JPH09143307A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤトレッド用ゴム組成物

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JPH09143307A
JPH09143307A JP7281496A JP28149695A JPH09143307A JP H09143307 A JPH09143307 A JP H09143307A JP 7281496 A JP7281496 A JP 7281496A JP 28149695 A JP28149695 A JP 28149695A JP H09143307 A JPH09143307 A JP H09143307A
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JP
Japan
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rubber composition
styrene
copolymer
tire tread
weight
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Application number
JP7281496A
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English (en)
Inventor
Kuniko Ito
久仁子 伊藤
Hidenori Sato
秀紀 佐藤
Hideaki Yokoyama
英明 横山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐ウェットスキッド抵抗性、破壊特性、耐摩
耗性を失うことなく、低ヒステリシスロス特性に優れた
ものとする。 【解決手段】 ゴム成分中に、スチレン含有率が5〜2
5%、且つ結合イソプレン部の1,2及び3,4結合含
有率が5〜35%である、アニオン重合により得られる
スチレン−イソプレン共重合体を30〜100重量%含
有したゴム組成物において、前記共重合体の30〜10
0重量%が、その活性末端を一般式 SnRpXq(式
中、Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基
及びアリール基からなる群から選ばれた置換基、Xはハ
ロゲン原子であり、pは0〜3の整数、qは1〜4の整
数で、p+q=4の関係にある。)で表されるハロゲン
化スズ化合物でカップリング処理した末端変性共重合体
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤトレッド用
ゴム組成物に関する。特に、耐ウェットスキッド特性、
破壊特性、耐摩耗性を低下させることなく、転がり抵抗
が著しく低減された空気入りタイヤのトレッドに好適に
使用できるゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、省エネルギーの社会的要
請により、自動車の燃料消費を節約するためにタイヤの
転がり抵抗を低減する研究が重要となってきている。タ
イヤの転がり抵抗を小さくすれば、自動車の燃料消費量
が軽減され、いわゆる低燃費タイヤとなることは一般に
知られている。また、タイヤの転がり抵抗を小さくする
には、一般に、タイヤのトレッドゴムにヒステリシスロ
スの小さい材料を用いる。一方、走行安定性の要求から
は、湿潤路面での摩擦抵抗(ウェットスキッド抵抗)の
大きいゴム材料が強く望まれるようになってきた。しか
しながら、これら低転がり抵抗と湿潤路面での摩擦抵抗
は、二律背反の関係があり、両特性を共に満足させるこ
とは非常に困難であった。
【0003】最近、タイヤの転がり抵抗及びウェットス
キッド抵抗とゴム組成物の粘弾性特性の対応付けが理論
的に示された。これによると、タイヤ走行時の転がり抵
抗を小さくするにはトレッドゴムのヒステリシスロスを
小さくする、すなわち、粘弾性的には走行時のタイヤ温
度に相当する50〜70℃の温度における損失正接(tan
δ) を低くすることが低燃費性に有効であることが示さ
れている。一方、ウェットスキッド抵抗性は、10〜2
0Hzの周波数下における0℃付近の損失正接と良く相
関することが知られており、このため、タイヤのグリッ
プ性能を改良するには0℃付近の損失正接を大きくする
ことが必要である。
【0004】また、ヒステリシスロスを減らす方法、す
なわち50〜70℃の温度におけるtanδを低くする
方法としては、高シスポリブタジエンゴムなどのガラス
転移温度(Tg)の低い材料や、天然ゴムのように反発
弾性の高い材料を用いることが一般的である。しかしな
がら、これらのゴムではウェットスキッド抵抗が極端に
低下することになり、従来技術では、走行安定性と低転
がり抵抗とを両立させることが著しく困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記不都合に鑑み、耐ウェットスキッド特性、耐破壊特
性、耐摩耗特性を低下させることなく、転がり抵抗を著
しく低減した空気入りタイヤのトレッドに好適に使用で
きるゴム組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は以下の構成とする。即ち、ゴム成分中、ス
チレン含有率が5〜25%、且つ結合イソプレン部の
1,2及び3,4結合含有率が5〜35%である、アニ
オン重合により得られるスチレン−イソプレン共重合体
を30〜100重量%含有したゴム組成物において、前
記共重合体の30〜100重量%が、その活性末端を一
般式 SnRpXq(式中、Rはアルキル基、アルケニ
ル基、シクロアルキル基及びアリール基からなる群から
選ばれた置換基、Xはハロゲン原子であり、pは0〜3
の整数、qは1〜4の整数で、p+q=4の関係にあ
る。)で表されるハロゲン化スズ化合物でカップリング
処理した末端変性共重合体であることを特徴とする。
【0007】また、変性処理前の前記スチレン−イソプ
レン共重合体が、その末端にブタジエンを結合させたも
のであることを特徴とする。また、オキシム化法により
求めた>C=O官能基濃度が0.040meq /g以上か
つNaOH中和法により求めた−OH官能基濃度が0.
