JPH09132411A - 水酸化アルミニウムの精製方法及びその精製方法を利用した印刷版用支持体の表面処理方法 - Google Patents

水酸化アルミニウムの精製方法及びその精製方法を利用した印刷版用支持体の表面処理方法

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JPH09132411A
JPH09132411A JP7308497A JP30849795A JPH09132411A JP H09132411 A JPH09132411 A JP H09132411A JP 7308497 A JP7308497 A JP 7308497A JP 30849795 A JP30849795 A JP 30849795A JP H09132411 A JPH09132411 A JP H09132411A
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aluminum
surface treatment
sodium aluminate
aluminate solution
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Hiroshi Fukuda
浩史 福田
Tsutomu Kakei
勤 掛井
Tadafumi Tomita
忠文 冨田
Hideki Miwa
英樹 三輪
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水酸化アルミニウムの製造あるいは平版印刷
版の製造などにおいて、製造に循環使用する過飽和アル
ミン酸ソーダ溶液中から研磨剤など広い用途に使用でき
る、粒子強度が強くかつ純度の高い結晶水酸化アルミニ
ウムを得ること。 【解決手段】 過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水
分解反応によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水
酸化アルミニウムの精製方法において、種晶としては、
エッチングされ難い粉末状結晶水酸化アルミニウムを使
用することを特徴とする水酸化アルミニウムの精製方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、晶析反応槽内に種
晶を投入し、過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から水酸化
アルミニウムを晶析させる水酸化アルミニウムの精製方
法に関するものである。また、本発明は、前記水酸化ア
ルミニウムの精製方法を利用して、過飽和のアルミン酸
ソーダ溶液から水酸化アルミニウムを晶析させると共に
晶析後の液をエッチング工程のエッチング液として再使
用して、アルミニウムイオン濃度を所定の濃度に保った
アルミン酸ソーダ溶液を使用するアルミニウム材の表面
処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷版の支持体であるアルミニウム
板は、機械的にあるいは電気化学的に粗面化する前後に
アルミニウム板の表面を苛性ソーダを用いてエッチング
する。その他例えば、電気化学的に粗面化する工程では
硝酸、並びに塩酸が、また陽極酸化工程では硫酸が使用
されるなど多様な処理液が支持体の表面処理に用いられ
ている。このような表面処理に使用する処理液中のアル
ミニウムイオン濃度によって、処理された支持体の処理
後の表面形状などが大きく異なり、液中のアルミニウム
イオン濃度が支持体の品質に及ぼす影響は大きい。
【0003】上述の通り、処理液中のアルミニウムイオ
ン濃度が印刷版用アルミニウム支持体の品質に及ぼす影
響は大きいので、処理液中のアルミニウムイオン濃度は
所定の濃度に一定に保つことが重要である。アルミニウ
ム濃度を一定に保つために従来は処理系内の処理液を系
外に排出してアルミニウムイオン濃度を一定に保つか、
特開昭57−192300号公報に記載されているよう
にイオン交換樹脂を用いて処理液中のアルミニウムイオ
ンをイオン交換樹脂に吸着させ、アルミニウムイオン濃
度を一定に保つ方法が一般的であった。しかしながら、
処理系内の処理液を系外に排出してアルミニウムイオン
濃度を一定に保つよう系外で調節する方法は、処理液を
系外に排出しなければならず、処理液の使用量が非常に
大きくなるという問題があり、廃液処理の負荷も大であ
った。
【0004】また、アルミニウムサッシの素材もまた材
料の表面を艶消ししたり、陽極酸化皮膜を生成して耐久
性を向上するなどの加工を行う工程で苛性ソーダによる
エッチングが行われるが、使用するエッチング溶液の量
は多いので、該エッチング溶液から水酸化アルミニウム
を回収することが必要とされる。また硫酸を使用した陽
極酸化による表面強化処理など種々の表面処理が行われ
る結果、廃液を中和して発生するスラッジから水酸化ア
ルミニウムを回収する必要性および表面処理剤中のアル
ミニウムイオン濃度の管理のために行うなうアルミニウ
ムイオンの回収などは前記印刷版用アルミニウム支持体
の表面処理工程における廃液処理の場合と軌を一にする
問題である。
【0005】以上述べた通り、アルミナの製造、平版印
刷版の製造あるいはアルミニウムサッシの製造などにお
