JPH09133010A - 内燃機関の電磁式弁駆動装置 - Google Patents

内燃機関の電磁式弁駆動装置

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JPH09133010A
JPH09133010A JP7294417A JP29441795A JPH09133010A JP H09133010 A JPH09133010 A JP H09133010A JP 7294417 A JP7294417 A JP 7294417A JP 29441795 A JP29441795 A JP 29441795A JP H09133010 A JPH09133010 A JP H09133010A
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JP
Japan
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plunger
core
valve
combustion engine
internal combustion
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JP7294417A
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Takashi Deo
隆志 出尾
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は内燃機関の吸排気弁を構成する弁体
を電磁力で駆動する内燃機関の電磁式弁駆動装置に関
し、省電力化と応答性向上とを共に実現することを目的
とする。 【解決手段】 磁性体製のプランジャ30を、非磁性体
製のプランジャホルダ18を介して内燃機関の弁体12
に固定する。プランジャ30の上下に第1電磁コイル3
2と第1コア34とからなる電磁石、及び第2電磁コイ
ル34と第2コア38とからなる電磁石を配設する。プ
ランジャ30が第2コア38に吸着された際に、プラン
ジャ30が第2コア38と当接する前に当接する当接部
を、プランジャホルダ18と第2コア38とに設ける。
プランジャ30と第2コア38との間にエアギャップが
形成されて、残留磁気の消磁に有利な状態が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の電磁式
弁駆動装置に係り、特に内燃機関の吸排気弁を構成する
弁体を電磁力で駆動する内燃機関の電磁式弁駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の吸排気弁等の弁体
を、電磁コイルの発する電磁力により駆動する内燃機関
の電磁式弁駆動装置が知られている。この装置によれ
ば、内燃機関において一般に必要とされていた弁体駆動
用のカム機構等が不要となることに加え、弁体の開閉弁
時期が任意に変更でき、内燃機関の運転状態に応じて理
想的な開閉弁時期を実現することが可能である。
【0003】かかる弁駆動装置としては、例えば特開昭
61−237810号公報に開示される構成が知られて
いる。上記の弁駆動装置は、内燃機関の吸排気弁の弁軸
に固定されるプランジャと、プランジャの上下に配設さ
れる電磁コイルとを備えている。上記のプランジャは、
軟磁性体で構成される平板状の部材である。また、上記
の電磁コイルの外周には、プランジャと対向するように
コアが配設されている。
【0004】上記の弁駆動装置において、一方の電磁コ
イルに電流が供給されると、そのコイルを取り巻くコア
と、プランジャとの間に電磁吸引力が作用する。その結
果、弁体は上記のコアとプランジャとが当接するまで、
電流の供給されている電磁コイル側へ変位する。上記の
状態から、一方の電磁コイルへの電流が遮断され、か
つ、他方の電磁コイルへの電流の供給が開始されると、
弁体は他方の電磁コイル側へ変位し、その電磁コイルを
取り巻くコアとプランジャとが当接状態となる。従っ
て、プランジャの上下に配設された電磁コイルに対して
交互に電流を供給すれば、弁体をその弁軸に沿って往復
運動させることが可能であり、内燃機関の吸排気弁とし
ての機能を実現することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プランジャとコアとの
間に、効率良く電磁吸引力を発生させるためには、プラ
ンジャとコアとが近接する部位の周辺に磁束を集中させ
ることが好ましい。しかしながら、上記従来の弁駆動装
置には、上述の如く、軟磁性体で構成された平板状のプ
ランジャが用いられている。かかるプランジャが用いら
れる場合、コアから発せられる磁束は、プランジャとコ
