JPH09143083A - 整腸性組成物 - Google Patents

整腸性組成物

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JPH09143083A
JPH09143083A JP7331143A JP33114395A JPH09143083A JP H09143083 A JPH09143083 A JP H09143083A JP 7331143 A JP7331143 A JP 7331143A JP 33114395 A JP33114395 A JP 33114395A JP H09143083 A JPH09143083 A JP H09143083A
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JP
Japan
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streptococcus
feed
diarrhea
leuconostoc
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Application number
JP7331143A
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English (en)
Inventor
Takao Ogawa
孝雄 小川
Kimio Hirose
公男 広瀬
Kyoji Kito
恭二 鬼頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meito Sangyo KK
Original Assignee
Meito Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動物に対して整腸作用を有する組成物の提
供。 【解決手段】 乳酸菌ロイコノストック メセンテロイ
デス(Leuconostoc mesenteroides)等をショ糖含有培
地で発酵させて得られる発酵ブロスに由来する多糖類除
去調製物を含んでなる整腸性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳酸菌の発酵ブロ
ス由来の成分を有効成分として含んでなる整腸性組成物
に関する。より具体的には、本発明は、下痢、便秘の予
防又は治療用の飼料添加物、或いは医薬もしくは健康食
品として利用できる組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】動物は、生後間もない幼少時や、成体に
なっても環境の変化等により下痢の発生が見られるが、
この対策として、医薬品として抗生物質、ワクチン、ミ
ヤリサン等、民間薬としてドクダミ、ゲンノショウコ
等、健康食品としてオリゴ糖や多糖類の投与による予防
又は治療が試みられている。
【0003】しかし、これらの方法の内、抗生物質は、
耐性菌を生じ易いこと、生体に有利に働く正常細菌叢を
も排除してしまうこと、加工畜産物への抗生物質の移
行、残留するおそれがあることなどの問題がある(例え
ば、「飼料添加物の畜産物中への残留」畜産ハンドブッ
ク、姫野健太郎ら編者、講談社、1984、第484〜
485ページ、参照)。
【0004】ワクチンは、特定の病原細菌にしか効果が
望められず、また効果の持続期間も限定される等の問題
がある(例えば、「日本の畜産業」日本の畜産を予測す
る最新のデータバンク、チクサン出版、1989、第2
1〜35ページ、参照)。
【0005】ミヤリサン(酪酸菌)は、抗生物質投与に
より腹部症状を呈した場合に投与すると、下痢の症状が
消退するとされているが、その風味が悪く、効果が不確
実である。
【0006】ドクダミ(重薬)は日本各地をはじめ東ア
ジアに広く分布するドクダミ科の多年草で、乾燥した葉
に由来する調製物を、便秘などの体質改善に用いられて
いる。しかし、その風味が悪く、効果が不確実である。
【0007】ゲンノショウコ(現之証拠)は、日本各
地、台湾、朝鮮半島、中国などに分布するフウロソウ科
の多年草で、乾燥した葉に由来する調製物には、健胃・
整腸・止瀉作用が認められ、下痢止めに使用されている
が、しかし、その風味が悪く、効果が不確実である。
【0008】オリゴ糖は、動物の大腸に生息し、他の菌
とともに、腸内細菌叢を形成しているビフィズス菌の増
殖を促進し、整腸作用を有するとされている(例えば、
特開昭61−227777号公報参照)。しかし、高価
である上、それら自体が動物における嗜好性を高めるも