いて、アルミン酸ソーダ溶液から純度の高い水酸化アル
ミニウムを製造するため、工程から発生するアルミニウ
ムスラッジから水酸化アルミニウムを回収するため、あ
るいは工程中の粗製アルミン酸ソーダ溶液を精製して純
度の高い水酸化アルミニウムを得て、それを用いて表面
処理剤中のアルミニウムイオン濃度の管理する過程は重
要な問題である。
【0006】ボーキサイトからのアルミナを製造する工
程において、過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から精製ア
ルミン酸ソーダ溶液を得て水酸化アルミニウムを製造す
る工程では、従来、前記したシックナーを用いて沈降法
で不純物の結晶を沈降して過飽和のアルミン酸ソーダ溶
液から不純物を除去する方法が行われているが、不純物
の結晶が微細なために沈降に長い時間と、広い沈降面積
従って大規模な設備が必要である。その上不純物の極め
て微細な結晶(殆ど液状とみなされるほどのもの)は充
分にとりきれず、従って水酸化アルミニウムを晶析する
のに42〜72時間と長時間かかり、しかも精製アルミ
ン酸ソーダ溶液の純度が悪く、結晶の析出率も良くな
い。さらに、アルミン酸ソーダ溶液からナトリウムイオ
ンとアルミニウムイオンを分離するには、本発明者らが
以前に提案したイオン交換膜を用いた拡散透析によるア
ルミニウムイオンの系外排出(特開平1−20099号
公報)があった。しかしながら、拡散透析の場合は、膜
に付着する鉄等の不溶解性金属の除去及び拡散透析後の
廃液側に水酸化アルミニウム等のスケールが付着するた
め、3日に一回硫酸等で酸洗浄をしなければならず、ラ
ンニングコストが増大するという問題点があった。
【0007】過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から晶析法
により水酸化アルミニウム結晶とアルミン酸ソーダ溶液
を得る方法、特に過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から晶
析法により水酸化アルミニウムを晶析させると共に晶析
後の液をエッチング工程のエッチング液として再使用し
てエッチング溶液等のアルミニウムイオン濃度を所定の
濃度に保つ方法としては、特開平5−279020号公
報に記載されているような方法が公知である。しかしな
がら、一般の工業製品である粒子状結晶水酸化アルミニ
ウム(特に断らない限り、一般に1μm〜150μmの
範囲の微粒子である。)や特開平5−279020号公
報に記載の方法で得られた結晶水酸化アルミニウムをス
ラリー状でポンプ循環すると、ポンプから受ける外力に
より二次結晶の一部が一次結晶にバラケたり一次結晶が
さらに小さくなることがある。以下誤りが起こらない場
合には、結晶水酸化アルミニウムは単に水酸化アルミニ
ウムとよぶことがある。また、水酸化アルミニウムを研
磨剤として使用する場合についても、一般の工業製品で
ある水酸化アルミニウムや特開平5−279020号公
報に記載されている方法で得られた水酸化アルミニウム
を研磨剤として使用すると、水酸化アルミニウム以外の
研磨剤に比べ研磨寿命が極端に短く、水酸化アルミニウ
ムの消費量が膨大になるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】過飽和のアルミン酸ソ
ーダ溶液から加水分解反応によって、水酸化アルミニウ
ム及び精製アルミン酸ソーダ溶液を製造する場合におい
て本発明が課題とする問題は、水酸化アルミニウムの強
度を向上し、より広いニーズに適合した、純度の高い水
酸化アルミニウムを得ることである。さらに、平版印刷
版用アルミニウム板の表面を水酸化ナトリウムを用いて
エッチング処理を行ったり、酸、アルカリの多様な処理
液を用いて表面処理を行う場合において、本発明が課題
とする問題は、表面エッチングや表面処理の品質を良好
に保ち、且つ均一にするため、処理液中のアルミニウム
イオン濃度を所定の濃度に保つことおよび表面処理工程
から多量に排出される水酸化アルミニウムを工業的に有
効なものとして再利用することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明の水酸
化アルミニウムの精製方法及びその精製方法を利用した
印刷用支持体の表面処理方法によって達成される。すな
わち、 (a)過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水分解反応
によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水酸化アル
ミニウムの精製方法において、全苛性ソーダ濃度が50
〜700g/リットル、アルミニウム濃度が0〜300
g/リットルである母液と結晶水酸化アルミニウムの混
合懸濁液の液温度を10℃から200℃の温度で少なく
とも1時間から48時間保持したものを、前記過飽和の
アルミン酸ソーダ溶液と混合し、晶析反応温度で晶析反
応させることを特徴とする水酸化アルミニウムの精製方
法。 (b)過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水分解反応
によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水酸化アル
