JPH09141845A - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
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- JPH09141845A JPH09141845A JP32643495A JP32643495A JPH09141845A JP H09141845 A JPH09141845 A JP H09141845A JP 32643495 A JP32643495 A JP 32643495A JP 32643495 A JP32643495 A JP 32643495A JP H09141845 A JPH09141845 A JP H09141845A
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- ink
- adhesive
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Links
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Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイアフラムとキャビティプレートとの剥離
を防止して、インクの吐出性能を高めることができるイ
ンクジェットヘッドを提供する。 【解決手段】 ダイアフラム34とキャビティプレート
31とを接着する接着層35に用いる接着剤として、イ
ンクジェットヘッド10の使用時におけるヘッド温度以
下の温度でガラス転移するエポキシ系接着剤を用いる。
これにより、熱膨張係数の異なるダイアフラム34とキ
ャビティプレート31とに発生する熱応力を軟化した接
着層35によって吸収することができる。したがって、
上記剥離の主な要因を取り除くことができる。
を防止して、インクの吐出性能を高めることができるイ
ンクジェットヘッドを提供する。 【解決手段】 ダイアフラム34とキャビティプレート
31とを接着する接着層35に用いる接着剤として、イ
ンクジェットヘッド10の使用時におけるヘッド温度以
下の温度でガラス転移するエポキシ系接着剤を用いる。
これにより、熱膨張係数の異なるダイアフラム34とキ
ャビティプレート31とに発生する熱応力を軟化した接
着層35によって吸収することができる。したがって、
上記剥離の主な要因を取り除くことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形のインクを溶
融させてノズルから印刷用紙にインクを吐出して印刷を
行う、ホットメルト型のインクジェットヘッドであっ
て、そのインクジェットヘッドを構成する部材間の接着
強度を向上することができるものとして好適なものに関
する。
融させてノズルから印刷用紙にインクを吐出して印刷を
行う、ホットメルト型のインクジェットヘッドであっ
て、そのインクジェットヘッドを構成する部材間の接着
強度を向上することができるものとして好適なものに関
する。
【0002】
【従来の技術】上記インクジェットヘッド(以下、ヘッ
ドと略称する)としては、ノズルが形成されたインク室
内に発熱素子が設けられており、その発熱素子を通電し
て加熱することにより、気泡を発生させ、その気泡によ
る圧力によりインクをノズルから吐出させる、いわゆる
サーマル方式のものが知られている。また、圧電材料で
形成された圧電膜と、この圧電膜に電圧を印加する電極
膜とを積層した圧電素子がインク室上に設けられてお
り、上記電極膜に電圧を印加することにより、上記圧電
素子に圧電効果を生じさせて変位させ、この変位により
上記インク室の容積を変化させてノズルからインクを吐
出させる、いわゆる圧電方式のものが知られている。
ドと略称する)としては、ノズルが形成されたインク室
内に発熱素子が設けられており、その発熱素子を通電し
て加熱することにより、気泡を発生させ、その気泡によ
る圧力によりインクをノズルから吐出させる、いわゆる
サーマル方式のものが知られている。また、圧電材料で
形成された圧電膜と、この圧電膜に電圧を印加する電極
膜とを積層した圧電素子がインク室上に設けられてお
り、上記電極膜に電圧を印加することにより、上記圧電
素子に圧電効果を生じさせて変位させ、この変位により
上記インク室の容積を変化させてノズルからインクを吐
出させる、いわゆる圧電方式のものが知られている。
【0003】上記圧電方式のヘッドの構成について図を
参照して説明する。なお、従来のヘッドと本発明に係る
ヘッドとは、基本的な構成が同じであることら、便宜の
ために本発明に係るヘッドの構成を説明する図を用い
る。図2は、本発明に係るヘッドの部分断面説明図であ
り、図3は、図2に示すヘッドを側面方向から見た部分
断面説明図である。ダイアフラム(振動板)34は、ア
ラミドフィルムで形成されており、その上面には、圧電
材料で形成された圧電素子36が、接着層37により接
着されている。ダイアフラム34の下面には、PES
(ポリ・エーテル・サルフォン)で形成されたキャビテ
ィプレート31が接着層35により接着されている。
参照して説明する。なお、従来のヘッドと本発明に係る
ヘッドとは、基本的な構成が同じであることら、便宜の
ために本発明に係るヘッドの構成を説明する図を用い
る。図2は、本発明に係るヘッドの部分断面説明図であ
り、図3は、図2に示すヘッドを側面方向から見た部分
断面説明図である。ダイアフラム(振動板)34は、ア
ラミドフィルムで形成されており、その上面には、圧電
材料で形成された圧電素子36が、接着層37により接
着されている。ダイアフラム34の下面には、PES
(ポリ・エーテル・サルフォン)で形成されたキャビテ
