JPH09139870A - 画像歪み修正装置及び火災監視消火システム - Google Patents

画像歪み修正装置及び火災監視消火システム

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JPH09139870A
JPH09139870A JP7317071A JP31707195A JPH09139870A JP H09139870 A JPH09139870 A JP H09139870A JP 7317071 A JP7317071 A JP 7317071A JP 31707195 A JP31707195 A JP 31707195A JP H09139870 A JPH09139870 A JP H09139870A
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angle
wide
fire
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Application number
JP7317071A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Kuroda
直之 黒田
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Nippon Dry Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Dry Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広角ITVカメラにより広画角で撮像された
画像の歪みを修正する画像歪み修正装置、及び画像歪み
修正装置を利用し消火銃による火点への消火剤の放出を
迅速、簡単かつ正確に行う火災監視消火システムを提供
する。 【解決手段】 広角ITVカメラ1の同期信号に基づ
き、画像情報を逐次画像メモリ12のアドレスに割りつ
け記憶する。アドレス算出部16により各画像情報の移
動先である画像メモリ14のアドレスを算出する。画像
メモリ12の各画像情報を画像メモリ14に読み込み記
憶する。格子画像合成部3で画像メモリ12の画像情報
に格子区画を合成する。格子区画特定部5でモニター装
置4に表示された火災を内包する格子区画を特定する。
消火銃制御装置7と俯仰角補正部20で、特定した格子
区画に向けて消火銃8の方向制御を行い消火剤を放出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像歪み修正装置及
び火災監視消火システムに関し、特に広角ITVカメラ
により広画角で撮像された画像の歪みを修正する画像歪
み修正装置、及び画像歪み修正装置を利用し消火銃によ
る火点への放水を迅速、簡単かつ正確に行う火災監視消
火システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消火対象領域をITVカメラによ
り監視して火災を検知すると共に、消火銃を自動制御し
て火災を消火する火災監視消火システムが知られてい
る。かかる火災監視消火システムでは、消火銃と一体化
したITVカメラを設けモニター装置に監視画像を写し
出し火災を確認する。そして、確認された火災位置に向
けて消火銃の放射方向を制御して消火剤を放射してい
る。ところで、かかる火災監視消火システムでは、通常
ITVカメラの画角が狭く広範囲を監視するためにはI
TVカメラを俯仰・旋回して走査せざるを得なかった。
こうした走査を行うには相当の走査時間及び俯仰・旋回
のために特別の駆動・制御装置を要するため、広範囲な
監視領域を一度に監視出来る様に広画角のレンズを使用
した広角ITVカメラの採用が考えられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
広角ITVカメラは広画角のレンズを使用しているた
め、撮像された画像は画角の中心からずれるに連れて歪
むという現象を生ずる。従って、広角ITVカメラを用
いた場合にはモニター装置に監視画像を写し出しての正
確な消火銃の放射方向制御が出来ない恐れがあった。
【0004】また、消火銃と一体化したITVカメラを
用いた場合、火災位置に向けての消火銃の放射方向制御
