JPH09129576A - ダイサーシート貼付方法 - Google Patents

ダイサーシート貼付方法

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JPH09129576A
JPH09129576A JP30977795A JP30977795A JPH09129576A JP H09129576 A JPH09129576 A JP H09129576A JP 30977795 A JP30977795 A JP 30977795A JP 30977795 A JP30977795 A JP 30977795A JP H09129576 A JPH09129576 A JP H09129576A
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JP
Japan
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work
dicer
sheet
closed space
dicer sheet
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JP30977795A
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Tatsumi Yoshino
野 龍 巳 吉
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイサーシートの主面がワークに一気に貼付
されることを防止でき、ダイサーシートとワークとの間
に気泡が入り込みにくいダイサーシート貼付方法を提供
する。 【解決手段】 第1のステップで容器内にワーク1が吸
引保持される。第2のステップで、ワーク1を吸引保持
しながら容器12内に密閉空間16が形成される。第3
のステップで、ワーク1を吸引保持することにより減圧
される密閉空間16の気圧が測定される。第4のステッ
プで、密閉空間16内外の気圧を平衡させるため、密閉
空間16内へ送り込むエア量が決定される。第5のステ
ップで、エアを密閉空間16内へ送り込みながら、ダイ
サーシート2が容器12にセットされる。第6のステッ
プで、ワーク1とダイサーシート2との間の密閉空間1
6がゆっくりと減圧される。第7のステップで、密閉空
間16が急激に減圧され、ダイサーシート2がワーク1
に完全に貼付される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はダイサーシート貼
付方法に関し、特にたとえば、ダイサーカットを行うべ
きセラミックスなどの割れやすいワークに、伸縮性を有
するダイサーシートを気圧差により貼付するためのダイ
サーシート貼付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、この発明の背景となる従来のダ
イサーシート貼付方法の一例を示す図解図である。ワー
ク1は、たとえば圧電素子などに用いられるセラミック
スなどからなる薄い板状のものである。このワーク1の
一方主面には、ワーク1を所定の形状にダイサーによっ
て切断(以下、ダイサーカットという)する際の前工程
として、ダイサーシート2が貼付される。ダイサーシー
ト2は、ダイサーによってワーク1を切断する時に、切
断刃がワーク1を載置したテーブルを傷付けるのを防止
し、切断したワーク1が飛散しないようにするためのも
のである。このワーク1とダイサーシート2との間に気
泡が入り込むと、ダイサーカット時にワーク1がダイサ
ーシート2から剥がれて、ワーク1にクラックや割れが
生じたり飛散してしまう原因となる。
【0003】そこで、ワーク1とダイサーシート2との
間に気泡が生じるのを防止するため、図4に示すような
ダイサーシート貼付装置を用いてダイサーシート2を貼
付する方法がある。このダイサーシート貼付装置10
は、断面略U字形状のベース部材12を含む。ベース部
材12の底面には、ワーク1を吸引保持するための吸引
孔14が形成される。また、ベース部材12の底面に
