JPH09138936A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH09138936A JPH09138936A JP23915396A JP23915396A JPH09138936A JP H09138936 A JPH09138936 A JP H09138936A JP 23915396 A JP23915396 A JP 23915396A JP 23915396 A JP23915396 A JP 23915396A JP H09138936 A JPH09138936 A JP H09138936A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、磁性膜の膜厚が薄くても、すなわち
磁性膜の残留磁化量(Mr)と磁性膜の膜厚(t)の積
が小さくても、高い保磁力を示し、抗磁力角形比も適当
な高密度記録に適した磁気記録媒体を提供することを目
的とする。 【解決手段】基体上に形成されており、バナジウムを主
成分とする材料から構成された下地膜と、下地膜上に形
成されており、CoPtO系合金で構成された磁性膜と
を有することを特徴としている。また、基体上に形成さ
れており、体心立方格子を形成する結晶構造を有する結
晶で構成された第1の下地膜と、第1の下地膜上に形成
されており、非晶質材料で構成された第2の下地膜と、
第2の下地膜上に形成されており、CoPtO系合金で
構成された磁性膜とを有することを特徴としている。
磁性膜の残留磁化量(Mr)と磁性膜の膜厚(t)の積
が小さくても、高い保磁力を示し、抗磁力角形比も適当
な高密度記録に適した磁気記録媒体を提供することを目
的とする。 【解決手段】基体上に形成されており、バナジウムを主
成分とする材料から構成された下地膜と、下地膜上に形
成されており、CoPtO系合金で構成された磁性膜と
を有することを特徴としている。また、基体上に形成さ
れており、体心立方格子を形成する結晶構造を有する結
晶で構成された第1の下地膜と、第1の下地膜上に形成
されており、非晶質材料で構成された第2の下地膜と、
第2の下地膜上に形成されており、CoPtO系合金で
構成された磁性膜とを有することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの外
部記憶装置であるハードディスク装置等の磁気記録装置
に用いられる磁気記録媒体に関する。
部記憶装置であるハードディスク装置等の磁気記録装置
に用いられる磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】磁気記録装置は、小型で
大容量であり、高速アクセスが可能で、しかもコストが
安い等の利点があり、高密度記録装置として利用されて
いる。近年、磁気記録装置のさらなる高密度記録が要望
されており、この要望を満たすべく高密度記録用の磁気
記録媒体が研究されている。
大容量であり、高速アクセスが可能で、しかもコストが
安い等の利点があり、高密度記録装置として利用されて
いる。近年、磁気記録装置のさらなる高密度記録が要望
されており、この要望を満たすべく高密度記録用の磁気
記録媒体が研究されている。
【0003】高密度記録を達成するためには、磁性膜の
保磁力(Hc)を高めること、磁性膜の厚さを薄くする
こと、磁性膜を構成する粒子の異方性を揃えて磁化反転
磁界の分散を小さくすること等が挙げられる。
保磁力(Hc)を高めること、磁性膜の厚さを薄くする
こと、磁性膜を構成する粒子の異方性を揃えて磁化反転
磁界の分散を小さくすること等が挙げられる。
【0004】高Hcを満たす従来の磁気記録媒体とし
て、基体上に直接CoPt合金膜を磁性膜として形成し
てなる磁気記録媒体が挙げられる。しかしながら、これ
らの従来の磁気記録媒体では、磁性膜の膜厚を薄くする
と、はじめ保磁力は徐々に増大して高密度記録に適した
ものとなるが、さらに膜厚を薄くすると保磁力が急激に
低下する。したがって、従来の磁気記録媒体では、磁性
膜を薄膜化しても、記録密度の向上が達成できなくなる
という問題がある。
て、基体上に直接CoPt合金膜を磁性膜として形成し
てなる磁気記録媒体が挙げられる。しかしながら、これ
らの従来の磁気記録媒体では、磁性膜の膜厚を薄くする
と、はじめ保磁力は徐々に増大して高密度記録に適した
ものとなるが、さらに膜厚を薄くすると保磁力が急激に
低下する。したがって、従来の磁気記録媒体では、磁性
膜を薄膜化しても、記録密度の向上が達成できなくなる
という問題がある。
【0005】また、磁気記録媒体においては、磁性膜の
面内方向における抗磁力角形比S*が信号の品質に影響
を与える。このS* は0.4〜0.8程度が適当である
が、薄膜化した際に従来の磁気記録媒体では、この範囲
の値を示さない。
面内方向における抗磁力角形比S*が信号の品質に影響
を与える。このS* は0.4〜0.8程度が適当である
が、薄膜化した際に従来の磁気記録媒体では、この範囲
の値を示さない。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、磁性膜の
膜厚が薄くても、すなわち磁性膜の残留磁化量(Mr)
と磁性膜の膜厚(t)の積が小さくても、高い保磁力を
示し、抗磁力角形比も適当な高密度記録に適した磁気記
録媒体を提供することである。
膜厚が薄くても、すなわち磁性膜の残留磁化量(Mr)
と磁性膜の膜厚(t)の積が小さくても、高い保磁力を
示し、抗磁力角形比も適当な高密度記録に適した磁気記
録媒体を提供することである。
【0007】一方、薄膜の磁気記録媒体においては、媒
体のより高保磁力化、低ノイズ化のために、磁性膜中の
磁性粒子間の磁気的分離を進めることが高密度記録に有
効である。この磁性粒子間の磁気的分離度を示す指標と
してΔMがある。△Mは、磁気ヘッドの記録能力によら
ずに、磁気記録媒体の磁気的分離度を評価できるパラメ
ータであり、ΔMが小さいほど、磁気記録媒体は高保磁
力かつ低ノイズである。
体のより高保磁力化、低ノイズ化のために、磁性膜中の
磁性粒子間の磁気的分離を進めることが高密度記録に有
効である。この磁性粒子間の磁気的分離度を示す指標と
してΔMがある。△Mは、磁気ヘッドの記録能力によら
ずに、磁気記録媒体の磁気的分離度を評価できるパラメ
ータであり、ΔMが小さいほど、磁気記録媒体は高保磁
力かつ低ノイズである。
【0008】現在の磁気記録装置においては、磁気記録
媒体としてHcが2000Oe程度の磁性膜が用いられ
ている。現在、磁気ヘッドの記録能力により、磁気記録
媒体のHcは制限されているが、今後磁気ヘッドの記録
能力の向上に伴い、磁気記録媒体の高Hc化が望まれる
ことになる。
媒体としてHcが2000Oe程度の磁性膜が用いられ
ている。現在、磁気ヘッドの記録能力により、磁気記録
媒体のHcは制限されているが、今後磁気ヘッドの記録
能力の向上に伴い、磁気記録媒体の高Hc化が望まれる
ことになる。
【0009】しかしながら、従来の磁気記録媒体では、
ΔMが充分に小さくならないという問題がある。したが
って、基体上に直接CoPtO合金膜を形成してなる磁
気記録媒体は、保磁力に限界があり、高密度記録が達成
されないという問題がある。
ΔMが充分に小さくならないという問題がある。したが
って、基体上に直接CoPtO合金膜を形成してなる磁
気記録媒体は、保磁力に限界があり、高密度記録が達成
されないという問題がある。
【0010】そこで、本発明の第2の目的は、磁性膜中
において磁性粒子が磁気的に分離されており、高い保磁
力を示す高密度記録に適した磁気記録媒体を提供するこ
とである。
において磁性粒子が磁気的に分離されており、高い保磁
力を示す高密度記録に適した磁気記録媒体を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
基体上に形成された下地膜と、前記下地膜上に形成され
ており、CoPtO系合金で構成された磁性膜とを具備
する磁気記録媒体を提供する。
基体上に形成された下地膜と、前記下地膜上に形成され