ミニウムの精製方法において、予め水酸化アルミニウム
をエッチングし、20%〜80%減量したものを初期の
種晶とすることを特徴とする水酸化アルミニウムの精製
方法。
【0010】(c)過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から
加水分解反応によって、水酸化アルミニウムを晶析させ
る水酸化アルミニウムの精製方法において、予め結晶水
酸化アルミニウムを粉砕し、エッチングし20%〜80
%減量したものを初期の種晶とすることを特徴とする水
酸化アルミニウムの精製方法。 (d)過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水分解反応
によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水酸化アル
ミニウムの精製方法において、予め結晶水酸化アルミニ
ウムを80℃〜200℃の温度で少なくとも1時間から
48時間保持したものを初期の種晶とすることを特徴と
する水酸化アルミニウムの精製方法。 (e)過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水分解反応
によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水酸化アル
ミニウムの精製方法において、種晶としては、エッチン
グされ難い結晶水酸化アルミニウムを使用することを特
徴とする水酸化アルミニウムの精製方法。
【0011】(f)アルミニウム板の表面処理方法にあ
って、表面エッチング処理に循環使用するアルミン酸ソ
ーダ溶液を含む処理液の一部とアルミニウム板の表面処
理工程から排出される廃酸、廃アルカリの中和時に発生
する非結晶性水酸化アルミニウムを主成分とするアルミ
ニウムスラッジを混合する方法により、過飽和のアルミ
ン酸ソーダ溶液に調整し、晶析反応槽において前記過飽
和のアルミン酸ソーダ溶液から加水分解反応によって水
酸化アルミニウムを晶析させ、循環使用するアルミン酸
ソーダ溶液を含む処理液の一部からアルミニウムを系外
に分離し、処理液中のアルミニウムイオン濃度を所定の
濃度に保つ表面処理方法において、予め晶析反応槽に、
全苛性ソーダ濃度が50〜700g/リットル、アルミ
ニウム濃度が0〜300g/リットルである母液と結晶
水酸化アルミニウムを投入し、液温度を10℃から20
0℃の温度で少なくとも1時間から48時間保持した
後、前記過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を供給し、晶析
反応温度で晶析反応させ、水酸化アルミニウムを晶析さ
せると共に晶析後の液をエッチング液として再使用する
ことを特徴とする印刷版用アルミニウム支持体の表面処
理方法。
【0012】(g)アルミニウム板の表面処理方法にあ
って、前記(f)に記載の表面処理液中のアルミニウム
イオン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方法において、
予め結晶水酸化アルミニウムをエッチングし、20%〜
80%減量したものを初期の種晶として前記晶析反応槽
に投入した後、前記過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を供
給し、水酸化アルミニウムを晶析させると共に晶析後の
液をエッチング液として再使用することを特徴とする印
刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法。 (h)アルミニウム板の表面処理方法にあって、前記
(f)に記載の表面処理液中のアルミニウムイオン濃度
を所定の濃度に保つ表面処理方法において、予め結晶水
酸化アルミニウムを粉砕し、エッチングし20%〜80
%減量したものを初期の種晶として前記晶析反応槽に投
入した後、前記過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を供給
し、水酸化アルミニウムを晶析させると共に晶析後の液
をエッチング液として再使用することを特徴とする印刷
版用アルミニウム支持体の表面処理方法。
【0013】(i)アルミニウム板の表面処理方法にあ
って、前記(f)に記載の表面処理液中のアルミニウム
イオン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方法において、
予め結晶水酸化アルミニウムを80℃〜200℃の温度
で少なくとも1時間から48時間保持したものを初期の
種晶として晶析反応槽に投入した後、前記過飽和のアル
ミン酸ソーダ溶液を供給し、水酸化アルミニウムを晶析
させると共に晶析後の液をエッチング液として再使用す
ることを特徴とする印刷版用アルミニウム支持体の表面
処理方法。 (j)アルミニウム板の表面処理方法にあって、前記
(f)に記載の表面処理液中のアルミニウムイオン濃度
を所定の濃度に保つ表面処理方法において、予めエッチ
ングされ難い結晶水酸化アルミニウムを初期の種晶とし
て晶析反応槽に投入した後、前記過飽和のアルミン酸ソ
ーダ溶液を供給し、水酸化アルミニウムを晶析させると
共に晶析後の液をエッチング液として再使用することを