は、第1の気圧調整孔16が形成される。ベース部材1
2の上には、ダイサーシートを保持するための平面矩形
の枠状の保持部材18が配置される。保持部材18は、
ダイサーシート2を貼着して保持するためのものであ
る。ダイサーシート2の貼着面には、たとえば感圧型の
粘着剤層2aが設けられている。保持部材18は、ダイ
サーシート2の粘着剤層2aをワーク1の一方主面に向
けて、ベース部材12の上に載置され、ベース部材1
2、保持部材18、およびダイサーシート2に囲まれ密
閉された第1の空間20が形成される。
【0004】また、保持部材18の上には、断面略U字
形状のフード部材22がダイサーシート2の上を覆うよ
うにして載置され、フード部材22およびダイサーシー
ト2に囲まれ密閉された第2の空間24が形成される。
さらに、フード部材22の略中央部には、第2の気圧調
整孔26が形成される。第2の気圧調整孔26は、第2
の空間24内のエアを吸引または送出し、気圧を調整す
るための気圧調整装置に接続される。
【0005】この装置10を用いる従来のダイサーシー
ト貼付方法では、まず、図4(A)に示すように、ワー
ク1を吸引孔14から吸引してベース部材12に保持す
る。次に、ダイサーシート2を保持部材18に保持させ
る。そして、ダイサーシート2を保持した保持部材18
をベース部材12に載置して、密閉された第1の空間2
0を形成する。次に、ダイサーシート2を覆うようにし
てフード部材22を取り付けて、密閉された第2の空間
24を形成する。
【0006】次に、第2の空間24および第1の空間2
0をそれぞれ減圧する。その後、第2の空間24を開放
して大気圧をかけると、図4(B)に示すように、ダイ
サーシート2が第1の空間20へと撓み入る。さらに、
図4(C)に示すように、第2の空間24と第1の空間
20との圧力差により、ダイサーシート2の粘着剤層2
aがワーク1へと押圧され貼付される。その後、第1の
空間20の減圧を解除して、第2の空間24の気圧と第
1の空間20の気圧とが等しくなると、図4(D)に示
すように、ダイサーシート2の張力によりワーク1が持
ち上がる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の貼付方法では、ワーク1の主面が凹凸してい
る場合に、ワーク1を吸引孔14から吸引してベース部
材12に保持する際に、ワーク1とベース部材12とが
密着せず隙間が生じる。そして、ワーク1とベース部材
12との隙間から第1の空間20内のエアが漏れて、第
1の空間20が減圧されてしまう。すると、第1の空間
20と第2の空間24との気圧のバランスが崩れるた
め、ダイサーシート2がベース部材12の上にセットさ
れると、すぐにダイサーシート2が第1の空間20へ撓
み入ってワーク1に一気に貼り付いてしまう。そのた
め、ダイサーシート2とワーク1との間に気泡が入り込
みやすい。従来の方法でこのような不都合を避けるため
には、ワークを吸引保持ではなく機械的に保持しなけれ
ばならない。しかし、ワークを機械的に保持する場合に
は、メカが複雑になり、高コストになるとともに、ワー
クにストレスがかかり、割れや欠けの原因となる。
【0008】また、従来の貼付方法では、ダイサーシー
ト2の貼付時に、第1の空間20の気圧と第2の空間2
4の気圧との圧力差が急激に大きくなるため、ダイサー
シート2の主面がワーク1に一気に貼り付いてしまう。
そのため、ダイサーシート2とワーク1との間に気泡が
入り込みやすい。
【0009】それゆえに、この発明の主たる目的は、ダ
イサーシートの主面がワークに一気に貼付されることを
防止でき、ダイサーシートとワークとの間に気泡が入り
込みにくいダイサーシート貼付方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダイサ
ーシート貼付方法は、ダイサーカットされるワークへの
ダイサーシートの貼付方法であって、密閉空間内でワー
クを吸引して保持するステップと、ワークの一方主面に
貼付すべきダイサーシートがワークに対して急激に貼付
しないようにするため、ワークを吸引して保持すること