ており、CoPtO系合金で構成された磁性膜とを具備
する磁気記録媒体を提供する。
【0012】また、本発明の第1の発明は、基体上に形
成された下地膜と、前記下地膜上に形成されており、C
oPtO系合金で構成された磁性膜とを具備し、前記磁
性膜の磁化量v・Isbが0<v・Isb≦0.3×10
-14 emuを満足する磁気記録媒体を提供する。
成された下地膜と、前記下地膜上に形成されており、C
oPtO系合金で構成された磁性膜とを具備し、前記磁
性膜の磁化量v・Isbが0<v・Isb≦0.3×10
-14 emuを満足する磁気記録媒体を提供する。
【0013】また、本発明の第1の発明は、基体上に形
成された下地膜と、前記下地膜上に形成されており、C
oPtO系合金で構成された磁性膜とを具備し、前記磁
性膜の面内方向における残留磁化量と前記磁性膜の膜厚
との積Mr・tに対する保磁力Hcの値Hc/(Mr・
t)(Oe/(memu/cm2 ))が少なくとも60
00である磁気記録媒体を提供する。
成された下地膜と、前記下地膜上に形成されており、C
oPtO系合金で構成された磁性膜とを具備し、前記磁
性膜の面内方向における残留磁化量と前記磁性膜の膜厚
との積Mr・tに対する保磁力Hcの値Hc/(Mr・
t)(Oe/(memu/cm2 ))が少なくとも60
00である磁気記録媒体を提供する。
【0014】ここで、磁性膜の面内方向における残留磁
化量と前記磁性膜の膜厚との積Mr・tおよび磁性膜の
磁化量v・Isbの比(Mr・t/v・Isb)が3.5×
1011個/cm2 以上であることが好ましい。
化量と前記磁性膜の膜厚との積Mr・tおよび磁性膜の
磁化量v・Isbの比(Mr・t/v・Isb)が3.5×
1011個/cm2 以上であることが好ましい。
【0015】また、本発明の第1の発明は、基体上に形
成された下地膜と、前記下地膜上に形成されており、C
oPtO系合金で構成された磁性膜とを具備し、前記磁
性膜の膜厚が15nm以下であり、前記磁性膜の面内方
向における抗磁力角形S* が0.4〜0.82である磁
気記録媒体を提供する。ここで、下地膜は、バナジウム
を主成分とする材料から構成されていることが好まし
い。
成された下地膜と、前記下地膜上に形成されており、C
oPtO系合金で構成された磁性膜とを具備し、前記磁
性膜の膜厚が15nm以下であり、前記磁性膜の面内方
向における抗磁力角形S* が0.4〜0.82である磁
気記録媒体を提供する。ここで、下地膜は、バナジウム
を主成分とする材料から構成されていることが好まし
い。
【0016】また、第1の発明においては、前記下地膜
により前記基体を構成する材料と前記CoPtO系合金
が格子整合されていることが好ましい。また、第1の発
明において、磁性膜を構成するCoPtO系合金は酸素
を少なくとも10原子%含有し、磁性膜は結晶相と結晶
相よりも酸素を多く含む非晶質相を有することが好まし
い。また、磁性膜が面内方向において磁気異方性を有す
ることが好ましい。
により前記基体を構成する材料と前記CoPtO系合金
が格子整合されていることが好ましい。また、第1の発
明において、磁性膜を構成するCoPtO系合金は酸素
を少なくとも10原子%含有し、磁性膜は結晶相と結晶
相よりも酸素を多く含む非晶質相を有することが好まし
い。また、磁性膜が面内方向において磁気異方性を有す
ることが好ましい。
【0017】本発明の第2の発明は、基体上に形成され
ており、体心立方格子を形成する結晶構造を有する結晶
で構成された第1の下地膜と、前記第1の下地膜上に形
成されており、非晶質材料で構成された第2の下地膜
と、前記第2の下地膜上に形成されており、CoPtO
系合金で構成された磁性膜とを具備することを特徴とす
る磁気記録媒体を提供する。
ており、体心立方格子を形成する結晶構造を有する結晶
で構成された第1の下地膜と、前記第1の下地膜上に形
成されており、非晶質材料で構成された第2の下地膜
と、前記第2の下地膜上に形成されており、CoPtO
系合金で構成された磁性膜とを具備することを特徴とす
る磁気記録媒体を提供する。
【0018】第2の発明において、第1の下地膜は磁性
膜の磁気的分離のために、基体上に複数の島状に形成さ
れていることが好ましい。また、第1の下地膜を構成す
る材料はニオブ、バナジウム、およびクロムからなる群
より選ばれた少なくとも一つの元素を含むことが好まし
く、第2の下地膜を構成する材料がカーボン、ボロン、
ボロンナイトライド、および二酸化ケイ素からなる群よ
り選ばれた少なくとも一つを含むことが好ましい。
膜の磁気的分離のために、基体上に複数の島状に形成さ
れていることが好ましい。また、第1の下地膜を構成す
る材料はニオブ、バナジウム、およびクロムからなる群
より選ばれた少なくとも一つの元素を含むことが好まし
く、第2の下地膜を構成する材料がカーボン、ボロン、
ボロンナイトライド、および二酸化ケイ素からなる群よ
り選ばれた少なくとも一つを含むことが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本発明の第1の発明の磁気
記録媒体は、図1に示すように、基体11上に下地膜1
2を介して磁性膜13を形成してなる構成を有してい
る。
て図面を参照して説明する。本発明の第1の発明の磁気
記録媒体は、図1に示すように、基体11上に下地膜1
2を介して磁性膜13を形成してなる構成を有してい
る。
【0020】第1の発明においては、磁性膜の磁化量v
・Isbが0<v・Isb≦0.3×10-14 emu、好ま
しくは0<v・Isb≦0.2×10-14 emuを満足す
るようにする。これは、S/N(シグナルノイズ)比を
向上させるためである。
・Isbが0<v・Isb≦0.3×10-14 emu、好ま
しくは0<v・Isb≦0.2×10-14 emuを満足す
るようにする。これは、S/N(シグナルノイズ)比を
向上させるためである。
【0021】v・Isb(emu)は、振動試料型磁力計
(VSM)を用いて、磁性膜が飽和する磁界を磁性膜に
印加した後、飽和と逆方向の磁界を印加し、その状態で
磁化量をモニタリングして、磁界(保磁力Hc)と磁化
が0となるまでの時間(sec)との関係を求め、以下の
式Iにより算出したものである。
(VSM)を用いて、磁性膜が飽和する磁界を磁性膜に
印加した後、飽和と逆方向の磁界を印加し、その状態で
磁化量をモニタリングして、磁界(保磁力Hc)と磁化
が0となるまでの時間(sec)との関係を求め、以下の
式Iにより算出したものである。
【0022】 v・Isb={kT/(△Hc/△In(t))} …式I (k:ボルツマン定数、T:絶対温度) v・Isbは、粒子1個の磁気モーメントを表す指標であ
るので、この値が小さいと微粒子化されていることを意
味する。本発明者らは、基体上に下地膜を介してCoP
tO系合金で構成された磁性膜を形成することにより、
磁性膜を構成する材料が微粒子化されることを、v・I
sbを調べることにより初めて発見した。磁性膜を構成す
る材料が微粒子化されると、以下の式IIによりS/N比
が大きくなる。
るので、この値が小さいと微粒子化されていることを意
味する。本発明者らは、基体上に下地膜を介してCoP
tO系合金で構成された磁性膜を形成することにより、
磁性膜を構成する材料が微粒子化されることを、v・I
sbを調べることにより初めて発見した。磁性膜を構成す
る材料が微粒子化されると、以下の式IIによりS/N比
が大きくなる。
【0023】 △S/N=10・log(n1 /n2 ) …式II (n1 ,n2 :粒子数) また、第1の発明においては、磁性膜の面内方向におけ
る残留磁化量と前記磁性膜の膜厚との積Mr・tに対す
る保磁力Hcの値Hc/(Mr・t)が少なくとも60
00となるようにする。Hc/(Mr・t)を少なくと
も6000に設定したのは、高記録分解能および低ノイ
ズ化のためである。
る残留磁化量と前記磁性膜の膜厚との積Mr・tに対す
る保磁力Hcの値Hc/(Mr・t)が少なくとも60
00となるようにする。Hc/(Mr・t)を少なくと
も6000に設定したのは、高記録分解能および低ノイ
