JPH09143275A - 卵殻膜微細粉末、並びにその吸油能を利用した各種機能剤 - Google Patents

卵殻膜微細粉末、並びにその吸油能を利用した各種機能剤

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JPH09143275A
JPH09143275A JP7328275A JP32827595A JPH09143275A JP H09143275 A JPH09143275 A JP H09143275A JP 7328275 A JP7328275 A JP 7328275A JP 32827595 A JP32827595 A JP 32827595A JP H09143275 A JPH09143275 A JP H09143275A
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eggshell membrane
membrane fine
eggshell
oil
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JP7328275A
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Yoshihiro Kawaguchi
芳広 川口
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Ishihara Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 卵殻膜微細粉末の新たな用途を開拓し、当該
粉末を有効利用する。 【解決手段】 卵殻膜をアルコール系溶媒に浸漬し、石
臼式回転磨砕及びボールミル式粉砕の少なくともいずれ
かを施して、卵殻膜の湿式微細砕粉末を調製する。特定
の湿式粉砕処理なので、卵殻膜が比較的マクロな繊維構
造を残している。この卵殻膜微細粉末は優れた吸油能、
或は乳化組成物の安定化能を備えているため、油捕集
剤、皮脂除去剤、医薬品基剤、或は化粧料基剤などの新
たな用途に広く活用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は卵殻膜微細粉末、並びに
その吸油能を利用した吸油剤、皮脂除去剤、医薬品基
剤、化粧料基剤などの各種機能剤に関し、卵殻膜の性状
を損なわずにその活性を有効に保持した微粉末を新規に
提供するとともに、当該卵殻膜微細粉末を吸油、乳化組
成物の安定化などの新たな用途を備えた各種機能剤とし
て提供するものである。
【0002】
【発明の背景】近年、地球環境や生態系の保護の観点か
ら、生物を含めた資源の省力化や有効利用が強く要請さ
れているが、鳥卵(特に、鶏卵など)の卵殻膜はタンパク
質を主成分とする天然素材であり、皮膚疾患の治療への
適用が従来から試みられている程度で、その多くが利用
されないで廃棄されているのが現状である。
【0003】
【従来の技術】例えば、特開平3―190808号公報
には、卵殻膜を利用した化粧料が開示されている。即
ち、乾燥卵殻膜を水酸化ナトリウムとエタノールのアル
カリ性含水有機溶媒中などで可溶化し、この可溶化卵殻
膜にムコ多糖類を配合して、美肌効果と保湿効果を備え
た化粧料を得ることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は卵殻膜
を薬液中で溶解した可溶化卵殻膜タンパク質を有効利用
しようとするものであるが、本発明は卵殻膜を可溶化す
るのではなく、これを粉末化して有効活用しようとする
ものである。具体的には、卵殻膜の性状を損なわずにう
まく引き出した微細粉末を製造するとともに、この卵殻
膜微細粉末の美肌或は保湿付与的な使途以外の全く新し
い用途を備えた各種機能剤を開拓することにより、有機
天然物資源である卵殻膜の効率的な活用と資源の省力化
を図ることを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、卵殻膜並
びにその粉末化の技術を鋭意研究した結果、卵殻膜を所
定の湿式粉砕処理方式により粉末化すると、卵殻膜を構
成するタンパク質の性状を損なわずにその活性をうまく
引き出せることを見い出した。また、この卵殻膜微細粉
末が優れた吸油機能を備えていることを発見して、油の
吸い取り剤を初め、皮脂除去剤、或は医薬品基剤などの
各種機能剤を開発するとともに、卵殻膜微細粉末が当該
吸油機能の発展的形態として乳化物の安定化能をも具備
することを見い出して、化粧料基剤としての利用を図っ
た。
【0006】即ち、本発明1は、卵殻膜微細粉末が、卵
殻膜を水及びアルコール系溶媒の少なくともいずれかに