により減圧される密閉空間内へエアを送りこんで密閉空
間内外の気圧の平衡をとるステップを含む、ダイサーシ
ート貼付方法である。
【0011】請求項2に記載のダイサーシート貼付方法
は、ダイサーカットされるワークへのダイサーシートの
貼付方法であって、ワークを吸引保持するステップと、
ワークとその一方主面に貼付すべきダイサーシートとの
間に、密閉空間を形成し、密閉空間内外の気圧が平衡に
なるようにその密閉空間内の気圧を調整しながら、ダイ
サーシートをワークの一方主面に対向させつつ保持する
ステップと、ダイサーシートを撓ませてワークに貼付す
る際に、ダイサーシートとワークとの間に気泡が入り込
まないように、ダイサーシートの撓みの頂点から徐々に
ワークの主面に貼付するため、ワークとダイサーシート
との間の密閉空間をゆっくりと減圧するステップと、撓
みの頂点がワークの主面に貼付されたダイサーシートの
残りの部分を、ワークの主面の残りの部分に一気に貼付
するステップとを含む、ダイサーシート貼付方法であ
る。
【0012】請求項3に記載のダイサーシート貼付方法
は、ダイサーカットされるワークへのダイサーシートの
貼付方法であって、容器内にワークを吸引して保持する
第1のステップと、ワークを吸引保持しながら、蓋で容
器を密閉して容器内に密閉空間を形成する第2のステッ
プと、ワークを吸引保持することにより減圧される密閉
空間の気圧を測定する第3のステップと、第3のステッ
プにおいて測定された密閉空間内の気圧を密閉空間外の
気圧と平衡させるため、密閉空間内へ送り込むエア量を
決定する第4のステップと、ワークの一方主面に貼付す
べきダイサーシートとワークとの間に密閉空間を形成す
るため容器から蓋を取り外し、第4のステップで決定さ
れた量のエアを密閉空間内へ送り込みながら、ダイサー
シートで容器を再度密閉して密閉空間を形成する第5の
ステップと、ダイサーシートを撓ませてワークに貼付す
る際に、ダイサーシートとワークとの間に気泡が入り込
まないように、ダイサーシートの撓みの頂点から徐々に
ワークの主面に貼付するため、ダイサーシートとワーク
との間の密閉空間をゆっくりと減圧する第6のステップ
と、撓みの頂点がワークの主面に貼付されたダイサーシ
ートの残りの部分を、ワークの主面の残りの部分に一気
に貼付するため、ワークとダイサーシートとの間の密閉
空間を急激に減圧する第7のステップとを含む、ダイサ
ーシート貼付方法である。
【0013】
【作用】請求項1に記載のダイサーシート貼付方法で
は、密閉空間内でワークが吸引されて保持されるため、
密閉空間が減圧される。そして、減圧された密閉空間内
へエアを送り込むことにより、密閉空間内外の気圧が平
衡にされる。したがって、ダイサーシートがワークに対
して急激に貼付されることがなく、ダイサーシートとワ
ークとの間に気泡が入り込まない。
【0014】請求項2に記載のダイサーシート貼付方法
では、まず、ワークが吸引保持される。次に、吸引保持
されるワークと、そのワークの一方主面に貼付すべきダ
イサーシートとの間に密閉空間が形成される。そして、
その密閉空間内外の気圧が平衡になるように気圧を調整
しながら、ダイサーシートがワークの一方主面に対向さ
れつつ保持される。このとき、密閉空間内外の気圧の平
衡がとられているため、保持されたダイサーシートがワ
ークに対して急激に貼付されることがない。次に、ワー
クとダイサーシートとの間の密閉空間をゆっくりと減圧
する。すると、ダイサーシートは、密閉空間内のワーク
へ向かって撓み込む。そして、ダイサーシートは、その
撓みの頂点から徐々にワークの主面に貼り付いていく。
次に、撓みの頂点がワークの主面に貼付されたダイサー
シートの残りの部分が、ワークの主面の残りの部分に一
気に貼付される。したがって、ダイサーシートとワーク
との間のエアが撓みの頂点から外側へ押し出されなが
ら、ダイサーシートがワークに貼付されることとなる。
そのため、このダイサーシート貼付方法によれば、ダイ
サーシートとワークとの間に気泡が入り込みにくい。
【0015】請求項3に記載のダイサーシート貼付方法
では、第1のステップにおいて、容器内にワークが吸引