ズ化のためである。
【0024】ここで、Mr・tとv・Isbとの関係を考
えると、Mr・t/v・Isbが3.5×1011個/cm2
以上であることが好ましい。これは、1ビット当りの磁
性粒子数を考慮したためである。このようにMr・t/
v・Isbを規定することにより、S/N比をより大きく
することができる。
えると、Mr・t/v・Isbが3.5×1011個/cm2
以上であることが好ましい。これは、1ビット当りの磁
性粒子数を考慮したためである。このようにMr・t/
v・Isbを規定することにより、S/N比をより大きく
することができる。
【0025】また、第1の発明においては、磁性膜の膜
厚が15nm以下であり、前記磁性膜の面内方向におけ
る抗磁力角形S* が0.4〜0.82となるようにす
る。磁性膜の膜厚を15nm以下に設定したのは、高記
録分解能のためである。また、磁性膜の面内方向におけ
る抗磁力角形S* を0.4〜0.82に設定したのは、
高出力化および低ノイズ化のためである。
厚が15nm以下であり、前記磁性膜の面内方向におけ
る抗磁力角形S* が0.4〜0.82となるようにす
る。磁性膜の膜厚を15nm以下に設定したのは、高記
録分解能のためである。また、磁性膜の面内方向におけ
る抗磁力角形S* を0.4〜0.82に設定したのは、
高出力化および低ノイズ化のためである。
【0026】また、第1の発明において、下地膜により
基体を構成する材料とCoPtO系合金が格子整合され
ているとは、基体材料の平均原子半径とCoPtO系合
金の平均原子半径が約3%以内に近似していればよく、
必ずしも一致している必要はない。
基体を構成する材料とCoPtO系合金が格子整合され
ているとは、基体材料の平均原子半径とCoPtO系合
金の平均原子半径が約3%以内に近似していればよく、
必ずしも一致している必要はない。
【0027】第1の発明において、下地膜を構成するバ
ナジウムを主成分とする材料とは、V、V−Nb合金、
V−Ta合金、V−Nb−Ta合金を意味する。第1の
発明において、下地膜として、V膜、V−Nb合金膜、
V−Ta合金膜を用いると、CoPtO磁性膜の保磁力
の低下が抑制できる。これは、前記下地膜が、その上に
形成される極薄膜のCoPtO磁性膜の結晶相の積層欠
陥を少なくし、CoPtO系合金粒子の磁気異方性を低
下させ、磁気異方性の大きさが分散することを防止する
からである。
ナジウムを主成分とする材料とは、V、V−Nb合金、
V−Ta合金、V−Nb−Ta合金を意味する。第1の
発明において、下地膜として、V膜、V−Nb合金膜、
V−Ta合金膜を用いると、CoPtO磁性膜の保磁力
の低下が抑制できる。これは、前記下地膜が、その上に
形成される極薄膜のCoPtO磁性膜の結晶相の積層欠
陥を少なくし、CoPtO系合金粒子の磁気異方性を低
下させ、磁気異方性の大きさが分散することを防止する
からである。
【0028】この場合、Vに固溶させるNb、Taの固
溶量を変えることにより、磁性膜の保磁力および角形比
S* を制御することができ、磁気ヘッドの記録能力に対
して保磁力を最適化することができると共に、信号品質
も向上させることができる。
溶量を変えることにより、磁性膜の保磁力および角形比
S* を制御することができ、磁気ヘッドの記録能力に対
して保磁力を最適化することができると共に、信号品質
も向上させることができる。
【0029】また、下地膜に配向または形状の異方性を
付与することにより、円周方向に容易軸を持つ磁気異方
性を付与した磁性膜において、磁気特性の角型比を向上
させることができ、出力、記録密度をより高めることが
できる。また、磁性膜が面内方向において磁気異方性を
有することにより、磁気余効を小さくすることができ
る。
付与することにより、円周方向に容易軸を持つ磁気異方
性を付与した磁性膜において、磁気特性の角型比を向上
させることができ、出力、記録密度をより高めることが
できる。また、磁性膜が面内方向において磁気異方性を
有することにより、磁気余効を小さくすることができ
る。
【0030】なお、磁性膜表面にカーボン等からなる保
護膜やパーフルオロポリエーテル等からなる潤滑剤層を
設けてもよい。本発明の第2の発明の磁気記録媒体は、
図5に示すように、基体21上に第1の下地膜22およ
び第2の下地膜23を介して磁性膜24を形成してなる
構成を有している。なお、必要に応じて磁性膜24上に
保護膜25を形成する。
護膜やパーフルオロポリエーテル等からなる潤滑剤層を
設けてもよい。本発明の第2の発明の磁気記録媒体は、
図5に示すように、基体21上に第1の下地膜22およ
び第2の下地膜23を介して磁性膜24を形成してなる
構成を有している。なお、必要に応じて磁性膜24上に
保護膜25を形成する。
【0031】第2の発明において、磁性膜においては、
第2の下地膜の結晶領域上に最密六方構造を有するCo
PtOが成長し、第2の下地膜の非晶質領域上には、C
oPtOにおける酸素が多く含まれる非晶質領域が存在
する。このため、磁性膜の磁性粒子の分離が促進され、
4000Oeを越える高いHcおよび0.2以下のΔM
が達成される。このため、高線分解能で、低ノイズで高
いS/N比を有する磁気記録媒体が提供することができ
る。
第2の下地膜の結晶領域上に最密六方構造を有するCo
PtOが成長し、第2の下地膜の非晶質領域上には、C
oPtOにおける酸素が多く含まれる非晶質領域が存在
する。このため、磁性膜の磁性粒子の分離が促進され、
4000Oeを越える高いHcおよび0.2以下のΔM
が達成される。このため、高線分解能で、低ノイズで高
いS/N比を有する磁気記録媒体が提供することができ
る。
【0032】なお、第1および第2の発明において、基
体としては、ガラス基板、シリコン基板、炭素基板等を
用いることができる。また、磁性膜を構成するCoPt
O系合金とは、CoPt合金に酸素が少なくとも10原
子%含有されている合金をいい、CoPtOにCr、Z
r、Ta等の添加元素が含まれているものも含む。この
CoPtO系合金において、結晶相と結晶相よりも酸素
を多く含む非晶質相を有する構造であることにより、磁
気記録媒体の信号品質が良好となり、媒体ノイズを小さ
くすることができる。また、この構造は、本質的に結晶
磁気異方性が大きいので、将来の高密度記録用磁気記録
媒体の材料として好適である。
体としては、ガラス基板、シリコン基板、炭素基板等を
用いることができる。また、磁性膜を構成するCoPt
O系合金とは、CoPt合金に酸素が少なくとも10原
子%含有されている合金をいい、CoPtOにCr、Z
r、Ta等の添加元素が含まれているものも含む。この
CoPtO系合金において、結晶相と結晶相よりも酸素
を多く含む非晶質相を有する構造であることにより、磁
気記録媒体の信号品質が良好となり、媒体ノイズを小さ
くすることができる。また、この構造は、本質的に結晶
磁気異方性が大きいので、将来の高密度記録用磁気記録
媒体の材料として好適である。
【0033】以下、本発明の実施例について図面を参照
して具体的に説明する。 (実施例1)ガラス基板上にスパッタリングにより厚さ
360nmのV膜を形成した。スパッタリングは、外径
5インチのVターゲットを用い、ターゲット−基板間距
離170mm、スパッタ圧2Pa、投入電力2.5kW
下で行った。
して具体的に説明する。 (実施例1)ガラス基板上にスパッタリングにより厚さ
360nmのV膜を形成した。スパッタリングは、外径
5インチのVターゲットを用い、ターゲット−基板間距
離170mm、スパッタ圧2Pa、投入電力2.5kW
下で行った。
【0034】次いで、V膜上に酸素を25原子%含む厚
さ5〜20nmのCoPtCrO膜を形成した。CoP
tCrO膜の形成は、外径5インチのCo−20原子%
Pt−3原子%Crターゲットを用い、ターゲット−基
板間距離を170mmとし、酸素を含むArスパッタ圧
を12Paとし、投入電力120Wで行った。なお、C
oPtCrO膜については、スパッタリングの際の時間
を制御することにより、種々の膜厚のものを形成した。
このようにして、ガラス基板上にV膜を介してCoPt