は図9の様になる。図9において、ITVカメラ及び消
火銃(図示せず。)は俯仰・旋回自在に制御可能な共通
の雲台に一体して原点Oの上方P点に設置されている。
ここで、原点Oから水平方向に距離L離れた火点Fで火
災が生じた場合の消火銃による放射方向制御を考察す
る。かかる状況の下に、ITVカメラを火点Fに向けて
消火銃から鉛直線POに対し角度θで所定の消火剤放出
圧力で消火剤を放射すると、消火剤は重力の影響で曲線
の様に放物線を描き、消火剤は火点Fより手前のF1
点に落ち有効な消火が出来ない。一方、消火剤を火点F
に有効にかけるためには鉛直線POに対し角度βとなる
よう消火銃を上向きに修正すれば良いが、修正角度(β
−θ)は図10の様に火点F迄の距離L及び消火剤の放
出圧力等によって変わる。図10は原点Oから火点F迄
の距離L及び放水圧力が消火銃の修正角度(β−θ)に
与える影響をグラフに示している。即ち、消火剤の放出
圧力が大きくなれば曲線の放物線はリニアに近づくた
め、修正角度(β−θ)は減り、逆に消火剤の放出圧力
が小さくなれば修正角度(β−θ)は大きくなる。一
方、距離Lが増えれば消火剤の重力による落下の影響が
落下時間の2乗で大きくなるため、修正角度(β−θ)
は飛躍的に大きくなる。このため修正角度(β−θ)の
制御は操作者の勘と経験に依存し、速やかかつ正確な消
火操作が難しかった。
【0005】更に、図9において、鉛直線POに対し角
度βとなるよう消火銃を上向きに修正した場合を考える
と、曲線の様に消火剤は火点Fに正確に当たるが、I
TVカメラの視野中心は角度θで火点Fと一致するとこ
ろを角度(β−θ)だけ上方にずれるため、火点Fはモ
ニター装置の画面下方に映ることになり、消火剤の放出
圧力が小さかったり、火点F迄の距離Lが大きかった場
合には火災が消火銃の操作中モニター装置の画面から見
えなくなる恐れもある。また、消火銃と一体化したIT
Vカメラを用いた場合、消火銃が消火剤を放出すると消
火剤が霧状に周辺を覆い、ITVカメラの視野が遮られ
て火点Fを監視できなくなる恐れもあった。そこで、本
発明は、上述した従来の技術の欠点を除くためにされた
もので、広角ITVカメラにより広画角で撮像された画
像の歪みを修正する画像歪み修正装置、及び画像歪み修
正装置を利用し消火銃による火点への消火剤の放出を迅
速、簡単かつ正確に行う火災監視消火システムを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項
1)は、広画角の領域を撮像可能な広角ITVカメラに
より撮像された画像の歪みを修正する画像歪み修正装置
であって、前記広角ITVカメラにより撮像された画像
情報をディジタル化するA/Dコンバータと、該A/D
コンバータの出力信号を前記広角ITVカメラの同期信
号に基づき逐次第1のアドレスに割りつけ記憶する第1
画像メモリと、該第1画像メモリに割り付けられた第1
のアドレスから各画像情報の移動先である第2のアドレ
スを算出するアドレス算出手段と、該アドレス算出手段
により算出された第2のアドレスに第1のアドレスの各
画像情報を読み込み記憶する第2画像メモリと、該第2
画像メモリの画像情報を逐次アナログ化するD/Aコン
バータと、該D/Aコンバータの出力信号を映像化する
モニター装置を備えて構成した。
【0007】また、本発明(請求項2)は、広画角の領
域を撮像可能な広角ITVカメラと、該広角ITVカメ
ラにより撮像された画像情報をディジタル化するA/D
コンバータと、該A/Dコンバータの出力信号を前記広
角ITVカメラの同期信号に基づき逐次第1のアドレス
に割りつけ記憶する第1画像メモリと、該第1画像メモ
リに割り付けられた第1のアドレスから各画像情報の移
動先である第2のアドレスを算出するアドレス算出手段
と、該アドレス算出手段により算出された第2のアドレ
スに第1のアドレスの各画像情報を読み込み記憶する第
2画像メモリと、前記広角ITVカメラにより撮像され
た広画角の領域を所定の領域の格子区画に分割し、前記
第2画像メモリの画像情報に格子区画を合成する格子画
像合成手段と、該格子画像合成手段により格子区画を合
成させた前記第2画像メモリの画像情報を逐次アナログ
化するD/Aコンバータと、該D/Aコンバータの出力
信号を映像化するモニター装置と、前記格子画像合成手
段により合成された格子区画の一つに火災を内包する格
