JPH091384A - マグネシウム含有アルミ合金のろう付け方法 - Google Patents
マグネシウム含有アルミ合金のろう付け方法Info
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- JPH091384A JPH091384A JP14876395A JP14876395A JPH091384A JP H091384 A JPH091384 A JP H091384A JP 14876395 A JP14876395 A JP 14876395A JP 14876395 A JP14876395 A JP 14876395A JP H091384 A JPH091384 A JP H091384A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マグネシウム含有アルミ合金をフッ化物を含
む非腐食性フラックスを用いてろう付けする際の信頼性
の高いろう付け方法を提供する。 【構成】 電位低下成分、特に亜鉛、錫およびインジウ
ムの少なくとも1種の金属、を含有するアルミ合金ろう
材を使用することを特徴とするマグネシウム含有アルミ
合金のろう付け方法。 【効果】 ろう付け部にフッ素による粒界浸透を生じる
ことなく、信頼性の高いろう付けが可能となる。
む非腐食性フラックスを用いてろう付けする際の信頼性
の高いろう付け方法を提供する。 【構成】 電位低下成分、特に亜鉛、錫およびインジウ
ムの少なくとも1種の金属、を含有するアルミ合金ろう
材を使用することを特徴とするマグネシウム含有アルミ
合金のろう付け方法。 【効果】 ろう付け部にフッ素による粒界浸透を生じる
ことなく、信頼性の高いろう付けが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフッ化物含有非腐食性フ
ラックスを用いるマグネシウム含有アルミ合金のろう付
け方法に関する。特にフッ化物を含有するフラックス使
用時にマグネシウム含有アルミ合金母材に発生する粒界
浸透を防止する高信頼性のろう付け方法に関する。
ラックスを用いるマグネシウム含有アルミ合金のろう付
け方法に関する。特にフッ化物を含有するフラックス使
用時にマグネシウム含有アルミ合金母材に発生する粒界
浸透を防止する高信頼性のろう付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム製部材をろう付する一つの
方法として、被接合部表面に介在する酸化アルミニウム
被膜をフラックスで除去してろう付する方法が利用され
ている。近年、フラックス材料として従来の塩素系フラ
ックスに代わり、非腐食性、非水溶性のフッ化アルミニ
ウム系のフラックスが開発された(例えば特開昭51−
123749号公報、特開昭56−6797号公報、特
公昭58−27037号公報、特公昭62−46280
号公報、特開平5−2434号公報等)。このフッ化ア
ルミニウム系フラックスは従来の塩素系フラックスに比
べ、腐食性および水溶性、吸湿性がほとんどないという
優れた特徴がある。このフラックスは洗浄を必要としな
いため、フラックスの洗浄工程を必要としないのでコス
ト管理が厳しい自動車部品であるパイプや熱交換器等の
ろう付けでは特に好都合である。
方法として、被接合部表面に介在する酸化アルミニウム
被膜をフラックスで除去してろう付する方法が利用され
ている。近年、フラックス材料として従来の塩素系フラ
ックスに代わり、非腐食性、非水溶性のフッ化アルミニ
ウム系のフラックスが開発された(例えば特開昭51−
123749号公報、特開昭56−6797号公報、特
公昭58−27037号公報、特公昭62−46280
号公報、特開平5−2434号公報等)。このフッ化ア
ルミニウム系フラックスは従来の塩素系フラックスに比
べ、腐食性および水溶性、吸湿性がほとんどないという
優れた特徴がある。このフラックスは洗浄を必要としな
いため、フラックスの洗浄工程を必要としないのでコス
ト管理が厳しい自動車部品であるパイプや熱交換器等の
ろう付けでは特に好都合である。
【0003】アルミニウム合金は強度を向上させる目的
でマグネシウムが添加される。これにより成型品の軽量
化、うす肉化、小型化可能になった。しかしながら、ア
ルミニウム母材がマグネシウムを含む場合、フッ化物系
フラックスを使用すると、ろう付け部表面にフッ化マグ
ネシウムを形成し、ろう付けに悪影響があることが最近
分かってきた。これは一般にはろう付け性の低下および
