JPH0913903A - ガスタービン動翼 - Google Patents
ガスタービン動翼Info
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- JPH0913903A JPH0913903A JP16077495A JP16077495A JPH0913903A JP H0913903 A JPH0913903 A JP H0913903A JP 16077495 A JP16077495 A JP 16077495A JP 16077495 A JP16077495 A JP 16077495A JP H0913903 A JPH0913903 A JP H0913903A
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- thermal expansion
- blade
- metal
- ceramic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】セラミックス外被と金属製翼軸部の金属製カバ
ーとの接触部において、材料の熱伸び差により発生する
応力を最小とする。 【構成】セラミックス外被8と金属製カバー9aとの間
に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材14を配
設し、この傾斜組成材14におけるセラミックス外被8
および金属製カバー9aと接触する部分の熱膨張係数
を、それぞれセラミックス外被8および金属製カバー9
aと同一の熱膨張係数に設定した。
ーとの接触部において、材料の熱伸び差により発生する
応力を最小とする。 【構成】セラミックス外被8と金属製カバー9aとの間
に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材14を配
設し、この傾斜組成材14におけるセラミックス外被8
および金属製カバー9aと接触する部分の熱膨張係数
を、それぞれセラミックス外被8および金属製カバー9
aと同一の熱膨張係数に設定した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン動翼に係
り、特にガス通路部にセラミックスを適用したガスター
ビン動翼に関する。
り、特にガス通路部にセラミックスを適用したガスター
ビン動翼に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスタービンは、図8に示すよ
うに構成されており、ガスタービン1と同軸に設けられ
た圧縮器2の駆動によって圧縮された圧縮空気を燃焼器
3に案内し、この燃焼器3のライナー4の部分で燃料と
ともに燃焼させる。燃焼による高温の燃焼ガスは、トラ
ンジションピース5,静翼6を経て動翼7に導き、この
動翼7を回転駆動させてガスタービン1の仕事をさせる
ようになっている。
うに構成されており、ガスタービン1と同軸に設けられ
た圧縮器2の駆動によって圧縮された圧縮空気を燃焼器
3に案内し、この燃焼器3のライナー4の部分で燃料と
ともに燃焼させる。燃焼による高温の燃焼ガスは、トラ
ンジションピース5,静翼6を経て動翼7に導き、この
動翼7を回転駆動させてガスタービン1の仕事をさせる
ようになっている。
【0003】この種のガスタービンにおいては、タービ
ン入口ガス温度を上昇させると、タービン熱効率が上昇
することが知られており、タービン入口ガス温度を上昇
させるために、ガスタービン1の燃焼器3や動翼7・静
翼6の材料には耐熱性超合金材料が使用されている。し
かし、このような耐熱性超合金より耐熱性に優れたセラ
ミックス材料を、ガスタービン部品として用いることが
例えば特開昭59−119001号公報や特開昭59−
160001号公報などに開示されている。
ン入口ガス温度を上昇させると、タービン熱効率が上昇
することが知られており、タービン入口ガス温度を上昇
させるために、ガスタービン1の燃焼器3や動翼7・静
翼6の材料には耐熱性超合金材料が使用されている。し
かし、このような耐熱性超合金より耐熱性に優れたセラ
ミックス材料を、ガスタービン部品として用いることが
例えば特開昭59−119001号公報や特開昭59−
160001号公報などに開示されている。
【0004】セラミックス材料は、その固有の性質とし
て耐熱性が優れている反面、脆いという欠点を有してお
り、小さな傷に対しても極めて脆弱であり、また熱的,
機械的衝撃に対しても弱い。このため、羽根植込部と有
効部をセラミックス材料で一体成形する羽根も提案され
ているものの、応力集中部での応力軽減法や金属との接
触部における過大応力の克服といった点で未だ実用化に
至っていないのが現状である。
て耐熱性が優れている反面、脆いという欠点を有してお
り、小さな傷に対しても極めて脆弱であり、また熱的,
機械的衝撃に対しても弱い。このため、羽根植込部と有
効部をセラミックス材料で一体成形する羽根も提案され
ているものの、応力集中部での応力軽減法や金属との接
触部における過大応力の克服といった点で未だ実用化に
至っていないのが現状である。
【0005】そこで、セラミックス材料は、引張荷重に
は弱いが、圧縮荷重には強いという特性があり、この長
所を活かすために金属製芯金とセラミックススリーブと
を組み合わせた方式のセラミックス動翼が特開昭59−
119001号公報に開示されている。図9(A),
(B)はそのセラミックススリーブ型動翼を示したもの
である。
は弱いが、圧縮荷重には強いという特性があり、この長
所を活かすために金属製芯金とセラミックススリーブと
を組み合わせた方式のセラミックス動翼が特開昭59−
119001号公報に開示されている。図9(A),
(B)はそのセラミックススリーブ型動翼を示したもの
である。
【0006】図9(A),(B)に示すように、高温ガ
スに晒される羽根通路部外表面に、セラミックススリー
ブ(セラミックス製外被)8が配設され、このセラミッ
クススリーブ8の内側に金属製翼軸部としての芯金9が
設けられている。このような組み合わせ方式のセラミッ
クス動翼では、芯金9がロータに植え込まれる構造とな