のでない。一方、ショ糖を用いる乳酸菌の発酵により生
産される多糖類であるデキストランを有効成分として含
有せしめたビフィズス菌増殖促進剤が整腸作用組成物と
して提供されている(特開平2−289520号公報参
照)。しかし、やはり高価である上、デキストラン自体
には、動物における嗜好性を高める作用が認められな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来技
術はいずれも整腸の目的に関しては一定の作用効果を奏
するものの、異臭を呈するものや、それら自体に動物に
おける嗜好性を高める作用を示さない。そのため、例え
ば飼料添加物として使用する場合には、飼料摂取量を増
進させて動物の体重の増加をはかることは困難であっ
た。
【0010】従って本発明の目的は、整腸作用を有する
とともに、動物における嗜好性をも高めうる組成物を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
に随伴する短所を改善又は解消できる組成物、すなわち
動物の下痢、便秘の予防もしくは治療に有効であり、か
つ動物における嗜好性を高めうる組成物を提供すべく、
鋭意研究を行ってきた。その結果、乳酸菌に属する一定
の菌の発酵ブロス由来の調製物が、上記目的を達成でき
ることを見い出し本発明が完成された。
【0012】従って本発明によれば、ロイコノストック
Leuconostoc)属、ストレプトコッカス(Streptococc
us)属及びストレプトバクテリウム(Streptobacteriu
m)属からなる群より選ばれる乳酸菌に属する少なくと
も1種の菌株をショ糖含有栄養培地で発酵させて得られ
た発酵ブロス由来の多糖類除去調製物を、有効成分とし
て含んでなる整腸性組成物が提供される。
【0013】本発明に従う発酵に使用する乳酸菌は、本
発明の目的に沿うものであるかぎり、上記属に属するい
ずれの菌であってもよいが、具体的なものとしては、ロ
イコノストック メセンテロイデス(Leuconostoc mesen
teroides)、ロイコノストック デキストラニカム(Leu
conostoc dextranicum)、ストレプトコッカス ボビス
Streptococcus bovis)、ストレプトコッカス ミュ
タンス(Streptococcusmutans)、ストレプトコッカス
サンギス(Streptococcus sanguis)及びストレプト
バクテリウム デキストラニカム(Streptobacterium d
extranicum)が挙げられる。これらのうち、好ましい菌
は、ロイコノストック メセンテロイデス及びストレプ
トコッカス ボビスである。さらに特に好ましい菌とし
ては、デキストランの生産に使用されているロイコノス
トック メセンテロイデスが挙げられる。使用できる具
体的な菌株としては、例えば、アメリカン・タイプカル
チャー・コレクション(ATCC)から入手することが
できる Leuconostoc mesenteroides ATCC1083
0(NRRL B−512)、Leuconostoc dextranicu
m ATCC19255(NRRL B−3469)、St
reptococcus bovis、ATCC 33317(NCDO
597)、Streptococcus mutans ATCC2517
5(NCTC 10449)、Streptococcus sanguis
ATCC 10556及び Streptobacterium dextra
nicum ATCC 13134(NRRLB−1254)
を挙げることができる。さらに、上記菌は、複数種の菌
がそれらの増殖や生理機能に対して相互に悪影響を及ぼ
さない場合には、複数種の菌を同時に使用してもよい
が、通常、1種の菌を使用するのが好都合である。
【0014】上記菌を発酵するためのショ糖含有栄養培
地は、単離された形態のショ糖もしくは一成分としてシ
ョ糖を含むサトウキビ、甜菜の絞り粕、或いはサトウキ
ビ、甜菜より砂糖を製造する時にできる副産物である、
糖みつ、ビートパルプ、バガス等をショ糖源として含有
する。ショ糖以外に培地に加えられる成分としては、動
物に対して、実質的に無害の物質もしくは化合物、例え
ばビール酵母エキス、ペプトン、コーンスチープリカ
ー、大豆蛋白、食塩、R塩、HCl、KH2PO4等が挙
げられる。
【0015】本発明に従う発酵は、通常、上記培地を滅
菌した後、適当な乳酸菌を接種し、25℃付近で嫌気性
条件下にて培養することにより行うことができる。培養
時間は、使用する菌、温度もしくは培地組成によって変