CrO膜を形成してなる、磁性膜の膜厚が異なる種々の
磁気記録媒体を作製した。
さ5〜20nmのCoPtCrO膜を形成した。CoP
tCrO膜の形成は、外径5インチのCo−20原子%
Pt−3原子%Crターゲットを用い、ターゲット−基
板間距離を170mmとし、酸素を含むArスパッタ圧
を12Paとし、投入電力120Wで行った。なお、C
oPtCrO膜については、スパッタリングの際の時間
を制御することにより、種々の膜厚のものを形成した。
このようにして、ガラス基板上にV膜を介してCoPt
CrO膜を形成してなる、磁性膜の膜厚が異なる種々の
磁気記録媒体を作製した。
【0035】また、ガラス基板上にスパッタリングによ
り厚さ21nmのNb膜を形成した。スパッタリング
は、外径5インチのNbターゲットを用い、ターゲット
−基板間距離150mm、スパッタ圧0.6Pa、投入
電力2kW下で行った。さらに、さらに、Nb膜上にス
パッタリングにより厚さ9nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのカーボンターゲ
ットを用い、ターゲット−基板間距離150mm、スパ
ッタ圧2Pa、投入電力1kW下で行った。次いで、N
b膜上に酸素を25原子%含む厚さ5〜20nmのCo
PtCrO膜を上記と同様にして形成した。このように
して、ガラス基板上にカーボン膜およびNb膜を介して
CoPtCrO膜を形成してなる、磁性膜の膜厚が異な
る種々の磁気記録媒体を作製した。
り厚さ21nmのNb膜を形成した。スパッタリング
は、外径5インチのNbターゲットを用い、ターゲット
−基板間距離150mm、スパッタ圧0.6Pa、投入
電力2kW下で行った。さらに、さらに、Nb膜上にス
パッタリングにより厚さ9nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのカーボンターゲ
ットを用い、ターゲット−基板間距離150mm、スパ
ッタ圧2Pa、投入電力1kW下で行った。次いで、N
b膜上に酸素を25原子%含む厚さ5〜20nmのCo
PtCrO膜を上記と同様にして形成した。このように
して、ガラス基板上にカーボン膜およびNb膜を介して
CoPtCrO膜を形成してなる、磁性膜の膜厚が異な
る種々の磁気記録媒体を作製した。
【0036】従来例として、ガラス基板上にスパッタリ
ングにより直接CoPtCrO膜を形成してなる、磁性
膜の膜厚が異なる種々の磁気記録媒体を作製した。な
お、CoPtCrO膜の形成は上記と同様にして行っ
た。
ングにより直接CoPtCrO膜を形成してなる、磁性
膜の膜厚が異なる種々の磁気記録媒体を作製した。な
お、CoPtCrO膜の形成は上記と同様にして行っ
た。
【0037】これらの磁気記録媒体について、その残留
磁化量を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定し、
残留磁化量・磁性膜の膜厚Mr・tを算出した。また、
磁性膜のv・Isb(磁気粒子の磁化量)を振動試料型磁
力計(VSM)による測定結果に基づいて算出した。こ
のようにして算出されたMr・tおよびv・Isbの関係
を図2に示す。
磁化量を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定し、
残留磁化量・磁性膜の膜厚Mr・tを算出した。また、
磁性膜のv・Isb(磁気粒子の磁化量)を振動試料型磁
力計(VSM)による測定結果に基づいて算出した。こ
のようにして算出されたMr・tおよびv・Isbの関係
を図2に示す。
【0038】図2から分かるように、本発明の磁気記録
媒体(CoPtCrO/V/Sub、CoPtCrO/
C/Nb/Sub)はv・Isbが0.2×10-14 em
u以下であった。一方、従来の磁気記録媒体(CoPt
CrO/Sub)はv・Isbが0.3×10-14 emu
以上であり、特にMr・tが0.6memu/cm2 以下
では1.0×10-14 emu近くに大きくなる。
媒体(CoPtCrO/V/Sub、CoPtCrO/
C/Nb/Sub)はv・Isbが0.2×10-14 em
u以下であった。一方、従来の磁気記録媒体(CoPt
CrO/Sub)はv・Isbが0.3×10-14 emu
以上であり、特にMr・tが0.6memu/cm2 以下
では1.0×10-14 emu近くに大きくなる。
【0039】また、本発明の磁気記録媒体では、Mr・
t/v・Isbの値は5.5×1011個/cm2 であったの
に対し、従来の磁気記録媒体では、Mr・t/v・Isb
の値は3.0×1011個/cm2 であり、しかも、Mr・
tが0.6memu/cm2 以下でMr・t/v・Isbの
値は急激に低下する。
t/v・Isbの値は5.5×1011個/cm2 であったの
に対し、従来の磁気記録媒体では、Mr・t/v・Isb
の値は3.0×1011個/cm2 であり、しかも、Mr・
tが0.6memu/cm2 以下でMr・t/v・Isbの
値は急激に低下する。
【0040】また、本発明の磁気記録媒体では、Mr・
tが0.6memu/cm2 以下においてS/Nは36d
Bであったのに対し、従来の磁気記録媒体では、Mr・
tが0.6memu/cm2 以下においてS/Nは20d
B以下であった。 (実施例2)ガラス基板上にスパッタリングにより厚さ
360nmのV膜を実施例1と同様にして形成した。次
いで、V膜上に酸素を25原子%含むCoPtO膜をC
o−20原子%Pt−3原子%Crターゲットの代わり
にCo−24原子%Ptターゲットを用いること以外は
実施例1と同様にして形成した。なお、CoPtO膜に
ついては、スパッタリングの際の時間を制御することに
より、種々の膜厚のものを形成した。このようにして、
ガラス基板上にV膜を介してCoPtO膜を形成してな
る、磁性膜の膜厚が異なる種々の磁気記録媒体を作製し
た。
tが0.6memu/cm2 以下においてS/Nは36d
Bであったのに対し、従来の磁気記録媒体では、Mr・
tが0.6memu/cm2 以下においてS/Nは20d
B以下であった。 (実施例2)ガラス基板上にスパッタリングにより厚さ
360nmのV膜を実施例1と同様にして形成した。次
いで、V膜上に酸素を25原子%含むCoPtO膜をC
o−20原子%Pt−3原子%Crターゲットの代わり
にCo−24原子%Ptターゲットを用いること以外は
実施例1と同様にして形成した。なお、CoPtO膜に
ついては、スパッタリングの際の時間を制御することに
より、種々の膜厚のものを形成した。このようにして、
ガラス基板上にV膜を介してCoPtO膜を形成してな
る、磁性膜の膜厚が異なる種々の磁気記録媒体を作製し
た。
【0041】従来例として、ガラス基板上にスパッタリ
ングにより直接CoPtO膜を形成してなる、磁性膜の
膜厚が異なる種々の磁気記録媒体を作製した。なお、C
oPtO膜の形成は上記と同様にして行った。
ングにより直接CoPtO膜を形成してなる、磁性膜の
膜厚が異なる種々の磁気記録媒体を作製した。なお、C
oPtO膜の形成は上記と同様にして行った。
【0042】これらの磁気記録媒体について、その磁気
特性を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定し、残
留磁化量、保磁力、抗磁力角形比を求めた。得られた残
留磁化量および保磁力の結果を用いて、残留磁化量・磁
性膜の膜厚Mr・tと保磁力Hcおよび抗磁力角形比S
* との関係を図3に示した。
特性を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定し、残
留磁化量、保磁力、抗磁力角形比を求めた。得られた残
留磁化量および保磁力の結果を用いて、残留磁化量・磁
性膜の膜厚Mr・tと保磁力Hcおよび抗磁力角形比S
* との関係を図3に示した。
【0043】図3から分かるように、下地膜としてV膜
を用いた本発明の磁気記録媒体においては、磁性膜の膜
厚tが15nmのときに、残留磁化量と磁性膜の膜厚と
の積Mr・tが0.48memu/cm2 であり、保磁