浸漬し、石臼式回転磨砕及びボールミル式粉砕の少なく
ともいずれかを施した湿式粉砕粉末であることを特徴と
する卵殻膜微細粉末である。
【0007】本発明2は、上記本発明1の卵殻膜微細粉
末を被処理物に接触させて、有効主成分である卵殻膜微
細粉末で被処理物の油分を吸収除去可能にすることを特
徴とする卵殻膜微細粉末を利用した吸油剤である。
【0008】本発明3は、上記本発明1の卵殻膜微細粉
末を皮膚面に擦り付けて、皮膚面の皮脂を除去可能にす
ることを特徴とする卵殻膜微細粉末を利用した皮脂除去
剤である。
【0009】本発明4は、上記本発明1の卵殻膜微細粉
末を医薬品に含有させて、医薬品中の油状薬効成分を担
持可能にすることを特徴とす卵殻膜微細粉末を利用した
医薬品基剤である。
【0010】本発明5は、上記本発明1の卵殻膜微細粉
末を配合して、安定な乳化組成物を生成可能にすること
を特徴とする卵殻膜微細粉末を利用した化粧料基剤であ
る。
【0011】本発明6は、上記本発明5の化粧料基剤で
ある卵殻膜微細粉末に、レシチン及び4級アンモニウム
塩類の少なくともいずれかを併用添加することを特徴と
する化粧料である。
【0012】上記卵殻膜微細粉末は、卵殻膜を水及び/
又はアルコール系溶媒(即ち、水とアルコール系溶媒の混
合系か、アルコール系溶媒、或は水)の中で湿式粉砕して
製造する。当該粉砕処理は石臼式回転磨砕又はボールミ
ル式粉砕を夫々単独で施しても良いが、例えば、卵殻膜
に石臼式回転磨砕を施した後に、連続してボールミル式
粉砕を施しても良いし、この両方式の粉砕を複数回繰り
返しても差し支えない。因みに、上記卵殻膜微細粉末
は、生の卵殻膜を予備洗浄し、微粉砕化し、濾過洗浄と
乾燥処理で製造するのが好ましい。当該予備洗浄では、
水洗してからアルコール系溶媒で洗浄し、卵殻膜に付着
した油脂分を溶解除去することもでき、卵殻膜を次工程
での湿式粉砕処理に適した浸漬物にする。
【0013】上記アルコール洗浄を選択した場合の利点
は、水洗後の水分の残存を問題にせず、アルコールへの
完全置換を必要としない点にもある。このアルコール洗
浄から次の磨砕、粉砕までの一貫した工程におけるアル
コールの濃度は、0.01〜99.99%とすることがで
きるが、実用上は、卵殻膜の殺菌消毒効果を同時に発揮
できる30〜70%のものが好ましい。使用するアルコ
ールは、飽和、不飽和の脂肪族及び芳香族のモノ、ジ、
そして多価アルコールなどの広範なものを使用できる
が、エタノール、イソプロパノールが好ましく、さらに
は、日本薬局方収載のものを70%エタノール、30
%、50%イソプロパノールとして用いることができ
る。
【0014】前記微粉砕では、卵殻膜の前記アルコール
浸漬物(或は、水への浸漬物など)を石臼式回転磨砕とボ
ールミル式粉砕を繰り返して粉砕物の懸濁液を得る。当
該石臼式磨砕機は上下2枚の特殊グラインダーによって
構成され、固定側の上部グラインダーと回転側の下部グ
ラインダーの間に生じる衝撃、剪断、圧縮、ころがり摩
擦等の力により原料を粉砕するものである。用いるグラ
インダーには、従来通りのものも使用できるが、最近開
発された無気孔で割れない特性を有するセラミックスの
ものが適している。投入する卵殻膜のアルコール浸漬物
(又は水への浸漬物など)は、その浸漬比率が1:0.5
(固体:分散媒(V/V))以上であれば良く、実際には1:1
から1:10までの範囲の使用が好ましい。運転に際し
て、一度磨砕されたものを繰り返し磨砕機に投入する連
続磨砕処理も効果的である。さらに、連続磨砕処理の間
に分散媒を交換すると、洗浄効果を一層促進できる。
【0015】石臼式磨砕を終えた磨砕物は、そのままボ
ールミル式粉砕機に投入される。ボールミル式粉砕に
は、円筒の中に被粉砕物と粉砕媒体(例えば、ジルコニア
ボール)を入れて、円筒内の回転軸の動きにより回転粉
砕するか、円筒を振動させて粉砕する方法を利用するこ
とができる。本工程においても、被粉砕物である卵殻膜
粉末のアルコール浸漬比率は前の工程と同様のものとす
る。本工程からの粉砕物の分離回収には、粉砕媒体のボ
ールの直径より小さい枡目のふるいを通してボールを捕
捉しておき、下段に設けたマイクロフィルターで粉砕物
懸濁液を濾過することにより行う。ボールの洗浄と濾集
粉砕物は、アルコール又は他の揮発性有機溶媒により、
卵殻膜由来の残存油脂分を洗浄除去後、乾燥して卵殻膜
微細粉末(最小粒子径で数ミクロン程度)とされる。この
最終段階の洗浄では、元の卵殻膜の容積が小さくなって
おり、また逆に表面積が大きくなっているので、効果的
に油脂分を溶解除去できる。尚、洗浄溶媒は各々単用若
しくは併用できるが、アセトン、エーテルを使用するこ
とも可能である。
【0016】上記卵殻膜微細粉末は、前述のように、水
及び/又はアルコール系溶媒中で石臼式回転磨砕或はボ
