JPH09130199A - 圧電薄膜素子およびその製法 - Google Patents
圧電薄膜素子およびその製法Info
- Publication number
- JPH09130199A JPH09130199A JP28047395A JP28047395A JPH09130199A JP H09130199 A JPH09130199 A JP H09130199A JP 28047395 A JP28047395 A JP 28047395A JP 28047395 A JP28047395 A JP 28047395A JP H09130199 A JPH09130199 A JP H09130199A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- piezoelectric thin
- support
- substrate
- film element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、振動部自体の機械的強度が高く、
量産生に優れる等のメリットをもち、かつ圧電振動に対
する拘束の小さく、圧電性の利用効率の高い圧電薄膜素
子を実現する。 【解決手段】 本発明は、高性能、かつ小型化が可能な
圧電薄膜を応用した素子構造に関するものである。振動
部における圧電振動が拘束されることを避けるために振
動部下の基板部を除去した構造において、振動部を保持
する支持体と、該支持体と振動部とをさらに支持する高
強度の支持体とを別に設けることにより機械的に高い強
度をもちながら、圧電振動を妨げることが少ない、圧電
薄膜素子を実現するものである。
量産生に優れる等のメリットをもち、かつ圧電振動に対
する拘束の小さく、圧電性の利用効率の高い圧電薄膜素
子を実現する。 【解決手段】 本発明は、高性能、かつ小型化が可能な
圧電薄膜を応用した素子構造に関するものである。振動
部における圧電振動が拘束されることを避けるために振
動部下の基板部を除去した構造において、振動部を保持
する支持体と、該支持体と振動部とをさらに支持する高
強度の支持体とを別に設けることにより機械的に高い強
度をもちながら、圧電振動を妨げることが少ない、圧電
薄膜素子を実現するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高性能、小型、高
集積化が可能な圧電薄膜を応用した素子構造に関するも
のである。さらに詳しくは、圧電薄膜に電界を印加する
ことによって生ずる圧電振動が基板および支持体によっ
て拘束されることを避けるために振動部の下の基板部の
中空化と支持体の薄化を計りながら、材料の異なる支持
体によりこれらの構造を強固に支える素子構造をもつ圧
電素子構造すなわち機械的に強固でありながら、圧電振
動を妨げることが少ない薄膜構成による圧電素子構造に
関するものである。
集積化が可能な圧電薄膜を応用した素子構造に関するも
のである。さらに詳しくは、圧電薄膜に電界を印加する
ことによって生ずる圧電振動が基板および支持体によっ
て拘束されることを避けるために振動部の下の基板部の
中空化と支持体の薄化を計りながら、材料の異なる支持
体によりこれらの構造を強固に支える素子構造をもつ圧
電素子構造すなわち機械的に強固でありながら、圧電振
動を妨げることが少ない薄膜構成による圧電素子構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信関連機器および電子機器の小型化、
高周波数化に伴い、これらの機器に用いられるフィル
タ、発振器等においても高周波数化が求められ、かつ小
型、高性能であることが必要とされている。従来このよ
うな部品においてはニオブ酸リチウム、タンタル酸リチ
ウムといった単結晶基板、あるいは酸化亜鉛単結晶膜を
用いたSAW(surface acoustic wave)デバイスが多用
されている。しかし、SAWデバイスにおいてはとくに
表面波伝搬速度、IDT(inter digital transducer)形
成加工精度の点から周波数としては1GHz強程度が上
限となっている。
高周波数化に伴い、これらの機器に用いられるフィル
タ、発振器等においても高周波数化が求められ、かつ小
型、高性能であることが必要とされている。従来このよ
うな部品においてはニオブ酸リチウム、タンタル酸リチ
ウムといった単結晶基板、あるいは酸化亜鉛単結晶膜を
用いたSAW(surface acoustic wave)デバイスが多用
されている。しかし、SAWデバイスにおいてはとくに
表面波伝搬速度、IDT(inter digital transducer)形
成加工精度の点から周波数としては1GHz強程度が上
限となっている。
【0003】近年、前述の上記周波数以上での応用が考
えられる素子として、圧電体のバルク振動を用いるデバ
イスが提案されている(以下、単にバルク波フィルタと
記す)。圧電体バルク振動の共振周波数は圧電体中の音
速と圧電体の厚さに依存し、膜厚約1μmの圧電薄膜を
形成したばあいには概略2GHzの共振周波数をもつこ
とになる。現在の薄膜形成技術においては前述の1μm
レベルの膜厚の圧電薄膜は容易にうることが可能であ
り、さらに膜厚の低減により高周波数化が可能である。
また、このような素子は平面的なサイズとしては数10
0μm角以下で形成されるため、このような素子により
フィルタを構成すれば、1フィルタ当たりのチップサイ
ズは1mm角程度に形成することが可能であり、SAW
フィルタに比べて小型化が可能である。
えられる素子として、圧電体のバルク振動を用いるデバ
イスが提案されている(以下、単にバルク波フィルタと
記す)。圧電体バルク振動の共振周波数は圧電体中の音
速と圧電体の厚さに依存し、膜厚約1μmの圧電薄膜を
形成したばあいには概略2GHzの共振周波数をもつこ
とになる。現在の薄膜形成技術においては前述の1μm
レベルの膜厚の圧電薄膜は容易にうることが可能であ
り、さらに膜厚の低減により高周波数化が可能である。
また、このような素子は平面的なサイズとしては数10
0μm角以下で形成されるため、このような素子により
フィルタを構成すれば、1フィルタ当たりのチップサイ
ズは1mm角程度に形成することが可能であり、SAW
フィルタに比べて小型化が可能である。
【0004】従来、このようなデバイスとしてはD. Cus
hmanらのよるProc. Ultrasonics Symposium(199
0)、519頁に記載のものを挙げることができる。D.
Cushmanらはガリウム砒素基板上に、圧電薄膜を窒化ア
ルミニウム、上部圧電薄膜駆動用電極および下部圧電薄
膜駆動用電極を形成したのち、振動部下のガリウム砒素
基板を裏面からエッチングすることにより除去し、圧電
振動が拘束されない構造を作製している。このような構
造をもった膜厚1.8μmの窒化アルミニウム圧電膜に
よる400μm角の振動部により、1023MHzに共
振周波数をもつフィルタを作製している。
hmanらのよるProc. Ultrasonics Symposium(199
0)、519頁に記載のものを挙げることができる。D.
Cushmanらはガリウム砒素基板上に、圧電薄膜を窒化ア
ルミニウム、上部圧電薄膜駆動用電極および下部圧電薄
膜駆動用電極を形成したのち、振動部下のガリウム砒素
基板を裏面からエッチングすることにより除去し、圧電
振動が拘束されない構造を作製している。このような構
造をもった膜厚1.8μmの窒化アルミニウム圧電膜に
よる400μm角の振動部により、1023MHzに共
振周波数をもつフィルタを作製している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】圧電薄膜を基板上にそ
のまま形成したのでは、薄膜の圧電振動は基板によって
拘束され、著しく減衰することになる。したがって、こ
のようなデバイスにおいては圧電薄膜および圧電薄膜駆
動用電極をそれら自体のみによって、あるいは支持体に
よって保持し、振動部の下はエッチングなどの方法によ
り除去して、圧電振動に対する拘束を低減する構造がと
られる。
のまま形成したのでは、薄膜の圧電振動は基板によって
拘束され、著しく減衰することになる。したがって、こ
のようなデバイスにおいては圧電薄膜および圧電薄膜駆
動用電極をそれら自体のみによって、あるいは支持体に
よって保持し、振動部の下はエッチングなどの方法によ
り除去して、圧電振動に対する拘束を低減する構造がと
られる。
【0006】D. Cushmanらによる素子ではガリウム砒素
基板を機械的研磨により100μm程度の厚さにしたの
ち、圧電薄膜が形成されている面とは逆側、裏側からエ
ッチングにより振動部下の基板を除去している。このよ
うな構造をとったばあいには、基板が薄く、さらにその
一部が除去されているため機械的強度が弱くなり取り扱
いに注意が必要である。また、振動部がダイヤフラム上
の構造を形成するため、空気の振動によるノイズを拾い
やすく、また、基板除去部内と外部とに圧力差が生じた
ばあいには振動部が破壊される恐れがある。
基板を機械的研磨により100μm程度の厚さにしたの
ち、圧電薄膜が形成されている面とは逆側、裏側からエ
ッチングにより振動部下の基板を除去している。このよ
うな構造をとったばあいには、基板が薄く、さらにその
一部が除去されているため機械的強度が弱くなり取り扱
いに注意が必要である。また、振動部がダイヤフラム上
の構造を形成するため、空気の振動によるノイズを拾い
やすく、また、基板除去部内と外部とに圧力差が生じた
ばあいには振動部が破壊される恐れがある。
【0007】これらの欠点を解決するためには、基板部
の除去を基板裏面からではなく、圧電薄膜が形成されて
いる側から行えばよい。この製法であれば、基板を薄く
加工する必要がないため基板強度が高い。また、上面か
ら基板部分をエッチングするためのエッチングホールを
形成するため、このホールが空気を逃がし、空気の振
動、圧力差を拾うことが低減できる。しかしながら、こ
のばあいには振動部を保持する支持体は振動部下の除去
を行うためのエッチングホールをもつため、基板とは数
カ所の連結点をもつにすぎなくなる。このため、一般に
この連結点の強度が弱くなり、素子の破壊の起点とな
る。この連結点を強化したばあいには、支持体全体、と
くに振動部を保持する部分が機械的に高い強度をもつこ
とになる。このことにより、振動部は支持体により拘束
され、その性能を充分に発揮することができなくなる。
の除去を基板裏面からではなく、圧電薄膜が形成されて
いる側から行えばよい。この製法であれば、基板を薄く
加工する必要がないため基板強度が高い。また、上面か
ら基板部分をエッチングするためのエッチングホールを
形成するため、このホールが空気を逃がし、空気の振
動、圧力差を拾うことが低減できる。しかしながら、こ
のばあいには振動部を保持する支持体は振動部下の除去
を行うためのエッチングホールをもつため、基板とは数
カ所の連結点をもつにすぎなくなる。このため、一般に
この連結点の強度が弱くなり、素子の破壊の起点とな
る。この連結点を強化したばあいには、支持体全体、と
くに振動部を保持する部分が機械的に高い強度をもつこ
とになる。このことにより、振動部は支持体により拘束
され、その性能を充分に発揮することができなくなる。
【0008】本発明は、これらの問題点を解決し、素子
自体の強度が高く、圧電薄膜を支持する支持体の機械的
強度が強固でありながら、圧電振動を妨げることが少な
い複合支持体構造をもった、薄膜構成による圧電素子を
うることを目的とするものである。
自体の強度が高く、圧電薄膜を支持する支持体の機械的
強度が強固でありながら、圧電振動を妨げることが少な
い複合支持体構造をもった、薄膜構成による圧電素子を
うることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電薄膜素子は
第1の圧電薄膜駆動用電極、圧電薄膜、および第2の圧
電薄膜駆動用電極からなる振動部と、該振動部を支持す
る第1および第2の支持体と、該2つの支持体を保持す
る基板とからなる圧電薄膜素子であって、(1)第1の
圧電薄膜駆動用電極、圧電薄膜および第2の圧電薄膜駆
動用電極が第2の支持体上に形成され、(2)第2の支
持体は第1の支持体と基板とを覆って形成され第1の支
持体によって保持され、かつ、第2の支持体には圧電薄
膜の外縁を囲むようにして当該圧電薄膜の外縁に沿って
スリット状に複数個の開口孔が設けられ、さらに、前記
開口孔を設けない部分は連結部とされており、(3)第
1の支持体の下部の基板には空洞が形成されて第1の支
持体は桟状に基板と連結されて形成され、(4)第1の
支持体が当該第1の支持体の、前記振動部の下部に相当
する部分が除去されていることを特徴とする。
第1の圧電薄膜駆動用電極、圧電薄膜、および第2の圧
電薄膜駆動用電極からなる振動部と、該振動部を支持す
る第1および第2の支持体と、該2つの支持体を保持す
る基板とからなる圧電薄膜素子であって、(1)第1の
圧電薄膜駆動用電極、圧電薄膜および第2の圧電薄膜駆
動用電極が第2の支持体上に形成され、(2)第2の支
