JPH09136400A - 印刷機 - Google Patents

印刷機

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JPH09136400A
JPH09136400A JP7298665A JP29866595A JPH09136400A JP H09136400 A JPH09136400 A JP H09136400A JP 7298665 A JP7298665 A JP 7298665A JP 29866595 A JP29866595 A JP 29866595A JP H09136400 A JPH09136400 A JP H09136400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
roller
plate cylinder
plate
ink
Prior art date
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Pending
Application number
JP7298665A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miyaji
博 宮地
Tsuyoshi Shiromoto
剛志 白本
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Sanki Kikai KK
Original Assignee
Sanki Kikai KK
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Publication date
Application filed by Sanki Kikai KK filed Critical Sanki Kikai KK
Priority to JP7298665A priority Critical patent/JPH09136400A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの練りを良くしてゴーストが出ないよ
うにする。 【解決手段】 印刷ユニット8の版胴11と圧胴12と
の間を通過する被印刷物7に、版胴11に装着した版に
より印刷するようにし、前記ユニット8に版胴11へ印
刷インクを塗着するインク着ローラ35,36を備えて
いる印刷機において、版胴11の周方向領域での版装着
部を最大180度として、残りを非装着部とし、インク
着ローラ35,36の直径D2と版胴11の直径D1と
の比を1/2以上とし、版胴11への印刷インクの塗着
を均一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル等の印刷機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ラベル等の印刷機は、印刷ユニ
ットの版胴と圧胴との間を通過する被印刷物に、版胴に
装着した版により印刷するようにし、前記ユニットに版
胴に印刷インクを塗着するインク着ローラを備えてお
り、被印刷物は正逆転送り手段により間欠的に送られる
ようになっている。
【0003】従来、版胴の周方向領域での版装着部は、
略全周(即ち約360度)に近い範囲とされており、イ
ンク着ローラによる印刷インクの塗着濃淡のムラが生
じ、印字に濃淡(以下ゴーストという)が出やすく、鮮
明で良品質の印刷ができないという問題があった。そこ
で、ゴースト発生防止のために、2つのインク着ローラ
の直径を大小異なるものとし、インク着ローラに版を均
一に当接させるために、インク着ローラの一方の取付位
置を調整する手段を設けたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インク着ロ
ーラの取付位置の調整作業は非常に煩雑で、能率が悪い
うえ、インクの練りが不十分で、ゴースト防止効果が期
待できない。本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、インクの練りが
良く、しかもゴーストの出にくい印刷機を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、印刷ユニットの版胴と圧胴との間を通過する被印
刷物に、版胴に装着した版により印刷するようにし、前
記ユニットに版胴へ印刷インクを塗着するインク着ロー
ラを備えている印刷機において、前記版胴の周方向領域