ィプレート31が接着層35により接着されている。
【0004】キャビティプレート31内には、複数のイ
ンク室30が形成されており、キャビティプレート31
の下面には、複数のノズル33が形成されたノズルプレ
ート32が取り付けられている。また、図3に示すよう
に、圧電素子36の上面には、インク室30内のインク
の溶融状態を保持するためのヒータ42が設けられてい
る。そして、圧電素子36を駆動させると、図2(b)
に示すように、圧電素子36の圧電効果による変位によ
り、ダイアフラム34が下向きの凸状に変形され、この
変形によりインク室30が加圧され、インクがノズル3
3から矢印方向へ吐出される。
ンク室30が形成されており、キャビティプレート31
の下面には、複数のノズル33が形成されたノズルプレ
ート32が取り付けられている。また、図3に示すよう
に、圧電素子36の上面には、インク室30内のインク
の溶融状態を保持するためのヒータ42が設けられてい
る。そして、圧電素子36を駆動させると、図2(b)
に示すように、圧電素子36の圧電効果による変位によ
り、ダイアフラム34が下向きの凸状に変形され、この
変形によりインク室30が加圧され、インクがノズル3
3から矢印方向へ吐出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、キャビティプレート31、ダイアフラム34および
圧電素子36は、それぞれ異なる材料で形成されている
ため、熱膨張係数が、それぞれ異なる。特にキャビティ
プレート31の熱膨張係数が、25×10-6であるのに
対して、ダイアフラム34の熱膨張係数は、2×10-6
であり、両者には大きな差異がある。したがって、上記
ヘッドが、ヒータ42によって加熱された場合、上記熱
膨張係数の差異により、ダイアフラム34およびキャビ
ティプレート31には、大きさの大きく異なる熱応力が
発生するため、ダイアフラム34とキャビティプレート
31とが剥離し易くなるという問題がある。つまり、上
記剥離が発生すると、上記ダイアフラム34の振動特性
が劣化するため、インクの吐出性能が低下し、ヘッドの
印字品質が悪くなるとともに、耐久性が低下するという
問題が生じる。なお、熱膨張率を変化させた各種実験を
行った結果、接着する各部材の熱膨張率の差が約3倍以
上開くと熱応力が問題となり、接着部が剥離する虞が出
てくることが分かっている。
に、キャビティプレート31、ダイアフラム34および
圧電素子36は、それぞれ異なる材料で形成されている
ため、熱膨張係数が、それぞれ異なる。特にキャビティ
プレート31の熱膨張係数が、25×10-6であるのに
対して、ダイアフラム34の熱膨張係数は、2×10-6
であり、両者には大きな差異がある。したがって、上記
ヘッドが、ヒータ42によって加熱された場合、上記熱
膨張係数の差異により、ダイアフラム34およびキャビ
ティプレート31には、大きさの大きく異なる熱応力が
発生するため、ダイアフラム34とキャビティプレート
31とが剥離し易くなるという問題がある。つまり、上
記剥離が発生すると、上記ダイアフラム34の振動特性
が劣化するため、インクの吐出性能が低下し、ヘッドの
印字品質が悪くなるとともに、耐久性が低下するという
問題が生じる。なお、熱膨張率を変化させた各種実験を
行った結果、接着する各部材の熱膨張率の差が約3倍以
上開くと熱応力が問題となり、接着部が剥離する虞が出
てくることが分かっている。
【0006】そこで、本発明は、上述した課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、ヘッドを構成する複数の構成部材のうち、熱膨張率
の差が大きい構成部材間の剥離を防止することにより、
印字品質を高めることができるインクジェットヘッドを
提供することにある。
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、ヘッドを構成する複数の構成部材のうち、熱膨張率
の差が大きい構成部材間の剥離を防止することにより、
印字品質を高めることができるインクジェットヘッドを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、加熱溶融され
たホットメルトインクが充填されると共に前記インクを
吐出するノズルと連通するインク室が内部に形成された
キャビティプレートと、前記インク室内のインクを吐出
させる吐出エネルギーを与えるエネルギー発生素子と、
前記インク室内のインクの溶融状態を保持する加熱手段
とが含まれた複数の構成部材により構成されたインクジ
ェットヘッドにおいて、前記複数の構成部材のうち、熱
膨張率の差が大きい構成部材同士は、前記インクジェッ
トヘッドの使用時の温度以下の温度でガラス転移する接
着剤により、接着されているという技術的手段を採用す
る。
成するため、請求項1に記載の発明では、加熱溶融され
たホットメルトインクが充填されると共に前記インクを
吐出するノズルと連通するインク室が内部に形成された
キャビティプレートと、前記インク室内のインクを吐出
させる吐出エネルギーを与えるエネルギー発生素子と、
前記インク室内のインクの溶融状態を保持する加熱手段
とが含まれた複数の構成部材により構成されたインクジ
ェットヘッドにおいて、前記複数の構成部材のうち、熱
膨張率の差が大きい構成部材同士は、前記インクジェッ
トヘッドの使用時の温度以下の温度でガラス転移する接
着剤により、接着されているという技術的手段を採用す
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のインクジェットヘッドにおいて、前記接着剤は、熱
膨張率の差が3倍程度になる構成部材間に用いられると
いう技術的手段を採用する。