15meq /g以上であるカーボンブラックを配合するこ
とを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明にかかるスチレン−イソプ
レン共重合体は、スチレン含有率が5〜25%、且つ結
合イソプレン部の1,2及び3,4結合含有率が5〜3
5%のアニオン重合により得られたスチレン−イソプレ
ン共重合体であるが、スチレン含量が5%未満では破壊
強度が劣り、また tanδ(0℃)が低くウェットスキッ
ド性能が劣り、25%超過ではヒステリシスロスが大き
く低転がり抵抗性が低下する。同様に、イソプレン部の
1,2及び3,4結合含有率においても、5%未満では
tanδ(0℃)が低くウェットスキッド性能が劣り、3
5%超過ではヒステリシスロスが大きく低転がり抵抗性
が低下する。
【0009】また、ゴム成分中、共重合体は30〜10
0重量%必要であるが、30重量%未満では低転がり抵
抗性とウェットスキッド抵抗性が両立できなくなるから
である。
【0010】本発明にかかるスチレン−イソプレン共重
合体は、イソプレンモノマーとスチレンモノマーとをア
ニオン重合させることにより得られる。その開始剤とし
ては、リチウム系開始剤が好ましく、例えば、メチルリ
チウム、エチルリチウム、プロピルリチウム、n−ブチ
ルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチ
ルリチウム、ヘキシルリチウム、オクチルリチウム、フ
ェニルリチウム、シクロヘキシルリチウム、1,4−ジ
リチオブタンなどが挙げられる。好ましくは、n−ブチ
ルリチウム、sec−ブチルリチウムである。
【0011】これらのリチウム開始剤は、単独で用いて
も2種類以上混合して用いてもよい。また、これらのリ
チウム化合物は、モノマー100g当り0.2〜20m
molの範囲で用いることができる。重合は通常、−2
0℃〜150℃の範囲で行われるが、好ましくは20℃
〜120℃の範囲である。また、重合反応は、上昇温度
下で行っても等温下で行ってもよい。
【0012】本発明で用いる炭化水素溶媒としては、脂
肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素から選
ばれ、好ましくは、プロパン、n−ブタン、i−ブタ
ン、n−ペンタン、i−ペンタン、シス−2−ブテン、
トランス−2−ブテン、i−ブテン、1−ブテン、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、i−オクタ
ン、メチルシクロペンタン、シクロペンタン、シクロヘ
キサン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、1−ペンテン、
2−ペンテン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼンなどから1種あるいは2種選んで用いる。溶媒
中の単量体濃度は、通常5〜50重量%、好ましくは1
0〜35重量%である。
【0013】また、スズ化合物が末端に結合した変性共
重合体の割合は、全共重合体の30重量%以上である。
30重量%未満では低発熱性が悪いからである。また、
好ましくは、50重量%以上である。50重量%以上で
更に低発熱性がよくなるからである。
【0014】前記一般式SnRpXqで表されるスズ化
合物のXは、ハロゲン原子であり、中でも塩素または臭
素が好ましい。また、Rがアルキル基の場合は炭素数1
〜20が好ましく、アルケニル基の場合は炭素数2〜2
0のものが好ましい。20超過のものは入手が困難だか
らである。また、シクロアルキル基、アリール基の場合
は、炭素数6〜20のものが好ましい。
【0015】具体的には、例えばテトラクロロスズ、テ
トラブロモスズ、トリクロロブチルスズ、トリクロロメ
チルスズ、トリクロロオクチルスズ、ジブロモジメチル
スズ、ジクロロジメチルスズ、ジクロロジブチルスズ、
ジクロロジフェニルスズ、1,2ビス(トリクロロスタ
ンニル)エタン、1,2ビス(メチルジクロロスタンニ