っており、運転中にセラミックススリーブ8に発生する
遠心力は金属製カバーとしての頂部カバー9aで受け止
められ、セラミックススリーブ8には圧縮荷重のみが作
用する。引張荷重は芯金9の有効部で発生するが、この
部分はガス温度に比べ温度が低く、金属材料で構成して
も十分に使用に耐えることができる。
スに晒される羽根通路部外表面に、セラミックススリー
ブ(セラミックス製外被)8が配設され、このセラミッ
クススリーブ8の内側に金属製翼軸部としての芯金9が
設けられている。このような組み合わせ方式のセラミッ
クス動翼では、芯金9がロータに植え込まれる構造とな
っており、運転中にセラミックススリーブ8に発生する
遠心力は金属製カバーとしての頂部カバー9aで受け止
められ、セラミックススリーブ8には圧縮荷重のみが作
用する。引張荷重は芯金9の有効部で発生するが、この
部分はガス温度に比べ温度が低く、金属材料で構成して
も十分に使用に耐えることができる。
【0007】そして、図9(A),(B)に示すセラミ
ックススリーブ型動翼は、芯金9の翼先端側からセラミ
ックススリーブ8を挿入し、その後芯金9と同一金属製
の頂部カバー9aを装着し、次に芯金9と頂部カバー9
aとの拡散接合部10を高温雰囲気下で加圧し、接合一
体構造としている。
ックススリーブ型動翼は、芯金9の翼先端側からセラミ
ックススリーブ8を挿入し、その後芯金9と同一金属製
の頂部カバー9aを装着し、次に芯金9と頂部カバー9
aとの拡散接合部10を高温雰囲気下で加圧し、接合一
体構造としている。
【0008】また、冷却空気は、植込部から芯金9に向
けて冷却空気孔11を通り、頂部カバー9aに形成され
た冷却空気孔11aからタービン動翼外に排出されるよ
うになっており、この間動翼を冷却するため、この冷却
空気も芯金9および頂部カバー9aを熱損傷から保護す
る機能を果たしている。
けて冷却空気孔11を通り、頂部カバー9aに形成され
た冷却空気孔11aからタービン動翼外に排出されるよ
うになっており、この間動翼を冷却するため、この冷却
空気も芯金9および頂部カバー9aを熱損傷から保護す
る機能を果たしている。
【0009】このようなセラミックススリーブ型動翼
は、高温となる羽根通路部にセラミックスを使用する一
方、比較的温度が低く、高引張応力が発生する羽根植込
部に金属材料を使用し、両材料の長所を活かす構造とな
っている。
は、高温となる羽根通路部にセラミックスを使用する一
方、比較的温度が低く、高引張応力が発生する羽根植込
部に金属材料を使用し、両材料の長所を活かす構造とな
っている。
【0010】ところで、タービン動翼を高温の作動ガス
環境中で高速回転させると、頂部カバー9a、芯金9お
よびセラミックススリーブ8には、前述したように遠心
力が作用するとともに、熱膨張による伸びが生じる。こ
こで、芯金9と頂部カバー9aの構成材料となる耐熱性
超合金は、例えばNi基合金の場合、熱膨張係数が1.
5×10-5/℃程度であり、セラミックススリーブ8の
構成材料となる窒化珪素や炭化珪素などの材料の熱膨張
係数は、3.5〜4×10-6/℃程度で、耐熱性超合金
の熱膨張係数に対して1/4〜1/5である。
環境中で高速回転させると、頂部カバー9a、芯金9お
よびセラミックススリーブ8には、前述したように遠心
力が作用するとともに、熱膨張による伸びが生じる。こ
こで、芯金9と頂部カバー9aの構成材料となる耐熱性
超合金は、例えばNi基合金の場合、熱膨張係数が1.
5×10-5/℃程度であり、セラミックススリーブ8の
構成材料となる窒化珪素や炭化珪素などの材料の熱膨張
係数は、3.5〜4×10-6/℃程度で、耐熱性超合金
の熱膨張係数に対して1/4〜1/5である。
【0011】このため、頂部カバー9aとセラミックス
スリーブ8とでは大きな熱伸び差が生じ、セラミックス
スリーブ8が遠心力によって頂部カバー9aに強く押し
付けられる接触部においては、大きな摩擦力が発生す
る。その結果、セラミックススリーブ8の頂部カバー9
aとの接触箇所には、強い引張応力や剪断応力が生じる
ため、これらの応力に弱いセラミックススリーブ8は破
損する可能性もある。
スリーブ8とでは大きな熱伸び差が生じ、セラミックス
スリーブ8が遠心力によって頂部カバー9aに強く押し
付けられる接触部においては、大きな摩擦力が発生す
る。その結果、セラミックススリーブ8の頂部カバー9
aとの接触箇所には、強い引張応力や剪断応力が生じる
ため、これらの応力に弱いセラミックススリーブ8は破
損する可能性もある。
【0012】そこで、図10(A),(B)に示す従来
例では、頂部カバー9aに変形可能な突起12を形成
し、この突起12によりセラミックススリーブ8に発生
する応力を軽減するようにしている。すなわち、この従
来例では頂部カバー9aのセラミックススリーブ8の頂
部端面に対向する箇所に変形可能な薄板状の突起12を
接合している。
例では、頂部カバー9aに変形可能な突起12を形成
し、この突起12によりセラミックススリーブ8に発生
する応力を軽減するようにしている。すなわち、この従
来例では頂部カバー9aのセラミックススリーブ8の頂
部端面に対向する箇所に変形可能な薄板状の突起12を
接合している。
【0013】この突起12は、セラミックススリーブ8
の周形状に合わせてリング状に2列配列し、この2列の
突起12の間にはシール板13が挟み込まれている。こ
の突起12には、図10(B)に示すように複数個の切
込み部12aが形成され、これらは互いに分断され、接
触するセラミックススリーブ8の変形に追従できるよう
にしている。
の周形状に合わせてリング状に2列配列し、この2列の
突起12の間にはシール板13が挟み込まれている。こ
の突起12には、図10(B)に示すように複数個の切
込み部12aが形成され、これらは互いに分断され、接
触するセラミックススリーブ8の変形に追従できるよう
にしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術では、熱伸び差により発生する応力
を、耐熱鋼で構成した頂部カバー9aの突起12の根元
の変形により吸収しているため、短時間の運転で、かつ
起動・停止回数もかなり少ない場合には有効であるが、