での版装着部が最大180度とされ、残りが非装着部と
されていることを特徴としている(請求項1)。
【0006】この場合、インク着ローラの外周面が版胴
の非装着部分と対面している間に、インク着ローラ外周
面でのインク練りが良くなり、版胴の版への印刷インク
塗着が均一に行われる。したがって、印刷に濃淡ムラ即
ちゴーストが出にくくなる。また、本発明は、前記イン
ク着ローラの直径と版胴の直径の比が1:2以上(但し
整数倍)とされていることを特徴としているので、イン
クがインク着ローラ外周面全面に、版胴の非装着部と対
面している間に均一に塗着され、版へのインク着が確実
にかつ均一に行われる(請求項2)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は被印刷物巻取手段を省略した
印刷機1の全体を示す概略正面図で、共通の機台2上に
印刷ユニット支持フレーム3、被印刷物送りユニットフ
レーム4が間隔を置いて立設され、該両フレーム3,4
の上部間にカッターユニットフレーム5が架設されてお
り、前記送りユニットフレーム4の外側下部に被印刷物
巻出リール6が回転自在に設けられ、該リール6に未印
刷物7(ロール紙)が巻かれている。
【0008】前記印刷ユニット支持フレーム3には、上
下方向に4つの印刷ユニット8を等間隔で配設する取付
部9が、カッターユニットフレーム5の反対側に張り出
し状に設けられ、前記印刷ユニット8が載設されてお
り、各印刷ユニット8の上側に位置して印刷インクを急
速に乾燥硬化させる紫外線乾燥装置10が配設されてい
る。
【0009】前記印刷ユニット8の各版胴11に対応し
て夫々圧胴12が平行に並設され、各圧胴12間でしか
も上側の圧胴12寄りに、ガイドローラ13が圧胴12
と平行に配設されており、上側の圧胴12とその直下の
ガイドローラ13の間に、見当調整ローラ14が位置調
整機構15を介して夫々前記フレーム3に取付けられて
いる。さらに、前記フレーム3のカッターユニットフレ
ーム5側寄りに、被印刷物7の2つのガイドローラ16
と切断位置調整ローラ17が配設され、該調整ローラ1
7は調整機構18により調整されるようになっている。
【0010】前記送りユニットフレーム4には、下側に
入側送りユニット19が、上側に出側送りユニット20
が設けられ、カッターユニットフレーム5上には、前記
版胴11の直径D1と同じ直径でしかも平行に設けたカ
ッタードラム21A,21Bを備えたカッターユニット
21が配設され、該ドラム21A,21Bは版胴11と
同期回転せられる。
【0011】前記被印刷物巻出リール6は、送りユニッ
トフレーム4に張り出し状に設けた取付フレーム22
に、版胴11と平行な軸23を介して回転自在に取付け
られている。そして、取付フレーム22には、ガイドロ
ーラ24及び繰出しピンチローラ25,26が設けら
れ、被印刷物7が一定の速度で連続的に繰り出されるよ
うになっている。
【0012】前記入側送りユニット19は、正逆送り手
段の1つで、上手側のガイドローラ27,28及びダン
サーローラ29と、正逆転送りローラ30及び駆動装置
(図示省略)と、押えローラ31とにより構成されてい
る。また出側送りユニット20は、正逆転送り手段で正
逆転送りローラ32とその駆動装置(図示省略)及び押
えローラ33とにより構成されている。そして、両正逆
転送りローラ30,32は、同期して正転送及び逆転送
を繰り返し、被印刷物7を図2に示すサイクルで間欠移
送するようになっている。
【0013】即ち、図2に示すように、印字Pの間にあ
るスタート位置S1から次のスタート位置S2を所定量
過ぎた位置まで送りF、そこで逆転送して次のスタート
位置S2まで逆送りRし、再び正転送してスタート位置
S2からさらに次のスタート位置S3を所定量過ぎた位
置まで送りF、そして、逆転送してスタート位置S3に
逆送りするといったサイクルを繰り返しながら被印刷物
7を間欠的に送り、印字のない余白部分を最小限とし損
紙が生じないようにしてある。
【0014】なお、この間欠送り動作は、当然にカッタ
ーユニット21での被印刷物7にも、前述と同じサイク
ルでかつ同期して行なわれる。また、前述のように、版
胴11とカッタードラム21A,21Bの直径が同一で
あるから、タイミング調整が容易で、印刷と同期して被
印刷物7の切断(以下、切断とは、被印刷物7を完全に
切断するもののみならず、ハーフ抜き、ミシン目入れ等
を含む意味で使用する。)が精度良く行なわれる。