ル)エタン、1,4ビス(トリクロロスタンニル)ブタ
ン、1,4ビス(メチルジクロロスタンニル)ブタン、
エチルスズトリスステアレート、ブチルスズトリスオク
タノエート、ブチルスズトリスステアレート、ブチルス
ズトリスラウレート、ジブチルスズビスオクタノエー
ト、ジブチルスズビスステアレート、ジブチルスズビス
ラウレート等を挙げることができるが、ジクロロジメチ
ルスズ、ジブロモジメチルスズ、ジクロロジブチルス
ズ、ジクロロジフェニルスズ、トリクロロブチルスズ、
トリクロロメチルスズ、テトラクロロスズ、テトラブロ
モスズ等が好ましく、中でも、2官能のスズ化合物が最
も好ましい。
【0016】スズ化合物の使用量は、重合体アニオン1
当量当り、ハロゲン原子を基準にして0.4〜1.5当
量の範囲である。これらのスズ化合物と前記共重合体の
活性末端との反応は、通常、30〜120℃、0.5〜
1時間の範囲の条件で行うことができる。
【0017】更に、共重合体のうち、スズ−炭素結合が
スズ−ブタジエニル結合である共重合体は、イソプレン
とスチレンの共重合体アニオンに、所定量のブタジエン
を添加した後、前記ハロゲン化スズ化合物とカップリン
グ反応させることにより得られる。
【0018】本発明のゴム組成物に用いられるカーボン
ブラックは、その種類、量ともに特に制限されないが、
低転がり抵抗性と、ウェットスキッド抵抗性とを両立さ
せるためという本願発明の目的を達成するためには、オ
キシム化法により求めた>C=O官能基濃度が0.04
0meq /g以上、かつNaOH中和法により求めた−O
H官能基濃度が0.15meq /g以上であることが好ま
しい。>C=O官能基濃度が0.040meq /g未満、
−OH官能基濃度が0.15meq /g未満では、低転が
り抵抗性とウェットスキッド抵抗性の両立において不利
になる。前記カーボンブラックの使用量は、20重量部
〜150重量部が好ましく、20重量部未満では補強効
果が不充分で破壊特性、耐摩耗性が劣り、150重量部
を超えると、ゴムの混練り作業性が著しく悪化すると共
に、十分なカーボンブラック分散を得ることが困難にな
る。
【0019】本発明におけるカーボンブラックは、
(i)ガスファーネスブラック、(ii)チャンネルブラ
ック、(iii )ファーネスブラック(オイルファーネス
ブラック及びガスファーネスブラックを含む)又はチャ
ンネルブラックをHNO3 、H22 、O3 、重クロム
酸塩等の酸化手段により酸化処理を施したもの、(iv)
ガスファーネスブラック又はチャンネルブラックを10
0〜900℃の温度で加熱処理したもの、(v)上記
(iii )の酸化処理を施したカーボンブラックをさらに
100〜900℃の温度で加熱処理を施したもの、(v
i) 上記(i)または(ii)を低温プラズマ法により処
理したもの、等を挙げることができる。中でも上記(ii
i )及び(v)のカーボンブラックが効果の点から好ま
しい。
【0020】また、上記共重合体以外のゴム成分として
は、天然ゴムの他、乳化重合及び溶液重合スチレン−ブ
タジエン共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、ブ
チルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
体、ハロゲン化ブチルゴム等の合成ゴムがブレンド可能
である。
【0021】本発明のゴム組成物は、上述のカーボンブ
ラック以外に、酸化防止剤、亜鉛華、ステアリン酸、加
硫促進剤、加硫剤などを適宜配合して使用される。
【0022】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は、以下の各例に限定されない。 (1)重合体A〜Fの調製(表1参照) 〔重合体A〕内容量5リットルの反応器に窒素雰囲気下
で、シクロヘキサン2250g、イソプレン440g、
スチレン55g、テトラヒドロフラン1.1gを仕込
む。開始温度30℃に調節した後、n−ブチルリチウム