持体は第1の支持体と基板とを覆って形成され第1の支
持体によって保持され、かつ、第2の支持体には圧電薄
膜の外縁を囲むようにして当該圧電薄膜の外縁に沿って
スリット状に複数個の開口孔が設けられ、さらに、前記
開口孔を設けない部分は連結部とされており、(3)第
1の支持体の下部の基板には空洞が形成されて第1の支
持体は桟状に基板と連結されて形成され、(4)第1の
支持体が当該第1の支持体の、前記振動部の下部に相当
する部分が除去されていることを特徴とする。
【0010】前記第1の支持体の機械的強度が第2の支
持体の機械的強度よりも強くされてなることが好まし
い。
持体の機械的強度よりも強くされてなることが好まし
い。
【0011】前記圧電薄膜駆動用電極が圧電薄膜の両面
に形成されてなることが好ましい。
に形成されてなることが好ましい。
【0012】前記第1および第2の圧電薄膜駆動用電極
が圧電薄膜の同一面上に形成されてなることが好まし
い。
が圧電薄膜の同一面上に形成されてなることが好まし
い。
【0013】前記第1の支持体として基板の一部が利用
されてなることが好ましい。
されてなることが好ましい。
【0014】前記基板がシリコン<100>単結晶、第
1の支持体が、ボロンが1020/cm3以上ドープされ
てなる前記基板の一部、第2の支持体が二酸化シリコン
膜、第1の圧電薄膜駆動用電極が白金およびチタン、前
記圧電薄膜が(A)チタン酸鉛および(B)チタン酸ジ
ルコン酸鉛を主要成分とする圧電体のいずれか、第2の
圧電薄膜駆動用電極が白金およびチタンからなることが
好ましい。
1の支持体が、ボロンが1020/cm3以上ドープされ
てなる前記基板の一部、第2の支持体が二酸化シリコン
膜、第1の圧電薄膜駆動用電極が白金およびチタン、前
記圧電薄膜が(A)チタン酸鉛および(B)チタン酸ジ
ルコン酸鉛を主要成分とする圧電体のいずれか、第2の
圧電薄膜駆動用電極が白金およびチタンからなることが
好ましい。
【0015】前記第2の圧電薄膜駆動用電極がアルミニ
ウムであり、さらに当該圧電薄膜素子の表面全体にシリ
コン窒化物からなる保護膜が形成されてなることが好ま
しい。
ウムであり、さらに当該圧電薄膜素子の表面全体にシリ
コン窒化物からなる保護膜が形成されてなることが好ま
しい。
【0016】前記第2の支持体がシリコン窒化物膜であ
ることが好ましい。
ることが好ましい。
【0017】前記第2の支持体がシリコン窒化物膜であ
り、前記圧電薄膜がチタン酸鉛またはチタン酸ジルコン
酸鉛のいずれかを主要成分とする圧電体であり、さらに
当該圧電薄膜素子の表面全体にシリコン窒化物からなる
保護膜が形成されてなることが好ましい。
り、前記圧電薄膜がチタン酸鉛またはチタン酸ジルコン
酸鉛のいずれかを主要成分とする圧電体であり、さらに
当該圧電薄膜素子の表面全体にシリコン窒化物からなる
保護膜が形成されてなることが好ましい。
【0018】前記第2の支持体がタンタル酸化物膜であ
ることが好ましい。
ることが好ましい。
【0019】前記第2の支持体がタンタル酸化物膜であ
り、前記第2の圧電薄膜駆動用電極がアルミニウムであ
り、さらに当該圧電薄膜素子の表面全体にシリコン窒化
物からなる保護膜が形成されてなることが好ましい。
り、前記第2の圧電薄膜駆動用電極がアルミニウムであ
り、さらに当該圧電薄膜素子の表面全体にシリコン窒化
物からなる保護膜が形成されてなることが好ましい。
【0020】本発明の圧電薄膜素子の製法は、(1)前
記第1の支持体を形成したのち、前記振動部の下部に相
当する部分が除去され、当該除去された部分を前記第1
の支持体よりも耐食性の低い低耐食性材料によって埋め
る工程と、(2)前記第1の支持体上に前記第2の支持
体および前記振動部を形成したのちに、前記低耐食性材
料をエッチング除去して前記第1の支持体のみを残留さ
せる工程とを含むことを特徴とする。
記第1の支持体を形成したのち、前記振動部の下部に相
当する部分が除去され、当該除去された部分を前記第1
の支持体よりも耐食性の低い低耐食性材料によって埋め
る工程と、(2)前記第1の支持体上に前記第2の支持
体および前記振動部を形成したのちに、前記低耐食性材
料をエッチング除去して前記第1の支持体のみを残留さ
せる工程とを含むことを特徴とする。
【0021】また、本発明の圧電薄膜素子の製法は、シ
リコン単結晶からなる前記基板の表面にボロンを1020
/cm3以上ドープしてボロンドープ部分を形成して該
ボロンドープ部分の耐エッチング性を高め、基板エッチ
ング工程において前記ボロンドープ部分を残留させるこ
とによって前記第1の支持体として形成する工程を含む
ことを特徴とする。
リコン単結晶からなる前記基板の表面にボロンを1020
/cm3以上ドープしてボロンドープ部分を形成して該
ボロンドープ部分の耐エッチング性を高め、基板エッチ
ング工程において前記ボロンドープ部分を残留させるこ
とによって前記第1の支持体として形成する工程を含む
ことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、圧電薄膜の支持体を薄
く、圧電振動を妨げない構成としながら、これら全体を
充分な機械的強度をもった異なる支持体で保持して基板
と連結する。この圧電薄膜素子は圧電振動を妨げること
が少なく、かつ素子自体の機械的強度が高く、取り扱い
が容易であることを特徴とする。
く、圧電振動を妨げない構成としながら、これら全体を
充分な機械的強度をもった異なる支持体で保持して基板
と連結する。この圧電薄膜素子は圧電振動を妨げること
が少なく、かつ素子自体の機械的強度が高く、取り扱い
が容易であることを特徴とする。
【0023】本発明の圧電薄膜素子は、振動部を保持す
る第2の支持体と、これらをさらに保持する第1の支持
体との2つの支持体により保持するため、それぞれに支
持体特性を個別に最適な特性に適合させることが可能と
なり、前記目的を達成することができる。また、本発明
においては第1の支持体の強度が第2の支持体の強度よ
りも大きくなるように構成することができ、第2の支持
体が圧電振動を妨げることなく、かつ第1の支持体が振
動部および第2の支持体を保持できる。
る第2の支持体と、これらをさらに保持する第1の支持
体との2つの支持体により保持するため、それぞれに支
持体特性を個別に最適な特性に適合させることが可能と
なり、前記目的を達成することができる。また、本発明
においては第1の支持体の強度が第2の支持体の強度よ
りも大きくなるように構成することができ、第2の支持
体が圧電振動を妨げることなく、かつ第1の支持体が振
動部および第2の支持体を保持できる。
【0024】前記振動部の構成は圧電振動が生ずる構造
であればとくに限定はなく、圧電薄膜と圧電薄膜を挟み
込む形で両面に形成された1対の圧電薄膜駆動用電極、
圧電薄膜と圧電薄膜を挟み込む形で両面に形成された複
数対の圧電薄膜駆動用電極、圧電薄膜と圧電薄膜を挟み
込む形で片面に共通圧電薄膜駆動用電極を形成し、もう
一方の面に複数の圧電薄膜駆動用電極を形成するもの、
または圧電薄膜と圧電薄膜の片面に形成された一対の圧
電薄膜駆動用電極などの構成がある。何れの圧電薄膜駆
動用電極構成においてもそれぞれ使用目的、使用周波数
に合わせた圧電振動モードを選択して用いることができ
る。
であればとくに限定はなく、圧電薄膜と圧電薄膜を挟み
込む形で両面に形成された1対の圧電薄膜駆動用電極、
圧電薄膜と圧電薄膜を挟み込む形で両面に形成された複
数対の圧電薄膜駆動用電極、圧電薄膜と圧電薄膜を挟み
込む形で片面に共通圧電薄膜駆動用電極を形成し、もう
一方の面に複数の圧電薄膜駆動用電極を形成するもの、
または圧電薄膜と圧電薄膜の片面に形成された一対の圧
電薄膜駆動用電極などの構成がある。何れの圧電薄膜駆
動用電極構成においてもそれぞれ使用目的、使用周波数
に合わせた圧電振動モードを選択して用いることができ
る。
【0025】これらの圧電薄膜素子に用いうる圧電材料
としては薄膜として作製可能な材質であればとくに制限
はなく、チタン酸鉛(PbTiO3、以下、単にPTと
いう)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O
3、以下、単にPZTという)、酸化亜鉛、窒化アルミ
ニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、チタ
ン酸バリウム(Bi3Ti4O12)などが挙げられるが、
薄膜形成しやすいものとしては酸化亜鉛および窒化アル
ミニウムが比較的作製しやすく、圧電定数の大きなもの
としてはチタン酸鉛およびチタン酸ジルコン酸鉛を挙げ
ることができる。
としては薄膜として作製可能な材質であればとくに制限
はなく、チタン酸鉛(PbTiO3、以下、単にPTと
いう)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O
3、以下、単にPZTという)、酸化亜鉛、窒化アルミ
ニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、チタ
ン酸バリウム(Bi3Ti4O12)などが挙げられるが、
薄膜形成しやすいものとしては酸化亜鉛および窒化アル
ミニウムが比較的作製しやすく、圧電定数の大きなもの
としてはチタン酸鉛およびチタン酸ジルコン酸鉛を挙げ
ることができる。
【0026】圧電薄膜駆動用電極は振動部を構成するた
め、材質としては振動を妨げない質量の小さいものが好
ましい。圧電薄膜駆動用電極材料としてはアルミニウ
ム、金、白金などが挙げられ、さらに金および白金につ
いてはこれらと下地とのあいだにチタンおよびクロムを
形成することが下地との密着性が高まるので好ましい。
アルミニウムは軽量かつ加工性に優れている点で、好ま
しい材料であるが、アルミニウム自身の融点が600℃
程度と低いため、アルミニウム形成後にアルミニウムの
融点に近い温度の高温プロセスおよび高温酸化性プロセ
スがあるばあいには劣化しやすく、圧電薄膜駆動用電極
として用いることができない。これに対し、白金、金は
貴金属であるため、高温、酸化性環境においても酸化し
にくく、ほとんどのばあい、有効な圧電薄膜駆動用電極
材料となりうる。
め、材質としては振動を妨げない質量の小さいものが好
ましい。圧電薄膜駆動用電極材料としてはアルミニウ
ム、金、白金などが挙げられ、さらに金および白金につ
いてはこれらと下地とのあいだにチタンおよびクロムを
形成することが下地との密着性が高まるので好ましい。
アルミニウムは軽量かつ加工性に優れている点で、好ま
しい材料であるが、アルミニウム自身の融点が600℃
程度と低いため、アルミニウム形成後にアルミニウムの
融点に近い温度の高温プロセスおよび高温酸化性プロセ
スがあるばあいには劣化しやすく、圧電薄膜駆動用電極
として用いることができない。これに対し、白金、金は
貴金属であるため、高温、酸化性環境においても酸化し
にくく、ほとんどのばあい、有効な圧電薄膜駆動用電極
材料となりうる。
【0027】したがって、圧電材料である酸化亜鉛およ
び窒化アルミニウムに関しては比較的低温でも形成可能
であるため、電極材料であるアルミニウムに関しては、
支持体上に、すなわち圧電薄膜形成プロセス前に形成す
ることも可能である。また、圧電薄膜形成後に表面に形
成するばあいはすべてのばあいに用いることができる。
前記圧電材料のうち、PTおよびPZTは作製のために
一般に500℃以上の高温を必要とするため、アルミニ
ウムを圧電薄膜形成前に形成することはできない。した
がってPTおよびPZTを用いるばあいには、支持体上
の、圧電薄膜の下側に形成できる圧電薄膜駆動用電極は
金および白金に限定される。また、金および白金を圧電
薄膜表面に形成してもよく、このばあいには圧電薄膜駆
動用電極自体の化学的安定性が高いため、圧電薄膜素子
および当該圧電薄膜素子の応用デバイスの信頼性が向上
する。
び窒化アルミニウムに関しては比較的低温でも形成可能
であるため、電極材料であるアルミニウムに関しては、
支持体上に、すなわち圧電薄膜形成プロセス前に形成す
ることも可能である。また、圧電薄膜形成後に表面に形
成するばあいはすべてのばあいに用いることができる。
前記圧電材料のうち、PTおよびPZTは作製のために
一般に500℃以上の高温を必要とするため、アルミニ
ウムを圧電薄膜形成前に形成することはできない。した
がってPTおよびPZTを用いるばあいには、支持体上
の、圧電薄膜の下側に形成できる圧電薄膜駆動用電極は
金および白金に限定される。また、金および白金を圧電
薄膜表面に形成してもよく、このばあいには圧電薄膜駆
動用電極自体の化学的安定性が高いため、圧電薄膜素子
および当該圧電薄膜素子の応用デバイスの信頼性が向上
する。
【0028】前記圧電薄膜と圧電薄膜駆動用電極から構
成される振動部を保持する第2の支持体としては、圧電
振動の妨げとならないように、質量が小さい材質である
ことが好ましく、さらに構造形成プロセスにおいて化学
的エッチング液に曝されるため、第1の支持体のエッチ
ング容易部および基板部を浸食するエッチング液に対し
ても耐性をもつものであることが必要である。このよう
なエッチング液としては水酸化カリウム水溶液、水酸化