フッ化マグネシウムやKMgF3の生成による外観悪化
として現れている。フッ化物系フラックスはマグネシウ
ムを含まないAl−Mn系やAl−Si系のアルミニウ
ム合金母材に適用する場合は良好なろう付け結果が得ら
れる。しかしマグネシウムを含むアルミニウム合金母
材、特に0.5重量%以上のマグネシウムを含むものに
適用するとろう付け部表面にフッ化マグネシウムやKM
gF3が顕著に生成し、フラックスの流動性が低下し、
ヌレ広がりろう付け性が悪くなる。
でマグネシウムが添加される。これにより成型品の軽量
化、うす肉化、小型化可能になった。しかしながら、ア
ルミニウム母材がマグネシウムを含む場合、フッ化物系
フラックスを使用すると、ろう付け部表面にフッ化マグ
ネシウムを形成し、ろう付けに悪影響があることが最近
分かってきた。これは一般にはろう付け性の低下および
フッ化マグネシウムやKMgF3の生成による外観悪化
として現れている。フッ化物系フラックスはマグネシウ
ムを含まないAl−Mn系やAl−Si系のアルミニウ
ム合金母材に適用する場合は良好なろう付け結果が得ら
れる。しかしマグネシウムを含むアルミニウム合金母
材、特に0.5重量%以上のマグネシウムを含むものに
適用するとろう付け部表面にフッ化マグネシウムやKM
gF3が顕著に生成し、フラックスの流動性が低下し、
ヌレ広がりろう付け性が悪くなる。
【0004】特開昭61−150774号公報および特
開平1−284496号公報は、このようなマグネシウ
ムとフッ素との反応を防ぐためにフラックスにアルミナ
または水酸化アルミニウムを添加することによりフッ化
マグネシウムやKMgF3の生成を抑制することに成功
している。またフッ化物系フラックス中にリチウム、セ
シウム、ジルコニウム、ルビジウム、アンモニア等のフ
ッ素化合物を加えることにより、フラックス中に生成し
たフッ化マグネシウムを溶解、拡散させてフラックスの
流動性を改善し、それによってマグネシウム含有アルミ
合金のろう付けを可能にする方法が開示されている(特
開昭61−169162、61−162295、58−
159995、58−132394、60−18449
0号公報、特開平1−284496、3−22639
6、3−264192、7−1177、5−4193号
公報)。また銅などの金属の塩化物をフラックスに加え
ることによってもフラックスの流動性が改善され、ヌレ
広がりが良くなるとの報告もある(特開平3−3587
0号公報、特開平3−35895号公報)。しかし、こ
れらの公報にはフラックスやろう合金のヌレや流動性
等、表面上の挙動しか検討されていないし、亜鉛および
ケイ素を必須成分として含有するアルミろう合金を使用
するという記載もない。
開平1−284496号公報は、このようなマグネシウ
ムとフッ素との反応を防ぐためにフラックスにアルミナ
または水酸化アルミニウムを添加することによりフッ化
マグネシウムやKMgF3の生成を抑制することに成功
している。またフッ化物系フラックス中にリチウム、セ
シウム、ジルコニウム、ルビジウム、アンモニア等のフ
ッ素化合物を加えることにより、フラックス中に生成し
たフッ化マグネシウムを溶解、拡散させてフラックスの
流動性を改善し、それによってマグネシウム含有アルミ
合金のろう付けを可能にする方法が開示されている(特
開昭61−169162、61−162295、58−
159995、58−132394、60−18449
0号公報、特開平1−284496、3−22639
6、3−264192、7−1177、5−4193号
公報)。また銅などの金属の塩化物をフラックスに加え
ることによってもフラックスの流動性が改善され、ヌレ
広がりが良くなるとの報告もある(特開平3−3587
0号公報、特開平3−35895号公報)。しかし、こ
れらの公報にはフラックスやろう合金のヌレや流動性
等、表面上の挙動しか検討されていないし、亜鉛および
ケイ素を必須成分として含有するアルミろう合金を使用
するという記載もない。
【0005】上記の先行技術には、ろう付け時に生ずる
フッ素およびフラックス成分の母材粒界への浸透に関す
る記述は見られず、また浸透を防止し、ろう付け性の低
下を防止する対策は示されておらず、これまでのところ
マグネシウムを含む母材をフッ化物含有フラックスを使
用してろう付けする場合に発生する素材の劣化や信頼性
低下に対する記述や危機意識はなく、接合強度の低下を
防止する方法は見いだされておらず、単にろう付けでき
ることを示しているに過ぎない。本発明者らは、ろう付
