JPH09133765A - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents

Fm−cwレーダ装置

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JPH09133765A
JPH09133765A JP7292430A JP29243095A JPH09133765A JP H09133765 A JPH09133765 A JP H09133765A JP 7292430 A JP7292430 A JP 7292430A JP 29243095 A JP29243095 A JP 29243095A JP H09133765 A JPH09133765 A JP H09133765A
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JP
Japan
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frequency
signal
beat signal
fft
modulation signal
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Application number
JP7292430A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Hanawa
塙  和彦
Hiroshi Hatashita
博 畑下
Kazuro Takano
和朗 高野
Kazuto Nakamura
和人 中村
Tatsuhiko Moji
竜彦 門司
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数物標のビート信号の分離と、相対速度計算
精度の向上を図り、検知周波数範囲を可変にして、一定
の物標距離レンジの検知範囲を確保する。また、最小限
のFFTポイント数でビート信号周波数精度の向上を図
る。 【解決手段】FM−CWレーダ装置はFFT方式を用い
まず高変調信号周波数で複数物標に対応したビート信号
のスペクトルを分離,抽出し、次に低変調信号周波数で
相対速度精度を確保する。変調信号周波数の変更に伴
い、ビート信号周波数が変化しても一定の距離レンジを
検出するようサンプリング周波数を可変にする。可変サ
ンプリング周波数に対応し、その半分以上の周波数分を
除去するカットオフ周波数可変のデジタルフィルタをも
つ。またデジタルフィルタのサンプリング周波数をFF
T演算器のサンプリング周波数に変換するため、ビート
信号の波形情報を時間的に圧縮する波形間引き回路をも
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は前方の車両または障
害物の距離及び相対速度を検知するFM−CWレーダの
物標検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からあるFM−CWレーダの技術
は、「自動車用レーダ研究開発報告書」(財団法人:電
波システム開発センタ)に記載されているものがあっ
た。この技術は送信電波周波数を、△Fの周波数偏移幅
をもつように三角波状に変調して、送信信号と受信信号
の周波数差のビート信号を得ることで、前方車両までの
距離,相対速度を求める。図2のように、送信信号10
0と、前方車両150と自車両151の距離分の時間遅
れと相対速度によるドップラシフトの影響をうけた受信
信号101をミキシングすることで、送信周波数の上昇
区間,下降区間からそれぞれfb1,fb2の周波数をもつ
ビート信号102を得る。このfb1,fb2から前方車両
までの距離R及び相対速度Vを次式で求める。
【0003】
【数1】 R=(C/(8・△F・Fm))・(fb1+fb2) …(数1)
【0004】
【数2】 V=(C/(4・f0))・(fb2−fb1) …(数2) ここで、C:光速 △F:周波数偏移幅 Fm:変調信号周波数 f0:レーダ送信波の中心周波数 fb1:送信周波数上昇区間で検出されるビート周波数 fb2:送信周波数下昇区間で検出されるビート周波数 である。
【0005】ここで、△F,Fm はレーダに要求される
検知距離,距離分解能等により決定される。図2から分