されて保持される。次に、第2のステップにおいて、ワ
ークが吸引保持されながら、蓋で容器が密閉され密閉空
間が形成される。次に、第3のステップにおいて、ワー
クを吸引保持することにより減圧される密閉空間内の気
圧が測定される。次に、第4のステップにおいて、密閉
空間内の気圧と密閉空間外の気圧とを平衡させるため、
密閉空間内へ送り込むエア量が決定される。次に、第5
のステップにおいて、ワークの一方主面に貼付すべきダ
イサーシートとワークとの間に密閉空間を形成するた
め、容器の蓋が取り外される。そして、第4のステップ
で決定された量のエアを容器内へ送り込みながら、ダイ
サーシートで容器が密閉される。こうすることにより、
密閉した瞬間のダイサーシートとワークとの間の密閉空
間内外の気圧の平衡がとられるため、ダイサーシートが
ワークに対して急激に貼付されることがない。次に、第
6のステップにおいて、ワークとダイサーシートとの間
の密閉空間がゆっくりと減圧される。すると、ダイサー
シートは、密閉空間内のワークへ向かって撓み込む。そ
して、ダイサーシートは、その撓みの頂点から徐々にワ
ークの主面に貼り付いていく。次に、第7のステップに
おいて、撓みの頂点がワークの主面に貼付されたダイサ
ーシートの残りの部分を、ワークの主面の残りの部分に
一気に貼付するため、ワークとダイサーシートとの間の
密閉空間が急激に減圧される。したがって、ダイサーシ
ートとワークとの間のエアが、ダイサーシートの撓みの
頂点から外側へ押し出されながら、ダイサーシートがワ
ークに貼付されることとなる。そのため、このダイサー
シート貼付方法によれば、ダイサーシートとワークとの
間に気泡が入り込みにくい。
【0016】
【発明の効果】この発明にかかるダイサーシート貼付方
法によれば、ダイサーシートの主面がワークに一気に貼
付されることを防止できるので、ダイサーシートとワー
クとの間に気泡が入り込みにくい。また、気圧差により
ダイサーシートをワークに押圧するので、貼付すべきダ
イサーシート全面を均等に押圧することができる。さら
に、気圧差によりダイサーシートをワークに押圧するの
で、ワークに過大なストレスがかからず、クラックや割
れが生じにくい。また、この発明によれば、凹凸のある
ワークであっても、貼付精度を高めることが低コストで
実現できる。
【0017】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態の一
例の前半工程を示す工程図である。図2は、この発明の
実施形態の一例の後半工程を示す工程図である。まず、
この発明に用いられるダイサーシート貼付装置について
説明する。この発明のダイサーシート貼付装置10は、
図1(A)に示すように、断面略U字形状の容器12を
含む。容器12は、板状の蓋14で密閉されて、図1
(C)に示すように容器12の内部に密閉空間16が形
成される。容器12の底面のたとえば略中央部には、ワ
ーク1を載置するための載置台12aが突き出るように
して形成される。載置台12aのワーク1と接触する面
の面積は、ワーク1よりもやや小さくなるよう形成され
る。また、容器12の底面の略中央部には、載置台12
aの略中央部を貫通するようにして、ワーク保持手段と
しての吸引孔18が形成される。吸引孔18は、ワーク
1を吸引保持するためのものである。吸引孔18は、吸
引装置(図示せず)に接続される。なお、この実施例に
適用されるワーク1は、たとえば薄い板状のセラミック
材料などであり、たとえば圧電素子などに用いられるも
のである。
【0019】また、容器12の一方側壁には、第1の気
圧調整孔20が形成される。第1の気圧調整孔20は、
第1のバルブ22を介して、エアを送り込むための第1
の気圧調整装置(図示せず)に接続される。第1のバル
ブ22と第1の気圧調整装置との間には、密閉空間16
へ送り込むエアの圧力を測定するための第1の気圧計2
4が設けられる。この実施形態では、第1の気圧計24
は、図示するように、第1のバルブ22とともに同一の
ケース内に収納される。
【0020】また、容器12の他方側壁には、第2の気
圧調整孔26が形成される。第2の気圧調整孔26は、