載のインクジェットヘッドにおいて、前記接着剤は、熱
膨張率の差が3倍程度になる構成部材間に用いられると
いう技術的手段を採用する。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のインクジェットヘッドにおいて、前記接着
剤は、前記インクジェットヘッドの使用時の温度よりも
40℃以上低いガラス転移温度を有するものであるとい
う技術的手段を採用する。
は2に記載のインクジェットヘッドにおいて、前記接着
剤は、前記インクジェットヘッドの使用時の温度よりも
40℃以上低いガラス転移温度を有するものであるとい
う技術的手段を採用する。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドにお
いて、前記接着剤は、エポキシ系接着剤であるという技
術的手段を採用する。
し3のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドにお
いて、前記接着剤は、エポキシ系接着剤であるという技
術的手段を採用する。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し4のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドにお
いて、前記接着剤により形成される接着層の厚みは、2
0μm以下であるという技術的手段を採用する。
し4のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドにお
いて、前記接着剤により形成される接着層の厚みは、2
0μm以下であるという技術的手段を採用する。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し5のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドにお
いて、前記インクジェットヘッドは、振動板を有し、前
記エネルギー発生素子は、前記振動板の一の面に取り付
けられており、圧電材料及びこの圧電材料に電圧を印加
して圧電効果を生じさせる電極からなる圧電素子であ
り、前記キャビティプレートは、前記振動板の他の面に
取り付けられており、その振動板の変位に伴って容積が
変化されるとともに、前記ノズルから溶融されたインク
を吐出するインク室が内部に形成されたキャビティプレ
ートであるという技術的手段を採用する。
し5のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドにお
いて、前記インクジェットヘッドは、振動板を有し、前
記エネルギー発生素子は、前記振動板の一の面に取り付
けられており、圧電材料及びこの圧電材料に電圧を印加
して圧電効果を生じさせる電極からなる圧電素子であ
り、前記キャビティプレートは、前記振動板の他の面に
取り付けられており、その振動板の変位に伴って容積が
変化されるとともに、前記ノズルから溶融されたインク
を吐出するインク室が内部に形成されたキャビティプレ
ートであるという技術的手段を採用する。
【0013】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載のインクジェットヘッドにおいて、前記キャビティプ
レートは、前記振動板に対して、前記接着剤により接着
されているという技術的手段を採用する。
載のインクジェットヘッドにおいて、前記キャビティプ
レートは、前記振動板に対して、前記接着剤により接着
されているという技術的手段を採用する。
【0014】
【作用】請求項1ないし7に記載の発明では、上記複数
の構成部材のうち、熱膨張率の差が大きい構成部材同士
は、上記インクジェットヘッドの使用時の温度以下の温
度でガラス転移する接着剤により、接着されているた
め、上記インクジェットヘッドの使用時において、上記
熱膨張率の差が大きい構成部材間には、ガラス転移によ
り軟化された接着層が形成される。したがって、上記イ
ンクジェットヘッドの使用時において、上記熱膨張率の
差が大きい構成部材のそれぞれに大きさが大きく異なる
熱応力が発生した場合であっても、上記軟化された接着
剤により、上記それぞれの熱応力を吸収することができ
るため、上記構成部材間の剥離を防止することができ
る。つまり、ヘッドの耐久性および印字品質を高めるこ
とができる。
の構成部材のうち、熱膨張率の差が大きい構成部材同士
は、上記インクジェットヘッドの使用時の温度以下の温
度でガラス転移する接着剤により、接着されているた
め、上記インクジェットヘッドの使用時において、上記
熱膨張率の差が大きい構成部材間には、ガラス転移によ
り軟化された接着層が形成される。したがって、上記イ
ンクジェットヘッドの使用時において、上記熱膨張率の
差が大きい構成部材のそれぞれに大きさが大きく異なる
熱応力が発生した場合であっても、上記軟化された接着
剤により、上記それぞれの熱応力を吸収することができ
るため、上記構成部材間の剥離を防止することができ
る。つまり、ヘッドの耐久性および印字品質を高めるこ
とができる。
【0015】特に、請求項2に記載の発明では、上記接
着剤は、熱膨張率の差が3倍程度になる構成部材間に用
いることにより、それら構成部材間の剥離を防止するこ
とができる。
着剤は、熱膨張率の差が3倍程度になる構成部材間に用
いることにより、それら構成部材間の剥離を防止するこ
とができる。
【0016】また、請求項3に記載の発明では、上記接
着剤は、上記インクジェットヘッド、の使用時の温度よ
りも40℃以上低いガラス転移温度を有するものである
ため、上記接着剤を上記インクジェットヘッドの使用時
において容易にガラス転移させることができる。つま
り、上記インクジェットヘッドの使用時の温度が、12