け部の信頼性について関心を持ち様々な調査を行ったと
ころ、マグネシウムを含む母材に対してフッ素を含むフ
ラックスでろう付けを行うと、フラックス中のフッ素が
母材のマグネシウム粒界に浸透し、金属組織がスパイク
状に切断され接合部の信頼性が低下していることを明ら
かにした。
フッ素およびフラックス成分の母材粒界への浸透に関す
る記述は見られず、また浸透を防止し、ろう付け性の低
下を防止する対策は示されておらず、これまでのところ
マグネシウムを含む母材をフッ化物含有フラックスを使
用してろう付けする場合に発生する素材の劣化や信頼性
低下に対する記述や危機意識はなく、接合強度の低下を
防止する方法は見いだされておらず、単にろう付けでき
ることを示しているに過ぎない。本発明者らは、ろう付
け部の信頼性について関心を持ち様々な調査を行ったと
ころ、マグネシウムを含む母材に対してフッ素を含むフ
ラックスでろう付けを行うと、フラックス中のフッ素が
母材のマグネシウム粒界に浸透し、金属組織がスパイク
状に切断され接合部の信頼性が低下していることを明ら
かにした。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はマグネシウム
含有アルミ合金をフッ化物を含む非腐食性フラックスを
用いてろう付けする際に、素材の劣化や接合強度および
疲労強度の低下を招くことなくろう付けのできる信頼性
の高いろう付け方法を提供しようとするものである。
含有アルミ合金をフッ化物を含む非腐食性フラックスを
用いてろう付けする際に、素材の劣化や接合強度および
疲労強度の低下を招くことなくろう付けのできる信頼性
の高いろう付け方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、フッ化物含有
非腐食性フラックスを用いるマグネシウム含有アルミ合
金のろう付けに於いて、ろう付け部に電位低下成分を含
有するアルミ合金ろう材を使用することを特徴とするろ
う付け方法に関する。特に上記において、電位低下成分
として亜鉛、錫およびインジウムの少なくとも1種の金
属を含有するアルミ合金ろう材が用いられる。本発明は
フッ化物含有フラックスを使用してマグネシウムを含有
するアルミ合金材をろう付けする場合に発生する接合部
の信頼性の低下を防止し、高い接合信頼性を得ることに
成功したものであり、ろう材として電位低下成分を含有
するアルミ合金ろう材を使用するところに特徴がある。
非腐食性フラックスを用いるマグネシウム含有アルミ合
金のろう付けに於いて、ろう付け部に電位低下成分を含
有するアルミ合金ろう材を使用することを特徴とするろ
う付け方法に関する。特に上記において、電位低下成分
として亜鉛、錫およびインジウムの少なくとも1種の金
属を含有するアルミ合金ろう材が用いられる。本発明は
フッ化物含有フラックスを使用してマグネシウムを含有
するアルミ合金材をろう付けする場合に発生する接合部
の信頼性の低下を防止し、高い接合信頼性を得ることに
成功したものであり、ろう材として電位低下成分を含有
するアルミ合金ろう材を使用するところに特徴がある。
【0008】本発明の効果は従来のAl−Si系ろう材
に亜鉛、錫およびインジウムの少なくとも1種以上を加
えることによって発現するものであり、本発明のアルミ
合金ろう材は、アルミニウムとケイ素からなる合金なら
びに亜鉛、錫およびインジウムの少なくとも1種とから
なる。Al−Si合金はケイ素を5〜16重量%含有
し、ケイ素が必須である。ケイ素が含有されないろう材
を使用するとろうの流れが悪くなり、ろう付けが非常に
困難になる。ケイ素を含まないAl−Zn系では濡れ
ず、ろう付けにならない。この作用はケイ素を入れるこ
とによりろう材の表面張力が低下すること、亜鉛の酸化
が抑制されること(Al−Zn合金中にケイ素が入ると
ケイ素が貴となるので亜鉛の溶解が緩和される)などに
よるものと考えられる。また亜鉛、錫およびインジウム
の含有量は、それらが含まれる場合、それぞれアルミ合
金ろう全量を基準にして、1〜96%、0.01〜0.9
%および0.01〜0.8%、好ましくは4〜92%、
0.05〜0.3%および0.1〜0.2%の範囲である。
亜鉛含有量が1重量%よりも少ないとフッ素の粒界浸透
を抑制する作用が低下し、また96重量%よりも多いと
ろう付け性が劣るので好ましくない。
に亜鉛、錫およびインジウムの少なくとも1種以上を加
えることによって発現するものであり、本発明のアルミ
合金ろう材は、アルミニウムとケイ素からなる合金なら