ールミル式粉砕を施す湿式粉砕粉末であり、粉末の粒子
径としてはミクロン単位を中心とした種々の大きさに調
製するのが一般的であるが、数十μm〜数μm程度に調
製すると、卵殻膜が本来的に保有する有機構造に由来す
る比較的微細な繊維構造を保持できる。
【0017】上記吸油剤は、例えば、産業機械類、家庭
や食堂の食器などの油汚れを拭き取る清浄剤、或は、河
川や海洋の浮上油、流出油などを除去する油捕集剤(即
ち、オイルキャッチャー)などを含む概念である。
【0018】上記皮脂除去剤は卵殻膜微細粉末を主成分
とし、当該粉末を単独成分としても良し、タルク、羽毛
粉末、シルク粉末などの他の吸油能力のある粉末と複合
しても差し支えない。また、本皮脂除去剤は皮膚面の皮
脂成分を除去する処理剤を上位概念とするが、皮膚面の
垢や老廃物などを擦り取る垢擦り剤をも含む概念であ
る。
【0019】上記医薬品基剤は経口用、塗布用、或は貼
着用などの医薬品の原料をいい、医薬品中の主要薬効成
分(例えば、脂溶性ビタミン、メントール、カンフル等
の脂溶性薬物)をその吸油能を利用して担持或は含浸な
どして薬品の薬効を良好に確保するために使用するもの
である。
【0020】上記化粧料基剤はローション類、乳液類、
クリーム類、軟膏類、パック類、パウダー類、シャンプ
ー・リンス類などの製造に用いる水性或は油性化粧料の
原料をいい、その中でも乳化組成物を安定に生成するた
めのものである。また、各種乳化組成物を処方するに際
し、卵殻膜微細粉末とレシチン又は4級アンモニウム塩
類を併用添加すると、化粧料の乳化安定性が促進され
る。このため、当該卵殻膜微細粉末を化粧料基剤として
単用、或はレシチンなどと併用すると、従来より汎用さ
れてきた他の合成界面活性剤の添加は特に必要なくな
る。
【0021】上記レシチンは、卵黄レシチン、大豆レシ
チンなどをいう。上記4級アンモニウム塩類は、脂肪
族アンモニウム塩類、芳香族アンモニウム塩類、ピ
リジニウム塩系、イミダゾリニウム塩系等の複素環アン
モニウム塩類、セルロース系或は〜のポリオキシ
アルキレンの付加物などをいう。
【0022】上記の脂肪族アンモニウム塩類として
は、モノアルキルトリメチル、或はジアルキルジメチル
アンモニウム塩類、脂肪族アミド・ポリアミン類などが
挙げられ、具体的には、ジアルキル・ジメチルアンモニ
ウムクロライド(アーカード2HT-75;ライオン製等)、ラ
ウリル・トリメチルアンモニウムクロライド(カチオーゲ
ンTML;第一工業薬品製等)、セチル・トリメチルアンモニ
ウムクロライド(カチオーゲンTMP;第一工業薬品製等)、
ステアリル・トリメチルアンモニウムクロライド(カチオ
ーゲンTMS;第一工業薬品製等)、ジステアリル・ジメチル
アンモニウムクロライドなどが挙げられる。上記の芳
香族アンモニウム塩類としては、ベンザルコニウム塩
類、ベンゼトニウム塩類などが挙げられ、具体的には、
塩化ベンザルコニウム(カチオンG-50及びカチオンM;三
洋化成製、ニッカノンBZ;日華化学製等、より具体的に
は、ステアリル・ジメチル・ベンジルアンモニウムクロラ
イド;スワノールCA-1485;日本サーファクタント製等)な
どが挙げられる。上記の複素環アンモニウム塩類とし
ては、セチル・ピリジニウムクロライドなどが挙げられ
る。
【0023】尚、上記卵殻膜は、例えば、鶏、うずら、
鴨、あひるなどの鳥卵から採取した卵殻膜を用いる。
【0024】
【作用及び発明の効果】
(1)多くが廃棄処分にされている卵殻膜を微細化して各
種用途に活用するため、廃材の有効利用と資源の省力化
を同時に図れる。また、天然物の卵殻膜タンパクの特性
を活かした微粉末、或は各種機能剤であるため、その利
用に際しても、環境汚染の危険がなく、生体への影響も
ない安全なエコロジー商品となる。
【0025】(2)卵殻膜を水及び/又はアルコール系溶
媒で石臼式回転磨砕などの所定の方式で湿式粉砕処理し
た微粉末なので、図5A〜Bに示すように、卵殻膜が有
機天然物として本来的に備えている比較的マクロな繊維
構造を残しており、卵殻膜が有する各種機能を有効に引
き出せる。当該卵殻膜微細粉末は、前記従来技術の美肌
或は保湿付与的な使途とは異なり、吸油を中心とした新
たな用途を具備しており、油捕集剤、皮脂除去剤、医薬
品基剤などの各種機能剤としてきわめて実用的である。
【0026】(3)卵殻膜微細粉末を吸油剤として使用す
ると、前述したように、工場廃油、河川や海洋の浮上
油、或は流出油などを速やかに吸収除去して、環境を良
好に保全できる。この場合、後述のように、卵殻膜微細
粉末は羽毛微細粉末などに比べて表面疎水性が高くはな
く、比較的水に分散し易いので、河川や海洋に広く散布
して油分を捕集するのに有利である。また、上記吸油剤