【0015】前記印刷ユニット8は、図3に示している
ように、ユニット支技フレーム3の各取付部9に交換可
能に取付けられる第1及び第2ユニットフレーム34
A,34Bと、第1ユニットフレーム34Aに水平状に
設けられ前記圧胴12との間に被印刷物7を挟んで送り
出す前記版胴11と、版胴11の後方で上下に配設され
かつ版胴11にインクを塗着すべく当接する第1インク
着ローラ35及び第2インク着ローラ36と、第1及び
第2横振りローラ37,38と、横振りローラ37,3
8に当接される5本のコナシローラ39と、インク呼出
しローラ40(フリーローラともいう)と、ファンテン
ローラ41と、インク溜部42とを備え、各ローラ35
〜41は版胴11と平行になるように前記ユニットフレ
ーム34Bに回転自在に取付けられている。
【0016】前記第1、第2ユニットフレーム34A,
34Bは、前記取付部9に対して個別に水平移動し、そ
の前後位置調整自在で、しかも交換可能に取付けられて
おり、図外のねじ機構からなる位置調整手段により位置
決め調整されるようになっている。前記版胴11は、図
4に示すように、その外周面に版43が交換可能に取付
けられ、その周方向領域が版装着部45と非装着部46
に区分され、版装着部45が最大で180度、即ち周方
向半分とされ、非装着部46が残り半分とされ、図外の
駆動手段により連続回転されるようになっている。
【0017】前記インク着ローラ35,36は、前記イ
ンク溜部42に溜められた印刷用インクを版43に塗着
するもので、その外周面はゴム等の弾性材からなり、そ
の外径D2が版胴11の外径D1の半分とされ、両ロー
ラ35,36の一端部には前記外径D2と同じピッチ円
直径をもつ伝動歯車(図示省略)が同軸的に固着され、
前記版胴11の端部に同軸的に固着された版胴径D1と
同じピッチ円直径をもつ駆動歯車(図示省略)が、前記
インク着ローラ35,36の伝動歯車と噛合している。
【0018】そして、インク着ローラ35,36の伝動
歯車の歯数は、版胴11の駆動歯車の歯数の半分とさ
れ、版胴11が1回転する間にインク着ローラ35,3
6が夫々2回転するように構成されている。したがっ
て、インクの練りが良好となり、印刷された印字Pにゴ
ーストが出るのを防止することができ、鮮明で良品質の
印刷ができる。
【0019】前記第1横振りローラ37の外周面は、第
1及び第2インク着ローラ35,36の外周面に夫々イ
ンクを塗着すべく当接されており、第2インク着ローラ
36の伝動歯車から回転動力が伝達される。前記第1横
振りローラ37の上部に配されてこれに接するコナシロ
ーラ39は、ゴム製とされて横振りローラ37との摩擦
抵抗により回転せられる。
【0020】また、前記第2横振りローラ38は、第1
横振りローラ37からコナシローラ39を介して回転動
力が伝達され、第1横振りローラ38及びコナシローラ
39と同じ周速で回転される。前記インク呼出しローラ
40は、間欠的に揺動してファンテンローラ41と第2
横振りローラ38に、交互に接触して、インク溜部42
のインクをファンテンローラ41を介して第2横振りロ
ーラ38に供給するもので、所定の時間間隔で揺動され
る。そしてファンテンローラ41は、インク呼出しロー
ラ40が接触したときに回動するようになっている。
【0021】なお、前記インク着ローラ35,36と版
胴11の直径比(D2/D1)は、1/2以上(但し整
数倍)とするのが好ましい。前記正逆転送りローラ3
0,32は、版装着部45が被印刷物7と対面している
ときに、版胴11の回転方向に正転駆動され、被印刷物
7を正送りFして印刷しかつ切断を行なう。そして、版
装着部45が被印刷物7と対面しなくなると、正逆転送
りローラ30,32は、その回転が停止されるが、直ち
に停止することができず、所定量Rだけ余分に送られる
(図2参照)。
【0022】そこで、版胴11の非装着部46が非印刷
物7に対面しているときに、正逆転送りローラ30,3
2は、その駆動手段により版胴回転方向とは逆方向に逆
転駆動され、被印刷物7を前記余分の量Rだけ逆方向に
送り、次の印字Pとの間隔を狭める。そして、次に版装
着部45が被印刷物7に対面するとき、正逆転送りロー
ラ30,32が正転駆動され、被印刷物7を正送りFし
て印刷及びその切断が同期的に行なえるように制御され
る。
【0023】前記見当調整ローラ14は、各版胴8に取
付けられた版43の被印刷物7への印刷位置合わせを行
なうためのもので、版胴8に取付けられる版43の回転
方向長さが変わると、版43の該長さに対応して、被印