0.30gを添加し、断熱下、上昇温度下で重合を行
う。
【0023】重合転化率100%になった後、更に、
1,3−ブタジエン5gを添加し、続いて、カップリン
グ剤としてテトラクロロスズ0.15gを加え、30分
間カップリング反応を行う。尚、カップリング剤の量
は、リチウム原子とハロゲン原子が等モル数となるよう
に添加した。
【0024】〔重合体B〕イソプレン、スチレンの比を
変えた以外は、重合体Aの場合と同様である。
【0025】〔重合体C〕カップリング剤としてジブチ
ルジクロロスズ0.17gを用いる以外は、重合体Aの
場合と同様である。
【0026】〔重合体D〕1,3−ブタジエンの添加に
代えて、イソプレンを6g添加して、カップリングを行
う以外は、重合体Aの場合と同様である。
【0027】〔重合体E〕イソプレン、スチレンの比を
変えた以外は、重合体Aの場合と同様である。
【0028】〔重合体F〕1,3−ブタジエンの添加に
代え、イソプレンを6g添加し、カップリング剤として
テトラクロロシラン0.10gを用いる以外は、重合体
Aの場合と同様である。
【0029】(2)重合体A〜Fの物性評価(表1参
照) 重合体のミクロ構造は、プロトンNMRにより求めた。
また、カップリング効率(CE)は、スズ−炭素結合を
有する重合体の全重合体中の割合を示すものであり、ゲ
ルろ過クロマトグラフィー(GPC;東ソー製HLC−
8020、カラム;東ソー製GMH−XL(2本直
列))による測定曲線における高分子量成分と低分子量
成分との面積比から求めた。
【0030】
【表1】
【0031】(3)カーボンブラック 表2記載のa〜cの3種を使用する。カーボンブラック
aは、ASTMコードN339である。カーボンブラッ
クbは、ASTMコードN330を室温で3時間、オゾ
ン雰囲気中で酸化処理し、さらに窒素下で450℃、1
時間、加熱処理したものである。カーボンブラックc
は、スペシャルブラック 4A(デグッサ社製、商品
名)のチャンネルブラックであり、酸化処理されてい
る。
【0032】
【表2】
【0033】(4)カーボンブラックa〜cの物性評価
(表2参照)>C=O 官能基濃度の測定 1)オキシム化カーボンブラックの調製 約1.5gのカーボンブラックを入れた2本の三角フラ
スコを用意し、一方のフラスコにはピリジン20mlに塩
酸ヒドロキシルアミン1gを溶かしたものを、他方のフ
ラスコにはピリジン20mlを添加する。三角フラスコの
上部に球付冷却管を取付け、冷却管には塩化カルシウム
管および脱酸素装置を接続する。装置全体を窒素ガスを
流しながら置換し、窒素雰囲気とする。
【0034】フラスコを100℃に保ったオイルバスに
入れ、この温度で16時間反応させる。反応終了後、反
応物を冷却しながら3規定の塩酸50mlを加え、過剰の
ヒドロキシルアミンを中和する。内容物を吸引ろ過して
オキシム化カーボンブラックを分散し、約300mlの蒸
留水で洗浄する。これをNo.5Bろ紙上に移し、さら
に800mlの蒸留水で洗浄する。洗浄後のオキシム化カ
ーボンブラックを105℃に保った乾燥器中に入れ、恒
量となるまで乾燥してオキシム化カーボンブラックを調
製する(同様の操作をブランクでも行う。)
【0035】2)窒素量の定量 (a)定量用サンプルの調製 オキシム化カーボンブラックとコントロールカーボンブ
ラックの約0.2gを精秤し、セミ・ミクロケルダール
分解ビンに入れる。それぞれに硫酸カルシウム2.5
g、酸化第二水銀0.02gを入れ、最後に濃硫酸4ml
を加える。分解ビンをセミ・ミクロケルダール分解装置
に取付け、排ガス吸引アスピレーターに水道水を流し
て、ガスに点火する。炎の強さは弱くし、分解ビンの内
容物が沸騰しない程度とし、分解ビンの白煙の発生が少
なくなったら徐々に強くしていき、沸騰する程度まで火
を強める。分解ビンの内容物が完全に透明になってから
さらに1時間強熱する。火を止めて室温まで放冷後分解
装置からビンをはずし、約10mlの蒸留水を少量ずつ加
える。内容物をセミ・ミクロケルダール窒素蒸留装置の
サンプルフラスコに入れ、少量の水で数回洗いながら加