第2のバルブ28を介して、エアを吸引するための第2
の気圧調整装置(図示せず)に接続される。第2の気圧
調整孔26と第2のバルブ28との間には、密閉空間1
6内の気圧を測定するための第2の気圧計30が設けら
れる。この実施形態では、第2の気圧計30は、図示す
るように、第2のバルブ28とともに同一のケース内に
収納される。なお、密閉空間16の気圧を測定するため
の気圧計は、エアの吸引経路と別個に設けてもよい。
【0021】さらに、第1のバルブ22,第2のバルブ
28,第1の気圧計24および第2の気圧計30は、そ
れぞれ制御装置32に電気的に接続される。制御装置3
2は、第1の気圧計24および第2の気圧計30による
測定結果に基づいて、第1のバルブ22および第2のバ
ルブ28の開閉度を調整し、密閉空間16内の気圧が密
閉空間16外の気圧と一致するようにフィードバック制
御するためのものである。制御装置32としては、たと
えばパーソナルコンピュータを用いることができる。
【0022】次に、この実施形態のダイサーシート貼付
方法を説明する。まず、図1(B)に示すように、第1
のステップとして、ワーク1が、容器12の載置台12
aの上に載置され、吸引装置により吸引孔18から吸引
されることにより吸引保持される。このワーク1は、必
ずしも平滑なものではなく、反っていたり表面が凸凹し
ていたりする。また、載置台12aの表面も必ずしも平
滑ではない。そのため、ワーク1を載置台12a上に吸
引保持した場合、気密状態を保つことができず、ワーク
1と載置台12aの隙間からエアが漏れ出ることにな
る。
【0023】次に、第2のステップとして、図1(C)
に示すように、容器12が蓋14で密閉され、容器12
の内部に密閉空間16が形成される。この時、第1のバ
ルブ22および第2のバルブ28は、いずれも閉じられ
ている。そして、密閉空間16内部では、ワーク1が引
き続き吸引保持され、ワーク1と載置台12aとの隙間
からエアが漏れ出し続ける。そのため、ワーク1の吸引
保持を原因として、密閉空間16内部が減圧される。
【0024】次に、第3のステップとして、図1(C)
に示す状態において、減圧された密閉空間16内部の気
圧が、第2の気圧計30によって測定される。第2の気
圧計30によって測定された密閉空間16内部の気圧
は、制御装置32にフィードバックされる。次に、第4
のステップとして、第2の気圧計30によって測定され
た密閉空間16内部の気圧を、密閉空間16外の気圧
(大気圧)と平衡させるために、容器12内へ送り込む
エア量が決定される。そのため、まず、制御装置32に
よって、第2の気圧計30による測定結果に基づき、密
閉空間16内へ送り込むエア量が仮に設定される。そし
て、制御装置32によって第1のバルブ22の開き具合
が調整され、第1の気圧調整装置によって、第1のバル
ブ22および第1の気圧調整孔20を介して、エアが密
閉空間16内へ送り込まれる。送り込まれるエアの圧力
は、第1の気圧計24によって測定することができる。
こうして、密閉空間16内の気圧が密閉空間16外の気
圧(大気圧)と平衡になるまで、上述の第3のステップ
および第4のステップの動作が繰り返されてフィードバ
ック制御される。そして、平衡状態になったときに送り
込まれているエア量が、この第4のステップで決定され
るエア量となる。
【0025】次に、第5のステップとして、第4のステ
ップで決定された量のエアを密閉空間16内へ送り込み
ながら、蓋14が取り外され、引き続き、図2(A)に
示すように、ダイサーシート2で容器12が密閉され
る。ダイサーシート2の容器12へのセットは、ダイサ
ーシート2の周囲を容器12の開口部端面に粘着剤層2
aで貼付することにより行われる。なお、粘着剤層2a
は、たとえば感圧型の粘着剤がダイサーシート2の一方
面にコーティングされて設けられる。このように、この
実施形態では、第4のステップで決定された量のエアを
密閉空間16内へ送り込みながらダイサーシート2をセ
ットするので、密閉した瞬間のダイサーシート2とワー
ク1との間の密閉空間16内外の気圧の平衡がとられ、
