JPH09138033A - 空調用熱交換器及び空調システム - Google Patents

空調用熱交換器及び空調システム

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JPH09138033A
JPH09138033A JP7298496A JP29849695A JPH09138033A JP H09138033 A JPH09138033 A JP H09138033A JP 7298496 A JP7298496 A JP 7298496A JP 29849695 A JP29849695 A JP 29849695A JP H09138033 A JPH09138033 A JP H09138033A
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JP
Japan
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coil
heat exchanger
refrigerant
heat transfer
pipe
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Application number
JP7298496A
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English (en)
Inventor
Kenya Kawabata
賢也 川畑
Nobuyuki Hashimoto
信行 橋本
Masahiro Kotani
正浩 小谷
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/04—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
    • F28D1/047—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being bent, e.g. in a serpentine or zig-zag
    • F28D1/0477—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being bent, e.g. in a serpentine or zig-zag the conduits being bent in a serpentine or zig-zag

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒流路の圧力損失を最小限に抑えながら、
十分な伝熱性能を発揮させることができる空調用熱交換
器、及び重力式ヒートパイプ構造の空調システムを提供
することにある。 【解決手段】 上下方向へ任意の間隔で水平に配置され
た伝熱主管が返しベンド管で連結されているコイルを、
空調空気の流れ方向に対して複数系統並べて配置し、前
記伝熱主管には多数のフィンを取り付け、各コイル内の
冷媒の流れ方向の途中において、空調空気の上流側に位
置するコイルの主管と下流側に位置するコイルの主管と
を、ベンド管により入れ替えて連結したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は一般的にはフィン
チューブ型の熱交換器、及びこの熱交換器を有する室内
ユニットを使用した空調システムに関するものである。
さらに具体的には、高所に設置した凝縮器と低所に設置
した熱交換器(蒸発器)との間で、冷媒を相変化させな
がら重力によって自然循環させる、いわゆる重力式ヒー
トパイプからなる空調システムに使用される空調用熱交
換器、及びこの熱交換器を使用した空調システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】重力式ヒートパイプからなる空調システ
ムにおいては、冷媒を輸送する駆動装置がないので、シ
ステム内における圧力損失をなるべく小さくするととも
に、冷媒の流動を安定化させることが必要である。例え
ば特開平4−347427号公報には、凝縮器からの冷