かる通り、変調信号周波数Fm を大きくした場合、物標
の距離Rが同じでも、ビート周波数fb1,fb2は変調信
号周波数Fm に比例して大きくなる。またfb1−fb2
周波数差は相対速度Vが大きくなるとこれに比例して大
きくなるが、相対速度Vが一定なら変調信号周波数Fm
が変化しても一定である。従って相対速度Vが一定で変
調周波数を大きくするとfb1/fb2の値は1に接近す
る。この状態のとき、fb1に対応したfb2を見つける場
合、例えば「fb1の周波数の±数%以内にあるビート信
号をfb2と仮定する」といったアルゴリズムを考えたと
き、fb1/fb2の値が1に接近しているほど仮定の誤り
が少なくなる。特に複数物標が存在していたとき、これ
らのビート信号周波数が接近している程、fb1,fb2
組み合わせを正確に行うのに有利である。逆に変調信号
周波数Fm が小さいときfb1,fb2の周波数が低くな
る。この場合では相対速度精度を考えると周波数の比で
あるfb1/fb2が1から外れていくので計算精度が向上
する。つまり必要に応じて変調信号周波数Fm を変化さ
せて物標検知を行う方法が有効である。特開平5−60859
号公報で開示されている技術では、はじめに変調信号周
波数を低くしてfb1,fb2の比が顕著な状態で周波数を
検出し、相対速度を計算する。次に変調信号周波数を高
くしてfb1/fb2が1に近い状態で、複数物標のスペク
トルを分離しやすい状態にする。ここでスイッチドキャ
パシタフィルタ(カットオフ周波数可変のアナログロー
パスフィルタ)を利用して、遠距離物標のビート信号の
周波数をカットして近距離物標の周波数の低いビート信
号のみ検出を行っている。このレーダはパルスカウント
方式によりビート信号の周波数の検出を行っているが、
遠距離のトラック等の信号レベルの大きいビート信号に
より手前のオートバイ等の小さい信号がマスクされるこ
となく検知することを目的としている。この方法では近
距離の物標の検知を優先的に行っているため、同時に遠
距離の物標の検知が曖昧になる可能性がある。一方、複
数物標を同時に検知する方法としてFFT方式がある
が、変調信号周波数を可変とする手法を用いるとき、固
定サンプリング周波数ではその周波数の1/2以下の周
波数帯の検知しかできない。つまり検知周波数帯も固定
となる。この場合には変調信号周波数が高いとき、遠距
離の物標のビート信号の周波数も高くなり、検知できる
周波数帯から外れてしまい、近距離のみの検知に限定さ
れてしまう。
【0006】一方、FFT方式では、周波数精度の向上
を図る場合、FFTポイント数を多くして高分解能のF
FT演算を行う必要があるが、FFTポイント数を大き
くすると演算時間が長くなり、車載レーダの様にリアル
タイム性を要求されるものでは不適当となる問題もあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】FFT方式で、変調信
号周波数を可変にする場合、固定サンプリング周波数で
は検知周波数範囲が限定されてしまうので、サンプリン
グ周波数も可変にする必要がある。またFFT方式では
サンプリング周波数の1/2以下の周波数成分をローパ
スフィルタでカットする必要があるため、サンプリング
周波数に合わせてカットオフ周波数も可変になるローパ
スフィルタが必要となる。
【0008】もう一つの課題として、FFT方式で少な
いポイント数のFFT演算でビート信号の周波数精度を
向上させる方法が必要となる。
【0009】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、FFT方式を用い、変調信号周波数を可変
にすることで、複数物標のビート信号の分離と、相対速
度計算精度の向上の両立をはかり、同時にサンプリング
周波数を可変にすることで検知周波数範囲を可変にし
て、一定の物標距離レンジの検知範囲を確保することに
ある。もう一つの目的は最小限のFFTポイント数でビ
ート信号周波数精度の向上を実現するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のFM−CWレーダ装置は、FFT方式を用
い、はじめに高い変調信号周波数で複数物標に対応した
ビート信号のスペクトル抽出を行い、次に低い変調信号
周波数で相対速度精度を確保する。この検出方法を実現