実機のような運転時間が長く、起動・停止も頻繁に行う
場合には、突起12の根元での損傷が加速し、やがて突
起12が破損し、セラミックススリーブ8自体も破壊す
ることになる。因みに、これは起動・停止による突起1
2の根元での変形が繰り返されることによる疲労や、高
温、高応力下で変形が進行するクリープによる損傷によ
って、突起12の根元が変形して亀裂が発生することに
なるからである。
ような従来の技術では、熱伸び差により発生する応力
を、耐熱鋼で構成した頂部カバー9aの突起12の根元
の変形により吸収しているため、短時間の運転で、かつ
起動・停止回数もかなり少ない場合には有効であるが、
実機のような運転時間が長く、起動・停止も頻繁に行う
場合には、突起12の根元での損傷が加速し、やがて突
起12が破損し、セラミックススリーブ8自体も破壊す
ることになる。因みに、これは起動・停止による突起1
2の根元での変形が繰り返されることによる疲労や、高
温、高応力下で変形が進行するクリープによる損傷によ
って、突起12の根元が変形して亀裂が発生することに
なるからである。
【0015】さらに、上述した組み合わせ方式のセラミ
ックス動翼では、ガスタービンの出力が大となり、その
翼長が増大するに従ってセラミックスに発生する応力は
過大となる。図11は起動時に発生する頂部カバー9a
との熱伸び差によりセラミックススリーブ8に発生する
応力の分布図を示し、翼長が短い翼では十分に許容され
る応力も翼長の増大に伴う接触荷重の増大によって、熱
伸び差応力も許容応力を越える可能性がある。また、熱
伸び差を軽減する構造も実際のガスタービンでは、長時
間の運転に対して信頼性を維持する必要がある。
ックス動翼では、ガスタービンの出力が大となり、その
翼長が増大するに従ってセラミックスに発生する応力は
過大となる。図11は起動時に発生する頂部カバー9a
との熱伸び差によりセラミックススリーブ8に発生する
応力の分布図を示し、翼長が短い翼では十分に許容され
る応力も翼長の増大に伴う接触荷重の増大によって、熱
伸び差応力も許容応力を越える可能性がある。また、熱
伸び差を軽減する構造も実際のガスタービンでは、長時
間の運転に対して信頼性を維持する必要がある。
【0016】以上説明したように、ガスタービン翼の機
能性を損なうことなく、強度的に優れたセラミックス材
をスリーブとして翼に適用する際、長時間の経年的使用
に耐え、また多数の起動・停止にも破損のない動翼構造
の実現が技術的重要課題となっている。
能性を損なうことなく、強度的に優れたセラミックス材
をスリーブとして翼に適用する際、長時間の経年的使用
に耐え、また多数の起動・停止にも破損のない動翼構造
の実現が技術的重要課題となっている。
【0017】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、セラミックス外被と金属製翼軸部の金属製カバ
ーとの接触部において、材料の熱膨張率の差(熱伸び
差)により発生する応力を最小とし、長時間の使用にも
耐え、多数の起動・停止にも損傷することのないガスタ
ービン動翼を提供することを目的とする。
もので、セラミックス外被と金属製翼軸部の金属製カバ
ーとの接触部において、材料の熱膨張率の差(熱伸び
差)により発生する応力を最小とし、長時間の使用にも
耐え、多数の起動・停止にも損傷することのないガスタ
ービン動翼を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、金属製翼軸部とこの翼軸
部に被着されるセラミックス外被とを組み合わせ、上記
金属製翼軸部に金属製カバーが装着されたガスタービン
動翼において、上記セラミックス外被と上記金属製カバ
ーとの間に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材
を配設し、この傾斜組成材における上記セラミックス外
被および上記金属製カバーと接触する部分の熱膨張係数
を、それぞれ上記セラミックス外被および上記金属製カ
バーと同一の熱膨張係数に設定したことを特徴とする。
ために、本発明の請求項1は、金属製翼軸部とこの翼軸
部に被着されるセラミックス外被とを組み合わせ、上記
金属製翼軸部に金属製カバーが装着されたガスタービン
動翼において、上記セラミックス外被と上記金属製カバ
ーとの間に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材
を配設し、この傾斜組成材における上記セラミックス外
被および上記金属製カバーと接触する部分の熱膨張係数
を、それぞれ上記セラミックス外被および上記金属製カ
バーと同一の熱膨張係数に設定したことを特徴とする。
【0019】請求項2は、金属製翼軸部とこの翼軸部に
被着されるセラミックス外被とを組み合わせ、上記金属
製翼軸部に金属製カバーが装着されたガスタービン動翼
において、上記セラミックス外被の上記金属製カバーと
接触する部分に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組
成材を一体に形成したことを特徴とする。
被着されるセラミックス外被とを組み合わせ、上記金属
製翼軸部に金属製カバーが装着されたガスタービン動翼
において、上記セラミックス外被の上記金属製カバーと
接触する部分に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組
成材を一体に形成したことを特徴とする。
【0020】請求項3は、金属製翼軸部とこの翼軸部に
被着されるセラミックス外被とを組み合わせ、上記金属
製翼軸部に金属製カバーが装着されたガスタービン動翼
において、上記金属製カバーの上記セラミックス外被と
接触する部分に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組
成材を一体に形成したことを特徴とする。
被着されるセラミックス外被とを組み合わせ、上記金属
製翼軸部に金属製カバーが装着されたガスタービン動翼
において、上記金属製カバーの上記セラミックス外被と
接触する部分に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組