アとの間の電磁吸引力を高めるうえで必ずしも必要でな
い部位、具体的には、プランジャと弁軸との固定部位近
傍にも流通する。この点、上記従来の弁駆動装置は、必
要な電磁吸引力を効率良く確保するうえで、不利な構造
であったことになる。
【0006】また、上述した弁駆動装置において、優れ
た応答性を確保するためには、一方の電磁コイルへの電
流を遮断した後に、そのコイルを取り巻く磁気回路、す
なわち、そのコイルに対応して設けられたコアと、コア
に吸着されているプランジャとを含む磁気回路内を流通
する磁束が、速やかに消磁されることが望ましい。電磁
コイルを流れる電流が遮断されると、その電磁コイルに
は、電流の減少を妨げる方向に逆起電力が発生する。か
かる逆起電力は、電磁コイルへの電流の供給が遮断され
た後に、電磁コイルの周辺に磁界を残留させる。従っ
て、上述した電磁コイルにおいて優れた応答性を確保す
るためには、逆起電力に起因する残留磁界を速やかに消
滅させることが必要である。
【0007】逆起電力に起因する残留磁界を速やかに消
滅させるためには、残留磁界が流通する磁気回路の磁気
抵抗が大きいほど有利であることが知られている。従っ
て、上述した弁駆動装置において残留磁気を速やかに消
滅させるためには、プランジャがコアに吸引された状態
で、プランジャとコアとを含む磁気回路の磁気抵抗を大
きくすることが有利である。一方、プランジャを電磁吸
引力で吸引することにより弁体を駆動する電磁式弁駆動
装置においては、プランジャと、コアとが比較的大きく
離間している場合に、両者間に効率良く大きな電磁吸引
力を作用させる必要がある。かかる観点からすれば、プ
ランジャ自身、およびコア自身の磁気抵抗は小さいほど
好ましい。
【0008】上述した2つの要求は、プランジャ自身お
よびコア自身の磁気抵抗を小さく抑制すると共に、プラ
ンジャがコアに吸引された際に、プランジャとコアとが
直接接触しない構造とすることで実現することができ
る。これに対して、上記従来の弁駆動装置は、コアに吸
引されたプランジャは、コアと密着状態となる構成であ
る。この点、上記従来の装置は、弁駆動装置において優
れた応答性を確保するうえで不利な構造であることにな
る。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、簡易な構成で、必要な電磁吸引力を効率良く確
保し得る構造と、弁駆動装置において優れた応答性を確
保し得る構造とを共に実現する内燃機関の電磁式弁駆動
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、内燃機関の弁体を支持する弁軸に固定
されるプランジャと、該プランジャを吸引する電磁力を
発生する電磁石とを備える内燃機関の電磁式弁駆動装置
において、前記プランジャと前記弁軸とを固定する部材
であって、前記プランジャに比して磁束が流通し難い特
性を有するプランジャホルダと、前記プランジャホルダ
および前記電磁石に設けられ、前記プランジャが前記電
磁石に吸着された際に当接状態となり、前記プランジャ
と前記電磁石との間に所定のギャップを形成させる当接
部と、を備える内燃機関の電磁式弁駆動装置により達成
される。
【0011】請求項1記載の発明において、弁体は弁軸
に支持されている。また、弁軸には、プランジャホルダ
を介してプランジャが固定されている。電磁石が電磁力
を発生すると、電磁石から発せられた磁束がプランジャ
内を還流して、電磁石とプランジャとの間に吸引力が作
用する。その結果、プランジャが電磁石方向へ変位し、
弁体に所定方向の変位が付与される。プランジャホルダ
は、プランジャに比して磁束を流通させ難い特性を有し
ている。このため、電磁石から発せられた磁束はプラン
ジャホルダ側へ流出し難く、プランジャと電磁石との対
向部位に集中する。その結果、電磁石の起磁力が効率良
くプランジャに対する吸引力に変換される。プランジャ
ホルダおよび電磁石に設けられた当接部は、電磁石とプ
ランジャとが密着状態となることを妨げる。プランジャ
ホルダは磁束を流通させ難いため、プランジャホルダと
電磁石との当接状態は、電磁石とプランジャとを含む磁
気回路の磁気抵抗にさほど影響しない。一方、プランジ
ャと電磁石との当接状態は、かかる磁気抵抗に大きく影
響する。すなわち、本発明の如く、プランジャと電磁石
との間にギャップが形成されていると、プランジャと電
磁石とが密着している場合に比して、電磁石とプランジ
ャとを含む磁気回路に大きな磁気抵抗が形成される。電
磁石とプランジャとを含む磁気回路の磁気抵抗が大きい
と、電磁石への電力の供給が遮断された後、電磁石が発
する磁気は速やかに消磁される。
【0012】また、請求項2に記載する如く、上記請求
項1記載の内燃機関の電磁式弁駆動装置において、前記