するため、変調信号周波数を可変とする構成をもつ。ま
た変調信号周波数の変更に伴い、ビート信号周波数が変
化しても、それをカバーするため常に検出周波数範囲を
変化させて一定の距離レンジを検出できるようにサンプ
リング周波数を可変にする構成をもつ。また可変サンプ
リング周波数に対応して、その1/2以上の周波数分を
除去するカットオフ周波数可変のローパスフィルタをも
つ。これはFFT演算器のサンプリング周波数の数倍の
サンプリング周波数のデジタルフィルタを用い、デジタ
ルフィルタの重み係数を変更することでカットオフ周波
数を変更する。またデジタルフィルタのサンプリング周
波数をFFT演算器のサンプリング周波数に変換するた
めビート信号の波形情報を時間的に圧縮する波形間引き
回路を持つ構成をもつ。そしてその回路を通過したデー
タがFFT演算器に使用される。
【0011】もう一つの構成として、少ないFFTポイ
ント数のFFT演算結果からビート信号周波数を高精度
に求める方法として、FFT演算結果の数列T(n)(n
=1,2,3…)がある場合、T(n−1)<T(n)>T
(n+1)を満たすように数列が並んでいたとき、その3
点の領域にスペクトルが存在すると判断する。次にその
3点を結ぶ放物線を計算し、そのピークをスペクトルの
周波数とレベルの大きさとする処理を行う構成とする。
【0012】この構成によれば、FFT方式のFM−C
Wレーダ装置で、はじめに変調信号周波数を高くして、
複数物標に対応したビート信号周波数スペクトルの分離
を行い、次に変調信号周波数を低くして相対速度精度を
向上させることができる。またFFT演算器のサンプリ
ング周波数を可変にすることで、常に一定の物標距離レ
ンジを検知できる。この可変サンプリング周波数を実現
するための、可変カットオフ周波数のローパスフィルタ
はデジタルフィルタにより実現される。またデジタルフ
ィルタのサンプリング周波数からFFT演算器のサンプ
リング周波数の変換は波形間引き回路により実現され
る。
【0013】またFFT演算結果からのビート信号のス
ペクトル抽出方法で、スペクトルピークを構成する3点
を通過する放物線を求めて、その頂点をスペクトルの周
波数とレベルの大きさとすることで、最小限のFFTポ
イント数の演算でも十分な周波数精度を確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を図面を用いて詳細に説明
する。図1は本発明のFM−CWレーダ装置1である。
本発明のGunn発振器10はGunnダイオード11とバリキ
ャップダイオード12を内蔵し、三角波信号発生器13
からの三角波変調信号50でバリキャップダイオード1
2の負荷電圧を制御し、Gunnダイオード11の発振周波
数を変調する。発振器10から出力された送信信号51
はアイソレータ14と、方向性結合器15を通過して送
信アンテナ16から出力される。出力された送信信号5
1は送信電波52となり、アンテナ16の放射軸に沿っ
て進行する。それから放射軸上にある測定物標2にあた
り反射される。反射された電波は反射電波53となり、
受信アンテナ17で受信され受信信号54になる。ミキ
サ18は受信信号54と送信信号51を入力し、その二
つの周波数差をもつビート信号55を発生する。ビート
信号55はアナログローパスフィルタ19を通過し、A
/D変換器20でデジタル信号に変換される。ここでア
ナログローパスフィルタ19はA/D変換器20のサン
プリング周波数の1/2以下の周波数情報のみを通過さ
せる。A/D変換器20はFFT演算器23のサンプリ
ング周波数の数倍のサンプリング周波数でビート信号5
5のサンプリングを行う。このサンプリング周波数は固
定値である。デジタルフィルタ21はビート信号55の
周波数成分のうち、FFT演算器23のサンプリング周
波数の1/2以下の周波数成分だけを通過させるローパ
スフィルタ特性をもつ。このデジタルフィルタ21はF
IRもしくはIIRフィルタにより実現され、重み係数
の入れ替えによりカットオフ周波数が可変となる。また
これはFFT演算器23のサンプリング周波数の切り替
えに同期して、そのときに要求されるカットオフ周波数
を実現するため、あらかじめ計算された重み係数を代入
する。デジタルフィルタ21を通過したビート信号55
は信号波形間引き回路22によりFFT演算器23のサ