特徴とする印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方
法。
【0014】(k)アルミニウム材の表面処理方法にあ
って、表面エッチング処理に循環使用するアルミン酸ソ
ーダ溶液を含む処理液の一部とアルミニウム材の表面処
理工程から排出される廃酸、廃アルカリの中和時に発生
する非結晶性水酸化アルミニウムを主成分とするアルミ
ニウムスラッジを混合する方法により、過飽和のアルミ
ン酸ソーダ溶液に調整し、該過飽和のアルミン酸ソーダ
溶液から加水分解反応によって、水酸化アルミニウムを
晶析させ循環使用するアルミン酸ソーダ溶液を含む処理
液の一部からアルミニウムを系外に分離し、処理液中の
アルミニウムイオン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方
法において、予め晶析反応槽に、全苛性ソーダ濃度が5
0〜700g/リットル、アルミニウム濃度が0〜30
0g/リットルである母液と結晶水酸化アルミニウムを
投入し、液温度を10℃から200℃の温度で少なくと
も1時間から48時間保持した後、前記過飽和のアルミ
ン酸ソーダ溶液を供給し、晶析反応温度で晶析反応さ
せ、水酸化アルミニウムを晶析させると共に晶析後の液
をエッチング液として再使用することを特徴とするアル
ミニウム材の表面処理方法。 (l)アルミニウム材の表面処理方法にあって、前記
(k)に記載の表面処理液中のアルミニウムイオン濃度
を所定の濃度に保つアルミニウム材の表面処理方法にお
いて、予め前記(g)ないし(j)のいずれか1項に記
載の種晶を晶析反応槽に投入した後、前記過飽和のアル
ミン酸ソーダ溶液を供給し、水酸化アルミニウムを晶析
させると共に晶析後の液をエッチング液として再使用す
ることを特徴とするアルミニウム材の表面処理方法。
【0015】本発明において、エッチングされ難い結晶
水酸化アルミニウムとは、表面はいうまでもなく、内部
まで欠陥がなく均一な結晶構造をもつ、あるいは内部ま
で欠陥がないとはいかなくても、欠陥が少なく粒子の外
力に対する強度が強いかなり均一な結晶構造をもつ結晶
体で、次に図4を用いて説明するように水酸化ナトリウ
ム溶液に対しエッチングされ難い水酸化アルミニウム結
晶を意味する。 図4は、本発明の水酸化アルミニウム
の晶析に使用するエッチングされ難い水酸化アルミニウ
ム結晶の1例である試料CR−40Aと一般に市販され
ている水酸化アルミニウム結晶の1例である昭和電工製
のものを100g/リットルの濃度の苛性ソーダ溶液
(初期のアルミニウムイオン濃度はゼロ当量/リットル
である。)に温度65℃で溶解した場合、溶解減量/原
試料量の百分率で表した減量と時間の関係を示すグラフ
である。図4より本発明の試料CR−40Aが昭和電工
製のものより苛性ソーダ溶液にエッチングされ難いこと
がわかる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の(a)に記載の水酸化ア
ルミニウムの精製方法について説明する。前記(a)に
記載の精製方法では、晶析反応槽に全苛性ソーダ濃度が
50〜700g/リットル、アルミニウム濃度が0〜3
00g/リットルの間の組成の母液を入れ、液温度を1
0℃から200℃の間の所定の温度に設定して、この槽
に結晶水酸化アルミニウムを投入し所定の濃度とし、あ
る所定の時間保持して水酸化アルミニウムの一部を溶解
させた後、過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を供給し、晶
析反応温度に設定し晶析する。あるいは、先に晶析反応
槽に結晶状水酸化アルミニウムを投入し、前記所定の濃
度、液温度にして、前記組成の母液を入れ、所定の時間
保持し、水酸化アルミニウムの一部を溶解させた後、過
飽和のアルミン酸ソーダ溶液を供給し、晶析反応温度に
設定し晶析する。
【0017】次に(b)に記載した水酸化アルミニウム
の精製方法について説明する。前記(b)に記載の精製
方法では、種晶溶解工程で水酸化アルミニウムを苛性ソ
ーダ溶液中でエッチングする。苛性ソーダ溶液中でエッ
チングすることにより水酸化アルミニウムは一次結晶に
バラケたり、欠陥の多い部分が溶解し、結果としてエッ
チングされ難い水酸化アルミニウムが得られると推察さ
れる。また、前記(c)に記載の精製方法では、前記
(b)に記載の精製方法の苛性ソーダ溶液中でエッチン
グする工程の前に、粉砕器により予め水酸化アルミニウ
ムを所定の大きさに粉砕し、エッチングされ易い状態に
した後、該水酸化アルミニウムを種晶溶解工程で苛性ソ
ーダ溶液中でエッチングして、結果としてエッチングさ
れ難い水酸化アルミニウムが得られる。また、前記
(d)に記載の精製方法では、水酸化アルミニウムを粉
体のまま電気炉で所定の温度に昇温し、その温度に保持
し、結果としてエッチングされ難い水酸化アルミニウム
が得られる。
【0018】前記説明したように水酸化アルミニウムを
前記(b)〜(c)に記載の処理方法で種晶溶解工程で
苛性ソーダ溶液中でエッチングすることにより結果とし
てエッチングされ難い水酸化アルミニウムが得られると
推察される。前記したようなエッチングされ難い水酸化
アルミニウム、あるいはエッチングされ難いものと推察
される水酸化アルミニウムを初期の種晶として、晶析反
応槽中で過飽和アルミン酸ソーダ溶液から加水分解反応