を油汚れした機械類、家庭やレストランの食器、或は湯
垢の付いた湯舟などに適用すると、油汚染や湯垢を良好
に除去して速やかに表面を清浄にできる。
【0027】(4)卵殻膜微細粉末を皮脂除去剤に使用す
ると、後述の試験例に示すように、顔面や頭皮などの皮
膚面に付着する皮脂を速やかに吸収除去でき、にきびや
抜毛などを予防できる。また、天然物である卵殻膜微細
粉末を主成分とするため人体に無害であり、しかも、卵
殻膜が有するタンパク成分を栄養素として皮膚面に供給
することも期待できる。
【0028】(5)一般に、錠剤状の医薬品を製造する場
合、打錠時に油状薬効成分の浸み出しが起こることが少
なくない。例えば、ビタミン剤の場合、打錠時にビタミ
ンA、酢酸トコフェロールなどの脂溶性ビタミンが錠剤
から浸み出す弊害があるが、卵殻膜微細粉末を医薬品基
剤(即ち、賦形剤)に使用すると、後述の試験例に示すよ
うに、その吸油能により脂溶性ビタミンを有効に担持、
或は含浸するので、上記弊害を速やかに解消できる。ま
た、ビタミンK、ビタミンDなどは上記ビタミンAなど
とは異なる固形油であるが、当該固形油も油剤に溶解さ
せてから機能剤化するため、吸油能の高い卵殻膜微細粉
末はその賦形剤として好適である。
【0029】さらに、ハッカ油、サリチル酸メチル、ユ
ーカリ油などは薬剤含有粘着性被覆用品(パップ剤)の油
状薬効成分として用いられるが、卵殻膜微細粉末はその
吸油能により、これらの薬剤の含浸能力が高いので、パ
ップ剤の単位表面積当たりの薬剤保持量を増大できる。
このため、既存品と同じ大きさのパップ剤を貼る場合で
も、薬剤量が増えてパップ剤の効き目を長続きさせられ
るので、この点からも卵殻膜微細粉末は有利である。ま
た、上記ハッカ油の主成分であるメントール、或はカン
フルなどは水に難溶でペーストから分離し易く、蒸気圧
も高いために揮散し易いが、卵殻膜微細粉末はこれらの
成分の保持効果に優れている。このように、卵殻膜微細
粉末を医薬品基剤とすると、医薬品中の油状薬効成分を
確実に担持し、製造時の当該成分の減失を防止して薬効
を良好に保持できる。
【0030】(6)冒述の従来技術は可溶化卵殻膜タンパ
ク質を利用した化粧料であるが、例えば、そのクリーム
の製造実施例(従来公報の第3頁左上欄参照)では、スク
ワラン、セタノールなどの化粧原料に上記可溶化卵殻膜
タンパク質を加えるとともに、さらに、界面活性剤であ
るポリオキシエチレンソルビタンを配合して全体を乳化
している。
【0031】これに対して、本発明の卵殻膜微細粉末は
吸油能が高い反面、後述の試験例に示すように、同じケ
ラチンタンパク質で構成される羽毛微細粉末などに比べ
て表面疎水性は高くはなく、模式的には、親水性的な殻
で覆われた繊維状疎水物の性質を帯びると推定できる。
このため、油、水、グリコサミノグリカン等の保湿剤
(やコラーゲン)、色剤、香料などの通常の化粧原料に卵
殻膜微細粉末を配合すると、卵殻膜微細粉末が油粒子の
周囲に吸着、若しくは粉末内部に油を包含したようなカ
プセル乳化的な作用により、安定な乳化系を形成しうる
と推定できる。この際、卵殻膜微細粉末の表面がさほど
疎水性が高くなく、比較的親水性である点も系の安定化
に貢献しているものと考えられる。従って、卵殻膜微細
粉末を利用すると、他剤との処方化により充分に実用に
足る乳化組成物が得られ、例えば、化粧料の製造に際し
ても、上記従来技術とは異なり、別途、合成界面活性剤
を配合する必要はない(因みに、後述の試験例に示すよ
うに、卵殻膜微細粉末は卵黄の構成成分であるレシチン
単独に比べても乳化安定性が大きい)。即ち、上記(1)〜
(5)では卵殻膜微細粉末の吸油能に着目した用途に言及
したが、当該卵殻膜微細粉末には吸油能のさらなる発展
として、乳化組成物を安定化させる作用があるため、化
粧品基剤として優れた用途を備えている。但し、卵殻膜
微細粉末にレシチンや4級アンモニウム塩類を併用添加
すると、化粧原料の混合系である乳化組成物をより一層
安定化できる。
【0032】また、上記卵殻膜微細粉末を配合した化粧
料は、卵殻膜の吸油機能などにより皮膚面に広く薄く均
一に広がって密着し、皮脂と良くなじんで白残りせずに
伸展するので、化粧崩れ防止効果が高い。特に、本化粧
料は化粧除去剤としての機能もあり、皮脂の除去や化粧
落としなどにも有望である。尚、卵殻膜微細粉末は、上
記機能の外にも、当該粉末自体の有する保湿能により、
単独で、或は別途添加した保湿剤と相乗して、化粧料自
体の保湿効果に大きく寄与する。
【0033】(7)前記(5)では、吸油能に基づく油状薬効
成分の担持作用の見地から卵殻膜微細粉末の医薬品基剤
への利用を述べたが、上記(6)の乳化組成物の安定化作
用の観点からも、エマルジョン形態の各種医薬品を製造