刷物7に接する見当調整ローラ14を、被印刷物7移送
方向と交差する方向に、位置調整機構15により移動さ
せて、各版43と被印刷物7との接点間における被印刷
物7の長さを調整することにより行なわれる。
【0024】前記見当調整ローラ14の位置調整機構1
5は、図5、図6にも示されているように、見当調整ロ
ーラ14の両端に設けられたナット部材47及びガイド
シュー48と、ナット部材47に回転自在に螺合されか
つ前記支持フレーム3に軸受49を介して取付けられた
ねじ軸50と、前記支持フレーム3の対向面に水平状に
かつ平行に設けられ前記ガイドシュー48を支持して水
平方向に案内する支持ガイドレール51と、前記両ねじ
軸50の一端に固着された伝動傘歯車52と、該各歯車
52に夫々噛合する中間傘歯車53と、該歯車53が固
着されかつ前記支持フレーム3,3間に軸架された伝動
軸54と、各伝動軸54の外端に固着された伝動傘歯車
55と、該傘歯車55に噛合する連動傘歯車56と、各
連動歯車56が固着された連動駆動軸57と、該駆動軸
57に連結された駆動モータ58とにより構成されてい
る。
【0025】したがって、各見当調整ローラ14が、1
台の駆動モータ58により版胴11及び圧胴12に対し
てこれと平行に、同期して等距離同時に水平移動するよ
うになっており、各版43の被印刷物7への印刷位置合
わせが精度良く行なわれる。前記切断位置調整ローラ1
7の位置調整機構18は、図5にも示しているように、
1セットであって、図6に示す機構15と基本的に同じ
構成で、ただ前記機構15と交差して設けた点で異なっ
ている。したがって、図6に示す機構15の構成要素と
共通する部分については、図6と同符号を付し、詳細説
明は省略する。
【0026】なお、切断位置調整ローラ17及びその位
置調整機構18は、版胴8に取付けられる版43の回転
方向長さが変わった場合に、カッタードラム21A,2
1Bの切断開始位置に、見当調整ローラ14による調整
量に対応して被印刷物7の印字Pの中間にあるスタート
位置S1,S2……を、図2に示すサイクルと同サイク
ルで位置合わせできるようにするものであり、これによ
って被印刷物7の切断を精度良く行なうことができる。
【0027】上記実施形態によれば、入側正逆転送りユ
ニット19と、カッターユニット21の下手側に出側正
逆転送りユニット20が設けられているので、被印刷物
7の正逆送りが、各印刷ユニット8及びカッターユニッ
ト21内で、同時にかつ同期して図2に示すサイクルで
精度良く行なわれ、しかも、版胴11とカッタードラム
21A,21Bの直径が同じであるから、印刷と切断の
タイミング調整を容易に行なうことができる。
【0028】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば、カッターユニット21を最終
印刷ユニット8の上側に、支持フレーム3に取付部を増
設し、版胴11とカッタードラム21A,21Bの中心
間隔が、各版胴11間隔と同じになるように配設し、切
断位置調整ローラ17及び位置調整機構18も、見当調
整ローラ14及び調整機構15と同様に並設し、連動機
構を介して前記モータ58により駆動できるように構成
することが可能であり、また、入側正逆転送りユニット
19に代えてバックテンションローラ及びダンサーロー
ラ等からなる正逆送り手段を採用することができる。
【0029】さらに、本発明は、上記見当調整手段とし
て別の機構を採用でき、版胴の数を任意に増減するな
ど、適宜設計変更可能である。そして、本発明は、1つ
の大きな圧胴に複数の印刷ユニットの版胴を接触させる
形式の印刷機にも採用しうることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、版胴の周方向領域での
版装着部が最大180度とされているので、インク着ロ
ーラ外周面にこれと非装着部とが対面している間に印刷
インクを均一に塗着でき、インクの練りが良くなってゴ
ーストの発生を防止でき、しかも、構造が簡単で調整が
容易である(請求項1)。
【0031】また、請求項2の発明によれば、前記イン
ク着ローラの直径と版胴の直径の比が1:2以上(但し
整数倍)とされているので、インク着ローラが版胴の非
装着部と対面している間に、インク着ローラの全外周面
に均一かつ確実に印刷インクを塗着することができ、鮮
明な良品質の印刷が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体概略正面図であ
る。