動するので限定されないが、乳酸菌が少なくとも対数増
殖期から静止期に到る時間を選ぶ必要がある。培養時間
が短かすぎると、動物に対する整腸効果が低い組成物を
もたらす可能性があるからである。
【0016】こうして、発酵ブロスが得られるが、本発
明の整腸性組成物は、かかる発酵ブロスから多糖類を除
去し、必要により濃縮して得ることができる。多糖類の
除去手段としては、水混和性の有機溶媒を用いる分別沈
殿法、吸着もしくは分離担体を用いるクロマトグラフィ
ー、限外濾過法を利用するのがよい。いずれも、それ自
体既知の方法を使用できるが、例えば、分別沈殿法に用
いる有機溶媒としては、エタノール、メタノール、アセ
トン、イソプロピルアルコール等が挙げられる。
【0017】上記多糖類の除去に前後し、或いは同時
に、発酵ブロスから菌体を除去した調製物を含んでなる
整腸性組成物も、本発明により提供される。菌体の除去
は、濾過又は遠心分離により実施できる。こうして、多
糖類及び菌体を除去した調製物は、医薬もしくは健康食
品に利用する場合に、特に、都合よく使用できるが、飼
料添加物として使用する場合にも、使用容易(例えば、
有効成分の均質配合等が容易)である点で好ましい。
【0018】なお、上記から理解できるように、本願発
明で使用する調製物は、従来、デキストランの製造に際
し、副産物として未利用のまま廃棄されるか省みられる
ことのなかった、デキストラン発酵産物から多糖類デキ
ストランを回収した残渣をそのまま、或いは、必要によ
り菌体を除去し、さらに脱塩、有機溶媒を除去した後、
7〜17倍に濃縮し、精製濃厚物の形態とすることがで
きるので、極めて安価に製造できる。
【0019】本発明によれば、例えば上記調製物を液状
もしくはシロップ(濃厚物)状で単に水、生理食塩液に
溶解するか、或いは医薬用賦形剤もしくは担体、或いは
飼料原料と配合した組成物が提供される。また、液状も
しくはシロップ状の調製物を、医薬分野や飼料分野で常
用されている顆粒化もしくは固形化剤、例えば顆粒状ブ
ドウ糖、無水珪酸、穀物粕、パン屑、大豆粕、ふすま、
カカオ豆穀等と配合した固形組成物として提供すること
もできる。固形組成物は、また、上記液状もしくはシロ
ップ状調製物を、凍結乾燥もしくは噴霧乾燥した状態と
し、上記顆粒化剤或いはその他の医薬、飼料分野で常用
されている賦形剤と混合して、本発明の整腸性組成物と
することもできる。以上の調製、配合及び混合法は、剤
形に応じてそれ自体既知の方法が使用できる。
【0020】さらに本発明に従えば、拘束されるもので
ないが、次の作用機序により目的の効果が達成できるも
のと推測できる。ショ糖含有組成物に上記乳酸菌を接種
し、培養したとき、ショ糖の構成糖のグルコースと果糖
のうち、グルコースは重合して多糖体となり、果糖が産
生する。また、この他に、乳酸、香味成分物質をはじ
め、種々の物質が菌より産生されるので、乳酸、果糖、
マンニット、ロイクロース、発酵に用いた乳酸菌の菌
体、その他の成分を含むことが推測される多成分からな
る発酵ブロスが形成される。従来、この発酵ブロスは、
前述のようにデキストランをはじめとする多糖類の回収
に主として使用されているが、多糖類を除去した後も、
上記乳酸や香味成分、果糖、マンニット、ロイクロー
ス、その他の培養液成分、ならびに場合によって発酵に
用いた乳酸菌の菌体を含むことが推測されるので、本発
明の調製物を提供するのに都合よく用いることができ
る。そして、これらの成分が組み合わさって、無害で動
物において嗜好性を高め、かつ糞便中の大腸菌の低減作
用からも窺い知ることができるが、飼料摂取量の増大、
下痢、便秘状態の改善、それにともなう体重増加の促進
などの優れた効果を奏するものと推測できる。
【0021】本発明の整腸性組成物中に有効成分として
含められる調製物の使用割合は、使用目的、例えば、医
薬や健康食品用又は飼料添加物用、に応じて最適量が変
動するので限定できるものでないが、当業者であれば、
後述する実施例に記載の作用効果を参考に決定すること
ができるであろう。一般に、例えば配合飼料の飼料添加
物として、12倍まで濃縮した濃厚物を使用する場合に
は、総組成物重量当り0.01〜20.0重量%、好まし
くは0.1〜10.0重量%となるように含めることがで
きる。
【0022】かかる組成物は、人、ならびに牛、馬、
豚、犬及び猫などの家畜もしくは愛玩動物、ならびに鶏
及び七面鳥などの家禽、その他の魚、蜜蜂、蚕などの飼
育動物において、下痢、便秘の予防もしくは治療、さら
には飼料摂取量の増進用として有効に利用することがで
きる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の整腸性組成物を実施例によっ