する場合、卵殻膜微細粉末は医薬品基剤として好適であ
る。
【0034】(8)本卵殻膜微細粉末は有効な吸油能力を
示すため、上述の各種機能剤の外に、制汗剤を始め、様
々な用途に広く利用できる。当該制汗剤は化粧料の下位
概念的な用途であるが、卵殻膜微細粉末を脇の下や掌な
どに付着させると、汗成分を吸収して有効に制汗能を発
揮できる。また、上記皮脂の除去に類似するが、卵殻膜
微細粉末を垢擦り剤として皮膚面に擦り付けると、垢や
老廃物を良好に擦り取ることができる。
【0035】
【実施例】以下、卵殻膜微細粉末(Egg Shell Membrane
Powder)の調製実施例を述べるとともに、当該卵殻膜微
細粉末による吸油率と皮脂除去能の試験例、卵殻膜微細
粉末による油状薬効成分の吸収率の試験例、卵殻膜微細
粉末の表面疎水性試験例、並びに卵殻膜微細粉末を配合
した化粧料とその乳化安定性試験例などを順次説明す
る。但し、本発明は下記の実施例に拘束されるものでは
ない。
【0036】《卵殻膜微細粉末の製造実施例》鶏卵から
得た生の卵殻膜を水洗し、水に浸漬した。そして、この
卵殻膜の水浸漬物を石臼式磨砕機(マスコロイダーMK
ZA6―5;増幸産業製)により3回循環させて磨砕処理
した後に、濾過、水洗、再び濾過処理をして第一段磨砕
物を得た。次いで、この第一段磨砕物に水を加えてスラ
リーを調製し、振動ボールミル磨砕機(SWECO振動
ミルM―18L;神鋼パンテック製)を用いて、ロッド径
1/2インチのアルミナメディアにより磨砕処理して第
二段磨砕物を得た。
【0037】この第二段磨砕物の一部を解砕機(カレン
トジェットCJ25;日清エンジニアリング社製)で気流
粉砕したのち、分級機(ターボクラシファイヤーTC1
5;日清エンジニアリング社製)にかけて空気分級し、微
砕画分ESMP−Aと粗砕画分ESMP−Cを得た。
【0038】一方、当該第二段磨砕物の段部に水を加え
てスラリーを調製し、遊星ボールミル磨砕機(ハイジー
BX254;栗本鉄工所製)を用いて、このスラリーをさ
らに3mm径のジルコニアボールにより磨砕処理し、水
洗、及び有機溶媒による洗浄後、乾燥して第三段磨砕物
ESMP−Bを回収した。
【0039】上記湿式粉砕処理で得られた卵殻膜微細粉
末の種類と平均粒子径との関係は下記の通りである。 ESMP−A:粒子径 6.36μm ESMP−B:粒子径 2.71μm ESMP−C:粒子径41.85μm
【0040】尚、図6A〜Bは湿式粉砕処理する前の卵
殻膜、図5Aは湿式粉砕処理して得られた卵殻膜微細粉
末ESMP−A、図5Bは同ESMP−Cを夫々示す顕
微鏡写真である。図5A〜Bに示すように、卵殻膜微細
粉末には比較的マクロな繊維構造が認められる。
【0041】《吸油率の試験例》上記湿式粉砕方式の製
造例で得られた卵殻膜微細粉末ESMP−A、B及びC
を試料として選択し、一般的な顔料試験法に基づく下記
の方式でアマニ油の吸油率を測定するとともに、市販の
タルク(関東化学製)、ポリエチレンパウダー(住友精化
製)、脱脂小麦粉(市販品をヘキサン処理で脱脂調整した
もの)を比較例として同様の測定を行った。当該測定方
式では、卵殻膜微細粉末の一定量をトレイに秤取し、ビ
ゥレットに採取したアマニ油をトレイの粉末に一滴づつ
滴下してゆきながら、滴下の度ごとにヘラで卵殻膜微細
粉末を練る操作を繰り返して、卵殻膜微細粉末がペース
ト状を呈してヘラが尾を引く時点(即ち、卵殻膜微細粉末
が飽和吸油状態に達した時点)を終点として、その時点
でのアマニ油の合計消費量を卵殻膜微細粉末の秤取量で
割って、%換算したものを吸油率とした。
【0042】図1はその試験結果を示し、卵殻膜微細粉
末ESMP−A〜Cは、無機物のタルクを始め、脱脂小
麦粉や表面疎水性の高いポリエチレンパウダーに比べて
も、高い吸油率を示した。特に、卵殻膜微細粉末の中で
最も粒子径の大きなESMP−Cは、400%を越える
きわめて高い吸油率を示し、従来から吸油率が高いもの
として周知である小麦粉に比べても4倍強の優れた吸油
能が認められた。また、卵殻膜微細粉末の中で相対比較
すると、粒子径の細かいESMP−A及びBより、40
μm程度を中心とする粒子径の粗いESMP−Cの方が
高い吸油率を示した。このことから、卵殻膜微細粉末を
吸油剤に使用する場合には、用途や機能剤形態によって
配合する卵殻膜微細粉末の粒子径を制御すれば良く、使
用目的に合わせて粒子径を調整するだけなので、処理が
簡便で合理的である。
【0043】尚、図1の小麦粉欄のN.D.は、小麦粉を
ヘキサン処理すると、ペースト状に近くなって粒子径の
測定が不能であったことを示す。
【0044】《卵殻膜微細粉末による皮脂除去試験例
1》前記卵殻膜微細粉末ESMP−Aをそのまま皮脂除
去剤として用い、多脂症者又はその傾向の強い者を被験