える。
【0036】(b)窒素量の定量 サンプルフラスコを蒸留装置に取付け、蒸留装置の球付
冷却管の出口に2%ホウ酸溶液5mlを入れたビーカーを
接続する。蒸留装置のアルカリ注入口から、水酸化ナト
リウム(50重量%)およびチオ硫酸ナトリウム(5重
量%)混合水溶液25mlを注入し、注入口と蒸気口を閉
じて9分間蒸留を行う。アンモニアが溶解した2%ホウ
酸液を1/100規定の塩酸により滴定する。窒素量既
知の硫酸アンモニウム溶液を用い、上述の操作を行って
検量線を作成し、サンプルの滴定量と検量線から窒素の
ミリ当量を求め、カーボンブラック1g当たりの>C=
O官能基のミリ当量(meq /g)を算出する。
【0037】−OH官能基濃度の測定 1)アセチル化カーボンブラックの調製 約2gのカーボンブラックを入れた三角フラスコにピリ
ジン20mlと無水酢酸10mlを入れ、球付冷却管の上部
に塩化ナトリウム管を接続し、この管に脱酸素装置をつ
なぐ。装置を窒素ガスを流しながら置換し、窒素雰囲気
とする。フラスコを120℃に保ったオイルバスに入
れ、この温度で15時間反応させる。反応終了後、反応
物を冷却しながら100mlの蒸留水を加えて過剰の無水
酢酸を分解させ、次に吸引ろ過によりアセチル化カーボ
ンブラックを分解し、約300mlの蒸留水で洗浄する。
洗浄後のアセチル化カーボンブラックを105℃に保っ
た乾燥器中に入れ、恒量となるまで乾燥してアセチル化
カーボンブラックを調製する。
【0038】2)酢酸の定量 アセチル化カーボンブラック約1gを精秤してビーカー
に入れ、これに加温蒸留水20mlに水酸化バリウム2g
を加えた溶液を添加する。容器を100℃の水浴中に入
れ、5時間加水分解を行う。内容物を放冷し、メンブラ
ンフィルターを用いて吸引ろ過する。ビーカーおよびフ
ィルターを少量の蒸留水で洗浄し、ろ液と洗浄液を合わ
せた液を塩酸で活性化した陽イオン交換樹脂のアンバー
ライトIR120(オルガノ株式会社製)のカラムに流
下させて酢酸を遊離させ、酢酸酸性が認められなくなる
までカラムを洗浄する。この流出液を合わせた液の30
mlをメチルレッドとブロモクレゾールグリーンの混合指
示薬を用いて1/500規定の水酸化ナトリウム溶液を
滴定する。この滴定に先立ち、1/500規定の酢酸標
準液を用いて予め検量線を作成しておき、前記の滴定値
からこの検量線を用いて酢酸量を求める。カーボンブラ
ック1g当りの−OH官能基のミリ当量(meq /g)は
次式で算出される。
【0039】
【数1】 (式中、fは酢酸標準液の力価を表す。)
【0040】(5)配合及び混練り 表3記載の配合処方に従い、250mlのラボプラスト
ミル及び3インチロールにより混練り配合を行う。
【0041】
【表3】
【0042】(6)加硫 配合ゴムを145℃で30分間加硫する。
【0043】(7)加硫ゴムの物性評価(表4参照) 破壊特性 JIS K−6301に準拠した。比較例4における値
を100として指数表示した。数値が大きい程良好であ
ることを示す。
【0044】低ヒステリシスロス特性 米国レオメトリックス社製の動的スペクトロメーターを
使用し、50℃にて、動的せん断歪み(振幅1.0%、
周波数15Hz)を与えてtanδを測定し、これの逆
数を、比較例4における値を100として指数表示し
た。従って、数値が大きいほどヒステリシスロスが小さ
く良好であることを示す。
【0045】耐ウェットスキッド特性 測定温度を0℃とした他は、上記と同様である。数値が
小さい程、ウェットスキッド抵抗が大きく、良好である
ことを表す。
【0046】耐摩耗性 ランボーン摩耗法により測定した。負荷加重が4.5k
g、室温におけるスリップ率25%における摩耗量を測
定し、それらの逆数を用いて、比較例4における値を1
00として指数表示した。従って、数値が大きい程、耐
摩耗性は良好であることを示す。
【0047】
【表4】
【0048】尚、比較例4は、ゴム成分として、スズ変
性SBR100重量部を用いた。結果より、スチレン−
イソプレン共重合体として、スチレン及びビニル結合を