媒が流入するように主コイルを空調空気の流路中に配置
するとともに、前記主コイルよりも前記空気流路中の上
流側に、当該主コイルの伝熱主管断面積より大きな伝熱
主管断面積を有する補助コイルを配置し、前記主コイル
と補助コイルとを連通して、前記補助コイルから冷媒蒸
気を流出させるように構成した空調用熱交換器が提案さ
れている。前記公報に記載されている熱交換器は、空調
空気の上流側に設置した補助コイル内で過熱部を形成さ
せ、主コイルで完全に蒸発しなかった冷媒を完全に蒸発
させることにより、液相を含んだ冷媒が凝縮器側へ流れ
るのを防止している。また、補助コイルの伝熱主管断面
積を主コイルの伝熱主管断面積よりも大きくしたことに
より、補助コイル内の圧力損失を相対的に抑制してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の熱交換
器には、補助コイルを設置するのでコストアップになる
ほか、以下のような課題があった。その第1は、補助コ
イルを設置したことによりコイル長さが大きくなって配
管内の圧力損失がそれだけ大きくなり、冷媒液の供給圧
力(圧力ヘッド)を大きくする必要を生じることであ
る。すなわち、ビルの最上階の室にOA機器などの要冷
房機器が設置されており、ビルの屋上に凝縮器を設置し
て、前記最上階の室を空調する場合には冷媒液の供給圧
力が不足し、最上階の室の空調を行うことが困難にな
る。あるいは、最上階の室の空調を行えるようにするた
めには、下の階の空調配管とはことなるレイアウトで配
管しなければならなくなる。第2は、前述の熱交換器に
おける補助コイル内の過熱度の制御は、温度センサなど
で過熱度を検出し、その検出温度に応じて冷媒液の供給
量を加減することによって行われるが、前記過熱度をも
つ部分では、冷媒の相変化による熱交換が行われず、伝
熱面積に相応した性能を発揮することが困難になること
である。第3は、空調空気の流路に主コイルのほかに伝
熱主管断面積の大きい補助コイルを設置するので、空調
空気の流路抵抗が増大し、通常の場合よりもファン動力
を大きくする必要性があるので、消費電力が増大するこ
とである。
【0004】この発明の目的は、前述の課題を改善し、
冷媒流路の圧力損失を最小限に抑えながら、十分な伝熱
性能を発揮させることができる空調用熱交換器を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による空調用熱
交換器は、前述の課題を解決するため以下のように構成
したものである。すなわち、請求項1の熱交換器は、上
下方向へ任意の間隔で水平に配置された伝熱主管が返し
ベンド管で連結されているコイルを、空調空気の流れ方
向に対して複数系統並べて配置し、前記伝熱主管には多
数のフィンを取り付け、各コイル内の冷媒の流れ方向の
途中において、空調空気の上流側に位置するコイルの伝
熱主管と下流側に位置するコイルの伝熱主管とを、前記
ベンド管により入れ替えて連結したことを特徴としてい
る。
【0006】請求項2の熱交換器は、請求項1に記載の
熱交換器において、前記コイルの諸元から算出される無
次元量であるコイルの抵抗係数Fが、H≦0.5(m)
の条件下において次の式を満たしていることを特徴とし
ている。 式・・・F=(L×P×H)/(A×R)≦70000 ただし F:コイルの抵抗係数 L:伝熱主管の総延長距離(m) P:各系統のコイルのベンド管数(パス数−1) H:各コイルの冷媒流入部と冷媒流出部の平均高低差
(m) A:伝熱主管の断面積(m2) R:系統数
【0007】請求項3の熱交換器は、請求項1又は2に
記載の熱交換器において、一部又は全系統のコイルは、
冷媒の流れ方向の下流側で伝熱主管が分岐されているこ
とを特徴としている。
【0008】請求項4の熱交換器は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の熱交換器の冷媒流入部と冷媒流出部にお
いて、各系統のコイルはそれぞれ共通な大径のヘッダー
管へ連結されていることを特徴としている。
【0009】請求項5の熱交換器は、請求項1〜4のい
ずれかの熱交換器において、前記コイルは、一方向に数
系統、前記一方向とほぼ直角に交叉する他方向に数系統