者として任意に10人選択して、各被験者の掌に小さじ
半分程度(0.3〜0.5g)の卵殻膜微細粉末を強く擦り
付けて、掌表面の皮脂を擦り取り、略5分後に、使用後
の掌の皮脂除去効果を使用前と比較して官能試験を行っ
た。
【0045】先ず、一次試験として、「べたつき」感の有
・無を試験したところ、「無し」と答えた者10人、「有
り」と答えた者0人であった。即ち、各被験者にとって
皮脂の除去効果は有効であり、べたつきを感じないよう
になったことが判る。そこで、上記10人に対する二次
試験として、皮脂除去の程度を判定するため、膚が「サ
ラサラになった」割合と「カサカサになった」割合を試験
したが、「サラサラ」と答えた者が8人、「カサカサ」が2
人であった。「カサカサ」が2割いるのは卵殻膜微細粉末
の吸油能の高さを示しており、使用量の加減、タルクな
どの他材による希釈などで対応することにより、使用感
を改善できるものと思われる。また、この吸油能の高さ
から、化粧の用途によっては、塗布した化粧料を卵殻膜
微細粉末で一旦完全に落とした後に、有用な化粧料を塗
り直す場合などに有利である。
【0046】《卵殻膜微細粉末による皮脂除去試験例
2》上記試験例1とは異なる手法で皮脂除去能の測定を
行った。即ち、10人の被験者(前記多脂症者などとは
異なり、通常の皮膚面を有する者)を選択し、オリーブ
油、或は大豆油などの植物油を1mlほど手に均一に塗
り付けた後に、上記試験例1と同様に、小さじ一杯ほど
の卵殻膜微細粉末を手に取り、両手をこすり合わせて油
分と接触させ、付着した油膜を擦り取るようにした。次
いで、流水にさらして卵殻膜微細粉末を洗い流すととも
に、手に付着する水滴の様子を観察した。
【0047】その結果、10人の被験者全員において細
かい水滴が観察されず、通常の皮膚面と同様な水の付着
態様を示した。これは、卵殻膜微細粉末により手に付着
した植物油の油膜が有効に除去され、油分を塗る前の手
と同様な濡れ具合を示したものと認められる。但し、手
の皺や掌紋などの凹んだ箇所を詳しく調べたところ、上
記被験者の中の複数人では細かい水滴が観察された。こ
れは、凹んだ箇所では、卵殻膜微細粉末の擦り取り効果
が行き亘らず、植物油の油膜が残留しているために、油
分の撥水性により水を弾いて水滴が生じたものと思われ
る。即ち、この試験結果では、手の形状などの個人差を
考慮すべきである。
【0048】《油状薬効成分の保持試験例》卵殻膜微細
粉末が油状薬効成分を担持、或は含浸する能力を試験す
ることにより、当該粉末の医薬品基剤としての適性を調
べた。即ち、前記アマニ油の吸油率試験例と同様の手法
を用いて、各種の油状薬効成分に対する卵殻膜微細粉末
ESMP−A及びCの吸収率を測定した。油状薬効成分
としては、酢酸トコフェロール、ビタミンAの脂溶性ビ
タミン、並びにパップ剤中の薬効成分であるハッカ油、
サリチル酸メチル、ユーカリ油を選択した。また、薬剤
の賦形剤に常用されるタルク、結晶セルロース、デンプ
ンを比較例とした。
【0049】図2はその結果を示し、脂溶性ビタミンで
は、比較例の吸収率が100〜200%であるのに対し
て、卵殻膜微細粉末のそれは218〜403%を示し、
特にESMP−Cの方は、400%程度の高い吸収率で
あった。この傾向は、パップ剤成分についても略同様で
あった。尚、卵殻膜微細粉末の吸収率が油状薬効成分ご
とに変化するのは、各種薬効成分の粘性も影響している
ものと思われる。以上のように、卵殻膜微細粉末は油状
薬効成分の担持、或は含浸能力に優れており、薬剤の賦
形剤などの医薬品基剤に好適であることが認められる。
【0050】《表面疎水性試験例》卵殻膜微細粉末の表
面疎水性環境の程度(表面の疎水基の量)を8−アニリノ
ナフタレンスルホン酸(ANS)を蛍光プローブとして用
いて測定した。即ち、卵殻膜微細粉末の1mg/ml水
懸濁液中に、ANS−Na塩を終濃度10-5Mになるよ
うに調整し、励起波長377nm、蛍光波長463nm
における相対蛍光強度を測定した。一方、比較例とし
て、卵殻膜と同様の天然タンパク質である羽毛の微細粉
末の表面疎水性を測定した。尚、上記卵殻膜微細粉末は
粒子径27μm程度のものを用いた。また、羽毛微細粉
末は羽毛を卵殻膜微細粉末と同様の湿式粉砕処理方式で
製造したもので、粒子径を変化させた各種粉末について
表面疎水性を測定した。
【0051】図4はその結果であり、同図では相対蛍光
強度が高いほど表面疎水性が高いことを示す。この測定
結果によると、卵殻膜微細粉末は羽毛微細粉末に比べて
表面疎水性の程度はあまり高くなく、比較的親水性であ
ることが認められた。そこで、卵殻膜微細粉末を化粧料
基剤に用いた化粧料の実施例を述べる。