【図2】被印刷物の間欠送りサイクル説明図である。
【図3】印刷ユニットの拡大正面図である。
【図4】版同の斜視図である。
【図5】見当調整手段及び切断位置調整手段の全体拡大
正面図である。
【図6】見当調整機構の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 印刷機 7 被印刷物 8 印刷ユニット 11 版胴 12 圧胴 35 第1インク着ローラ 36 第2インク着ローラ 43 版 45 版装着部 46 非装着部 D1 版胴径 D2 インク着ローラ径
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 印刷機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル等の印刷機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ラベル等の印刷機は、印刷ユニ
ットの版胴と圧胴との間を通過する被印刷物に、版胴に
装着した版により印刷するようにし、前記ユニットに版
胴に印刷インクを塗着するインク着ローラを備えてお
り、被印刷物は正逆転送り手段により間欠的に送られる
ようになっている。
【0003】従来、版胴の周方向領域での版装着部は、
略全周(即ち約360度)に近い範囲とされており、イ
ンク着ローラによる印刷インクの塗着濃淡のムラが生
じ、印字に濃淡(以下ゴーストという)が出やすく、鮮
明で良品質の印刷ができないという問題があった。そこ
で、ゴースト発生防止のために、2つのインク着ローラ
の直径を大小異なるものとし、インク着ローラに版を均
一に当接させるために、インク着ローラの一方の取付位
置を調整する手段を設けたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インク着ロ
ーラの取付位置の調整作業は非常に煩雑で、能率が悪い
うえ、インクの練りが不十分で、ゴースト防止効果が期
待できない。本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、インクの練りが
良く、しかもゴーストの出にくい印刷機を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、印刷ユニットの版胴と圧胴との間を通過する被印
刷物に、版胴に装着した版により印刷するようにし、前
記ユニットに版胴へ印刷インクを塗着するインク着ロー
ラを備えている印刷機において、前記版胴の周方向領域
での版装着部が最大180度とされ、残りが非装着部と
されていることを特徴としている(請求項1)。
【0006】この場合、インク着ローラの外周面が版胴
の非装着部分と対面している間に、インク着ローラ外周
面でのインク練りが良くなり、版胴の版への印刷インク
塗着が均一に行われる。したがって、印刷に濃淡ムラ即
ちゴーストが出にくくなる。また、本発明は、前記イン
ク着ローラの直径と版胴の直径の比が1:2以上(但し
整数倍)とされていることを特徴としているので、イン
クがインク着ローラ外周面全面に、版胴の非装着部と対
面している間に均一に塗着され、版へのインク着が確実
にかつ均一に行われる(請求項2)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は被印刷物巻取手段を省略した
印刷機1の全体を示す概略正面図で、共通の機台2上に
印刷ユニット支持フレーム3、被印刷物送りユニットフ
レーム4が間隔を置いて立設され、該両フレーム3,4
の上部間にカッターユニットフレーム5が架設されてお
り、前記送りユニットフレーム4の外側下部に被印刷物
巻出リール6が回転自在に設けられ、該リール6に未印
刷物7(ロール紙)が巻かれている。
【0008】前記印刷ユニット支持フレーム3には、上
下方向に4つの印刷ユニット8を等間隔で配設する取付
部9が、カッターユニットフレーム5の反対側に張り出
し状に設けられ、前記印刷ユニット8が載設されてお
り、各印刷ユニット8の上側に位置して印刷インクを急
速に乾燥硬化させる紫外線乾燥装置10が配設されてい
る。
【0009】前記印刷ユニット8の各版胴11に対応し
て夫々圧胴12が平行に並設され、各圧胴12間でしか
も上側の圧胴12寄りに、ガイドローラ13が圧胴12
と平行に配設されており、上側の圧胴12とその直下の
ガイドローラ13の間に、見当調整ローラ14が位置調
整機構15を介して夫々前記フレーム3に取付けられて