て更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0024】実施例1:ショ糖を主原料とした場合の上
澄液の製造 ショ糖を主原料とした下記組成の培地に乳酸菌の一種で
あるロイコノストックメセンテロイデス(Leuconostoc
mesenteroides)ATCC 10830(NRRL B
−512)を接種し、25℃、24時間、嫌気性下で発
酵させた後、発酵液1容にエタノール1容を加えて、そ
の上澄液を集めた。この上澄液を濾過して菌体を除去し
てから、約80℃にて減圧下(540〜580mmH
g)下でエタノールを留去し、液量が約1/12になるまで
濃縮して上澄液の濃厚物を調製した。調製した濃厚物の
性状と液体クロマトグラフ(図1及び2参照)は下記の
とおりであった。
【0025】培地の組成: ショ糖 15.0% リン酸−水素カリウム 0.5% ビール酵母エキス 0.2% pH 7.0 濃厚物の性状: 外観 淡褐色、ないし褐色粘凋液 香味 甘酸っぱい香味を有し、異味異臭がない 糖度(Bx) 65° pH 5.4 乾燥減量 31.6% 果糖 42.0% オリゴ糖* 23.2% * 図1及び図2の結果から、ロイクロース及びマンニットが含まれることが予 想される。
【0026】液体クロマトグラフィーの操作条件−1
(図1に対応): サンプル量:2.0(重量/容量)%液80μl カラム:G2000PW×2(東ソー社製) 溶出液:0.1M NaCl水溶液 流速:1.0ml/分 温度:42℃ 圧力:32kg/cm2 検出器:RI×1 チャート速度:0.5cm/分 液体クロマトグラフィーの操作条件−2(図2に対
応): サンプル量:5.0(重量/容量)%液20μl カラム:μBONDASPHER 5μ NH2 10
0Å 溶出液:CH3CN:H2O=8:2 流速:1.0ml/分 温度:30℃ 圧力:73kg/cm2 検出器:RI×32 チャート速度:2.0cm/分 実施例2:糖みつを主原料とした場合の上澄液の製造 糖みつ1容に蒸留水2容を加えた下記組成の培地に、乳
酸菌の一種であるストレプトコッカス ボビス(Strepto
coccus bovis)ATCC 33317(NCDO 59
7)を接種し、25℃、24時間、嫌気性下で発酵させ
た後、発酵液1容にエタノール1容を加えて、その上澄
液を集めた。この上澄液を濾過して菌体を除去してか
ら、約80℃にて減圧下(540〜580mmHg)で
エタノールを留去し、液量が約1/12になるまで濃縮して
上澄液の濃厚物を調製した。調製した濃厚物の性状と液
体クロマトグラフは下記のとおりであった。
【0027】培地の組成: 糖みつ 15.0% リン酸−水素カリウム 0.1% pH 6.2 濃厚物の性状: 外観 淡褐色、ないし褐色粘凋液 香味 甘酸っぱい香味を有し、異味異臭がない 糖度(Bx) 62° pH 5.2 乾燥減量 33.5% 果糖 39.6% オリゴ糖 22.9% 実施例3:上澄液の濃厚物を原材料とする混合飼料の調
製 粉末化剤として、顆粒状ブドウ糖(グルファイナル、日
本資糧工業社製)を使用しこれを9kgに、実施例1で
調製した濃厚物1kgを加え、横形バドル式混合機で5
分間よく混合し、混合飼料を製造した。製造した混合飼
料は下記の性状であった。
【0028】 外観 淡黄色の粉末 香味 甘酸っぱい香味を有し、異味異臭がない 乾燥減量 9.5% ブドウ糖 79.0% 果糖 4.0% オリゴ糖 2.5% 実施例4:上澄液の濃厚物を原材料とする混合飼料の製
造 粉末化の賦形剤として、ケイ酸(和光純薬工業社製)を
使用し、その9kgに、実施例2で調製した濃厚物1k
gを加え、横形バドル式混合機で5分間よく混合し、混
合飼料を製造した。製造した混合飼料は下記の性状であ
った。
【0029】 外観 淡黄色の粉末 香味 甘酸っぱい香味を有し、異味異臭がない 乾燥減量 9.1% ケイ酸 80.5% 果糖 4.2% オリゴ糖 2.8% 実施例5:上澄液の濃厚物の毒性試験 (1) 急性毒性試験:ウイスターラット(体重:12
0g±10、雄・雌各々10匹)を用い、実施例1で調
製した上澄液の濃厚物を、物理的に投与できる最大量で
ある20ml/kgを、胃ゾンデで強制経口投与して、
生死、一般症状等を、14日間観察した。その結果、死
亡例を認めず、一般症状にも異常を認めなかった。従っ
て、LD50値は20ml/kg以上であった。
【0030】(2) 亜急性毒性試験:ウイスターラッ
ト(体重:310g±10、雄6匹)を2群用意し、実