プランジャホルダが、前記プランジャに比して高い硬度
を有している内燃機関の電磁式弁駆動装置は、弁駆動装
置の耐久性向上を図る上で有効である。
【0013】本発明において、電磁式弁駆動装置の作動
中は、プランジャホルダと電磁石との接触・離間が繰り
返される。従って、電磁式弁駆動装置の耐久性向上を図
るためには、プランジャホルダに高い硬度を付与するこ
とが好ましい。一方、電磁式弁駆動装置の作動中、プラ
ンジャと電磁石との間にはギャップが形成されるため、
プランジャには、硬度に優先して高い磁性が要求され
る。本発明においては、プランジャとプランジャホルダ
とが別部材であるため、容易に両者の硬度を異ならしめ
ることができる。そして、プランジャホルダに、プラン
ジャに比して高い硬度を付与すると、プランジャに高い
磁性を付与しつつ、プランジャホルダに高い耐摩耗性を
付与することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
内燃機関の弁駆動装置10の全体構成図を示す。同図に
おいて弁体12は、図中下端部を内燃機関の燃焼室内に
露出させた状態でシリンダヘッド内に配設され、内燃機
関の吸気弁、又は排気弁を構成する部材である。すなわ
ち、内燃機関のシリンダヘッドには、弁体12に対する
弁座を備えるポートが設けられており、弁体12が弁座
から離座又は着座することでポートの開閉が制御され
る。
【0015】弁体12には、弁軸14が固定されてい
る。弁軸14は、バルブガイド16により軸方向に摺動
可能に保持されている。バルブガイド16は、弁駆動装
置10のロアキャップ17に支持されている。弁軸14
の上部には、プランジャホルダ18が固定されている。
プランジャホルダ18は、非磁性或いは磁気特定の低い
材料で構成された部材であり、弁軸14の軸方向に延在
する円筒部18aと、円筒部18aのほぼ軸方向中央部
に形成されたリング部18bとを備えている。本実施例
においては、プランジャホルダ18に高い硬度を付与す
るため、プランジャホルダ18の材質として、ステンレ
ス鋼またはチタン合金等の非磁性材料を用いている。
【0016】プランジャホルダ18の下端部には、ロア
リテーナ20が固定されている。ロアリテーナ20とロ
アキャップ17との間には、両者を離間させる方向の付
勢力を発生するロアスプリング22が配設されている。
一方、プランジャホルダ18の上端部には、アッパーリ
テーナ24が固定されている。また、アッパーリテーナ
の上部には、アッパースプリング26の下端部が当接し
ている。アッパースプリング26の周囲には、その外周
を取り巻くように円筒状のアッパーキャップ27が配設
されている。更に、アッパースプリング26の上端部
は、アッパーキャップ27に螺着されるアジャストボル
ト28に当接している。上記の構成において、ロアスプ
リング22は、ロアリテーナ20を、すなわちプランジ
ャホルダ18を、図1における上方へ向けて付勢する付
勢力を発生する。一方、アッパースプリング26は、ア
ッパーリテーナ24を、すなわち、プランジャホルダ1
8を、図1における下方へ向けて付勢する付勢力を発生
する。
【0017】プランジャホルダ18の、リング部18b
の外周には、プランジャ30が接合されている。プラン
ジャ30は、Fe,Ni,Co等をベース材料とする軟
磁性材料で構成されたドーナツ状の部材である。プラン
ジャ30と、プランジャホルダ18とは、電子ビーム溶
接、レーザ溶接、ろう付け、カシメ、接着等の手法で接
合されている。
【0018】プランジャ30は、図1に示す如く、プラ
ンジャホルダ18に接合される内周側端部30aの板
厚、およびプランジャ30の最外周部分(以下、外周側
端部と称す)30bの板厚が、内周側端部30aと外周
側端部30bとの中間部30cの板厚に比して薄くなる
ように成形されている。このため、プランジャ30は、
その中間部30cにおいて、内周側端部30aおよび外
周側端部30bに比して高い磁束流通能力を有してい
る。
【0019】プランジャ30の上方には、第1電磁コイ
ル32及び第1コア34が配設されている。また、プラ
ンジャ30の下方には、第2電磁コイル36及び第2コ
ア38が配設されている。第1コア34および第2コア
38は、共に磁性材料で構成された部材であり、それぞ
れ第1電磁コイル32または第2電磁コイル36を収納
するための環状溝34a,38a、および、プランジャ
ホルダ18の円筒部18aを摺動可能に保持するための
貫通孔34b,38bを備えている。
【0020】第1コア34および第2コア38の外周に
は、外筒40が配設されている。第1コア34および第
2コア38は、環状溝34a,38a内に第1電磁コイ
ル32および第2電磁コイル36を把持し、かつ、貫通