それぞれ並べて配置されていることを特徴としている。
【0010】請求項6の熱交換器は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の熱交換器において、前記各コイルの冷媒
流入部と冷媒流出部との高低差がほぼ等しくなっている
ことを特徴としている。
【0011】こお発明による請求項7の空調システム
は、冷熱源装置から冷熱を受ける凝縮器と、前記凝縮器
よりも低所に設置され、熱交換器とこの熱交換器に空調
空気を吹き付けるファンとを含む一個又は複数の室内ユ
ニットと、前記凝縮器と前記室内ユニットにおける熱交
換器の冷媒流入部とを接続する液管と、前記凝縮器と前
記室内ユニットにおける熱交換器の冷媒流出部とを接続
する蒸気管とを備え、内部に適量の冷媒が封入されてい
る重力式ヒートパイプであって、前記室内ユニットにお
ける熱交換器は請求項1〜6のいずれかに記載の熱交換
器であることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図を参照しながら、この発明
の実施形態をその実施例とともに説明する。 第1実施例 図1には、この発明による熱交換器を使用した重力式ヒ
ートパイプからなる空調システムの実施例が示されてい
る。
【0013】重力式ヒートパイプ1は、ビルの屋上aな
どの高所に設置された凝縮器10、ビルの各階bなど前
記凝縮器10よりも低所に設置され、熱交換器2とこの
熱交換器2に空調空気を吹き付けるファン3とを含む複
数の室内ユニット11とから構成されている。凝縮器1
0には、ヒートポンプ冷凍機51と氷蓄熱槽50とを備
えた冷熱源装置5により冷熱が供給されるようになって
いる。前記凝縮器10と前記室内ユニット11における
熱交換器2の冷媒流入部は、バッファタンク14を介し
て液管12によって接続され、前記凝縮器10と前記熱
交換器2の冷媒流出部は、蒸気管13によって接続され
ている。
【0014】各室内ユニット11には、気液分離機能を
備えた後述の液面調節器4が付属して設置されており、
凝縮器10の冷媒液は、重力により液面調節器4の液相
領域を経て熱交換器2へ流れ、熱交換器2の冷媒蒸気
は、液面調節器4の気相領域を経て凝縮器10へ流れる
ように構成されている。
【0015】図2には、図1の空調システムに使用され
ている熱交換器を含む室内ユニットが示されている。図
2のように、室内ユニット11はケーシング11aと、
それぞれケーシング11a内に設置された熱交換器2
と、ファン3及びケーシング11aの外側に設置された
液面調節器4とから構成されている。
【0016】図3〜図5には、前記室内ユニット11の
熱交換器2が示されている。熱交換器2の各コイル2’
は、図3のように上下方向へ平行かつ水平に4本配置さ
れた伝熱主管(伝熱管)20を、曲げ寸法を異にする3
個の返しベンド管21で連結して構成されている。この
実施例においては、図2のファン3による空調空気の流
れ方向c(図4)に対して、垂直方向及び水平方向へそ
れぞれ3列,3段並べた状態で、合計9系統のコイル
2’が配置されている。各コイル2’の伝熱主管20が
空調空気の流れの中を通過するパス数は4パスであるの
で、この実施例の熱交換器のコイル2’は4パス9系統
である。各コイル2’の伝熱主管20には、それぞれ共
通のプレート状の多数のフィン22が取り付けられてい
る。
【0017】図3及び図4のように、各コイル2’の伝
熱主管20が2パス目から3パス目に移行する位置にお
いて、空調空気の流れ方向cの最も上流側に位置するコ
イル2a〜2cの伝熱主管20と、最も下流側に位置す
るコイル2g〜2iの伝熱主管20とは、返しベンド管
21により入れ替えて連結されている。したがって、図
4のように、コイル2’の中で、1パス目及び2パス目
において空調空気の流れ方向cの最上流側に位置するコ
イル2a〜2cと、最下流側に位置するコイル2g〜2
iとは、3パス目と4パス目では互いに入れ替わって逆
の配置になる。また、入れ替え連結した部分における各
ベンド管21は交差状になる。
【0018】前述のような配置の各コイル2’におい
て、1パス目で空気の流れ方向cの最上流側及び最下流
側で上下方向に並んでいる各3系統のコイル2a〜2