5℃の場合には、その温度より40℃以上低い、85℃
以下のガラス転移温度を有する接着剤を用いることによ
り、上記構成部材間に発生する熱応力差を吸収して上記
構成部材間の剥離を防止することができる。
着剤は、上記インクジェットヘッド、の使用時の温度よ
りも40℃以上低いガラス転移温度を有するものである
ため、上記接着剤を上記インクジェットヘッドの使用時
において容易にガラス転移させることができる。つま
り、上記インクジェットヘッドの使用時の温度が、12
5℃の場合には、その温度より40℃以上低い、85℃
以下のガラス転移温度を有する接着剤を用いることによ
り、上記構成部材間に発生する熱応力差を吸収して上記
構成部材間の剥離を防止することができる。
【0017】また、請求項4に記載の発明では、上記接
着剤は、エポキシ系接着剤であるため、上記インクと反
応し難く、たとえば、シリコン系接着剤のように、イン
クにシリコンが溶けだして、印字品質が劣化するのを防
止することができる。
着剤は、エポキシ系接着剤であるため、上記インクと反
応し難く、たとえば、シリコン系接着剤のように、イン
クにシリコンが溶けだして、印字品質が劣化するのを防
止することができる。
【0018】さらに、請求項5に記載の発明では、上記
接着剤により形成される接着層の厚みは、20μm以下
であるため、後述する発明の実施の形態に示すように、
接着層の厚みが大きすぎることにより、上記構成部材間
の剛性が低下してインクの吐出性能を劣化させることな
く、上記熱応力を吸収することができる。
接着剤により形成される接着層の厚みは、20μm以下
であるため、後述する発明の実施の形態に示すように、
接着層の厚みが大きすぎることにより、上記構成部材間
の剛性が低下してインクの吐出性能を劣化させることな
く、上記熱応力を吸収することができる。
【0019】またさらに、請求項7に記載の発明では、
上記振動板に対して上記キャビティプレートが上記接着
剤により接着されているため、上記上記キャビティプレ
ートに対する振動板の剥離を防止することができる。特
に、上記振動板の接着部分の剥離は、インクの吐出性能
に悪影響を及ぼすため、上記剥離の防止によって、高い
印字品質を維持することができる。
上記振動板に対して上記キャビティプレートが上記接着
剤により接着されているため、上記上記キャビティプレ
ートに対する振動板の剥離を防止することができる。特
に、上記振動板の接着部分の剥離は、インクの吐出性能
に悪影響を及ぼすため、上記剥離の防止によって、高い
印字品質を維持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図を参照して説明する。なお、本実施の形態では、
ホットメルト型のインクジェットプリンタに用いられる
インクジェットヘッドのうち、複数色のインクを吐出し
てカラー印字を行うカラーインクジェットプリンタ(以
下、プリンタと略称する)に用いられるインクジェット
ヘッド(以下、ヘッドと略称する)を代表に説明する。
まず、上記プリンタの機構について説明する。図1は、
上記プリンタの一部機構を取り出して示す外観斜視図で
ある。
いて図を参照して説明する。なお、本実施の形態では、
ホットメルト型のインクジェットプリンタに用いられる
インクジェットヘッドのうち、複数色のインクを吐出し
てカラー印字を行うカラーインクジェットプリンタ(以
下、プリンタと略称する)に用いられるインクジェット
ヘッド(以下、ヘッドと略称する)を代表に説明する。
まず、上記プリンタの機構について説明する。図1は、
上記プリンタの一部機構を取り出して示す外観斜視図で
ある。
【0021】図1に示すように、上記プリンタには、印
字ヘッド10が設けられている。この印字ヘッド10
は、イエローインクを吐出するイエロー用ヘッド11、
マゼンタインクを吐出するマゼンタ用ヘッド12、シア
ンインクを吐出するシアン用ヘッド13、およびブラッ
クインクを吐出するブラック用ヘッド14とから構成さ
れる。また、各ヘッド11ないし14には、固形インク
が収容されるインクタンク(図示省略)がそれぞれ設け
られている。
字ヘッド10が設けられている。この印字ヘッド10
は、イエローインクを吐出するイエロー用ヘッド11、
マゼンタインクを吐出するマゼンタ用ヘッド12、シア
ンインクを吐出するシアン用ヘッド13、およびブラッ
クインクを吐出するブラック用ヘッド14とから構成さ
れる。また、各ヘッド11ないし14には、固形インク
が収容されるインクタンク(図示省略)がそれぞれ設け
られている。
【0022】印字ヘッド10は、キャリッジ21の上に
搭載されており、そのキャリッジ21には、印刷用紙2
0の幅方向に設けられたガイド軸22が挿通されてい
る。キャリッジ21は、ガイド軸22に沿ってその下方
に設けられた無端ベルト23に取り付けられており、そ
の無端ベルト23は、モータ24のプーリ25に掛けら
れている。つまり、キャリッジ21は、モータ24の回
転により、ガイド軸22に沿って印刷用紙20の幅方向
に往復動するようになっている。
搭載されており、そのキャリッジ21には、印刷用紙2
0の幅方向に設けられたガイド軸22が挿通されてい
る。キャリッジ21は、ガイド軸22に沿ってその下方
に設けられた無端ベルト23に取り付けられており、そ
の無端ベルト23は、モータ24のプーリ25に掛けら
れている。つまり、キャリッジ21は、モータ24の回
転により、ガイド軸22に沿って印刷用紙20の幅方向
に往復動するようになっている。
【0023】また、ガイド軸22に沿ってその下方に
は、複数のスリット(目盛)が印されたタイミングスリ
ット26が設けられている。また、キャリッジ21の前
面下部には、タイミングスリット26に印されたスリッ