含有する高Tgの共重合体を用いることにより、耐ウェ
ットスキッド特性を維持し、更に、スチレンを含有する
ことで、耐摩耗性、破壊特性を低下させることなく、イ
ソプレンの低ヒステリシスロス特性を活かし、且つスズ
−ブタジエニル結合を含有させることで顕著に低ヒステ
リシスロス特性を向上させることができる(実施例1〜
10)。さらに特定の>C=O官能基濃度及び−OH官
能基濃度を持つカーボンブラックを組み合わせることで
低ヒステリシスロスの向上を図ることができる(実施例
7〜10)
【0049】一方、ゴム成分としてスチレン含量が所定
量より多く、より高Tgの共重合体を用いた場合、各特
性とも好ましくない(比較例1,4)。また、未変性の
共重合体を用いた場合、50℃での歪み依存性(ペイン
効果)が大きいために、ヒステリシスロスが大きくな
り、また、破壊特性、耐摩耗性の点でも劣り好ましくな
い(比較例2)。また、ゴム成分中の共重合体の配合量
が30重量部未満の場合、耐ウェットスキッド特性が大
きく劣る(比較例3)。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
耐ウェットスキッド抵抗性、破壊特性、耐摩耗性を失う
ことなく、低ヒステリシスロス特性に優れたタイヤトレ
ッド用ゴム組成物を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム成分中に、スチレン含有率が5〜2
    5%、且つ結合イソプレン部の1,2及び3,4結合含
    有率が5〜35%である、アニオン重合により得られる
    スチレン−イソプレン共重合体を30〜100重量%含
    有したゴム組成物において、前記共重合体の30〜10
    0重量%が、その活性末端を一般式SnRpXq(式
    中、Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基
    及びアリール基からなる群から選ばれた置換基、Xはハ
    ロゲン原子であり、pは0〜3の整数、qは1〜4の整
    数で、p+q=4の関係にある。)で表されるハロゲン
    化スズ化合物でカップリング処理した末端変性共重合体
    であることを特徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 変性処理前の前記スチレン−イソプレン
    共重合体が、その末端にブタジエンを結合させたもので
    あることを特徴とする請求項1記載のタイヤトレッド用
    ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 オキシム化法により求めた>C=O官能
    基濃度が0.040meq /g以上、かつNaOH中和法
    により求めた−OH官能基濃度が0.15meq /g以上
    であるカーボンブラックを配合することを特徴とする請
    求項1又は2記載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006525392A (ja) * 2003-05-07 2006-11-09 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン タイヤトレッド組成物のためのブロックコポリマーの調製方法、及びそれらのコポリマー
KR100858206B1 (ko) * 2007-09-19 2008-09-10 금호타이어 주식회사 웨트 트랙션 성능이 개선된 타이어 트레드용 고무 조성물
JP2012058322A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Canon Inc 現像ローラ、その製造方法、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

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