いる。さらに、前記フレーム3のカッターユニットフレ
ーム5側寄りに、被印刷物7の2つのガイドローラ16
と切断位置調整ローラ17が配設され、該調整ローラ1
7は調整機構18により調整されるようになっている。
【0010】前記送りユニットフレーム4には、下側に
入側送りユニット19が、上側に出側送りユニット20
が設けられ、カッターユニットフレーム5上には、前記
版胴11の直径D1と同じ直径でしかも平行に設けたカ
ッタードラム21A,21Bを備えたカッターユニット
21が配設され、該ドラム21A,21Bは版胴11と
同期回転せられる。
【0011】前記被印刷物巻出リール6は、送りユニッ
トフレーム4に張り出し状に設けた取付フレーム22
に、版胴11と平行な軸23を介して回転自在に取付け
られている。そして、取付フレーム22には、ガイドロ
ーラ24及び繰出しピンチローラ25,26が設けら
れ、被印刷物7が一定の速度で連続的に繰り出されるよ
うになっている。
【0012】前記入側送りユニット19は、正逆送り手
段の1つで、上手側のガイドローラ27,28及びダン
サーローラ29と、正逆転送りローラ30及び駆動装置
(図示省略)と、押えローラ31とにより構成されてい
る。また出側送りユニット20は、正逆転送り手段で正
逆転送りローラ32とその駆動装置(図示省略)及び押
えローラ33とにより構成されている。そして、両正逆
転送りローラ30,32は、同期して正転送及び逆転送
を繰り返し、被印刷物7を図2に示すサイクルで間欠移
送するようになっている。
【0013】即ち、図2に示すように、印字Pの間にあ
るスタート位置S1から次のスタート位置S2を所定量
過ぎた位置まで送りF、そこで逆転送して次のスタート
位置S2まで逆送りRし、再び正転送してスタート位置
S2からさらに次のスタート位置S3を所定量過ぎた位
置まで送りF、そして、逆転送してスタート位置S3に
逆送りするといったサイクルを繰り返しながら被印刷物
7を間欠的に送り、印字のない余白部分を最小限とし損
紙が生じないようにしてある。
【0014】なお、この間欠送り動作は、当然にカッタ
ーユニット21での被印刷物7にも、前述と同じサイク
ルでかつ同期して行なわれる。また、前述のように、版
胴11とカッタードラム21A,21Bの直径が同一で
あるから、タイミング調整が容易で、印刷と同期して被
印刷物7の切断(以下、切断とは、被印刷物7を完全に
切断するもののみならず、ハーフ抜き、ミシン目入れ等
を含む意味で使用する。)が精度良く行なわれる。
【0015】前記印刷ユニット8は、図3に示している
ように、ユニット支技フレーム3の各取付部9に交換可
能に取付けられる第1及び第2ユニットフレーム34
A,34Bと、第1ユニットフレーム34Aに水平状に
設けられ前記圧胴12との間に被印刷物7を挟んで送り
出す前記版胴11と、版胴11の後方で上下に配設され
かつ版胴11にインクを塗着すべく当接する第1インク
着ローラ35及び第2インク着ローラ36と、第1及び
第2横振りローラ37,38と、横振りローラ37,3
8に当接される5本のコナシローラ39と、インク呼出
しローラ40(フリーローラともいう)と、ファンテン
ローラ41と、インク溜部42とを備え、各ローラ35
〜41は版胴11と平行になるように前記ユニットフレ
ーム34Bに回転自在に取付けられている。
【0016】前記第1、第2ユニットフレーム34A,
34Bは、前記取付部9に対して個別に水平移動し、そ
の前後位置調整自在で、しかも交換可能に取付けられて
おり、図外のねじ機構からなる位置調整手段により位置
決め調整されるようになっている。前記版胴11は、図
4に示すように、その外周面に版43が交換可能に取付
けられ、その周方向領域が版装着部45と非装着部46
に区分され、版装着部45が最大で180度、即ち周方
向半分とされ、非装着部46が残り半分とされ、図外の
駆動手段により連続回転されるようになっている。
【0017】前記インク着ローラ35,36は、前記イ
ンク溜部42に溜められた印刷用インクを版43に塗着
するもので、その外周面はゴム等の弾性材からなり、そ
の外径D2が版胴11の外径D1の半分とされ、両ロー
ラ35,36の一端部には前記外径D2と同じピッチ円
直径をもつ伝動歯車(図示省略)が同軸的に固着され、
前記版胴11の端部に同軸的に固着された版胴径D1と
同じピッチ円直径をもつ駆動歯車(図示省略)が、前記
インク着ローラ35,36の伝動歯車と噛合している。
【0018】そして、インク着ローラ35,36の伝動