成材を一体に形成したことを特徴とする。
【0021】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1において
は、セラミックス外被と金属製カバーとの間に、熱膨張
係数が連続的に変化する傾斜組成材を配設し、この傾斜
組成材におけるセラミックス外被および金属製カバーと
接触する部分の熱膨張係数を、それぞれセラミックス外
被および金属製カバーと同一の熱膨張係数に設定したこ
とにより、セラミックス外被および金属製カバーに発生
する熱伸び差応力を最小にすることができる。
は、セラミックス外被と金属製カバーとの間に、熱膨張
係数が連続的に変化する傾斜組成材を配設し、この傾斜
組成材におけるセラミックス外被および金属製カバーと
接触する部分の熱膨張係数を、それぞれセラミックス外
被および金属製カバーと同一の熱膨張係数に設定したこ
とにより、セラミックス外被および金属製カバーに発生
する熱伸び差応力を最小にすることができる。
【0022】すなわち、傾斜組成材において、熱膨張の
大きな金属製カバーと接触する部分では、金属と同等の
熱膨張係数の材料が熱変形し、セラミックス外被と接触
する部分では、セラミックスと同等の熱膨張係数の材料
が熱変形することにより、見かけ上は、セラミックス外
被と金属製カバーとの熱伸び差が傾斜組成材で吸収され
ることになる。
大きな金属製カバーと接触する部分では、金属と同等の
熱膨張係数の材料が熱変形し、セラミックス外被と接触
する部分では、セラミックスと同等の熱膨張係数の材料
が熱変形することにより、見かけ上は、セラミックス外
被と金属製カバーとの熱伸び差が傾斜組成材で吸収され
ることになる。
【0023】請求項2においては、セラミックス外被の
金属製カバーと接触する部分に、熱膨張係数が連続的に
変化する傾斜組成材を一体に形成したことにより、その
接触部の熱膨張係数が同一となるため、熱伸び差応力を
最小にすることができる。
金属製カバーと接触する部分に、熱膨張係数が連続的に
変化する傾斜組成材を一体に形成したことにより、その
接触部の熱膨張係数が同一となるため、熱伸び差応力を
最小にすることができる。
【0024】請求項3においては、金属製カバーのセラ
ミックス外被と接触する部分に、熱膨張係数が連続的に
変化する傾斜組成材を一体に形成したことにより、請求
項2と同様に、その接触部の熱膨張係数が同一となるた
め、熱伸び差応力を最小にすることができる。
ミックス外被と接触する部分に、熱膨張係数が連続的に
変化する傾斜組成材を一体に形成したことにより、請求
項2と同様に、その接触部の熱膨張係数が同一となるた
め、熱伸び差応力を最小にすることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0026】図1は本発明に係るガスタービン動翼の第
1実施例を示す要部断面図である。なお、従来の構成と
同一または対応する部分には図10と同一の符号を用い
て説明する。
1実施例を示す要部断面図である。なお、従来の構成と
同一または対応する部分には図10と同一の符号を用い
て説明する。
【0027】本実施例は、ガスタービン動翼の金属製翼
軸部としての芯金9と、この芯金9に被着される翼有効
部としてのセラミックススリーブ(セラミックス外被)
8とを組み合わせ、その後芯金9と同一金属製の頂部カ
バー9aを装着して動翼を形成する。そして、芯金9の
頂部カバー9aとセラミックススリーブ8との間には、
熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材14が配設さ
れている。
軸部としての芯金9と、この芯金9に被着される翼有効
部としてのセラミックススリーブ(セラミックス外被)
8とを組み合わせ、その後芯金9と同一金属製の頂部カ
バー9aを装着して動翼を形成する。そして、芯金9の
頂部カバー9aとセラミックススリーブ8との間には、
熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材14が配設さ
れている。
【0028】すなわち、傾斜組成材14において、熱膨
張係数の大きな頂部カバー9aと接触する部分では、耐
熱鋼と同等の熱膨張係数(1.5×10-5/℃)を有す
るように、またセラミックス材と接触する部分では、セ
ラミックスと同等の熱膨張係数(3.5〜4×10-6/
℃程度)となるように、傾斜組成材14が接触する相手
材と同一の熱膨張係数に設定され、熱伸び差緩衝材料と
しての機能を有している。
張係数の大きな頂部カバー9aと接触する部分では、耐
熱鋼と同等の熱膨張係数(1.5×10-5/℃)を有す
るように、またセラミックス材と接触する部分では、セ
ラミックスと同等の熱膨張係数(3.5〜4×10-6/
℃程度)となるように、傾斜組成材14が接触する相手
材と同一の熱膨張係数に設定され、熱伸び差緩衝材料と
しての機能を有している。
【0029】そして、傾斜組成材14は、内部の熱膨張
係数を連続的に変化した材料を作成し、セラミックスス
リーブ8を芯金9に組み込む際に、この材料をセラミッ
クススリーブ8の頂部の頂部カバー9aとの間に挟み込
んで取り付ける。
係数を連続的に変化した材料を作成し、セラミックスス
リーブ8を芯金9に組み込む際に、この材料をセラミッ
クススリーブ8の頂部の頂部カバー9aとの間に挟み込
んで取り付ける。
【0030】ところで、タービン動翼を高温の作動ガス
環境中で高速回転させると、傾斜組成材14は、セラミ
ックススリーブ8およびそれ自身に作用する遠心力によ
り頂部カバー9aに強く押し付けられるため、定常運転
時には設置位置が移動することはないが、起動・停止時
の回転数の少ない場合には、接触力が弱く、翼振動など
により設置位置が変わることが考えれる。そのため、頂
部カバー9aの一部に突起9bを形成することにより、
位置ずれを防止することができる。
環境中で高速回転させると、傾斜組成材14は、セラミ
ックススリーブ8およびそれ自身に作用する遠心力によ
り頂部カバー9aに強く押し付けられるため、定常運転
時には設置位置が移動することはないが、起動・停止時
の回転数の少ない場合には、接触力が弱く、翼振動など