ンプリング周波数に一致するようにビート信号波形を時
間軸上で圧縮する(波形データを一定時間間隔で間引
く)。FFT演算器23は圧縮されたビート信号波形を
時間窓関数で切り出し、FFT演算を実行する。信号処
理回路24は、FFT演算結果から物標に対応した周波
数スペクトルの抽出を行い、その距離,相対速度の計算
を行う。同時に変調信号周波数,デジタルフィルタ21
のカットオフ周波数特性及び信号波形間引きの時間間隔
の切り替えを行うため、切り替え信号56,57,58
を送信する。
【0015】また本発明の製品化で低価格化を図るた
め、デジタルフィルタ21,信号波形間引き回路22,
FFT演算回路23、及び信号処理回路24はワンチッ
プの高性能マイコンに置き換えて設計することも可能で
ある。
【0016】本発明の複数物標の認識及び、距離と相対
速度の測定方法を図3を使って説明する。一つの例とし
て以下のような状態で本発明のレーダ搭載車両3,前方
車両4,5が走行していることを想定する。
【0017】 レーダ搭載車両3 速度:60km/h 前方車両4 速度:70km/h 車両4までの距離:45m 前方車両5 速度:10km/h 車両5までの距離:50m ここで、はじめFM−CWレーダ装置が以下のような設
定(状態1)である場合、前方車両4,5から得られる
ビート信号周波数は以下のようになる。
【0018】周波数変調幅△F=100MHz,変調信
号周波数Fm =750Hzのとき、 前方車両4 送信周波数上昇区間のビート信号周波数:fb1a =43.92 kHz 送信周波数下降区間のビート信号周波数:fb2a =46.14 kHz 前方車両5 送信周波数上昇区間のビート信号周波数:fb1b =55.59 kHz 送信周波数下降区間のビート信号周波数:fb2b =44.48 kHz また、変調信号周波数Fm を状態1の4倍の設定(状態
2)とすると、前方車両4,5から得られるビート信号
周波数は以下のようになる。
【0019】周波数変調幅△F=100MHz,変調信
号周波数Fm =3kHzのとき、 前方車両4 送信周波数上昇区間のビート信号周波数:fb1a′ =179.00 kHz 送信周波数下降区間のビート信号周波数:fb2a′ =181.23 kHz 前方車両5 送信周波数上昇区間のビート信号周波数:fb1b′ =205.69 kHz 送信周波数下降区間のビート信号周波数:fb2b′ =194.58 kHz これら状態1,状態2の周波数スペクトルのグラフ11
0,111を図3の下に示す。ここでfba,fbb及びf
ba′,fbb′は相対速度0のときのビート信号周波数ス
ペクトルである。物標の認識、つまり前方に何らかの物
標の存在を認識し、その距離及び相対速度を求めるため
には、それに対応したビート信号周波数スペクトルを組
み合わせる必要がある。状態1ではfb1aとfb2a,f
b1bとfb2bを組み合わせで正しい計算を行うことができ
るが、例えば組み合わせ方法として「送信周波数上昇区
間にある一つのスペクトルに対して、送信周波数下降区
間にある最も接近しているスペクトルを一つの物標のビ
ート信号の組み合せとする」ような単純なアルゴリズム
を考えた場合、fb1aとfb2bが接近しているのでこれを
抽出して計算を行う誤りが起きる。状態2の場合、状態
1に対してビート信号周波数は4倍となるが、相対速度
によるドップラシフト周波数は不変であるから、
b1a′とfb2a′,fb1b′とfb2b′を数値的割合で見
ると状態1に比べて接近していることがわかる。つまり
変調信号周波数を上げることでfb1a′/ fb2a′,
b1b′/fb2b′ が1に限りなく接近する。よって、
二つの物標のビート信号周波数を分離して組み合わせる
ことで、上記の単純なアルゴリズムでの判別が可能とな
る。このようにして組み合わせが決定すれば、距離及び
相対速度の計算も前述の数1,数2に代入して求めるこ
とができる。
【0020】前述の通り、変調信号周波数Fm を高くす
ると物標に対応したビート信号周波数を抽出しやすくな
るが、相対速度を求めるとき精度が劣化する。従って相
対速度精度を確保するためには、逆に変調信号周波数を
低くしてドップラシフトを顕著にする必要がある。この
相反する利点を満たすために本発明では、はじめに高い
変調信号周波数で物標のビート信号周波数の分離を行