力Hcが2750Oeであった。また、tが9.8nm
のときに、Mr・tが0.35memu/cm2 であ
り、Hcが2600Oeであった。また、tが6nmの
ときに、Mr・tが0.15memu/cm2 であり、
Hcが1900Oeであった。
を用いた本発明の磁気記録媒体においては、磁性膜の膜
厚tが15nmのときに、残留磁化量と磁性膜の膜厚と
の積Mr・tが0.48memu/cm2 であり、保磁
力Hcが2750Oeであった。また、tが9.8nm
のときに、Mr・tが0.35memu/cm2 であ
り、Hcが2600Oeであった。また、tが6nmの
ときに、Mr・tが0.15memu/cm2 であり、
Hcが1900Oeであった。
【0044】また、本発明の磁気記録媒体の磁性膜を分
析電子顕微鏡で解析したところ、その組織は結晶相と非
晶質相からなり、非晶質相に酸素が多く偏析しているこ
とが確認された。さらに、抗磁力角形比S* はすべて
0.4〜0.6以下で良好な値であった。
析電子顕微鏡で解析したところ、その組織は結晶相と非
晶質相からなり、非晶質相に酸素が多く偏析しているこ
とが確認された。さらに、抗磁力角形比S* はすべて
0.4〜0.6以下で良好な値であった。
【0045】一方、ガラス基板上に直接磁性膜を形成し
た従来の磁気記録媒体においては、tが17nmのとき
に、Mr・tが0.9memu/cm2 であり、Hcが
2100Oeであり問題のないレベルであった。しかし
ながら、tが13.8nmのときに、Mr・tが0.6
2memu/cm2 であり、Hcが1760Oeであ
り、tが10nmのときに、Mr・tが0.56mem
u/cm2 であり、Hcが310Oeであり、磁性膜が
薄くなると、保磁力が急激に低下することが分かった。 (実施例3)ガラス基板上にスパッタリングにより厚さ
120nmのV膜を形成した。スパッタリングは、外径
5インチのVターゲットを用い、ターゲット−基板間距
離170mm、スパッタ圧0.65Pa、投入電力2.
5kW下で行った。
た従来の磁気記録媒体においては、tが17nmのとき
に、Mr・tが0.9memu/cm2 であり、Hcが
2100Oeであり問題のないレベルであった。しかし
ながら、tが13.8nmのときに、Mr・tが0.6
2memu/cm2 であり、Hcが1760Oeであ
り、tが10nmのときに、Mr・tが0.56mem
u/cm2 であり、Hcが310Oeであり、磁性膜が
薄くなると、保磁力が急激に低下することが分かった。 (実施例3)ガラス基板上にスパッタリングにより厚さ
120nmのV膜を形成した。スパッタリングは、外径
5インチのVターゲットを用い、ターゲット−基板間距
離170mm、スパッタ圧0.65Pa、投入電力2.
5kW下で行った。
【0046】次いで、V膜上にCoPtCrO膜を形成
した。CoPtCrO膜の形成は、外径5インチのCo
−20原子%Pt−3原子%Crターゲットを用い、タ
ーゲット−基板間距離を170mmとし、酸素を含むA
rスパッタ圧を12Paとし、投入電力200Wで行っ
た。なお、CoPtCrO膜については、スパッタリン
グの際の時間を制御することにより、種々の膜厚のもの
を形成した。このようにして、ガラス基板上にV膜を介
してCoPtCrO膜を形成してなる、磁性膜の膜厚が
異なる種々の磁気記録媒体を作製した。
した。CoPtCrO膜の形成は、外径5インチのCo
−20原子%Pt−3原子%Crターゲットを用い、タ
ーゲット−基板間距離を170mmとし、酸素を含むA
rスパッタ圧を12Paとし、投入電力200Wで行っ
た。なお、CoPtCrO膜については、スパッタリン
グの際の時間を制御することにより、種々の膜厚のもの
を形成した。このようにして、ガラス基板上にV膜を介
してCoPtCrO膜を形成してなる、磁性膜の膜厚が
異なる種々の磁気記録媒体を作製した。
【0047】従来例として、ガラス基板上にスパッタリ
ングにより直接CoPtCrO膜を形成してなる、磁性
膜の膜厚が異なる種々の磁気記録媒体を作製した。な
お、CoPtCrO膜の形成は上記と同様にして行っ
た。
ングにより直接CoPtCrO膜を形成してなる、磁性
膜の膜厚が異なる種々の磁気記録媒体を作製した。な
お、CoPtCrO膜の形成は上記と同様にして行っ
た。
【0048】これらの磁気記録媒体について、その磁気
特性を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定し、残
留磁化量、保磁力、抗磁力角形比を求めた。得られた残
留磁化量および保磁力の結果を用いて、残留磁化量・磁
性膜の膜厚Mr・tと保磁力Hcおよび抗磁力角形比S
* との関係を図4に示した。
特性を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定し、残
留磁化量、保磁力、抗磁力角形比を求めた。得られた残
留磁化量および保磁力の結果を用いて、残留磁化量・磁
性膜の膜厚Mr・tと保磁力Hcおよび抗磁力角形比S
* との関係を図4に示した。
【0049】図4から分かるように、下地膜としてV膜
を用いた本発明の磁気記録媒体においては、磁性膜の膜
厚tが15nmのときに、残留磁化量と磁性膜の膜厚と
の積Mr・tが0.48memu/cm2 であり、保磁
力Hcが3200Oeであった。また、tが9nmのと
きに、Mr・tが0.35memu/cm2 であり、H
cが2800Oeであった。また、tが7nmのとき
に、Mr・tが0.22memu/cm2 であり、Hc
が2350Oeであった。
を用いた本発明の磁気記録媒体においては、磁性膜の膜
厚tが15nmのときに、残留磁化量と磁性膜の膜厚と
の積Mr・tが0.48memu/cm2 であり、保磁
力Hcが3200Oeであった。また、tが9nmのと
きに、Mr・tが0.35memu/cm2 であり、H
cが2800Oeであった。また、tが7nmのとき
に、Mr・tが0.22memu/cm2 であり、Hc
が2350Oeであった。
【0050】また、本発明の磁気記録媒体の磁性膜を分
析電子顕微鏡で解析したところ、その組織は結晶相と非
晶質相からなり、非晶質相に酸素が多く偏析しているこ
とが確認された。さらに、抗磁力角形比S* はすべて
0.4〜0.65で良好な値であった。
析電子顕微鏡で解析したところ、その組織は結晶相と非
晶質相からなり、非晶質相に酸素が多く偏析しているこ
とが確認された。さらに、抗磁力角形比S* はすべて
0.4〜0.65で良好な値であった。
【0051】一方、ガラス基板上に直接磁性膜を形成し
た従来の磁気記録媒体においては、tが24nmのとき
に、Mr・tが0.9memu/cm2 であり、Hcが
2100Oeであり問題のないレベルであった。しかし
ながら、tが8nmのときに、Mr・tが0.58me
mu/cm2 であり、Hcが1700Oeであり、tが
6nmのときに、Mr・tが0.55memu/cm2
であり、Hcが300Oeであり、磁性膜が薄くなる
と、保磁力が急激に低下することが分かった。また、抗
磁力角形比S* が非常に大きく、実用レベルの最適範囲
0.4〜0.82を逸脱していた。
た従来の磁気記録媒体においては、tが24nmのとき
に、Mr・tが0.9memu/cm2 であり、Hcが
2100Oeであり問題のないレベルであった。しかし
ながら、tが8nmのときに、Mr・tが0.58me
mu/cm2 であり、Hcが1700Oeであり、tが
6nmのときに、Mr・tが0.55memu/cm2
であり、Hcが300Oeであり、磁性膜が薄くなる
と、保磁力が急激に低下することが分かった。また、抗
磁力角形比S* が非常に大きく、実用レベルの最適範囲
0.4〜0.82を逸脱していた。
【0052】なお、下地膜としてCr膜を用いた場合、
Mr・tが0.5以下では、保磁力は1100Oeであ
り、角形比は0.3であった。また、酸素を含まないC
oPt/Vの膜構成においては、膜厚が小さいMr・t
が0.5以下ではノイズが大きかった。 (実施例4)ガラス基板上にスパッタリングにより厚さ
50nmのV−Nb膜を形成した。スパッタリングは、