により設置位置が変わることが考えれる。そのため、頂
部カバー9aの一部に突起9bを形成することにより、
位置ずれを防止することができる。
【0031】傾斜組成材14は、金属とセラミックスの
中間的な特性を有する部分安定化ジルコニアなどを用い
て、その部分安定化度を変化させて作成することができ
る。実際の製造法としては、気相法、固相法、液相法な
どが挙げられる。
中間的な特性を有する部分安定化ジルコニアなどを用い
て、その部分安定化度を変化させて作成することができ
る。実際の製造法としては、気相法、固相法、液相法な
どが挙げられる。
【0032】上記気相法は、気相からの析出により、機
能要素を合成しながら傾斜化を図る方法であり、セラミ
ックス系長繊維複合材料のように基材をCVD(化学蒸
着法)やCVI(化学蒸気充填法)により充填する場合
には、特に有効である。
能要素を合成しながら傾斜化を図る方法であり、セラミ
ックス系長繊維複合材料のように基材をCVD(化学蒸
着法)やCVI(化学蒸気充填法)により充填する場合
には、特に有効である。
【0033】上記固相法は、予め原料粉末を傾斜組成的
に積層した成形体を焼結や反応焼結で固める方法であ
り、組織の緻密化を図るために、ホットプレスやHIP
(熱間静水圧加圧法)により加圧焼結する。組織粉末の
組成には、コンピュータ制御による連続自動積層法など
により、連続的に組成を変化させて作成する。
に積層した成形体を焼結や反応焼結で固める方法であ
り、組織の緻密化を図るために、ホットプレスやHIP
(熱間静水圧加圧法)により加圧焼結する。組織粉末の
組成には、コンピュータ制御による連続自動積層法など
により、連続的に組成を変化させて作成する。
【0034】上記液相法は、液相からの固化や析出によ
り機能要素を析出凝固させながら、基材に傾斜積層する
方法である。プラズマ溶射法はこの方法の一つであり、
原料粉末を自動的に配合比を変えながら搬送し、一つの
プラズマトーチから溶射する方法と、複数のトーチを用
いて独立に調整しながら放射する方法とがある。いずれ
の方法も金属要素の酸化を防止し、コーティング膜のポ
ロシティー(空孔)の減少と密着強度を高めるため、減
圧溶射をする。
り機能要素を析出凝固させながら、基材に傾斜積層する
方法である。プラズマ溶射法はこの方法の一つであり、
原料粉末を自動的に配合比を変えながら搬送し、一つの
プラズマトーチから溶射する方法と、複数のトーチを用
いて独立に調整しながら放射する方法とがある。いずれ
の方法も金属要素の酸化を防止し、コーティング膜のポ
ロシティー(空孔)の減少と密着強度を高めるため、減
圧溶射をする。
【0035】この他に、それぞれの方法を複合化した方
法もあり、気相法と液相法、固相法と液相法を組み合わ
せて、互いにプロセスの長所を活かし、欠点を補完する
複合プロセスによっても作成することができる。
法もあり、気相法と液相法、固相法と液相法を組み合わ
せて、互いにプロセスの長所を活かし、欠点を補完する
複合プロセスによっても作成することができる。
【0036】また、単独に傾斜組成材14を作成するの
ではなく、それぞれの方法を適用する際、セラミックス
スリーブ8や芯金9の頂部カバー9aに直接傾斜組成材
14を形成することも可能である。
ではなく、それぞれの方法を適用する際、セラミックス
スリーブ8や芯金9の頂部カバー9aに直接傾斜組成材
14を形成することも可能である。
【0037】次に、本実施例の作用について説明する。
【0038】図2(A),(B)は傾斜組成材14の低
温時および高温時の変形状態を示す説明図である。ター
ビンの停止時には、図2(A)に示すように芯金9およ
びセラミックススリーブ8には遠心力が作用せず、接触
力も小さい状態(ばねなどによる押し付け力のみ)にあ
り、互いに熱伸び差による応力が発生しない状態であ
る。
温時および高温時の変形状態を示す説明図である。ター
ビンの停止時には、図2(A)に示すように芯金9およ
びセラミックススリーブ8には遠心力が作用せず、接触
力も小さい状態(ばねなどによる押し付け力のみ)にあ
り、互いに熱伸び差による応力が発生しない状態であ
る。
【0039】この状態でガスタービンの回転を上昇させ
て、高温ガスに晒すと、芯金9、傾斜組成材14および
セラミックススリーブ8間に接触力が生じ、接触した状
態で、温度上昇による熱膨張が起こる。傾斜組成材14
が配されていない場合には、熱膨張係数の大きな頂部カ
バー9aは大きく熱膨張することとなり、セラミックス
スリーブ8は熱膨張が小さいため、芯金9の熱膨張に追
従して大きな引張応力が発生することとなる。
て、高温ガスに晒すと、芯金9、傾斜組成材14および
セラミックススリーブ8間に接触力が生じ、接触した状
態で、温度上昇による熱膨張が起こる。傾斜組成材14
が配されていない場合には、熱膨張係数の大きな頂部カ
バー9aは大きく熱膨張することとなり、セラミックス
スリーブ8は熱膨張が小さいため、芯金9の熱膨張に追
従して大きな引張応力が発生することとなる。
【0040】しかし、両者の間に熱膨張特性を傾斜した
傾斜組成材14を配設することにより、図2(B)に示
すようにセラミックススリーブ8と接する部分の傾斜組
成材14がセラミックスと同一の熱膨張をするため、セ
ラミックススリーブ8と傾斜組成材14が接する部分に
熱伸び差による応力は発生しなくなる。
傾斜組成材14を配設することにより、図2(B)に示
すようにセラミックススリーブ8と接する部分の傾斜組
成材14がセラミックスと同一の熱膨張をするため、セ
ラミックススリーブ8と傾斜組成材14が接する部分に
熱伸び差による応力は発生しなくなる。
【0041】しかし、傾斜組成材14にはこの大きな熱
伸び差を緩衝するため、その内部に応力が発生する。図
3は傾斜組成材14の幅をdとし、幅方向に対して熱膨
張特性を指数関数で変化させた場合の熱膨張係数の変化
を示す。すなわち、幅方向の位置xでの熱膨張係数αは
セラミックス材の熱膨張係数をα0 、芯金9の熱膨張係
数をα1 として、
伸び差を緩衝するため、その内部に応力が発生する。図
3は傾斜組成材14の幅をdとし、幅方向に対して熱膨
張特性を指数関数で変化させた場合の熱膨張係数の変化