密閉した瞬間にダイサーシート2がワーク1に対して急
激に貼付されるということがない。
【0026】次に、第6のステップとして、制御装置3
2によって、第2のバルブ28が少しだけ開かれ、第2
の気圧調整装置によって、密閉空間16内の気圧がゆっ
くりと減圧されていく。この際、第4のステップで決定
された量のエアは、引き続き密閉空間16内へ送り込ま
れるが、平衡をとるためのフィードバック制御動作は停
止されている。こうすることにより、ダイサーシート2
は、密閉空間16内にワーク1へ向かって徐々に撓み込
む。そして、ダイサーシート2は、その撓みの頂点から
徐々にワーク1の主面に貼り付いていく。
【0027】次に、第7のステップとして、制御装置3
2によって、第2のバルブ28が全開にされ、第2の気
圧調整装置によって、密閉空間16内の気圧が急激に減
圧されていく。この際、減圧を促進するために、第4の
ステップで決定された量のエアの送り込みも停止され
る。こうすることにより、撓みの頂点がワーク1の主面
に貼付されたダイサーシート2の残りの部分が、ワーク
1の主面の残りの部分に一気に貼付されることとなる。
こうして、ダイサーシート2がワーク1に完全に貼付さ
れる。したがって、ダイサーシート2とワーク1との間
のエアが、ダイサーシート2の撓みの頂点から外側へ押
し出されながら、ダイサーシート2がワーク1に完全に
貼付されることとなる。そのため、このダイサーシート
貼付方法によれば、ダイサーシート2とワーク1との間
に気泡が入り込みにくい。
【0028】図3は、この発明の実施形態の一例の密閉
空間の減圧状況の経時的変化を示すグラフである。図3
に示すグラフにおいて、原点は、上述の第5のステップ
が終了した時点である。そして、時間軸上のt1 時は、
上述の第6のステップが終了した時点である。さらに、
時間軸上のt2 時は、上述の第7のステップが終了した
時点である。図3に示すように、第6のステップが終了
するまでは、緩やかな傾きでゆっくりと減圧され、第6
のステップが終了した後、急な傾きで急激に減圧され
る。
【0029】このように、この実施形態のダイサーシー
ト貼付方法によれば、ダイサーシート2の主面がワーク
1に一気に貼付されることを防止できるので、ダイサー
シート2とワーク1との間に気泡が入り込みにくい。ま
た、この実施形態のダイサーシート貼付方法によれば、
撓んだダイサーシート2が、撓みの頂点近傍から外周部
へと徐々に貼付されていくので、ワーク1との間に気泡
が入り込みにくい。また、気圧差で押圧するので、ダイ
サーシート2は、ワーク1に対して全面均等な圧力で押
圧される。さらに、気圧差により押圧するので、気圧の
調整を行うことにより押圧力の調整が行いやすい。ま
た、気圧差により押圧するので、ワーク1に対して過大
なストレスがかかりにくく、クラックや割れが発生しに
くい。さらに、この実施形態によれば、凹凸のあるワー
ク1であっても、貼付精度を高めることが低コストで実
現できる。また、ダイサーシート2を貼付するための圧
力や時間を制御できるので、ダイサーシート2の特性に
合った貼付条件が設定でき、仕上がりのばらつきが少な
くなる。
【0030】なお、第7のステップにおいて、上述の方
法に限らず、たとえば、ダイサーシート2のワーク1と
反対側に別の密閉空間を形成し、その空間を加圧するこ
とにより、撓みの頂点がワーク1の主面に貼付されたダ
イサーシート2の残りの部分を、ワーク1の主面の残り
の部分に一気に貼付するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の一例の前半工程を示す工
程図である。
【図2】この発明の実施形態の一例の後半工程を示す工
程図である。
【図3】この発明の実施形態の一例の密閉空間の減圧状
況の経時的変化を示すグラフである。
【図4】従来のダイサーシート貼付方法の一例を示す工