歯車の歯数は、版胴11の駆動歯車の歯数の半分とさ
れ、版胴11が1回転する間にインク着ローラ35,3
6が夫々2回転するように構成されている。したがっ
て、インクの練りが良好となり、印刷された印字Pにゴ
ーストが出るのを防止することができ、鮮明で良品質の
印刷ができる。
【0019】前記第1横振りローラ37の外周面は、第
1及び第2インク着ローラ35,36の外周面に夫々イ
ンクを塗着すべく当接されており、第2インク着ローラ
36の伝動歯車から回転動力が伝達される。前記第1横
振りローラ37の上部に配されてこれに接するコナシロ
ーラ39は、ゴム製とされて横振りローラ37との摩擦
抵抗により回転せられる。
【0020】また、前記第2横振りローラ38は、第1
横振りローラ37からコナシローラ39を介して回転動
力が伝達され、第1横振りローラ38及びコナシローラ
39と同じ周速で回転される。前記インク呼出しローラ
40は、間欠的に揺動してファンテンローラ41と第2
横振りローラ38に、交互に接触して、インク溜部42
のインクをファンテンローラ41を介して第2横振りロ
ーラ38に供給するもので、所定の時間間隔で揺動され
る。そしてファンテンローラ41は、インク呼出しロー
ラ40が接触したときに回動するようになっている。
【0021】なお、前記インク着ローラ35,36と版
胴11の直径比(D2/D1)は、1/2以上(但し整
数倍)とするのが好ましい。前記正逆転送りローラ3
0,32は、版装着部45が被印刷物7と対面している
ときに、版胴11の回転方向に正転駆動され、被印刷物
7を正送りFして印刷しかつ切断を行なう。そして、版
装着部45が被印刷物7と対面しなくなると、正逆転送
りローラ30,32は、その回転が停止されるが、直ち
に停止することができず、所定量Rだけ余分に送られる
(図2参照)。
【0022】そこで、版胴11の非装着部46が非印刷
物7に対面しているときに、正逆転送りローラ30,3
2は、その駆動手段により版胴回転方向とは逆方向に逆
転駆動され、被印刷物7を前記余分の量Rだけ逆方向に
送り、次の印字Pとの間隔を狭める。そして、次に版装
着部45が被印刷物7に対面するとき、正逆転送りロー
ラ30,32が正転駆動され、被印刷物7を正送りFし
て印刷及びその切断が同期的に行なえるように制御され
る。
【0023】前記見当調整ローラ14は、各版胴8に取
付けられた版43の被印刷物7への印刷位置合わせを行
なうためのもので、版胴8に取付けられる版43の回転
方向長さが変わると、版43の該長さに対応して、被印
刷物7に接する見当調整ローラ14を、被印刷物7移送
方向と交差する方向に、位置調整機構15により移動さ
せて、各版43と被印刷物7との接点間における被印刷
物7の長さを調整することにより行なわれる。
【0024】前記見当調整ローラ14の位置調整機構1
5は、図5、図6にも示されているように、見当調整ロ
ーラ14の両端に設けられたナット部材47及びガイド
シュー48と、ナット部材47に回転自在に螺合されか
つ前記支持フレーム3に軸受49を介して取付けられた
ねじ軸50と、前記支持フレーム3の対向面に水平状に
かつ平行に設けられ前記ガイドシュー48を支持して水
平方向に案内する支持ガイドレール51と、前記両ねじ
軸50の一端に固着された伝動傘歯車52と、該各歯車
52に夫々噛合する中間傘歯車53と、該歯車53が固
着されかつ前記支持フレーム3,3間に軸架された伝動
軸54と、各伝動軸54の外端に固着された伝動傘歯車
55と、該傘歯車55に噛合する連動傘歯車56と、各
連動歯車56が固着された連動駆動軸57と、該駆動軸
57に連結された駆動モータ58とにより構成されてい
る。
【0025】したがって、各見当調整ローラ14が、1
台の駆動モータ58により版胴11及び圧胴12に対し
てこれと平行に、同期して等距離同時に水平移動するよ
うになっており、各版43の被印刷物7への印刷位置合
わせが精度良く行なわれる。前記切断位置調整ローラ1
7の位置調整機構18は、図5にも示しているように、
1セットであって、図6に示す機構15と基本的に同じ
構成で、ただ前記機構15と交差して設けた点で異なっ
ている。したがって、図6に示す機構15の構成要素と
共通する部分については、図6と同符号を付し、詳細説
明は省略する。
【0026】なお、切断位置調整ローラ17及びその位
置調整機構18は、版胴8に取付けられる版43の回転
方向長さが変わった場合に、カッタードラム21A,2
1Bの切断開始位置に、見当調整ローラ14による調整