外径5インチのVターゲットおよびNbターゲットを用
い、ターゲット−基板間距離120mm、スパッタ圧
0.3Pa下で行った。なお、V−Nb膜については、
スパッタリングの際の投入電力を制御することにより、
種々の組成のものを形成した。
Mr・tが0.5以下では、保磁力は1100Oeであ
り、角形比は0.3であった。また、酸素を含まないC
oPt/Vの膜構成においては、膜厚が小さいMr・t
が0.5以下ではノイズが大きかった。 (実施例4)ガラス基板上にスパッタリングにより厚さ
50nmのV−Nb膜を形成した。スパッタリングは、
外径5インチのVターゲットおよびNbターゲットを用
い、ターゲット−基板間距離120mm、スパッタ圧
0.3Pa下で行った。なお、V−Nb膜については、
スパッタリングの際の投入電力を制御することにより、
種々の組成のものを形成した。
【0053】次いで、V−Nb膜上に厚さ12nmのC
oPtCrO膜を形成した。CoPtCrO膜の形成
は、外径5インチのCo−26原子%Pt−3原子%C
rターゲットを用い、ターゲット−基板間距離を200
mmとし、酸素を含むArスパッタ圧を10Paとし、
投入電力2.5kWで行った。このようにして、ガラス
基板上にV−Nb膜を介してCoPtCrO膜を形成し
てなる、下地膜材料の組成が異なる種々の磁気記録媒体
を作製した。
oPtCrO膜を形成した。CoPtCrO膜の形成
は、外径5インチのCo−26原子%Pt−3原子%C
rターゲットを用い、ターゲット−基板間距離を200
mmとし、酸素を含むArスパッタ圧を10Paとし、
投入電力2.5kWで行った。このようにして、ガラス
基板上にV−Nb膜を介してCoPtCrO膜を形成し
てなる、下地膜材料の組成が異なる種々の磁気記録媒体
を作製した。
【0054】従来例として、ガラス基板上にスパッタリ
ングにより直接CoPtCrO膜を形成してなる磁気記
録媒体を作製した。なお、CoPtCrO膜の形成は上
記と同様にして行った。
ングにより直接CoPtCrO膜を形成してなる磁気記
録媒体を作製した。なお、CoPtCrO膜の形成は上
記と同様にして行った。
【0055】これらの磁気記録媒体について、その磁気
特性を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定し、残
留磁化量、保磁力、抗磁力角形比を求めた。その結果、
V−10原子%Nbの下地膜を用いた磁気記録媒体は、
Hc最大値で2800Oeを示し、V膜を下地膜とした
場合(2200Oe)に比べて高い値であった。また、
Mr・tは0.36memu/cm2 であった。
特性を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定し、残
留磁化量、保磁力、抗磁力角形比を求めた。その結果、
V−10原子%Nbの下地膜を用いた磁気記録媒体は、
Hc最大値で2800Oeを示し、V膜を下地膜とした
場合(2200Oe)に比べて高い値であった。また、
Mr・tは0.36memu/cm2 であった。
【0056】Nbを10原子%以上添加したV−Nb膜
を下地膜とする磁気記録媒体は、保磁力が低かった。ま
た、抗磁力角形比S* については、Nb含有量10原子
%までは0.65〜0.70に増大し、さらにNb含有
量が増加すると減少した。
を下地膜とする磁気記録媒体は、保磁力が低かった。ま
た、抗磁力角形比S* については、Nb含有量10原子
%までは0.65〜0.70に増大し、さらにNb含有
量が増加すると減少した。
【0057】一方、ガラス基板上に直接磁性膜を形成し
た従来の磁気記録媒体においては、保磁力は500Oe
と低かった。実施例4においては、基板内周から外周に
温度勾配を持たせるように基板表面側から赤外線ランプ
により加熱しながら、基板を回転させてV−Nb膜を形
成し、その上にCoPtCrO膜を形成することによ
り、磁性膜にその円周方向に容易軸を有する磁気異方性
を付与した。このとき、抗磁力角形比S* が最適範囲内
で0.7〜0.82と大きくなった。 (実施例5)ガラス基板上にスパッタリングにより第1
の下地膜として厚さ21nmのNb膜を形成した。スパ
ッタリングは、外径5インチのNbターゲットを用い、
ターゲット−基板間距離170mm、スパッタ圧2P
a、投入電力2.5kW下で行った。Nb膜の膜厚21
nmは、その結晶配向性が充分となる値である。
た従来の磁気記録媒体においては、保磁力は500Oe
と低かった。実施例4においては、基板内周から外周に
温度勾配を持たせるように基板表面側から赤外線ランプ
により加熱しながら、基板を回転させてV−Nb膜を形
成し、その上にCoPtCrO膜を形成することによ
り、磁性膜にその円周方向に容易軸を有する磁気異方性
を付与した。このとき、抗磁力角形比S* が最適範囲内
で0.7〜0.82と大きくなった。 (実施例5)ガラス基板上にスパッタリングにより第1
の下地膜として厚さ21nmのNb膜を形成した。スパ
ッタリングは、外径5インチのNbターゲットを用い、
ターゲット−基板間距離170mm、スパッタ圧2P
a、投入電力2.5kW下で行った。Nb膜の膜厚21
nmは、その結晶配向性が充分となる値である。
【0058】次いで、Nb膜上にスパッタリングにより
第2の下地膜である厚さ10nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCターゲットを
用い、ターゲット−基板間距離170mm、スパッタ圧
2Pa、投入電力600W下で行った。なお、カーボン
膜については、スパッタリングの際の時間を制御するこ
とにより、種々の膜厚のものを形成した。
第2の下地膜である厚さ10nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCターゲットを
用い、ターゲット−基板間距離170mm、スパッタ圧
2Pa、投入電力600W下で行った。なお、カーボン
膜については、スパッタリングの際の時間を制御するこ
とにより、種々の膜厚のものを形成した。
【0059】次いで、カーボン膜上にスパッタリングに
より磁性膜である厚さ20nmのCoPtO膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCo−24原子
%−Ptターゲットを用い、ターゲット−基板間距離1
70mm、酸素を含むArスパッタ圧8Pa、投入電力
400W下で行った。
より磁性膜である厚さ20nmのCoPtO膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCo−24原子
%−Ptターゲットを用い、ターゲット−基板間距離1
70mm、酸素を含むArスパッタ圧8Pa、投入電力
400W下で行った。
【0060】最後に、CoPtO膜上にスパッタリング
により保護膜として厚さ10nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCターゲットを
用い、ターゲット−基板間距離170mm、Arスパッ
タ圧2Pa、投入電力600W下で行った。
により保護膜として厚さ10nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCターゲットを
用い、ターゲット−基板間距離170mm、Arスパッ
タ圧2Pa、投入電力600W下で行った。
【0061】このようにして作製された、第2の下地膜
の膜厚が異なる種々の磁気記録媒体について、その保磁
力を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定した。そ
の結果を図6および下記第1表に示す。
の膜厚が異なる種々の磁気記録媒体について、その保磁
力を振動試料型磁力計(VSM)を用いて測定した。そ
の結果を図6および下記第1表に示す。
【0062】
【表1】
【0063】図6および第1表から明らかなように、第
2の下地膜であるカーボン膜がある本発明の磁気記録媒
体(試料2〜5)は保磁力Hcが非常に高いものであ
り、△Mも小さいものであった。これに対してカーボン