い、次に低い変調信号周波数で距離及び相対速度を計算
する方法をとっている。
【0021】ビート信号周波数をFFT演算で求める場
合、固定ポイント数でかつ固定サンプリング周波数では
検知可能な周波数範囲が限定されてしまうので、変調信
号周波数の切り替えに同期してサンプリング周波数も切
り替える処理を行い、検知周波数範囲を可変にする。上
記の状態1,状態2で128ポイントFFT演算を行っ
た場合、例えば、以下のようなパラメータ設定となる。
【0022】状態1では、 変調信号周波数Fm =750Hz 変調信号周期 1.33msec 送信周波数上昇,下降区間の時間 1.33msec/2=667μsec FFTポイント数 128 このとき、この区間の時間幅667μsec から128ポ
イントのデータをサンプリングするためのサンプリング
周波数fs1は、以下の計算で得られる。
【0023】 fs1=1/(667μsec/128)=192kHz以上 状態2では、 変調信号周波数Fm =3.0kHz 変調信号周期 333μsec 送信周波数上昇,下降区間の時間 333μsec/2=167μsec FFTポイント数 128 同様に、この区間の時間幅167μsec から128ポイ
ントのデータをサンプリングするためのサンプリング周
波数fs2は、以下の計算で得られる。
【0024】 fs2=1/(167μsec/128)=768kHz以上 ここでfs1,fs2をそれぞれ250kHz,1MHzに
すると、車両4のビート信号周波数fb1a,fb2a,f
b1a′,fb2a′は128ポイントFFT軸上で以下のよ
うなFFTポイント数上にスペクトルが存在する。
【0025】 状態1 fb1a:43.92kHz/250kHz×128=22.48ポイント (ポイント数は整数の離散値であるから実際は22と23の間にピー クがあるが四捨五入すると22になるので22ポイントが最も高い 数値となっている) fb2a :46.14kHz/250kHz×128=23.62ポイント 状態2 fb1a′:179.00kHz/1MHz×128=22.91ポイント fb2a′:181.23kHz/1MHz×128=23.20ポイント 同様に車両5の場合、 状態1 fb1b:55.59kHz/250kHz×128=28.46ポイント fb2b:44.48kHz/250kHz×128=22.77ポイント 状態2 fb1b′:205.69kHz/1MHz×128=26.33ポイント fb2b′:194.58kHz/1MHz×128=24.91ポイント 上記の計算結果を図3に示す。図3から分かる通り、例
えば状態2から状態1に変調信号周波数を4分の1に切
り替えを行った場合、状態2のビート信号周波数に対し
て状態1は4分の1となるが、それに同期してサンプリ
ング周波数も4分の1にすると、ドップラシフト分だけ
周波数が顕著になるが、状態2,状態1のスペクトルの
存在するポイント数はほぼ同じ位置になる。相対速度が
0なら、全く同じ位置にスペクトルが存在する。つま
り、変調信号周波数をn分の1にして、それに同期して
サンプリング周波数もn分の1にすると、相対速度0で
距離が一定ならば同じ位置にスペクトルが存在する。従
って、常に一定の距離レンジの物標検知が可能となる。
また見かけ上、スペクトルの位置に変化がなければ、物
標に対応したビート信号周波数を抽出しそれ自体を追従
して監視する処理を行った場合、非常に簡単なアルゴリ
ズムで実現できる。例えば「FFT演算を行いビート信
号周波数の抽出を行って、前回の抽出したビート信号周
波数の一定範囲内にビート信号があれば、それを前回と
同じ物標のスペクトルと判断する」ようなアルゴリズム
に有効である。変調信号周波数をn分の1にした場合、
同期してサンプリング周波数をn分の1にするのは本発
明の特徴の一つである。
【0026】また可変サンプリング周波数のFFT演算
器を実現するには、サンプリング周波数の変更に同期し
て、カットオフ周波数を変更するローパスフィルタが必
要となる。本発明では、これを実現するため以下のよう
な構成をとる。図4を用いてデジタルフィルタと波形間
引き回路の機能を詳細説明する。本発明の実施例ではデ
ジタルフィルタはFFT演算器のサンプリング周波数の
少なくとも2のn乗(n=0,1,2,3…)倍のサン
プリング周波数となる。
【0027】ここでデジタルフィルタのサンプリング周