びに亜鉛、錫およびインジウムの少なくとも1種とから
なる。Al−Si合金はケイ素を5〜16重量%含有
し、ケイ素が必須である。ケイ素が含有されないろう材
を使用するとろうの流れが悪くなり、ろう付けが非常に
困難になる。ケイ素を含まないAl−Zn系では濡れ
ず、ろう付けにならない。この作用はケイ素を入れるこ
とによりろう材の表面張力が低下すること、亜鉛の酸化
が抑制されること(Al−Zn合金中にケイ素が入ると
ケイ素が貴となるので亜鉛の溶解が緩和される)などに
よるものと考えられる。また亜鉛、錫およびインジウム
の含有量は、それらが含まれる場合、それぞれアルミ合
金ろう全量を基準にして、1〜96%、0.01〜0.9
%および0.01〜0.8%、好ましくは4〜92%、
0.05〜0.3%および0.1〜0.2%の範囲である。
亜鉛含有量が1重量%よりも少ないとフッ素の粒界浸透
を抑制する作用が低下し、また96重量%よりも多いと
ろう付け性が劣るので好ましくない。
【0009】このように本発明のろう材においては、
1)亜鉛、錫、およびインジウムが母材粒界へのフッ素
の浸透を防止し、2)アルミニウムとケイ素は合金の強
度、構造材料としての強度を保つAl−Si共晶組成を
基本とし、ケイ素がろう付け性を確保するように構成さ
れている。従来より、亜鉛の効果は亜鉛がアルミ合金の
犠牲陽極材料として作用し、母材を腐食から防ぐことが
知られているが、本発明では、更にフラックス中のフッ
素がアルミ合金母材中のマグネシウム粒界へ高温、短時
間に浸透するのを亜鉛により防止できるという作用に基
づくものである。
1)亜鉛、錫、およびインジウムが母材粒界へのフッ素
の浸透を防止し、2)アルミニウムとケイ素は合金の強
度、構造材料としての強度を保つAl−Si共晶組成を
基本とし、ケイ素がろう付け性を確保するように構成さ
れている。従来より、亜鉛の効果は亜鉛がアルミ合金の
犠牲陽極材料として作用し、母材を腐食から防ぐことが
知られているが、本発明では、更にフラックス中のフッ
素がアルミ合金母材中のマグネシウム粒界へ高温、短時
間に浸透するのを亜鉛により防止できるという作用に基
づくものである。
【0010】本発明のアルミ合金ろう材には、合金成分
として2重量%以内のマンガン、鉄、銅、クロム、チタ
ンおよび10重量%以内のマグネシウムから選ばれる1
種以上を必要に応じて含んでいてもよい。しかし、ろう
材の合金は母材のアルミ合金よりも低い温度で溶融する
組成でなければならない。本発明のアルミ合金ろう材に
は、その犠牲陽極作用を変える成分として、更に、ガリ
ウム、チタン、カリウム、カルシウム、リチウムおよび
マンガンからなる群から選ばれる電位低下成分の1種以
上を含むことができる。また本発明のアルミ合金ろう材
には、共晶組織および/または結晶粒微細化成分とし
て、更にジルコニウム、ホウ素、チタン、バリウム、
銅、ストロンチウム、バナジウム、ベリリウム、モリブ
デンおよびミッシュメタルからなる群から選ばれる微細
化成分の1種以上を含むことができる。
として2重量%以内のマンガン、鉄、銅、クロム、チタ
ンおよび10重量%以内のマグネシウムから選ばれる1
種以上を必要に応じて含んでいてもよい。しかし、ろう
材の合金は母材のアルミ合金よりも低い温度で溶融する
組成でなければならない。本発明のアルミ合金ろう材に
は、その犠牲陽極作用を変える成分として、更に、ガリ
ウム、チタン、カリウム、カルシウム、リチウムおよび
マンガンからなる群から選ばれる電位低下成分の1種以
上を含むことができる。また本発明のアルミ合金ろう材
には、共晶組織および/または結晶粒微細化成分とし
て、更にジルコニウム、ホウ素、チタン、バリウム、
銅、ストロンチウム、バナジウム、ベリリウム、モリブ
デンおよびミッシュメタルからなる群から選ばれる微細
化成分の1種以上を含むことができる。
【0011】このようなアルミ合金ろう材は粒径が5〜
200μm、好ましくは10〜100μmの粉粒体とし
て使用するのが好ましい。しかし本発明のアルミ合金ろ
う材はプレミックス粉末、ペースト、線、板、棒、ペレ
ット、プリフォームまたはブレージングシート形態の合
金または混合物状態で使用することもできる。本発明の
アルミ合金ろう材は、フラックスとは別にろう材として
そのまま母材に適用してもよいし、またはろう付け用組
成物としてあらかじめフラックス中に配合して用いても
よい。
200μm、好ましくは10〜100μmの粉粒体とし
て使用するのが好ましい。しかし本発明のアルミ合金ろ