子区画を特定する格子区画特定手段と、該格子区画特定
手段により特定された格子区画の中心部に消火剤を放出
する消火銃と、該消火銃の俯仰及び旋回を制御する消火
銃制御手段と、該消火銃制御手段により制御された消火
銃の俯仰角を格子区画迄の距離及び消火剤放出圧力に応
じて重力相当分上向きに補正をする俯仰角補正手段を備
え、前記広角ITVカメラは前記消火銃と離隔かつ独立
して設置するよう構成した。
【0008】更に、本発明(請求項3)は、前記第2画
像メモリの画像情報を所定時間毎に読み込み記憶更新保
持する少なくとも一つ以上の第3画像メモリと、該第3
画像メモリの画像情報を呼び出し請求する画像呼出請求
手段を備え、該画像呼出請求手段の呼び出し請求のあっ
たときは前記第3画像メモリの画像情報に基づき以降の
前記格子画像合成手段による格子区画の合成、前記D/
Aコンバータによる画像情報のアナログ化、前記モニタ
ー装置による映像化、前記格子区画特定手段による格子
区画の特定、前記消火銃制御手段による消火銃の制御、
前記俯仰角補正手段による俯仰角の補正、及び前記消火
銃による消火剤の放出を行うよう構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明の第1の実施形態を示す図1
において、広角ITVカメラ1は例えば市販レンズで最
短の焦点距離4.8mmのレンズに、更にワイドコンバ
ータ(×0.7倍)を配設し実効焦点距離3.4mmの
広画角としている。広角ITVカメラ1は図2に示す様
に消火銃8と離隔し独立させた状態で、火災監視領域の
中央天井部に各火災監視領域と対応させた形で必要台数
設置されている。図2(A)は広角ITVカメラ1及び
消火銃8を設置した建屋平面図、図2(B)は建屋正面
図を示す。そして図2(A)、2(B)中には、火点F
に対し実放射範囲30を有する消火銃8cから消火剤を
放出している様子を示す。
【0010】画像歪み修正装置2は広角ITVカメラ1
により撮像された画像情報をディジタル化する図示しな
いA/Dコンバータ10を内装する。また、画像歪み修
正装置2はA/Dコンバータ10の出力信号を広角IT
Vカメラ1の同期信号に基づき逐次アドレスに割りつけ
記憶する図示しない画像メモリ12を有する。画像メモ
リ12は第1画像メモリに相当する。更に、画像歪み修
正装置2は、画像メモリ12に割り付けられたアドレス
から各画像情報の移動先である画像メモリ14のアドレ
スを算出する図示しないアドレス算出手段としてのアド
レス算出部16を備える。画像メモリ14は、アドレス
算出部16により算出されたアドレスに画像メモリ12
のアドレスの各画像情報を読み込み記憶するもので第2
画像メモリに相当する。
【0011】格子画像合成部3は、広角ITVカメラ1
により撮像された広画角の領域を所定の領域の格子区画
に分割し、画像メモリ14の画像情報に格子区画を合成
するもので格子画像合成手段に相当する。そして、画像
歪み修正装置2は画像メモリ14の画像情報を逐次アナ
ログ化する図示しないD/Aコンバータ18を備えてい
る。モニター装置4は、D/Aコンバータ18の出力信
号を映像化する様になっている。格子区画特定部5は、
格子画像合成部3により合成された格子区画の一つに火
災を内包する格子区画を特定するもので格子区画特定手
段に相当する。消火銃選択部6は、消火銃8が複数台設
置される場合に装備され、格子区画特定部5で特定した
火災を内包する格子区画に基づき使用する消火銃8を選
択する様になっている。消火銃8は、格子区画特定部5
で特定した格子区画の中心部に消火液を放水する様設備
されている。
【0012】消火銃制御装置7は、消火銃8の起動停止
並びに格子区画特定部5で特定した格子区画の中心部に
向けての姿勢制御を行う様に構成されており、消火銃制
御手段に相当する。図示しない俯仰角補正部20は、消
火銃制御装置7に含まれていて、消火銃8の俯仰角を格
子区画迄の距離及び消火剤放出圧力に応じて重力相当分
上向きに補正をするもので、俯仰角補正手段に相当す
る。なお、広角ITVカメラ1は火災監視領域の中央天
井部に各火災監視領域と対応させた形で設置するとした
が、監視領域を垂直に見ることが監視領域を平面的に捉
えられ監視を容易にし、かつ奥行きという観念も生じな
いため監視領域内の全ての地点を均等の大きさに把握出
来望ましい。しかし、かかる観点は設置場所等の状況に