施例1で調製した上澄液の濃厚物と対照群には水道水
を、物理的に投与できる最大量の20ml/kgを、3
週間、胃ゾンデで強制経口投与して、一般症状、体重、
血液学的検査、血液生化学的検査、尿検査、剖検及び臓
器重量を観察、測定した。その結果、いずれの検査項目
も異常は認められず、その安全性は極めて高いことが確
認された。
【0031】実施例6:子牛・給餌試験 方法:ホルスタイン・子牛(体重:68〜88kg)1
0頭を用い、くみあい配合飼料(東海くみあい飼料社
製)に実施例1で調製した、上澄液の濃厚物を0.5%
添加し、約4ケ月間給餌し下痢の発生率と増体量につい
て調べた。
【0032】なお、無添加群として、ホルスタイン・子
牛(体重:70〜91kg)11頭を用い、くみあい配
合飼料を約4ケ月間給餌し、添加群と同じ項目を調べ
た。
【0033】結果:給餌期間中の下痢の発生は、無添加
群では、3/11(発生率:27%)の下痢の発生を認
めた。なお、普通便より軟らかい軟便を含め、下痢と判
定し、以後の実施例も同じ判定法を採用した。上澄液の
0.5%添加群では0/10(発生率:0%)で下痢の
発生は全く認められなかった。
【0034】増体重については、表Iに示すように添加
群では、飼料摂取量が増加し、1日当たりの増体量は
1.27kg/day、無添加群では1.13kg/da
yで、添加群と無添加群との間に有意な増加を認めた。
【0035】
【表1】
【0036】実施例7:成牛・給餌試験 方法:去勢・和牛(体重:550〜600kg)12頭
を用い、ビタミンA・欠乏の自家配合飼料(主原料は東
海くみあい飼料社製のくみあい配合飼料を使用)に実施
例4で製造した混合飼料を1%添加して約5ケ月間給餌
し、下痢の発生率と増体量について調べた。なお、無添
加群として、去勢・和牛(体重:560〜610kg)
16頭を用い、配合飼料を約5ケ月間給餌し、添加群と
同じ項目を調べた。
【0037】結果:給餌期間中の下痢の発生は、無添加
群では、6/28(発生率:21%)の下痢の発生を認
めた。混合飼料・添加群では0/10(発生率:0%)
で、下痢の発生は全く認められなかった。増体量につい
ては、表IIに示すように添加群では、動物の好む香味
のため飼料摂取量が増加し、1日当りの増体量は0.4
8kg/day、無添加群では0.34kg/day
で、添加群と無添加群との間に差を認めた。
【0038】ビタミンA欠乏飼料で肉用牛を飼育する
と、食欲不振、下痢等が認められるが、本発明の整腸性
組成物は、これらを防止し、肉質等級を改善させること
もできた。
【0039】
【表2】
【0040】実施例8:子豚・給餌試験 方法:子豚、16頭(体重:1.3〜1.9kg)を用
い、くみあい配合飼料(東海くみあい飼料社製)に実施
例1で調製した上澄液の濃厚物を0.5%添加して分娩
後25日間給餌し、下痢の発生率と糞便中の大腸菌数を
調べた。大腸菌数は糞便を減菌水で希釈した液を、DH
L寒天培地にコンラージ棒を用いて、接種し、37℃で
24時間培養して後コロニー数を計測した。なお、無添
加群として、子豚16頭(体重:1.2〜1.8kg)を
用い、くみあい配合飼料を分娩後25日間給餌し、添加
群と同じ項目を調べた。
【0041】結果:給餌期間中の下痢の発生は、無添加
群では、5/16(発生率:31%)の下痢の発生を認
めた。上澄液の0.5%添加群では、0/16(発生
率:0%)で下痢の発生は全く認められなかった。
【0042】増体量については、表IIIに示すように
添加群では、動物の好む香味のため飼料摂取量が増加
し、生後25日目の体重は8.0kgであったのに対
し、無添加群で7.1kgであり、添加群と無添加群と
の間に差を認めた。糞便中の大腸菌数については、表I
IIに示すように添加群では、0.4×108/g(fece
s)、無添加群では1.9×108/g(feces)で、添加
群は無添加群より減少していた。
【0043】
【表3】
【0044】実施例9:成牛・給餌試験 方法:去勢・和牛(体重:550〜650kg)7頭を
用い、くみあい配合飼料(東海くみあい飼料社製)に実
施例3で製造した混合飼料を、0.1g/kg/da
y、10日間給餌し下痢の発生率と、給餌前、給餌11
日後の糞便中の大腸菌数を調べた。
【0045】大腸菌数は実施例8と同じ方法で計測し
た。
【0046】結果:給餌期間中の下痢の発生は、給餌前
では、2/7(発生率:29%)の下痢の発生を認め
た。給餌10日後には、0/7(発生率:0%)で、下
痢の発生は全く認められなかった。
【0047】糞便中の大腸菌数については、表IVに示
すように給餌前では、6.1×105/g(糞便)、給餌