孔34b,38bの内部にプランジャホルダ18を把持
した状態で、外筒40により、所定の位置関係に保持さ
れている。
【0021】本実施例において、第1コア34、第2コ
ア38、およびプランジャ30は、プランジャ30の内
周側端部30aが、第1コア34および第2コア38の
環状溝34a,38aの内周側に対向するように、ま
た、プランジャ30の外周側端部30bが、第1コア3
4および第2コア34の環状溝34a,38aの外周側
に対向するように設計されている。更に、第1コア34
および第2コア38の外周側端部、および内周側端部に
は、それぞれテーパー面34c,34d;38c,38
dが形成されている。
【0022】上述したアッパーキャップ27は、第1コ
ア34の上端面に固定されている。また、上述したロア
キャップ17は、第2コア38の下端面に固定されてい
る。上述したアジャスタボルト28は、プランジャ30
の中立位置が、第1コア34と第2コア38との中間点
となるように調整されている。
【0023】上記構成の弁駆動装置10において、第1
電磁コイル32に電流を流通させて、その内周側及び外
周側を還流する磁界を生ぜしめると、第1コア34、プ
ランジャ30、及び第1コア34とプランジャ30との
間のエアギャップを含む磁気回路に磁束が流通する。か
かる磁束は、プランジャ30を第1コア34側へ吸引す
る吸引力、すなわち、弁体12を図1において上方へ変
位させる吸引力を発生させる。一方、第2電磁コイル3
6に電流を流通させて、その内周側及び外周側を還流す
る磁界を生ぜしめると、第2コア38、プランジャ3
0、及び第2コア38とプランジャ30との間のエアギ
ャップを含む磁気回路に磁束が流通する。かかる磁束
は、プランジャ30を第2コア38側へ吸引する吸引
力、すなわち、弁体12を図1において下方へ変位させ
る吸引力を発生させる。従って、第1電磁コイル32と
第2電磁コイル36とに交互に電流を供給すれば、プラ
ンジャ30を上下方向に往復運動させること、すなわ
ち、弁体12を、図1において上下に往復運動させるこ
とが可能である。
【0024】第1電磁コイル32、及び第2電磁コイル
36の巻数がNである場合、それらに電流Iを供給した
際の起磁力Ψは、Ψ=N・Iで表すことができる。弁駆
動装置10を効率良く駆動するためには、起磁力Ψ=N
・Iに対して大きな磁束Φが発生し、かつ、発生した磁
束Φがプランジャ30と第1又は第2コア34,38と
の近接部位に集中することが望ましい。
【0025】本実施例の弁駆動装置10において、第1
又は第2コア34,38から発せられた磁束は、プラン
ジャ30の内周側端部30a近傍または外周側端部30
b近傍から流入し、中間部30cを通過して外周側端部
30b近傍または内周側端部30a近傍から第1コア3
4又は第2コア38へ向けて流出する。この場合、プラ
ンジャ30の中間部30cには、内周側端部30a近傍
または外周側端部30b近傍の比較的広い領域から流入
した磁束が全て流通するため、高い磁束流通能力が要求
される。本実施例においては、上述の如く、プランジャ
30の中間部30cの板厚を他の部位に比して厚く成形
することで、プランジャ30の重量増加を最小限に抑制
しつつ、中間部30cに高い磁束流通能力を付与してい
る。プランジャ30が中間部30cに高い磁束流通能力
を有していると、第1又は第2電磁コイル32,36を
取り巻く磁気回路の磁気抵抗が抑制されることになり、
起磁力Ψ=N・Iに対して、大きな磁束Φを発生させる
ことが可能となる。
【0026】また、弁駆動装置10は、上述の如く、プ
ランジャ30の内周側に、非磁性体で構成されたプラン
ジャホルダ18を備えている。プランジャ30の内周側
が磁性部材であるとすれば、第1又は第2コア34,3
8から発せられる磁束の一部が、プランジャ30の内周
側、すなわち、図1におけるプランジャホルダ18の円
筒部18a側へ流出する事態が生ずる。これに対して、
本実施例の構成によれば、第1又は第2コア34,38
から発せられる磁束が、プランジャ30の内周側に流出
することがなく、磁束を効果的にプランジャ30と第1
又は第2コア34,38とが対向する部位に集中させる
ことができる。
【0027】更に、本実施例においては、上述の如く、
第1及び第2コア34,38に、テーパ面34c,34
d;38c,38dが設けられている。これらのテーパ
面34c,34d;38c,38dは、第1又は第2電
磁コイル32,36が発する磁束が、プランジャ30の
内周側端部30aの側面、または、プランジャ30の外
周側端部30bの側面から流入若しくは流出されるのを
防止する効果、すなわち、第1又は第2コア34,38
から発せられる磁束を効果的にプランジャ30と第1又