を示す。すなわち、幅方向の位置xでの熱膨張係数αは
セラミックス材の熱膨張係数をα0 、芯金9の熱膨張係
数をα1 として、
【数1】α=α0 +(α1 −α0 )(x/d)p で与えられたとすると、指数pを変化させて熱膨張係数
の分布を変化させた場合、発生する最大応力は、その材
料強度との比(最大応力/材料強度)として図4に示す
ように与えられる。この応力比は傾斜組成材14の幅が
大きくなるほど低下するが、同一の幅d=d1 ,d=d
2 ではそれぞれある指数の値p1 ,p2 で極小となる特
性が得られている。
の分布を変化させた場合、発生する最大応力は、その材
料強度との比(最大応力/材料強度)として図4に示す
ように与えられる。この応力比は傾斜組成材14の幅が
大きくなるほど低下するが、同一の幅d=d1 ,d=d
2 ではそれぞれある指数の値p1 ,p2 で極小となる特
性が得られている。
【0042】このように傾斜組成分布により変化する発
生応力を最小にするため、図5に示すような手順が考え
られる。すなわち、図5に示すように、ステップS1で
芯金9とセラミックススリーブ8の使用条件(境界条
件)が決定されると、ステップS2で材料物性データベ
ースから適用可能な材料の物性値を得て、その幅方向の
傾斜組成分布を想定して与える(ステップS3)。ステ
ップS4では、この分布形状に沿ってまず温度解析を行
い、次いでその解析データに基づき熱応力分布解析を実
施する(ステップS5)。さらに、他の分布形状により
得られた応力に比較しても小さくなるように、この解析
を繰り返して実施する。
生応力を最小にするため、図5に示すような手順が考え
られる。すなわち、図5に示すように、ステップS1で
芯金9とセラミックススリーブ8の使用条件(境界条
件)が決定されると、ステップS2で材料物性データベ
ースから適用可能な材料の物性値を得て、その幅方向の
傾斜組成分布を想定して与える(ステップS3)。ステ
ップS4では、この分布形状に沿ってまず温度解析を行
い、次いでその解析データに基づき熱応力分布解析を実
施する(ステップS5)。さらに、他の分布形状により
得られた応力に比較しても小さくなるように、この解析
を繰り返して実施する。
【0043】このようにして得られた応力は、ある傾斜
組成材の幅に対するものであるため、この応力が許容応
力に比較して十分小さくなるように傾斜組成材の幅を決
定する(ステップS6,S7)。この決定された傾斜組
成材の組成分布は、温度変化時に発生する応力が最小と
なって、ガスタービンの起動・停止にも十分耐えるもの
である。
組成材の幅に対するものであるため、この応力が許容応
力に比較して十分小さくなるように傾斜組成材の幅を決
定する(ステップS6,S7)。この決定された傾斜組
成材の組成分布は、温度変化時に発生する応力が最小と
なって、ガスタービンの起動・停止にも十分耐えるもの
である。
【0044】さらに、本実施例の効果について説明す
る。
る。
【0045】従来、頂部カバー9aに形成した突起12
の変形により、熱伸び差を吸収するガスタービン動翼で
は、実機での運転時間も長く、起動・停止も頻繁に行う
場合、突起12の根元で高温での損傷が加速して突起1
2が破損し、セラミックススリーブ8自体も破壊するこ
とになる。
の変形により、熱伸び差を吸収するガスタービン動翼で
は、実機での運転時間も長く、起動・停止も頻繁に行う
場合、突起12の根元で高温での損傷が加速して突起1
2が破損し、セラミックススリーブ8自体も破壊するこ
とになる。
【0046】しかし、本実施例による動翼構造では、熱
膨張特性を傾斜させた傾斜組成材14を中間に配設した
ことにより、それぞれが接触する材料の熱膨張が同じに
なるため、熱伸び差の応力がなくなり、急激な温度変化
に対しても過大な応力を発生させることなく、十分に健
全性を保持することができる。
膨張特性を傾斜させた傾斜組成材14を中間に配設した
ことにより、それぞれが接触する材料の熱膨張が同じに
なるため、熱伸び差の応力がなくなり、急激な温度変化
に対しても過大な応力を発生させることなく、十分に健
全性を保持することができる。
【0047】また、傾斜組成材14の組成分布も発生す
る熱応力を考慮して決定することにより、長時間の運転
にも耐えるものとなる。そして、傾斜組成材14は従来
に比較して十分に剛性を有する材料で構成することがで
きるため、長時間、高温での使用環境においても経時的
にクリープ変形することがない。さらに、頻繁に行われ
る起動・停止に対しても応力変化が小さいので、疲労な
どにより破損することなく、翼の健全性を維持すること
ができる。
る熱応力を考慮して決定することにより、長時間の運転
にも耐えるものとなる。そして、傾斜組成材14は従来
に比較して十分に剛性を有する材料で構成することがで
きるため、長時間、高温での使用環境においても経時的
にクリープ変形することがない。さらに、頻繁に行われ
る起動・停止に対しても応力変化が小さいので、疲労な
どにより破損することなく、翼の健全性を維持すること
ができる。
【0048】図6は本発明に係るガスタービン動翼の第
2実施例を示す要部断面図である。なお、前記第1実施
例と同一または対応する部分には同一の符号を付して説
明する。以下の実施例についても同様である。
2実施例を示す要部断面図である。なお、前記第1実施
例と同一または対応する部分には同一の符号を付して説
明する。以下の実施例についても同様である。
【0049】図6に示すように、本実施例では、熱伸び
差緩衝材である傾斜組成材を単独に作成することなく、
頂部カバー9aと接触するセラミックススリーブ8の頂
部端面に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材1
4a部分を形成して一体化したものである。
差緩衝材である傾斜組成材を単独に作成することなく、
頂部カバー9aと接触するセラミックススリーブ8の頂
部端面に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材1
4a部分を形成して一体化したものである。
【0050】この実施例としては、セラミックススリー
ブ8がセラミックス系長繊維複合材の場合に適用が容易