11日後では、1.1×105/g(糞便)で、給餌11
日後では給餌前より有意に減少していた。
【0048】
【表4】
【0049】実施例10:鷄・給餌試験 方法:鷄(鷄種:ハイランドマリヤ、体重:2.07〜
2.47kg)20羽を用い、くみあい配合飼料(東海
くみあい飼料社製)に実施例4で製造した混合飼料を3
%添加し、7日間給餌し、下痢の発生率と増体量につい
て調べた。なお、無添加群として、同鷄種(体重:2.
08〜2.51kg)20羽を用い、くみあい配合飼料
を7日間給餌し、添加群と同じ項目を調べた。
【0050】結果:給餌期間中の下痢の発生は、無添加
群では、3/20(発生率:15%)の下痢の発生を認
めた。くみあい混合飼料・添加群では、0/10(発生
率:0%)で、下痢の発生は全く認められなかった。
【0051】増体量については、表Vに示すように添加
群では、動物の好む香味のため飼料摂取量が増加し、7
日後の増体量は37.5g無添加群では5.0gで、添加
群は無添加群より有意に増加した。
【0052】
【表5】
【0053】実施例11:ヒト・臨床試験 方法:カップ1杯の水(120ml)に、実施例3で製
造した粉末を8g、添加して溶解し、便秘の症状がある
ボランティア(成人)10名に、1日1回、10日間摂取
してもらい、0、11日目に糞便中の大腸菌数をDHL
培地で培養し、計測した。
【0054】結果:ボランティア(成人)10名内、便
秘の改善率は70%(7/10名)であった。糞便中の
大腸菌数については、表VIに示すように摂取前では、
6.3×106/g(糞便)、摂取11日後では、2.1
×106/g(糞便)で、摂取11日後では摂取前より減
少した。
【0055】
【表6】
【0056】
【発明の効果】本発明に従うと、生後間もない幼少時
や、成体になった動物に給餌する配合飼料に、0.1〜
10%、好ましくは、0.5〜2.0%添加して経口投与
すると、動物の好む香味による飼料摂取量の増加と糞便
中の大腸菌を減少させる効果のため、下痢の発生を予防
できると共に、発育の向上、体重の増加をもたらし、生
産性を向上する等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本発明に従う調製物の液体
クロマトグラフイーの操作条件−1で得られたクロマト
グラムである。
【図2】実施例1で得られた本発明に従う調製物の液体
クロマトグラフイーの操作条件−2で得られたクロマト
グラムである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロイコノストック(Leuconostoc)属、
    ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ストレプト
    バクテリウム(Streptobacterium)属からなる群より選
    ばれる乳酸菌に属する少なくとも1種の菌株をショ糖含
    有栄養培地で発酵させて得られた発酵ブロス由来の多糖
    類除去調製物を、有効成分として含んでなる整腸性組成
    物。
  2. 【請求項2】 ロイコノストック属の乳酸菌がロイコノ
    ストック メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroid
    es)である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ストレプトコッカス属の乳酸菌がストレ
    プトコッカス ボビス(Streptococcus bovis)である請
    求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 多糖類除去調製物が、さらに菌体が除去
    されたものである請求項1〜3のいずれかに記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 顆粒化剤を組み合わせることにより固形
    化された請求項3記載の組成物。
JP7331143A 1995-11-27 1995-11-27 整腸性組成物 Pending JPH09143083A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012205585A (ja) * 2011-03-28 2012-10-25 Biorich Biotechnology Co Ltd 飼料摂取を増進させる蛋白質産物及びその製造方法

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