ナトリウム水溶液、エチレンジアミンとピロカテコール
を含有した水溶液(さらにピリジンを添加するばあいも
ある)、ヒドラジン水溶液など無機または有機系の強ア
ルカリ性の水溶液が多用されるが、作業時の安全性、有
毒性、エッチング液の安定性の点で水酸化カリウム水溶
液が好ましい。
成される振動部を保持する第2の支持体としては、圧電
振動の妨げとならないように、質量が小さい材質である
ことが好ましく、さらに構造形成プロセスにおいて化学
的エッチング液に曝されるため、第1の支持体のエッチ
ング容易部および基板部を浸食するエッチング液に対し
ても耐性をもつものであることが必要である。このよう
なエッチング液としては水酸化カリウム水溶液、水酸化
ナトリウム水溶液、エチレンジアミンとピロカテコール
を含有した水溶液(さらにピリジンを添加するばあいも
ある)、ヒドラジン水溶液など無機または有機系の強ア
ルカリ性の水溶液が多用されるが、作業時の安全性、有
毒性、エッチング液の安定性の点で水酸化カリウム水溶
液が好ましい。
【0029】前述のエッチング液に対して耐性をもつ第
2の支持体としては酸化シリコン、窒化シリコン、五酸
化タンタルなどを好ましい材質として挙げることができ
る。なかでも、窒化シリコン、五酸化タンタルの薄膜は
成膜条件によっては、膜内に圧縮応力をもたせることが
可能なため、下地を除去したばあいには弛みが生じない
ため好ましい。第2の支持体において振動部を保持する
部分と第1の支持体とを連結する部分は広い面積で接触
するため、第2の支持体の厚さを2000Å以下と薄く
しても振動部を保持する第2の支持体上には応力集中を
起こすエッチングホールなどの孔などが必ずしも必要で
はないため機械的に破壊する危険性は小さい。
2の支持体としては酸化シリコン、窒化シリコン、五酸
化タンタルなどを好ましい材質として挙げることができ
る。なかでも、窒化シリコン、五酸化タンタルの薄膜は
成膜条件によっては、膜内に圧縮応力をもたせることが
可能なため、下地を除去したばあいには弛みが生じない
ため好ましい。第2の支持体において振動部を保持する
部分と第1の支持体とを連結する部分は広い面積で接触
するため、第2の支持体の厚さを2000Å以下と薄く
しても振動部を保持する第2の支持体上には応力集中を
起こすエッチングホールなどの孔などが必ずしも必要で
はないため機械的に破壊する危険性は小さい。
【0030】第1の支持体は振動部と第2の支持体を保
持し、これらと基板とを連結する。第1の支持体は、該
第1の支持体の、振動部の下部に相当する部分およびエ
ッチングホールを形成する部分は除去されることが必要
であるため、振動部の下部の部分およびエッチングホー
ルを形成する部分はそれ以外の部分と比べてエッチング
液に対するエッチング速度が大きいことが必要とされ
る。このような第1の支持体を形成する手法としては大
別して2種類が考えられる。
持し、これらと基板とを連結する。第1の支持体は、該
第1の支持体の、振動部の下部に相当する部分およびエ
ッチングホールを形成する部分は除去されることが必要
であるため、振動部の下部の部分およびエッチングホー
ルを形成する部分はそれ以外の部分と比べてエッチング
液に対するエッチング速度が大きいことが必要とされ
る。このような第1の支持体を形成する手法としては大
別して2種類が考えられる。
【0031】第1の方法は、基板上に第1の支持体とな
る均一な材質の層を形成したのちに、最終的に残存させ
たい部分にエッチング速度を低下させる特定の元素をド
ープする方法、第2の方法はエッチングされる部分をエ
ッチング速度の大きな材質で作製し、残存する部分をエ
ッチング速度の小さな材質によって作製する方法が考え
られる。第1の方法を実現する代表的な材質としてはシ
リコンがあり、支持体をシリコン膜で形成したのちに、
残存させる部分にボロンをドープする方法がある。この
方法においてボロンをドープするボロンドープ量は10
20/cm3以上とすることが必要である。
る均一な材質の層を形成したのちに、最終的に残存させ
たい部分にエッチング速度を低下させる特定の元素をド
ープする方法、第2の方法はエッチングされる部分をエ
ッチング速度の大きな材質で作製し、残存する部分をエ
ッチング速度の小さな材質によって作製する方法が考え
られる。第1の方法を実現する代表的な材質としてはシ
リコンがあり、支持体をシリコン膜で形成したのちに、
残存させる部分にボロンをドープする方法がある。この
方法においてボロンをドープするボロンドープ量は10
20/cm3以上とすることが必要である。
【0032】第2の方法は最初に第1の支持体となる材
料を成膜形成したのち、この材料を最終的に第1の支持
体として残存させる形状にパターニングを行い、この上
に後工程でエッチングにより除去される材料を形成す
る。これらの表面をエッチバックすることにより平担化
し、そののち、順次第2の支持体、圧電薄膜駆動用電極
などを形成する。このばあい、エッチング前には第1の
支持体に相当する層は複数の材料より構成されることに
なる。最終的に第1の支持体を構成する材質としては、
第2の支持体より大きな機械的強度をうることができ
る、シリコン、二酸化シリコン、窒化シリコン、酸化タ
ンタル、アルミナ、マグネシアなど多くの材質が考えら
れる。また、最終的にエッチングにより除去される部分
の材質としては、燐珪酸ガラスなどのガラス類、酸化亜
鉛、酸化バナジウムなどを挙げることができる。
料を成膜形成したのち、この材料を最終的に第1の支持
体として残存させる形状にパターニングを行い、この上
に後工程でエッチングにより除去される材料を形成す
る。これらの表面をエッチバックすることにより平担化
し、そののち、順次第2の支持体、圧電薄膜駆動用電極
などを形成する。このばあい、エッチング前には第1の
支持体に相当する層は複数の材料より構成されることに
なる。最終的に第1の支持体を構成する材質としては、
第2の支持体より大きな機械的強度をうることができ
る、シリコン、二酸化シリコン、窒化シリコン、酸化タ
ンタル、アルミナ、マグネシアなど多くの材質が考えら
れる。また、最終的にエッチングにより除去される部分
の材質としては、燐珪酸ガラスなどのガラス類、酸化亜
鉛、酸化バナジウムなどを挙げることができる。
【0033】
【実施例】以下、添付図を参照しながら具体的な実施例
により、さらに詳細に説明する。ただし本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
により、さらに詳細に説明する。ただし本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
【0034】[実施例1]図1は本発明の一実施例にか
かわる圧電薄膜素子の平面説明図およびA−A線断面説
明図である。本実施例では、シリコン<100>単結晶
基板1上の、第1の支持体2を形成する部分に、二酸化
シリコンをマスクとして、気相熱拡散法によって三塩化
ボロンを原料としてボロンのドーピングを行った。流量
10sccm、温度900〜1000℃にて60分間の
拡散によって、基板中の約6000オングストローム以
上の深さまでボロン濃度1020/cm3が達成された。
マスク除去後、第2の支持体3を構成する膜厚2000
オングストロームの二酸化シリコン膜を酸化物ターゲッ
トを用いたRFマグネトロンスパッタ法により形成し
た。このときの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン10
0%、ガス圧1Pa、基板温度は室温とし、デポジショ
ンレート(以下、単にデポレートという)約100オン
グストローム/分とした。さらに、第2の支持体上にチ
タンおよび白金を電子ビーム蒸着法により形成し、リフ
トオフ法により第1の圧電薄膜駆動用電極(以下、単に
第1の電極という)4および第1の電極用パッド15と
してパターニングした。つぎに、0.2(PbO)・
1.0(PbTiO3)なる組成の酸化物ターゲットを
用いたRFマグネトロンスパッタ法により、チタン酸鉛
からなる圧電薄膜5を膜厚約1μmとなるように成膜し
た。このときの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴンと酸
素の混合雰囲気とし、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:
1、ガス圧1Pa、基板温度は550℃、デポレートは
約70オングストローム/分とした。この圧電薄膜を、
110℃の硝酸:塩酸:過酸化水素水=4:12:84
(体積比)の混合液によって湿式エッチングし、パター
ニングを行った。さらに、この圧電薄膜上に、前述のチ
タンおよび白金の形成方法と同様にしてチタンと白金か
らなる第2の圧電薄膜駆動用電極(以下、単に第2の電
極という)6および第2の電極用パッド9をリフトオフ
法により形成した。つぎに、第2の支持体である二酸化
シリコン膜に10vol%フッ化水素水溶液により、エ
ッチングホール7を形成した。最後に、エチレンジアミ
ン750ml、ピロカテコール120g、水240gな
る構成の水溶液を用いて、前記エッチングホールより、
ボロンをドープされていない基板部を温度115℃にて
約4〜5時間の異方性エッチングにより除去することに
より、約100μm角の振動部の下部の基板部に空洞部
8が形成され、ボロンドープ部が残留することにより第
1の支持体が形成された。以上説明した工程により、複
合支持体構造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
かわる圧電薄膜素子の平面説明図およびA−A線断面説
明図である。本実施例では、シリコン<100>単結晶
基板1上の、第1の支持体2を形成する部分に、二酸化
シリコンをマスクとして、気相熱拡散法によって三塩化
ボロンを原料としてボロンのドーピングを行った。流量
10sccm、温度900〜1000℃にて60分間の
拡散によって、基板中の約6000オングストローム以
上の深さまでボロン濃度1020/cm3が達成された。
マスク除去後、第2の支持体3を構成する膜厚2000
オングストロームの二酸化シリコン膜を酸化物ターゲッ
トを用いたRFマグネトロンスパッタ法により形成し
た。このときの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン10
0%、ガス圧1Pa、基板温度は室温とし、デポジショ
ンレート(以下、単にデポレートという)約100オン
グストローム/分とした。さらに、第2の支持体上にチ
タンおよび白金を電子ビーム蒸着法により形成し、リフ
トオフ法により第1の圧電薄膜駆動用電極(以下、単に
第1の電極という)4および第1の電極用パッド15と
してパターニングした。つぎに、0.2(PbO)・
1.0(PbTiO3)なる組成の酸化物ターゲットを
用いたRFマグネトロンスパッタ法により、チタン酸鉛
からなる圧電薄膜5を膜厚約1μmとなるように成膜し
た。このときの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴンと酸
素の混合雰囲気とし、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:
1、ガス圧1Pa、基板温度は550℃、デポレートは
約70オングストローム/分とした。この圧電薄膜を、
110℃の硝酸:塩酸:過酸化水素水=4:12:84
(体積比)の混合液によって湿式エッチングし、パター
ニングを行った。さらに、この圧電薄膜上に、前述のチ
タンおよび白金の形成方法と同様にしてチタンと白金か
らなる第2の圧電薄膜駆動用電極(以下、単に第2の電
極という)6および第2の電極用パッド9をリフトオフ
法により形成した。つぎに、第2の支持体である二酸化
シリコン膜に10vol%フッ化水素水溶液により、エ
ッチングホール7を形成した。最後に、エチレンジアミ
ン750ml、ピロカテコール120g、水240gな
る構成の水溶液を用いて、前記エッチングホールより、
ボロンをドープされていない基板部を温度115℃にて
約4〜5時間の異方性エッチングにより除去することに
より、約100μm角の振動部の下部の基板部に空洞部
8が形成され、ボロンドープ部が残留することにより第
1の支持体が形成された。以上説明した工程により、複
合支持体構造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
【0035】[実施例2]本実施例は実施例1における
圧電薄膜を、チタン酸鉛のかわりにチタン酸ジルコン酸
鉛を用いて形成したものでありその他の部分は実施例1
と同様であるため、実施例1と同様に図1を用いて説明
する。本実施例においても実施例1と同一のプロセスに
より第1の圧電薄膜駆動用電極4および第1の電極用パ
ッド15まで形成した。つぎに、0.5(PbO)・
0.48(PbTiO3)・0.52(PbZrO3)な
る組成の酸化物ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタ法により、チタン酸ジルコン酸鉛からなる圧電薄
膜5を膜厚約1μmとなるように成膜した。このばあい