c,2g〜2iの上下方向の位置関係は、4パス目でも
同じである。したがって、1パス目で空気の流れ方向c
の最上流側及び最下流側に位置する合計6系統のコイル
2a,2b,2c,2g,2h,2iは、その冷媒流入
部23と冷媒流出部24との高低差がほぼ均一である。
【0019】各コイル2’の冷媒流入部23と冷媒流出
部24は、それぞれ共通な大径のヘッダー管25,26
へ連結されており、このヘッダ管25,26を介して冷
媒の液管12と蒸気管13へそれぞれ連通している。前
記ヘッダ管25,26のそれぞれの断面積は、それらに
接続されている各コイル2’の伝熱主管の断面積の和以
上であるのが望ましい。
【0020】この実施例の熱交換器2において、伝熱主
管20は外径9.53mm,内径7.93mmの銅管又は銅
合金管であり、その長さL1(フィン22が取り付けら
れている主たる伝熱部の長さ)は600mmである。この
実施例の熱交換器2は、H≦0.5(m)の条件下にお
いてコイルの抵抗係数Fが次の式(1)を満たしてい
る。 式(1)・・・F=(L×P×H)÷(A×R)≦70000 ただし F:コイルの抵抗係数 L:伝熱主管の総延長距離=0.6×36(m) P:各系統のコイルのベンド管数(パス数−1)=3 H:各コイルの冷媒流入部と冷媒流出部の平均高低差=
0.2(m) A:伝熱主管の断面積=0.0000493(m2) R:系統数=9 すなわち、 F=〔(0.6×36)×3×0.2〕/(0.0000493×9) =29209 となる。
【0021】前述の式(1)におけるコイル抵抗係数F
は、コイルの伝熱主管の総延長距離L,各系統のベンド
管数P及び各コイルの冷媒流入部と冷媒流出部の平均高
低差Hの積を、伝熱主管の断面積Aと系統数Rとの積で
除したもので、分子であるL,P,Hの三要素はコイル
内での流体抵抗を大きくする因子であり、分母である
A,Rの二要素はコイル内での流体抵抗を小さくする因
子である。したがって、コイル抵抗係数Fの数値はコイ
ル内の冷媒の圧力損失と関連している。各コイルの冷媒
流入部と冷媒流出部との平均高低差Hが前記条件の範囲
内にある場合において、このコイル抵抗係数Fが700
00を超えると、熱交換器内での圧力損失の増大によ
り、通常の仕様ではシステムへの冷媒の十分な供給がで
きなくなる。各コイルの冷媒流入部と冷媒流出部の平均
高低差Hが、H≦0.5(m)の範囲内にあることの条
件は、冷媒の搬送力となる液と蒸気の密度差が冷媒流入
部と冷媒流出部との高低差に起因すること、及び、室内
ユニットが天井などの狭いスペースへ設置されることを
考慮して設定したものである。
【0022】室内ユニット11に付属している液面調節
器4は、図6のように、液管12と蒸気管13の各接続
部を除いた部分が密閉されている筒状の容器40と、そ
の内部に設置されたフロート41とを備えている。容器
40の下部には、液管12の一部である液流入管12a
が突入状に連通されているとともに、気管12の他の一
部である液流出管12bが連通され、他方その上部に
は、それぞれ蒸気管13の一部である蒸気流入管13a
と蒸気流出管13bとが連通されている。
【0023】容器40内に突入した状態の液流入管12
aの上部は弁室42と連通しており、この弁室42内に
は、弁棒43によって前記フロート41と連結された弁
体43が設置されている。前述のように、弁体4は弁棒
43を介してフローロ41と連結されているので、フロ
ート41の一定量の上下動により、弁体4が弁室42の
弁座45に接触又は離反して液流入管12aが開閉され
る。したがって、容器40の内部は、冷媒液4cが一時
的に溜まる状態で通過する下部の液相領域4aと、蒸気
が一時的に溜まる状態で通過する上部の気相領域4bと
が形成され、運転中両領域4aと4bとの境界は、一定
の設定範囲内(弁室42の内高の範囲)で変化するよう
になっている。
【0024】前述の液面調節器4は、液流入管12aか
らの流入量が多くて容器40内の冷媒液4cの液位が設
定値以上になると、フロート41の作動により液流入管
12aが閉じる。他方、熱交換器2のコイル2a内で冷
媒液が蒸発してその残留冷媒液が少なくなると、液流出
管12bから容器40内の冷媒液4cが熱交換器2側へ