波数は固定であるが、FFT演算器のサンプリング周波
数は可変となる。言い替えればFFT演算器はデジタル
フィルタの1/2のn乗倍の周波数でサンプリングを行
う。デジタルフィルタのサンプリング周波数はA/D変
換器の性能で決まるが、A/D変換器のサンプリング周
波数が4MHzとすると、まずアナログローパスフィル
タで2MHz以上の周波数成分をカットする。つまりデ
ジタルフィルタで設定できるカットオフ周波数は2MH
z以下である。デジタルフィルタのカットオフ特性はフ
ィルタ係数を入れ替えることで変更できる。FFT演算
器のサンプリング周波数を予め決めた数段階にしておけ
ば、それに対応した重み係数をメモリ等に記憶させ、必
要に応じて代入すれば可変カットオフ周波数のローパス
フィルタが実現する。ここでデジタルフィルタのサンプ
リング周波数をFFT演算器のサンプリング周波数に変
換する波形間引き回路の動作を説明する。デジタルフィ
ルタのサンプリング周波数がFFT演算器の2のn乗倍
の場合、2倍なら一つおき、4倍なら三つおきに波形デ
ータを間引く。これは丁度、FFT演算器の前にA/D
コンバータがありそのサンプリング周波数でサンプリン
グしていることと同等な処理になる。図4で、まずビー
ト信号波形120が4MHzでA/D変換器にサンプリ
ングされ、デジタル波形データ121となる。その時、
FFT演算器のサンプリング周波数が1MHzの場合デ
ジタルフィルタによりFFT演算器のサンプリング周波
数の1/2である500kHz以上の周波数を除去して
波形データ122が得られる。さらに波形間引き回路に
よりFFT演算器のサンプリング周波数に一致するよう
に、サンプリング周波数を1/4にするため三つおきに
サンプリングデータを間引いて、波形データ123が得
られる。この際デジタルフィルタによりその1/2以上
の周波数成分は除去されているので、この処理による信
号自体の波数情報に変化はない。この構成も本発明の特
徴の一つである。
【0028】またFFT演算によるビート信号周波数精
度(スペクトル周波数精度)を十分確保する方法とし
て、FFTポイント数を大きくして高精度に求める方法
があるが、マイコンによる演算時間の負荷が増大する問
題がある。本発明では少ない FFTポイント数の演算でも周波数精度を確保できる方
法でこれを解決している。図5を用いて本発明の周波数
計算方法を説明する。FFT演算からのビート信号周波
数スペクトルの抽出方法で、FFT演算結果のFFTポ
イント数値列をT(n)(n=1,2,3…)とすると、
次式を満たすT(n)があった場合、T(n−1),T
(n),T(n+1)の三つの組み合わせの領域にスペクト
ルが存在すると判断する。
【0029】
【数3】 T(n−1)<T(n)>T(n+1) …(数3) さらに物標に対応したビート信号のスペクトルとその他
のノイズを区別するため、しきい値254を設けてそれ
を超えないものは、スペクトルと見なさない処理を行
う。図5の場合、スペクトル250,251が存在す
る。通常の処理では、真ん中のT(n)の情報をそのまま
用いてスペクトルの周波数,レベルを求めるが、より高
精度に求めるため、T(n−1),T(n),T(n+1)の
3点から得られる情報を元に、この3点を結ぶ包絡線
(放物線)を計算し、その放物線のピーク255をスペ
クトルのピークとして近似する方法を用いる。スペクト
ル250,251から放物線252,253が得られ、
その放物線の計算は2次関数に数値を代入して求められ
るが、T(n)同士の周波数が等間隔なので、ピーク25
5の周波数Fp (放物線の頂点の周波数)は次式で求め
ることができる。
【0030】
【数4】 Fp=Fs/K・{n+(T(n+1)−T(n−1))/(4・T(n) −2・T(n+1)−2・T(n−1))} …(数4) ここで、 Fs :サンプリング周波数(FFTポイントの1間隔
の周波数) K :FFTポイント数(分解能) n :FFTポイント数の番号 T(n):FFTポイントのレベル である。
【0031】また、ピーク255のレベルの大きさLp
は次式で求まる。
【0032】
【数5】 Lp=T(n)+|{(T(n+1)−T(n−1))/4・(T(n+1)−T(n−1)) /(4・T(n)−2・T(n+1)−2・T(n−1))}| …(数5) 上式のFp,Lpを求めることで、スペクトルのピーク周