トの数を読み取るエンコーダ素子27が設けられてい
る。なお、印刷用紙20は、紙送りモータ(図示省略)
により回転される給紙ローラ(図示省略)と、この給紙
ローラと対に設けられた押さえローラ28、28との間
に挾まれて上下方向に送られる。
は、複数のスリット(目盛)が印されたタイミングスリ
ット26が設けられている。また、キャリッジ21の前
面下部には、タイミングスリット26に印されたスリッ
トの数を読み取るエンコーダ素子27が設けられてい
る。なお、印刷用紙20は、紙送りモータ(図示省略)
により回転される給紙ローラ(図示省略)と、この給紙
ローラと対に設けられた押さえローラ28、28との間
に挾まれて上下方向に送られる。
【0024】次に、各ヘッド11ないし14の構造につ
いて図2ないし図4を参照して説明する。なお、各ヘッ
ド11ないし14の構造は、それぞれ同じであるため、
ここではヘッド11を代表に説明する。図2は、ヘッド
11の部分断面説明図であり、図面下方が、印刷用紙2
0(図1参照)に対向する面である。図3は、図2に示
すヘッド11を側面方向から見た断面図であって、圧電
素子36上のベース部分を省略して示すものである。
いて図2ないし図4を参照して説明する。なお、各ヘッ
ド11ないし14の構造は、それぞれ同じであるため、
ここではヘッド11を代表に説明する。図2は、ヘッド
11の部分断面説明図であり、図面下方が、印刷用紙2
0(図1参照)に対向する面である。図3は、図2に示
すヘッド11を側面方向から見た断面図であって、圧電
素子36上のベース部分を省略して示すものである。
【0025】図2に示すように、図2(a)に示すよう
に、ヘッド11には、インクを収容する複数のインク室
(キャビティ)30が設けられており、各インク室30
は、キャビティプレート31によってそれぞれ仕切られ
ている。各インク室30および各キャビティプレート3
1の下面には、ノズルプレート32が形成されており、
このノズルプレート32には、インクを吐出する複数の
ノズル33が貫通形成されている。各インク室30およ
び各キャビティプレート31の上面には、ダイアフラム
(振動板)34が接着層35によって接着されている。
に、ヘッド11には、インクを収容する複数のインク室
(キャビティ)30が設けられており、各インク室30
は、キャビティプレート31によってそれぞれ仕切られ
ている。各インク室30および各キャビティプレート3
1の下面には、ノズルプレート32が形成されており、
このノズルプレート32には、インクを吐出する複数の
ノズル33が貫通形成されている。各インク室30およ
び各キャビティプレート31の上面には、ダイアフラム
(振動板)34が接着層35によって接着されている。
【0026】なお、本実施の形態では、インク室30
は、図2(a)において、幅0.22mm、高さ0.1
5mmであり、キャビティプレート31は、PESによ
り、幅0.119mm、厚み2.5mmに形成されてい
る。また、ノズル33の下面は、直径55μmであり、
ダイアフラム34は、アラミドフィルムにより、9μm
の厚みに形成されている。さらに、キャビティプレート
31およびダイアフラム34の熱膨張係数は、それぞれ
25×10-6、2×10-6であり、両構成部材間には、
3倍以上の熱膨張率の開きがある。したがって、両構成
部材間には大きな熱応力差があるため、ヘッド使用時の
温度のもとでは、両構成部材間が剥離する虞がある。
は、図2(a)において、幅0.22mm、高さ0.1
5mmであり、キャビティプレート31は、PESによ
り、幅0.119mm、厚み2.5mmに形成されてい
る。また、ノズル33の下面は、直径55μmであり、
ダイアフラム34は、アラミドフィルムにより、9μm
の厚みに形成されている。さらに、キャビティプレート
31およびダイアフラム34の熱膨張係数は、それぞれ
25×10-6、2×10-6であり、両構成部材間には、
3倍以上の熱膨張率の開きがある。したがって、両構成
部材間には大きな熱応力差があるため、ヘッド使用時の
温度のもとでは、両構成部材間が剥離する虞がある。
【0027】そこで、接着層35を形成する接着剤とし
ては、エポキシ系接着剤でガラス転移温度Tgが85℃
以下のもの、たとえば、Tg=79°C、55°Cのも
のを用い、接着層35をヘッド使用時の温度のもとで軟
化させることにより、両構成部材間の熱応力差を吸収し
て剥離を防止する。なお、本発明者の実験によれば、接
着層35は、ダイアフラム34の振動特性および接着強
度の両者を高めるためには、20μmの厚みで形成する
のが望ましいことが分かった。
ては、エポキシ系接着剤でガラス転移温度Tgが85℃
以下のもの、たとえば、Tg=79°C、55°Cのも
のを用い、接着層35をヘッド使用時の温度のもとで軟
化させることにより、両構成部材間の熱応力差を吸収し
て剥離を防止する。なお、本発明者の実験によれば、接
着層35は、ダイアフラム34の振動特性および接着強
度の両者を高めるためには、20μmの厚みで形成する
のが望ましいことが分かった。
【0028】図3に示すように、ダイアフラム34の上
面には、板状の複数のエネルギー発生素子としての圧電
素子36が、接着層37によって接着されており、各圧
電素子36の上には、インクを流入するマニホールドプ
レート38が形成されている。このマニホールドプレー
ト38により形成されたインク流入孔39の下方には、
マニホールド40が形成されており、このマニホールド
40は、インク室30に連通している。また、各圧電素
子36の上面には、インク室30内のインクの溶融状態
を保持する加熱手段としてのヒータ42が設けられてい
る。また、図3において41で示す部分が、活性部、つ
まり、圧電素子36が、圧電効果を発生して変位を生じ
る部分である。