流れ、その結果容器40内の液位が設定値以下になる
と、フロート4の作動により液流入管12aが開き、冷
媒液が容器40内に流入する。
【0025】前述の要領によって熱交換器2内の冷媒液
の液位が制御される結果、当該熱交換器2への圧力ヘッ
ドが一定範囲に制御される。また、熱交換器2のコイル
2’内で冷媒が完全に蒸発せず、気液二相の冷媒がヘッ
ダ管26,蒸気流入管13aを通じて流れても、容器4
0内の気相領域4bで冷媒液が蒸気から分離され、気液
二相流の冷媒が蒸気流出管13bへ流入するのを防止す
る。
【0026】前記実施例の空調システムによれば、冷熱
源装置5から冷熱を受ける凝縮器10で凝縮された冷媒
液は、重力の作用により、液管12から液面調節器4及
びヘッダー管25を介して流入口23より各コイル2’
へ流入し、この冷媒液は空調空気の熱を奪って蒸発す
る。その蒸気は冷媒流出口24よりヘッダ管26,液面
調節器4を介して冷媒の蒸気管13により凝縮器10へ
運ばれ、再度凝縮して自然循環する。
【0027】一般にコイル2’空調空気の流れ方向に対
して多層に数系統設置されている場合には、その流れ方
向の上流側に位置するコイルと下流側に位置するコイル
とでは、それらに接触する空気温度が異なるために熱負
荷が異なる。しかしながら、前記実施例の熱交換器は、
空気の流れ方向cの上流側に位置するコイル2’(コイ
ル2a〜2c)の伝熱主管20と、流れ方向cの下流側
に位置するコイル2’(コイル2g〜2i)の伝熱主管
20とは、冷媒の流れ方向の途中において、ベンド管2
1により入れ替えて連結されているので、各系統のコイ
ル2’における熱負荷がより均等になる。したがって、
各コイル2’内における乾き度が大きく異なることなく
冷媒が流れるから、各コイル2’でより均一に熱交換が
行われる。
【0028】この実施例では、空調空気の流れに対して
垂直方向及び水平方向へ数段,数列のコイル2’を配置
しているが、前述のように、冷媒の流れの途中におい
て、空気の流れ方向cの最上流側の伝熱主管20と最下
流側の伝熱主管20とを、上下の位置関係を維持した状
態で入替えて連結している。これにより、伝熱主管20
を入替え連結した3系統コイル2’(コイル2a〜2
c)と他の3系統のコイル2’(コイル2g〜2i)と
は、冷媒流入部23と冷媒流出部24との高低差がほぼ
均一になる。したがって、前記入替えて連結されたこれ
らの系統のコイルコイル2a〜2c,コイル2g〜2i
内における液相と気相のバランスがより等しくなり易い
ため、より効率的な熱交換が行われる。
【0029】この実施例の熱交換器2は、前述のコイル
抵抗係数Fが70000を超えない範囲内にあるため、
所定の位置に前記の液面調節器4を設置した場合でも、
各コイル2’の冷媒流出口24に近づくにしたがって過
熱度をもつということはなく、伝熱主管20の伝熱面を
最大限に利用することができる。この実施例の熱交換器
2によれば、各系統のコイル2’は、それらの冷媒流入
部23と冷媒流出部24が、それぞれ共通な大径のヘッ
ダ管25,26へそれぞれ接続されているので、この部
分において多数の各コイル2’へ分配するのが非常に簡
単である。各コイル2’の伝熱主管2相互は、それぞれ
使用状態においてほぼ水平になるように配置されている
から、冷媒液がトラップ状に溜まって冷媒の流路を閉鎖
することはない。
【0030】前記実施例の重力式ヒートパイプからなる
空調システムは、熱交換器2が前述のように構成されて
いことと、各室内ユニット11毎に前述のように気液分
離機能を有する液面調節器4が設置されていることとに
より、システム内で冷媒がより円滑に自然循環するとと
もに、より効率的な冷房運転が行われる。
【0031】第2実施例 図7〜図9は、この発明による熱交換器の第2実施例が
示されている。各コイル2’は、図7のように上下方向
へ平行かつ水平に4本配置された伝熱主管(伝熱管)2
0を、曲げ寸法を異にする3個の返しベンド管21で連
結して構成されている。この実施例においては、図9の
空調空気の流れ方向cに対して、垂直方向へ2段、水平
方向高低差をもたせて2列それぞれ並べた状態で、合計
4系統のコイル2’が配置されている。すなわち、各伝
熱主管20はそれぞれ等しい間隔で千鳥状に並んだ状態