によって水酸化アルミニウムを晶析させることにより、
欠陥が少なく外力に対する強度が強い、より広いニーズ
に適合した、純度の高い水酸化アルミニウムを得ること
ができる。
【0019】本発明のアルミニウム板の表面処理方法あ
るいはアルミニウム材の表面処理方法において、表面エ
ッチング処理に循環使用するアルミン酸ソーダ溶液を含
む処理液の一部と表面処理工程から排出される廃酸、廃
アルカリの中和時に発生する非結晶性水酸化アルミニウ
ムを主成分とするアルミニウムスラッジから調整された
過飽和のアルミン酸ソーダ溶液に本発明の方法を適用し
て水酸化アルミニウムを精製することにより強度が強
い、より広いニーズに適合した、純度の高い水酸化アル
ミニウムを得ることができる。前記アルミニウム板の表
面処理方法あるいはアルミニウム材の表面処理方法にお
いて、前記過飽和のアルミン酸ソーダ溶液に特開平5−
279020号公報に記載の方法を適用して過飽和のア
ルミン酸ソーダ溶液から不純物を除去し、さらに本発明
の方法を適用して水酸化アルミニウムを精製することに
より一層強度が強い、より広いニーズに適合した、純度
の高い水酸化アルミニウムを得ることができる。
【0020】アルミニウム板の表面処理方法あるいはア
ルミニウム材の表面処理方法において、前記したように
過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から均質で純度の高い水
酸化アルミニウムを得るということは、同時に均質で純
度の高い水酸化ナトリウム溶液が回収されるということ
を意味し従って表面処理工程全体の工程安定化に寄与す
るところも大きい。また、回収された水酸化アルミニウ
ムについても、例えば研磨剤として使用する場合、一般
の工業製品である水酸化アルミニウムよりも寿命が長く
優れた品質のものであるので、広いニーズに適合させる
こができる。
【0021】図1に示した本発明のボーキサイトから水
酸化アルミニウムを製造における工程において、フラッ
シュタンク42で製造したアルミン酸ソーダ溶液を分離
板付遠心沈降機で不純物を除去し、過飽和のアルミン酸
ソーダ溶液として晶析反応槽45に供給・添加し、別に
予め種晶溶解タンク46で種晶を調整し、該種晶を晶析
反応槽45に添加した後、過飽和のアルミン酸ソーダ溶
液を添加し、晶析反応槽45で過飽和のアルミン酸ソー
ダ溶液を加水分解して水酸化アルミニウムを晶析させ
る。前記(a)〜(c)に記載の種晶調整の技術は種晶
溶解タンク46において行われる種晶調整の技術であ
る。また、(d)に記載の方法では水酸化アルミニウム
を粉末状のまま空気中で加熱する。図2に示した本発明
のボーキサイトから水酸化アルミニウムを製造における
工程においては、予め用意したエッチングされ難い種晶
を初期種晶水酸化アルミニウムとして添加して水酸化ア
ルミニウムを晶析が行われる。〔(e)に記載の水酸化
アルミニウムの精製方法の適用例である。〕
【0022】次に、図3を用いて、前記(f)〜(i)
に記載した本発明の印刷版用アルミニウム支持体の表面
処理方法について説明する。図3に示した本発明の表面
処理方法のエチング処理槽11におけるエッチング処理
において、処理液は調液タンク5で調合し、調合された
処理液は送液ポンプ4を用い送液配管12を通ってエッ
チング処理槽11中のスプレー3に送られる。調液タン
ク5からのエッチング処理液はさらに給液配管12より
分岐している給液配管13を通って溶解槽34にも送液
することが出来る。給液量及び給液の時期は配管中の途
中に設けた弁(図示されていない)の操作で調節するこ
とが出来る。
【0023】調液タンク5とエッチング処理槽11とは
給液配管12および戻り液配管14とによって連結さ
れ、エッチング処理液はこれらの間に循環されている、
エッチング処理の間に処理液中の水酸化ナトリウム成分
は反応により減少し、アルミニウムイオン含量は増加
し、また水は蒸発し減少する等処理液の量および成分濃
度は変化する。このため、調液タンク5内の処理液には
水酸化ナトリウム溶液と水の補給がそれぞれ補給配管2
1及び22から行われるが、増加するアルミニウムイオ
ンを除去しないで補給液によって処理液中のアルミニウ
ムイオンを所定の濃度に保つのは無駄が多い。
【0024】このため、給液配管13を通って調液タン
ク5内の循環使用中の処理液の一部を溶解槽34へ適時
に送液し、アルミニウムイオンを系外に除去される。一
方、アルミニウムスラッジ16は各表面処理工程から排
出される廃アルカリ30、廃酸31、32、33をpH
調整槽27にて中和し、凝集沈澱槽28にて凝集沈澱さ
れる。さらに、フィルタープレス29にて固液分離さ
れ、溶解槽34へ適時送られる。
【0025】溶解槽34では、エッチング処理液とアル
ミニウムスラッジ16及び必要に応じ水19が混合され
て過飽和のアルミン酸ソーダ溶液が調整され、必要に応
じてカルシウム等の不純物をスライドシックナー36と
フィルター35にて除去される。不純物を除去された過
飽和のアルミン酸ソーダ溶液は晶析反応槽7に供給され
る。前記(f)〜(i)に記載した本発明の印刷版用ア
ルミニウム支持体の表面処理方法においては、別に設け
られた種晶溶解タンク(図示されていない)において前
記(a)〜(c)に記載した方法により調整された種晶
を晶析反応槽7に添加した後、過飽和のアルミン酸ソー