波数を、FFTポイント1間隔の周波数精度よりも高精
度に求めることができる。また計算自体も簡単な式の組
み合わせであるから、マイコンに対する計算負荷も小さ
い。これも本発明の特徴の一つである。
【0033】次に図6を用い、本発明の制御手順をフロ
ーチャートで説明する。まず初期設定300で高い変調
信号周波数とそれに対応したデジタルフィルタ係数,波
形間引き時間間隔の設定を行う。301でビート信号の
A/Dサンプリング,302のデジタルフィルタ通過
で、FFT演算304で行うサンプリング周波数の1/
2以上の周波数成分を除去する。303でビート信号の
波形データをFFT演算で使用するサンプリング周波数
に変換するため波形データを間引く処理を行う。304
でFFT演算を行い、その結果からビート信号スペクト
ル抽出305を行う。次にこのスペクトルから前述した
放物線近似計算306を実行し低分解能のFFT演算か
ら、より高精度の周波数計算を実行する。それから物標
認識307で送信周波数の上昇区間,下降区間から得ら
れるビート信号周波数から一定周波数範囲内の組み合わ
せがある場合、それを一つの物標のビート信号の組み合
わせとする処理を実行する。この周波数差は前述の通
り、変調信号周波数が高いほどその比が縮まり、組み合
わせを選択しやすくなるが、周波数差がFFTポイント
数の少なくとも1間隔以上ない場合、相対速度の計算精
度が確保できない。ここで308の処理でこの判断を行
い、予め決められた間隔以上の周波数差がない場合、相
対速度精度が確保できないとして、変調信号周波数を段
階的に落として、ドップラシフトを顕著にして精度よく
求めるように再度ビート信号のサンプリングを行うよう
にする(本発明の実施例では変調信号周波数を1/2ご
とに落としている)。段階的に変調信号周波数を落とす
ことで次のビート信号の周波数の予測が可能である(つ
まりドップラシフト分の影響が変調信号周波数の増分に
比例して変化するため)。つまりその変化を追跡して監
視すれば、高い変調信号周波数で物標のビート信号周波
数を認識した後でもそれを見失わない利点がある。処理
312,313,314で変調信号周波数を1/2に落
としたときの各パラメータの設定を実施している。それ
から処理301に戻りビート信号のサンプリングを実行
する。処理308から相対速度精度の確保ができた場
合、処理309でその物標の距離,相対速度の計算を実
行する。その結果を処理310でメモリに記憶し、処理
311で次のステップの物標検知のために再度高い変調
信号周波数のパラメータを設定する。以上の処理を繰り
返して、本発明のFM−CWレーダ装置は物標検知を実
行する。
【0034】また、本発明の応用として、近距離物標の
検知距離精度を確保する手段を以下説明する。変調信号
周波数を高くして、FFT演算のサンプリング周波数を
固定のままにする。この結果、FFT演算のポイント間
の周波数間隔は固定であるが、ビート信号周波数は高く
なるため、そのスペクトルは変調信号周波数が低い場合
と比較してFFTポイント数の高い位置にシフトする。
この結果、物標までの距離が同じでも、ポイント数が多
いほど距離分解能が向上するため検知精度も向上する。
これは本発明の制御ロジックを一部変更すれば簡単に実
現する。この近距離検知方法は渋滞で、運転者が不注意
に前方車に接近したときの警報センサや、車庫入れ時に
側壁までの距離をモニタで表示し運転者を補助する機器
等に応用した場合、その距離精度の向上に効果的な手段
である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、FFT方式を用い、変
調信号周波数を可変にすることで、複数物標のビート信
号の分離と、相対速度計算精度の向上の両立をはかり、
同時にサンプリング周波数を可変にすることで検知周波
数範囲を可変にして、一定の物標距離レンジの検知範囲
の確保することができる。もう一つの効果は最小限のF
FTポイント数でビート信号周波数精度の向上が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーダ装置のブロック図。
【図2】一般的なFM−CWレーダの物標検知方法を示
す説明図。
【図3】本発明の物標の距離及び相対速度の検知方法を
示す説明図。
【図4】本発明のデジタルフィルタと波形間引き回路の