【0052】《乳液の製造実施例》 1.実施例1 (A)スクワラン 10.00% ステアリン酸 0.50% ベヘニルアルコール 0.50% ブチルパラベン 0.10% (B)キサンタンガム 0.20% メチルパラベン 0.10% 精製水 (A)〜(C)の残部 (C)卵殻膜微細粉末ESMP−A 1.20% ジプロピレングリコール 5.00% 精製水 15.00%
【0053】卵殻膜微細粉末として前記製造実施例のE
SMP−Aを使用した。先ず、上記(B)の各成分を60
℃で溶解し、上記(C)の各成分をホモミキサーで2分間
分散し、(B)の水溶液と(C)の分散液を混合し、この混
合液にさらに60℃で上記(A)の各成分を溶解し、3分
間ホモミキサーで乳化してo/w型乳化組成物を得て、
実施例1の乳液とした。但し、上記成分の混合割合は乳
液全体に対する重量%であり、全ての成分を混合した時
点で100%になるように(B)の精製水の混合量で調整
した。
【0054】2.実施例2 上記実施例1を基本として、(A)の成分にレシチンを
0.13%追加配合し、ESMP−Aとレシチンを併用
したものである(他の成分の混合条件は実施例1と同様
である。以下、比較例1及び2の場合も同じ)。 3.比較例1 上記実施例1を基本として、(C)の成分からESMP−
Aを省略し、(A)の成分にレシチンを0.13%追加配
合したものである。 4.比較例2 上記実施例1を基本として、(C)の成分からESMP−
Aを省略し、(A)の成分にソルビタンモノステアレート
を0.60%追加配合したものである。尚、上記レシチ
ンは大豆レシチンを使用した。
【0055】《乳液の乳化安定性試験例》図3Aに示す
ように、調製した上記乳液を直ちに試験管に入れ、乳液
が油層・クリーム層・水層の各層に分離する程度を経時的
に目視で測定した。尚、分離度は下式により求めた。 分離度=(分離した油、水、クリーム層の合計長さ/液
層の全長)×100
【0056】図3Bはその結果を示し、実施例1は比較
例1及び2に比べて液層の分離度が低く、卵殻膜微細粉
末が乳液の安定性に大きく寄与することが認められた。
特に、レシチンは卵黄の構成成分でもあるが、卵殻膜微
細粉末はこのレシチン(の単独使用)に比べて乳液の安定
作用が大きい。また、実施例2と1の比較でも判るよう
に、卵殻膜微細粉末にレシチンを併用添加すると、卵殻
膜微細粉末の単独使用よりも乳液の安定性が増大した。
即ち、卵殻膜微細粉末はレシチンやジプロピレングリコ
ールなどと併用して処方すると、その優れた組み合わせ
の作用により、きわめて安定性が高く、使用感の良い化
粧用乳化組成物の製造に有用である。
【0057】《クリームリンスの製造実施例》先ず、水
の中に前記卵殻膜微細粉末ESMP−Aを入れ、種々の
界面活性剤により懸濁水を調製し、当該懸濁水における
卵殻膜微細粉末の分散、或は膨潤の度合を試験した。分
散条件は、卵殻膜微細粉末を2重量%、界面活性剤を
0.002〜0.6重量%の所定割合で加え、残りを精製
水で調整して100重量%とし、ホモミキサーで600
0rpm、3分間撹拌した。
【0058】使用した界面活性剤は、下記の通り、(1)
〜(6)のカチオン系界面活性剤(具体的には、4級アンモ
ニウム塩類)と(7)〜(12)のノニオン系界面活性剤であ
る。 (1)塩化ベンザルコニウム(関東化学製) (2)塩化ベンゼトニウム(関東化学製) (3)ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド(アーカ
ード2HT-75;ライオン製) (4)塩化ラウリルトリメチルアンモニウム(カチオーゲン
TML;第一工業薬品製) (5)塩化セチルトリメチルアンモニウム(カチオーゲンTM
P;第一工業薬品製) (6)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(カチオーゲ
ンTMS;第一工業薬品製) (7)ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(ノイゲ
ンEA-170;第一工業薬品製) (8)ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル(ノイ
ゲンEA-73;第一工業薬品製) (9)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(ノイゲンET-1
70;第一工業薬品製) (10)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(ノイゲンET-
80;第一工業薬品製) (11)ポリオキシエチレン(EO6)ソルビタンモノオレエー
ト(ニッコーTS-106;日光ケミカルズ社製) (12)ポリオキシエチレン(EO20)ソルビタンモノオレエー