となる。この長繊維複合材では、セラミックス基材の間
に長繊維が配されており、この長繊維で作成されたプリ
フォームと呼ばれる成形体にセラミックス基材を充填す
ることにより、複合材が作成されるものの、この充填の
過程をCVIなどの方法で行う場合には、傾斜組成成分
の材料を充填する際に蒸着させるガスの成分を連続的に
変化させることにより、容易に上記実施例を得ることが
できる。この場合にも頂部カバー9aとの接触部での熱
膨張差がないので、熱伸び差応力を最小に抑えることが
できる。その他の構成および作用は前記第1実施例と同
様であるのでその説明を省略する。
ブ8がセラミックス系長繊維複合材の場合に適用が容易
となる。この長繊維複合材では、セラミックス基材の間
に長繊維が配されており、この長繊維で作成されたプリ
フォームと呼ばれる成形体にセラミックス基材を充填す
ることにより、複合材が作成されるものの、この充填の
過程をCVIなどの方法で行う場合には、傾斜組成成分
の材料を充填する際に蒸着させるガスの成分を連続的に
変化させることにより、容易に上記実施例を得ることが
できる。この場合にも頂部カバー9aとの接触部での熱
膨張差がないので、熱伸び差応力を最小に抑えることが
できる。その他の構成および作用は前記第1実施例と同
様であるのでその説明を省略する。
【0051】図7は本発明に係るガスタービン動翼の第
3実施例を示す要部断面図である。図7に示すように、
本実施例では、セラミックススリーブ8と接触する頂部
カバー9aに傾斜組成材14bを作成し、頂部カバー9
aと一体化したものである。この場合には、減圧プラズ
マ溶射法などの液相法を適用して、傾斜組成材14bを
形成することができる。この方法では、比較的短時間に
複雑な形状の傾斜層を得ることができるため、溶射本来
の課題であるポロシティー(空孔)の減少と、基材との
密着強度の確保は最も重要な問題であるが、かなり実用
的な方法である。その他の構成および作用は前記第1実
施例と同様であるのでその説明を省略する。
3実施例を示す要部断面図である。図7に示すように、
本実施例では、セラミックススリーブ8と接触する頂部
カバー9aに傾斜組成材14bを作成し、頂部カバー9
aと一体化したものである。この場合には、減圧プラズ
マ溶射法などの液相法を適用して、傾斜組成材14bを
形成することができる。この方法では、比較的短時間に
複雑な形状の傾斜層を得ることができるため、溶射本来
の課題であるポロシティー(空孔)の減少と、基材との
密着強度の確保は最も重要な問題であるが、かなり実用
的な方法である。その他の構成および作用は前記第1実
施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0052】その他、前記第1〜第3実施例の効果とし
ては、各実施例を適用した場合、ガスタービンの大型化
によって翼が大きくなるに従い、増大するセラミックス
スリーブ8の遠心力に抗しても、十分に耐える構造であ
るため、長大翼にも適用可能な点である。また、各実施
例では、傾斜組成材14,14a,14bの材料成分と
ともに、傾斜組成材の幅を変えることができるので、そ
れぞれの使用条件によって最適な材料と形状を選定する
ことができる。
ては、各実施例を適用した場合、ガスタービンの大型化
によって翼が大きくなるに従い、増大するセラミックス
スリーブ8の遠心力に抗しても、十分に耐える構造であ
るため、長大翼にも適用可能な点である。また、各実施
例では、傾斜組成材14,14a,14bの材料成分と
ともに、傾斜組成材の幅を変えることができるので、そ
れぞれの使用条件によって最適な材料と形状を選定する
ことができる。
【0053】また、前記第1〜第3実施例の二次的効果
としては、セラミックススリーブ8と頂部カバー9aと
の接触部の応力が低下するため、従来まで応力の軽減の
ために、翼の断面形状や肉厚を流体力学的に効率の高い
形状から修正した場合もあるが、各実施例によって断面
形状なども流体力学的に最適な形状を選定でき、熱効率
も上昇させることができる。
としては、セラミックススリーブ8と頂部カバー9aと
の接触部の応力が低下するため、従来まで応力の軽減の
ために、翼の断面形状や肉厚を流体力学的に効率の高い
形状から修正した場合もあるが、各実施例によって断面
形状なども流体力学的に最適な形状を選定でき、熱効率
も上昇させることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、セラミックス外被と金属製カバーとの間に、
熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材を配設し、こ
の傾斜組成材におけるセラミックス外被および金属製カ
バーと接触する部分の熱膨張係数を、それぞれセラミッ
クス外被および金属製カバーと同一の熱膨張係数に設定
したことにより、セラミックス外被および金属製カバー
に発生する熱伸び差応力を最小にすることができ、急激
な温度変化に対しても過大な応力を発生させることな
く、十分に健全性を保持することができる。
によれば、セラミックス外被と金属製カバーとの間に、
熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材を配設し、こ
の傾斜組成材におけるセラミックス外被および金属製カ
バーと接触する部分の熱膨張係数を、それぞれセラミッ
クス外被および金属製カバーと同一の熱膨張係数に設定
したことにより、セラミックス外被および金属製カバー
に発生する熱伸び差応力を最小にすることができ、急激
な温度変化に対しても過大な応力を発生させることな
く、十分に健全性を保持することができる。
【0055】また、傾斜組成材の組成分布も発生する熱
応力を考慮して決定することにより、長時間の運転にも
耐えるものとなる。そして、傾斜組成材は従来に比較し
て十分に剛性を有する材料で構成することができるた
め、長時間、高温での使用環境においても経時的にクリ
ープ変形することがない。さらに、頻繁に行われる起動
・停止に対しても応力変化が小さいので、疲労などによ
り破損することなく、翼の健全性を維持することができ
る。