う材はプレミックス粉末、ペースト、線、板、棒、ペレ
ット、プリフォームまたはブレージングシート形態の合
金または混合物状態で使用することもできる。本発明の
アルミ合金ろう材は、フラックスとは別にろう材として
そのまま母材に適用してもよいし、またはろう付け用組
成物としてあらかじめフラックス中に配合して用いても
よい。
【0012】本発明のアルミ合金ろう材を必要とするマ
グネシウム含有アルミ合金母材およびフッ素含有フラッ
クスは次のようなものである。マグネシウム含有アルミ
合金とは合金中にマグネシウムを0.2重量%以上含有
するものであり、0.2重量%未満しかマグネシウムを
含まない場合は、実質的にフッ化マグネシウムやKMg
F3の生成による弊害は発生しない。しかしこの場合で
も本発明のろう材を適用することは何等差し支えない。
マグネシウム含有アルミ合金はアルミニウムおよびマグ
ネシウム以外に鉄、ケイ素、銅、マンガン、亜鉛、クロ
ム、チタン、ジルコニウム、ニッケル等の元素を含むも
のであってもよい。
グネシウム含有アルミ合金母材およびフッ素含有フラッ
クスは次のようなものである。マグネシウム含有アルミ
合金とは合金中にマグネシウムを0.2重量%以上含有
するものであり、0.2重量%未満しかマグネシウムを
含まない場合は、実質的にフッ化マグネシウムやKMg
F3の生成による弊害は発生しない。しかしこの場合で
も本発明のろう材を適用することは何等差し支えない。
マグネシウム含有アルミ合金はアルミニウムおよびマグ
ネシウム以外に鉄、ケイ素、銅、マンガン、亜鉛、クロ
ム、チタン、ジルコニウム、ニッケル等の元素を含むも
のであってもよい。
【0013】またフッ化物含有フラックスは一般にはフ
ッ化アルミニウム系であり、フッ素とアルミニウムを含
むフラックスのことで、フッ化アルミニウムカリウムフ
ラックス、即ち、AlF9−KF、KAlF4−K5Al
F6、K3AlF6、KAlF4、KF−AlF3−Al2O
3、CSF−AlF3等があり、他にCsxAlyF2、Al2
O3等も含むことができる。更に本発明が対象とするフ
ラックスにはフッ素ならびに、アルミニウム、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウム
から選ばれる1種以上の他の成分を含み、更に必要に応
じて水、水酸基、ストロンチウム、バリウム、カルシウ
ム、銅、塩素、臭素、アルミナおよび水酸化アルミニウ
ムから選ばれる1種以上を含んでもよい。
ッ化アルミニウム系であり、フッ素とアルミニウムを含
むフラックスのことで、フッ化アルミニウムカリウムフ
ラックス、即ち、AlF9−KF、KAlF4−K5Al
F6、K3AlF6、KAlF4、KF−AlF3−Al2O
3、CSF−AlF3等があり、他にCsxAlyF2、Al2
O3等も含むことができる。更に本発明が対象とするフ
ラックスにはフッ素ならびに、アルミニウム、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウム
から選ばれる1種以上の他の成分を含み、更に必要に応
じて水、水酸基、ストロンチウム、バリウム、カルシウ
ム、銅、塩素、臭素、アルミナおよび水酸化アルミニウ
ムから選ばれる1種以上を含んでもよい。
【0014】またフッ化物含有フラックスは一般には粉
体として用いられ、使用直前に単独またはアルミ合金ろ
う粉末および必要に応じてAl2O3と共に、水に分散さ
せて水性スラリーとして被接合部に付着させてもよい
が、好ましくはジプロピレングリコール、プロピレング
リコールモノエチルエーテルのような有機溶剤およびポ
リエチレンオキサイド、ポリアクリレート、ポリブテ
ン、ポリオレフィンのような樹脂を含むビヒクル中に分
散させて懸濁液またはペーストとして用いるのが一般的
である。合金ろう粉末と共にペーストとする場合には、
10重量%以下の粘度調整剤、例えば12-ヒドロキシ
ステアリン酸、ワックス、硬化油等を加えることもでき
る。フラックスの供給は粉体、シロップ、スラリー、ペ
ースト等従来からの形態で活用できる。
体として用いられ、使用直前に単独またはアルミ合金ろ
う粉末および必要に応じてAl2O3と共に、水に分散さ
せて水性スラリーとして被接合部に付着させてもよい
が、好ましくはジプロピレングリコール、プロピレング
リコールモノエチルエーテルのような有機溶剤およびポ
リエチレンオキサイド、ポリアクリレート、ポリブテ
ン、ポリオレフィンのような樹脂を含むビヒクル中に分