ト(ニッコーTS-10;日光ケミカルズ社製)
【0059】その結果、上記4級アンモニウム塩類(1)
〜(6)では、配合率0.2%以上でほとんどが上層にケー
ク層を形成したが、0.1%以下ではノニオン系(7)〜(1
2)との比較で、いずれも沈殿物の形成界面が明瞭でな
く、上部からわずかづつ水層が見られる程度であった。
即ち、4級アンモニウム塩類の配合により、卵殻膜微細
粉末はきわめて高い膨潤状態を示し、良好な分散性が観
察された。尚、上記4級アンモニウム塩類(1)〜(6)の適
正濃度は次の通りであった。 (1)〜(2)=0.01% (3) =0.05% (4)〜(6)=0.02%
【0060】そこで、上記懸濁試験における4級アンモ
ニウム塩類の分散効果に着目して、卵殻膜微細粉末と、
上記(3)及び(6)の4級アンモニウム塩類を併用したクリ
ームリンスの製造実施例を述べる。 アーカード2HT-75 2.0% カチオーゲンTMS 3.0% メチルパラベン 0.1% ベヘニルアルコール 2.5% シリコーンオイル 0.2% 卵殻膜微細粉末ESMP−A 2.0% 1,3−ブチレングリコール 3.0% 精製水 残部
【0061】先ず、上記〜を予め精製水に溶解し、
及びを別途60℃にて加熱溶解しておいた。また、
とを良く混練し、これらを〜の溶解水と合わ
せ、50℃に加温したところへ前記とを添加し、ホ
モミキサーで6000rpm、5分間撹拌し、クリーム
リンスを調製した。但し、上記成分の混合割合はリンス
全体に対する重量%であり、全ての成分を混合した時点
で100%になるようにの精製水の混合量で調整し
た。
【0062】この結果、得られた乳化組成物は滑らかで
均一な感触を有しており、卵殻膜微細粉末は4級アンモ
ニウム塩類と組み合わせて処方すると、分散・膨潤状態
の良好なクリームリンスなどの製造に好適であることが
認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】卵殻膜微細粉末及び他剤による吸油率の試験結
果を示す図表である。
【図2】卵殻膜微細粉末及び他剤による油状薬効成分の
吸収率の試験結果を示す図表である。
【図3】図3Aは卵殻膜微細粉末を配合した乳液の安定
性試験の説明図、図3Bは同安定性試験の結果を示す分
離度の経時変化図である。
【図4】卵殻膜微細粉末と羽毛微細粉末の表面疎水性の
試験結果を示す図である。
【図5】図5Aは卵殻膜微細粉末ESMP−Aの倍率5
000倍での顕微鏡写真、図5Bは同ESMP−Cの1
000倍の顕微鏡写真である。
【図6】図6Aは微粉砕前の卵殻膜の倍率1000倍で
の顕微鏡写真、図6Bは同5000倍の顕微鏡写真であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/32 C09K 3/32 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵殻膜微細粉末が、卵殻膜を水及びアル
    コール系溶媒の少なくともいずれかに浸漬し、石臼式回
    転磨砕及びボールミル式粉砕の少なくともいずれかを施
    した湿式粉砕粉末であることを特徴とする卵殻膜微細粉
    末。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の卵殻膜微細粉末を被処
    理物に接触させて、有効主成分である卵殻膜微細粉末で
    被処理物の油分を吸収除去可能にすることを特徴とする
    卵殻膜微細粉末を利用した吸油剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の卵殻膜微細粉末を皮膚
    面に擦り付けて、皮膚面の皮脂を除去可能にすることを
    特徴とする卵殻膜微細粉末を利用した皮脂除去剤。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の卵殻膜微細粉末を医薬
    品に含有して、医薬品中の油状薬効成分を担持可能にす
    ることを特徴とする卵殻膜微細粉末を利用した医薬品基
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の卵殻膜微細粉末を配合
    して、安定な乳化組成物を生成可能にすることを特徴と
    する卵殻膜微細粉末を利用した化粧料基剤。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の化粧料基剤である卵殻
    膜微細粉末に、レシチン及び4級アンモニウム塩類の少
    なくともいずれかを併用添加することを特徴とする化粧
    料。
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