膜を有しない磁気記録媒体(試料1)のは、保磁力Hc
が非常に低く、△Mも大きいものであった。
2の下地膜であるカーボン膜がある本発明の磁気記録媒
体(試料2〜5)は保磁力Hcが非常に高いものであ
り、△Mも小さいものであった。これに対してカーボン
膜を有しない磁気記録媒体(試料1)のは、保磁力Hc
が非常に低く、△Mも大きいものであった。
【0064】なお、カーボン膜には、CoPtO膜への
Nbの拡散を防止する効果もあると考えられ、この効果
も高Hc化に寄与したものと思われる。 (実施例6)ガラス基板上にスパッタリングにより第1
の下地膜として厚さ21nmのNb膜を形成した。スパ
ッタリングは、外径5インチのNbターゲットを用い、
ターゲット−基板間距離170mm、スパッタ圧0.6
Pa、投入電力2.5kW下で行った。Nb膜の膜厚2
1nmは、その結晶配向性が充分となる値である。
Nbの拡散を防止する効果もあると考えられ、この効果
も高Hc化に寄与したものと思われる。 (実施例6)ガラス基板上にスパッタリングにより第1
の下地膜として厚さ21nmのNb膜を形成した。スパ
ッタリングは、外径5インチのNbターゲットを用い、
ターゲット−基板間距離170mm、スパッタ圧0.6
Pa、投入電力2.5kW下で行った。Nb膜の膜厚2
1nmは、その結晶配向性が充分となる値である。
【0065】次いで、Nb膜上にスパッタリングにより
第2の下地膜である厚さ13nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCターゲットを
用い、ターゲット−基板間距離120mm、スパッタ圧
2Pa、投入電力600W下で行った。なお、カーボン
膜については、スパッタリングの際の時間を制御するこ
とにより、種々の膜厚のものを形成した。
第2の下地膜である厚さ13nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCターゲットを
用い、ターゲット−基板間距離120mm、スパッタ圧
2Pa、投入電力600W下で行った。なお、カーボン
膜については、スパッタリングの際の時間を制御するこ
とにより、種々の膜厚のものを形成した。
【0066】次いで、カーボン膜上にスパッタリングに
より磁性膜である厚さ24.5nmのCoPtO膜を形
成した。スパッタリングは、外径5インチのCo−24
原子%Ptターゲットを用い、ターゲット−基板間距離
170mm、酸素を含むArスパッタ圧12Pa、投入
電力120W下で行った。なお、CoPtO膜について
は、スパッタリングの際の時間を制御することにより、
種々の膜厚のものを形成した。
より磁性膜である厚さ24.5nmのCoPtO膜を形
成した。スパッタリングは、外径5インチのCo−24
原子%Ptターゲットを用い、ターゲット−基板間距離
170mm、酸素を含むArスパッタ圧12Pa、投入
電力120W下で行った。なお、CoPtO膜について
は、スパッタリングの際の時間を制御することにより、
種々の膜厚のものを形成した。
【0067】最後に、CoPtO膜上にスパッタリング
により保護膜として厚さ8nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCo−24原子
%Ptターゲットを用い、ターゲット−基板間距離17
0mm、Arスパッタ圧2Pa、投入電力600W下で
行った。
により保護膜として厚さ8nmのカーボン膜を形成し
た。スパッタリングは、外径5インチのCo−24原子
%Ptターゲットを用い、ターゲット−基板間距離17
0mm、Arスパッタ圧2Pa、投入電力600W下で
行った。
【0068】このようにして作製された、磁性膜の膜厚
が異なる種々の磁気記録媒体について、その保磁力を振
動試料型磁力計(VSM)を用いて測定した。その結果
を図7および第2表に示す。
が異なる種々の磁気記録媒体について、その保磁力を振
動試料型磁力計(VSM)を用いて測定した。その結果
を図7および第2表に示す。
【0069】
【表2】
【0070】図7および第2表から明らかなように、C
oPtO膜の膜厚が14nm以上の磁気記録媒体(試料
3,4)は保磁力が非常に大きいものであった。また、
このときの△Mは小さかった。
oPtO膜の膜厚が14nm以上の磁気記録媒体(試料
3,4)は保磁力が非常に大きいものであった。また、
このときの△Mは小さかった。
【0071】図8にNb膜上に形成したCoPtO膜の
表面の透過電子顕微鏡像を示す。また、図9にNb膜上
にカーボン膜を介して形成したCoPtO膜の表面の透
過電子顕微鏡像を示す。図8および図9から分かるよう
に、図9に示す組織は、磁性粒子間の非晶質相が広がっ
ている。したがって、Nb膜上にカーボン膜を介して形
成したCoPtO膜は、磁性粒子間の交換相互作用を低
減させていると考えられ、これによりHcが高く、ΔM
が小さくなったと思われる。
表面の透過電子顕微鏡像を示す。また、図9にNb膜上
にカーボン膜を介して形成したCoPtO膜の表面の透
過電子顕微鏡像を示す。図8および図9から分かるよう
に、図9に示す組織は、磁性粒子間の非晶質相が広がっ
ている。したがって、Nb膜上にカーボン膜を介して形
成したCoPtO膜は、磁性粒子間の交換相互作用を低
減させていると考えられ、これによりHcが高く、ΔM
が小さくなったと思われる。
【0072】実施例5および6においては、第1の下地
膜としてNb膜を用い、第2の下地膜としてカーボン膜
を用いた例について説明しているが、第1の下地膜の材
料として、Nb、V、およびCrからなる群より選ばれ
た少なくとも一つの元素を含むものを用いても同様の効
果が得られ、第2の下地膜の材料として、ボロン、ボロ
ンナイトライド、および二酸化ケイ素からなる群より選
ばれた少なくとも一つを含むものを用いても同様の効果
が得られる。
膜としてNb膜を用い、第2の下地膜としてカーボン膜
を用いた例について説明しているが、第1の下地膜の材
料として、Nb、V、およびCrからなる群より選ばれ
た少なくとも一つの元素を含むものを用いても同様の効
果が得られ、第2の下地膜の材料として、ボロン、ボロ
ンナイトライド、および二酸化ケイ素からなる群より選
ばれた少なくとも一つを含むものを用いても同様の効果
が得られる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の発明
の磁気記録媒体は、基体上に形成された下地膜と、前記
下地膜上に形成されており、CoPtO系合金で構成さ
れた磁性膜とを具備するので、磁性膜の膜厚が薄くて
も、すなわち磁性膜の残留磁化量(Mr)と磁性膜の膜
厚(t)の積が小さくても、高い保磁力を示す高密度記
録に適したものである。
の磁気記録媒体は、基体上に形成された下地膜と、前記
下地膜上に形成されており、CoPtO系合金で構成さ
れた磁性膜とを具備するので、磁性膜の膜厚が薄くて
も、すなわち磁性膜の残留磁化量(Mr)と磁性膜の膜
厚(t)の積が小さくても、高い保磁力を示す高密度記
録に適したものである。
【0074】これにより、磁気ヘッドで記録した際の磁
気記録媒体の磁化遷移幅を小さくすることができ、記録
密度を高めることができる。また、磁化遷移幅が小さく
なることにより、磁化遷移領域からのノイズ量が小さく
なり、磁気記録媒体のS/N比が向上する。また、磁性
膜内で磁気異方性の大きさが揃うことにより、熱擾乱の
影響が少なくなる。
気記録媒体の磁化遷移幅を小さくすることができ、記録
密度を高めることができる。また、磁化遷移幅が小さく
なることにより、磁化遷移領域からのノイズ量が小さく
なり、磁気記録媒体のS/N比が向上する。また、磁性
膜内で磁気異方性の大きさが揃うことにより、熱擾乱の
影響が少なくなる。
【0075】また、本発明の第2の発明の磁気記録媒体
は、基体上に形成されており、体心立方格子を形成する
結晶構造を有する結晶で構成された第1の下地膜と、前
記第1の下地膜上に形成されており、非晶質材料で構成
された第2の下地膜と、前記第2の下地膜上に形成され
ており、CoPtO系合金で構成された磁性膜とを具備