は第2コア34,38とが対向する部位に集中させ得る
効果を有している。
【0028】上述の如く、本実施例の弁駆動装置10
は、起磁力Ψ=N・Iに対して大きな磁束Φが発生さ
せ、かつ、発生した磁束Φをプランジャ30と第1又は
第2コア34,38との近接部位に集中させることにつ
いて、優れた効果を有している。従って、弁駆動装置1
0によれば、少ない消費電力により、弁体12を効率良
く駆動することができる。
【0029】ところで、弁駆動装置10において、優れ
た応答性を得るためには、第1又は第2電磁コイル3
2,36に電流を供給している状態からその電流を遮断
した後に、第1又は第2コア34,38とプランジャ3
0とを含む磁気回路内を流通する磁束が速やかに消磁す
ることが望ましい。かかる残留磁気を速やかに消磁させ
るためには、プランジャ30が第1又は第2コア34,
38に吸着されている際に形成される磁気抵抗が大きい
ほど有利であることが知られている。
【0030】上述の如く、弁駆動装置10の円滑な作動
性を得るためには、プランジャ30、および第1又は第
2コア34,38とを含む磁気回路の磁気抵抗が小さい
ほど有利である。従って、弁駆動装置10の円滑な作動
性を損なうことなく、優れた消磁性を得るためには、プ
ランジャ30自身の磁気抵抗、第1コア34自身の磁気
抵抗、および第2コア38自身の磁気抵抗を小さく抑制
しつつ、プランジャ30が第1又は第2コア34,38
に吸着されている際に比較的大きな磁気抵抗を残存させ
る必要がある。
【0031】上記の要求は、プランジャ30が第1又は
第2コア34,38に吸着されている際に、プランジャ
30と、第1又は第2電磁コイル32,36との間に、
適当なギャップを確保することで満たすことができる。
かかるギャップは、例えば、プランジャ30若しくは第
1及び第2コア34,38の表面にクロムメッキの如き
非磁性膜を形成する、又は、プランジャ30にスペーサ
を固定する等の措置を採ることで実現することができ
る。しかしながら、これらの措置には、生産性の低下、
コストアップ、部品点数の増加等、種々の弊害が伴う。
【0032】本実施例の弁駆動装置10は、クロームメ
ッキやスペーサ等を用いることなく、プランジャ30と
第1および第2コア34,38との間にギャップを確保
している点に特徴を有している。以下、図2を参照し
て、かかる特徴部の構造について説明する。
【0033】図2は、弁駆動装置10の、第2電磁コイ
ル36周辺の拡大図を示す。図2は、第2電磁コイル3
6に電流が供給され、プランジャ30が第2コア38に
吸着されている状態を示す。本実施例において、第2コ
ア38には、テーパ面38dの近傍にプランジャホルダ
18のリング部18bと当接する当接面42が形成され
ている。プランジャ30が第2コア38に吸引される
と、プランジャ30が第2コア38に当接するに前に、
プランジャホルダ18のリング部18bと第2コア38
の当接部42とが当接状態となる。このため、プランジ
ャ30と第2コア38との間には、所定のエアギャップ
AGが形成される。
【0034】上記の如く、プランジャ30が第2コア3
8に吸着された際に、プランジャ30と第2コア38と
の間にエアギャップAGが形成されていると、第2電磁
コイル36の電流を遮断した後に、第2電磁コイル36
の逆起電力に起因する残留磁気を速やかに消失させるこ
とができる。第2電磁コイル36への電流を遮断した後
に、残留磁気が速やかに消磁されると、プランジャ30
は優れた応答性の下に中立位置へ向けて変位を開始する
ことができる。このため、弁駆動装置10によれば、優
れた応答性の下に弁体12を駆動することができる。
【0035】ところで、弁体12は、上述の如くシリン
ダヘッドに設けられたポートを開閉する弁体である。弁
体12は、プランジャ30が第2コイル38側に吸引さ
れた際に弁座から離座してポートを開弁状態とし、プラ
ンジャ30が第1コイル34側に吸引された際に弁座に
着座してポートを閉弁状態とする。弁体12の開弁側変
位端は、上述の如く、プランジャホルダ18のリング部
18bが第2コア38に当接する位置に設定される。一
方、弁体12の閉弁側変位端は、弁体12が弁座に着座
する位置に設定される。
【0036】弁駆動装置10は、プランジャ30が第1
コア34側に吸引された際に、プランジャ30が第1コ
ア34に当接する前に、弁体12が閉弁側変位端に到達
するように構成されている。このため、弁駆動装置10
においては、プランジャ30が第1コア34に吸着され
る場合においても、プランジャ30と第1コア34との
間に所定のエアギャップが確保される。従って、弁駆動
装置10によれば、第2電磁コイル36への電流を遮断
した後のみならず、第1電磁コイル32への電流を遮断