ダ溶液を添加し晶析反応槽7において過飽和のアルミン
酸ソーダ溶液から加水分解反応によって水酸化アルミニ
ウムを晶析させ、晶析によってアルミニウムイオン濃度
が下がった、主として水酸化ナトリウムに水酸化アルミ
ニウム結晶が混合した回収液となる。水酸化ナトリウム
液を主とする処理液と水酸化アルミニウムの結晶との混
合物は送液管17によってシックナー8へ送られ、結晶
化した水酸化アルミニウムは配管18を通ってドラムフ
ィルター9で離漿し、ホッパー10に集められる。一方
水酸化ナトリウム液を主とする処理液は回収液として回
収用配管20を通り、必要に応じて濃度調整後調液タン
ク5に返送される。一方ホッパー10に集められた水酸
化アルミニウムは機械的粗面化工程の研磨剤として必要
に応じて研磨液調整タンク47に供給される。前記
(j)に記載した本発明の印刷版用アルミニウム支持体
の表面処理方法は、晶析反応槽7に添加する種晶が予め
用意したエッチングされ難い種晶である他は前記(f)
〜(i)に記載した本発明の印刷版用アルミニウム支持
体の表面処理方法と同じである。
【0026】
【実施例】
実施例1 上記図3に示した配置の装置により、下記の条件で水酸
化アルミニウムスラッジの改質を行ないながらアルミニ
ウム板の表面処理を行った場合の結果を示す。 アルミニウム表面処理条件 アルミニウム板幅 : 1000mm 処理スピード : 50メートル/分 晶析法条件 析出槽内温度 : 55℃ 晶析液濃度 : 全NaOH 100g/リットル アルミニウム 20g/リットル 晶析種晶濃度 : 100g/リットル 初期種晶条件 水酸化アルミニウム : 昭和電工 H−W 種晶溶解液濃度 : 全NaOH 100g/リットル アルミニウム 0g/リットル(溶解前) 種晶溶解液温度 : 75℃ 図5に初期種晶条件として一般的な工業原料である水酸
化アルミニウムH−W(昭和電工製)を予めじめ全Na
OH(100g/リットル)、アルミニウム(0g/リ
ットル)の母液中で75℃で10分間処理した種晶(水
酸化アルミニウム)結晶構造を示す断面のSEM写真を
示す。
【0027】比較例1 上記図3に示した配置の装置により、実施例1の比較の
ために、下記条件で初期種晶条件として一般的な工業原
料である水酸化アルミニウムを使用し、水酸化アルミニ
ウムスラッジの改質を行ないながらアルミニウム板の表
面処理を行った場合の結果を表1に示す。 アルミニウム表面処理条件 アルミニウム板幅 : 1000mm 処理スピード : 50メートル/分 晶析法条件 析出槽内温度 : 55℃ 晶析液濃度 : 全NaOH 100g/リットル アルミニウム 20g/リットル 晶析種晶濃度 : 100g/リットル 初期種晶条件 水酸化アルミニウム : 昭和電工 H−W(そのまま使用する。)
【0028】
【表1】
【0029】図6に初期種晶条件として一般的な工業原
料である水酸化アルミニウムを使用した比較例の水酸化
アルミニウム結晶構造を示す断面のSEM写真を示す。
図5及び図6に示した水酸化アルミニウム結晶構造を示
す断面のSEM写真は、水酸化アルミニウムを樹脂で包
埋し、バフ研磨した後、苛性ソーダの約10%溶液で1
0分間エッチングし、硝酸の約10%溶液で1分間洗浄
し、水洗した後の結晶を走査顕微鏡により撮影したもの
である。
【0030】
【発明の効果】本発明の過飽和のアルミン酸ソーダ溶液
から加水分解反応によって水酸化アルミニウムを晶析さ
せる水酸化アルミニウムの精製方法および印刷版用アル
ミニウム支持体の表面処理方法により、 (1)得られた水酸化アルミニウムは、従来になく強度
があり、外力により二次結晶が破壊し難くい。このこと
により、さらに広範囲で得られた水酸化アルミニウムを
工業原料として売却できるようになった。 (2)得られた水酸化アルミニウムをアルミニウムの表
面処理用の研磨材として使用すると、一般の工業原料の
水酸化アルミニウムに比べ研磨寿命が大幅に増加した。 以上により、水酸化アルミニウムの品質改良、アルミニ
ウム板の表面処理工程設備のコストダウンに大きく貢献
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により予め調整された種晶を用い
る本発明の水酸化アルミニウム精製方法による新アルミ
ナ製造工程の構成概略図である。
【図2】エッチングされ難い種晶を用いる本発明の水酸
化アルミニウム精製方法による新アルミナ製造工程の構
成概略図である。
【図3】本発明のアルミン酸ソーダ溶液精製方法による
印刷版用アルミニウム支持体の表面処理工程の構成概略
図である。
【図4】本発明の種晶を用いる水酸化アルミニウムと一
般市販のものとの水酸化ナトリウム溶液に対する溶解性
を比較したグラフである。
【図5】一般的な工業原料である水酸化アルミニウムH
−Wを苛性ソーダ処理した種晶のを示す断面のSEM写
真である。
【図6】一般的な工業原料である水酸化アルミニウムH
−Wの無処理種晶のを示す断面のSEM写真である。
【符号の説明】