量に対応して被印刷物7の印字Pの中間にあるスタート
位置S1,S2……を、図2に示すサイクルと同サイク
ルで位置合わせできるようにするものであり、これによ
って被印刷物7の切断を精度良く行なうことができる。
【0027】上記実施形態によれば、入側正逆転送りユ
ニット19と、カッターユニット21の下手側に出側正
逆転送りユニット20が設けられているので、被印刷物
7の正逆送りが、各印刷ユニット8及びカッターユニッ
ト21内で、同時にかつ同期して図2に示すサイクルで
精度良く行なわれ、しかも、版胴11とカッタードラム
21A,21Bの直径が同じであるから、印刷と切断の
タイミング調整を容易に行なうことができる。
【0028】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば、カッターユニット21を最終
印刷ユニット8の上側に、支持フレーム3に取付部を増
設し、版胴11とカッタードラム21A,21Bの中心
間隔が、各版胴11間隔と同じになるように配設し、切
断位置調整ローラ17及び位置調整機構18も、見当調
整ローラ14及び調整機構15と同様に並設し、連動機
構を介して前記モータ58により駆動できるように構成
することが可能であり、また、入側正逆転送りユニット
19に代えてバックテンションローラ及びダンサーロー
ラ等からなる正逆送り手段を採用することができる。
【0029】さらに、本発明は、上記見当調整手段とし
て別の機構を採用でき、版胴の数を任意に増減するな
ど、適宜設計変更可能である。そして、本発明は、1つ
の大きな圧胴に複数の印刷ユニットの版胴を接触させる
形式の印刷機にも採用しうることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、版胴の周方向領域での
版装着部が最大180度とされているので、インク着ロ
ーラ外周面にこれと非装着部とが対面している間に印刷
インクを均一に塗着でき、インクの練りが良くなってゴ
ーストの発生を防止でき、しかも、構造が簡単で調整が
容易である(請求項1)。
【0031】また、請求項2の発明によれば、前記イン
ク着ローラの直径と版胴の直径の比が1:2以上(但し
整数倍)とされているので、インク着ローラが版胴の非
装着部と対面している間に、インク着ローラの全外周面
に均一かつ確実に印刷インクを塗着することができ、鮮
明な良品質の印刷が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体概略正面図であ
る。
【図2】被印刷物の間欠送りサイクル説明図である。
【図3】印刷ユニットの拡大正面図である。
【図4】版同の斜視図である。
【図5】見当調整手段及び切断位置調整手段の全体拡大
正面図である。
【図6】見当調整機構の拡大平面図である。
【符号の説明】 1 印刷機 7 被印刷物 8 印刷ユニット 11 版胴 12 圧胴 35 第1インク着ローラ 36 第2インク着ローラ 43 版 45 版装着部 46 非装着部 D1 版胴径 D2 インク着ローラ径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ユニットの版胴と圧胴との間を通過
    する被印刷物に、版胴に装着した版により印刷するよう
    にし、前記ユニットに版胴へ印刷インクを塗着するイン
    ク着ローラを備えている印刷機において、 前記版胴の周方向領域での版装着部が最大180度とさ
    れ、残りが非装着部とされていることを特徴とする印刷
    機。
  2. 【請求項2】 前記インク着ローラの直径と版胴の直径
    の比が1:2以上(但し整数倍)とされていることを特
    徴とする請求項1記載の印刷機。
JP7298665A 1995-11-16 1995-11-16 印刷機 Pending JPH09136400A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248696A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置

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JP2001248696A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置

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