より必ずしも満足出来ない場合も考えられ、この様な場
合には広角ITVカメラ1は必ずしも火災監視領域の真
上の天井に設置されている必要は無く、消火銃8と離隔
し独立させた状態であれば良い。広角ITVカメラ1を
消火銃8と離隔し独立させるのは、消火銃8が消火剤を
放出したときに消火剤が霧状に周辺を覆い、広角ITV
カメラ1の視野が遮られるのを防止するためである。
【0013】次に、画像歪み修正装置2の動作を図3乃
至図7に基づき説明する。図3は、広角ITVカメラ1
で撮像した場合に、モニター装置4の画面がどの程度歪
むのかを定量的に把握するため、格子模様のテストパタ
ーン21を実際に撮像している様子を示す。撮像条件と
しては、例えば焦点距離4.8mmのレンズに、更にワ
イドコンバータ(×0.7倍)を装備した2/3インチ
広角ITVカメラ1をテストパターン21の中心真上L
=1.1mの位置に配設する。この時の視野を実測する
と、テストパターン21の横H方向に画角100度(距
離にして2.4m)、縦V方向に画角81度(距離にし
て1.7m)の広画角となる。図4(A)は、この時の
モニター装置4に表示された歪んだ画面の様子を示す。
また、図4(B)には画面の歪みを修正したと仮定した
時のモニター装置4の画面の様子を表示する。即ち、こ
の画面は画角100度×81度の格子模様のテストパタ
ーン21を無限遠点から観察した場合の画面に相当す
る。
【0014】図5は、画像歪み修正前の画面(図4
(A)に相当する(以下、同旨)。)と無限遠点から見
たと仮定した場合の画像歪み修正後の画面(図4(B)
に相当する(以下、同旨)。)の各画素を対応させ、各
画像情報の移動元から移動先のアドレスを算出するアド
レス算出フローを示す。まず、ステップ1(図中S1と
示す。以下同様)で格子模様のテストパターン21を作
成する。ステップ2では例えば前述した撮像条件の下で
テストパターン21を撮影する。この時、画像は白色か
ら黒色までの中間は灰色の階調として読み込まれる。白
色は1ボルト、黒色は0ボルトのアナログ信号となる。
テストパターン21の格子模様は、白色の台紙に黒色で
模様を描いているため、黒色の模様線の所は0ボルトの
アナログ信号が連続することになる。格子は正方形とな
るように形成され、7本の横線と9本の縦線が描かれて
いる。そして、ステップ3で広角ITVカメラ1により
撮像されたテストパターン21の画像情報を、A/Dコ
ンバータ10で8ビットのディジタル化をする。その
後、ステップ4でテストパターン21の画像情報は、広
角ITVカメラ1の同期信号に基づき逐次アドレスに割
りつけられ、画像メモリ12に読み込まれ記憶保持され
る。
【0015】画像メモリ12は、512×512ビット
の標準メモリを使用している。画像メモリ12は、2次
元的にアドレスを割りつけ、モニター装置4の画面と割
りつけたアドレスが2次元的に対応するように工夫して
いる。このアドレスの割りつけ方を図4(B)の画面に
より説明する。画面左上方に原点Oを定義する。この点
のアドレスを2次元的に割りつけると、(0,0)であ
る。画面右上方にP点を定義する。この点のアドレスを
2次元的に割りつけると、(511,0)である。次に
画面左下方にQ点を定義する。モニター装置4の画面は
通常横幅と縦幅の比率を4対3で構成しているため、Q
点のアドレスは(0,383)に割りつける。同様にR
点のアドレスは(511,383)となる。この様にし
て全画面を画像メモリ12のアドレスに2次元的に割り
つける。
【0016】図4(A)に示すテストパターン21の歪
んだ画像情報は、こうして割りつけられたアドレスに逐
次(0,0)から(511,383)まで読み込まれ、
記憶保持される。ステップ5で格子の交点(以下、テス
トポイントと呼ぶ。)のアドレス(xa ,ya )を読み
込む。アドレス(xa ,ya )は第1のアドレスに相当
する。テストポイントは、0ボルトの画像情報を有する
アドレスをx方向とy方向の双方から検索することで求
められる。一方、ステップ6で図4(B)の画面により
2次元的に割りつけたアドレス(xo ,yo )をも別に
読み込んでおく。アドレス(xo ,yo )は第2のアド
レスに相当する。即ち、本格子模様では63点のテスト
ポイントが存在するが、この様に歪み画面と無限遠点か
ら見たと仮定した場合の画面の2種類の画面に対応して