1 ニップロール 2 パスロール 3 スプレー 4 送液ポンプ 5 調液タンク 6 水洗槽 7 析出槽 8 シックナー 9 ドラムフィルター 10 水酸化アルミニウムホッパー 11 エッチング処理槽 12 エッチング処理液循環配管 13 エッチング処理液循環配管 14 戻り液配管 15 電解処理槽 16 水酸化アルミニウムスラッジ 17 送液管 18 配管 19 溶解槽給水管 20 回収用配管 21 水酸化ナトリウム補給管 22 水補給管 23 アルミニウム板 24 陽極酸化給電槽 25 陽極酸化槽 26 電極 27 pH調整槽 28 凝集沈澱槽 29 フィルタープレス 30 水洗水廃アルカリ液 31 電解処理液オーバーフロー配 32 水洗水廃酸液 33 水洗水廃酸液 34 溶解槽 35 フィルター 36 スラッジシックナー 37 リン酸塩 38 蒸発管 39 分離板付遠心沈降機 40 ボールミル 41 ダイジェスター 42 フラッシュタンク 43 シックナー 44 分離板付遠心沈降機 45 晶析反応槽 46 種晶溶解タンク 47 研磨液調液タンク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 水酸化アルミニウムの精製方法及
びその精製方法を利用した印刷版用支持体の表面処理方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三輪 英樹 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水
    分解反応によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水
    酸化アルミニウムの精製方法において、全苛性ソーダ濃
    度が50〜700g/リットル、アルミニウム濃度が0
    〜300g/リットルである母液と結晶水酸化アルミニ
    ウムの混合懸濁液の液温度を10℃から200℃の温度
    で少なくとも1時間から48時間保持した後、前記過飽
    和のアルミン酸ソーダ溶液と混合し、晶析反応温度で晶
    析反応させることを特徴とする水酸化アルミニウムの精
    製方法。
  2. 【請求項2】 過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水
    分解反応によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水
    酸化アルミニウムの精製方法において、予め結晶水酸化
    アルミニウムをエッチングし、20%〜80%減量した
    ものを初期の種晶とすることを特徴とする水酸化アルミ
    ニウムの精製方法。
  3. 【請求項3】 過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水
    分解反応によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水
    酸化アルミニウムの精製方法において、予め結晶水酸化
    アルミニウムを粉砕し、エッチングし20%〜80%減
    量したものを初期の種晶とすることを特徴とする水酸化
    アルミニウムの精製方法。
  4. 【請求項4】 過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水
    分解反応によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水
    酸化アルミニウムの精製方法において、予め結晶水酸化
    アルミニウムを80℃〜200℃の温度で少なくとも1
    時間から48時間保持したものを初期の種晶とすること
    を特徴とする水酸化アルミニウムの精製方法。
  5. 【請求項5】 過飽和のアルミン酸ソーダ溶液から加水
    分解反応によって、水酸化アルミニウムを晶析させる水
    酸化アルミニウムの精製方法において、種晶としては、
    エッチングされ難い結晶水酸化アルミニウムを使用する
    ことを特徴とする水酸化アルミニウムの精製方法。
  6. 【請求項6】 アルミニウム板の表面処理方法にあっ
    て、表面エッチング処理に循環使用するアルミン酸ソー
    ダ溶液を含む処理液の一部とアルミニウム板の表面処理
    工程から排出される廃酸、廃アルカリの中和時に発生す
    る非結晶性水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニ
    ウムスラッジを混合する方法により、過飽和のアルミン
    酸ソーダ溶液に調整し、晶析反応槽において前記過飽和
    のアルミン酸ソーダ溶液から加水分解反応によって水酸
    化アルミニウムを晶析させ、循環使用するアルミン酸ソ
    ーダ溶液を含む処理液の一部からアルミニウムを系外に
    分離し、処理液中のアルミニウムイオン濃度を所定の濃
    度に保つ表面処理方法において、予め晶析反応槽に全苛
    性ソーダ濃度が50〜700g/リットル、アルミニウ
    ム濃度が0〜300g/リットルである母液と結晶水酸
    化アルミニウムを投入し、液温度を10℃から200℃
    の温度で少なくとも1時間から48時間保持した後、前
    記過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を供給し、晶析反応温
    度で晶析反応させ、水酸化アルミニウムを晶析させると
    共に晶析後の液をエッチング工程のエッチング液として