面には、板状の複数のエネルギー発生素子としての圧電
素子36が、接着層37によって接着されており、各圧
電素子36の上には、インクを流入するマニホールドプ
レート38が形成されている。このマニホールドプレー
ト38により形成されたインク流入孔39の下方には、
マニホールド40が形成されており、このマニホールド
40は、インク室30に連通している。また、各圧電素
子36の上面には、インク室30内のインクの溶融状態
を保持する加熱手段としてのヒータ42が設けられてい
る。また、図3において41で示す部分が、活性部、つ
まり、圧電素子36が、圧電効果を発生して変位を生じ
る部分である。
【0029】なお、本実施の形態では、図2(a)にお
いて、圧電素子36は、幅0.08mm、厚み0.5m
mであり、キャビティプレート31の中心間のピッチ
は、0.339mmである。インク流入孔39の直径
は、2.0mmであり、マニホールド40の深さは、
1.5mm、幅は2.0mmである。また、活性部41
の幅は、4.0mmである。ところで、圧電素子36の
熱膨張係数は、2×10-6であり、ダイアフラム34と
同じであるため、接着層37には、Tg=127℃のエ
ポキシ系接着剤を用い、ヘッド使用時の温度のもとでの
ガラス転移を防止して両構成部材間の剥離を防止する。
いて、圧電素子36は、幅0.08mm、厚み0.5m
mであり、キャビティプレート31の中心間のピッチ
は、0.339mmである。インク流入孔39の直径
は、2.0mmであり、マニホールド40の深さは、
1.5mm、幅は2.0mmである。また、活性部41
の幅は、4.0mmである。ところで、圧電素子36の
熱膨張係数は、2×10-6であり、ダイアフラム34と
同じであるため、接着層37には、Tg=127℃のエ
ポキシ系接着剤を用い、ヘッド使用時の温度のもとでの
ガラス転移を防止して両構成部材間の剥離を防止する。
【0030】次に、上記圧電素子36の構造について図
4を参照して説明する。図4は、圧電素子36の構造を
示す部分断面説明図である。図4に示すように、圧電素
子36は、圧電材料で形成された膜状の圧電膜43と、
膜状の電極膜(内部電極)44とを、圧電膜43の分極
方向を揃えて交互に積層して形成されている。図4では
省略してあるが、実際には、10層ないし20層の積層
構造となっており、両端面には、端面電極45および4
6が形成されている。なお、本実施の形態では、圧電膜
43の厚みは、約30μmである。また、電極膜44、
端面電極45および46は、銀パラジウム(銀70%、
パラジウム30%)により、2ないし3μmの厚みに形
成されている。
4を参照して説明する。図4は、圧電素子36の構造を
示す部分断面説明図である。図4に示すように、圧電素
子36は、圧電材料で形成された膜状の圧電膜43と、
膜状の電極膜(内部電極)44とを、圧電膜43の分極
方向を揃えて交互に積層して形成されている。図4では
省略してあるが、実際には、10層ないし20層の積層
構造となっており、両端面には、端面電極45および4
6が形成されている。なお、本実施の形態では、圧電膜
43の厚みは、約30μmである。また、電極膜44、
端面電極45および46は、銀パラジウム(銀70%、
パラジウム30%)により、2ないし3μmの厚みに形
成されている。
【0031】さらに、本実施の形態では、上記インクと
して、パラフィン系のワックスを主成分とし、A:軟化
点56°Cないし58°C、融点69°Cないし71
℃、B:軟化点62°Cないし64°C、融点76°C
ないし78℃、C:軟化点81°Cないし86°C、融
点92°Cないし94℃のうちのいずれかを、プリンタ
の使用温度での粘度、表面張力、印字後の色度、彩度な
どを考慮して選択して用いる。
して、パラフィン系のワックスを主成分とし、A:軟化
点56°Cないし58°C、融点69°Cないし71
℃、B:軟化点62°Cないし64°C、融点76°C
ないし78℃、C:軟化点81°Cないし86°C、融
点92°Cないし94℃のうちのいずれかを、プリンタ
の使用温度での粘度、表面張力、印字後の色度、彩度な
どを考慮して選択して用いる。
【0032】そして、図示しないヘッド駆動回路から上
記各電極膜44に電圧が印加されると、各圧電膜43に
圧電効果が生じ、図2(b)に示すように、ダイアフラ
ム34が下向きの凸状に湾曲し、インク室30が加圧さ
れてインクがノズル33から吐出される。なお、各ヘッ
ド11ないし14を単独で駆動させて単色の印字を行う
他、各ヘッド11ないし14を適宜選択して駆動させ
て、複数のインクを重ねて吐出することにより、中間色
の印字を行う。
記各電極膜44に電圧が印加されると、各圧電膜43に
圧電効果が生じ、図2(b)に示すように、ダイアフラ
ム34が下向きの凸状に湾曲し、インク室30が加圧さ
れてインクがノズル33から吐出される。なお、各ヘッ
ド11ないし14を単独で駆動させて単色の印字を行う
他、各ヘッド11ないし14を適宜選択して駆動させ
て、複数のインクを重ねて吐出することにより、中間色
の印字を行う。
【0033】次に、上記ヘッド11を構成するダイアフ
ラム37とキャビティプレート31との剥離試験の結果
について図5に示す表を参照して説明する。なお、本剥
離試験は、20mm×20mmのキャビティプレート上
の中央に、5×40mmのダイアフラムを接着し、その
キャビティプレートの四隅にワイヤーを取付け、そのワ
イヤーを引張りばね秤により、70gの引っ張り荷重を
加えて行った。また、接着剤としては、Tg=125℃
以上のもの(高Tg)、85°Cないし125℃のもの
(中Tg)、85℃以下のもの(低Tg)の3種類を厚
み20μmでスタンピングして用い、125℃の温度を
132.5時間保持した場合と、125℃の加熱と室温