その63点分のアドレスを全て読み込んでおく。この時
点で、63点分のテストポイントに関し歪み画面と無限
遠点から見たと仮定した場合の画面間のアドレスの対応
が付けられる。即ち、歪み画面のアドレス(xa
a )に記憶保存されている画像情報は、無限遠点から
見たと仮定した場合の画面に修正するときアドレス(x
o ,yo )に格納すれば良いことになる。
【0017】続いて63点分のテストポイント以外の残
りの全てのアドレスについて歪み画面と無限遠点から見
たと仮定した場合の画面間のアドレスの対応を算出す
る。例えば、一例として歪み画面中のアドレスFa (1
60,90)について無限遠点から見たと仮定した場合
の画面の対応するアドレスFo を算出する。まず、ステ
ップ7で歪み画面中のテストポイントCa とDa 間のア
ドレス誤差を算出する。次にステップ8で無限遠点から
見たと仮定した場合の画面中のテストポイントCo とD
o 間のアドレス誤差を同様に算出する。ステップ9で両
アドレス誤差の比率を求めこの比率と等率でアドレスF
a からアドレスFo を算出する。この時のアドレスFo
の算出式を数1に示す。
【数1】 数1によりアドレスFa (160,90)は、アドレス
o (151,80)に対応することが算出出来る。
【0018】ステップ10では、この様にして求められ
た歪み画面のアドレス(xa ,ya)と、無限遠点から
見たと仮定した場合の画面に修正するときのアドレス
(xo,yo )との512×384点分のアドレス対応
テーブルを作成する。なお、数1は内挿一次式に基づき
アドレスの対応を算出したが、精度を上げるためにはn
次式による近似計算をしても良い。図6はn次式による
近似計算により、移動先のアドレスを算出するアドレス
算出フローを示す。ステップ1乃至ステップ6及びステ
ップ10は図5と同様なので説明を省略する。ステップ
11ではステップ5とステップ6で求めたアドレス同士
の差(Δx1 =xa1−xo1・・Δxn =xan−xon,Δ
1 及びΔyn に付いても同様)を求める。また、画面
中心アドレスEa =Eo (255,191)から各テス
トポイントアドレスまでのアドレス距離(b=255−
an,yに付いても同様)をも求める。例えば、3次の
近似式を求めるためアドレスAa からEa まで5点のテ
ストポイントについて上述した計算を行う。その結果を
表1に示す。
【0019】
【表1】 ステップ12では表1に基づき最小2乗法を用い3次の
近似式の最適な係数を求める。この時得られた3次の近
似式を数2に示す。
【数2】 ここで、Δxは歪値、bは画面中心からの距離を示す。
ステップ11及びステップ12は3次の近似式を例にし
たが、一般的にはn次の近似式でも同様である。
【0020】数2によりアドレスFa (160,90)
の時のΔxを求めると、b=255−160=95を代
入しΔx=7.7を得る。Δyについても同様にΔy=
8.8を得ることが出来る。次にステップ13では、ス
テップ12で求めたΔx及びΔyに基づき無限遠点から
見たと仮定した場合の画面に修正するときのアドレス
(xo ,yo )を求める。xo は、xo =160−7.
7=152として求めることが出来る。同様の計算をy
o についても行いアドレスFo (152,81)を得
る。即ち、3次の近似式で対応するアドレスFo を求め
ても内挿一次式に基づくアドレスと精度上の差は微差で
あることがわかる。また、格子模様は正方形にて形成し
たが長方形でも良い。更に、格子模様はモニター装置4
の画面中央を中心とする円形として極座標表示(半径
r,角度θ)によりアドレスFo を算出しても良い。こ
の時には、角度θによらず同一半径rの位置に存在する
全てのアドレスは半径方向に同一距離だけの修正をする
ことになる。
【0021】図7は、モニター装置4の歪んだ画面を、
無限遠点から見たと仮定した場合の画面に修正するため
の画像歪み修正フローを示す。まず、ステップ20で広
角ITVカメラ1により監視領域を撮像する。そして、
ステップ21で画像情報はA/Dコンバータ10により
ディジタル化される。次に、画像情報はステップ22で
広角ITVカメラ1の同期信号に基づき逐次アドレスに
割りつけられ画像メモリ12に読み込まれ記憶保持され
る。ステップ23で画像メモリ12に割りつけられたア
ドレスをアドレス算出部16に読み込む。その後ステッ