    再使用することを特徴とする印刷版用アルミニウム支持
    体の表面処理方法。
  7. 【請求項7】 アルミニウム板の表面処理方法にあっ
    て、請求項6に記載の表面処理液中のアルミニウムイオ
    ン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方法において、予め
    結晶水酸化アルミニウムをエッチングし、20%〜80
    %減量したものを初期の種晶として前記晶析反応槽に投
    入した後、前記過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を供給
    し、水酸化アルミニウムを晶析させると共に晶析後の液
    をエッチング工程のエッチング液として再使用すること
    を特徴とする印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方
    法。
  8. 【請求項8】 アルミニウム板の表面処理方法にあっ
    て、請求項6に記載の表面処理液中のアルミニウムイオ
    ン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方法において、予め
    結晶水酸化アルミニウムを粉砕し、エッチングし20%
    〜80%減量したものを初期の種晶として前記晶析反応
    槽に投入した後、前記過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を
    供給し、水酸化アルミニウムを晶析させると共に晶析後
    の液をエッチング工程のエッチング液として再使用する
    ことを特徴とする印刷版用アルミニウム支持体の表面処
    理方法。
  9. 【請求項9】 アルミニウム板の表面処理方法にあっ
    て、請求項6に記載の表面処理液中のアルミニウムイオ
    ン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方法において、予め
    結晶水酸化アルミニウムを80℃〜200℃の温度で少
    なくとも1時間から48時間保持したものを初期の種晶
    として晶析反応槽に投入した後、前記過飽和のアルミン
    酸ソーダ溶液を供給し、水酸化アルミニウムを晶析させ
    ると共に晶析後の液をエッチング工程のエッチング液と
    して再使用することを特徴とする印刷版用アルミニウム
    支持体の表面処理方法。
  10. 【請求項10】 アルミニウム板の表面処理方法にあっ
    て、請求項6に記載の表面処理液中のアルミニウムイオ
    ン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方法において、予め
    エッチングされ難い結晶水酸化アルミニウムを初期の種
    晶として晶析反応槽に投入した後、前記過飽和のアルミ
    ン酸ソーダ溶液を供給し、水酸化アルミニウムを晶析さ
    せると共に晶析後の液をエッチング工程のエッチング液
    として再使用することを特徴とする印刷版用アルミニウ
    ム支持体の表面処理方法。
  11. 【請求項11】 アルミニウム材の表面処理方法にあっ
    て、表面エッチング処理に循環使用するアルミン酸ソー
    ダ溶液を含む処理液の一部とアルミニウム材の表面処理
    工程から排出される廃酸、廃アルカリの中和時に発生す
    る非結晶性水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニ
    ウムスラッジを混合する方法により、過飽和のアルミン
    酸ソーダ溶液に調整し、該過飽和のアルミン酸ソーダ溶
    液から加水分解反応によって、水酸化アルミニウムを晶
    析させ循環使用するアルミン酸ソーダ溶液を含む処理液
    の一部からアルミニウムを系外に分離し、処理液中のア
    ルミニウムイオン濃度を所定の濃度に保つ表面処理方法
    において、予め晶析反応槽に、全苛性ソーダ濃度が50
    〜700g/リットル、アルミニウム濃度が0〜300
    g/リットルである母液と結晶水酸化アルミニウムを投
    入し、液温度を10℃から200℃の温度で少なくとも
    1時間から48時間保持した後、前記過飽和のアルミン
    酸ソーダ溶液を供給し、晶析反応温度で晶析反応させ、
    水酸化アルミニウムを晶析させると共に晶析後の液をエ
    ッチング工程のエッチング液として再使用することを特
    徴とするアルミニウム材の表面処理方法。
  12. 【請求項12】 アルミニウム材の表面処理方法にあっ
    て、請求項11に記載の表面処理液中のアルミニウムイ
    オン濃度を所定の濃度に保つアルミニウム材の表面処理
    方法において、予め請求項7ないし請求項10のいずれ
    か1項に記載の種晶を晶析反応槽に投入した後、前記過
    飽和のアルミン酸ソーダ溶液を供給し、水酸化アルミニ
    ウムを晶析させると共に晶析後の液をエッチング工程の
    エッチング液として再使用することを特徴とするアルミ
    ニウム材の表面処理方法。
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