に配置されている。各コイル2’の伝熱主管20が空調
空気の流れの中を通過するパス数は4パスである。した
がって、コイル2’は4パス4系統である。
【0032】図7及び図9のように、各コイル2’にお
いて、伝熱主管20が2パス目から3パス目に移行する
部分では、空調空気の流れ方向c(図9)の上流側に位
置するコイル2j,2kの伝熱主管と、下流側に位置す
るコイル2m,2nの伝熱主管20とは、返しベンド管
21によりそれぞれ冷媒の流れ方向に沿って入れ替えて
連結されている。したがって、図9のように、1パス目
及び2パス目において空調空気の流れ方向cの上流側に
位置するコイル20j,2kの伝熱主管と、下流側に位
置するコイル20m,2nの伝熱主管とは、3パス目と
4パス目では互いに入れ替わって逆の配置となってお
り、この部分における各返しベンド管21は交差してい
る。
【0033】1パス目で空気の流れ方向cの上流側及び
下流側で上下方向に並んでいる各コイル2j,2kと2
m,2nとの上下方向の位置関係は、4パス目では逆に
なっている。したがって、1パス目で空気の流れ方向c
の上流側に位置する2系統のコイル2j,2k相互、及
び下流側に位置する2系統のコイル2m,2n相互はそ
れぞれ、その冷媒流入部23と冷媒流出部24との高低
差がほぼ均一である。これに対し、1パス目で上流側に
ある2系統のコイル2j,2kと下流側にある2系統の
コイル2m,2nとは、その冷媒流入部23と冷媒流出
部24との高低差が異なっている。
【0034】この実施例において、4系統のコイル2’
の中の2系統のコイル2kと2nは、3パス目から4パ
ス目に返す返しベンド管21が上端部に二股部21a,
21bを有しており、これらの二股部21a,21bへ
伝熱主管20と20を各別に連結して分岐している。
【0035】熱交換器2において、伝熱主管20は外径
9.53mm,内径7.93mmの銅管又は銅合金管であ
り、その長さ(フィン22が取り付けられている主たる
伝熱部の長さ)は940mmである。この実施例の熱交換
器において、 L:伝熱主管の総延長距離=0.94×18=16.9
2(m) P:各系統のコイルのベンド管数(パス数−1)=3 H:各コイルの冷媒流入部と冷媒流出部の平均高低差=
0.141(m) A:伝熱主管の断面積=0.0000493(m2) R:系統数=4.5(伝熱主管数18/パス数4) であるので、これらの諸元をF(コイルの抵抗係数)=
(L×P×H)÷(A×R)の式にあてはめると、 F=(16.92×3×0.141)/(0.0000493×4.5) =32261 となる。
【0036】第2実施例の熱交換器2によれば、各コイ
ル2’の伝熱主管20が2列で上下方向へ千鳥状に並べ
てあるので、空調空気の流れ方向cの上流側に位置する
伝熱主管20は、下流側位置の伝熱主管20に対する空
調空気の流れを遮らない。したがって、上流側位置の伝
熱主管20に接触する空気温度と、下流側位置の伝熱主
管20に接触する空気温度との差がより小さく、それら
に対する熱負荷の差もより小さい。
【0037】空調空気の流れ方向cの上流側位置のコイ
ル2j,2kの伝熱主管と、下流側位置のコイル2m,
2nの伝熱主管とは、返しベンド管21によりそれぞれ
冷媒の流れ方向に沿って入れ替えて連結されているか
ら、各コイル2’の伝熱主管20に対する熱負荷がより
均一になる。これらのため、各コイル2’内の乾き度が
大きく異なることなく冷媒が流れ、各コイルでより均一
な熱交換が行われる。2j,2kの系統のコイル相互、
及び2m,2nの系統のコイル相互は冷媒流入部23と
冷媒流出部24との高低差がほぼ等しいので、これら2
系統相互のコイル内では気相と液相のバランスがより均
一になり、熱交換効率が向上する。
【0038】冷媒液が蒸発すると、蒸気流の流速は液相
に比べてはるかに速く、配管内の圧力損失はより大きく
なるが、第2実施例の熱交換器では、2系統のコイル2
k,2nにおいて、冷媒の上流部分の4パス目の伝熱主
管20が二本に分岐しているので、これらのコイルでは
流路断面積が倍になり、圧力損失を小さくすることがで
きる。第2実施例の熱交換器のその他の構成や作用,効
果は、第1実施例の熱交換器とほぼ同様であるので、そ