した後にも優れた応答性の下に弁体12を駆動すること
ができる。
【0037】尚、上記の実施例においては、第2電磁コ
イル36および第2コア38が、前記請求項1記載の電
磁石に、また、第2コア38の当接部42およびプラン
ジャホルダ18のリング部18bの一部が前記請求項1
記載の当接部に、それぞれ相当している。
【0038】ところで、上記の実施例においては、第2
コア38が、プランジャホルダ18のリング部18bの
みに当接し、プランジャ30に当接しない構成とされて
いるが、本発明は、これに限定されるものではない。す
なわち、プランジャ30が第2コア38に吸引された場
合に、両者が密着しない構成であれば良い。また、上記
の実施例においては、プランジャホルダ18を非磁性材
料で構成することとしているが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。すなわち、プランジャホルダ18
は、プランジャ30に比して磁束を流通させ難い特性を
有していれば良い。
【0039】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、電磁石から発せられた磁束をプランジャと電磁石と
の対向部位に集中させることができると共に、プランジ
ャが電磁石に吸着されている場合に、電磁石とプランジ
ャとの間に、確実に所定のギャップを形成することがで
きる。かかる構成によれば、電磁石の起磁力を効率良く
弁体を駆動する力に変換することができると共に、電磁
石に対して優れた消磁性を付与することができる。従っ
て、本発明に係る内燃機関の電磁式弁駆動装置によれ
ば、優れた省電力性と、優れた応答性とを共に得ること
ができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、プラ
ンジャに高い磁性を付与しつつ、プランジャホルダに高
い耐摩耗性を付与することができる。従って、本発明の
構造によれば、電磁式弁駆動装置の駆動効率を損なうこ
となく、その耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である弁駆動装置の全体構成
を表す正面断面図である。
【図2】本実施例の弁駆動装置の要部構成を表す拡大図
である。
【符号の説明】
10 弁駆動装置 12 弁体 14 弁軸 18 プランジャホルダ 18a 円筒部 18b リング部 30 プランジャ 30a 内周側端部 30b 外周側端部 30c 中間部 32 第1電磁コイル 34 第1コア 36 第2電磁コイル 38 第2のコア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の弁体を支持する弁軸に固定さ
    れるプランジャと、該プランジャを吸引する電磁力を発
    生する電磁石とを備える内燃機関の電磁式弁駆動装置に
    おいて、 前記プランジャと前記弁軸とを固定する部材であって、
    前記プランジャに比して磁束が流通し難い特性を有する
    プランジャホルダと、 前記プランジャホルダおよび前記電磁石に設けられ、前
    記プランジャが前記電磁石に吸着された際に当接状態と
    なり、前記プランジャと前記電磁石との間に所定のギャ
    ップを形成させる当接部と、 を備えることを特徴とする内燃機関の電磁式弁駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の電磁式弁駆動
    装置において、 前記プランジャホルダは、前記プランジャに比して高い
    硬度を有していることを特徴とする内燃機関の電磁式弁
    駆動装置。
JP7294417A 1995-11-13 1995-11-13 内燃機関の電磁式弁駆動装置 Withdrawn JPH09133010A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7370614B2 (en) 2004-08-04 2008-05-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electromagnetically driven valve

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7370614B2 (en) 2004-08-04 2008-05-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electromagnetically driven valve

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