プ24では、アドレス算出部16が読み込んだ画像メモ
リ12のアドレスに対応した画像メモリ14のアドレス
を算出する。アドレス算出部16によるアドレスの算出
は、ステップ10で求めたアドレス対応テーブルにより
算出している。しかし、アドレス対応テーブルによらず
内挿一次式に基づくアドレスの算出計算をその都度各ア
ドレス毎に行わせる様にしても良いし、またn次の近似
式によっても良い。更に、極座標表示によりその都度各
アドレスを算出しても良い。内挿一次式、n次の近似式
または極座標表示に基づくアドレスの算出計算もアドレ
ス算出手段に含めて考える。
【0022】ステップ25では、算出された画像メモリ
14のアドレスに画像メモリ12のアドレスに属する画
像情報を移動し記憶保持させる。こうした作業を512
×384点分について行う。ステップ26では、D/A
コンバータ18により画像メモリ14の画像情報を逐次
アナログ化する。そして、ステップ27でモニター装置
4は、D/Aコンバータ18の出力信号を映像化する。
以上によりモニター装置4には歪みのとれた広画角の監
視領域が動画として映像化される。
【0023】また、広角ITVカメラ1について標準レ
ンズを使用した場合と同一の監視領域を監視するのに必
要なカメラの設置台数を比較してみると次の様になる。
今、焦点距離fと被写体までの距離Lに基づき、水平視
野H及び垂直視野Vを数3の様に定義する。
【数3】 ここに、fは焦点距離、Lは被写体までの距離を示す。
広角ITVカメラ1は焦点距離4.8mmのレンズに、
更にワイドコンバータ(×0.7倍)を配設し実効焦点
距離f=3.4mmとしている。数3に代入して水平視
野H=52.4m、垂直視野V=39.3mが得られ、
視野S1 は、S1 =H×V=2059m2 となる。一
方、標準レンズを使用した場合には焦点距離f=8mm
のため同様の計算を行い、視野S2 は、S2 =363m
2 となる。従って、視野S1 と視野S2 の比は5.7倍
となり、例えば高さ20m、横150m、奥行き80m
の建屋内を監視するのに必要なITVカメラの台数は、
標準レンズを使用した場合には35台となるが、広角I
TVカメラ1を使用した場合には6台ですむ。このよう
に、広角ITVカメラ1を使用することは、設備費の低
減と共にモニター装置4の削減に伴うモニター装置4に
よる監視負担の軽減にも繋がる。
【0024】次に、画像歪み修正装置2を利用した火災
監視消火システム9の動作について説明する。格子画像
合成部3は、前述した画像歪み修正装置2の歪みの修正
された画面に適当な領域を有する正方形若しくは長方形
の格子区画を合成する。適当な領域とは、図8に示す様
に消火銃8の実放射範囲30が確実に当該格子領域31
をカバー出来る様に、ある程度の余裕を持たせ実放射範
囲30より多少小さめに定められる。従って、火災の発
生地点によっては隣の格子領域32に内包される部分も
出てくる。かかる領域は、実放射範囲30が消火銃8か
らの距離や消火剤の放出圧力等により異なるためその都
度調整される。各格子区画には番号が付されている。格
子区画特定部5では、火災を確認した場合に火災を内包
する格子区画を操作員が画面上に指等で接触することで
静電的に特定する。また、格子区画に付された番号を有
するスイッチを指定する様にしても特定は可能である。
【0025】このように、監視領域を格子区画に分割す
ることにより、火災を画面内に確認したときには火災を
包含する格子区画を速やかにかつ容易に特定できること
になる。格子区画特定部5は、格子区画により火災の発
生点を消火銃8の実放射範囲に対応させて特定したが、
監視領域を座標(x,y)で表し特定しても良い。この
場合には、格子区画による場合に比べ火点の位置は精度
良く求められるが、操作員の容易かつ速やかな行動の点
では劣る。消火銃8は大規模建築物の様に火災監視領域
が広い場合には通常複数台設置されるが、格子区画特定
部5で定められた格子区画をカバー出来る消火銃8が消
火銃選択部6で自動的に選定される。消火銃8は、消火
銃制御装置7により起動停止並びに格子区画特定部5で
特定した格子区画の中心部に向けての姿勢制御が行われ
る。かかる消火銃8の姿勢制御は、俯仰角補正部20に
より消火銃8の俯仰角を格子区画迄の距離等に応じて重
力相当分上向きに補正をしている。このことにより、操
作員は火点までの距離、放水圧力及び重力の影響等を考