応力を考慮して決定することにより、長時間の運転にも
耐えるものとなる。そして、傾斜組成材は従来に比較し
て十分に剛性を有する材料で構成することができるた
め、長時間、高温での使用環境においても経時的にクリ
ープ変形することがない。さらに、頻繁に行われる起動
・停止に対しても応力変化が小さいので、疲労などによ
り破損することなく、翼の健全性を維持することができ
る。
【0056】請求項2によれば、セラミックス外被の金
属製カバーと接触する部分に、熱膨張係数が連続的に変
化する傾斜組成材を一体に形成したことにより、その接
触部の熱膨張係数が同一となるため、熱伸び差応力を最
小にすることができる。
属製カバーと接触する部分に、熱膨張係数が連続的に変
化する傾斜組成材を一体に形成したことにより、その接
触部の熱膨張係数が同一となるため、熱伸び差応力を最
小にすることができる。
【0057】請求項3によれば、金属製カバーのセラミ
ックス外被と接触する部分に、熱膨張係数が連続的に変
化する傾斜組成材を一体に形成したことにより、請求項
2と同様に、その接触部の熱膨張係数が同一となるた
め、熱伸び差応力を最小にすることができる。
ックス外被と接触する部分に、熱膨張係数が連続的に変
化する傾斜組成材を一体に形成したことにより、請求項
2と同様に、その接触部の熱膨張係数が同一となるた
め、熱伸び差応力を最小にすることができる。
【図1】本発明に係るガスタービン動翼の第1実施例を
示す要部断面図。
示す要部断面図。
【図2】(A),(B)は傾斜組成材の低温時および高
温時の変形状態を示す説明図。
温時の変形状態を示す説明図。
【図3】傾斜組成材の熱膨張係数の分布を示す図。
【図4】熱膨張係数の分布指数により変化する最大応力
比を示す図。
比を示す図。
【図5】傾斜組成材の最適組成分布を決定する手順を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図6】本発明に係るガスタービン動翼の第2実施例を
示す要部断面図。
示す要部断面図。
【図7】本発明に係るガスタービン動翼の第3実施例を
示す要部断面図。
示す要部断面図。
【図8】一般のガスタービンを示す断面図。
【図9】(A),(B)はセラミックススリーブ型動翼
を示す縦断面図,横断面図。
を示す縦断面図,横断面図。
【図10】(A),(B)は従来のガスタービン動翼の
一例を示す要部断面図,突起およびシール板を示す拡大
図。
一例を示す要部断面図,突起およびシール板を示す拡大
図。
【図11】セラミックススリーブ型動翼に発生する熱伸
び差応力の発生を示す説明図。
び差応力の発生を示す説明図。
1 ガスタービン 2 圧縮器 3 燃焼器 4 ライナー 5 トランジションピース 6 静翼 7 動翼 8 セラミックススリーブ(セラミックス外被) 9 芯金(金属製翼軸部) 9a 頂部カバー(金属製カバー) 10 拡散接合部 11 冷却空気孔 11a 冷却空気孔 12 突起 12a 切込み部 13 シール板 14 傾斜組成材 14a 傾斜組成材 14b 傾斜組成材
Claims (3)
- 【請求項1】 金属製翼軸部とこの翼軸部に被着される
セラミックス外被とを組み合わせ、上記金属製翼軸部に
金属製カバーが装着されたガスタービン動翼において、
上記セラミックス外被と上記金属製カバーとの間に、熱
膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材を配設し、この
傾斜組成材における上記セラミックス外被および上記金
属製カバーと接触する部分の熱膨張係数を、それぞれ上
記セラミックス外被および上記金属製カバーと同一の熱
膨張係数に設定したことを特徴とするガスタービン動
翼。 - 【請求項2】 金属製翼軸部とこの翼軸部に被着される
セラミックス外被とを組み合わせ、上記金属製翼軸部に
金属製カバーが装着されたガスタービン動翼において、
上記セラミックス外被の上記金属製カバーと接触する部
分に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材を一体
に形成したことを特徴とするガスタービン動翼。 - 【請求項3】 金属製翼軸部とこの翼軸部に被着される
セラミックス外被とを組み合わせ、上記金属製翼軸部に
金属製カバーが装着されたガスタービン動翼において、
上記金属製カバーの上記セラミックス外被と接触する部
分に、熱膨張係数が連続的に変化する傾斜組成材を一体
に形成したことを特徴とするガスタービン動翼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16077495A JPH0913903A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | ガスタービン動翼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16077495A JPH0913903A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | ガスタービン動翼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0913903A true JPH0913903A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15722171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16077495A Pending JPH0913903A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | ガスタービン動翼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0913903A (ja) |
-
1995
- 1995-06-27 JP JP16077495A patent/JPH0913903A/ja active Pending
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