散させて懸濁液またはペーストとして用いるのが一般的
である。合金ろう粉末と共にペーストとする場合には、
10重量%以下の粘度調整剤、例えば12-ヒドロキシ
ステアリン酸、ワックス、硬化油等を加えることもでき
る。フラックスの供給は粉体、シロップ、スラリー、ペ
ースト等従来からの形態で活用できる。
【0015】
【実施例】以下に実施例により具体的に本発明を説明す
る。実施例は置きろうにより行った。フラックスはろう
材の10%を使用した。実施例 1〜6 図1に示すように、アルミ合金ろうとフッ化物含有非腐
食性フラックスを用いて、通常の方法により、アルミ合
金A1100とA6061とをT字型にろう付けを行っ
た。ろう付けは200mgのペレットを使用した。ろう
付け条件は窒素雰囲気中600℃に5分間保持して行っ
た。ろう付け後、T字型のジョイントを縦方向に切断
し、研磨してろう付け部の断面観察を行った。フラック
スと接していたMg含有アルミ母材A6061の表面を
電子顕微鏡により観察し、浸透の状態を評価した。フラ
ックスはノコロック100を使用した。使用したアルミ
合金ろうの組成および浸透の状態を表1に示した。いず
れも浸透は認められなかった。
る。実施例は置きろうにより行った。フラックスはろう
材の10%を使用した。実施例 1〜6 図1に示すように、アルミ合金ろうとフッ化物含有非腐
食性フラックスを用いて、通常の方法により、アルミ合
金A1100とA6061とをT字型にろう付けを行っ
た。ろう付けは200mgのペレットを使用した。ろう
付け条件は窒素雰囲気中600℃に5分間保持して行っ
た。ろう付け後、T字型のジョイントを縦方向に切断
し、研磨してろう付け部の断面観察を行った。フラック
スと接していたMg含有アルミ母材A6061の表面を
電子顕微鏡により観察し、浸透の状態を評価した。フラ
ックスはノコロック100を使用した。使用したアルミ
合金ろうの組成および浸透の状態を表1に示した。いず
れも浸透は認められなかった。
【0016】
【表1】
【0017】比較例 1〜3 アルミ合金ろうとして表1に示すものを用いた以外は実
施例と同じ方法でアルミ合金をろう付けし、同じように
してろう材に接していたマグネシウム含有アルミ合金母
材A6061の表面を観察した。いずれもスパイク状浸
透が見られた。
施例と同じ方法でアルミ合金をろう付けし、同じように
してろう材に接していたマグネシウム含有アルミ合金母
材A6061の表面を観察した。いずれもスパイク状浸
透が見られた。
【図1】 アルミ合金のろう付け試験の方法を示す概念
図。
図。
1:被ろう付けアルミ合金A1100(マグネシウムを
含まないアルミ合金) 2:被ろう付けアルミ合金A6061(マグネシウムお
よびケイ素を含むアルミ合金) 3:ろう材(アルミ合金ろう) 4:フラックス 5:粒界浸透発生部分
含まないアルミ合金) 2:被ろう付けアルミ合金A6061(マグネシウムお
よびケイ素を含むアルミ合金) 3:ろう材(アルミ合金ろう) 4:フラックス 5:粒界浸透発生部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 正 大阪府箕面市粟生間谷東7丁目10番1号 (72)発明者 氏江 達之 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 小倉 利明 大阪府大阪市淀川区三津屋中3丁目8番10 号 株式会社ニホンゲンマ内
Claims (6)
- 【請求項1】 フッ化物含有非腐食性フラックスを用い
るマグネシウム含有アルミ合金のろう付けにおいて、ろ
う材に電位低下成分を含有するアルミ合金ろう材を使用
することを特徴とするろう付け方法。 - 【請求項2】 電位低下成分として亜鉛、錫およびイン
ジウムの少なくとも1種の金属を含有するアルミ合金ろ
う材を使用する請求項1記載のろう付け方法。 - 【請求項3】 ケイ素を5〜16重量%含有するアルミ
ニウムとともに、亜鉛、錫、およびインジウムを、それ
が含まれる場合、それぞれの含有量がアルミ合金ろう全
量を基準にして、1〜96%、0.01〜0.9%および
0.01〜0.8%である請求項2記載のろう付け方法。 - 【請求項4】 フッ化物含有非腐食性フラックスを用い
るマグネシウム含有アルミ合金のろう付けにおいて、ろ
う材として、ケイ素を5〜16重量%含有するアルミニ
ウム、ならびに、亜鉛、錫、インジウム、ガリウム、チ
タン、カリウム、カルシウム、リチウムおよびマンガン
からなる群から選ばれる電位低下成分の1種以上および