慮することなく、速やかにかつ容易に画面上で操作する
だけで消火活動を行うことが出来る。なお、消火銃8は
広角ITVカメラ1と独立させたため、広角ITVカメ
ラ1の監視は消火銃8の俯仰・旋回に影響されることな
く常に一定地点を監視出来る。このことにより、操作員
は画面上火点を定位置にて容易に消火活動を行うことが
出来る。
【0026】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図面は省略する。画像メモリ15は、画像メモ
リ14の画像情報を所定時間毎に読み込み、記憶更新保
持するもので第3画像メモリに相当する。画像メモリ1
5は、複数の画像メモリで構成しても良い。画像呼出請
求部40は図示しない画像呼出請求ボタン41及び制御
回路42等で構成され、画像メモリ15の画像情報を呼
び出し請求するもので画像呼出請求手段に相当する。
【0027】次に、画像呼出請求の動作について説明す
る。画像メモリ14の画像情報は、所定時間毎に定期的
に画像メモリ15に読み込まれる。所定時間毎とは、火
災監視の性質上燃焼物により異なる。例えば、燃焼物が
紙・木材等の場合には広角ITVカメラ1の視界を遮る
煙の量は少ないが、油等の場合には煙が早期に大量に生
ずるため視界は早く遮られる可能性がある。従って所定
時間は、1分乃至10分で可変設定出来る様にしてい
る。また、燃焼物を予め予想することも困難なため、画
像メモリ15は複数個用意し、各個毎の所定時間は異な
らせた。画像メモリ15の内容は、画像呼出請求ボタン
41による画像呼出請求のあった時は、D/Aコンバー
タ18により画像情報がアナログ化される。そして、モ
ニター装置4により映像化される。その結果、広角IT
Vカメラ1の前面が火災による煙で覆われ、ITVカメ
ラの視野が遮られた場合でも、画像呼出請求ボタン41
を押すことにより画像呼出請求を行えば、まだ煙に覆わ
れる以前の画面に戻せ、火点を確実に把握することが出
来る。また、前述した格子区画特定部5による格子区画
との合成や、格子区画特定部5による格子区画の特定、
消火銃制御装置7による消火銃8の制御等と結び付ける
ことで、火点を内包する格子区画で煙が大量に発生した
場合でも当該格子区画を確実に特定し消火活動を行うこ
とが出来る。かかる旧画像の復帰は一画面ずつ復帰させ
てまだ煙に覆われる以前の画面をサーチしてもよいが、
例えば4画面を合成して一時に表示しても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明(請求項1)
によれば、広角ITVカメラで撮像した歪んだ画像を画
像歪み修正装置で修正するよう構成したことで、ITV
カメラやモニター装置等の設備の削減に繋がり、また、
モニター装置には歪みのとれた広画角の監視領域が動画
として映像化される。
【0029】また、本発明(請求項2)によれば、広角
ITVカメラ、画像歪み修正装置、格子画像合成手段、
格子区画特定手段、俯仰角補正手段及び広角ITVカメ
ラと離隔した消火銃で構成したことにより、消火銃の制
御が歪みの修正された広画角の監視画面に基づき、火災
を内包する格子区画を特定することで容易かつ迅速に行
える。また、霧状になった消火剤による影響も無く、火
点は画面上定位置にて消火活動を行える。
【0030】更に、本発明(請求項3)によれば、画像
呼出請求手段を備えたことで、広角ITVカメラの前面
が火災による煙で覆われITVカメラの視野が遮られた
場合でも、画像呼出請求を行うことでまだ煙に覆われる
以前の画面に戻せ、火点を確実に把握し消火することが
出来る。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である火災監視消火シ
ステムの構成図
【図2】 広角ITVカメラ及び消火銃を設置した建屋
の状況図
【図3】 テストパターンの撮像の様子を説明する図
【図4】 モニター装置に表示された歪み修正前の画面
及び歪み修正後の画面
【図5】 内挿一次式により移動先のアドレスを算出す
るアドレス算出フロー
【図6】 n次式の近似計算により、移動先のアドレス
を算出するアドレス算出フロー
【図7】 画像歪み修正フロー
【図8】 消火銃の実放射範囲と格子領域間の関係を示
す図
【図9】 従来の火災位置に向けての消火銃の放射方向
制御を説明する図