25℃への自然冷却とを数分の間隔で数十回行うサーマ
ルサイクルとをそれぞれ試験した。
ラム37とキャビティプレート31との剥離試験の結果
について図5に示す表を参照して説明する。なお、本剥
離試験は、20mm×20mmのキャビティプレート上
の中央に、5×40mmのダイアフラムを接着し、その
キャビティプレートの四隅にワイヤーを取付け、そのワ
イヤーを引張りばね秤により、70gの引っ張り荷重を
加えて行った。また、接着剤としては、Tg=125℃
以上のもの(高Tg)、85°Cないし125℃のもの
(中Tg)、85℃以下のもの(低Tg)の3種類を厚
み20μmでスタンピングして用い、125℃の温度を
132.5時間保持した場合と、125℃の加熱と室温
25℃への自然冷却とを数分の間隔で数十回行うサーマ
ルサイクルとをそれぞれ試験した。
【0034】図5の表において、○は、剥離がほとんど
発生しなかった結果、△は、剥離が発生する場合がある
が品質としては満足できるという結果、×は、剥離した
ものが多かった結果をそれぞれ示す。この結果から明ら
かなように、高Tgのものおよび中Tgのものは、共に
サーマルサイクルの試験において、剥離し易いが、低T
gのものは、ほとんど剥離しないことが分る。また、低
Tgのものは、125°C保持の試験においても、高T
gのものよりは劣るが、品質としては満足できることが
分る。
発生しなかった結果、△は、剥離が発生する場合がある
が品質としては満足できるという結果、×は、剥離した
ものが多かった結果をそれぞれ示す。この結果から明ら
かなように、高Tgのものおよび中Tgのものは、共に
サーマルサイクルの試験において、剥離し易いが、低T
gのものは、ほとんど剥離しないことが分る。また、低
Tgのものは、125°C保持の試験においても、高T
gのものよりは劣るが、品質としては満足できることが
分る。
【0035】これは、ヘッド使用時において、ダイアフ
ラム34とキャビティプレート31に異なる大きさの熱
応力がそれぞれ発生した場合であっても、上記低Tgの
接着層35がガラス転移して軟化することにより、その
接着層35により上記熱応力を吸収することができたこ
とを実証するものである。このように、上記接着剤によ
り接着層35を形成すれば、ダイアフラム34とキャビ
ティプレート31との剥離を防止することができるた
め、ヘッドのインク吐出性能の劣化を防止することがで
きる。したがって、そのヘッドをプリンタに適用するこ
とにより、印字品質の高いプリンタを実現することがで
きる。
ラム34とキャビティプレート31に異なる大きさの熱
応力がそれぞれ発生した場合であっても、上記低Tgの
接着層35がガラス転移して軟化することにより、その
接着層35により上記熱応力を吸収することができたこ
とを実証するものである。このように、上記接着剤によ
り接着層35を形成すれば、ダイアフラム34とキャビ
ティプレート31との剥離を防止することができるた
め、ヘッドのインク吐出性能の劣化を防止することがで
きる。したがって、そのヘッドをプリンタに適用するこ
とにより、印字品質の高いプリンタを実現することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上記述したように請求項1ないし8に
記載の発明によれば、ヘッドを構成する複数の構成部材
のうち、熱膨張率の差が大きい構成部材同士を、上記イ
ンクジェットヘッドの使用時の温度以下の温度でガラス
転移する接着剤により、接着することにより、上記構成
部材間の剥離を防止してヘッドの耐久性および印字品質
を高めることができる。
記載の発明によれば、ヘッドを構成する複数の構成部材
のうち、熱膨張率の差が大きい構成部材同士を、上記イ
ンクジェットヘッドの使用時の温度以下の温度でガラス
転移する接着剤により、接着することにより、上記構成
部材間の剥離を防止してヘッドの耐久性および印字品質
を高めることができる。
【0037】特に、請求項3に記載の発明では、上記接
着剤は、上記インクジェットヘッド、の使用時の温度よ
りも40℃以上低いガラス転移温度を有するものである
ため、上記接着剤を上記インクジェットヘッドの使用時
において容易にガラス転移させることができるため、ヘ
ッドの使用時の温度が、125℃の場合には、その温度
より40℃以上低い、85℃以下のガラス転移温度を有
する接着剤を用いることにより、上記熱膨張率の差が大
きい構成部材間に発生する熱応力差を吸収してそれら構
成部材間の剥離を防止することができる。
着剤は、上記インクジェットヘッド、の使用時の温度よ
りも40℃以上低いガラス転移温度を有するものである
ため、上記接着剤を上記インクジェットヘッドの使用時
において容易にガラス転移させることができるため、ヘ
ッドの使用時の温度が、125℃の場合には、その温度
より40℃以上低い、85℃以下のガラス転移温度を有
する接着剤を用いることにより、上記熱膨張率の差が大
きい構成部材間に発生する熱応力差を吸収してそれら構
成部材間の剥離を防止することができる。
【0038】また、請求項4に記載の発明では、上記接
着剤は、エポキシ系接着剤であるため、上記インクと反
応し難く、たとえば、シリコン系接着剤のように、イン
クにシリコンが溶けだして、印字品質が劣化するのを防
止することができる。
着剤は、エポキシ系接着剤であるため、上記インクと反
応し難く、たとえば、シリコン系接着剤のように、イン
クにシリコンが溶けだして、印字品質が劣化するのを防
止することができる。
【0039】さらに、請求項5に記載の発明では、上記
接着剤により形成される接着層の厚みは、20μm以下
であるため、接着層の厚みが大きすぎることにより、上
記構成部材間の剛性が低下してインクの吐出性能を劣化
させることなく、上記熱応力を吸収することができる。