の成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴンと酸素の混合雰囲
気とし、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:1、ガス圧1
Pa、基板温度は630℃、デポレートは約90オング
ストローム/分とした。そののち、実施例1のばあいと
同様のプロセスにより圧電薄膜のパターニング、第2の
電極6および第2の電極用パッド9の形成、エッチング
ホール形成、さらに基板の異方性エッチングにより複合
支持体構造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
圧電薄膜を、チタン酸鉛のかわりにチタン酸ジルコン酸
鉛を用いて形成したものでありその他の部分は実施例1
と同様であるため、実施例1と同様に図1を用いて説明
する。本実施例においても実施例1と同一のプロセスに
より第1の圧電薄膜駆動用電極4および第1の電極用パ
ッド15まで形成した。つぎに、0.5(PbO)・
0.48(PbTiO3)・0.52(PbZrO3)な
る組成の酸化物ターゲットを用いたRFマグネトロンス
パッタ法により、チタン酸ジルコン酸鉛からなる圧電薄
膜5を膜厚約1μmとなるように成膜した。このばあい
の成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴンと酸素の混合雰囲
気とし、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:1、ガス圧1
Pa、基板温度は630℃、デポレートは約90オング
ストローム/分とした。そののち、実施例1のばあいと
同様のプロセスにより圧電薄膜のパターニング、第2の
電極6および第2の電極用パッド9の形成、エッチング
ホール形成、さらに基板の異方性エッチングにより複合
支持体構造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
【0036】[実施例3]本実施例は実施例1と同様の
構成の圧電薄膜素子に電極パッドおよび保護膜を設けた
ものである。図2は本実施例にかかわる電極パッドおよ
び保護膜を含んだ圧電薄膜素子の例を示す平面説明図お
よびA−A線断面説明図である。
構成の圧電薄膜素子に電極パッドおよび保護膜を設けた
ものである。図2は本実施例にかかわる電極パッドおよ
び保護膜を含んだ圧電薄膜素子の例を示す平面説明図お
よびA−A線断面説明図である。
【0037】本実施例においても実施例1のばあいと同
一のプロセスにより第1の圧電薄膜駆動用電極4および
第1の電極用パッド15のパターニングまで行った。こ
のとき、同時に白金およびチタンからなる第2の電極用
パッド9を形成する。さらに、実施例1と同一のプロセ
スにより圧電薄膜5のパターニングまで行った。つぎ
に、圧電薄膜上に電子ビーム蒸着法により、アルミニウ
ムを蒸着したのち、リフトオフ法によりパターニング
し、第2の圧電薄膜駆動用電極6とした。このとき、該
第2の電極6と第2の電極用パッド9とが接続される。
そののち、保護膜10として全面にプラズマCVD法に
よりシリコン窒化物膜2000Åを形成したあと、イオ
ンビームエッチング法によりエッチングホール形成、さ
らに電極パッド部の保護膜の除去を行う。そののち、実
施例1のばあいと同一のプロセスにより基板の異方性エ
ッチングを行い、複合支持体構造をもった圧電薄膜素子
(図2)をえた。
一のプロセスにより第1の圧電薄膜駆動用電極4および
第1の電極用パッド15のパターニングまで行った。こ
のとき、同時に白金およびチタンからなる第2の電極用
パッド9を形成する。さらに、実施例1と同一のプロセ
スにより圧電薄膜5のパターニングまで行った。つぎ
に、圧電薄膜上に電子ビーム蒸着法により、アルミニウ
ムを蒸着したのち、リフトオフ法によりパターニング
し、第2の圧電薄膜駆動用電極6とした。このとき、該
第2の電極6と第2の電極用パッド9とが接続される。
そののち、保護膜10として全面にプラズマCVD法に
よりシリコン窒化物膜2000Åを形成したあと、イオ
ンビームエッチング法によりエッチングホール形成、さ
らに電極パッド部の保護膜の除去を行う。そののち、実
施例1のばあいと同一のプロセスにより基板の異方性エ
ッチングを行い、複合支持体構造をもった圧電薄膜素子
(図2)をえた。
【0038】[実施例4]本実施例は第2の支持体をタ
ンタル酸化物を用いて形成し、エッチングホールをイオ
ンビームエッチングにより形成し、空洞を水酸化カリウ
ム水溶液により異方性エッチングして形成した例(図1
参照)である。
ンタル酸化物を用いて形成し、エッチングホールをイオ
ンビームエッチングにより形成し、空洞を水酸化カリウ
ム水溶液により異方性エッチングして形成した例(図1
参照)である。
【0039】本実施例においては、シリコン<100>
単結晶基板1上の第1の支持体2を形成する部分に、二
酸化シリコンをマスクとして、気相熱拡散法によって三
塩化ボロンを原料としてボロンのドーピングを行った。
流量10sccm、温度900〜1000℃にて60分
間の拡散によって、基板中の約6000オングストロー
ム以上の深さまでボロン濃度1020/cm3が達成され
た。マスク除去後、第2の支持体3を構成する膜厚20
00オングストロームのタンタル酸化物膜を酸化物ター
ゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により形成
した。このばあいの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン
100%、ガス圧1Pa、基板温度は室温とし、デポレ
ートは約100オングストローム/分とした。さらに、
第2の支持体上にチタンおよび白金を電子ビーム蒸着法
により形成し、リフトオフ法により第1の圧電薄膜駆動
用電極4および第1の電極用パッド15としてパターニ
ングした。つぎに、0.2(PbO)・1.0(PbT
iO3)なる組成の酸化物ターゲットを用いたRFマグ
ネトロンスパッタ法によりチタン酸鉛からなる圧電薄膜
5を膜厚約1μmとなるように成膜した。このばあいの
成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合雰囲気と
し、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:1、ガス圧1P
a、基板温度は550℃、デポレートは約70オングス
トローム/分とした。この圧電薄膜を、110℃の硝
酸:塩酸:過酸化水素水=4:12:84(体積比)の
混合液によって湿式エッチングし、パターニングを行っ
た。さらに、この圧電薄膜上に、前述のチタンおよび白
金の形成方法と同様にしてチタンと白金からなる第2の
圧電薄膜駆動用電極6および第2の電極用パッド9をリ
フトオフ法により形成した。つぎに、第2の支持体であ
るタンタル酸化物膜にイオンビームエッチング法によ
り、エッチングホール7を形成した。最後に、70℃、
30wt%水酸化カリウム水溶液を用いて、前記エッチ
ングホールより、ボロンをドープされていない基板部を
約2〜3時間の異方性エッチングにより除去することに
より、約100μm角の振動部の下部の基板部に空洞部
8が形成され、ボロンドープ部が残留することにより第
1の支持体が形成された。以上に述べた工程により、複
合支持体構造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
単結晶基板1上の第1の支持体2を形成する部分に、二
酸化シリコンをマスクとして、気相熱拡散法によって三
塩化ボロンを原料としてボロンのドーピングを行った。
流量10sccm、温度900〜1000℃にて60分
間の拡散によって、基板中の約6000オングストロー
ム以上の深さまでボロン濃度1020/cm3が達成され
た。マスク除去後、第2の支持体3を構成する膜厚20
00オングストロームのタンタル酸化物膜を酸化物ター
ゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により形成
した。このばあいの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン
100%、ガス圧1Pa、基板温度は室温とし、デポレ
ートは約100オングストローム/分とした。さらに、
第2の支持体上にチタンおよび白金を電子ビーム蒸着法
により形成し、リフトオフ法により第1の圧電薄膜駆動
用電極4および第1の電極用パッド15としてパターニ
ングした。つぎに、0.2(PbO)・1.0(PbT
iO3)なる組成の酸化物ターゲットを用いたRFマグ
ネトロンスパッタ法によりチタン酸鉛からなる圧電薄膜
5を膜厚約1μmとなるように成膜した。このばあいの
成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合雰囲気と
し、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:1、ガス圧1P
a、基板温度は550℃、デポレートは約70オングス
トローム/分とした。この圧電薄膜を、110℃の硝
酸:塩酸:過酸化水素水=4:12:84(体積比)の
混合液によって湿式エッチングし、パターニングを行っ
た。さらに、この圧電薄膜上に、前述のチタンおよび白
金の形成方法と同様にしてチタンと白金からなる第2の
圧電薄膜駆動用電極6および第2の電極用パッド9をリ
フトオフ法により形成した。つぎに、第2の支持体であ
るタンタル酸化物膜にイオンビームエッチング法によ
り、エッチングホール7を形成した。最後に、70℃、
30wt%水酸化カリウム水溶液を用いて、前記エッチ
ングホールより、ボロンをドープされていない基板部を
約2〜3時間の異方性エッチングにより除去することに
より、約100μm角の振動部の下部の基板部に空洞部
8が形成され、ボロンドープ部が残留することにより第
1の支持体が形成された。以上に述べた工程により、複
合支持体構造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
【0040】[実施例5]本実施例は実施例4における
圧電薄膜を、チタン酸鉛のかわりにチタン酸ジルコン酸
鉛を用いて形成したものであり、その他の部分は実施例
4と同様であるため実施例4と同様に図1を用いて説明
する。本実施例においても実施例4のばあいと同一のプ
ロセスにより第1の圧電薄膜駆動用電極4および第1の
電極用パッド15まで形成した。つぎに、0.5(Pb
O)・0.48(PbTiO3)・0.52(PbZr
O3)なる組成の酸化物ターゲットを用いたRFマグネ
トロンスパッタ法により、チタン酸ジルコン酸鉛からな
る圧電薄膜5を膜厚約1μmとなるように成膜した。こ
のときの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合
雰囲気とし、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:1、ガス
圧1Pa、基板温度は630℃、デポレートは約90オ
ングストローム/分とした。そののち、実施例1のばあ
いと同様のプロセスにより圧電薄膜のパターニング、第
2の電極6および電極用パッド9の形成、エッチングホ
ール形成、さらに基板の異方性エッチングにより複合支
持体構造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
圧電薄膜を、チタン酸鉛のかわりにチタン酸ジルコン酸
鉛を用いて形成したものであり、その他の部分は実施例
4と同様であるため実施例4と同様に図1を用いて説明
する。本実施例においても実施例4のばあいと同一のプ
ロセスにより第1の圧電薄膜駆動用電極4および第1の
電極用パッド15まで形成した。つぎに、0.5(Pb
O)・0.48(PbTiO3)・0.52(PbZr
O3)なる組成の酸化物ターゲットを用いたRFマグネ
トロンスパッタ法により、チタン酸ジルコン酸鉛からな
る圧電薄膜5を膜厚約1μmとなるように成膜した。こ
のときの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合
雰囲気とし、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:1、ガス
圧1Pa、基板温度は630℃、デポレートは約90オ
ングストローム/分とした。そののち、実施例1のばあ
いと同様のプロセスにより圧電薄膜のパターニング、第
2の電極6および電極用パッド9の形成、エッチングホ
ール形成、さらに基板の異方性エッチングにより複合支
持体構造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
【0041】[実施例6]本実施例は実施例4と同様の
構成の圧電薄膜素子に電極パッドおよび保護膜を設けた
もの(図2参照)である。本実施例においても実施例4
のばあいと同一のプロセスにより第1の圧電薄膜駆動用