波形信号の処理の説明図。
【図5】本発明のスペクトル抽出方法とピークの演算方
法を示す説明図。
【図6】本発明の制御方法のフローチャート。
【符号の説明】
1…本発明のFM−CWレーダ装置、2…測定物標、1
0…Gunn発振器、11…Gunnダイオード、12…バリッ
キャップダイオード、13…三角波信号発生器、14…
アイソレータ、15…方向性結合器、16…送信アンテ
ナ、17…受信アンテナ、18…ミキサ、19…アナロ
グローパスフィルタ、20…A/Dコンバータ、21…
デジタルフィルタ、22…信号波形間引き回路、23…
FFT演算器、24…信号処理回路、50…三角波変調
信号、51…送信信号、52…送信電波、53…反射電
波、54…受信信号、55…ビート信号、56…デジタ
ルフィルタのカットオフ周波数切り替え信号、57…信
号波形間引き時間間隔の切り替え信号、58…変調信号
周波数の切り替え信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 和朗 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 中村 和人 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 門司 竜彦 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信電波の周波数を三角波による変調信号
    により変調し、その送信信号の一部と物標からの反射電
    波との周波数差から得られるビート信号から、前記物標
    までの距離及び相対速度を求める検知手段において、は
    じめに相対速度によるドップラシフト周波数分を無視で
    きる程度の高い周波数の変調信号で複数物標による複数
    のビート信号の周波数スペクトルに分離してビート信号
    を抽出し、次に変調信号の周波数を前記高い周波数に対
    してn分の1まで低くしてドップラシフト周波数分の影
    響を顕著にして物標の距離及び相対速度を求める変調信
    号周波数変更手段と、ビート信号周波数をFFT演算で
    求めるFFT演算手段と、変調信号周波数をn分の1に
    変更するとき、FFT演算のサンプリング周波数もこれ
    に同期してn分の1に変更して検知周波数の範囲を変更
    し、一定の距離レンジの検知を行えるようにするサンプ
    リング周波数変更手段を持つことを特徴とするFM−C
    Wレーダ装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記FFT演算手段の
    サンプリング周波数の数倍のサンプリング周波数でビー
    ト信号のサンプリングを行い、前記FFT演算手段のサ
    ンプリング周波数の半分以上の周波数成分を除去するカ
    ットオフ周波数の可変デジタルフィルタ手段を持ち、ま
    たデジタルフィルタを通過したビート信号の波形データ
    をそのときのFFT演算のサンプリング周波数に一致す
    るように波形データを間引いて配列を行う信号波形間引
    き手段を持つことを特徴としたFM−CWレーダ装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、FFT演算結果の数列
    をT(n)(n=1,2,3…)とすると、T(n−1)<
    T(n)>T(n+1)を満たすように数列が並んでいた場
    合、その3点の領域内にビート信号のスペクトルが存在
    すると判断し抽出を行い、その3点を結ぶ放物線を求め
    て、放物線のピークをそのスペクトルの周波数と信号レ
    ベルの大きさとするFM−CWレーダ装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、変調信号周波数を高く
    して、ビート信号周波数をあげて、FFT演算のサンプ
    リング周波数を固定のままにし、ビート信号のスペクト
    ルをFFTポイント数の高い位置にシフトするようにし
    て距離分解能を高くして、近距離の検知精度を向上する
    FM−CWレーダ装置。
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