面図
である。
である。
【図8】従来のマグネトロンの一部を示す断面図であ
る。
る。
【図9】従来のマグネトロンの基本波周辺の周波数特性
を示す図、および陽極ベイン端面における、中心軸方向
中央部の磁界強度に対する偏差を示す図である。
を示す図、および陽極ベイン端面における、中心軸方向
中央部の磁界強度に対する偏差を示す図である。
【図10】磁界強度偏差の最大値と基本波以外の放射レ
ベルの関係を示す図である。
ベルの関係を示す図である。
1 陽極円筒体 2 陽極ベイン 3 均圧環 4 均圧環 5 磁極片 6 磁極片 7 陰極 8 作用空間 9 アンテナリード
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)陽極円筒体と、(b)陰極と、
(c)ステムと、(d)複数枚の陽極ベインと、(e)
マイクロ波導出用のアンテナリードと、(f)出力部
と、(g)ステム側の磁極片と出力部側の磁極片とから
なる互いに対向する一対の磁極片とを含むマグネトロン
であって、前記陰極(b)は前記陽極円筒体(a)の中
心軸上に配置されており、かつ前記ステム(c)は陽極
円筒体(a)の一端部に固着され、陰極(b)を支持固
定しており、前記陽極ベイン(d)は陽極円筒体(a)
の内周面に放射状に配設されており、前記アンテナリー
ド(e)は前記陽極ベインの一つに接続され、外方に延
長されており、前記出力部(f)は前記陽極円筒体のも
う一方の端部に固着され前記アンテナリードを囲みマイ
クロ波伝送および放射部を形成しており、前記一対の磁
極片(g)は前記陽極円筒体(a)の両開口端部に配置
され、かつ前記陽極円筒体(a)の両開口端部と接続さ
れる部分に平坦部を有し、前記陽極ベイン(d)に向か
って傾斜部を介して円錐状に突出しており、前記一対の
磁極片(g)のうち、出力部側の磁極片は前記陽極ベイ
ン(d)の一つに接続されたマイクロ波導出用のアンテ
ナリード(e)を貫通させるための孔が傾斜部に設けら
れており、前記陰極(b)と前記複数枚の陽極ベイン
(d)の中心軸側の先端とで囲まれて形成される作用空
間のうちのステム側において、前記陽極ベイン(d)の
端面における中心軸方向の磁界強度差が10%以下の範
囲にあるように、前記ステム側の磁極片の形状を前記出
力側の磁極片の形状とは異ならしめて前記一対の磁極片
(g)を形成してなることを特徴とするマグネトロン。 - 【請求項2】 (a)陽極円筒体と、(b)陰極と、
(c)ステムと、(d)複数枚の陽極ベインと、(e)
マイクロ波導出用のアンテナリードと、(f)出力部
と、(g)ステム側の磁極片と出力部側の磁極片とから
なる互いに対向する一対の磁極片とを含むマグネトロン
であって、前記陰極(b)は前記陽極円筒体(a)の中
心軸上に配置されており、かつ前記ステム(c)は陽極
円筒体(a)の一端部に固着され、陰極(b)を支持固
定しており、前記陽極ベイン(d)は陽極円筒体(a)
の内周面に放射状に配設されており、前記アンテナリー
ド(e)は前記陽極ベインの一つに接続され、かつ外方
に延長されており、前記出力部(f)は前記陽極円筒体
(a)のもう一方の端部に固着され前記アンテナリード
(e)を囲みマイクロ波伝送および放射部を形成してお
り、前記一対の磁極片(g)は前記陽極円筒体(a)の
両開口端部に配置され、かつ前記陽極円筒体(a)の両
開口端部と接続される部分に平坦部を有し、前記陽極ベ
イン(d)に向かって傾斜部を介して円錐状に突出して
おり、前記一対の磁極片(g)のうち、出力部側の磁極
片は前記陽極ベインの一つに接続されたマイクロ波導出
用のアンテナリードを貫通させるための孔が傾斜部に設
けられており、前記陰極(b)と、前記アンテナリード
(e)とで形成される作用空間の、前記陽極ベインの端
面における中心軸方向の磁界強度を平均化するように、
前記一対の磁極片(g)の前記対向部の形状を前記対向
部と反対側の前記傾斜部側に向かってテーパ状あるいは
湾曲状に変位させた形状とすることを特徴とするマグネ
トロン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28216795A JPH09129149A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28216795A JPH09129149A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | マグネトロン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09129149A true JPH09129149A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17648979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28216795A Pending JPH09129149A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | マグネトロン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09129149A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6872929B2 (en) | 2003-04-17 | 2005-03-29 | The Regents Of The University Of Michigan | Low-noise, crossed-field devices such as a microwave magnetron, microwave oven utilizing same and method of converting a noisy magnetron to a low-noise magnetron |
| JP2006260976A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | マグネトロン |
| EP1422738A3 (en) * | 2002-11-21 | 2007-10-24 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Magnetron for microwave oven |
| JP2008027832A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | マグネトロン |
| EP1426996A3 (en) * | 2002-12-06 | 2008-02-27 | SAMSUNG ELECTRONICS Co. Ltd. | Magnetron and microwave oven and high frequency heating apparatus each equipped with the same |
| KR20100109444A (ko) * | 2009-03-30 | 2010-10-08 | 도시바 호꾸또 덴시 가부시끼가이샤 | 전자렌지용 마그네트론 |
| WO2015029430A1 (ja) * | 2013-08-29 | 2015-03-05 | 東芝ホクト電子株式会社 | マグネトロン |
| CN104465276A (zh) * | 2014-12-08 | 2015-03-25 | 中国人民解放军国防科学技术大学 | 紧凑型轴向输出te11模式的相对论磁控管 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP28216795A patent/JPH09129149A/ja active Pending
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