電極のパターニングまで行った。このとき、同時に白金
およびチタンからなる第2の電極用パッド9を形成す
る。さらに、実施例1と同一のプロセスにより圧電薄膜
5のパターニングまで行った。つぎに、圧電薄膜上に電
子ビーム蒸着法により、アルミニウムを蒸着したのち、
リフトオフ法によりパターニングし、第2の圧電薄膜駆
動用電極6とした。このとき、該第2の電極6と第2の
電極用パッド9とが接続される。そののち、保護膜10
として全面にプラズマCVD法によりシリコン窒化物膜
約2000Åを形成したのち、イオンビームエッチング
法によりエッチングホール形成、電極パッド部の保護膜
の除去を行う。そののち、実施例1のばあいと同一のプ
ロセスにより基板の異方性エッチングを行った。以上に
述べた工程により、複合支持体構造をもった圧電薄膜素
子(図2)をえた。
構成の圧電薄膜素子に電極パッドおよび保護膜を設けた
もの(図2参照)である。本実施例においても実施例4
のばあいと同一のプロセスにより第1の圧電薄膜駆動用
電極のパターニングまで行った。このとき、同時に白金
およびチタンからなる第2の電極用パッド9を形成す
る。さらに、実施例1と同一のプロセスにより圧電薄膜
5のパターニングまで行った。つぎに、圧電薄膜上に電
子ビーム蒸着法により、アルミニウムを蒸着したのち、
リフトオフ法によりパターニングし、第2の圧電薄膜駆
動用電極6とした。このとき、該第2の電極6と第2の
電極用パッド9とが接続される。そののち、保護膜10
として全面にプラズマCVD法によりシリコン窒化物膜
約2000Åを形成したのち、イオンビームエッチング
法によりエッチングホール形成、電極パッド部の保護膜
の除去を行う。そののち、実施例1のばあいと同一のプ
ロセスにより基板の異方性エッチングを行った。以上に
述べた工程により、複合支持体構造をもった圧電薄膜素
子(図2)をえた。
【0042】[実施例7]本実施例は実施例1における
第2の支持体を窒化ケイ素を用いてプラズマCVD法に
よって形成したものであり、その他の部分は実施例1と
同様であるため図1を用いて説明する。本実施例におい
てもシリコン<100>単結晶基板1上の第1の支持体
2を形成する部分に、二酸化シリコンをマスクとして、
気相熱拡散法によって三塩化ボロンを原料としてボロン
のドーピングを行った。流量10sccm、温度900
〜1000℃にて60分間の拡散によって、基板中の約
6000オングストローム以上の深さまでボロン濃度1
020/cm3が達成された。マスク除去後、第2の支持
体3を構成する膜厚2000オングストロームのシリコ
ン窒化物膜をプラズマCVD法により形成した。このと
きの成膜条件は、成膜雰囲気は、SiH4の流量30m
l/min、NH3の流量60ml/min、N2の流量
200ml/min、ガス圧0.55Torr、基板温
度300℃、RFパワー300Wとした。さらに、第2
の支持体上にチタンおよび白金を電子ビーム蒸着法によ
り形成し、リフトオフ法により第1の圧電薄膜駆動用電
極4および第1の電極用パッド15としてパターニング
した。つぎに、0.2(PbO)・1.0(PbTiO
3)なる組成の酸化物ターゲットを用いたRFマグネス
トロンスパッタ法により、チタン酸鉛からなる圧電薄膜
5を膜厚約1μmとなるように成膜した。このときの成
膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合雰囲気と
し、ガス圧比としてアルゴン:酸素=9:1、ガス圧1
Pa、基板温度は550℃、デポレートは約70オング
ストローム/分とした。この圧電薄膜を、110℃の硝
酸:塩酸:過酸化水素水=4:12:84(体積比)の
混合液によって湿式エッチングし、パターニングを行っ
た。さらに、この圧電薄膜上に前述のチタンおよび白金
の形成方法と同様にしてチタンと白金からなる第2の圧
電薄膜駆動用電極6および第2の電極用パッド9をリフ
トオフ法により形成した。つぎに、第2の支持体である
シリコン窒化物膜にイオンビームエッチング法によりエ
ッチングホール7を形成した。最後に、70℃、30w
t%KOH水溶液を用いて、前記エッチングホールよ
り、ボロンをドープされていない基板部を約2〜3時間
の異方性エッチングにより除去することにより、約10
0μm角の振動部の下部の基板部に空洞部8が形成さ
れ、ボロンドープ部が残留することにより第1の支持体
が形成された。以上に述べた工程により、複合支持体構
造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
第2の支持体を窒化ケイ素を用いてプラズマCVD法に
よって形成したものであり、その他の部分は実施例1と
同様であるため図1を用いて説明する。本実施例におい
てもシリコン<100>単結晶基板1上の第1の支持体
2を形成する部分に、二酸化シリコンをマスクとして、
気相熱拡散法によって三塩化ボロンを原料としてボロン
のドーピングを行った。流量10sccm、温度900
〜1000℃にて60分間の拡散によって、基板中の約
6000オングストローム以上の深さまでボロン濃度1
020/cm3が達成された。マスク除去後、第2の支持
体3を構成する膜厚2000オングストロームのシリコ
ン窒化物膜をプラズマCVD法により形成した。このと
きの成膜条件は、成膜雰囲気は、SiH4の流量30m
l/min、NH3の流量60ml/min、N2の流量
200ml/min、ガス圧0.55Torr、基板温
度300℃、RFパワー300Wとした。さらに、第2
の支持体上にチタンおよび白金を電子ビーム蒸着法によ
り形成し、リフトオフ法により第1の圧電薄膜駆動用電
極4および第1の電極用パッド15としてパターニング
した。つぎに、0.2(PbO)・1.0(PbTiO
3)なる組成の酸化物ターゲットを用いたRFマグネス
トロンスパッタ法により、チタン酸鉛からなる圧電薄膜
5を膜厚約1μmとなるように成膜した。このときの成
膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合雰囲気と
し、ガス圧比としてアルゴン:酸素=9:1、ガス圧1
Pa、基板温度は550℃、デポレートは約70オング
ストローム/分とした。この圧電薄膜を、110℃の硝
酸:塩酸:過酸化水素水=4:12:84(体積比)の
混合液によって湿式エッチングし、パターニングを行っ
た。さらに、この圧電薄膜上に前述のチタンおよび白金
の形成方法と同様にしてチタンと白金からなる第2の圧
電薄膜駆動用電極6および第2の電極用パッド9をリフ
トオフ法により形成した。つぎに、第2の支持体である
シリコン窒化物膜にイオンビームエッチング法によりエ
ッチングホール7を形成した。最後に、70℃、30w
t%KOH水溶液を用いて、前記エッチングホールよ
り、ボロンをドープされていない基板部を約2〜3時間
の異方性エッチングにより除去することにより、約10
0μm角の振動部の下部の基板部に空洞部8が形成さ
れ、ボロンドープ部が残留することにより第1の支持体
が形成された。以上に述べた工程により、複合支持体構
造をもった圧電薄膜素子(図1)をえた。
【0043】[実施例8]本実施例は、実施例7におけ
る圧電薄膜を、チタン酸鉛のかわりにチタン酸ジルコン
酸鉛を用いて形成したものであり、その他の部分は実施
例7と同様のもの(図1参照)である。本実施例におい
ても実施例4のばあいと同一のプロセスにより第1の圧
電薄膜駆動用電極4および第1の電極用パッド15まで
形成した。つぎに、0.5(PbO)・0.48(Pb
TiO3)・0.52(PbZrO3)なる組成の酸化物
ターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法によ
り、チタン酸ジルコン酸鉛からなる圧電薄膜5を膜厚約
1μmとなるように成膜した。このときの成膜条件は、
成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合雰囲気とし、ガス圧比
はアルゴン:酸素=9:1、ガス圧1Pa、基板温度は
630℃、デポレートは約90オングストローム/分と
した。そののち、実施例1のばあいと同様のプロセスに
より圧電薄膜のパターニング、第2の電極6および第2
の電極用パッド9の形成、エッチングホール形成、さら
に基板の異方性エッチングにより複合支持体構造をもっ
た圧電薄膜素子(図1)をえた。
る圧電薄膜を、チタン酸鉛のかわりにチタン酸ジルコン
酸鉛を用いて形成したものであり、その他の部分は実施
例7と同様のもの(図1参照)である。本実施例におい
ても実施例4のばあいと同一のプロセスにより第1の圧
電薄膜駆動用電極4および第1の電極用パッド15まで
形成した。つぎに、0.5(PbO)・0.48(Pb
TiO3)・0.52(PbZrO3)なる組成の酸化物
ターゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法によ
り、チタン酸ジルコン酸鉛からなる圧電薄膜5を膜厚約
1μmとなるように成膜した。このときの成膜条件は、
成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合雰囲気とし、ガス圧比
はアルゴン:酸素=9:1、ガス圧1Pa、基板温度は
630℃、デポレートは約90オングストローム/分と
した。そののち、実施例1のばあいと同様のプロセスに
より圧電薄膜のパターニング、第2の電極6および第2
の電極用パッド9の形成、エッチングホール形成、さら
に基板の異方性エッチングにより複合支持体構造をもっ
た圧電薄膜素子(図1)をえた。
【0044】[実施例9]本実施例は実施例8と同様の
構成の圧電薄膜素子に電極パッドおよび保護膜を設けた
もの(図2参照)である。本実施例においても実施例4
のばあいと同一のプロセスにより第1の圧電薄膜駆動用
電極4および第1の電極用パッド15のパターニングま
で行った。このとき、同時に白金および、チタンからな
る第2の電極用パッド9を形成する。さらに、実施例1
と同一のプロセスにより圧電薄膜5のパターニングまで
行った。つぎに、圧電薄膜上に電子ビーム蒸着法によ
り、アルミニウムを蒸着したのち、リフトオフ法により
パターニングし、第2の圧電薄膜駆動用電極6とした。
このとき、該第2の電極6と第2の電極用パッド9とが
接続される。そののち、保護膜10として全面にプラズ
マCVD法によりシリコン窒化物膜約2000Åを形成
したのち、イオンビームエッチング法によりエッチング
ホール形成、さらに電極パッド部の保護膜の除去を行
う。そののち、実施例1のばあいと同一のプロセスによ
り基板の異方性エッチングを行い、複合支持体構造をも
った圧電薄膜素子(図2)をえた。
構成の圧電薄膜素子に電極パッドおよび保護膜を設けた
もの(図2参照)である。本実施例においても実施例4
のばあいと同一のプロセスにより第1の圧電薄膜駆動用
電極4および第1の電極用パッド15のパターニングま
で行った。このとき、同時に白金および、チタンからな
る第2の電極用パッド9を形成する。さらに、実施例1
と同一のプロセスにより圧電薄膜5のパターニングまで
行った。つぎに、圧電薄膜上に電子ビーム蒸着法によ
り、アルミニウムを蒸着したのち、リフトオフ法により
パターニングし、第2の圧電薄膜駆動用電極6とした。
このとき、該第2の電極6と第2の電極用パッド9とが
接続される。そののち、保護膜10として全面にプラズ
マCVD法によりシリコン窒化物膜約2000Åを形成
したのち、イオンビームエッチング法によりエッチング
ホール形成、さらに電極パッド部の保護膜の除去を行
う。そののち、実施例1のばあいと同一のプロセスによ
り基板の異方性エッチングを行い、複合支持体構造をも
った圧電薄膜素子(図2)をえた。
【0045】[実施例10]本実施例は実施例1におけ
る第1の支持体および第2の支持体をタンタル酸化物を
用いてRFスパッタ法によって形成したものである。図
3は本実施例に関わる圧電薄膜素子の例を示す平面説明
図およびA−A線断面説明図である。本実施例において
もシリコン<100>単結晶基板1上の全面にわたって
第1の支持体を形成する膜として膜厚5000オングス
トロームのタンタル酸化物膜を、酸化物ターゲットを用
いたRFマグネストロンスパッタ法により形成した。つ
ぎに、このタンタル酸化物膜にイオンビームエッチング
法により、エッチングホール11と、最終的に振動部の
下部となる第1の支持体の部分を除去することにより第
1の支持体の除去部分12とを形成した。この上にRF
マグネトロンスパッタ法により、二酸化シリコン膜60
00Åを形成して、前記第1の支持体の除去部分12を
低耐食性材料としての二酸化シリコンで埋める。さらに
約1000Åをエッチバックすることにより表面の平坦
化を行った。そののち、第2の支持体を構成する膜厚2
000オングストロームのタンタル酸化物膜を酸化物タ
ーゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により形
成した。このばあいの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴ
ン100%、ガス圧1Pa、基板温度は室温とし、デポ