れらの説明は省略する。
【0039】その他の実施例 第1実施例の熱交換器において、例えば図4におけるコ
イル2d,2e,2fを省略し、全体として4パス6系
統のコイルを配置するか、あるいは、コイルを縦方向に
数段,横方向に偶数列(例えば4列)配置して全体とし
て偶数系統のコイルを配置し、空調空気の流れ方向の最
上流位置のコイルの伝熱主管と最下流位置のコイルの伝
熱主管、上流から二番目のコイルの伝熱主管と下流から
二番目のコイルの伝熱主管とを、それぞれ冷媒の流れ方
向の途中において、返しベンド管で冷媒の流れ方向に沿
って入れ替えて連結すれば、全コイル2’における冷媒
流入部23と冷媒流出部24との高低差はほぼ均一にな
る。このように構成することにより、全コイルの気相と
液相のバランスがより均等になり、全体としての熱交換
効率が向上する。
【0040】この発明において、伝熱主管を構成する伝
熱管は、ベア管のほかに各種のグルーブ管を使用するこ
とができるし、そのサイズは設計に応じて適宜選択され
る。コイルのパス回数や系統数は、熱交換性能を阻害し
ない範囲で適宜選択することができる。ただし、パス回
数は同じ方向に冷媒流入部と流出部が位置するように、
偶数パスとするのが施工上好ましい。
【0041】
【発明の効果】この発明による空調用熱交換器は、それ
ぞれ以下のような効果を奏する。請求項1の熱交換器に
よれば、空気の流れ方向の上流側に位置するコイルの伝
熱主管と、流れ方向の下流側に位置するコイルの伝熱主
管とが、冷媒の流れ方向の途中において、返しベンド管
により入れ替えて連結されているので、各系統のコイル
における熱負荷がより均等になる。したがって、各コイ
ル内における乾き度が大きく異なることなくほぼ均等に
冷媒が流れるから、各コイルでより均一に熱交換が行わ
れる。
【0042】請求項2の熱交換器によれば、コイルの諸
元から算出される無次元量であるコイルの抵抗係数F
が、好ましい数値以下になるように構成されているか
ら、各コイルの冷媒流出部に近づくにしたがって過熱度
をもつということがなく、伝熱主管の伝熱面を最大限に
利用することができる。
【0043】請求項3の熱交換器によれば、一部又は全
系統のコイルにおいて、上部の伝熱主管が冷媒流出部に
到るまで分岐されているので、その分だけ冷媒の流路断
面積が増大し、冷媒の流路抵抗を小さくしてその自然循
環を円滑にし、効率的な熱交換を促すことができる。
【0044】請求項4の熱交換器によれば、各系統のコ
イルの冷媒流入部と冷媒流出部は、それぞれ大径のヘッ
ダ管へ連結されているので、これらの部分におけるコイ
ルの分配のための施工が非常に容易であるとともに、各
コイルへの冷媒の流入と各コイルからの冷媒の流出がよ
り均等になり易い。
【0045】請求項5の熱交換器によれば、前記コイル
が、一方向に数系統、前記一方向に対してほぼ直角に交
叉する方向に数系統配置されているので、狭い空調空気
流路距離内において、より多くの系統のコイルを設置す
ることができる。この場合において、コイルが上下方向
に数段,横方向に二列になるように、かつ、各列のコイ
ル伝熱主管相互が千鳥状になるようにコイルを設置する
と、空調空気の上流側位置のコイルの伝熱主管が、下流
側位置のコイルの伝熱主管に対する空調空気の流れを遮
るのを防止することができる。
【0046】請求項6の熱交換器によれば、各コイルの
冷媒流入部と冷媒流出部との高低差がほぼ均一になるよ
うに構成されているから、各コイル内における液相と気
相の冷媒のバランスがより均等になり易いため、より効
率的な熱交換が行われる。
【0047】この発明による請求項7の重力式ヒートパ
イプ構造の空調システムは、室内ユニットの熱交換器が
前記発明の熱交換器であるため、システム内で冷媒がよ
り円滑に自然循環するとともに、より効率的な冷房運転
が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による空調システムの実施例を示す部
分模式図である。
【図2】図1の空調システムに使用されている室内ユニ
ットの部分破断斜視図である。
【図3】図2の室内ユニットに使用されている熱交換器
の第1実施例を示す部分正面図である。