【図10】 火点迄の距離及び放出圧力が消火銃の修正
角度に与える影響を説明する図
【符号の説明】
1 広角ITVカメラ 2 画像歪み修正装置 3 格子画像合成部 4 モニター装置 5 格子区画特定部 6 消火銃選択部 7 消火銃制御装置 8 消火銃 9 火災監視消火システム 10 A/Dコンバータ 12 画像メモリ 14 画像メモリ 15 画像メモリ 16 アドレス算出部 18 D/Aコンバータ 20 俯仰角補正部 30 実放射範囲 31 格子領域 40 画像呼出請求部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広画角の領域を撮像可能な広角ITVカ
    メラにより撮像された画像の歪みを修正する画像歪み修
    正装置であって、前記広角ITVカメラにより撮像され
    た画像情報をディジタル化するA/Dコンバータと、該
    A/Dコンバータの出力信号を前記広角ITVカメラの
    同期信号に基づき逐次第1のアドレスに割りつけ記憶す
    る第1画像メモリと、該第1画像メモリに割り付けられ
    た第1のアドレスから各画像情報の移動先である第2の
    アドレスを算出するアドレス算出手段と、該アドレス算
    出手段により算出された第2のアドレスに第1のアドレ
    スの各画像情報を読み込み記憶する第2画像メモリと、
    該第2画像メモリの画像情報を逐次アナログ化するD/
    Aコンバータと、該D/Aコンバータの出力信号を映像
    化するモニター装置を備えたことを特徴とする画像歪み
    修正装置。
  2. 【請求項2】 広画角の領域を撮像可能な広角ITVカ
    メラと、該広角ITVカメラにより撮像された画像情報
    をディジタル化するA/Dコンバータと、該A/Dコン
    バータの出力信号を前記広角ITVカメラの同期信号に
    基づき逐次第1のアドレスに割りつけ記憶する第1画像
    メモリと、該第1画像メモリに割り付けられた第1のア
    ドレスから各画像情報の移動先である第2のアドレスを
    算出するアドレス算出手段と、該アドレス算出手段によ
    り算出された第2のアドレスに第1のアドレスの各画像
    情報を読み込み記憶する第2画像メモリと、前記広角I
    TVカメラにより撮像された広画角の領域を所定の領域
    の格子区画に分割し、前記第2画像メモリの画像情報に
    格子区画を合成する格子画像合成手段と、該格子画像合
    成手段により格子区画を合成させた前記第2画像メモリ
    の画像情報を逐次アナログ化するD/Aコンバータと、
    該D/Aコンバータの出力信号を映像化するモニター装
    置と、前記格子画像合成手段により合成された格子区画
    の一つに火災を内包する格子区画を特定する格子区画特
    定手段と、該格子区画特定手段により特定された格子区
    画の中心部に消火剤を放出する消火銃と、該消火銃の俯
    仰及び旋回を制御する消火銃制御手段と、該消火銃制御
    手段により制御された消火銃の俯仰角を格子区画迄の距
    離及び消火剤放出圧力に応じて重力相当分上向きに補正
    をする俯仰角補正手段を備え、前記広角ITVカメラは
    前記消火銃と離隔かつ独立して設置したことを特徴とす
    る火災監視消火システム。
  3. 【請求項3】 前記第2画像メモリの画像情報を所定時
    間毎に読み込み記憶更新保持する少なくとも一つ以上の
    第3画像メモリと、該第3画像メモリの画像情報を呼び
    出し請求する画像呼出請求手段を備え、該画像呼出請求
    手段の呼び出し請求のあったときは前記第3画像メモリ
    の画像情報に基づき以降の前記格子画像合成手段による
    格子区画の合成、前記D/Aコンバータによる画像情報
    のアナログ化、前記モニター装置による映像化、前記格
    子区画特定手段による格子区画の特定、前記消火銃制御
    手段による消火銃の制御、前記俯仰角補正手段による俯
    仰角の補正、及び前記消火銃による消火剤の放出を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の火災監視消火システ
    ム。
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