レートは約100オングストローム/分とした。さら
に、第2の支持体上にチタンおよび白金を電子ビーム蒸
着法により形成し、リフトオフ法により第1の圧電薄膜
駆動用電極4および第1の電極用パッド15としてパタ
ーニングした。つぎに、0.2(PbO)・1.0(P
bTiO3)なる組成の酸化物ターゲットを用いたRF
マグネトロンスパッタ法により、チタン酸鉛からなる圧
電薄膜5を膜厚約1μmとなるように成膜した。このば
あいの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合雰
囲気とし、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:1、ガス圧
1Pa、基板温度は550℃、デポレートは約70オン
グストローム/分とした。この圧電薄膜を110℃の硝
酸:塩酸:過酸化水素水=4:12:84(体積比)の
混合物によって湿式エッチングし、パターニングを行っ
た。さらに、この圧電薄膜上に、前述のチタンおよび白
金の形成方法と同様にしてチタンと白金からなる第2の
圧電薄膜駆動用電極6および第2の電極用パッド9をリ
フトオフ法により形成した。つぎに、第2の支持体であ
るタンタル酸化物膜にイオンビームエッチング法によ
り、エッチングホール7を形成した。最後に、70℃、
30wt%水酸化カリウム水溶液を用いて、前記エッチ
ングホールより、基板部を約2〜3時間の異方性エッチ
ングにより除去した。同時に、振動部の下部の第2の支
持体の下部の二酸化シリコンもエッチング除去され、約
100μm角の振動部の下部の基板部に空洞部8が形成
された。以上の工程により、複合支持体構造をもった圧
電薄膜素子(図3)をえた。
る第1の支持体および第2の支持体をタンタル酸化物を
用いてRFスパッタ法によって形成したものである。図
3は本実施例に関わる圧電薄膜素子の例を示す平面説明
図およびA−A線断面説明図である。本実施例において
もシリコン<100>単結晶基板1上の全面にわたって
第1の支持体を形成する膜として膜厚5000オングス
トロームのタンタル酸化物膜を、酸化物ターゲットを用
いたRFマグネストロンスパッタ法により形成した。つ
ぎに、このタンタル酸化物膜にイオンビームエッチング
法により、エッチングホール11と、最終的に振動部の
下部となる第1の支持体の部分を除去することにより第
1の支持体の除去部分12とを形成した。この上にRF
マグネトロンスパッタ法により、二酸化シリコン膜60
00Åを形成して、前記第1の支持体の除去部分12を
低耐食性材料としての二酸化シリコンで埋める。さらに
約1000Åをエッチバックすることにより表面の平坦
化を行った。そののち、第2の支持体を構成する膜厚2
000オングストロームのタンタル酸化物膜を酸化物タ
ーゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により形
成した。このばあいの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴ
ン100%、ガス圧1Pa、基板温度は室温とし、デポ
レートは約100オングストローム/分とした。さら
に、第2の支持体上にチタンおよび白金を電子ビーム蒸
着法により形成し、リフトオフ法により第1の圧電薄膜
駆動用電極4および第1の電極用パッド15としてパタ
ーニングした。つぎに、0.2(PbO)・1.0(P
bTiO3)なる組成の酸化物ターゲットを用いたRF
マグネトロンスパッタ法により、チタン酸鉛からなる圧
電薄膜5を膜厚約1μmとなるように成膜した。このば
あいの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン、酸素混合雰
囲気とし、ガス圧比はアルゴン:酸素=9:1、ガス圧
1Pa、基板温度は550℃、デポレートは約70オン
グストローム/分とした。この圧電薄膜を110℃の硝
酸:塩酸:過酸化水素水=4:12:84(体積比)の
混合物によって湿式エッチングし、パターニングを行っ
た。さらに、この圧電薄膜上に、前述のチタンおよび白
金の形成方法と同様にしてチタンと白金からなる第2の
圧電薄膜駆動用電極6および第2の電極用パッド9をリ
フトオフ法により形成した。つぎに、第2の支持体であ
るタンタル酸化物膜にイオンビームエッチング法によ
り、エッチングホール7を形成した。最後に、70℃、
30wt%水酸化カリウム水溶液を用いて、前記エッチ
ングホールより、基板部を約2〜3時間の異方性エッチ
ングにより除去した。同時に、振動部の下部の第2の支
持体の下部の二酸化シリコンもエッチング除去され、約
100μm角の振動部の下部の基板部に空洞部8が形成
された。以上の工程により、複合支持体構造をもった圧
電薄膜素子(図3)をえた。
【0046】[実施例11]本実施例は、圧電薄膜の上
面上に交差電極を設けたものであり、図4は本実施例の
圧電薄膜素子の平面説明図およびA−A線断面説明図で
ある。本実施例においてもシリコン<100>単結晶基
板1上の第1の支持体2を形成する部分に、二酸化シリ
コンをマスクとして、気相熱拡散法によって三塩化ボロ
ンを原料としてボロンのドーピングを行った。流量10
sccm、温度900〜1000℃にて60分間の拡散
によって、基板中の約6000オングストローム以上の
深さまでボロン濃度1020/cm3が達成された。マス
ク除去後、第2の支持体3を構成する膜厚2000オン
グストロームの二酸化シリコン膜を酸化物ターゲットを
用いたRFマグネトロンスパッタ法により形成した。こ
のばあいの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン100
%、ガス圧1Pa、基板温度は室温とし、デポレートは
約100オングストローム/分とした。さらに、第2の
支持体上に白金およびチタンを電子ビーム蒸着法により
形成し、リフトオフにより第1および第2の2対の交差
電極13および14を形成した。つぎに、酸化物ターゲ
ットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、酸化
亜鉛からなる圧電薄膜5を膜厚約7μmとなるように成
膜した。このときの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン
と酸素の混合雰囲気とし、ガス圧比はアルゴン:と酸素
=5:5、ガス圧1Pa、基板温度は500℃、デポレ
ートや約100オングストローム/分とした。この圧電
薄膜を、10%硝酸水溶液によってレジストをマスクと
して湿式エッチングし、パターニングを行った。そのの
ち、保護膜10として全面にプラズマCVD法によりシ
リコン窒化物膜約2000Åを形成したのち、イオンビ
ームエッチング法によりエッチングホール形成、電極パ
ッド部の保護膜の除去を行う。そののち、実施例1と同
一プロセスにより基板の異方性エッチングを行い、複合
支持体構造をもった圧電薄膜素子(図4)をえた。
面上に交差電極を設けたものであり、図4は本実施例の
圧電薄膜素子の平面説明図およびA−A線断面説明図で
ある。本実施例においてもシリコン<100>単結晶基
板1上の第1の支持体2を形成する部分に、二酸化シリ
コンをマスクとして、気相熱拡散法によって三塩化ボロ
ンを原料としてボロンのドーピングを行った。流量10
sccm、温度900〜1000℃にて60分間の拡散
によって、基板中の約6000オングストローム以上の
深さまでボロン濃度1020/cm3が達成された。マス
ク除去後、第2の支持体3を構成する膜厚2000オン
グストロームの二酸化シリコン膜を酸化物ターゲットを
用いたRFマグネトロンスパッタ法により形成した。こ
のばあいの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン100
%、ガス圧1Pa、基板温度は室温とし、デポレートは
約100オングストローム/分とした。さらに、第2の
支持体上に白金およびチタンを電子ビーム蒸着法により
形成し、リフトオフにより第1および第2の2対の交差
電極13および14を形成した。つぎに、酸化物ターゲ
ットを用いたRFマグネトロンスパッタ法により、酸化
亜鉛からなる圧電薄膜5を膜厚約7μmとなるように成
膜した。このときの成膜条件は、成膜雰囲気はアルゴン
と酸素の混合雰囲気とし、ガス圧比はアルゴン:と酸素
=5:5、ガス圧1Pa、基板温度は500℃、デポレ
ートや約100オングストローム/分とした。この圧電
薄膜を、10%硝酸水溶液によってレジストをマスクと
して湿式エッチングし、パターニングを行った。そのの
ち、保護膜10として全面にプラズマCVD法によりシ
リコン窒化物膜約2000Åを形成したのち、イオンビ
ームエッチング法によりエッチングホール形成、電極パ
ッド部の保護膜の除去を行う。そののち、実施例1と同
一プロセスにより基板の異方性エッチングを行い、複合
支持体構造をもった圧電薄膜素子(図4)をえた。
【0047】
【発明の効果】本発明は、圧電薄膜の支持体を薄く、圧
電振動を妨げない構成としながら、これら全体を充分な
機械的強度をもった異なる支持体で保持して基板と連結
するため、圧電振動を効率よく利用することができる圧
電薄膜素子を実用化することができる。また、素子自体
の機械的強度が高く、取り扱いが容易であることから、
素子製造の歩留の点でも有利であり、量産性に優れる。
電振動を妨げない構成としながら、これら全体を充分な
機械的強度をもった異なる支持体で保持して基板と連結
するため、圧電振動を効率よく利用することができる圧
電薄膜素子を実用化することができる。また、素子自体
の機械的強度が高く、取り扱いが容易であることから、
素子製造の歩留の点でも有利であり、量産性に優れる。
【0048】本発明の圧電薄膜素子は第1の支持体の機
械的強度が第2の支持体の機械的強度よりも強くされて
いるため第2の支持体が圧電振動を妨げることなく、か
つ、第1の支持体が振動部および第2の支持体を保持で
きる効果がある。
械的強度が第2の支持体の機械的強度よりも強くされて
いるため第2の支持体が圧電振動を妨げることなく、か
つ、第1の支持体が振動部および第2の支持体を保持で
きる効果がある。
【0049】また、本発明の圧電薄膜素子は第1および
第2の圧電薄膜駆動用電極が圧電薄膜の両面のそれぞれ
に、または片面上に両者が形成されうるため、使用目
的、使用周波数に合わせた圧電振動モードを選択できる
効果がある。
第2の圧電薄膜駆動用電極が圧電薄膜の両面のそれぞれ
に、または片面上に両者が形成されうるため、使用目
的、使用周波数に合わせた圧電振動モードを選択できる
効果がある。
【0050】また、本発明の圧電薄膜素子は、第1の支
持体として基板の一部を利用することができるので桟状
の構造を製作しやすく、かつ桟状部分の強い機械的強度
をうることができる。
持体として基板の一部を利用することができるので桟状
の構造を製作しやすく、かつ桟状部分の強い機械的強度
をうることができる。
【0051】また、本発明の圧電薄膜素子は基板がシリ
コン<100>単結晶、第1の支持体が、ボロンが10
20/cm3以上ドープされてなる前記基板の一部、第2
の支持体が二酸化シリコン膜、第1の圧電薄膜駆動用電
極が白金およびチタン、前記圧電薄膜が(A)チタン酸
鉛および(B)チタン酸ジルコン酸鉛を主要成分とする
圧電体のいずれか、第2の圧電薄膜駆動用電極が白金お
よびチタンによって構成されうることから、電極の化学
的安定性が高く、圧電薄膜素子の信頼性と効率が向上す
る効果がえられる。
コン<100>単結晶、第1の支持体が、ボロンが10
20/cm3以上ドープされてなる前記基板の一部、第2
の支持体が二酸化シリコン膜、第1の圧電薄膜駆動用電
極が白金およびチタン、前記圧電薄膜が(A)チタン酸
鉛および(B)チタン酸ジルコン酸鉛を主要成分とする
圧電体のいずれか、第2の圧電薄膜駆動用電極が白金お
よびチタンによって構成されうることから、電極の化学
的安定性が高く、圧電薄膜素子の信頼性と効率が向上す
る効果がえられる。
【0052】また、本発明の圧電薄膜素子は第2の圧電
薄膜駆動用電極がアルミニウムであり、さらに当該圧電
薄膜素子の表面全体にシリコン窒化物からなる保護膜が
形成されうるため、電極の軽量化が実現されるため、効
率が改善されるとともに高温、酸化性環境においてもさ
らに電極の化学的安定性が向上し、かつ、圧電薄膜素子
全体の機械的強度も向上する効果がえられる。
薄膜駆動用電極がアルミニウムであり、さらに当該圧電
薄膜素子の表面全体にシリコン窒化物からなる保護膜が
形成されうるため、電極の軽量化が実現されるため、効
率が改善されるとともに高温、酸化性環境においてもさ
らに電極の化学的安定性が向上し、かつ、圧電薄膜素子
全体の機械的強度も向上する効果がえられる。
【0053】また、本発明の圧電薄膜素子は第2の支持
体がシリコン窒化物膜で構成されうることにより、窒化
シリコンが軽量かつ機械的強度、化学的安定性に優れる
ため、より低膜厚化が可能であると同時にエッチング時
の破壊などの発生も低減できる。したがって圧電薄膜素
子の信頼性や歩留の向上が期待できる。