【図4】図3の熱交換器のヘッダ管を省略した状態の左
側面図である。
【図5】図3の熱交換器の部分平面図である。
【図6】図2の室内ユニットに設置されている液面調節
器の断面図である。
【図7】この発明による熱交換器の第2実施例の示す部
分正面図である。
【図8】図7の熱交換器の部分平面図である。
【図9】図7の熱交換器のヘッダ管を省略した左側面図
である。
【符号の説明】
1 重力式ヒートパイプ 10 凝縮器 11 室内ユニット 11a ケーシング 12 液管 12a 液流入管 12b 液流出管 13 蒸気管 13a 蒸気流入管 13b 蒸気流出管 2 熱交換器 2’ コイル 2a〜2k,2m,2n 各系統のコイル 20 伝熱主管 21 返しベンド管 21a,21b 二股部 22 フィン 23 冷媒流入部 24 冷媒流出部 3 ファン 4 液面調節器 4a 液相領域 4b 気相領域 4c 冷媒液 40 容器 41 フロート 42 弁室 43 弁棒 44 弁体 45 弁座 5 冷熱源装置 50 氷蓄熱槽 51 ヒートポンプ冷凍機 52,53 ポンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向へ任意の間隔で水平に配置され
    た伝熱主管が返しベンド管で連結されているコイルを、
    空調空気の流れ方向に対して複数系統並べて配置し、前
    記伝熱主管には多数のフィンを取り付け、各コイル内の
    冷媒の流れ方向の途中において、空調空気の上流側に位
    置するコイルの伝熱主管と下流側に位置するコイルの伝
    熱主管とを、ベンド管により入れ替えて連結したことを
    特徴とする、空調用熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記コイルの諸元から算出される無次元
    量であるコイルの抵抗係数Fが、H≦0.5(m)の条
    件下において次の式(1)を満たしていることを特徴と
    する、請求項1に記載の空調用熱交換器。 式(1)・・・F=(L×P×H)/(A×R)≦70000 ただし F:コイルの抵抗係数 L:伝熱主管の総延長距離(m) P:各系統のコイルのベンド管数(パス数−1) H:各コイルの冷媒流入部と冷媒流出部の平均高低差
    (m) A:伝熱主管の断面積(m2) R:系統数
  3. 【請求項3】 一部又は全系統のコイルは、冷媒の流れ
    方向の下流側において、伝熱主管が分岐されていること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の空調用熱交換
    器。
  4. 【請求項4】 冷媒流入部と冷媒流出部において、各系
    統のコイルはそれぞれ共通な大径のヘッダ管へ連結され
    ている、請求項1〜3のいずれかに記載の空調用熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 前記コイルは、一方向に数系統、前記一
    方向とほぼ直角に交叉する他方向に数系統それぞれ並べ
    て配置されている、請求項1〜4のいずれかに記載の空
    調用熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記各コイルの冷媒流入部と冷媒流出部
    との高低差がほぼ等しくなっている、請求項1〜4のい
    ずれかに記載の空調用熱交換器。
  7. 【請求項7】 冷熱源装置から冷熱を受ける凝縮器と、 前記凝縮器よりも低所に設置され、熱交換器とこの熱交
    換器に空調空気を吹き付けるファンとを含む一個又は複
    数の室内ユニットと、 前記凝縮器と前記室内ユニットにおける熱交換器の冷媒
    流入部とを接続する液管と、 前記凝縮器と前記室内ユニットにおける熱交換器の冷媒
    流出部とを接続する蒸気管とを備え、 内部に適量の冷媒が封入されている重力式ヒートパイプ
    であって、 前記室内ユニットにおける熱交換器は請求項1〜6のい
    ずれかに記載の空調用熱交換器であることを特徴とす
    る、 空調システム。
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