接着剤により形成される接着層の厚みは、20μm以下
であるため、接着層の厚みが大きすぎることにより、上
記構成部材間の剛性が低下してインクの吐出性能を劣化
させることなく、上記熱応力を吸収することができる。
【0040】またさらに、請求項7に記載の発明では、
上記振動板に対して上記キャビティプレートが上記接着
剤により接着されているため、上記キャビティプレート
に対する振動板の剥離を防止することができる。特に、
上記振動板の接着部分の剥離は、インクの吐出性能に悪
影響を及ぼすため、上記剥離の防止によって、高い印字
品質を維持することができる。
上記振動板に対して上記キャビティプレートが上記接着
剤により接着されているため、上記キャビティプレート
に対する振動板の剥離を防止することができる。特に、
上記振動板の接着部分の剥離は、インクの吐出性能に悪
影響を及ぼすため、上記剥離の防止によって、高い印字
品質を維持することができる。
【図1】本発明実施の形態に係るプリンタの一部機構を
取り出して示す外観斜視図である。
取り出して示す外観斜視図である。
【図2】図1に示すヘッド11の部分断面説明図であ
る。
る。
【図3】図2に示すヘッド11の縦断面図である。
【図4】圧電素子36の構造を示す部分断面説明図であ
る。
る。
【図5】ダイアフラム34とキャビティプレート31と
の剥離試験の結果を示す表である。
の剥離試験の結果を示す表である。
10 ヘッド 30 インク室 31 キャビティプレート 32 ノズルプレート 33 ノズル 34 ダイアフラム 35 接着層 36 圧電素子 37 接着層 42 ヒータ 43 圧電膜 44 電極膜
Claims (7)
- 【請求項1】 加熱溶融されたホットメルトインクが充
填されると共に前記インクを吐出するノズルと連通する
インク室が内部に形成されたキャビティプレートと、前
記インク室内のインクを吐出させる吐出エネルギーを与
えるエネルギー発生素子と、前記インク室内のインクの
溶融状態を保持する加熱手段とが含まれた複数の構成部
材により構成されたインクジェットヘッドにおいて、 前記複数の構成部材のうち、熱膨張率の差が大きい構成
部材同士は、前記インクジェットヘッドの使用時の温度
以下の温度でガラス転移する接着剤により、接着されて
いることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項2】 前記接着剤は、熱膨張率の差が3倍程度
になる構成部材間に用いられることを特徴とする請求項
1に記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項3】 前記接着剤は、前記インクジェットヘッ
ドの使用時の温度よりも40℃以上低いガラス転移温度
を有するものであることを特徴とする請求項1または2
に記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 前記接着剤は、エポキシ系接着剤である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記
載のインクジェットヘッド。 - 【請求項5】 前記接着剤により形成される接着層の厚
みは、20μm以下であることを特徴とする請求項1な
いし4のいずれか1つに記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項6】 前記インクジェットヘッドは、振動板を
有し、 前記エネルギー発生素子は、前記振動板の一の面に取り
付けられており、圧電材料及びこの圧電材料に電圧を印
加して圧電効果を生じさせる電極からなる圧電素子であ
り、 前記キャビティプレートは、前記振動板の他の面に取り
付けられており、その振動板の変位に伴って容積が変化
されるとともに、前記ノズルから溶融されたインクを吐
出するインク室が内部に形成されたキャビティプレート
であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
つに記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項7】 前記キャビティプレートは、前記振動板
に対して、前記接着剤により接着されていることを特徴
とする請求項6に記載のインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32643495A JPH09141845A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32643495A JPH09141845A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | インクジェットヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09141845A true JPH09141845A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18187768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32643495A Pending JPH09141845A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09141845A (ja) |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP32643495A patent/JPH09141845A/ja active Pending
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