体がシリコン窒化物膜で構成されうることにより、窒化
シリコンが軽量かつ機械的強度、化学的安定性に優れる
ため、より低膜厚化が可能であると同時にエッチング時
の破壊などの発生も低減できる。したがって圧電薄膜素
子の信頼性や歩留の向上が期待できる。
【0054】また、本発明の圧電薄膜素子は第2の支持
体がシリコン窒化物膜であり、前記圧電薄膜がチタン酸
鉛またはチタン酸ジルコン酸鉛のいずれかを主要成分と
する圧電体であり、さらに当該圧電薄膜素子の表面全体
にシリコン窒化物からなる保護膜が形成されうるため圧
電定数の大きい圧電体をうる効果がある。
体がシリコン窒化物膜であり、前記圧電薄膜がチタン酸
鉛またはチタン酸ジルコン酸鉛のいずれかを主要成分と
する圧電体であり、さらに当該圧電薄膜素子の表面全体
にシリコン窒化物からなる保護膜が形成されうるため圧
電定数の大きい圧電体をうる効果がある。
【0055】また、本発明の圧電薄膜素子は第2の支持
体がタンタル酸化物膜とすることができるので、膜内に
圧縮応力をもたせることができる効果をうることができ
る。
体がタンタル酸化物膜とすることができるので、膜内に
圧縮応力をもたせることができる効果をうることができ
る。
【0056】また、本発明の圧電薄膜素子は第2の支持
体がタンタル酸化物膜であり、前記第2の圧電薄膜駆動
用電極がアルミニウムであり、さらに当該圧電薄膜素子
の表面全体にシリコン窒化物からなる保護膜が形成され
うるため膜内に圧縮応力をもたせる前述の効果を安定に
保つことができる。
体がタンタル酸化物膜であり、前記第2の圧電薄膜駆動
用電極がアルミニウムであり、さらに当該圧電薄膜素子
の表面全体にシリコン窒化物からなる保護膜が形成され
うるため膜内に圧縮応力をもたせる前述の効果を安定に
保つことができる。
【0057】また、本発明の圧電薄膜素子の製法が
(1)前記第1の支持体を形成したのち、前記振動部の
下部に相当する部分が除去され、当該除去された部分を
前記第1の支持体よりも耐食性の低い低耐食性材料によ
って埋める工程と、(2)前記第1の支持体上に前記第
2の支持体および前記振動部を形成したのちに、前記低
耐食性材料をエッチング除去して前記第1の支持体のみ
を残留させる工程とを含むので簡単な工程で本発明の圧
電薄膜素子をうることができる。
(1)前記第1の支持体を形成したのち、前記振動部の
下部に相当する部分が除去され、当該除去された部分を
前記第1の支持体よりも耐食性の低い低耐食性材料によ
って埋める工程と、(2)前記第1の支持体上に前記第
2の支持体および前記振動部を形成したのちに、前記低
耐食性材料をエッチング除去して前記第1の支持体のみ
を残留させる工程とを含むので簡単な工程で本発明の圧
電薄膜素子をうることができる。
【0058】また、本発明の圧電薄膜素子が、シリコン
単結晶からなる前記基板の表面にボロンを1020/cm
3以上ドープしてボロンドープ部分を形成して該ボロン
ドープ部分の耐エッチング性を高め、基板エッチング工
程において前記ボロンドープ部分を残留させることによ
って前記第1の支持体として形成する工程を含むので簡
単な工程で本発明の圧電薄膜素子をうることができる。
単結晶からなる前記基板の表面にボロンを1020/cm
3以上ドープしてボロンドープ部分を形成して該ボロン
ドープ部分の耐エッチング性を高め、基板エッチング工
程において前記ボロンドープ部分を残留させることによ
って前記第1の支持体として形成する工程を含むので簡
単な工程で本発明の圧電薄膜素子をうることができる。
【図1】 本発明の一実施例による圧電薄膜素子の構造
を示す平面説明図および断面説明図である。
を示す平面説明図および断面説明図である。
【図2】 本発明の他の実施例による圧電薄膜素子の構
造を示す平面説明図および断面説明図である。
造を示す平面説明図および断面説明図である。
【図3】 本発明の他の実施例による圧電薄膜素子の構
造を示す平面説明図および断面説明図である。
造を示す平面説明図および断面説明図である。
【図4】 本発明の他の実施例による圧電薄膜素子の構
造を示す平面説明図および断面説明図である。
造を示す平面説明図および断面説明図である。
1 シリコン基板、2 第1の支持体、3 第2の支持
体、4 第1の圧電薄膜駆動用電極、5 圧電薄膜、6
第2の圧電薄膜駆動用電極、7 エッチングホール、
8 空洞部、9 第2の電極用パッド、10 保護膜、
11 エッチングホール、12 第1の支持体の除去部
分、13 第1の交差電極、14 第2の交差電極、1
5 第1の電極用パッド。
体、4 第1の圧電薄膜駆動用電極、5 圧電薄膜、6
第2の圧電薄膜駆動用電極、7 エッチングホール、
8 空洞部、9 第2の電極用パッド、10 保護膜、
11 エッチングホール、12 第1の支持体の除去部
分、13 第1の交差電極、14 第2の交差電極、1
5 第1の電極用パッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内川 英興 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 本多 俊久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 第1の圧電薄膜駆動用電極、圧電薄膜、
および第2の圧電薄膜駆動用電極からなる振動部と、該
振動部を支持する第1および第2の支持体と、該2つの
支持体を保持する基板とからなる圧電薄膜素子であっ
て、(1)第1の圧電薄膜駆動用電極、圧電薄膜および
第2の圧電薄膜駆動用電極が第2の支持体上に形成さ
れ、(2)第2の支持体は第1の支持体と基板とを覆っ
て形成され第1の支持体によって保持され、かつ、第2
の支持体には圧電薄膜の外縁を囲むようにして当該圧電
薄膜の外縁に沿ってスリット状に複数個の開口孔が設け
られ、さらに、前記開口孔を設けない部分は連結部とさ
れており、(3)第1の支持体の下部の基板には空洞が
形成されて第1の支持体は桟状に基板と連結されて形成
され、(4)第1の支持体が当該第1の支持体の、前記
振動部の下部に相当する部分が除去されていることを特
徴とする圧電薄膜素子。 - 【請求項2】 前記第1の支持体の機械的強度が第2の
支持体の機械的強度よりも強くされてなる請求項1記載
の圧電薄膜素子。 - 【請求項3】 前記圧電薄膜駆動用電極が圧電薄膜の両
面に形成されてなる請求項1記載の圧電薄膜素子。 - 【請求項4】 前記第1および第2の圧電薄膜駆動用電
極が圧電薄膜の同一面上に形成されてなる請求項1記載
の圧電薄膜素子。 - 【請求項5】 前記第1の支持体として基板の一部が利
用されてなる請求項1記載の圧電薄膜素子。 - 【請求項6】 前記基板がシリコン<100>単結晶、
第1の支持体が、ボロンが1020/cm3以上ドープさ
れてなる前記基板の一部、第2の支持体が二酸化シリコ
ン膜、第1の圧電薄膜駆動用電極が白金およびチタン、
前記圧電薄膜が(A)チタン酸鉛および(B)チタン酸
ジルコン酸鉛を主要成分とする圧電体のいずれか、第2
の圧電薄膜駆動用電極が白金およびチタンからなる請求
項1、2、3または5記載の圧電薄膜素子。 - 【請求項7】 前記第2の圧電薄膜駆動用電極がアルミ
ニウムであり、さらに当該圧電薄膜素子の表面全体にシ
リコン窒化物からなる保護膜が形成されてなる請求項6
記載の圧電薄膜素子。 - 【請求項8】 前記第2の支持体がシリコン窒化物膜で
ある請求項6記載の圧電薄膜素子。 - 【請求項9】 前記第2の支持体がシリコン窒化物膜で
あり、前記圧電薄膜がチタン酸鉛またはチタン酸ジルコ
ン酸鉛のいずれかを主要成分とする圧電体であり、さら
に当該圧電薄膜素子の表面全体にシリコン窒化物からな
る保護膜が形成されてなる請求項6記載の圧電薄膜素
子。 - 【請求項10】 前記第2の支持体がタンタル酸化物膜
である請求項6記載の圧電薄膜素子。 - 【請求項11】 前記第2の支持体がタンタル酸化物膜
であり、前記第2の圧電薄膜駆動用電極がアルミニウム
であり、さらに当該圧電薄膜素子の表面全体にシリコン
窒化物からなる保護膜が形成されてなる請求項6記載の
圧電薄膜素子。 - 【請求項12】 請求項1記載の圧電薄膜素子の製法で
あって、(1)前記第1の支持体を形成したのち、前記
振動部の下部に相当する部分が除去され、当該除去され
た部分を前記第1の支持体よりも耐食性の低い低耐食性
材料によって埋める工程と、(2)前記第1の支持体上
に前記第2の支持体および前記振動部を形成したのち
に、前記低耐食性材料をエッチング除去して前記第1の
支持体のみを残留させる工程とを含むことを特徴とする
圧電薄膜素子の製法。 - 【請求項13】 請求項5記載の圧電薄膜素子の製法で
あって、シリコン単結晶からなる前記基板の表面にボロ
ンを1020/cm3以上ドープしてボロンドープ部分を
形成して該ボロンドープ部分の耐エッチング性を高め、
基板エッチング工程において前記ボロンドープ部分を残
留させることによって前記第1の支持体として形成する
工程を含むことを特徴とする圧電薄膜素子の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28047395A JPH09130199A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 圧電薄膜素子およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28047395A JPH09130199A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 圧電薄膜素子およびその製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09130199A true JPH09130199A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17625572
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28047395A Pending JPH09130199A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 圧電薄膜素子およびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09130199A (ja) |
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000076295A (ko) * | 1998-01-16 | 2000-12-26 | 다니구찌 이찌로오, 기타오카 다카시 | 박막 압전 소자 |
| WO2002093740A1 (en) * | 2001-05-11 | 2002-11-21 | Ube Electronics, Ltd. | Film bulk acoustic resonator |
| JP2003198319A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-11 | Ube Electronics Ltd | 窒化アルミニウム薄膜−金属電極積層体およびそれを用いた薄膜圧電共振子 |
| US6734600B2 (en) | 1999-03-30 | 2004-05-11 | Infineon Technologies Ag | Component for forming vertically standing waves of a wavelength |
| JP2005033775A (ja) * | 2003-06-18 | 2005-02-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子部品及びその製造方法 |
| JP2005092537A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Sony Corp | 情報表示装置及びその情報表示装置における圧電素子の支持フレーム |
| JP2005176332A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 圧電素子、および複合圧電素子、ならびにそれらを用いたフィルタ、共用器、通信機器 |
| US6992878B2 (en) | 2002-03-25 | 2006-01-31 | Fujitsu Limited | Tunable capacitor and method of fabricating the same |
| WO2006049100A1 (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Omron Corporation | 容量型振動センサ及びその製造方法 |
| KR100676151B1 (ko) * | 2001-07-17 | 2007-01-31 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 압전 박막 공진 소자 및 그 제조 방법 |