/または銀、銅から選ばれる電位上昇成分の1種以上と
を含むアルミ合金ろう材を使用することを特徴とするろ
う付け方法。 - 【請求項5】 アルミ合金ろう材が、更にジルコニウ
ム、ホウ素、チタン、バリウム、銅、ストロンチウム、
バナジウム、ベリリウム、モリブデンおよびミッシュメ
タルからなる群から選ばれる微細化成分の1種以上を含
む請求項2、3または4に記載のろう付け方法。 - 【請求項6】 アルミ合金ろう材が粉末プレミックス、
ペースト、ペレット、プリフォームまたはブレージング
シート形態、混合物状態または積層状態である請求項
2、3、4または5に記載のろう付け方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14876395A JPH091384A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | マグネシウム含有アルミ合金のろう付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14876395A JPH091384A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | マグネシウム含有アルミ合金のろう付け方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH091384A true JPH091384A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15460108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14876395A Pending JPH091384A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | マグネシウム含有アルミ合金のろう付け方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH091384A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001226540A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-08-21 | Toyo Aluminium Kk | アルミニウムろう付用フラックス組成物、その塗膜、及びろう付方法 |
| WO2005061166A1 (en) * | 2003-12-24 | 2005-07-07 | Showa Denko K.K. | Heat exchanger and method for manufacturing the same |
| JP2011240374A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Showa Denko Kk | 絶縁積層材のろう付方法 |
| WO2012161397A1 (ko) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | 한국생산기술연구원 | 알루미늄 용접용 용가재 및 그 제조방법 |
| CN114016756A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-02-08 | 中建八局第二建设有限公司 | 一种钢结构转换胎架及制作方法 |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP14876395A patent/JPH091384A/ja active Pending
Cited By (6)
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| KR101273383B1 (ko) * | 2011-05-20 | 2013-06-11 | 한국생산기술연구원 | 알루미늄 용접용 용가재 및 그 제조방법 |
| CN114016756A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-02-08 | 中建八局第二建设有限公司 | 一种钢结构转换胎架及制作方法 |
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