程図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 ダイサーシート 10 ダイサーシート貼付装置 12 容器 12a 載置台 14 蓋 16 密閉空間 18 吸引孔 20 第1の気圧調整孔 22 第1のバルブ 24 第1の気圧計 26 第2の気圧調整孔 28 第2のバルブ 30 第2の気圧計 32 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイサーカットされるワークへのダイサ
    ーシートの貼付方法であって、 密閉空間内でワークを吸引して保持するステップ、およ
    び前記ワークの一方主面に貼付すべきダイサーシートが
    前記ワークに対して急激に貼付しないようにするため、
    前記ワークを吸引して保持することにより減圧される前
    記密閉空間内へエアを送りこんで前記密閉空間内外の気
    圧の平衡をとるステップを含む、ダイサーシート貼付方
    法。
  2. 【請求項2】 ダイサーカットされるワークへのダイサ
    ーシートの貼付方法であって、 前記ワークを吸引保持するステップ、 前記ワークとその一方主面に貼付すべきダイサーシート
    との間に、密閉空間を形成し、前記密閉空間内外の気圧
    が平衡になるように前記密閉空間内の気圧を調整しなが
    ら、前記ダイサーシートを前記ワークの一方主面に対向
    させつつ保持するステップ、 前記ダイサーシートを撓ませて前記ワークに貼付する際
    に、前記ダイサーシートと前記ワークとの間に気泡が入
    り込まないように、前記ダイサーシートの撓みの頂点か
    ら徐々に前記ワークの主面に貼付するため、前記ワーク
    と前記ダイサーシートとの間の密閉空間をゆっくりと減
    圧するステップ、および撓みの頂点が前記ワークの主面
    に貼付された前記ダイサーシートの残りの部分を、前記
    ワークの主面の残りの部分に一気に貼付するステップを
    含む、ダイサーシート貼付方法。
  3. 【請求項3】 ダイサーカットされるワークへのダイサ
    ーシートの貼付方法であって、 容器内にワークを吸引して保持する第1のステップ、 前記ワークを吸引保持しながら、蓋で前記容器を密閉し
    て前記容器内に密閉空間を形成する第2のステップ、 前記ワークを吸引保持することにより減圧される前記密
    閉空間の気圧を測定する第3のステップ、 前記第3のステップにおいて測定された前記密閉空間内
    の気圧を前記密閉空間外の気圧と平衡させるため、前記
    密閉空間内へ送り込むエア量を決定する第4のステッ
    プ、 前記ワークの一方主面に貼付すべきダイサーシートと前
    記ワークとの間に密閉空間を形成するため前記容器から
    前記蓋を取り外し、前記第4のステップで決定された量
    のエアを前記密閉空間内へ送り込みながら、前記ダイサ
    ーシートで前記容器を再度密閉して密閉空間を形成する
    第5のステップ、 前記ダイサーシートを撓ませて前記ワークに貼付する際
    に、前記ダイサーシートと前記ワークとの間に気泡が入
    り込まないように、前記ダイサーシートの撓みの頂点か
    ら徐々に前記ワークの主面に貼付するため、前記ダイサ
    ーシートと前記ワークとの間の前記密閉空間をゆっくり
    と減圧する第6のステップ、および撓みの頂点が前記ワ
    ークの主面に貼付された前記ダイサーシートの残りの部
    分を、前記ワークの主面の残りの部分に一気に貼付する
    ため、前記ワークと前記ダイサーシートとの間の密閉空
    間を急激に減圧する第7のステップを含む、ダイサーシ
    ート貼付方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305628A (ja) * 2006-05-08 2007-11-22 Disco Abrasive Syst Ltd 加工装置および加工方法
JP2010123805A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Lintec Corp 支持装置、支持方法、ダイシング装置、およびダイシング方法

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