| US7224105B2 (en) | 2003-11-20 | 2007-05-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric element, composite piezoelectric element, and filter, duplexer and communication equipment using the same |
| JP2007295487A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Omron Corp | マイクロフォンの製造方法 |
| US7321183B2 (en) | 2003-12-25 | 2008-01-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Film bulk acoustic resonator and method for manufacturing the same |
| JP2009111623A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電振動装置 |
| US7642695B2 (en) | 2005-02-21 | 2010-01-05 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric thin-film resonator |
| JP2010063142A (ja) * | 2002-08-08 | 2010-03-18 | Intel Corp | 薄膜バルク音響共鳴器フィルタの製造方法および薄膜バルク音響共鳴器フィルタを用いた回路 |
| JP2010232983A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 薄膜振動子およびその製造方法 |
| US9331668B2 (en) | 2013-03-27 | 2016-05-03 | Seiko Epson Corporation | Vibrator with a beam-shaped portion above a recess in a substrate, and oscillator using same |
| JP2018207375A (ja) * | 2017-06-07 | 2018-12-27 | 太陽誘電株式会社 | 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ |
| US11075614B2 (en) | 2016-11-24 | 2021-07-27 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Piezoelectric thin film resonator, filter, and multiplexer |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP28047395A patent/JPH09130199A/ja active Pending
Cited By (24)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000076295A (ko) * | 1998-01-16 | 2000-12-26 | 다니구찌 이찌로오, 기타오카 다카시 | 박막 압전 소자 |
| US6734600B2 (en) | 1999-03-30 | 2004-05-11 | Infineon Technologies Ag | Component for forming vertically standing waves of a wavelength |
| WO2002093740A1 (en) * | 2001-05-11 | 2002-11-21 | Ube Electronics, Ltd. | Film bulk acoustic resonator |
| US6936837B2 (en) | 2001-05-11 | 2005-08-30 | Ube Industries, Ltd. | Film bulk acoustic resonator |
| KR100676151B1 (ko) * | 2001-07-17 | 2007-01-31 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 압전 박막 공진 소자 및 그 제조 방법 |
| JP2003198319A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-11 | Ube Electronics Ltd | 窒化アルミニウム薄膜−金属電極積層体およびそれを用いた薄膜圧電共振子 |
| US6992878B2 (en) | 2002-03-25 | 2006-01-31 | Fujitsu Limited | Tunable capacitor and method of fabricating the same |
| JP2010063142A (ja) * | 2002-08-08 | 2010-03-18 | Intel Corp | 薄膜バルク音響共鳴器フィルタの製造方法および薄膜バルク音響共鳴器フィルタを用いた回路 |
| JP2005033775A (ja) * | 2003-06-18 | 2005-02-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子部品及びその製造方法 |
| JP2005092537A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Sony Corp | 情報表示装置及びその情報表示装置における圧電素子の支持フレーム |
| US7710402B2 (en) | 2003-09-17 | 2010-05-04 | Sony Corporation | Information display device and supporting frame for supporting a piezoelectric element for use in information display device |
| JP2005176332A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 圧電素子、および複合圧電素子、ならびにそれらを用いたフィルタ、共用器、通信機器 |
| US7224105B2 (en) | 2003-11-20 | 2007-05-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric element, composite piezoelectric element, and filter, duplexer and communication equipment using the same |
| US7321183B2 (en) | 2003-12-25 | 2008-01-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Film bulk acoustic resonator and method for manufacturing the same |
| JP2006157863A (ja) * | 2004-11-04 | 2006-06-15 | Omron Corp | 容量型振動センサ及びその製造方法 |
| WO2006049100A1 (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Omron Corporation | 容量型振動センサ及びその製造方法 |
| US7907744B2 (en) | 2004-11-04 | 2011-03-15 | Omron Corporation | Capacitive vibration sensor and method for manufacturing same |
| US7642695B2 (en) | 2005-02-21 | 2010-01-05 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric thin-film resonator |
| JP2007295487A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Omron Corp | マイクロフォンの製造方法 |
| JP2009111623A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電振動装置 |
| JP2010232983A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 薄膜振動子およびその製造方法 |
| US9331668B2 (en) | 2013-03-27 | 2016-05-03 | Seiko Epson Corporation | Vibrator with a beam-shaped portion above a recess in a substrate, and oscillator using same |
| US11075614B2 (en) | 2016-11-24 | 2021-07-27 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Piezoelectric thin film resonator, filter, and multiplexer |
| JP2018207375A (ja) * | 2017-06-07 | 2018-12-27 | 太陽誘電株式会社 | 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH09130199A (ja) | 圧電薄膜素子およびその製法 | |
| JP4077805B2 (ja) | 共振器の製造方法 | |
| JP3435789B2 (ja) | 表面弾性波素子 | |
| US7323953B2 (en) | Film bulk acoustic resonator and method of producing the same | |
| US7239067B2 (en) | Method of manufacturing a piezoelectric thin film resonator, manufacturing apparatus for a piezoelectric thin film resonator, piezoelectric thin film resonator, and electronic component | |
| CN100546178C (zh) | 制造压电薄膜器件的方法和压电薄膜器件 | |
| JP4115439B2 (ja) | 薄膜バルク音響共振器及びその製造方法 | |
| CN110719082A (zh) | 声波谐振器封装件 | |
| JPH0584684B2 (ja) | ||
| CN108023560A (zh) | 体声波谐振器及制造体声波谐振器的方法 | |
| JP4395892B2 (ja) | 圧電薄膜デバイス及びその製造方法 | |
| CN115514340A (zh) | 带有声子晶体的横向激励体声波谐振器及制备方法 | |
| WO2019201521A1 (en) | Bulk acoustic wave resonator and method for manufacturing the same | |
| WO2021077713A1 (zh) | 体声波谐振器及其制造方法、滤波器和电子设备 | |
| WO2020177558A1 (zh) | 释放孔位于封装空间外的mems器件的封装 | |
| JP2001044794A (ja) | 圧電共振子 | |
| JPS6068711A (ja) | 圧電薄膜共振子 | |
| JP2000312129A (ja) | 圧電共振子およびフィルタ | |
| KR20180131313A (ko) | 음향 공진기 및 그의 제조 방법 | |
| JPH08153915A (ja) | 複合圧電基板とその製造方法 | |
| JP2001168674A (ja) | 圧電共振子及び電子機器 | |
| JP2001285015A (ja) | 圧電共振子 | |
| US20220314277A1 (en) | Acoustic wave transducing unit, method for manufacturing the same and acoustic wave transducer | |
| JPH0640611B2 (ja) | 圧電薄膜共振子 | |
| JPH10200369A (ja) | 圧電薄膜共振子 |