するので、磁性膜中において磁性粒子が磁気的に分離さ
れており、高い保磁力を示す高密度記録に適したもので
ある。
は、基体上に形成されており、体心立方格子を形成する
結晶構造を有する結晶で構成された第1の下地膜と、前
記第1の下地膜上に形成されており、非晶質材料で構成
された第2の下地膜と、前記第2の下地膜上に形成され
ており、CoPtO系合金で構成された磁性膜とを具備
するので、磁性膜中において磁性粒子が磁気的に分離さ
れており、高い保磁力を示す高密度記録に適したもので
ある。
【図1】本発明の第1の発明にかかる磁気記録媒体を示
す断面図。
す断面図。
【図2】本発明の第1の発明にかかる磁気記録媒体にお
ける磁性膜の磁化量を示す特性図。
ける磁性膜の磁化量を示す特性図。
【図3】本発明の第1の発明にかかる磁気記録媒体の磁
気特性を示す特性図。
気特性を示す特性図。
【図4】本発明の第1の発明にかかる磁気記録媒体の磁
気特性を示す特性図。
気特性を示す特性図。
【図5】本発明の第2の発明にかかる磁気記録媒体を示
す断面図。
す断面図。
【図6】本発明の第2の発明にかかる磁気記録媒体にお
ける保磁力の第2の下地膜の膜厚依存性を示す特性図。
ける保磁力の第2の下地膜の膜厚依存性を示す特性図。
【図7】本発明の第2の発明にかかる磁気記録媒体にお
ける保磁力の磁性膜の膜厚依存性を示す特性図。
ける保磁力の磁性膜の膜厚依存性を示す特性図。
【図8】Nb下地膜のみを有する従来の磁気記録媒体を
示す顕微鏡写真。
示す顕微鏡写真。
【図9】Nb下地膜上にカーボン下地膜を形成した本発
明の第2の発明にかかる磁気記録媒体を示す顕微鏡写
真。
明の第2の発明にかかる磁気記録媒体を示す顕微鏡写
真。
11,21…基体、12…下地膜、13,24…磁性
膜、22…第1の下地膜、23…第2の下地膜、25…
保護膜。
膜、22…第1の下地膜、23…第2の下地膜、25…
保護膜。
Claims (15)
- 【請求項1】 基体上に形成されており、バナジウムを
主成分とする材料から構成された下地膜と、前記下地膜
上に形成されており、CoPtO系合金で構成された磁
性膜とを具備することを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 前記下地膜により前記基体を構成する材
料と前記CoPtO系合金が格子整合されている請求項
1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 基体上に形成された下地膜と、前記下地
膜上に形成されており、CoPtO系合金で構成された
磁性膜とを具備し、前記磁性膜の磁化量v・Isbが0<
v・Isb≦0.3×10-14 emuを満足することを特
徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項4】 前記磁性膜の面内方向における残留磁化
量と前記磁性膜の膜厚との積Mr・tおよび磁性膜の磁
化量v・Isbの比(Mr・t/v・Isb)が3.5×1
011個/cm2 以上である請求項3記載の磁気記録媒体。 - 【請求項5】 前記下地膜は、バナジウムを主成分とす
る材料から構成されている請求項3記載の磁気記録媒
体。 - 【請求項6】 基体上に形成された下地膜と、前記下地
膜上に形成されており、CoPtO系合金で構成された
磁性膜とを具備し、前記磁性膜の面内方向における残留
磁化量と前記磁性膜の膜厚との積Mr・tに対する保磁
力Hcの値Hc/(Mr・t)が少なくとも6000で
あることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項7】 前記下地膜は、バナジウムを主成分とす
る材料から構成されている請求項6記載の磁気記録媒
体。 - 【請求項8】 基体上に形成された下地膜と、前記下地
膜上に形成されており、CoPtO系合金で構成された
磁性膜とを具備し、前記磁性膜の膜厚が15nm以下で
あり、前記磁性膜の面内方向における抗磁力角形S* が
0.4〜0.82であることを特徴とする磁気記録媒
体。 - 【請求項9】 前記下地膜は、バナジウムを主成分とす
る材料から構成されている請求項8記載の磁気記録媒
体。 - 【請求項10】 前記磁性膜を構成するCoPtO系合
金は酸素を少なくとも10原子%含有し、前記磁性膜は
結晶相と前記結晶相よりも酸素を多く含む非晶質相を有
する請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項11】 前記磁性膜が面内方向において磁気異
方性を有する請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項12】 基体上に形成されており、体心立方格
子を形成する結晶構造を有する結晶で構成された第1の
下地膜と、前記第1の下地膜上に形成されており、非晶
質材料で構成された第2の下地膜と、前記第2の下地膜
上に形成されており、CoPtO系合金で構成された磁
性膜とを具備することを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項13】 前記第1の下地膜が前記基体上に複数
の島状に形成されている請求項12記載の磁気記録媒
体。 - 【請求項14】 前記第1の下地膜を構成する材料がニ
オブ、バナジウム、およびクロムからなる群より選ばれ
た少なくとも一つの元素を含む請求項12記載の磁気記
録媒体。 - 【請求項15】 前記第2の下地膜を構成する材料がカ
ーボン、ボロン、ボロンナイトライド、および二酸化ケ
イ素からなる群より選ばれた少なくとも一つを含む請求
項12記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23915396A JPH09138936A (ja) | 1995-09-12 | 1996-09-10 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-234353 | 1995-09-12 | ||
| JP23435395 | 1995-09-12 | ||
| JP23915396A JPH09138936A (ja) | 1995-09-12 | 1996-09-10 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09138936A true JPH09138936A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=26531517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23915396A Pending JPH09138936A (ja) | 1995-09-12 | 1996-09-10 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09138936A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002157730A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-05-31 | Univ Waseda | 磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置 |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP23915396A patent/JPH09138936A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002157730A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-05-31 | Univ Waseda | 磁気記録媒体、その製造方法、および磁気記録再生装置 |
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